JPH05196149A - 磁性流体シール装置 - Google Patents

磁性流体シール装置

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JPH05196149A
JPH05196149A JP4029985A JP2998592A JPH05196149A JP H05196149 A JPH05196149 A JP H05196149A JP 4029985 A JP4029985 A JP 4029985A JP 2998592 A JP2998592 A JP 2998592A JP H05196149 A JPH05196149 A JP H05196149A
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JP
Japan
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magnetic fluid
magnetic
pressure
pressure atmosphere
present
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JP4029985A
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English (en)
Inventor
Hiromi Kumagai
浩洋 熊谷
Katsuhiko Kosogi
克彦 小曽木
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Tokyo Electron Ltd
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
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Publication date
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Priority to JP4029985A priority Critical patent/JPH05196149A/ja
Publication of JPH05196149A publication Critical patent/JPH05196149A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/40Sealings between relatively-moving surfaces by means of fluid
    • F16J15/43Sealings between relatively-moving surfaces by means of fluid kept in sealing position by magnetic force

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塑性流動をもたせた磁性流体を用いた磁性流
体シール装置を提供する。 【構成】 2つの空間、例えば低圧雰囲気8と高圧雰囲
気10との間をシールすべく、マグネット54とポール
ピース56とを交互に多段に設けた磁性流体シール装置
において、この磁性流体シール部62の全体に磁性流体
64を、隙間や空間を生ぜしめることなく連続的に充填
する。これにより、塑性流動現象を生ぜしめて、ずり速
度がゼロの場合でも一定のずり応力を発生させて気密シ
ールを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性流体シール装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁性流体を回転軸の密封に応用
した密封機構、すなわち磁性流体シール装置は広く知ら
れている。この磁性流体は、図13及び図14に示すよ
うに粒径100〜200Åの例えばフェライト系の酸化
鉄よりなる磁性粉2に、オレイン酸などの界面活性剤4
を吸着させて、これを例えば水や不揮発性の液体6に溶
かし込んで形成されている。上記界面活性剤4の弾性反
発力により、磁性粉同士が合体して凝集することが防止
され、また、この活性剤により磁性粉と周囲の液体とを
つなぐなじみの役割が果たされている。そして、このよ
うな磁性粉に磁界をかけると、磁界の強度に応じてコロ
イド状の磁性粉が集まり、ずり応力等の種々の特性を示
すようになる。このずり応力とは、このコロイド状の磁
性粉が接触している物体が僅かに動き出す時にそのずれ
方向に反発するように発生する力を言い、一般的にはず
り速度ゼロのときはずり応力もゼロであり、ずり速度が
大きくなるに従ってずり応力も大きくなる。
【0003】このような磁性流体を用いた磁性流体シー
ル装置として、特開昭59−231270号公報に開示
されたものがある。この装置は、図15に示すように、
2つの空間、例えば低圧雰囲気8と高圧雰囲気10との
間に耐差圧を保持する目的で複数個の永久磁石12A、
12B、12C及びヨークとしてのポールピース14
A、14B、14C、14Dとを交互に配置している。
そして、駆動軸16とポールピース14A〜14Dとの
間に複数個の間隙を確保し、この間隙に前記永久磁石1
2A〜12Cの磁束によって、磁性流体16A〜16D
を保持するように構成している。保持された磁性流体に
よりシール部が形成され、隣接するシール部間に空間1
8A〜18Cが形成される。更に、低圧雰囲気8側に近
い第1段目の空間18Aと、低圧雰囲気8とを連通させ
る狭い流通部20を前記ポールピース14Aに形成して
いる。この流通部20を形成することにより、空間18
Aと低圧雰囲気8との間の差圧が、第1段目の磁性流体
16Aにより形成されるシール部の耐圧よりも大きくな
ることを防止している。
【0004】一方、流通部20が存在しない場合には、
空間18A及び低圧雰囲気8の差圧力が大きくなる場合
があり、第1段目の磁性流体16Aが一旦破壊された際
に、その流体が低圧雰囲気8側に飛散してしまう。従っ
て、上記公報の発明においては、第1段目の磁性流体1
6Aが低圧雰囲気8内に飛散してその雰囲気を汚染する
という弊害を防止できるとしている。同様な技術が、特
開昭59−164460号公報にも開示されている。一
方、特公平3−9346号公報では、空間18A内の気
圧と低圧雰囲気8内の気圧とを略等しくするように、空
間18A内を排気する排気手段を備えた装置が開示され
ている。これと同種の技術として、特開昭61−236
971号公報には、空間18A内の圧力を、第1段目の
磁性流体16Aのシール部の耐圧に比べて小さい圧力に
排気する排気手段を備えた技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−2312
70号公報によれば、低圧雰囲気8と高圧雰囲気10と
の間の差圧が大きくなった場合には、第2段目の磁性流
体16Bが破壊され、それが空間18A内に飛散するこ
とがあると認められている。ところが、この空間18A
内に飛散した磁性流体は、狭い流通部20を通過する割
合が極めて少ないため、磁性流体による低圧雰囲気8の
汚染が少ないと言及している。しかしながら、本発明者
の実験によれば、空間18Aと低圧雰囲気8との間の差
圧を少なくでき、且つ、圧力損失の少ない大きさでたと
え流通部20を形成したとしても、特に低圧雰囲気8内
にて半導体ウエハの処理を行う場合に、このウエハを汚
染するのに十分な磁性流体が磁性流体シールの流通部2
0を経由して低圧雰囲気8内に流入してしまうという改
善点があった。
【0006】特に、近年半導体素子の微細化、高密度化
が進むにつれ、酸化鉄などからなる磁性流体がウエハ上
にパーティクルとして付着することを低減しなければ半
導体素子の歩留りの低下を招き、これを防止するため
の、実用上使用するに足るシール装置を実現することは
できず、上記した汚染の問題点の解決が強く望まれてい
る。一方、特公平3−9346号公報または特開昭61
−236971号公報等に開示されているように、低圧
雰囲気8の真空排気手段とは別個に、空間18A内を排
気する排気手段を設けることは、装置を複雑且つ大型化
してしまい、コストの上昇を余儀なくされるという改善
点を有していた。更に、昇圧と減圧が繰り返される低圧
雰囲気8内の圧力に応じて制御しながら空間18A内を
排気することは、技術上極めて困難であるという改善点
もあった。本発明は、以上のような問題点に着目し、こ
れを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の
目的は、塑性流動をもたせた磁性流体を用いた磁性流体
シール装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、2つの空間の間を、複数の磁性流体シ
ール部によりシールする磁性流体シール装置において、
前記複数の磁性流体シール部の間に連続的に磁性流体を
充填したものである。
【0008】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、例えば
高圧雰囲気の空間と低圧雰囲気の空間とを結ぶ複数の磁
性流体シール部の間には、連続的に磁性流体が充填さ
れ、塑性流動がもたせられる。このような、塑性流動を
もたせた磁性流体は、ずり速度がゼロの場合、すなわち
磁性流体がその形状を保ち変形しない間においても一定
のずり応力、すなわち粘性力を発揮するものであり、こ
のような磁性流体をN、S極が複数設けられた磁性流体
シール部に連続的に充填することにより、磁束密度の大
小に応じて磁性粉が疎密に交互に集合して塑性流動作用
が生ずる。従って、ずり速度ゼロにおいても一定の耐圧
差を有する磁性粉密部分が複数乃至多段に形成されるこ
とになり、全体として磁性流体シールの段数に応じた圧
力差に耐え得ることができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明に係る磁性流体シール装置の
一実施例を添付図面に基づいて詳述する。本実施例にお
いては、本発明を半導体ウエハの減圧処理装置に適用し
た一実施例について、図面を参照して具体的に説明す
る。図1は、本発明に係る磁性流体シール装置を示す断
面図、図2は上記シール装置を適用した半導体ウエハの
減圧処理装置を示す概略構成図である。尚、従来装置と
同一部分については同一符号を付す。まず、図2を参照
して本実施例装置の全体概要について説明する。同図に
おいて、減圧処理を行うプロセスチャンバー22の両側
には、ゲートバルブ24A、24Bを介してそれぞれ搬
入側、搬出側のロードロックチャンバー26、28が連
結されている。被処理体である半導体ウエハは、搬入口
側のゲートバルブ24Cを開放してロードロックチャン
バー26内部に配置される。このロードロックチャンバ
ー26の内部は、ゲートバルブ24Cの閉鎖後に、大気
圧から真空雰囲気に置換され、チャンバー26、22内
の圧力が略同一となった後に、他方のゲートバルブ24
Aを開放することで、半導体ウエハをプロセスチャンバ
ー22内に搬入している。
【0010】このプロセスチャンバー22は、半導体ウ
エハを減圧処理する各種のプロセス装置として構成さ
れ、例えばエッチング装置、熱処理装置、スパッタ装
置、プラズマCVD装置等として構成されている。ウエ
ハの処理後は、ゲートバルブ24Bを開放して半導体ウ
エハを搬出側のロードロックチャンバー28の内部に搬
入し、ゲートバルブ24Bを閉鎖する。そして、搬出側
ロードロックチャンバー28の内部の雰囲気を真空雰囲
気から大気圧雰囲気に置換した後、搬出側のゲートバル
ブ24Dを開放してウエハの搬出が行われる。各チャン
バー22〜26はそれぞれ真空引きが可能であり、この
ため各チャンバー22〜26には真空ポンプ30が接続
されている。更に、各チャンバー22〜26は大気圧ま
たはその前後の圧力に昇圧することが可能である。この
ために、不活性ガス例えばN2ガスの供給管32が設け
られ、この供給管32は3本に分岐され、分岐管34と
して各チャンバー22〜26に連結されている。この各
分岐管34の途中には、直径が例えば0.01μm以上
の粒子をトラップできるフィルタ36と、管路を断続す
るためのバルブ38と、流量調整を行うマス・フロー・
コントローラ40とが接続されている。
【0011】ロードロックチャンバー26、28内部に
は、例えばフログレッグ方式の搬送アーム42が配置さ
れる(チャンバー28内部は図示せず)。この搬送アー
ム42は、その先端側のウエハ載置部44を、チャンバ
ー内部からその外部の左右両側に移動できるように構成
している。この搬送アーム42を駆動するために、チャ
ンバー26、28の外部から内部に貫通して駆動軸46
が設けられている。一般に搬送アーム42の駆動軸は多
軸となるが、以下の説明では説明の便宜上、駆動軸46
が1本のみ存在する場合について説明する。この駆動軸
46の周囲には、本実施例の特徴的構造を有する磁性流
体シール装置48が設けられ、駆動軸46の回転を許容
しつつその気密シールを行っている。
【0012】次に、前記磁性流体シール装置48の詳細
について、図1を参照して説明する。同図に示すよう
に、磁性流体シール装置48は、筒体状の外囲器50を
有し、その先端部のフランジ部52がロードロックチャ
ンバー26または28の外壁に固定される。外囲器50
の筒体状内壁面には、マグネット54と、そのヨークと
して機能するポールピース56がそれぞれ交互に配列固
定されている。各ポールピース56の高さ、すなわち図
中上下方向の長さは、各マグネット54の高さよりも短
く設定されており、各マグネット54の先端部と駆動軸
16との間には比較的大きな空間部58が複数乃至多段
に形成されると共に各ポールピース56の先端部と駆動
軸16との間には僅かな大きさの間隙部60が複数乃至
多段に形成されている。
【0013】このように、比較的大きな空間部58と僅
かな大きさの間隙部60とが交互に複数乃至多段に形成
された磁性流体シール部62内全体に、本発明の特長と
する磁性流体64が連続的に充填されており、マグネッ
ト54、ポールピース56、間隙部60、駆動軸16、
隣接する間隙部60、隣接するポールピース56及びマ
グネット54を通る磁気回路の一部を形成する各間隙部
60に相当する部分は、磁力線が強いことからコロイド
状の磁性粉が多量に集まって濃度が濃くなり、逆に磁気
回路の一部を構成しない各空間部58に相当する部分
は、磁力線が弱いことからコロイド状の磁性粉が小量し
か集まらず、濃度が薄くなり、全体として塑性流動を持
たせるように、構成されている。。このような塑性流動
をもたせた磁性流体64の特性は図3に示すグラフ中の
直線L1によって示される。すなわち図3はずり応力F
とずり速度Vとの関係を示すグラフであり、塑性流動を
もたせた磁性流体は直線L1に示すように、ずり速度が
ゼロの場合、すなわち駆動軸16の回転がゼロの場合に
おいても一定のずり応力、すなわち降伏値Sに相当する
応力が作用し、ずり速度が大きくなるに従ってずり応力
も直線的あるいは曲線的に増加する特性を有するもので
ある。
【0014】従って、駆動軸16が停止している状態に
おいても各間隙部60に相当する部分には磁性粉の濃度
の濃い塑性流動をもたせた磁性流体となって所定の降伏
値すなわちずり応力(耐圧力)を有することになり、結
果的に複数設けた間隙部60内の塑性流動磁性流体の各
耐圧力の総和によって2つの空間、例えば低圧雰囲気8
と高圧雰囲気10との間の圧力差に対抗させてシール性
を保持し得るように構成されている。ここで高圧雰囲気
及び低圧雰囲気とは、相対的に圧力差のある空間を意味
し、例えば高圧雰囲気とはここでは大気を指し、低圧雰
囲気とは大気圧よりも圧力の低い減圧乃至真空雰囲気を
指す。これに対して、従来のシール装置に使用されてい
た単なる磁性流体は、特性曲線L2,L3,L4で示す
ようにそれぞれニュートン流動特性、擬塑性流動特性及
びダイラタント流動特性として表され、これら各特性の
いずれもがずり速度ゼロにおいてずり応力が略ゼロを示
し、ずり速度の増加に従ってずり応力も直線的或いは曲
線的に増加する特性を有し、本発明において使用される
塑性流動をもたせた磁性流体とは全く異なった特性を示
す。
【0015】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、駆動軸16の長手方向に
沿って複数のマグネット54と複数のポールピース56
とを交互に配置することにより形成された磁性流体シー
ル部62の全域に渡って隙間なく塑性流動をまたせた磁
性流体64を充填する。これにより、ポールピース56
と駆動軸16の外周壁との間に形成される各間隙部60
に相当する部分は、磁力線が強いことから磁性粉濃度が
濃くなって塑性流動状態となり、そして、各マグネット
54と隣接するポールピース56及び駆動軸16の外周
壁との間に形成される各空間部58に相当する部分は、
磁力線が弱いことから磁性粉濃度が薄くなる。そして、
各間隙部60に相当する部分の塑性流動磁性流体64に
は、駆動軸16の回転速度がゼロ、すなわちずり速度が
ゼロの場合においても一定のずり応力、すなわち耐圧力
を有しており、高圧雰囲気10と低圧雰囲気8との差圧
が各間隙部の塑性流動磁性流体64に分散されることに
なり、その結果、従来装置と異なり、磁性流体に何らバ
ーストを生ぜしめることなく高圧雰囲気と低圧雰囲気と
の間を気密にシールすることが可能となる。
【0016】すなわち、従来装置に用いていた単なる磁
性流体、例えばニュートン流動特性を示す磁性流体にあ
っては回転軸16が停止している場合には、ずり応力は
略ゼロであったが、本実施例にあっては塑性流動状態に
なされた磁性流体を用いていることから磁性流体がその
形状を保ち変形しない間は降伏値に相当する一定のずり
応力、すなわち耐圧力が発生し、各段の間隙部60に相
当する部分の塑性流動磁性流体に圧力差が分散されてシ
ール性が保持される。また、ずり速度が大きくなった場
合には、ずり応力は更に増大することからシール性は一
層向上することになる。本実施例にあっては、1つの間
隙部60に相当する部分の塑性流動磁性流体の耐圧力は
約0.3kg/cm2程度あり、例えば10-8〜10-9
Torr程度の高真空度に真空引きする場合には例えば
4段程度設けるようにする。
【0017】このように塑性流動をもたせた磁性流体
は、例えば使用されるシール部の磁界の強さにも依存す
るが、一般的には通常のニュートン流動特性を有する磁
性流体よりも磁性粉の濃度はやや高く設定されている。
具体的には、例えばフェライト粉体、純鉄粉体、コバル
ト粉体、ニットル粉体等の磁性粉をケロシン、アイコシ
ルナフタリン、ポリアルファオレフィン等の溶媒に溶か
し込み、使用されるシール部の磁界を考慮して塑性流動
を生ずる粘性(濃度)に設定する。例えば、通常の真空
シールに用いる場合には、フェライト粉体等の磁性粉を
溶媒としてアイコシルナフタリンに溶かし込み、粘性
(濃度)を通常の値、例えば320±50cPsよりも
ある程度大きくして塑性流動特性を有するように設定す
る。
【0018】本実施例においては上記塑性流動をもたせ
た磁性流体を用いて10段のシール部を構成したところ
約3気圧の耐圧を有した。このようなシール装置によれ
ば、チャンバー26または28内を真空引きしても、従
来装置と異なり磁性流体のバーストを何ら生ぜしめるこ
となく低圧雰囲気8と高圧雰囲気10との間を確実に気
密にシールすることができ、従って、磁性流体がチャン
バー内側へ飛散して半導体ウエハ上にパーティクルとし
て付着することを確実に阻止することができる。特に、
近年では、半導体チップの微細化が進み、僅かな酸化鉄
の付着でも半導体ウエハの歩留まりの低下に大きく影響
するので、半導体製品の歩留まりを大幅に向上させるこ
とが可能となる。
【0019】また、上記実施例にあっては、説明の便宜
上、駆動軸16が1本存在する装置について説明した
が、本発明を複数本の駆動軸のシール装置にも適用する
ことができる。また、磁性粉体の種類、溶媒の種類、粘
度(濃度)等もシール装置が適用される条件に応じて塑
性流動をもつように適宜選択され、例えばシール装置が
適用される条件によっては溶媒として水を用いてもよ
い。更に、上記実施例にあっては、シール装置を圧力差
のある2つの空間の耐圧差を保持する目的で設けたが、
これに限定されず、本発明は例えば埃よけ等の目的で圧
力差のない2つの空間の間をシールする場合にも勿論適
用することができる。尚、上記実施例にあっては、本発
明に係るシール装置48を、ロードロックチャンバー2
6、28の搬送アーム42の駆動軸46に適用した場合
について説明したが、気密シールを必要とするどのよう
な装置、例えば以下に示すような装置等の駆動軸にも適
用することができる。
【0020】図4は真空木材乾燥機を示す概略構成図で
あり、炉70内に入れた木材72を真空中で加熱し且つ
温風を当てて乾燥するものである。この場合、高温中で
ファン74を回転して熱攪拌を行うことから静電気に起
因する爆発事故を防止するため及び木材の汚染を防止す
るために、ファン用モータ76に回転される駆動軸78
に本発明に係る磁性流体シール装置48を適用するよう
にしてもよい。また、図5はウエハや磁気ディスク等の
乾燥機を示す概略構成図であり、モータ80の回転軸8
2に取り付けたウエハカセット84を槽体86内に収容
し、上記回転軸82に本発明に係る磁性流体シール装置
48を適用する。これにより、シール装置に起因して半
導体ウエハに付着する汚染物を大幅に減少させることが
可能となる。
【0021】更に、図6は化学工業や製薬関係において
使用される真空攪拌機の概略構成図を示し、槽体88内
へ収容した薬剤90をモータ92に連結された回転軸9
4の先端部のファン96により攪拌するものである。こ
のような装置の回転軸94に本発明に係る磁性流体シー
ル装置48を適用することにより、攪拌中の材料(薬
剤)90に不純物が混入することを確実に防止すること
ができる。また更に、図7はX線を利用して金属等の厚
さや分析に使用するX線回転体陰極装置を示す概略構成
図であり、回転軸96の先端に設けた例えば銅製回転体
98に高エネルギの電子ビーム100を照射して純粋な
X線102を発生し、このX線102を資料の分析等に
用いるものである。この回転軸96に本発明の磁性流体
シール装置48を適用することにより、バーストにとも
なう飛散磁性流体に起因する不純なX線の発生を阻止す
ることができる。
【0022】また、図8は各種の有機材料を攪拌する有
機材料攪拌装置を示す概略構成図であり、槽体内に収容
した有機材料104を回転軸106に取り付けたファン
108により攪拌するものである。このような回転軸1
06に発明に係る磁性流体シール装置48を適用するこ
とにより、有機材料104の汚染を防止することができ
る。更に、図9は単結晶引き上げ装置を示す概略構成図
であり、溶融炉110内に収容した結晶材料112を、
水平面内に回転する引き上げ機構114からの種により
結晶化させつつ単結晶116を成長させるものである。
この引き上げ機構114の回転部に発明に係る磁性流体
シール装置48を適用することにより、単結晶が不必要
な不純物により汚染されることを防止することができ
る。
【0023】また、図10はウエハ真空チャック装置を
示す概略構成図であり、回転軸118の上端部に真空チ
ャック部120を取り付けてウエハを真空保持する。こ
の回転軸118に本発明に係る磁性流体シール装置48
を適用することにより磁性流体のバーストに起因するウ
エハに対する汚染物の付着を防止することができる。更
に、図11はイオン注入装置を示す概略構成図を示し、
ウエハ等に不純物イオンを注入するものである。この装
置の回転機構部に本発明に係る磁性流体シール装置48
を適用することにより、不必要な不純物のないイオン源
等を形成することができる。そして、図12はエピタキ
シャル成長装置を示す概略構成図であり、ウエハを支持
する回転支持板122の回転軸124に本発明の磁性流
体シール装置48を適用することにより、エピタキシャ
ル成長層に不純物が混入することを防止することができ
る。
【0024】本発明は、上記した装置例の他に、ターボ
ポンプの回転軸または、CVD装置、スパッタリング装
置、エッチング装置、各種コーティング装置、ハードデ
ィスクメモリ、冷却装置等の回転軸にも適用することが
できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
ような優れた作用効果を発揮することができる。磁性流
体を複数の磁性流体シール部に連続的に充填して用いる
ようにしたので、磁性流体シールの段数に応じた圧力差
を持つ気密シールを行うことができる。また、磁性流体
のバーストや吹き出しにより、飛散する磁性流体に起因
する汚染から低圧雰囲気を守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁性流体シール装置を示す断面図
である。
【図2】本発明の磁性流体シール装置を適用した半導体
ウエハの減圧処理装置を示す概略構成図である。
【図3】各種磁性流体のずり応力とずり速度との関係を
示すグラフである。
【図4】本発明を適用した真空木材乾燥機を示す概略構
成図である。
【図5】本発明を適用した乾燥機を示す概略構成図であ
る。
【図6】本発明を適用した真空攪拌機を示す概略構成図
である。
【図7】本発明を適用したX線回転体陰極装置を示す概
略構成図である。
【図8】本発明を適用した試料攪拌装置を示す概略構成
図である。
【図9】本発明を適用した単結晶引き上げ装置を示す概
略構成図である。
【図10】本発明を適用したウエハ真空チャック装置を
示す概略構成図である。
【図11】本発明を適用したイオン注入装置を示す概略
構成図である。
【図12】本発明を適用したエピタキシャル成長装置を
示す概略構成図である。
【図13】磁性流体の状態を示す状態図である。
【図14】磁性流体の状態を示す拡大状態図である。
【図15】従来の磁性流体シール装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
8 低圧雰囲気(空間) 10 高圧雰囲気(空間) 16、46 駆動軸 22 プロセスチャンバー 26、28 ロードロックチャンバー 48 磁性流体シール装置 54 マグネット 56 ポールピース 62 磁性流体シール部 64 塑性流動をもたせた磁性流体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの空間の間を、複数の磁性流体シール
    部によりシールする磁性流体シール装置において、前記
    複数の磁性流体シール部の間に連続的に磁性流体を充填
    したことを特徴とする磁性流体シール装置。
JP4029985A 1992-01-21 1992-01-21 磁性流体シール装置 Pending JPH05196149A (ja)

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