JPS6344814B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6344814B2 JPS6344814B2 JP55006895A JP689580A JPS6344814B2 JP S6344814 B2 JPS6344814 B2 JP S6344814B2 JP 55006895 A JP55006895 A JP 55006895A JP 689580 A JP689580 A JP 689580A JP S6344814 B2 JPS6344814 B2 JP S6344814B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- hearth
- weld cracking
- cracking resistance
- strength
- Prior art date
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Description
本発明は、炉床レール、炉床ローラー、ラジア
ントチユーブなどのごとく1000℃以上の高温下で
使用される耐溶接割れ特性の優れた炉床部材に関
するものである。 鋼塊加熱炉の炉床レール、炉床ロールなどは、
1000℃以上の温度で曝され、しかも数トン〜数十
トンの赤熱した鋼塊が搬送・搬入・移送されるた
め、これらの材料としては1000℃以上の高温下で
充分な強度と耐酸化性を備えている必要がある。
現在、この種の用途にはUMCo50(30Cr−50Co−
Fe)、20Co系(29Cr−20Ni−20Co−5W−2Nb−
Fe)などのCoを多量に含む耐熱鋳造合金が用い
られているが、炉床部材などのごとく苛酷な条件
で使用される場合には上記の鋳造合金においても
まだ充分とはいえず、より高性能な炉床部材用の
耐熱鋳造合金の開発が要望されている。 そこで本発明者等は、UMCo50または20Co系
耐熱鋳造合金にくらべてさらにすぐれた高温特性
を保有し、溶接時にミクロ割れを生じがたいすぐ
れた耐溶接割れ特性を持ち、しかも安価な炉床部
材を開発することを目的として各種成分元素の影
響を詳細に調査した結果、以下に示す成分組成の
鋳造合金は1000℃以上の高温領域において優れた
強度および耐酸化性を保有し、かつ耐溶接割れ特
性にも優れており、炉床部材用としてきわめて好
適であることを確認した。 すなわち、本発明に係る耐溶接割れ特性の優れ
た炉床部材は、 (1) 重量%で、(C+N):0.20超過〜1.50%、
Si:2.50%以下、Mn:2.50%以下、Ni:15.0〜
60.0%、Cr:15.0〜40.0%、W:3.0〜10.0%、
Ti:0.02〜3.0%、Zr:0.008〜2.0%を含有し、
残余が実質的にFeからなる耐溶接割れ特性の
優れた炉床部材。 (2) 第1発明組成にたいしてさらにCo:2.0%以
下、Mo:5.0%以下、Nb:3.0%以下、Ta:
3.0%以下のうちから選んだ1種または2種以
上の元素を含有し、残余が実質的にFeからな
る耐溶接割れ特性の優れた炉床部材。 (3) 第1発明組成にたいしてさらにREM:2.0%
以下、Ca:0.02%以下、Al:4.0%以下のうち
から選んだ1種または2種以上の元素を含有
し、残余が実質的にFeからなる耐溶接割れ特
性の優れた炉床部材。 (4) 第1発明組成にたいしてさらにB:0.0001〜
0.05%を含有し、残余が実質的にFeからなる耐
溶接割れ特性の優れた炉床部材。 であることを特徴としているものである。 本発明に係る耐溶接割れ特性の優れた炉床部材
は、比較的安価な元素を組合わせて最良の高温特
性および耐溶接割れ特性が得られるように合金設
計して得られたものであり、UMCo50または
20Co系合金にくらべて高温強度、耐酸化性、ク
リープ強度ともに優れており、かつ耐溶接割れ特
性にも優れているため、炉床レール、炉床ローラ
ー、ラジアントチユーブなどの炉床部材としてき
わめて好適なものである。 次に、本発明に係る耐溶接割れ特性の優れた炉
床部材の成分組成範囲(重量%)の限定理由を以
下に述べる。 (C+N):0.20超過〜1.50% CとNはともに基地中に固溶するとともにCr、
W、Ti、Zrと結合して微細な炭化物および/ま
たは窒化物を形成し、高温強度を向上させるのに
きわめて有効な元素であり、両元素の総和で0.20
%超過含有させる必要がある。この場合、Nは含
有されていなくても良好な高温特性を確保するこ
とができるが、高温引張強さが特に要求される場
合にはNを積極的に含有させることが好ましい。 以上のごとくCとNは有効な元素であるが、多
量に含有させると靫性、溶接性等が低下するため
1.50%以下に限定した。 Si:2.50%以下 溶解時の脱酸元素として必要であるほか、耐酸
化性、耐浸炭性の向上に有効な元素であり、積極
的に含有させることが好ましいが、多量に含有さ
せるとσ相が生成された高温強度が低下するため
2.50%以下に限定した。 Mn:2.50%以下 溶解時の脱酸、脱硫精錬剤として有効な元素で
あるが、多量に含有させると耐酸化性が劣化する
ため2.50%以下に限定した。 Ni:15.0〜60.0% Niはオーステナイトを安定化し、耐熱性、耐
浸炭性および高温強度を向上させるために有効な
元素であり、少なくとも15.0%以上含有させる必
要がある。Ni量が多いほどオーステナイトは安
定化するため多量に含有するとよいが、他の成分
とのバランス上15.0〜60.0%の範囲に限定した。 Cr:15.0〜40.0% Crは高温における耐酸化性を向上させるため
に最も有効な元素であり、少なくとも15.0%以上
含有させる必要がある。ただし、多量に含有する
とδ相が生成され、靫性が低下するため15.0〜
40.0%の範囲に限定した。 W:3.0〜10.0% Wは基地に固溶するとともにCと結合してW―
C系炭化物を生成し高温強度を著しく改善する効
果がある。この効果は3.0%以上の添加でより確
実に認められ、その量が多いほど向上するが、一
方において靫性が低下するため好適な範囲は3.0
〜10.0%である。 Ti:0.02〜3.0% TiもWと同様に基地への固溶およびCと結合
してT―C系炭化物を生成し、高温強度を著しく
改善する効果がある。この場合理論的には究明さ
れていないが、Wとの相乗効果が強く高温強度が
著しく改善されることを実験的に確認した。この
効果は少量の含有で認められ、その量が多いほど
向上するが、一方において靫性が低下するため好
適な範囲は0.02〜3.0%である。 Zr:0.008〜2.0% Zrは高温における耐酸化性および強度の向上
に有効であるばかりでなく、溶接時におけるミク
ロ割れの発生を阻止して耐溶接割れ特性の向上に
きわめて有効であり、少なくとも0.008%以上含
有させる必要がある。ただし多量に含有させても
その効果は少なく、逆に耐酸化性が劣化しはじめ
るので2.0%以下に限定した。 上記の成分組成により1000℃以上の高温領域に
おいて優れた強度および耐酸化性と耐溶接割れ特
性を確保できるが、さらに以下の元素を含有させ
ると高温特性がより一層向上する。 Co:2.0%以下、Mo:5.0%以下、Nb:3.0%以
下、Ta:3.0%以下のうちから選んだ1種または
2種以上 これらの元素はいずれも基地中に固溶して基地
を強化するとともに、一部は炭化物となつて析出
するため高温強度の向上に有効である。 しかし多量に含有させてもその効果は少なく、
むしろ靫性が低下するため好適な範囲はそれぞれ
Coにあつては2.0%以下、Moにあつては5.0%以
下、Nbにあつては3.0%以下、Taにあつては3.0
%以下である。 REM:2.0%以下、Ca:0.02%以下、Al:4.0%
以下のうちから選んだ1種または2種以上 これらの元素はいずれも酸素との親和力が極め
て大きく耐酸化性の向上に有効な元素である。し
かし多量に含有させてもその効果は少なく、むし
ろ靫性が低下するため好適な範囲はそれぞれ
REM(希土類元素のうちの1種または2種以上)
にあつては2.0%以下、Caにあつては0.02%以下、
Alにあつては4.0%以下である。 B:0.0001〜0.05% 微量の含有で高温におけるクリープ強度を向上
させるために有効な元素であるが、多量に含有さ
せると硼化物を形成して靫性を劣化させるため、
その好適な範囲は0.0001〜0.05%である。 次に本発明に係る耐溶接割れ特性の優れた炉床
部材の特徴を実施例により詳細に説明する。 実施例 1 第1表に示すごとき成分組成の本発明炉床部材
用合金および比較の炉床部材用合金として従来か
ら用いられているUMCo50合金と20Co系合金を
溶製し、JIS―G5121に基づくA号舟型試験片を
採取して各種特性値を調べた。
ントチユーブなどのごとく1000℃以上の高温下で
使用される耐溶接割れ特性の優れた炉床部材に関
するものである。 鋼塊加熱炉の炉床レール、炉床ロールなどは、
1000℃以上の温度で曝され、しかも数トン〜数十
トンの赤熱した鋼塊が搬送・搬入・移送されるた
め、これらの材料としては1000℃以上の高温下で
充分な強度と耐酸化性を備えている必要がある。
現在、この種の用途にはUMCo50(30Cr−50Co−
Fe)、20Co系(29Cr−20Ni−20Co−5W−2Nb−
Fe)などのCoを多量に含む耐熱鋳造合金が用い
られているが、炉床部材などのごとく苛酷な条件
で使用される場合には上記の鋳造合金においても
まだ充分とはいえず、より高性能な炉床部材用の
耐熱鋳造合金の開発が要望されている。 そこで本発明者等は、UMCo50または20Co系
耐熱鋳造合金にくらべてさらにすぐれた高温特性
を保有し、溶接時にミクロ割れを生じがたいすぐ
れた耐溶接割れ特性を持ち、しかも安価な炉床部
材を開発することを目的として各種成分元素の影
響を詳細に調査した結果、以下に示す成分組成の
鋳造合金は1000℃以上の高温領域において優れた
強度および耐酸化性を保有し、かつ耐溶接割れ特
性にも優れており、炉床部材用としてきわめて好
適であることを確認した。 すなわち、本発明に係る耐溶接割れ特性の優れ
た炉床部材は、 (1) 重量%で、(C+N):0.20超過〜1.50%、
Si:2.50%以下、Mn:2.50%以下、Ni:15.0〜
60.0%、Cr:15.0〜40.0%、W:3.0〜10.0%、
Ti:0.02〜3.0%、Zr:0.008〜2.0%を含有し、
残余が実質的にFeからなる耐溶接割れ特性の
優れた炉床部材。 (2) 第1発明組成にたいしてさらにCo:2.0%以
下、Mo:5.0%以下、Nb:3.0%以下、Ta:
3.0%以下のうちから選んだ1種または2種以
上の元素を含有し、残余が実質的にFeからな
る耐溶接割れ特性の優れた炉床部材。 (3) 第1発明組成にたいしてさらにREM:2.0%
以下、Ca:0.02%以下、Al:4.0%以下のうち
から選んだ1種または2種以上の元素を含有
し、残余が実質的にFeからなる耐溶接割れ特
性の優れた炉床部材。 (4) 第1発明組成にたいしてさらにB:0.0001〜
0.05%を含有し、残余が実質的にFeからなる耐
溶接割れ特性の優れた炉床部材。 であることを特徴としているものである。 本発明に係る耐溶接割れ特性の優れた炉床部材
は、比較的安価な元素を組合わせて最良の高温特
性および耐溶接割れ特性が得られるように合金設
計して得られたものであり、UMCo50または
20Co系合金にくらべて高温強度、耐酸化性、ク
リープ強度ともに優れており、かつ耐溶接割れ特
性にも優れているため、炉床レール、炉床ローラ
ー、ラジアントチユーブなどの炉床部材としてき
わめて好適なものである。 次に、本発明に係る耐溶接割れ特性の優れた炉
床部材の成分組成範囲(重量%)の限定理由を以
下に述べる。 (C+N):0.20超過〜1.50% CとNはともに基地中に固溶するとともにCr、
W、Ti、Zrと結合して微細な炭化物および/ま
たは窒化物を形成し、高温強度を向上させるのに
きわめて有効な元素であり、両元素の総和で0.20
%超過含有させる必要がある。この場合、Nは含
有されていなくても良好な高温特性を確保するこ
とができるが、高温引張強さが特に要求される場
合にはNを積極的に含有させることが好ましい。 以上のごとくCとNは有効な元素であるが、多
量に含有させると靫性、溶接性等が低下するため
1.50%以下に限定した。 Si:2.50%以下 溶解時の脱酸元素として必要であるほか、耐酸
化性、耐浸炭性の向上に有効な元素であり、積極
的に含有させることが好ましいが、多量に含有さ
せるとσ相が生成された高温強度が低下するため
2.50%以下に限定した。 Mn:2.50%以下 溶解時の脱酸、脱硫精錬剤として有効な元素で
あるが、多量に含有させると耐酸化性が劣化する
ため2.50%以下に限定した。 Ni:15.0〜60.0% Niはオーステナイトを安定化し、耐熱性、耐
浸炭性および高温強度を向上させるために有効な
元素であり、少なくとも15.0%以上含有させる必
要がある。Ni量が多いほどオーステナイトは安
定化するため多量に含有するとよいが、他の成分
とのバランス上15.0〜60.0%の範囲に限定した。 Cr:15.0〜40.0% Crは高温における耐酸化性を向上させるため
に最も有効な元素であり、少なくとも15.0%以上
含有させる必要がある。ただし、多量に含有する
とδ相が生成され、靫性が低下するため15.0〜
40.0%の範囲に限定した。 W:3.0〜10.0% Wは基地に固溶するとともにCと結合してW―
C系炭化物を生成し高温強度を著しく改善する効
果がある。この効果は3.0%以上の添加でより確
実に認められ、その量が多いほど向上するが、一
方において靫性が低下するため好適な範囲は3.0
〜10.0%である。 Ti:0.02〜3.0% TiもWと同様に基地への固溶およびCと結合
してT―C系炭化物を生成し、高温強度を著しく
改善する効果がある。この場合理論的には究明さ
れていないが、Wとの相乗効果が強く高温強度が
著しく改善されることを実験的に確認した。この
効果は少量の含有で認められ、その量が多いほど
向上するが、一方において靫性が低下するため好
適な範囲は0.02〜3.0%である。 Zr:0.008〜2.0% Zrは高温における耐酸化性および強度の向上
に有効であるばかりでなく、溶接時におけるミク
ロ割れの発生を阻止して耐溶接割れ特性の向上に
きわめて有効であり、少なくとも0.008%以上含
有させる必要がある。ただし多量に含有させても
その効果は少なく、逆に耐酸化性が劣化しはじめ
るので2.0%以下に限定した。 上記の成分組成により1000℃以上の高温領域に
おいて優れた強度および耐酸化性と耐溶接割れ特
性を確保できるが、さらに以下の元素を含有させ
ると高温特性がより一層向上する。 Co:2.0%以下、Mo:5.0%以下、Nb:3.0%以
下、Ta:3.0%以下のうちから選んだ1種または
2種以上 これらの元素はいずれも基地中に固溶して基地
を強化するとともに、一部は炭化物となつて析出
するため高温強度の向上に有効である。 しかし多量に含有させてもその効果は少なく、
むしろ靫性が低下するため好適な範囲はそれぞれ
Coにあつては2.0%以下、Moにあつては5.0%以
下、Nbにあつては3.0%以下、Taにあつては3.0
%以下である。 REM:2.0%以下、Ca:0.02%以下、Al:4.0%
以下のうちから選んだ1種または2種以上 これらの元素はいずれも酸素との親和力が極め
て大きく耐酸化性の向上に有効な元素である。し
かし多量に含有させてもその効果は少なく、むし
ろ靫性が低下するため好適な範囲はそれぞれ
REM(希土類元素のうちの1種または2種以上)
にあつては2.0%以下、Caにあつては0.02%以下、
Alにあつては4.0%以下である。 B:0.0001〜0.05% 微量の含有で高温におけるクリープ強度を向上
させるために有効な元素であるが、多量に含有さ
せると硼化物を形成して靫性を劣化させるため、
その好適な範囲は0.0001〜0.05%である。 次に本発明に係る耐溶接割れ特性の優れた炉床
部材の特徴を実施例により詳細に説明する。 実施例 1 第1表に示すごとき成分組成の本発明炉床部材
用合金および比較の炉床部材用合金として従来か
ら用いられているUMCo50合金と20Co系合金を
溶製し、JIS―G5121に基づくA号舟型試験片を
採取して各種特性値を調べた。
【表】
【表】
クリープ特性
第1表の成分組成を有する舟型試験片からクリ
ープ試験片を採取し、炉床部材用としてのクリー
プ特性評価試験に供した。第1図に結果の一例と
して温度:1100℃、負荷応力:2Kg/mm2の条件下
における破断までの寿命時間を示した。 同図にみられるごとく比較例のUMCo50から
なるもの(供試材No.6)ではほぼ5時間で破断
し、また20Co系からなるもの(供試材No.7)で
は80時間で破断したのにたいして本発明例による
ものではいずれも90時間以上の破断寿命を示して
いる。 以上のごとく本発明例によるものでは1000℃以
上の高温下におけるクリープ特性がきわめて優れ
ていることを確認した。 高温引張特性 第1表の成分組成を有する舟型試験片から高温
引張試験片を採取し、炉床部材としての高温引張
特性評価試験に供した。第2図に結果の一例とし
て1100℃の高温下における引張特性を示した。同
図にみられるごとく比較例のUMCo50からなる
もの(供試材No.6)では引張強さ:5.5Kg/mm2、
伸び:3.5%程度の特性を示しているのにたいし
て本発明例によるものでは比較例の20Co系合金
からなるもの(供試材No.7)と同程度もしくはそ
れ以上の強度特性を示している。 以上のごとく本発明例によるものでは1000℃以
上の高温下における強度特性がきわめて優れてい
ることを確認した。 高温耐酸化特性 第1表の成分組成を有する舟型試験片から耐酸
化性試験片を採取し、炉床部材用としての耐酸化
性評価試験に供した。第3図に結果の一例として
1200℃の高温中に100時間曝露した場合の酸化増
量を示した。同図にみられるごとく、比較的良好
な高温強度およびクリープ特性を示した比較例の
20Co系合金からなるもの(供試材No.7)は酸化
増量が著しく大であり、耐酸化性の面では問題が
あることを示している。これにたいして本発明例
によるものではいずれもUMCo50合金からなる
ものと同程度もしくはそれ以下の酸化増量を示し
ている。すなわち本発明例によるものでは1000℃
以上の高温下における強度特性および耐酸化性と
もに優れており、炉床部材用としてバランスのと
れたものであることを確認した。 耐溶接割れ特性 炉床部材用としては加熱炉本体または冷却パイ
プとの接続が必要となるため材料自体の溶接性、
とくに溶接時にミクロ割れが生じがたい耐溶接割
れ特性をも具備すべき特性の一つである。そこで
第1表の成分組成を有する舟型試験片から耐溶接
割れ特性試験片を採取し、第4図に示すような要
領で炭素鋼と突き合わせ溶接を行なつた。その後
第4図にA―A′面で切断し、同面を研摩後B部
のミクロ割れを観察した。第2表に溶接条件およ
び溶接部のミクロ割れ数を示した。
ープ試験片を採取し、炉床部材用としてのクリー
プ特性評価試験に供した。第1図に結果の一例と
して温度:1100℃、負荷応力:2Kg/mm2の条件下
における破断までの寿命時間を示した。 同図にみられるごとく比較例のUMCo50から
なるもの(供試材No.6)ではほぼ5時間で破断
し、また20Co系からなるもの(供試材No.7)で
は80時間で破断したのにたいして本発明例による
ものではいずれも90時間以上の破断寿命を示して
いる。 以上のごとく本発明例によるものでは1000℃以
上の高温下におけるクリープ特性がきわめて優れ
ていることを確認した。 高温引張特性 第1表の成分組成を有する舟型試験片から高温
引張試験片を採取し、炉床部材としての高温引張
特性評価試験に供した。第2図に結果の一例とし
て1100℃の高温下における引張特性を示した。同
図にみられるごとく比較例のUMCo50からなる
もの(供試材No.6)では引張強さ:5.5Kg/mm2、
伸び:3.5%程度の特性を示しているのにたいし
て本発明例によるものでは比較例の20Co系合金
からなるもの(供試材No.7)と同程度もしくはそ
れ以上の強度特性を示している。 以上のごとく本発明例によるものでは1000℃以
上の高温下における強度特性がきわめて優れてい
ることを確認した。 高温耐酸化特性 第1表の成分組成を有する舟型試験片から耐酸
化性試験片を採取し、炉床部材用としての耐酸化
性評価試験に供した。第3図に結果の一例として
1200℃の高温中に100時間曝露した場合の酸化増
量を示した。同図にみられるごとく、比較的良好
な高温強度およびクリープ特性を示した比較例の
20Co系合金からなるもの(供試材No.7)は酸化
増量が著しく大であり、耐酸化性の面では問題が
あることを示している。これにたいして本発明例
によるものではいずれもUMCo50合金からなる
ものと同程度もしくはそれ以下の酸化増量を示し
ている。すなわち本発明例によるものでは1000℃
以上の高温下における強度特性および耐酸化性と
もに優れており、炉床部材用としてバランスのと
れたものであることを確認した。 耐溶接割れ特性 炉床部材用としては加熱炉本体または冷却パイ
プとの接続が必要となるため材料自体の溶接性、
とくに溶接時にミクロ割れが生じがたい耐溶接割
れ特性をも具備すべき特性の一つである。そこで
第1表の成分組成を有する舟型試験片から耐溶接
割れ特性試験片を採取し、第4図に示すような要
領で炭素鋼と突き合わせ溶接を行なつた。その後
第4図にA―A′面で切断し、同面を研摩後B部
のミクロ割れを観察した。第2表に溶接条件およ
び溶接部のミクロ割れ数を示した。
【表】
【表】
同表にみられるように比較例のUMCo50合金
からなるものおよび20Co系合金からなるもので
はともに溶接部にミクロ割れが発生したのにたい
して本発明例によるものではいずれも溶接割れは
全く発生せず、比較例にくらべて良好な耐溶接割
れ特性を示すことを確認した。 実施例 2 第3表に示す成分組成を有する0.2C−25Ni−
28Cr−6W−1.5Ti−0.09Zr系と0.4C−30Ni−
34Cr−5W−0.3Ti−0.03Zr系の本発明炉床部材用
合金を溶製し、JIS―G5121に基づくA号舟型試
験片を採取して実施例1と同様な方法で各種特性
値を調査した。
からなるものおよび20Co系合金からなるもので
はともに溶接部にミクロ割れが発生したのにたい
して本発明例によるものではいずれも溶接割れは
全く発生せず、比較例にくらべて良好な耐溶接割
れ特性を示すことを確認した。 実施例 2 第3表に示す成分組成を有する0.2C−25Ni−
28Cr−6W−1.5Ti−0.09Zr系と0.4C−30Ni−
34Cr−5W−0.3Ti−0.03Zr系の本発明炉床部材用
合金を溶製し、JIS―G5121に基づくA号舟型試
験片を採取して実施例1と同様な方法で各種特性
値を調査した。
【表】
その結果を第4表にまとめて示した。
【表】
同表にみられるごとく第二発明例は第一発明例
にくらべて高温強度が高く、また第三発明例は酸
化増量が少なく、また第4発明例はクリープ破断
寿命が長いことが明瞭に認められる。以上のごと
く第2〜第4発明例は第1発明例よりもさらに優
れた高温特性を保有することを確認した。また第
1〜第4発明例ともに炭素鋼との突合わせ溶接に
おいても割れの発生はまつたく確認できなかつ
た。 以上説明してきたように、本発明に係る炉床部
材は、1000℃以上の高温下における高温強度が、
従来から用いられている20Co系合金からなる炉
床部材と同等もしくはそれ以上であり、また耐酸
化性はUMCo50からなる炉床部材と同等もしく
はそれ以上であり、しかも溶接割れが発生しにく
いという特徴があり、炉床部材としてはきわめて
バランスのよいものである。さらに高価なCoが
多量に含有されていないためコスト的にも安価で
あり、炉床部材としての最近の要望にたいして十
分に対応できるという優れた効果をもたらしうる
ものである。
にくらべて高温強度が高く、また第三発明例は酸
化増量が少なく、また第4発明例はクリープ破断
寿命が長いことが明瞭に認められる。以上のごと
く第2〜第4発明例は第1発明例よりもさらに優
れた高温特性を保有することを確認した。また第
1〜第4発明例ともに炭素鋼との突合わせ溶接に
おいても割れの発生はまつたく確認できなかつ
た。 以上説明してきたように、本発明に係る炉床部
材は、1000℃以上の高温下における高温強度が、
従来から用いられている20Co系合金からなる炉
床部材と同等もしくはそれ以上であり、また耐酸
化性はUMCo50からなる炉床部材と同等もしく
はそれ以上であり、しかも溶接割れが発生しにく
いという特徴があり、炉床部材としてはきわめて
バランスのよいものである。さらに高価なCoが
多量に含有されていないためコスト的にも安価で
あり、炉床部材としての最近の要望にたいして十
分に対応できるという優れた効果をもたらしうる
ものである。
第1図は本発明例と比較例のクリープ破断寿命
時間を示す図、第2図は同様に高温引つ張り強さ
を示す図、第3図は同様に酸化増量を示す図、第
4図は突合わせ溶接要領を示す図である。
時間を示す図、第2図は同様に高温引つ張り強さ
を示す図、第3図は同様に酸化増量を示す図、第
4図は突合わせ溶接要領を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量%で、(C+N):0.20超過〜1.50%、
Si:2.50%以下、Mn:2.50%以下、Ni:15.0〜
60.0%、Cr:15.0〜40.0%、W:3.0〜10.0%、
Ti:0.02〜3.0%、Zr:0.008〜2.0%を含有し、残
余が実質的にFeからなる耐溶接割れ特性の優れ
た炉床部材。 2 重量%で、(C+N):0.20超過〜1.50%、
Si:2.50%以下、Mn:2.50%以下、Ni:15.0〜
60.0%、Cr:15.0〜40.0%、W:3.0〜10.0%、
Ti:0.02〜3.0%、Zr:0.008〜2.0%、およびCo:
2.0%以下、Mo:5.0%以下、Nb:3.0%以下、
Ta:3.0%以下のうちから選んだ1種または2種
以上を含有し、残余が実質的にFeからなる耐溶
接割れ特性の優れた炉床部材。 3 重量%で、(C+N):0.20超過〜1.50%、
Si:2.50%以下、Mn:2.50%以下、Ni:15.0〜
60.0%、Cr:15.0〜40.0%、W:3.0〜10.0%、
Ti:0.02〜3.0%、Zr:0.008〜2.0%、および
REM:2.0%以下、Ca:0.02%以下、Al:4.0%
以下のうちから選んだ1種または2種以上を含有
し、残余が実質的にFeからなる耐溶接割れ特性
の優れた炉床部材。 4 重量%で、(C+N):0.20超過〜1.50%、
Si:2.50%以下、Mn:2.50%以下、Ni:15.0〜
60.0%、Cr:15.0〜40.0%、W:3.0〜10.0%、
Ti:0.02〜3.0%、Zr:0.008〜2.0%、B:0.0001
〜0.05%を含有し、残余が実質的にFeからなる耐
溶接割れ特性の優れた炉床部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP689580A JPS56105458A (en) | 1980-01-25 | 1980-01-25 | Heat-resistant cast alloy |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP689580A JPS56105458A (en) | 1980-01-25 | 1980-01-25 | Heat-resistant cast alloy |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56105458A JPS56105458A (en) | 1981-08-21 |
| JPS6344814B2 true JPS6344814B2 (ja) | 1988-09-07 |
Family
ID=11650953
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP689580A Granted JPS56105458A (en) | 1980-01-25 | 1980-01-25 | Heat-resistant cast alloy |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56105458A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1994026947A1 (fr) * | 1993-05-13 | 1994-11-24 | Nippon Steel Corporation | Acier thermoresitant austenitique a resistance elevee presentant une excellente soudabilite et une bonne resistance a la corrosion a haute temperature |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5723050A (en) * | 1980-07-18 | 1982-02-06 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Heat resistant steel with excellent high temp. strength |
| JPS5757863A (en) * | 1980-09-22 | 1982-04-07 | Kubota Ltd | Heat resistant conveying roller |
| JPS5916954A (ja) * | 1982-07-20 | 1984-01-28 | Nippon Steel Corp | 連続鋳造用ロ−ラ− |
| JPS59229470A (ja) * | 1983-06-03 | 1984-12-22 | Mitsubishi Metal Corp | 高靭性Fe−Cr−Ni系鋳造耐熱合金 |
| JPS6141746A (ja) * | 1984-08-01 | 1986-02-28 | Nippon Steel Corp | 熱間加工性に優れた高強度高耐食性耐熱鋼 |
| JPS62243736A (ja) * | 1986-04-15 | 1987-10-24 | Kubota Ltd | 耐熱合金 |
| US4787945A (en) * | 1987-12-21 | 1988-11-29 | Inco Alloys International, Inc. | High nickel chromium alloy |
| JPH01242751A (ja) * | 1988-03-24 | 1989-09-27 | Asahi Eng Co Ltd | 耐浸炭性にすぐれる耐熱合金 |
| JPH03243746A (ja) * | 1990-02-21 | 1991-10-30 | Taihei Kinzoku Kogyo Kk | 高温特性の優れた耐熱鋳鋼 |
| JPH0832941B2 (ja) * | 1990-07-26 | 1996-03-29 | 日本冶金工業株式会社 | 調理用シースヒータ被覆管材 |
| JPH10121172A (ja) * | 1996-10-21 | 1998-05-12 | Kubota Corp | 鋼材加熱炉の炉床金物用耐熱合金鋼 |
| JP2850229B2 (ja) * | 1996-12-17 | 1999-01-27 | 神鋼パンテツク株式会社 | 焼成炉 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5343883B2 (ja) * | 1972-06-20 | 1978-11-24 | ||
| JPS5423330B2 (ja) * | 1973-01-29 | 1979-08-13 | ||
| JPS5129971B2 (ja) * | 1973-12-06 | 1976-08-28 | ||
| JPS5632389B2 (ja) * | 1973-12-06 | 1981-07-27 | ||
| JPS53108822A (en) * | 1977-03-07 | 1978-09-22 | Mitsubishi Metal Corp | Iron alloy having corrosion resistance, oxidation resistance and strength at high temperature |
| JPS5681661A (en) * | 1979-12-06 | 1981-07-03 | Daido Steel Co Ltd | Heat resistant cast alloy |
-
1980
- 1980-01-25 JP JP689580A patent/JPS56105458A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1994026947A1 (fr) * | 1993-05-13 | 1994-11-24 | Nippon Steel Corporation | Acier thermoresitant austenitique a resistance elevee presentant une excellente soudabilite et une bonne resistance a la corrosion a haute temperature |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56105458A (en) | 1981-08-21 |
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