JPH05204110A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH05204110A
JPH05204110A JP29826492A JP29826492A JPH05204110A JP H05204110 A JPH05204110 A JP H05204110A JP 29826492 A JP29826492 A JP 29826492A JP 29826492 A JP29826492 A JP 29826492A JP H05204110 A JPH05204110 A JP H05204110A
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JP
Japan
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group
color
chemical
alkyl
hydrogen atom
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Application number
JP29826492A
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English (en)
Inventor
Hideaki Naruse
英明 成瀬
Makoto Suzuki
真 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP29826492A priority Critical patent/JPH05204110A/ja
Publication of JPH05204110A publication Critical patent/JPH05204110A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シアンの発色性を改良し、さらに色像の堅牢
性、色再現性に優れたシアン画像を与えるハロゲン化銀
カラー写真感光材料を提供する。 【構成】ハロゲン化銀カラー写真感光材料の少なくとも
1層が、ピロロトリアゾール系シアンカプラーとフェノ
ール系または2位に特定したカルバモイル基を有するナ
フトール系シアンカプラーを組み合せ使用した層を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なピロロトリアゾー
ルシアンカプラーと他のシアンカプラーとの併用による
色像堅牢性、色再現性を改良したハロゲン化銀カラー写
真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、一般的に用いられるシアンカプラーとしてはフェノ
ール系およびナフトール系カプラーが良く知られてる。
これに対して、近年、これらフェノール系およびナフト
ール系カプラーの発色性(カップリング活性や得られる
色素の分光吸収係数)、得られる色像の堅牢性、色像の
吸収特性などを改良し、高い発色性、色像堅牢性、優れ
た色再現性などを与えるカプラーの開発が進められ、新
しいシアンカプラーとして提案されている。例えば、欧
州公開特許第333,185号に記載の3−ヒドロキシ
ピリジン系化合物、欧州公開特許第362,808号に
記載の3H−2−ジシアノメチリデンチアゾール類、特
開昭64−32260号に記載の3−ジシアノメチリデ
ン−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1,1−ジオ
キシド類、特開昭63−264753号及び米国特許第
4,873,183号に記載のピラゾロアゾール類、米
国特許第4,818,672号、同4,921,783
号および特開平3−48243号などに記載のイミダゾ
ール類、欧州公開特許第304,001号、同329,
036号、同374,781号および特開平2−858
51号に記載のピラゾロピリミドン類やピラゾロキナゾ
ロン類、欧州公開特許第342,637号に記載の縮環
トリアゾール類を挙げることができる。
【0003】しかしながら、これら提案された新しいシ
アンカプラーの性能は、上述の発色性、色像堅牢性、色
再現性などを同時に満足できるものではなく、さらに改
良研究を重ねなければ実用化できないのが現状である。
また、これらのカプラー相互の使用あるいは前記フェノ
ール系、ナフトール系シアンカプラーとの併用を試みて
もお互いの優れている性能をあい補うものでなく、むし
ろ劣化させる傾向を示すことがわかった。
【0004】尚、本発明に係わるピロロトリアゾール系
シアンカプラーと、同一母核構造のカプラーとして特開
昭62−278552号の一般式(II)〜(XXXV)例中一
般式(IX)、(XIII)、(XV)及び(XXII)に示され、それぞ
れ具体的化合物が2種ずつ示されている。また、特開昭
62−279340号の一般式(I)および(II)が同
一母核構造を示すものであって、具体的化合物が42種
例示されている。しかし、この特開昭62−27855
2号および同62−279340号に記載されているの
はマゼンタカプラーであって、同一母核構造ではあって
も導入する置換基により、発色現像主薬の酸化体とのカ
ップリング反応によって得られる色素がシアン色素であ
る本発明のシアンカプラーとは全く異なるものである。
さらに、特開平1−288855号には新規母核のシア
ンカプラーとして一般式(IV)〜(XVII)が提示され、そ
のなかにピロロトリアゾール系シアンカプラーとして一
般式(IV)および(V)が記載されている。特に、一般
式(IV)は同一母核構造のピロロトリアゾール系カプラ
ーではあるが、該特許に示されている構造は発色現像主
薬の酸化体とのカップリング反応する活性位が本発明の
カプラーとは異なるものであり、該特許に例示されてい
るカプラーのカップリング活性は低く実用に供するには
困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先に説明したように、
従来のフェノール系およびナフトール系シアンカプラー
それにヒドロキシピリミジン系をはじめとする上述の新
しいシアンカプラー類は単独あるいは混合使用しても発
色性、色像保存性・堅牢性、色再現性を全て同時に満足
させる性能を示すものではなく、混合使用時においては
むしろ個々の優れた性能を減殺し劣化させてしまう。従
って従来のシアンカプラーと併用しても、個々のカプラ
ーの有する優れた性能を保持するとともに、個々のカプ
ラーの短所を補完しより良い性能を示す新規なシアンカ
プラーの組合せが望まれている。したがって本発明の目
的の第1は色像保存性・堅牢性に優れたハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を提供することにある。目的の第2は
高い発色性を与えるハロゲン化銀カラー写真感光材料を
提供することにある。目的の第3は色再現性に優れたハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を達成するために検討を重ねた結果、以下に述べる手段
によって達成できた。即ち、支持体上に少なくとも1層
のハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真
感光材料において、ハロゲン化銀乳剤層に下記一般式
(I)または(II)で表わされるピロロトリアゾール系
シアンカプラーの少なくとも1種および下記一般式(II
I)、(IV)、(V)または(VI) で表わされるシアン
カプラーから選ばれる少なくとも1種を含有することを
特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0007】
【化3】
【0008】(式中、Za及びZbはそれぞれ−C(R
3)=又は−N=を表わす。但し、Za及びZbの何れか
一方は−N=であり、他方は−C(R3)=である。R1
及びR2 はそれぞれハメットの置換基定数σp 値が0.
20以上の電子吸引性基を表わし、且つR1 とR2 のσ
p 値の和は0.65以上である。R3 は水素原子又は置
換基を表わす。Xは水素原子又は芳香族第一級アミンカ
ラー現像主薬の酸化体とのカップリング反応において離
脱しうる基を表わす。R1 、R2 、R3 又はXの基が二
価の基になり、二量体以上の多量体や高分子鎖と結合し
て単重合体若しくは共重合体を形成してもよい。)
【0009】
【化4】
【0010】一般式(III)および(IV)において、R11
はアルキル基、アリール基または複素環基を表わし、R
12は炭素数2以上のアルキル基を表わし、R13は水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、カルボンアミド基またはウレ
イド基を表わし、R14はアルキル基、アリール基、複素
環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、またはアミノ
基を表わし、X′は水素原子または芳香族第一級アミン
カラー現像主薬の酸化体とのカップリング反応において
離脱しうる基を表わし、nは0または1を表わす。一般
式(III)のR12とR13は互いに結合して環を形成しても
よく、一般式(IV)のR13とR14は互いに結合して環を
形成してもよい。式中、R1 は水素原子、アルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アラ
ルキル基、アルコキシ基、アミノ基またはアリール基を
表わし、R2 はベンゼン環に置換可能な基を表わし、R
3 及びR4 は水素原子、アルキル基、アリール基、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基またはアリールオキシ基を表わ
し、R5 及びR6 は水素原子、アルキル基またはアリー
ル基を表わし、tは0〜4の整数を表わし、mは0〜4
の整数を表わす。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。初
めに、一般式(I)および(II)について説明する。
【0012】Za及びZbはそれぞれ−C(R3 )=又
は−N=を表わす。但し、Za及びZbの何れか一方は
−N=であり、他方は−C(R3 )=である。即ち、本
発明のシアンカプラーは、具体的には、下記一般式(I-
a)、(I-b) 、(II-a)及び(II-b)で表される。
【0013】
【化5】
【0014】(式中の、R1 、R2 、R3 及びXは一般
式(I)又は(II)におけるそれぞれと同義である。)
【0015】R3 は水素原子又は置換基を表わし、置換
基としてはハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘ
テロ環基、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、カルボ
キシ基、スルホ基、アミノ基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、アシルアミノ基、アルキルアミノ基、アニリ
ノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ
基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ
環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオ
キシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニルア
ミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、スルフィニル基、
ホスホニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
基、アゾリル基等をあげることができる。これらの基は
3 で例示したような置換基で更に置換されていてもよ
い。
【0016】さらに詳しくは、R3 は水素原子、ハロゲ
ン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、アルキル基
(例えば、炭素数1〜32の直鎖、または分岐鎖アルキ
ル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シ
クロアルキル基、シクロアルケニル基で、詳しくは例え
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチ
ル、トリデシル、2−メタンスルホニルエチル、3−
(3−ペンタデシルフェノキシ)プロピル、3−{4−
{2−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フ
ェノキシ〕ドデカンアミド}フェニル}プロピル、2−
エトキシトリデシル、トリフルオロメチル、シクロペン
チル、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロ
ピル)、アリール基(例えば、フェニル、4−t−ブチ
ルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル、4−テ
トラデカンアミドフェニル)、ヘテロ環基(例えば、2
−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベン
ゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、
カルボキシ基、アミノ基、アルコキシ基(例えば、メト
キシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−ドデシル
エトキシ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリール
オキシ基(例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキ
シ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキ
シ、3−t−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3
−メトキシカルバモイル)、アシルアミノ基(例えば、
アセトアミド、ベンズアミド、テトラデカンアミド、2
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタンアミ
ド、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキ
シ)ブタンアミド、2−{4−(4−ヒドロキシフェニ
ルスルホニル)フェノキシ}デカンアミド)、アルキル
アミノ基(例えば、メチルアミノ、ブチルアミノ、ドデ
シルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、
アニリノ基(例えば、フェニルアミノ、2−クロロアニ
リノ、2−クロロ−5−テトラデカンアミノアニリノ、
2−クロロ−5−ドデシルオキシカルボニルアニリノ、
N−アセチルアニリノ、2−クロロ−5−{2−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ドデカンアミ
ド}アニリノ)、ウレイド基(例えば、フェニルウレイ
ド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、ス
ルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプロピルス
ルファモイルアミノ、N−メチル−N−デシルスルファ
モイルアミノ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチ
オ、オクチルチオ、テトラデシルチオ、2−フェノキシ
エチルチオ、3−フェノキシプロピルチオ、3−(4−
t−ブチルフェノキシ)プロピルチオ)、アリールチオ
基(例えば、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オ
クチルフェニルチオ、3−ペンタデシルフェニルチオ、
2−カルボキシフェニルチオ、4−テトラデカンアミド
フェニルチオ)、アルコキシカルボニルアミノ基(例え
ば、メトキシカルボニルアミノ、テトラデシルオキシカ
ルボニルアミノ)、スルホンアミド基(例えば、メタン
スルホンアミド、ヘキサデカンスルホンアミド、ベンゼ
ンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド、オク
タデカンスルホンアミド、2−メトキシ−5−t−ブチ
ルベンゼンスルホンアミド)、カルバモイル基(例え
ば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバ
モイル、N−(2−ドデシルオキシエチル)カルバモイ
ル、N−メチル−N−ドデシルカルバモイル、N−{3
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル}カ
ルバモイル)、スルファモイル基(例えば、N−エチル
スルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、
N−(2−ドデシルオキシエチル)スルファモイル、N
−エチル−N−ドデシルスルファモイル、N,N−ジエ
チルスルファモイル)、スルホニル基(例えば、メタン
スルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニ
ル、トルエンスルホニル)、アルコキシカルボニル基
(例えば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニ
ル、ドデシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカ
ルボニル)、ヘテロ環オキシ基(例えば、1−フェニル
テトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニル
オキシ)、アゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキ
シフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、
2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ)、ア
シルオキシ基(例えば、アセトキシ)、カルバモイルオ
キシ基(例えば、N−メチルカルバモイルオキシ、N−
フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ基(例え
ば、トリメチルシリルオキシ、ジブチルメチルシリルオ
キシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、
フェノキシカルボニルアミノ)、イミド基(例えば、N
−スクシンイミド、N−フタルイミド、3−オクタデセ
ニルスクシンイミド)、ヘテロ環チオ基(例えば、2−
ベンゾチアゾリルチオ、2,4−ジ−フェノキシ−1,
3,5−トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチ
オ)、スルフィニル基(例えば、ドデカンスルフィニ
ル、3−ペンタデシルフェニルスルフィニル、3−フェ
ノキシプロピルスルフィニル)、ホスホニル基(例え
ば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニ
ル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカルボニル
基(例えば、フェノキシカルボニル)、アシル基(例え
ば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベンゾイ
ル、4−ドデシルオキシベンゾイル)、アゾリル基(例
えば、イミダゾリル、ピラゾリル、3−クロロ−ピラゾ
ール−1−イル、トリアゾリル)を表わす。
【0017】R3 として好ましくは、アルキル基、アリ
ール基、ヘテロ環基、シアノ基、ニトロ基、アシルアミ
ノ基、アニリノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、
スルファモイル基、スルホニル基、アルコキシカルボニ
ル基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミ
ド基、ヘテロ環チオ基、スルフィニル基、ホスホニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アゾリル
基を挙げることができる。
【0018】更に好ましくはアルキル基、アリール基で
あり、凝集性の点からより好ましくは、少なくとも一つ
の置換基を有するアルキル基、アリール基であり、更に
好ましくは、少なくとも一つのアルコキシ基、スルホニ
ル基、スルファモイル基、カルバモイル基、アシルアミ
ド基又はスルホンアミド基を置換基として有するアルキ
ル基若しくはアリール基である。特に好ましくは、少な
くとも一つのアルコキシ基、アシルアミド基又はスルホ
ンアミド基を置換基として有するアルキル基若しくはア
リール基である。アリール基においてこれらの置換基を
有する際には少なくともオルト位に有することがより好
ましい。
【0019】本発明のシアンカプラーは、R1 とR2
いずれも0.20以上の電子吸引性基であり、且つR1
とR2 のσp 値の和が0.65以上にすることでシアン
画像として発色するものである。R1 とR2 のσp 値の
和としては、好ましくは0.70以上であり、上限とし
ては1.8程度である。
【0020】R1 及びR2 はハメットの置換基定数σp
値が0.20以上の電子吸引性基である。好ましくは、
0.30以上の電子吸引性基である。上限としては1.
0以下の電子吸引性基である。ハメット則はベンゼン誘
導体の反応または平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に
論ずるために1935年L.P.Hammett により提唱さ
れた経験則であるが、これは今日広く妥当性が認められ
ている。ハメット則によりもとめられた置換基定数には
σp 値とσm 値があり、これらの値は多くの一般的な成
書に記載があるが、例えば、J.A.Dean編「Lange'sH
andbook of Chemistry 」第12版、1979年(Mc Gr
aw-Hill) や「化学の領域増刊」、122号、96〜1
03頁、1979年(南江堂)に詳しい。本発明におい
てR1 及びR2 はハメットの置換基定数σp 値により規
定されるが、これらの成書に記載の文献既知の値がある
置換基にのみ限定されるという意味ではなくその値が文
献未知であってもハメット則に基づいて測定した場合に
その範囲内に含まれる限り包含されることは勿論であ
る。
【0021】σp 値が0.20以上の電子吸引性基であ
るR1 及びR2 の具体例としては、アシル基、アシルオ
キシ基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、ジア
ルキルホスホノ基、ジアールホスホノ基、ジアリールホ
スフィニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスル
フィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニ
ル基、スルホニルオキシ基、アシルチオ基、スルファモ
イル基、チオシアネート基、チオカルボニル基、ハロゲ
ン化アルキル基、ハロゲン化アルコキシ基、ハロゲン化
アリールオキシ基、ハロゲン化アルキルアミノ基、ハロ
ゲン化アルキルチオ基、σp 0.20以上の他の電子吸
引性基で置換されたアリール基、複素環基、ハロゲン原
子、アゾ基、又はセレノシアネート基があげられる。こ
れらの置換基のうち更に置換基を有することが可能な基
は、R3 で挙げたような置換基を更に有してもよい。
【0022】R1 及びR2 を更に詳しく述べると、σp
値が0.20以上の電子吸引性基としては、アシル基
(例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベン
ゾイル、4−ドデシルオキシベンゾイル)、アシルオキ
シ基(例えば、アセトキシ)、カルバモイル基(例え
ば、カルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−フェ
ニルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、N
−(2−ドデシルオキシエチル)カルバモイル、N−
(4−n−ペンタデカンアミド)フェニルカルバモイ
ル、N−メチル−N−ドデシルカルバモイル、N−{3
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル}カ
ルバモイル)、アルコキシカルボニル基(例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、iso −プロピル
オキシカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル、is
o −ブチルオキシカルボニル、ブチルオキシカルボニ
ル、ドデシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカ
ルボニル)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フ
ェノキシカルボニル)、シアノ基、ニトロ基、ジアルキ
ルホスホノ基(例えば、ジメチルホスホノ)、ジアリー
ルホスホノ基(例えば、ジフェニルホスホノ)、ジアリ
ールホスフィニル基(例えば、ジフェニルホスフィニ
ル)、アルキルスルフィニル基(例えば、3−フェノキ
シプロピルスルフィニル)、アリールスルフィニル基
(例えば、3−ペンタデシルフェニルスルフィニル)、
アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、オ
クタンスルホニル)、アリールスルホニル基(例えば、
ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、スルホニ
ルオキシ基(メタンスルホニルオキシ、トルエンスルホ
ニルオキシ)、アシルチオ基(例えば、アセチルチオ、
ベンゾイルチオ)、スルファモイル基(例えば、N−エ
チルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイ
ル、N−(2−ドデシルオキシエチル)スルファモイ
ル、N−エチル−N−ドデシルスルファモイル、N,N
−ジエチルスルファモイル)、チオシアネート基、チオ
カルボニル基(例えば、メチルチオカルボニル、フェニ
ルチオカルボニル)、ハロゲン化アルキル基(例えば、
トリフロロメタン、ヘプタフロロプロパン)、ハロゲン
化アルコキシ基(例えばトリフロロメチルオキシ)、ハ
ロゲン化アリールオキシ基(例えばペンタフロロフェニ
ルオキシ)、ハロゲン化アルキルアミノ基(例えば、
N,N−ジ−(トリフロロメチル)アミノ)、ハロゲン
化アルキルチオ基(例えば、ジフロロメチルチオ、1,
1,2,2−テトラフロロエチルチオ)、σp 0.20
以上の他の電子吸引性基で置換されたアリール基(例え
ば、2,4−ジニトロフェニル、2,4,6−トリクロ
ロフェニル、ペンタクロロフェニル)、複素環基(例え
ば、2−ベンゾオキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、
1−フェニル−2−ベンズイミダゾリル、5−クロロ−
1−テトラゾリル、1−ピロリル)、ハロゲン原子(例
えば、塩素原子、臭素原子)、アゾ基(例えばフェニル
アゾ)またはセレノシアネート基を表わす。これらの置
換基のうち更に置換基を有することが可能な基は、R3
で挙げたような置換基を更に有してもよい。
【0023】R1 及びR2 として好ましいものとして
は、アシル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シ
アノ基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基、アリール
スルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスル
ホニル基、スルファモイル基、ハロゲン化アルキル基、
ハロゲン化アルキルオキシ基、ハロゲン化アルキルチオ
基、ハロゲン化アリールオキシ基、2つ以上のσp 0.
20以上の他の電子吸引性基で置換されたアリール基、
及び複素環基を挙げることができる。更に好ましくは、
アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル
基、ニトロ基、シアノ基、アリールスルホニル基、カル
バモイル基及びハロゲン化アルキル基である。R1 とし
て最も好ましいものは、シアノ基である。R2 として特
に好ましいものは、アリールオキシカルボニル基、アル
コキシカルボニル基であり、最も好ましいのは、分岐し
たアルコキシカルボニル基である。
【0024】Xは水素原子または芳香族第一級アミンカ
ラー現像主薬の酸化体とのカップリング反応において離
脱しうる基を表わすが、離脱しうる基を詳しく述べれば
ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシ
ルオキシ基、アルキルもしくはアリールスルホニルオキ
シ基、アシルアミノ基、アルキルもしくはアリールスル
ホンアミド基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリー
ルオキシカルボニルオキシ基、アルキル、アリールもし
くはヘテロ環チオ基、カルバモイルアミノ基、5員もし
くは6員の含窒素ヘテロ環基、イミド基、アリールアゾ
基などがあり、これらの基は更にR3 の置換基として許
容された基で置換されていてもよい。
【0025】さらに詳しくはハロゲン原子(例えば、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子)、アルコキシ基(例え
ば、エトキシ、ドテシルオキシ、メトキシエチルカルバ
モイルメトキシ、カルボキシプロピルオキシ、メチルス
ルホニルエトキシ、エトキシカルボニルメトキシ)、ア
リールオキシ基(例えば、4−メチルフェノキシ、4−
クロロフェノキシ、4−メトキシフェノキシ、4−カル
ボキシフェノキシ、3−エトキシカルボキシフェノキ
シ、3−アセチルアミノフェノキシ、2−カルボキシフ
ェノキシ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、テ
トラデカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ)、アルキル
もしくはアリールスルホニルオキシ基(例えば、メタン
スルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)、アシ
ルアミノ基(例えば、ジクロルアセチルアミノ、ヘプタ
フルオロブチリルアミノ)、アルキルもしくはアリール
スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミノ、ト
リフルオロメタンスルホンアミノ、p−トルエンスルホ
ニルアミノ)、アルコキシカルボニルオキシ基(例え
ば、エトキシカルボニルオキシ、ベンジルオキシカルボ
ニルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(例
えば、フェノキシカルボニルオキシ)、アルキル、アリ
ールもしくはヘテロ環チオ基(例えば、ドデシルチオ、
1−カルボキシドデシルチオ、フェニルチオ、2−ブト
キシ−5−t−オクチルフェニルチオ、テトラゾリルチ
オ)、カルバモイルアミノ基(例えば、N−メチルカル
バモイルアミノ、N−フェニルカルバモイルアミノ)、
5員もしくは6員の含窒素ヘテロ環基(例えば、イミダ
ゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、
1,2−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジル)、イミ
ド基(例えば、スクシンイミド、ヒダントイニル)、ア
リールアゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフ
ェニルアゾ)などである。Xはこれら以外に炭素原子を
介して結合した離脱基としてアルデヒド類又はケトン類
で4当量カプラーを縮合して得られるビス型カプラーの
形を取る場合もある。又、Xは現像抑制剤、現像促進剤
など写真的有用基を含んでいてもよい。
【0026】好ましいXは、ハロゲン原子、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルもしくはアリールチオ
基、カップリング活性位に窒素原子で結合する5員もし
くは6員の含窒素ヘテロ環基である。より好ましいX
は、ハロゲン原子、アルキルもしくはアリールチオ基で
あり、特に好ましいのは塩素原子である。
【0027】一般式(I)又は(II)で表されるシアン
カプラーは、R1 、R2 、R3 又はXの基が二価の基に
なり、二量体以上の多量体や高分子鎖と結合して単重合
体若しくは共重合体を形成してもよい。高分子鎖と結合
して単重合体若しくは共重合体とは一般式(I)又は
(II)で表されるシアンカプラー残基を有する付加重合
体エチレン型不飽和化合物の単独もしくは共重合体が典
型例である。この場合、一般式(I)又は(II)で表さ
れるシアンカプラー残基を有するシアン発色繰り返し単
位は重合体中に1種類以上含有されていてもよく、共重
合成分として非発色性のエチレン型モノマーの1種また
は2種以上を含む共重合体であってもよい。一般式
(I)又は(II)で表されるシアンカプラー残基を有す
るシアン発色繰り返し単位は好ましくは下記一般式
(P)で表される。
【0028】
【化6】
【0029】式中Rは水素原子、炭素数1〜4個のアル
キル基または塩素原子を示し、Aは−CONH−、−C
OO−または置換もしくは無置換のフェニレン基を示
し、Bは置換もしくは無置換のアルキレン基、フェニレ
ン基またはアラルキレン基を示し、Lは−CONH−、
−NHCONH−、−NHCOO−、−NHCO−、−
OCONH−、−NH−、−COO−、−OCO−、−
CO−、−O−、−S−、−SO2 −、−NHSO2
または−SO2 NH−を表わす。a、b、cは0または
1を示す。Qは一般式(I)又は(II)で表わされる化
合物のR1 、R2 、R3 又はXより水素原子が離脱した
シアンカプラー残基を示す。重合体としては一般式
(I)又は(II)のカプラーユニットで表わされるシア
ン発色モノマーと芳香族一級アミン現像薬の酸化生成物
とカップリングしない非発色性エチレン様モノマーの共
重合体が好ましい。
【0030】芳香族一級アミン現像薬の酸化生成物とカ
ップリングしない非発色性エチレン型単量体としては、
アクリル酸、α−クロロアクリル酸、α−アルキルアク
リル酸(例えばメタクリル酸など)これらのアクリル酸
類から誘導されるアミドもしくはエステル(例えば、ア
クリルアミド、メタクリルアミド、n−ブチルアクリル
アミド、t−ブチルアクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミド、メチルアクリレート、エチルアクリレート、
n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、
t−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルア
クリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレー
トおよびβ−ヒドロキシメタクリレート)、ビニルエス
テル(例えばビニルアセテート、ビニルプロピオネート
およびビニルラウレート)、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、芳香族ビニル化合物(例えばスチレンお
よびその誘導体、例えばビニルトルエン、ジビニルベン
ゼン、ビニルアセトフェノンおよびスルホスチレン)、
イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、ビニリデンク
ロライド、ビニルアルキルエーテル(例えばビニルエチ
ルエーテル)、マレイン酸エステル、N−ビニル−2−
ピロリドン、N−ビニルピリジンおよび2−および−4
−ビニルピリジン等がある。
【0031】特にアクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、マレイン酸エステル類が好ましい。ここで使用
する非発色性エチレン型モノマーは2種以上を一緒に使
用することもできる。例えばメチルアクリレートとブチ
ルアクリレート、ブチルアクリレートとスチレン、ブチ
ルメタクリレートとメタクリル酸、メチルアクリレート
とジアセトンアクリルアミドなどが使用できる。
【0032】ポリマーカプラー分野で周知の如く前記一
般式(I)又は(II)に相当するビニル系単量体と共重
合させるためのエチレン系不飽和単量体は形成される共
重合体の物理的性質および/または化学的性質、例えば
溶解度、写真コロイド組成物の結合剤例えばゼラチンと
の相溶性、その可撓性、熱安定性等が好影響を受けるよ
うに選択することができる。
【0033】本発明のシアンカプラーをハロゲン化銀感
光材料中、好ましくは赤感光性ハロゲン化銀乳剤層に含
有させるには、いわゆる内型カプラーにすることが好ま
しく、そのためには、R1 ,R2 ,R3 ,Xの少なくと
も1つの基が所謂バラスト基(好ましくは、総炭素数1
0以上)であることが好ましく、総炭素数10〜50で
あることがより好ましい。特にR3 においてバラスト基
を有することが好ましい。本発明において一般式(I)
で表わされるシアンカプラーが効果の点で好ましく、特
に一般式(I-a) で表わされるシアンカプラーが効果の点
で好ましい。以下に本発明のカプラーの具体例を示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0034】
【化7】
【0035】
【化8】
【0036】
【化9】
【0037】
【化10】
【0038】
【化11】
【0039】
【化12】
【0040】
【化13】
【0041】
【化14】
【0042】
【化15】
【0043】
【化16】
【0044】
【化17】
【0045】
【化18】
【0046】
【化19】
【0047】
【化20】
【0048】
【化21】
【0049】
【化22】
【0050】
【化23】
【0051】次に本発明のシアンカプラーの合成例を示
し、合成法を説明する。 合成例1(例示化合物(1) の合成)
【0052】
【化24】
【0053】
【化25】
【0054】3−m−ニトロフェニル−5−メチルシア
ノ−1,2,4−トリアゾール(1)(20.0g、8
7.3mmol)を150mlのジメチルアセトアミドに溶解
し、これに少しずつNaH(60% in oil)(7.3g
183mmol)を加え、80℃に加熱した。これにブロ
モピルビン酸エチル(13.1ml、105mmol)の50
mlジメチルアセトアミド溶液をゆっくり滴下した。滴下
後30分間、80℃で攪拌し、室温まで冷却した。反応
液に1N塩酸を加えて酸性にした後、酢酸エチルで抽出
し、芒硝乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィにより精製することにより化合物
(2)を10.79g(38%)得ることができた。
【0055】還元鉄(9.26g、166mmol)、塩化
アンモニウム(0.89g、16.6mmol)をイソプロ
パノール300mlに懸濁させ、更に水30ml、濃塩酸2
mlを加え、30点間加熱還流した。加熱還流しながら、
化合物(2)(10.79g、33.2mmol)を少しずつ
加えた。更に、4時間加熱還流後、即に、セライトを用
いて濾過し、濾液は減圧留去した。残渣を40mlのジメ
チルアセトアミドと60mlの酢酸エチルの混液に溶解
し、化合物(3) (25.6g、36.5mmol)を加えた
後、トリエチルアミン(23.1ml、166mmol)を加
え、70℃で5時間加熱する。反応液を室温まで冷却
後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液は水洗
後、芒硝で乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィにより精製し、化合物(4) を1
6.5g(52%)得ることができた。
【0056】化合物(4)(7.0g、7.30mmol)を
イソブタノール14mlに溶解し、オルトチタン酸テトラ
イソプロピル(0.43ml、1.46mmol)を加え、6
時間加熱還流した。反応液は室温まで冷却し、水を加
え、酢酸エチルで抽出した。芒硝乾燥後、溶媒を減圧留
去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィにより精製す
ることにより化合物(5)を5.0g(69%)得ること
ができた。
【0057】化合物(5)(5.0g、5.04mmol)を
50mlのテトラヒドロフランに溶解し、水冷下、SO2Cl2
(0.40ml、5.04mmol)を滴下し、滴下後、更に
4時間水冷下で攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、芒硝乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣を
シリカゲルクロマトグラフィにより精製することにより
例示化合物(1)を3.9g(76%)得ることができ
た。
【0058】合成例2(例示化合物(39))
【0059】
【化26】
【0060】2−アミノ−5−クロロ−3,4−ジシア
ノピロール(6)(6.78g,40.7mmol)に36%
塩酸38mlを加え、氷冷攪拌下亜硝酸ナトリウム(2.
95g,42.7mmol)の水5.9ml溶液をゆっくり滴
下し、そのまま1.5時間攪拌を続け、化合物(7)を
合成した。化合物(8)(9.58g,427mmol)の
エタノール177ml溶液に氷冷攪拌下28%ナトリウム
メチラート102mlを加えて調製した溶液に、先に合成
した化合物(7)の溶液を氷冷攪拌下ゆっくりと滴下
し、その後1時間攪拌を続けた。次に反応液を1.5時
間加熱還流攪拌した。その後、反応液よりエタノールを
減圧下留去し、残渣をクロロホルムにとかし、飽和食塩
水にて洗浄、芒硝乾燥後、減圧下クロロホルムを留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し、化合物(10) 4.19g(収率(6)より2
9%)を得た。
【0061】尚、化合物(6)の合成は前記3,4−ジ
シアノピロールをクロル化した後、ニトロ化、鉄還元を
行って合成した。又、化合物(8)の合成は、γ−ラク
トンとベンゼンより公知の方法にて合成した化合物(a)
より、「ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル
・ソサエティ」(Journal of the American ChemicalSo
ciety)、76、3209(1954)に記載の方法に準
じて合成した。
【0062】
【化27】
【0063】粉末の還元鉄(3.3g,59.0mmol)
に水10ml、塩化アンモニウム(0.3g,5.9mmo
l)および酢酸(0.34ml,5.9mmol)を加え、1
5分間加熱還流攪拌後、イソプロパノール31mlを加
え、さらに20分間加熱還流攪拌した。次に(10)(4.
1g,11.8mmol)のイソプロパノール14ml溶液を
滴下し、2時間加熱還流攪拌後、反応液を、セライトを
濾過助剤に用いて濾過し、酢酸エチルで残渣を洗浄し、
溶液を減圧留去した。
【0064】残渣を酢酸エチル16ml、ジメチルアセト
アミド24mlの混液に溶解し、これに(11)( 5.6g,
13.0mmol)を加え、更にトリエチルアミン(8.2
ml,59.0mmol)を加え、室温で、4時間攪拌した。
水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で
洗浄した。芒硝乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィにより精製し、例示化合物(39)
を6.46g(76%)得ることができた。
【0065】続いて、以下に前記一般式(III)または
(IV)で表わされるシアンカプラー、即ちフェノール系
シアンカプラーについて詳しく説明する。
【0066】前記一般式(III)および(IV)において、
11は総炭素原子数(以下C数という)1〜36(好ま
しくは1〜24)の直鎖状、分岐鎖状もしくは環状の置
換されていてもよいアルキル基、C数6〜36(好まし
くは6〜24)の置換されてもよいアリール基、または
C数2〜36(好ましくは2〜24)の置換されてもよ
い複素環基である。ここで複素環基とは環内に少なくと
も1個のN,O,S,P,Se,Teから選ばれたヘテ
ロ原子を有する5〜7員の縮環してもよい複素環基であ
り、例えば2−フリル、2−チエニル、4−ピリジン、
2−イミダゾリル、4−キノリルが挙げられる。R11
置換基の例として、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
基、カルボキシル基、スルホ基、アルキル基、アリール
基、複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アシル基、カルボンアミド
基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ま
たはスルファモイルアミノ基(以下置換基群Aという)
が挙げられる。該置換基としては、好ましくは、ハロゲ
ン原子(F、Cl、Br、I)、シアノ基、アルキル
基、アリールオキシ基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基、カルボンアミド基またはスルホンアミ
ド基が挙げられる。
【0067】前記一般式(III)においてR11は好ましく
はアルキル基であり、一般式(IV)においてR11は好ま
しくはアルキル基またはアリール基である。
【0068】前記一般式(III)においてR12は、C数2
〜36の直鎖状、分岐鎖状もしくは環状のアルキル基で
ある。R12は好ましくはC数2〜8のアルキル基(例え
ば、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、シ
クロペンチル)である。
【0069】前記一般式(III)または(IV)において、
13は水素原子、ハロゲン原子(F、Cl、Br、
I)、C数1〜16(好ましくは1〜8)の直鎖状、分
岐鎖状もしくは環状のアルキル基、C数6〜24(好ま
しくは6〜12)のアリール基、C数1〜24(好まし
くは1〜8)のアルコキシ基、C数は6〜24(好まし
くは6〜12)のアリールオキシ基、C数1〜24(好
ましくは2〜12)のカルボンアミド基、またはC数1
〜24(好ましくは1〜12)のウレイド基である。こ
こで、R13がアルキル基、アリール基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、カルボンアミド基またはウレイド基
のとき、前記置換基群Aから選ばれた置換基で置換され
ていてもよい。
【0070】前記一般式(III)においてR13は、好まし
くはハロゲン原子であり、前記一般式(IV)においてR
13は好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基
またはカルボンアミド基であり、特に好ましくは水素原
子である。
【0071】前記一般式(III)においてR12とR13とが
互いに結合して環を形成してもよい。また、一般式(I
V)においてR13とR14とが互いに結合して環を形成し
てもよい。このときR13は単結合またはイミノ基として
環の構成要素となってもよい。
【0072】前記一般式(IV)において、R14は前記R
11と同義の基、C数1〜36(好ましくは1〜24)の
アルコキシ基、C数は6〜36(好ましくは6〜24)
のアリールオキシ基、C数1〜36(好ましくは1〜2
4)のアルキルもしくはアリール置換アミノ基である。
該R14は好ましくはR11と同義であり、さらに好ましく
はアルキル基である。
【0073】前記一般式(III)または(IV)において
X′は水素原子または芳香族第一級アミン現像主薬の酸
化体とのカップリング反応により離脱可能なカップリン
グ離脱基を表わす。このカップリング離脱基の例として
はハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、スルホ基、C
数1〜36(好ましくは1〜24)のアルコキシ基、C
数6〜36(好ましくは6〜24)のアリールオキシ
基、C数2〜36(好ましくは2〜24)のアシルオキ
シ基、C数1〜36(好ましくは1〜24)のアルキル
もしくはアリールスルホニルオキシ基、C数1〜36
(好ましくは1〜24)のアルキルチオ基、C数6〜3
6(好ましくは6〜24)のアリールチオ基、C数4〜
36(好ましくは4〜24)のイミド基、C数1〜36
(好ましくは1〜24)のカルバモイルオキシ基または
C数1〜36(好ましくは2〜24)の窒素原子でカッ
プリング活性位に結合する複素環基(例えばテトラゾー
ル−5−イル)、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,
4−トリアゾール−1−イル)が挙げられる。ここで、
アルコキシ基以下の基は前記置換基群Aから選ばれる基
で置換されていてもよい。前記X′は好ましくは水素原
子、フッ素原子、塩素原子、スルホ基、アルコキシ基ま
たはアリールオキシ基であり、特に好ましくは水素原子
または塩素原子である。
【0074】前記一般式(III)または(IV)において、
nは0または1の整数を表わし、好ましくは0である。
【0075】以下に一般式(III)または(IV)における
各置換基の例を示す。R11の例を以下に示す。
【0076】
【化28】
【0077】
【化29】
【0078】
【化30】
【0079】
【化31】
【0080】R12の例を以下に示す。
【0081】
【化32】
【0082】R13の例を以下に示す。
【0083】
【化33】
【0084】R14の例を以下に示す。
【0085】
【化34】
【0086】
【化35】
【0087】X′の例を以下に示す。
【0088】
【化36】
【0089】
【化37】
【0090】一般式(III)で表わされるシアンカプラー
の具体例を以下に示す。
【0091】
【化38】
【0092】
【化39】
【0093】
【化40】
【0094】一般式(IV)で表わされるシアンカプラー
の具体例を以下に示す。
【0095】
【化41】
【0096】
【化42】
【0097】
【化43】
【0098】
【化44】
【0099】
【化45】
【0100】
【化46】
【0101】前記一般式(III)または(IV)における置
換基の上記以外の具体例、並びにこれらを含むシアンカ
プラーの合成方法は、例えば、米国特許第236992
9号、同第2772162号、同第2895826号、
同第3772002号、同第4327173号、同第4
333999号、同第4334011号、同第4430
423号、同第4500635号、同第4518687
号、同第4564586号、同第4609619号、同
第4686177号、同第4746602号、特開昭5
9−164555号の各明細書に記載されている。
【0102】次に、一般式(V)または(VI)で表わさ
れる1−ナフトール型シアンカプラーについて詳述す
る。一般式(V)、(VI)におけるQは公知1−ナフトール
型シアンカプラーの母核カプラー残基を表す。一般式
(V) 、(VI)におけるR1 、R2 、R3 、R4 、R6 、R
6 、t、mは以下の一般式(3−1a)、(3−2
a)、(3−1b)、(3−2b)、(3−1c)およ
び(3−2c)におけるそれぞれにて詳細に説明すると
おりである。これらの1−ナフトール型シアンカプラー
は次の一般式(3−1a)、(3−2a)、(3−1
b)、(3−2b)、(3−1c)および(3−2c)
により表わされる。
【0103】
【化47】
【0104】式中、R1 は水素原子、アルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アラルキ
ル基、アルコキシ基、アミノ基またはアリール基を、R
2 はベンゼン環に置換可能な基を、R3 及びR4 は水素
原子、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、アルコ
キシ基またはアリールオキシ基を、R5 及びR6 は水素
原子、アルキル基またはアリール基を、R7 はナフタレ
ン環上に置換可能な基を、Ballはバラスト基を、X
は水素原子またはカップリング離脱基を、tは0〜4の
整数を、mは0〜4の整数を、nは0〜4の整数をそれ
ぞれ表わす。
【0105】
【化48】
【0106】式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R
6 、R7 、Ball、t及びXは一般式(3−1a)お
よび(3−1b)における定義と同義であり、qは0〜
3の整数をpは0〜5の整数をそれぞれ表わす。
【0107】
【化49】
【0108】式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R
6 、R7 、t、m及びpは一般式(3−1a)、(3−
2a)、(3−1b)または(3−2b)における定義
に同義であり、Ball* はバラスト基であるカップリ
ング離脱基を表わす。
【0109】一般式(3−1a)、(3−1b)及び
(3−1c)において、R1 は好ましくは水素原子、炭
素原子数(以下C数という)1〜8(より好ましくは1
〜3)のアルキル基(例えばメチル、エチル、イソプロ
ピル、イソブチル、イソアミル、クロロメチル、フルオ
ロメチル、ジフルオロメチルメトキシメチル、n−ブチ
ル)、C数2〜8(より好ましくは2〜4)のアルケニ
ル基(例えばビニル、プロペニル、アリル)、C数2〜
8(より好ましくは2〜4)のアルキニル基(例えばエ
チニル、プロパルギル)、C数3〜8(より好ましくは
3〜5)のシクロアルキル基(例えばシクロプロピル、
2−メチルシクロプロピル、1−メチルシクロプロピ
ル、1−フルオロシクロプロピル、シクロブチル)、C
数7〜12(好ましくは7〜10)のアラルキル基(例
えばベンジル、フェネチル)、C数1〜8(好ましくは
1〜4)のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ)
またはC数0〜8(好ましくは0〜4)のアミノ基(例
えばアミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルア
ミノ、ピロリジル)またはC数6〜12(好ましくは6
〜10)のアリール基(例えばフェニル、p−トリル、
p−メトキシフェニル、o−トリル)であり、特に好ま
しくはアルキル基またはシクロアルキル基である。
【0110】一般式(3−1a)、(3−2a)、(3
−1b)、(3−2b)、(3−1c)及び(3−2
c)において、R3 及びR4 はそれぞれ独立に水素原
子、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、アルコキ
シ基またはアリールオキシ基を表わし、好ましくは水素
原子、C数1〜24(好ましくは1〜16)のアルキル
基(例えばメチル、エチル、イソプロピル、n−ブチ
ル、n−ヘキサデシル)、C数6〜24(好ましくは6
〜12)のアリール基(例えばフェニル基)、ハロゲン
原子(F、Cl、Br、I)、C数1〜24(好ましく
は1〜12)のアルコキシ基(例えばメトキシ)または
C数6〜24(好ましくは6〜12)のアリールオキシ
基(例えばフェノキシ)であり、特に好ましくは水素原
子またはアルキル基である。tが複数のとき、−CR3
4 −は同じでも異なっていてもよい。
【0111】一般式(3−1a)、(3−2a)、(3
−1b)、(3−2b)、(3−1c)及び(3−2
c)において、R2 及びR7 は好ましくはハロゲン原子
(F、Cl、Br、I)、C数1〜12(好ましくは1
〜6)のアルキル基(例えばメチル、イソプロピル、t
−ブチル)、C数3〜12(好ましくは3〜6)のシク
ロアルキル基(例えばシクロプロピル、シクロヘキシ
ル)、C数1〜12(好ましくは1〜6)のアルコキシ
基(例えばメトキシ、n−ブトキシ)、C数1〜12
(好ましくは1〜6)のアルキルチオ基(例えばメチル
チオ、n−ドデシルチオ)、C数6〜12(好ましくは
6〜10)のアリールオキシ基(例えばフェノキシ、p
−t−ブチルフェノキシ)、C数6〜12(好ましくは
6〜10)のアリールチオ基(例えばフェニルチオ)、
C数1〜12(好ましくは1〜6)のアルキルスルホニ
ル基(例えばメチルスルホニル)、C数6〜12(好ま
しくは6〜10)のアリールスルホニル基(例えばp−
トリルスルホニル)、C数1〜12(好ましくは1〜
8)のカルボンアミド基(例えばアセトアミド、ベンズ
アミド)、C数1〜12(好ましくは1〜8)のスルホ
ンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、p−トルエ
ンスルホンアミド)、C数1〜12(好ましくは1〜
8)のアシル基(例えばアセトキシ、ベンゾイルオキ
シ)、C数1〜12(好ましくは1〜8)のアシルオキ
シ基(例えばアセトキシ)、C数2〜12(好ましくは
2〜10)のアルコキシカルボニル基(例えばエトキシ
カルボニル)、C数1〜12(好ましくは1〜7)のカ
ルバモイル基(例えばN−メチルカルバモイル)、C数
0〜12(好ましくは0〜8)のスルファモイル基(例
えばN−エチルスルファモイル)、C数1〜12(好ま
しくは1〜8)のウレイド基(例えば3−メチルウレイ
ド、3−フェニルウレイド)、C数2〜12(好ましく
は2〜10)のアルコキシカルボニルアミノ基(例えば
エトキシカルボニルアミノ)、シアノ基、またはニトロ
基であり、特に好ましくはハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、アシル基、カルボンアミド基、スルホン
アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基またはシ
アノ基である。ここでmまたはqが複数のとき、R2
同じでも異なっていてもよく、nまたはpが複数のと
き、R7 は同じでも異なっていてもよい。R2 は一般式
(3−1a)、(3−1b)及び(3−1c)における
2′、3′、4′、5′のいずれの位置で置換してもよ
いが3′、4′または5′の位置が好ましく、一般式
(3−2a)、(3−2b)及び(3−2c)において
は2′、3′、5′、6′のいずれの位置で置換しても
よいが2′または6′の位置が好ましい。R7 は一般式
(3−1a)、(3−2a)、(3−1b)、(3−2
b)、(3−1c)及び(3−2c)における3、5、
6、7、8のいずれの位置で置換してもよいが5、6ま
たは7の位置が好ましい。
【0112】一般式(3−2a)、(3−2b)および
(3−2c)において、R5 およびR6 はそれぞれ独立
に水素原子、アルキル基およびアリール基を表わし、好
ましくは水素原子、C数1〜24(好ましくは1〜1
6)のアルキル基(例えばメチル、エチル、イソプロピ
ル、n−ブチル、n−ヘキサデシル基)、C数6〜24
(好ましくは6〜12)のアリール基(例えばフェニ
ル、トリル、ナフチル基)である。特に好ましくは水素
原子またはアルキル基である。最も好ましいのはR 5
よびR6 の少なくとも1つが水素原子からなる場合であ
る。
【0113】一般式(3−1a)、(3−2a)、(3
−1b)及び(3−2b)において、Ballはこれら
一般式で表わされるカプラーに耐拡散性を与えるに十分
な大きさと形状の基を表わし、好ましくはC数6〜36
(より好ましくは8〜24)のアルキル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、
カルバモイル基、スルファモイル基、ウレイド基、アル
コキシカルボニルアミノ基、アシル基、アシルオキシ
基、アルキルスルホニルオキシ基またはアルコキシカル
ボニル基であり、特に好ましくはアルキル基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファ
モイル基、ウレイド基またはアルコキシカルボニル基で
ある。Ballは一般式(3−1a)及び(3−2a)
における3、5、6、7、8の位置及び一般式(3−1
b)、(3−2b)における2′、3′、4′、5′の
いずれの位置で置換してもよいが、好ましくは一般式
(3−1a)及び(3−2a)における5、6、7の位
置及び一般式(3−1b)及び(3−2b)における
3′、4′、5′の位置である。
【0114】一般式(3−1a)、(3−2a)、(3
−1b)及び(3−2b)において、Xは水素原子また
は芳香族第一級アミン現像薬の酸化体とのカップリング
反応により離脱可能なカップリング離脱基を表わし、好
ましくは水素原子、ハロゲン原子(F、Cl、Br、
I)、スルホ基、チオシアナト基、C数1〜16(好ま
しくは1〜8)のアルコキシ基、C数6〜16(好まし
くは6〜10)のアリールオキシ基、C数1〜16(好
ましくは1〜8)のアルキルチオ基、C数6〜36(好
ましくは6〜24)のアリールチオ基、C数2〜16
(好ましくは2〜12)のヘテロ環オキシ基、C数2〜
36(好ましくは2〜24)のヘテロ環チオ基、C数1
〜24(好ましくは1〜12)のアシルオキシ基、C数
1〜24(好ましくは1〜12)のスルホニルオキシ
基、C数2〜24(好ましくは2〜12)のカルバモイ
ルオキシ基、C数1〜36(好ましくは1〜24)のア
ゾリル基、C数4〜36(好ましくは4〜24)のイミ
ド基またはC数3〜36(好ましくは3〜16)のヒダ
ントイニル基である。
【0115】Xとしてはハロゲン原子、スルホ基、チオ
シアナト基、ヘテロ環チオ基、アゾリル基またはイミド
基など比較的電子吸引性の基が、光または熱によるステ
イン(白地の汚れ)の発生が小さい点で特に好ましい。
一般式(Ia)(1b)または(1c)において、tは
好ましくは1または2であり、m、n、p、qは好まし
くは0または1である。tは特に好ましくは1であり、
m、n、p、qは特に好ましくは0である。
【0116】一般式(3−1c)及び(3−2c)にお
いて、Ball* はカプラーに耐拡散性を与えるに十分
な大きさと形状の基を表わし、芳香族第一級アミン現像
薬の酸化体とのカップリング反応により離脱可能な基で
あり、好ましくはC数6〜36(より好ましくは8〜2
4)のアルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、ヘテロ環オキシ基、ヘテロ環チオ
基、アシルオキシ基、スルホニルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、アゾリル基、イミド基である。Ball*
は特に好ましくはアルコキシ基、アリールオキシ基、ア
シルオキシ基、スルホニルオキシ基またはイミド基であ
る。
【0117】一般式(3−1c)及び(3−2c)で表
わされるシアンカプラーはBall* において互いに結
合する2量体ないし多量体であってもよく、またBal
* においてポリマー鎖(例えば、ポリエチレン様ポリ
マー鎖、ポリエステル縮合ポリマー鎖)にペンダントす
るポリマー状カプラーであってもよい。この場合、前記
Ball* における炭素原子数限定の範囲を越え得るも
のとする。尚、この様なナフトール型カプラーがポリマ
ー鎖に結合する様式、共重合モノマーの種類または重合
の方法は例えば米国特許第4690889号カラム5〜
6、特開昭62−276548号第3〜17ページ、特
開平1−224756号第15〜42ページ、欧州特許
(EP)第357069A号3〜10ページに記載され
ているものを適用することができる。
【0118】一般式(3−1a)、(3−2a)、(3
−1b)、(3−2b)、(3−1c)及び(3−2
c)で表わされる本発明のシアンカプラーのうち、一般
式(3−1a)、(3−1b)及び(3−2c)で表わ
されるシアンカプラーが特にシアン色画像の色相の経時
変化が小さい点で好ましい。以下、一般式(3−1
a)、(3−2a)、(3−1b)、(3−2b)、
(3−1c)および(3−2c)における置換基の具体
例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0119】
【化50】
【0120】
【化51】
【0121】
【化52】
【0122】
【化53】
【0123】
【化54】
【0124】
【化55】
【0125】
【化56】
【0126】
【化57】
【0127】以下、一般式(3−1)または(3−2)
で表わされる1−ナフトール型シアンカプラーの具体例
を示すが、本発明のカプラーはこれらに限定されるもの
ではない。
【0128】
【化58】
【0129】
【化59】
【0130】
【化60】
【0131】
【化61】
【0132】
【化62】
【0133】
【化63】
【0134】
【化64】
【0135】
【化65】
【0136】
【化66】
【0137】
【化67】
【0138】上記本発明の一般式(V)および(VI)で
表わされるシアンカプラーは特開昭55−108662
号明細書に記載の合成方法をはじめ従来の公知の合成方
法によって合成することができる。
【0139】本発明の前記一般式(I)または(II)で
表わされるピロロトリアゾール系シアンカプラーの少な
くとも1種(Aとする)と本発明の前記一般式(III)、
(IV) 、(V)又は(VI)で表わされるシアンカプラー
の少なくとも1種(Bとする)の混合比率は感光材料に
与える性能に応じて任意にその混合比率の範囲をとり得
る。好ましくはAが30モル%以上〜99モル%以下で
あり、より好ましくは50モル%以上で90モル%以下
の範囲である。本発明の前記AおよびBのカプラーから
なる混合物は少なくとも感光材料のハロゲン化銀乳剤層
に含有されるが、その隣接層の非感光性層に添加、使用
することもできる。本発明においては感光性ハロゲン化
銀乳剤層に使用するのが好ましく、赤感性もしくは近赤
外領域に感色性を有するハロゲン化銀乳剤層に使用する
ことが好ましい。
【0140】本発明の前記AおよびBのカプラーからな
る混合物の感光材料への添加量はハロゲン化銀乳剤層の
銀1モル当り、非感光性層の場合にはその隣接層の銀1
モル当り1×10-3〜2モルの範囲である。好ましくは
1×10-2〜1モルの範囲である。より好ましくは5×
10-2〜1モルの範囲である。
【0141】赤感性もしくは近赤外領域に感色性を有す
る層が複数の層からなる場合、またはこれらの層に加え
て他の感色性層や非感光性層に使用する場合、本発明の
前記AおよびBのカプラーからなる混合物はこれらいず
れの層にも使用することができ、A:Bの混合比率が異
なる混合物であっても、AまたはBの選択されたカプラ
ーが異っていてもよい。また、複数層の場合には本発明
の前記カプラーとは異なる公知のシアンカプラーをも用
いることができる。
【0142】本発明の前記一般式(I)または(II)で
表わされるピロロトリアゾール系シアンカプラーの少な
くとも1種と本発明の前記一般式(III)、(IV)、
(V)又は(VI)で表わされるシアンカプラーの少なく
とも1種からなるカプラー混合物を感光材料に導入する
には、後述する高沸点有機溶媒を用いる水中油滴分散法
やラテックス分散法など公知の分散方法を用いることが
できる。高沸点有機溶媒を用いる水中油滴分散法におい
て、全使用カプラー重量に対する高沸点有機溶媒の重量
比は任意にとり得るが、好ましくは3.0以下であり、
より好ましくは2.0以下である。また高沸点有機溶媒
を全く使用しない分散物であってもよい。高沸点有機溶
媒の種類については後述に記載する常圧での沸点が17
5℃以上の化合物を用いることができる。
【0143】本発明の前記一般式(I)または(II)で
表わされるピロロトリアゾール系シアンカプラーの少な
くとも1種と本発明の前記一般式(III)、(IV)、
(V)又は(VI)で表わされるシアンカプラーの少なく
とも1種からなるカプラー混合物の使用は個々のカプラ
ーの有する優れた性能を保持するとともに、個々のカプ
ラーの短所を補い、より良い性能を示すという予期し得
なかった効果を示すものであり、特にシアン色像の色像
保存性、堅牢性、高い発色性(高いカップリング活性、
高い発色濃度)を与え、色再現性にも優れた効果を与え
るものである。
【0144】本発明に用いられるハロゲン化銀として
は、塩化銀、臭化銀、(沃)塩臭化銀、沃臭化銀などを
用いることができるが、特に迅速処理の目的には沃化銀
を実質的に含まない塩化銀含有率が90モル%以上、更
には95%以上、特に98%以上の塩臭化銀または塩化
銀乳剤の使用が好ましい。ゼラチン中には通常カルシウ
ムイオンを多く含み、5000ppm以上含まれること
が多い。したがって本発明においては脱イオンゼラチン
を用いるのが好ましい。本発明に用いる脱イオンゼラチ
ンは、カルシウムイオンが500ppm以下のものを用
いることが好ましい。脱イオン化ゼラチンは全ゼラチン
に対して10重量%以上用いることが好ましく、20%
以上であることがより好ましく50%以上であることが
特に好ましい。
【0145】本発明に係わる感光材料には、画像のシャ
ープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧
州特許EP0,337,490A2号の第27〜76頁
に記載の、処理により脱色可能な染料(なかでもオキソ
ノール系染料)を該感材の680nmに於ける光学反射
濃度が0.70以上になるように添加したり、支持体の
耐水性樹脂層中に2〜4価のアルコール類(例えばトリ
メチロールエタン)等で表面処理された酸化チタンを1
2重量%以上(より好ましくは14重量%以上)含有さ
せるのが好ましい。
【0146】本発明に用いうるシアン、マゼンタ、イエ
ローカプラー等の写真添加剤は高沸点有機溶媒に溶解さ
せて用いるのが好ましく、その高沸点有機溶媒は、融点
が100℃以下、沸点が140℃以上の水と非混和性の
化合物で、カプラーの良溶媒であれば使用できる。高沸
点有機溶媒の融点は好ましくは80℃以下である。高沸
点有機溶媒の沸点は、好ましくは160℃以上であり、
より好ましくは170℃以上である。これらの高沸点有
機溶媒の詳細については、特開昭62−215272号
公開明細書の第137頁右下欄〜144頁右上欄に記載
されている。また、シアン、マゼンタまたはイエローカ
プラーは前記の高沸点有機溶媒の存在下でまたは不存在
下でローダブルラテックスポリマー(例えば米国特許第
4,203,716号)に含浸させて、または水不溶性
且つ有機溶媒可溶性のポリマーとともに溶かして親水性
コロイド水溶液に乳化分散させる事ができる。好ましく
は米国特許4,857,449号明細書の第7欄〜15
欄及び国際公開WO88/00723号明細書の第12
頁〜30頁に記載の単独重合体または共重合体が用いら
れ、より好ましくはメタクリレート系あるいはアクリル
アミド系ポリマー、特にアクリルアミド系ポリマーの使
用が色像安定化等の上で好ましい。
【0147】即ち、発色現像処理後に残存する芳香族ア
ミン系現像主薬と化学結合して、化学的に不活性でかつ
実質的に無色の化合物を生成する欧州特許EP0,27
7,589A2号記載の化合物(A)および/または発
色現像処理後に残存する芳香族アミン系発色現像主薬の
酸化体と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質的に
無色の化合物を生成する欧州特許EP0,277,58
9A2号記載の化合物(B)を同時または単独に用いる
ことが、例えば処理後の保存における膜中残存発色現像
主薬ないしその酸化体とカプラーの反応による発色色素
生成によるステイン発生その他の副作用を防止する上で
好ましい。
【0148】また、本発明に係わる感光材料には、親水
性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や
細菌を防ぐために、特開昭63−271247号に記載
のような防黴剤を添加するのが好ましい。
【0149】また、本発明に係わる感光材料に用いられ
る支持体としては、ディスプレイ用に白色ポリエステル
系支持体または白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層
を有する側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよ
い。更に鮮鋭性を改良するために、アンチハレーション
層を支持体のハロゲン化銀乳剤層塗布側または裏面に塗
設するのが好ましい。特に反射光でも透過光でもディス
プレイが観賞できるように、支持体の透過濃度を0.3
5〜0.8の範囲に設定するのが好ましい。
【0150】本発明に係わる感光材料は可視光で露光さ
れても赤外光で露光されてもよい。露光方法としては低
照度露光でも高照度短時間露光でもよく、特に後者の場
合には一画素当りの露光時間が10-4秒より短いレーザ
ー走査露光方式が好ましい。
【0151】また、露光に際して、米国特許第4,88
0,726号に記載のバンド・ストップフィルターを用
いるのが好ましい。これによって光混色が取り除かれ、
色再現性が著しく向上する。
【0152】露光済みの感光材料は慣用の白黒またはカ
ラー現像処理が施されうるが、カラー感材の場合には迅
速処理の目的からカラー現像の後、漂白定着処理するの
が好ましい。特に前記高塩化銀乳剤が用いられる場合に
は、漂白定着液のpHは脱銀促進等の目的から約6.5
以下が好ましく、更に約6以下が好ましい。
【0153】本発明に係わる感光材料に適用されるハロ
ゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)および写真
構成層(層配置など)、並びにこの感材を処理するため
に適用される処理法や処理用添加剤としては、下記の特
許公報、特に欧州特許EP0,355,660A2号
(特開平2−139544号)に記載されているものが
好ましく用いられる。
【0154】
【表1】
【0155】
【表2】
【0156】
【表3】
【0157】
【表4】
【0158】
【表5】
【0159】また、塩化銀含有率が90モル%以上の高
塩化銀乳剤を使用するハロゲン化銀カラー感光材料の処
理方法としては、特開平2−207250号の第27頁
左上欄〜34頁右上欄に記載の方法が好ましく適用され
る。
【0160】以下、実施例により本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0161】
【実施例】
実施例1 本発明の前記一般式(I)で表わされるピロロトリアゾ
ールシアンカプラーとして化合物例(19)のカプラーの
2.0×10-2モルをとり、これに高沸点有機溶媒とし
てトリクレジルスホフェート18.1gおよび酢酸エチ
ル20.0mlを加えて溶解し、この溶液をドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム1.5gを含む10wt%ゼ
ラチン水溶液200gに加えて、ホモブレンダーを用い
て乳化分散した。この乳化物の全量を高塩化銀乳剤12
3g(銀70.0g/kg乳剤、臭化銀含量0.5モル
%)に添加し、塗布銀量が0.65g/m2になるように
下塗り層を設けたトリアセテートフィルムベース上に塗
布した。この塗布層の上に保護層としてゼラチン層を乾
燥膜厚が1.0μになるように塗設して試料を作製し
た。なお、ゼラチン硬膜剤としては1−オキシ−3,5
−ジクロロ−s−トリアジンナトリウム塩をゼラチン1
g当り0.02g添加した。以上のようにして作製した
試料を101とする。
【0162】続いて、本発明の上記カプラー(19)を表
6及び表7に示すように他のカプラーに等モル量置き換
え、高沸点有機溶媒のトリクレジルホスフェートとカプ
ラーの重量比が試料101と同じように1.0になるよ
うに調整して試料102〜124を作製した。なお、カ
プラー2種を混合した試料の混合比率は1/1のモル比
である。これら作製した試料101〜124に白光(光
源の色温度3200°K)の階調露光を与えた。このと
きの露光は0.1秒の露光時間で250CMSの露光量
になるように行った。露光した試料は次の工程で処理し
た。
【0163】 処理工程 温 度 時 間 カラー現像 35℃ 45秒 漂白定着 35℃ 45秒 安 定(1) 35℃ 20秒 安 定(2) 35℃ 20秒 安 定(3) 35℃ 20秒 安 定(4) 35℃ 20秒 乾 燥 80℃ 60秒 (安定は(4)から(1)への4タンク向流方式とし
た。)
【0164】各処理液の組成は以下の通りである。 〔カラー現像液〕 水 800ミリリットル 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン 酸(60%) 0.8ミリリットル トリエタノールアミン 8.0g 塩化ナトリウム 1.4g 臭化カリウム 0.03g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 4.6g 炭酸カリウム 27g 亜硫酸ナトリウム 0.1g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチ ル)−3−メチル−4−アミノアニリン・3/2 硫酸・1水塩 4.5g 硫酸リチウム(無水) 2.7g 蛍光増白剤(4,4’−ジアミノスチルベン系) 2.0g 水を加えて 1000ミリリットル pH(水酸化カリウムを加えて) 10.25
【0165】 〔漂白定着液〕 水 400ミリリットル チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 100ミリリットル 亜硫酸ナトリウム 18g エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 3g 氷酢酸 9g 水を加えて 1000ミリリットル pH 5.4
【0166】 〔安定液〕 ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.02g ポリビニルピロリドン 0.05g 水を加えて 1000ミリリットル pH 7.0
【0167】処理して得られた試料はそのシアン色像の
濃度測定を行い、特性曲線を得た。この特性曲線から、
次に示す特性値を求めた。 (1)写真性 特性曲線から最小濃度(Dmin)+0.5の濃度を与える
露光量の対数値を求め試料101を基準にとり、各試料
との差(ΔS)を算出した。プラス値は高感、マイナス
値は低感であることを表わす。また、特性曲線上の上記
Dmin +0.5の濃度を与える露光量からさらにlog
E=0.4の高露光量を与えたところの濃度値を読み取
り、同じく試料101の濃度を基準にとってその濃度比
(D%)を求めた。数値が高い程高い発色濃度を与える
ことを示す。
【0168】(2)色像堅牢性 処理し、濃度測定の終った試料を1つの組は100℃の
条件下に5日間、もう1つの組は80℃、70%RHの
条件下に7日間保存したのち、再度濃度測定を行い、テ
スト前の濃度1.5を与える露光量のところのテスト終
了後の濃度を読み取り、テスト前の濃度(1.5)に対
するそれぞれの濃度比(D1 %、D2 %)を求め、色像
残存率とした。数値は大きい程色像の堅牢性が高いこと
を示す。
【0169】(3)色再現性 処理して得られたシアン色像をR濃度で測定するととも
にB濃度についても測定し、これらの特性曲線からR濃
度で1.0の濃度を与える露光量のところのB濃度をそ
れぞれ読み取り、先と同様試料101のB濃度を基準に
とってその差(ΔD)を求めた。数値はプラス値が大き
い程青色光領域の濃度が高く色再現上好ましくない吸収
を有していることを示し、マイナス値が大きい程色再現
上好ましいことを示す。これら得られた結果はまとめて
表6および表7に示す。
【0170】
【表6】
【0171】
【表7】
【0172】
【化68】
【0173】上表の結果から、本発明の前記一般式
(I)または(II)で表わされるピロロトリアゾール系
シアンカプラーと本発明の前記一般式(III)、(IV)、
(V)または(VI)で表わされるシアンカプラーとの組
み合せ使用は、高い発色性(感度、発色濃度)を与え、
色像堅牢性、色再現性に優れていることが試料110〜
113、117〜120と比較試料101〜109、1
14〜116、121〜124との比較から明らかであ
る。特に本発明の前記一般式(I)または(II)で表わ
されるピロロトリアゾール系シアンカプラーと本発明の
前記一般式(III)〜(VI)で表わされるシアンカプラー
との組み合せ使用において色像堅牢性がそれぞれの単独
使用の場合よりも良化するということは予想することが
できなかった効果であった。
【0174】実施例2 実施例1の試料110を基本にし、使用したカプラー
(19)および1C−3をそれぞれ表8、表9に示すカ
プラーに等モル量置き換え、実施例1と同様に高沸点有
機溶媒のトリクレジルホスフェートとカプラーの重量比
が一定になるよう調整して同様な方法で試料201〜2
24を作製した。これら作製した試料は実施例1と同じ
露光を与えて処理を行い、同じく性能の評価を実施し
た。なお、性能評価の写真性、色再現性の基準は実施例
1の試料101を用いて行った。結果は同じく表8、表
9にまとめて示す。
【0175】
【表8】
【0176】
【表9】
【0177】表8および表9の結果から、先の実施例1
の結果と併せて比較したとき、本発明の構成からなるシ
アンカプラーの組み合せは実施例1の対応する組み合せ
の試料と比べほぼ同様の結果の得られることがわかる。
なお、本発明の前記一般式(I)または(II)で表わさ
れるピロロトリアゾール系カプラーにあってもより具体
的には一般式(I)で表わされるカプラーのほうが一般
式(II)で表わされるカプラーに比べて写真性、色像堅
牢性、色再現に優れていることが試料201〜206と
試料210〜212および試料207〜209と試料2
13、214との比較から明らかである。
【0178】実施例3 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面にコロ
ナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さらに種々の写
真構成層を塗布して以下に示す層構成の多層カラー印画
紙(301)を作製した。塗布液は下記のようにして調
製した。
【0179】第一層塗布液調製 イエローカプラー(ExY)153.0g、色像安定剤
(Cod−1)15.0g、色像安定剤(Cpd−2)
7.5g、色像安定剤(Cpd−3)16.0gを、溶
媒(Solv−1)25g、溶媒(Solv−6)25
g及び酢酸エチル180ccに溶解し、この溶液を10%
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム60cc及びクエ
ン酸10gを含む10%ゼラチン水溶液1000gに乳
化分散させて乳化分散物Aを調製した。一方、塩臭化銀
乳剤A(立方体、平均粒子サイズ0.88μmの大サイ
ズ乳剤Aと0.70μmの小サイズ乳剤Aとの3:7混
合物(銀モル比)。粒子サイズ分布の変動係数は、それ
ぞれ0.08と0.10、各サイズ乳剤とも臭化銀0.
3モル%を粒子表面の一部に局在含有)が調製された。
この乳剤には下記に示す青感性増感色素A,Bが銀1モ
ル当たり大サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ2.0×
10-4、また小サイズ乳剤Aに対しては、それぞれ2.
5×10-4モル添加されている。また、この乳剤の化学
熟成は硫黄増感と金増感剤が添加して行なわれた。前記
の乳化分散物Aとこの塩臭化銀乳剤Aとを混合溶解し、
以下に示す組成となるように第一層塗布液を調製した。
【0180】第5層塗布液調製 シアンカプラー(ExC)30.0g、紫外線吸収剤
(UV−2)18.0g、色像安定剤(Cod−1)3
0.0g、色像安定剤(Cpd−9)15.0g、色像
安定剤(Cpd−10)15.0g、色像安定剤(Cp
d−11)1.0g、色像安定剤(Cpd−8)1.0
g、色像安定剤(Cpd−6)1.0g、溶媒(Sol
v−3)45.0g、溶媒(Solv−1)2.0gに
酢酸エチル60.0ccを加えて溶解し、この溶液をドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム8ccを含む20%ゼ
ラチン水溶液500ccに添加した後、超音波ホモジナイ
ザーにて乳化分散させて乳化分散物Cを調整した。一
方、塩臭化銀乳剤C(立方体、平均粒子サイズ0.50
μmの大サイズ乳剤Cと0.41μmの小サイズ乳剤C
との1:4混合物(Agモル比)。粒子サイズ分布の変
動係数はそれぞれ0.09と0.11、各サイズ乳剤と
もAgBr0.8モル%を粒子表面の一部に局在含有さ
せた)が調整された。この乳剤Cには下記に示す赤感性
増感色素Eが銀1モル当たり大サイズ乳剤Cに対しては
0.9×10-4モル、また小サイズ乳剤Cに対しては
1.1×10-4モル添加されている。さらに下記に示す
化合物Fがハロゲン化銀1モル当たり2.6×10-3
ル添加されている。またこの乳剤Cの化学熟成は硫黄増
感剤と金増感剤が添加して行なわれた。前記の乳化分散
物Cとこの赤感性塩臭化銀乳剤Cとを混合溶解し、以下
に示す組成となるように第五層塗布液を調整した。
【0181】第二層から第四層、第六層、第七層用の塗
布液も第一層塗布液と同様の方法で調製した。各層のゼ
ラチン硬化剤としては、1−オキシ−3,5−ジクロロ
−s−トリアジンナトリウム塩を用いた。また、各層に
Cpd−14とCpd−15をそれぞれ全量が25.0
mg/m2と50mg/m2となるように添加した。各感光性乳
剤層の塩臭化銀乳剤に用いた分光増感色素は以下のとお
りである。
【0182】
【表10】
【0183】
【表11】
【0184】
【表12】
【0185】また、青感性乳剤層、緑感性乳剤層、赤感
性乳剤層に対し、1−(5−メチルウレイドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀
1モル当たり8.5×10-5モル、7.7×10-4
ル、2.5×10-4モル添加した。また、青感性乳剤層
と緑感性乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデンをそれぞれハロゲ
ン化銀1モル当たり、1×10-4モルと2×10-4モル
添加した。また、イラジエーション防止のために、乳剤
層に下記の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加し
た。
【0186】
【化69】
【0187】(層構成)以下に各層の組成を示す。数字
は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換算
塗布量を表す。
【0188】
【表13】
【0189】
【表14】
【0190】
【表15】
【0191】
【表16】
【0192】
【化70】
【0193】
【化71】
【0194】
【化72】
【0195】
【化73】
【0196】
【化74】
【0197】
【化75】
【0198】
【化76】
【0199】
【化77】
【0200】以上のようにして作製した試料を301と
する。続いて、試料301の第5層(赤感性乳剤層)に
使用したシアンカプラーExCを表17に示すように等
モル量置き換えて試料302〜308を作製した。
【0201】上記感光材料を像様露光後、ぺーパー処理
機を用いて、下記処理工程にてカラー現像のタンク容量
の3倍補充するまで、連続処理(ランニングテスト)を
行ってから性能を調べるための試料の処理を実施した。 処理工程 温 度 時間 補充液* タンク容量 カラー現像 38.5℃ 45秒 73ミリリットル 5リットル 漂白定着 35℃ 45秒 60ミリリットル** 5リットル リンス(1) 35℃ 30秒 − 5リットル リンス(2) 35℃ 30秒 − 5リットル リンス(3) 35℃ 30秒 360ミリリットル 5リットル 乾 燥 80℃ 60秒 *感光材料1m2当たりの補充量 **上記60ミリリットルに加えて、リンス(1)より
感光材料1m2当たり120ミリリットルを流し込んだ。 (リンスは(3)から(1)への3タンク向流方式とし
た)
【0202】各処理液の組成は以下の通りである。 〔カラー現像液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 水 800ミリリットル 800ミリリットル エチレンジアミン四酢酸 3.0g 3.0g 4,5−ジヒドロキシベンゼン−1, 3−ジスルホン酸2ナトリウム塩 0.5g 0.5g トリエタノールアミン 12.0g 12.0g 塩化カリウム 6.5g − 臭化カリウム 0.03g − 炭酸カリウム 27.0g 27.0g 蛍光増白剤(WHITEX 4 住友化学製) 1.0g 3.0g 亜硫酸ナトリウム 0.1g 0.1g ジナトリウム−N,N−ビス(スル ホナートエチル)ヒドロキシルア ミン 5.0g 10.0g トリイソプロピルナフタレン(β) スルホン酸ナトリウム 0.1g 0.1g N−エチル−N−(β−メタンスル ホンアミドエチル)−3−メチル −4−アミノアニリン・3/2硫 酸・1水塩 5.0g 11.5g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH(25℃/水酸化カリウム及び 硫酸にて) 10.00 11.00
【0203】 〔漂白定着液〕 〔タンク液〕 〔補充液〕 水 600ミリリットル 150ミリリットル チオ硫酸アンモニウム (700g/リットル) 100ミリリットル 250ミリリットル 亜硫酸アンモニウム 40g 100g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム 55g 135g エチレンジアミン四酢酸 5g 12.5g 臭化アンモニウム 40g 75g 硝酸(67%) 30g 65g 水を加えて 1000ミリリットル 1000ミリリットル pH(25℃/酢酸及びアンモニア 水にて) 5.8 5.6
【0204】 〔リンス液〕(タンク液と補充液は同じ) 塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g 脱イオン水(導電率5μs/cm以下) 1000ミリリットル pH 6.5
【0205】処理済みの試料はB、G、Rそれぞれにつ
いて濃度測定を行った。得られた特性曲線からR濃度に
ついて実施例1と同様に写真性(感度、発色濃度)につ
いての性能評価を行い、同じく色像堅牢性、色再現性に
関しても実施例1と同様に行った。なお、色像堅牢性に
ついては光堅牢性に関してキセノン退色試験機(照度9
万ルックス)を使用し10日間曝光して、先の熱(10
0℃)、湿熱(80℃、70%RH)堅牢性の評価と同
様の方法で調べた。また写真性、色再現性に関しては試
料301を基準にとって評価を行った。結果は表17に
示す。
【0206】
【表17】
【0207】表から、本発明の前記一般式(I)または
(II)で表わされたピロロトリアゾール系シアンカプラ
ーと本発明の前記一般式(III)または(IV)または(V)
か(VI)で表わされるシアンカプラーと組み合せ使用する
ことにより、良好な発色性(感度、発色濃度)、優れた
色像堅牢性、色再現性を示すことが確認できた。
【0208】実施例4 特開平2−854号、実施例3に記載の試料302を記
載の方法に従って作製した。続いて、同試料302の第
3層及び第4層に使用されているシアンカプラー、Ex
C−1、−2及び−3のうち、ExC−3を本発明の前
記一般式(I)で表わされるカプラーの例示カプラー
(3)に換え、ExC−1/ExC−2/(3)=1/
1/2(モル比)になる様に置き換えて試料401を作
製した。なお、カプラーの総使用量は試料302と等モ
ル量になるように塗布した。さらに、試料401で使用
した本発明の例示カプラー(3)を同じく本発明の例示
カプラー(16) に等モル量置き換えて試料402を作製
した。これらの試料は裁断してから、3色分解フィルタ
ーを付したウエッジ露光を与え、同特開平2−854
号、実施例3に記載の処理工程でもって自動現像機を用
いて発色現像液の累積補充量がタンク容量の3倍量補充
されるまで連続処理し、その後性能評価を行う試料の処
理を行った。
【0209】処理して得られた試料はシアン色像につい
て先の本実施例3と同様の性能評価を行った。その結
果、本発明の前記一般式(I)または(II)で表わされ
るピロロトリアゾール系シアンカプラーと本発明の一般
式(III)及び(IV)で表わされるシアンカプラーを組み合
せて使用した試料401及び402は特開平2−854
号の実施例3の試料302に比べ高い感度と発色濃度を
与え、色像堅牢性および色再現性に優れていることが確
認できた。特に色像堅牢性に優れていることがわかっ
た。
【0210】実施例5 実施例1で作製した試料101〜105と実施例3で作
製した試料301〜308を用いて以下の性能について
調べた。 (1) 発色性 (a) 赤色分解フィルターをウェッジ前面に付して実施例
1と同じ露光条件で露光を与え、実施例3で用いたカラ
ー現像処理の連続処理開始前と別途像様露光を与えた試
料をカラー現像タンク容量の5倍量補充されるまでラン
ニング処理してから性能を調べる試料の処理を実施し
た。処理した試料は濃度測定を行い、実施例1と同様の
方法で感度及び濃度を求め、同一試料間の連続処理開始
前の試料の値を基準にとって感度差(△S1)、濃度比
(D1%) を算出した。 (b) 次に、使用したカラー現像処理のカラー現像液の組
成の1部を以下のように変更した液でもって、補充液量
を40ミリリットル/m2とし、40℃、45秒のカラー
現像を上記同様ランニング処理を行ってから実施し、同
じように感度及び濃度を求め、上の(a) で行った連続処
理開始の試料の値を基準にとって同一試料間の感度差
(△S2)、濃度比(D2%) を算出した。
【0211】 カラー現像液(変更した部分のみを示す) タンク液 補充液 エチレンジアミン四酢酸 3.0g 5.0g トリエタノールアミン 12.0g 15.0g 塩化カリウム 8.0g − g 蛍光増白剤(WHITEX 4 住友化学製) 1.0g 5.0g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエ チル)ヒドロキシルアミン 5.0g 15.0g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミド エチル)−3−メチル−4−アミノアニリン・ 3/2硫酸・1水塩 5.0g 18.0g pH 10.2g 12.2g
【0212】(2) 色再現性 上記発色性を調べるために実施した(a) の連続処理した
試料を用い、これらの試料のR濃度及びB濃度を測定し
てから、60℃、相対湿度70%の条件下に2か月間保
存したのち再度濃度測定を行った。これらの特性曲線か
ら、テスト開始前の最小濃度+2.0のR濃度を与える
露光量の点のB濃度を読み、テスト終了後の同露光量の
点の同じくB濃度を読み取って、高温・高湿の条件下に
色像を保存したときのシアン濃度中のイエロー濃度の増
加を調べて、色再現性の評価の1つとした。
【0213】これらの結果は表18に示す。
【0214】
【表18】
【0215】表18から、本発明の構成要件を満たす試
料302〜308は比較試料101〜105、301と
比べ、連続処理において安定した発色性を示し、カラー
現像処理要因を変更し低補充量のカラー現像処理を実施
しても良好な発色性を示す。また、色像を高温・高湿の
条件下に長期間保存してもシアン色像のイエロー成分増
加による色相変化が小さく、優れた色像保存性を与え、
色再現性を優位に保持することができる。特に、本発明
のピロロトリアゾール系シアンカプラーと一般式(III)
〜(VI)で表わされるシアンカプラーを併用することによ
りこれらを単独使用するよりも上記発色性、色再現性、
色像保存性に優れていることは驚くべきことである。
【0216】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)または(II)
で表わされるピロロトリアゾール系シアンカプラーと本
発明の前記一般式(III)、(VI)、(V) 、(VI)で表わされ
るシアンカプラーを組み合せ使用すると、色像堅牢性、
色再現性に優れ、高い発色性を与えるハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
    銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料にお
    いて、ハロゲン化銀乳剤層に下記一般式(I)または
    (II)で表わされるピロロトリアゾール系シアンカプラ
    ーの少なくとも1種および下記一般式(III)、(IV)、
    (V)又は(VI) で表わされるシアンカプラーの少なく
    とも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料。 【化1】 (式中、Za及びZbはそれぞれ−C(R3)=又は−N
    =を表わす。但し、Za及びZbの何れか一方は−N=
    であり、他方は−C(R3)=である。R1 及びR2 はそ
    れぞれハメットの置換基定数σp 値が0.20以上の電
    子吸引性基を表わし、且つR1 とR2 のσp 値の和は
    0.65以上である。R3 は水素原子又は置換基を表わ
    す。Xは水素原子又は芳香族第一級アミンカラー現像主
    薬の酸化体とのカップリング反応において離脱しうる基
    を表わす。R1 、R2 、R3 又はXの基が二価の基にな
    り、二量体以上の多量体や高分子鎖と結合して単重合体
    若しくは共重合体を形成してもよい。) 【化2】 一般式(III)および(IV)において、R11はアルキル
    基、アリール基または複素環基を表わし、R12は炭素数
    2以上のアルキル基を表わし、R13は水素原子、ハロゲ
    ン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリ
    ールオキシ基、カルボンアミド基またはウレイド基を表
    わし、R14はアルキル基、アリール基、複素環基、アル
    コキシ基、アリールオキシ基、またはアミノ基を表わ
    し、X′は水素原子または芳香族第一級アミンカラー現
    像主薬の酸化体とのカップリング反応において離脱しう
    る基を表わし、nは0または1を表わす。一般式(III)
    のR12とR13は互いに結合して環を形成してもよく、一
    般式(IV)のR13とR14は互いに結合して環を形成して
    もよい。一般式(V)及び(VI)中、Qは2位で結合す
    るナフトール母核カプラー残基を表わし、R1 は水素原
    子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロ
    アルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、アミノ基ま
    たはアリール基を表わし、R2 はベンゼン環に置換可能
    な基を表わし、R3 及びR4 は水素原子、アルキル基、
    アリール基、ハロゲン原子、アルコキシ基またはアリー
    ルオキシ基を表わし、R5 及びR6 は水素原子、アルキ
    ル基またはアリール基を表わし、tは0〜4の整数を表
    わし、mは0〜4の整数を表わす。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1035431A1 (en) * 1999-03-10 2000-09-13 Eastman Kodak Company Cyan coupler and combination solvent-containing photographic element and process
EP1035432A1 (en) * 1999-03-10 2000-09-13 Eastman Kodak Company Cyan coupler, solvent, and stabilizer-containing photographic element and process

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EP1035431A1 (en) * 1999-03-10 2000-09-13 Eastman Kodak Company Cyan coupler and combination solvent-containing photographic element and process
EP1035432A1 (en) * 1999-03-10 2000-09-13 Eastman Kodak Company Cyan coupler, solvent, and stabilizer-containing photographic element and process

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