JPH05230601A - クリープ破断強度の高い耐熱鋳鋼 - Google Patents
クリープ破断強度の高い耐熱鋳鋼Info
- Publication number
- JPH05230601A JPH05230601A JP19760291A JP19760291A JPH05230601A JP H05230601 A JPH05230601 A JP H05230601A JP 19760291 A JP19760291 A JP 19760291A JP 19760291 A JP19760291 A JP 19760291A JP H05230601 A JPH05230601 A JP H05230601A
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- JP
- Japan
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- creep rupture
- rupture strength
- cast steel
- resistant cast
- steel
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱鋳鋼の高温クリープ強度を向上させる。
【構成】 重量%にて、C:0.1〜0.6%、Si:3.0%
以下、Mn:2.0%以下、Cr:22〜30%、Ni:22〜5
0%、Nb:0.2〜1.5%、W:0.5〜5.0%、Ti:0.01
〜0.50%を含有し、残部実質的にFeとする。
以下、Mn:2.0%以下、Cr:22〜30%、Ni:22〜5
0%、Nb:0.2〜1.5%、W:0.5〜5.0%、Ti:0.01
〜0.50%を含有し、残部実質的にFeとする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱鋳鋼の改良に関し、
より具体的には、クリープ破断強度の高い耐熱鋳鋼に関
する。
より具体的には、クリープ破断強度の高い耐熱鋳鋼に関
する。
【0002】
【従来技術及び問題点】従来、水素製造用リフォーマチ
ューブ材として、ASTM HK40材(0.45C-25Cr-35Ni-Fe)が
使用されていた。しかし、この材料は1000℃を超える高
温においてクリープ強度が著しく低下するため、チュー
ブの肉厚を厚く設計せねばならなかった。チューブの肉
厚を厚くすると、材料費や加熱費が高くなるだけでな
く、使用中における熱応力の発生によって寿命が短くな
る不都合があった。その後、前記HK40材の改良材(0.45C
-25Cr-35Ni-Nb-Fe)の開発によって高温クリープ破断強
度が改善されたため、チューブ肉厚の薄肉化が可能とな
った。しかし、操業条件の苛酷化とともに更に高温クリ
ープ破断強度の高い材料が要請され、またチューブ肉厚
のより一層の薄肉化が求められている。
ューブ材として、ASTM HK40材(0.45C-25Cr-35Ni-Fe)が
使用されていた。しかし、この材料は1000℃を超える高
温においてクリープ強度が著しく低下するため、チュー
ブの肉厚を厚く設計せねばならなかった。チューブの肉
厚を厚くすると、材料費や加熱費が高くなるだけでな
く、使用中における熱応力の発生によって寿命が短くな
る不都合があった。その後、前記HK40材の改良材(0.45C
-25Cr-35Ni-Nb-Fe)の開発によって高温クリープ破断強
度が改善されたため、チューブ肉厚の薄肉化が可能とな
った。しかし、操業条件の苛酷化とともに更に高温クリ
ープ破断強度の高い材料が要請され、またチューブ肉厚
のより一層の薄肉化が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、リフォーマ
チューブの薄肉化を可能ならしめるため、チューブ材料
の高温におけるクリープ破断強度を高めることを目的と
する。
チューブの薄肉化を可能ならしめるため、チューブ材料
の高温におけるクリープ破断強度を高めることを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ASTM HK40材
にNb、W及びTiの各元素を複合含有させることによ
って上記目的を達成せんとするもので、本発明の耐熱鋳
鋼は、重量%にて、C:0.1〜0.6%、Si:3.0%以
下、Mn:2.0%以下、Cr:22〜30%、Ni:22〜50
%、Nb:0.2〜1.5%、W:0.5〜5.0%、Ti:0.01〜
0.50%、残部不可避の不純物及びFeからなる。
にNb、W及びTiの各元素を複合含有させることによ
って上記目的を達成せんとするもので、本発明の耐熱鋳
鋼は、重量%にて、C:0.1〜0.6%、Si:3.0%以
下、Mn:2.0%以下、Cr:22〜30%、Ni:22〜50
%、Nb:0.2〜1.5%、W:0.5〜5.0%、Ti:0.01〜
0.50%、残部不可避の不純物及びFeからなる。
【0005】
C:0.1〜0.6% Cは鋳鋼の鋳造性を良好ならしめるほか、鋳造の凝固時
に結晶粒界にCr、Nb、Ti等の一次炭化物を形成
し、クリープ破断強度の向上に寄与する。このため、少
なくとも0.1%以上含有させる。一方、0.6%を超えると
二次炭化物が過剰に析出し、時効後における延性の低下
を招き、溶接性も悪化する。このため、0.6%を上限と
する。
に結晶粒界にCr、Nb、Ti等の一次炭化物を形成
し、クリープ破断強度の向上に寄与する。このため、少
なくとも0.1%以上含有させる。一方、0.6%を超えると
二次炭化物が過剰に析出し、時効後における延性の低下
を招き、溶接性も悪化する。このため、0.6%を上限と
する。
【0006】Si:3.0%以下 Siは溶製時において、脱酸作用と共に溶鋼の流動性を
向上させる。しかし、3.0%を超えるとクリープ破断強
度の低下及び溶接性の低下を招くので、上限を3.0%と
する。
向上させる。しかし、3.0%を超えるとクリープ破断強
度の低下及び溶接性の低下を招くので、上限を3.0%と
する。
【0007】Mn:2.0%以下 Mnは、Siと同様に脱酸剤として機能する。しかし、
含有量が多くなると、耐酸化性の低下を招くので、2.0
%以下とする。
含有量が多くなると、耐酸化性の低下を招くので、2.0
%以下とする。
【0008】Cr:22〜30% Crは耐酸化性及び高温強度を維持する上で不可欠の元
素である。特に、1000℃を超える高温域で所望のクリー
プ破断強度を確保するには、少なくとも22%以上含有さ
せる必要がある。一方、含有量が30%を超えると、オー
ステナイト中に分散したCr炭化物によって、二次クリ
ープの進行が促進され、時効後の延性が低下する。この
ため、上限を30%とする。
素である。特に、1000℃を超える高温域で所望のクリー
プ破断強度を確保するには、少なくとも22%以上含有さ
せる必要がある。一方、含有量が30%を超えると、オー
ステナイト中に分散したCr炭化物によって、二次クリ
ープの進行が促進され、時効後の延性が低下する。この
ため、上限を30%とする。
【0009】Ni:22〜50% Niはオーステナイト相を形成し、耐酸化性及び高温強
度を確保するのに有効な元素である。このため、少なく
とも22%以上含有させる。しかし、50%を超えて含有し
ても、含有量に対応する効果が認められないので、上限
を50%とする。
度を確保するのに有効な元素である。このため、少なく
とも22%以上含有させる。しかし、50%を超えて含有し
ても、含有量に対応する効果が認められないので、上限
を50%とする。
【0010】Nb:0.2〜1.5% Nbは鋳造の凝固時にNb炭化物を形成し、粒界を強化
してクリープ破断強度を向上させる。このため、少なく
とも0.2%以上含有させる。しかし、含有量が1.5%を超
えると耐酸化性の低下を招く。このため、上限を1.5%
とする。
してクリープ破断強度を向上させる。このため、少なく
とも0.2%以上含有させる。しかし、含有量が1.5%を超
えると耐酸化性の低下を招く。このため、上限を1.5%
とする。
【0011】W:0.5〜5.0% Wは、オーステナイトマトリックス中に溶け込んで高温
強度の向上に寄与するほか、一次Cr炭化物のCrと一
部置換することによって粒界の強化に寄与する。しか
し、含有量があまりに多くなると耐酸化性が損なわれ
る。このため、含有量は0.5〜5.0%とする。
強度の向上に寄与するほか、一次Cr炭化物のCrと一
部置換することによって粒界の強化に寄与する。しか
し、含有量があまりに多くなると耐酸化性が損なわれ
る。このため、含有量は0.5〜5.0%とする。
【0012】Ti:0.01〜0.50% Tiはオーステナイトマトリックス中に形成される炭化
物(Cr23C6)の成長粗大化を阻止する効果を有し、クリー
プ破断強度の向上に寄与する。一方、含有量があまりに
多くなると逆に強度低下を招来する。このため、含有量
は0.01〜0.50%と規定する。
物(Cr23C6)の成長粗大化を阻止する効果を有し、クリー
プ破断強度の向上に寄与する。一方、含有量があまりに
多くなると逆に強度低下を招来する。このため、含有量
は0.01〜0.50%と規定する。
【0013】本発明の耐熱鋳鋼は、上記の各成分を含有
し、残部は不可避的に混入する不純物元素及びFeから
なる。
し、残部は不可避的に混入する不純物元素及びFeから
なる。
【0014】
【実施例】高周波溶解炉で各種成分の鋳鋼を溶製し、遠
心鋳造にて供試材を鋳造した。各供試材の合金化学成分
組成を表1に示す。表1において、供試材No.1は本発
明の実施例、供試材No.2及び3は従来例である。各供
試材から試験片(直径8mm、ゲージ長さ40mm)を作り、ク
リープ破断試験を実施した。試験はJIS Z 2272の規定に
準拠して行ない、2通りの荷重条件で行なった。試験結
果を表2に示す。
心鋳造にて供試材を鋳造した。各供試材の合金化学成分
組成を表1に示す。表1において、供試材No.1は本発
明の実施例、供試材No.2及び3は従来例である。各供
試材から試験片(直径8mm、ゲージ長さ40mm)を作り、ク
リープ破断試験を実施した。試験はJIS Z 2272の規定に
準拠して行ない、2通りの荷重条件で行なった。試験結
果を表2に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】表2から明らかなように、本発明の実施例
は、どちらの荷重の場合にも、従来例に比べて破断に至
るまでの時間が長く、高温クリープ破断強度にすぐれて
いる。
は、どちらの荷重の場合にも、従来例に比べて破断に至
るまでの時間が長く、高温クリープ破断強度にすぐれて
いる。
【0018】
【発明の効果】本発明の耐熱鋳鋼は、高温クリープ破断
強度にすぐれる。従って、本発明の耐熱鋳鋼からリフォ
ーマチューブを作る場合、チューブの薄肉化が可能であ
り、使用時の熱応力が軽減されることによってチューブ
寿命は増大する。
強度にすぐれる。従って、本発明の耐熱鋳鋼からリフォ
ーマチューブを作る場合、チューブの薄肉化が可能であ
り、使用時の熱応力が軽減されることによってチューブ
寿命は増大する。
Claims (1)
- 【請求項1】 重量%にて、C:0.1〜0.6%、Si:3.
0%以下、Mn:2.0%以下、Cr:22〜30%、Ni:22
〜50%、Nb:0.2〜1.5%、W:0.5〜5.0%、Ti:0.
01〜0.50%、残部実質的にFeからなるクリープ破断強
度の高い耐熱鋳鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19760291A JPH05230601A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | クリープ破断強度の高い耐熱鋳鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19760291A JPH05230601A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | クリープ破断強度の高い耐熱鋳鋼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05230601A true JPH05230601A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=16377208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19760291A Pending JPH05230601A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | クリープ破断強度の高い耐熱鋳鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05230601A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7959854B2 (en) | 2005-10-31 | 2011-06-14 | Kubota Corporation | Heat resistant alloy adapted to precipitate fine Ti-Nb-Cr carbide or Ti-Nb-Zr-Cr carbide |
| FR3015527A1 (fr) * | 2013-12-23 | 2015-06-26 | Air Liquide | Alliage avec microstructure stable pour tubes de reformage |
| CN108130492A (zh) * | 2017-12-03 | 2018-06-08 | 江苏长友特钢机械有限公司 | 悬臂辊及其制造方法 |
| JP2020511594A (ja) * | 2017-02-28 | 2020-04-16 | サン−ゴバン セバ | 繊維形成用プレートのための合金 |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP19760291A patent/JPH05230601A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7959854B2 (en) | 2005-10-31 | 2011-06-14 | Kubota Corporation | Heat resistant alloy adapted to precipitate fine Ti-Nb-Cr carbide or Ti-Nb-Zr-Cr carbide |
| KR101326375B1 (ko) * | 2005-10-31 | 2013-11-11 | 구보다코포레이션 | 미세한 Ti-Nb-Cr 탄화물 또는Ti-Nb-Zr-Cr 탄화물을 석출하는 내열 합금 |
| FR3015527A1 (fr) * | 2013-12-23 | 2015-06-26 | Air Liquide | Alliage avec microstructure stable pour tubes de reformage |
| WO2015097379A1 (fr) * | 2013-12-23 | 2015-07-02 | L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude | Alliage avec microstructure stable pour tubes de reformage |
| JP2020511594A (ja) * | 2017-02-28 | 2020-04-16 | サン−ゴバン セバ | 繊維形成用プレートのための合金 |
| CN108130492A (zh) * | 2017-12-03 | 2018-06-08 | 江苏长友特钢机械有限公司 | 悬臂辊及其制造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000606 |