JPH05194672A - 高屈折率光学材料 - Google Patents

高屈折率光学材料

Info

Publication number
JPH05194672A
JPH05194672A JP4010129A JP1012992A JPH05194672A JP H05194672 A JPH05194672 A JP H05194672A JP 4010129 A JP4010129 A JP 4010129A JP 1012992 A JP1012992 A JP 1012992A JP H05194672 A JPH05194672 A JP H05194672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
bis
carbon atoms
alkylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4010129A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichiro Hayakawa
川 誠一郎 早
Yukito Zanka
華 幸 仁 残
Tsutomu Isaka
坂 勉 井
Fumie Watari
文 恵 亘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP4010129A priority Critical patent/JPH05194672A/ja
Publication of JPH05194672A publication Critical patent/JPH05194672A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 屈折率が大きく耐衝撃性にすぐれた光学材料
の提供。 【構成】 下式〔I〕のビス(メタ)アクリレート、下
式〔II〕〜〔IV〕の少なくとも一つのメルカプト化合物
およびスチレン化合物の重合硬化物。 (式中、Rは、水素原子またはメチル基、RはC
のアルキレン基、ArはC30のアリーレン基、
アラルキレン基、またはフッ素を除くハロゲン原子で置
換されたそれらの基、Xは−O−または−S−、Yは
が−O−を示す場合には−S−または−SO−、
が−S−を示す場合には−S−、−SO−、−C
O−、またはC12のアルキレン基等) (式中、Rは−CH−または−CHCH−、R
はC15の炭化水素残基またはアルキルエーテル残
基。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】本発明は、高屈折率光学材料、特
に高屈折率でかつ耐衝撃性に優れたレンズ用樹脂、に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチックレンズ用樹脂として
は、ジエチレングリコールビスアリールカーボネート樹
脂が広く用いられている。この樹脂は、耐衝撃性、透明
性に優れ、かつ光分散特性が良好であるなどの長所を有
しているが、屈折率が1.50と低く、ガラスと同等の
屈折を得るにはレンズが肉厚になる欠点があった。
【0003】一方、種々のジアクリレート又はジメタア
クリレート(以下、両者を総称して、ジ(メタ)アクリ
レートという)は、容易にラジカル重合して透明性に優
れたレンズ用樹脂を与えることが知られている。たとえ
ば、臭素含有ビスフェノールA骨格を有するジ(メタ)
アクリレート(特開昭59−184210号、特開昭5
9−193915号各公報)、イオウ含有芳香族骨格を
有するジ(メタ)アクリレート(特開昭60−2601
0号、特開昭62−195357号各公報)などから得
られるレンズ用樹脂は、高屈折率でかつ高アツベ数のバ
ランスに優れた光学特性を示すことが知られている。
【0004】一般に、このような種々のジ(メタ)アク
リレート化合物の重合によって得られる高度の架橋構造
体からなる硬化樹脂は、耐熱性、研磨性、透明性に優れ
ているが、その反面において硬化樹脂が脆い傾向を示す
欠点があった。この欠点を改良する手段として、臭素含
有ビスフェノールA誘導体をウレタン(メタ)アクリレ
ート化したものの使用が提案されたが(特開昭60−5
1706号公報)、この樹脂は臭素原子を含有するため
に比重が大きくなり、かつ耐候性が悪くなるなどの問題
点があった。
【0005】また、特開平2−141702号公報にお
いては、ビス‐(メタ)アクリロキシメチル‐トリシク
ロデカンに、ペンタエリスリトールテトラキス(β‐チ
オプロピオネート)等の多官能チオールを添加して重合
させた衝撃性を改良した樹脂が提案されたが、この樹脂
はアツベ数は高いけれども屈折率が1.55以下と比較
的に低い欠点がある。また、特開昭63−309509
号公報では、チオールとジビニルベンゼンとの反応によ
って得られる重合性単量体を用いる提案がされている
が、この場合にはラジカル末端をピロガロールで処理す
る必要があるなどの克服すべき問題点がある。
【0006】〔発明の概要〕
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のレン
ズ用樹脂の種々の欠点を改良した、軽量で高屈折率であ
り、かつ透明性及び耐衝撃性に優れた光学材料を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
<要旨>本発明による高屈折率光学材料は、下記の化合
物A、BおよびCを含んでなる組成物を熱および(また
は)活性エネルギー線および(または)エチレン性不飽
和結合に対するラジカル発生剤の作用に付すことによっ
て固化させてなる樹脂からなるものである。
【0008】
【0009】(式中、Rは、水素原子またはメチル基
を示す。Rは、炭素数1〜6のアルキレン基を示す。
Arは、炭素数がいずれも6〜30であるアリーレン
基、アラルキレン基、またはフッ素を除くハロゲン原子
で置換されたそれらの基を示す。Xは、−O−または
−S−を示す。Yは、Xが−O−を示す場合には−S
−または−SO−を示し、Xが−S−を示す場合に
は−S−、−SO−、−CO−、または炭素数がいず
れも1〜12であるアルキレン基、アラルキレン基、ア
ルキレンエーテル基、アラルキレンエーテル基、アルキ
レンチオエーテル基およびアラルキレンチオエーテル基
から選ばれた基を示す。mおよびnは、それぞれ1〜5
の整数を示す。pは、0〜10の数を示す。複数個存在
する基は、同一でも異なってもよい。)
【0010】
【0011】(式中、Rは、−CH−または−CH
CH−を示す。Rは、炭素数がいずれも2〜15
の炭化水素残基またはアルキルエーテル残基を示す。q
は、2〜6の整数を示す。複数個存在する基は同一でも
異なってもよい。)
【0012】
【化4】
【0013】
【0014】
【化5】
【0015】(式中、RおよびRは、それぞれ同一
または異なる炭素数1〜3のアルキレン基を示す。dお
よびeはそれぞれ0または1、fは1または2を示す。
複数個存在する基は、同一でも異なってもよい。)
【0016】 C.下記一般式〔V〕で示されるスチレン化合物 1〜49重量%
【0017】
【化6】
【0018】(式中、Rは、水素原子またはメチル基
を示し、Xはフッ素を除くハロゲン原子、zは0また
は1〜5の整数を示す。複数個存在する基は、同一でも
異なってもよい。)
【0019】<効果>特定の三種の化合物A、Bおよび
Cを重合硬化させてなる樹脂は高屈折率を有していて、
しかも耐衝撃性にすぐれている。
【0020】〔発明の具体的説明〕 <重合硬化物の化学的実体>本発明による光学材料は、
化合物A、BおよびCを熱および(または)活性エネル
ギー線および(または)エチレン性不飽和結合に対する
ラジカル発生剤の作用からなる励起作用に付すことによ
って重合硬化させてなるものである。
【0021】化合物AおよびCはエチレン性不飽和結合
を有するから、上記の励起作用によってエチレン性不飽
和結合の重付加によって高分子化すると考えられる。そ
のような重合の場に共存する非エチレン性不飽和化合物
Cがどのように挙動するかは必ずしも明らかではない
が、化合物Bのチオール基が化合物Aおよび(または)
Cのエチレン性不飽和化合物に対して所謂マイケル型付
加をすることによって、重合条件下に在る化合物Aおよ
び(または)Cと結合する可能性が考えられる。
【0022】前記一般式〔I〕で表わされるビス(メ
タ)アクリレートは、それ単独でも重合させることがで
きるが、得られる硬化樹脂は耐衝撃性に劣る欠点があ
る。しかるに、本発明にしたがって、これと一般式〔I
I〕、〔III 〕および(または)〔IV〕で表わされるメ
ルカプト化合物と一般式〔V〕で表わされる化合物とを
共重合させることにより、得られる硬化樹脂は着色を防
止することができ、また硬化物の面精度が向上するばか
りでなく、耐衝撃性が著しく向上する。
【0023】<化合物A>化合物Aは、一般式〔I〕で
示されるビス(メタ)アクリレートである。ここで、
「(メタ)アクリレート」がアクリレートおよびメタア
クリレートを意味するものであることは前記したところ
である。
【0024】
【0025】(式中、Rは、水素原子またはメチル基
を示す。Rは、炭素数1〜6のアルキレン基を示す。
Arは、炭素数がいずれも6〜30であるアリーレン
基、アラルキレン基、またはフッ素を除くハロゲン原子
で置換されたそれらの基を示す。Xは、−O−または
−S−を示す。Yは、Xが−O−を示す場合には−S
−または−SO−を示し、Xが−S−を示す場合に
は−S−、−SO−、−CO−、または炭素数がいず
れも1〜12であるアルキレン基、アラルキレン基、ア
ルキレンエーテル基、アラルキレンエーテル基、アルキ
レンチオエーテル基およびアラルキレンチオエーテル基
から選ばれた基を示す。mおよびnは、それぞれ1〜5
の整数を示す。pは、0〜10の数を示す。複数個存在
する基は、同一でも異なってもよい。)
【0026】このビス(メタ)アクリレートは、式中の
各基の定義から明らかなように、含硫芳香族ビス(メ
タ)アクリレートである。
【0027】本発明で用いる前記一般式〔I〕で表わさ
れる含イオウ芳香族(メタ)アクリレートは、アクリル
酸、メタクリル酸又はそれらのメチルエステルを、イオ
ウを含む鎖で連続した構造を有するものであり、2種以
上を併用することもできる。
【0028】一般式〔I〕のビス(メタ)アクリレート
の具体例としては、たとえば、下記のものがある。
【0029】(イ) p‐ビス(β‐アクリロイルオキ
シエチルチオ)キシリレン、p‐ビス(β‐メタクリロ
イルオキシエチルチオ)キシリレン、m‐ビス(β‐ア
クリロイルオキシエチルチオ)キシリレン、m‐ビス
(β‐メタクリロイルオキシエチルチオ)キシリレン、
α,α′‐ビス(β‐アクリロイルオキシエチルチオ)
‐2,3,5,6‐テトラクロロ‐p‐キシリレン、
α,α′‐ビス(β‐メタクリロイルオキシエチルチ
オ)‐2,3,5,6‐テトラクロロ‐p‐キシリレ
ン、4,4′‐ビス(β‐アクリロイルオキシエトキ
シ)ジフェニルスルフィド、4,4′‐ビス(β‐メタ
クリロイルオキシエトキシ)ジフェニルスルフィド、
4,4′‐ビス(β‐アクリロイルオキシエトキシエト
キシ)ジフェニルスルホン、4,4′‐ビス(β‐メタ
クリロイルオキシエトキシエトキシ)ジフェニルスルホ
ン、4,4′‐ビス(β‐アクリロイルオキシエチルチ
オ)ジフェニルスルフィド、4,4′‐ビス(β‐メタ
クリロイルオキシエチルチオ)ジフェニルスルフィド、
4,4′‐ビス(β‐アクリロイルオキシエチルチオ)
ジフェニルスルホン、4,4′‐ビス(β‐メタクリロ
イルオキシジエチルチオ)ジフェニルスルホン、4,
4′‐ビス(β‐メタクリロイルオキシエチルチオ)ジ
フェニルケトン、β,β′‐ビス(p‐アクリロイルオ
キシフェニルチオ)ジエチルエーテル、β,β′‐ビス
(p‐メタクリロイルオキシフェニルチオ)ジエチルエ
ーテル、β,β′‐ビス(p‐メタクリロイルオキシフ
ェニルチオ)ジエチルエーテル、β,β′‐ビス(p‐
メタクリロイルオキシフェニルチオ)ジエチルチオエー
テル。
【0030】(ロ) 一般式〔I〕におけるXが−S
−の場合の式 −Ar−(−Y−Ar−)−が、一般式
【0031】
【化7】
【0032】(式中、Rは炭素数1〜12の、好まし
くは1〜6の、鎖中にエーテル結合を有していてもよい
アルキレン基を示し、gは平均オリゴマー化度を表わす
1〜5の数である。)で表わされるオリゴマー、 (ハ) 一般式
【0033】
【化8】
【0034】(式中、hは平均オリゴマー化度を表わす
1〜5の数である。)で表わすオリゴマー。
【0035】前記一般式〔I〕で表わされる単量体のう
ちでも、重合体の屈折率等の光学的性質及び単量体粘度
等の取扱い性の点から特に好ましい単量体は、下記一般
式〔I′〕で示される含硫ビス(メタ)アクリレートで
ある。
【0036】
【化9】
【0037】(式中、Rは水素原子またはメチル基を
示す。RおよびRは、それぞれ炭素数1〜4の2価
の炭化水素残基を示し、Zはフッ素を除くハロゲン原子
を示し、iは0または1〜4の整数を示す。複数個存在
する基は、同一でも異なってもよい。)
【0038】この一般式〔I′〕で表わされる単量体の
具体例としては、たとえば、p‐ビス〔β‐(メタ)ア
クリロイルオキシイソプロピルチオ〕キシリレン、m‐
ビス〔β‐(メタ)アクリロイルオキシエチルチオ〕エ
チルフェニレン、p‐ビス〔β‐(メタ)アクリロイル
オキシブチルチオ〕テトラクロロキシリレン、p‐ビス
〔β‐(メタ)アクリロイルオキシエチルチオ〕キシリ
レン、およびm‐ビス〔β‐(メタ)アクリロイルオキ
シエチルチオ〕キシリレンなどがあり、さらにより好ま
しい単量体は後の二者である。
【0039】<化合物B>化合物Bは、一般式〔II〕、
〔III 〕および〔IV〕で示されるメルカプト化合物の少
なくとも一種である。式から明らかなように、この化合
物は、ポリチオール化合物である。
【0040】(式中、Rは、−CH−または−CH
CH−を示す。Rは、炭素数がいずれも2〜15
の炭化水素残基またはアルキルエーテル残基を示す。q
は、2〜6の整数を示す。複数個存在する基は同一でも
異なってもよい。)
【0041】
【化10】
【0042】
【0043】
【化11】
【0044】(式中、RおよびRは、それぞれ同一
または異なる炭素数1〜3のアルキレン基を示す。dお
よびeはそれぞれ0または1、fは1または2を示す。
複数個存在する基は、同一でも異なってもよい。) これらの化合物は、各群内でも併用することができる。
【0045】(イ) 一般式〔II〕で表わされる化合物
は、2〜6価のチオグリコール酸又はチオプロピオン酸
エステルである。その化合物〔II〕の具体例としては、
たとえば、ペンタエリスリトール=テトラキス(β‐チ
オプロピオネート)、ペンタエリスリトール=テトラキ
ス(チオグリコレート)、トリメチロールプロパン=ト
リス(β‐チオプロピオネート)、トリメチロールプロ
パン=トリス(チオグリコレート)、ジエチレングリコ
ール=ビス(β‐チオプロピオネート)、ジエチレング
リコール=ビス(チオグリコレート)、トリエチレング
リコール=ビス(β‐チオプロピオネート)、トリエチ
レングリコール=ビス(チオグリコレート)、ジペンタ
エリスリトール=ヘキサキス(β‐チオプロピオネー
ト)、ジペンタエリスリトール=ヘキサキス(チオグリ
コレート)などがあげられる。
【0046】(ロ) 化合物III 一般式〔III 〕で示される化合物の具体例としては、た
とえば、トリス〔2‐(β‐チオプロピオニルオキシ)
エチル〕トリイソシアヌレート、トリス(2‐チオグリ
コニルオキシエチル)イソシアヌレート、トリス〔2‐
(β‐チオプロピオニルオキジエトキシ)エチル〕トリ
イソシアヌレート、トリス(2‐チオグリコニルオキシ
エトキシエチル)トリイソシアヌレート、トリス〔3‐
(β‐チオプロピオニルオキシ)プロピル〕トリイソシ
アヌレート、トリス(3‐チオグリコニルオキシプロピ
ル)トリイソシアヌレートなどがあげられる。
【0047】(ハ) 一般式〔IV〕で表わされる化合物
の具体例としては、たとえば、ベンゼンジメルカプタ
ン、キシリレンジメルカプタン、4,4′‐ジメルカプ
トジフェニルスルフィドなどがあげられる。
【0048】<化合物C>一般式〔V〕で表わされる化
合物の具体例として、たとえば、スチレン、α‐メチル
スチレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモ
スチレン、ジブロモスチレン、ペンタブロモスチレンな
どがあげられる。
【0049】<単量体組成物>本発明に従って「重合硬
化」させるべき組成物は、化合物A、BおよびCを下記
の比率で含んでなるものである。
【0050】さらに具体的にいえば、本発明におけるビ
ス(メタ)アクリレート〔I〕と、一般式〔II〕、〔II
I 〕および(または)〔IV〕で表わされるメルカプト化
合物との組成割合は、前者の50〜98重量部に対して
後者が1〜30重量部、好ましくは前者の60〜85重
量部に対して後者が2〜20重量部、の範囲である。一
般に、メルカプト化合物の割合が少なすぎると硬化樹脂
の耐衝撃性の改良効果が得られなくなるし、逆に多すぎ
ると硬化樹脂の耐熱性が低くなる。
【0051】一方、ビス(メタ)アクリレート(式I〕
とそれと共重合しうる他の単量体(式V)の組成割合
は、前者の50〜98重量部に対して後者が1〜49重
量部、好ましくは前者の60〜85重量部に対して後者
が5〜35重量部である。この割合が少なすぎると、硬
化樹脂の耐衝撃性の改良効果が得られなくなるし、逆
に、この割合が過度に多い場合には、硬化樹脂の耐熱性
が低くなる。
【0052】この単量体組成物は、化合物A、Bおよび
Cを含んでなるものである。ここで「含んでなる」とい
うことは、生成重合硬化物が高屈折率および高耐衝撃性
という本発明光学材料の特徴を過度に損なわない限り、
化合物AおよびCと共重合可能なエチレン性不飽和単量
体を少量、たとえば化合物A+B+C合計100重量部
に対して10重量部程度まで、また適当な補助資材を、
含んでもよいことを意味する。そのような単量体として
は、メタクリル酸低級アルキル、ジビニルベンゼン、前
記公知技術に属するジ(メタ)アクリレートその他があ
りうる。そのような補助資材としては、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、染顔料、その他がある。
【0053】<重合硬化>エチレン性不飽和化合物では
ない化合物Bをも含んでなる組成物を、熱および(また
は)活性エネルギー線および(または)エチレン性不飽
和結合に対するラジカル発生剤の作用に一段であるいは
多段にわたって付すことによって、重合硬化させて、本
発明による光学材料を製造する。
【0054】ここで、化合物A、BおよびCの重合硬化
に対する励起作用のうち「熱」は、単なる熱の加用の外
に、熱重合開始剤(詳細後記)の併用を包含するもので
あり、「活性エネルギー線」は紫外線、イオン化放射線
その他のエネルギー線の単なる加用の外に、光重合開始
剤(詳細後記)の併用を包含するものであり、また「ラ
ジカル発生剤」は上記の熱重合開始剤と重複することが
あり得て、単なる該剤の使用の外にたとえばそれが過酸
化物等の酸化剤からなるときに還元剤と組合せた所謂レ
ドックス系をなす場合を包含するものである。
【0055】重合硬化工程は、単量体組成物に上記のよ
うな励起作用を印加することによって実施することがで
きる。具体的には、たとえば遊離ラジカルを発生する開
始剤を添加する公知のラジカル重合により行なわせるこ
とができるが、その生産性を向上させるために、紫外線
硬化または紫外線硬化と加熱重合とを併用するのが望ま
しい。たとえば、組成物に光重合開始剤および熱重合開
始剤を添加したものを型内に注入し、紫外線照射により
脱型するに充分な程度まで硬化させ、次いで脱型後、オ
ーブンでさらに加熱重合させる。
【0056】その際に用いる光重合開始剤としては、た
とえば、ベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインイソプロピルエーテル、ジエチルチオキサン
ソン、ジエトキシアセトフェノン、1‐ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2,4,6‐トリメチルベ
ンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドなどがあげ
られる。
【0057】また、その熱重合開始剤としては、ベンゾ
イルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボ
ネート、ラウロイルパーオキサイド、t‐ブチルパーオ
キシ(2‐エチルヘキサノエート)、アゾイソブチロニ
トリルなどがあげられる。
【0058】光重合開始剤及び熱重合開始剤の使用量
は、組成物の総重量に対して0.01〜5%程度、好ま
しくは0.03〜2%、の範囲である。その使用量が少
なすぎると硬化が不充分となるし、多すぎると硬化樹脂
が黄変しやすいし、かつ重合制御が困難となる。
【0059】本発明においては、重合硬化前の組成物に
酸化防止剤、紫外線吸収剤等を添加して硬化させること
ができることは前記したところである。
【0060】本発明により得られる光学材料は上記のよ
うな重合硬化物からなるものである。この重合硬化物は
屈折率が大きくて、その値は、1.58〜1.62程度
であることがふつうである。この重合硬化物のアッベ数
は、34〜38程度である。また、この重合硬化物は耐
衝撃強度が大きい(後記実施例参照)。さらにまた、こ
の重合硬化物は、透明性が良好である(後記実施例参
照)。
【0061】このような重合硬化物からなる光学材料
は、種々の光学素子の形で利用することができる。代表
的な光学素子としては、レンズ(フレネルレンズ、棒レ
ンズ、その他の形状のものを包含するものとする)、プ
リズム、光ファイバー、ミラーその他がある。
【0062】このような光学素子は、単に本発明重合硬
化物の成型物である外に、その表面にハードコート、反
射防止コートなどの表面処理を行なったものであっても
よい。
【0063】
【実施例】以下の実施例および比較例は、本発明をさら
に詳述するためものである。これらの例における「部」
は、重量部を意味する。また、これらの例における樹脂
の諸物性は、下記の試験方法により測定したものであ
る。 外観 目視による。 屈折率 アツベ屈折計で、25℃で測定した値である。 耐衝撃性 厚さ2.0mmの平板にFDA規格に基づき、鋼球(重さ
16.3g、直径15.9mm)を高さ127cmより垂直
に落下させ、破損の発生がなかった場合を○、破損をし
た場合を×とした。測定温度は25℃。 硬度 鉛筆硬度による。
【0064】実施例1 p‐ビス(β‐メタクリロイルオキシエチルチオ)キシ
リレン75部、ペンタエリスリトール=テトラキス(β
‐チオプロピオネート)8部、スチレン17部、ベンゾ
フェノン0.05部、t‐ブチルパーオキシ‐2‐エチ
ルヘキサノエート(日本油脂社商品名「パーブチル
O」)0.3部を攪拌混合し、ガラス板とシリコンゴム
とで構成された直径40mm、厚さ2mmのペーサー内に注
入し、出力80W/cm2 の高圧水銀灯を用いて、高さ4
0cmからガラスの片面より1回10分ずつ、合計6回照
射した。得られた硬化物を脱型後、オーブン内で80℃
で1時間、次いで100℃で2時間加熱して、硬化物を
得た。その硬化物の物性測定結果は表1に示す通りであ
った。
【0065】実施例2〜9 単量体組成物組成を表1に示すように変更し、そのほか
は実施例1と同様に組成物を調製し、同様にして重合硬
化させた。得られた各硬化物の物性測定結果は、表1に
示す通りであった。
【0066】比較例1 実施例1においてp‐ビス(β‐メタクリロイルオキシ
エチルチオ)キシリレン75部、ペンタエリスリトール
=テトラキス(β‐チオプロピオネート)8部、スチレ
ン17部を用いる代りに、p‐ビス(β‐メタクリロイ
ルオキシエチルチオ)キシリレンのみを100部用い、
そのほかは実施例1と同様にして硬化物を得た。その硬
化物の物性測定結果は表1に示すとおりであった。
【0067】比較例2 実施例1におけるp‐ビス(β‐メタクリロイルオキシ
エチルチオ)キシリレン75部、ペンタエリスリトール
=テトラキス(β‐チオプロピオネート)8部、スチレ
ン17部を用いる代りに、p‐ビス(β‐メタクリロイ
ルオキシエチルチオ)キシリレン80部、スチレン20
部を用い、ペンタエリスリトール=テトラキス(β‐チ
オプロピオネート)を用いず、そのほかは実施例1と同
様にして硬化物を得た。
【0068】比較例3 実施例1におけるp‐ビス(β‐メタクリロイルオキシ
エチルチオ)キシリレン75部の代りに、同化合物を4
0部、またペンタエリスリトール=テトラキス(β‐チ
オプロピオネート)8部の代りに、同化合物を43部を
用い、そのほかは実施例1と同様に組成物を調製し、同
様にして重合硬化を行なわせた。得られた硬化物は非常
に柔らかくて、レンズ用樹脂として用いることができな
かった。
【0069】
【表1】
【0070】A:p‐ビス(β‐メタクリロイルオキシ
エチルチオ)キシリレン B:p‐ビス(β‐メタクリロイルオキシエチルオキシ
エチルチオ)キシリレン C:α,α′‐ビス(β‐メタクリロイルオキシエチル
チオ)‐2,3,5,6‐テトラクロロ‐p‐キシリレ
ン D:ペンタエリスリトール=テトラキス(β‐チオプロ
ピオネート) E:トリス〔2(β‐チオプロピオニルオキシ)エチ
ル〕トリイソシアヌレート F:4,4′‐ジメルカプトジフェニルスルフィド G:スチレン H:p‐クロロスチレン I:2,4‐ジブロモスチレン J:ベンゾフェノン K:t‐ブチルパーオキシ‐2‐エチルヘキサノエート
【0071】
【発明の効果】本発明による特定の単量体組成物の重合
硬化物からなる光学材料が高屈折率で高耐衝撃性のもの
であることは〔発明の概要〕の項において前記したとこ
ろである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亘 文 恵 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の化合物A、BおよびCを含んでなる
    組成物を熱および(または)活性エネルギー線および
    (または)エチレン性不飽和結合に対するラジカル発生
    剤の作用に付すことによって重合硬化させてなる樹脂か
    らなる高屈折率光学材料。 (式中、Rは、水素原子またはメチル基を示す。R
    は、炭素数1〜6のアルキレン基を示す。Arは、炭素
    数がいずれも6〜30であるアリーレン基、アラルキレ
    ン基、またはフッ素を除くハロゲン原子で置換されたそ
    れらの基を示す。Xは、−O−または−S−を示す。
    Yは、Xが−O−を示す場合には−S−または−SO
    −を示し、Xが−S−を示す場合には−S−、−S
    −、−CO−、または炭素数がいずれも1〜12で
    あるアルキレン基、アラルキレン基、アルキレンエーテ
    ル基、アラルキレンエーテル基、アルキレンチオエーテ
    ル基およびアラルキレンチオエーテル基から選ばれた基
    を示す。mおよびnは、それぞれ1〜5の整数を示す。
    pは、0〜10の数を示す。複数個存在する基は、同一
    でも異なってもよい。) (式中、Rは、−CH−または−CHCH−を
    示す。Rは、炭素数がいずれも2〜15の炭化水素残
    基またはアルキルエーテル残基を示す。qは、2〜6の
    整数を示す。複数個存在する基は同一でも異なってもよ
    い。) 【化1】 【化2】 (式中、RおよびRは、それぞれ同一または異なる
    炭素数1〜3のアルキレン基を示す。dおよびeはそれ
    ぞれ0または1、fは1または2を示す。複数個存在す
    る基は、同一でも異なってもよい。) C.下記一般式〔V〕で示されるスチレン化合物 1〜49重量% 【化3】 (式中、Rは、水素原子またはメチル基を示し、X
    はフッ素を除くハロゲン原子、zは0または1〜5の整
    数を示す。複数個存在する基は、同一でも異なってもよ
    い。)
JP4010129A 1992-01-23 1992-01-23 高屈折率光学材料 Pending JPH05194672A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4010129A JPH05194672A (ja) 1992-01-23 1992-01-23 高屈折率光学材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4010129A JPH05194672A (ja) 1992-01-23 1992-01-23 高屈折率光学材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05194672A true JPH05194672A (ja) 1993-08-03

Family

ID=11741678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4010129A Pending JPH05194672A (ja) 1992-01-23 1992-01-23 高屈折率光学材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05194672A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0632843A (ja) * 1992-07-13 1994-02-08 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 高屈折率レンズ用樹脂の製造法
JPH09152510A (ja) * 1995-09-25 1997-06-10 Mitsubishi Chem Corp 低複屈折光学部材及びその製造方法
JPH1039110A (ja) * 1996-07-22 1998-02-13 Nippon Sheet Glass Co Ltd 平板型マイクロレンズ
JPH10144469A (ja) * 1996-09-12 1998-05-29 Mitsubishi Chem Corp 有機電界発光素子及びその製造方法
JPH10151676A (ja) * 1996-11-25 1998-06-09 Mitsubishi Chem Corp 光硬化させた架橋樹脂シートの切断方法
JPH11140130A (ja) * 1997-11-12 1999-05-25 Mitsubishi Chemical Corp 近赤外線吸収体
JPH11223702A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Mitsubishi Chemical Corp 低複屈折光学部材、その成形用樹脂組成物及び光学部材の製造方法
JPH11223703A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Mitsubishi Chemical Corp 低複屈折光学部材、その成形用樹脂組成物及び光学部材の製造方法
JP2002097224A (ja) * 2000-09-26 2002-04-02 Mitsubishi Chemicals Corp 光硬化性組成物及びその硬化物
JP2002097217A (ja) * 2000-09-26 2002-04-02 Mitsubishi Chemicals Corp 光硬化性組成物及びその硬化物
JP2008218421A (ja) * 1996-09-12 2008-09-18 Mitsubishi Chemicals Corp 有機電界発光素子及びその製造方法
JP2018501356A (ja) * 2014-12-23 2018-01-18 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 2系統硬化のポリチオエーテル
CN111825925A (zh) * 2019-04-19 2020-10-27 长春理工大学 一种高折射率含硫聚苯乙烯的制备方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0632843A (ja) * 1992-07-13 1994-02-08 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 高屈折率レンズ用樹脂の製造法
JPH09152510A (ja) * 1995-09-25 1997-06-10 Mitsubishi Chem Corp 低複屈折光学部材及びその製造方法
JPH1039110A (ja) * 1996-07-22 1998-02-13 Nippon Sheet Glass Co Ltd 平板型マイクロレンズ
JP2008218421A (ja) * 1996-09-12 2008-09-18 Mitsubishi Chemicals Corp 有機電界発光素子及びその製造方法
JPH10144469A (ja) * 1996-09-12 1998-05-29 Mitsubishi Chem Corp 有機電界発光素子及びその製造方法
JPH10151676A (ja) * 1996-11-25 1998-06-09 Mitsubishi Chem Corp 光硬化させた架橋樹脂シートの切断方法
JPH11140130A (ja) * 1997-11-12 1999-05-25 Mitsubishi Chemical Corp 近赤外線吸収体
JPH11223702A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Mitsubishi Chemical Corp 低複屈折光学部材、その成形用樹脂組成物及び光学部材の製造方法
JPH11223703A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Mitsubishi Chemical Corp 低複屈折光学部材、その成形用樹脂組成物及び光学部材の製造方法
JP2002097224A (ja) * 2000-09-26 2002-04-02 Mitsubishi Chemicals Corp 光硬化性組成物及びその硬化物
JP2002097217A (ja) * 2000-09-26 2002-04-02 Mitsubishi Chemicals Corp 光硬化性組成物及びその硬化物
JP2018501356A (ja) * 2014-12-23 2018-01-18 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 2系統硬化のポリチオエーテル
US10703906B2 (en) 2014-12-23 2020-07-07 3M Innovative Properties Company Dual cure polythioether
US11319440B2 (en) 2014-12-23 2022-05-03 3M Innovative Properties Company Dual cure polythioether
CN111825925A (zh) * 2019-04-19 2020-10-27 长春理工大学 一种高折射率含硫聚苯乙烯的制备方法
CN111825925B (zh) * 2019-04-19 2022-05-31 长春理工大学 一种高折射率含硫聚苯乙烯的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05271383A (ja) 高屈折率光学材料およびその製造法
JPH05194672A (ja) 高屈折率光学材料
JP3028009B2 (ja) 高屈折率光学材料用組成物および製造法
US6699953B2 (en) Lens made of synthetic resin and process for producing the same
JP3270100B2 (ja) 高屈折率光学材料
JPH09152510A (ja) 低複屈折光学部材及びその製造方法
JP3556332B2 (ja) プラスチックレンズ成形用組成物及びそれを用いたプラスチックレンズ
JP2893608B2 (ja) 光学樹脂用単量体組成物および光学樹脂
JP3290701B2 (ja) 高屈折率レンズ用樹脂の製造法
EP0482572B1 (en) Resin for high-refraction lens
JP2003506500A (ja) 透明ポリマー基板製造用重合性組成物、これにより得られる透明ポリマー基板およびそのレンズへの使用
JP3394580B2 (ja) 重合性組成物、重合体、有機ガラスおよびメガネ用レンズ
JP3149028B2 (ja) 高屈折率レンズ用樹脂
JPH07206944A (ja) プラスチックレンズ成形用組成物及びそれを用いたプラスチックレンズ
US20020061993A1 (en) Polymerizable compositions for producing transparent polymeric substrates, resulting transparent polymeric substrates and applications thereof in optics
JP3121913B2 (ja) 高屈折率光学材料
JP3101879B2 (ja) 高屈折率レンズ用樹脂
JPH0741520A (ja) 重合用組成物および樹脂材料
JP2661145B2 (ja) プラスチックレンズ
JP2591012B2 (ja) 高屈折率レンズ用の組成物
JPH0222601A (ja) プラスチックレンズ
JPH07196751A (ja) プラスチックレンズ成形用組成物及びそれを用いたプラスチックレンズ
JP2800265B2 (ja) 高屈折率プラスチックレンズ用組成物
JP3104068B2 (ja) 高屈折率レンズ用モノマー組成物
JP2900597B2 (ja) 光学用樹脂