JPH05231207A - 車輪駆動力制御装置 - Google Patents
車輪駆動力制御装置Info
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- JPH05231207A JPH05231207A JP3658992A JP3658992A JPH05231207A JP H05231207 A JPH05231207 A JP H05231207A JP 3658992 A JP3658992 A JP 3658992A JP 3658992 A JP3658992 A JP 3658992A JP H05231207 A JPH05231207 A JP H05231207A
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Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両の低速時または高速時における制動性能
の低下を防止する。 【構成】 本発明の一実施例としての車輪駆動力制御装
置1では、スリップ率演算手段としてのコントローラ2
9により車両のスリップ率が演算されている。また、こ
のコントローラ29は判定手段としての機能も果たして
おり、スリップ率演算値Si が設定値S0 を上回りかつ
この状態が設定時間以上継続する所定のスリップ状態か
否かを判定する。所定のスリップ状態であると判定され
た場合に、目標駆動力演算手段としてのコントローラ2
9は、スリップ率に基づき最適の目標駆動力を演算し、
駆動力制御手段としてのスロットル開度アクチュエータ
33は、運転状態検出手段が検出する運転状態に基づき
スロットル弁を制御する。このため、検出したスリップ
状態に応じた最適値として目標駆動力が演算され、車体
の運転状態に基づいてエンジンの駆動力が制御される。
の低下を防止する。 【構成】 本発明の一実施例としての車輪駆動力制御装
置1では、スリップ率演算手段としてのコントローラ2
9により車両のスリップ率が演算されている。また、こ
のコントローラ29は判定手段としての機能も果たして
おり、スリップ率演算値Si が設定値S0 を上回りかつ
この状態が設定時間以上継続する所定のスリップ状態か
否かを判定する。所定のスリップ状態であると判定され
た場合に、目標駆動力演算手段としてのコントローラ2
9は、スリップ率に基づき最適の目標駆動力を演算し、
駆動力制御手段としてのスロットル開度アクチュエータ
33は、運転状態検出手段が検出する運転状態に基づき
スロットル弁を制御する。このため、検出したスリップ
状態に応じた最適値として目標駆動力が演算され、車体
の運転状態に基づいてエンジンの駆動力が制御される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の制動時の車輪ロ
ックを防止するために、エンジンの駆動力をスリップ率
に応じて制御するようにした車輪駆動力制御装置に関す
る。
ックを防止するために、エンジンの駆動力をスリップ率
に応じて制御するようにした車輪駆動力制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車輪駆動力制御装置とし
ては、例えば特公昭55−340088号および実公昭
63−41251号公報記載の装置が知られている。こ
れらの装置では、車両にブレーキがかかることにより車
輪速度が低下したことを、車速センサー、車輪速センサ
ー等の信号によって検知していた。そして、それらによ
り、急激な車輪速度低下に伴う車輪のロック状態が検出
されると、スロットル弁を一定開度まで開き、車輪に駆
動力を加えることで、車輪をロック状態から解放させよ
うとしていた。
ては、例えば特公昭55−340088号および実公昭
63−41251号公報記載の装置が知られている。こ
れらの装置では、車両にブレーキがかかることにより車
輪速度が低下したことを、車速センサー、車輪速センサ
ー等の信号によって検知していた。そして、それらによ
り、急激な車輪速度低下に伴う車輪のロック状態が検出
されると、スロットル弁を一定開度まで開き、車輪に駆
動力を加えることで、車輪をロック状態から解放させよ
うとしていた。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】従来の車輪駆動力制御
は、スロットル弁を所定開度まで開くことで車輪に駆動
力を与え、車輪のロック状態を解放させようとしたもの
であった。しかし、単にスロットル弁を所定開度まで開
くだけでは、必要とするだけのエンジン駆動力を得るこ
とは難しい。このことを図12を用いて説明する。図1
2は、エンジン回転数とエンジン駆動力との関係を示し
ている。スロットル弁を一定開度開いた状態では、閉じ
た状態に比べ、エンジン駆動力がエンジン回転数により
大きく変化している。つまり、スロットル弁が一定開度
開いた状態では、そこから得られるエンジントルクは、
エンジン回転数が低いときは大きく、エンジン回転数が
高いときは小さくなっている。そのため、車両が低速の
場合にスロットル弁を開くと、エンジン駆動力が必要以
上に大きくかかり、制動距離が延びてしまう可能性があ
る。逆に、車両が高速の場合では、スロットル弁を開く
ことの効果がほとんとなくなってしまう可能性がある。
は、スロットル弁を所定開度まで開くことで車輪に駆動
力を与え、車輪のロック状態を解放させようとしたもの
であった。しかし、単にスロットル弁を所定開度まで開
くだけでは、必要とするだけのエンジン駆動力を得るこ
とは難しい。このことを図12を用いて説明する。図1
2は、エンジン回転数とエンジン駆動力との関係を示し
ている。スロットル弁を一定開度開いた状態では、閉じ
た状態に比べ、エンジン駆動力がエンジン回転数により
大きく変化している。つまり、スロットル弁が一定開度
開いた状態では、そこから得られるエンジントルクは、
エンジン回転数が低いときは大きく、エンジン回転数が
高いときは小さくなっている。そのため、車両が低速の
場合にスロットル弁を開くと、エンジン駆動力が必要以
上に大きくかかり、制動距離が延びてしまう可能性があ
る。逆に、車両が高速の場合では、スロットル弁を開く
ことの効果がほとんとなくなってしまう可能性がある。
【0004】本発明は、上記問題点を踏まえ、スリップ
状態が判定された後、スリップ率に応じた最適値として
エンジンの目標駆動力を演算し、その目標駆動力が得ら
れるようにエンジンの運転状態に基づいて駆動力制御手
段を制御することで、車両の低速時または高速時におけ
る制動性能の低下を防止することを目的とする。
状態が判定された後、スリップ率に応じた最適値として
エンジンの目標駆動力を演算し、その目標駆動力が得ら
れるようにエンジンの運転状態に基づいて駆動力制御手
段を制御することで、車両の低速時または高速時におけ
る制動性能の低下を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は次のような構成をしている。すなわち、図
13に例示するように、車輪の速度を検出する車輪速度
検出手段と、車体の速度を推定する車体速度推定手段
と、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段
と、上記車輪速度検出手段の検出値および上記車体速度
推定手段の推定値に基づき車輪のスリップ率を演算する
スリップ率演算手段と、上記スリップ率演算手段の演算
値が設定値を上回り、かつこの状態が設定時間以上継続
する所定スリップ状態か否かを判定する判定手段と、上
記判定手段により所定スリップ状態であると判定された
場合に、上記スリップ率に応じたエンジンの目標駆動力
を演算する目標駆動力演算手段と、上記運転状態検出手
段の検出値に基づきエンジンの駆動力を上記目標駆動力
演算手段の演算値に制御する駆動力制御手段とを装備し
たことを特徴とする車輪駆動力制御装置を要旨とする。
め、本発明は次のような構成をしている。すなわち、図
13に例示するように、車輪の速度を検出する車輪速度
検出手段と、車体の速度を推定する車体速度推定手段
と、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段
と、上記車輪速度検出手段の検出値および上記車体速度
推定手段の推定値に基づき車輪のスリップ率を演算する
スリップ率演算手段と、上記スリップ率演算手段の演算
値が設定値を上回り、かつこの状態が設定時間以上継続
する所定スリップ状態か否かを判定する判定手段と、上
記判定手段により所定スリップ状態であると判定された
場合に、上記スリップ率に応じたエンジンの目標駆動力
を演算する目標駆動力演算手段と、上記運転状態検出手
段の検出値に基づきエンジンの駆動力を上記目標駆動力
演算手段の演算値に制御する駆動力制御手段とを装備し
たことを特徴とする車輪駆動力制御装置を要旨とする。
【0006】
【作用】本発明では、スリップ率演算手段により車両の
スリップ率が演算されている。また、判定手段は、スリ
ップ率演算値が設定値を上回りかつこの状態が設定時間
以上継続する所定のスリップ状態か否かを判定する。こ
の判定手段により所定のスリップ状態であると判定され
た場合に、目標駆動力演算手段は、スリップ率に基づき
最適の目標駆動力を演算し、駆動力制御手段は、運転状
態検出手段が検出する運転状態に基づきエンジンの駆動
力を制御する。つまり、検出したスリップ状態に応じた
最適値として目標駆動力が演算される。その目標駆動力
を得ることができるように、車体の運転状態に基づい
て、エンジンの駆動力を制御するので、車両の低速時ま
たは高速時における制動性能の低下が防止される。例え
ば、駆動力を制御する手段としてスロットル弁の開閉を
考え、運転状態をエンジン回転数や変速比として考える
と、エンジン回転数や変速比で補正することで、目標と
する駆動力を正確に実現することができる。このため、
エンジン回転数が低いときや高いときでも適切な制御を
行うことができる。
スリップ率が演算されている。また、判定手段は、スリ
ップ率演算値が設定値を上回りかつこの状態が設定時間
以上継続する所定のスリップ状態か否かを判定する。こ
の判定手段により所定のスリップ状態であると判定され
た場合に、目標駆動力演算手段は、スリップ率に基づき
最適の目標駆動力を演算し、駆動力制御手段は、運転状
態検出手段が検出する運転状態に基づきエンジンの駆動
力を制御する。つまり、検出したスリップ状態に応じた
最適値として目標駆動力が演算される。その目標駆動力
を得ることができるように、車体の運転状態に基づい
て、エンジンの駆動力を制御するので、車両の低速時ま
たは高速時における制動性能の低下が防止される。例え
ば、駆動力を制御する手段としてスロットル弁の開閉を
考え、運転状態をエンジン回転数や変速比として考える
と、エンジン回転数や変速比で補正することで、目標と
する駆動力を正確に実現することができる。このため、
エンジン回転数が低いときや高いときでも適切な制御を
行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例としての車輪駆
動力制御装置1の全体構成図である。四輪のうち、任意
の一輪に対する構成を示す。なお、この車輪3には、公
知のアンチロックブレーキシステム(ABS)2が装備
されている。
に説明する。図1は、本発明の一実施例としての車輪駆
動力制御装置1の全体構成図である。四輪のうち、任意
の一輪に対する構成を示す。なお、この車輪3には、公
知のアンチロックブレーキシステム(ABS)2が装備
されている。
【0008】また、この車両には、車輪3に対する液圧
式のブレーキ5、エンジン7、クラッチ9、変速機11
がそれぞれ装備されている。ブレーキ5は、ブレーキペ
ダル13、マスターシリンダ15、車輪3に対する制動
用のホイールシリンダ17から構成されている。
式のブレーキ5、エンジン7、クラッチ9、変速機11
がそれぞれ装備されている。ブレーキ5は、ブレーキペ
ダル13、マスターシリンダ15、車輪3に対する制動
用のホイールシリンダ17から構成されている。
【0009】車輪駆動力制御装置1は、車輪3の車輪速
度を検出するための車輪速センサ19、前後加速度セン
サ21、エンジン回転数検出センサ22、ブレーキスイ
ッチ23、クラッチオン・オフスイッチ25、変速比検
出センサ27、コントローラ29、制動圧アクチュエー
タ31、スロットル開度アクチュエータ33等により構
成されている。
度を検出するための車輪速センサ19、前後加速度セン
サ21、エンジン回転数検出センサ22、ブレーキスイ
ッチ23、クラッチオン・オフスイッチ25、変速比検
出センサ27、コントローラ29、制動圧アクチュエー
タ31、スロットル開度アクチュエータ33等により構
成されている。
【0010】また、アンチロックブレーキシステム2
は、車輪速センサ19、前後加速度センサ21、ブレー
キスイッチ23、クラッチオン・オフスイッチ25、コ
ントローラ29および制動圧アクチュエータ31等によ
り構成されている。アンチロックブレーキシステム2
は、車輪速センサ19および前後加速度センサ21の検
出値に基づきスリップ率を演算し、このスリップ率およ
び車輪速センサ19の検出値に基づいて車輪3の制動圧
を制動圧アクチュエータ31により制御する公知のアン
チロックブレーキシステムである。
は、車輪速センサ19、前後加速度センサ21、ブレー
キスイッチ23、クラッチオン・オフスイッチ25、コ
ントローラ29および制動圧アクチュエータ31等によ
り構成されている。アンチロックブレーキシステム2
は、車輪速センサ19および前後加速度センサ21の検
出値に基づきスリップ率を演算し、このスリップ率およ
び車輪速センサ19の検出値に基づいて車輪3の制動圧
を制動圧アクチュエータ31により制御する公知のアン
チロックブレーキシステムである。
【0011】車輪速センサ19は、車輪速度検出手段と
しての一部機能を果たし、車輪3に連動するロータに対
向した所定位置に設けられた電磁ピックアップで構成さ
れ、車輪3の回転数に比例した周波数の交流電圧信号V
i を出力する。前後加速度センサ21は、車体推定速度
検出手段としての一部機能を果たし、車体の所定位置に
設けられており、車両の前後方向の加速度を検出し、こ
れに対応したアナログ直流電圧でなる加速度信号g
(t)を、車両の減速度の場合を正値として出力する。
しての一部機能を果たし、車輪3に連動するロータに対
向した所定位置に設けられた電磁ピックアップで構成さ
れ、車輪3の回転数に比例した周波数の交流電圧信号V
i を出力する。前後加速度センサ21は、車体推定速度
検出手段としての一部機能を果たし、車体の所定位置に
設けられており、車両の前後方向の加速度を検出し、こ
れに対応したアナログ直流電圧でなる加速度信号g
(t)を、車両の減速度の場合を正値として出力する。
【0012】エンジン回転数検出センサ22は、運転状
態検出手段としての一部機能を果たし、エンジン7の回
転数を検出し、これに対応した回転数信号Neを出力す
る。ブレーキスイッチ23は、運転状態検出手段として
の一部機能を果たし、ブレーキペダル13の操作時にオ
ンとなって論理値「1」、非操作時にオフとなって論理
値「0」となるブレーキスイッチ信号BSを出力する。
態検出手段としての一部機能を果たし、エンジン7の回
転数を検出し、これに対応した回転数信号Neを出力す
る。ブレーキスイッチ23は、運転状態検出手段として
の一部機能を果たし、ブレーキペダル13の操作時にオ
ンとなって論理値「1」、非操作時にオフとなって論理
値「0」となるブレーキスイッチ信号BSを出力する。
【0013】クラッチオン・オフスイッチ25は、運転
状態検出手段としての一部機能を果たし、クラッチ9の
断続に対応した論理値信号でなるスイッチ信号CSをコ
ントローラ29に出力する。変速比検出センサ27は、
運転状態検出手段としての一部機能を果たし、変速機1
1の変速比位置に対応した論理値信号でなる変速比信号
GSをコントローラ29に出力する。
状態検出手段としての一部機能を果たし、クラッチ9の
断続に対応した論理値信号でなるスイッチ信号CSをコ
ントローラ29に出力する。変速比検出センサ27は、
運転状態検出手段としての一部機能を果たし、変速機1
1の変速比位置に対応した論理値信号でなる変速比信号
GSをコントローラ29に出力する。
【0014】なお、この車両はマニュアルトランスミッ
ションであるが、これはオートマチックトランスミッシ
ョンの車両でもよく、その場合は、クラッチオン・オフ
スイッチ25に替えて、ニュートラルスタート信号を検
出するスイッチを備えればよい。
ションであるが、これはオートマチックトランスミッシ
ョンの車両でもよく、その場合は、クラッチオン・オフ
スイッチ25に替えて、ニュートラルスタート信号を検
出するスイッチを備えればよい。
【0015】コントローラ29は、上述のセンサ19〜
27の各検出信号に基づきホイールシリンダ17の液圧
制御指令およびエンジン7の駆動力制御指令を行う。こ
のコントローラ29は、車輪速に応じた電圧信号でなる
車輪速度信号Vwiを出力する車輪速演算回路35、車体
速度を推定する積分器37、A/D変換器39,41,
43、演算制御用のマイクロコンピュータ45、制動圧
アクチュエータ31およびスロットル開度アクチュエー
タ33に対する第1駆動回路47および第2駆動回路4
9等を備えている。
27の各検出信号に基づきホイールシリンダ17の液圧
制御指令およびエンジン7の駆動力制御指令を行う。こ
のコントローラ29は、車輪速に応じた電圧信号でなる
車輪速度信号Vwiを出力する車輪速演算回路35、車体
速度を推定する積分器37、A/D変換器39,41,
43、演算制御用のマイクロコンピュータ45、制動圧
アクチュエータ31およびスロットル開度アクチュエー
タ33に対する第1駆動回路47および第2駆動回路4
9等を備えている。
【0016】車輪速演算回路35は、車輪速度検出手段
としての一部機能を果たし、車輪速センサ19の検出信
号Vi をF−V(周波数−電圧)変換して車輪速度信号
Vwiを演算する周波数/電圧変換器で構成されている。
この車輪速演算回路35の出力側は積分器37の初期値
入力端に至るとともに、第1A/D変換器39を介して
マイクロコンピュータ45に接続されている。
としての一部機能を果たし、車輪速センサ19の検出信
号Vi をF−V(周波数−電圧)変換して車輪速度信号
Vwiを演算する周波数/電圧変換器で構成されている。
この車輪速演算回路35の出力側は積分器37の初期値
入力端に至るとともに、第1A/D変換器39を介して
マイクロコンピュータ45に接続されている。
【0017】積分器37は、車体速度推定手段としての
一部機能を果たし、前後加速度センサ21の出力g
(t)を入力信号とし、ブレーキスイッチ23のスイッ
チ信号BSを制御入力としており、該スイッチ信号BS
が論理値「1」の場合には、その論理値「1」へ立ち上
がり時点t0 の車輪速度Vwiを初期値として、 Vref (t)=Vwi(t0 )−∫g(t)dt ・・・(1) の積分演算を行い、車体速度減側に変化する推定車体速
度信号Vref を擬似的に求めるように構成されている。
一方、この積分器37は、ブレーキスイッチ信号BSが
論理値「0」の場合には、出力する推定車体速度信号V
ref を常にその時点の車輪速度信号Vwi(t)にリセッ
トして、Vref (t)=Vwi(t)とするように構成さ
れている。この積分器37の出力側は第1A/D変換器
39を介してマイクロコンピュータ45に接続されてい
る。
一部機能を果たし、前後加速度センサ21の出力g
(t)を入力信号とし、ブレーキスイッチ23のスイッ
チ信号BSを制御入力としており、該スイッチ信号BS
が論理値「1」の場合には、その論理値「1」へ立ち上
がり時点t0 の車輪速度Vwiを初期値として、 Vref (t)=Vwi(t0 )−∫g(t)dt ・・・(1) の積分演算を行い、車体速度減側に変化する推定車体速
度信号Vref を擬似的に求めるように構成されている。
一方、この積分器37は、ブレーキスイッチ信号BSが
論理値「0」の場合には、出力する推定車体速度信号V
ref を常にその時点の車輪速度信号Vwi(t)にリセッ
トして、Vref (t)=Vwi(t)とするように構成さ
れている。この積分器37の出力側は第1A/D変換器
39を介してマイクロコンピュータ45に接続されてい
る。
【0018】マイクロコンピュータ45は、スリップ率
演算手段、判定手段および目標駆動力演算手段としての
機能、駆動力制御手段としての一部機能を果たし、入力
インターフェイス回路51、演算処理装置53、記憶装
置55、出力インターフェイス回路57等から構成され
ている。
演算手段、判定手段および目標駆動力演算手段としての
機能、駆動力制御手段としての一部機能を果たし、入力
インターフェイス回路51、演算処理装置53、記憶装
置55、出力インターフェイス回路57等から構成され
ている。
【0019】演算処理装置53は、各検出信号を入力イ
ンターフェイス回路51を介して読み込み、予め格納さ
れている所定プログラムに従って所定の演算・処理(図
3〜6,9参照)を行うとともに、必要に応じて制御信
号を出力インターフェイス回路57を介して駆動回路4
7,49に出力する。
ンターフェイス回路51を介して読み込み、予め格納さ
れている所定プログラムに従って所定の演算・処理(図
3〜6,9参照)を行うとともに、必要に応じて制御信
号を出力インターフェイス回路57を介して駆動回路4
7,49に出力する。
【0020】記憶装置55は、演算処理装置53の処理
の実行に必要なプログラムおよび制御マップ等の固定デ
ータを予め記憶しているとともに、その処理結果を一時
記憶可能になっている。駆動回路47,49は、駆動力
制御手段としての一部機能を果たし、増幅器を含んで構
成され、マイクロコンピュータ45から出力される制御
信号に基づき制動圧アクチュエータ31に対する液圧制
御信号EV、AV、MR、駆動力制御手段の一部機能を
果たすスロットル開度アクチュエータ33に対する開度
制御信号SSを各々出力するようになっている。
の実行に必要なプログラムおよび制御マップ等の固定デ
ータを予め記憶しているとともに、その処理結果を一時
記憶可能になっている。駆動回路47,49は、駆動力
制御手段としての一部機能を果たし、増幅器を含んで構
成され、マイクロコンピュータ45から出力される制御
信号に基づき制動圧アクチュエータ31に対する液圧制
御信号EV、AV、MR、駆動力制御手段の一部機能を
果たすスロットル開度アクチュエータ33に対する開度
制御信号SSを各々出力するようになっている。
【0021】制動圧アクチュエータ31は、コントロー
ラ29の出力する制御信号によって前記ホイールシリン
ダ17の液圧を調整する。この制動圧アクチュエータ3
1は、図2に示すように、マスターシリンダ15の液圧
流入側とホイールシリンダ17との間に接続された電磁
開閉弁でなる流入弁61、ホイールシリンダ17に接続
された電磁開閉弁でなる流出弁63、この流出弁63の
出力側に接続された蓄圧用のアキュムレータ65および
オイル回収用のオイルポンプ67と、オイルポンプ67
とマスターシリンダ15との間に装備されたチェック弁
69とを備えている。
ラ29の出力する制御信号によって前記ホイールシリン
ダ17の液圧を調整する。この制動圧アクチュエータ3
1は、図2に示すように、マスターシリンダ15の液圧
流入側とホイールシリンダ17との間に接続された電磁
開閉弁でなる流入弁61、ホイールシリンダ17に接続
された電磁開閉弁でなる流出弁63、この流出弁63の
出力側に接続された蓄圧用のアキュムレータ65および
オイル回収用のオイルポンプ67と、オイルポンプ67
とマスターシリンダ15との間に装備されたチェック弁
69とを備えている。
【0022】そして、制動圧の増圧モードでは制御信号
EV、AVをオフとすることにより、これに対応して流
入弁61が「開」、流出弁63が「閉」となり、マスタ
ーシリンダ15からの制動液圧を流入弁61を介してホ
イールシリンダ17に供給でき、この結果、ブレーキペ
ダル13の踏み込み時にはシリンダ圧が上昇する。減圧
モードでは制御信号EV、AVをオンとすることによ
り、流入弁61が「閉」、流出弁63が「開」となり、
ホイールシリンダ17内のオイルをマスターシリンダ1
5側に回収でき、この結果、シリンダ液圧が下降する。
さらに、保持モードでは、制御信号EVをオン、AVを
オフとすることで両流入弁61,63が閉じ、ホイール
シリンダ17のオイルを閉じ込めることができ、その圧
力を保持できる。制御信号MRはアンチロック制御中オ
ンとされ、これによりオイルポンプ67が駆動する。
EV、AVをオフとすることにより、これに対応して流
入弁61が「開」、流出弁63が「閉」となり、マスタ
ーシリンダ15からの制動液圧を流入弁61を介してホ
イールシリンダ17に供給でき、この結果、ブレーキペ
ダル13の踏み込み時にはシリンダ圧が上昇する。減圧
モードでは制御信号EV、AVをオンとすることによ
り、流入弁61が「閉」、流出弁63が「開」となり、
ホイールシリンダ17内のオイルをマスターシリンダ1
5側に回収でき、この結果、シリンダ液圧が下降する。
さらに、保持モードでは、制御信号EVをオン、AVを
オフとすることで両流入弁61,63が閉じ、ホイール
シリンダ17のオイルを閉じ込めることができ、その圧
力を保持できる。制御信号MRはアンチロック制御中オ
ンとされ、これによりオイルポンプ67が駆動する。
【0023】スロットル開度アクチュエータ33は、コ
ントローラ29から出力される開度制御信号SSにより
駆動する比例電磁ソレノイドから成り、開度制御信号S
Sに比例した量だけエンジン7のスロットルバルブを回
転させるようになっている。次に、上記実施例の動作を
図3〜10を参照しながら説明する。
ントローラ29から出力される開度制御信号SSにより
駆動する比例電磁ソレノイドから成り、開度制御信号S
Sに比例した量だけエンジン7のスロットルバルブを回
転させるようになっている。次に、上記実施例の動作を
図3〜10を参照しながら説明する。
【0024】イグニッションスイッチがオン状態になる
と、電源が投入され本装置が起動する。車輪速センサ1
9により検出された交流電圧信号Vi は、車輪速演算回
路35において車輪速度信号Vwiに変換される。この
後、車輪速度信号Vwiは第3A/D変換器43によりデ
ジタル化されてマイクロコンピュータ45に供給される
とともに、積分器37にも供給される。また、エンジン
回転数信号Neは、マイクロコンピュータ45に供給さ
れる。
と、電源が投入され本装置が起動する。車輪速センサ1
9により検出された交流電圧信号Vi は、車輪速演算回
路35において車輪速度信号Vwiに変換される。この
後、車輪速度信号Vwiは第3A/D変換器43によりデ
ジタル化されてマイクロコンピュータ45に供給される
とともに、積分器37にも供給される。また、エンジン
回転数信号Neは、マイクロコンピュータ45に供給さ
れる。
【0025】また、急制動に伴って発生する車両減速度
は、前後加速度センサ21により、その減速度に対応し
た減速度信号g(t)として検出される。そこで、積分
器37は、ブレーキスイッチ23のオン(BS=
「1」)となった時点から、前記(1)式による車体速
度の推定演算を行い、その結果をマイクロコンピュータ
45に出力する。また、この減速度信号g(t)はその
まま第2A/D変換器41によりデジタル化されてマイ
クロコンピュータ45に供給される。
は、前後加速度センサ21により、その減速度に対応し
た減速度信号g(t)として検出される。そこで、積分
器37は、ブレーキスイッチ23のオン(BS=
「1」)となった時点から、前記(1)式による車体速
度の推定演算を行い、その結果をマイクロコンピュータ
45に出力する。また、この減速度信号g(t)はその
まま第2A/D変換器41によりデジタル化されてマイ
クロコンピュータ45に供給される。
【0026】さらに、マイクロコンピュータ45では、
所定のメインプログラムの走行中に、上記各入力信号に
基づいて一定時間(例えば20msec)毎に図3〜5に示
すタイマ割込処理が実行される。まず、図3の処理を説
明する。同図のステップ301では、演算処理装置53
は、積分器37に係る推定車体速度信号Vref を読み込
み、その値を推定車体速度Vref として一時記憶し、ス
テップ303に移行する。ステップ303では、車輪速
演算回路35に係る車輪速度信号Vwiを読み込み、その
値を車輪速度Vwiとして一時記憶する。次いで、ステッ
プ305に移行し、前回の割込処理に係る車輪速度Vwi
との差分から車輪加減速度dVwiを演算し、その値を一
時記憶する。次いでステップ307に移行し、
所定のメインプログラムの走行中に、上記各入力信号に
基づいて一定時間(例えば20msec)毎に図3〜5に示
すタイマ割込処理が実行される。まず、図3の処理を説
明する。同図のステップ301では、演算処理装置53
は、積分器37に係る推定車体速度信号Vref を読み込
み、その値を推定車体速度Vref として一時記憶し、ス
テップ303に移行する。ステップ303では、車輪速
演算回路35に係る車輪速度信号Vwiを読み込み、その
値を車輪速度Vwiとして一時記憶する。次いで、ステッ
プ305に移行し、前回の割込処理に係る車輪速度Vwi
との差分から車輪加減速度dVwiを演算し、その値を一
時記憶する。次いでステップ307に移行し、
【0027】
【数1】
【0028】の式に基づき車輪3のスリップ率Siを演
算し、この値を記憶した後、メインプログラムに復帰す
る。次に、図4の処理を説明する。この処理は、前述し
た図3の処理により更新設定されている車輪加速度dV
wi、スリップ率Siに基づき行われる。図4においてA
Sは制御フラグ、Lは減圧タイマを示し、前回のアンチ
ロック制御終了(ステップ405)の際、クリアされて
いる(ステップ433)。
算し、この値を記憶した後、メインプログラムに復帰す
る。次に、図4の処理を説明する。この処理は、前述し
た図3の処理により更新設定されている車輪加速度dV
wi、スリップ率Siに基づき行われる。図4においてA
Sは制御フラグ、Lは減圧タイマを示し、前回のアンチ
ロック制御終了(ステップ405)の際、クリアされて
いる(ステップ433)。
【0029】そこで、ステップ401でスリップ率Si
<S0 (S0 は基準スリップ率であって、本実施例では
15%)、ステップ403,407で減圧タイマL=0
で「NO」、ステップ405で「NO」、ステップ40
9で車輪加減速度dVwi<α1 (α1 は加速側の基準
値:正値)で「NO」、ステップ411でdVwi>−α
2 (α2 は減速側の基準値:正値)で「NO」、ステッ
プ413で「YES」となるときに、ステップ415に
移行して急増圧モード(通常ブレーキ)が指令される。
このため、制動圧アクチュエータ31に供給される液圧
制御信号EV、AVが共にオフの増圧モードとなって、
マスターシリンダ15からのオイルはホイールシリンダ
17に流入可能となる。つまり、ブレーキペダル13の
踏込みによりブレーキ圧増となって制動状態に入る。ブ
レーキペダル13の非操作時には非制動状態である。
<S0 (S0 は基準スリップ率であって、本実施例では
15%)、ステップ403,407で減圧タイマL=0
で「NO」、ステップ405で「NO」、ステップ40
9で車輪加減速度dVwi<α1 (α1 は加速側の基準
値:正値)で「NO」、ステップ411でdVwi>−α
2 (α2 は減速側の基準値:正値)で「NO」、ステッ
プ413で「YES」となるときに、ステップ415に
移行して急増圧モード(通常ブレーキ)が指令される。
このため、制動圧アクチュエータ31に供給される液圧
制御信号EV、AVが共にオフの増圧モードとなって、
マスターシリンダ15からのオイルはホイールシリンダ
17に流入可能となる。つまり、ブレーキペダル13の
踏込みによりブレーキ圧増となって制動状態に入る。ブ
レーキペダル13の非操作時には非制動状態である。
【0030】ここで、ステップ405の制御終了条件を
満たすか否かの判断は、具体的には、ブレーキスイッチ
信号BSに基づき、ブレーキペダル13の踏み込みが解
除されたか、又は推定車体速度Vref が停車状態に相当
する所定値Vref0(例えば5km/h)に対してVref
≦Vref0か否か等に依っている。
満たすか否かの判断は、具体的には、ブレーキスイッチ
信号BSに基づき、ブレーキペダル13の踏み込みが解
除されたか、又は推定車体速度Vref が停車状態に相当
する所定値Vref0(例えば5km/h)に対してVref
≦Vref0か否か等に依っている。
【0031】そこで、任意の時刻で急制動に入り、ブレ
ーキ圧の急増によって車輪速度Vwiが徐々に低下し、車
輪減速度dVwiが基準値−α2 を下回り、これによりス
テップ411でVwi≦−α2 を満足すると、ステップ4
17で液圧制御信号EV,AVが所定の保持モードに設
定され、ブレーキ圧の保持が指令される。
ーキ圧の急増によって車輪速度Vwiが徐々に低下し、車
輪減速度dVwiが基準値−α2 を下回り、これによりス
テップ411でVwi≦−α2 を満足すると、ステップ4
17で液圧制御信号EV,AVが所定の保持モードに設
定され、ブレーキ圧の保持が指令される。
【0032】この圧力保持の間でも高圧による制動が行
われるので、スリップ率Si が徐々に高くなり、ステッ
プ401のSi ≧S0 か否かで「YES」、ステップ4
19のVwi≧α1 か否かで「NO」、ステップ421で
L=L0 (所定の整数値)およびAS=1の処理がなさ
れ、ステップ405で「NO」、ステップ407で「Y
ES」となると、ステップ423の減圧モードが指令さ
れる。つまり、液圧制御信号EV,AV,MRが所定の
減圧モードとなって、ホイールシリンダ17の液圧が下
降する。
われるので、スリップ率Si が徐々に高くなり、ステッ
プ401のSi ≧S0 か否かで「YES」、ステップ4
19のVwi≧α1 か否かで「NO」、ステップ421で
L=L0 (所定の整数値)およびAS=1の処理がなさ
れ、ステップ405で「NO」、ステップ407で「Y
ES」となると、ステップ423の減圧モードが指令さ
れる。つまり、液圧制御信号EV,AV,MRが所定の
減圧モードとなって、ホイールシリンダ17の液圧が下
降する。
【0033】本実施例では、この減圧以降の制御を「ア
ンチロック制御」と称している。上記減圧により、車輪
速度Vwiが徐々に回復して車体速度に近づく方向に変化
するから、その車輪加速度dVwiが徐々に増大する。そ
して、ステップ401でSi ≧S0 、ステップ419で
Vwi≧α1 となり、ステップ425で減圧タイマL=0
の処理を行い、ステップ405,407で「NO」、ス
テップ409で「YES」、ステップ427で「NO」
となるとき、および、ステップ401でSi <S0 とな
り、ステップ403で「NO」とされ、以下、ステップ
405〜419,411を経て処理されるとき、ステッ
プ429の保持モードが前述と同様に指令される。
ンチロック制御」と称している。上記減圧により、車輪
速度Vwiが徐々に回復して車体速度に近づく方向に変化
するから、その車輪加速度dVwiが徐々に増大する。そ
して、ステップ401でSi ≧S0 、ステップ419で
Vwi≧α1 となり、ステップ425で減圧タイマL=0
の処理を行い、ステップ405,407で「NO」、ス
テップ409で「YES」、ステップ427で「NO」
となるとき、および、ステップ401でSi <S0 とな
り、ステップ403で「NO」とされ、以下、ステップ
405〜419,411を経て処理されるとき、ステッ
プ429の保持モードが前述と同様に指令される。
【0034】そして、この液圧保持を行うことによっ
て、スリップ率Si <S0 、車輪加減速度dVwiが−α
2 <dVwi<α1 を満足すると、ステップ401〜41
3を順次介してステップ431に移行し、液圧制御信号
EV,AVが所定の緩増圧モードに設定され、シリンダ
圧が略ステップ状に増加する。
て、スリップ率Si <S0 、車輪加減速度dVwiが−α
2 <dVwi<α1 を満足すると、ステップ401〜41
3を順次介してステップ431に移行し、液圧制御信号
EV,AVが所定の緩増圧モードに設定され、シリンダ
圧が略ステップ状に増加する。
【0035】以下、制動が完了して、前述した制御終了
条件が満足されるまで、ホイールシリンダ17の減圧、
保持、緩増圧、保持モードが繰り返され、アンチロック
制御サイクルが形成される。そして、制御終了条件が満
足されると、ステップ421を介してステップ409の
通常ブレーキモードが常に設定される。図10に、上記
液圧制御に係る制御方向を示す。
条件が満足されるまで、ホイールシリンダ17の減圧、
保持、緩増圧、保持モードが繰り返され、アンチロック
制御サイクルが形成される。そして、制御終了条件が満
足されると、ステップ421を介してステップ409の
通常ブレーキモードが常に設定される。図10に、上記
液圧制御に係る制御方向を示す。
【0036】なお、高摩擦係数路の制動等において、減
圧している間に、車輪加速度Vwiの回復によりも早くス
リップ率Si がその基準値S0 以下に改善された場合、
ステップ401,403を介してステップ435に移行
する。そして、このステップ435では減圧タイマL=
L−1を行って待機する。この待機後、ステップ431
に係る緩増圧モードがステップ429に係る保持モード
よりも先に指令される。
圧している間に、車輪加速度Vwiの回復によりも早くス
リップ率Si がその基準値S0 以下に改善された場合、
ステップ401,403を介してステップ435に移行
する。そして、このステップ435では減圧タイマL=
L−1を行って待機する。この待機後、ステップ431
に係る緩増圧モードがステップ429に係る保持モード
よりも先に指令される。
【0037】さらに、図5の処理を説明する。この処理
は、前述した図3の処理によって逐次更新設定されてい
るスリップ率Si および図4の処理によって逐次決定さ
れている制御フラグASに基づき行われる。即ち、同図
のステップ501では、演算処理装置53は、制御フラ
グASの値を判断し、AS=0ならばアンチロック制御
を行っていないとして、ステップ503でカウンタTを
クリアして、メインプログラムに復帰するが、AS=1
ならばアンチロック制御中であるとして、ステップ50
5に移行する。ステップ505では、更新記憶していた
スリップ率Siの値を続出し、ロック傾向の度合いを判
断するため、予め設定されている基準スリップ率S0 と
比較する。この結果、Si <S0 ならば、メインプログ
ラムに復帰し、Si ≧S0 ならばスリップ率が大きいと
してステップ507に移行してカウンタTをインクリメ
ントする。
は、前述した図3の処理によって逐次更新設定されてい
るスリップ率Si および図4の処理によって逐次決定さ
れている制御フラグASに基づき行われる。即ち、同図
のステップ501では、演算処理装置53は、制御フラ
グASの値を判断し、AS=0ならばアンチロック制御
を行っていないとして、ステップ503でカウンタTを
クリアして、メインプログラムに復帰するが、AS=1
ならばアンチロック制御中であるとして、ステップ50
5に移行する。ステップ505では、更新記憶していた
スリップ率Siの値を続出し、ロック傾向の度合いを判
断するため、予め設定されている基準スリップ率S0 と
比較する。この結果、Si <S0 ならば、メインプログ
ラムに復帰し、Si ≧S0 ならばスリップ率が大きいと
してステップ507に移行してカウンタTをインクリメ
ントする。
【0038】次いで、ステップ509に移行し、カウン
タTのカウンタ値と予め設定している基準値T0 とを比
較する。この比較は、エンジンブレーキトルクが路面摩
擦による駆動トルクを上回っている状態を検出するため
に行われ、基準値T0 は当該状態を弁別可能な時間△T
0 に対応する値に設定されている。そこで、T<T0の
場合は、未だエンジンブレーキトルクが路面摩擦による
駆動トルクを上回っているか否か断定できないとして、
メインプログラムに復帰する。また、T≧T0の場合
は、エンジンブレーキトルクが路面摩擦による駆動トル
クを上回っている状態だと断定してステップ511に移
行する。
タTのカウンタ値と予め設定している基準値T0 とを比
較する。この比較は、エンジンブレーキトルクが路面摩
擦による駆動トルクを上回っている状態を検出するため
に行われ、基準値T0 は当該状態を弁別可能な時間△T
0 に対応する値に設定されている。そこで、T<T0の
場合は、未だエンジンブレーキトルクが路面摩擦による
駆動トルクを上回っているか否か断定できないとして、
メインプログラムに復帰する。また、T≧T0の場合
は、エンジンブレーキトルクが路面摩擦による駆動トル
クを上回っている状態だと断定してステップ511に移
行する。
【0039】このステップ511では、演算処理装置5
3は変速比検出センサ27に係る検出信号GSを読み込
み、ステップ513でギヤ位置を判別し記憶する。続い
て、ステップ515に移行して、ギヤが入っているかど
うかを判断し、ニュートラルの場合は、以後の処理を飛
ばしてメインプロクラムに復帰する。ステップ515
で、ギヤ位置がニャートラルでない場合は、ステップ5
17でクラッチオン・オフスイッチ25に係るスイッチ
信号GSを読み込みステップ519でクラッチ9が接続
されているか否かを判断する。
3は変速比検出センサ27に係る検出信号GSを読み込
み、ステップ513でギヤ位置を判別し記憶する。続い
て、ステップ515に移行して、ギヤが入っているかど
うかを判断し、ニュートラルの場合は、以後の処理を飛
ばしてメインプロクラムに復帰する。ステップ515
で、ギヤ位置がニャートラルでない場合は、ステップ5
17でクラッチオン・オフスイッチ25に係るスイッチ
信号GSを読み込みステップ519でクラッチ9が接続
されているか否かを判断する。
【0040】このステップ519の判断でクラッチ9が
非接続(断)状態である場合は、そのままメインプログ
ラムに復帰するが、クラッチが接続(続)状態である場
合は、ステップ521に移行する。このステップ521
では、再びその時点の推定車体速度信号はVref を読み
込み、ステップ523に移行する。
非接続(断)状態である場合は、そのままメインプログ
ラムに復帰するが、クラッチが接続(続)状態である場
合は、ステップ521に移行する。このステップ521
では、再びその時点の推定車体速度信号はVref を読み
込み、ステップ523に移行する。
【0041】図6は、このステップ523で実行する処
理を示している。ステップ523に移行すると、ステッ
プ601でその時点の車体速度Vref に相当する目標駆
動トルクFXを設定するために、 FX=(Si −S0 )×Kp ・・・(3) または FX=(Si −S0 )×Kp +dVwi×Kd ・・・(4) の演算式に基づき、目標駆動トルクFXを設定する。こ
こで、Kp 、Kd は、定数で車両機種毎に最適の値が設
定され、記憶装置55に書き込まれている。
理を示している。ステップ523に移行すると、ステッ
プ601でその時点の車体速度Vref に相当する目標駆
動トルクFXを設定するために、 FX=(Si −S0 )×Kp ・・・(3) または FX=(Si −S0 )×Kp +dVwi×Kd ・・・(4) の演算式に基づき、目標駆動トルクFXを設定する。こ
こで、Kp 、Kd は、定数で車両機種毎に最適の値が設
定され、記憶装置55に書き込まれている。
【0042】つぎにステップ603で、算出した目標駆
動トルクFXが上限(例えば、50kg−m)を越えて
いないかをチェックしている。目標駆動トルクFXが上
限を越えている場合は、ステップ605に示すように所
定の上限値がFXとして設定される。
動トルクFXが上限(例えば、50kg−m)を越えて
いないかをチェックしている。目標駆動トルクFXが上
限を越えている場合は、ステップ605に示すように所
定の上限値がFXとして設定される。
【0043】次いで、ステップ525に移行して、演算
処理装置53はステップ523で設定した目標駆動トル
クFXに対応したABS時スロットル開度THABSを
算出する。このステップ525の処理の詳細については
後述する。算出されたABS時スロットル開度THAB
Sは、ステップ527で制御信号として駆動回路49に
出力され、メインプログラムに戻る。
処理装置53はステップ523で設定した目標駆動トル
クFXに対応したABS時スロットル開度THABSを
算出する。このステップ525の処理の詳細については
後述する。算出されたABS時スロットル開度THAB
Sは、ステップ527で制御信号として駆動回路49に
出力され、メインプログラムに戻る。
【0044】次に、スロットル開度調節の制御について
説明する。一般的にガソリンエンジンのスロットル開度
とエンジントルクとの関係は、図7に示す通りで、ある
開度まではトルクは直線的に増加し、ある値で飽和し、
それ以上いくら開度を大きくしても増加しなくなる。ま
た、回転数Neを高くすると直線的な部分の傾きが小さ
くなり、トルクが飽和するスロットル開度は大きくな
る。従って、本実施例では、このガソリンエンジンのス
ロットル開度とエンジントルクとの関係に基づいてスロ
ットル開度を求めている。そして、図7にしめすよう
に、トルクサチュレート開度Tsut はスロットル開度と
エンジントルクとの関係を示す線における直線部分の上
限である。また、ゼロトルク開度Tzeroはエンジントル
クが零となるスロットル開度のことである。従って、ゼ
ロトルク開度とトルクサチュレート開度Tsut との区間
においてスロットル開度とエンジントルクとの直線性が
保証されることになる。このような次第であるから、本
実施例では予め実験によりゼロトルク開度Tzeroおよび
トルクサチュレート開度Tsut を予め求めておき、その
実験結果に応じて定まるエンジン回転数Neとゼロトル
ク開度およびトルクサチュレート開度Tsut との関係を
マップとして記憶装置55内に格納してある。そして、
具体的には、エンジン回転数検出センサ22により検出
されたエンジン回転数Neに応じてゼロトルク開度Tze
roおよびトルクサチュレート開度Tsut を上記マップよ
り補間演算して求める。なお、このマップの例を図8に
示す。
説明する。一般的にガソリンエンジンのスロットル開度
とエンジントルクとの関係は、図7に示す通りで、ある
開度まではトルクは直線的に増加し、ある値で飽和し、
それ以上いくら開度を大きくしても増加しなくなる。ま
た、回転数Neを高くすると直線的な部分の傾きが小さ
くなり、トルクが飽和するスロットル開度は大きくな
る。従って、本実施例では、このガソリンエンジンのス
ロットル開度とエンジントルクとの関係に基づいてスロ
ットル開度を求めている。そして、図7にしめすよう
に、トルクサチュレート開度Tsut はスロットル開度と
エンジントルクとの関係を示す線における直線部分の上
限である。また、ゼロトルク開度Tzeroはエンジントル
クが零となるスロットル開度のことである。従って、ゼ
ロトルク開度とトルクサチュレート開度Tsut との区間
においてスロットル開度とエンジントルクとの直線性が
保証されることになる。このような次第であるから、本
実施例では予め実験によりゼロトルク開度Tzeroおよび
トルクサチュレート開度Tsut を予め求めておき、その
実験結果に応じて定まるエンジン回転数Neとゼロトル
ク開度およびトルクサチュレート開度Tsut との関係を
マップとして記憶装置55内に格納してある。そして、
具体的には、エンジン回転数検出センサ22により検出
されたエンジン回転数Neに応じてゼロトルク開度Tze
roおよびトルクサチュレート開度Tsut を上記マップよ
り補間演算して求める。なお、このマップの例を図8に
示す。
【0045】そして、上述したアンチロックシステム作
動時においては、図7に示すステップ525において、
目標駆動トルクFXに対応したABS作動時スロットル
開度THABSを算出している。この算出処理を図9に
示す。まず、ステップ901では、上述したようにトル
クサチュレート開度TsutとゼロトルクTzeroとをエン
ジン回転数Neに基づいて求める。そして、ステップ9
03では、変速比GSからギア比TSHFTを求め、ス
テップ905では、車輪速Vwiとギア比とから変速機1
1の出力側の出力回転数を求め、この出力回転数とエン
ジン回転数Neとの比からトルク変換率RTORを求め
る。そしてステップ907では、上述のステップ901
で求めたTsut,Tzeroにより目標駆動トルクFXを一
次変換するとともに、ステップ903,905で求めた
TSHFT,RTORで補正してABS時目標開度TH
ABSを定めて、本処理を終了する。
動時においては、図7に示すステップ525において、
目標駆動トルクFXに対応したABS作動時スロットル
開度THABSを算出している。この算出処理を図9に
示す。まず、ステップ901では、上述したようにトル
クサチュレート開度TsutとゼロトルクTzeroとをエン
ジン回転数Neに基づいて求める。そして、ステップ9
03では、変速比GSからギア比TSHFTを求め、ス
テップ905では、車輪速Vwiとギア比とから変速機1
1の出力側の出力回転数を求め、この出力回転数とエン
ジン回転数Neとの比からトルク変換率RTORを求め
る。そしてステップ907では、上述のステップ901
で求めたTsut,Tzeroにより目標駆動トルクFXを一
次変換するとともに、ステップ903,905で求めた
TSHFT,RTORで補正してABS時目標開度TH
ABSを定めて、本処理を終了する。
【0046】ここで、図11に基づき全体動作を時間経
過に沿って説明する。図11は、低μ路における制御例
を示す。また、同図(1)中のVs0は基準スリップ率S
0に対応した目標車輪速度であるため、車輪速度Vwiと
目標車輪速度Vs0との交点が、スリップ率がSi =S0
となったことを示す。
過に沿って説明する。図11は、低μ路における制御例
を示す。また、同図(1)中のVs0は基準スリップ率S
0に対応した目標車輪速度であるため、車輪速度Vwiと
目標車輪速度Vs0との交点が、スリップ率がSi =S0
となったことを示す。
【0047】いま、低μ路において、時刻t0 で急制動
が開始されたとする。これにより、ブレーキスイッチ2
3がオンとなり、積分器37は、時刻t0 における車輪
速度Vwi(t0 )を初期値として、上記第(1)式に基
づき推定車体速度Vref を図11(1)に示すように算
出する。
が開始されたとする。これにより、ブレーキスイッチ2
3がオンとなり、積分器37は、時刻t0 における車輪
速度Vwi(t0 )を初期値として、上記第(1)式に基
づき推定車体速度Vref を図11(1)に示すように算
出する。
【0048】この制動初期にあっては、急増圧が指令さ
れ(図4ステップ415)、シリンダ液圧が急増する。
これに伴って車輪速度Vwiが低下し、時刻t1 で車輪加
減速度dVwi=−α2 となるから、t1 以後は保持モー
ドが指令される(同図ステップ417)。これによって
も、液圧は高い値を保持していているため、スリップ率
Si が依然として上昇を続け、時刻t2 でSi =S0 と
なるから、t2 以後は減圧モードが指令される(同図ス
テップ423)。
れ(図4ステップ415)、シリンダ液圧が急増する。
これに伴って車輪速度Vwiが低下し、時刻t1 で車輪加
減速度dVwi=−α2 となるから、t1 以後は保持モー
ドが指令される(同図ステップ417)。これによって
も、液圧は高い値を保持していているため、スリップ率
Si が依然として上昇を続け、時刻t2 でSi =S0 と
なるから、t2 以後は減圧モードが指令される(同図ス
テップ423)。
【0049】これと共に、時刻t2 においては、図4の
ステップ421の処理で制御フラグAS=1とされ、ア
ンチロック制御開始が認識される。また、低μ路である
ため、減圧によるスリップ率Si の回復が遅れ、スリッ
プ率Si >S0 が維持されている。従って、この時刻t
2 から、この高スリップ率状態の継続時間を計測するカ
ウンタTのインクリメントがなされ(図5ステップ50
7)、時刻t3 でカウンタTのカウント値が設定値T0
(継続時間△T0 )に達し(同図ステップ509)、エ
ンジンブレーキトルクが路面摩擦による駆動トルクを上
回っている状態であるとの確定判断が下される。ここ
で、カウンタTによる時間計測により、一過性のスリッ
プ率大の状態による誤検出が排除される。
ステップ421の処理で制御フラグAS=1とされ、ア
ンチロック制御開始が認識される。また、低μ路である
ため、減圧によるスリップ率Si の回復が遅れ、スリッ
プ率Si >S0 が維持されている。従って、この時刻t
2 から、この高スリップ率状態の継続時間を計測するカ
ウンタTのインクリメントがなされ(図5ステップ50
7)、時刻t3 でカウンタTのカウント値が設定値T0
(継続時間△T0 )に達し(同図ステップ509)、エ
ンジンブレーキトルクが路面摩擦による駆動トルクを上
回っている状態であるとの確定判断が下される。ここ
で、カウンタTによる時間計測により、一過性のスリッ
プ率大の状態による誤検出が排除される。
【0050】そこで、クラッチ9が接続状態にあり且つ
変速比がニュートラルでない場合には、その時点のスリ
ップ率Si から目標駆動力FXが演算され、エンジン駆
動力がその演算値FXとなるようにスロットル開度が制
御され、吸入空気量が制御される(図5ステップ519
〜527)。この目標駆動力FXは、以後のアンチロッ
ク制御中において、図11(4−1),(4−2)に示
すように、スリップ率Si に対応して逐次演算される。
なお、同図にて、(4−1)は、上述の第(3)式に基
づいてFXを演算したものであり、(4−2)は、第
(3)式に基づいてFXを演算したものである。
変速比がニュートラルでない場合には、その時点のスリ
ップ率Si から目標駆動力FXが演算され、エンジン駆
動力がその演算値FXとなるようにスロットル開度が制
御され、吸入空気量が制御される(図5ステップ519
〜527)。この目標駆動力FXは、以後のアンチロッ
ク制御中において、図11(4−1),(4−2)に示
すように、スリップ率Si に対応して逐次演算される。
なお、同図にて、(4−1)は、上述の第(3)式に基
づいてFXを演算したものであり、(4−2)は、第
(3)式に基づいてFXを演算したものである。
【0051】ところで、路面は低μ路であるため、時刻
t2 で指令した減圧モードによってもスリップ率Si が
回復し難い状況にあったものが、時刻t3 で目標駆動力
FXがそれまでより高めに設定されたため、これが車輪
駆動トルクとして作用し、スリップ率Si がその後急速
に回復する。
t2 で指令した減圧モードによってもスリップ率Si が
回復し難い状況にあったものが、時刻t3 で目標駆動力
FXがそれまでより高めに設定されたため、これが車輪
駆動トルクとして作用し、スリップ率Si がその後急速
に回復する。
【0052】そして、車輪加減速度dVwi=α1 となる
時刻t4 でそれまでの減圧モードから高圧側の保持モー
ドが指令される(図4ステップ429)。その後、再び
dVwi=α1 となる時刻t5 からdVwi=−α2 となる
時刻t6 までは、緩増圧モードが指令され(図4ステッ
プ431)、液圧が略階段状に上昇する。以後、同様に
して、保持モード、減圧モード、…、が制動完了まで繰
り返される。
時刻t4 でそれまでの減圧モードから高圧側の保持モー
ドが指令される(図4ステップ429)。その後、再び
dVwi=α1 となる時刻t5 からdVwi=−α2 となる
時刻t6 までは、緩増圧モードが指令され(図4ステッ
プ431)、液圧が略階段状に上昇する。以後、同様に
して、保持モード、減圧モード、…、が制動完了まで繰
り返される。
【0053】一方、前述した制御において、カウントT
のカウント値が基準設定値T0 に達しないうちに、スリ
ップ率Si がS0 以下に回復したとき(図5スリップ5
05で「NO」)、クラッチ9が非接続状態のとき(同
図ステップ519で「NO」)、およびニュートラルの
とき(同図ステップ515で「YES」)は、目標駆動
力FXの設定は行われないで、通常の液圧制御のみが行
われる。
のカウント値が基準設定値T0 に達しないうちに、スリ
ップ率Si がS0 以下に回復したとき(図5スリップ5
05で「NO」)、クラッチ9が非接続状態のとき(同
図ステップ519で「NO」)、およびニュートラルの
とき(同図ステップ515で「YES」)は、目標駆動
力FXの設定は行われないで、通常の液圧制御のみが行
われる。
【0054】このように駆動力FXを設定することによ
り、エンジン回転数Neが高いときも低いときもそれに
応じた駆動トルクが得られ、制動性能の低下を防止する
ことが可能となった。本実施例のように、この装置をA
BSを有する車両に適用した場合、ABSの制動ポンプ
容量を小さくすることができ、生産コストを低下させ、
車両内のスペースを節約することができる。
り、エンジン回転数Neが高いときも低いときもそれに
応じた駆動トルクが得られ、制動性能の低下を防止する
ことが可能となった。本実施例のように、この装置をA
BSを有する車両に適用した場合、ABSの制動ポンプ
容量を小さくすることができ、生産コストを低下させ、
車両内のスペースを節約することができる。
【0055】また、制御目的を目標駆動力FXにおいて
いることで、これを回転数としていた場合に比較して、
目標回転数と実回転数との偏差が収束しないときに過大
な駆動力が発生して制御装置への大きな負担をかけるこ
ともなくなる。また、変速比の影響のために、実回転数
と目標回転数との偏差に対するゲインを一定にすると、
高い変速比ではハンチングし、低い変速比では効果が少
なくなる問題があったが、本発明の車輪駆動力制御装置
1ではそのような問題も起きない。さらに、本発明では
制御を目標エンジントルクで行っていることで、変速比
の補正を容易に行える。つまり、目標駆動力を変速比で
割り算することにより、目標エンジントルクを補正する
ことができる。また、目標の駆動力に上限を設けたこと
でコントローラ29への負担を抑えることができる。
いることで、これを回転数としていた場合に比較して、
目標回転数と実回転数との偏差が収束しないときに過大
な駆動力が発生して制御装置への大きな負担をかけるこ
ともなくなる。また、変速比の影響のために、実回転数
と目標回転数との偏差に対するゲインを一定にすると、
高い変速比ではハンチングし、低い変速比では効果が少
なくなる問題があったが、本発明の車輪駆動力制御装置
1ではそのような問題も起きない。さらに、本発明では
制御を目標エンジントルクで行っていることで、変速比
の補正を容易に行える。つまり、目標駆動力を変速比で
割り算することにより、目標エンジントルクを補正する
ことができる。また、目標の駆動力に上限を設けたこと
でコントローラ29への負担を抑えることができる。
【0056】なお、上記実施例では、車両の一輪につい
て説明したが、他の三輪についても同様に構成され作動
するものである。また、駆動力制御手段として、スロッ
トル弁の開閉における吸気量制御のみを挙げたが、これ
は点火時期、燃料噴射量において制御することも考えら
れる。
て説明したが、他の三輪についても同様に構成され作動
するものである。また、駆動力制御手段として、スロッ
トル弁の開閉における吸気量制御のみを挙げたが、これ
は点火時期、燃料噴射量において制御することも考えら
れる。
【0057】また、前記実施例におけるコントローラ2
9は、この全体をコンピュータによって構成することも
でき、その一方で、マイクロコンピュータ45をカウン
タ、比較器、フリップフロップ等の電子回路によって構
成することもできる。さらに、前記実施例におけるブレ
ーキ5はドラム式ブレーキであってもよいし、ディスク
式ブレーキであってもよい。また、この発明は4輪独立
制御のアンチロックブレーキについても適用できる。
9は、この全体をコンピュータによって構成することも
でき、その一方で、マイクロコンピュータ45をカウン
タ、比較器、フリップフロップ等の電子回路によって構
成することもできる。さらに、前記実施例におけるブレ
ーキ5はドラム式ブレーキであってもよいし、ディスク
式ブレーキであってもよい。また、この発明は4輪独立
制御のアンチロックブレーキについても適用できる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車輪駆動
力制御装置により、制動開始後、制動状態に応じた最適
値としてエンジンの目標駆動力を演算し、その目標駆動
力が得られるように駆動力制御手段を制御することで、
車両の低速時または高速時における制動性能の低下を防
止することが可能となった。
力制御装置により、制動開始後、制動状態に応じた最適
値としてエンジンの目標駆動力を演算し、その目標駆動
力が得られるように駆動力制御手段を制御することで、
車両の低速時または高速時における制動性能の低下を防
止することが可能となった。
【図1】 本発明一実施例としての車輪駆動力制御装置
の全体構成図である。
の全体構成図である。
【図2】 そのアクチュエータの構成を示す構成図であ
る。
る。
【図3】 そのコントローラの処理手順を示す第1フロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図4】 そのコントローラの処理手順を示す第2フロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図5】 そのコントローラの処理手順を示す第3フロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図6】 そのコントローラの処理手順を示す第4フロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図7】 スロットル開度とエンジントルクとの関係を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図8】 図9の処理で用いられるマップの内容を示す
説明図である。
説明図である。
【図9】 そのコントローラの処理手順を示す第5フロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図10】 液圧制御の制御マップを示す説明図であ
る。
る。
【図11】 駆動トルクの制御例を示すタイミングチャ
ートである。
ートである。
【図12】 エンジン回転数とエンジントルクとの関係
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図13】 本発明の構成例示図である。
1・・・車輪駆動力制御装置、3・・・車輪、5・・・
ブレーキ、7・・・エンジン、9・・・クラッチ、11
・・・変速機、19・・・車輪速センサ、21・・・前
後加速度センサ、22・・・エンジン回転数検出セン
サ、23・・・ブレーキスイッチ、25・・・クラッチ
オン・オフスイッチ、27・・・変速比検出センサ、2
9・・・コントローラ、31・・・制動圧アクチュエー
タ、33・・・スロットル開度アクチュエータ、35・
・・車輪速演算回路、37・・・積分器、39・・・第
1A/D変換器、41・・・第2A/D変換器、43・
・・第3A/D変換器、45・・・マイクロコンピュー
タ、47・・・第1駆動回路、49・・・第2駆動回
路、51・・・入力インターフェイス回路、53・・・
演算処理装置、55・・・記憶装置、57・・・出力イ
ンターフェイス回路
ブレーキ、7・・・エンジン、9・・・クラッチ、11
・・・変速機、19・・・車輪速センサ、21・・・前
後加速度センサ、22・・・エンジン回転数検出セン
サ、23・・・ブレーキスイッチ、25・・・クラッチ
オン・オフスイッチ、27・・・変速比検出センサ、2
9・・・コントローラ、31・・・制動圧アクチュエー
タ、33・・・スロットル開度アクチュエータ、35・
・・車輪速演算回路、37・・・積分器、39・・・第
1A/D変換器、41・・・第2A/D変換器、43・
・・第3A/D変換器、45・・・マイクロコンピュー
タ、47・・・第1駆動回路、49・・・第2駆動回
路、51・・・入力インターフェイス回路、53・・・
演算処理装置、55・・・記憶装置、57・・・出力イ
ンターフェイス回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高尾 光則 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 松澤 利男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 車輪の速度を検出する車輪速度検出手段
と、 車体の速度を推定する車体速度推定手段と、 エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、 上記車輪速度検出手段の検出値および上記車体速度推定
手段の推定値に基づき車輪のスリップ率を演算するスリ
ップ率演算手段と、 上記スリップ率演算手段の演算値が設定値を上回り、か
つこの状態が設定時間以上継続する所定スリップ状態か
否かを判定する判定手段と、 上記判定手段により所定スリップ状態であると判定され
た場合に、上記スリップ率に応じたエンジンの目標駆動
力を演算する目標駆動力演算手段と、 上記運転状態検出手段の検出値に基づきエンジンの駆動
力を上記目標駆動力演算手段の演算値に制御する駆動力
制御手段とを装備したことを特徴とする車輪駆動力制御
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3658992A JPH05231207A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 車輪駆動力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3658992A JPH05231207A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 車輪駆動力制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05231207A true JPH05231207A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12473967
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3658992A Pending JPH05231207A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 車輪駆動力制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05231207A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6473683B2 (en) | 2000-04-17 | 2002-10-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle slip control |
| JP2010031846A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-02-12 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車両用スリップ抑制制御装置 |
| US8452512B2 (en) | 2008-06-26 | 2013-05-28 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Slip suppression control system for vehicle |
| US8554439B2 (en) | 2008-06-26 | 2013-10-08 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Slip suppression control for a motorcycle with an on/off input device |
| US8676465B2 (en) | 2008-06-26 | 2014-03-18 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Slip suppression control system for vehicle |
-
1992
- 1992-02-24 JP JP3658992A patent/JPH05231207A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6473683B2 (en) | 2000-04-17 | 2002-10-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle slip control |
| USRE39183E1 (en) | 2000-04-17 | 2006-07-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle slip control |
| JP2010031846A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-02-12 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車両用スリップ抑制制御装置 |
| JP2010031849A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-02-12 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車両用スリップ抑制制御装置 |
| US8452512B2 (en) | 2008-06-26 | 2013-05-28 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Slip suppression control system for vehicle |
| US8554439B2 (en) | 2008-06-26 | 2013-10-08 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Slip suppression control for a motorcycle with an on/off input device |
| US8676465B2 (en) | 2008-06-26 | 2014-03-18 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Slip suppression control system for vehicle |
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