JPH0524150A - 複層耐熱制振材 - Google Patents

複層耐熱制振材

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JPH0524150A
JPH0524150A JP20732391A JP20732391A JPH0524150A JP H0524150 A JPH0524150 A JP H0524150A JP 20732391 A JP20732391 A JP 20732391A JP 20732391 A JP20732391 A JP 20732391A JP H0524150 A JPH0524150 A JP H0524150A
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heat
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繁 神田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性に優れ、従来の制振材より各温度域に
おいて優れた制振性、曲げ剛性比を有する車両用耐熱制
振材を開発する。 【構成】 瀝青質を主成分とする熱融着型の制振材にお
いて、瀝青質物、ポリブタジエン、充填材を含み、瀝青
質物:ポリブタジエンの重量混合割合が0:100〜5
0:50であり、ポリブタジエンが1,2結合体を90
重量%以上含み平均分子量10万〜20万、結晶化度1
0〜40%であり、該制振材に20℃におけるJIS
K6301に規程されるスプリング式硬さ試験による硬
度が50〜98及び弾性率が105〜1011dyne/
cm2であるホットメルト接着剤を塗布してなることを
特徴とする複層耐熱制振材。鋼板への融着面へホットメ
ルト接着剤を5〜100mmの幅で帯状に、5〜30m
mの間隔で、制振材の全融着面の80〜90%を塗布し
てなることを特徴とする請求項1の複層耐熱制振材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として自動車の排気管
上部のフロア部等、高温になる部分に適用される複層耐
熱制振材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来車両用制振材としては、瀝青質物を
バインダー成分とし、これに粉状充填材、繊維状充填材
等の各種充填材を分散混練し、シート状に加工した制振
材が、車両のフロア部、ドア部、ダッシュ部等の形状に
合わせて裁断され、施工されていた。
【0003】一方、自動車の排気ガスの高効率燃焼によ
る窒素酸化物、炭素酸化物排出濃度の減少は環境問題の
高まりにより急務となっており、このため燃焼時の触媒
の使用その他の対策により、排気管を通過する排気ガス
の温度は従来より高温になっている。
【0004】このため、従来の配合による制振材では排
気管の上部やその周辺部に施工した制振材が、エンジン
を高回転させた時に発生する高温の排気ガスにより熱軟
化し、制振性能が低下すると同時に、制振材の上層に敷
いてあるカーペットを瀝青質物により汚染する虞れがあ
る。また、制振材の熱軟化により融着鋼板面への剛性の
付与という点に関しては全く期待出来ないものであっ
た。
【0005】このため車両の高温となる部分には瀝青質
物を主成分とする制振材による振動対策はとれなかっ
た、というのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、制振
材の耐熱性を向上させ、制振性においては少なくとも従
来からの瀝青質系制振材より各温度域において高い性能
を有する、しかも高い温度域においても高剛性である、
耐熱制振材を開発する事にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して、本発明者らは鋭意研究の結果、従来の瀝青質物を
主体とする制振材の組成物に、1,2結合体を90重量
%以上含み平均分子量10万〜20万、結晶化度10〜
40%であるポリブタジエンを、瀝青質物とポリブタジ
エンの重量混合割合が0:100〜50:50の割合で
混合し、硫黄、過酸化物等の硬化剤により架橋硬化反応
させる事により、従来80℃から100℃程度しかなか
った耐熱性が180℃迄向上し、また20℃におけるJ
IS K6301に規程されるスプリング式硬さ試験に
よる硬度が50〜98及び弾性率が105〜1011dy
ne/cm2であるホットメルト接着剤を塗布すること
により制振性能は従来の瀝青質系制振材と比較して各温
度域に渡って優れ、しかも高温域においても高剛性とな
ることを見出したものである。さらには、本発明になる
制振材にホットメルト接着剤を塗布する時に、制振材の
鋼板への融着面へホットメルト接着剤を5〜100mm
の幅で帯状に、5〜30mmの間隔で、制振材の全融着
面の80〜90%を塗布することにより、熱融着の際に
気泡等によるフクレにより制振材と鋼板面との密着性が
不良になる事態が未然に防止出来、良好な密着性が顕現
されることを見出したものである。以下に配合組成を中
心として詳細に説明する。
【0008】瀝青質物に混合するポリブタジエンは、基
本的にシンジオタクチック構造をとることが望ましい。
また、1,2結合体と1,4結合体が存在し、この2つ
の型が適当な割合で混在しているが、本発明に使用でき
る物は、1,2結合体を全量の90重量%以上含む事を
必須とする。1,2結合体が90%未満の含有率である
と熱硬化させた時の物性にゴム的性質が表われ、剛性の
低下につながり好ましくない。平均分子量、結晶化度の
いずれをはずれても瀝青質物との相溶性、制振性能、加
熱時の被制振面への形状追従性等に不具合が発生し、本
発明の目的を達成しえない。
【0009】本発明に使用できる瀝青質物としては、ス
トレートアスファルト、ブローンアスファルト、セミブ
ローンアスファルト、ゴム変性アスファルト、これらの
2種以上の混合アスファルト等任意のものが使用できる
が、瀝青質物の使用は必ずしも必須ではなく、鋼板密着
性、コストその他の問題が解決されれば、高剛性という
点からはむしろ瀝青質物は配合されない方が良い。
【0010】瀝青質物とポリブタジエンの重量混合割合
は瀝青質物0〜0.5に対してポリブタジエン0.5〜
1.0であることを必須とする。瀝青質物が0.5を超
えると制振材の高剛性が得られなくなり、ポリブタジエ
ンが0.5未満の場合、充分な耐熱性が得られず、充分
な高剛性が得られない虞れがある。
【0011】本発明に使用できる充填材としては、炭酸
カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレー等の顔料類
を含む粉状充填材、ウール等の動物性、故紙等の植物
性、合成繊維性、ガラス等の鉱物性を原料とする各種繊
維性充填材が任意に使用できる。マイカ、グラファイ
ト、雲母等のリン片状充填材の使用は制振性の向上に役
立ち好ましい。プラスチックバルーン、ガラスバルー
ン、シリカバルーン、シラスバルーン等の中空状充填材
の使用は制振材の軽量化に寄与し好ましい。カーボンブ
ラック等の着色顔料も適宜使用可能である。
【0012】ホットメルト接着剤は、主成分に熱可塑性
合成ポリマーを含有し、これに改質剤としてワックス
類、可塑剤、粘着付与剤、酸化防止剤、充填材等を適宜
配合してなる100%固形分の接着剤である。使用され
る熱可塑性合成ポリマーとしてはエチルセルロース、酢
酸ビニル樹脂及びその誘導体、ポリエチレン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、ブチルメタクリル樹脂、ポリス
チレン及び共重合体、ポリイソブチレン、石油樹脂、ポ
リプロピレン、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等が
使用されている。
【0013】ホットメルト接着剤は溶剤を全く含まない
ため無毒で作業上安全であり、また乾燥装置を必要とし
ない、固化時間が短く接着強さの立上りが速い、100
%固形分のためほとんど収縮しない、貯蔵期間が無限で
ある等の優れた特性のため、包装工業を始めとして広く
利用されており、特に不浸透性表面、例えばプラスチッ
クフィルム、金属箔の接着に有利である。
【0014】ホットメルト接着剤を塗布する際には、専
用のアプリケーターによってホットメルト接着剤が塗布
できる温度にまで加熱されて塗布されるが、常温に冷却
すると同時に固化する。しかし加熱されれば熱再活性化
して再び接着性能を有する。
【0015】本発明において使用できるホットメルト接
着剤としては、20℃におけるJIS K6301に規
程されるスプリング式硬さ試験による硬度が50〜98
及び弾性率が105〜1011dyne/cm2であること
を必須とする。硬度50未満であると、夏期など気温の
高い時には常温で接着性が発現する虞れがあり、このよ
うな場合接着剤を塗布した制振材を積み重ねて保管、輸
送する際に互いに接着してしまう、いわゆるブロッキン
グ現象を発生するという不具合がある。また、硬度98
を超えるとホットメルト接着剤による接着剤層が割れや
すくなり、好ましくない上に、制振材への充分な接着性
が発揮されずに制振性が向上しない虞れがある。また、
ホットメルト接着剤の常温における弾性率の値は制振材
の弾性率に近いものが制振性の向上に有利である。すな
わちホットメルト接着剤自身の常温における弾性率は1
5〜1011dyne/cm2のものが好ましく、109
〜1010dyne/cm2のものが特に好ましい。105
dyne/cm2未満の弾性率であると制振材の接着層
としては軟質にすぎて、制振性が低下する虞れがある。
また、1011dyne/cm2を超えた弾性率の場合に
は逆に硬質にすぎて、被制振面で発生した振動エネルギ
ーを熱エネルギーに変換する歪が発生せず、やはり制振
性が発揮されない虞れがある。
【0016】ホットメルト接着剤の制振材への塗布量
は、0.1〜0.4kg/m2が好ましい。0.1kg
/m2未満であると、充分な密着性が得られず、0.4
kg/m2を超えて塗布しても塗布量に比例した密着性
の向上は得られず、コスト的にはむしろ不利である。
【0017】本発明の制振材にポリブタジエンの他のゴ
ム成分、あるいは合成樹脂成分を添加することはなんら
妨げない。ゴム成分としては、天然ゴムやスチレン−ブ
タジエンゴム、ブチルゴム、ネオプレンゴム、アクリル
ニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム等の合成
ゴム、再生ゴム等より適宜選択して使用できる。樹脂成
分としては石油樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等から適宜選択して使用
できる。
【0018】制振材に柔軟性を与えるため、プロセスオ
イル、DOP、DBP等の可塑剤を使用することも可能
である。
【0019】ポリブタジエンを架橋硬化させるために適
量の硫黄、過酸化物を硬化剤として配合することは必要
である。硫黄を配合した場合には、チウラム類、チアゾ
ール等の加硫促進剤をさらに加えることが望ましい。過
酸化物としてはジクミルパーオキサイド、TBPB、
1,1ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン等が使用できる。
【0020】その他に使用できる添加剤としては、水分
を吸収することによって制振材のフクレを防止する生石
灰、制振材を加熱融着させる時の熱を利用して発泡させ
るためのジアゾアミノベンゾール、アゾイソブチルニト
リル、ベンゾールスルホヒドラジド等の発泡剤、ユリア
及びその誘導体と熱硬化性樹脂等の発泡助剤等が挙げら
れる。なお、発泡剤を配合する場合には、発泡剤の分解
温度以下の温度で混合することが必要である。
【0021】本発明になる車両用耐熱制振材を製造する
には、瀝青質物を加熱溶融し、これにポリブタジエンを
混合させ、その他の各種充填材、添加剤を添加混合して
分散混練する。従来公知のオープンニーダー、真空ニー
ダー、アトライター、羽根付き高速撹拌器、2本あるい
は3本ロール等の混合分散機が使用できる。混合された
配合物をカレンダーロールによりシート状に加工し一定
の厚さとする。さらには車両の施工部に合わせて必要な
形状に裁断する。制振材に専用のアプリケーターにより
適正量のホットメルト接着剤を塗布し、常温に冷却して
複層制振材とする。
【0022】制振材にホットメルト接着剤を塗布する
時、融着面全面にホットメルト接着剤を塗布すると、気
泡が発生した場合制振材にフクレが生じ、これは後工程
取付け部品の支障となり、また制振性が低下してしま
う。かかる事態を未然に防止するためには、制振材の融
着面全面にホットメルト接着剤を塗布せず、幅5〜10
0mmで塗布し、塗布する間隔を5〜30mmとして帯
状に塗布することにより、制振材の全融着面の50〜9
5%を塗布面積とする。好ましくは、幅20〜60m
m、間隔5〜20mmであり、より好ましくは幅30〜
50mm、間隔5〜10mmである。
【0023】
【実施例】本発明の理解に供するため、以下に実施例を
記載する。いうまでもなく、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。
【0024】
【実施例1】ストレートアスファルト(出光石油化学社
製)10重量部、ポリブタジエン=1,2結合体90重
量%含有、平均分子量11万、結晶化度20%(日本合
成ゴム社製)20重量部、沈降性炭酸カルシウム(丸尾
カルシウム社製)50重量部、硫黄1重量部、チアゾー
ル0.2重量部を加熱可能な真空ニーダーにて溶融混合
し、カレンダーロールにて2mmの厚さの制振材とし、
これに酢酸ビニル系ホットメルト接着剤を専用アプリケ
ーターにて塗布幅30mm、未塗布幅6mmのピッチで
0.3kg/m2塗布し、常温に冷却して制振材1とな
した。
【0025】
【実施例2】ポリブタジエン=1,2結合体90重量%
含有、平均分子量11万、結晶化度20%(日本合成ゴ
ム社製)30重量部、沈降性炭酸カルシウム(丸尾カル
シウム社製)50重量部、硫黄1重量部、チアゾール
0.2重量部を加熱可能な真空ニーダーにて溶融混合
し、カレンダーロールにて2mmの厚さの制振材とし、
これに酢酸ビニル系ホットメルト接着剤を専用アプリケ
ーターにて塗布幅30mm、未塗布幅6mmのピッチで
0.3kg/m2塗布し、常温に冷却して制振材2とな
した。
【0026】
【比較例】ブローンアスファルト(出光石油化学社製)
30重量部、沈降性炭酸カルシウム(丸尾カルシウム社
製)50重量部、マイカ5重量部を加熱可能な真空ニー
ダーにて溶融混合し、カレンダーロールにて2.5mm
の厚さの制振材3となした。
【0027】
【試験方法】
(1)耐熱性評価試験 制振材1〜制振材3を0.8mm厚さのダル鋼板に載置
して、140℃で30分加熱し、鋼板に熱融着させた。
これを室温まで冷却し、制振材の上に布を敷き、500
gの荷重をかけて所定の温度条件にて加熱し、荷重を取
り除いて放冷した後布を剥がして布への汚染度を観察す
る。
【0028】(2)制振性試験 耐熱性試験と同様に140℃で30分加熱融着させ、室
温まで冷却したものを試験片として、共振法(日本音響
材料協会出版「騒音対策ハンドブック」438頁を参
照)により、20℃、40℃、60℃の各温度における
損失係数ηを求めた。ηは、この値が大きいほど制振効
果が高く、0.05以上であれば制振効果があるとされ
ている。
【0029】(3)曲げ剛性比試験 耐熱性試験と同様に140℃で30分加熱融着させ、室
温まで冷却したものを試験片として、共振法(日本音響
材料協会出版「騒音対策ハンドブック」438頁を参
照)により、20℃、40℃、60℃の各温度における
2次共振周波数fを求め、 B0 :基板(0.8mm鋼板)の曲げ剛性 B :基板+制振材の曲げ剛性 としたとき 曲げ剛性比B0/Bは B0/B=(f/f02(m0+m/m0)により求めら
れる。 ただし、 f :基板+制振材2次共振周波数 f0 :基板の2次共振周波数 m :制振材の面重量 m0 :基板の面重量 とする。
【0030】
【結果】
【0031】
【0032】
【0033】
【発明の効果】本発明になる車両用耐熱制振材は、従来
の瀝青質を主成分とする制振材に比較して著しく優れた
耐熱性を示した。この制振材は従来高温がかかるために
熱軟化して制振性が低下し、またカーペット等を汚染す
る虞れのある場所にも使用することができ、内装材の汚
染防止となるばかりでなく、従来の制振材より各温度域
において制振性能、曲げ剛性比において優れており、車
両の制振に大きく貢献できる。さらに車両鋼板の剛性の
向上は、自動車の操縦性に良好な影響を与える。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 瀝青質を主成分とする熱融着型の制振材
    において、瀝青質物、ポリブタジエン、充填材を含み、
    瀝青質物:ポリブタジエンの重量混合割合が0:100
    〜50:50であり、ポリブタジエンが1,2結合体を
    90重量%以上含み平均分子量10万〜20万、結晶化
    度10〜40%であり、該制振材に20℃におけるJI
    S K6301に規程されるスプリング式硬さ試験によ
    る硬度が50〜98及び弾性率が105〜1011dyn
    e/cm2であるホットメルト接着剤を塗布してなるこ
    とを特徴とする複層耐熱制振材。
  2. 【請求項2】 鋼板への融着面へホットメルト接着剤を
    5〜100mmの幅で帯状に、5〜30mmの間隔で、
    制振材の全融着面の80〜90%を塗布してなることを
    特徴とする請求項1の複層耐熱制振材。
JP20732391A 1991-07-25 1991-07-25 複層耐熱制振材 Expired - Lifetime JPH0679840B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5800888A (en) * 1995-02-08 1998-09-01 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Heat bonded type vibration-damping resin for structural member vibration-damping structure
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