JPH05203100A - ガス供給装置 - Google Patents

ガス供給装置

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JPH05203100A
JPH05203100A JP3859092A JP3859092A JPH05203100A JP H05203100 A JPH05203100 A JP H05203100A JP 3859092 A JP3859092 A JP 3859092A JP 3859092 A JP3859092 A JP 3859092A JP H05203100 A JPH05203100 A JP H05203100A
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憲一 五島
Hiroshi Bandou
寛 板藤
Akihiro Kojima
章裕 小島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体製造工程等の製造装置で使用される腐
食性または毒性ガス等のガス供給装置において、搬送管
の内部に残留する腐食性ガス等を不活性ガスに置換する
残留ガス置換装置を備えたガス供給装置を提供するこ
と。 【構成】 腐食ガスF用の搬送管1を遮断する入力弁1
と出力弁3と、入力弁1と出力弁3との間の搬送管17
に接続するエゼクタ4と不活性ガス供給用パージ弁6と
より構成されている。そして、エゼクタ4の作動流体と
して、不活性ガスが使用されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、半導体製造装置等の
産業用製造装置で使用されるガス供給装置に関し、さら
に詳細には、配管内の残留ガスの置換装置を備えたガス
供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体製造工程において、ホ
トレジスト加工のエッチング等に腐食性ガスが使用され
ている。ホトレジスト加工(ホトレジスト塗布、露光、
現像、エッチング)は、半導体製造工程において複数回
繰り返されるため、実際の半導体製造工程では、腐食ガ
スを必要に応じて供給するガス供給装置が使用されてい
る。近年、半導体の集積度が高くなり精密度が高くなる
につれて、エッチング等で使用される腐食性ガスの供給
量を精確に制御することが望まれている。また、製造工
程時間の短縮化の要請からタイミング及びスピードの要
求も厳しくなっている。
【0003】しかし、腐食性ガスの供給装置において
は、一度腐食性ガスを供給した後でパイプ内に腐食性ガ
スを残留したままで、次回の腐食性ガスの供給時まで放
置すると、残留した腐食性ガスによりパイプ内部の金属
等が腐食され、腐食性ガスを次に供給するときに、腐食
性ガスに不純物が混入し、半導体に悪影響を与えること
があった。
【0004】一方、半導体製造工程では、複数の腐食性
ガスが使用されているが、この場合、一般的にマニホー
ルドタイプの弁を使用して、ガス供給装置を小型化する
ことが行われている。このとき、ブロックマニホールド
内の残留ガスを置換するための残留ガス置換装置は、1
つの装置を兼用することが行われることが多い。しか
し、この場合に、ブロックマニホールド内に前回使用し
た腐食性ガスが残留していると、ガスの種類によっては
たとえ少量であっても次のガスと混合して、反応性ガス
による燃焼や爆発が発生する恐れがあった。また、爆発
が発生しなくても、反応生成物がパーティクルとして不
純物となり、半導体製造工程に悪影響を与えることがあ
った。
【0005】そこで、腐食性ガスの供給装置では、一定
量の腐食性ガスを供給し終わった後、パイプやプロック
マニホールド等の内部に残留している腐食性ガスを窒素
ガス等の不活性ガスで置換することが行われている。従
来行われている残留した腐食性ガスの置換方法として、
(1)真空ポンプで残留する腐食性ガスを引く方法、
(2)不活性ガスを強制的に流入して残留する腐食性ガ
スを押し出す方法、が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)の方法では、真空ポンプが内部に腐食性ガスが残
留するパイプ等から位置的に離れており、パイプ等の内
部を効率よく真空にすることができないと同時に、一般
的に腐食性ガスは金属に対し密着性が強いため、パイプ
内部等の金属平面に密着して残留している腐食性ガスを
完全に排除することができなかった。
【0007】そして、真空ポンプは、メンテナンス管理
やスペース上の問題からガス供給装置の近傍に配置する
ことが不適当であり、通常はガス供給装置から離れた位
置に配置されるため、内部に腐食性ガスが残留するパイ
プ等と配管により接続されている。その場合、その配管
が長いため、排気抵抗が大きくなり、パイプ等の内部を
真空にするのを妨げ、残留している腐食性ガスを完全に
排除することができなかった。また、真空ポンプで腐食
性ガスを吸引したときに、腐食性ガスが濃い濃度のまま
で吸引搬送するパイプ等に接触するため、パイプ等が腐
食されてしまう問題があった。
【0008】また、上記(2)の方法では、残留ガスを
希釈するのに時間がかかりすぎてしまう。2Kg/cm
2の圧力で窒素ガスをパイプ等の内部に押し込んだ場
合、0.05ppm以下に希釈するのに1時間近くの時
間を必要としていた。このため、半導体製造工程の所要
時間を長くして生産効率を悪くしていた。
【0009】一方、近年例えば半導体の製造工程におい
て少量の腐食性ガス等を流量で1%以下の精度で供給す
ること等が必要とされており、精度の要求はさらに厳し
くなってきている。そのため高精度かつ高い応答性を有
する流量制御弁が使用されている。そして、腐食性ガス
供給量を精確に制御するための流量制御弁等において、
流量質量を高精度かつ高い応答性で測定する質量流量セ
ンサとして、細い導管の内部に腐食性ガスを流し、導管
の上流側と下流側に各々温度係数の大なる一対の自己加
熱型測温体を巻き付けた感熱コイルを形成し、各感熱コ
イルによりブリッジ回路を作り、感熱コイルの温度を一
定値に制御して、腐食ガスの質量流量をブリッジ回路間
の電位差より演算するものが使用されている。
【0010】このとき使用されている導管は、例えば、
内径0.5mm、長さ20mmのSUS316製のチュ
ーブである。内径が小さいのは、少量の流体ガスを測定
するためである。そして、導管の上流側と下流側とに、
直径25μmの感熱抵抗線を70ターン巻き付けて2つ
の感熱コイルが形成されている。感熱抵抗線は、鉄、ニ
ッケル合金等の温度係数の大なる材質で作られている。
感熱コイルは導管にUV硬化樹脂等で接着され、センサ
部を構成している。
【0011】この様な流量制御弁は、半導体製造装置の
腐食性ガス供給装置においても広く使用されており、こ
の様な細い導管の内部に残留した腐食性ガスを完全に排
除することは困難であった。さらに、導管の内部が残留
した腐食性ガスにより腐食された場合、流量質量センサ
の精度が悪くなり、腐食性ガスを高精度で供給すること
ができず、半導体製造工程の歩留まりを著しく悪化させ
ていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のガス供給装置は、以下の様な構成を有して
いる。 (1)ガス供給装置は、供給ガスの搬送管と、搬送管路
上にあって該供給ガスの流れを遮断する第一開閉弁及び
第二開閉弁と、該第一及び第二開閉弁の中間にあって供
給ガスの搬送管に置換ガスを供給する置換ガス供給手段
と、同じく該第一及び第二開閉弁の中間にあって供給ガ
スの搬送管内の供給ガスを減圧する排気手段とを有し、
第一及び第二開閉弁を遮断した後、該搬送管内に残留す
る供給ガスを置換ガスに置換する残留ガス置換装置を備
えたガス供給装置であって、前記排気手段がエゼクタで
あって前記搬送管の近傍に位置すると共に、そのエゼク
タの作動流体が前記置換ガスであることを特徴としてい
る。
【0013】(2)ガス供給装置は、複数の供給ガスを
流入する複数の搬入管と複数の供給ガスを流出する搬出
管とが接続するブロックマニホールドと、搬入管路上に
あって該供給ガス等の流入を遮断する複数の第一開閉弁
と、搬出管路上にあって該供給ガスの流出を遮断する第
二開閉弁と、該ブロックマニホールドと接続して搬入
管、搬出管及びブロックマニホールド内に置換ガスを供
給する置換ガス供給手段と、同じく該第一及び第二開閉
弁の中間にあって搬入管内、搬出管内及びブロックマニ
ホールド内の供給ガスを減圧する排気手段とを有し、第
一及び第二開閉弁を遮断した後、該搬入管内、搬出管内
及びブロックマニホールド内に残留する供給ガスを置換
ガスに置換する残留ガス置換装置を備えたガス供給装置
にであって、供給手段がブロックマニホールドの一端部
に設けられると共に、排気手段がブロックマニホールド
の他端部に設けられている。
【0014】(3)上記(2)に記載するものであっ
て、前記排気手段が前記ブロックマニホールドの近傍に
位置するエゼクタであって、そのエゼクタの作動流体が
前記置換ガスであることを特徴としている。
【0015】(4)上記(1)乃至(3)に記載するも
のであって、前記第一開閉弁と前記第二開閉弁との間の
搬送管路上に前記供給ガスの流量を制御する流量制御弁
が設けられている。
【0016】
【作用】上記の構成よりなる本発明のガス供給装置の搬
送管は、供給ガスを搬送する。また、第一開閉弁及び第
二開閉弁とは、搬送管路上にあって該供給ガスの流れを
遮断する。また、置換ガス供給手段は、第一及び第二開
閉弁の中間にあって、供給ガスの搬送管に置換ガスを供
給する。また、排気手段は、同じく第一及び第二開閉弁
の中間にあって搬送管の近傍に位置し、供給ガスの搬送
管内の供給ガスを減圧する。
【0017】上記の作用を組み合わせて、残留ガス置換
装置は、第一及び第二開閉弁を遮断した後、該搬送管内
に残留する供給ガスを置換ガスに置換する。これによ
り、残留ガス置換装置を備えたガス供給装置は、腐食性
ガスを繰り返して供給する場合でも、残留する腐食性ガ
スを効率よく不活性ガスに置換することができ、純度の
高い腐食性ガスを効率よく半導体製造工程に供給するこ
とができる。
【0018】排気手段としてのエゼクタは、コンパクト
であり、装置全体を小型化できる。また、置換ガスであ
る不活性ガスを作動流体として使用しているので、別途
作動流体をタンク等から配管する必要がない。また、供
給ガスである腐食性ガスを吸引した場合に、外部にある
タンクまで排気しなければならないが、腐食性ガスは、
エゼクタにおいて不活性ガスと混合しているので、排気
パイプ等の内部を腐食することがない。
【0019】ガス供給装置のブロックマニホールドは、
複数の供給ガスを流入する複数の搬入管と複数の供給ガ
スを流出する搬出管とを接続している。また、複数の第
一開閉弁は、搬入管路上にあって該供給ガス等の流入を
遮断する。また、第二開閉弁は、搬出管路上にあって該
供給ガスの流出を遮断する。
【0020】上記作用の組合せにより、ブロックマニホ
ールドにおいて、任意の供給ガスを供給することがで
き、ガス供給装置は、任意のガスを選択的に半導体製造
工程に供給することができる。また、置換ガス供給手段
は、該ブロックマニホールドと接続して搬入管、搬出管
及びブロックマニホールド内に置換ガスを供給する。ま
た、排気手段は、同じく該第一及び第二開閉弁の中間に
あって搬入管内、搬出管内及びブロックマニホールド内
の供給ガスを減圧する。
【0021】上記の作用を組み合わせて、残留ガス置換
装置は、第一及び第二開閉弁を遮断した後、該搬入管
内、搬出管内及びブロックマニホールド内に残留する供
給ガスを置換ガスに置換する。これにより、残留ガス置
換装置を備えたガス供給装置は、腐食性ガスを繰り返し
て供給する場合でも、残留する腐食性ガスを効率よく不
活性ガスに置換することができる。
【0022】特に、供給手段がブロックマニホールドの
一端部に設けられると共に、排気手段がブロックマニホ
ールドの他端部に設けられているので、ブロックマニホ
ールド内の腐食性ガスを短い時間で不活性ガスに置換で
きるため、半導体製造工程の全体時間を短縮できる。
【0023】減圧手段としてのマニホールドの一端部に
位置するエゼクタは、コンパクトであり、装置全体を小
型化できる。また、置換ガスである不活性ガスを作動流
体として使用しているので、別途作動流体をタンク等か
ら配管する必要がない。また、供給ガスである腐食性ガ
スを減圧した場合に、外部にあるタンクまで排気しなけ
ればならないが、腐食性ガスは、エゼクタにおいて不活
性ガスと混合しているので、排気パイプ等の内部を腐食
することがない。
【0024】流量制御弁は、第一開閉弁と前記第二開閉
弁との間の搬送管路上に設けられており、供給ガスの流
量を制御する。流量制御弁内に設置されている流量セン
サでは、流量を高精度かつ高い応答速度で計測するため
に、細いパイプが使用されている。しかし、残留ガス置
換装置を備えたガス供給装置は、細いパイプ内に残留す
る腐食性ガス等も完全に排除できるので、流量センサの
パイプ内の金属等が腐食されることがないため、精確か
つ応答性よく、腐食性ガス等を供給できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例であるガ
ス供給装置について図面を参照して説明する。図1は、
ガス供給装置の構成を示す回路図である。供給ガスであ
る腐食性ガスFを搬送する供給ガス搬送管1には、第一
開閉弁である入力弁2、腐食性ガスFの流量を計測して
一定量の腐食性ガスFを供給するための流量制御弁5及
び第二開閉弁である出力弁3が直列に接続されている。
入力弁2と出力弁3との間にある搬送管17には、エゼ
クタ弁7を介して供給ガス排気手段であるエゼクタ4、
及びパージ弁6を介して置換ガスである不活性ガスを貯
蔵している不活性ガスタンク(図示せず)が接続されて
いる。
【0026】この回路図を具体化した実施例を図2に示
す。図2の(b)が正面図であり、(a)が平面図であ
り、(c)が側面図である。さらに、それらの構成部品
を図3により、分解斜視図で示している。腐食性ガスF
を搬送する搬送管1の端部には、入力継ぎ手8が取り付
けられている。搬送管1の他端は、ブロックマニホール
ドボディ13に接続している。ブロックマニホールドボ
ディ13上には、入力弁2が取り付けられている。
【0027】ブロックマニホールドボディ13の搬送管
1が接続しているのと反対側に、流量制御弁5が取り付
けられている。流量制御弁5の他端には出力ブロック1
4が取り付けられている。出力ブロック14の上に出力
弁3が取り付けられている。出力ブロック14の流量制
御弁5の反対側には、搬送管1が取り付けられている。
搬送管1の他端には、出力継ぎ手9が取り付けられてい
る。
【0028】ブロックマニホールドボディ13の下端部
には、ベースプレート12が取り付けられている。ブロ
ックマニホールドボディ13とベースプレート12とが
一体となって、ブロックマニホールドが構成されてい
る。ベースプレート12の一端には、エゼクタ継ぎ手1
1を介してエゼクタ4が接続されている。また、ベース
プレート12の他端には、不活性ガス継ぎ手10を介し
て不活性ガスタンクが接続している。ブロックマニホー
ルドボディ13の側面には、エゼクタ弁7及びパージ弁
6が取り付けられている。
【0029】次に、各々のガスの流入及び排出の経路を
説明する。腐食性ガスFは、入力継ぎ手8より搬送管1
に流入し、ブロックマニホールドボディ13内部の孔を
通って、入力弁2の入力ポートに接続している。入力弁
2の出力ポートは搬送管17に接続し、搬送管17は流
量制御弁5の入力ポート、エゼクタ弁7の入力ポート及
びパージ弁7の出力ポートを接続している。流量制御弁
5の出力ポートは、出力ブロック14の内部に設けられ
ている孔を通って、出力弁3の入力ポートに接続してい
る。出力弁3の出力ポートは、出力ブロック14の内部
に設けられている孔を通って、搬送管1を介して出力継
ぎ手9に接続している。出力継ぎ手9は、半導体製造工
程のエッチング加工装置に接続している。
【0030】エゼクタ弁7の出力ポートは、ベースプレ
ート12の内部に設けられた孔を通って、エゼクタ継ぎ
手11を介してエゼクタ4に接続している。また、パー
ジ弁6の入力ポートは、ベースプレート12の内部に設
けられた孔を通って、不活性ガス継ぎ手10を介して不
活性ガスタンクに接続している。また、エゼクタ4に
は、エゼクタ用の作動流体として、不活性ガスが流入可
能に接続されている。
【0031】エゼクタ4の構造を図4に示す。エゼクタ
継ぎ手11には、エゼクタ4の入力ポート28が接続し
ている。エゼクタ4の作動流体入力ポート27は、不活
性ガスのタンクに接続している。作動流体入力ポート2
7は、弁室26と連通している。弁室26には、弁座2
3が設けられ、弁座23には、弁体21が当接してい
る。弁体21は、可動鉄心20の一端に勘合され固定さ
れている。可動鉄心は、復帰ばね22により、弁体21
に当接する方向に付勢されている。可動鉄心20は、コ
イル19の中空部に直線運動可能に勘合されている。
【0032】弁座23の中央孔は、ノズル25を経て吸
引部24と接続し、排出部29に接続している。一方、
エゼクタ4の入力ポート28は、吸引部24と接続して
いる。
【0033】全体装置の作用を説明する前に、上記構成
を有するエゼクタ4の作用を説明する。コイル19が励
磁されることにより図示しない固定鉄心が可動鉄心20
を上方向に移動させる。それにより、弁体21が弁座2
3と離間する。そして、作動流体である不活性ガスNが
作動流体入力ポート27、弁室26、弁座23を通っ
て、ノズル25に流入する。ノズル25で、圧力を降下
させることにより流速が増大され、不活性ガスNは、速
い流速で吸引部24から排出部29へ向かって吹き出
す。
【0034】この不活性ガスNの速い流れにより発生す
るが吸引部24の周辺の負圧と、不活性ガスNと腐食性
ガスFとの粘性とにより、腐食性ガスFが吸引され、作
動流体と混合して排出部29から排出される。排出され
たガスは、配管を通って、排気用タンクに収納される。
このとき、腐食性ガスFは作動流体である不活性ガスN
により濃度が薄められてから排出されているので、排気
用配管や排気用処理装置の内部を腐食することが少な
い。
【0035】次に、流量制御弁5の構成を図9により説
明する。流量制御弁5は、質量流量を精度よく計測しな
がら弁35の開閉により流量を制御するものである。流
量制御弁5には、主通路39と分流通路40とがある。
このうち、分流通路40に設けられた導管32を用いて
質量流量が計測される。主通路39には、分流通路40
に腐食性ガスFを流すために、絞り部材36が付設され
ている。
【0036】すなわち、質量流量を高精度かつ高い応答
性で測定する質量流量センサとして、細い導管32の内
部に腐食性ガスFを流し、導管32の上流側と下流側に
各々温度係数の大なる一対の自己加熱型測温体を巻き付
けた感熱コイル31を形成し、各感熱コイル31により
ブリッジ回路を作り、電流制御回路37により、感熱コ
イル31の温度を一定値に制御して、腐食性ガスFの質
量流量をブリッジ回路間の電位差より演算し、駆動制御
回路38によりコイル34の励磁を変化させ、弁体33
を駆動して流量を制御するものが使用されている。
【0037】このとき使用されている導管32は、例え
ば、内径0.5mm、長さ20mmのSUS316製の
チューブである。内径が小さいのは、少量の流体ガスを
測定するためである。そして、導管の上流側と下流側と
に、直径25μmの感熱抵抗線を70ターン巻き付けて
2つの感熱コイル31が形成されている。感熱抵抗線
は、鉄、ニッケル合金等の温度係数の大なる材質で作ら
れている。感熱コイルは導管にUV硬化樹脂等で接着さ
れ、センサ部を構成している。
【0038】次に、上記構成を有するガス供給装置の作
用について説明する。腐食性ガスFは、図示しない腐食
性ガスタンクより入力継ぎ手8を介して搬送管1に流入
し、ブロックマニホールドボディ13内部の孔を通っ
て、入力弁2の入力ポートに流入する。入力弁2が開弁
すると、入力弁2の入力ポートと出力ポートとが連通す
る。入力弁2の出力ポートを出た腐食性ガスFは、流量
制御弁5の入力ポートに流入する。
【0039】流量制御弁5に流入した腐食性ガスFは、
主通路39と分流通路40とに分かれて流れ、再び合流
している。分流通路40を流れた腐食性ガスFは、導管
32の上流側と下流側に各々温度係数の大なる一対の自
己加熱型測温体を巻き付けた感熱コイル31により加熱
される。ここて゛、電流制御回路37が、感熱コイル3
1の温度を一定値に制御して、腐食性ガスFの質量流量
を感熱コイル31により構成されているブリッジ回路間
の電位差より演算し、駆動制御回路38によりコイル3
4の励磁を変化させ、弁体33を駆動して流量を制御す
る。
【0040】流量制御弁5の出力ポートを出た腐食性ガ
スFは、出力ブロック14の内部に設けられている孔を
通って、出力弁3の入力ポートに流入する。ここで、出
力弁3が開弁されているので、出力弁3の入力ポートと
出力ポートとは連通している。出力弁3の出力ポートを
出た腐食性ガスFは、出力ブロック14の内部に設けら
れている孔を通って、搬送管1を介して出力継ぎ手9よ
り流出する。出力継ぎ手9は、半導体製造工程のエッチ
ング加工装置等に接続しており、所定量の腐食性ガスF
がエツチング加工装置等に供給される。流量制御弁5に
より所定量の腐食性ガスFがエッチング加工装置等に送
られると、出力弁3及び入力弁2が閉鎖される。このと
き、流量制御弁5の導管31の内部等にも腐食性ガスF
が残留している。
【0041】次に、パージ弁6を開弁して搬送管17内
に不活性ガスNを流入させ、その後、パージ弁を閉弁に
しエゼクタ弁を開弁し、エゼクタ4を励磁して腐食性ガ
スFを吸引する。すなわち、エゼクタ弁7及びエゼクタ
4が励磁されると、作動流体である不活性ガスNがエゼ
クタ4内に流入し、腐食性ガスFを吸引し、混合された
ガスとなって排出される。ここで、エゼクタ4による吸
引とパージ弁6による不活性ガスNの流入とが交互に行
われているので、流量制御弁5の導管32の内部の壁面
に吸着している腐食性ガスFを不活性ガスNにより吹き
飛ばしながらエゼクタ4で吸引できるため、効率よく残
留ガスを排除することが可能である。
【0042】図10にその効果を示す。すなわち、実線
で示すのが、エゼクタ4による吸引を行わずに、単に不
活性ガスNによるパージのみを行った場合である。1分
後の腐食性ガスFの残留濃度は、まだ100ppm以上
あり、また、不活性ガスNのバックグランド値0.05
ppmになるまでの時間も、36.7分の時間がかかっ
ている。点線で示すのが、本実施例で説明した不活性ガ
スNの充填を8秒、エゼクタ吸引を2秒交互に6回実施
したもので1分後の腐食性ガスFの残留濃度は、0.6
8ppmと極めて短時間で低下している。また、不活性
ガスNがバックグランド値0.05ppmになるまでの
時間も、12.8分と短縮されている。このように、エ
ゼクタ4を搬送管17の近傍に設け、不活性ガスNのパ
ージとエゼクタ4による吸引とを交互に行うことによ
り、効率よく短時間で残留ガスを排除することができ、
半導体の製造工程の効率を高めることができる。
【0043】以上の実施例では、不活性ガスNによるパ
ージとエゼクタ4による残留ガスの吸引とを交互に行う
場合について説明したが、パージと吸引とを同時に行っ
てもよい。
【0044】真空ポンプを使用した場合は、始めに腐食
性ガスFを吸引すると、排出配管の内部が濃い濃度の腐
食性ガスFに曝されて配管が腐食されてしまうが、エゼ
クタでは、作動流体である不活性ガスNにより腐食性ガ
スFの濃度が薄められて排出されるので、始めに吸引動
作を行うことが可能である。
【0045】次に、第二の実施例について図5から図8
を用いて説明する。ブロックマニホールドに対して腐食
性ガスFA〜FEを供給する装置を具体化した実施例を
図6〜図8に示す。図6が正面図であり、図7が平面図
であり、図8が側面図である。腐食性ガスFA〜FEを
搬送する供給ガス搬送管1A〜1Eには、第一開閉弁で
ある入力弁2A〜2E、腐食性ガスFA〜FEの流量を
計測して一定量の腐食性ガスFA〜FEを供給するため
の流量制御弁5A〜5E及び第二開閉弁である出力弁3
A〜3Eが各々直列に接続されている。
【0046】入力弁1A〜1Eと出力弁2A〜2Eとの
間にある搬送管17A〜17Eには、エゼクタ弁7A〜
7Eを介して供給ガス吸引手段であるエゼクタ4、及び
パージ弁6A〜6Eを介して置換ガスである不活性ガス
を貯蔵している不活性ガスタンク(図示せず)が接続さ
れている。これらは、基本的には、図1で示したものを
並列的に組み合わせたものであり、詳細な説明は省略
し、異なる点について詳細に説明する。エゼクタ4は、
搬送管17A〜17Eの部分に残留する腐食性ガスFを
吸引するために、付設されている。これは、複数の種類
の腐食性ガスFA〜FEを使用する場合でも、エゼクタ
4が1つで済むことを示している。
【0047】図5に、複数の腐食性ガスFA〜FEをブ
ロックマニホールドに形成された共通ポートを通じてミ
キシングする供給するガス供給装置の回路図を示す。ベ
ースプレート43に供給された複数の腐食性ガスは、ミ
キシングされて、エッチング工程に供給される。
【0048】図5においては、もう一つのエゼクタ41
が、ブロックマニホールドのベースプレート43の一端
に取り付けられている。また、ベースプレート43の他
端には、不活性ガスNをパージするためのパージ弁42
が取り付けられている。これは、ブロックマニホールド
を使用した場合、ブロックマニホールドの内部に残留す
る腐食性ガスFを排除する方法を示している。
【0049】このとき、(1)パージ弁42とエゼクタ
41とをベースプレート43の中央部又は一端部に近づ
けて取り付けた場合と、(2)ベースプレート43の一
端部にパージ弁42を取り付け他端部にエゼクタ41を
取り付けた場合とで、ベースプレート43内部に残留す
る腐食性ガスFの濃度を0.05ppm以下に下げるの
に必要な時間が倍近く違っている。すなわち、(1)の
場合約20分かかり、(2)の場合約12分であった。
したがって、ブロックマニホールドを使用する場合、ベ
ースプレート43の一端部にパージ弁42を取り付け他
端部にエゼクタ41を取り付ければ、残留する腐食性ガ
スFを効率よく排除することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のガス供給装置によれば、排気手段であるエゼクタ
4を搬送管17の近傍にとりつけたので、搬送管内等に
残留する供給ガスである腐食性ガスを効率よく排除し、
不活性ガスに置換することができる。
【0051】また、そのエゼクタの作動流体として置換
ガスである不活性ガスを使用しているので、余分な配管
を必要とせず、装置を小型化できる。さらに、腐食性ガ
スが不活性ガスにより薄められて排出されるため、排出
用の配管等の腐食が防止される。
【0052】また、複数の腐食性ガスをブロックマニホ
ールドを使用して供給するガス供給装置であって、置換
ガスである不活性ガスの供給手段がブロックマニホール
ドの一端部に設けられると共に、排気手段であるエゼク
タがブロックマニホールドの他端部に設けられているの
で、ブロックマニホールド内に残留する腐食性ガスFを
効率よく排除して、不活性ガスに置換することができ
る。
【0053】搬送管に、供給ガスの流量を制御する流量
制御弁が取り付けられている場合、流量センサの導管内
部に残留する腐食性ガスであっても、本発明のガス供給
装置によれば、効率よく細い導管に残留する腐食性ガス
を不活性ガスで置換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるガス供給装置の構成を
示す回路図である。
【図2】ガス供給装置の具体的な構成を示す三面図であ
る。
【図3】ガス供給装置の具体的な構成を示す分解斜視図
である。
【図4】エゼクタの構成を示す断面図である。
【図5】ブロックマニホールドタイプのミキシングガス
供給装置の構成を示す回路図である。
【図6】ブロックマニホールドタイプのガス供給装置の
具体的な構成を示す正面図である。
【図7】ブロックマニホールドタイプのガス供給装置の
具体的な構成を示す平面図である。
【図8】ブロックマニホールドタイプのガス供給装置の
具体的な構成を示す側面図である。
【図9】流量制御弁の構成を示す断面図である。
【図10】実験結果を示すデータ図である。
【符号の説明】
F 腐食性ガス N 不活性ガス 1 搬送管 2 入力弁 3 出力弁 4 エゼクタ 5 流量制御弁 6 パージ弁 7 エゼクタ弁 13 ブロックマニホールドボディ 17 搬送管 43 ベースプレート
フロントページの続き (72)発明者 五島 憲一 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005 シー ケーディ株式会社内 (72)発明者 板藤 寛 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005 シー ケーディ株式会社内 (72)発明者 小島 章裕 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005 シー ケーディ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給ガスの搬送管と、搬送管路上にあっ
    て該供給ガスの流れを遮断する第一開閉弁及び第二開閉
    弁と、該第一及び第二開閉弁の中間にあって供給ガスの
    搬送管に置換ガスを供給する置換ガス供給手段と、同じ
    く該第一及び第二開閉弁の中間にあって供給ガスの搬送
    管内の供給ガスを減圧する排気手段とを有し、第一及び
    第二開閉弁を遮断した後、該搬送管内に残留する供給ガ
    スを置換ガスに置換する残留ガス置換装置を備えたガス
    供給装置において、 前記排気手段がエゼクタであって前記搬送管の近傍に位
    置すると共に、前記エゼクタの作動流体が前記置換ガス
    であることを特徴とするガス供給装置。
  2. 【請求項2】 複数の供給ガスを流入する複数の搬入管
    と複数の供給ガスを流出する搬出管とが接続するブロッ
    クマニホールドと、搬入管路上にあって該供給ガス等の
    流入を遮断する複数の第一開閉弁と、搬出管路上にあっ
    て該供給ガスの流出を遮断する第二開閉弁と、該ブロッ
    クマニホールドと接続して搬入管、搬出管及びブロック
    マニホールド内に置換ガスを供給する置換ガス供給手段
    と、同じく該第一及び第二開閉弁の中間にあって搬入管
    内、搬出管内及びブロックマニホールド内の供給ガスを
    減圧する排気手段とを有し、第一及び第二開閉弁を遮断
    した後、該搬入管内、搬出管内及びブロックマニホール
    ド内に残留する供給ガスを置換ガスに置換する残留ガス
    置換装置を備えたガス供給装置において、 前記供給手段が前記ブロックマニホールドの一端部に設
    けられると共に、 前記排気手段が前記ブロックマニホールドの他端部に設
    けられていることを特徴とするガス供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載するものにおいて、前記
    排気手段が前記ブロックマニホールドの近傍に位置する
    エゼクタであって、前記エゼクタの作動流体が前記置換
    ガスであることを特徴とするガス供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載するものに
    おいて、前記第一開閉弁と前記第二開閉弁との間の搬送
    管路上に前記供給ガスの流量を制御する流量制御弁が設
    けられていることを特徴とするガス供給装置。
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