JPH05222681A - 合成皮革 - Google Patents

合成皮革

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JPH05222681A
JPH05222681A JP5939292A JP5939292A JPH05222681A JP H05222681 A JPH05222681 A JP H05222681A JP 5939292 A JP5939292 A JP 5939292A JP 5939292 A JP5939292 A JP 5939292A JP H05222681 A JPH05222681 A JP H05222681A
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JP
Japan
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layer
collagen
polyurethane resin
synthetic leather
microporous
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Pending
Application number
JP5939292A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Mitsumura
一夫 三ツ村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
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Publication of JPH05222681A publication Critical patent/JPH05222681A/ja
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 漆黒性を損わずに、より少ない表面光沢度
で、より深みのある鮮明な絞模様を有するドライタッチ
の合成皮革を提供する。 【構成】 基体の基材1,微多孔層2一面にコラーゲン
微粉末を含有するポリウレタン樹脂よりなる表皮層3が
一体に形成され、温水中で揉み処理を施して表面を微多
孔構造5とし、表皮層3内にコラーゲンの繊維組織6を
形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表皮層にポリウレタン
樹脂を用いた合成皮革に関する。
【0002】
【従来の技術】合成皮革は、一般に、織布,編布,不織
布等からなる基材にポリウレタン樹脂の親水性有機溶媒
溶液を塗布した後、水中に浸漬して有機溶媒を溶解除去
するとともにポリウレタンを凝固せしめてポリウレタン
樹脂の湿式微多孔層を形成し、次いでこの表面にポリウ
レタン樹脂の表皮層を形成することによって得られる。
【0003】従来、合成皮革に天然皮革様の外観,風合
い,シボ模様を得るために、剥離紙に付したシボ模様を
表皮層に転写する方法や、温熱を与えながら揉み処理を
施すことによって表面にシボ模様を付与する方法が知ら
れている。
【0004】しかしながら、これらの方法によるときに
は、天然皮革の外観,風合いとしては不十分であるとし
て、天然皮革微粉末をポリウレタン樹脂に添加した表皮
層を用い、これを前記微多孔層上に形成した後、水中又
は加湿雰囲気下にて加温乃至加熱しながら揉み処理を施
す方法が開発された(特開平2−127574号参
照)。
【0005】この方法によれば、揉み処理によって、透
湿性,吸湿性を有し、ドライタッチで、表面光沢度が少
ない深みのある絞模様が得られる。その理由は必ずしも
明らかではないが、表皮層中の天然皮革微粉末は、親水
性を有するため、膨潤して表皮層に歪を生じさせ、この
基材の収縮と天然皮革微粉末の膨潤による表皮層の歪、
及び揉み処理によって生ずる皺との相乗効果によるため
である、と考えられている。
【0006】揉み処理を水中で行ったときには、水溶性
天然皮革微粉末は、水中に溶解除去され、表皮層の表面
に孔が残されて微多孔構造となる。なお、天然皮革微粉
末は、にかわ,デンプン,カゼイン,コラーゲンなどを
含むものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法によって得られた合成皮革は、表面光沢度が少ないこ
とから、色の深み、特に黒の場合に、その漆黒性を十分
に表現できないという問題がある。
【0008】本発明の目的は、前記合成皮革の特性をさ
らに改善し、漆黒性を損わず、より少ない表面光沢度で
深みのある鮮明な絞模様を現出し、ドライタッチで優れ
た透湿性,吸湿性を有する合成皮革を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による合成皮革においては、表皮層に微多孔
構造と繊維組織とを有する合成皮革であって、表皮層
は、コラーゲン粉末を含むポリウレタン樹脂よりなり、
基材上に積層一体化されたものであり、微多孔構造は、
表皮層のポリウレタン樹脂中よりコラーゲン粉末が脱落
した孔であり、表皮層の表面に形成され、繊維組織は、
コラーゲンの繊維であり、表皮層の内部に形成されたも
のである。
【0010】
【作用】本発明による合成皮革は、離型紙上にコラーゲ
ン微粉末を含有したポリウレタン樹脂の表皮層を形成
し、次いでこの表皮層と、基材として繊維質基材の片面
にポリウレタン樹脂の微多孔層が積層一体化された湿式
ベースを重ね合わせ、加熱加圧により貼り合せた後、離
型紙を剥離し、基材と、微多孔層と表皮層とからなる積
層体を温水中で揉み加工することによって得られる。
【0011】得られた合成皮革を図1に示す。本発明に
よる合成皮革は、基材1と、微多孔層2と、表皮層3と
の積層構造であり、揉み加工前には、図1(a)のよう
に、表皮層3内にコラーゲン微粉末4が一様に分布して
いるが、温水中で揉み加工を施した後は、図1(b)に
示すように、表皮層3の表面部分のコラーゲン微粉末が
脱落して微多孔構造5が形成され、表皮層3の内部に
は、コラーゲン繊維組織6が形成される。
【0012】表面の微多孔構造5は、合成皮革の表面光
沢度を減少させ、ドライタッチで、合成皮革に透湿性,
吸湿性を与え、内部の繊維組織6は、絞模様に深みを与
え、色相,鮮明度の向上に寄与する。深みのある色相
は、特に黒色の場合に優れた漆黒性を示す。
【0013】コラーゲンは、ポリペプチドの一次構造を
有し、高次構造としてそのポリペプチド分子の3分子が
絡み合い、3重の螺旋構造のコラーゲン分子が単位構造
となった集合体である。コラーゲンは、天然のタンパク
質繊維として、脊椎動物の皮,骨,腱などに多量に存在
している。
【0014】哺乳動物では、全タンパク質量の1/3が
コラーゲンであり、特に骨,腱では90%以上、皮では
50%以上がコラーゲンであるといわれている。コラー
ゲンは可溶性のため、温水中での揉み加工により、水と
接触したものは溶出して表皮層から脱落するが、表皮層
の内部にとじ込められたコラーゲンが揉み加工により、
何故繊維状になるのかは必ずしも明らかではない。おそ
らく繊維の固まりであるコラーゲン粉末が、揉みほぐさ
れて繊維状に戻るものと思われる。
【0015】コラーゲンの繊維構造は、表皮層内に適度
の応力状態を作り出し、離型紙から転写された絞あるい
は揉み加工によって形成される皺の凹凸に深みを作り出
して鮮明に表現するうえに極めて有効であり、この作用
は、コラーゲンに固有のものである。
【0016】揉み加工は、液流染色機,ワッシャー加工
機などを用いて行うのが望ましい。表皮層は多層として
も良い。この場合、同一種類のポリウレタン樹脂で形成
しても、あるいは異種類のポリウレタン樹脂を塗り重ね
ても良い。表皮層と湿式ベース間に接着層を設けても良
い。接着剤には、2液型ポリウレタン樹脂接着剤を用い
ることができる。また、湿式微多孔層は、乾式発泡層で
も良い。また、発泡層のない皮膜層/接着層/基材の構
成でも良い。
【0017】表皮層に添加するコラーゲン微粉末は、コ
ラーゲン繊維を微粉砕して粉末状にしたもので、粒径
は、30μm以下のものが望ましい。添加量は1〜10
0重量%、特に5〜50重量%が好ましい。コラーゲン
微粉末は、構成体の少なくとも最上層である表皮層に含
有させることによってその効果が得られるが、下層にま
で含有させるにつれてさらに効果は著しくなる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0019】(実施例1)ポリエステル繊維とレーヨン
繊維を混紡した厚み0.7mmの起毛布の起毛面に10
0%モジュラスが35Kg/cm2のポリカーボネート
系ポリウレタン樹脂の12%DMF溶液を塗布した後、
20℃の水中に浸漬して脱溶媒し、ポリウレタン樹脂を
凝固させ、脱水後120℃の熱風下で乾燥して厚さ20
0μmの湿式微多孔層を有する厚さ0.9mmの基体を
得た。
【0020】一方、離型紙上に、平均粒径9μmのコラ
ーゲン微粉末を30重量%含有する100%モジュラス
が90kg/cm2のポリカーボネート系ポリウレタン
樹脂の20%DMF−MEK溶液(黒の着色剤をポリウ
レタン樹脂100重量部当り20重量部含有)を乾燥後
の厚みが30μmとなるようにナイフコーターで塗布し
て90℃で2分間乾燥させ、ポリウレタン樹脂の表皮層
を形成し、この上に、前記の微多孔層を有する基体の微
多孔層面を加熱しながら140℃で熱圧着して貼り合わ
せた後、離型紙を剥離して、基体表面にコラーゲン微粉
末を含有するポリウレタン樹脂の表皮層を転写積層し
た。
【0021】次いで、得られた積層体を液流染色機で揉
み処理を行って(布速200m/分,浴比1:30,ノ
ズル圧力3kg/cm2)合成皮革を得た。揉み処理前
の表面及び断面の電顕写真を図2(a),(b)に、揉
み処理後の表面及び断面の電顕写真を図3(a),
(b)に示す。
【0022】(実施例2)レーヨン繊維からなる厚み
0.5mmの起毛布の起毛面に100%モジュラスが1
5Kg/cm2のポリカーボネート−ポリエーテル系ポ
リウレタン樹脂の10%DMF溶液を塗布した後、20
℃の水中に浸漬し、脱溶媒してポリウレタン樹脂を凝固
させ、脱水後120℃の熱風下で乾燥して厚さ200μ
mの湿式微多孔層を有する厚さ0.7mmの基体を得
た。
【0023】一方、離型紙上に、平均粒径9μmのコラ
ーゲン微粉末を30重量%含有する100%モジュラス
が90kg/cm2のポリカーボネート系ポリウレタン
樹脂の20%DMF−MEK溶液(黒の着色剤をポリウ
レタン樹脂100重量部当り20重量部含有)を乾燥後
の厚みが10μmとなるようにナイフコーターで塗布し
て90℃で2分間乾燥させ、ポリウレタン樹脂の表皮層
を形成し、更にこの上に100%モジュラスが60kg
/cm2のポリエーテル系ポリウレタン樹脂の20%D
MF−MEK溶液(黒の着色剤をポリウレタン樹脂10
0重量部当り20重量部含有)を乾燥後の厚みが20μ
mとなるようにナイフコーターで塗布して90℃で2分
間乾燥させ、ポリウレタン樹脂の中間皮膜層を形成し、
前記微多孔層を有する基体の微多孔層面を加熱しながら
140℃で熱圧着して貼り合わせた後、離型紙を剥離し
て、基体表面にコラーゲン微粉末を含有するポリウレタ
ン樹脂の表皮層を転写積層した。
【0024】次いで、実施例1と同様に得られた積層体
を液流染色機で揉み処理を行って(布速200m/分,
浴比1:30,ノズル圧力3kg/cm2)合成皮革を
得た。
【0025】(比較例1)実施例1と同様な方法で合成
皮革を得た。但し、表皮層にはコラーゲン微粉末を添加
しなかった。揉み処理前の表面及び断面の電顕写真を図
4(a),(b)に、揉み処理後の表面及び断面の電顕
写真を図5(a),(b)に示す。
【0026】(比較例2)実施例1と同様な方法で合成
皮革を得た。但し、表皮層にはコラーゲン微粉末の代わ
りにゼラチンを用いた。揉み処理前の表面及び断面の電
顕写真を図6(a),(b)に、揉み処理後の表面及び
断面の電顕写真を図7(a),(b)に示す。
【0027】(比較例3)実施例2と同様な方法で合成
皮革を得た。但し、表皮層にはコラーゲン微粉末を添加
しなかった。
【0028】(比較例4)実施例2と同様な方法で合成
皮革を得た。但し、表皮層にはコラーゲン微粉末の代わ
りにゼラチンを用いた。
【0029】(比較例5)実施例1と同様な方法で、基
体表面にコラーゲン微粉末を含有するポリウレタン樹脂
の表皮層を転写積層した。但し、揉み処理を行わなかっ
た。
【0030】図2〜図7において表面写真は×2000
倍,断面写真は、×1500倍である。
【0031】以上図2と図3を比較して明らかなよう
に、実施例1によれば、温水中での揉み処理によって、
表面に微多孔構造が形成され、断面には、繊維組織が形
成される。これは、基本的に実施例2においても同じで
ある。
【0032】比較例1によれば、コラーゲン微粒子が含
まれないため、図4,5のとおり、揉み処理の前後にお
いて、格別の変化はなく、揉み処理によって、表面に皺
が形成される程度の変化にすぎない。
【0033】コラーゲン微粉末に代えてゼラチンを用い
た比較例2においては、図6,7のとおり、温水中での
揉み処理によって、水溶性天然皮革微粉末に共通の微多
孔構造が形成されてはいるが、表皮層内には、コラーゲ
ン微粉末を用いたときのように繊維構造は形成されてい
ない。
【0034】コラーゲン微粉末の使用による効果につい
て以下の試験を行った。
【0035】(合成皮革の性能試験)実施例1,2及び
比較例1〜5によって得られた合成皮革の性能(光沢
度,漆黒性,絞の深浅,透湿度,耐水圧,吸湿性)を下
表に示す。 ・光沢度:光の入射角75°,受光角75°の光学系を
有する鏡面光沢度計にて測定(村上色彩技術研究所製)
(単位%)、 ・漆黒性,絞の深浅:目視によって判定、 ・透湿度:JIS Z−0280による(単位g/m2
・24hr)、 ・耐水圧:JIS L−1092による(単位mm水
柱)、 ・吸湿性:40℃×湿度40%の雰囲気中の重量との比
較で40℃×湿度90%の雰囲気中に1時間放置後の重
量増加率(単位%)。
【0036】
【表1】
【0037】以上、表1に明らかなとおり、本発明の実
施例によれば、光沢度,漆黒性,透湿度,耐水圧,吸湿
性のすべての性能の点で比較例の性能を上廻る効果が得
られた。なお、ゼラチン添加による比較例2,4によっ
ても絞の深さの点では、可成りの鮮明度は得られたが、
実施例1,2に較べ、絞のち密な鮮明度の点で劣るもの
であった。本発明によれば、表皮層内のコラーゲン繊維
が応力を表面に作用して立体感を高め、絞模様をち密に
改質して深みのある鮮明な絞模様の形成に寄与したもの
と思われる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によるときには、コ
ラーゲン粉末の有する特性を有効に利用して透湿性,吸
湿性を損わずに表面光沢度が少なく、色相に深みがあ
り、特に黒色の場合に漆黒性に優れ、表面タッチがドラ
イで、深みのある鮮明な絞模様を表すことが可能とな
り、家具,車輌用内装材,鞄,靴,衣料,雑貨用の合成
皮革として優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す合成皮革を示し、
(a)は、揉み処理前の模式図、(b)は揉み処理後の
模式図である。
【図2】実施例1の揉み処理前の電顕写真であり、
(a)は表面、(b)は断面を示す。
【図3】実施例1の揉み処理後の電顕写真であり、
(a)は表面、(b)は断面を示す。
【図4】比較例1の揉み処理前の電顕写真であり、
(a)は表面、(b)は断面を示す。
【図5】比較例1の揉み処理後の電顕写真であり、
(a)は表面、(b)は断面を示す。
【図6】比較例2の揉み処理前の電顕写真であり、
(a)は表面、(b)は断面を示す。
【図7】比較例2の揉み処理後の電顕写真であり、
(a)は表面、(b)は断面を示す。
【符号の説明】
1 基材 2 微多孔層 3 表皮層 4 コラーゲン微粉末 5 微多孔構造 6 繊維組織

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮層に微多孔構造と繊維組織とを有す
    る合成皮革であって、 表皮層は、コラーゲン粉末を含むポリウレタン樹脂より
    なり、基材上に積層一体化されたものであり、 微多孔構造は、表皮層のポリウレタン樹脂中よりコラー
    ゲン粉末が脱落した孔であり、表皮層の表面に形成さ
    れ、 繊維組織は、コラーゲンの繊維であり、表皮層の内部に
    形成されたものであることを特徴とする合成皮革。
JP5939292A 1992-02-13 1992-02-13 合成皮革 Pending JPH05222681A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6768178B2 (en) 2002-03-06 2004-07-27 Seiko Epson Corporation Semiconductor device
JP2010082960A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Nissan Motor Co Ltd 自動車内装用表皮
US8153176B2 (en) 2006-03-13 2012-04-10 Naturin Gmbh & Co. Biodegradable protein based thermoset compositions, preparation methods and applications thereof
CN111691194A (zh) * 2020-06-30 2020-09-22 清远市齐力合成革有限公司 一种超蛋白柔软合成革及其制备方法

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