JPH05227883A - 容器詰め牛乳の製造方法 - Google Patents
容器詰め牛乳の製造方法Info
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- JPH05227883A JPH05227883A JP3204292A JP3204292A JPH05227883A JP H05227883 A JPH05227883 A JP H05227883A JP 3204292 A JP3204292 A JP 3204292A JP 3204292 A JP3204292 A JP 3204292A JP H05227883 A JPH05227883 A JP H05227883A
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Landscapes
- Dairy Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造時および保存中に牛乳に好ましくない色
調の変化及び風味として好ましくない香味の発生を抑制
した、長期保存が可能な、容器詰め牛乳の製造方法を提
供する。 【構成】 非通気性の容器に詰められた後に、110〜
120℃の温度で、10〜30分間の加熱滅菌又は殺菌
処理される容器詰め牛乳の製造方法において、上記の加
熱滅菌又は殺菌処理される工程前までの全工程におい
て、生乳を80℃以下の温度で処理する。更に、上記の
加熱滅菌又は殺菌処理される工程までに、生乳にL−シ
スチンを0.006〜0.009重量%の範囲で添加す
る。
調の変化及び風味として好ましくない香味の発生を抑制
した、長期保存が可能な、容器詰め牛乳の製造方法を提
供する。 【構成】 非通気性の容器に詰められた後に、110〜
120℃の温度で、10〜30分間の加熱滅菌又は殺菌
処理される容器詰め牛乳の製造方法において、上記の加
熱滅菌又は殺菌処理される工程前までの全工程におい
て、生乳を80℃以下の温度で処理する。更に、上記の
加熱滅菌又は殺菌処理される工程までに、生乳にL−シ
スチンを0.006〜0.009重量%の範囲で添加す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却で又は、常温で長
期保存が可能な、容器詰牛乳の製造方法に関するもので
ある。更に詳しくは、製造時または、保存中において、
牛乳の色調の変化、風味として好ましくない香味の発生
を抑制した容器詰め牛乳の製造方法である。
期保存が可能な、容器詰牛乳の製造方法に関するもので
ある。更に詳しくは、製造時または、保存中において、
牛乳の色調の変化、風味として好ましくない香味の発生
を抑制した容器詰め牛乳の製造方法である。
【0002】
【従来の技術】牛乳は、微生物が繁殖し易いために腐
敗、ことに酸敗が速やかに起こるため、食品衛生上安全
なものとするため殺菌又は滅菌を行う必要がある。そし
て市乳は通常殺菌又は滅菌後、10℃以下の冷却された
状態で保存、流通されている。しかしながら、昨今で
は、長期保存が可能な、又冷蔵されていない状態での保
存可能な牛乳が市販されるようになった。このような長
期保存可能な牛乳は、容器に詰められて密封された後
に、110〜120℃の高温で、10〜30分間という
比較的長時間の加熱滅菌又は殺菌処理(以下、まとめて
加熱処理という)を施したものであるが、このような加
熱処理により、牛乳がいくらか褐色化し、また牛乳の風
味として好ましくない加熱臭、カラメル臭を帯びるとい
う問題点があった。この褐色化と加熱臭、カラメル臭等
の発生は、生乳中の蛋白質と乳糖とのメイラード反応等
によるものといわれている。
敗、ことに酸敗が速やかに起こるため、食品衛生上安全
なものとするため殺菌又は滅菌を行う必要がある。そし
て市乳は通常殺菌又は滅菌後、10℃以下の冷却された
状態で保存、流通されている。しかしながら、昨今で
は、長期保存が可能な、又冷蔵されていない状態での保
存可能な牛乳が市販されるようになった。このような長
期保存可能な牛乳は、容器に詰められて密封された後
に、110〜120℃の高温で、10〜30分間という
比較的長時間の加熱滅菌又は殺菌処理(以下、まとめて
加熱処理という)を施したものであるが、このような加
熱処理により、牛乳がいくらか褐色化し、また牛乳の風
味として好ましくない加熱臭、カラメル臭を帯びるとい
う問題点があった。この褐色化と加熱臭、カラメル臭等
の発生は、生乳中の蛋白質と乳糖とのメイラード反応等
によるものといわれている。
【0003】これらの問題点を防止する方法の一つとし
て、例えば特開平2−207742号においては、生乳
にL−シスチン及び/又はL−システインを0.01〜
0.1重量%添加、混合し非通気性容器に充填、密封し
て加熱処理することを特徴とする容器詰め牛乳の製造方
法が記載されている。しかしながら、この製造方法によ
ると、製造時又は保存中に、添加したL−シスチン又は
L−システインにより、牛乳が食品としては好ましくな
い硫黄臭を帯びたり、牛乳が分離するという著しい問題
点があり、決して好ましい製造方法ではなかった。
て、例えば特開平2−207742号においては、生乳
にL−シスチン及び/又はL−システインを0.01〜
0.1重量%添加、混合し非通気性容器に充填、密封し
て加熱処理することを特徴とする容器詰め牛乳の製造方
法が記載されている。しかしながら、この製造方法によ
ると、製造時又は保存中に、添加したL−シスチン又は
L−システインにより、牛乳が食品としては好ましくな
い硫黄臭を帯びたり、牛乳が分離するという著しい問題
点があり、決して好ましい製造方法ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、長期間保存
可能な容器詰め牛乳の製造に際して、食品衛生上問題が
なく、製造時又は保存中に上記のような褐色化の様な色
調の変化と牛乳の風味上好ましくない加熱臭、カラメル
臭のような香味の発生を抑制した容器詰め牛乳の製造方
法を提供することを目的とした。なお、本発明でいう牛
乳又は生乳には、乳飲料、還元乳、脱脂乳、加工乳、無
糖練乳、殺菌乳酸菌飲料、あるいは生クリームを包含す
るものであり、また特に記載しない限り、容器詰め牛乳
とは長期保存が可能な容器詰め牛乳を意味し、生乳とは
加熱処理による滅菌前の牛乳を意味する。
可能な容器詰め牛乳の製造に際して、食品衛生上問題が
なく、製造時又は保存中に上記のような褐色化の様な色
調の変化と牛乳の風味上好ましくない加熱臭、カラメル
臭のような香味の発生を抑制した容器詰め牛乳の製造方
法を提供することを目的とした。なお、本発明でいう牛
乳又は生乳には、乳飲料、還元乳、脱脂乳、加工乳、無
糖練乳、殺菌乳酸菌飲料、あるいは生クリームを包含す
るものであり、また特に記載しない限り、容器詰め牛乳
とは長期保存が可能な容器詰め牛乳を意味し、生乳とは
加熱処理による滅菌前の牛乳を意味する。
【0005】
【課題を解決するための手段】長期保存を可能にするた
めの牛乳の加工に際して、色調の変化または風味上好ま
しくない香味を生じる決定的因子としては、従来加熱処
理工程の温度と時間が重要視されていた。しかるに本発
明者らは、加熱処理前の工程の温度が、色調の変化又は
風味上好ましくない香味の発生を大きく左右する重要な
因子であることを見いだし、本発明を完成させた。
めの牛乳の加工に際して、色調の変化または風味上好ま
しくない香味を生じる決定的因子としては、従来加熱処
理工程の温度と時間が重要視されていた。しかるに本発
明者らは、加熱処理前の工程の温度が、色調の変化又は
風味上好ましくない香味の発生を大きく左右する重要な
因子であることを見いだし、本発明を完成させた。
【0006】生乳の加工において、加熱処理工程前の加
温される工程のうち主なものは、乳脂肪を分散させるた
めの均質化工程と容器への充填密封工程である。従来に
おいて、均質化工程は生乳を65〜85℃の温度に加温
して行われており、また充填密封工程は、85〜95℃
の温度で行うものとされていた。
温される工程のうち主なものは、乳脂肪を分散させるた
めの均質化工程と容器への充填密封工程である。従来に
おいて、均質化工程は生乳を65〜85℃の温度に加温
して行われており、また充填密封工程は、85〜95℃
の温度で行うものとされていた。
【0007】これに対して、本発明によれば、充填密封
後の加熱処理工程前までの全工程を、生乳が80℃以下
の温度で、実施するものである。
後の加熱処理工程前までの全工程を、生乳が80℃以下
の温度で、実施するものである。
【0008】本発明によると、充填密封後、生乳を11
0〜120℃の高温で、10〜30分間という比較的長
時間の加熱処理を施しても、色調及び風味とも良好な容
器詰め牛乳が得られる。本発明における均質化工程での
生乳の温度は、80℃以下、好ましくは75℃以下であ
り、充填密封工程での生乳の温度は、80℃以下で、好
ましくは75℃以下である。なお、均質化工程及び充填
密封工程の温度は、80℃を越えるものでなければ良
く、各々の工程の目的を達せられるものであればどのよ
うな温度をも選択することができる。また通常行われて
いる他の加工工程も80℃以下で実施すれば、どのよう
な工程を行うこともでき、本発明の効果は同様に得られ
る。なお、加熱処理前の生乳の温度が40℃以上である
時間が、累積して1時間以下になるようにすると、より
好ましい。さらに、加熱処理前の工程において生乳の温
度が80℃を超えた温度である時間が数分であれば、本
発明の効果は格別に損なわれるものではない。
0〜120℃の高温で、10〜30分間という比較的長
時間の加熱処理を施しても、色調及び風味とも良好な容
器詰め牛乳が得られる。本発明における均質化工程での
生乳の温度は、80℃以下、好ましくは75℃以下であ
り、充填密封工程での生乳の温度は、80℃以下で、好
ましくは75℃以下である。なお、均質化工程及び充填
密封工程の温度は、80℃を越えるものでなければ良
く、各々の工程の目的を達せられるものであればどのよ
うな温度をも選択することができる。また通常行われて
いる他の加工工程も80℃以下で実施すれば、どのよう
な工程を行うこともでき、本発明の効果は同様に得られ
る。なお、加熱処理前の生乳の温度が40℃以上である
時間が、累積して1時間以下になるようにすると、より
好ましい。さらに、加熱処理前の工程において生乳の温
度が80℃を超えた温度である時間が数分であれば、本
発明の効果は格別に損なわれるものではない。
【0009】なお、充填密封工程において、例えば、窒
素ガス雰囲気下で行えば、容器内の酸素量を低下させら
れ、本発明のより一層の効果が得られる。
素ガス雰囲気下で行えば、容器内の酸素量を低下させら
れ、本発明のより一層の効果が得られる。
【0010】本発明の方法を実施するに際しては、加熱
処理前に、L−シスチンを生乳に対して極少量の範囲、
より詳しくは0.006〜0.009重量%の範囲で添
加すると、製造時または保存中の容器詰め牛乳の色調の
変化をより効果的に抑制することができる。0.006
重量%より少ない量では十分な効果が得られにくい。ま
た、0.009重量%より多い量では硫黄臭等の問題点
が生じてくる。本発明による極少量のL−シスチンの添
加は、前記の特開平2−207742号に記載される方
法による問題点である硫黄臭等の問題点は一切ない上
に、本発明の目的とする効果が十分に達成されるもので
ある。
処理前に、L−シスチンを生乳に対して極少量の範囲、
より詳しくは0.006〜0.009重量%の範囲で添
加すると、製造時または保存中の容器詰め牛乳の色調の
変化をより効果的に抑制することができる。0.006
重量%より少ない量では十分な効果が得られにくい。ま
た、0.009重量%より多い量では硫黄臭等の問題点
が生じてくる。本発明による極少量のL−シスチンの添
加は、前記の特開平2−207742号に記載される方
法による問題点である硫黄臭等の問題点は一切ない上
に、本発明の目的とする効果が十分に達成されるもので
ある。
【0011】L−シスチンの添加は、充填密封工程前で
あればいつでもよく、均質化工程前に生乳に添加、又は
均質化工程後に添加して適宜混合攪拌してもよい。
あればいつでもよく、均質化工程前に生乳に添加、又は
均質化工程後に添加して適宜混合攪拌してもよい。
【0012】また、本発明において、果汁、香料、酸味
料、安定剤、着色料等の副原料を生乳に添加することも
可能であり、L−シスチンの添加と同様に行うことがで
きる。
料、安定剤、着色料等の副原料を生乳に添加することも
可能であり、L−シスチンの添加と同様に行うことがで
きる。
【0013】本発明にいう容器とは、耐熱性を有する非
通気性容器であればよく、例えば、缶、ガラス瓶、複合
紙容器等を用いることができる。
通気性容器であればよく、例えば、缶、ガラス瓶、複合
紙容器等を用いることができる。
【0014】
【実施例】 以下に本発明を実施例、比較例に基づいて
更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によっ
て何等制限されるものではない。
更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によっ
て何等制限されるものではない。
【0015】実施例1 生乳と、同じ生乳にL−シスチンを0.008重量%を
添加して混合攪拌したものを、表1に示す所定の温度、
時間に保持した後、それぞれ200号缶(内容量190
g)に詰め、119℃で15分間加熱した。加熱後に、
開缶して牛乳の色調を日本電色工業製の色差計(Z−1
001DP)によりb値を測定し、その結果を表1に示
す。なお、b値が高い程、黄色味が強い色となる。
添加して混合攪拌したものを、表1に示す所定の温度、
時間に保持した後、それぞれ200号缶(内容量190
g)に詰め、119℃で15分間加熱した。加熱後に、
開缶して牛乳の色調を日本電色工業製の色差計(Z−1
001DP)によりb値を測定し、その結果を表1に示
す。なお、b値が高い程、黄色味が強い色となる。
【0016】表1に示されるように、缶に詰める前に保
持された温度が、80℃以下であると、b値は高くな
く、色調の変化が抑制されていることが判る。また、生
乳にL−シスチンを0.008重量%を添加したもの
が、さらに色調の変化が抑制されていることが判る。
持された温度が、80℃以下であると、b値は高くな
く、色調の変化が抑制されていることが判る。また、生
乳にL−シスチンを0.008重量%を添加したもの
が、さらに色調の変化が抑制されていることが判る。
【0017】 実施例2 同じ生乳を各々2リットルずつ用いて、下記の表2に示
すように4通りの製造方法により、缶入り牛乳を製造し
た。各製造方法により製造された缶詰め牛乳について、
製造直後及び55℃で1〜4日間保存した後の、b値、
L値、及びa値を実施例1で用いた色差計で測定した。
その結果を図1に示す。なお、表2に記載された工程条
件以外は、4通りの製造方法とも同一の条件で行った。
缶は、通常よく用いられる200号缶(内容量190
g)を使用した。なお、55℃での保存1日間は、常温
保存での約0.5〜2カ月の品質変化にほぼ該当する。
また、充填後の保持は、通常工場生産では、充填から缶
の巻締め完了までに時間を要することが多いので、それ
に要する時間を想定して設けたものである。なお、L値
は色の明るさを、a値は赤色味の強さを表す。
すように4通りの製造方法により、缶入り牛乳を製造し
た。各製造方法により製造された缶詰め牛乳について、
製造直後及び55℃で1〜4日間保存した後の、b値、
L値、及びa値を実施例1で用いた色差計で測定した。
その結果を図1に示す。なお、表2に記載された工程条
件以外は、4通りの製造方法とも同一の条件で行った。
缶は、通常よく用いられる200号缶(内容量190
g)を使用した。なお、55℃での保存1日間は、常温
保存での約0.5〜2カ月の品質変化にほぼ該当する。
また、充填後の保持は、通常工場生産では、充填から缶
の巻締め完了までに時間を要することが多いので、それ
に要する時間を想定して設けたものである。なお、L値
は色の明るさを、a値は赤色味の強さを表す。
【0018】図1から明らかなように本発明による製造
方法3及び4による牛乳と、比較例の製造方法1及び2
による牛乳とでは、b値、L値、及びa値のいずれにお
いても著しく色調が良好であることが判る。特にL−シ
スチンを0.008重量%添加した製造方法4による牛
乳は、特に効果のあることが判る。
方法3及び4による牛乳と、比較例の製造方法1及び2
による牛乳とでは、b値、L値、及びa値のいずれにお
いても著しく色調が良好であることが判る。特にL−シ
スチンを0.008重量%添加した製造方法4による牛
乳は、特に効果のあることが判る。
【0019】 実施例3 実施例2と同様に表3に示す4通りの製造方法で、同じ
生乳300リットルずつを用いて、缶詰め牛乳を製造し
た。各製造方法により製造された缶詰め牛乳について、
製造直後及び55℃で1〜4日間保存した後の、b値、
L値、及びa値を実施例1で用いた色差計で測定した。
その結果を図2に示す。なお、表3に記載された工程条
件以外は、4通りの製造方法とも同一の条件で行った。
缶は、200号缶(内容量190g)を使用した。
生乳300リットルずつを用いて、缶詰め牛乳を製造し
た。各製造方法により製造された缶詰め牛乳について、
製造直後及び55℃で1〜4日間保存した後の、b値、
L値、及びa値を実施例1で用いた色差計で測定した。
その結果を図2に示す。なお、表3に記載された工程条
件以外は、4通りの製造方法とも同一の条件で行った。
缶は、200号缶(内容量190g)を使用した。
【0020】 図2から明らかなように、本発明による製造方法5及び
7による缶詰め牛乳は、b値、L値、及びa値のいずれ
においても著しく色調が良好であることが判る。特に、
生乳が40℃以上に加温される時間が1時間未満である
製造方法5による缶詰め牛乳に、より効果が表れている
ことが判る。
7による缶詰め牛乳は、b値、L値、及びa値のいずれ
においても著しく色調が良好であることが判る。特に、
生乳が40℃以上に加温される時間が1時間未満である
製造方法5による缶詰め牛乳に、より効果が表れている
ことが判る。
【0021】実施例4 生乳に、それぞれL−シスチン又はL−システインを
0.005重量%、0.006重量%、0.007重量
%、0.008重量%、0.009重量%、0.01重
量%、0.02重量%を添加し撹拌混合した後、200
号缶(内容量190g)に詰め119℃で15分加熱し
たものを開缶しその牛乳の官能評価を行った。コントロ
ールとして、生乳のみを同様の方法で缶詰めした牛乳を
用いた。その結果を表4に示す。表中の評価の記号は以
下のとおりである。
0.005重量%、0.006重量%、0.007重量
%、0.008重量%、0.009重量%、0.01重
量%、0.02重量%を添加し撹拌混合した後、200
号缶(内容量190g)に詰め119℃で15分加熱し
たものを開缶しその牛乳の官能評価を行った。コントロ
ールとして、生乳のみを同様の方法で缶詰めした牛乳を
用いた。その結果を表4に示す。表中の評価の記号は以
下のとおりである。
【0022】−--------コントロールと比べて、差がな
い。 +--------コントロールと比べて、硫黄臭を感じる。 ++------コントロールと比べて、硫黄臭を強く感じ
る。 +++----コントロールと比べて、硫黄臭を非常に強く
感じる。 以上のように、L−シスチンの添加においては、0.0
1重量%でも硫黄臭が感じられ、L−システインに至っ
ては、0.007重量%でも硫黄臭が感じられることが
判る。本発明による方法では、L−シスチンを0.00
6〜0.009重量%添加することを特徴としている
が、この範囲の添加により本発明の効果が十分に得ら
れ、又硫黄臭の発生という牛乳には好ましくない風味を
有することもない。
い。 +--------コントロールと比べて、硫黄臭を感じる。 ++------コントロールと比べて、硫黄臭を強く感じ
る。 +++----コントロールと比べて、硫黄臭を非常に強く
感じる。 以上のように、L−シスチンの添加においては、0.0
1重量%でも硫黄臭が感じられ、L−システインに至っ
ては、0.007重量%でも硫黄臭が感じられることが
判る。本発明による方法では、L−シスチンを0.00
6〜0.009重量%添加することを特徴としている
が、この範囲の添加により本発明の効果が十分に得ら
れ、又硫黄臭の発生という牛乳には好ましくない風味を
有することもない。
【0023】
【発明の効果】本発明の方法で製造された容器詰め牛乳
は、従来の長期保存可能な牛乳で問題となっていた、製
造時又は保存中の牛乳の色調の変化、特に黄色味及び赤
色味を帯びることが抑制され、添加物による牛乳には好
ましくない香味を有することなく、風味も好ましいまま
で、長期にわたり、常温での保存が可能となる。
は、従来の長期保存可能な牛乳で問題となっていた、製
造時又は保存中の牛乳の色調の変化、特に黄色味及び赤
色味を帯びることが抑制され、添加物による牛乳には好
ましくない香味を有することなく、風味も好ましいまま
で、長期にわたり、常温での保存が可能となる。
【図1】実施例2において、種々の条件下で製造した牛
乳の色調を比較するグラフである。
乳の色調を比較するグラフである。
【図2】実施例3において、種々の条件下で製造した牛
乳の色調を比較するグラフである。
乳の色調を比較するグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 非通気性容器に詰められた後に、110
〜120℃の温度で10〜30分間の加熱滅菌又は滅菌
処理される容器詰め牛乳の製造方法において、上記の加
熱滅菌又は滅菌処理される工程前までの全工程におい
て、牛乳が80℃以下の温度で処理されることを特徴と
する、容器詰め牛乳の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、牛乳が75℃以下の
温度で処理されることを特徴とする容器詰め牛乳の製造
方法。 - 【請求項3】 生乳にL−シスチンが0.006〜0.
009重量%の範囲で添加されることを特徴とする請求
項1または2の容器詰め牛乳の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3204292A JPH05227883A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 容器詰め牛乳の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3204292A JPH05227883A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 容器詰め牛乳の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05227883A true JPH05227883A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12347813
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3204292A Pending JPH05227883A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 容器詰め牛乳の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05227883A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002000291A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-08 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | 乳糖含量の少ない乳蛋白質加水分解物の製造方法 |
| JP2006094856A (ja) * | 2004-09-03 | 2006-04-13 | Hayashibara Biochem Lab Inc | 乳加熱臭の生成抑制方法とその用途 |
| WO2011016288A1 (ja) * | 2009-08-06 | 2011-02-10 | 東洋製罐株式会社 | 容器詰め牛乳の製造方法 |
| WO2016203817A1 (ja) * | 2015-06-16 | 2016-12-22 | 長谷川香料株式会社 | 乳風味改善剤 |
| JP2017042092A (ja) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | キリンビバレッジ株式会社 | 乳感に優れたuht殺菌乳入り飲料 |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP3204292A patent/JPH05227883A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002000291A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-08 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | 乳糖含量の少ない乳蛋白質加水分解物の製造方法 |
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| JP2011036134A (ja) * | 2009-08-06 | 2011-02-24 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 容器詰め牛乳の製造方法 |
| CN102480979A (zh) * | 2009-08-06 | 2012-05-30 | 东洋制罐株式会社 | 容器装牛乳的制造方法 |
| WO2016203817A1 (ja) * | 2015-06-16 | 2016-12-22 | 長谷川香料株式会社 | 乳風味改善剤 |
| JP2017000125A (ja) * | 2015-06-16 | 2017-01-05 | 長谷川香料株式会社 | 乳風味改善剤 |
| JP2017042092A (ja) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | キリンビバレッジ株式会社 | 乳感に優れたuht殺菌乳入り飲料 |
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