JPH05202055A - ジベンジリデンソルビトール類の安定化方法およびその組成物 - Google Patents

ジベンジリデンソルビトール類の安定化方法およびその組成物

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JPH05202055A
JPH05202055A JP4181297A JP18129792A JPH05202055A JP H05202055 A JPH05202055 A JP H05202055A JP 4181297 A JP4181297 A JP 4181297A JP 18129792 A JP18129792 A JP 18129792A JP H05202055 A JPH05202055 A JP H05202055A
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JP
Japan
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weight
parts
dibenzylidene
potassium sorbate
sorbic acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP4181297A
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English (en)
Inventor
Tadashi Kobayashi
忠 小林
Hiroaki Matsuno
博明 松野
Seiji Obuchi
省二 大淵
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明により下記一般式(1) 【化1】 で表されるジベンジリデンソルビトール類100重量部
に対し、ソルビン酸および/またはソルビン酸カリウム
0.05〜20重量部を添加して成るジベンジリデンソ
ルビトール組成物およびジベンジリデンソルビトール類
の安定化方法ならびに組成物を添加してなる成形品が提
供される。 【効果】 ジベンジリデンソルビトール類の保存安定性
が著しく改善された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジベンジリデンソルビト
ール類の安定化方法およびその組成物に関する。
【0002】さらに詳しくは、経時的なベンズアルデヒ
ド類の増加を抑制したジベンジリデンソルビトール類の
安定化方法およびその組成物ならびにそれを添加した成
形品に関する。
【0003】
【従来の技術】ジベンジリデンソルビトール類は、ポリ
オレフィン樹脂、特にポリエチレン、ポリプロピレンま
たはそれらを主成分とするコポリマーに対し、少量配合
することにより、樹脂の透明性を向上させる効果を有し
ており、透明性が要求される各種容器等の成形分野の樹
脂用添加剤として有用な化合物である。また、種々の有
機溶剤に対するゲル化剤としても有用な化合物である。
【0004】しかしながら、ジベンジリデンソルビトー
ル類は比較的安定性に乏しく、保管時あるいは加工時に
ベンズアルデヒド類を遊離して異臭を発し、また成形品
にアルデヒド臭や着色を与える場合もあり、用途によっ
ては大きな障害となり、需要の延びを阻害していた。
【0005】また、実質的に臭気を関知できない程に精
製した場合でも、保管中における温度、水分などの作用
によりジベンジリデンソルビトール類の分解が起こり、
臭気の原因となっていた。
【0006】従来、前記した問題解決の為に以下の方法
が検討され開示されている。
【0007】特開昭53−5165号公報あるいは特開
昭57−185287号公報には、ジベンジリデンソル
ビトール類を低級脂肪族アルコールあるいは低級脂肪族
ケトンと熱的混合する方法、特開昭60−32791号
公報あるいは特開昭60−42385号公報には、ヒド
ロキシルアミンあるいはフェニルヒドラジン類で処理す
る方法が記載されている。しかしながら、これらの方法
は何れも不純物として含まれるベンズアルデヒド類を除
去する方法であり、保管時の分解に対する安定性を改良
するものではない。
【0008】特開昭62−5289号公報には、ソルビ
トール誘導体に対し非芳香族有機アミンを添加して成る
熱安定性の改良されたソルビトール誘導体組成物が開示
されている。しかしながら、これらの組成物を樹脂用添
加剤として用い食品容器などに利用する分野ではアミン
類による安定性が懸念される。
【0009】特開昭57−21440号公報及び特開平
1−126352号公報には、ジベンジリデンソルビト
ールあるいはジ置換ベンジリデンソルビトール誘導体の
固体粉末表面をベヘン酸等の飽和高級脂肪酸で被覆した
組成物が開示されている。この場合、単に添加しただけ
では効果は少なく、界面活性剤などを用いて表面を被覆
する必要があることが記載されている。したがって、製
造工程上も複雑になり、また、ジベンジリデンソルビト
ール類95〜50重量部に対し、高級脂肪酸5〜50重
量部といった比較的多量の使用が必要である。
【0010】また、一般的にポリオレフィン樹脂の加工
時に、ステアリン酸カルシウムなどのカルボン酸金属塩
を樹脂100重量部に対し0.1重量部程度配合する方
法が採用されているが、透明性を付与するためにジベン
ジリデンソルビトール類を添加した場合の成形品の臭気
を改善することはできない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、保管
中におけるベンズアルデヒド類の増加を著しく抑制し得
るジベンジリデンソルビトール類の安定化方法およびそ
の組成物を提供することにある。
【0012】本発明者らは、成形品のアルデヒド臭や着
色が、加工に使用する前のジベンジリデンソルビトール
類に含有されているベンズアルデヒド類の量と相関性が
あることを見出し、ジベンジリデンソルビトール類に含
有されるベンズアルデヒドの除去法および保管中の増加
阻止法について鋭意検討を重ねた。その結果、ジベンジ
リデンソルビトール類に特定量のソルビン酸および/ま
たはソルビン酸カリウムを添加することにより、ベンズ
アルデヒド類の増加を阻止出来ることを確認し、本発明
を完成するに至った。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の発明は、一般式(1)
【0014】
【化2】 [式中、RおよびR’はそれぞれ独立して、水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜
8のアルコキシ基より成る群から選ばれる原子または基
を表し、nおよびmは1乃至3の整数を示す。]で表さ
れるジベンジリデンソルビトール類100重量部に対
し、ソルビン酸および/またはソルビン酸カリウム0.
05〜20重量部を添加することことからなるジベンジ
リデンソルビトール類の安定化方法を提供するものであ
る。また第2の発明は同様にジベンジリデンソルビトー
ル類にソルビン酸および/またはソルビン酸カリウムを
添加してなる組成物を提供するものである。
【0015】さらに第3の発明は、ジベンジリデンソル
ビトール類の安定化組成物をポリオレフィン等の樹脂用
添加剤として用い成形品の透明性の付与と共に極めて臭
気の少ない製品を提供するものである。
【0016】本発明で用いられる一般式(1)のジベン
ジリデンソルビトール類としては、1,3−2,4−ジ
ベンジリデンソルビトール、1,3−2,4−ジ(p−
メチルベンジリデン)ソルビトール、1,3−2,4−
ジ(p−エチルベンジリデン)ソルビトール、1,3−
2,4−ジ(p−クロルベンジリデン)ソルビトール、
1,3−2,4−ビス(ジメチルベンジリデン)ソルビ
トールなどの同種のベンジリデン基を有する化合物;
1,3−ベンジリデン−2,4−p−メチルベンジリデ
ンソルビトール、1,3−ベンジリデン−2,4−p−
エチルベンジリデンソルビトール、1,3−ベンジリデ
ン−2,4−p−クロルベンジリデンソルビトール、
1,3−p−メチルベンジリデン−2,4−ベンジリデ
ンソルビトール、1,3−p−メチルベンジリデン−
2,4−p−クロルベンジリデンソルビトール、1,3
−p−メチルベンジリデン−2,4−p−エチルベンジ
リデンソルビトール、1,3−p−エチルベンジリデン
−2,4−ベンジリデンソルビトール、1,3−p−エ
チルベンジリデン−2,4−p−メチルベンジリデンソ
ルビトール、1,3−p−エチルベンジリデン−2,4
−p−クロルベンジリデンソルビトールなどの異種のベ
ンジリデン基を有する化合物などが例示される。
【0017】本発明の組成物に使用されるソルビン酸お
よび/またはソルビン酸カリウムは食品用防腐剤として
は公知であり、細菌、バクテリアなどの微生物の繁殖を
抑制する効果を有し、食品類を腐敗から防止するが、ジ
ベンジリデンソルビトール類の分解を防止する効果は知
られておらず、本発明によって初めて確認された効果で
ある。
【0018】本発明の組成物は、ジベンジリデンソルビ
トール類100重量部に対し、ソルビン酸および/また
はソルビン酸カリウム0.05〜20重量部、好ましく
は0.2〜20重量部を添加することにより得られる。
0.05重量部より少ない場合には目的とする効果が充
分に得られず、20重量部以上ではアルデヒド抑制の効
果はあるが、樹脂用添加剤として適用した場合に成形物
における添加剤のプリードあるいは成形品の透明性低下
を起こし好ましくない。
【0019】ジベンジリデンソルビトール類にソルビン
酸および/またはソルビン酸カリウムを添加する方法
は、直接両者を混合しても良いが、溶媒としてメタノー
ル、エタノール等のアルコールを使用して混合し、その
後溶媒を留去してもよい。また、界面活性剤を使用して
水性エマルジョンとなし、ジベンジリデンソルビトール
表面を被覆する方法でも良いが、上記の方法で充分な効
果が得られる。
【0020】本発明の組成物が添加剤として使用される
対象となるポリオレフィン樹脂としては、ポリプロピレ
ン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体等を挙げることができる。この
ような使用における添加剤としての使用量はポリオレフ
ィン樹脂100重量部に対し0.05〜1重量部の範囲
である。
【0021】本発明の組成物は、従来技術に比較し、保
管時の経時変化を著しく抑制することができ、しかも、
驚くべきことに、こうして経時変化を抑制しベンズアル
デヒド含有量を極端に減じたジベンジリデンソルビトー
ル類を使用して得られる透明性を付与したポリオレフィ
ン樹脂の射出あるいは押出成形による成形品も、極めて
臭気の少ない製品となることも分かった。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例により更に詳しく説明
する。
【0023】合成例1 ジベンジリデンソルビトールの合成:以下の実施例にお
いて使用したジベンジリデンソルビトール類は以下の手
順により合成した。
【0024】ソルビトール類1モル量当りベンズアルデ
ヒド2モル当量をベンゼン中においてp−トルエンスル
フォン酸の存在下に強くかきまぜながら加熱し8Hr還
流脱水した。次に、炭酸ナトリウムを水に溶解した水溶
液を加えたのち、加熱を続け、ベンゼンと水を共沸させ
て留出させた。ベンゼンがほぼ完全に留出すると粉末が
析出した。反応液を濾過して得た白色粉末にアセトンを
加えて2Hr加熱還流したのち熱濾過した。この処理を
2回繰り返した。この後乾燥して以下の実施例に使用し
た。
【0025】実施例1 1,3−2,4−ジベンジリデンソルビトール100重
量部、およびソルビン酸カリウム15重量部をボールミ
ル中、室温で3時間混合して、試料を調整した。
【0026】実施例2 1,3−2,4−ジ(p−エチルベンジリデン)ソルビ
トール50重量部、ソルビン酸カリウム1重量部、メタ
ノール80重量部をフラスコに装入し、室温で2時間混
合したのち、減圧下にメタノールを除去した。フラスコ
から取り出したのち、さらに乾燥して試料を調整した。
【0027】実施例3 1,3−2,4−ジ(p−メチルベンジリデン)ソルビ
トール100重量部、ソルビン酸0.2重量部、メタノ
ール120重量部をフラスコに装入し、室温で4時間混
合したのち、減圧下にメタノールを除去した。フラスコ
から取り出したのち、さらに乾燥して試料を調整した。
【0028】実施例4 実施例2においてソルビン酸カリウム1重量部のかわり
にソルビン酸1.5重量部およびソルビン酸カリウム
1.5重量部をもちいて、同様の方法により試料を調整
した。
【0029】比較例1〜3 実施例1〜3においてソルビン酸カリウムまたはソルビ
ン酸の添加の処理を施さないジベンジリデンソルビトー
ル類を調製した。
【0030】比較例4 実施例2において、ソルビン酸カリウム0.005重量
部を使用して試料を調整した。
【0031】比較例5 実施例1において、ソルビン酸カリウムにかえてステア
リン酸を22重量部使用して試料を調整した。
【0032】比較例6 前記合成例に従って合成された、1,3−2,4−ジベ
ンジリデンソルビトールに、特開昭60−32791の
実施例記載に従ってヒドロキシルアミン塩酸塩処理を行
った。
【0033】即ち、フラスコにヒドロキシルアミン塩酸
塩0.5重量部を少量の水に溶かし、これに炭酸ナトリ
ウム0.6重量部を加えて中和した。これにメタノール
500重量部を加えてよくかきまぜた後、1,3−2,
4−ジベンジリデンソルビトール50重量部を加え、乳
状ないしクリーム状によく分散するようにかきまぜた。
【0034】これを65℃の湯浴上でかきまぜながら2
時間加温した後、水1000重量部を加えて、これを濾
過し、水で2回洗浄した。得られたケーキを85℃乾燥
器中で6時間乾燥した。
【0035】安定性試験:上記試料を使用して行った安
定性試験の結果を表1に示す。
【0036】安定性試験は、試料を温度25〜30℃、
湿度50〜60%RHの室内に1ケ月間保管したのち、
ベンズアルデヒド類の含有量を液体クロマトグラフによ
り分析した。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】ソルビン酸および/またはソルビン酸カ
リウムを特定量添加した組成物は、1ケ月間の保管にお
いても、ベンズアルデヒド類の生成を顕著に抑制するこ
とが明らかである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 [式中、RおよびR’はそれぞれ独立して、水素原子、
    ハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜
    8のアルコキシ基より成る群から選ばれる原子または基
    を表し、nおよびmは1乃至3の整数を示す。]で表さ
    れるジベンジリデンソルビトール類100重量部に対
    し、ソルビン酸および/またはソルビン酸カリウム0.
    05〜20重量部を添加することを特徴とするジベンジ
    リデンソルビトール類の安定化方法。
  2. 【請求項2】 ソルビン酸および/またはソルビン酸カ
    リウムの量が0.2〜20重量部である請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 ジベンジリデンソルビトール類とソルビ
    ン酸および/またはソルビン酸カリウムの混合が溶媒の
    存在下に混合され、ついで溶媒が留去される方法である
    請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のジベンジリデンソルビト
    ール類100重量部に対し、ソルビン酸および/または
    ソルビン酸カリウム0.05〜20重量部を添加して成
    るジベンジリデンソルビトール類の安定化組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のジベンジリデンソルビト
    ール類100重量部に対し、ソルビン酸および/または
    ソルビン酸カリウム0.05〜20重量部を添加して成
    るジベンジリデンソルビトール組成物をポリオレフィン
    樹脂に添加、成形してなる成形品。
JP4181297A 1991-07-09 1992-07-08 ジベンジリデンソルビトール類の安定化方法およびその組成物 Pending JPH05202055A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003093360A1 (en) 2002-05-02 2003-11-13 New Japan Chemical Co., Ltd. Agent for inhibiting migration of odor and taste generated from diacetal, diacetal composition containing the agent for inhibiting odor and taste migration, nucleating agent for polyolefin comprising the composition, and polyolefin resin composition and molded object each containing the nucleating agent
JP2008505864A (ja) * 2004-07-09 2008-02-28 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 粉末状アルジトールアセタール組成物を製造する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003093360A1 (en) 2002-05-02 2003-11-13 New Japan Chemical Co., Ltd. Agent for inhibiting migration of odor and taste generated from diacetal, diacetal composition containing the agent for inhibiting odor and taste migration, nucleating agent for polyolefin comprising the composition, and polyolefin resin composition and molded object each containing the nucleating agent
JP2008505864A (ja) * 2004-07-09 2008-02-28 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 粉末状アルジトールアセタール組成物を製造する方法

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