JPH05215554A - ジャイロコンパス - Google Patents

ジャイロコンパス

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Publication number
JPH05215554A
JPH05215554A JP2013492A JP2013492A JPH05215554A JP H05215554 A JPH05215554 A JP H05215554A JP 2013492 A JP2013492 A JP 2013492A JP 2013492 A JP2013492 A JP 2013492A JP H05215554 A JPH05215554 A JP H05215554A
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JP
Japan
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azimuth
pulse
signal
gyro
step motor
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Pending
Application number
JP2013492A
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English (en)
Inventor
Fuyuki Hane
冬希 羽根
Shuichi Fujimoto
修一 藤本
Tsurashi Yamamoto
貫志 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い精度且つ高い信頼性を有しより低い価格
の方位サーボ系及び方位角発信系を含むジャイロコンパ
スを提供することを目的とする。 【構成】 ジャイロケース1とその支持装置3、10、
13との間の鉛直軸線周りの偏角を検出する方位偏差検
出装置8と、支持装置を盤器16に対して鉛直軸周りに
回転させるステップモータ50と、ステップモータ50
を制御する方位制御装置100とを有するジャイロコン
パスにおいて、方位制御装置100は、方位偏差検出装
置8からの偏差信号8Aを入力する方位制御部110と
電圧周波数変換器及びパルス方向弁別器を含むモータ制
御部120とステップモータドライバ部130と方位角
累積部140とを含み、方位制御部110と電圧周波数
変換器との間にパルスレート抑圧手段を設けるように構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高速航行する船
舶に使用して好適なジャイロコンパスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶の針路測定にはジャイロコン
パスが多く用いられている。図9は、本願出願人と同一
の出願人に係わる特許第428317号に開示された従
来例によるジャイロコンパスを示す。
【0003】ジャイロコンパスAはジャイロロータを内
蔵したジャイロケース1を有しており、斯かるジャイロ
ロータは誘導電動機により一定の回転速度にて高速回転
される。ジャイロロータ即ちジャイロは水平方向のスピ
ン軸を有し、その回転ベクトルは南向き(北側より見て
時計方向)である。ジャイロケース1は上下に突出した
1対の垂直軸2、2’を有しており、斯かる垂直軸2、
2’はジャイロケース1の外側に配置された垂直環3の
対応する位置に取り付けられたボールベアリング4、
4’の内輪にそれぞれ嵌合している。上側の垂直軸2は
縣吊線5を介して縣吊線取り付け台5’に取り付けられ
ており、斯かる縣吊線取り付け台5’は垂直環3上に支
持されている。
【0004】ジャイロケース1の全重量は縣吊線5又は
縣吊線取り付け台5’によって担われており、従って、
垂直軸2、2’のボールベアリング4、4’にはスラス
ト荷重が加わらず、ボールベアリング4、4’の摩擦ト
ルクが低減されることができる。垂直環3の東西両側に
は1対の液体安定器6、6’が取り付けられ、ジャイロ
ケース1の西側にはダンピングウェイト7が取り付けら
れている。液体安定器6、6’はジャイロケース1を指
北運動させるための指北装置として機能し、ダンピング
ウェイト7はジャイロケース1の指北運動を制振させる
ための制振装置として機能する。
【0005】垂直環3は1対の水平軸9、9’を有し、
斯かる水平軸9、9’は垂直軸2、2’及びジャイロの
スピン軸の双方に直交し東西の位置より外方に突出して
おり、斯かる水平軸9、9’の端部は垂直環3の外側に
配置された水平環10の対応する位置に取り付けられた
ボールベアリング11、11’の内輪に各々嵌合してい
る。水平環10は、更に、水平面内にて水平軸9、9’
と直交する1対のジンバル軸12、12’を有する。斯
かるジンバル軸12、12’の各々は、水平環10の外
側に配置された追従環13に取り付けられた1対のジン
バル軸ボールベアリング14、14’の内輪に嵌合して
いる。
【0006】追従環13はその上下に突出した1対の追
従軸15、15’を有しており、斯かる追従軸15、1
5’は盤器16の対応した位置に取り付けられた追従軸
ボールベアリング17、17’の内輪に嵌合している。
垂直環3、水平環10及び追従環13とこれらを互いに
回転可能に接続する3軸2、2’、9、9’、12、1
2’によってジャイロケース1を3軸にて支持する支持
装置が構成される。
【0007】上側の追従軸15の軸端にはコンパスカー
ド18が取り付けられており、斯かるコンパスカード1
8と盤器16の対応する船首側の位置に固設された基線
18Bとによって船首の方位角が読み取られる。下側の
追従軸15’には方位歯車21が取り付けられており、
斯かる方位歯車21は方位ピニオン20を介して盤器1
6の下部に取り付けられた方位サーボモータ19の回転
軸19Aと結合している。方位歯車21には歯車列を介
して方位発信器22の回転軸22Aが係合しており、斯
かる方位発信器22の方位信号は電気信号に変換されて
外部に発信される。
【0008】水平環10の内部、即ち、水平環10、垂
直環3、ジャイロケース1等を含む部分は通常鋭感部と
呼ばれている。斯かる鋭感部はジンバル軸12、12’
の周りに下方に重い物理振子を構成しており、これによ
って水平軸9、9’は船体の傾斜に関係なく常に水平面
内に保持される。
【0009】ジャイロケース1の東側には追従ピックア
ップ8が取り付けられており、斯かる追従ピックアップ
8はジャイロケース1に配置された差動変圧器の1次コ
イル8−1とこれに相対する垂直環3の位置に配置され
た差動変圧器の2次コイル8−2とよりなる。ジャイロ
ケース1の方位と垂直環3の方位との間に差があると、
斯かる差は両者に設けられた追従ピックアップ8によっ
て検出され、斯かる方位差は電気信号8Aに変換されて
外部のサーボ増幅器23に供給される。斯かる電気信号
8Aはサーボ増幅器23によって増幅されて方位サーボ
モータ19に供給され、それによって方位サーボモータ
19は制御される。
【0010】方位サーボモータ19の回転は、回転軸1
9A、歯車列、方位歯車21を経由して追従環13に伝
達され、更に水平環10、水平軸9、9’等を介して垂
直環3に伝達されるため、垂直環3とジャイロケース1
との間の方位偏差は常にゼロに保たれるようになってい
る。かくして方位サーボモータ19を制御する方位サー
ボ系が構成される。
【0011】方位サーボ系の作用により、水平軸9、
9’とジャイロのスピン軸とは常に直交関係を保ち、且
つ縣吊線5の捩りトルクがジャイロケース1に加わるこ
とはない。即ち、サーボ系を持った垂直軸2、2’、水
平軸9、9’及びジンバル軸12、12’の3軸の働き
によって、ジャイロケース1は船体の揺動等の角運動か
ら完全に遮断されることとなり、ジャイロスコープを構
成することとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ジャイロコンパスは上
述の如き方位サーボ系内に方位サーボモータ21を有し
方位角発信系に方位発信器22を有する。方位サーボモ
ータ21は、低速域から高速域までの広い応答性を有す
ること、製品寿命が長いこと及び小型であることが要求
され、一方、方位発信器22は、分解能が高く、高い精
度且つ高い信頼性を有することが要求される。
【0013】方位サーボモータ21及び方位発信器22
は斯かる性能が要求される特殊産業用製品であるため一
般に高価格である。更に、図9では図示されていないが
実際には、方位歯車21と方位サーボモータ21の回転
軸19A及び方位発信器22の回転軸22Aの間には歯
車列が設けられており、斯かる歯車列も高い精度且つ高
い信頼性が要求される。
【0014】従って、ジャイロコンパスの価格において
方位サーボモータ21を含む方位サーボ系及び方位発信
器22を含む方位角発信系の部分の占める割合が大き
い。本発明は、斯かる点に鑑み、高い精度且つ高い信頼
性を有しより低い価格の方位サーボ系及び方位角発信系
を含むジャイロコンパスを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に依れば、スピン
軸を略々水平にしたジャイロを内蔵するジャイロケース
1と、ジャイロケース1を3軸の自由度にて支持する支
持装置3、10、13と、水平面に対するスピン軸の傾
斜に比例したトルクをジャイロケース1に対してスピン
軸に直交する垂直軸2、2’の周りに加える制振装置
と、ジャイロケース1と支持装置の間の鉛直軸線周りの
偏角を検出する方位偏差検出装置8と、支持装置を盤器
16に対して鉛直軸周りに回転させるステップモータ5
0と、方位偏差検出装置8からの信号に基づいてステッ
プモータ8を制御する方位制御装置100とを有するジ
ャイロコンパスにおいて、方位制御装置100は、方位
偏差検出装置8からの偏差信号8Aを入力する方位制御
器110と電圧周波数変換器120−7とパルス方向弁
別器120−8とステップモータドライバ器130とを
含み、方位制御器110と電圧周波数変換器120−7
との間にパルスレート抑圧手段120−1〜120−6
を設けるように構成されている。
【0016】本発明に依れば、斯かるジャイロコンパス
において、パルスレート抑圧手段120−1〜120−
6は前回のパルスレートと今回のパルスレートを比較し
(120−2)、その差が所定パルスレート以内の場合
には今回のパルスレートをそのまま出力し(120−
4)、その差が所定パルスレートより大きい場合には前
回のパルスレートに所定パルスレートを加減算して出力
する(120−5)ように構成されている。
【0017】本発明に依れば、斯かるジャイロコンパス
において、方位制御装置100はパルス方向弁別器12
0−8からの出力パルスを累積する累積演算手段140
と盤器16と支持装置との間に設けられた基準パルス発
生器60とを有し、基準パルス発生器60からの出力パ
ルスによって累積演算手段140からの出力信号をリセ
ットし累積演算手段140の出力を方位出力信号HEA
Dとして出力するように構成されている。
【0018】
【作用】本発明に依れば、方位サーボモータ19及び方
位発信器22の代わりに広く一般に使用されているステ
ップモータ50が使用されており、斯かるステップモー
タ50は方位制御装置100によって制御される。方位
制御装置100はパルスレート抑圧手段120を含んで
おり、斯かるパルスレート抑圧手段120によってステ
ップモータ50の脱調が防止される。
【0019】
【実施例】以下、図1〜図8を参照して本発明に実施例
について説明する。尚、図1〜図8において、図9の対
応する部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明
は省略する。
【0020】図1は本例のジャイロコンパスを示してお
り、斯かる本例のジャイロコンパスが図9に示す従来例
のジャイロコンパスと異なる点は、方位サーボモータ1
9の代わりにステップモータ50を設け、方位発信器2
2とサーボ増幅器23とを除去しその代わりに方位制御
装置100を設置し、方位歯車21に対してゼロクロス
発信器60が付設されていることである。
【0021】追従ピックアップ8によってジャイロケー
ス1と垂直環3との間に方位差が生じたことが検出され
ると、斯かる方位差は電気信号8Aに変換されて方位制
御装置100に供給される。方位制御装置100からは
ステップモータ50に対して制御信号CSが出力され、
斯かる制御信号CSに基づいてステップモータ50が制
御される。ステップモータ50が回転すると方位歯車2
1が回転され水平環10及び垂直環3が回転される。斯
くしてジャイロケース1の方位に対して垂直環3の方位
が追従され両者間の方位差は常にゼロになるように構成
されている。
【0022】図2に示す如く方位制御装置100は、方
位制御部110とステップモータ制御部120とドライ
バ部130と方位角累積部140とを有する。追従ピッ
クアップ8より出力された電気信号8Aは入力端子10
0aを経由して方位制御部110に入力され斯かる方位
制御部110より電気信号VOUT がステップモータ制御
部120に出力される。
【0023】ステップモータ制御部120からは、垂直
環3をジャイロコンパスを上方より見て時計方向に回転
させるためのパルス信号CW又は反時計方向に回転させ
るためのパルス信号CCWが出力される。ドライバ部1
30はステップモータ制御部120から出力されたパル
ス信号CW又はCCWに応答してステップモータ50を
制御する制御信号CSを出力端子100cを経由してス
テップモータ50に出力する。方位角累積部140は入
力したパルス信号CW又はCCWに応答して、出力端子
100dを経由してジャイロコンパスの方位角信号HE
ADを出力し、それによってジャイロコンパスの方位角
が図示しない表示器にて表示される。
【0024】ゼロクロス発信器60から出力されたリセ
ット信号RSは入力端子100bを経由して方位角累積
部140に入力される。後に説明するように、斯かるリ
セット信号RSによって、盤器16に対する支持装置の
方位を示す方位角信号HEADの基準角が付与される。
方位制御部110はジャイロコンパスの方位サーボ系の
特性を確立する制御系であり、斯かる方位サーボ系のブ
ロック図を図3に示す。図3において、ブロック110
−1には追従ピックアップのゲインKPV、ブロック11
0−2には制御部GC (S)、ブロック110−3には
電圧パルス周波数ゲインKVF、ブロック110−4には
ステップモータ50の1パルス当たりの回転角度STE
P、ブロック110−5にはステップモータ50の1パ
ルス当たりの回転角度と垂直環3の回転角度との比Nの
逆数がそれぞれ表されている。Sはラプラス演算子を表
すが等価的にステップモータを表している。
【0025】図3のブロック図において制御部G
C (S)が方位制御部110に相当している。ジャイロ
コンパスの方位サーボ系の入力に対する追従誤差の伝達
関数を求めると、
【0026】
【数1】
【0027】ここに、Sはラプラス演算子、D1 (S)
は外乱項であり、α及びβはそれぞれ次の数2の式によ
って与えられる。
【0028】
【数2】
【0029】ここで外乱項D1 (S)を省略すると、数
1の式は、
【0030】
【数3】
【0031】となる。制御部GC (S)がPI(比例+
積分)制御によって作動すると仮定すれば、
【0032】
【数4】
【0033】ここで、KP は比例ゲイン、TI は積分時
定数を表す。この数4の式を数3の式に代入して、
【0034】
【数5】
【0035】この式の右辺の分子はS2 である。従っ
て、制御部GC (S)がPI制御によって作動される場
合には、入力信号θin(S)がステップ入力又はランプ
入力であっても定常誤差を無視するごとができること
は、例えば最終値の定理より明らかである。
【0036】次に、入力信号θin(S)=0として外乱
項D1 (S)のステップ入力に対する定常誤差の影響を
考える。数1の式より、
【0037】
【数6】
【0038】外乱項D1 (S)のステップ入力に対する
定常誤差は、
【0039】
【数7】
【0040】となる。従って、外乱項D1 (S)即ち電
気回路等のオフセット電圧は無視することができる。
【0041】斯くして、制御部GC (S)即ち方位制御
部110を数4の式に示す如きPI制御に構成すること
によって、ジャイロコンパスの旋回等の角速度運動に対
しても追従誤差が生じないような方位サーボ系の特性を
得ることができる。ステップモータ制御部120は方位
制御部110によって出力された電気信号VOUT を入力
し、パルス信号CW又はCCWをドライバ部130に出
力する。ステップモータ50は斯かるパルス信号CW又
はCCWに応答してその回転軸が回転する。
【0042】ステップモータ50はドライバ部130よ
り供給された制御信号CSのパルスに同期して回転し、
その回転速度はパルス速度(pps)即ちパルス周波数
によって定められ、その回転角はパルス数によって定め
られる。
【0043】しかしながら、ステップモータ50は入力
されるパルス周波数に対して固有の自起動領域を有して
おり、そのためステップモータ50は入力されるパルス
信号に対して応答不能(脱調)状態となることがある。
【0044】ステップモータ50の動作特性を図4を参
照して説明する。図4は、通常のステップモータのパル
ス・トルク特性曲線を示しており、斯かる特性曲線は入
力パルスの周波数とステップモータによって発生するト
ルクとの間の関係を示す。ステップモータ50の特性は
図示の如く、2つの曲線によって分割された3つの領域
を有しており、自起動限界曲線Aの下側の自起動領域X
と自起動限界曲線Aとスルー限界曲線Tとの間に挟まれ
たスルー領域Yとスルー限界曲線Tの外側の領域Zとで
ある。
【0045】自起動領域Xでは、ステップモータ50を
停止状態から始動することも又は運転状態から停止する
こともできる。スルー領域Yでは、ステップモータ50
は運転状態から他の運転状態に変化することはできるが
停止状態から始動したり又は運転状態から停止すること
はできない。スルー領域Yでステップモータ50を停止
状態から始動したり又は運転状態から停止したりしよう
とするとステップモータ50は脱調して回転不能とな
る。
【0046】例えば入力パルスの周波数がPF1のとき
は自起動領域Xにあるためステップモータ50を停止状
態から始動することも又は運転状態から停止することも
可能である。しかしながら、入力パルスの周波数がPF
2のときはスルー領域Yにあるためステップモータ50
を停止状態から始動することができず、脱調する。
【0047】例えば、追従ピックアップ8によって大き
な値の方位差が検出され、方位制御信号装置100から
ステップモータ50に対してパルス周波数がPF2の制
御信号CSが出力された場合には、ステップモータ50
は脱調することとなる。
【0048】スルー領域Yより外側の領域Zは非作動領
域である。尚、ステップモータ50によって発生するト
ルクは負荷トルクより充分大きいものとし、ステップモ
ータ50の加減速時に生じる負荷トルクの増加について
の考察は省略する。ステップモータ50は市販のものが
使用されてよく、その構造及び他の機能の詳細な説明は
省略する。
【0049】ステップモータ制御部120はパルスレー
ト抑圧手段を有しており、斯かるパルスレート抑圧手段
はステップモータ50が脱調状態となることを回避する
ように機能する。次に、ステップモータ制御部120の
機能を図5に示す流れ図を参照して説明する。ステップ
モータ制御部120の動作は、開始ステップ120−
0、絶対値計算ステップ120−1、偏差値計算ステッ
プ120−2、偏差値判定ステップ120−3、置き換
えステップ120−4、120−5及び120−6、パ
ルス周波数変換ステップ120−7、方向分別ステップ
120−8及び終了ステップ120−9を含む。開始ス
テップ120−0では方位制御部110から電気信号V
OUT が入力される。絶対値計算ステップ120−1で
は、方位制御部110から入力された電気信号VOUT
絶対値が計算され、斯かる絶対値を表す絶対値信号VX
が偏差値計算ステップ120−2に供給される。更に、
電気信号VOUT の正負の極性が判定され、斯かる極性を
表す極性信号PSが方向分別ステップ120−8に出力
される。
【0050】偏差値計算ステップ120−2では今回の
絶対値信号VX が前回の絶対値信号VX0と比較されてそ
の偏差値ΔVが計算される。偏差値判定ステップ120
−3ではステップ120−2からの偏差値ΔVの絶対値
が設定値VS と比較される。偏差値ΔVの絶対値が設定
値VS より小さいか又はそれに等しいときは置き換えス
テップ120−4に進み、偏差値ΔVの絶対値が設定値
S より大きいときは置き換えステップ120−5に進
む。ステップ120−5において、記号Signは括弧
内の変数の正負の符号を取り出す操作を表す。ステップ
120−4では今回の絶対値信号VX に置き換えられた
出力VY がそのまま出力され、ステップ120−5では
前回の絶対値信号VX0に基づいて計算された値が出力値
Y として出力される。置き換えステップ120−4又
はステップ120−5からの出力値VY は置き換えステ
ップ120−6にて前回の絶対値信号VX0として置き換
えられる。
【0051】置き換えステップ120−4及びステップ
120−5からの出力値VY は更に、パルス周波数変換
ステップ120−7にてパルス周波数に変換されてパル
ス周波数信号PFが出力される。方向分別ステップ12
0−8ではパルス周波数変換ステップ120−7からの
パルス周波数信号PFと絶対値計算ステップ120−1
からの極性信号PSとに基づいてパルス信号CW又はC
CWが計算される。パルス信号CW及びCCWは、次式
の如き論理演算式によって求められる。
【0052】
【数8】
【0053】ここに、記号∩は論理演算のANDを表
し、記号 ̄は論理演算の反転を表す。斯かるパルス信号
CW及びCCWは終了ステップ120−9にてステップ
モータ制御部120に供給される。
【0054】ステップモータ制御部120の内、ステッ
プ120−1〜120−6はパルスレート抑圧手段を構
成しており、それによって入力パルスの周波数が自起動
領域Xを越えてスルー領域Yにあるときでもステップモ
ータ50が脱調することなく始動されることができる。
以下にパルスレート抑圧手段を具体的に説明する。
【0055】最初に第1の場合として、方位制御部11
0からステップモータ制御部120に電気信号VOUT
入力され、斯かる電気信号VOUT (極性は正とする。)
がステップモータ制御部120にて周波数がPF1のパ
ルス信号に変換され、それよりパルス信号CW又はCC
Wが生成されてステップモータ50に供給される場合に
ついて考える。ステップ120−1にて電気信号VOUT1
の絶対値|VOUT1|が計算されるが、電気信号VOUT1
極性は正だから、VX =VOUT1である。ステップ120
−2では偏差値ΔVが計算されるが、前回の電気信号は
XO=0だから、偏差値ΔV=VX となる。偏差値判定
ステップ120−3において設定値VS を、
【0056】
【数9】
【0057】とすれば、ステップ120−3の判定結果
はイエスとなるから置き換えステップ120−4に進
む。尚、この設定値VS は自起動領域Xの周波数PF1
に対応している。ステップ120−4ではVY =VX
置き換えられるが、数9の式よりVY =VS となって出
力される。パルス周波数変換ステップ120−7では、
設定値VS に対応するパルス周波数PFに変換される。
斯かるパルス周波数は必ず自起動周波数PF1であり、
方向分別ステップ120−8より出力されるパルス信号
CW又はCCWも自起動領域X内にある。
【0058】従って、方位制御部110からの電気信号
OUT1が自起動領域X内のパルス信号CW又はCCWに
対応しているときは、その周波数PF1を有するパルス
信号がステップモータ50に供給される。しかしなが
ら、第2の場合として、方位制御部110からの電気信
号VOUT2がスルー領域Y内のパルス信号CW又はCCW
に対応しているときは、その周波数PF2を有するパル
ス信号ではなく次のようにして求められた周波数のパル
ス信号がステップモータ50に供給される。但し、この
場合、周波数PF2は周波数PF1のほぼ4倍程度の大
きさであると仮定している。
【0059】方位制御部110から出力された電気信号
OUT2は、上述の如き、絶対値計算ステップ120−
1、偏差値計算ステップ120−2及び偏差値判定ステ
ップ120−3を進む。偏差値判定ステップ120−3
では、偏差値の絶対値は設定値より大きく、|ΔV1
>VS だから判定結果はノーとなり置き換えステップ1
20−5に進む。
【0060】第1回のサイクルでは前回の絶対値信号は
X0=0だから、置き換えステップ120−5ではVY
=+VS なる置き換えがなされる。斯かる出力信号VY
は、上述の如き、置き換えステップ120−6、パルス
周波数変換ステップ120−7及び方向分別ステップ1
20−8に進み、自起動周波数PF1のパルス信号CW
又はCCWが生成される。こうして第1回のサイクルで
生成された制御信号CSによってステップモータ50は
脱調することなく始動される。第1回のサイクルにおい
て、置き換えステップ120−6では、
【0061】
【数10】
【0062】なる置き換えがなされている。第2回のサ
イクルでも、偏差値判定ステップ120−3では、|Δ
2 |>V S だから置き換えステップ120−5に進
む。しかしながら、置き換えステップ120−5では、
数10の式よりVX0=VS だから、
【0063】
【数11】
【0064】となる。斯かる出力信号VY はパルス周波
数変換ステップ120−7にて周波数変換される。こう
して第2回のサイクルにおいてステップ120−7から
は、方位制御部110からの電気信号VOUT2に対応した
周波数PF2のパルス信号ではなく数11の式の出力信
号に対応して周波数2×PF1のパルス信号が出力され
る。
【0065】斯かるステップモータ50に供給される周
波数2×PF1のパルスは自起動領域Xを越えたスルー
領域Y内にある。しかしながら、ステップモータ50は
第1回のサイクルにて供給された周波数PF1のパルス
によって既に始動されているから、第2回のサイクルに
て周波数2×PF1のパルスが出力されても、各サイク
ル毎の周波数偏差値ΔPF(=PF1)が自起動領域X
内にある限り、ステップモータ50は脱調しない。斯く
してステップモータ50は周波数PF1の2倍の周波数
2×PF1パルスによって2倍の回転速度で回転され
る。第3回以降のサイクルによって、同様に、順次、ス
テップモータ制御部120から出力信号のパルス周波数
が増加し、それによってステップモータ50の回転速度
が増加する。ここに説明したパルスレート抑圧動作は図
6の各グラフを参照することによってより容易に理解さ
れよう。
【0066】図6のグラフは、ステップモータ制御部1
20に入力される電気信号VOUT とステップモータ制御
部120より出力されるパルス信号CW又はCCWの周
波数PFの関係を表す。図6Aと図6Bは、自起動領域
X内の周波数PF1に対応する電気信号VOUT1が時刻t
1 〜t2 にステップモータ制御部120に入力された場
合に、モータ制御部120からステップモータ50に対
して時刻t1 〜t2 に周波数PF1のパルスがそのまま
出力されることを示している。これは、上述の第1の場
合である。但し、電気信号VOUT と周波数PF1とは電
圧パルス周波数ゲインKVFで関係していることに留意さ
れたい。図6Cと図6Dは、スルー領域Y内の周波数P
F2に対応する電気信号VOUT2が時刻t1 〜t2 にステ
ップモータ制御部120に入力された場合に、モータ制
御部120からステップモータ50に対して周波数PF
2のパルスがそのまま出力されず、周波数PF2より小
さい周波数のパルスが順次出力されることを示してい
る。これは、第2の場合である。
【0067】図6Dを参照して斯かる第2の場合につい
て、パルスレート抑圧動作サイクルの各サイクル毎に出
力されるパルス周波数PFについて説明する。パルスの
周波数PFは、第1サイクル〜第4サイクルに相当する
時刻t1 〜t1 ’で順次増加し、第5サイクル以降に相
当する時刻t1 ’〜t2 で一定周波数PF2となり、第
1’サイクル〜第4’サイクルに相当する時刻t2 〜t
2 ’で順次減少している。パルスの周波数PFが階段状
に変化したときが、各サイクルで周波数PFが更新され
たことに対応している。
【0068】時刻t1 で周波数PF2に対応した電気信
号VOUT2が入力され、第1サイクルでは偏差値判定ステ
ップ120−3の結果はノーとなりステップ120−5
を経由して周波数PF1のパルスが出力される。次の第
2サイクルでも偏差値判定ステップ120−3の結果は
ノーとなりステップ120−5にて前回の周波数PF1
に周波数増分ΔPF(=PF1)が加算されるから周波
数が2×PF1のパルスが出力される。同様に、第3サ
イクルでは周波数3×PF1のパルスが出力され、第4
サイクルでは周波数4×PF1のパルスが出力される。
【0069】しかしながら、上述したように周波数PF
2は周波数PF1のほぼ4倍と仮定しているため、第5
サイクルでは、偏差値判定ステップ120−3の結果は
イエスとなる。偏差値計算ステップ120−2におい
て、今回の入力絶対値信号VX(=|VOUT2|)が前回
の絶対値信号VX0と比較されてその偏差値ΔV5 (添字
はサイクル回数を表す。)が計算されるが、今回の入力
絶対値信号VX は周波数PF2のパルスに対応した値で
あり前回の絶対値信号VX0は周波数4×PF1に対応し
た値だから、その偏差値はΔV5 =0となる。こうし
て、ステップ120−3にて判定結果がイエスとなり、
置き換えステップ120−4に進む。斯くして第5サイ
クルでは、入力電気信号VOUT2に対応した周波数PF2
のパルス信号が出力される。これは、第4サイクルで出
力されたパルスの周波数4×PF1と同じである。第5
回以降のサイクルでも、周波数4×PF1に等しい周波
数PF2のパルス信号が出力される。
【0070】時刻t2 にて、入力電気信号はVOUT =0
となるが、出力されるパルス信号の周波数PFは、同様
に、第1’サイクル〜第4’サイクルまでサイクル毎に
周波数変分ΔPF(=PF1)ずつ減少し、第4’サイ
クルになって始めて0となる。第5’回以降のサイクル
でも出力パルス信号の周波数PFは0である。
【0071】図6A及び図6Bと図6C及び図6Dとを
比較して明らかなように、図6C及び図6Dではパルス
レート抑圧手段が機能し、入力された電気信号VOUT
OU T2 又はVOUT =0に対応した周波数PF2又は0
のパルス信号CW又はCCWではなく修正されたパルス
信号が生成されている。
【0072】次にドライバ部130の構成と機能を図7
を参照して説明する。ドライバ部130はステップモー
タ制御部120より供給されたパルス信号CW又はCC
Wのパルス列を所定の順序にてステップモータ50の巻
線に供給するための回路として構成されており、励磁信
号発生部130−1と増幅部130−2とを有する。入
力端子130a、130bを経由してステップモータ制
御部120より供給されたパルス信号CW又はCCWは
励磁信号発生部130−1にて整形及び分配される。励
磁信号発生部130−1より出力された信号ESは、増
幅部130−2にて増幅される。増幅部130−2から
出力された制御信号CSは出力端子130cを経由して
ステップモータ50に供給される。
【0073】尚、図7には図示されていないが、ドライ
バ部130にはステップモータ50の巻線に電圧を印加
するための電源が接続され、斯かる電源は好ましくは直
流安定化電源が使用される。
【0074】方位角累積部140は、図8に示す如き、
差分部140−1と累積部140−2とを含む。差分部
140−1には入力端子140a、140bを経由して
ステップモータ制御部120より供給されるパルス信号
CW及びCCWが入力される。そこで、次の数12の式
によりパルス信号CW及びCCWの周波数の差分ΔCが
計算され出力される。
【0075】
【数12】
【0076】累積部140−2では斯かる差分ΔCが累
積演算されてその累積値が方位角信号HEADとして出
力される。即ち、
【0077】
【数13】
【0078】図1に示す如く方位歯車のゼロ点を調節す
るためのゼロクロス発生器60が設けられている。斯か
るゼロクロス発生器60からのリセット信号RSが累積
部140−2に供給されると、累積部140−2にて累
積演算されたその累積値は基準方位角信号HEAD0に
置き換えられる。
【0079】
【数14】
【0080】ここに、基準方位角信号HEAD0は、盤
器16に対する支持装置の方位角の基準値を表す。斯か
るリセット信号RSによって数14の式の操作がなさ
れ、方位角累積部140での差分及び累積計算で生じた
誤差が排除されることができる。
【0081】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0082】
【発明の効果】本発明によると、価格の高いサーボモー
タの代わりに比較的価格の低いステップモータが使用さ
れているため、従来のジャイロコンパスに比べてより安
価なジャイロコンパスを製造することができる利点があ
る。
【0083】本発明によると、大きなトルクを発生する
ことができるステップモータ50が使用されているの
で、従来のジャイロコンパスの如く減速比の大きな多段
歯車列を使用する必要がなく、従って、機構がより簡単
なジャイロコンパスを提供することができる利点があ
る。
【0084】本発明によると、従来のジャイロコンパス
で使用されていた方位発信器が不要となるので、ジャイ
ロコンパスの価格をより低価格に設定することができる
利点がある。
【0085】本発明によると、ステップモータ50を有
するジャイロコンパスにおいて、方位制御装置100に
パルスレート抑圧手段が設けられているため、ステップ
モータ50を脱調させることなく制御することができる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジャイロコンパスの例を示す図であ
る。
【図2】方位制御装置の例を示すブロック図である。
【図3】方位サーボ系の動作を示す説明図である。
【図4】ステップモータの特性を示す図である。
【図5】ステップモータ制御部の動作を示す流れ図であ
る。
【図6】ステップモータ制御部のパルスレート抑圧動作
を示す説明図である。
【図7】ドライブ部の例を示すブロック図である。
【図8】方位累積部の例を示すブロック図である。
【図9】従来のジャイロコンパスの例を示す図である。
【符号の説明】
1 ジャイロケース 2、2’ 垂直軸 3 垂直環 4、4’ボールベアリング 5 縣吊線 5’縣吊線取り付け台 6、6’ 液体安定器 7 ダンピングウェイト 8 追従ピックアップ 9、9’ 水平軸 10 水平環 11、11’ ボールベアリング 12、12’ ジンバル軸 13 追従環 14、14’ ボールベアリング 15、15’ 追従軸 16 盤器 17、17’ ボールベアリング 18 コンパスカード 18B 基線 19 方位サーボモータ 19A 回転軸 20 方位ピニオン 21 方位歯車 22 方位発信器 23 サーボ増幅器 50 ステップモータ 60 ゼロクロス発信器 100 方位制御装置 110 方位制御部 120 ステップモータ制御部 130 ドライバ部 140 方位角累積部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピン軸を略々水平にしたジャイロを内
    蔵するジャイロケースと、該ジャイロケースを3軸の自
    由度にて支持する支持装置と、水平面に対する上記スピ
    ン軸の傾斜に比例したトルクを上記ジャイロケースに対
    して上記スピン軸に直交する垂直軸の周りに加える制振
    装置と、上記ジャイロケースと上記支持装置の間の鉛直
    軸線周りの偏角を検出する方位偏差検出装置と、上記支
    持装置を盤器に対して鉛直軸周りに回転させるステップ
    モータと、上記方位偏差検出装置からの信号に基づいて
    上記ステップモータを制御する方位制御装置とを有する
    ジャイロコンパスにおいて、 上記方位制御装置は、上記方位偏差検出装置からの偏差
    信号を入力する方位制御器と電圧周波数変換器とパルス
    方向弁別器とステップモータドライバ器とを含み、上記
    方位制御器と上記電圧周波数変換器との間にパルスレー
    ト抑圧手段を設けたことを特徴とするジャイロコンパ
    ス。
  2. 【請求項2】 請求項1のジャイロコンパスにおいて、
    上記パルスレート抑圧手段は前回のパルスレートと今回
    のパルスレートを比較し、その差が所定パルスレート以
    内の場合には今回のパルスレートをそのまま出力し、そ
    の差が上記所定パルスレートより大きい場合には前回の
    パルスレートに上記所定パルスレートを加減算して出力
    するように構成されていることを特徴とするジャイロコ
    ンパス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のジャイロコンパスにお
    いて、上記方位制御装置は上記パルス方向弁別器からの
    出力パルスを累積する累積演算手段と上記盤器と上記支
    持装置との間に設けられた基準パルス発生器とを有し、
    該基準パルス発生器からの出力パルス信号によって上記
    累積演算手段からの出力信号をリセットし上記累積演算
    手段の出力を方位出力信号として出力することを特徴と
    するジャイロコンパス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100814481B1 (ko) * 2006-06-16 2008-03-17 임정빈 선박용 디지털 컴퍼스
JP2011117836A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Yokogawa Denshikiki Co Ltd 制御装置及びジャイロコンパス

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KR100814481B1 (ko) * 2006-06-16 2008-03-17 임정빈 선박용 디지털 컴퍼스
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