JPH05248448A - トルクリミッター - Google Patents

トルクリミッター

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JPH05248448A
JPH05248448A JP4868692A JP4868692A JPH05248448A JP H05248448 A JPH05248448 A JP H05248448A JP 4868692 A JP4868692 A JP 4868692A JP 4868692 A JP4868692 A JP 4868692A JP H05248448 A JPH05248448 A JP H05248448A
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torque limiter
drive member
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Kazuo Kamata
和雄 鎌田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従動側の部材に過負荷がかかったときに駆動
側の部材を空転させるトルクリミッターの機能を向上さ
せ、しかも構造を簡略化して部品点数,組み立て工数を
節約する。 【構成】 操作ダイヤル6の下面に筒状に突出したスリ
ーブ10を一体に設ける。スリーブ10の内面に曲面1
0aを形成する。カム8の外周に、複数の円筒面を回転
対称に並べたカム面8aを形成する。曲面10aとカム
面8aとが係合した状態で操作ダイヤル6の回転がカム
8に伝達される。カム8の回転が禁止された状態で操作
ダイヤル6が回転されると、曲面10aがカム面8aに
乗り上げるようにスリーブ10が弾性変形して操作ダイ
ヤル6が空転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従動部材に対して過負
荷が加わったときには、駆動部材と従動部材との連動を
断って駆動部材だけを空転させるようにしたトルクリミ
ッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばモータで駆動ギヤを回転し、これ
に噛合した従動ギヤにトルクを伝達する場合、従動ギヤ
の回転が阻止された状態のままでモータを継続して駆動
すると、駆動ギヤと従動ギヤとの噛合部が損傷したり、
あるいはモータが焼損してしまうなどの故障が生じてし
まう。こような故障が生じるおそれがある場合には、一
般にモータから駆動ギヤに至る駆動伝達経路内にフリク
ション機構を設け、必要以上のトルクが駆動ギヤまで伝
わらないようにしてある。特に、駆動部材と従動部材と
が共通の回転中心をもち、常態では駆動部材の回転がそ
のまま従動部材に伝達され、従動部材に過負荷がかかっ
たときには駆動部材が従動部材に対してスリップして空
転する構造のものはトルクリミッターと称され、種々の
形態のものが知られている。
【0003】一般の民生用機器に多用されているトルク
リミッターは、駆動部材と従動部材とを直接、あるいは
これらの部材間に摩擦板などを挟んでバネの付勢力で圧
着させ、駆動部材のトルクを摩擦係合によって従動部材
に伝達する構造になっている。そして従動部材に過負荷
がかかった状態で駆動部材が回転されたときには、駆動
部材だけがスリップして空転する。この構造によれば、
バネの付勢力を調節して駆動部材と従動部材との間の圧
着力を変えることによって、従動部材に伝達すべきトル
クの上限値を任意に設定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ような従来のトルクリミッターの場合、通常の駆動時に
駆動部材と従動部材との摩擦係合を確保するために、こ
れらの部材を所定の力で圧着させるためのバネが不可欠
である。しかも、従動部材に伝達されるトルクの上限値
をほぼ一定に維持しておくためには、前記圧着力が変動
することがないようなバネの取り付け構造を用いなくて
はならず、部品点数が増え、組み立ても面倒である。さ
らに、トルクリミット機能により駆動部材だけが空転す
る際には、バネによる圧着力が加えられたままの状態で
駆動部材と従動部材の摩擦係合面が互いに擦れ合うか
ら、使用してゆくうちには各々の摩擦係合面に摩耗が生
じ、駆動部材が従動部材に対してスリップしやすくなる
という難点がある。
【0005】本発明はこのような従来技術の問題を解決
するためになされたもので、部品点数及び組み立て工数
を削減することができ、しかも確実なトルクリミット機
能を得ることができるトルクリミッターを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するにあたり、駆動部材と従動部材をそれぞれ一体成形
品で構成し、その一方には、回転中心に関して回転対称
となるように複数の凸部を周面に配列したカムを一体成
形し、また他方には前記凸部が入り込む複数の凹部を前
記カムの周面と対向する面に設けた筒状突出部を一体に
形成してある。この筒状突出部はカムの周面から離れる
方向に可撓性を有しており、従動部材に過負荷がかかっ
た状態で駆動部材を回転させたときには、前記凸部から
の押圧力を受けて弾性変形し、カム周面の凸部が筒状突
出部の凹部から脱出することを許容する。したがって、
この場合には駆動部材だけが空転する。また、従動部材
に対する負荷が小さい状態では、カムの凸部と筒状突出
部の凹部との係合が維持され、駆動部材の回転を従動部
材に伝達することができる。また、駆動力伝達のために
前記カムと筒状突出部とを係合させた状態において、両
者間に密着部分と非接触部分とを設けたり、また密着部
分の形状を非直線形状にすることによって、円滑なトル
クリミット機能を得ることかできる。
【0007】
【実施例】図2は本発明のトルクリミッターを巻上げ操
作部に適用したレンズ付きフイルムユニット用防水ケー
スの外観を示している。透明な樹脂で成形された防水ケ
ース2の内部には図3に示したようにレンズ付きフイル
ムユニット3が収納され、底面に底蓋4を嵌着すること
によって防水ケース2の内部は水密に維持される。防水
ケース2にはレリーズ操作レバー5,フイルム巻上げ用
の操作ダイヤル6が設けられ、これらによりレンズ付き
フイルムユニット3を防水ケース2の外から操作するこ
とができる。
【0008】操作ダイヤル6は、回転軸となる割りピン
7によって、カム8とともに防水ケース2の上面に回動
自在に軸着される。駆動側の部材となる操作ダイヤル6
は樹脂の一体成形品で構成され、その下面側は図1
(A)に示したように凹状に抉られるとともに、その凹
部6a内には円筒状に突出した可撓性のスリーブ10が
一体に形成されている。同図(B)に示したように、前
記スリーブ10の内壁には、カム8の花弁状のカム面8
aに倣った曲面10aが形成され、操作ダイヤル6,カ
ム8を割りピン7で防水ケース10の上面に止着する
と、カム面8aが曲面10aに嵌まり込む。カム面8
a,曲面10aは、それぞれ曲率がほぼ等しい8個の円
筒面を割りピン7を中心に回転対称となるように配列し
て構成されている。そして、カム8が操作ダイヤル6に
よって従動される従動側部材となる。
【0009】カム8の下面にはギヤ12が一体成形さ
れ、防水ケース2に軸着された連動ギヤ13と噛み合
う。図3に示したように連動ギヤ13にはさらに軸15
とともに巻上げギヤ14が一体に設けられ、レンズ付き
フイルムユニット3の巻上げダイヤル16と噛み合って
いる。この巻上げダイヤル16は、レンズ付きフイルム
ユニット3に内蔵されているフイルム巻上げ機構,シャ
ッタセット機構を作動させる。レンズ付きフイルムユニ
ット3には、一般のカメラと同様に巻止め機構も内蔵さ
れており、巻上げダイヤル16の回動によってフイルム
が1コマ分送られると巻止めがかかって巻上げダイヤル
16の回動をロックする。
【0010】レリーズ操作レバー5の操作により撮影を
行うと、巻上げダイヤル16のロックが解除されフイル
ムの巻上げが可能な状態になる。防水ケース2の外から
フイルム巻上げを行うには、操作ダイヤル6を図1に矢
印で示したフイルム巻上げ方向に回動させればよい。操
作ダイヤル6がフイルム巻上げ方向に回動し、これとと
もにスリーブ10が回動すると、曲面10aとカム面8
aとの係合によってカム8も同方向に回転する。カム8
の回転は一体のギヤ12を介して連動ギヤ13に伝達さ
れ、巻上げギヤ14を回転させる。フイルム巻上げ期間
中は、レンズ付きフイルムユニット3の巻上げダイヤル
16に大きな負荷はかかっていないから、巻上げギヤ1
4の回転によって巻上げダイヤル16が回転し、操作ダ
イヤル6の回動操作とともにフイルムが巻上げられてゆ
く。そしてフイルムの巻上げがちょうど1コマ分に達す
ると、レンズ付きフイルムユニット3の巻止め機構が作
動して巻上げダイヤル16をロックする。
【0011】巻上げダイヤル16がロックされるとカム
8の回転も禁止される。この状態で操作ダイヤル6をさ
らに回動すると、操作ダイヤル6の下面に形成したスリ
ーブ10がカム面8aによって内面側から押圧され、図
1(A)に破線で示したように外側に湾曲する。この結
果、図4に示したようにスリーブ10の曲面10aがカ
ム面8aの上を摺動するようになり、この摺動により操
作ダイヤル6だけが空転する。したがって操作ダイヤル
6に加わった駆動力がレンズ付きフイルムユニット3の
巻上げダイヤル16まで伝達されることがなくなり、レ
ンズ付きフイルムユニットの巻止め機構に余分な負荷を
与えることがない。また、レンズ付きフイルムユニット
3には巻上げダイヤル16を誤って逆転させることがな
いように逆転防止機構が設けられているが、上記カム面
8a,曲面10aは回転方向に関してなんら差がない形
状になっているから、操作ダイヤル6を逆転させたとき
にも全く同様にトルクリミット機能が働く。
【0012】操作ダイヤル6が空転するときには、図示
した実施例の場合、操作ダイヤル6を45°回転させる
ごとにカム面8aと曲面10aとが元の係合状態に戻る
からクリック感が得られ、撮影者は通常のフイルム巻上
げとは異なった操作状態であることを簡単に識別するこ
とができる。また、カム面8aと曲面10aとの間でス
リップを生じさせるのに必要なトルクは、巻上げギヤ1
4と巻上げダイヤル16との噛み合い強度、あるいはレ
ンズ付きフイルムユニット3の巻止め機構の強度を考慮
して決められるが、スリーブ10を構成している樹脂材
料の弾性力とスリーブ10の厚み、さらにはカム面8a
を構成している花弁状の突起の数を変えることによって
適宜に設定することができる。さらに、カム8の外径あ
るいはスリーブ10の内径のいずれかを調節して両者間
の係合強度を調節し、これにより前記トルクを設定する
ことも可能で、トルクの大きさが1kg−cm〜5kg
−cmの範囲でトルクリミット機能が働くトルクリミッ
ターとして好適である。
【0013】また上記実施例では、カム面8aと曲面1
0aとを係合させた状態で、カム面8aを構成している
各円筒面の境界部にスペース18が形成されるようにな
っている。このスペース18は、操作ダイヤル6を空転
させるときの操作力が大きくなり過ぎないようにする作
用を行う。しかも、カム面8a,曲面10aが各々円筒
面になっているから、比較的弱いトルクでも操作ダイヤ
ル6を空転させてトルクリミット機能が得られるように
なるだけでなく、両者が摺動し合うときの摩耗を防ぐ上
でも効果的である。さらに、このようなトルクリミット
機能は巻上げダイヤル6とカム8とを軸方向から圧着さ
せなくても得られるので、両者を軸着するのに簡単な割
りピン7を用いるだけで済む。
【0014】図5は本発明の他の実施例を示す。この実
施例では、カム20に直線的なカム面20aを形成し、
操作ダイヤル21に一体化したスリーブ22の内面には
前記カム面20aに対応して直線的な係合面22aを形
成してある。これらのカム面20a,係合面22aを用
いても、上記実施例と同様のトルクリミット機能を得る
ことができる。また、この実施例の場合には、カム面2
0aを構成する多角形形状の1つの角αを90°以上に
するのがよい。さらに図6に示したように、例えばカム
25のカム面25aが六角形となるときに、スリーブ2
6の内面には図示のように12個の凹部26aを設けて
これらにより係合面を構成するようにしてもよい。
【0015】図7は、本発明のトルクリミット機構をレ
ンズ付きフイルムユニットの巻上げダイヤル以降に組み
込んだ例を示す。同図において、巻上げダイヤル30は
レンズ付きフイルムユニットの本体部31に回転自在に
組み込まれ、フイルム巻上げ時に撮影者によって操作さ
れる。また、巻上げダイヤル30の下面には図1に示し
たカム8が一体に設けられている。巻上げダイヤル30
の下方には巻止め板32が回転自在に組み込まれてい
る。この巻止め板32の外周には歯が刻まれ、逆止爪
(図示省略)の噛み合いにより時計方向への回転が禁止
されている。巻止め板32の外周に刻んだ歯には、さら
に巻止め爪(図示省略)が係脱するようになっている。
巻止め爪は、フイルムが1コマ巻上げられたときに巻止
め板32に係合してその回転を阻止し、シャッタレリー
ズ時に係合解除して巻上げ操作を可能にする。巻止め板
32の上面には図1に示したスリーブ10が一体に設け
られ、カム面8aと係合している。また、巻止め板32
の下面にはフォーク33が一体に設けられ、レンズ付き
フイルムユニットの本体部31に予め内蔵されたパトロ
ーネ34のパトローネ軸35に係合している。
【0016】上記構成によれば、撮影後に巻上げダイヤ
ル30を反時計方向に回動操作するときには、カム8と
スリーブ10とが係合して巻止め板32が同方向に回転
し、フォーク33を介してパトローネ軸35が回転する
から、フイルム巻上げを行うことができる。フイルムが
ちょうど1コマ分巻上げられると、巻止め爪が巻止め板
32に係合してその回転を阻止するから、それ以後巻上
げダイヤル30を回動操作したときには、スリーブ10
がカム面8aからの押圧力で変形してカム8の回転は巻
止め板32に伝達されず、巻上げダイヤル30が空転し
てすでに説明した実施例と全く同様の機能を得ることが
できる。
【0017】以上、図示した実施例にしたがって説明し
てきたが、例えば図1において操作ダイヤル6にカム8
を一体に形成し、ギヤ12側にスリーブ10を一体化し
てもよい。また、カム8の外周にカム面8aを形成して
その外側にスリーブ10を係合させる代わりに、例えば
操作ダイヤル6の下面に内側をカム面にした内周カムを
一体化し、ギヤ14の上面に前記内周カムの押圧によっ
て内側に湾曲するスリーブを一体化してもよい。また、
本発明は上述した防水ケースやレンズ付きフイルムユニ
ットだけでなく、一般の駆動力伝達機構中にも適用する
ことが可能である。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、一体成形品からなる駆動部材及び従動部材に、カム
あるいは筒状突出部それぞれに一体成形しておき、カム
と筒状突出部とを回転中心に直交する周面方向から互い
に係合させて駆動力を伝達させ、従動側に過負荷がかか
った状態では駆動側が回転して両者間の係合を断つよう
にしたから、駆動部材と従動部材とを軸方向から圧着さ
せなくても済むようになり、構造が簡単で部品点数が少
ないトルクリミッターを得ることができる。また、カム
及び筒状突出部を駆動部材,従動部材にそれぞれ一体成
形するだけでよいのでコストもかからず、確実で耐久性
にも優れたトルクリミット機能を得ることができる。さ
らに、カムと筒状突出部とが係合した状態で、両者間に
密着部分と非接触部分を設けたり、密着部分を非直線形
状にしておくことによって、より円滑なトルクリミット
機能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたトルクリミッターの縦断面図及
び横断面図である。
【図2】図1のトルクリミッターを組み込んだ防水ケー
スの分解斜視図である。
【図3】図2の防水ケースにレンズ付きフイルムユニッ
トを収納した状態の側面図である。
【図4】図1のトルクリミッターの作用説明図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す横断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示す横断面図であ
る。
【図7】本発明をレンズ付きフイルムユニットに用いた
例を示す概略図である。
【符号の説明】
2 防水ケース 3 レンズ付きフイルムユニット 6 操作ダイヤル 7 割りピン 8 カム 8a カム面 10 スリーブ 10a 曲面 12 ギヤ 13 連動ギヤ 14 巻上げギヤ 16,30 巻上げダイヤル 32 巻止め板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心を共通にした駆動部材と従動部
    材との間に設けられ、通常は駆動部材のトルクを従動部
    材に伝達し、従動部材に過負荷がかかった状態で駆動部
    材が回転されたときには駆動部材と従動部材との連動を
    断って駆動部材を空転させるトルクリミッターにおい
    て、 前記駆動部材及び従動部材を一体成形品で構成し、その
    いずれか一方には前記回転中心に関して回転対称となる
    ように複数の凸部を配列した周面をもつカムを一体に形
    成し、前記部材の他方には、前記周面との対向面に前記
    凸部がそれぞれ入り込む複数の凹部を有するとともに前
    記周面から離れる方向に可撓性をもった筒状突出部を一
    体に形成し、前記凸部と凹部との係合により駆動部材の
    回転を従動部材に伝達し、従動部材に過負荷がかかった
    状態で駆動部材が回転したときには前記筒状突出部の弾
    性変形により前記凸部を凹部から脱出させて駆動部材を
    空転させることを特徴とするトルクリミッター。
  2. 【請求項2】 前記カムと筒状突出部とが係合した状態
    で、両者間には密着部分と非接触部分とが形成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のトルクリミッター。
  3. 【請求項3】 前記密着部分は非直線形状であることを
    特徴とする請求項2記載のトルクリミッター。
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