JPH05255174A - クロラニルの製造方法 - Google Patents

クロラニルの製造方法

Info

Publication number
JPH05255174A
JPH05255174A JP5519292A JP5519292A JPH05255174A JP H05255174 A JPH05255174 A JP H05255174A JP 5519292 A JP5519292 A JP 5519292A JP 5519292 A JP5519292 A JP 5519292A JP H05255174 A JPH05255174 A JP H05255174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloranil
hydrochloric acid
aqueous solution
organic solvent
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5519292A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2606997B2 (ja
Inventor
Fumiaki Iwasaki
史哲 岩崎
Hiroyuki Doi
裕幸 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP5519292A priority Critical patent/JP2606997B2/ja
Publication of JPH05255174A publication Critical patent/JPH05255174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2606997B2 publication Critical patent/JP2606997B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】温和な条件下で且つ簡便な操作条件で残留塩素
イオンが少ないクロラニルを製造する。 【構成】ハイドロキノンを水または塩酸とこれらに相溶
しない有機溶媒との混合溶媒中で塩素と反応させてクロ
ラニルを製造した後、塩酸相を分離し、クロラニルを分
散して含む水または塩酸と相溶しない有機溶媒をpHが
7を超え10以下のアルカリ性水溶液、例えば、炭酸水
素ナトリウム水溶液と接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイドロキノンを温和
な条件で塩素化し、残留塩素イオンの少ないクロラニル
を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クロラニルは、農薬、染料などの中間体
として工業的に重要な化合物である。本発明者らは、温
和な条件及び簡便な操作で、取扱いの容易なかさ比重の
高い高純度のクロラニルを製造する方法について研究を
続けてきた。その結果、ハイドロキノンを水または塩酸
とこれらに相溶しない有機溶媒との混合溶媒中で塩素と
反応させることにより、上記の目的を達成することがで
き、既に提案した(特願平2−251896号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
方法についてさらに検討を続け、得られたクロラニルに
ついて分析を行った結果、残留塩素イオンが含まれてい
ることがわかった。残留塩素イオンが含まれていると、
クロラニルの保管のための容器の腐食等の問題が発生す
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
簡便な操作で残留塩素イオンの少ないクロラニルを製造
するために鋭意検討した結果、ハイドロノンの塩素化後
のクロラニルが分散した水または塩酸と相溶しない有機
溶媒を特定のpHのアルカリ性水溶液と接触させること
により、上記の目的を達成できることを見いだし、本発
明を提案するにいたった。
【0005】即ち、本発明は、ハイドロキノンを水また
は塩酸とこれらに相溶しない有機溶媒との混合溶媒中で
塩素と反応させてクロラニルを製造した後、塩酸相を分
離し、クロラニルを分散して含む水または塩酸と相溶し
ない有機溶媒をpHが7を超え10以下のアルカリ性水
溶液と接触させることを特徴とするクロラニルの製造方
法である。
【0006】本発明において使用される水又は塩酸に相
溶しない有機溶媒とは、塩酸と任意の割合で均一相を形
成せず、二相に分離する有機溶媒である。このような有
機溶媒を具体的に例示すると、クロロベンゼン、o−ジ
クロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、p−ジクロロ
ベンゼン、1,2,3−トリクロロベンゼン、1,2,
4−トリクロロベンゼン、フルオロベンゼン、o−ジフ
ルオロベンゼン、m−ジフルオロベンゼン、1,2,3
−トリフルオロベンゼン、1,2,4−トリフルオロベ
ンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素;ニトロベンゼン
等のニトロ基置換芳香族炭化水素;メチレンクロライ
ド、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタ
ン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2−トリ
クロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン等
のハロゲン化脂肪族炭化水素等を挙げることができる。
【0007】特に、これらの有機溶媒の中でも、クロラ
ニルが高純度で得られるという理由から、クロロベンゼ
ン、o−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、p
−ジクロロベンゼン、1,2,3−トリクロロベンゼ
ン、1,2,4−トリクロロベンゼン等のハロゲン化芳
香族炭化水素が好適に用いられる。これらの溶媒は、単
独で使用しても2種以上を混合して使用しても全く支障
ない。
【0008】本発明におけるもう一つの溶媒である塩酸
の濃度については特に限定されず、37重量%迄の塩酸
が使用できるが、あまり濃度の薄い塩酸を用いた場合は
生成物であるクロラニルが着色することがあるため、通
常、5重量%以上であることが好ましい。
【0009】有機溶媒と塩酸の混合比は特に制限されな
いが、得られるクロラニルを高嵩比重とするためには、
有機溶媒/塩酸(容積比)が0.1〜10の範囲、さら
に0.5〜5の範囲であることがより好適である。
【0010】ハイドロキノンの不均一混合溶媒中の濃度
は、不均一混合溶媒の組成、有機溶媒の種類、撹拌効果
によって変わるが、一般には0.5〜40重量%の範囲
から選ぶことが好ましい。
【0011】ハイドロキノンの塩素化反応は、ハイドロ
キノンを不均一混合溶媒中に溶解した後、塩素ガスを吹
き込むことによって行われる。反応温度は、通常、25
℃から不均一混合溶媒の沸点の範囲で選択すれば良い
が、50〜100℃が好適である。
【0012】塩素ガスの全使用量は、通常、ハイドロキ
ノン1モルに対して6〜9モルとなる。この塩素ガスの
量は、理論量よりも20%程度以上過剰となるが、実際
の製造にあたっては反応生成物の組成分析で決めればよ
い。
【0013】こうして、ハイドロキノンの塩素化により
クロラニルを生成させた後、塩酸相の分離が行われる。
塩酸相の分離は、公知の手段を採用することができる。
例えば、不均一混合溶媒を静置し、塩酸相を分液操作に
よって分離する等の方法をあげることができる。
【0014】このようにして、クロラニルを分散して含
む水または塩酸と相溶しない有機溶媒相が得られる。本
発明においては、上記のクロラニルを分散して含む水ま
たは塩酸と相溶しない有機溶媒とpHが7を超え10以
下のアルカリ性水溶液との接触が行われる。
【0015】本発明に使用するpH7を超え10以下の
アルカリ性水溶液として使用するアルカリの種類として
は、水溶液が上記の特定のpHを示すものであれば特に
制限なく採用することができる。一般には、アルカリ金
属およびアルカリ土類金属の炭酸塩、水酸化物が好適に
使用され、これらを具体的に例示すると、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリ
ウム、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化カルシウム等を挙げることができる。これ
らのアルカリは、単独で使用しても2種以上を混合して
使用しても全く支障がない。
【0016】上記のアルカリ性水溶液のpHは、7を超
え10以下である必要がある。pHが7以下のときに
は、得られるクロラニル中の残留塩素の量を低減させる
ことができず、逆にpHが10をこえるときには、クロ
ラニルの分解が生じるために収率低下につながる。アル
カリ性水溶液は、クロラニル中の残留塩素の量を十分に
低減させ、且つクロラニルの分解を十分に防止するため
には、pHが7.5〜9の範囲であることが好ましい。
【0017】水又は塩酸と相溶しない有機溶媒と上記し
たアルカリ性水溶液の接触方法としては、有機溶媒に対
して大過剰のアルカリ性水溶液と一回だけ接触させる方
法、あるいは有機溶媒に対して少量のアルカリ性水溶液
と複数回接触させる方法等がある。これらの方法のうち
いずれの方法を採用するかは状況によって異なるが、ク
ロラニルはアルカリと接触すると分解する性質があるた
め、できるだけ少量のアルカリ性水溶液と接触させるの
が好ましい。特に、最初に有機溶媒と水とを接触させて
有機溶媒中の塩素イオンを大部分除去した後にアルカリ
性水溶液と接触させる方法が最も好ましい方法である。
【0018】また、有機溶媒とアルカリ性水溶液とを接
触させ続けると、クロラニルがアルカリにより分解して
水溶液を着色させ、クロラニルの収率低下や水溶液の脱
色操作等の余分な操作が必要となることがある。これら
を防止するために、有機溶媒と接触したアルカリ性水溶
液のpHは低下して酸性水溶液あるいは中性水溶液とな
るが、その水溶液のpHが6以下になるように、接触さ
せるアルカリ性水溶液の量及び接触方法を適宜調整する
ことが好ましい。
【0019】有機溶媒と接触させる時間としては1時間
もあれば充分である。温度については特に限定しない
が、あまり温度が高すぎるとクロラニルの分解を助長す
るため0〜70℃が好適である。また、これら一連の操
作は常圧、加圧、減圧いずれでもかまわない。
【0020】
【効果】本発明によれば、温和な条件下で且つ簡便な操
作条件で残留塩素イオンが少ないクロラニルを製造する
ことができる。
【0021】
【実施例】以下に本発明を詳細に説明するために実施例
を掲げるが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0022】実施例1 羽根付き中央撹拌機、冷却器、温度計及び塩素ガス導入
管を備えた四つ口フラスコ内に、o−ジクロロベンゼン
400ml、25%塩酸400ml、ハイドロキノン8
1.6g(0.74mol)を投入し、この混合物を8
0℃に加熱して塩素ガスの導入を行った。塩素ガス26
2.7g(3.71mol)を4時間10分かけて導入
し、その後、塩素供給速度を2分の1に落としてさらに
157.6g(2.22mol)の塩素を導入した。
【0023】50℃まで冷却した後、塩酸相を分離し、
50℃の温水200mlを加えて10分間撹拌し、水相
を分離した。この操作をもう一度繰り返した後、pH=
8に調整した炭酸水素ナトリウム水溶液300mlをク
ロラニルが分散しているo−ジクロロベンゼン相に加
え、室温下で30分間撹拌した。水相のpHは2.9に
なっていた。これを遠心分離によって結晶と溶媒に分離
した後、遠心分離機内のクロラニルの結晶にメタノール
400mlをふりかけもう一度遠心分離の操作を行っ
た。得られたクロラニル中の残留塩素イオンを測定した
ところ、8.2ppmであった。
【0024】実施例2 実施例1と同様な操作を水洗工程まで行った後、pH=
8に調整した炭酸カリウム水溶液300mlをo−ジク
ロロベンゼン相に加え、室温下30分間撹拌した。水相
のpHは2.8になっていた。その後、実施例1と同じ
後処理操作をしたところ、得られたクロラニルの残留塩
素イオンは、7.6ppmであった。
【0025】実施例3〜7 洗浄に用いるアルカリ性水溶液のpHとアルカリの種類
を表1に示したように変えた以外は、実施例1と同様な
操作を行い、その結果を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】実施例8〜10 反応に用いた溶媒を表2に示したものに変更した以外
は、実施例1と同様な操作を行い、その結果を表2に示
した。
【0028】
【表2】
【0029】比較例1 アルカリ性水溶液の代わりに水300mlを用いて実施
例1と同様な操作を行ったところ、得られたクロラニル
中の残留塩素イオンは21.2ppmであった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
方法についてさらに検討を続け、得られたクロラニルに
ついて分析を行った結果、残留塩素イオンが含まれてい
ることがわかった。残留塩素イオンが含まれていると、
クロラニルの乾燥のための容器の腐食等の問題が発生す
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハイドロキノンを水または塩酸とこれらに
    相溶しない有機溶媒との混合溶媒中で塩素と反応させて
    クロラニルを製造した後、塩酸相を分離し、クロラニル
    を分散して含む水または塩酸と相溶しない有機溶媒をp
    Hが7を超え10以下のアルカリ性水溶液と接触させる
    ことを特徴とするクロラニルの製造方法。
JP5519292A 1992-03-13 1992-03-13 クロラニルの製造方法 Expired - Fee Related JP2606997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5519292A JP2606997B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 クロラニルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5519292A JP2606997B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 クロラニルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05255174A true JPH05255174A (ja) 1993-10-05
JP2606997B2 JP2606997B2 (ja) 1997-05-07

Family

ID=12991831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5519292A Expired - Fee Related JP2606997B2 (ja) 1992-03-13 1992-03-13 クロラニルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2606997B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2606997B2 (ja) 1997-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2606997B2 (ja) クロラニルの製造方法
Calingaert et al. The partial additive chlorination of the benzene ring. I. Alpha benzene tetrachloride
BR0315671B1 (pt) Processo para a preparação de um composto
EP0163230B1 (en) Process for producing aromatic chlorine compounds
US4898996A (en) Process for producing 3-chloro-4-fluoronitrobenzene
JP3557624B2 (ja) 4,6−ジニトロハロベンゼンの製造方法
JPH01149740A (ja) 4,4’−ジブロモビフェニルの製造方法
JPH05255175A (ja) 有機溶媒の回収方法
CS240984B2 (en) Production method of 1,2-dichloroethane
JP3857369B2 (ja) 塩素化炭化水素の製造方法
EP0752418B1 (en) Method for preparing 4-alkyl-2-hydroxy-3,5-dichlorobenzene sulphonic acids
JP4731062B2 (ja) アルキル芳香族炭化水素の塩素化方法
KR100524336B1 (ko) o-알킬플루오로벤젠의제조방법
US6127587A (en) Fluorination process
JP3127063B2 (ja) 芳香族炭化水素の芳香核を塩素化する改善方法
EP0130875A1 (fr) Procédé d'halogénation-nitration-fluoration de dérivés aromatiques
JPH07108877B2 (ja) クロラニルの製造方法
JP4002314B2 (ja) 3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン −1,1−ジオキサイドの製造方法
Coleman et al. CHLORINATION AND THE FORMATION OF CHLORO-AMINES BY MEANS OF NITROGEN TRICHLORIDE.
US4118570A (en) Process for producing sodium dichloroisocyanurate
EP0107886B1 (en) Process for the combined preparation of chlorinated hydrocarbons and a carbonate of an alkali metal
JP2834605B2 (ja) クロラニルの製造方法
JPH01113338A (ja) ヒドロキシ安息香酸の製造方法
US5475103A (en) Process for the production of halogenated phthalocyanine
JPS5823850B2 (ja) 芳香族化合物の側鎖塩素化法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees