JPH05219982A - 脳に分布する蛋白質に対するモノクローナル抗体 - Google Patents

脳に分布する蛋白質に対するモノクローナル抗体

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JPH05219982A
JPH05219982A JP4055983A JP5598392A JPH05219982A JP H05219982 A JPH05219982 A JP H05219982A JP 4055983 A JP4055983 A JP 4055983A JP 5598392 A JP5598392 A JP 5598392A JP H05219982 A JPH05219982 A JP H05219982A
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brain
monoclonal antibody
rat brain
antigen
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JP4055983A
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Mitsuko Sugano
美津子 菅野
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、組織中、および蛋白質群中に含ま
れるRB35抗原の検出を可能とするモノクローナル抗
体を提供することを目的とする。 【構成】 ラット脳の抽出物を免疫原として作製された
モノクローナル抗体であって、免疫グロブリンクラスが
IgG1 に属し、RB35抗原に対して特異的な反応性
を有することを特徴とするモノクローナル抗体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラット脳の抽出物を免
疫原として作製された、脳に分布する特定の蛋白質に対
するモノクローナル抗体に関する。
【0002】
【従来の技術】脳は、感覚、運動、記憶等の人間の精神
活動の中心を司る部位であり、最も重要な器官の1つで
ある。しかし、従来、脳内の化学物質は、神経情報伝達
等の重要な機能を担っているにも拘らず、まだほとんど
解明されていない。また、脳は、人間の思考、運動能力
を司る重要な機能を有する器官であるため、病原体の感
染などによる脳炎等の後遺症が与える影響はかなり大き
い。従って、脳疾患等の診断、治療上の必要性からも、
脳内の化学物質の精製・単離は、近年、最も注目されて
いる課題の1つである。
【0003】脳疾患の1つである脳炎は、脳実質の炎症
をいい、その多くは全身的疾患の一部を占めるものであ
るが、脳を中心する神経系が病像を支配している。脳炎
の病原因子は、寄生虫、菌、黴、リケッチア、ウイルス
など様々である。また、脳炎は髄膜炎と密接な関係があ
り、通常併発することが多い。脳炎の後遺症としては、
性格変化、知能低下、運動障害等の障害がある。
【0004】一方、脳疾患に対する治療方法を開発する
ためのいくつかの実験動物モデルが存在し、また脳疾患
に関連する幾つかの蛋白質等が精製・単離されている。
例えば、脳脊髄炎に関するモデルとしては、脳組織のホ
モジネートを抗原としてフロイントの完全アジュバンド
法で動物を免疫することによって誘発される実験的アレ
ルギー性脳脊髄炎(EAE,experimental allergic cephal
omyelitis )が知られている。これは、特に、多発性硬
化症(MS,multiple sclerosis )などの自己免疫性脱髄
疾患に関するモデルとして重要な位置を占めている。EA
E の起発性蛋白質は、分子量18300のミエリン塩基
性蛋白質(MBP,myelin basic protein)である。これ
は、中枢及び末梢神経系の軸索突起を覆い、絶縁体の役
目をしているミエリンの主要構成蛋白質であり、E.H.Ey
lar, P.R.Carnegie らにより全一次構造が決定されてい
る。EAE 等は、このミエリン塩基性蛋白質に対する自己
免疫、すなわち、何らかの原因(例えばアジュバンドに
よる免疫性の上昇、或いはウイルス感染など)によって
引き起こされた免疫防御機構が、自己に対して働いてし
まうことが原因であると考えられている。
【0005】このように、脳は、人間の精神活動等に重
要な部位を占めており、病変を引き起こすと致命的な打
撃を被ることが多い。また、重要な器官であるが故に、
脳疾患の生じた部位によっては外科的治療もかなり困難
な面がある。従って、前記ミエリン塩基性蛋白質のよう
な脳に分布する物質を精製・単離することは、脳疾患の
診断、治療方法を開発する上で重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、脳に分布する新規な蛋白質を精製・単離するために
有用な、ラット脳に存在する特定の抗原に対して特異的
に反応するモノクローナル抗体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ラット
脳の抽出物を免疫原として作製されたモノクローナル抗
体であって、免疫グロブリンクラスがIgG1 に属し、
ラット脳抽出物を抗原とするウェスタンブロッティング
法による検出において、分子量が約30kDaのバンド
に結合することを特徴とするモノクローナル抗体が提供
される。
【0008】また、本発明によれば下記塩基配列を有す
る遺伝子が発現する蛋白質に対して反応性を有するモノ
クローナル抗体が提供される。
【0009】以下、本発明のモノクローナル抗体をRB
35と呼び、RB35と抗原抗体反応を有する蛋白質を
RB35抗原と呼ぶ。
【0010】 10 20 30 40 50 60 ATCCCTGGAG GGTCGCCCAG GCCAGCCCTG CATCCAGGGC AGCGACTTGA TTCAGCGACA 70 80 90 100 110 120 GGAACCCTCC TAAAACTAAG AATGAGTTCT TTCTAAGAGG CAGGGAATGG TTACTTTTCC 130 140 150 160 170 180 ACTGAGGTTA GTGTGCACCA ATGGGCACTG CCATGGCGAG CTGCCGCTGA CCACCCTAAA 190 200 210 220 230 240 GTGAGAAGTG GCCAGAGGGA CAGCACGAGG CCACCAGAGA ACTCCTGCAG TCCCACTTCC 250 260 270 280 290 300 TGATGCGCCA TGTCCTTGGA CTCTCCCTGG GCTCTGAGAG GAAACAGGGT TCTTAAAAGC 310 320 330 340 350 360 ACCTGCTCTG GGGAGCCACT GAGGAGAGAT GGTGACCTTC GGCAGCCACA CATGGCATCT 370 380 390 400 410 420 CCAGCGTGTT CCCCTAAGTC CCCGTTTCCT GTCGGGTCCA TTGCCCAGCC CGCTCGCCCC 430 440 450 460 470 480 TTTCCTTCCC TCTGCCACGC TCGAAATCAG CTGGTGGGGT GCAGGGAACC GCTGGCCTGG 490 500 510 520 530 540 AAGCGTCCCC AGGGCCACCC CACTCTGGAC TCTCACAGCT GCCCAGCCTG TGCTCACATA 550 560 570 580 590 600 CCACAAGCCC CCGTTGTGTA AGCCACTCCA AGACTGTCTG ATCCTGTTAG GAAAAACAAA 610 620 630 640 650 660 GCTCTTTAGG GGAAAGAAAA CAAAGGAAGC CTGGACCACA CAGTCCCCTG CGCCATGCTC 670 680 690 700 710 720 TCTGGCTCCT TGGCGGTGTG CCTGTCTATC CGCAGTGCCC ACGGAAGCTG GAGGGGTGCG 730 740 750 760 770 780 CCTCGCCGTG AAAAGAAAGT CTGAGGATGG AGTAGGGGTG AACTTGAAAG GGTGTCCGTG 790 800 810 820 830 840 CACCTGAACC TCCGGAGTCG ACCAAGGTAC ACGGGGAGCA AGTCGGGGCA GAGAAGACCC 850 860 870 880 890 900 CGAGGAAACT CAATCTTCAA ATAAAAAGGG ACAAACAGTT TTAGCCAGTC AGGGTGCCGT 910 920 930 940 950 960 GGGCCTGGCC CCGCCGCGTT CACAGCCCCA CGGGATTAAG AGAGGGTCTG CTCTAACTAG 970 980 990 1000 1010 1020 CTATTTGGTG CAAGTAGAAT TAAACGTTTA AGGCAGTTAT ATTAAGAAGC CGAGGGCAGG 1030 1040 1050 1060 1070 1080 ATTCGGGAAG GCTGAGCAGG GAGGCTCTCA GCGTCTTGCC ATGGGAGATC CAGAGCGGCT 1090 1100 1110 1120 1130 1140 GTCTCTTCCT CCCCAGCTAA ATCTGCTGAG GGACAGGCCT CTCCCCTTTC CTTGGGATGG 1150 AGGGGCC (ここで、Aはアデニン、Cはシトシン、Gはグアニン
およびTはチミンをあらわす。)以下本発明を詳細に説
明する。
【0011】まず、本発明のモノクローナル抗体を作製
する。
【0012】これは、通常のモノクローナル抗体技術を
用いて作成することができる。すなわち、ラット脳の抽
出物で免疫された哺乳動物から取り出した抗体産生細胞
と、適当な動物の腫瘍細胞、例えばミエローマとを融合
させて、目的とする抗体を産生する融合細胞(ハイブリ
ドーマ)を調製し、この融合細胞をクローン化した後、
培養することにより作製することができる。
【0013】より詳細には、本発明のモノクローナル抗
体は、下記の手順により作製することができる。 a)抗体産生細胞の調製 まず、本発明のモノクローナル抗体を産生するハイブリ
ドーマを得るために、ラット脳の抽出物を用いて哺乳動
物を免疫感作する。
【0014】本発明のモノクローナル抗体を生産する抗
体産生細胞を得るための哺乳動物としては、マウス、ラ
ット、ウサギ、モルモットなど一般に用いられる実験動
物を使用することができるが、マウスを用いることが好
ましい。
【0015】哺乳動物を免疫感作する方法としては、例
えばマウスの腹腔もしくは皮下などに、免疫原としての
ラット脳の抽出物を接種する方法を用いることができ
る。1回当りの接種量は、免疫原0.2ml/マウス程度
が好ましく、これを等量のアジュバンドと混和して懸濁
液としたものを用いる。この操作を、1〜2週間ごとに
数回繰り返す。更に、0.2〜0.4ml/マウスの免疫
原をそのまま静脈内もしくは腹腔に注射することにより
最終免疫を行う。最終免疫のための注射の3〜4日後に
脾臓を摘出し、抗体産生細胞を得る。 b)腫瘍細胞の調製 上記抗体産生細胞と細胞融合するための腫瘍細胞を調製
する。
【0016】本発明における腫瘍細胞としては、通常ミ
エローマ細胞が用いられる。腫瘍細胞の由来はとくに限
定されるものではなく、マウス、ラット、ウサギ、ヒト
等の哺乳動物の細胞株を使用することができるが、マウ
スの細胞株を用いることが好ましい。一般には、ヒポキ
サンチン・グアニン・ホスホリボシルトランスフェラー
ゼ欠損(HGPRT- )またはチミジンキナーゼ欠損
(TK- )等の適当な選択マーカーを有する腫瘍細胞株
が用いられる。このような細胞株としては、例えばP3
−X63−Ag8,P3−X63−Ag8−U1,SP
20−Ag8−6.5.3が挙げられる。これらの腫瘍
細胞は、8−アザグアニン抵抗性の細胞株であり、HA
T培地(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジンを
含有)中では生育することができない。 c)細胞融合 上記抗体産生細胞及び腫瘍細胞を融合させる。
【0017】細胞融合の際に用いられる培地としては、
通常用いられるイーグル最少基本培地(MEM)、ダル
ベッコ改良MEM、ロズウェル・パーク・メモリアル・
インスティチュート(RPMI)1640などに10%
CS(子ウシ血清)、5%FCS(ウシ胎児血清)+5
%CSまたは10%FCSを添加したものを用いること
ができる。通常、親細胞を維持する際には、上記のいず
れの培地を用いても良いが、ハイブリドーマを作製する
際には10%FCSを添加することが好ましい。
【0018】細胞融合は、融合促進剤の存在下で、親細
胞であるミエローマなどの腫瘍細胞と免疫感作された脾
細胞(抗体産生細胞)とを1:5〜1:20の割合で混
合することにより行う。融合促進剤としては、HVJ
(Hemagglutinating Virus o
f Japan)、ポリエチレングリコール(PEG)
などを使用することができるが、特に、30%〜50%
のPEG1500を用いることが好ましい。 d)ハイブリドーマのHAT選択 HAT培地においてハイブリドーマを選別する。
【0019】c)の方法により融合させた細胞を、20
%のFCSを含有するRPMI1640培地などで適当
に希釈し、マイクロカルチャープレート(通常96ウェ
ルまたは24ウェルのプレート)に、104 〜106
100μl/ウェル程度植え付ける。その後、各ウェル
にHAT選択培地を添加し、通常1〜2日ごとに培地の
交換を行いながら培養する。
【0020】腫瘍細胞として8−アザグアニン抵抗性株
を用いた場合には、未融合のミエローマ細胞およびミエ
ローマ・ミエローマ融合細胞はHAT培地中では約7日
間で死滅し、また脾細胞は正常細胞であるために寿命が
あり、in vitroでは2週間以上は生育できな
い。従って培養7〜10日目位から生育して来るものは
すべて脾・ミエローマ融合細胞と考えられる。 e)ハイブリドーマのスクリーニング 上記d)の方法により選別されたハイブリドーマをスク
リーニングする。
【0021】スクリーニングは、主にハイブリドーマの
増殖したウェルの培養上清を用いたELISA(Enz
yme linked−immunosorbent
assay)法やイムノブロット法など公知の方法を用
いて目的の抗体を分泌しているハイブリドーマのクロー
ンを拾い上げることにより行うことができる。 f)クローニング スクリーニングにより得られた目的のハイブリドーマを
クローニングする。
【0022】各ウェル中には異なる抗体を産生している
2種類以上のハイブリドーマが生育している可能性があ
るため、限界希釈法等によりクローニングを行う必要が
ある。 このクローニング操作によって、最終的に目的
のモノクローナル抗体を産生している単一性のハイブリ
ドーマを得ることができる。 g)モノクローナル抗体の取得 上記f)で獲られたハイブリドーマを培養することによ
り目的のモノクローナル抗体を得る。
【0023】前記ハイブリドーマは、培養容器中(in
vitro)或いは動物体内(in vivo)のい
ずれにおいても培養することができる。in vitr
oで培養する場合、培地は前述の通常培地にCSまたは
FCSを添加したものでよく、この培地で3〜5日間培
養の後、培地上清より目的の抗体を得ることができる。
in vivoによる培養では、ミエローマ細胞と同系
の動物にプリスタン(2,6,10,14−テトラメチ
ルペンタデカン)などの鉱物油を腹腔内に投与した後、
少なくとも1週間以上経過してから、ハイブリドーマを
腹腔内に接種し、7〜14日後に貯留している腹水を採
取することにより目的の抗体を得ることができる。
【0024】次に、本発明のモノクローナル抗体が認識
するRB35抗原蛋白質を発現する遺伝子について説明
する。
【0025】本発明のモノクローナル抗体が認識する蛋
白質を発現する遺伝子は、以下の手順により得ることが
できる。すなわち、λgt11ベクターを用いてラット
脳から調製したcDNAライブラリを、適切な宿主細胞
に形質転換して発現させ、この宿主細胞から産生された
蛋白質を、上述の抗体を用いてスクリーニングすること
により目的の遺伝子断片が挿入されたベクターを選択
し、このベクターを増幅させることによりRB35抗原
の遺伝子を得ることができる。
【0026】より詳細には、本発明のモノクローナル抗
体が認識する蛋白質を発現する遺伝子は、下記の手順に
より調製することができる。 h)スクリーニング 本発明のモノクローナル抗体が認識する蛋白質を発現す
る遺伝子をスクリーニングする。
【0027】まず、宿主細胞(大腸菌)を適当な培地で
培養し、クローンテック社製の、λgt11ベクターに
挿入されているラット脳cDNAライブラリを宿主細胞
に導入する。例えば、大腸菌をLBM培地(Lenox
−broth、0.2%マルトース、50mg/mlアンピ
シリン含有)などの適当な培地で培養し、この培養液1
μlあたり5×104 pfuの上記cDNAが組み込ま
れたファージ液を混合した後、寒天培地に広げて更に培
養し、プラークを形成させる。ついで、形成されたプラ
ーク上にニトロセルロース膜を重ね、更にインキュベー
トしてベクターに組み込んだcDNAを発現させる。こ
れにより、ベクターに組み込まれたcDNAによって宿
主細胞が産生した蛋白質がニトロセルロース膜に写しと
られる。
【0028】次に、このニトロセルロース膜に上述のR
B35抗体、ついでこの抗体と特異的に結合し、かつ標
識された抗体を反応させる。反応後、抗体の標識を検出
するのに必要な処理を施して標識が存在するスポットを
検出し、そのスポットに対応するプラークを検索するこ
とにより、目的とするRB35抗原の遺伝子断片を有す
るベクターを得ることができる。 i)RB35抗原遺伝子を有するベクターの増幅 上記h)の方法によりスクリーニングしたRB35抗原
遺伝子を増幅させる。
【0029】RB35抗原遺伝子断片を有することが確
認されたベクターは、プレートライセート法、液体培養
法などの方法で宿主細胞を培養することにより増幅させ
ることができる。 j)RB35抗原遺伝子の調製 増幅させたベクターから目的の遺伝子を調製する。
【0030】宿主細胞からRB35抗原遺伝子断片を有
するファージのみを取り出して集める。回収したファー
ジをSDSなどを用いて破壊し、フェノールなどで処理
して除蛋白を行う。除蛋白処理の後、エタノール沈殿を
行うことにより、RB35抗原遺伝子断片を含有するD
NAを得ることができる。
【0031】ここで得られた遺伝子断片は、ミエリン塩
基性蛋白質のmRNAの特定の部位に対して相補的に結
合し得るものである。より詳細には、このRB35抗原
遺伝子断片は、ミエリン塩基性蛋白質のmRNAの下記
塩基配列の314〜1451番に相補的に結合する。
【0032】 301" ACACCTCGTACACCCCCTCCATCCCAAGGAAAGGGGAGAGGCCTGTCCCTCAGCAGATTT 361" AGCTGGGGAGGAAGAGACAGCCGCTCTGGATCTCCCATAGCAAGACGCTGAGAGCCTCCC 421" TGCTCAGCCTTCCCGAATCCTGCCCTCGGCTTCTTAATATAACTGCCTTAAACGTTTAAT 481" TCTACTTGCACCAAATAGCTAGTTAGAGCAGACCCTCTCTTAATCCCGTGGGGCTGTGAA 541" CGCGGC-GGGCCA-GCCCACGGCACCCTGACTGGCTAAAACTGTTTGTCCCTTTTTATTT 599" GAAGATTGAGTTTCCTCGGGGTCTTCTCTGCCCCGACTTGCTCCCCGTGTACCTTGGTCG 659" ACTCCGGAGGTTCAGGTGCACGGACACCCTTTCAAGTTCACCCCTACTCCATCCTCAGAC 719" TTTCTTTTCACGGCGAGGCGCACCCCTCCAGCTTCCGTGGGCACTGCGGATAGACAGGCA 779" CACCGCCAAGGAGCCAGAGAGCATGGCGCAGGGGACTATGTGGTCCAGGCTTCCTTTGTT 839" TTCTTTCCCCTAAAGAGCTTTGTTTTTCCTGACAGGATCAGACAGTCTTGGAGTGGCTTA 899" CACAACGGGGGCTTGTGGTATGTGAGCACAGGTCGGGCAGCTGTGAGAGTCCAGAGTGGG 959" GTGGCCCTGGGGACGCTTCCAGGCCAGCGGTTCCCTGCACCCCACCAGCTGATTTCGAGC 1019" GTGGCAGAGGGAAGGAAAGGGGCGAGCGGGCTGGGCAATGGACCCGACAGGAAACGGGGA 1079" CTTAGGGGAACACGCTGGAGATGCCATGTGTGGCTGCCGAAGGTCACCATCTCTCCTCAG 1139" T-GCTCCCCAGAGCAGGTGCTTTTAAGAACCCTGTTTCCTCTCAGAGCCTAGGGAGAGTC 1198" CAAGGACATGGCGCATCAGGAAGTGGGACTGCAGGAGTTCTCTGGTGGCCTCGTGCTGTC 1258" CCTCTGGCCACTTCTCACTTTAGGGTGGTCA-CGGCAGCTCGCCATGGCAGTG-CCATTG 1316" GTGCACACTAACCTCA-TGGAAAAGTAACCATTCCCTGCCTCTTAGAAAGAACTCATTCT 1375" TAGTTTTAGGAGGGTTCCTGTCGCTGAATCAAGTCGCTGCCCT-GATGCAGGGCTGGCCT 1434" TGGCGACCCTCCAGGGATGAGGAGCTCAGAA (ここで、Aはアデニン、Cはシトシン、Gはグアニン
およびTはチミンをあらわし、−は塩基が脱落している
部分を示す。)
【0033】
【作用】本発明のモノクローナル抗体によれば、酵素あ
るいは蛍光色素などでラベルした抗マウスIgG抗体な
どと組み合わせることによってなされる、間接酵素抗体
法、間接蛍光抗体法などによって、ニトロセルロースな
どの膜に写し取った蛋白質群や、ELISAプレートに
吸着した蛋白質群、切片をはじめとする組織標本におい
て、RB35抗原のみを容易に検出することができる。
また、RB35抗原は、脳以外の臓器からは検出されて
いない。従って、臨床的には、脳内の特定の病変部位に
薬物を選択的に運搬する担体として使用し得ることが期
待される。
【0034】一方、RB35抗原遺伝子断片は、ミエリ
ン塩基性蛋白質に対するプローブとして用いることがで
きる。また、臨床的には、このRB35抗原遺伝子断片
を何等かの方法で脳に注入することによって、ミエリン
塩基性蛋白質の発現を抑制することができ、従って脱髄
を軽減するために使用し得ることが期待される。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 <実施例1> ラット脳の蛋白質に対するモノクローナル抗体の作成 (1)免疫原の調製 以下の調製操作は特に断わらない限り0〜4℃で行い、
水と溶液には必要に応じて0.5mMの蛋白質分解酵素
阻害剤PMSF(フェニルメチルスルフォニルフルオラ
イド)を加えた。
【0036】まず、ラット脳に3倍量の緩衝液A(0.
32mMシュークロース、20mMトリス−クエン酸緩
衝液)を加え、ホモジェナイズした。このホモジェネー
トをナイロンメッシュ(メッシュサイズ133μm、7
7μm)に通したのち、等量の緩衝液Aに重層して5,
000rpm で10分間遠心して上清を採取した。この上
清を15,000rpm で30分間遠心して得られた上清
をさらに、40,000rpm で150分間遠心し、得ら
れた沈殿を採取した。この沈殿として得られた抽出物を
免疫原として用いた。
【0037】なお、前記ホモジェネートをそのまま免疫
原として用いても同様の結果が得られる。 (2)動物の免疫 (1)で調製した免疫原とフロイントのコンプリートア
ジュバンドを等量それぞれ1mlのシリンジにとり、ジョ
イントでつないで乳化するまでよく撹拌した。これをマ
ウスの腹腔内に注射して免疫を行った。基本的には、1
回目の免疫の2週間後に2回目の免疫を行い、その更に
2週間後にブーストとして免疫し、ブースト3日後に細
胞融合操作を行うというスケジュールで実験を行った。
日数を調整する必要があるときには、ブーストを適宜遅
らせた。また抗体価は、免疫後2〜7日後にマウスの尾
静脈から採血し、その血清を用いて後述のイムノブロッ
ト法を行うことにより検定した。 (3)細胞融合 (2)の操作により免疫したマウスの頸椎を脱臼して脾
臓を取り出し、予めRPMIを5ml入れた6cmディッシ
ュに移した。この脾臓から余分な脂肪などを除き、さら
に新たに2枚の5mlRPMI入りの6cmディッシュを用
いて洗った。洗浄した脾臓を、2つに折った5cm角のス
テンレス製金網の間にピンセットで擦り付け、細胞をバ
ラバラにした。このバラバラにした細胞を、ピペットで
遠心管に移し、遠心操作により10mlのRPMIで2回
洗浄した。沈殿した細胞に0.17MのNH4 Clを加
え、氷中に5分間つけて溶血させた。この溶血操作の
後、5mlのRPMIを加えて1,600rpm で5分間遠
心して洗浄し、更に20mlにメスアップして脾臓細胞懸
濁液とした。
【0038】一方、対数増殖期にあるミエローマ2〜4
dish分を、1200rpm 、5分間の遠心で集め、血
清を含まないRPMIで2回洗い、最後に10mlのRP
MIに懸濁してミエローマ懸濁液とした。脾臓細胞懸濁
液とミエローマ懸濁液の細胞数をカウントし、ミエロー
マが脾臓細胞の1/5〜1/20になるように脾臓細胞
懸濁液にミエローマ懸濁液を加えた。このミエローマ懸
濁液を5分間遠心して上清を除き、得られた沈殿に0.
3mlの50%ポリエチレングリコール1500(in
75mM Hepes)を一気に加え、直ちによく撹拌
した。撹拌を続けながら、40mlのRPMIを加え
た。この懸濁液を1,000rpm で5分間遠心し、得ら
れた沈殿にHAT培地(最終濃度で、1×10-7Mのヒ
ポキサンチン、4×10-4Mのアミノプテリン、16×
10-4Mのチミジンを含むRPMI−FCS)を50ml
加えて、500μl/wellずつ24ウェルプレート
2枚及び、100μl/wellずつ96ウェルプレー
ト約3枚にまいた。4〜5日後、24ウェルプレートに
は約1ml/well、96ウェルプレートには約100
μl/wellのHAT培地を加えた。その結果、約1
週間でほとんどのウェルにハイブリドーマが増殖した。
ハイブリドーマは、更に培養して培養上清をイムノブロ
ット法によるスクリーニングに用いた。 (4)ハイブリドーマの選定とクローニング (1)で調製した免疫原を総蛋白量が数10mg/mlとな
るように希釈して抗原溶液とし、SDS−PAGEを行
った後、Towbinら(Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA 76 4350 1979)の方
法により電気泳動的にニトロセルロース膜に蛋白質を写
し取った。このニトロセルロース膜をブロックエースな
どの適当なブロック剤により、室温で1時間から一晩ブ
ロックした。ブロック剤で処理したニトロセルロース膜
の30kDaのバンドを切りだし、これを、一次抗体で
あるスクリーニングしようとする培養上清と共にインキ
ュベートした。インキュベート後、培養上清を除去し、
TBSで15分間、3回洗った。その後、二次抗体とし
て西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)でラベルした
ヤギ抗マウス抗体とインキュベートし、反応後、二次抗
体を除去し、TBSで15分、3回洗った。これを、1
00μg/mlジアミノベンジジン4塩酸塩in 50m
M Tris−HC1(pH7.5)に、1/100量
の1%CoCl2 6H2 O、1%(NH4 2 Ni(S
4 2 6H2 O、及び1/500量の過酸化水素水を
加えた発色液で十分に発色させた後、蒸留水で洗い、乾
燥させた。検索の結果、強い活性が認められた培養上清
を採取することができたウェルを選別し、これらウェル
のハイブリドーマを、フィーダー細胞としてマウスの胸
腺細胞を用いて、限界希釈法によりクローニングした。
これにより1個のハイブリドーマのクローンを得、これ
を培養することによりモノクローナル抗体を得た。得ら
れたモノクローナル抗体をRB35と命名した。
【0039】アマシャム社製のSub Isotypi
ng Kitを用いた検討の結果、得られたRB35抗
体のサブクラスは、IgG1 であることが判明した。 <実施例2> RB35の反応特異性の検討 RB35の反応特異性を、実施例1と同様のイムノブロ
ット法によって検討した。
【0040】これらの結果を図1に示す。図1は、SD
S−PAGEによるラット脳ホモジェネートの展開パタ
ーンおよびイムノブロット法によるRB35の結合位置
を示す写真である。
【0041】図1において、1は分子量マーカーのCB
B(クマシー・ブリリアント・ブルー)による染色のパ
ターン、2はラット脳ホモジェネートのCBBによる染
色のパターン、3はラット脳ホモジェネートに対する、
RB35を用いたイムノブロット法の結果をそれぞれ示
す。図1より明らかなように、RB35は、分子量約3
0kDの単一の蛋白質のバンドに反応する。 <実施例3> RB35抗原遺伝子の調製 (1)モノクローナル抗体RB35によるプラークのス
クリーニング 大腸菌(Y1090(△lacU169proA+△l
on araD139strAsupF〔trpC2
2::Tn10〕(pMC9*),mcrA−,mcr
B+))をLBM培地(0.2%マルトース、50mg/
mlアンピシリンを含有)で一晩培養した。一方、λgt
llベクターを用いてラット脳から調製されたクローン
テック社製のcDNAライブラリを4×105 pfu程
度に希釈した。この希釈液と上記培養によって得られた
培養液0.6mlを混合し、室温で20分間インキュベー
トした。一方、トップアガロース(LBMアガロースな
ど)をオートクレーブ処理して溶融状態のまま55℃で
インキュベートし、上記の混合液に加えてすばやく撹拌
した。これを、予めプレート上に広げたボトムアガー
(LBMアガーなど)の上に広げた。トップアガロース
が固まった後、これを42℃で3.5時間インキュベー
トし、プラークを形成させた。形成されたプラーク上
に、予め10mM IPTG(イソプロピルチオガラク
トピラノシド)に浸し、乾燥させたニトロセルロース膜
を重ね、37℃で3.5時間インキュベートして大腸菌
に導入されたcDNAを発現させた。その後、このニト
ロセルロース膜をTBSで洗浄し、以後の抗原抗体反応
に用いた。
【0042】RB35を用いたスクリーニングは、以下
の通りに行った。まず、ニトロセルロース膜を3%ゼラ
チンを含むTBSにより、室温で1時間から一晩ブロッ
クした。ブロッキングが終了したニトロセルロース膜
を、一次抗体としてスクリニーングに用いるモノクロー
ナル抗体、二次抗体として西洋ワサビペルオキシダーゼ
(HRP)でラベルしたヤギ抗マウス抗体を用いて処理
し、各抗体で処理した後、それぞれTBSで15分、3
回洗浄した。処理したニトロセルロース膜を、100μ
g/mlジアミノベンジジン4塩酸塩 in 50mM
Tris−HCl(pH7.5)に、1/100量の1
%CoCl2 6H2 O、1%(NH4 )2Ni(S
4 2 6H2 O、及び1/500量の過酸化水素水を
加えた発色液で十分に発色させ、染色されたスポットを
検索した。染色されたスポットに対応するプラークを探
すことで、目的とする遺伝子断片をもつファージを得
た。 (2)RB35抗原遺伝子およびその相補鎖を有するフ
ァージの増殖 (1)で得られたRB35抗原遺伝子およびその相補鎖
を有するファージを、プレートライセート法を用いて以
下の手順で増殖させた。まず、大腸菌(Y1088(△
lacU169 supEsupFhsdR−hsdM
+metBtrpRtonA21〔proc::Tn
5〕(pMC9),mcra−mcrB+))をLBM
培地(0.2%マルトース、50mg/mlアンピリシンを
含有)で一晩培養し、その培養液に、105 〜106
fuのファージを含むSM緩衝液0.1mlを加え、この
混合液を、37℃、10分間室温でインキュベートし
た。一方、トップアガロース(LBMアガロースなど)
をオートクレーブ処理し、溶融状態のまま55℃でイン
キュベートした。これを、上記の混合液に加え、すばや
く撹拌して、予めプレート上に用意してあったボトムア
ガー(LBMアガーなど)上に広げた。トップアガロー
スが固まった後、プレートをビニール袋にいれ、37℃
で6〜7時間培養した。大腸菌が溶菌した後、5mlのS
M緩衝液および数滴のクロロホルムを添加し、SM緩衝
液が表面を完全に覆うように水平に保ちながら、4℃で
1晩インキュベートした。これによりRB35抗原遺伝
子およびその相補鎖を有するファージがSM緩衝液中に
分散されたファージ懸濁液が得られた。 (3)RB35抗原遺伝子およびその相補鎖の調製 (2)で得られたRB35抗原遺伝子およびその相補鎖
を有するファージ液に、RNaseA、DNaseIを
それぞれ5μg/mlになるように加え、37℃で30分
間インキュベートした。次に等量のポリエチレングリコ
ールPEG6000−2M NaCl溶液を加え、混合
後、0℃で1時間インキュベートした。この混合液を4
℃、3000rpm で、20分間遠心した後、上清を完全
に除去し、沈殿をSM緩衝液0.5mlに懸濁して、エッ
ペンドルフチューブに移した。これを8000rpm で2
分間遠心し、得られた上清を別のエッペンドルフチュー
ブに移し、EDTA、SDSをそれぞれ10mM、0.
1%になるように加えて65℃で15分間インキュベー
トした。インキュベート後、これにフェノール(TE
(トリス−EDTA緩衝液)で飽和されている)を用い
て1回、フェノール・クロロホルムを用いて2回、クロ
ロホルムを用いて1回抽出処理を施した。これらの抽出
によって得られた水層に3M酢酸ナトリウムを50μ
l、エタノールを1ml加えて、−80℃で15分間イン
キュベートした後、15000rpm で5分間遠心した。
遠心後、上清を捨て、得られた残渣を冷70%エタノー
ルですすいで乾燥させた。これを50μlのTEに溶解
して、RB35遺伝子およびその相補鎖を有するファー
ジDNAを得た。
【0043】さらに、以下の手順で、KpnI、Sac
Iなどで切断したファージDNAから、RB35遺伝子
およびその相補鎖を含むDNA断片のみを得た。まず、
エチジウムブロマイド及びTAE(EDTA−トリス酢
酸緩衝液)を含む緩衝液系で、KpnI,SacIで切
断したファージDNAを、1%低融点アガロースゲルを
用いて電気泳動を行った。電気泳動後、トランスイルミ
ネータでUV照射して、2.4Kbpの目的のバンドを
切り出し、エッペンドルフチューブに移した。65℃で
ゲルを溶かし、蒸留水を加えた後ゆっくりと冷やした。
TEで飽和されたフェノールを用いて、フェノール抽出
を2回、フェノール・クロロホルム抽出を1回行った
後、エタノール沈殿によりDNAを回収した。 (4)RB35抗原遺伝子およびその相補鎖のサブクロ
ーニング 上記(3)で得られたRB35抗原遺伝子およびその相
補鎖を含むDNA断片を、予めKpnI,SacIで切
断し、バクテリアルアルカリフォスファターゼによって
脱リン酸化しておいたベクターpBlueskript
プラスミド(クローンテック社製)と混合し、T4リガ
ーゼを用いてライゲーションした。これにより、RB3
5抗原遺伝子およびその相補鎖を含むDNA断片が挿入
されたpBlueskriptプラスミドを含むライゲ
ーション混合液が得られた。このライゲーション混合液
を用いて大腸菌XL1−Blue(recA1,lac
-,endA1,gryA96,thi,hsdR1
7,supE44,relA1,{F′proAB,l
aclq,lacZ△M15,Tn10})を形質変換
した。ホワイトコロニー(形質変換体)からプラスミド
を抽出し、KpnI,SacIで切断して挿入断片の長
さを確認し、目的とする断片が挿入されたプラスミドを
持つ大腸菌のコロニーを選択した。 (5)RB35抗原遺伝子およびその相補鎖を含む一本
鎖DNAの調製 目的とする断片が挿入されたプラスミドを持つ大腸菌の
コロニーを、3mlのSuper培地(50mg/mlアンピ
シリン、12.5mg/mlテトラサイクリンを含有)を用
いて、4時間振盪培養した。その培養液に1×109
fuのヘルパーファージR406を加え、37℃で一晩
振盪培養した。さらに、その培養液を65℃で15分イ
ンキュベートした後、15000rpm で5分遠心し、上
清を1mlずつエッペンドルフチューブに移した。この上
清に200μlの20%ポリエチレングリコール−2.
5M NaClを混合して0℃に30分間置いた後、1
5000rpm で5分遠心した。遠心後、上清を捨て、残
渣を100μlのTEに懸濁した。これをフェノール抽
出処理し、得られた水層に3M酢酸ナトリウムを10μ
l、エタノールを300μl加えて−80℃で15分間
インキュベートした。これを15000rpm で5分間遠
心した後、上清を捨て、得られた残渣を冷70%エタノ
ールですすいで乾燥させた。これを20μlのTEに溶
解して、RB35抗原遺伝子およびその相補鎖を含む一
本鎖DNAを得た。
【0044】このDNAの塩基配列をダイデオキシ法に
よって解析したところ、配列表の配列番号1に示す塩基
配列が含まれていることが見い出された。配列番号1は
本発明で得られたRB35抗原遺伝子の塩基配列を示し
ており、その配列は、5- 末端から3- 末端に向かう方
向に表した。ここで、Aはアデニン、Cはシトシン、G
はグアニンおよびTはチミンをあらわす。
【0045】また、配列表の配列番号2は、すでに知ら
れているミエリン塩基性蛋白質のmRNAの塩基配列を
示している。この配列表では5´末端から3´に向かう
方向に301番から1464番までの塩基配列を示して
ある。配列番号1に記載した本発明の塩基配列に相補的
な配列は、この公知のミエリン塩基性蛋白質の塩基番号
314から1451に対応している。
【0046】RB35抗原遺伝子の相補的な配列とミエ
リン塩基性蛋白質のmRNAの塩基配列の相同性を図2
〜5に示す。上段に、RB35抗原遺伝子の相補的な配
列を、下段にラットミエリン塩基性蛋白質のmRNAの
塩基配列が示してある。*は双方の塩基が同一であるこ
とを示している。また、Aはアデニン、Cはシトシン、
Gはグアニン及びTはチミンを表し、−は塩基が脱落し
ている部分を示す。両者を比較すると、以下の14の塩
基が異なっているがそれ以外は完全に一致している。
【0047】 配列番号1に相補的な塩基(番号) 配列番号2の対応する塩基(番号) G(88) A(399) G(236) −(547) G(243) −(554) G(507) A(816) A(560) G(869) C(622) T(931) T(623) C(932) G(831) −(1140) C(879) T(1187) G(981) −(1289) C(1003) −(1309) G(1026) −(1332) G(1113) −(1417) G(1130) T(1434) この関係から明らかなように、上記2つ塩基配列は実質
的に一致している。従って、配列番号1の塩基配列は、
ミエリン塩基性蛋白質の特定の部位に対して相補的に結
合するものであり、前記ミエリン塩基性蛋白質に対する
プローブとして用いることができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、RB3
5抗原に特異的に結合するモノクローナル抗体が提供さ
れる。このモノクローナル抗体を用いることにより、間
接酵素抗体法、間接蛍光抗体法等によって、ニトロセル
ロース膜に写しとった蛋白質群などからRB35抗原の
みを容易に検出することが可能になる。
【0049】また、RB35抗原は脳以外の臓器からは
検出されていない。従って、臨床的には、脳内の特定の
病変部位に薬物を選択的に運搬する担体として使用し得
ることが期待される。
【0050】一方、RB35抗原遺伝子断片は、ミエリ
ン塩基性蛋白質に対するプローブとして用いることがで
きる。また、臨床的には、このRB35抗原遺伝子断片
を何等かの方法で脳に注入することによって、ミエリン
塩基性蛋白質の発現を抑えることができ、従って脱髄を
軽減するために使用し得ることが期待される。
【0051】[配列表] 配列番号:1 配列の長さ:1147 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA アンチセンス:No 起源:生物名 Rattus norvegicus 起源 Sprague−Dawley(SD) 直接の起源:ライブラリー名 Rat librari
es−Brain cDNA(Entire adul
t female,Sprague−Dowley b
rain) 特徴を決定した方法:S 配列 10 20 30 40 50 60 ATCCCTGGAG GGTCGCCCAG GCCAGCCCTG CATCCAGGGC AGCGACTTGA TTCAGCGACA 70 80 90 100 110 120 GGAACCCTCC TAAAACTAAG AATGAGTTCT TTCTAAGAGG CAGGGAATGG TTACTTTTCC 130 140 150 160 170 180 ACTGAGGTTA GTGTGCACCA ATGGGCACTG CCATGGCGAG CTGCCGCTGA CCACCCTAAA 190 200 210 220 230 240 GTGAGAAGTG GCCAGAGGGA CAGCACGAGG CCACCAGAGA ACTCCTGCAG TCCCACTTCC 250 260 270 280 290 300 TGATGCGCCA TGTCCTTGGA CTCTCCCTGG GCTCTGAGAG GAAACAGGGT TCTTAAAAGC 310 320 330 340 350 360 ACCTGCTCTG GGGAGCCACT GAGGAGAGAT GGTGACCTTC GGCAGCCACA CATGGCATCT 370 380 390 400 410 420 CCAGCGTGTT CCCCTAAGTC CCCGTTTCCT GTCGGGTCCA TTGCCCAGCC CGCTCGCCCC 430 440 450 460 470 480 TTTCCTTCCC TCTGCCACGC TCGAAATCAG CTGGTGGGGT GCAGGGAACC GCTGGCCTGG 490 500 510 520 530 540 AAGCGTCCCC AGGGCCACCC CACTCTGGAC TCTCACAGCT GCCCAGCCTG TGCTCACATA 550 560 570 580 590 600 CCACAAGCCC CCGTTGTGTA AGCCACTCCA AGACTGTCTG ATCCTGTTAG GAAAAACAAA 610 620 630 640 650 660 GCTCTTTAGG GGAAAGAAAA CAAAGGAAGC CTGGACCACA CAGTCCCCTG CGCCATGCTC 670 680 690 700 710 720 TCTGGCTCCT TGGCGGTGTG CCTGTCTATC CGCAGTGCCC ACGGAAGCTG GAGGGGTGCG 730 740 750 760 770 780 CCTCGCCGTG AAAAGAAAGT CTGAGGATGG AGTAGGGGTG AACTTGAAAG GGTGTCCGTG 790 800 810 820 830 840 CACCTGAACC TCCGGAGTCG ACCAAGGTAC ACGGGGAGCA AGTCGGGGCA GAGAAGACCC 850 860 870 880 890 900 CGAGGAAACT CAATCTTCAA ATAAAAAGGG ACAAACAGTT TTAGCCAGTC AGGGTGCCGT 910 920 930 940 950 960 GGGCCTGGCC CCGCCGCGTT CACAGCCCCA CGGGATTAAG AGAGGGTCTG CTCTAACTAG 970 980 990 1000 1010 1020 CTATTTGGTG CAAGTAGAAT TAAACGTTTA AGGCAGTTAT ATTAAGAAGC CGAGGGCAGG 1030 1040 1050 1060 1070 1080 ATTCGGGAAG GCTGAGCAGG GAGGCTCTCA GCGTCTTGCC ATGGGAGATC CAGAGCGGCT 1090 1100 1110 1120 1130 1140 GTCTCTTCCT CCCCAGCTAA ATCTGCTGAG GGACAGGCCT CTCCCCTTTC CTTGGGATGG 1150 AGGGGCC 配列番号:2 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA アンチセンス:No 起源:生物名 Rattus norvegicus 特徴を決定した方法:S 配列 301" ACACCTCGTACACCCCCTCCATCCCAAGGAAAGGGGAGAGGCCTGTCCCTCAGCAGATTT 361" AGCTGGGGAGGAAGAGACAGCCGCTCTGGATCTCCCATAGCAAGACGCTGAGAGCCTCCC 421" TGCTCAGCCTTCCCGAATCCTGCCCTCGGCTTCTTAATATAACTGCCTTAAACGTTTAAT 481" TCTACTTGCACCAAATAGCTAGTTAGAGCAGACCCTCTCTTAATCCCGTGGGGCTGTGAA 541" CGCGGC-GGGCCA-GCCCACGGCACCCTGACTGGCTAAAACTGTTTGTCCCTTTTTATTT 599" GAAGATTGAGTTTCCTCGGGGTCTTCTCTGCCCCGACTTGCTCCCCGTGTACCTTGGTCG 659" ACTCCGGAGGTTCAGGTGCACGGACACCCTTTCAAGTTCACCCCTACTCCATCCTCAGAC 719" TTTCTTTTCACGGCGAGGCGCACCCCTCCAGCTTCCGTGGGCACTGCGGATAGACAGGCA 779" CACCGCCAAGGAGCCAGAGAGCATGGCGCAGGGGACTATGTGGTCCAGGCTTCCTTTGTT 839" TTCTTTCCCCTAAAGAGCTTTGTTTTTCCTGACAGGATCAGACAGTCTTGGAGTGGCTTA 899" CACAACGGGGGCTTGTGGTATGTGAGCACAGGTCGGGCAGCTGTGAGAGTCCAGAGTGGG 959" GTGGCCCTGGGGACGCTTCCAGGCCAGCGGTTCCCTGCACCCCACCAGCTGATTTCGAGC 1019" GTGGCAGAGGGAAGGAAAGGGGCGAGCGGGCTGGGCAATGGACCCGACAGGAAACGGGGA 1079" CTTAGGGGAACACGCTGGAGATGCCATGTGTGGCTGCCGAAGGTCACCATCTCTCCTCAG 1139" T-GCTCCCCAGAGCAGGTGCTTTTAAGAACCCTGTTTCCTCTCAGAGCCTAGGGAGAGTC 1198" CAAGGACATGGCGCATCAGGAAGTGGGACTGCAGGAGTTCTCTGGTGGCCTCGTGCTGTC 1258" CCTCTGGCCACTTCTCACTTTAGGGTGGTCA-CGGCAGCTCGCCATGGCAGTG-CCATTG 1316" GTGCACACTAACCTCA-TGGAAAAGTAACCATTCCCTGCCTCTTAGAAAGAACTCATTCT 1375" TAGTTTTAGGAGGGTTCCTGTCGCTGAATCAAGTCGCTGCCCT-GATGCAGGGCTGGCCT 1434" TGGCGACCCTCCAGGGATGAGGAGCTCAGAA
【図面の簡単な説明】
【図1】SDS−PAGEによるラット脳ホモジェネー
トの展開パターンおよびイムノブロット法によるモノク
ローナル抗体RB35の結合位置を示す写真。
【図2】RB35抗原遺伝子の相補的な配列とミエリン
塩基性蛋白質のmRNAの塩基配列の相同性を示す図。
【図3】RB35抗原遺伝子の相補的な配列とミエリン
塩基性蛋白質のmRNAの塩基配列の相同性を示す図。
【図4】RB35抗原遺伝子の相補的な配列とミエリン
塩基性蛋白質のmRNAの塩基配列の相同性を示す図。
【図5】RB35抗原遺伝子の相補的な配列とミエリン
塩基性蛋白質のmRNAの塩基配列の相同性を示す図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/577 B 9015−2J // C12N 5/20 15/06 15/12 C12P 21/02 C 8214−4B (C12P 21/08 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:19) 8931−4B C12N 15/00 C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラット脳の抽出物を免疫原として作製さ
    れたモノクローナル抗体であって、免疫グロブリンクラ
    スがIgG1 に属し、ラット脳抽出物を抗原とするウェ
    スタンブロッティング法による検出において、分子量が
    約30kDaのバンドに結合することを特徴とするモノ
    クローナル抗体。
  2. 【請求項2】 配列表の配列番号1に記載の塩基配列を
    有する遺伝子が発現する蛋白質に対して反応性を有する
    請求項1記載のモノクローナル抗体。
JP4055983A 1992-02-07 1992-02-07 脳に分布する蛋白質に対するモノクローナル抗体 Pending JPH05219982A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538463A (ja) * 1999-02-26 2002-11-12 シンエックス・ファルマ・インコーポレーテッド 脳卒中を診断しそして区別するための方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538463A (ja) * 1999-02-26 2002-11-12 シンエックス・ファルマ・インコーポレーテッド 脳卒中を診断しそして区別するための方法

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