JPH05243642A - 金属蒸気レーザー装置 - Google Patents
金属蒸気レーザー装置Info
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- JPH05243642A JPH05243642A JP4490492A JP4490492A JPH05243642A JP H05243642 A JPH05243642 A JP H05243642A JP 4490492 A JP4490492 A JP 4490492A JP 4490492 A JP4490492 A JP 4490492A JP H05243642 A JPH05243642 A JP H05243642A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 電圧が印加される1組の電極(端部電極21
a、21b及び中央電極22a、22b)と、1組の電
極の間に配置され、内部で放電が生じる管部(内管23
a、23b、外管24a、24b及び断熱材25a、2
5b)と、管部の外側に配置され、放電の結果として生
じるレーザー光を取り出すための窓38a、38bとを
備えた金属レーザー装置において、窓38a、38bを
管部から離して支持する窓フランジ39a、39bを備
えたことを特徴としている。 【効果】 内管23a、23bの温度の均一化を図るこ
とによってレーザー出力を上げることができるという効
果がある。
a、21b及び中央電極22a、22b)と、1組の電
極の間に配置され、内部で放電が生じる管部(内管23
a、23b、外管24a、24b及び断熱材25a、2
5b)と、管部の外側に配置され、放電の結果として生
じるレーザー光を取り出すための窓38a、38bとを
備えた金属レーザー装置において、窓38a、38bを
管部から離して支持する窓フランジ39a、39bを備
えたことを特徴としている。 【効果】 内管23a、23bの温度の均一化を図るこ
とによってレーザー出力を上げることができるという効
果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放電によって加熱す
ることにより、金属媒体を気化及び励起させてレーザー
出力を得る金属レーザー装置、特に、内管の温度の均一
化を図ることができる金属レーザー装置に関するもので
ある。
ることにより、金属媒体を気化及び励起させてレーザー
出力を得る金属レーザー装置、特に、内管の温度の均一
化を図ることができる金属レーザー装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図10は、特開昭63−141381号
公報に示された従来の金属レーザー装置を示す模式図で
ある。図10において、1は負の電圧が印加される陰
極、2は正の電圧が印加される陽極、3、4は陰極1、
陽極2に電圧を印加するための陰極端子、陽極端子、5
は内部で放電が生じる円筒状の内管、6は内管5からの
径方向への熱損失を抑制するための断熱材、7は陰極
1、陽極2、内管5及び断熱材6等を内部に収納する容
器、8、9は容器7の両端に設けられレーザー光を取り
出すための窓、10は容器7を取り囲むように配置され
内部が真空に保たれる金属外管である。11は内管5内
に配置され金属蒸気を生成するための金属媒体であり、
銅ペレット等の固形のものである。12は金属外管10
内に配置された断熱層であり、容器7からの熱損失を抑
制するためのものである。
公報に示された従来の金属レーザー装置を示す模式図で
ある。図10において、1は負の電圧が印加される陰
極、2は正の電圧が印加される陽極、3、4は陰極1、
陽極2に電圧を印加するための陰極端子、陽極端子、5
は内部で放電が生じる円筒状の内管、6は内管5からの
径方向への熱損失を抑制するための断熱材、7は陰極
1、陽極2、内管5及び断熱材6等を内部に収納する容
器、8、9は容器7の両端に設けられレーザー光を取り
出すための窓、10は容器7を取り囲むように配置され
内部が真空に保たれる金属外管である。11は内管5内
に配置され金属蒸気を生成するための金属媒体であり、
銅ペレット等の固形のものである。12は金属外管10
内に配置された断熱層であり、容器7からの熱損失を抑
制するためのものである。
【0003】次に、図10に示した従来の金属レーザー
装置の動作について説明する。陰極端子3及び陽極端子
4に電圧が印加されると、陰極1と陽極2との間にパル
ス放電が発生し、内管5内に放電が生じる。この放電の
結果として生じる熱は、内管5に伝導し、断熱材6、断
熱層12、及び金属外管10内の真空層の効果によって
内管5の外部には逃げないので、内管5の温度が上昇す
る。このため、内管5内に配置されている金属媒体11
が熔融し、レーザー発振が起こるために必要な銅蒸気等
の金属蒸気が発生する。この状態で陰極端子3及び陽極
端子4にパルス電圧を印加すると金属蒸気が励起されて
反転分布が起こり、レーザー発振が開始されて、両端の
窓8、9を通してレーザー光が取り出される。
装置の動作について説明する。陰極端子3及び陽極端子
4に電圧が印加されると、陰極1と陽極2との間にパル
ス放電が発生し、内管5内に放電が生じる。この放電の
結果として生じる熱は、内管5に伝導し、断熱材6、断
熱層12、及び金属外管10内の真空層の効果によって
内管5の外部には逃げないので、内管5の温度が上昇す
る。このため、内管5内に配置されている金属媒体11
が熔融し、レーザー発振が起こるために必要な銅蒸気等
の金属蒸気が発生する。この状態で陰極端子3及び陽極
端子4にパルス電圧を印加すると金属蒸気が励起されて
反転分布が起こり、レーザー発振が開始されて、両端の
窓8、9を通してレーザー光が取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属レーザー装
置は、以上のように構成されており、内管5の端部の直
ぐ外側に窓8、9が配置され、窓8、9の外表面は外気
に触れているので、内管5の温度は中央部で高く端部で
低くなって不均一となり、このためレーザー出力を上げ
るのが困難であるという課題があった。また、温度が不
均一になったままの状態で、レーザー出力を大きくする
ために内管5の温度を上げると、内管5の中央部が異常
に高温となって内管5が破損してしまうという課題もあ
った。
置は、以上のように構成されており、内管5の端部の直
ぐ外側に窓8、9が配置され、窓8、9の外表面は外気
に触れているので、内管5の温度は中央部で高く端部で
低くなって不均一となり、このためレーザー出力を上げ
るのが困難であるという課題があった。また、温度が不
均一になったままの状態で、レーザー出力を大きくする
ために内管5の温度を上げると、内管5の中央部が異常
に高温となって内管5が破損してしまうという課題もあ
った。
【0005】一方、内管5の温度の均一化が達成された
場合には、内管5の端部が高温になるため、内管5内の
気密を保持するためのシール部材(図示せず)の周辺は
高温になる。このため、シール部材が劣化または焼損し
て運転時間や装置寿命が短くなるという課題もあった。
場合には、内管5の端部が高温になるため、内管5内の
気密を保持するためのシール部材(図示せず)の周辺は
高温になる。このため、シール部材が劣化または焼損し
て運転時間や装置寿命が短くなるという課題もあった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、内管の温度の均一化を図ること
によってレーザー出力を上げることができ、また、シー
ル部材が劣化、焼損しないようにして、運転時間及び装
置寿命を長くできる金属レーザー装置を得ることを目的
とする。
ためになされたもので、内管の温度の均一化を図ること
によってレーザー出力を上げることができ、また、シー
ル部材が劣化、焼損しないようにして、運転時間及び装
置寿命を長くできる金属レーザー装置を得ることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る金属レーザー装置は、窓を管部から離して支持する窓
フランジを備えたものである。
る金属レーザー装置は、窓を管部から離して支持する窓
フランジを備えたものである。
【0008】この発明の請求項2に係る金属レーザー装
置は、請求項1の手段に加え、窓フランジの内側に突起
物が設けられているものである。
置は、請求項1の手段に加え、窓フランジの内側に突起
物が設けられているものである。
【0009】この発明の請求項3に係る金属レーザー装
置は、請求項1の手段に加え、窓フランジの内周面に傾
斜が付けられており、窓寄りの断面の方が管部寄りの断
面よりも小さくなっているものである。
置は、請求項1の手段に加え、窓フランジの内周面に傾
斜が付けられており、窓寄りの断面の方が管部寄りの断
面よりも小さくなっているものである。
【0010】この発明の請求項4に係る金属レーザー装
置は、熱伝導率の高い材料で製作されるとともに管部に
接触する接触片をシール部材の近傍に設けたものであ
る。
置は、熱伝導率の高い材料で製作されるとともに管部に
接触する接触片をシール部材の近傍に設けたものであ
る。
【0011】この発明の請求項5に係る金属レーザー装
置は、断熱材が長手方向に沿って中央部は薄く端部は厚
くされているものである。
置は、断熱材が長手方向に沿って中央部は薄く端部は厚
くされているものである。
【0012】
【作用】この発明の請求項1に係る金属レーザー装置に
おいては、外気に触れる窓を窓フランジによって内管か
ら離して支持することにより、内管の温度を均一化す
る。
おいては、外気に触れる窓を窓フランジによって内管か
ら離して支持することにより、内管の温度を均一化す
る。
【0013】この発明の請求項2に係る金属レーザー装
置においては、さらに、内管から入射するイオンや熱電
子は突起物によって反射されて内管の方に戻されるよう
になり、内管の温度がより均一化する。
置においては、さらに、内管から入射するイオンや熱電
子は突起物によって反射されて内管の方に戻されるよう
になり、内管の温度がより均一化する。
【0014】この発明の請求項3に係る金属レーザー装
置においては、さらに、内管から入射するイオンや熱電
子のうち傾斜部分によって反射されたものは、内管の方
に戻されるものが多くなり、内管の温度をより均一化す
る。
置においては、さらに、内管から入射するイオンや熱電
子のうち傾斜部分によって反射されたものは、内管の方
に戻されるものが多くなり、内管の温度をより均一化す
る。
【0015】この発明の請求項4に係る金属レーザー装
置においては、シール部材近傍の管部の熱を接触片によ
って放出させることによりシール部材近傍の温度を下
げ、シール部材が劣化、焼損しないようにする。
置においては、シール部材近傍の管部の熱を接触片によ
って放出させることによりシール部材近傍の温度を下
げ、シール部材が劣化、焼損しないようにする。
【0016】この発明の請求項5に係る金属レーザー装
置においては、端部が厚くされた断熱材によって、内管
の端部の温度が下がらないようにする。
置においては、端部が厚くされた断熱材によって、内管
の端部の温度が下がらないようにする。
【0017】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の実施例1を示す
断面図である。実施例1の装置の各部品は図中の一点鎖
線を中心線とする回転対称型になっており、図1では中
心線の下側は省略されている。図1において、11a、
11bは前述の金属媒体11と同様の金属媒体である。
21a、21bは陰極1に相当する端部電極、22a、
22bは陽極2に相当する中央電極であり、放電は端部
電極21aと中央電極22aとの間、及び端部電極21
bと中央電極22bとの間で発生する。中央電極22
a、22bは一体にされている。また、端部電極21a
付近の拡大図を図2に、中央電極22a、22b付近の
拡大図を図3に示す。
断面図である。実施例1の装置の各部品は図中の一点鎖
線を中心線とする回転対称型になっており、図1では中
心線の下側は省略されている。図1において、11a、
11bは前述の金属媒体11と同様の金属媒体である。
21a、21bは陰極1に相当する端部電極、22a、
22bは陽極2に相当する中央電極であり、放電は端部
電極21aと中央電極22aとの間、及び端部電極21
bと中央電極22bとの間で発生する。中央電極22
a、22bは一体にされている。また、端部電極21a
付近の拡大図を図2に、中央電極22a、22b付近の
拡大図を図3に示す。
【0018】23a、23bは端部電極21a、21b
と中央電極22a、22bとの間に配置され、内部が気
密に保たれてそこで放電が生じる内管、24a、24b
は内管23a、23bの外側にこれを包むように配置さ
れる外管、25a、25bは内管23a、23bと外管
24a、24bとの間に設けられた断熱材である。内管
23a、23b、外管24a、24b及び断熱材25
a、25bによって管部が構成される。
と中央電極22a、22bとの間に配置され、内部が気
密に保たれてそこで放電が生じる内管、24a、24b
は内管23a、23bの外側にこれを包むように配置さ
れる外管、25a、25bは内管23a、23bと外管
24a、24bとの間に設けられた断熱材である。内管
23a、23b、外管24a、24b及び断熱材25
a、25bによって管部が構成される。
【0019】26a、26bは端部電極21a、21b
を冷却する冷却片、27a、27bは中央電極22a、
22bを冷却するための冷却片、28a〜30a、28
b〜30bは管部を冷却するための冷却片である。冷却
片26a〜30a、26b〜30bはアルミニウム等か
ら製作され、内部には水冷溝dが形成されている。冷却
片26a〜30a、26b〜30bの熱は、冷却溝dを
流れる水の顕熱、及び熱伝導によって放熱される。31
a、31bは水冷片26a、26bと水冷片29a、2
9bとの間を接続して端部電極21a、21bとアース
との間を絶縁する絶縁片、32a、32bは水冷片27
a、27bと水冷片30a、30bとの間を接続して中
央電極22a、22bとアースとの間を絶縁する絶縁片
である。
を冷却する冷却片、27a、27bは中央電極22a、
22bを冷却するための冷却片、28a〜30a、28
b〜30bは管部を冷却するための冷却片である。冷却
片26a〜30a、26b〜30bはアルミニウム等か
ら製作され、内部には水冷溝dが形成されている。冷却
片26a〜30a、26b〜30bの熱は、冷却溝dを
流れる水の顕熱、及び熱伝導によって放熱される。31
a、31bは水冷片26a、26bと水冷片29a、2
9bとの間を接続して端部電極21a、21bとアース
との間を絶縁する絶縁片、32a、32bは水冷片27
a、27bと水冷片30a、30bとの間を接続して中
央電極22a、22bとアースとの間を絶縁する絶縁片
である。
【0020】33a、33bは外管24a、24bに接
触するように水冷片26a、26bに取り付けられ、真
空層35a、35b及び内管23a、23bの内部の気
密を保つためのシール部材であるOリング、34a、3
4bは同様のOリングである。真空層35a、35bは
端部電極21a、21b及び中央電極22a、22bと
アースとの間の絶縁に寄与している。36a、36bは
外管24a、24bに接触するようにOリング33a、
33bの近傍に配置され熱伝導率の高い材料で製作され
た接触片、37a、37bは同様の接触片、38a、3
8bは内管23a、23bの内部で生じる放電の結果と
して発生するレーザー光を取り出すための窓、39a、
39bは窓38a、38bを内管23a、23bから離
して支持する窓フランジである。窓フランジ39a、3
9bにも水冷溝dが形成されている。40a、40bは
窓フランジ39a、39bの内側に設けられた突起物で
ある。
触するように水冷片26a、26bに取り付けられ、真
空層35a、35b及び内管23a、23bの内部の気
密を保つためのシール部材であるOリング、34a、3
4bは同様のOリングである。真空層35a、35bは
端部電極21a、21b及び中央電極22a、22bと
アースとの間の絶縁に寄与している。36a、36bは
外管24a、24bに接触するようにOリング33a、
33bの近傍に配置され熱伝導率の高い材料で製作され
た接触片、37a、37bは同様の接触片、38a、3
8bは内管23a、23bの内部で生じる放電の結果と
して発生するレーザー光を取り出すための窓、39a、
39bは窓38a、38bを内管23a、23bから離
して支持する窓フランジである。窓フランジ39a、3
9bにも水冷溝dが形成されている。40a、40bは
窓フランジ39a、39bの内側に設けられた突起物で
ある。
【0021】次に、図1に示したこの発明の実施例1の
動作について説明する。従来の場合と同様に、端部電極
21a、21bと中央電極22a、22bとの間に電圧
が印加されると、内管23a、23b内に放電が生じ
る。この放電の結果として生じた熱は、内管23a、2
3bに伝導し、断熱材25a、25b、及び真空層35
a、35bの効果によって内管23a、23bの外部に
は逃げないので、内管23a、23bの温度が上昇す
る。このため、内管23a、23b内に配置されている
金属媒体11a、11bが熔融し、レーザー発振が起こ
るために必要な金属蒸気が発生する。この状態で端部電
極21a、21b及び中央電極22a、22bに電圧を
印加すると金属蒸気が励起されて反転分布が起こり、レ
ーザー発振が開始されて、両端の窓38a、38bを通
してレーザー光が取り出される。
動作について説明する。従来の場合と同様に、端部電極
21a、21bと中央電極22a、22bとの間に電圧
が印加されると、内管23a、23b内に放電が生じ
る。この放電の結果として生じた熱は、内管23a、2
3bに伝導し、断熱材25a、25b、及び真空層35
a、35bの効果によって内管23a、23bの外部に
は逃げないので、内管23a、23bの温度が上昇す
る。このため、内管23a、23b内に配置されている
金属媒体11a、11bが熔融し、レーザー発振が起こ
るために必要な金属蒸気が発生する。この状態で端部電
極21a、21b及び中央電極22a、22bに電圧を
印加すると金属蒸気が励起されて反転分布が起こり、レ
ーザー発振が開始されて、両端の窓38a、38bを通
してレーザー光が取り出される。
【0022】ところで、窓38a、38bの外表面は外
気に触れているため、窓38a、38bは低温になって
いる。そこで、図1に示したように実施例1では、窓3
8a、38bを、窓フランジ39a、39bによって内
管23a、23bから離して支持することにより、低温
の窓38a、38bが内管23a、23bの端部の温度
を下げるのを防止している。図4は、窓フランジ39
a、39bが有る場合と無い場合における、内管23
a、23bの温度を示す説明図であり、横軸は内管23
a、23bの軸方向距離zを示している。縦軸は、内管
23a、23bの温度の外気温からの上昇値△θを、内
管23a、23bの最高温度値を100%として示した
ものである。zmaxは、内管23a、23bが最高温度
値をとる位置の内管軸方向距離zの値である。また、α
1、α2は窓フランジ39a、39bが有る場合のデータ
を、α3は窓フランジ39a、39bが無い場合のデー
タを示している。この説明図より、窓フランジ39a、
39bが有る場合(α1、α2)の内管23a、23bの
温度の端部における下がり方は、無い場合(α3)に比
べて緩やかになっていることが容易にわかる。
気に触れているため、窓38a、38bは低温になって
いる。そこで、図1に示したように実施例1では、窓3
8a、38bを、窓フランジ39a、39bによって内
管23a、23bから離して支持することにより、低温
の窓38a、38bが内管23a、23bの端部の温度
を下げるのを防止している。図4は、窓フランジ39
a、39bが有る場合と無い場合における、内管23
a、23bの温度を示す説明図であり、横軸は内管23
a、23bの軸方向距離zを示している。縦軸は、内管
23a、23bの温度の外気温からの上昇値△θを、内
管23a、23bの最高温度値を100%として示した
ものである。zmaxは、内管23a、23bが最高温度
値をとる位置の内管軸方向距離zの値である。また、α
1、α2は窓フランジ39a、39bが有る場合のデータ
を、α3は窓フランジ39a、39bが無い場合のデー
タを示している。この説明図より、窓フランジ39a、
39bが有る場合(α1、α2)の内管23a、23bの
温度の端部における下がり方は、無い場合(α3)に比
べて緩やかになっていることが容易にわかる。
【0023】また、α1とα2の違いは、図4(b)に示し
た断熱材25a、25bの加工部41の有無によって生
じたものである。加工部41は、断熱材25a、25b
の端部電極21a、21b寄りの端部から除去されるも
のである。加工部41を除去することにより、断熱材2
5a、25bの長手方向に沿って中央部を薄く端部を厚
くすることができる。この場合(α2)の、内管23
a、23bの温度の端部における下がり方は、加工部4
1を除去せずに均一の厚さにした場合(α1)に比べて
緩やかになっている。なお、加工部42は、端部電極2
1a、21bとの干渉を避けるためのものである。
た断熱材25a、25bの加工部41の有無によって生
じたものである。加工部41は、断熱材25a、25b
の端部電極21a、21b寄りの端部から除去されるも
のである。加工部41を除去することにより、断熱材2
5a、25bの長手方向に沿って中央部を薄く端部を厚
くすることができる。この場合(α2)の、内管23
a、23bの温度の端部における下がり方は、加工部4
1を除去せずに均一の厚さにした場合(α1)に比べて
緩やかになっている。なお、加工部42は、端部電極2
1a、21bとの干渉を避けるためのものである。
【0024】窓フランジ39a、39bや加工部41の
効果によって内管23a、23bの温度が均一化するに
従い、Oリング33a、33b、34a、34bの近傍
の温度は上昇し、Oリング限界温度(約200℃)を越
える場合が起こる。このような状態では、レーザー出力
は大きくなるが、Oリング33a、33b、34a、3
4bの寿命が短くなって装置の運転可能時間が短くな
る。さらに、Oリング33a、33b、34a、34b
が焼損し、装置が機能しなくなることもあり得る。これ
らの課題を解消するためには、従来行われていたOリン
グ33a、33b、34a、34bの冷却方法(水冷片
26a、26b、27a、27bへの熱伝導、外管24
a、24bから真空層35a、35bへの輻射、及び内
管21a、21b内のガスを介する熱伝導)だけでは、
熱抵抗が高過ぎてOリング限界温度以下に抑えることが
できない。
効果によって内管23a、23bの温度が均一化するに
従い、Oリング33a、33b、34a、34bの近傍
の温度は上昇し、Oリング限界温度(約200℃)を越
える場合が起こる。このような状態では、レーザー出力
は大きくなるが、Oリング33a、33b、34a、3
4bの寿命が短くなって装置の運転可能時間が短くな
る。さらに、Oリング33a、33b、34a、34b
が焼損し、装置が機能しなくなることもあり得る。これ
らの課題を解消するためには、従来行われていたOリン
グ33a、33b、34a、34bの冷却方法(水冷片
26a、26b、27a、27bへの熱伝導、外管24
a、24bから真空層35a、35bへの輻射、及び内
管21a、21b内のガスを介する熱伝導)だけでは、
熱抵抗が高過ぎてOリング限界温度以下に抑えることが
できない。
【0025】そこで、図1に示したように実施例1で
は、Oリング33a、33b及びOリング34a、34
bの両側に近接させて、接触片36a、36b及び接触
片37a、37bを設置することにより、Oリング33
a、33b、34a、34bの温度を抑えている。接触
片36a、36b、37a、37bは、図5に示すよう
な断面を有し、一端がビス43によって水冷片26a、
26b、27a、27bに取り付けられ、他端が外管2
4a、24bに圧接力Fで接触している。圧接力Fは、
接触片36a、36b、37a、37bの形状及び材料
(しんちゅう等の弾性材料)によるものである。このよ
うに、外管24a、24bは接触片36a、36b、3
7a、37bと接触した状態で自由に摺動できるように
されているため、外管24a、24bが熱膨張して中心
軸方向に伸びても問題ない。
は、Oリング33a、33b及びOリング34a、34
bの両側に近接させて、接触片36a、36b及び接触
片37a、37bを設置することにより、Oリング33
a、33b、34a、34bの温度を抑えている。接触
片36a、36b、37a、37bは、図5に示すよう
な断面を有し、一端がビス43によって水冷片26a、
26b、27a、27bに取り付けられ、他端が外管2
4a、24bに圧接力Fで接触している。圧接力Fは、
接触片36a、36b、37a、37bの形状及び材料
(しんちゅう等の弾性材料)によるものである。このよ
うに、外管24a、24bは接触片36a、36b、3
7a、37bと接触した状態で自由に摺動できるように
されているため、外管24a、24bが熱膨張して中心
軸方向に伸びても問題ない。
【0026】図6は、円環状の接触片36a、36b、
37a、37bの展開図であり、Wは円周長である。4
4は外管24a、24bに接触する接触子、45はビス
43が通り複数個設けられたビス穴である。接触子44
が図示のように分割されるとともに、接触片36a、3
6b、37a、37bの高さsは、外管24a、24b
と水冷片26a、26b、27a、27bとの隙間の距
離t(図5参照)に比べて若干大きくされているので、
適当な圧接力Fを生じさせることができる。接触子44
の分割数、厚さ等を変化させることによって、外管24
a、24bと水冷片26a、26b、27a、27bと
の間の熱抵抗を変化させることができ、その結果、Oリ
ング33a、33b、34a、34bと接触する外管2
4a、24bの温度を任意に調節することができる。
37a、37bの展開図であり、Wは円周長である。4
4は外管24a、24bに接触する接触子、45はビス
43が通り複数個設けられたビス穴である。接触子44
が図示のように分割されるとともに、接触片36a、3
6b、37a、37bの高さsは、外管24a、24b
と水冷片26a、26b、27a、27bとの隙間の距
離t(図5参照)に比べて若干大きくされているので、
適当な圧接力Fを生じさせることができる。接触子44
の分割数、厚さ等を変化させることによって、外管24
a、24bと水冷片26a、26b、27a、27bと
の間の熱抵抗を変化させることができ、その結果、Oリ
ング33a、33b、34a、34bと接触する外管2
4a、24bの温度を任意に調節することができる。
【0027】図7は、接触片36a、36b(端部電極
21a、21b寄りの接触片)が有る場合と無い場合に
おける、内管23a、23b及び外管24a、24bの
温度を示す説明図であり、横軸は内管23a、23b及
び外管24a、24bの軸方向距離zを示している。縦
軸は、内管23a、23b及び外管24a、24bの温
度の外気温からの上昇値△θを、内管23a、23bの
最高温度値を100%として示したものである。zoは
Oリング33a、33bの位置におけるzの値、zmax
は、内管23a、23bが最高温度値をとる位置のzの
値、θoはOリング限界温度におけるθの値である。ま
た、β1は接触片36a、36bが無い場合の内管23
a、23bのデータを、β2は接触片36a、36bが
有る場合の内管23a、23bのデータを、β3は接触
片36a、36bが無い場合の外管24a、24bのデ
ータを、β4は接触片36a、36bが有る場合の外管
24a、24bのデータを示している。
21a、21b寄りの接触片)が有る場合と無い場合に
おける、内管23a、23b及び外管24a、24bの
温度を示す説明図であり、横軸は内管23a、23b及
び外管24a、24bの軸方向距離zを示している。縦
軸は、内管23a、23b及び外管24a、24bの温
度の外気温からの上昇値△θを、内管23a、23bの
最高温度値を100%として示したものである。zoは
Oリング33a、33bの位置におけるzの値、zmax
は、内管23a、23bが最高温度値をとる位置のzの
値、θoはOリング限界温度におけるθの値である。ま
た、β1は接触片36a、36bが無い場合の内管23
a、23bのデータを、β2は接触片36a、36bが
有る場合の内管23a、23bのデータを、β3は接触
片36a、36bが無い場合の外管24a、24bのデ
ータを、β4は接触片36a、36bが有る場合の外管
24a、24bのデータを示している。
【0028】この説明図より、接触片36a、36bを
設けた(β2、β4)ことによる温度低下の効果は、外管
24a、24bの方(β4)が内管23a、23b
(β2)より顕著であることが容易にわかる。特に、O
リング位置zoにおける外管24a、24bの温度は、
Oリング限界温度θo以下まで下がっている。
設けた(β2、β4)ことによる温度低下の効果は、外管
24a、24bの方(β4)が内管23a、23b
(β2)より顕著であることが容易にわかる。特に、O
リング位置zoにおける外管24a、24bの温度は、
Oリング限界温度θo以下まで下がっている。
【0029】図8は、接触片37a、37b(中央電極
22a、22b寄りの接触片)が有る場合における、内
管23a、23b、外管24a、24b、及び断熱材2
5a、25bの温度を示す説明図であり、横軸は内管2
3a、23b等の軸方向距離zを示している。縦軸は、
内管23a、23b等の温度の外気温からの上昇値△θ
を、内管23a、23bの最高温度値を100%として
示したものである。zmaxは、内管23a、23bが最
高温度値をとる位置のzの値である。また、γ1、γ2、
γ3は、接触片37a、37bが有る場合における、内
管23a、23bのデータ、断熱材25a、25bのデ
ータ、外管24a、24bのデータを示している。
22a、22b寄りの接触片)が有る場合における、内
管23a、23b、外管24a、24b、及び断熱材2
5a、25bの温度を示す説明図であり、横軸は内管2
3a、23b等の軸方向距離zを示している。縦軸は、
内管23a、23b等の温度の外気温からの上昇値△θ
を、内管23a、23bの最高温度値を100%として
示したものである。zmaxは、内管23a、23bが最
高温度値をとる位置のzの値である。また、γ1、γ2、
γ3は、接触片37a、37bが有る場合における、内
管23a、23bのデータ、断熱材25a、25bのデ
ータ、外管24a、24bのデータを示している。
【0030】この説明図より、接触片37a、37bを
設けることによって、外管24a、24bの温度が、O
リング34a、34bが配置される中央電極22a、2
2bの付近において、低下していることがわかる。
設けることによって、外管24a、24bの温度が、O
リング34a、34bが配置される中央電極22a、2
2bの付近において、低下していることがわかる。
【0031】ところで、実施例1の窓フランジ39a、
39bの内部には、突起物40a、40bが設けられて
いる(図1参照)。突起物40a、40bを設けた窓フ
ランジ39a、39bにおいては、突起物のない窓フラ
ンジ46(図9(a)参照)に比べて、内管23a、23
bの温度がより均一になる。これは、内管23a、23
bから入射するイオンや熱電子が、突起物40a、40
bによって反射されて内管23a、23bの方に戻さ
れ、内管23a、23bの端部の温度が上昇するためで
ある。
39bの内部には、突起物40a、40bが設けられて
いる(図1参照)。突起物40a、40bを設けた窓フ
ランジ39a、39bにおいては、突起物のない窓フラ
ンジ46(図9(a)参照)に比べて、内管23a、23
bの温度がより均一になる。これは、内管23a、23
bから入射するイオンや熱電子が、突起物40a、40
bによって反射されて内管23a、23bの方に戻さ
れ、内管23a、23bの端部の温度が上昇するためで
ある。
【0032】実施例2.また、図9(c)のように窓フラ
ンジ47の内周面50に傾斜を付け、窓寄りの断面48
の方が内管寄りの断面49よりも小さくすることによっ
ても、内管23a、23bの温度の均一化を促進するこ
とができる。これは、内管23a、23bから入射する
イオンや熱電子のうち内周面50によって反射されたも
のは、窓38a、38bに垂直に当たらなくなるため、
窓38a、38bを透過せずに内管23a、23bの方
に戻されるようになるためである。
ンジ47の内周面50に傾斜を付け、窓寄りの断面48
の方が内管寄りの断面49よりも小さくすることによっ
ても、内管23a、23bの温度の均一化を促進するこ
とができる。これは、内管23a、23bから入射する
イオンや熱電子のうち内周面50によって反射されたも
のは、窓38a、38bに垂直に当たらなくなるため、
窓38a、38bを透過せずに内管23a、23bの方
に戻されるようになるためである。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
る金属レーザー装置によれば、外気に触れる窓を管部か
ら離して支持する窓フランジを備えたので、内管の温度
の均一化を図ることによってレーザー出力を上げること
ができるという効果がある。
る金属レーザー装置によれば、外気に触れる窓を管部か
ら離して支持する窓フランジを備えたので、内管の温度
の均一化を図ることによってレーザー出力を上げること
ができるという効果がある。
【0034】この発明の請求項2に係る金属レーザー装
置によれば、請求項1の手段に加え、内管から入射する
イオンや熱電子が、窓フランジの内側に設けられた突起
物によって反射されて内管の方に戻されるようになるの
で、内管の温度の均一化が一層促進されて、レーザー出
力をさらに上げることができるという効果がある。
置によれば、請求項1の手段に加え、内管から入射する
イオンや熱電子が、窓フランジの内側に設けられた突起
物によって反射されて内管の方に戻されるようになるの
で、内管の温度の均一化が一層促進されて、レーザー出
力をさらに上げることができるという効果がある。
【0035】この発明の請求項3に係る金属レーザー装
置によれば、請求項1の手段に加え、内管から入射する
イオンや熱電子のうち傾斜した内周面によって反射され
たものは、内管の方に戻されるものが多くなるので、内
管の温度の均一化が一層促進されて、レーザー出力をさ
らに上げることができるという効果がある。
置によれば、請求項1の手段に加え、内管から入射する
イオンや熱電子のうち傾斜した内周面によって反射され
たものは、内管の方に戻されるものが多くなるので、内
管の温度の均一化が一層促進されて、レーザー出力をさ
らに上げることができるという効果がある。
【0036】この発明の請求項4に係る金属レーザー装
置によれば、熱伝導率の高い材料で製作されるとともに
管部に接触する接触片をシール部材の近傍に設けたの
で、シール部材近傍の熱を接触片によって放出させるこ
とにより、シール部材が劣化、焼損しないようにして、
運転時間及び装置寿命を長くできるという効果がある。
置によれば、熱伝導率の高い材料で製作されるとともに
管部に接触する接触片をシール部材の近傍に設けたの
で、シール部材近傍の熱を接触片によって放出させるこ
とにより、シール部材が劣化、焼損しないようにして、
運転時間及び装置寿命を長くできるという効果がある。
【0037】この発明の請求項5に係る金属レーザー装
置によれば、断熱材が長手方向に沿って中央部が薄く端
部は厚くされているので、内管の端部の温度が下がらな
いようにして内管の温度の均一化を図ることによりレー
ザー出力を上げることができるという効果がある。
置によれば、断熱材が長手方向に沿って中央部が薄く端
部は厚くされているので、内管の端部の温度が下がらな
いようにして内管の温度の均一化を図ることによりレー
ザー出力を上げることができるという効果がある。
【図1】この発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】端部電極付近の拡大図である。
【図3】中央電極付近の拡大図である。
【図4】(a)は内管の温度の説明図、(b)は断熱材の加
工部の構成図である。
工部の構成図である。
【図5】接触片の断面図である。
【図6】接触片の展開図である。
【図7】内管及び外管の温度の説明図である。
【図8】内管、外管及び断熱材の温度の説明図である。
【図9】種々の窓フランジの構成図である。
【図10】従来の金属レーザー装置を示す模式図であ
る。
る。
21a、21b 端部電極 22a、22b 中央電極 23a、23b 内管 24a、24b 外管 25a、25b 断熱材 33a、33b Oリング 34a、34b Oリング 36a、36b 接触片 37a、37b 接触片 38a、38b 窓 39a、39b 窓フランジ 40a、40b 突起物 41 加工部 46、47 窓フランジ 48 窓寄りの断面 49 内管寄りの断面 50 内周面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 金属蒸気レーザー装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放電によって加熱す
ることにより、金属媒体を気化及び励起させてレーザー
出力を得る金属蒸気レーザー装置、特に、内管の温度の
均一化を図ることができる金属蒸気レーザー装置に関す
るものである。
ることにより、金属媒体を気化及び励起させてレーザー
出力を得る金属蒸気レーザー装置、特に、内管の温度の
均一化を図ることができる金属蒸気レーザー装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、特開昭63−141381号公
報に示された従来の金属蒸気レーザー装置を示す模式図
である。図9において、1は負の電圧が印加される陰
極、2は正の電圧が印加される陽極、3、4は陰極1、
陽極2に電圧を印加するための陰極端子、陽極端子、5
は内部で放電が生じる円筒状の内管、6は内管5からの
径方向への熱損失を抑制するための断熱材、7は陰極
1、陽極2、内管5及び断熱材6等を内部に収納する容
器、8、9は容器7の両端に設けられレーザー光を取り
出すための窓、10は容器7を取り囲むように配置され
内部が真空に保たれる金属外管である。11は内管5内
に配置され金属蒸気を生成するための金属媒体であり、
銅ペレット等の固形のものである。12は金属外管10
内に配置された断熱層であり、容器7からの熱損失を抑
制するためのものである。
報に示された従来の金属蒸気レーザー装置を示す模式図
である。図9において、1は負の電圧が印加される陰
極、2は正の電圧が印加される陽極、3、4は陰極1、
陽極2に電圧を印加するための陰極端子、陽極端子、5
は内部で放電が生じる円筒状の内管、6は内管5からの
径方向への熱損失を抑制するための断熱材、7は陰極
1、陽極2、内管5及び断熱材6等を内部に収納する容
器、8、9は容器7の両端に設けられレーザー光を取り
出すための窓、10は容器7を取り囲むように配置され
内部が真空に保たれる金属外管である。11は内管5内
に配置され金属蒸気を生成するための金属媒体であり、
銅ペレット等の固形のものである。12は金属外管10
内に配置された断熱層であり、容器7からの熱損失を抑
制するためのものである。
【0003】次に、図9に示した従来の金属蒸気レーザ
ー装置の動作について説明する。陰極端子3及び陽極端
子4に電圧が印加されると、陰極1と陽極2との間にパ
ルス放電が発生し、内管5内に放電が生じる。この放電
の結果として生じる熱は、内管5に伝導し、断熱材6、
断熱層12、及び金属外管10内の真空層の効果によっ
て内管5の外部には逃げにくいので、内管5の温度が上
昇する。このため、内管5内に配置されている金属媒体
11が熔融し、レーザー発振が起こるために必要な銅蒸
気等の金属蒸気が発生する。この状態で陰極端子3及び
陽極端子4にパルス電圧を印加すると金属蒸気が励起さ
れて反転分布が起こり、レーザー発振が開始されて、両
端の窓8、9を通してレーザー光が取り出される。
ー装置の動作について説明する。陰極端子3及び陽極端
子4に電圧が印加されると、陰極1と陽極2との間にパ
ルス放電が発生し、内管5内に放電が生じる。この放電
の結果として生じる熱は、内管5に伝導し、断熱材6、
断熱層12、及び金属外管10内の真空層の効果によっ
て内管5の外部には逃げにくいので、内管5の温度が上
昇する。このため、内管5内に配置されている金属媒体
11が熔融し、レーザー発振が起こるために必要な銅蒸
気等の金属蒸気が発生する。この状態で陰極端子3及び
陽極端子4にパルス電圧を印加すると金属蒸気が励起さ
れて反転分布が起こり、レーザー発振が開始されて、両
端の窓8、9を通してレーザー光が取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属蒸気レーザ
ー装置は、以上のように構成されており、内管5の端部
は窓8、9を通じて外気に開口しているので特に端部は
ふく射で熱が逃げやすく、内管5の温度は中央部で高く
端部で低くなって不均一となり、このためレーザー出力
を上げるのが困難であるという課題があった。また、温
度が不均一になったままの状態で、レーザー出力を大き
くするために内管5の温度を上げると、内管5の中央部
が異常に高温となって内管5が破損してしまうという課
題もあった。
ー装置は、以上のように構成されており、内管5の端部
は窓8、9を通じて外気に開口しているので特に端部は
ふく射で熱が逃げやすく、内管5の温度は中央部で高く
端部で低くなって不均一となり、このためレーザー出力
を上げるのが困難であるという課題があった。また、温
度が不均一になったままの状態で、レーザー出力を大き
くするために内管5の温度を上げると、内管5の中央部
が異常に高温となって内管5が破損してしまうという課
題もあった。
【0005】一方、内管5の温度の均一化が達成された
場合には、内管5の端部が高温になるため、内管5内の
気密を保持するためのシール部材(図示せず)の周辺は
高温になる。このため、シール部材が劣化または焼損し
て運転時間や装置寿命が短くなるという課題もあった。
場合には、内管5の端部が高温になるため、内管5内の
気密を保持するためのシール部材(図示せず)の周辺は
高温になる。このため、シール部材が劣化または焼損し
て運転時間や装置寿命が短くなるという課題もあった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、内管の温度の均一化を図ること
によってレーザー出力を上げることができ、また、シー
ル部材が劣化、焼損しないようにして、運転時間及び装
置寿命を長くできる金属蒸気レーザー装置を得ることを
目的とする。
ためになされたもので、内管の温度の均一化を図ること
によってレーザー出力を上げることができ、また、シー
ル部材が劣化、焼損しないようにして、運転時間及び装
置寿命を長くできる金属蒸気レーザー装置を得ることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る金属蒸気レーザー装置は、窓を管部から離して支持す
る窓フランジを備えたものである。
る金属蒸気レーザー装置は、窓を管部から離して支持す
る窓フランジを備えたものである。
【0008】この発明の請求項2に係る金属蒸気レーザ
ー装置は、請求項1の手段に加え、窓フランジの内側に
ふく射熱を反射する面性状をもつ突起物が設けられてい
るものである。
ー装置は、請求項1の手段に加え、窓フランジの内側に
ふく射熱を反射する面性状をもつ突起物が設けられてい
るものである。
【0009】この発明の請求項3に係る金属蒸気レーザ
ー装置は、請求項1の手段に加え、窓フランジの内周面
がふく射熱を反射する面性状であって傾斜を有してお
り、窓寄りの断面の方が管部寄りの断面よりも小さくな
っているものである。
ー装置は、請求項1の手段に加え、窓フランジの内周面
がふく射熱を反射する面性状であって傾斜を有してお
り、窓寄りの断面の方が管部寄りの断面よりも小さくな
っているものである。
【0010】この発明の請求項4に係る金属蒸気レーザ
ー装置は、熱伝導率の高い材料で製作されるとともに管
部に接触する接触片をシール部材の近傍に設けたもので
ある。
ー装置は、熱伝導率の高い材料で製作されるとともに管
部に接触する接触片をシール部材の近傍に設けたもので
ある。
【0011】この発明の請求項5に係る金属蒸気レーザ
ー装置は、断熱材が長手方向に沿って中央部は薄く端部
は厚くされているものである。
ー装置は、断熱材が長手方向に沿って中央部は薄く端部
は厚くされているものである。
【0012】
【作用】この発明の請求項1に係る金属蒸気レーザー装
置においては、外気に触れる窓を窓フランジによって内
管から離して支持することにより、内管の温度を均一化
する。
置においては、外気に触れる窓を窓フランジによって内
管から離して支持することにより、内管の温度を均一化
する。
【0013】この発明の請求項2に係る金属蒸気レーザ
ー装置においては、さらに、内管から入射するふく射熱
は突起物によって反射されて内管の方に戻されるように
なり、内管の温度がより均一化する。
ー装置においては、さらに、内管から入射するふく射熱
は突起物によって反射されて内管の方に戻されるように
なり、内管の温度がより均一化する。
【0014】この発明の請求項3に係る金属蒸気レーザ
ー装置においては、さらに、内管から入射するふく射熱
のうち傾斜部分によって反射されたものは、内管の方に
戻されるものが多くなり、内管の温度をより均一化す
る。
ー装置においては、さらに、内管から入射するふく射熱
のうち傾斜部分によって反射されたものは、内管の方に
戻されるものが多くなり、内管の温度をより均一化す
る。
【0015】この発明の請求項4に係る金属蒸気レーザ
ー装置においては、シール部材近傍の管部の熱を接触片
によって放出させることによりシール部材近傍の温度を
下げ、シール部材が劣化、焼損しないようにする。
ー装置においては、シール部材近傍の管部の熱を接触片
によって放出させることによりシール部材近傍の温度を
下げ、シール部材が劣化、焼損しないようにする。
【0016】この発明の請求項5に係る金属蒸気レーザ
ー装置においては、端部が厚くされた断熱材によって、
内管の端部の温度が下がらないようにする。
ー装置においては、端部が厚くされた断熱材によって、
内管の端部の温度が下がらないようにする。
【0017】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の実施例1を示す
断面図である。実施例1の装置ではレーザー装置を2台
接合した形態で示しており、図中の一点鎖線を中心線と
する回転対称型になっている。図1では中心線の下側は
省略されている。図1において、11a、11bは前述
の金属媒体11と同様の金属媒体である。21a、21
bは陽極2に相当する端部電極、22a、22bは陰極
1に相当する中央電極であり、放電は端部電極21aと
中央電極22aとの間、及び端部電極21bと中央電極
22bとの間で発生する。中央電極22a、22bは一
体にされている。また、端部電極21a付近の拡大図を
図2に、中央電極22a、22b付近の拡大図を図3に
示す。
断面図である。実施例1の装置ではレーザー装置を2台
接合した形態で示しており、図中の一点鎖線を中心線と
する回転対称型になっている。図1では中心線の下側は
省略されている。図1において、11a、11bは前述
の金属媒体11と同様の金属媒体である。21a、21
bは陽極2に相当する端部電極、22a、22bは陰極
1に相当する中央電極であり、放電は端部電極21aと
中央電極22aとの間、及び端部電極21bと中央電極
22bとの間で発生する。中央電極22a、22bは一
体にされている。また、端部電極21a付近の拡大図を
図2に、中央電極22a、22b付近の拡大図を図3に
示す。
【0018】23a、23bは端部電極21a、21b
と中央電極22a、22bとの間に配置され、内部が気
密に保たれてそこで放電が生じる内管、24a、24b
は内管23a、23bの外側にこれを包むように配置さ
れる外管、25a、25bは内管23a、23bと外管
24a、24bとの間に設けられた断熱材である。内管
23a、23b、外管24a、24b及び断熱材25
a、25bによって管部が構成される。
と中央電極22a、22bとの間に配置され、内部が気
密に保たれてそこで放電が生じる内管、24a、24b
は内管23a、23bの外側にこれを包むように配置さ
れる外管、25a、25bは内管23a、23bと外管
24a、24bとの間に設けられた断熱材である。内管
23a、23b、外管24a、24b及び断熱材25
a、25bによって管部が構成される。
【0019】26a、26bは端部電極21a、21b
を冷却する冷却片、27a、27bは中央電極22a、
22bを冷却するための冷却片、28a〜30a、28
b〜30bは管部を冷却するための冷却片である。冷却
片26a〜30a、26b〜30bの内部には水冷溝d
が形成されている。冷却片26a〜30a、26b〜3
0bの熱は、冷却溝dを流れる水の顕熱、及び熱伝導に
よって放熱される。32a、32bは水冷片27a、2
7bと水冷片30a、30bとの間を接続して中央電極
22a、22bとアースとの間を絶縁する絶縁片であ
る。
を冷却する冷却片、27a、27bは中央電極22a、
22bを冷却するための冷却片、28a〜30a、28
b〜30bは管部を冷却するための冷却片である。冷却
片26a〜30a、26b〜30bの内部には水冷溝d
が形成されている。冷却片26a〜30a、26b〜3
0bの熱は、冷却溝dを流れる水の顕熱、及び熱伝導に
よって放熱される。32a、32bは水冷片27a、2
7bと水冷片30a、30bとの間を接続して中央電極
22a、22bとアースとの間を絶縁する絶縁片であ
る。
【0020】33a、33bは外管24a、24bに接
触するように水冷片26a、26bに取り付けられ、真
空層35a、35b及び内管23a、23bの内部の気
密を保つためのシール部材であるOリング、34a、3
4bは同様のOリングである。36a、36bは外管2
4a、24bに接触するようにOリング33a、33b
の近傍に配置され熱伝導率の高い材料で製作された接触
片、37a、37bは同様の接触片、38a、38bは
内管23a、23bの内部で生じる放電の結果として発
生するレーザー光を取り出すための窓、39a、39b
は窓38a、38bを内管23a、23bから離して支
持する窓フランジである。窓フランジ39a、39bに
も水冷溝dが形成されている。40a、40bは窓フラ
ンジ39a、39bの内側に設けられた突起物である。
触するように水冷片26a、26bに取り付けられ、真
空層35a、35b及び内管23a、23bの内部の気
密を保つためのシール部材であるOリング、34a、3
4bは同様のOリングである。36a、36bは外管2
4a、24bに接触するようにOリング33a、33b
の近傍に配置され熱伝導率の高い材料で製作された接触
片、37a、37bは同様の接触片、38a、38bは
内管23a、23bの内部で生じる放電の結果として発
生するレーザー光を取り出すための窓、39a、39b
は窓38a、38bを内管23a、23bから離して支
持する窓フランジである。窓フランジ39a、39bに
も水冷溝dが形成されている。40a、40bは窓フラ
ンジ39a、39bの内側に設けられた突起物である。
【0021】次に、図1に示したこの発明の実施例1の
動作について説明する。従来の場合と同様に、端部電極
21a、21bと中央電極22a、22bとの間に電圧
が印加されると、内管23a、23b内に放電が生じ
る。この放電の結果として生じた熱は、内管23a、2
3bに伝導し、断熱材25a、25b、及び真空層35
a、35bの効果によって内管23a、23bの外部に
は逃げないので、内管23a、23bの温度が上昇す
る。このため、内管23a、23b内に配置されている
金属媒体11a、11bが熔融し、レーザー発振が起こ
るために必要な金属蒸気が発生する。この状態で端部電
極21a、21b及び中央電極22a、22bに電圧を
印加すると金属蒸気が励起されて反転分布が起こり、レ
ーザー発振が開始されて、両端の窓38a、38bを通
してレーザー光が取り出される。
動作について説明する。従来の場合と同様に、端部電極
21a、21bと中央電極22a、22bとの間に電圧
が印加されると、内管23a、23b内に放電が生じ
る。この放電の結果として生じた熱は、内管23a、2
3bに伝導し、断熱材25a、25b、及び真空層35
a、35bの効果によって内管23a、23bの外部に
は逃げないので、内管23a、23bの温度が上昇す
る。このため、内管23a、23b内に配置されている
金属媒体11a、11bが熔融し、レーザー発振が起こ
るために必要な金属蒸気が発生する。この状態で端部電
極21a、21b及び中央電極22a、22bに電圧を
印加すると金属蒸気が励起されて反転分布が起こり、レ
ーザー発振が開始されて、両端の窓38a、38bを通
してレーザー光が取り出される。
【0022】ところで、窓38aを通じて内管23a、
23bは外気に熱的に開口しているため、ふく射により
熱が逃げやすい。そこで、図1に示したように実施例1
では、窓38a、38bを、窓フランジ39a、39b
によって内管23a、23bから離して支持することに
より、内管23a、23bから見た外気への開口の度合
を小さくすることで、内管23a、23bの端部の温度
を下げるのを防止している。図4は、窓フランジ39
a、39bが有る場合と無い場合における、内管23
a、23bの温度を示す説明図であり、横軸は内管23
a、23bの軸方向距離zを示している。縦軸は、内管
23a、23bの温度の外気温からの上昇値△θを、内
管23a、23bの最高温度値を100%として示した
ものである。zmaxは、内管23a、23bが最高温度
値をとる位置の内管軸方向距離zの値である。また、α
1は窓フランジ39a、39bが有る場合のデータを、
α3は窓フランジ39a、39bが無い場合のデータを
示している。この説明図より、窓フランジ39a、39
bが有る場合(α1)の内管23a、23bの温度の端
部における下がり方は、無い場合(α3)に比べて緩や
かになっていることが容易にわかる。
23bは外気に熱的に開口しているため、ふく射により
熱が逃げやすい。そこで、図1に示したように実施例1
では、窓38a、38bを、窓フランジ39a、39b
によって内管23a、23bから離して支持することに
より、内管23a、23bから見た外気への開口の度合
を小さくすることで、内管23a、23bの端部の温度
を下げるのを防止している。図4は、窓フランジ39
a、39bが有る場合と無い場合における、内管23
a、23bの温度を示す説明図であり、横軸は内管23
a、23bの軸方向距離zを示している。縦軸は、内管
23a、23bの温度の外気温からの上昇値△θを、内
管23a、23bの最高温度値を100%として示した
ものである。zmaxは、内管23a、23bが最高温度
値をとる位置の内管軸方向距離zの値である。また、α
1は窓フランジ39a、39bが有る場合のデータを、
α3は窓フランジ39a、39bが無い場合のデータを
示している。この説明図より、窓フランジ39a、39
bが有る場合(α1)の内管23a、23bの温度の端
部における下がり方は、無い場合(α3)に比べて緩や
かになっていることが容易にわかる。
【0023】窓フランジ39a、39bの効果によって
内管23a、23bの温度が均一化するに従い、Oリン
グ33a、33b、34a、34bの近傍の温度は上昇
し、Oリング限界温度(約200℃)を越える場合が起
こる。このような状態では、レーザー出力は大きくなる
が、Oリング33a、33b、34a、34bの寿命が
短くなって装置の運転可能時間が短くなる。さらに、O
リング33a、33b、34a、34bが焼損し、装置
が機能しなくなることもあり得る。これらの課題を解消
するためには、従来行われていたOリング33a、33
b、34a、34bの冷却方法(水冷片26a、26
b、27a、27bへの熱伝導、外管24a、24bか
ら真空層35a、35bへの輻射、及び内管21a、2
1b内のガスを介する熱伝導)だけでは、熱抵抗が高過
ぎてOリング限界温度以下に抑えることができない。
内管23a、23bの温度が均一化するに従い、Oリン
グ33a、33b、34a、34bの近傍の温度は上昇
し、Oリング限界温度(約200℃)を越える場合が起
こる。このような状態では、レーザー出力は大きくなる
が、Oリング33a、33b、34a、34bの寿命が
短くなって装置の運転可能時間が短くなる。さらに、O
リング33a、33b、34a、34bが焼損し、装置
が機能しなくなることもあり得る。これらの課題を解消
するためには、従来行われていたOリング33a、33
b、34a、34bの冷却方法(水冷片26a、26
b、27a、27bへの熱伝導、外管24a、24bか
ら真空層35a、35bへの輻射、及び内管21a、2
1b内のガスを介する熱伝導)だけでは、熱抵抗が高過
ぎてOリング限界温度以下に抑えることができない。
【0024】そこで、図1に示したように実施例1で
は、Oリング33a、33b及びOリング34a、34
bの両側に近接させて、接触片36a、36b及び接触
片37a、37bを設置することにより、Oリング33
a、33b、34a、34bの温度を抑えている。接触
片36a、36b、37a、37bは、図4に示すよう
な断面を有し、一端がビス43によって水冷片26a、
26b、27a、27bに取り付けられ、他端が外管2
4a、24bに圧接力Fで接触している。圧接力Fは、
接触片36a、36b、37a、37bの形状及び材料
(しんちゅう等の弾性材料)によるものである。このよ
うに、外管24a、24bは接触片36a、36b、3
7a、37bと接触した状態で自由に摺動できるように
されているため、外管24a、24bが熱膨張して中心
軸方向に伸びても問題ない。
は、Oリング33a、33b及びOリング34a、34
bの両側に近接させて、接触片36a、36b及び接触
片37a、37bを設置することにより、Oリング33
a、33b、34a、34bの温度を抑えている。接触
片36a、36b、37a、37bは、図4に示すよう
な断面を有し、一端がビス43によって水冷片26a、
26b、27a、27bに取り付けられ、他端が外管2
4a、24bに圧接力Fで接触している。圧接力Fは、
接触片36a、36b、37a、37bの形状及び材料
(しんちゅう等の弾性材料)によるものである。このよ
うに、外管24a、24bは接触片36a、36b、3
7a、37bと接触した状態で自由に摺動できるように
されているため、外管24a、24bが熱膨張して中心
軸方向に伸びても問題ない。
【0025】図5は、円環状の接触片36a、36b、
37a、37bの展開図であり、Wは円周長である。4
4は外管24a、24bに接触する接触子、45はビス
43が通り複数個設けられたビス穴である。接触子44
が図示のように分割されるとともに、接触片36a、3
6b、37a、37bの高さsは、外管24a、24b
と水冷片26a、26b、27a、27bとの隙間の距
離t(図4参照)に比べて若干大きくされているので、
適当な圧接力Fを生じさせることができる。接触子44
の分割数、厚さ等を変化させることによって、外管24
a、24bと水冷片26a、26b、27a、27bと
の間の熱抵抗を変化させることができ、その結果、Oリ
ング33a、33b、34a、34bと接触する外管2
4a、24bの温度を任意に調節することができる。
37a、37bの展開図であり、Wは円周長である。4
4は外管24a、24bに接触する接触子、45はビス
43が通り複数個設けられたビス穴である。接触子44
が図示のように分割されるとともに、接触片36a、3
6b、37a、37bの高さsは、外管24a、24b
と水冷片26a、26b、27a、27bとの隙間の距
離t(図4参照)に比べて若干大きくされているので、
適当な圧接力Fを生じさせることができる。接触子44
の分割数、厚さ等を変化させることによって、外管24
a、24bと水冷片26a、26b、27a、27bと
の間の熱抵抗を変化させることができ、その結果、Oリ
ング33a、33b、34a、34bと接触する外管2
4a、24bの温度を任意に調節することができる。
【0026】図6は、接触片36a、36b(端部電極
21a、21b寄りの接触片)が有る場合と無い場合に
おける、内管23a、23b及び外管24a、24bの
温度を示す説明図であり、横軸は内管23a、23b及
び外管24a、24bの軸方向距離zを示している。縦
軸は、内管23a、23b及び外管24a、24bの温
度の外気温からの上昇値△θを、内管23a、23bの
最高温度値を100%として示したものである。zoは
Oリング33a、33bの位置におけるzの値、zmax
は、内管23a、23bが最高温度値をとる位置のzの
値、θoはOリング限界温度におけるθの値である。ま
た、β1は接触片36a、36bが無い場合の内管23
a、23bのデータを、β2は接触片36a、36bが
有る場合の内管23a、23bのデータを、β3は接触
片36a、36bが無い場合の外管24a、24bのデ
ータを、β4は接触片36a、36bが有る場合の外管
24a、24bのデータを示している。
21a、21b寄りの接触片)が有る場合と無い場合に
おける、内管23a、23b及び外管24a、24bの
温度を示す説明図であり、横軸は内管23a、23b及
び外管24a、24bの軸方向距離zを示している。縦
軸は、内管23a、23b及び外管24a、24bの温
度の外気温からの上昇値△θを、内管23a、23bの
最高温度値を100%として示したものである。zoは
Oリング33a、33bの位置におけるzの値、zmax
は、内管23a、23bが最高温度値をとる位置のzの
値、θoはOリング限界温度におけるθの値である。ま
た、β1は接触片36a、36bが無い場合の内管23
a、23bのデータを、β2は接触片36a、36bが
有る場合の内管23a、23bのデータを、β3は接触
片36a、36bが無い場合の外管24a、24bのデ
ータを、β4は接触片36a、36bが有る場合の外管
24a、24bのデータを示している。
【0027】この説明図より、接触片36a、36bを
設けた(β2、β4)ことによる温度低下の効果は、外管
24a、24bの方(β4)が内管23a、23b
(β2)より顕著であることが容易にわかる。特に、O
リング位置zoにおける外管24a、24bの温度は、
Oリング限界温度θo以下まで下がっている。
設けた(β2、β4)ことによる温度低下の効果は、外管
24a、24bの方(β4)が内管23a、23b
(β2)より顕著であることが容易にわかる。特に、O
リング位置zoにおける外管24a、24bの温度は、
Oリング限界温度θo以下まで下がっている。
【0028】図7は、接触片37a、37b(中央電極
22a、22b寄りの接触片)が有る場合における、内
管23a、23b、外管24a、24b、及び断熱材2
5a、25bの温度を示す説明図であり、横軸は内管2
3a、23b等の軸方向距離zを示している。縦軸は、
内管23a、23b等の温度の外気温からの上昇値△θ
を、内管23a、23bの最高温度値を100%として
示したものである。zmaxは、内管23a、23bが最
高温度値をとる位置のzの値である。また、γ1、γ2、
γ3は、接触片37a、37bが有る場合における、内
管23a、23bのデータ、断熱材25a、25bのデ
ータ、外管24a、24bのデータを示している。
22a、22b寄りの接触片)が有る場合における、内
管23a、23b、外管24a、24b、及び断熱材2
5a、25bの温度を示す説明図であり、横軸は内管2
3a、23b等の軸方向距離zを示している。縦軸は、
内管23a、23b等の温度の外気温からの上昇値△θ
を、内管23a、23bの最高温度値を100%として
示したものである。zmaxは、内管23a、23bが最
高温度値をとる位置のzの値である。また、γ1、γ2、
γ3は、接触片37a、37bが有る場合における、内
管23a、23bのデータ、断熱材25a、25bのデ
ータ、外管24a、24bのデータを示している。
【0029】この説明図より、接触片37a、37bを
設けることによって、外管24a、24bの温度が、O
リング34a、34bが配置される中央電極22a、2
2bの付近において、低下していることがわかる。
設けることによって、外管24a、24bの温度が、O
リング34a、34bが配置される中央電極22a、2
2bの付近において、低下していることがわかる。
【0030】ところで、実施例1の窓フランジ39a、
39bの内部には、突起物40a、40bが設けられて
いる(図1参照)。突起物40a、40bを設けた窓フ
ランジ39a、39bにおいては、突起物のない窓フラ
ンジ46(図8(a)参照)に比べて、内管23a、23
bの温度がより均一になる。これは、内管23a、23
bから入射するふく射熱が、突起物40a、40bによ
って反射されて内管23a、23bの方に戻され、内管
23a、23bの端部の温度が上昇するためである。
39bの内部には、突起物40a、40bが設けられて
いる(図1参照)。突起物40a、40bを設けた窓フ
ランジ39a、39bにおいては、突起物のない窓フラ
ンジ46(図8(a)参照)に比べて、内管23a、23
bの温度がより均一になる。これは、内管23a、23
bから入射するふく射熱が、突起物40a、40bによ
って反射されて内管23a、23bの方に戻され、内管
23a、23bの端部の温度が上昇するためである。
【0031】実施例2.また、図8(c)のように窓フラ
ンジ47の内周面50に傾斜を付け、窓寄りの断面48
の方が内管寄りの断面49よりも小さくすることによっ
ても、内管23a、23bの温度の均一化を促進するこ
とができる。これは、内管23a、23bから入射する
ふく射熱のうち内周面50によって反射されたものは、
窓38a、38bに垂直に当たらなくなるため、窓38
a、38bを透過せずに内管23a、23bの方に戻さ
れるようになるためである。
ンジ47の内周面50に傾斜を付け、窓寄りの断面48
の方が内管寄りの断面49よりも小さくすることによっ
ても、内管23a、23bの温度の均一化を促進するこ
とができる。これは、内管23a、23bから入射する
ふく射熱のうち内周面50によって反射されたものは、
窓38a、38bに垂直に当たらなくなるため、窓38
a、38bを透過せずに内管23a、23bの方に戻さ
れるようになるためである。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
る金属蒸気レーザー装置によれば、外気に触れる窓を管
部から離して支持する窓フランジを備えたので、内管の
温度の均一化を図ることによってレーザー出力を上げる
ことができるという効果がある。
る金属蒸気レーザー装置によれば、外気に触れる窓を管
部から離して支持する窓フランジを備えたので、内管の
温度の均一化を図ることによってレーザー出力を上げる
ことができるという効果がある。
【0033】この発明の請求項2に係る金属蒸気レーザ
ー装置によれば、請求項1の手段に加え、内管から入射
するふく射熱が、窓フランジの内側に設けられた突起物
によって反射されて内管の方に戻されるようになるの
で、内管の温度の均一化が一層促進されて、レーザー出
力をさらに上げることができるという効果がある。
ー装置によれば、請求項1の手段に加え、内管から入射
するふく射熱が、窓フランジの内側に設けられた突起物
によって反射されて内管の方に戻されるようになるの
で、内管の温度の均一化が一層促進されて、レーザー出
力をさらに上げることができるという効果がある。
【0034】この発明の請求項3に係る金属蒸気レーザ
ー装置によれば、請求項1の手段に加え、内管から入射
するイオンや熱電子のうち傾斜した内周面によって反射
されたものは、内管の方に戻されるものが多くなるの
で、内管の温度の均一化が一層促進されて、レーザー出
力をさらに上げることができるという効果がある。
ー装置によれば、請求項1の手段に加え、内管から入射
するイオンや熱電子のうち傾斜した内周面によって反射
されたものは、内管の方に戻されるものが多くなるの
で、内管の温度の均一化が一層促進されて、レーザー出
力をさらに上げることができるという効果がある。
【0035】この発明の請求項4に係る金属蒸気レーザ
ー装置によれば、熱伝導率の高い材料で製作されるとと
もに管部に接触する接触片をシール部材の近傍に設けた
ので、シール部材近傍の熱を接触片によって放出させる
ことにより、シール部材が劣化、焼損しないようにし
て、運転時間及び装置寿命を長くできるという効果があ
る。
ー装置によれば、熱伝導率の高い材料で製作されるとと
もに管部に接触する接触片をシール部材の近傍に設けた
ので、シール部材近傍の熱を接触片によって放出させる
ことにより、シール部材が劣化、焼損しないようにし
て、運転時間及び装置寿命を長くできるという効果があ
る。
【0036】この発明の請求項5に係る金属蒸気レーザ
ー装置によれば、断熱材が長手方向に沿って中央部が薄
く端部は厚くされているので、内管の端部の温度が下が
らないようにして内管の温度の均一化を図ることにより
レーザー出力を上げることができるという効果がある。
ー装置によれば、断熱材が長手方向に沿って中央部が薄
く端部は厚くされているので、内管の端部の温度が下が
らないようにして内管の温度の均一化を図ることにより
レーザー出力を上げることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】端部電極付近の拡大図である。
【図3】中央電極付近の拡大図である。
【図4】接触片の断面図である。
【図5】接触片の展開図である。
【図6】内管及び外管の温度の説明図である。
【図7】内管、外管及び断熱材の温度の説明図である。
【図8】種々の窓フランジの構成図である。
【図9】従来の金属蒸気レーザー装置を示す模式図であ
る。
る。
【符号の説明】 21a、21b 端部電極 22a、22b 中央電極 23a、23b 内管 24a、24b 外管 25a、25b 断熱材 33a、33b Oリング 34a、34b Oリング 36a、36b 接触片 37a、37b 接触片 38a、38b 窓 39a、39b 窓フランジ 40a、40b 突起物 41 加工部 46、47 窓フランジ 48 窓寄りの断面 49 内管寄りの断面 50 内周面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】削除
Claims (5)
- 【請求項1】 電圧が印加される1組の電極と、 前記1組の電極の間に配置され、内部で放電が生じる管
部と、 前記管部の外側に配置され、前記放電の結果として生じ
るレーザー光を取り出すための窓と、 を備えた金属レーザー装置において、 前記窓を前記管部から離して支持する窓フランジを備え
たことを特徴とする金属レーザー装置。 - 【請求項2】 窓フランジの内側に突起物が設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の金属レーザー装
置。 - 【請求項3】 窓フランジの内周面には傾斜が付けられ
ており、窓寄りの断面の方が管部寄りの断面よりも小さ
くなっていることを特徴とする請求項1記載の金属レー
ザー装置。 - 【請求項4】 内部で放電が生じる管部と、 前記管部に接触して配置され、前記管部内の気密を保持
するためのシール部材と、 を備えた金属レーザー装置において、 熱伝導率の高い材料で製作され、前記管部に接触する接
触片を前記シール部材の近傍に設けたことを特徴とする
金属レーザー装置。 - 【請求項5】 内部で放電が生じる内管と、 前記内管の外周の外側に前記内管を包むように配置され
る外管と、 前記内管及び前記外管の間に設けられた断熱材と、 を備えた金属レーザー装置において、 前記断熱材は長手方向に沿って中央部は薄く端部は厚く
されていることを特徴とする金属レーザー装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4490492A JP3083390B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 金属蒸気レーザー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4490492A JP3083390B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 金属蒸気レーザー装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05243642A true JPH05243642A (ja) | 1993-09-21 |
| JP3083390B2 JP3083390B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=12704462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4490492A Expired - Fee Related JP3083390B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 金属蒸気レーザー装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3083390B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009200329A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Denso Corp | 半導体製造装置 |
-
1992
- 1992-03-02 JP JP4490492A patent/JP3083390B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009200329A (ja) * | 2008-02-22 | 2009-09-03 | Denso Corp | 半導体製造装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3083390B2 (ja) | 2000-09-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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