JPH0520657A - 浮上式複合型磁気ヘツド - Google Patents
浮上式複合型磁気ヘツドInfo
- Publication number
- JPH0520657A JPH0520657A JP17095991A JP17095991A JPH0520657A JP H0520657 A JPH0520657 A JP H0520657A JP 17095991 A JP17095991 A JP 17095991A JP 17095991 A JP17095991 A JP 17095991A JP H0520657 A JPH0520657 A JP H0520657A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- film
- magnetic head
- sio
- track width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気ギャップを形成する非磁性層のトラック
両端近傍における応力集中を軽減して、クラックの発生
を防止し、ヘッド特性を向上する。 【構成】 一対のMn−Zn単結晶フェライトコア片の
対向面に金属磁性薄膜23、23’と、磁気ギャップと
を形成した磁気ヘッドコアを、非磁性のスライダ−のエ
アベアリングに設けたスリットに埋設、固着したコンポ
ジット型の浮上式複合型磁気ヘッドである。磁気ギャッ
プを構成する非磁性層は、中央部からトラック幅の両端
近傍にかけての少なくともSiO2膜22、22とガラ
ス膜23との非磁性層と、トラック幅の両端近傍におけ
るSiO2膜を含まない非磁性層24との複合構造を有
している。
両端近傍における応力集中を軽減して、クラックの発生
を防止し、ヘッド特性を向上する。 【構成】 一対のMn−Zn単結晶フェライトコア片の
対向面に金属磁性薄膜23、23’と、磁気ギャップと
を形成した磁気ヘッドコアを、非磁性のスライダ−のエ
アベアリングに設けたスリットに埋設、固着したコンポ
ジット型の浮上式複合型磁気ヘッドである。磁気ギャッ
プを構成する非磁性層は、中央部からトラック幅の両端
近傍にかけての少なくともSiO2膜22、22とガラ
ス膜23との非磁性層と、トラック幅の両端近傍におけ
るSiO2膜を含まない非磁性層24との複合構造を有
している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置に使用
され、Mn−Zn単結晶フェライトコア片の対向面に、
SiO2 膜を含む非磁性層よりなる磁気ギャップを形成
した磁気ヘッドコアを用いたコンポジット型の浮上式磁
気ヘッドに関するものである。
され、Mn−Zn単結晶フェライトコア片の対向面に、
SiO2 膜を含む非磁性層よりなる磁気ギャップを形成
した磁気ヘッドコアを用いたコンポジット型の浮上式磁
気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置に使用される浮上式磁
気ヘッドには、Mn−Zn多結晶フェライト等をスライ
ダ−に用いたモノリシック型磁気ヘッドと、CaTiO
3等の非磁性材料をスライダ−とし、Mn−Zn単結晶
フェライト等で形成した磁気ヘッドコアを、スライダ−
のスリットに保持したコンポジット型の磁気ヘッドがあ
る。Mn−Znフェライトは飽和磁束密度が5000G
程度であり、フェライトのみで構成した磁気ヘッドコア
では、高周波、高密度化に対応するために1000〜1
500Oeと高保磁力化が進んだ磁気ディスクを飽和磁
化させるのに、十分な磁界強度を発生できない。そのた
めに、Mn−Zn単結晶フェライトコア片の少なくとも
一方の対向面に、金属磁性薄膜を成膜した複合型の磁気
ヘッドを用いたコンポジット型の浮上式磁気ヘッドも用
いられてきている。図7と図8は高周波、高密度記録の
磁気ディスク装置に使用される浮上式複合型磁気ヘッド
とその電磁変換部を構成する複合型磁気ヘッドコアの基
本構成を示す斜視図である。図7において、71は浮上
型磁気ヘッド、72はCaTiO3等の非磁性材料で構
成したスライダ−である。磁気ヘッドコア73はエアベ
アリング76に形成されたスリット74にモ−ルドガラ
ス75により固定保持されている。図8において、8
2、82’は磁気ヘッドコア81を構成する高透磁率の
一対のMn−Zn単結晶フェライトコア片であり、83
はその一方のコア片の対向面に成膜された高い飽和磁束
密度を有する金属磁性薄膜であり、84は一対のコア片
を接合する磁気ギャップとなる非磁性材、85は接合を
補強するボンディングガラスである。
気ヘッドには、Mn−Zn多結晶フェライト等をスライ
ダ−に用いたモノリシック型磁気ヘッドと、CaTiO
3等の非磁性材料をスライダ−とし、Mn−Zn単結晶
フェライト等で形成した磁気ヘッドコアを、スライダ−
のスリットに保持したコンポジット型の磁気ヘッドがあ
る。Mn−Znフェライトは飽和磁束密度が5000G
程度であり、フェライトのみで構成した磁気ヘッドコア
では、高周波、高密度化に対応するために1000〜1
500Oeと高保磁力化が進んだ磁気ディスクを飽和磁
化させるのに、十分な磁界強度を発生できない。そのた
めに、Mn−Zn単結晶フェライトコア片の少なくとも
一方の対向面に、金属磁性薄膜を成膜した複合型の磁気
ヘッドを用いたコンポジット型の浮上式磁気ヘッドも用
いられてきている。図7と図8は高周波、高密度記録の
磁気ディスク装置に使用される浮上式複合型磁気ヘッド
とその電磁変換部を構成する複合型磁気ヘッドコアの基
本構成を示す斜視図である。図7において、71は浮上
型磁気ヘッド、72はCaTiO3等の非磁性材料で構
成したスライダ−である。磁気ヘッドコア73はエアベ
アリング76に形成されたスリット74にモ−ルドガラ
ス75により固定保持されている。図8において、8
2、82’は磁気ヘッドコア81を構成する高透磁率の
一対のMn−Zn単結晶フェライトコア片であり、83
はその一方のコア片の対向面に成膜された高い飽和磁束
密度を有する金属磁性薄膜であり、84は一対のコア片
を接合する磁気ギャップとなる非磁性材、85は接合を
補強するボンディングガラスである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】面記録密度の高密度化
のために、トラック記録密度と線記録密度が高くなり、
それに対処するために、磁気ヘッドも狭トラック化と小
磁気ギャップ長化と共に、公称寸法に対しての厳しい寸
法精度が要求される。磁気ギャップ長の精度を確保する
ために、磁気ギャップ材としてSiO2 を成膜して圧着
接合したり、SiO2 を成膜した両コア片をガラス膜を
介して接合する等、SiO2 膜でギャップ長を規定する
方法が用いられている。図9は単結晶フェライトコア片
91、91’の双方に金属磁性薄膜95、95’を成膜
し、SiO2 膜93とガラス膜92とSiO2 膜93’
とからなる磁気ギャップを有する磁気ヘッドコアのギャ
ップ近傍を示す図である。この磁気ギャップ近傍を構成
する各要素の400〜550℃近辺における熱膨張係数
は、フェライトコア片が70×10-7/℃前後、金属磁
性薄膜はFe−Al−Si系薄膜で140×10-7/℃
前後、モ−ルドガラスとガラス膜が100×10-7/℃
前後なのに対し、SiO2 膜の熱膨張係数は5×10-7
/℃前後と非常に小さい。このような大きな熱膨張係数
の違いによって、スライダ−のスリットに埋設した磁気
ヘッドコアをモ−ルドガラスで固着する工程で、トラッ
ク幅側の両端近傍のSiO2膜 とガラス膜に大きな引張
応力が作用する。特にガラス膜には、8〜10kg/c
m2の破壊靭性値を超える大きな引張応力が働き、ガラ
ス膜を起点として磁気ギャップにクラックが発生し易く
なり、ヘッド特性が劣化するという課題がある。
のために、トラック記録密度と線記録密度が高くなり、
それに対処するために、磁気ヘッドも狭トラック化と小
磁気ギャップ長化と共に、公称寸法に対しての厳しい寸
法精度が要求される。磁気ギャップ長の精度を確保する
ために、磁気ギャップ材としてSiO2 を成膜して圧着
接合したり、SiO2 を成膜した両コア片をガラス膜を
介して接合する等、SiO2 膜でギャップ長を規定する
方法が用いられている。図9は単結晶フェライトコア片
91、91’の双方に金属磁性薄膜95、95’を成膜
し、SiO2 膜93とガラス膜92とSiO2 膜93’
とからなる磁気ギャップを有する磁気ヘッドコアのギャ
ップ近傍を示す図である。この磁気ギャップ近傍を構成
する各要素の400〜550℃近辺における熱膨張係数
は、フェライトコア片が70×10-7/℃前後、金属磁
性薄膜はFe−Al−Si系薄膜で140×10-7/℃
前後、モ−ルドガラスとガラス膜が100×10-7/℃
前後なのに対し、SiO2 膜の熱膨張係数は5×10-7
/℃前後と非常に小さい。このような大きな熱膨張係数
の違いによって、スライダ−のスリットに埋設した磁気
ヘッドコアをモ−ルドガラスで固着する工程で、トラッ
ク幅側の両端近傍のSiO2膜 とガラス膜に大きな引張
応力が作用する。特にガラス膜には、8〜10kg/c
m2の破壊靭性値を超える大きな引張応力が働き、ガラ
ス膜を起点として磁気ギャップにクラックが発生し易く
なり、ヘッド特性が劣化するという課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のコンポジット型
の浮上式複合型磁気ヘッドは、磁気ヘッドコアを構成す
る一対のMn−Zn単結晶フェライトコア片を対向して
配置し、コア片の少なくとも一方の対向面に金属磁性薄
膜を形成し、磁気ギャップを有する磁気ヘッドコアを非
磁性のスライダ−のエアベアリングに設けたスリットに
埋設、固着したコンポジット型の浮上式磁気ヘッドであ
って、磁気ギャップを構成する非磁性層は、トラック中
央部からトラック幅側の両端近傍にかけてのSiO2 膜
とガラス膜との非磁性層と、トラック幅側の両端近傍に
おける実質的にSiO2 膜を含まない非磁性層とよりな
る複合構造を有している。本発明は、特にMn−Zn単
結晶フェライトコア片の双方のコア片の対向面に、金属
磁性薄膜を成膜した両膜の複合型磁気ヘッドコアにはよ
り効果がある。トラック幅側の両端近傍における実質的
にSiO2 膜を含まない非磁性層は、トラック幅側の両
端からの深さが0.2μm〜2μmであリ、上限は、ト
ラック幅側の両端からの深さがトラック幅の20%以下
であることが望ましい。トラック中央部からトラック幅
側の両端近傍にかけてのSiO2 膜を含む非磁性層は、
主として、SiO2 膜とガラス膜との2層構造、また
は、主として、SiO2 膜とガラス膜とSiO2 膜との
3層構造であり、実質的にSiO2 膜を含まない非磁性
層は、モ−ルドガラスとSiO2 膜のSiO2 とガラス
膜とが混在した状態になっている。
の浮上式複合型磁気ヘッドは、磁気ヘッドコアを構成す
る一対のMn−Zn単結晶フェライトコア片を対向して
配置し、コア片の少なくとも一方の対向面に金属磁性薄
膜を形成し、磁気ギャップを有する磁気ヘッドコアを非
磁性のスライダ−のエアベアリングに設けたスリットに
埋設、固着したコンポジット型の浮上式磁気ヘッドであ
って、磁気ギャップを構成する非磁性層は、トラック中
央部からトラック幅側の両端近傍にかけてのSiO2 膜
とガラス膜との非磁性層と、トラック幅側の両端近傍に
おける実質的にSiO2 膜を含まない非磁性層とよりな
る複合構造を有している。本発明は、特にMn−Zn単
結晶フェライトコア片の双方のコア片の対向面に、金属
磁性薄膜を成膜した両膜の複合型磁気ヘッドコアにはよ
り効果がある。トラック幅側の両端近傍における実質的
にSiO2 膜を含まない非磁性層は、トラック幅側の両
端からの深さが0.2μm〜2μmであリ、上限は、ト
ラック幅側の両端からの深さがトラック幅の20%以下
であることが望ましい。トラック中央部からトラック幅
側の両端近傍にかけてのSiO2 膜を含む非磁性層は、
主として、SiO2 膜とガラス膜との2層構造、また
は、主として、SiO2 膜とガラス膜とSiO2 膜との
3層構造であり、実質的にSiO2 膜を含まない非磁性
層は、モ−ルドガラスとSiO2 膜のSiO2 とガラス
膜とが混在した状態になっている。
【0005】
【作用】図5、図6はコンポジット型の浮上式複合型磁
気ヘッドのスライダ−のスリットにモ−ルドガラスによ
り固着された状態における、磁気ヘッドコアの磁気ギャ
ップ近傍の応力分布状態のシミュレ−ションの結果を示
す図である。図5は本発明の磁気ヘッドコア、図6は従
来の磁気ヘッドコアに関するものである。図5(a)に
おいて、1は磁気ギャップを構成する非磁性層が磁気ギ
ャップのトラック幅側の端部近傍のガラス膜とSiO2
膜のSiO2 とモ−ルドガラスとが混在して、実質的に
SiO2 膜を含まない領域である。2は磁気ギャップを
構成する非磁性層がSiO2 膜とガラス膜とSiO2 膜
との3層構造を有する領域である。図5(b)におい
て、フェライトコア片と金属磁性薄膜と非磁性層の応力
の分布状態をみると、1、2共にフェライトコア片にか
かる応力は小さく、金属磁性薄膜には小さい引張応力が
作用している。非磁性層を比較すると、1のSiO2膜
を含まない領域では圧縮応力が作用しているが、2の3
層構造でもガラス膜には引張応力が、SiO2 膜にも
小さい引張応力が作用している。1、2のガラス部へ作
用している引張応力は破壊靭性値以下であり、クラック
を発生するレベルの大きさではなく、また、SiO2 膜
に作用する引張応力もSiO2 膜の破壊靱性値までには
いたらない。このように、本発明の浮上式磁気ヘッド
は、スライダ−に組み込んだ後の磁気ヘッドコアの、磁
気ギャップのトラック幅側の両端から0.2μm〜2μ
mの範囲を、実質的にSiO2 膜を含まない、SiO2
膜のSiO2 、ボンディングガラス、モ−ルドガラスが
混在した非磁性層とすることにより、溶融したモ−ルド
ガラスが固化する際に、SiO2膜 とガラス膜との熱膨
張係数の違いにより生ずる引張応力が緩和され、クラッ
クの発生が抑制できると考えられる。一方、図6に示す
ように従来の磁気ヘッドでは、(b)に示すようにフェ
ライトコア片と金属磁性薄膜にかかる応力状態は、本発
明の磁気ヘッドと同様でクラックが発生する危険性はな
い。しかし、トラック幅側の端部からはなれた領域2の
ガラス膜に働く引張応力は破壊靭性値以下であるが、端
部に近い1の領域のガラス膜には破壊靱性値をこえる引
張応力が働き、これがクラック発生の起点となり、この
クラックが進展拡大していく。尚、磁気ギャップの実質
的にSiO2 膜を含まない非磁性層を、トラック幅側か
らの深さを両端から0.2μm〜2μmの範囲に規定し
たのは次の理由からである。0.2μm以下であると応
力緩和の効果が小さく、クラック発生の防止ができな
い。2μm以上になると磁気ギャップ長を精度良く形成
する目的で成膜したSiO2 膜の部分が少なくなって、
実質的にSiO2 膜を含まない非磁性層が多くなり、逆
に正確な磁気ギャップ長が形成出来なくなるためであ
る。また、この0.2〜2μmという深さは、一義的に
決めるものではなく、トラック幅との相対的関係におい
て決める必要があり、特にトラック幅が狭くなると、ト
ラック幅の20%以下にするほうが効果的である。ま
た、実開昭57−189131号公報、実開昭57−1
89130号公報には、スパッタリング層を形成したギ
ャップ近傍の凹部に所定の段差を設けて、ギャップ近傍
の凹部に、ガラス質材をスパッタリング層にまで侵入す
るようにした構成のVTRヘッドが開示されている。し
かし、開示されているVTRヘッドは、本発明とは目
的、構成、作用効果を異にするものである。
気ヘッドのスライダ−のスリットにモ−ルドガラスによ
り固着された状態における、磁気ヘッドコアの磁気ギャ
ップ近傍の応力分布状態のシミュレ−ションの結果を示
す図である。図5は本発明の磁気ヘッドコア、図6は従
来の磁気ヘッドコアに関するものである。図5(a)に
おいて、1は磁気ギャップを構成する非磁性層が磁気ギ
ャップのトラック幅側の端部近傍のガラス膜とSiO2
膜のSiO2 とモ−ルドガラスとが混在して、実質的に
SiO2 膜を含まない領域である。2は磁気ギャップを
構成する非磁性層がSiO2 膜とガラス膜とSiO2 膜
との3層構造を有する領域である。図5(b)におい
て、フェライトコア片と金属磁性薄膜と非磁性層の応力
の分布状態をみると、1、2共にフェライトコア片にか
かる応力は小さく、金属磁性薄膜には小さい引張応力が
作用している。非磁性層を比較すると、1のSiO2膜
を含まない領域では圧縮応力が作用しているが、2の3
層構造でもガラス膜には引張応力が、SiO2 膜にも
小さい引張応力が作用している。1、2のガラス部へ作
用している引張応力は破壊靭性値以下であり、クラック
を発生するレベルの大きさではなく、また、SiO2 膜
に作用する引張応力もSiO2 膜の破壊靱性値までには
いたらない。このように、本発明の浮上式磁気ヘッド
は、スライダ−に組み込んだ後の磁気ヘッドコアの、磁
気ギャップのトラック幅側の両端から0.2μm〜2μ
mの範囲を、実質的にSiO2 膜を含まない、SiO2
膜のSiO2 、ボンディングガラス、モ−ルドガラスが
混在した非磁性層とすることにより、溶融したモ−ルド
ガラスが固化する際に、SiO2膜 とガラス膜との熱膨
張係数の違いにより生ずる引張応力が緩和され、クラッ
クの発生が抑制できると考えられる。一方、図6に示す
ように従来の磁気ヘッドでは、(b)に示すようにフェ
ライトコア片と金属磁性薄膜にかかる応力状態は、本発
明の磁気ヘッドと同様でクラックが発生する危険性はな
い。しかし、トラック幅側の端部からはなれた領域2の
ガラス膜に働く引張応力は破壊靭性値以下であるが、端
部に近い1の領域のガラス膜には破壊靱性値をこえる引
張応力が働き、これがクラック発生の起点となり、この
クラックが進展拡大していく。尚、磁気ギャップの実質
的にSiO2 膜を含まない非磁性層を、トラック幅側か
らの深さを両端から0.2μm〜2μmの範囲に規定し
たのは次の理由からである。0.2μm以下であると応
力緩和の効果が小さく、クラック発生の防止ができな
い。2μm以上になると磁気ギャップ長を精度良く形成
する目的で成膜したSiO2 膜の部分が少なくなって、
実質的にSiO2 膜を含まない非磁性層が多くなり、逆
に正確な磁気ギャップ長が形成出来なくなるためであ
る。また、この0.2〜2μmという深さは、一義的に
決めるものではなく、トラック幅との相対的関係におい
て決める必要があり、特にトラック幅が狭くなると、ト
ラック幅の20%以下にするほうが効果的である。ま
た、実開昭57−189131号公報、実開昭57−1
89130号公報には、スパッタリング層を形成したギ
ャップ近傍の凹部に所定の段差を設けて、ギャップ近傍
の凹部に、ガラス質材をスパッタリング層にまで侵入す
るようにした構成のVTRヘッドが開示されている。し
かし、開示されているVTRヘッドは、本発明とは目
的、構成、作用効果を異にするものである。
【0006】
【実施例】以下、実施例を参照しながら本発明について
さらに詳細に説明する。 (実施例1)直径76mm、厚さ2mmのFe−Al−
Si合金タ−ゲットを用い、平板状、及び、凹断面形状
のMn−Zn単結晶フェライト基板の双方の磁気ギャッ
プ対向面に、マグネトロンスパッタ法により、厚さ2μ
mのFe−Al−Si系の金属磁性薄膜を成膜した。ス
パッタリングは下記の条件で行った。 RFパワ− 350W タ−ゲット基板間距離 70mm 基板温度 300℃ 到達真空度 5×10-4Pa ガス圧力 7×10-1Pa 次に、Fe−Al−Si系の金属磁性薄膜上にSiO2
膜を形成し、基板同志をガラス膜で溶着し、ボンディン
グガラスで接着の補強を行なった。その溶着体を切断し
て、ラップ仕上げ、トラック切欠き加工を行ない、磁気
ヘッドコアとした。この磁気ヘッドコア73を図7に示
すように、非磁性スライダ−72のエアベアリング76
に形成されたスリット74に埋設し、モ−ルドガラス4
5で固着後、記録媒体対向面等の仕上げ加工を行ない、
基本構成が同じコンポジット型の浮上式磁気ヘッドを作
製した。図2に磁気ヘッドコアの磁気ギャップ近傍の構
成を示す。尚、磁気ギャップ深さは5μm、SiO2 膜
は0.2μm、ガラス膜は0.2μm、ギャップ長は
0.6μm一定狙いとし、トラック幅は15、10、5
μmの3種類とした。、ボンディングガラスはPbO−
SiO2−B2O3−Na2O系、モ−ルドガラスはPbO
−SiO2−Al2O3−B2O3O系を用いた。SiO2膜
を含まない非磁性層の深さとクラック発生状況、磁気
ギャップ長との関係を検討するために、ボンディング温
度は600℃±10℃とし、モ−ルディング温度に関し
ては500℃±50℃の範囲で条件を変えて行なった。
また、Mn−Zn単結晶フェライトの組成はMnO:2
7モル%、ZnO:18モル%、残部実質的にFe2O3
のものを用いた。
さらに詳細に説明する。 (実施例1)直径76mm、厚さ2mmのFe−Al−
Si合金タ−ゲットを用い、平板状、及び、凹断面形状
のMn−Zn単結晶フェライト基板の双方の磁気ギャッ
プ対向面に、マグネトロンスパッタ法により、厚さ2μ
mのFe−Al−Si系の金属磁性薄膜を成膜した。ス
パッタリングは下記の条件で行った。 RFパワ− 350W タ−ゲット基板間距離 70mm 基板温度 300℃ 到達真空度 5×10-4Pa ガス圧力 7×10-1Pa 次に、Fe−Al−Si系の金属磁性薄膜上にSiO2
膜を形成し、基板同志をガラス膜で溶着し、ボンディン
グガラスで接着の補強を行なった。その溶着体を切断し
て、ラップ仕上げ、トラック切欠き加工を行ない、磁気
ヘッドコアとした。この磁気ヘッドコア73を図7に示
すように、非磁性スライダ−72のエアベアリング76
に形成されたスリット74に埋設し、モ−ルドガラス4
5で固着後、記録媒体対向面等の仕上げ加工を行ない、
基本構成が同じコンポジット型の浮上式磁気ヘッドを作
製した。図2に磁気ヘッドコアの磁気ギャップ近傍の構
成を示す。尚、磁気ギャップ深さは5μm、SiO2 膜
は0.2μm、ガラス膜は0.2μm、ギャップ長は
0.6μm一定狙いとし、トラック幅は15、10、5
μmの3種類とした。、ボンディングガラスはPbO−
SiO2−B2O3−Na2O系、モ−ルドガラスはPbO
−SiO2−Al2O3−B2O3O系を用いた。SiO2膜
を含まない非磁性層の深さとクラック発生状況、磁気
ギャップ長との関係を検討するために、ボンディング温
度は600℃±10℃とし、モ−ルディング温度に関し
ては500℃±50℃の範囲で条件を変えて行なった。
また、Mn−Zn単結晶フェライトの組成はMnO:2
7モル%、ZnO:18モル%、残部実質的にFe2O3
のものを用いた。
【0007】(実施例1)表1にクラック発生状況の結
果を示す。 表1に示すように、SiO2膜 を含まない非磁性層の
深さが0.2μm以上であれば、磁気ギャップにクラッ
クが発生しないことがわかった。
果を示す。 表1に示すように、SiO2膜 を含まない非磁性層の
深さが0.2μm以上であれば、磁気ギャップにクラッ
クが発生しないことがわかった。
【0008】(実施例2)実施例1でクラックの発生し
なかた磁気ヘッドコアの磁気ギャップ長の精度について
観察を行なった。 表2にその結果をしめす。 表2よりSiO2膜 を含まない非磁性層の深さが2μ
m以下であれば、実用的に支障のないレベルのギャップ
精度を得ることができる。
なかた磁気ヘッドコアの磁気ギャップ長の精度について
観察を行なった。 表2にその結果をしめす。 表2よりSiO2膜 を含まない非磁性層の深さが2μ
m以下であれば、実用的に支障のないレベルのギャップ
精度を得ることができる。
【0009】
【発明の効果】本発明の浮上式磁気ヘッドは、磁気ギャ
ップを形成する非磁性層のトラック幅側の両端近傍の応
力集中を緩和することにより、非磁性層に発生するクラ
ックの発生を低減し、ヘッド特性を向上することができ
る。
ップを形成する非磁性層のトラック幅側の両端近傍の応
力集中を緩和することにより、非磁性層に発生するクラ
ックの発生を低減し、ヘッド特性を向上することができ
る。
【0010】
【図1】本発明のコンポジット型の浮上式型磁気ヘッド
の電磁変換部を示す斜視図である。
の電磁変換部を示す斜視図である。
【図2】本発明の金属磁性薄膜を成膜した両膜の複合型
磁気ヘッドコアの磁気ギャップ部の図1のA部拡大図で
ある。
磁気ヘッドコアの磁気ギャップ部の図1のA部拡大図で
ある。
【図3】本発明の金属磁性薄膜を成膜した形膜の複合型
磁気ヘッドコアの磁気ギャップ部の拡大図である。
磁気ヘッドコアの磁気ギャップ部の拡大図である。
【図4】磁気ヘッドコアをスライダ−のスリットに埋設
し、モ−ルドガラスで固着する状態を示す斜視図であ
る。
し、モ−ルドガラスで固着する状態を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の磁気ヘッドコアの磁気ギャップ部の応
力分布のシミュレションの結果を示す図である。
力分布のシミュレションの結果を示す図である。
【図6】従来の磁気ヘッドコアの磁気ギャップ部の応力
分布のシミュレションの結果を示す図である。
分布のシミュレションの結果を示す図である。
【図7】基本的構成のコンポジット型浮上式複合型磁気
ヘッドの斜視図である。
ヘッドの斜視図である。
【図8】基本的構成の複合型磁気ヘッドコアの斜視図で
ある。
ある。
【図9】従来の磁気ヘッドコアの磁気ギャップ部の拡大
図である。
図である。
11 コンポジット型浮上式磁気ヘッド
12 スライダ−
13 複合型磁気ヘッドコア
14 スリット
15 モ−ルドガラス
16 エアベアリング
21 Mn−Zn単結晶コア片
22 ガラス膜
23 SiO2膜
24 SiO2膜を含まない非磁性層
25 金属磁性薄膜
31 Mn−Zn単結晶コア片
32 ガラス膜
33 SiO2膜
34 SiO2膜を含まない非磁性層
35 金属磁性薄膜
Gl ギャップ長さ
Tw トラック幅
L SiO2膜を含まない非磁性層トラック幅側の端部
からの深さ
からの深さ
Claims (5)
- 【請求項1】 磁気ヘッドコアを構成する一対のMn−
Zn単結晶フェライトコア片が対向して配置され、前記
コア片の少なくとも一方の対向面に金属磁性薄膜が形成
され、磁気ギャップを有する複合型磁気ヘッドコアが非
磁性のスライダ−のエアベアリングに設けられたスリッ
トに埋設、固着されたコンポジット型の浮上式磁気ヘッ
ドであって、 前記磁気ギャップを構成する非磁性層は、トラック中央
部からトラック幅側の両端近傍にかけてのSiO2 膜と
ガラス膜よりなる非磁性層と、トラック幅側の両端近傍
における実質的にSiO2 膜を含まない非磁性層とより
なる複合構造を有していることを特徴とするコンポジッ
ト型の浮上式磁気ヘッド。 - 【請求項2】 前記磁気ヘッドコアは、一対のMn−Z
n単結晶フェライトコア片の双方の対向面に、金属磁性
薄膜が成膜された両膜の複合型磁気ヘッドコアであるこ
とを特徴とする請求項1に記載のコンポジット型の浮上
式磁気ヘッド。 - 【請求項3】 前記トラック幅側の両端近傍における実
質的にSiO2 膜を含まない非磁性層は、トラック幅側
の両端からの深さが0.2μm〜2μmであることを特
徴とする請求項1、または、2に記載のコンポジット型
の浮上式磁気ヘッド。 - 【請求項4】 前記トラック幅側の両端近傍における実
質的にSiO2 膜を含まない非磁性層は、トラック幅側
の両端からの深さがトラック幅の20%以下であること
を特徴とする請求項3記載のコンポジット型の浮上式磁
気ヘッド。 - 【請求項5】 前記トラック中央部からトラック幅側の
両端近傍にかけてのSiO2 膜とガラス膜とよりなる非
磁性層は、主として、SiO2膜とガラス膜との2層構
造、または、主として、SiO2 膜とガラス膜とSiO
2 膜との3層構造であることを特徴とする請求項1ない
し4の何れかに記載のコンポジット型の浮上式磁気ヘッ
ド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17095991A JPH0520657A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 浮上式複合型磁気ヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17095991A JPH0520657A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 浮上式複合型磁気ヘツド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0520657A true JPH0520657A (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=15914560
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17095991A Pending JPH0520657A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 浮上式複合型磁気ヘツド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0520657A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61214111A (ja) * | 1985-03-19 | 1986-09-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 磁気ヘツドにおけるギヤツプスペ−サ形成方法 |
| JPH01102706A (ja) * | 1987-10-16 | 1989-04-20 | Hitachi Metals Ltd | 複合型磁気ヘッド |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP17095991A patent/JPH0520657A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61214111A (ja) * | 1985-03-19 | 1986-09-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 磁気ヘツドにおけるギヤツプスペ−サ形成方法 |
| JPH01102706A (ja) * | 1987-10-16 | 1989-04-20 | Hitachi Metals Ltd | 複合型磁気ヘッド |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0342227B1 (en) | Laminated sendust metal-in-gap video head | |
| JPH0758527B2 (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPH0520657A (ja) | 浮上式複合型磁気ヘツド | |
| JP2783723B2 (ja) | 浮上式磁気ヘッド | |
| JPS6143765B2 (ja) | ||
| JPS60231903A (ja) | 複合型磁気ヘツドおよびその製造方法 | |
| JPS61184712A (ja) | 複合型浮上磁気ヘツド | |
| JPS61280009A (ja) | 磁気ヘツド | |
| JP2762885B2 (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPS61280010A (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPS6218617A (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPH04341908A (ja) | 複合磁気ヘッド | |
| JPH06223350A (ja) | 浮上型の磁気ヘッド | |
| JPH0620223A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH06223351A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH07121819A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH0673165B2 (ja) | 磁気ヘッドの製造方法 | |
| JPH06203323A (ja) | 磁気ヘッド及びその製造方法 | |
| JPH06231425A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPS63255801A (ja) | 複合磁気ヘツドの製造方法 | |
| JPS63288407A (ja) | 磁気ヘツドの製造方法 | |
| JPS62154315A (ja) | 磁気ヘツド | |
| JPH06111230A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH06176311A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH05189715A (ja) | 浮上式複合型磁気ヘッド |