JPH05218098A - ヘテロ接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents
ヘテロ接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH05218098A JPH05218098A JP2112292A JP2112292A JPH05218098A JP H05218098 A JPH05218098 A JP H05218098A JP 2112292 A JP2112292 A JP 2112292A JP 2112292 A JP2112292 A JP 2112292A JP H05218098 A JPH05218098 A JP H05218098A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor layer
- layer
- gate electrode
- type
- semiconductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Junction Field-Effect Transistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ソース,ドレイン直列抵抗の低減を図ったヘテ
ロ接合型電界効果トランジスタを提供することを目的と
する。 【構成】半絶縁性GaAs基板1上にi型GaAsバッ
ファ層2を介してn型GaAs動作層3が形成され、こ
の上i型AlGaAs層4を介してゲート電極5が形成
されており、i型AlGaAs層4はゲート電極5の直
下のみに設けられていて、ソース,ドレイン領域にはゲ
ート領域に近接してn型GaAs動作層3上に形成され
たn+ 型GaAs層6と、この上に重ねてゲート領域か
ら少し離れて形成されたn++型GaAs層7とを有す
る。
ロ接合型電界効果トランジスタを提供することを目的と
する。 【構成】半絶縁性GaAs基板1上にi型GaAsバッ
ファ層2を介してn型GaAs動作層3が形成され、こ
の上i型AlGaAs層4を介してゲート電極5が形成
されており、i型AlGaAs層4はゲート電極5の直
下のみに設けられていて、ソース,ドレイン領域にはゲ
ート領域に近接してn型GaAs動作層3上に形成され
たn+ 型GaAs層6と、この上に重ねてゲート領域か
ら少し離れて形成されたn++型GaAs層7とを有す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘテロ接合型電界効果
トランジスタとその製造方法に関する。
トランジスタとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAs/AlGaAs等のヘテロ接合
を有する電界効果トランジスタは、従来のGaAsME
SFETにない種々の利点を有し、高速デバイスとして
注目されている。この種のヘテロ接合型電界効果トラン
ジスタの代表例として、HEMT(High Electron M
obility Transistor )やDMT(Doped- channel MI
S-like gate Transistor )がある。
を有する電界効果トランジスタは、従来のGaAsME
SFETにない種々の利点を有し、高速デバイスとして
注目されている。この種のヘテロ接合型電界効果トラン
ジスタの代表例として、HEMT(High Electron M
obility Transistor )やDMT(Doped- channel MI
S-like gate Transistor )がある。
【0003】図7は従来例のDMTの断面図である。こ
のDMTは、半絶縁性のGaAs基板11上に、アンド
ープ(i型)のGaAsバッファ層12を介してn型G
aAs動作層13、i型のAlGaAs層14が順次エ
ピタキシャル成長されたウェハを用いて構成されてい
る。AlGaAs層14上に耐熱性金属例えばWSiに
よるゲート電極15が形成され、このゲート電極をマス
クとして例えばSiをイオン注入してソース,ドレイン
領域に高濃度n型層161 ,162 が形成されている。
高濃度n型層161 ,162 上には例えばAuGe/N
iからなるオーミック電極171 ,172 が形成されて
いる。
のDMTは、半絶縁性のGaAs基板11上に、アンド
ープ(i型)のGaAsバッファ層12を介してn型G
aAs動作層13、i型のAlGaAs層14が順次エ
ピタキシャル成長されたウェハを用いて構成されてい
る。AlGaAs層14上に耐熱性金属例えばWSiに
よるゲート電極15が形成され、このゲート電極をマス
クとして例えばSiをイオン注入してソース,ドレイン
領域に高濃度n型層161 ,162 が形成されている。
高濃度n型層161 ,162 上には例えばAuGe/N
iからなるオーミック電極171 ,172 が形成されて
いる。
【0004】この様な従来のDMTの利点は、電子が走
行するn型GaAs動作層13とゲート電極15の間
に、動作層より電子親和力の小さい層が存在するため、
ゲートの順方向耐圧が向上することにある。通常のME
SFETでは、性能向上のためにゲート長を短くした場
合、動作層内の電界の2次元効果を抑制するために動作
層を浅くかつ高濃度にする必要がある。そうすると、動
作層には直接ショットキーゲート電極が形成されている
ために、ショットキー障壁を介してのトンネル電流が増
大し、いわゆる理想因子(n値)が劣化し、また障壁高
さが低下するという問題が生じる。特に障壁高さの低下
は、DCFLのような論理回路を構成した場合に、論理
振幅が低下し、動作マージンが低下する原因となる。低
いゲート電圧で順方向電流が流れ込むからである。これ
に対してDMTは、ゲート長を短くした場合でも高い順
方向電圧を維持することができるため、MESFETに
比べて論理回路を構成する基本素子として優れている。
行するn型GaAs動作層13とゲート電極15の間
に、動作層より電子親和力の小さい層が存在するため、
ゲートの順方向耐圧が向上することにある。通常のME
SFETでは、性能向上のためにゲート長を短くした場
合、動作層内の電界の2次元効果を抑制するために動作
層を浅くかつ高濃度にする必要がある。そうすると、動
作層には直接ショットキーゲート電極が形成されている
ために、ショットキー障壁を介してのトンネル電流が増
大し、いわゆる理想因子(n値)が劣化し、また障壁高
さが低下するという問題が生じる。特に障壁高さの低下
は、DCFLのような論理回路を構成した場合に、論理
振幅が低下し、動作マージンが低下する原因となる。低
いゲート電圧で順方向電流が流れ込むからである。これ
に対してDMTは、ゲート長を短くした場合でも高い順
方向電圧を維持することができるため、MESFETに
比べて論理回路を構成する基本素子として優れている。
【0005】しかし、従来のDMTにおいて、高い順方
向電圧を維持しているところの動作層より電子親和力の
小さい層は、ソース,ドレインの直列抵抗を増大させる
原因となっている。すなわち電子親和力の小さい層は、
ゲート順方向特性に対してはポテンシャルバリアとな
り、ゲート電極から動作層への電子注入を防止する働き
をするが、この層はソース,ドレイン領域にも存在する
ため、ソース電極から動作層へ、或いは動作層からドレ
イン電極への電子注入のバリアともなるからである。
向電圧を維持しているところの動作層より電子親和力の
小さい層は、ソース,ドレインの直列抵抗を増大させる
原因となっている。すなわち電子親和力の小さい層は、
ゲート順方向特性に対してはポテンシャルバリアとな
り、ゲート電極から動作層への電子注入を防止する働き
をするが、この層はソース,ドレイン領域にも存在する
ため、ソース電極から動作層へ、或いは動作層からドレ
イン電極への電子注入のバリアともなるからである。
【0006】図7のDMTでは、イオン注入によりソー
ス,ドレイン領域に高濃度n型層を形成して、ソース,
ドレイン直列抵抗低減を図っている。しかし、AlGa
As層は一般にGaAs層に比べて注入イオンの活性化
率が低く、AlGaAs層を十分低抵抗にすることはで
きないし、またGaAs/AlGaAsヘテロ接合のポ
テンシャルバリアを十分低くすることもできない。
ス,ドレイン領域に高濃度n型層を形成して、ソース,
ドレイン直列抵抗低減を図っている。しかし、AlGa
As層は一般にGaAs層に比べて注入イオンの活性化
率が低く、AlGaAs層を十分低抵抗にすることはで
きないし、またGaAs/AlGaAsヘテロ接合のポ
テンシャルバリアを十分低くすることもできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のヘ
テロ接合型電界効果トランジスタは、高いゲート順方向
耐圧が得られる反面、ソース,ドレインの直列抵抗が十
分低減できないという問題があった。
テロ接合型電界効果トランジスタは、高いゲート順方向
耐圧が得られる反面、ソース,ドレインの直列抵抗が十
分低減できないという問題があった。
【0008】本発明は、この様な事情を考慮してなされ
たもので、ソース,ドレイン直列抵抗の低減を図ったヘ
テロ接合型電界効果トランジスタを提供することを目的
とする。
たもので、ソース,ドレイン直列抵抗の低減を図ったヘ
テロ接合型電界効果トランジスタを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、動作層となる
第1の半導体層と、この第1の半導体層上に形成された
第1の半導体層より電子親和力が小さくかつバンドギャ
ップの大きい第2の半導体層と、この第2の半導体層上
に形成されたゲート電極と、このゲート電極を挟んで形
成されたソース,ドレイン領域とを有するヘテロ接合型
電界効果トランジスタにおいて、 (a) 前記第2の半導体層は前記ゲート電極直下にのみ設
けられ、かつ、
第1の半導体層と、この第1の半導体層上に形成された
第1の半導体層より電子親和力が小さくかつバンドギャ
ップの大きい第2の半導体層と、この第2の半導体層上
に形成されたゲート電極と、このゲート電極を挟んで形
成されたソース,ドレイン領域とを有するヘテロ接合型
電界効果トランジスタにおいて、 (a) 前記第2の半導体層は前記ゲート電極直下にのみ設
けられ、かつ、
【0010】(b) 前記ソース,ドレイン領域は、前記第
1の半導体層上にこれと同じ材料により前記第2の半導
体層およびゲート電極に近接して形成された第3の半導
体層と、この第3の半導体層上にこれと同じ材料により
前記ゲート電極から所定距離離れた位置に形成された,
高濃度に不純物がドープされた第4の半導体層との積層
構造を有することを特徴とする。
1の半導体層上にこれと同じ材料により前記第2の半導
体層およびゲート電極に近接して形成された第3の半導
体層と、この第3の半導体層上にこれと同じ材料により
前記ゲート電極から所定距離離れた位置に形成された,
高濃度に不純物がドープされた第4の半導体層との積層
構造を有することを特徴とする。
【0011】本発明はまた、この様なヘテロ接合型電界
効果トランジスタを製造する方法であって、半導体基板
上に、動作層となる第1の半導体層とこれより電子親和
力が小さくかつバンドギャップが大きい第2の半導体層
を順次成長させ、この第2の半導体層上にゲート電極を
形成した後、ゲート電極をマスクとして第2の半導体層
をエッチングして第1の半導体層を露出させ、露出した
第1の半導体層上にこれと同じ半導体材料からなる第3
の半導体層を選択成長させ、更にゲート電極および第2
の半導体層の側壁に絶縁膜を形成して、これらゲート電
極および絶縁膜をマスクとして、第3の半導体層上にこ
れと同じ半導体材料からなる高濃度に不純物がドープさ
れた第4の半導体層を選択成長させることを特徴とす
る。
効果トランジスタを製造する方法であって、半導体基板
上に、動作層となる第1の半導体層とこれより電子親和
力が小さくかつバンドギャップが大きい第2の半導体層
を順次成長させ、この第2の半導体層上にゲート電極を
形成した後、ゲート電極をマスクとして第2の半導体層
をエッチングして第1の半導体層を露出させ、露出した
第1の半導体層上にこれと同じ半導体材料からなる第3
の半導体層を選択成長させ、更にゲート電極および第2
の半導体層の側壁に絶縁膜を形成して、これらゲート電
極および絶縁膜をマスクとして、第3の半導体層上にこ
れと同じ半導体材料からなる高濃度に不純物がドープさ
れた第4の半導体層を選択成長させることを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本発明においては、電子親和力が小さくかつバ
ンドギャップが大きい半導体層はゲート電極直下のみに
存在し、ソース,ドレイン領域は動作層と同じ高濃度不
純物ドープが可能な半導体層により構成される。したが
ってソース電極から動作層へ、また動作層からドレイン
電極への電子の流れる部分にはポテンシャルバリアが存
在しない。この結果、ゲート電極部の高い順方向耐圧を
維持しながら、ソース,ドレインの直列抵抗を大きく低
減することができ、高性能のヘテロ接合電界効果トラン
ジスタを得ることができる。
ンドギャップが大きい半導体層はゲート電極直下のみに
存在し、ソース,ドレイン領域は動作層と同じ高濃度不
純物ドープが可能な半導体層により構成される。したが
ってソース電極から動作層へ、また動作層からドレイン
電極への電子の流れる部分にはポテンシャルバリアが存
在しない。この結果、ゲート電極部の高い順方向耐圧を
維持しながら、ソース,ドレインの直列抵抗を大きく低
減することができ、高性能のヘテロ接合電界効果トラン
ジスタを得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例に係るDMTの
断面構造である。このDMTは、半絶縁性GaAs基板
1上に、i型GaAsバッファ層2を介してn型GaA
s動作層3(第1の半導体層)がエピタキシャル成長さ
れている。n型GaAs動作層3上にはこれより電子親
和力が小さくかつバンドギャップが大きい材料であるi
型AlGaAs層4(第2の半導体層)がエピタキシャ
ル成長され、その上に耐熱性金属であるWSiからなる
ゲート電極5が形成されている。AlGaAs層4はゲ
ート電極5の直下のみに設けられている。
断面構造である。このDMTは、半絶縁性GaAs基板
1上に、i型GaAsバッファ層2を介してn型GaA
s動作層3(第1の半導体層)がエピタキシャル成長さ
れている。n型GaAs動作層3上にはこれより電子親
和力が小さくかつバンドギャップが大きい材料であるi
型AlGaAs層4(第2の半導体層)がエピタキシャ
ル成長され、その上に耐熱性金属であるWSiからなる
ゲート電極5が形成されている。AlGaAs層4はゲ
ート電極5の直下のみに設けられている。
【0015】ソース,ドレイン領域には、n型GaAs
動作層3上に、i型AlGaAs層4に接して、或いは
僅かに離れて比較的高濃度のn+ 型GaAs層6
(61 ,62 )(第3の半導体層)が形成され、更にこ
の上にゲート電極5から所定距離はなれた状態で十分高
濃度のn++型GaAs層7(71 ,72 )(第4の半導
体層)が形成されている。n++型GaAs層7上に、A
uGe合金からなるソース,ドレイン電極8(81 ,8
2 )が形成されている。
動作層3上に、i型AlGaAs層4に接して、或いは
僅かに離れて比較的高濃度のn+ 型GaAs層6
(61 ,62 )(第3の半導体層)が形成され、更にこ
の上にゲート電極5から所定距離はなれた状態で十分高
濃度のn++型GaAs層7(71 ,72 )(第4の半導
体層)が形成されている。n++型GaAs層7上に、A
uGe合金からなるソース,ドレイン電極8(81 ,8
2 )が形成されている。
【0016】各部の濃度や厚みの具体的数値例を挙げれ
ば、i型GaAsバッファ層は厚み500nm、n型Ga
As動作層3は不純物濃度2×1018/cm3 、厚み約6
nmとする。i型AlGaAs層4は、厚み約20nmであ
り、n+ 型GaAs層6は不純物濃度3×1018/c
m3 、厚みがi型AlGaAs層4より薄く、約15nm
とする。n++型GaAs層7は、ゲート電極5から0.
2μm 離れて形成され、不純物濃度が5×1018/c
m3 、厚み300nmとする。
ば、i型GaAsバッファ層は厚み500nm、n型Ga
As動作層3は不純物濃度2×1018/cm3 、厚み約6
nmとする。i型AlGaAs層4は、厚み約20nmであ
り、n+ 型GaAs層6は不純物濃度3×1018/c
m3 、厚みがi型AlGaAs層4より薄く、約15nm
とする。n++型GaAs層7は、ゲート電極5から0.
2μm 離れて形成され、不純物濃度が5×1018/c
m3 、厚み300nmとする。
【0017】この実施例のDMTでは、ゲート電極5と
n型GaAs動作層3との間にi型AlGaAs層4が
存在し、したがってゲートの順方向耐圧が高いという性
能は維持されている。一方、ソース,ドレイン領域は、
ソース電極,ドレイン電極とn型GaAs動作層の間の
電子が流れる経路がすべて動作層と同じGaAs層とな
っているため、これらの経路には電子に対するポテンシ
ャルバリアは存在しない。したがってソース,ドレイン
の直列抵抗が大きく低減されている。
n型GaAs動作層3との間にi型AlGaAs層4が
存在し、したがってゲートの順方向耐圧が高いという性
能は維持されている。一方、ソース,ドレイン領域は、
ソース電極,ドレイン電極とn型GaAs動作層の間の
電子が流れる経路がすべて動作層と同じGaAs層とな
っているため、これらの経路には電子に対するポテンシ
ャルバリアは存在しない。したがってソース,ドレイン
の直列抵抗が大きく低減されている。
【0018】またこの実施例の構造では、ソース,ドレ
イン領域のn+ 型GaAs層6がi型AlGaAs層4
に接して、或いはごく僅かに離れて形成されている。す
なわちn型GaAs動作層3は、ゲート電極5で制御さ
れる領域(つまり、i型AlGaAs層4の直下の領
域)以外がこのn+ 型GaAs層6で覆われている。こ
の為、n型GaAs動作層3に表面空乏層が伸びてこれ
を高抵抗化するという表面準位の影響を避けることがで
きる。
イン領域のn+ 型GaAs層6がi型AlGaAs層4
に接して、或いはごく僅かに離れて形成されている。す
なわちn型GaAs動作層3は、ゲート電極5で制御さ
れる領域(つまり、i型AlGaAs層4の直下の領
域)以外がこのn+ 型GaAs層6で覆われている。こ
の為、n型GaAs動作層3に表面空乏層が伸びてこれ
を高抵抗化するという表面準位の影響を避けることがで
きる。
【0019】更にこの実施例では、ソース,ドレイン領
域を低抵抗化する高濃度層(n+ 型GaAs層6および
n++型GaAs層7)がn型GaAs動作層3より上に
形成されている。このため、動作層より深くソース,ド
レインの高濃度層が形成されている従来のものと比べ
て、i型GaAsバッファ層2を通してのn型動作層に
対する電界の2次元効果が緩和され、短チャネル効果が
生じ難くなる。これにより、従来構造と比べて一層の短
ゲート化が可能になり、ゲート容量Cgsの低減および電
流駆動力gm の向上が図られる。
域を低抵抗化する高濃度層(n+ 型GaAs層6および
n++型GaAs層7)がn型GaAs動作層3より上に
形成されている。このため、動作層より深くソース,ド
レインの高濃度層が形成されている従来のものと比べ
て、i型GaAsバッファ層2を通してのn型動作層に
対する電界の2次元効果が緩和され、短チャネル効果が
生じ難くなる。これにより、従来構造と比べて一層の短
ゲート化が可能になり、ゲート容量Cgsの低減および電
流駆動力gm の向上が図られる。
【0020】またこの実施例では、ソース,ドレイン領
域のn+ 型GaAs層6はゲート電極5下のi型AlG
aAs層4より薄い。これはゲート電極とソース,ドレ
イン領域間の容量低減のために重要である。直列抵抗低
減の観点からは、このn+ 型GaAs層6もある程度厚
い方がよいが、i型AlGaAs層4より厚くなってゲ
ート電極5に近接し過ぎると、容量が急激に増加する。
この容量は、FETの真性容量すなわちゲート電極と動
作層間の容量とは無関係ないわゆるフリンジング容量と
して働き、ゲート長を短縮しても低減されない。ゲート
長を短縮して真性容量を低減する程にこのフリンジング
容量が相対的に大きく見えることになり、素子の高速動
作を阻害する大きな要因となる。この実施例では、ゲー
トに近い部分はi型AlGaAs層4より薄いn+ 型G
aAs層6とし、この上に十分な低抵抗化を図るための
n++型GaAs層7を、ゲートから所定距離離れた状態
で積層して、フリンジング容量の増大を防止しながら、
ソース,ドレイン直列抵抗の低減を可能としている。
域のn+ 型GaAs層6はゲート電極5下のi型AlG
aAs層4より薄い。これはゲート電極とソース,ドレ
イン領域間の容量低減のために重要である。直列抵抗低
減の観点からは、このn+ 型GaAs層6もある程度厚
い方がよいが、i型AlGaAs層4より厚くなってゲ
ート電極5に近接し過ぎると、容量が急激に増加する。
この容量は、FETの真性容量すなわちゲート電極と動
作層間の容量とは無関係ないわゆるフリンジング容量と
して働き、ゲート長を短縮しても低減されない。ゲート
長を短縮して真性容量を低減する程にこのフリンジング
容量が相対的に大きく見えることになり、素子の高速動
作を阻害する大きな要因となる。この実施例では、ゲー
トに近い部分はi型AlGaAs層4より薄いn+ 型G
aAs層6とし、この上に十分な低抵抗化を図るための
n++型GaAs層7を、ゲートから所定距離離れた状態
で積層して、フリンジング容量の増大を防止しながら、
ソース,ドレイン直列抵抗の低減を可能としている。
【0021】次に本発明によるDMTの製造方法の実施
例を、図2および図3を参照して説明する。まず半絶縁
性GaAs基板1上に、分子線エピタキシ−法(MBE
法)、または有機金属ガスを用いた気相成長法(MOC
VD法)により、i型GaAsバッファ層2、n型Ga
As動作層3、およびi型AlGaAs層4をそれぞ
れ、500nm,6nmおよび200nmの厚みをもって順次
エピタキシャル成長させる。AlGaAs層4は例え
ば、Alモル比0.3とする。次いでこのエピタキシャ
ル・ウェハ上に、耐熱性金属である珪化タングステン
(WSi)或いは窒化タングステン(WN)等のゲート
電極材料を150〜500nmの厚み堆積した後、これを
通常のリソグラフィおよびドライエッチングにより加工
して、ゲート電極5を形成する(図2(a) )。
例を、図2および図3を参照して説明する。まず半絶縁
性GaAs基板1上に、分子線エピタキシ−法(MBE
法)、または有機金属ガスを用いた気相成長法(MOC
VD法)により、i型GaAsバッファ層2、n型Ga
As動作層3、およびi型AlGaAs層4をそれぞ
れ、500nm,6nmおよび200nmの厚みをもって順次
エピタキシャル成長させる。AlGaAs層4は例え
ば、Alモル比0.3とする。次いでこのエピタキシャ
ル・ウェハ上に、耐熱性金属である珪化タングステン
(WSi)或いは窒化タングステン(WN)等のゲート
電極材料を150〜500nmの厚み堆積した後、これを
通常のリソグラフィおよびドライエッチングにより加工
して、ゲート電極5を形成する(図2(a) )。
【0022】次にゲート電極5を耐エッチング・マスク
として用いて、i型AlGaAs層4を選択的にエッチ
ング除去する(図2(b) )。この時エッチング液とし
て、例えば、HCl(塩酸)とH2 O2 (過酸化水素
水)の混合液を用いる。このエッチング液は、GaAs
に対してAlGaAsを50倍以上の選択比をもってエ
ッチングすることができるため、n型GaAs動作層3
に対してダメージを与える事なく、i型AlGaAs層
4を選択的に除去することができる。
として用いて、i型AlGaAs層4を選択的にエッチ
ング除去する(図2(b) )。この時エッチング液とし
て、例えば、HCl(塩酸)とH2 O2 (過酸化水素
水)の混合液を用いる。このエッチング液は、GaAs
に対してAlGaAsを50倍以上の選択比をもってエ
ッチングすることができるため、n型GaAs動作層3
に対してダメージを与える事なく、i型AlGaAs層
4を選択的に除去することができる。
【0023】次いで、ゲート電極5を選択成長のマスク
として用いて、MOCVD法によりn型GaAs動作層
3の上にのみ、n+ 型GaAs層6を15nm程度エピタ
キシャル成長させる(図2(c) )。このMOCVDは、
例えば反応ガスとしてトリメチルガリウム(Ga(CH
3 )3 )とアルシン(AsH3 )を用い、ドーピングガ
スとしてシラン(SiH4 )を用いて行う。
として用いて、MOCVD法によりn型GaAs動作層
3の上にのみ、n+ 型GaAs層6を15nm程度エピタ
キシャル成長させる(図2(c) )。このMOCVDは、
例えば反応ガスとしてトリメチルガリウム(Ga(CH
3 )3 )とアルシン(AsH3 )を用い、ドーピングガ
スとしてシラン(SiH4 )を用いて行う。
【0024】その後、CVDシリコン酸化膜等の絶縁膜
9を全面堆積し、これを異方性エッチングによりエッチ
ングして、ゲート電極5およびi型AlGaAs層4の
側壁のみに残す(図3(a) )。側壁絶縁膜9(91 ,9
2 )の幅は0.2μm 程度とする。
9を全面堆積し、これを異方性エッチングによりエッチ
ングして、ゲート電極5およびi型AlGaAs層4の
側壁のみに残す(図3(a) )。側壁絶縁膜9(91 ,9
2 )の幅は0.2μm 程度とする。
【0025】更にゲート電極5と側壁絶縁膜9をマスク
として、再びMOCVD法により、n+ 型GaAs層5
上にn++型GaAs層7を500nm程度選択成長させ
る。最後に、AuGe合金を蒸着しリフトオフ加工し
て、400℃でアロイ処理を行って、ソース,ドレイン
電極8を形成する(図3(b) )。
として、再びMOCVD法により、n+ 型GaAs層5
上にn++型GaAs層7を500nm程度選択成長させ
る。最後に、AuGe合金を蒸着しリフトオフ加工し
て、400℃でアロイ処理を行って、ソース,ドレイン
電極8を形成する(図3(b) )。
【0026】本発明の別の製造方法の実施例を、図4を
用いて説明する。半絶縁性GaAs基板1上にi型Ga
Asバッファ層2、n型GaAs動作層3、i型AlG
aAs層4を順次エピタキシャル成長させ、ゲート電極
5を形成した後、ゲート電極5をマスクとしてi型Al
GaAs層4を選択エッチングするまでは、先の実施例
と同様である。この後、第1の絶縁膜10を堆積して異
方性エッチングによりエッチバックして、これを側壁に
残す(図4(a) )。ここで第1の側壁絶縁膜10(10
1 ,102 )は幅0.05μm 程度の薄いものとする。
用いて説明する。半絶縁性GaAs基板1上にi型Ga
Asバッファ層2、n型GaAs動作層3、i型AlG
aAs層4を順次エピタキシャル成長させ、ゲート電極
5を形成した後、ゲート電極5をマスクとしてi型Al
GaAs層4を選択エッチングするまでは、先の実施例
と同様である。この後、第1の絶縁膜10を堆積して異
方性エッチングによりエッチバックして、これを側壁に
残す(図4(a) )。ここで第1の側壁絶縁膜10(10
1 ,102 )は幅0.05μm 程度の薄いものとする。
【0027】その後、ゲート電極5と第1の側壁絶縁膜
10をマスクとしてn+ 型GaAs層6を選択成長させ
る(図4(b) )。この時ゲート電極5およびi型AlG
aAs層4の側壁は露出していないから、ゲート電極5
とn+ 型GaAs層6の接触の危険が完全になくなる。
その後、第2の側壁絶縁膜9を形成し、n++型GaAs
層7を選択成長させ、この上にソース,ドレイン電極8
を形成する(図4(c))。
10をマスクとしてn+ 型GaAs層6を選択成長させ
る(図4(b) )。この時ゲート電極5およびi型AlG
aAs層4の側壁は露出していないから、ゲート電極5
とn+ 型GaAs層6の接触の危険が完全になくなる。
その後、第2の側壁絶縁膜9を形成し、n++型GaAs
層7を選択成長させ、この上にソース,ドレイン電極8
を形成する(図4(c))。
【0028】この実施例において、第1の側壁絶縁膜1
0を形成しているのは、第1に、表面空乏層の影響を防
止するためである。ゲート電極5の直下領域以外でn型
GaAs動作層3上に、次の工程で形成されるn+ 型G
aAs層6が存在しない部分が生じると、表面空乏層の
影響でn型GaAs動作層3が高抵抗化される。第1の
側壁絶縁膜10を設けることにより、この表面空乏層の
影響による高抵抗化領域がゲート直下の領域に入り込む
距離を小さくすることができる。
0を形成しているのは、第1に、表面空乏層の影響を防
止するためである。ゲート電極5の直下領域以外でn型
GaAs動作層3上に、次の工程で形成されるn+ 型G
aAs層6が存在しない部分が生じると、表面空乏層の
影響でn型GaAs動作層3が高抵抗化される。第1の
側壁絶縁膜10を設けることにより、この表面空乏層の
影響による高抵抗化領域がゲート直下の領域に入り込む
距離を小さくすることができる。
【0029】第2の理由は、次に形成されるn+ 型Ga
As層6とゲート電極5との接触をより確実に防止する
ためである。先の実施例において、n+ 型GaAs層6
の選択成長時、ゲート電極5に対する選択性は比較的簡
単に確保できるが、MOCVDの成長条件によってはi
型AlGaAs層4に対する選択性が確保できなくな
る。その場合には、i型AlGaAs層4の側壁にもn
+ 型GaAs層6が成長し、ゲート電極5と接触してし
まう。これはゲート順方向耐圧の低下、リーク電流の増
大、ゲート容量の増大等の不都合をもたらす。この実施
例によれば、ゲート電極5とn+ 型GaAs層6の接触
が確実に防止される。またn+ 型GaAs層6の成長の
選択性が確保される条件が広くなる結果、大きなプロセ
スマージンが得られる。
As層6とゲート電極5との接触をより確実に防止する
ためである。先の実施例において、n+ 型GaAs層6
の選択成長時、ゲート電極5に対する選択性は比較的簡
単に確保できるが、MOCVDの成長条件によってはi
型AlGaAs層4に対する選択性が確保できなくな
る。その場合には、i型AlGaAs層4の側壁にもn
+ 型GaAs層6が成長し、ゲート電極5と接触してし
まう。これはゲート順方向耐圧の低下、リーク電流の増
大、ゲート容量の増大等の不都合をもたらす。この実施
例によれば、ゲート電極5とn+ 型GaAs層6の接触
が確実に防止される。またn+ 型GaAs層6の成長の
選択性が確保される条件が広くなる結果、大きなプロセ
スマージンが得られる。
【0030】本発明の更に別の製造方法の実施例を図5
および図6を用いて説明する。これまでの実施例では、
第2の半導体層としてi型AlGaAs単層を用いたの
に対して、この実施例ではこの第2の半導体層として、
AlGaAs/GaAs/AlGaAsの積層構造を用
いる。半絶縁性GaAs基板1上に、MBE法またはM
OCVD法により、i型GaAsバッファ層2、n型G
aAs動作層3、i型AlGaAs層41 、i型GaA
s層42 、i型AlGaAs層43 を順次エピタキシャ
ル成長させる。すなわち先の各実施例でのi型AlGa
As層4の部分を、中間にGaAsを挟んだAlGaA
s層41 /GaAs層42 /AlGaAs層43 の積層
構造としている。各層の厚みは例えば、AlGaAs層
41 を5nm、GaAs層42 を5nm、AlGaAs層4
3 を15nmとする。その後、WSiまたはWN等からな
るゲート電極5を形成する(図5(a) )。
および図6を用いて説明する。これまでの実施例では、
第2の半導体層としてi型AlGaAs単層を用いたの
に対して、この実施例ではこの第2の半導体層として、
AlGaAs/GaAs/AlGaAsの積層構造を用
いる。半絶縁性GaAs基板1上に、MBE法またはM
OCVD法により、i型GaAsバッファ層2、n型G
aAs動作層3、i型AlGaAs層41 、i型GaA
s層42 、i型AlGaAs層43 を順次エピタキシャ
ル成長させる。すなわち先の各実施例でのi型AlGa
As層4の部分を、中間にGaAsを挟んだAlGaA
s層41 /GaAs層42 /AlGaAs層43 の積層
構造としている。各層の厚みは例えば、AlGaAs層
41 を5nm、GaAs層42 を5nm、AlGaAs層4
3 を15nmとする。その後、WSiまたはWN等からな
るゲート電極5を形成する(図5(a) )。
【0031】次に、ゲート電極5をマスクとして、i型
AlGaAs層43 をHClとH2O2 の混合液を用い
て選択エッチングし、引き続き中間のi型GaAs層4
2 をCCl2 F2 ガスを用いた反応性イオンエッチング
(RIE)により選択エッチングする(図5(b) )。こ
のガスを用いたRIEは、AlGaAs層に対して大き
な選択比を持ってGaAsをエッチングすることがで
き、これにより薄いi型AlGaAs層41 が残された
状態が得られる。
AlGaAs層43 をHClとH2O2 の混合液を用い
て選択エッチングし、引き続き中間のi型GaAs層4
2 をCCl2 F2 ガスを用いた反応性イオンエッチング
(RIE)により選択エッチングする(図5(b) )。こ
のガスを用いたRIEは、AlGaAs層に対して大き
な選択比を持ってGaAsをエッチングすることがで
き、これにより薄いi型AlGaAs層41 が残された
状態が得られる。
【0032】その後、先の実施例と同様の目的で第1の
側壁絶縁膜10を形成する(図5(c) )。続いて、ゲー
ト電極5および側壁絶縁膜10をマスクとして、i型A
lGaAs層41 をHClとH2 O2 の混合液を用いて
選択エッチングしてn型GaAs動作層3を露出させ、
n+ 型GaAs層6を選択成長させる(図6(a) )。更
に第2の側壁絶縁膜10を形成して、n++型GaAs層
7を選択成長させ、この上にソース,ドレイン電極8を
形成する(図6(b) )。
側壁絶縁膜10を形成する(図5(c) )。続いて、ゲー
ト電極5および側壁絶縁膜10をマスクとして、i型A
lGaAs層41 をHClとH2 O2 の混合液を用いて
選択エッチングしてn型GaAs動作層3を露出させ、
n+ 型GaAs層6を選択成長させる(図6(a) )。更
に第2の側壁絶縁膜10を形成して、n++型GaAs層
7を選択成長させ、この上にソース,ドレイン電極8を
形成する(図6(b) )。
【0033】この実施例によれば、第1の側壁絶縁膜1
0を形成するためのエッチバックの際に、その下地がn
型GaAs動作層3ではなく、i型AlGaAs層41
となっているため、n型GaAs動作層3にRIEのダ
メージが入ることが防止される。RIEダメージを受け
た層上にエピタキシャル成長を行うと、成長層に欠陥が
生じたり、異常成長が生じたりするが、この実施例で
は、ダメージを受けたi型AlGaAs層41 はn+ 型
GaAs層6の選択成長前に除去されるため、そのよう
な不都合は生じない。またn型GaAs動作層3がRI
Eダメージを受けて抵抗増大するという事態も防止され
る。以上により、この実施例によれば、高性能のDMT
を高い歩留まりをもって得ることができる。
0を形成するためのエッチバックの際に、その下地がn
型GaAs動作層3ではなく、i型AlGaAs層41
となっているため、n型GaAs動作層3にRIEのダ
メージが入ることが防止される。RIEダメージを受け
た層上にエピタキシャル成長を行うと、成長層に欠陥が
生じたり、異常成長が生じたりするが、この実施例で
は、ダメージを受けたi型AlGaAs層41 はn+ 型
GaAs層6の選択成長前に除去されるため、そのよう
な不都合は生じない。またn型GaAs動作層3がRI
Eダメージを受けて抵抗増大するという事態も防止され
る。以上により、この実施例によれば、高性能のDMT
を高い歩留まりをもって得ることができる。
【0034】次に、本発明の実施例(図1)のDMTの
性能を従来例(図7)のそれと比較した具体的データを
説明する。ゲート長は共に、0.3μm とした。また従
来例のソース,ドレイン領域は、ゲート電極をマスクと
してSiイオンを加速電圧50keV,ドーズ量1×1
014/cm2 の条件で注入し、900℃,5分のラピッド
・サーマル・アニールを行って形成した。
性能を従来例(図7)のそれと比較した具体的データを
説明する。ゲート長は共に、0.3μm とした。また従
来例のソース,ドレイン領域は、ゲート電極をマスクと
してSiイオンを加速電圧50keV,ドーズ量1×1
014/cm2 の条件で注入し、900℃,5分のラピッド
・サーマル・アニールを行って形成した。
【0035】まず短チャネル効果については、ゲート長
4μm の場合のしきい値を基準として、これに対するし
きい値変動を調べると、従来例ではこれが250mVと
大きく、また飽和領域でのドレインコンダクタンス(δ
Id /δVd )は30mS/mmであって良好なピンチオ
フ特性を示さなかった。これに対してこの実施例では、
しきい値変動量は150mV(60%減)と小さく、ド
レインコンダクタンスも15mS/mmであり良好なピン
チオフ特性を示した。これらの相違は、従来例ではソー
ス,ドレインのn+ 型層が動作層より深く形成されてい
るのに対して、この実施例ではn+ 型層が動作層より上
に形成されていて、チャネルに対する電界の2次元効果
が抑制されている結果である。
4μm の場合のしきい値を基準として、これに対するし
きい値変動を調べると、従来例ではこれが250mVと
大きく、また飽和領域でのドレインコンダクタンス(δ
Id /δVd )は30mS/mmであって良好なピンチオ
フ特性を示さなかった。これに対してこの実施例では、
しきい値変動量は150mV(60%減)と小さく、ド
レインコンダクタンスも15mS/mmであり良好なピン
チオフ特性を示した。これらの相違は、従来例ではソー
ス,ドレインのn+ 型層が動作層より深く形成されてい
るのに対して、この実施例ではn+ 型層が動作層より上
に形成されていて、チャネルに対する電界の2次元効果
が抑制されている結果である。
【0036】次に電流駆動能力(相互コンダクタンス)
gm に影響するソース直列抵抗については、従来例では
0.5Ω・mmであったのに対して、この実施例では0.
25Ω・mmと約1/2に低減されていた。これは、従来
例ではソース電極から動作層までの間に電子親和力の小
さいAlGaAs層が存在し、0.3eV程度のポテン
シャルバリアが存在するのに対して、この実施例ではこ
の様なバリアが存在しないためである。この結果、電流
駆動能力gm は、従来例では650mS/mmであったの
に対して、この実施例では830mS/mmと約30%の
改善であった。本発明は、上記した実施例に限られるも
のではなく、他の半導体材料系を用いる等、その趣旨を
逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
gm に影響するソース直列抵抗については、従来例では
0.5Ω・mmであったのに対して、この実施例では0.
25Ω・mmと約1/2に低減されていた。これは、従来
例ではソース電極から動作層までの間に電子親和力の小
さいAlGaAs層が存在し、0.3eV程度のポテン
シャルバリアが存在するのに対して、この実施例ではこ
の様なバリアが存在しないためである。この結果、電流
駆動能力gm は、従来例では650mS/mmであったの
に対して、この実施例では830mS/mmと約30%の
改善であった。本発明は、上記した実施例に限られるも
のではなく、他の半導体材料系を用いる等、その趣旨を
逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ゲー
ト順方向耐圧が高いという従来のDMTの利点を維持し
ながら、ソース,ドレイン電極と動作層との間にポテン
シャルバリアをなくして、ソース,ドレインの直列抵抗
を低減して高い電流駆動力を実現し、また動作層に対す
る電界の2次元効果を抑制して一層の短ゲート化を可能
としたヘテロ接合型電界効果トランジスタを提供するこ
とができる。
ト順方向耐圧が高いという従来のDMTの利点を維持し
ながら、ソース,ドレイン電極と動作層との間にポテン
シャルバリアをなくして、ソース,ドレインの直列抵抗
を低減して高い電流駆動力を実現し、また動作層に対す
る電界の2次元効果を抑制して一層の短ゲート化を可能
としたヘテロ接合型電界効果トランジスタを提供するこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例のDMTの断面構造を示す
図。
図。
【図2】同実施例の製造工程(前半)を示す図。
【図3】同実施例の製造工程(後半)を示す図。
【図4】別の実施例の製造工程を示す図。
【図5】さらに別の実施例の製造工程(前半)を示す
図。
図。
【図6】同実施例の製造工程(後半)を示す図。
【図7】従来のDMTの断面構造を示す図。
1…半絶縁性GaAs基板、 2…i型GaAsバッファ層、 3…n型GaAs動作層(第1の半導体層)、 4…i型AlGaAs層(第2の半導体層)、 5…ゲート電極、 6(61 ,62 )…n+ 型GaAs層(第3の半導体
層)、 7(71 ,72 )…n++型GaAs層(第4の半導体
層)、 8(81 ,82 )…ソース,ドレイン電極、 9(91 ,92 ),10(101 ,102 )…側壁絶縁
膜。
層)、 7(71 ,72 )…n++型GaAs層(第4の半導体
層)、 8(81 ,82 )…ソース,ドレイン電極、 9(91 ,92 ),10(101 ,102 )…側壁絶縁
膜。
フロントページの続き (72)発明者 西堀 一弥 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 森塚 真由美 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 松永 徳彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】動作層となる第1の半導体層と、この第1
の半導体層上に形成された第1の半導体層より電子親和
力が小さくかつバンドギャップの大きい第2の半導体層
と、この第2の半導体層上に形成されたゲート電極と、
このゲート電極を挟んで形成されたソース,ドレイン領
域とを有するヘテロ接合型電界効果トランジスタにおい
て、 前記第2の半導体層は前記ゲート電極直下にのみ設けら
れ、かつ、 前記ソース,ドレイン領域は、前記第1の半導体層上に
これと同じ材料により前記第2の半導体層およびゲート
電極に近接して形成された第3の半導体層と、この第3
の半導体層上にこれと同じ材料により前記ゲート電極か
ら所定距離離れた位置に形成された,高濃度に不純物が
ドープされた第4の半導体層との積層構造を有すること
を特徴とするヘテロ接合型電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】半導体基板上に、動作層となる第1の半導
体層とこれより電子親和力が小さくかつバンドギャップ
が大きい第2の半導体層を順次成長させる工程と、 前記第2の半導体層上にゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極をマスクとして前記第2の半導体層をエ
ッチングして前記第1の半導体層を露出させる工程と、 前記ゲート電極をマスクとして、前記第1の半導体層上
にこれと同じ半導体材料からなる第3の半導体層を選択
成長させる工程と、 前記ゲート電極および第2の半導体層の側壁に絶縁膜を
形成する工程と、 前記ゲート電極および前記絶縁膜をマスクとして、前記
第3の半導体層上にこれと同じ半導体材料からなる高濃
度に不純物がドープされた第4の半導体層を選択成長さ
せる工程と、を備えたことを特徴とするヘテロ接合型電
界効果トランジスタの製造方法。 - 【請求項3】半導体基板上に、動作層となる第1の半導
体層、これより電子親和力が小さくかつバンドギャップ
が大きい第2の半導体層を順次成長させる工程と、 前記第2の半導体層上にゲート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極をマスクとして前記第2の半導体層を所
定厚み残してエッチングする工程と、 前記ゲート電極およびその下の第2の半導体層の側壁に
第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート電極および第1の絶縁膜をマスクとして、残
された前記第2の半導体層をエッチングして前記第1の
半導体層を露出させる工程と、 前記ゲート電極および第1の絶縁膜をマスクとして、前
記第1の半導体層上にこれと同じ半導体材料からなる第
3の半導体層を選択成長させる工程と、 前記第1の絶縁膜の側壁に第2の絶縁膜を形成する工程
と、 前記ゲート電極および前記第1,第2の絶縁膜をマスク
として、前記第3の半導体層上にこれと同じ材料からな
る高濃度に不純物がドープされた第4の半導体層を選択
成長させる工程と、を備えたことを特徴とするヘテロ接
合型電界効果トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2112292A JPH05218098A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | ヘテロ接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2112292A JPH05218098A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | ヘテロ接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05218098A true JPH05218098A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=12046080
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2112292A Pending JPH05218098A (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | ヘテロ接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05218098A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05326561A (ja) * | 1992-05-22 | 1993-12-10 | Nec Corp | 電界効果トランジスタの製造方法 |
| CN114695520A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-07-01 | 中国振华集团永光电子有限公司(国营第八七三厂) | 一种高速场效应晶体管及其制备方法 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP2112292A patent/JPH05218098A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05326561A (ja) * | 1992-05-22 | 1993-12-10 | Nec Corp | 電界効果トランジスタの製造方法 |
| CN114695520A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-07-01 | 中国振华集团永光电子有限公司(国营第八七三厂) | 一种高速场效应晶体管及其制备方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5937285A (en) | Method of fabricating submicron FETs with low temperature group III-V material | |
| JP3716906B2 (ja) | 電界効果トランジスタ | |
| US7071499B2 (en) | Heterojunction field effect type semiconductor device having high gate turn-on voltage and low on-resistance and its manufacturing method | |
| JP2001144110A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
| JP2003297852A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
| KR900000208B1 (ko) | N-채널 및 p-채널 트랜지스터들을 포함하는 반도체장치 및 그의 제조방법 | |
| JP2010016089A (ja) | 電界効果トランジスタ、その製造方法、及び半導体装置 | |
| JPH0982898A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
| JPH05218098A (ja) | ヘテロ接合型電界効果トランジスタおよびその製造方法 | |
| JPH08139105A (ja) | 電界効果型半導体装置 | |
| JP2708492B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
| JP3653652B2 (ja) | 半導体装置 | |
| JP3505884B2 (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
| JPH06163602A (ja) | 高電子移動度トランジスタ及びその製造方法 | |
| JP2834172B2 (ja) | 電界効果トランジスタ | |
| JP2695832B2 (ja) | ヘテロ接合型電界効果トランジスタ | |
| JP2991297B2 (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
| JP2588170B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
| JPH05283439A (ja) | 半導体装置 | |
| KR950001167B1 (ko) | 화합물 반도체소자 및 그 제조방법 | |
| JP3460104B2 (ja) | 電界効果半導体装置及びその製造方法 | |
| JPH05343435A (ja) | 半導体装置 | |
| JPH0810701B2 (ja) | 接合型電界効果トランジスタの製造方法 | |
| JPH09172165A (ja) | 電界効果トランジスタおよびその製造方法 | |
| JP2616032B2 (ja) | 電界効果トランジスタの製造方法 |