JPH05255264A - 標識剤および標識されたリガンドの製法 - Google Patents

標識剤および標識されたリガンドの製法

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JPH05255264A
JPH05255264A JP8950392A JP8950392A JPH05255264A JP H05255264 A JPH05255264 A JP H05255264A JP 8950392 A JP8950392 A JP 8950392A JP 8950392 A JP8950392 A JP 8950392A JP H05255264 A JPH05255264 A JP H05255264A
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labeling agent
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acridinium
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JP8950392A
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Takeshi Odagiri
健 小田切
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 標識の際、リガンドの活性低下や標識物の収率低下を
きたさないようなアクリジニウム系標識剤を得ること。 【構成】 4−{2−(メチルスルホニル−4−フェニ
ルジメチルスルホニウム)オキシカルボニルエチル}フ
ェニル−10−アクリジニウム−9−カルボン酸エステ
ルフルオロスルホン酸塩に代表される化学発光性を有す
る水溶性アクリジニウム化合物からなる標識剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、免疫測定法もしくはハ
イブリダイゼーションアッセイ法用標識剤およびそれを
用いた標識されたリガンドの製法に関するものである。
更に詳しくは化学発光性アクリジニウム化合物からなる
標識剤およびこの標識剤を用いた標識されたリガンドの
製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化学発光性アクリジニウム化合物として
は、『イアン・ウィークス他、クリニカル・ケミストリ
ー、第29巻、1474頁、1983年発行』に記載の
4−(2−スクシンイミジルオキシカルボニルエチル)
フェニル−10−メチルアクリジニウム−9−カルボン
酸エステル・フルオロスルホン酸塩が広く知られてお
り、免疫測定法などにおいて、標識リガンド用の標識剤
として用いられている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
アクリジニウム化合物は水に不溶であるため、この化合
物をリガンドに標識させる反応において、この化合物を
DMF、アセトニトリル、ジオキサンなどのような水溶
性有機溶剤に一旦溶解した後、リガンド水溶液と反応さ
せなくてはならず、このため有機溶剤によるリガンドの
活性低下あるいは標識リガンドの収率低下という重大な
問題を発生させている。
【0004】
【課題を解決させるための手段】本発明者らは、上記問
題点を解消すべく鋭意検討を行った結果、水溶性アクリ
ジニウム化合物を用いれば上記標識の際の問題を解消で
きることを見いだし本発明に到達した。すなわち本発明
は、化学発光性を有する水溶性アクリジニウム化合物
(A)からなる免疫測定法もしくはハイブリダイゼーシ
ョンアッセイ法用標識剤;ならびにこの標識剤とリガン
ドを水性媒体中で反応させることを特徴とする標識され
たリガンドの製法である。
【0005】本発明において、該水溶性アクリジニウム
化合物(A)としては下式一般式化2で示される化合物
が挙げられる。
【0006】
【化2】
【0007】[式中R1は水素原子、炭素数1〜10の
アルキル基、ベンジル基又はアリール基、−R2−は−
O−、−NH−、−NH−SO2−又は−N(SO2−P
h)−{−Phはハロゲン原子で置換されていてもよい
フェニル基}、R3〜R10はそれぞれ水素原子又はハロ
ゲン原子、nは1〜5の整数、R11、R12はそれぞれ水
素原子、炭素数1〜10のアルキル基、ベンジル基又は
アリール基、X-、Y-はそれぞれアニオンを表す。]
【0008】ここでR1のうち炭素数1〜10のアルキ
ル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペ
ンチル基などが、アリール基としてはフェニル基などが
挙げられるが、以上R1として例示したものおよび水素
原子、ベンジル基のうち好ましいものは、メチル基、エ
チル基、ベンジル基およびフェニル基である。
【0009】−R2−は−O−、−NH−、−NH−S
2−又は−N(SO2−Ph)−{−Phはハロゲン原
子で置換されていてもよいフェニル基}から選ばれる
が、これらのいずれを用いることも可能である。
【0010】R3〜R10は、それぞれ水素原子又はハロ
ゲン原子(フッ素、臭素、塩素、ヨウ素など)から選ば
れるが、これらのいずれを用いることも可能である。
【0011】nは1〜5の整数である。
【0012】R11、R12のうち、炭素数1〜10のアル
キル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
ペンチル基などが、アリール基としてはフェニル基など
が挙げられるが、以上R11、R12として例示したものお
よび水素原子、ベンジル基のうち好ましいものは、メチ
ル基、エチル基、ベンジル基およびフェニル基である。
【0013】アニオンX-、Y-としては、特に限定はな
いが、好ましいものはフルオロスルホン酸イオン、メタ
ンスルホン酸イオン、フルオロメタンスルホン酸イオ
ン、トリフルオロメチルスルホン酸イオンおよびハロゲ
ンイオン(フッ素イオン、臭素イオン、塩素イオン、ヨ
ウ素イオンなど)である。またX-、Y-は同じであって
も、異なっていてもよい。
【0014】上記水溶性アクリジニウム化合物(A)の
具体例としては下記化3で示される化合物である4−
{2−(4−ジメチルスルホニオフェニル)オキシカル
ボニルエチル}フェニル−10−アクリジニウム−9−
カルボン酸エステルフルオロスルホン酸・メチルスルホ
ン酸塩(A−1)や下記化4で示されるN−フェニルス
ルホニル−[4−{2−(4−ジメチルスルホニオフェ
ニル)}オキシカルボニルエチル]フェニル−10−メ
チルアクリジニウム−9−カルボキサミドフルオロスル
ホン酸・メチルスルホン酸塩(A−2)などが挙げられ
る。
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】該水溶性アクリジニウム化合物(A)は通
常結晶性の粉末であり、本発明の標識剤も通常(A)そ
のものである。
【0018】該水溶性アクリジニウム化合物(A)の製
法の代表例として、上記化合物(A−1)、(A−2)
の製法を例示すると、下記化5および化6に示すような
反応工程となる。
【0019】
【化5】
【0020】すなわちアクリジンカルボン酸(a)に塩
化チオニルなどを反応させてアクリジンカルボン酸塩化
物(b)とし、さらにこれと4−ヒドロキシフェニルプ
ロピオン酸ベンジルエステルと反応させてエステル
(c)を生成させる。これを臭化水素/酢酸混液で処理
して遊離のカルボン酸(d)とし、これと4−ヒドロキ
シフェニルジメチルスルホニウム・メチルスルフェイト
のような化合物をDCC(N,N−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド)などの脱水縮合剤を用いてエステル化反
応を行うことによって化合物(e)が得られる。この化
合物(e)をメチルフルオロスルフォネートと反応させ
ることによって目的物(A−1)が得られる。
【0021】
【化6】
【0022】すなわち、A−1の合成で得られた中間体
であるアクリジンカルボン酸塩化物(b)と(N−フェ
ニルスルホニル)ベンジルオキシカルボニルエチルアニ
リンを反応させてアミド(f)を生成させる。これを臭
化水素/酢酸混液で処理し遊離のカルボン酸(g)と
し、これと4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウ
ム・メチルスルフェイトのような化合物をDCCなどの
脱水縮合剤を用いてエステル化反応を行うことによって
化合物(h)が得られる。この化合物(h)をメチルフ
ルオロスルフォネートと反応させることによって目的物
(A−2)が得られる。
【0023】本発明の標識剤を用い、本発明の方法によ
って標識することができるリガンドとしては抗原、抗
体、ハプテン、プロテインA、アビジン、ビオチン、核
酸、核酸を含む分子などが挙げられる。本発明の方法に
より標識する反応は、リガンド中に存在するか、又はリ
ガンドを化学的に修飾することによって導入されたアミ
ノ基と本発明の標識剤との間の脱水縮合反応によって進
行し、アクリジニウム標識リガンドを得ることができ
る。
【0024】本発明の方法により標識する反応の条件と
しては、通常リガンド1モル当り(A)の1〜50モル
を室温下(10〜30℃)で15分程度反応させること
によって標識されたリガンドが得られる。しかしなが
ら、この条件に限定されることなく、標識されるリガン
ドの性質によって最適条件を設定することが重要であ
る。
【0025】また本発明の方法において、標識する反応
は水性媒体中で行われるが、この水性媒体としては水そ
のものであるか、もしくはリン酸緩衝液、ホウ酸緩衝
液、トリス緩衝液、炭酸緩衝液などの水性媒体が好適に
用いられる。
【0026】かくして得られるアクリジニウム標識リガ
ンドは、下記<1>〜<3>に例示するような、化学発
光免疫測定法や化学発光ハイブリダイゼーションアッセ
イ法に用いることが出来る。
【0027】<1>『イアン・ウィークス他、クリニカ
ル・ケミストリー、第29巻、1480頁、1983年
発行』には、α−フェトプロテイン(以下AFPと略
す)のサンドイッチ免疫測定において抗AFP抗体と4
−(2−スクシンイミジルオキシカルボニルエチル)フ
ェニル−10−メチルアクリジニウム−9−カルボン酸
エステル・フルオロスルホン酸塩とを反応させて得られ
たアクリジニウム標識抗AFP抗体を用いる方法が記載
されている。
【0028】<2>競合法免疫測定については、『イア
ン・ウィークス他、メソッズ・イン・エンザイモロジ
ー、第133巻、366頁、1986年発行』にやはり
4−(2−スクシンイミジルオキシカルボニルエチル)
フェニル−10−メチルアクリジニウム−9−カルボン
酸エステル・フルオロスルホン酸塩を標識用化合物とし
た遊離T4の測定に関する記載がある。
【0029】<3>遺伝子診断の分野においても、『ジ
ェー・ライル他、クリニカル・ケミストリー第35巻、
1588頁、1989年発行』に4−(2−スクシンイ
ミジルオキシカルボニルエチル)フェニル−10−メチ
ルアクリジニウム−9−カルボン酸エステル・フルオロ
スルホン酸塩とオリゴDNAとを反応させることによっ
て得られたプローブを用いる白血病診断に関する記載が
ある。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が本発明はこれに限定されるものではない。
【0031】実施例1 4−{2−(4−ジメチルスルホニオフェニル)オキシ
カルボニルエチル}フェニル−10−アクリジニウム−
9−カルボン酸エステルフルオロスルホン酸・メチルス
ルホン酸塩(A−1)の合成
【0032】合成は、下記の通りの方法で実施した。そ
の合成スキームは前記化5の通りである。アクリジン−
9−カルボン酸(a)(シグマ社製)(5.0g)を塩
化チオニル(半井テスク製)(75ml)に懸濁し、混
合物を約4時間還流下に攪拌した後、過剰の塩化チオニ
ルを減圧除去しアクリジン−9−カルボン酸塩化物
(b)を得た。
【0033】(b)(2.4g、10mmol)を無水
ピリジン(30ml)中に懸濁し、4−ヒドロキシフェ
ニルプロピオン酸ベンジルエステル(9.7g、10m
mol)を添加し、室温で一昼夜攪拌した。次いで反応
液を1規定塩酸水溶液に加え、黄色の結晶物を得た。濾
過により結晶物を分離し、さらにフィルター上において
結晶物を水で洗浄した。この結晶を減圧乾固し、さらに
ベンゼン/シクロヘキサンから再結晶して4−(2−ベ
ンジルオキシカルボニルエチル)フェニル−9−アクリ
ジンカルボン酸エステル(c)を得た。 元素分析 計算値 C:78.1% H:5.0%
N:3.0% 実測値 C:77.5% H:5.2% N:3.1%
【0034】(c)(0.46g、1mmol)を10
mlの臭化水素/酢酸混液(45/55 w/w)に溶
解し、50〜55℃で攪拌した。この反応液を100m
lの水中に投入することにより黄色結晶が得られた。こ
の結晶を濾別し、水で洗浄した後、減圧乾固した。さら
にアセトニトリル/クロロホルム(1/1 v/v)か
ら再結晶し、4−(2−カルボキシエチル)フェニル−
9−アクリジンカルボン酸エステル(d)を得た。 元素分析 計算値 C:74.4% H:4.6%
N:3.8% 実測値 C:75.1% H:4.5% N:3.6%
【0035】(d)(0.37g、1mmol)とサン
セラーDSP(4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホ
ニウム・メチルスルフェイト、三新化学製)(0.27
g、1mmol)をDMF(5ml)に溶解し、氷冷下
N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(半井テスク
製)(0.20g、1mmol)を加え、氷冷下で2時
間、さらに室温で一昼夜攪拌・反応した。析出したジシ
クロヘキシルウレアを濾別し、濾液を減圧除去し、残渣
を酢酸エチルに溶解し、これを水で洗浄した。酢酸エチ
ル層をとり、これに無水硫酸ナトリウムを加え、一昼夜
放置した。
【0036】無水硫酸ナトリウムを濾別し、濾液を減圧
濃縮した。この残渣にエーテル/石油エーテルを加える
ことにより4−{2−(メチルスルフェート・p−ジメ
チルスルホニオフェニル)オキシカルボニルエチル}フ
ェニル−9−アクリジンカルボン酸エステル(e)を得
た。 元素分析 計算値 C:62.0% H:4.7%
N:2.3% 実測値 C:63.1% H:4.5% N:2.2%
【0037】(e)(0.31g、0.5mmol)を
無水アセトニトリルに溶解し、これに0.5mlのメチ
ルフルオロスルフォネートを加え、室温で20時間攪拌
した。析出した結晶を濾別し、無水ベンゼンを用いてフ
ィルター上で洗浄し、その結晶を減圧乾固して4−{2
−(メチルスルフェート・p−ジメチルスルホニオフェ
ニル)オキシカルボニルエチル}フェニル−10−メチ
ルアクリジニウム−9−カルボン酸エステルフルオロス
ルホン酸・メチルスルホン酸塩(A−1)を得た。 元素分析 計算値 C:53.1% H:4.3%
N:1.9% 実測値 C:53.8% H:4.6% N:2.0%
【0038】実施例2 N−フェニルスルホニル[4−{2−(4−ジメチルス
ルホニオフェニル)}オキシカルボニルエチル]フェニ
ル−10−メチルアクリジニウム−9−カルボキサミド
・フルオロスルホン酸・メチルスルホン酸塩(A−2)
の合成
【0039】合成は、下記の通りの方法で実施した。そ
の合成スキームは前記化6の通りである。
【0040】A−1の合成で得られた中間体である
(b)(2.4g、10mmol)を無水ピリジン(3
0ml)中に懸濁し、(N−フェニルスルホニル)ベン
ジルオキシカルボニルエチルアニリン(3.6g、10
mmol)を添加し、室温で一昼夜攪拌した。次いで反
応液を1規定塩酸水溶液に加え、黄色の結晶物を得た。
濾過により結晶物を分離し、さらにフィルター上におい
て結晶物を水で洗浄した。この結晶物を減圧乾固し、さ
らにベンゼン/シクロヘキサンから再結晶してN−フェ
ニルスルホニル{4−(2−ベンジルオキシカルボニル
エチル)}フェニル−9−アクリジンカルボキサミド
(f)を得た。 元素分析 計算値 C:72.0% H:4.7%
N:4.7% 実測値 C:71.1% H:4.6% N:5.0%
【0041】(f)(0.60g、1mmol)を10
mlの臭化水素/酢酸混液(45/55 w/w)に溶
解し、50〜55℃で攪拌した。この反応液を100m
lの水中に投入することにより黄色結晶が得られた。こ
の結晶を濾別し、水で洗浄した後、減圧乾固した。さら
にアセトニトリル/クロロホルム(1/1 v/v)か
ら再結晶し、N−フェニルスルホニル{4−(2−カル
ボキシエチル)}フェニル−9−アクリジンカルボキサ
ミド(g)を得た。 元素分析 計算値 C:68.2% H:4.3%
N:5.5% 実測値 C:67.4% H:4.1% N:5.6%
【0042】(g)(0.51g、1mmol)とサン
セラーDSP(0.27g、1mmol)をDMF(5
ml)に溶解し、氷冷下N,N−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(0.20g、1mmol)を加え、氷冷下
で2時間、さらに室温で一昼夜攪拌・反応した。析出し
たジシクロヘキシルウレアを濾別し、濾液を減圧除去し
た。残渣を酢酸エチルに溶解し、これを水で洗浄した。
酢酸エチル層をとり、これに無水硫酸ナトリウムを加
え、一昼夜放置した。
【0043】無水硫酸ナトリウムを濾別し、濾液を減圧
濃縮した。この残渣にエーテル/石油エーテルを加える
ことによりN−フェニルスルホニル[4−{2−(4−
ジメチルスルホニオフェニル)}オキシカルボニルエチ
ル]フェニル−9−カルボキサミド・メチルスルホン酸
塩(h)が得られた。 元素分析 計算値 C:60.2% H:4.5%
N:3.7% 実測値 C:61.0% H:4.5% N:3.6%
【0044】(h)(0.38g、0.5mmol)を
無水アセトニトリルに溶解し、これに0.5mlのメチ
ルフルオロスルフォネートを加え、室温で20時間攪拌
した。析出した結晶を濾別し、無水ベンゼンを用いてフ
ィルター上で洗浄し、その結晶を減圧乾固してN−フェ
ニルスルホニル[4−{2−(4−ジメチルスルホニオ
フェニル)}オキシカルボニルエチル]フェニル−10
−メチルアクリジニウム−9−カルボキサミド・フルオ
ロスルホン酸・メチルスルホン酸塩(A−2)を得た。 元素分析 計算値 C:53.7% H:4.2%
N:3.2% 実測値 C:54.0% H:4.4% N:3.5%
【0045】実施例3 アクリジニウム標識抗TSH抗体の調製
【0046】抗TSHモノクローナル抗体(2ml、タ
ンパク量として約3.7mg)を0.02mol/l
(以下Mと略す)、pH8.0のリン酸緩衝液を用いて
透析した。また、実施例1で合成した化合物(A−1)
(1mg)を試験管にとり、0.02M、pH8.0の
リン酸緩衝液(1ml)で溶解した。透析終了した抗体
溶液に先に調製した溶液(80μl)を加え、室温で約
15分間反応した。反応終了したならば、0.02M、
pH8.0のリン酸緩衝液で緩衝化したセファデックス
G−25カラムに先の反応混合物をチャージし精製し
た。
【0047】精製終了後、各フラクションのタンパク活
性と化学発光活性の両方を有するフラクションを集め、
濃縮し、防腐剤としてアジ化ナトリウムを0.1%とな
る様に添加して使用時まで2〜10℃で保存した。これ
を「標識物1」とした。
【0048】実施例4 (A−1)に代えて(A−2)を用いた以外は実施例3
と同様にして、A−2を抗TSHモノクローナル抗体に
導入し、「標識物2」を得た。
【0049】比較例 同様にアクリジニウム−I(4−(2−スクシンイミジ
ルオキシカルボニルエチル)フェニル−10−メチルア
クリジニウム−9−カルボン酸エステル・フルオロスル
ホン酸塩、同仁化学研究所製)を用い、ウィークス等の
方法に従って抗TSHモノクローナル抗体にアクリジニ
ウム化合物を導入し、これを「標識物3」とした『クリ
ニカル・ケミストリー、第29巻、1480頁、198
3年発行』。
【0050】使用例 標識物1、2と標識物3の性能比較
【0051】(1)それぞれの発光量の比較 標識物1、2および3のそれぞれタンパク量として2μ
g分を12×75mmのガラス製試験管に分注し、アロ
カ製、ルミネッセンスリーダーBLR−201型のサン
プルホルダーにセットした。発光反応液A(0.3%過
酸化水素含有0.1規定塩酸水溶液)と発光反応液B
(オクチルフェノールエチレンオキサイド10モル付加
物0.5%含有0.2規定水酸化ナトリウム水溶液)の
それぞれ250μlを順次加え、化学発光反応を行っ
た。測定値は5秒間の積分値として得た。その際の、そ
れぞれの標識物からの発光量を下記表1に示したが、標
識物1と2からの発光量の方が標識物3からの発光量の
約2〜3倍多く、このことからも本発明のアクリジニウ
ム化合物の高い発光反応性が確認された。
【0052】
【表1】
【0053】(2)TSHの免疫測定におけるそれぞれの
性能の比較 抗TSH抗体の試験管内壁への固定化 炭酸緩衝液(0.02M)pH9.5に抗TSHモノク
ローナル抗体(実施例2で使用したモノクローナル抗体
とは別のエピトープを認識する。)を50μg/mlと
なるよう溶解した。ヌンク社製ポリスチレン試験管(1
2×75mm)にこのTSH抗体含有炭酸緩衝液を各5
00μlずつ分注し、4℃で48時間反応させ抗体を試
験管内壁に固定化した。反応終了後、アスピレーターを
用いて試験管内の液を除去した。生理食塩水1mlで試
験管内を3回洗浄し、さらに1%牛血清アルブミン(以
下BSAと略す)を含むリン酸緩衝液(0.02M、p
H7.2)1mlを加え、使用時まで4℃で保管した。
【0054】アクリジニウム標識抗体液の調製 実施例2で得られた標識物1、2および3を1%BSA
含有リン酸緩衝液(0.02M、pH7.2)で各標識
物のタンパク濃度が2μg/mlとなるよう溶解した。
【0055】標準液 精製ヒトTSHを1%BSA含有リン酸緩衝液(0.0
2M、pH7.2)で0.5、1、3、5、10、2
5、50μIU/mlとなるよう希釈調製した。
【0056】測定法 (1)で調製した抗体結合試験管中の浸漬液をアスピレー
ターを用いて除去し、生理食塩水1mlを用いて試験管
内を1回洗浄した。洗浄した試験管に標準液または試料
(血清または血漿)100μlをサンプリングし、1%
BSA含有リン酸緩衝液(0.02M、pH7.2)5
00μlを加え、よく攪拌し、37℃で30分間インキ
ュベートした。反応終了後、反応液をアスピレーターを
用いて除去し、生理食塩水1mlを加えて再び同様に操
作した。この操作を3回繰り返し試料中の未反応物を除
去した。
【0057】先の試験管にで調製した標識物1、2お
よび3の溶液それぞれ500μlを加え、よく攪拌し、
37℃で30分間インキュベートした。反応終了後、反
応液をアスピレーターを用いて除去し、生理食塩水1m
lを加え再び同様に操作した。この操作を3回繰り返し
未反応の標識物1、2を除去した。
【0058】洗浄の終了した先の試験管をアロカ製、ル
ミネッセンスリーダーBLR−201型のサンプルホル
ダーにセットし、発光反応液A、発光反応液Bのそれぞ
れ250μlを順次加え、化学発光反応を行った。測定
値は5秒間の積分値として得た。
【0059】それぞれの標識物を用いた場合の標準液を
検体として用いた各標準液濃度における発光量を下記表
2に示した。また各標準液濃度における発光量をグラフ
用紙にプロットし図1に示した様な検量線が得られた。
それによると免疫測定における発光量も標識物1、2を
用いた場合の方が標識物3を用いた場合より多く、本結
果から本発明のアクリジニウム化合物の高い標識反応性
が確認された。
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】本発明の標識剤を用いることにより、抗
原、抗体などに代表されるリガンドへのアクリジニウム
標識を水性媒体中で実施することができる。それによ
り、リガンドの活性あるいは標識リガンドの収率低下と
いったこれまでの問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用例にて得られたTSHの化学発光免疫測定
法による検量線である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学発光性を有する水溶性アクリジニウ
    ム化合物(A)からなるリガンドの標識剤。
  2. 【請求項2】 (A)が下式一般式化1で示される化合
    物である請求項1記載の標識剤。 【化1】 [式中R1は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、
    ベンジル基又はアリール基、−R2−は−O−、−NH
    −、−NH−SO2−又は−N(SO2−Ph)−{−P
    hはハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル
    基}、R3〜R10はそれぞれ水素原子又はハロゲン原
    子、nは1〜5の整数、R11、R12はそれぞれ水素原
    子、炭素数1〜10のアルキル基、ベンジル基又はアリ
    ール基、X-、Y-はそれぞれアニオンを表す。]
  3. 【請求項3】 免疫測定法用又はハイブリダイゼーショ
    ンアッセイ用である請求項1又は2記載の標識剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか記載の標識剤と
    リガンドとを水性媒体中で反応させることを特徴とする
    標識されたリガンドの製法。
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