JPH05202151A - 水性分散液 - Google Patents
水性分散液Info
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- JPH05202151A JPH05202151A JP10175992A JP10175992A JPH05202151A JP H05202151 A JPH05202151 A JP H05202151A JP 10175992 A JP10175992 A JP 10175992A JP 10175992 A JP10175992 A JP 10175992A JP H05202151 A JPH05202151 A JP H05202151A
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- evoh
- ethylene
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 EVOH成分とポリエーテル成分とがブロッ
ク状あるいはグラフト状に結合された共重合体を分散し
てなるEVOHの水性分散液。 【効果】 貯蔵あるいは使用時の安定性に優れた高固形
分濃度の水性分散液を得ることができる。
ク状あるいはグラフト状に結合された共重合体を分散し
てなるEVOHの水性分散液。 【効果】 貯蔵あるいは使用時の安定性に優れた高固形
分濃度の水性分散液を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレン−ビニルアル
コール系共重合体の水性分散液に関し、特に小粒子径で
分散性さらには造膜性に優れたエチレン−ビニルアルコ
ール系共重合体の水性乳化分散液に関するものである。
コール系共重合体の水性分散液に関し、特に小粒子径で
分散性さらには造膜性に優れたエチレン−ビニルアルコ
ール系共重合体の水性乳化分散液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エチレン−ビニルエステル系共重合体、
特にエチレン−酢酸ビニル系共重合体をけん化したエチ
レン−ビニルアルコール共重合体(EVOHと略記す
る)は、酸素等のガスバリヤー性や耐油・耐薬品性に優
れているため、包装材料素材やプラスチック成形物、金
属表面、紙、木材等の保護被覆用材料として注目されて
いる。
特にエチレン−酢酸ビニル系共重合体をけん化したエチ
レン−ビニルアルコール共重合体(EVOHと略記す
る)は、酸素等のガスバリヤー性や耐油・耐薬品性に優
れているため、包装材料素材やプラスチック成形物、金
属表面、紙、木材等の保護被覆用材料として注目されて
いる。
【0003】特に内容物の酸化防止あるいは香りの保持
が重要とされる食品包装用のフィルム、シート、積層
物、中空容器等においては、高度のガスバリヤー性が要
求されている。また軟質塩化ビニルからなる塩ビ壁紙、
塩ビレザー、シート等では、可塑剤のブリードを防止す
る被覆材が要求されている。そこでガスバリヤー性、保
香性および耐油・耐薬品性に優れたEVOHを内層、外
層あるいは中間層に設けることによって、これらの要求
特性を高度に満たすことが広く実施されている。
が重要とされる食品包装用のフィルム、シート、積層
物、中空容器等においては、高度のガスバリヤー性が要
求されている。また軟質塩化ビニルからなる塩ビ壁紙、
塩ビレザー、シート等では、可塑剤のブリードを防止す
る被覆材が要求されている。そこでガスバリヤー性、保
香性および耐油・耐薬品性に優れたEVOHを内層、外
層あるいは中間層に設けることによって、これらの要求
特性を高度に満たすことが広く実施されている。
【0004】一般にEVOH層を形成する方法として
は、溶融押出あるいは射出成形による方法やEVOHフ
ィルムをラミネートする方法等が広く実施されている。
一方、EVOHの溶液や水性乳化分散液を塗布し、乾燥
する方法も提案されている。この方法は比較的膜厚の薄
い皮膜が形成できること、中空容器等の複雑な形状のも
のにも容易に皮膜が形成できること等から非常に注目さ
れる。
は、溶融押出あるいは射出成形による方法やEVOHフ
ィルムをラミネートする方法等が広く実施されている。
一方、EVOHの溶液や水性乳化分散液を塗布し、乾燥
する方法も提案されている。この方法は比較的膜厚の薄
い皮膜が形成できること、中空容器等の複雑な形状のも
のにも容易に皮膜が形成できること等から非常に注目さ
れる。
【0005】しかしながら、EVOH溶液を塗布する方
法では基本的に高い濃度の溶液が粘度の関係から使用困
難なこと、溶媒がジメチルスルホキシド等の有機溶媒や
多量のアルコールと水の混合溶媒のため、皮膜形成過程
において有機溶媒の揮散による作業環境の悪化および有
機溶媒の回収のための装置が必要になる等、経済的にも
不利なこと等の問題がある。これに対し、EVOH水性
分散液を塗布する方法は、溶媒が水系で上記の作業環境
や経済性の点から有利と考えられ期待される。
法では基本的に高い濃度の溶液が粘度の関係から使用困
難なこと、溶媒がジメチルスルホキシド等の有機溶媒や
多量のアルコールと水の混合溶媒のため、皮膜形成過程
において有機溶媒の揮散による作業環境の悪化および有
機溶媒の回収のための装置が必要になる等、経済的にも
不利なこと等の問題がある。これに対し、EVOH水性
分散液を塗布する方法は、溶媒が水系で上記の作業環境
や経済性の点から有利と考えられ期待される。
【0006】EVOHの水性乳化分散液としては、通常
のEVOHを通常の界面活性剤あるいは通常の高分子コ
ロイド、例えばポリエチレンオキシド、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール等の共存下で乳化分散させたものが特開昭
54−101844、特開昭56−61430等で提案
されている。しかしながら、本発明者等の検討による
と、これら公知の方法で得られたEVOHの水性乳化分
散液は、分散安定性が不十分で塗布用として実用が困難
である。
のEVOHを通常の界面活性剤あるいは通常の高分子コ
ロイド、例えばポリエチレンオキシド、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニ
ルアルコール等の共存下で乳化分散させたものが特開昭
54−101844、特開昭56−61430等で提案
されている。しかしながら、本発明者等の検討による
と、これら公知の方法で得られたEVOHの水性乳化分
散液は、分散安定性が不十分で塗布用として実用が困難
である。
【0007】また特開昭54−101844には、アク
リル酸やアクリル酸アミド等のビニルモノマーをエチレ
ンおよび酢酸ビニルと三元共重合し、けん化して得た、
いわゆるランダムに共重合されたランダム共重合体のE
VOH自体を通常の界面活性剤を分散安定剤として分散
させることが示されている。
リル酸やアクリル酸アミド等のビニルモノマーをエチレ
ンおよび酢酸ビニルと三元共重合し、けん化して得た、
いわゆるランダムに共重合されたランダム共重合体のE
VOH自体を通常の界面活性剤を分散安定剤として分散
させることが示されている。
【0008】しかしながら、本発明者等の検討によると
単純な三元ランダム共重合によるEVOHでは乳化分散
安定性の向上は認められず、実用的な乳化分散液は得ら
れなかった。中ではイオン性基を有するアクリル酸を共
重合した場合は、そのイオン性基により乳化分散安定性
は改善されるが、イオン性基がランダムに含有されてい
るため、その含量を多くしないと乳化分散安定性が十分
に達成できず、そうするとEVOHの構造の乱れが大と
なって結晶性が低下し、ガスバリヤー性能が大幅に低下
する等の欠点があり実用的でない。
単純な三元ランダム共重合によるEVOHでは乳化分散
安定性の向上は認められず、実用的な乳化分散液は得ら
れなかった。中ではイオン性基を有するアクリル酸を共
重合した場合は、そのイオン性基により乳化分散安定性
は改善されるが、イオン性基がランダムに含有されてい
るため、その含量を多くしないと乳化分散安定性が十分
に達成できず、そうするとEVOHの構造の乱れが大と
なって結晶性が低下し、ガスバリヤー性能が大幅に低下
する等の欠点があり実用的でない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、貯蔵あるい
は使用時の安定性が著しく改善され、分散安定性の優れ
た、さらには造膜性にも優れたEVOH系水性分散液、
特に水性乳化分散液を提供することにある。
は使用時の安定性が著しく改善され、分散安定性の優れ
た、さらには造膜性にも優れたEVOH系水性分散液、
特に水性乳化分散液を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、EVOHに
対し特定量のポリエーテル成分がブロック状あるいはグ
ラフト状に結合された水に不溶性のEVOH系ブロック
あるいはグラフト共重合体を自己乳化分散することによ
って達成される。
対し特定量のポリエーテル成分がブロック状あるいはグ
ラフト状に結合された水に不溶性のEVOH系ブロック
あるいはグラフト共重合体を自己乳化分散することによ
って達成される。
【0011】本発明の最大の特徴は、そのEVOH系水
性乳化分散液が貯蔵あるいは使用時の安定性において著
しく改善され、分散安定性に優れることである。元々粒
子径の小さいものが得られる上に、分散安定性が優れ、
貯蔵あるいは使用時の粒子の凝集による粒子径の顕著な
増大が殆どないため、粒子径の小さいことも大きな特徴
である。この特徴により本発明のEVOH系水性乳化分
散液は造膜性が良好でより薄い均質な皮膜が塗布でき、
乾燥した皮膜がバリヤー性に優れる。
性乳化分散液が貯蔵あるいは使用時の安定性において著
しく改善され、分散安定性に優れることである。元々粒
子径の小さいものが得られる上に、分散安定性が優れ、
貯蔵あるいは使用時の粒子の凝集による粒子径の顕著な
増大が殆どないため、粒子径の小さいことも大きな特徴
である。この特徴により本発明のEVOH系水性乳化分
散液は造膜性が良好でより薄い均質な皮膜が塗布でき、
乾燥した皮膜がバリヤー性に優れる。
【0012】その理由はよく分からないが、EVOH成
分にポリエーテル成分がブロック状あるいはグラフト状
に結合されている効果によると考えられる。ポリエーテ
ルが粒子の安定化に有効に作用し、また単純なランダム
共重合体とは異なりポリエーテル成分がEVOH成分の
結晶性をあまり乱さないこと、さらには製膜時の乳化分
散粒子の融着にも有効に作用していることが高バリヤー
性に寄与しているものと考えられる。
分にポリエーテル成分がブロック状あるいはグラフト状
に結合されている効果によると考えられる。ポリエーテ
ルが粒子の安定化に有効に作用し、また単純なランダム
共重合体とは異なりポリエーテル成分がEVOH成分の
結晶性をあまり乱さないこと、さらには製膜時の乳化分
散粒子の融着にも有効に作用していることが高バリヤー
性に寄与しているものと考えられる。
【0013】本発明で使用されるEVOHは、エチレン
含量20〜60モル%、けん化度(本発明でいうけん化
度はビニルエステル単位のけん化度を示す)95モル%
以上のエチレン−ビニルエステル系共重合体けん化物成
分(A)とポリエーテル成分(B)とがブロック状ある
いはグラフト状に結合され、かつ常温で水に不溶性のE
VOH系ブロックあるいはグラフト共重合体(以下ポリ
エーテル変性EVOHと総称し、後にブロック体あるい
はグラフト体をつけて区分する)を包含するもので、そ
の製造方法に制限はない。常温で水に不溶性とは濃度1
%で30℃の水に1日溶解したときの不溶解分が50%
以上のものをいう。水に対する不溶解分は高いほうが好
ましく、80%以上さらに好ましくは90%以上であ
る。
含量20〜60モル%、けん化度(本発明でいうけん化
度はビニルエステル単位のけん化度を示す)95モル%
以上のエチレン−ビニルエステル系共重合体けん化物成
分(A)とポリエーテル成分(B)とがブロック状ある
いはグラフト状に結合され、かつ常温で水に不溶性のE
VOH系ブロックあるいはグラフト共重合体(以下ポリ
エーテル変性EVOHと総称し、後にブロック体あるい
はグラフト体をつけて区分する)を包含するもので、そ
の製造方法に制限はない。常温で水に不溶性とは濃度1
%で30℃の水に1日溶解したときの不溶解分が50%
以上のものをいう。水に対する不溶解分は高いほうが好
ましく、80%以上さらに好ましくは90%以上であ
る。
【0014】ポリエーテル変性EVOHのEVOH成分
(A)は、エチレンと蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、安息香酸ビニル、三フッ化酢酸ビニル、
ピバリン酸ビニル等のビニルエステル、特に酢酸ビニル
とを共重合、次いでけん化することにより得られるエチ
レン−ビニルアルコール共重合体で、エチレン含量は2
0〜60モル%、またけん化度は95モル%以上である
必要がある。エチレン含量が20モル%未満では水性乳
化分散液の安定性が不良となり、また60モル%を越え
るものはポリマーのガスバリヤー性が不良となり不適当
である。水性分散液の安定性とガスバリヤー性の点から
エチレン含量のより好適な範囲は25〜55モル%であ
る。またけん化度が95モル%未満ではガスバリヤー性
が不十分であり、より好適には97モル%以上、さらに
は99モル%以上が好ましい。
(A)は、エチレンと蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、安息香酸ビニル、三フッ化酢酸ビニル、
ピバリン酸ビニル等のビニルエステル、特に酢酸ビニル
とを共重合、次いでけん化することにより得られるエチ
レン−ビニルアルコール共重合体で、エチレン含量は2
0〜60モル%、またけん化度は95モル%以上である
必要がある。エチレン含量が20モル%未満では水性乳
化分散液の安定性が不良となり、また60モル%を越え
るものはポリマーのガスバリヤー性が不良となり不適当
である。水性分散液の安定性とガスバリヤー性の点から
エチレン含量のより好適な範囲は25〜55モル%であ
る。またけん化度が95モル%未満ではガスバリヤー性
が不十分であり、より好適には97モル%以上、さらに
は99モル%以上が好ましい。
【0015】EVOH中にエチレンおよびビニルエステ
ルと共重合可能な単量体成分、例えばプロピレン、イソ
ブテン等のα−オレフィン類、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン等のケイ素含有単量体、
アクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド等
のアクリルアミド類、アクリロニトリル、N−ビニル−
2−ピロリドン等が本発明の目的が阻害されない程度の
少量含まれていてもよい。
ルと共重合可能な単量体成分、例えばプロピレン、イソ
ブテン等のα−オレフィン類、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン等のケイ素含有単量体、
アクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド等
のアクリルアミド類、アクリロニトリル、N−ビニル−
2−ピロリドン等が本発明の目的が阻害されない程度の
少量含まれていてもよい。
【0016】本発明に使用されるポリエーテル成分
(B)は、詳細は後述するが、オキシエチレン単位、オ
キシプロピレン単位、オキシテトラメチレン単位等のオ
キシアルキレン単位を主体として構成されるものがあげ
られるが、特にオキシエチレン単位を主体とするものが
水性乳化分散安定化効果の点から好適である。ポリエー
テルの分子中には、例えばポリメチレン単位、アミド
基、ウレタン基、エステル基あるいはフェニル基等が含
有されていてもよい。
(B)は、詳細は後述するが、オキシエチレン単位、オ
キシプロピレン単位、オキシテトラメチレン単位等のオ
キシアルキレン単位を主体として構成されるものがあげ
られるが、特にオキシエチレン単位を主体とするものが
水性乳化分散安定化効果の点から好適である。ポリエー
テルの分子中には、例えばポリメチレン単位、アミド
基、ウレタン基、エステル基あるいはフェニル基等が含
有されていてもよい。
【0017】ポリエーテル成分(B)の含有量は、EV
OH成分(A)100重量部に対して2〜30重量部で
ある必要がある。2重量部未満では水性乳化分散安定性
が低く使用できないし、30重量部を越えると形成皮膜
のガスバリヤー性が低下して好ましくない。ポリエーテ
ル成分(B)の含有量のより好適な範囲は5〜20重量
部である。
OH成分(A)100重量部に対して2〜30重量部で
ある必要がある。2重量部未満では水性乳化分散安定性
が低く使用できないし、30重量部を越えると形成皮膜
のガスバリヤー性が低下して好ましくない。ポリエーテ
ル成分(B)の含有量のより好適な範囲は5〜20重量
部である。
【0018】ポリエーテル変性EVOHの重合度は、用
途に応じて選択されるが、極端に低いものは生成皮膜の
強度が低く実用的でないので、通常500以上、好まし
くは700以上である。重合度の高いものほど水性乳化
分散液として塗布使用することは有利であり、通常50
00程度のものまで使用できる。なお重合度は通常のE
VOHと同様に粘度法で測定されるものである。
途に応じて選択されるが、極端に低いものは生成皮膜の
強度が低く実用的でないので、通常500以上、好まし
くは700以上である。重合度の高いものほど水性乳化
分散液として塗布使用することは有利であり、通常50
00程度のものまで使用できる。なお重合度は通常のE
VOHと同様に粘度法で測定されるものである。
【0019】ポリエーテル変性EVOHの製造方法に制
限はないが、その例を示すと以下のとおりである。
限はないが、その例を示すと以下のとおりである。
【0020】(イ)ポリエーテル変性EVOHブロック
体 (i)末端にチオール基を有するポリエーテルの存在下
にエチレンとビニルエステルとをラジカル共重合するこ
とにより、ポリエーテルとエチレン−ビニルエステル共
重合体とのブロック共重合体を得、次いでビニルエステ
ル単位をけん化してビニルアルコール単位に変換しポリ
エーテルとEVOHとがイオウ(S)を介して結合した
ブロック共重合体を得ることができる。
体 (i)末端にチオール基を有するポリエーテルの存在下
にエチレンとビニルエステルとをラジカル共重合するこ
とにより、ポリエーテルとエチレン−ビニルエステル共
重合体とのブロック共重合体を得、次いでビニルエステ
ル単位をけん化してビニルアルコール単位に変換しポリ
エーテルとEVOHとがイオウ(S)を介して結合した
ブロック共重合体を得ることができる。
【0021】末端にチオール基を有するポリエーテル
は、チオ酢酸のごときチオカルボン酸と末端に二重結合
を有するポリエーテルとをベンゾイルパーオキシド等の
過酸化物の存在下に付加反応させることにより、末端に
チオエステル基を有するポリエーテルを合成し、次いで
その末端チオエステル基を水酸化ナトリウム等で分解し
てチオール基に変換して得られる。
は、チオ酢酸のごときチオカルボン酸と末端に二重結合
を有するポリエーテルとをベンゾイルパーオキシド等の
過酸化物の存在下に付加反応させることにより、末端に
チオエステル基を有するポリエーテルを合成し、次いで
その末端チオエステル基を水酸化ナトリウム等で分解し
てチオール基に変換して得られる。
【0022】(ii)逆にチオ酢酸のごときチオカルボン
酸の存在下にエチレンとビニルエステルとをラジカル共
重合し、次いでけん化して得られる末端にチオール基を
有するEVOHの共存下に末端に二重結合を有するポリ
エーテルをラジカル重合することにより、ポリエーテル
とEVOHとがSを介して結合したブロック共重合体を
得ることができる。
酸の存在下にエチレンとビニルエステルとをラジカル共
重合し、次いでけん化して得られる末端にチオール基を
有するEVOHの共存下に末端に二重結合を有するポリ
エーテルをラジカル重合することにより、ポリエーテル
とEVOHとがSを介して結合したブロック共重合体を
得ることができる。
【0023】(ロ)ポリエーテル変性EVOHグラフト
体 (a)末端に二重結合を有するポリエーテル、エチレン
およびビニルエステルを共重合、次いでけん化すること
により、EVOHにポリエーテルがグラフトされたポリ
エーテル変性EVOHグラフト体が得られる。
体 (a)末端に二重結合を有するポリエーテル、エチレン
およびビニルエステルを共重合、次いでけん化すること
により、EVOHにポリエーテルがグラフトされたポリ
エーテル変性EVOHグラフト体が得られる。
【0024】(b)EVOHに通常の方法、すなわち放
射線あるいは紫外線照射法による方法や過酸化物を共存
させる方法等により、重合性の二重結合を有するポリエ
ーテルをラジカル重合してEVOHにポリエーテルがグ
ラフトされたポリエーテル変性EVOHグラフト体が得
られる。
射線あるいは紫外線照射法による方法や過酸化物を共存
させる方法等により、重合性の二重結合を有するポリエ
ーテルをラジカル重合してEVOHにポリエーテルがグ
ラフトされたポリエーテル変性EVOHグラフト体が得
られる。
【0025】ここで、末端に二重結合を有するポリエー
テルとは以下に例示されるものである。但し、下記一般
式においてR1は水素またはメチル基、R2、R3、R5は
水素または炭素数1〜10のアルキル基、R4は水素、
炭素数1〜10のアルキル基、アルキルエステル(アル
キル基中の炭素数1〜10)基、アルキルアミド(アル
キル基中の炭素数1〜10)基等、Xは炭素数1〜10
のアルキレン基、置換アルキレン基(アルキレン基中の
炭素数1〜10)、フェニレン基(フェニレン基中の炭
素数1〜10)、置換フェニレン基(フェニレン基中の
炭素数1〜10)、nは1〜100の整数、またmは0
または1〜20の整数をそれぞれ示す。
テルとは以下に例示されるものである。但し、下記一般
式においてR1は水素またはメチル基、R2、R3、R5は
水素または炭素数1〜10のアルキル基、R4は水素、
炭素数1〜10のアルキル基、アルキルエステル(アル
キル基中の炭素数1〜10)基、アルキルアミド(アル
キル基中の炭素数1〜10)基等、Xは炭素数1〜10
のアルキレン基、置換アルキレン基(アルキレン基中の
炭素数1〜10)、フェニレン基(フェニレン基中の炭
素数1〜10)、置換フェニレン基(フェニレン基中の
炭素数1〜10)、nは1〜100の整数、またmは0
または1〜20の整数をそれぞれ示す。
【0026】
【化1】
【0027】
【化2】
【0028】
【化3】
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】
【0031】このように種々の方法でポリエーテル変性
EVOHを製造できるが、ブロックあるいはグラフトタ
イプのポリエーテル変性EVOHの生成効率(ブロック
あるいはグラフト効率)は理論的には100%ではな
く、各々のホモポリマーであるポリエーテルとEVOH
が副生する。その効率は高いほうが好ましいが、副生す
るホモポリマーを厳密に分別することは通常困難なこと
が多く、またEVOHは分散ポリマーとして利用可能で
あり、ポリエーテルホモポリマーもあまり多量でなけれ
ば、必ずしもそれらホモポリマーを除去することは必要
でなく、ホモポリマーが含まれたものをそのまま分散さ
せることができる。
EVOHを製造できるが、ブロックあるいはグラフトタ
イプのポリエーテル変性EVOHの生成効率(ブロック
あるいはグラフト効率)は理論的には100%ではな
く、各々のホモポリマーであるポリエーテルとEVOH
が副生する。その効率は高いほうが好ましいが、副生す
るホモポリマーを厳密に分別することは通常困難なこと
が多く、またEVOHは分散ポリマーとして利用可能で
あり、ポリエーテルホモポリマーもあまり多量でなけれ
ば、必ずしもそれらホモポリマーを除去することは必要
でなく、ホモポリマーが含まれたものをそのまま分散さ
せることができる。
【0032】したがって、本発明のポリエーテル変性E
VOHは、その製造時に副生するポリエーテルとEVO
Hのホモポリマーをも包含したブロックあるいはグラフ
ト反応生成物全体を包含するものであって、本発明でい
うポリエーテル成分のブロック量あるいはグラフト量は
EVOH成分の重量に対するホモポリマーをも包含した
見かけのブロック成分あるいはグラフト成分の重量をい
うものである。しかしながら、ホモポリマー、殊にポリ
エーテル成分のホモポリマーの含量は少ないほうが好ま
しく、必要に応じて除去することは差し支えない。
VOHは、その製造時に副生するポリエーテルとEVO
Hのホモポリマーをも包含したブロックあるいはグラフ
ト反応生成物全体を包含するものであって、本発明でい
うポリエーテル成分のブロック量あるいはグラフト量は
EVOH成分の重量に対するホモポリマーをも包含した
見かけのブロック成分あるいはグラフト成分の重量をい
うものである。しかしながら、ホモポリマー、殊にポリ
エーテル成分のホモポリマーの含量は少ないほうが好ま
しく、必要に応じて除去することは差し支えない。
【0033】ポリエーテル変性EVOHを分散させる方
法には制限はなく、公知の方法が使用可能である。例え
ばポリエーテル変性EVOHの溶液を該EVOHの非溶
剤である水媒体と撹拌下に接触させてEVOH粒子を3
μm以下、好ましくは2μm以下、最適には1μm以下
の微粒子として析出させ、次いで溶剤を除去することに
より水性乳化分散液を得ることができる。なおここで微
粒子の径は数平均粒子径である。
法には制限はなく、公知の方法が使用可能である。例え
ばポリエーテル変性EVOHの溶液を該EVOHの非溶
剤である水媒体と撹拌下に接触させてEVOH粒子を3
μm以下、好ましくは2μm以下、最適には1μm以下
の微粒子として析出させ、次いで溶剤を除去することに
より水性乳化分散液を得ることができる。なおここで微
粒子の径は数平均粒子径である。
【0034】水性乳化分散液の固形分濃度は、製造条件
および用途等により適宜決められるが、高濃度でしかも
安定な分散液の得られることが本発明の特徴である。固
形分濃度としては好ましくは10重量%以上、さらに好
ましくは15重量%以上、最適には20重量%以上であ
る。固形分濃度の上限には特に制限はないが、あまり高
濃度になりすぎると水性分散液の放置安定性がやや不良
になる場合があるので、通常60重量%以下が好まし
く、さらに好ましくは50重量%以下、最適には40重
量%以下である。
および用途等により適宜決められるが、高濃度でしかも
安定な分散液の得られることが本発明の特徴である。固
形分濃度としては好ましくは10重量%以上、さらに好
ましくは15重量%以上、最適には20重量%以上であ
る。固形分濃度の上限には特に制限はないが、あまり高
濃度になりすぎると水性分散液の放置安定性がやや不良
になる場合があるので、通常60重量%以下が好まし
く、さらに好ましくは50重量%以下、最適には40重
量%以下である。
【0035】溶媒としては、例えばメチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコ
ール等の1価アルコール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール等の2価アルコール、グリセリン等の3
価アルコール、フェノール、クレゾール等のフェノール
類、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン等のアミ
ン類、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、
N−メチルピロリドン等、あるいはこれらの含水物等が
単独あるいは2種以上混合されて使用できる。特に好ま
しい溶媒はアルコール−水系の混合溶媒、例えば水−メ
チルアルコール、水−エチルアルコール、水−ノルマル
プロピルアルコール、水−イソプロピルアルコール等で
ある。
エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコ
ール等の1価アルコール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール等の2価アルコール、グリセリン等の3
価アルコール、フェノール、クレゾール等のフェノール
類、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン等のアミ
ン類、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、
N−メチルピロリドン等、あるいはこれらの含水物等が
単独あるいは2種以上混合されて使用できる。特に好ま
しい溶媒はアルコール−水系の混合溶媒、例えば水−メ
チルアルコール、水−エチルアルコール、水−ノルマル
プロピルアルコール、水−イソプロピルアルコール等で
ある。
【0036】溶媒中の有機溶媒は、蒸発法、抽出法ある
いは透析法等の適宜な方法で除去することができる。除
去の程度は高いことが望ましいが、経済性との兼ね合い
で小割合の有機溶媒を残存させることは可能である。
いは透析法等の適宜な方法で除去することができる。除
去の程度は高いことが望ましいが、経済性との兼ね合い
で小割合の有機溶媒を残存させることは可能である。
【0037】また別の方法として、高温では溶解するが
低温にすると不溶になる溶媒系にポリエーテル変性EV
OHを加熱溶解した後、その溶液を冷却することにより
微粒子を析出分散させる方法も採用できる。しかる後そ
の溶媒を水と置換することにより水性分散液とすること
ができる。高温では溶解するが低温にすると不溶になる
溶媒系としては、先に示した溶媒のうちアルコール類の
単独あるいは水との混合溶媒等が使用できる。
低温にすると不溶になる溶媒系にポリエーテル変性EV
OHを加熱溶解した後、その溶液を冷却することにより
微粒子を析出分散させる方法も採用できる。しかる後そ
の溶媒を水と置換することにより水性分散液とすること
ができる。高温では溶解するが低温にすると不溶になる
溶媒系としては、先に示した溶媒のうちアルコール類の
単独あるいは水との混合溶媒等が使用できる。
【0038】さらに別の方法として、ポリエーテル変性
EVOHの溶液を非溶媒と接触させるか、あるいは冷却
することにより析出分散させた粒子を濾別し、その粒子
を水媒体中に分散させる方法も可能である。
EVOHの溶液を非溶媒と接触させるか、あるいは冷却
することにより析出分散させた粒子を濾別し、その粒子
を水媒体中に分散させる方法も可能である。
【0039】またポリエーテル変性EVOHを水中に直
接分散させることも可能な場合がある。例えばポリエー
テル変性EVOHを水と混合し、撹拌機あるいはボール
ミル等で撹拌することにより分散させることも可能であ
る。ただし分散に時間を要する等の問題がある。
接分散させることも可能な場合がある。例えばポリエー
テル変性EVOHを水と混合し、撹拌機あるいはボール
ミル等で撹拌することにより分散させることも可能であ
る。ただし分散に時間を要する等の問題がある。
【0040】本発明において好適な水性分散液の製法と
しては、分散質のポリエーテル変性EVOHを、この溶
媒、例えば水−アルコ−ルの混合溶媒に撹拌下、温度5
0〜75℃で溶解して溶液とし、次いで冷却(温度−1
0〜30℃)し、EVOH粒子を析出して分散化(エマ
ルジョン化)し、次に減圧下(温度10〜30℃、圧力
10〜150mmHg)にアルコールを除去し、さらに
水を所望量除去することによって、所望の固形分濃度の
水性分散液を得る方法があげられる。
しては、分散質のポリエーテル変性EVOHを、この溶
媒、例えば水−アルコ−ルの混合溶媒に撹拌下、温度5
0〜75℃で溶解して溶液とし、次いで冷却(温度−1
0〜30℃)し、EVOH粒子を析出して分散化(エマ
ルジョン化)し、次に減圧下(温度10〜30℃、圧力
10〜150mmHg)にアルコールを除去し、さらに
水を所望量除去することによって、所望の固形分濃度の
水性分散液を得る方法があげられる。
【0041】本発明の水性分散液には粘度を低下させる
目的で水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム、酢酸ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウムなどのアルカリ
金属化合物、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、酢酸
カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウムなどのア
ルカリ土金属化合物、その他の電解質を0.01〜0.
5重量%(対ポリマー)配合してもよい。配合は、分散
質のEVOHを微粒子化する前でも後でもよい。
目的で水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム、酢酸ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウムなどのアルカリ
金属化合物、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、酢酸
カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウムなどのア
ルカリ土金属化合物、その他の電解質を0.01〜0.
5重量%(対ポリマー)配合してもよい。配合は、分散
質のEVOHを微粒子化する前でも後でもよい。
【0042】本発明の水性分散液は優れたガスバリヤー
性の皮膜を形成する塗布材料として有用であるが、その
優れた力学的性能や化学的性能を生かして、他の用途、
例えば噴霧乾燥して微粒子粉末にしたり、また塗料や接
着剤のバインダーやビヒクル等広範囲に利用できる。
性の皮膜を形成する塗布材料として有用であるが、その
優れた力学的性能や化学的性能を生かして、他の用途、
例えば噴霧乾燥して微粒子粉末にしたり、また塗料や接
着剤のバインダーやビヒクル等広範囲に利用できる。
【0043】本発明の水性分散液には、必要に応じて本
発明の目的を妨げない範囲で通常の界面活性剤や保護コ
ロイドを添加することは自由である。また他の樹脂の水
性分散液、光あるいは熱等に対する安定剤、顔料、滑
剤、防黴剤あるいは造膜助剤等を添加することもでき
る。
発明の目的を妨げない範囲で通常の界面活性剤や保護コ
ロイドを添加することは自由である。また他の樹脂の水
性分散液、光あるいは熱等に対する安定剤、顔料、滑
剤、防黴剤あるいは造膜助剤等を添加することもでき
る。
【0044】以上に説明したように、本発明によれば貯
蔵あるいは使用時の安定性に優れた高固形分濃度の水性
分散液が得られ、かつ水性であるため環境の汚染等の問
題もない利点があり、塗布乾燥により優れたガスバリヤ
ー性、保香性および耐油・耐薬品性を示す薄い皮膜を形
成できる有用な塗布剤として各種基材表面に塗布でき
る。ここで基材としてはとくに熱可塑性樹脂{ポリオレ
フィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリビニルア
ルコール、酢酸ビニル樹脂(エチレン−酢酸ビニル共重
合体など)など}からなる各種成形品(フィルム、シー
ト、カップ、ボトルなど)が好適なものとしてあげら
れ、また繊維集合体(紙、不織布、織布、ファイブラス
ケーシングなど)、無機物(セメントなど)、金属、ポ
リ塩化ビニル樹脂製壁紙、写真印画紙などもあげられ
る。
蔵あるいは使用時の安定性に優れた高固形分濃度の水性
分散液が得られ、かつ水性であるため環境の汚染等の問
題もない利点があり、塗布乾燥により優れたガスバリヤ
ー性、保香性および耐油・耐薬品性を示す薄い皮膜を形
成できる有用な塗布剤として各種基材表面に塗布でき
る。ここで基材としてはとくに熱可塑性樹脂{ポリオレ
フィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリビニルア
ルコール、酢酸ビニル樹脂(エチレン−酢酸ビニル共重
合体など)など}からなる各種成形品(フィルム、シー
ト、カップ、ボトルなど)が好適なものとしてあげら
れ、また繊維集合体(紙、不織布、織布、ファイブラス
ケーシングなど)、無機物(セメントなど)、金属、ポ
リ塩化ビニル樹脂製壁紙、写真印画紙などもあげられ
る。
【0045】また本発明の水性分散液を基材表面に塗布
する方法としては、キャスティングヘッドからの吐出、
ロールコート、ドクターロールコート、ドクターナイフ
コート、カーテンフローコート、スプレー、浸漬、刷毛
塗りなど任意の手段が例示される。このように塗布され
た基材を乾燥・熱処理する方法としては乾熱処理法、た
とえば赤外線照射法、熱風乾燥法などが例示される。こ
れらの赤外線照射、熱風乾燥などはそれぞれ単独で使用
してもよいし、また併用することもできる。また乾燥・
熱処理の温度は30〜180℃であることが好ましく、
下限値については50℃以上が好ましく、最適には80
℃以上である。また乾燥・熱処理との時間は5秒〜10
分が好ましく、さらに好適には1〜5分である。乾燥・
熱処理中は条件、たとえば温度を増減させること、例え
ば最初は低温で処理し、徐々に温度を上昇させることな
どは自由である。このような乾燥・熱処理を施すことに
よりガスバリヤー性の優れた皮膜が基材表面に形成され
る。また本発明の水性分散液を塗布、乾燥・熱処理した
あとの皮膜の厚さは0.5m〜15μmであることが好
ましく、さらに好適には1〜10μm、最適には2〜6
μmである。
する方法としては、キャスティングヘッドからの吐出、
ロールコート、ドクターロールコート、ドクターナイフ
コート、カーテンフローコート、スプレー、浸漬、刷毛
塗りなど任意の手段が例示される。このように塗布され
た基材を乾燥・熱処理する方法としては乾熱処理法、た
とえば赤外線照射法、熱風乾燥法などが例示される。こ
れらの赤外線照射、熱風乾燥などはそれぞれ単独で使用
してもよいし、また併用することもできる。また乾燥・
熱処理の温度は30〜180℃であることが好ましく、
下限値については50℃以上が好ましく、最適には80
℃以上である。また乾燥・熱処理との時間は5秒〜10
分が好ましく、さらに好適には1〜5分である。乾燥・
熱処理中は条件、たとえば温度を増減させること、例え
ば最初は低温で処理し、徐々に温度を上昇させることな
どは自由である。このような乾燥・熱処理を施すことに
よりガスバリヤー性の優れた皮膜が基材表面に形成され
る。また本発明の水性分散液を塗布、乾燥・熱処理した
あとの皮膜の厚さは0.5m〜15μmであることが好
ましく、さらに好適には1〜10μm、最適には2〜6
μmである。
【0046】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明するが、これにより本発明は何ら限定されるもので
はない。実施例中の「部」あるいは「%」は、特に断り
のない限り重量基準で表したものである。また溶媒組成
も重量比で示す。
説明するが、これにより本発明は何ら限定されるもので
はない。実施例中の「部」あるいは「%」は、特に断り
のない限り重量基準で表したものである。また溶媒組成
も重量比で示す。
【0047】
実施例1 製法例(イ)−(i)の方法により、末端に二重結合を
有する分子量450のポリオキシエチレンアリルエーテ
ル(日本油脂(株)製ユニオックスPKA−5003)
とチオ酢酸とを過酸化ベンゾイルの存在下に付加反応さ
せ、次いで水酸化ナトリウムでチオエステル基を分解し
て末端にチオール基を有するポリエーテルを得、これを
連鎖移動剤としてエチレンと酢酸ビニルとを共重合、次
にけん化することにより、エチレン含量32モル%、け
ん化度99.6モル%、重合度700のEVOH成分
(A)100重量部に対し、その末端にポリエーテル成
分(B)8重量部がSを介してブロック状に結合された
ポリエーテル変性EVOHブロック体を得た。濃度1%
で30℃の水に1日溶解したときの該共重合体の水不溶
解分(以下この条件で測定した水不溶解分を単に水不溶
解分と記す)は95%であった。
有する分子量450のポリオキシエチレンアリルエーテ
ル(日本油脂(株)製ユニオックスPKA−5003)
とチオ酢酸とを過酸化ベンゾイルの存在下に付加反応さ
せ、次いで水酸化ナトリウムでチオエステル基を分解し
て末端にチオール基を有するポリエーテルを得、これを
連鎖移動剤としてエチレンと酢酸ビニルとを共重合、次
にけん化することにより、エチレン含量32モル%、け
ん化度99.6モル%、重合度700のEVOH成分
(A)100重量部に対し、その末端にポリエーテル成
分(B)8重量部がSを介してブロック状に結合された
ポリエーテル変性EVOHブロック体を得た。濃度1%
で30℃の水に1日溶解したときの該共重合体の水不溶
解分(以下この条件で測定した水不溶解分を単に水不溶
解分と記す)は95%であった。
【0048】該ポリエーテル変性EVOHブロック体5
0部を水/メチルアルコール=30/70の混合溶媒6
00部に添加混合し65℃で加熱溶解した。この溶液を
撹拌下に室温まで冷却したところ、粒子が析出し安定に
分散して均一な分散液が得られた。平均粒子径は0.7
μmであった。次いでこの分散液を撹拌下に20℃で減
圧蒸発させてメチルアルコールを留去した。メチルアル
コール留去過程でも粒子の凝集は殆ど認められず、平均
粒子径0.7μm、固形分濃度23%の水性乳化分散液
を得た。放置安定性も良好で、40℃で10日の放置試
験でも凝集は殆ど認められなかった。
0部を水/メチルアルコール=30/70の混合溶媒6
00部に添加混合し65℃で加熱溶解した。この溶液を
撹拌下に室温まで冷却したところ、粒子が析出し安定に
分散して均一な分散液が得られた。平均粒子径は0.7
μmであった。次いでこの分散液を撹拌下に20℃で減
圧蒸発させてメチルアルコールを留去した。メチルアル
コール留去過程でも粒子の凝集は殆ど認められず、平均
粒子径0.7μm、固形分濃度23%の水性乳化分散液
を得た。放置安定性も良好で、40℃で10日の放置試
験でも凝集は殆ど認められなかった。
【0049】一方、比較のため、エチレン含量32モル
%、重合度720の未変性の通常のEVOHを用いて分
散した場合、またこの通常のEVOHに分散剤として公
知のノニオン界面活性剤のノニルフェニルエーテルのエ
チレンオキシド付加物、アニオン界面活性剤のドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、あるいは高分子保護コ
ロイドとしてけん化度80モル%、重合度600の部分
けん化ポリビニルアルコールを使用し、それ以外は実施
例1と同じ条件で分散を試みたが、いずれの場合も加熱
溶解した溶液を撹拌下に冷却する段階で粒子が凝集・ブ
ロック化してしまった。
%、重合度720の未変性の通常のEVOHを用いて分
散した場合、またこの通常のEVOHに分散剤として公
知のノニオン界面活性剤のノニルフェニルエーテルのエ
チレンオキシド付加物、アニオン界面活性剤のドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、あるいは高分子保護コ
ロイドとしてけん化度80モル%、重合度600の部分
けん化ポリビニルアルコールを使用し、それ以外は実施
例1と同じ条件で分散を試みたが、いずれの場合も加熱
溶解した溶液を撹拌下に冷却する段階で粒子が凝集・ブ
ロック化してしまった。
【0050】またエチレン、酢酸ビニルおよびアクリル
酸を共重合、けん化して得られたアクリル酸成分を0.
5モル%含有する、エチレン32モル%、けん化度9
9.5モル%、重合度700の三元ランダム共重合EV
OHを用いたほかは実施例1と同じ条件で分散を試みた
が、メチルアルコールを留去する過程で粒子が凝集して
分散安定性の良好な水性乳化分散液は得られなかった。
酸を共重合、けん化して得られたアクリル酸成分を0.
5モル%含有する、エチレン32モル%、けん化度9
9.5モル%、重合度700の三元ランダム共重合EV
OHを用いたほかは実施例1と同じ条件で分散を試みた
が、メチルアルコールを留去する過程で粒子が凝集して
分散安定性の良好な水性乳化分散液は得られなかった。
【0051】このように本発明のポリエーテル変性EV
OHブロック体を用いると、ブロック状に結合したポリ
エーテル成分が乳化分散安定化に格別の効果を示し、安
定な水性乳化分散液を得られることが分かる。そして、
この水性乳化分散液を二軸延伸ポリプロピレンフィルム
のプライマー処理面に塗布して室温で乾燥したところき
れいに造膜し、連続塗布膜が形成でき、造膜性に優れる
ことが分かった。さらに得られた形成皮膜を110℃で
3分間加熱して乾燥したものの酸素バリヤー性を測定し
たところ、酸素透過量が3.3cc/m2・day・a
tm(膜厚5μm、20℃、0%RH)で、食品包装材
として良好な性能を示した。(以下、酸素透過量の測定
条件および単位は同一である。)
OHブロック体を用いると、ブロック状に結合したポリ
エーテル成分が乳化分散安定化に格別の効果を示し、安
定な水性乳化分散液を得られることが分かる。そして、
この水性乳化分散液を二軸延伸ポリプロピレンフィルム
のプライマー処理面に塗布して室温で乾燥したところき
れいに造膜し、連続塗布膜が形成でき、造膜性に優れる
ことが分かった。さらに得られた形成皮膜を110℃で
3分間加熱して乾燥したものの酸素バリヤー性を測定し
たところ、酸素透過量が3.3cc/m2・day・a
tm(膜厚5μm、20℃、0%RH)で、食品包装材
として良好な性能を示した。(以下、酸素透過量の測定
条件および単位は同一である。)
【0052】実施例2 実施例1と同様にして、エチレン含量25モル%、けん
化度99.6モル%、重合度920のEVOH成分
(A)100重量部に対し、その末端に分子量1500
のポリオキシエチレンアリルエーテル(日本油脂(株)
製ユニオックスPKA−5005)をチオール化したポ
リエーテル成分(B)15重量部がSを介してブロック
状に結合されたポリエーテル変性EVOHブロック体を
得た。該共重合体の水不溶解分は92%であった。
化度99.6モル%、重合度920のEVOH成分
(A)100重量部に対し、その末端に分子量1500
のポリオキシエチレンアリルエーテル(日本油脂(株)
製ユニオックスPKA−5005)をチオール化したポ
リエーテル成分(B)15重量部がSを介してブロック
状に結合されたポリエーテル変性EVOHブロック体を
得た。該共重合体の水不溶解分は92%であった。
【0053】該ポリエーテル変性EVOHブロック体5
0部を水/メチルアルコール=40/60の混合溶媒5
00部に添加混合し70℃で加熱溶解した。この溶液を
撹拌下に室温まで冷却したところ、粒子が析出し安定に
分散して均一な分散液が得られた。平均粒子径は0.8
μmであった。次いでこの分散液を撹拌下に25℃で減
圧蒸発させてメチルアルコールを留去した。メチルアル
コール留去過程でも粒子の凝集は殆ど認められず、平均
粒子径0.8μm、固形分濃度25%の水性乳化分散液
を得た。この水性乳化分散液を実施例1と同様に塗布、
乾燥した皮膜(膜厚5μm)の酸素透過量は7.1でガ
スバリヤー性が良好であった。
0部を水/メチルアルコール=40/60の混合溶媒5
00部に添加混合し70℃で加熱溶解した。この溶液を
撹拌下に室温まで冷却したところ、粒子が析出し安定に
分散して均一な分散液が得られた。平均粒子径は0.8
μmであった。次いでこの分散液を撹拌下に25℃で減
圧蒸発させてメチルアルコールを留去した。メチルアル
コール留去過程でも粒子の凝集は殆ど認められず、平均
粒子径0.8μm、固形分濃度25%の水性乳化分散液
を得た。この水性乳化分散液を実施例1と同様に塗布、
乾燥した皮膜(膜厚5μm)の酸素透過量は7.1でガ
スバリヤー性が良好であった。
【0054】比較のため、けん化度が90.3モル%で
あるほかは実施例2と同じポリエーテル変性EVOHブ
ロック体(水不溶解分96%)、また実施例1と同様に
して合成したエチレン含量25モル%、けん化度99.
5モル%、重合度890のEVOH成分(A)100重
量部に対し、その末端に分子量550のポリオキシエチ
レンアリルエーテル(日本油脂(株)製ユニオックスP
KA−5009)をチオール化したポリエーテル成分
(B)35重量部がSを介してブロック状に結合された
ポリエーテル変性EVOHブロック体(水不溶解分45
%)を用い、実施例2と同様に水性分散液を得ようとし
たが粒子の凝集が目立ち、また塗布、乾燥した皮膜の酸
素透過量は、それぞれ2500(膜厚4μm)、400
0(膜厚5μm)でガスバリヤー性が著しく不良であっ
た。
あるほかは実施例2と同じポリエーテル変性EVOHブ
ロック体(水不溶解分96%)、また実施例1と同様に
して合成したエチレン含量25モル%、けん化度99.
5モル%、重合度890のEVOH成分(A)100重
量部に対し、その末端に分子量550のポリオキシエチ
レンアリルエーテル(日本油脂(株)製ユニオックスP
KA−5009)をチオール化したポリエーテル成分
(B)35重量部がSを介してブロック状に結合された
ポリエーテル変性EVOHブロック体(水不溶解分45
%)を用い、実施例2と同様に水性分散液を得ようとし
たが粒子の凝集が目立ち、また塗布、乾燥した皮膜の酸
素透過量は、それぞれ2500(膜厚4μm)、400
0(膜厚5μm)でガスバリヤー性が著しく不良であっ
た。
【0055】実施例3 製造法(イ)−(ii)の方法により、チオ酢酸の存在下
にエチレンと酢酸ビニルとをラジカル共重合し、次いで
けん化して得られた末端にチオール基を有するEVOH
の共存下に末端に二重結合を有する分子量400のポリ
オキシエチレンアリルエーテル(日本油脂(株)製ユニ
オックスPKA−5007)をラジカル重合することに
より、エチレン含量32モル%、けん化度99.1モル
%、重合度1080のEVOH成分(A)100重量部
に対し、ポリエーテル成分(B)5重量部がSを介して
ブロック状に結合されたポリエーテル変性EVOHブロ
ック体を得た。該共重合体の水不溶解分は96%であ
り、実施例1と同様にして分散させたところ、平均粒子
径0.9μm、固形分濃度21%の安定な水性乳化分散
液を得た。この水性乳化分散液を実施例1と同様に塗
布、乾燥した皮膜(膜厚5μm)の酸素透過量は2.8
でガスバリヤー性が良好であった。
にエチレンと酢酸ビニルとをラジカル共重合し、次いで
けん化して得られた末端にチオール基を有するEVOH
の共存下に末端に二重結合を有する分子量400のポリ
オキシエチレンアリルエーテル(日本油脂(株)製ユニ
オックスPKA−5007)をラジカル重合することに
より、エチレン含量32モル%、けん化度99.1モル
%、重合度1080のEVOH成分(A)100重量部
に対し、ポリエーテル成分(B)5重量部がSを介して
ブロック状に結合されたポリエーテル変性EVOHブロ
ック体を得た。該共重合体の水不溶解分は96%であ
り、実施例1と同様にして分散させたところ、平均粒子
径0.9μm、固形分濃度21%の安定な水性乳化分散
液を得た。この水性乳化分散液を実施例1と同様に塗
布、乾燥した皮膜(膜厚5μm)の酸素透過量は2.8
でガスバリヤー性が良好であった。
【0056】実施例4 製法例(ロ)−(a)の方法により、末端に二重結合を
有する分子量750のオキシエチレン単位とオキシプロ
ピレン単位とをモル比75:25の割合で含有するアリ
ルエーテル(日本油脂(株)製ユニセーフPKA−50
11)、エチレンおよび酢酸ビニルを共重合、次いでけ
ん化することにより、エチレン含量48モル%、けん化
度99.2モル%、重合度750のEVOH成分(A)
100重量部に対し、ポリエーテル成分(B)5重量部
がグラフト状に結合されたポリエーテル変性EVOHグ
ラフト体を得た。該共重合体の水不溶解分は96%であ
った。
有する分子量750のオキシエチレン単位とオキシプロ
ピレン単位とをモル比75:25の割合で含有するアリ
ルエーテル(日本油脂(株)製ユニセーフPKA−50
11)、エチレンおよび酢酸ビニルを共重合、次いでけ
ん化することにより、エチレン含量48モル%、けん化
度99.2モル%、重合度750のEVOH成分(A)
100重量部に対し、ポリエーテル成分(B)5重量部
がグラフト状に結合されたポリエーテル変性EVOHグ
ラフト体を得た。該共重合体の水不溶解分は96%であ
った。
【0057】該ポリエーテル変性EVOHグラフト体5
0部を水/イソプロピルアルコール=20/80の混合
溶媒900部に添加混合し70℃で加熱溶解し、次いで
溶液を撹拌下に室温まで冷却したところ、平均粒子径
0.5μmの安定な分散液が得られた。次いでこの分散
液を撹拌下に30℃で減圧蒸発させてイソプロピルアル
コールを留去し、平均粒子径0.5μm、固形分濃度2
4%の安定な水性分散液を得た。この水性乳化分散液を
実施例1と同様に塗布、乾燥した皮膜(膜厚5μm)の
酸素透過量は6.0でガスバリヤー性が良好であった。
0部を水/イソプロピルアルコール=20/80の混合
溶媒900部に添加混合し70℃で加熱溶解し、次いで
溶液を撹拌下に室温まで冷却したところ、平均粒子径
0.5μmの安定な分散液が得られた。次いでこの分散
液を撹拌下に30℃で減圧蒸発させてイソプロピルアル
コールを留去し、平均粒子径0.5μm、固形分濃度2
4%の安定な水性分散液を得た。この水性乳化分散液を
実施例1と同様に塗布、乾燥した皮膜(膜厚5μm)の
酸素透過量は6.0でガスバリヤー性が良好であった。
【0058】一方、比較のため、ポリエーテル成分
(B)が1重量部であるほかは実施例4と同じポリエー
テル変性EVOHグラフト体(水不溶解分99%)を使
用し、それ以外は実施例4と同じ条件で分散を試みた
が、加熱溶解した溶液を撹拌下に冷却する段階で粒子が
著しく凝集・ブロック化した。
(B)が1重量部であるほかは実施例4と同じポリエー
テル変性EVOHグラフト体(水不溶解分99%)を使
用し、それ以外は実施例4と同じ条件で分散を試みた
が、加熱溶解した溶液を撹拌下に冷却する段階で粒子が
著しく凝集・ブロック化した。
【0059】実施例5 製法例(ロ)−(a)の方法により、末端に二重結合を
有する分子量1500のポリオキシエチレンアリルエー
テル(日本油脂(株)製ユニオックスPKA−501
0)、エチレンおよびピバリン酸ビニルを共重合、次い
でけん化することにより、エチレン含量38モル%、け
ん化度99.4モル%、重合度1500のEVOH成分
(A)100重量部に対し、ポリエーテル成分(B)1
0重量部がグラフト状に結合されたポリエーテル変性E
VOHグラフト体を得た。該共重合体の水不溶解分は9
5%であった。
有する分子量1500のポリオキシエチレンアリルエー
テル(日本油脂(株)製ユニオックスPKA−501
0)、エチレンおよびピバリン酸ビニルを共重合、次い
でけん化することにより、エチレン含量38モル%、け
ん化度99.4モル%、重合度1500のEVOH成分
(A)100重量部に対し、ポリエーテル成分(B)1
0重量部がグラフト状に結合されたポリエーテル変性E
VOHグラフト体を得た。該共重合体の水不溶解分は9
5%であった。
【0060】該ポリエーテル変性EVOHグラフト体5
0部を水/エチルアルコール=30/70の混合溶媒6
00部に添加混合し70℃で加熱溶解した。次いでこの
溶液を、ノニルフェニルエーテルのエチレンオキシド付
加物(HLB値17.2)を0.5%含有する15℃の
水100部中に5000rpmの高速撹拌下に滴下した
ところ、平均粒子径0.8μmの安定な分散液が得られ
た。次いでこの分散液を撹拌下に15℃で減圧蒸発させ
てエチルアルコールを留去し、平均粒子径0.9μm、
固形分濃度23%の安定な水性分散液を得た。この水性
乳化分散液を実施例1と同様に塗布、乾燥した皮膜(膜
厚5μm)の酸素透過量は4.6と良好であった。
0部を水/エチルアルコール=30/70の混合溶媒6
00部に添加混合し70℃で加熱溶解した。次いでこの
溶液を、ノニルフェニルエーテルのエチレンオキシド付
加物(HLB値17.2)を0.5%含有する15℃の
水100部中に5000rpmの高速撹拌下に滴下した
ところ、平均粒子径0.8μmの安定な分散液が得られ
た。次いでこの分散液を撹拌下に15℃で減圧蒸発させ
てエチルアルコールを留去し、平均粒子径0.9μm、
固形分濃度23%の安定な水性分散液を得た。この水性
乳化分散液を実施例1と同様に塗布、乾燥した皮膜(膜
厚5μm)の酸素透過量は4.6と良好であった。
【0061】比較のため、実施例5と同様にして、エチ
レン含量15モル%、けん化度98.1モル%、重合度
1600のEVOH成分(A)100重量部に対し、ポ
リエーテル成分(B)10重量部がグラフト状に結合さ
れたポリエーテル変性EVOHグラフト体(水不溶解分
92%)を得た。該共重合体50部を水/エチルアルコ
ール=90/10の混合溶媒600部に添加混合し70
℃で加熱溶解し、次いでこの溶液を、ノニルフェニルエ
ーテルのエチレンオキシド付加物を0.5%含有する1
5℃の水100部中に5000rpmの高速撹拌下に滴
下したが、粒子の凝集が激しく、使用に耐える分散液は
得られなかった。これとは別に水/エチルアルコールの
組成を種々変更した試験も実施したが、安定な分散液は
得られなかった。
レン含量15モル%、けん化度98.1モル%、重合度
1600のEVOH成分(A)100重量部に対し、ポ
リエーテル成分(B)10重量部がグラフト状に結合さ
れたポリエーテル変性EVOHグラフト体(水不溶解分
92%)を得た。該共重合体50部を水/エチルアルコ
ール=90/10の混合溶媒600部に添加混合し70
℃で加熱溶解し、次いでこの溶液を、ノニルフェニルエ
ーテルのエチレンオキシド付加物を0.5%含有する1
5℃の水100部中に5000rpmの高速撹拌下に滴
下したが、粒子の凝集が激しく、使用に耐える分散液は
得られなかった。これとは別に水/エチルアルコールの
組成を種々変更した試験も実施したが、安定な分散液は
得られなかった。
【0062】また実施例5と同様にして、エチレン含量
65モル%、けん化度97.5モル%、重合度900の
EVOH成分(A)100重量部に対し、ポリエーテル
成分(B)10重量部がグラフト状に結合されたポリエ
ーテル変性EVOHグラフト体(水不溶解分99%)を
得た。該共重合体50部を水/エチルアルコール=10
/90の混合溶媒600部に添加混合し70℃で加熱溶
解し、次いでこの溶液を、ノニルフェニルエーテルのエ
チレンオキシド付加物を0.5%含有する15℃の水1
00部中に5000rpmの高速撹拌下に滴下したとこ
ろ、比較的凝集の少ない水性分散液が得られはしたもの
の、この水性乳化分散液を実施例1と同様に塗布、乾燥
した皮膜(膜厚5μm)の酸素透過量は3000と不良
であり、食品包装用として実用に耐えないものであっ
た。
65モル%、けん化度97.5モル%、重合度900の
EVOH成分(A)100重量部に対し、ポリエーテル
成分(B)10重量部がグラフト状に結合されたポリエ
ーテル変性EVOHグラフト体(水不溶解分99%)を
得た。該共重合体50部を水/エチルアルコール=10
/90の混合溶媒600部に添加混合し70℃で加熱溶
解し、次いでこの溶液を、ノニルフェニルエーテルのエ
チレンオキシド付加物を0.5%含有する15℃の水1
00部中に5000rpmの高速撹拌下に滴下したとこ
ろ、比較的凝集の少ない水性分散液が得られはしたもの
の、この水性乳化分散液を実施例1と同様に塗布、乾燥
した皮膜(膜厚5μm)の酸素透過量は3000と不良
であり、食品包装用として実用に耐えないものであっ
た。
【0063】
【発明の効果】本発明のポリエーテル変性EVOHを自
己乳化分散した水性分散液は、貯蔵あるいは使用時の安
定性に優れた高固形分濃度の水性分散液で、環境汚染等
の問題のない利点があり、塗布、乾燥により優れたガス
バリヤー性、保香性および耐油・耐薬品性を示す薄い皮
膜を形成できる有用な塗布剤として利用できる、工業的
価値の高いものである。
己乳化分散した水性分散液は、貯蔵あるいは使用時の安
定性に優れた高固形分濃度の水性分散液で、環境汚染等
の問題のない利点があり、塗布、乾燥により優れたガス
バリヤー性、保香性および耐油・耐薬品性を示す薄い皮
膜を形成できる有用な塗布剤として利用できる、工業的
価値の高いものである。
フロントページの続き (72)発明者 守谷 健 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 廣藤 俐 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内
Claims (1)
- 【請求項1】 エチレン含量20〜60モル%、けん化
度95モル%以上のエチレン−ビニルエステル系共重合
体けん化物成分(A)100重量部に対して2〜30重
量部のポリエーテル成分(B)がブロック状あるいはグ
ラフト状に結合され、かつ常温で水に不溶性の共重合体
の水性分散液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10175992A JP3164322B2 (ja) | 1991-03-28 | 1992-03-26 | 水性分散液 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9123591 | 1991-03-28 | ||
| JP3-91235 | 1991-03-28 | ||
| JP10175992A JP3164322B2 (ja) | 1991-03-28 | 1992-03-26 | 水性分散液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05202151A true JPH05202151A (ja) | 1993-08-10 |
| JP3164322B2 JP3164322B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=26432698
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10175992A Expired - Fee Related JP3164322B2 (ja) | 1991-03-28 | 1992-03-26 | 水性分散液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3164322B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP10175992A patent/JP3164322B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3164322B2 (ja) | 2001-05-08 |
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