JPH05212216A - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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Publication number
JPH05212216A
JPH05212216A JP4022776A JP2277692A JPH05212216A JP H05212216 A JPH05212216 A JP H05212216A JP 4022776 A JP4022776 A JP 4022776A JP 2277692 A JP2277692 A JP 2277692A JP H05212216 A JPH05212216 A JP H05212216A
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JP
Japan
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porous pipe
filtration
porous
casing
wall
Prior art date
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Application number
JP4022776A
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English (en)
Inventor
Shinichi Nakao
真一 中尾
Toru Taniguchi
徹 谷口
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Reika Kogyo KK
Original Assignee
Reika Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポーラス材の目詰まりを効果的に防止して、
濾過効率を低下させることなく、濾過を行う濾過装置を
提供する。 【構成】 ステンレス製のケーシング11の内部にポー
ラスパイプ13を設置し、ポーラスパイプ13の内部に
試料液を圧入する。そして、ポーラスパイプ13の外壁
からしみ出してきた濾液を取出し口17から取出すこと
により濾過操作を行う。このときに、ピストン29や撹
拌体51によりポーラスパイプ13の内壁部分に乱流や
往復流を発生させることによって、ポーラスパイプ13
内壁への沈澱の付着を防止することにより、目詰まりの
発生による濾過効率を低下を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は濾過装置、特に連続的に
濾過操作を行う濾過装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】最終生成物に結晶などが発生した場合に
は、結晶と濾液とを分離する濾過操作が行われるが、こ
の濾過操作において最も一般的に用いられているものは
濾紙である。多くの場合、濾過を効率良く行うために、
濾紙はなるべく表面積が大きくなるように折り畳まれて
から濾過操作が行われる。
【0003】ところが、生成する結晶の粒径が極めて小
さい場合には、濾紙の目詰まりを生じ、これによって濾
液が落ちてくる速度が低下し、濾過操作が迅速に行えな
くなるので、このような場合には吸引濾過が行われる。
【0004】吸引濾過は、ブフナー漏斗(ヌッチェとも
いう)や目ざら漏斗を吸引フラスコに備え付け、ポンプ
で吸引フラスコ内を減圧し、これにより吸引フラスコ内
への濾液の滴下速度を増加させるものである。このよう
な吸引濾過は、微小な結晶が得られた場合にも迅速に濾
過操作を行うことができるので、多くの化学実験操作に
用いられている。なお、吸引濾過を行うに当たっては、
濾過される結晶の量が少ない場合には目ざら漏斗が用い
られ、多い場合にはブフナー漏斗(ヌッチェ)が用いら
れるようになっている。
【0005】しかしながら、通常の濾過を行うにしても
吸引濾過を行うにしても、フィルタである濾紙が紙でで
きているため、破損しやすく、また破損によって生じた
紙片が生成物の中に混入してしまうことがある。
【0006】そこで、このような難点を解決するため
に、フィルタとしてグラスフィルタを用いて吸引濾過を
行うことがある。また、濾液のみが必要な場合には、こ
れとセライトを組み合わせてセライト濾過を行って、よ
り迅速かつ精密な濾過操作を行うこともある。このよう
なグラスフィルタは、細孔の大きさが5〜100ミクロ
ン程度のものが数種類あり、分離精製の対象に応じてそ
の種類が選択されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、グラス
フィルタなどを初めとして、多孔性の部材でフィルタを
構成した場合には、濾過時にフィルタの目詰まりが生
じ、濾過効率が低下するという問題があった。
【0008】また、グラスフィルタなどのポーラス材を
フィルタ材として用いた場合には、これは濾紙などと異
なり使い捨てでないため、フィルタへの付着物を除去し
て再使用する必要があるが、洗浄時にも目詰まりを除去
することが困難であるという問題もある。
【0009】そして、洗浄時においては、ポーラス材に
目詰まりが生じていると、装置内に残留した沈澱によっ
て、後の別の濾過精製に悪影響を及ぼすことになる。こ
のため通常は、目詰まり箇所に合わせて機器の洗浄が行
われることとなるが、この場合には、洗浄の必要がない
箇所を更に洗浄することとなり、作業効率が悪くなるこ
とに加えて、装置の磨耗なども早めることにもなる。
【0010】このようにして、ポーラス材をフィルタ材
として用いた場合には、フィルタの目詰まりによる濾過
効率の低下や、洗浄の困難を招くことになる。
【0011】本発明は以上のような課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、ポーラス材フィルタの目詰
まりを防止して迅速かつ簡易に濾過を行うとともに容易
に洗浄を行える濾過装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明に係る濾過装置においては、円筒形
のケーシングの内部に設けられ、該ケーシングとの間に
濾液室を形成するように設置される円筒形のポーラスパ
イプと、このポーラスパイプの内壁部分に乱流を生じさ
せる撹拌体、或いはポーラスパイプの内壁部分に往復流
を生じさせる起流手段を含み、前記撹拌体或いは起流手
段により生じる往復流或いは乱流によって前記ポーラス
パイプの内壁への沈澱物の付着を防止して、前記ポーラ
スパイプの目詰まりを防止することを特徴とする。な
お、前記撹拌体及び起流手段を共に備えることによっ
て、前記乱流と往復流を同時に発生させることによっ
て、いっそう効果的に前記ポーラスパイプの内壁への沈
澱物の付着を防止して、前記ポーラスパイプの目詰まり
を防止することも可能である。
【0013】また、前記撹拌体を前記ポーラスパイプ内
部で動かす駆動手段を備え、前記ポーラスパイプの内壁
に付着している沈澱物の剥離を促進することも可能であ
る。なお、上記の濾過装置のポーラスパイプ内部に気体
を供給する気体供給手段を備えると、洗浄の際にポーラ
スパイプ内部に気体を供給することによって洗浄効果を
向上させることが可能となり、また、前記ポーラスパイ
プ内に供給された試料を該ポーラスパイプ内に再び供給
する還流路を形成することで大量の試料が処理できるよ
うになる。更に、前記ポーラスパイプ内外の圧力差を調
節する圧力制御手段を備えることによって、装置の濾過
速度が調節できるようになる。
【0014】
【作用】以上のような構成を有する本発明の濾過装置に
おいては、ポーラスパイプを浸透することによって濾過
操作が行われるようになっているが、このときにポーラ
スパイプの内壁部分に乱流或いは往復流を生じさせる
と、ポーラスパイプの内壁に付着している沈澱が、この
乱流或いは往復流によって剥離されることとなる。従っ
て、ポーラスパイプの目詰まりがなくなり、ポーラスパ
イプの全体から迅速かつ均一に濾液が浸透してくること
となるので、濾過効率を低下させることなく効率的な濾
過操作が行えるようになる。
【0015】また、ポーラスパイプの内壁への沈澱の付
着が予め防止できると、洗浄の際に洗い残しが生じる可
能性が少なくなるので、洗浄も効率的に行えることとな
り、これに伴って、次の濾過精製におけるコンタミネー
ションの発生を防止することができるようになる。
【0016】このようにして、ポーラスパイプの内壁部
分に液流を生じさせることにより、ポーラスパイプの目
詰まりを防止するようにした場合には、前記撹拌体及び
起流手段を共に備え、乱流と往復流を同時に発生させる
ようにすれば、より効果的に沈澱を内壁から剥離させる
ことが可能になる。これは、撹拌体をポーラスパイプ内
部で動かすようにした場合も同様であり、しかも、撹拌
体の駆動と乱流や往復流の発生を同時に行うことによ
り、いっそう効果的に本願発明の目的である目詰まり防
止による濾過効率低下の防止を図ることが可能となる。
【0017】また、ポーラスパイプ内部に気体を供給す
るようにすると、濾過操作後このポーラスパイプを洗浄
する際に、バブルを導入することによって、効果的に洗
浄が行えることとなり、次に行われる濾過精製でのコン
タミネーションの発生を防止することができるようにな
る。
【0018】なお、還流路を構成することにより、大量
の試料液を連続的に処理できるようになる。そして、圧
力制御手段によって、前記ポーラスパイプ内外の圧力差
が調節されることによって、ポーラスパイプを濾液が浸
透する速度を調節することができるので、これにより装
置の濾過速度を調節することが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図に基
づいて説明をしていく。
【0020】図1は、本発明の第1実施例に係る濾過装
置の構成を示す図である。この第1実施例の濾過装置
は、ステンレス製のケーシング11と、この内部に設置
されているポーラスパイプ13とを有し、このポーラス
パイプ13とケーシング11の間には濾液室15が形成
されている。そして、ケーシング11には取出し口17
が設置され、ここから濾液室15に貯留されている濾液
が取り出されることとなる。ポーラスパイプ13の内部
には、供給口19から試料液が供給されることとなる
が、この供給口19へは、供給制御手段21から試料液
が供給されるようになっている。この供給制御装置21
には、導入口23が設置され、ここへ外部から試料液が
注入されるようになっている。従って、外部から導入口
23に試料液が注入されると、供給制御装置21を介し
てポーラスパイプ13内に試料液が供給されることとな
る。
【0021】また、本装置においては、大量の試料溶液
を濾過できるようにするために、還流路を構成している
ので、ポーラスパイプ13の内容積よりも多量の試料液
を同時に濾過精製することができるようになっている。
すなわち本装置において還流路を構成しているために、
還流路を構成した分だけ余計の試料液を装置内に注入す
ることができるのである。そして、濾過されることによ
り減少した試料溶液は、注入口23から随時補給される
ようになっている。
【0022】ところで、試料液に含まれている沈澱の粒
径が小さく、濾過が迅速に行われないような場合には、
ポンプ37によって濾液室15内の圧力が下げられる。
そして、濾液室15にある程度濾液が溜った時点で、取
出し口17から濾液が取り出されることとなる。このよ
うに、ポーラスパイプ13の内外での圧力差を大きくす
ることによって濾液の浸透速度が向上するので、濾過操
作の迅速化を図ることができるようになっている。な
お、ポンプ37によって濾液室15内の濾液が吸い出さ
れてしまった場合には、ポンプ37に至る途中で濾液が
取り出されることとなる。
【0023】ここで、装置を洗浄するときには、還流路
に接続されている気体供給手段35によってポーラスパ
イプ13内に気泡が送り込まれる。そして、このポーラ
スパイプ13内に送り込まれた気泡によって、ポーラス
パイプ13内壁に付着残留している沈澱の剥離が行われ
ることとなる。この剥離作用は界面の変化をともなって
いるため、液体または気体単独の場合よりも効果的に剥
離洗浄を行うことが可能である。
【0024】この図1に示すように、ポーラスパイプ1
3の上部には、ポーラスパイプ13内部の流体を上下方
向に振動させる起流装置25が設置されている。この起
流装置25は、シリンダ27と、ピストン29とから構
成され、シリンダ27とケーシング11の接合部にはダ
イアフラム28が設置されている。そして、シリンダ2
7には排出口31が設置され、この排出口31は、前記
供給制御装置21に接続され、これによって供給口19
と排出口31をつなぐ還流路が形成されるようになって
いる。更に、供給制御手段21には圧力調整装置33が
設置されており、この圧力調整装置33によって還流路
内を循環する流体の圧力が調整されるようになってい
る。更に、この還流路には気体供給手段35が接続され
ており、ポーラスパイプ13の内部に気体を供給するよ
うになっている。また更に、ケーシング11には、濾液
室15内の圧力を調節するポンプ37が、接続口39を
介して接続されている。
【0025】上記のように構成される本第1実施例の濾
過装置においては、第1の圧力調整装置33によってポ
ーラスパイプ13内部の圧力が上げられると、試料液が
ポーラス材を浸透し濾過されることによって生成した濾
液が、ポーラスパイプ13の外壁の濾液室15に貯留し
てくるようになる。そして、この濾液室15に貯留され
た濾液が、取出し口17から取り出されるようになって
いる。
【0026】ここで、濾過操作が行われる時には、起流
手段25によってポーラスパイプ13内部の流体が加振
され、これにより、ポーラスパイプ13内壁部分に往復
流が発生する。こうなると、起流手段25により生じる
往復流によってポーラスパイプ13の内壁に付着する沈
澱が剥離されることとなるので、試料液に含まれている
沈澱のポーラスパイプ13内壁への付着による目詰まり
の発生が防止される。従って、本第1実施例に係る濾過
装置を用いた場合には、起流手段25により生じる往復
流によって濾過操作時の目詰まりの発生が防止でき、こ
れによって濾過効率を低下させることなく濾過を行うこ
とができるようになる。
【0027】ここで、図2は本発明の第2実施例に係る
濾過装置の構成を示したものである。本第2実施例にお
いて特徴的なことは、撹拌体51がポーラスパイプ13
の内部に設置されていることである。この撹拌体51
は、ステンレス製の撹拌棒51aに、ステンレス製の撹
拌板51bが螺旋状に巻かれることによって構成されて
いる。なお、この撹拌体51はポーラスパイプ13に固
定接続されている。そしてこの螺旋状に巻かれた撹拌板
51bによって、ポーラスパイプ13内に生じた流れが
あらゆる方向に拡散されることとなる。このように、撹
拌体51の存在により、ポーラスパイプ13内に生じる
流れが、あらゆる方向に拡散されることによって、ポー
ラスパイプ13の内壁部分に乱流が発生するようにな
る。従って、本第2実施例においてはこの撹拌体51に
より生じる乱流によってポーラスパイプ13の内壁に付
着する沈澱が剥離されることとなり、これによって濾過
効率を低下させることなく濾過を行うことができること
となる。
【0028】ここで、気体供給手段35やポンプ37が
設置されていることは、第1実施例と同様であり、従っ
て、装置を洗浄するときには気体供給手段35が用いら
れ、装置の濾過効率を調節する場合にはポンプ37が使
用される。
【0029】図3は、図2に示す起流装置25を駆動す
る手段の構成の一例を示したものである。
【0030】実施例において、起流装置25は、モータ
40の回転力がリンク構造によりピストン29の上下運
動に変換されることによって、駆動するようになってい
る。ここで、上記のようなリンク構造は、クランク44
と、このクランク44に接続されている連結棒46と、
この連結棒46に接続されているレバー48とから構成
されている。レバー48は、スラスト49によってピス
トン軸29に接続されている。
【0031】モータ40が回転すると、クランク44が
固定節状の一点を中心として回転し、これがレバー48
の往復回転運動すなわち揺動運動となり、これによって
ピストン軸29aが上下方向に駆動するようになる。そ
して、ピストン軸29aの上下運動により、フラット2
9bが上下運動し、これに伴って流体が上下方向に流動
するようになる。なお、フラット29bは、図2(a)
に示されているような円盤状とするものばかりではな
く、例えば図2(b)に示されるような円錐形状とする
ことも可能である。なお、この形状は、流体を上下方向
に流動させるような構造であれば、あらゆる構造のもの
を用いることが可能である。また、前記起流手段25
は、ポーラスパイプ13内部の流体を加振するものに限
られず、ポーラスパイプ13の内壁部分に往復流を生じ
させるものであれば、いかなる手段を用いることも可能
である。
【0032】図4は、本発明の第3実施例に係る濾過装
置の構成を示す図である。
【0033】本第3実施例において特徴的なことは、起
流手段25と撹拌体51とが同時に設置されていること
である。この第3実施例によれば、起流手段25による
往復流と撹拌体51による乱流がポーラスパイプ13の
内壁部分に同時に発生し、これによりポーラスパイプ1
3の内壁に付着する沈澱が剥離されることよって濾過効
率を低下させることなく濾過が行われることとなる。
【0034】ここで、濾過時にポーラスパイプ13の内
壁に沈澱が付着して目詰まりが生じると、目詰まりした
場所では液の浸透が遅くなり、全体として濾過が行われ
る面積が少なくなるため、濾液室15に浸透してくる濾
液の速度が低下するようになる。従って、濾過を迅速に
行うためには、効果的に濾過時にポーラスパイプ13内
壁の目詰まりを防止することが必要である。
【0035】しかしながら、本第3実施例においては、
ポーラスパイプ13内で乱流と往復流とを同時発生させ
ることにより、第1実施例や第2実施例よりも強力に沈
澱の剥離を行うことができるようになる。従って、本第
3実施例においては、第1実施例や第2実施例よりも効
果的に目詰まりの防止、ひいては目詰まりに起因する上
記のような弊害を防止することができる。
【0036】図5は、本発明の第4実施例に係る濾過装
置の構成を示す図である。
【0037】本第4実施例において特徴的なことは、撹
拌体51が、上下方向に駆動することである。実施例に
おいては、撹拌体51の撹拌棒51aが、起流装置25
のピストン軸29の中を貫通して、図2に示されるよう
な駆動装置に接続されており、これによって撹拌体51
が上下方向に駆動するようになっている。この場合にお
いては、撹拌体51はポーラスパイプ13に接続されて
おらず、フリーな状態となっている。
【0038】本第4実施例においては、起流手段25が
作動していないときには、撹拌体51が上下方向に駆動
することにより、第2実施例に係る濾過装置よりも強力
な乱流がポーラスパイプ13の内壁部分に発生すること
となる。従って、乱流による沈澱の剥離作用は第2実施
例の濾過装置よりも強力となり、いっそう効果的に目詰
まりを防止することができるようになる。
【0039】そして更に、起流手段25が同時に作動し
た場合には、強力な乱流の発生に加えて往復流が発生
し、上記いずれの濾過装置よりも強力に目詰まりの防止
が図れることとなる。
【0040】ここで、通常濾液が必要な場合には、収率
等を求める必要性等から、沈澱に残留している濾液を分
離する必要がある。このときに、沈澱を溶媒で洗浄する
操作を、「洗い」と呼んでいるが、この「洗い」を行う
ためには、沈澱自体を撹拌などして、沈澱にしみ込んで
いる濾液を完全に洗い出す必要がある。本第4実施例の
濾過装置においては、撹拌体51と起流手段25を同時
に作動させることにより、ポーラスパイプ13内壁への
沈澱の付着を防止するとことの他に、ポーラスパイプ1
3の内壁に付着している沈澱の「洗い」をも効果的に行
うことができるようになっている。なお、この沈澱の
「洗い」の際に、第1及び第2の圧力制御装置を調節し
て、ポーラスパイプ13内外の圧力の大きさを逆転させ
たり、また、この圧力の逆転を迅速に行うことにより、
沈澱の「洗い」をいっそう効果的に行わせることも可能
である。更に、ポーラスパイプ13内外の圧力の大きさ
を逆転させることによって、ポーラスパイプ13の内壁
に付着している沈澱の除去を行うことも可能である。
【0041】以上のようにして、本実施例に係る濾過装
置においては、目詰まりを効果的に防止できるので、濾
過効率を低下させることなく、濾過を行うことが可能に
なる。従って、大量の試料液を、迅速かつ効率良く濾過
することが可能となり、また、濾過操作に必要な、試料
液の供給や、試料液の撹拌や、沈澱の洗い等や、装置自
体の洗浄を効果的に行えるようになる。更に、2つの圧
力制御装置を調整することにより、濾過の効率を容易に
制御することが可能であり、また、還流路を密閉型とす
ることで、水や酸素を嫌う物質の濾過精製に本装置を適
用することも可能になる。
【0042】ここで、本実施例のポーラスパイプ13に
は種々の多孔質材料、例えばセラミックなどを採用する
ことができるが、特に多孔質シリガラスが適している。
すなわち、南九州において豊富な火山噴出物(シラス)
のシリカガラスを原料にして生成したものが好適であ
る。
【0043】この多孔質シリカガラスは、まずシラスに
石灰と硼酸を加え、1300゜Cで溶解して多孔質ガラ
スの母体となる基礎ガラスを合成する。そして、これを
素材として、最終的な使用目的に合わせたパイプ状に成
形した後、600〜750゜C程度で熱処理し、ガラス
の組成を変化させて原料のCaOとB2 3 が遊離する
現象、すなわち分層を発生させる。
【0044】そして、この層は酸に溶け易いので熱処理
物を酸で処理すれば、これが溶出して微細な細孔を無数
に有する多孔質ガラスを生成できる。このように生成し
た多孔質シリカガラスは、その孔径等を処理段階におい
て制御することが容易なため、本発明のポーラスパイプ
13を形成する材料として非常に適している。
【0045】なお、ケーシング11は、ステンレス製で
なくとも、鉄、胴、チタン、プラスチックなどのあらゆ
る素材を使用することが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のようにして、本発明に係る濾過装
置においては、ポーラス材の目詰まりを効果的に防止で
きるので、濾過効率を低下させることなく濾過を行うこ
とが可能になる。これに加えて、濾過操作に必要な試料
液の供給や、試料液の撹拌や、沈澱の洗い等や、装置自
体の洗浄を効果的に行え、また、2つの圧力制御装置を
調整することにより、濾過の効率を容易に制御すること
が可能である。更に、還流路を密閉型とすることで、水
や酸素を嫌う物質の濾過精製に本装置を適用することも
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る濾過装置の構成を示
す図である。
【図2】本実施例に係る起流装置の一例を示す図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例に係る濾過装置の構成を示
す図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る濾過装置の構成を示
す図である。
【図5】本発明の第4実施例に係る濾過装置の構成を示
す図である。
【符号の説明】
11 ケーシング 13 ポーラスパイプ 15 濾液室 17 取出し口 19 供給口 21 供給制御装置 23 注入口 25 起流装置(起流手段) 27 シリンダ 29 ピストン 31 排出口 33 第1の圧力制御装置(圧力制御手段) 35 気体供給手段 37 第2の圧力制御装置(圧力制御手段) 51 撹拌体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 29/25 29/37

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒形のケーシングと、 このケーシングの内部に設けられ、該ケーシングとの間
    に濾液室を形成するように設置される円筒形のポーラス
    パイプと、 このポーラスパイプの内壁部分に往復流を生じさせる起
    流手段と、 を含み、 前記起流手段により生じる往復流によって前記ポーラス
    パイプの内壁への沈澱物の付着を防止して、ポーラスパ
    イプの目詰まりを防止することを特徴とする濾過装置。
  2. 【請求項2】円筒形のケーシングと、 このケーシングの内部に設けられ、該ケーシングとの間
    に濾液室を形成するように設置される円筒形のポーラス
    パイプと、 このポーラスパイプの内壁部分に乱流を生じさせる撹拌
    体と、 を含み、 前記撹拌体により生じる乱流によって前記ポーラスパイ
    プの内壁への沈澱物の付着を防止して、前記ポーラスパ
    イプの目詰まりを防止することを特徴とする濾過装置。
  3. 【請求項3】円筒形のケーシングと、 このケーシングの内部に設けられ、該ケーシングとの間
    に濾液室を形成するように設置される円筒形のポーラス
    パイプと、 このポーラスパイプの内壁部分に乱流を生じさせる撹拌
    体と、 前記ポーラスパイプの内壁部分に往復流を生じさせる起
    流手段と、 を含み、 前記撹拌体と前記起流手段により生じる乱流と往復流に
    よって、前記ポーラスパイプの内壁への沈澱物の付着を
    防止して、前記ポーラスパイプの目詰まりを防止するこ
    とを特徴とする濾過装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3記載の濾過装置において、 前記撹拌体を前記ポーラスパイプ内部で動かす駆動手段
    を備え、前記ポーラスパイプの内壁に付着している沈澱
    物の剥離を促進することを特徴とする濾過装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2又は3又は4記載の濾過装
    置において、 前記ポーラスパイプ内部に気体を供給する気体供給手段
    を備えることを特徴とする濾過装置。
  6. 【請求項6】請求項1又は2又は3又は4又は5記載の
    濾過装置において、 前記ポーラスパイプ内に供給された試料を、該ポーラス
    パイプ内に再び供給する還流路を形成することを特徴と
    する濾過装置。
  7. 【請求項7】請求項1又は2又は3又は4又は5又は6
    記載の濾過装置において、 前記ポーラスパイプ内外の圧力差を調節する圧力制御手
    段を備え、 この圧力制御手段によって濾過速度を調節することを特
    徴とする濾過装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の濾過装置において、 ポーラスパイプの外側の圧力を内側よりも高くして、ポ
    ーラスパイプの外側の流体をポーラス壁を介してポーラ
    スパイプ内に供給することによって目詰まり箇所の沈澱
    を除去することを特徴とする濾過装置。
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