JPH05201197A - 画像保護方法及び該方法を用いた画像形成体 - Google Patents

画像保護方法及び該方法を用いた画像形成体

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JPH05201197A
JPH05201197A JP4038561A JP3856192A JPH05201197A JP H05201197 A JPH05201197 A JP H05201197A JP 4038561 A JP4038561 A JP 4038561A JP 3856192 A JP3856192 A JP 3856192A JP H05201197 A JPH05201197 A JP H05201197A
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JP4038561A
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English (en)
Inventor
Shigehiko Tawara
茂彦 田原
Shinichi Kurokawa
黒川  真一
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写方法により形成した画像が可塑剤により
他の材料に移行するのを防止するための画像保護方法を
提供すること、及び該方法を用いた画像の耐久性に優れ
た画像形成体を提供することを目的とする。 【構成】 印画基材1上に昇華転写又は溶融転写等の転
写方法により形成された印刷画像2の表面に透明な金属
化合物からなる透明反射層を含む保護層5を転写方法に
より設ける画像保護方法であり、上記画像保護方法によ
り透明な保護層を形成して画像形成体を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基材上に形成された印刷
画像の保護方法、及び該方法を用いて形成した画像形成
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から簡便な印刷方法の一つに転写方
法があり、この方法は印刷枚数が少ないものに好適に用
いられている。近年、熱転写プリンターを用いて基材シ
ートの上に顔写真、バーコード、文字、記号等の画像を
昇華転写や溶融転写を利用して形成する方法、プリンタ
ー内にあるドラム上に形成されたトナーを基材シート上
に転写し熱定着させる方法等が用いられるようになって
きた。この方法は画像が非常に鮮明であり、例えばカラ
ーの場合には透明性にすぐれ、得られる画像は中間色の
再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やクラビ
ア印刷による画像と同様であり、且つフルカラー写真画
像に匹敵する高品質の画像が形成可能である。
【0003】この方法を用いれば、一枚毎に異なる印刷
画像を簡便に形成することができるので、例えば身分証
明書等のIDカード、免許証及び会員証等を作成する
際、従来、文字等の情報を印刷したカードに顔写真の部
分を実際の写真を直接貼って作成していたものが、プリ
ンター等の印刷で一度に顔写真の部分と他の情報を同時
に形成してカードを作成することが可能となった。
【0004】転写方法による印刷画像形成に用いられる
材料として、例えば昇華転写の場合には、昇華性染料を
記録剤とし、これを紙やプラスチックフィルム等の基材
フィルムに坦持させた熱転写シートとし、染料受容層を
設けた紙やプラスチックフィルム等を被転写材として用
い、加熱手段としてサーマルヘッドを用い、熱転写シー
トの昇華性染料をを極めて短時間の加熱によって被転写
材に昇華転移させて発色させ、画像を形成するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法で形成された画像は基材との定着性が弱く、熱による
画像の劣化や、塩化ビニル樹脂のような可塑剤を含むシ
ートに接触した場合に該シートに転移して画像が消失し
たり、摩擦等によって画像が消失するという問題があっ
た。又、免許証の顔写真等のようにセキュリティを必要
とするものでは、コピーなどの複写による偽造が容易で
あるという欠点があった。
【0006】このような問題を解決するために、例えば
本出願人は上記印刷画像の表面に転写形成して印刷画像
を保護するためのカバーフィルムを提案している。これ
は例えば、基材フィルム上に透明樹脂層を剥離可能に設
け、更にその表面に耐光化剤を含有させたもの、や、易
接着基材フィルムの一方に親水性樹脂からなる剥離層を
介して透明樹脂層をもうけてなる熱転写カバーフィルム
等である。
【0007】上記カバーフィルムを用いることで耐光性
や耐摩耗性等は改良されるものの、しかしながら、樹脂
シートを用いているために樹脂への画像の転移という問
題は依然として根本的には解決されていないという欠点
があった。本発明は上記従来技術の欠点を解決しようと
するものであり、転写方法により形成した画像が他の樹
脂シート等への移行や摩耗を防止するための画像保護方
法を提供すること、及び該方法を用いた画像の耐久性に
優れた画像形成体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明画像保護方法は、
基材上に形成された印刷画像表面に透明な保護層を転写
方法により設ける画像保護方法であり、上記保護層を少
なくとも透明な金属化合物からなる透明反射層を転写層
に有する転写箔を用い、該転写箔の転写層を画像表面に
転移して形成することを特徴とする。
【0009】又、上記画像保護方法において、転写層に
ホログラムの凹凸形状が設けられている転写箔を用いる
ことが好ましく。更に転写箔の透明反射層に酸素雰囲気
下で金属を蒸着して形成した金属酸化物を用いることも
できる。
【0010】本発明画像形成体は基材上に形成された画
像表面に保護層が設けられた画像形成体であり、上記保
護層が透明な金属化合物からなる透明反射層が設けられ
た転写層を有する転写箔を用い、該転写箔の透明反射層
を含む転写層を転移させて形成されていることを特徴と
する。
【0011】上記画像形成体において、転写層にホログ
ラムの凹凸形状が設けられている転写箔を用いるのが好
ましく、又、転写箔の透明反射層に酸素雰囲気下で金属
を蒸着して形成した金属酸化物を用いることもできる。
【0012】
【作用】本発明画像保護方法は、印刷画像表面に金属化
合物からなる透明反射層を有する保護層が設けられてい
るために、転写方法で形成した印刷画像は透明反射層に
より摩耗や熱等から保護される。しかも、可塑剤を含む
樹脂と接触した場合に、印刷画像を形成している染料等
が他の樹脂シート等に含まれる可塑剤により移行しよう
としても、透明反射層が金属化合物より形成されている
ので、可塑剤が印刷画像へと移行するのを透明反射層が
バリヤー層となって防ぎ、印刷画像が他の基材へと移行
して消失する虞れがない。
【0013】又、転写箔の転写層にホログラムの微細凹
凸を形成した場合には、透明反射層が可塑剤による移行
を防ぎ、印刷画像の表面を摩耗等から保護するのに加
え、保護層がホログラム効果を発現して、画像を写真や
コピー等の複写がホログラムの像により妨害され正確な
複写を行うことができない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明画像保護方法の1実施例を説
明するための説明図であり、ホログラムの微細凹凸を転
写層に設けた画像形成体を例として説明する。
【0015】本発明画像形成方法は図1に示すように、
印画基材1上に昇華転写又は溶融転写等の転写方法によ
り形成された印刷画像2の表面に透明な保護層5を転写
箔33を用いた転写方法により設ける画像保護方法であ
り、上記転写箔3は少なくとも透明な金属化合物からな
る透明反射層8を転写層5としてベースフィルム4に設
けたものが用いられる。
【0016】本発明方法で用いられる転写箔3は少なく
とも透明反射層8を保護層として転写するための転写層
5が転写可能にベースフィルム4に設けられているもの
であればよく、その他の層を必要に応じ設けることがで
きる。例えば図1に示すようにベースフィルム4の表面
に転写層5として剥離層6、ホログラム効果層7、透明
反射層8、接着剤層9を順次積層した転写箔3とするこ
とができる。
【0017】転写箔3を用いて、印画基材1に転写層5
を転移させて保護層5とするには、図1に示すように印
刷基材1の上に予め印刷された印刷画像2と転写箔3の
接着剤層9が接するように重ね合わせ、公知の加圧加熱
手段を用いて加圧若しくは加熱した後、ベースフィルム
4を剥離して転写層5のみを転移させる。
【0018】本発明方法で用いる保護層5の透明反射層
8は、保護層5の下の印刷画像2を認識できる程度の透
明性を有する金属化合物であれば特に限定されない。し
かし図示したように保護層5にリップマンホログラムを
除く、フレネルホログラム、フランホーファーホログラ
ム等の原理のものに及び、それらの原理を利用したイメ
ージホログラム、レインボーホログラム、ホログラフィ
ックフステレオグラム、ホログラフィック回折格子等の
ホログラムの微細凹凸21を設けたホログラムシートと
して形成する場合には、ホログラム効果を与える透明反
射層を形成可能な公知の金属化合物が用いられる。この
場合透明反射層の材質は、金属酸化物又は窒化物から形
成されるものが好ましい。また、透明反射層は、単層に
限定されることなく、屈折率の異なる反射層を複数層積
層して、多層反射膜として使用すれば、ホログラム効果
がより向上する。
【0019】上記の金属酸化物又は窒化物は具体的に
は、Be、Mg、Ca、Cr、Mn、Cu、Ag、A
l、Sn、In、Te、Fe、Co、Zn、Ge、P
b、Cd、Bi、Se、Ga、Rb、Sb、Pb、N
i、Sr、Ba、La、Ce、Au等の酸化物又は窒化
物他はそれらを2種以上を混合したもの等が挙げられ
る。
【0020】透明反射層8の厚みは印刷画像が可塑剤等
により移行するのを防止可能な厚みであればよく、移行
防止という点からは厚みは厚い程よいが、透明性を低下
させないように配慮する。通常この透明反射層の厚みは
10〜10000Å程度に形成される。ホログラムの微
細凹凸を設けた場合にはホログラム効果を考慮に入れて
この厚みを決めるが、その場合は、100〜1000Å
程度に形成され、好ましくは200〜600Åである。
【0021】表1は可視領域で透明な反射層を形成可能
な金属酸化物の屈折率(n)を示したものであるが、例
えば透明反射層としては表1に示すような金属酸化物を
使用するのが好ましい。特に、金属としてチタンを用い
ると、酸化チタンの皮膜は屈折率、透過率、反射率等の
光学的特性も良好であり、画像再現性、光学的特性及び
耐熱耐久性に優れたホログラムが得られる。
【0022】
【表1】
【0023】上記金属酸化物からなる透明反射層8の形
成方法は化合物に応じ任意の手段を用いることができる
が特に好ましい透明反射層8の形成方法は下記の方法で
ある。これはホログラム効果層7の表面にホログラムの
微細凹凸21を形成し、真空中で酸素又は/及び窒素雰
囲気のもとに金属を蒸発源として蒸着を行い、微細凹凸
の表面に金属酸化物又は/及び窒化物からなる金属化合
物の透明反射層を形成する方法である。このような方法
で透明反射層を形成した場合、透明反射層8を設ける場
合にホログラム効果層7の樹脂に与えるダメージが少な
いため良好なホログラム画像が得られる。
【0024】図2は透明反射層の形成方法の1例を示す
概略図である。更に詳しく上記透明反射層の形成方法を
説明する。この方法は、例えば図2に示す装置が用いら
れる。図2に示す装置の蒸着容器11には蒸着源となる
金属12を加熱蒸発部13を有し、該加熱蒸着部13は
電子線(EB)加熱装置のような金属を加熱蒸発させる
ための加熱装置を有し、蒸着容器11は内部を真空にす
るための排気管14、15が設けられ該排気管は排気ポ
ンプ等の排気装置16に接続され、更に酸素又は窒素等
の雰囲気ガスを導入するためのガス導入管17を備えて
いる。
【0025】上記装置を用いて転写箔3に透明反射層8
を形成する場合、先ず上記蒸着容器の内部の所定の位置
に表面にホログラムのレリーフの微細凹凸21が設けら
れたホログラム効果層7の樹脂シートをセットする。次
いで、蒸着容器11内を減圧して真空度を10-5〜10
-6Torrに調節した後、ガス導入管17から雰囲気ガスを
導入して、次に加熱蒸発部13の金属12を任意の温度
に加熱して蒸発させ、所定の時間蒸着を行うことで、ホ
ログラム効果層7の樹脂シート表面には金属化合物の透
明反射層8が形成される。
【0026】上記の方法において、蒸着雰囲気は目的と
する金属化合物に応じて、酸素、窒素、又はそれらの混
合ガスを適宜選択する。このように単なる真空蒸着では
なく真空中で酸素又は/及び窒素ガスを導入すること
で、穏やかな条件で金属酸化物及び/又は窒化物の透明
反射層を形成することができるためホログラム効果層8
にダメージを与えることを防ぐことができる。
【0027】又、この雰囲気ガスの導入量としては、あ
る程度過剰のガスを供給することが好ましい。これは、
例えば過剰の酸素ガスを供給してチタンを金属として蒸
着を行った場合、実際に形成される透明反射層はTiO
とTiO2 の混合物であり、両者の光学的特性を比較す
ると(表1参照)TiO2 が高屈折率であり優れた特性
を有することから、酸化度を高くするのが好ましく、過
剰の酸素を供給して蒸着を行うと酸素の解離を防いでT
iO2 の割合の多い光学的特性の良好な透明反射層を形
成することができる。
【0028】又、蒸発容器11内部の真空度は、蒸発源
となる金属12の種類によっても異なるが、ホログラム
効果層8の樹脂に熱のダメージを与えないような温度で
金属が加熱蒸発するような条件とすればよく、例えば金
属にチタンを用いた場合には通常10-5〜10-6Torr程
度にするのが好ましい。
【0029】又、蒸発源となる金属2の加熱は、EB加
熱装置を用いて加熱するのが好ましい。これは、電子線
により雰囲気のガスが励起され弱いプラズマ状態とな
り、金属との反応性が向上し酸化物の形成がより良好と
なる。尚この程度のプラズマガスは、イオンプレーティ
ング等のプラズマのように基材にダメージを与えない。
【0030】この透明反射層形成方法は、被蒸着体とな
るホログラム効果層8を冷媒を通した冷却ドラムに巻き
つける等の手段で冷却して、熱によるダメージをより減
少させることが好ましい。又、蒸着容器は蒸着部側の真
空度を高くして、巻き取り側の真空度を小さくするの
が、汚染防止等の点から好ましい。
【0031】上記の透明反射層の形成方法を用いた場合
には、ホログラムの微細凹凸やホログラム効果層7の樹
脂自体を劣化させず、優れたホログラム画像の再現性を
有する保護層が得られる。更に透明反射層8の耐熱性に
より、ホログラムの微細凹凸の耐熱性も向上し、転写時
の熱や長期の加熱等から透明反射層8が微細凹凸を保護
し、熱によるホログラム画像の劣化を防止することがで
きる。
【0032】本発明方法で用いる保護層5のホログラム
微細凹凸21は、具体的にはどのような意匠でもよい
が、例えば地絞、ロゴ、万線ストライプ、モザイク状格
子、印章等がある。図3はホログラムの微細凹凸21の
パターンの1例を示す平面図である。図3に示すように
例えば任意に区画した領域A、B、C、Dの内部をそれ
ぞれ異なる方向の干渉縞パターンに形成すると、どの方
向から複写使用としてもホログラムが視認されるため下
層の印刷画像が鮮明に複写されない。このように特に複
写防止の点からは、干渉縞のパターンの方向を少なくと
も交差する2方向(例えばAとB、CとD、・・・)に
なるように形成するのが好ましい。
【0033】本発明方法において使用される転写箔の3
のホログラム効果層7は透明反射層8を支持し、又微細
凹凸21を形成しホログラム効果を与えるものであり、
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等
の各種樹脂材料を用いることができる。このホログラム
効果層7の厚みは1.0〜3.0μmが望ましい。
【0034】上記ホログラム効果層7の基材樹脂として
は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、アクリルウレタ
ン樹脂、エポキシ変成アクリル樹脂、エポキシ変成不飽
和ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂
等等が挙げられ、又、熱可塑性樹脂としては、アクリル
酸エステル樹脂、アクリルアミド樹脂、ニトロセルロー
ス樹脂、ポリスチレン樹脂、等をが挙げられる。これら
の樹脂は、単独もしくは2種以上を各種イソシアネート
樹脂や、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛等の金属
石鹸ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、等の過酸化物、ベンゾフェノン、アセト
フェノン、アントラキノン、ナフトキノン、アゾビスイ
ソブチロニトリル、ジフェニルスルフィド等の熱あるい
は紫外線硬化剤等を配合してもよい。又、電離放射線硬
化型樹脂としては、エポキシアクリレート、ウレタンア
クリレート、アクリル変成ポリエステル等をオリゴマー
とし、これに架橋構造、粘度の調整等を目的としてネオ
ペンチルグリコールアクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート等のモノマー等を適宜混合したも
のが挙げられる。
【0035】ホログラム効果層7の表面にホログラムの
微細凹凸21を設ける場合には、任意の手段を用いて形
成することが可能である。例えば基材樹脂として熱可
塑性樹脂を用いる場合には、ホログラムの干渉縞のレリ
ーフパターンを複写した凹凸を金型を用い、該金型熱可
塑性樹脂の表面に加熱エンボスにより付与する方法、
紫外線硬化型樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等の硬化型
樹脂の場合には、上記ホログラム情報の凹凸を付与した
賦形フィルムの表面に該樹脂を充填した後紫外線を照射
して硬化させ凹凸を形成する方法等が挙げられる。
【0036】また、転写箔3にホログラムの微細凹凸を
設ける時期は透明反射層を形成した後、又は透明反射層
を形成する前の何方でもよい。例えば上記の熱可塑性
樹脂を用いた場合には前後のどちらも可能である。しか
しの紫外線硬化型樹脂のような硬化型樹脂の場合には
透明反射層形成後に微細凹凸を付与するのは困難であ
り、透明反射層形成前に微細凹凸を形成しておく。
【0037】本発明方法で用いられる転写箔3のベース
フィルム4は、転写層5と離型性を有するものであれば
よく、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリカーボネート、セロファン(商標)、アセテー
ト、ナイロン、ボリビニルアルコール、ボリアミド、ボ
リアミドイミド等のフィルムのような合成樹脂フィル
ム、及びコンデンサーペーパー等の紙類が使用可能であ
り、特にポリエチレンテレフタレートが寸法安定性、耐
熱性、強靱性等の点から最も好ましい。ベースフィルム
4の厚みは6〜12μm程度が好ましい。
【0038】上記ベースフィルム4の表面に形成されて
いる剥離層6は転写箔3を転写した後に印画基材1の側
に転移して保護層5の最表面側になる層であり、転写箔
3の剥離性や箔切れ性等を調節するために設けられてい
る。この剥離層6を形成する材料はベースフィルム4の
種類等に応じて既知の各種材料が使用でき、例えば、ポ
リメタクリル酸エステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セ
ルロース樹脂、シリコーン樹脂、炭化水素を主体とする
ワックス類、ポリスチレン樹脂、塩化ゴム、カゼイン、
各種界面活性剤、金属酸化物等の中から1種もしくは2
種以上を混合したものが挙げられる。
【0039】剥離層6はベースフィルム4との剥離力が
1〜5g/インチ(90度剥離)となるように、その厚みや
樹脂の種類等の材質を適宜選択して形成するのが好まし
く、該層はインキ化し公知の方法によりベースフィルム
表面に塗工して厚みを通常0.1〜1μm程度に形成す
る。
【0040】本発明方法において用いる転写箔3の接着
剤層9は、ホログラム効果層7が接着性を有するもので
あれば、ホログラム効果層7の上側に微細凹凸21を形
成して、接着剤層は省略してもよい。接着剤層9の厚み
は通常1.0〜5.0μm程度に形成するのが好まし
い。
【0041】上記接着剤層9の材質は公知の感熱性接着
剤樹脂等を用いることができ、例えばポリイソプレンゴ
ム、ポリイソブチレンゴム、スチレンブタジエンゴム等
のゴム系、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メ
タ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、ポリアクリル2エ
チルヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステル系、ポリ
イソブチルエーテル等のポリビニルエーテル系、ポリ酢
酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のポリ酢
酸ビニル系、ポリアクリルアミド、ボリメチロールアク
リルアミド等のポリアミド系、ポリ塩化ビニル等の塩化
ビニル系、又、その他、酢酸ビニル/アクリル酸オクチ
ル、酢酸ビニル/アクリル酸ブチル、塩化ビニリデン/
アクリル酸ブチル等が挙げられる。
【0042】本発明画像形成体は上記画像保護方法によ
り、印画基材1の印刷画像2が保護されたものであり、
印刷画像2は、昇華型熱転写方法及び/又はワックス型
熱転写方法による画像が好ましいが、これらの画像に限
定されない。又、昇華型熱転写方法及び/又はワックス
型熱転写方法による印刷画像2は、どのような印画基材
1上に形成されたものでもよいが、本発明において特に
好ましいのはポリエステル樹脂や塩化ビニル樹脂等から
なるカード基材上に形成された印刷画像である。これら
のカード基材にはエンボス、サイン、ICメモリー、磁
気層、他の印刷等が設けられていてもよいし、画像保護
層を設けた後にエンボス、サイン、磁気層等が設けられ
ているものでもよい。
【0043】上記の印刷画像2は昇華型熱転写シートを
用いて形成する場合には昇華性の染料を含む層を形成
し、一方、熱溶融型の熱転写シートの場合には顔料で着
色したワックスインキ層を用いて形成されている。上記
昇華型熱転写シートの昇華性染料は、MS Red GP,Macrol
ex Red Violet R,Ceres Red 7B,Samaron Red HBSL,Reso
lin Red F3BS(赤色染料)、ホロンブリリアントイエロ
ー6GL,PTY-52, マクロレックスイエロー6G(黄色染
料)、カヤセットブルー714,ワクソリンブルーAP-FW,ホ
ロンブリリアントブルーS-R,MSブルー100 (青色染料)
等が用いられる。
【0044】又、印刷画像2を形成する側の印刷基材1
は記録面に上記の染料受容性を有するものを使用し、染
料受容性を有しない基材の場合には表面に染料受容層が
形成されているものが用いられている。上記染料受容層
としては、昇華性染料を受容し形成された画像を維持す
るためのものであり、各種樹脂から形成される。
【0045】印刷基材1または染料受容層を形成する樹
脂として、例えばポリプロピレン等のポリオレフィン系
樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ
酢酸ビニル等のビニル系ポリマー、ポリアクリル酸エス
テル等のアクリル系ポリマー、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビ
ニル、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン等のモノマー
の二元あるいは三元共重合体系樹脂、アイオノマー、セ
ルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカー
ボネート等が挙げられ、ビニル系樹脂及びポリエステル
系樹脂等が特に好ましい。
【0046】本発明画像保護方法は上記の如く感熱昇華
性染料を用いた印刷画像の上に該印刷画像の部分のみに
上記転写箔を用いて保護層を形成するのに最適であり、
このような例として運転免許証、会員カード、IDカー
ド等に最適に用いることができる。又、上記の例に限定
れず、種々の転写方法で形成された印刷画像を可塑剤に
よる移行から保護する方法として有効に利用することが
できる。
【0047】本発明の具体的実施例を示し本発明を更に
詳細に説明する。 実施例1 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートのベースフ
ィルム表面に下記の剥離液組成物を塗工して剥離層を
0.5g/m2 に形成し、該剥離層の上に下記の組成の
ホログラム効果層塗工液を塗工して厚み2μmのホログ
ラム効果層を形成した。次いで上記ホログラム効果層の
表面に、ホログラムの干渉縞の凹凸パターンを設けた金
型を用い微細凹凸をエンボス加工にて形成した。
【0048】更に、上記微細凹凸を形成したものを、蒸
着容器の中に入れ、該容器内部を排気して真空度を2×
10-6Torrにした後、酸素ガスを導入しながら蒸着容器
内部を1×10-6〜5×10-6Torrの状態に保ち、蒸着
源として金属チタンを用い該金属を電子ビームの印加電
圧10kVにて1300〜1500℃に加熱して蒸発させ、真空
蒸着を20秒間行って酸化チタンの透明反射層を設け、該
透明反射層の上に下記の接着剤塗工液を塗布して接着剤
層を形成し転写箔を得た。 尚、上記透明反射層は、屈
折率2.2の酸化度の高いTiO2 の薄膜からなる層であ
り、厚み450Å、反射率30%(550nm、入射角5
°、絶対反射)透過率60%の透明な反射膜であった。
【0049】一方、印刷基材として塩化ビニル樹脂から
なるカードの表面に、昇華型熱転写シートのイエロー染
料層を重ね、色分解信号に従って作動するサーマルプリ
ンターによりイエロー画像を転写し、同様にマゼンタ画
像、ブルー画像を転写して、フルカラーの顔写真の印刷
画像を形成した。前記の転写箔を上記の印刷画像の上に
接着剤層が接するようにして積層し、加熱加圧した後ベ
ースフィルムを剥離して保護層を設け、カラーの顔写真
部分の印刷画像の表面が透明反射層による保護層により
保護されたカードを得た。得られたカードの画像の耐久
性を評価した。評価結果を表2に示す。
【0050】剥離液組成 ・酢酸セルロース樹脂 3 重量部 ・アクリル樹脂 2 〃 ・ポリエチレンワックス 0.1 〃 ・メチルエチルケトン 47 〃 ・トルエン 47 〃
【0051】ホログラム効果層塗工液組成 ・アクリル樹脂 40 重量部 ・メラミン樹脂 10 〃 ・シクロヘキサノン 50 〃 ・メチルエチルケトン 50 〃
【0052】接着剤層塗工液組成 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10 重量部 ・アクリル樹脂 18 〃 ・マイクロシリカ 2 〃 ・酢酸エチル 20 〃 ・トルエン 50 〃
【0053】比較例1 比較のために、保護層を設けない以外は実施例1と同じ
構成、材料で、カードを形成し、カードの画像の耐久性
を評価した。評価結果を表2に示す。 比較例2 比較のために、保護層に金属化合物からなる透明反射層
を設けなかった点以外は実施例1と同じ構成、材料を用
いてカードを形成し、カードの画像の耐久性を評価し
た。評価結果を表2に示す。
【0054】
【表2】 ※評価条件 ・画像の移行性:ジイソデシルフタレート60℃×16
hrs 浸漬後、絵柄のにじみ、ボケを目視で確認 ・耐摩耗性:テーバー摩耗試験機、CS10F ホイール500g
荷重 50サイクル(JISK7204に準拠)
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明画像保護方法
は上記構成を採用したことにより以下のような効果を有
する。保護層に設けた金属化合物からなる透明反射層が
印刷画像を摩耗や熱から保護し、更に他の樹脂シートと
接触した場合に、印刷画像が他の樹脂シートに転移する
のを防ぐ移行防止効果を有する。しかも本発明画像保護
方法は転写箔を用いて転写層を該転写箔に転移して保護
層を形成するといった、極めて簡単な方法で画像の保護
を行うことができる。
【0056】又、例えば保護層にホログラムの微細凹凸
を形成した場合には、上記印刷画像の移行防止効果に加
えて、ホログラムがコピー等の複写を行う際に印刷画像
を妨害して複写を防止するので、偽造防止効果を付与す
ることができる。
【0057】本発明画像形成体は印刷画像の移行防止性
が優れ、又、耐熱性等が良好なものが得られる。更に保
護層にホログラムの微細凹凸を形成した場合には偽造防
止効果を有する画像形成体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明画像形成方法の1例を示す断面図であ
る。
【図2】透明反射層形成方法の1例を示す概略図であ
る。
【図3】ホログラムの微細凹凸パターンの例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 印画基材 2 印刷画像 3 転写箔 5 転写層(保護層) 7 ホログラ効果層 8 透明反射層 21 微細凹凸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に形成された印刷画像表面に透明な
    保護層を転写方法により設ける画像保護方法であり、上
    記保護層を少なくとも透明な金属化合物からなる透明反
    射層を転写層に有する転写箔を用い、該転写箔の転写層
    を画像表面に転移して形成することを特徴とする画像保
    護方法。
  2. 【請求項2】転写層にホログラムの凹凸形状が設けられ
    ている転写箔を用いる請求項1記載の画像保護方法。
  3. 【請求項3】転写箔の透明反射層が酸素雰囲気下で金属
    を蒸着して形成した金属酸化物である請求項1又は2記
    載の画像保護方法。
  4. 【請求項4】基材上に形成された画像表面に保護層が設
    けられた画像形成体であり、上記保護層が透明な金属化
    合物からなる透明反射層が設けられた転写層を有する転
    写箔を用い、該転写箔の透明反射層を含む転写層を転移
    させて形成されていることを特徴とする画像形成体。
  5. 【請求項5】転写層にホログラムの凹凸形状が設けられ
    ている転写箔を用いる請求項4記載の画像形成体。
  6. 【請求項6】転写箔の透明反射層が酸素雰囲気下で金属
    を蒸着して形成した金属酸化物である請求項4又は5記
    載の画像保護方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000168243A (ja) * 1998-09-30 2000-06-20 Dainippon Printing Co Ltd 蛍光潜像転写方法及びセキュリティパタ―ン形成体
JP2012066488A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写リボン及びこれを用いた画像形成方法、並びに熱転写リボンの製造方法

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