JPH05201046A - 発熱抵抗体保護膜用窒化ケイ素およびその用途 - Google Patents

発熱抵抗体保護膜用窒化ケイ素およびその用途

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JPH05201046A
JPH05201046A JP1284992A JP1284992A JPH05201046A JP H05201046 A JPH05201046 A JP H05201046A JP 1284992 A JP1284992 A JP 1284992A JP 1284992 A JP1284992 A JP 1284992A JP H05201046 A JPH05201046 A JP H05201046A
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JP
Japan
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protective film
silicon nitride
ratio
thermal head
film
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Pending
Application number
JP1284992A
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English (en)
Inventor
Shizuka Takeyama
静 竹山
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SUSUMU IND CO Ltd
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SUSUMU IND CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は発熱抵抗体の表面保護膜として窒化
ケイ素系単層を使用しつつその耐クラック性を向上させ
ることができる蒸着容易な組成およびその表面保護膜を
備えるサーマルヘッドを提供することを目的とする。 【構成】 本発明はSi3N4保護膜の耐クラック性の悪い
原因はサーマルヘッドの基材であるガラスよりも線膨張
率が小さいことに起因するするものであり、Si3N4をそ
の化学量論量よりもSiリッチとすることによりその線
膨張率を向上させることができることに着目してなされ
たもので、化学組成がSi34化学量論量よりもSi元
素を多く含み、N/Si比(原子比)0.5〜1.1の
非晶質窒化ケイ素を主体とする発熱抵抗体保護膜用窒化
ケイ素および該保護膜を備えるサーマルヘッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルヘッドの発熱抵
抗体の表面保護膜として有効な窒化ケイ素およびその用
途に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドは熱転写型記録および感
熱記録装置の熱印字素子として使用されており、その発
熱抵抗体の表面には耐摩耗性に優れた保護膜が形成され
る。この保護膜として従来2層構成膜と単層膜とが用い
られている。前者2層構成膜は表層を耐摩耗性に、下層
は発熱抵抗体の酸化や熱衝撃によるクラックの発生を防
止するためのもので、両層の性質を有効に利用するもの
であり、例えば(1)特願昭47−22924号ではTa2O5/
SiO2を、(2)特願昭62−17114号ではTa2O5/SiON
を、(3)特開昭59−179365号ではSi3N4/SiO2を表
面保護層として2層形成している。この2層形成の場
合、上記(3)では同一チャンバー内で反応ガスを切り換
えることにより連続して製膜することも可能であるが、
基本的に2回製膜作業を必要とし、コスト高である。そ
こで、単一層による表面保護膜の形成が検討されてい
る。例えば(4)特開昭62−105647号ではSiO2
耐摩耗性の欠点の解決するため、Siリッチな組成とし
た単層膜を形成したり、または特開昭60−19036
6号ではSiO2にTa2O5を添加した単層膜を形成してい
る。また、(5)特開昭63−185645号ではSiONの
単層膜を形成したり、(6)特開昭60−9770号ではSi
3N4の耐クラック性を改善するためにAl2O3またはV2O3
添加した単層膜を形成したりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記サーマ
ルヘッドのように発熱抵抗体の表面保護膜としては(1)
対雰囲気保護性、(2)基体への密着性ならびに(3)耐摩耗
性を備える必要があり、かかる観点からはSi3N4を使用す
るのが得策であるが、上述したように耐クラック性に欠
ける問題点を如何にして解決するかが課題となる。即
ち、この種表面保護膜は通常、スパッタリングなどの薄膜
形成手段を用いて膜形成が行われるが、従来の上記(6)の
解決方法ではAl2O3またはV2O3をSi3N4の蒸着とともに同
時蒸着を行う必要上、複合酸窒化材料を使用するが、酸窒
化膜の製膜雰囲気の制御、即ち薄膜組成を公称の化学量
論量組成に制御することは極めて困難である。そこで、
本発明は発熱抵抗体の表面保護膜として窒化ケイ素系単
層を使用しつつその耐クラック性を向上させることがで
きる蒸着容易な組成およびその表面保護膜を備えるサー
マルヘッドを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はSi3N4保護膜の
耐クラック性の悪い原因はサーマルヘッドの基材である
ガラスよりも線膨張率が小さいことに起因するするもの
であり、Si3N4をその化学量論量よりもSiリッチとす
ることによりその線膨張率を向上させることができるこ
とに着目してなされたもので、化学組成がSi34化学
量論量よりもSi元素を多く含み、N/Si比(原子
比)0.5〜1.1の非晶質窒化ケイ素を主体とする発
熱抵抗体保護膜用窒化ケイ素にある。かかる窒化ケイ素
は(1)対雰囲気保護性、(2)基体への密着性ならびに(3)耐
摩耗性を備えるので、サーマルヘッドの表面保護膜とし
て有用である。そこで、本発明は発熱体表面保護層とし
て化学組成がSi34化学量論量よりもSi元素を多く
含み、N/Si比0.5〜1.1の非晶質窒化ケイ素を
主体とする保護膜を備えるサーマルヘッドを提供するも
のでもある。なお、本発明の窒化ケイ素保護膜はサーマ
ルヘッド以外の発熱抵抗体の表面保護膜として使用する
ことができる。
【0005】本発明に係る化学組成がSi34化学量論
量よりもSi元素を多く含む非晶質窒化ケイ素とはN/
Si比が1.33以下のものであるが、N/Si比が
1.1を越えるのはストレス(圧縮力)が大きくなり、
耐クラック性に問題が生ずる傾向がある。他方、0.5
に満たない場合は上記とは逆のストレス(引っ張り力)
が大きくなることから、耐クラック性の問題が生ずるだ
けでなく、窒化ケイ素系薄膜自体の電気抵抗も問題とな
る。したがって、N/Si比は0.5〜1.1の範囲が
好ましい。この窒化ケイ素保護膜は、通常ターゲットと
してケイ素単体または窒化ケイ素を用い、N2/Arの
流量比を制御しながらスパッタリングを行うことにより
形成されるが、スパッタリングに代えプラズマ反応や反
応性蒸着によっても行うことができる。
【0006】
【作用効果】本発明に係る窒化ケイ素表面保護膜は化学
量論的窒化ケイ素Si34よりもSi元素が多い分だけ
その線膨張率が大きくなり、N/Si比1以下でサーマ
ルヘッドの基材となるガラスおよびアルミナの線膨張率
に極めて近くなる。また、窒化ケイ素薄膜中のSi比率
が大きくなることにより膜ストレス(圧縮力)が軽減さ
れるが、薄膜の硬さはほとんど変化なく、耐摩耗性の劣
化兆候は見られない。したがって、本発明によれば、大
きな耐摩耗性を保持したまま、耐クラック性に優れた発
熱抵抗体表面保護膜が提供でき、耐久性に優れたサーマ
ルヘッドを提供することができる。また、本発明に係る
表面保護膜はスパッタリングにおける雰囲気ガス中の窒
素ガス流量を制御することによって所定の組成比に調製
することができるので、工業的生産性に優れる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す具体例に基ず
き、詳細に説明する。クライオポンプの排気系を有する
内壁の直径が300mm、高さ150mmのチャンバーに、
純度が99.999%のケイ素ターゲットを装着し、窒
素を添加したアルゴンを導入し、高周波放電によるスパ
ッタリングを行った。製膜条件は電力430W、ガス圧
力10mTorr、基盤加熱温度400℃とし、導入ガスの
窒素とアルゴンとの流量比N2/Ar(cc/sec)を変え
ることにより、種々の組成比N/Si非晶質窒化ケイ素
薄膜をガラス基板上に形成した。形成された薄膜が非晶
質であることはX線回折解析により確認した。
【0008】その薄膜の化学組成をX線光電子分析によ
り調べ、添加する窒素ガスのアルゴンに対する流量比
(N2/Ar)と薄膜組成比(N/Si)との関係を図
1に示した。図に示すように、この製膜条件ではN2
Ar比を大きくしてもSi34の化学量論量組成である
N/Si比1.33にはならず、およそ1.1のN/S
i比で飽和することがわかった。即ち、製膜時に導入ガ
スの流量比N2/Arが0.06以上であれば組成のN
/Si比が0.5〜1.1の薄膜が得られる。
【0009】また、上記と同一条件で、今度は厚さ0.
15mmのカバーガラス基板上にN/Si比の異なる窒化
ケイ素薄膜を形成し、基板の曲率を検査すると、図2に
示すようにN/Si比が小さくなるほど、即ち、薄膜中
のSi比率が大きくなるほど膜ストレス(圧縮力)が軽
減されることがわかる。そこで、N/Si比と形成され
る薄膜硬さとの関係をみると、薄膜の硬さはSi比率が
大きくなってもほとんど変化はなく、耐摩耗性の劣化兆
候は見られなかった。
【0010】そこで、サーマルヘッドの表面保護膜を製
造するために上記と同一条件下にスパッタリングを行う
にあたり、流量比(N2/Ar比)0.14に調節し、
組成比(N/Si比)1前後の保護膜を発熱体部分と導
電体部分の薄膜回路が形成されたグレーズドアルミナ基
板上に形成した。このサーマルヘッド基板の発熱体部分
に直流電圧を加え、I/V特性を検査した。その結果、
発熱体が破断に至る電力は保護膜の有無に関わらず同じ
であるが、加熱により保護膜にクラックが生じ、それに
より発熱体を破断させるという現象は認められなかっ
た。すなわち、保護膜の耐クラック性には問題がないこ
とが分かった。
【0011】なお、スパッタリング前に硫酸系メッキ前
処理剤にて導電体部分(Cu薄膜)の表面を処理する
と、100nmの凹凸が形成され、本発明の窒化ケイ素薄
膜の密着性が一層向上することも分かった。これは例え
ば銅薄膜の上に保護膜を設けた試料について、これを硫
化水素ガスに晒した場合、保護膜と銅薄膜との密着性が
悪い場合には、その界面に浸透したガスによる銅表面の
腐食が観測されるが、上記薬液で銅表面を処理した場合
はその腐食による変色が全く認められなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 流量比(N2/Ar)と薄膜組成(N/S
i)との関係の1例を示すグラフである。
【図2】 薄膜組成(N/Si)とカバーガラスの曲率
との関係を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学組成がSi34化学量論量よりもS
    i元素を多く含み、N/Si比0.5〜1.1の非晶質
    窒化ケイ素を主体とする発熱抵抗体保護膜用窒化ケイ
    素。
  2. 【請求項2】発熱体表面保護層として化学組成がSi3
    4化学量論量よりもSi元素を多く含み、N/Si比
    0.5〜1.1の非晶質窒化ケイ素を主体とする保護膜
    を備えることを特徴とするサーマルヘッド。
JP1284992A 1992-01-28 1992-01-28 発熱抵抗体保護膜用窒化ケイ素およびその用途 Pending JPH05201046A (ja)

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