JPH05213031A - サスペンションの減衰力制御装置 - Google Patents
サスペンションの減衰力制御装置Info
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- JPH05213031A JPH05213031A JP1906792A JP1906792A JPH05213031A JP H05213031 A JPH05213031 A JP H05213031A JP 1906792 A JP1906792 A JP 1906792A JP 1906792 A JP1906792 A JP 1906792A JP H05213031 A JPH05213031 A JP H05213031A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 乗員の乗り心地という実状に即して、乗員が
不快感を抱く様な異常な制御が続行されるのを的確に防
止することができ、しかも簡単な制御ロジックで少ない
割り込み処理によって実現することで迅速な対応を可能
にすること。 【構成】 基本的な処理では、ばね上速度X'と相対速度
Y'とから判定値Aを算出し、減衰力F に換算して制御電
圧V に変換して可変絞りバルブ7 の弁開度を調節する(1
10〜114)。異常処理に関しては、ばね上速度X'のピーク
・トゥー・ピーク値X'P が所定のレベル値X'L 以上であ
る状態が、演算回数n回の間連続してずっと継続してい
る場合には、異常と判断して減衰力制御の中止又は初期
化のための信号を基本処理のブロック114 に対して出力
する(120〜123)。ステップモータが何等かの原因で正し
いステップ角度に制御されなくなるなど、センサ異常以
外の直接検知し難い異常に対しても的確な対応をとるこ
とができる。
不快感を抱く様な異常な制御が続行されるのを的確に防
止することができ、しかも簡単な制御ロジックで少ない
割り込み処理によって実現することで迅速な対応を可能
にすること。 【構成】 基本的な処理では、ばね上速度X'と相対速度
Y'とから判定値Aを算出し、減衰力F に換算して制御電
圧V に変換して可変絞りバルブ7 の弁開度を調節する(1
10〜114)。異常処理に関しては、ばね上速度X'のピーク
・トゥー・ピーク値X'P が所定のレベル値X'L 以上であ
る状態が、演算回数n回の間連続してずっと継続してい
る場合には、異常と判断して減衰力制御の中止又は初期
化のための信号を基本処理のブロック114 に対して出力
する(120〜123)。ステップモータが何等かの原因で正し
いステップ角度に制御されなくなるなど、センサ異常以
外の直接検知し難い異常に対しても的確な対応をとるこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に備えられた減衰
力可変型のサスペンションの減衰力を制御する装置に関
する。
力可変型のサスペンションの減衰力を制御する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、減衰力可変型のサスペンショ
ンを用いて、車両走行中の車体振動を抑制して運転者に
とって快適な走行状態を実現する装置が各種知られてい
る。これらの装置においては、車体に取り付けられた加
速度センサや車高センサなどにより車体の挙動を検出
し、この挙動に基づき、変位制振理論等に従った減衰力
制御が実行されている。
ンを用いて、車両走行中の車体振動を抑制して運転者に
とって快適な走行状態を実現する装置が各種知られてい
る。これらの装置においては、車体に取り付けられた加
速度センサや車高センサなどにより車体の挙動を検出
し、この挙動に基づき、変位制振理論等に従った減衰力
制御が実行されている。
【0003】ところで、こうした減衰力制御装置では、
例えば、加速度センサや車高センサが故障したり、各種
信号線が断線していたり、減衰力調整用のステップモー
タが脱調により正しい動作位置に制御されなくなったり
するなど、種々の異常によって正常な制御が行えなくな
り、場合によっては減衰力制御が逆方向への制御となる
こともあり、この様な場合には減衰力制御がかえって乗
員に不快感を与えることとなった。
例えば、加速度センサや車高センサが故障したり、各種
信号線が断線していたり、減衰力調整用のステップモー
タが脱調により正しい動作位置に制御されなくなったり
するなど、種々の異常によって正常な制御が行えなくな
り、場合によっては減衰力制御が逆方向への制御となる
こともあり、この様な場合には減衰力制御がかえって乗
員に不快感を与えることとなった。
【0004】そこで、信号線の断線等の異常時の制御と
しては、例えば特開昭60−131309号の提案があ
る。この提案の装置は、減衰力の設定状態と実際の制御
状態等の一致・不一致に基づいて異常の有無を判断し、
異常の場合には強制的にノーマル状態に制御する構成を
採用している。
しては、例えば特開昭60−131309号の提案があ
る。この提案の装置は、減衰力の設定状態と実際の制御
状態等の一致・不一致に基づいて異常の有無を判断し、
異常の場合には強制的にノーマル状態に制御する構成を
採用している。
【0005】また、車高センサの異常を検知して報知す
る技術(例えば実開昭63−112109号)や、加速
度センサの異常を検知して報知する技術(例えば特開平
1−03507号)や、サスペンションユニットの流体
ばねの圧力を検出して設定値以上の場合にはロール制御
を禁止する技術(実開平1−62110号)も提案され
ている。
る技術(例えば実開昭63−112109号)や、加速
度センサの異常を検知して報知する技術(例えば特開平
1−03507号)や、サスペンションユニットの流体
ばねの圧力を検出して設定値以上の場合にはロール制御
を禁止する技術(実開平1−62110号)も提案され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら種々の技術は、
乗員が不快と感じる様な減衰力制御の続行をさせないこ
とを目的とする。しかし、いずれも個別の異常原因をそ
れぞれ判定する構成を前提としており、それぞれを単独
で実施したのでは完全な解決とはならなかった。
乗員が不快と感じる様な減衰力制御の続行をさせないこ
とを目的とする。しかし、いずれも個別の異常原因をそ
れぞれ判定する構成を前提としており、それぞれを単独
で実施したのでは完全な解決とはならなかった。
【0007】一方、異常原因をもれなくカバーするため
にこれらの技術を組み合わせることも考えられるが、こ
の場合には、判定ロジックを複雑化し、割り込み処理を
多く必要とするため迅速な制御を実行できなくなり、制
御の誤りも生じ易い。これらに対し、ばね上及びばね下
間の相対振動に応じた制御を行う技術(実開昭64−4
0712号)の応用が考えられるが、この様な相対振動
が大きかったとしても、ばね上が安定しているならば乗
員は不快感を抱かず、逆に、相対振動は小さくてもばね
上が不安定な振動を行うと乗員は不快感を抱くのが実状
である。従って、この技術の応用でも乗員の真の快適な
乗り心地を保証し得るものではなかった。
にこれらの技術を組み合わせることも考えられるが、こ
の場合には、判定ロジックを複雑化し、割り込み処理を
多く必要とするため迅速な制御を実行できなくなり、制
御の誤りも生じ易い。これらに対し、ばね上及びばね下
間の相対振動に応じた制御を行う技術(実開昭64−4
0712号)の応用が考えられるが、この様な相対振動
が大きかったとしても、ばね上が安定しているならば乗
員は不快感を抱かず、逆に、相対振動は小さくてもばね
上が不安定な振動を行うと乗員は不快感を抱くのが実状
である。従って、この技術の応用でも乗員の真の快適な
乗り心地を保証し得るものではなかった。
【0008】そこで、本発明においては、如何なる原因
によるかを問わず、乗員の乗り心地という実状に即し
て、乗員が不快感を抱く様な異常な制御が続行されるの
を防止することができ、特にその様な制御が増長される
といったことは確実に防止することのできるサスペンシ
ョンの減衰力制御装置を提供することとした。
によるかを問わず、乗員の乗り心地という実状に即し
て、乗員が不快感を抱く様な異常な制御が続行されるの
を防止することができ、特にその様な制御が増長される
といったことは確実に防止することのできるサスペンシ
ョンの減衰力制御装置を提供することとした。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成すべく完成された本発明のサスペンションの減衰力制
御装置は、減衰力を可変制御可能なサスペンションと、
車体の挙動を検出する車体挙動検出手段と、該検出した
車体の挙動に基づいて目標とする減衰力を演算し、前記
サスペンションの減衰力を可変制御する減衰力制御手段
とを有するサスペンションの減衰力制御装置において、
ばね上振動の大きさを検出するばね上振動検出手段と、
該検出されるばね上振動が所定値より大きいか否かを判
断する大きさ条件判断手段と、該大きさ条件判断手段の
判断結果に基づいて、所定値より大きいばね上振動が所
定時間以上継続しているか否かを判断する継続条件判断
手段と、該継続条件判断手段の判断結果に基づいて、所
定値より大きいばね上振動が所定時間以上継続している
場合には、前記減衰力制御手段による制御の中止又は初
期化を指示する指示手段とを有することを特徴とする。
成すべく完成された本発明のサスペンションの減衰力制
御装置は、減衰力を可変制御可能なサスペンションと、
車体の挙動を検出する車体挙動検出手段と、該検出した
車体の挙動に基づいて目標とする減衰力を演算し、前記
サスペンションの減衰力を可変制御する減衰力制御手段
とを有するサスペンションの減衰力制御装置において、
ばね上振動の大きさを検出するばね上振動検出手段と、
該検出されるばね上振動が所定値より大きいか否かを判
断する大きさ条件判断手段と、該大きさ条件判断手段の
判断結果に基づいて、所定値より大きいばね上振動が所
定時間以上継続しているか否かを判断する継続条件判断
手段と、該継続条件判断手段の判断結果に基づいて、所
定値より大きいばね上振動が所定時間以上継続している
場合には、前記減衰力制御手段による制御の中止又は初
期化を指示する指示手段とを有することを特徴とする。
【0010】本発明のサスペンションの減衰力制御装置
によれば、所定値より大きいばね上振動が所定時間以上
継続している場合には、減衰力制御手段による制御を中
止又は初期化する。例えば、減衰力可変アクチュエータ
としてステップモータを用いる構成の装置においては、
ステップモータへのステップ角の制御指示を変更するこ
とを中止してその時点でのステップ角で固定したり、ス
テップ角「0」の位置に強制的に復帰させる初期化の処
理を行うのである。この結果、現状の乗員に違和感を与
える振動状態が低減され、初期化による場合にはさらに
現在の不快な制御をも解消することができる。
によれば、所定値より大きいばね上振動が所定時間以上
継続している場合には、減衰力制御手段による制御を中
止又は初期化する。例えば、減衰力可変アクチュエータ
としてステップモータを用いる構成の装置においては、
ステップモータへのステップ角の制御指示を変更するこ
とを中止してその時点でのステップ角で固定したり、ス
テップ角「0」の位置に強制的に復帰させる初期化の処
理を行うのである。この結果、現状の乗員に違和感を与
える振動状態が低減され、初期化による場合にはさらに
現在の不快な制御をも解消することができる。
【0011】なお、本発明においては、前記大きさ条件
判断手段は、車両対角線についてのばね上振動の大きさ
に基づいて、ばね上振動が所定値より大きいか否かを判
断することとしてもよく、この場合には、ばね上を一つ
の面として捉えた制御を実現することができ、何等かの
制御の異常によって不快なロールが増長されるなどとい
った不具合を防止することができる。
判断手段は、車両対角線についてのばね上振動の大きさ
に基づいて、ばね上振動が所定値より大きいか否かを判
断することとしてもよく、この場合には、ばね上を一つ
の面として捉えた制御を実現することができ、何等かの
制御の異常によって不快なロールが増長されるなどとい
った不具合を防止することができる。
【0012】これら、各構成の発明では、乗員の感覚に
あった異常対策が可能となり、しかも、原因の如何にか
かわらず対処できるため制御の複雑化を招くことがな
い。
あった異常対策が可能となり、しかも、原因の如何にか
かわらず対処できるため制御の複雑化を招くことがな
い。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例の構成を示す構成
図、図2は図1に示すシリンダ装置の断面図、図3は図
1に示すアキュムレータの断面図、図4は図1に示す可
変絞りバルブ7の断面図、図5は第1実施例としての制
御処理を説明するブロック図、図6は第2実施例として
の制御処理を説明するブロック図である。
説明する。図1は本発明の一実施例の構成を示す構成
図、図2は図1に示すシリンダ装置の断面図、図3は図
1に示すアキュムレータの断面図、図4は図1に示す可
変絞りバルブ7の断面図、図5は第1実施例としての制
御処理を説明するブロック図、図6は第2実施例として
の制御処理を説明するブロック図である。
【0014】図1は本発明の一実施例を示すストラット
型サスペンションシステムの構成図である。図1におい
て、車体1と車輪に結合されたばね下部材3との間に、
路面からの衝撃を柔らげて直接車体に伝えないよう働く
コイルばね6とコイルばね6の振動を減衰するショック
アブソーバとしてのシリンダ装置が配置されている。
型サスペンションシステムの構成図である。図1におい
て、車体1と車輪に結合されたばね下部材3との間に、
路面からの衝撃を柔らげて直接車体に伝えないよう働く
コイルばね6とコイルばね6の振動を減衰するショック
アブソーバとしてのシリンダ装置が配置されている。
【0015】このシリンダ装置の断面図を図2に示す。
図2において、コイルばね6は、車体1の下部に設けら
れたアッパサポート33とシリンダ5に結合されたばね
受け部材38との間に配置されている。また、ピストン
ロッド31は、アッパサポート33及びクッションダン
パ32により支持されている。ピストンロッド31に
は、その一端にピストン31aが結合されており、この
ピストン31aは、シリンダ5の内部に摺動自在に配設
されている。このため、シリンダ5は、ピストン31a
によって上室35と下室34とに区画されている。上室
35と下室34とは、ピストン31aに設けられた連通
ポート37aを介して連通している。これにより、ピス
トン31aがシリンダ5内部を摺動するとき、この連通
ポート37aを介して作動油が流通する。
図2において、コイルばね6は、車体1の下部に設けら
れたアッパサポート33とシリンダ5に結合されたばね
受け部材38との間に配置されている。また、ピストン
ロッド31は、アッパサポート33及びクッションダン
パ32により支持されている。ピストンロッド31に
は、その一端にピストン31aが結合されており、この
ピストン31aは、シリンダ5の内部に摺動自在に配設
されている。このため、シリンダ5は、ピストン31a
によって上室35と下室34とに区画されている。上室
35と下室34とは、ピストン31aに設けられた連通
ポート37aを介して連通している。これにより、ピス
トン31aがシリンダ5内部を摺動するとき、この連通
ポート37aを介して作動油が流通する。
【0016】また、ピストンロッド31の内部には管路
36が形成されており、この管路36は連通ポート37
cを介して下室34に連通し、連通ポート37bを介し
て上室35に連通している。この管路36は、油路39
に設けられた可変絞りバルブ7を介してアキュムレータ
8に接続されている。このアキュムレータ8の断面図を
図3に示す。図3において、シリンダ40の左端には左
キャップ41、右端には右キャップ42がそれぞれネジ
締めされている。このシリンダ40の内部には、フリー
ピストン44が摺動自在に配設されている。このため、
シリンダ40の内部は、フリーピストン44によって油
圧室45aとガス室45bとに区画されている。ストッ
パ43はシリンダ40の左端部に左キャップ41によっ
て固定されており、フリーピストン44の油圧室45a
方向への摺動を規制している。そして油圧室45aに
は、管路36及び油路39を介してシリンダ5からの作
動油が導入されており、ガス室45bにはガスが封入さ
れている。
36が形成されており、この管路36は連通ポート37
cを介して下室34に連通し、連通ポート37bを介し
て上室35に連通している。この管路36は、油路39
に設けられた可変絞りバルブ7を介してアキュムレータ
8に接続されている。このアキュムレータ8の断面図を
図3に示す。図3において、シリンダ40の左端には左
キャップ41、右端には右キャップ42がそれぞれネジ
締めされている。このシリンダ40の内部には、フリー
ピストン44が摺動自在に配設されている。このため、
シリンダ40の内部は、フリーピストン44によって油
圧室45aとガス室45bとに区画されている。ストッ
パ43はシリンダ40の左端部に左キャップ41によっ
て固定されており、フリーピストン44の油圧室45a
方向への摺動を規制している。そして油圧室45aに
は、管路36及び油路39を介してシリンダ5からの作
動油が導入されており、ガス室45bにはガスが封入さ
れている。
【0017】このアキュムレータ8は、シリンダ5の上
下室34,35より排出された作動油を蓄えるととも
に、シリンダ5の上下室34,35に対して作動油を供
給するものである。すなわち、ピストン31aがシリン
ダ5内部を摺動する際に、シリンダ5内に出入するピス
トンロッド31の体積分だけ、シリンダ5内の容量が変
化する。この容量が減少する場合には、余剰分の作動油
がアキュムレータ8に排出される。一方、容量が増加す
る場合には、不足分の作動油がアキュムレータ8より上
下室34,35に供給される。
下室34,35より排出された作動油を蓄えるととも
に、シリンダ5の上下室34,35に対して作動油を供
給するものである。すなわち、ピストン31aがシリン
ダ5内部を摺動する際に、シリンダ5内に出入するピス
トンロッド31の体積分だけ、シリンダ5内の容量が変
化する。この容量が減少する場合には、余剰分の作動油
がアキュムレータ8に排出される。一方、容量が増加す
る場合には、不足分の作動油がアキュムレータ8より上
下室34,35に供給される。
【0018】また、アキュムレータ8は、油圧室45a
への作動油の流入、或いは油圧室45aからの作動油の
流出が生じる際に、ガス室45b側に封入されたガスの
圧縮弾性により気体式のばねとしても機能する。従っ
て、可変絞りバルブ7の開閉に伴う油圧ショックを緩和
することができ、また車輪の突起乗り上げ時等のショッ
クを緩和することができる。
への作動油の流入、或いは油圧室45aからの作動油の
流出が生じる際に、ガス室45b側に封入されたガスの
圧縮弾性により気体式のばねとしても機能する。従っ
て、可変絞りバルブ7の開閉に伴う油圧ショックを緩和
することができ、また車輪の突起乗り上げ時等のショッ
クを緩和することができる。
【0019】上記アキュムレータ8とシリンダ5の上下
室34,35とを接続する油路39には可変絞りバルブ
7が設けられている。そして、この可変絞りバルブ7に
よって油路39の開口面積を調整することにより、減衰
力を可変することができる。可変絞りバルブ7の断面図
を図4に示す。
室34,35とを接続する油路39には可変絞りバルブ
7が設けられている。そして、この可変絞りバルブ7に
よって油路39の開口面積を調整することにより、減衰
力を可変することができる。可変絞りバルブ7の断面図
を図4に示す。
【0020】図4において、ハウジング50の右端部に
はブッシュ51が圧入され、このブッシュ51の外側
は、ストッパ52を介してボルト53によりネジ締めが
成されている。ハウジング50の内部には、ブッシュ5
1によって軸支された中空のシャフト54、およびシャ
フト54と一体化したロータ55が回動可能に配設され
ている。これらのシャフト54及びロータ55は、コイ
ル60が発生する回転磁場により回動する。また、コイ
ル60に電流を通電するワイヤ61を外部に取り出すた
めに、コネクタブロック63がハウジング50にビス6
4によって取り付けられている。このコネクタブロック
63には、ワイヤ61と接続するターミナル62が設け
られ、外部からの電流の供給を可能としている。なお、
コネクタブロック63の内側65a、外側65bにはシ
ール材が注入されている。
はブッシュ51が圧入され、このブッシュ51の外側
は、ストッパ52を介してボルト53によりネジ締めが
成されている。ハウジング50の内部には、ブッシュ5
1によって軸支された中空のシャフト54、およびシャ
フト54と一体化したロータ55が回動可能に配設され
ている。これらのシャフト54及びロータ55は、コイ
ル60が発生する回転磁場により回動する。また、コイ
ル60に電流を通電するワイヤ61を外部に取り出すた
めに、コネクタブロック63がハウジング50にビス6
4によって取り付けられている。このコネクタブロック
63には、ワイヤ61と接続するターミナル62が設け
られ、外部からの電流の供給を可能としている。なお、
コネクタブロック63の内側65a、外側65bにはシ
ール材が注入されている。
【0021】ハウジングの左端部にはプレート56が圧
入され、かつネジによって固定されている。このプレー
ト56には、ブッシュ57が圧入されており、このブッ
シュ57によりシャフト54の一端が回動可能に軸支さ
れている。また、プレート56には、シリンダ5の上下
室34,35に連通するポート59a、及びアキュムレ
ータ8に連通するポート59bが形成されている。ポー
ト59aは、油ポート66a及び66bを介してシャフ
ト54の一部に形成された三角形状の穴58及び円状の
穴67に連通する。一方、ポート59bは、シャフト5
4の中空部分を介してシャフト54に形成された三角形
状の穴58及び円状の穴67に連通する。すなわち、両
ポート59a,59bは三角形状の穴58及び円状の穴
67を介して相互に連通している。
入され、かつネジによって固定されている。このプレー
ト56には、ブッシュ57が圧入されており、このブッ
シュ57によりシャフト54の一端が回動可能に軸支さ
れている。また、プレート56には、シリンダ5の上下
室34,35に連通するポート59a、及びアキュムレ
ータ8に連通するポート59bが形成されている。ポー
ト59aは、油ポート66a及び66bを介してシャフ
ト54の一部に形成された三角形状の穴58及び円状の
穴67に連通する。一方、ポート59bは、シャフト5
4の中空部分を介してシャフト54に形成された三角形
状の穴58及び円状の穴67に連通する。すなわち、両
ポート59a,59bは三角形状の穴58及び円状の穴
67を介して相互に連通している。
【0022】ここで、側面に三角形状の穴58が設けて
ある部分のシャフト54の外径は、シャフト54の外周
が外側部材68に接触し、液密状態で回動できるように
設定されている。それに対して側面に円状の穴67が設
けてある部分のシャフト54の外径は、側面に三角形状
の穴58が設けてある部分の外径よりも小さく設定され
ている。さらに、ポート59aに連通する油ポート66
aは、側面に三角形状の穴58が設けてあるシャフト5
4の表面の一部分に、また油ポート66bは、側面に円
状の穴67が設けてあるシャフト54の表面部分に通ず
るように構成されている。
ある部分のシャフト54の外径は、シャフト54の外周
が外側部材68に接触し、液密状態で回動できるように
設定されている。それに対して側面に円状の穴67が設
けてある部分のシャフト54の外径は、側面に三角形状
の穴58が設けてある部分の外径よりも小さく設定され
ている。さらに、ポート59aに連通する油ポート66
aは、側面に三角形状の穴58が設けてあるシャフト5
4の表面の一部分に、また油ポート66bは、側面に円
状の穴67が設けてあるシャフト54の表面部分に通ず
るように構成されている。
【0023】従って、コイル60より回転磁場を発生さ
せてロータ55を回転させると、ロータ55とともにシ
ャフト54も同様に回転する。このシャフト54の回転
により、三角形状の穴58の位置を変更すると作動油の
流路の開口面積を調整することができる。即ち、例えば
作動油がポート59aよりポート59bに流れる場合、
まず作動油は油ポート66a、66bへと流れる。油ポ
ート66bに流れてきた作動油は、側面に円状の穴67
が設けてあるシャフト54の表面部分へ流れる。さら
に、作動油は円状の穴67を介して中空のシャフト54
内に流れてポート59bへと至る。一方、油ポート66
aに流れてきた油は、三角形状の穴58が油ポート66
aに一部でも接していればその部分より中空のシャフト
54内に流れ、ポート59bへと至る。しかし三角形状
の穴58が油ポート66aに接していないならば、三角
形状の穴58を介して作動油は流れない。このようにし
て、三角形状の穴58の油ポート66aへ開口する面積
に応じて、可変絞りバルブ7の開度が決定される。ただ
し、円状の穴67は常開であるため、三角形状の穴58
が全閉であっても、少しずつではあるが作動油はポート
59bへと流れる。
せてロータ55を回転させると、ロータ55とともにシ
ャフト54も同様に回転する。このシャフト54の回転
により、三角形状の穴58の位置を変更すると作動油の
流路の開口面積を調整することができる。即ち、例えば
作動油がポート59aよりポート59bに流れる場合、
まず作動油は油ポート66a、66bへと流れる。油ポ
ート66bに流れてきた作動油は、側面に円状の穴67
が設けてあるシャフト54の表面部分へ流れる。さら
に、作動油は円状の穴67を介して中空のシャフト54
内に流れてポート59bへと至る。一方、油ポート66
aに流れてきた油は、三角形状の穴58が油ポート66
aに一部でも接していればその部分より中空のシャフト
54内に流れ、ポート59bへと至る。しかし三角形状
の穴58が油ポート66aに接していないならば、三角
形状の穴58を介して作動油は流れない。このようにし
て、三角形状の穴58の油ポート66aへ開口する面積
に応じて、可変絞りバルブ7の開度が決定される。ただ
し、円状の穴67は常開であるため、三角形状の穴58
が全閉であっても、少しずつではあるが作動油はポート
59bへと流れる。
【0024】車高センサ4は、図1に示す様に、車体1
とばね下部材3との間に配置され、車体1とばね下部材
3との相対的な変位量を検出して、電子制御装置(EC
U)9に出力する。加速度センサ2は、車体1の低部に
配設され、車両に作用する上下方向の加速度を検出して
ECU9に出力する。
とばね下部材3との間に配置され、車体1とばね下部材
3との相対的な変位量を検出して、電子制御装置(EC
U)9に出力する。加速度センサ2は、車体1の低部に
配設され、車両に作用する上下方向の加速度を検出して
ECU9に出力する。
【0025】ECU9は、CPU,ROM,RAM等か
ら構成される公知のもので、加速度センサ2,車高セン
サ4及び他のセンサ群からの検出信号に基づいて、可変
絞りバルブ7の開度を調整する。次に上述した構成にお
いて、ECU9の作動を説明する。
ら構成される公知のもので、加速度センサ2,車高セン
サ4及び他のセンサ群からの検出信号に基づいて、可変
絞りバルブ7の開度を調整する。次に上述した構成にお
いて、ECU9の作動を説明する。
【0026】図5はECU9の作動を説明するブロック
図である。本実施例においては、ブロック110に示す
様に、各車輪近傍の車体1に取り付けられた4つの加速
度センサ2からの検出信号(ばね上加速度)X”をデジ
タル的に積分し、ばね上部材の移動速度(ばね上速度)
X’を求める。このばね上速度X’は、車体1の振動状
態を示すものである。一方、ブロック111に示す様
に、4輪それぞれに配設された車高センサ4からの検出
信号(相対変位)Yに基づいて、この相対変位Yをデジ
タル的に微分した値Y’を求める。この値Y’は、ばね
上部材とばね下部材との相対速度であり、以下相対速度
Y’とよぶ。
図である。本実施例においては、ブロック110に示す
様に、各車輪近傍の車体1に取り付けられた4つの加速
度センサ2からの検出信号(ばね上加速度)X”をデジ
タル的に積分し、ばね上部材の移動速度(ばね上速度)
X’を求める。このばね上速度X’は、車体1の振動状
態を示すものである。一方、ブロック111に示す様
に、4輪それぞれに配設された車高センサ4からの検出
信号(相対変位)Yに基づいて、この相対変位Yをデジ
タル的に微分した値Y’を求める。この値Y’は、ばね
上部材とばね下部材との相対速度であり、以下相対速度
Y’とよぶ。
【0027】こうして算出されたばね上速度X’及び相
対速度Y’はブロック112に送られる。ブロック11
2では、ばね上速度X’を相対速度Y’で割った値を判
定値Aとして算出する。こうして算出された判定値A
は、ブロック113に送られ、減衰力Fに換算される。
この換算には、図示の様な換算マップが用いられる。こ
の減衰力Fは、この後の制御における減衰力の目標値と
なる。
対速度Y’はブロック112に送られる。ブロック11
2では、ばね上速度X’を相対速度Y’で割った値を判
定値Aとして算出する。こうして算出された判定値A
は、ブロック113に送られ、減衰力Fに換算される。
この換算には、図示の様な換算マップが用いられる。こ
の減衰力Fは、この後の制御における減衰力の目標値と
なる。
【0028】こうして目標とする減衰力Fが算出される
と、ブロック114にデータが送られて減衰力Fを制御
電圧Vに変換する処理が実行される。そして、この制御
電圧Vが可変絞りバルブ7のコイルに与えられ、電流が
通電され、ロータ55が回転して絞りの調節がなされ
る。
と、ブロック114にデータが送られて減衰力Fを制御
電圧Vに変換する処理が実行される。そして、この制御
電圧Vが可変絞りバルブ7のコイルに与えられ、電流が
通電され、ロータ55が回転して絞りの調節がなされ
る。
【0029】以上の基本処理のためのブロック110〜
114により、車両の挙動に応じた減衰力可変制御が実
行され、変位制振理論に基づき、いわゆるスカイフック
制御が実施される。本実施例では、この基本処理のため
のブロック110〜114だけではなく、さらに、車両
挙動の異常を検出し、これに対処するための異常処理の
ためのブロック120〜123を付加している点を特徴
とする。
114により、車両の挙動に応じた減衰力可変制御が実
行され、変位制振理論に基づき、いわゆるスカイフック
制御が実施される。本実施例では、この基本処理のため
のブロック110〜114だけではなく、さらに、車両
挙動の異常を検出し、これに対処するための異常処理の
ためのブロック120〜123を付加している点を特徴
とする。
【0030】異常処理のための最初のブロック120で
は、基本処理のブロック110で演算されたばね上速度
X’の「+側」のピークと「−側」のピークとの差(ピ
ーク・トゥー・ピーク値)X’Pを演算する。そして、
このピーク・トゥー・ピーク値X’Pは、次のブロック
121へ送られる。ここで、ピーク・トゥー・ピーク値
X’Pは、各車輪毎に演算されており、121以下のブ
ロックは各輪毎に処理される。
は、基本処理のブロック110で演算されたばね上速度
X’の「+側」のピークと「−側」のピークとの差(ピ
ーク・トゥー・ピーク値)X’Pを演算する。そして、
このピーク・トゥー・ピーク値X’Pは、次のブロック
121へ送られる。ここで、ピーク・トゥー・ピーク値
X’Pは、各車輪毎に演算されており、121以下のブ
ロックは各輪毎に処理される。
【0031】ブロック121では、ピーク・トゥー・ピ
ーク値X’Pが所定のレベル値X’L以上であるか否か
の比較・判定が実行される。「YES」と判定された場
合は、異常処理のための次のブロック122へ進む。一
方、「NO」と判定された場合は、スタートへ戻り、演
算待ちとなる。
ーク値X’Pが所定のレベル値X’L以上であるか否か
の比較・判定が実行される。「YES」と判定された場
合は、異常処理のための次のブロック122へ進む。一
方、「NO」と判定された場合は、スタートへ戻り、演
算待ちとなる。
【0032】ブロック122では、ブロック121で
「YES」と判定された状態が、所定の演算回数n回の
間連続してずっと継続しているか否かを判定する。連続
がn回となったら初めて次のブロック123へ進み、連
続がn回未満の場合にはスタートに戻って次回の演算待
ちの状態となる。
「YES」と判定された状態が、所定の演算回数n回の
間連続してずっと継続しているか否かを判定する。連続
がn回となったら初めて次のブロック123へ進み、連
続がn回未満の場合にはスタートに戻って次回の演算待
ちの状態となる。
【0033】ブロック123は、ピーク・トゥー・ピー
ク値X’Pがレベル値X’L以上でかつn回連続して継
続していると判定された場合にのみ実行されるブロック
であり、減衰力制御の中止又は初期化のための信号を基
本処理のブロック114に対して出力する。この出力
は、基本処理のブロック113からの出力に優先され
る。従って、ブロック123の処理が実行されると、可
変絞りバルブ7の絞り状態がその時点での動作位置に固
定されるか、あるいは強制的にステップ角「0」の位置
へ復帰される。ここで、ステップ角「0」への復帰は、
所定位置に設けたストッパへ当たるまでロータを回転さ
せることで簡単に実現される。このストッパは、減衰力
がソフトの状態として予め配設されているが、ソフトと
ハードの中間のノーマルを初期状態とする構成でも構わ
ない。なお、ブロック120〜123の処理は各車輪毎
に行われるが、異常と判定された場合の制御の中止又は
初期化は全車輪に対して実行される。
ク値X’Pがレベル値X’L以上でかつn回連続して継
続していると判定された場合にのみ実行されるブロック
であり、減衰力制御の中止又は初期化のための信号を基
本処理のブロック114に対して出力する。この出力
は、基本処理のブロック113からの出力に優先され
る。従って、ブロック123の処理が実行されると、可
変絞りバルブ7の絞り状態がその時点での動作位置に固
定されるか、あるいは強制的にステップ角「0」の位置
へ復帰される。ここで、ステップ角「0」への復帰は、
所定位置に設けたストッパへ当たるまでロータを回転さ
せることで簡単に実現される。このストッパは、減衰力
がソフトの状態として予め配設されているが、ソフトと
ハードの中間のノーマルを初期状態とする構成でも構わ
ない。なお、ブロック120〜123の処理は各車輪毎
に行われるが、異常と判定された場合の制御の中止又は
初期化は全車輪に対して実行される。
【0034】この様に、本実施例によれば、異常処理の
ためのブロック120〜123を追加したことにより、
いわゆるスカイフック制御の実行中に異常が生じた場合
には、その時点で減衰力可変制御を中止するかあるいは
減衰力可変制御を初期状態に戻す。
ためのブロック120〜123を追加したことにより、
いわゆるスカイフック制御の実行中に異常が生じた場合
には、その時点で減衰力可変制御を中止するかあるいは
減衰力可変制御を初期状態に戻す。
【0035】この際、ばね上振動の状態が所定以上大き
くかつ所定時間たってもそれが収まらない場合に異常と
判断する構成を採用したから、乗員が不快を感じるのと
同じ条件で的確な異常処理を実行するよう設定すること
ができる。また、ばね上振動こそが乗員に不快感を与え
るということに着目し、この様な不快な制御がどの様な
原因により生じているのかは問題としていない。従っ
て、各種センサ異常やスイッチ等の断線などはもちろ
ん、ステップモータが何等かの原因で正しいステップ角
度に制御されなくなるなどセンサ異常等以外の直接検知
し難い異常に対しても的確な対応をとることができる。
くかつ所定時間たってもそれが収まらない場合に異常と
判断する構成を採用したから、乗員が不快を感じるのと
同じ条件で的確な異常処理を実行するよう設定すること
ができる。また、ばね上振動こそが乗員に不快感を与え
るということに着目し、この様な不快な制御がどの様な
原因により生じているのかは問題としていない。従っ
て、各種センサ異常やスイッチ等の断線などはもちろ
ん、ステップモータが何等かの原因で正しいステップ角
度に制御されなくなるなどセンサ異常等以外の直接検知
し難い異常に対しても的確な対応をとることができる。
【0036】また、ばね上振動に関する条件だけで乗員
の不快感という最終的な状態を確実に判定することがで
きるから、簡単な制御ロジックで足り、しかも少ない割
り込み処理によって実現することができる。従って、迅
速な対応が可能である。また、簡単であるから判定の誤
りも生じない。
の不快感という最終的な状態を確実に判定することがで
きるから、簡単な制御ロジックで足り、しかも少ない割
り込み処理によって実現することができる。従って、迅
速な対応が可能である。また、簡単であるから判定の誤
りも生じない。
【0037】次に第2の実施例を説明する。第2の実施
例は、図6に示す様に、第1の実施例のブロック120
〜122を変更したものであるため、異なる箇所のみを
説明する。異常処理の割り込みにおいては、最初のブロ
ック130で、第1実施例のブロック120と同様に、
各輪におけるばね上速度X’(FL),X’(FR),
X’(RL),X’(RR)のピーク・トゥー・ピーク
値X’P(FL),X’P(FR),X’P(RL),
X’P(RR)を算出する。
例は、図6に示す様に、第1の実施例のブロック120
〜122を変更したものであるため、異なる箇所のみを
説明する。異常処理の割り込みにおいては、最初のブロ
ック130で、第1実施例のブロック120と同様に、
各輪におけるばね上速度X’(FL),X’(FR),
X’(RL),X’(RR)のピーク・トゥー・ピーク
値X’P(FL),X’P(FR),X’P(RL),
X’P(RR)を算出する。
【0038】続くブロック131では、ブロック130
で演算された各輪のピーク・トゥー・ピーク値X’P
(FL),X’P(FR),X’P(RL),X’P
(RR)に基づいて、車両の対角線における成分(対角
線速度)X’SA,X’SBを算出する。すなわち、左
前輪のピーク・トゥー・ピーク値X’P(FL)から右
後輪のピーク・トゥー・ピーク値X’P(RR)を引い
た値X’SAと、右前輪のピーク・トゥー・ピーク値
X’P(FR)から左後輪のピーク・トゥー・ピーク値
X’P(RL)を引いた値X’SBとを算出する。
で演算された各輪のピーク・トゥー・ピーク値X’P
(FL),X’P(FR),X’P(RL),X’P
(RR)に基づいて、車両の対角線における成分(対角
線速度)X’SA,X’SBを算出する。すなわち、左
前輪のピーク・トゥー・ピーク値X’P(FL)から右
後輪のピーク・トゥー・ピーク値X’P(RR)を引い
た値X’SAと、右前輪のピーク・トゥー・ピーク値
X’P(FR)から左後輪のピーク・トゥー・ピーク値
X’P(RL)を引いた値X’SBとを算出する。
【0039】ブロック132ではブロック131で算出
した対角線速度X’SA,X’SBのいずれか一方が所
定の値X’SL以上であれば次の異常処理ブロック13
3へ進む。一方、所定値未満の場合にはスタートへ戻
り、入力待ち状態となる。ブロック133では、ブロッ
ク132で「YES」と判定された状態が、所定の値n
回連続しているかを判定する。連続しているならブロッ
ク123へ進み、第1実施例と同様に、減衰力可変制御
を中止するか、可変絞りバルブの制御位置を初期状態に
復帰させる。一方、n回連続していなければスタートへ
戻り、入力信号待ち状態となる。
した対角線速度X’SA,X’SBのいずれか一方が所
定の値X’SL以上であれば次の異常処理ブロック13
3へ進む。一方、所定値未満の場合にはスタートへ戻
り、入力待ち状態となる。ブロック133では、ブロッ
ク132で「YES」と判定された状態が、所定の値n
回連続しているかを判定する。連続しているならブロッ
ク123へ進み、第1実施例と同様に、減衰力可変制御
を中止するか、可変絞りバルブの制御位置を初期状態に
復帰させる。一方、n回連続していなければスタートへ
戻り、入力信号待ち状態となる。
【0040】この様に構成したので、第2実施例の装置
によれば、車体1が面として見た場合に大きな振動状
態、即ち大きなロール,ピッチ,バウンスが生じている
状態が所定時間以上継続している場合には、何等かの異
常によって正常な制御がなされていないと判断し、減衰
力可変制御を中止し、又は初期状態からの制御に復帰さ
せる。この結果、少なくとも不快なロール,ピッチ,バ
ウンス等が増長されるのを防止し、初期化を行う場合に
は快適な制御状態へ修正することができる。
によれば、車体1が面として見た場合に大きな振動状
態、即ち大きなロール,ピッチ,バウンスが生じている
状態が所定時間以上継続している場合には、何等かの異
常によって正常な制御がなされていないと判断し、減衰
力可変制御を中止し、又は初期状態からの制御に復帰さ
せる。この結果、少なくとも不快なロール,ピッチ,バ
ウンス等が増長されるのを防止し、初期化を行う場合に
は快適な制御状態へ修正することができる。
【0041】これら、各実施例では、単に振動レベルの
大小だけで直ちに異常と判定するのではなく、その様な
状態が単発的でないことをブロック122又はブロック
133で確認している。従って、路面のあれ具合いなど
によってたまたま発生する大きな振動では異常と判定す
ることがないという点でも優れている。
大小だけで直ちに異常と判定するのではなく、その様な
状態が単発的でないことをブロック122又はブロック
133で確認している。従って、路面のあれ具合いなど
によってたまたま発生する大きな振動では異常と判定す
ることがないという点でも優れている。
【0042】各実施例の主な使い分け方としては、第1
実施例は4輪独立に制御をした場合の検出に有効であ
り、第2実施例は、車両をロール,ピッチ,バウンスと
いった動きに分けるモード変換を行なって制御した場合
の検出として適している。以上本発明の実施例を説明し
たが、実施例の如くばね上速度により判定を行う構成に
限らず、ばね上加速度やばね上ジャーク(加速度の微分
値)を用いて異常判定を行うなど、ばね上振動の大きさ
を判定することのできるパラメータを検出し制御しさえ
すればよく、その要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得る。
実施例は4輪独立に制御をした場合の検出に有効であ
り、第2実施例は、車両をロール,ピッチ,バウンスと
いった動きに分けるモード変換を行なって制御した場合
の検出として適している。以上本発明の実施例を説明し
たが、実施例の如くばね上速度により判定を行う構成に
限らず、ばね上加速度やばね上ジャーク(加速度の微分
値)を用いて異常判定を行うなど、ばね上振動の大きさ
を判定することのできるパラメータを検出し制御しさえ
すればよく、その要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得る。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のサスペンシ
ョンの減衰力制御装置によれば、ばね上振動に着目して
異常を判定し対処する構成を採用した結果、乗員の乗り
心地という実状に即して、乗員が不快感を抱く様な異常
な制御が続行されるのを的確に防止することができる。
この際、従来の技術の様な異常原因毎の判定を必要とせ
ず、簡単な制御ロジックで足り、しかも少ない割り込み
処理によって実現することができる。従って、迅速な対
応が可能である。また、簡単であるから判定の誤りも生
じない。
ョンの減衰力制御装置によれば、ばね上振動に着目して
異常を判定し対処する構成を採用した結果、乗員の乗り
心地という実状に即して、乗員が不快感を抱く様な異常
な制御が続行されるのを的確に防止することができる。
この際、従来の技術の様な異常原因毎の判定を必要とせ
ず、簡単な制御ロジックで足り、しかも少ない割り込み
処理によって実現することができる。従って、迅速な対
応が可能である。また、簡単であるから判定の誤りも生
じない。
【図1】 実施例の基本的装置構成を示す構成図であ
る。
る。
【図2】 実施例における示すシリンダ装置の断面図で
ある。
ある。
【図3】 実施例におけるアキュムレータの断面図であ
る。
る。
【図4】 実施例における可変絞りバルブの断面図であ
る。
る。
【図5】 第1実施例としての制御処理を説明するブロ
ック図である。
ック図である。
【図6】 第2実施例としての制御処理を説明するブロ
ック図である。
ック図である。
1・・・車体、2・・・加速度センサ、3・・・ばね下
部材、4・・・車高センサ、5・・・シリンダ、6・・
・コイルばね、7・・・可変絞りバルブ、8・・・アキ
ュムレータ、9・・・ECU、55・・・ロータ、60
・・・コイル。
部材、4・・・車高センサ、5・・・シリンダ、6・・
・コイルばね、7・・・可変絞りバルブ、8・・・アキ
ュムレータ、9・・・ECU、55・・・ロータ、60
・・・コイル。
Claims (2)
- 【請求項1】 減衰力を可変制御可能なサスペンション
と、 車体の挙動を検出する車体挙動検出手段と、 該検出した車体の挙動に基づいて目標とする減衰力を演
算し、前記サスペンションの減衰力を可変制御する減衰
力制御手段とを有するサスペンションの減衰力制御装置
において、 ばね上振動の大きさを検出するばね上振動検出手段と、
該検出されるばね上振動が所定値より大きいか否かを判
断する大きさ条件判断 手段と、 該大きさ条件判断手段の判断結果に基づいて、所定値よ
り大きいばね上振動が所定時間以上継続しているか否か
を判断する継続条件判断手段と、 該継続条件判断手段の判断結果に基づいて、所定値より
大きいばね上振動が所定時間以上継続している場合に
は、前記減衰力制御手段による制御の中止又は初期化を
指示する指示手段とを有することを特徴とするサスペン
ションの減衰力制御装置。 - 【請求項2】 前記大きさ条件判断手段は、車両対角線
についてのばね上振動の大きさに基づいて、ばね上振動
が所定値より大きいか否かを判断することを特徴とする
請求項1記載のサスペンションの減衰力制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1906792A JPH05213031A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | サスペンションの減衰力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1906792A JPH05213031A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | サスペンションの減衰力制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05213031A true JPH05213031A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11989089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1906792A Pending JPH05213031A (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | サスペンションの減衰力制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05213031A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014214832A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 液圧緩衝器 |
-
1992
- 1992-02-04 JP JP1906792A patent/JPH05213031A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014214832A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 液圧緩衝器 |
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