JPH05258244A - 磁気抵抗効果ヘッド - Google Patents
磁気抵抗効果ヘッドInfo
- Publication number
- JPH05258244A JPH05258244A JP5138592A JP5138592A JPH05258244A JP H05258244 A JPH05258244 A JP H05258244A JP 5138592 A JP5138592 A JP 5138592A JP 5138592 A JP5138592 A JP 5138592A JP H05258244 A JPH05258244 A JP H05258244A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- magnetoresistive effect
- magnetic
- magnetoresistive
- soft magnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
- G11B5/33—Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
- G11B5/39—Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
- G11B5/3903—Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures
- G11B5/399—Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures with intrinsic biasing, e.g. provided by equipotential strips
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】磁気ディスク装置などに用いられる磁気抵抗効
果ヘッドに関し、磁気抵抗効果素子のバイアスに係わる
センス電流の利用効率を高め、省電力化を図ることを目
的とする。 【構成】磁気抵抗効果素子10のバイアスのための軟質
磁性体層の膜質を、磁気抵抗効果素子10から遠い側の
飽和磁束密度が近い側に比べて小さくなるように、厚さ
方向に段階的又は連続的に変化させてなり、例えば軟質
磁性体層31が互いに飽和磁束密度の異なる層31A,
31Bからなる複層構造を有して構成される。
果ヘッドに関し、磁気抵抗効果素子のバイアスに係わる
センス電流の利用効率を高め、省電力化を図ることを目
的とする。 【構成】磁気抵抗効果素子10のバイアスのための軟質
磁性体層の膜質を、磁気抵抗効果素子10から遠い側の
飽和磁束密度が近い側に比べて小さくなるように、厚さ
方向に段階的又は連続的に変化させてなり、例えば軟質
磁性体層31が互いに飽和磁束密度の異なる層31A,
31Bからなる複層構造を有して構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置など
に用いられる磁気抵抗効果ヘッドに関し、特にバイアス
のための軟質磁性体層の構造に特徴を有する。
に用いられる磁気抵抗効果ヘッドに関し、特にバイアス
のための軟質磁性体層の構造に特徴を有する。
【0002】磁気ディスク装置では、記録媒体である磁
気ディスクの小径化が進められている。これにともなっ
て、磁気ディスクとの相対移動速度が小さい場合にも大
きな再生出力の得られる磁気抵抗効果ヘッドが注目され
ている。
気ディスクの小径化が進められている。これにともなっ
て、磁気ディスクとの相対移動速度が小さい場合にも大
きな再生出力の得られる磁気抵抗効果ヘッドが注目され
ている。
【0003】
【従来の技術】図4は基本的な磁気抵抗効果ヘッド10
0の概略の構成を示す斜視図である。磁気抵抗効果ヘッ
ド100は、MR素子(磁気抵抗効果素子)10の抵抗
値が、記録媒体60による磁界に応じて変化する磁化の
向きMmと、MR素子10を流れるセンス電流Isの向
きMiとの相対角度θに依存することを利用した磁気ヘ
ッドであり、薄膜技術を用いて製造される。
0の概略の構成を示す斜視図である。磁気抵抗効果ヘッ
ド100は、MR素子(磁気抵抗効果素子)10の抵抗
値が、記録媒体60による磁界に応じて変化する磁化の
向きMmと、MR素子10を流れるセンス電流Isの向
きMiとの相対角度θに依存することを利用した磁気ヘ
ッドであり、薄膜技術を用いて製造される。
【0004】MR素子10は数百Å程度の厚さの強磁性
体層からなり、センス電流Isの通電のためのリード導
体50は例えば金(Au)などの薄膜からなる。MR素
子10の大きさは記録密度に応じて適宜選定されるが、
例えば記録トラック幅w方向の長さはリード導体50の
接続部も含めて100μm程度であり、媒体面と直交す
る方向の長さ(高さ)は2〜5μm程度である。つまり
MR素子10の実際の形状は極めて薄い帯状である。
体層からなり、センス電流Isの通電のためのリード導
体50は例えば金(Au)などの薄膜からなる。MR素
子10の大きさは記録密度に応じて適宜選定されるが、
例えば記録トラック幅w方向の長さはリード導体50の
接続部も含めて100μm程度であり、媒体面と直交す
る方向の長さ(高さ)は2〜5μm程度である。つまり
MR素子10の実際の形状は極めて薄い帯状である。
【0005】このようなMR素子10の厚さ方向の両側
には、所定のギャップを設けて磁気シールド層40が配
置され、これにより再生信号のS/N比が高まり、高密
度記録が可能となる。
には、所定のギャップを設けて磁気シールド層40が配
置され、これにより再生信号のS/N比が高まり、高密
度記録が可能となる。
【0006】さて、MR素子10においては、入出力特
性(磁界方向とその検出信号との関係)が2乗特性とな
ることから、これを使用する際には、線型応答範囲で動
作するように予め上述の相対角度θを所定値とするいわ
ゆるバイアスが施される。
性(磁界方向とその検出信号との関係)が2乗特性とな
ることから、これを使用する際には、線型応答範囲で動
作するように予め上述の相対角度θを所定値とするいわ
ゆるバイアスが施される。
【0007】バイアスには種々の方法が知られている
が、ここで例示した磁気抵抗効果ヘッド100では、バ
イアス手段として、MR素子10に非磁性体層20を介
して重ねるように軟質磁性体層30が設けられている。
が、ここで例示した磁気抵抗効果ヘッド100では、バ
イアス手段として、MR素子10に非磁性体層20を介
して重ねるように軟質磁性体層30が設けられている。
【0008】すなわち、磁気抵抗効果ヘッド100で
は、MR素子10を流れるセンス電流Isによる磁界に
よって軟質磁性体層30内の磁化の向きが一定方向にそ
ろい、これにより生じた磁界(バイアス磁界)によって
MR素子10がバイアス状態となる。
は、MR素子10を流れるセンス電流Isによる磁界に
よって軟質磁性体層30内の磁化の向きが一定方向にそ
ろい、これにより生じた磁界(バイアス磁界)によって
MR素子10がバイアス状態となる。
【0009】従来においては、バイアスのための軟質磁
性体層(以下「バイアス用磁性層」という)30とし
て、単一の軟質磁性材料(高透磁率材料)からなる均質
の磁性層が設けられ、その材質及び立体形状は、例えば
10〜20mA程度のセンス電流Isによって、適当な
バイアス磁界が生じて最適のバイアス状態が得られるよ
うに選定されていた。
性体層(以下「バイアス用磁性層」という)30とし
て、単一の軟質磁性材料(高透磁率材料)からなる均質
の磁性層が設けられ、その材質及び立体形状は、例えば
10〜20mA程度のセンス電流Isによって、適当な
バイアス磁界が生じて最適のバイアス状態が得られるよ
うに選定されていた。
【0010】なお、MR素子10を挟む2つの磁気シー
ルド層40の一方を、他方に比べてMR素子10に近づ
けて配置し、これをバイアス用磁性層として利用する場
合もある。
ルド層40の一方を、他方に比べてMR素子10に近づ
けて配置し、これをバイアス用磁性層として利用する場
合もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】バイアス磁界の発生に
際して、微視的には、センス電流Isによる磁界(すな
わちバイアス用磁性層30に加わる磁化力)が距離の2
乗に比例して弱まることから、バイアス用磁性層30の
厚さ方向(すなわち積層方向)において、MR素子10
に対して遠くなるほど磁化力が弱くなる。つまり、MR
素子10に対して近い側は磁化の回転が比較的に生じや
すい状態になり、これに対して遠い側は磁化の回転が比
較的に生じにくい状態になる。
際して、微視的には、センス電流Isによる磁界(すな
わちバイアス用磁性層30に加わる磁化力)が距離の2
乗に比例して弱まることから、バイアス用磁性層30の
厚さ方向(すなわち積層方向)において、MR素子10
に対して遠くなるほど磁化力が弱くなる。つまり、MR
素子10に対して近い側は磁化の回転が比較的に生じや
すい状態になり、これに対して遠い側は磁化の回転が比
較的に生じにくい状態になる。
【0012】ここで、磁化の回転とは、磁性体の磁化過
程において、向きが不規則である各磁区の磁化(磁気モ
ーメント)が、磁化力の方向に向きを変える物理現象で
ある。磁化力が強いほど回転の程度(回転角度)が大と
なり、これにともなってバイアス磁界が強くなる。ま
た、磁化力の強さが所定以上であれば、ほぼ全ての磁化
の向きが磁化力の方向にそろって磁性体は全体的に磁性
上の飽和状態となる。
程において、向きが不規則である各磁区の磁化(磁気モ
ーメント)が、磁化力の方向に向きを変える物理現象で
ある。磁化力が強いほど回転の程度(回転角度)が大と
なり、これにともなってバイアス磁界が強くなる。ま
た、磁化力の強さが所定以上であれば、ほぼ全ての磁化
の向きが磁化力の方向にそろって磁性体は全体的に磁性
上の飽和状態となる。
【0013】一方、従来のバイアス用磁性層30のよう
な均質の磁性層においては、層の磁気エネルギー状態を
安定化しようとする作用に起因して、各磁区の磁化の回
転が均等化される。すなわち、層全体で各部における磁
化の回転の生じ易さを平均した程度の磁化の回転が生
じ、結果的に、磁化の回転の生じにくい部分の影響によ
って層全体の磁化の回転が抑えられることになる。
な均質の磁性層においては、層の磁気エネルギー状態を
安定化しようとする作用に起因して、各磁区の磁化の回
転が均等化される。すなわち、層全体で各部における磁
化の回転の生じ易さを平均した程度の磁化の回転が生
じ、結果的に、磁化の回転の生じにくい部分の影響によ
って層全体の磁化の回転が抑えられることになる。
【0014】このため、従来の磁気抵抗効果ヘッドは、
所定のバイアス磁界を発生させるために、MR素子10
から遠い側でバイアス用磁性層30全体の磁化の回転が
抑えられる分だけ余分のセンス電流Isを流す必要があ
り、消費電力の面で不利であるという問題があった。
所定のバイアス磁界を発生させるために、MR素子10
から遠い側でバイアス用磁性層30全体の磁化の回転が
抑えられる分だけ余分のセンス電流Isを流す必要があ
り、消費電力の面で不利であるという問題があった。
【0015】本発明は、上述の問題に鑑み、磁気抵抗効
果素子のバイアスに係わるセンス電流の利用効率を高
め、省電力化を図ることを目的としている。
果素子のバイアスに係わるセンス電流の利用効率を高
め、省電力化を図ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るヘ
ッドは、上述の課題を解決するため、図1及び図2に示
すように、磁気抵抗効果素子10とそのバイアスのため
の軟質磁性体層31,32とが非磁性体層20を介して
重なる積層構造を有した磁気抵抗効果ヘッド1,2であ
って、前記軟質磁性体層31が、前記磁気抵抗効果素子
10に対して遠い側が近い側に比べて飽和磁束密度の小
さい複数の層、すなわち層31A,32A、及び層31
B,32Bからなる。
ッドは、上述の課題を解決するため、図1及び図2に示
すように、磁気抵抗効果素子10とそのバイアスのため
の軟質磁性体層31,32とが非磁性体層20を介して
重なる積層構造を有した磁気抵抗効果ヘッド1,2であ
って、前記軟質磁性体層31が、前記磁気抵抗効果素子
10に対して遠い側が近い側に比べて飽和磁束密度の小
さい複数の層、すなわち層31A,32A、及び層31
B,32Bからなる。
【0017】請求項2の発明に係るヘッドは、図3に示
すように、磁気抵抗効果素子10とそのバイアスのため
の軟質磁性体層33とが非磁性体層20を介して重なる
積層構造を有した磁気抵抗効果ヘッド3であって、前記
軟質磁性体層33が、前記磁気抵抗効果素子10に対し
て遠いほど飽和磁束密度が小さくなるように、積層方向
に連続的に組成を変化させた層からなる。
すように、磁気抵抗効果素子10とそのバイアスのため
の軟質磁性体層33とが非磁性体層20を介して重なる
積層構造を有した磁気抵抗効果ヘッド3であって、前記
軟質磁性体層33が、前記磁気抵抗効果素子10に対し
て遠いほど飽和磁束密度が小さくなるように、積層方向
に連続的に組成を変化させた層からなる。
【0018】
【作用】軟質磁性体層31,32及び軟質磁性体層33
は、その磁気特性に係わる飽和磁束密度を層の積層方向
に磁気抵抗効果素子10に近い側から遠い側に向かって
段階的又は連続的に変化させた層からなる。
は、その磁気特性に係わる飽和磁束密度を層の積層方向
に磁気抵抗効果素子10に近い側から遠い側に向かって
段階的又は連続的に変化させた層からなる。
【0019】例えば、軟質磁性体層31の各部位におけ
る磁化の回転の生じやすさは、印加される磁界の強さに
依存するとともに、その部位の物性定数である飽和磁束
密度Bsの大きさにも依存する。
る磁化の回転の生じやすさは、印加される磁界の強さに
依存するとともに、その部位の物性定数である飽和磁束
密度Bsの大きさにも依存する。
【0020】すなわち、図1に示すように、磁気抵抗効
果素子10を流れるセンス電流Isにより生じる磁界H
1が加わって、軟質磁性体層31内で磁化が回転し始め
ると、軟質磁性体層31の両端面に磁荷(いわゆるN極
及びS極)が現れ、これにより層の内部にセンス電流I
sによる磁界H1と反対方向の反磁界(減磁界ともい
う)RHが生じる。
果素子10を流れるセンス電流Isにより生じる磁界H
1が加わって、軟質磁性体層31内で磁化が回転し始め
ると、軟質磁性体層31の両端面に磁荷(いわゆるN極
及びS極)が現れ、これにより層の内部にセンス電流I
sによる磁界H1と反対方向の反磁界(減磁界ともい
う)RHが生じる。
【0021】そのため、センス電流Isによる磁界H1
が弱まることになるが、このとき反磁界RHの強さが飽
和磁束密度Bsの2乗に比例するので、飽和磁束密度B
sの小さい部位(磁気抵抗効果素子10から遠い部位)
では、飽和磁束密度Bsの大きい部位(磁気抵抗効果素
子10に近い部位)に比べて磁界H1の弱まる程度が小
さい。
が弱まることになるが、このとき反磁界RHの強さが飽
和磁束密度Bsの2乗に比例するので、飽和磁束密度B
sの小さい部位(磁気抵抗効果素子10から遠い部位)
では、飽和磁束密度Bsの大きい部位(磁気抵抗効果素
子10に近い部位)に比べて磁界H1の弱まる程度が小
さい。
【0022】ところで、センス電流Isによる磁界H1
は、磁気抵抗効果素子10に近いほど強い。したがっ
て、軟質磁性体層31では、センス電流Isによる磁界
H1の強い部位では反磁界RHも強く、且つセンス電流
Isによる磁界H1の弱い部位では反磁界RHも弱いこ
とから、積層方向において磁化の回転に有効に作用する
磁界(有効磁界)の強さが均等化され、層全体で磁化の
回転の生じやすさが均一になる。
は、磁気抵抗効果素子10に近いほど強い。したがっ
て、軟質磁性体層31では、センス電流Isによる磁界
H1の強い部位では反磁界RHも強く、且つセンス電流
Isによる磁界H1の弱い部位では反磁界RHも弱いこ
とから、積層方向において磁化の回転に有効に作用する
磁界(有効磁界)の強さが均等化され、層全体で磁化の
回転の生じやすさが均一になる。
【0023】これにより、磁化の回転の生じやすさに差
異がある場合に比べて、磁気損失が少なく、より少ない
センス電流Isで所定のバイアス磁界を発生させること
ができる。
異がある場合に比べて、磁気損失が少なく、より少ない
センス電流Isで所定のバイアス磁界を発生させること
ができる。
【0024】
【実施例】図1〜図3はそれぞれ本発明の第1〜第3の
実施例に係る磁気抵抗効果ヘッド1,2,3の要部の構
成を模式的に示す斜視図である。これらの図において、
図4と同一機能を有する構成要素には同一の符号を付
し、その説明を省略又は簡略化する。
実施例に係る磁気抵抗効果ヘッド1,2,3の要部の構
成を模式的に示す斜視図である。これらの図において、
図4と同一機能を有する構成要素には同一の符号を付
し、その説明を省略又は簡略化する。
【0025】図1において、磁気抵抗効果ヘッド1で
は、パーマロイ(Ni−Fe)層からなるMR素子1
0、例えばチタン(Ti)からなる非磁性体層20、及
びバイアスのための軟質磁性体層31が順に積層されて
いる。MR素子10の厚さd1は400Åとされ、非磁
性体層20の厚さd2は300Åとされている。
は、パーマロイ(Ni−Fe)層からなるMR素子1
0、例えばチタン(Ti)からなる非磁性体層20、及
びバイアスのための軟質磁性体層31が順に積層されて
いる。MR素子10の厚さd1は400Åとされ、非磁
性体層20の厚さd2は300Åとされている。
【0026】本実施例の軟質磁性体層31は、組成比の
異なる同種の磁性材料からなる2つの層31A,31B
(これらの厚さはともに200Å)から構成されてい
る。MR素子10に近い側の層31Aは、クロム(C
r)の添加量を5%としたNi−Fe−Cr磁性合金か
らなり、その飽和磁束密度(Bs)は7200ガウスで
ある。また、MR素子10から遠い側の層31Bは、ク
ロムの添加量を10%としたNi−Fe−Cr磁性合金
からなり、その飽和磁束密度は4800ガウスである。
異なる同種の磁性材料からなる2つの層31A,31B
(これらの厚さはともに200Å)から構成されてい
る。MR素子10に近い側の層31Aは、クロム(C
r)の添加量を5%としたNi−Fe−Cr磁性合金か
らなり、その飽和磁束密度(Bs)は7200ガウスで
ある。また、MR素子10から遠い側の層31Bは、ク
ロムの添加量を10%としたNi−Fe−Cr磁性合金
からなり、その飽和磁束密度は4800ガウスである。
【0027】なお、これら各層31A,31Bは、例え
ばアルゴンガスをスパッタガスとして用いるRFスパッ
タ法によって形成することができる。その際、スパッタ
ガス圧力を5[mTorr]程度とし、高周波電力(ス
パッタパワー)を600ワット程度とする。
ばアルゴンガスをスパッタガスとして用いるRFスパッ
タ法によって形成することができる。その際、スパッタ
ガス圧力を5[mTorr]程度とし、高周波電力(ス
パッタパワー)を600ワット程度とする。
【0028】以上のように構成された磁気抵抗効果ヘッ
ド1では、作用の項で説明したように、センス電流Is
による磁界H1と反磁界RH(図では各磁界の強弱を矢
印の長短で示してある)の関係により、厚さ方向におけ
る磁化力が均等化され、軟質磁性体層31全体で磁化の
回転が生じやすく、バイアス磁界H2の発生にともなう
磁気損失が比較的に少ない。
ド1では、作用の項で説明したように、センス電流Is
による磁界H1と反磁界RH(図では各磁界の強弱を矢
印の長短で示してある)の関係により、厚さ方向におけ
る磁化力が均等化され、軟質磁性体層31全体で磁化の
回転が生じやすく、バイアス磁界H2の発生にともなう
磁気損失が比較的に少ない。
【0029】これを確認するため、本実施例の磁気抵抗
効果ヘッド1及び従来の均質の軟質磁性体層を有した磁
気抵抗効果ヘッドについて、いわゆるρ−H特性の測定
を行い、磁化の回転の飽和に要するセンス電流Isの値
と、飽和状態の軟質磁性体層の両端面に現れる磁荷の量
(磁化の強さ)を比を求めて比較した。
効果ヘッド1及び従来の均質の軟質磁性体層を有した磁
気抵抗効果ヘッドについて、いわゆるρ−H特性の測定
を行い、磁化の回転の飽和に要するセンス電流Isの値
と、飽和状態の軟質磁性体層の両端面に現れる磁荷の量
(磁化の強さ)を比を求めて比較した。
【0030】その結果,磁気抵抗効果ヘッド1では、従
来のものに比べて上述の比(磁荷量/電流値)が20%
程度大きい値であった。これは磁気抵抗効果ヘッド1で
は軟質磁性体層31の磁化の回転が生じやすく、センス
電流Isの利用効率が高いことを示している。
来のものに比べて上述の比(磁荷量/電流値)が20%
程度大きい値であった。これは磁気抵抗効果ヘッド1で
は軟質磁性体層31の磁化の回転が生じやすく、センス
電流Isの利用効率が高いことを示している。
【0031】なお、軟質磁性体層31の材料として、ク
ロムに代えてジルコニウム(Zr)又はニオブ(Nb)
を添加したNi−Fe合金(Ni−Fe−Zr,Ni−
Fe−Nb)、及びモリブデン(Mo)を添加したCo
−Zr合金(Co−Zr−Mo)を用い、添加物の量に
より飽和磁束密度を調整した場合にも同様の結果が得ら
れた。
ロムに代えてジルコニウム(Zr)又はニオブ(Nb)
を添加したNi−Fe合金(Ni−Fe−Zr,Ni−
Fe−Nb)、及びモリブデン(Mo)を添加したCo
−Zr合金(Co−Zr−Mo)を用い、添加物の量に
より飽和磁束密度を調整した場合にも同様の結果が得ら
れた。
【0032】図2において、磁気抵抗効果ヘッド2で
は、MR素子10のバイアスのための軟質磁性体層32
は、異種材料からなる2つの層32A,32Bから構成
されている。
は、MR素子10のバイアスのための軟質磁性体層32
は、異種材料からなる2つの層32A,32Bから構成
されている。
【0033】すなわち、MR素子10に近い側の層32
Aは、窒化鉄(FeN)からなり、その厚さd4Aは1
00Åとされている。また、MR素子10から遠い側の
層32Bは、クロムの添加量を10%としたNi−Fe
−Cr磁性合金からなり、その厚さd4Bは200Åと
されている。層32Bの飽和磁束密度は層32Aの飽和
磁束密度に比べて小さい。
Aは、窒化鉄(FeN)からなり、その厚さd4Aは1
00Åとされている。また、MR素子10から遠い側の
層32Bは、クロムの添加量を10%としたNi−Fe
−Cr磁性合金からなり、その厚さd4Bは200Åと
されている。層32Bの飽和磁束密度は層32Aの飽和
磁束密度に比べて小さい。
【0034】これら各層32A,32Bも、上述の例と
同様のスパッタ条件によるRFスパッタ法を用いて形成
することができる。ただし、層31Aの形成に際して
は、ターゲットとしての鉄を0.2[mTorr]の窒
素雰囲気中でスパッタする。
同様のスパッタ条件によるRFスパッタ法を用いて形成
することができる。ただし、層31Aの形成に際して
は、ターゲットとしての鉄を0.2[mTorr]の窒
素雰囲気中でスパッタする。
【0035】以上の構成の磁気抵抗効果ヘッド2につい
て、評価測定を行った結果、上述の比(磁荷量/電流
値)として、従来のものに比べて25%程度大きい値が
得られた。
て、評価測定を行った結果、上述の比(磁荷量/電流
値)として、従来のものに比べて25%程度大きい値が
得られた。
【0036】なお、層32Bの材料としてNi−Fe−
Crに代えてCo−Zr−Moを用いた場合、層32A
の材料としてFeNに代えてFe−Si、Fe−Si−
Al、及びこれらにB,N,Cを添加した材料を用いた
場合にも同様の結果が得られた。
Crに代えてCo−Zr−Moを用いた場合、層32A
の材料としてFeNに代えてFe−Si、Fe−Si−
Al、及びこれらにB,N,Cを添加した材料を用いた
場合にも同様の結果が得られた。
【0037】図3において、磁気抵抗効果ヘッド3で
は、MR素子10のバイアスのための軟質磁性体層33
として、MR素子10に対して遠いほど飽和磁束密度が
小さくなるように、厚さ方向に連続的にクロムの添加量
を変化させたNi−Fe−Cr層が設けられている。軟
質磁性体層33の厚さd5は500Åとされている。
は、MR素子10のバイアスのための軟質磁性体層33
として、MR素子10に対して遠いほど飽和磁束密度が
小さくなるように、厚さ方向に連続的にクロムの添加量
を変化させたNi−Fe−Cr層が設けられている。軟
質磁性体層33の厚さd5は500Åとされている。
【0038】このような軟質磁性体層33は、2つのタ
ーゲット(パーマロイ及びクロム)を同時にスパッタ
し、各ターゲットに対する高周波電力(スパッタパワ
ー)を変化させることによって形成することができる。
その際、例えばMR素子10に近い側ではクロムの添加
量が5%となり、MR素子10から遠い側ではクロムの
添加量が10%となるように、成膜中に連続的に高周波
電力を変化させる。
ーゲット(パーマロイ及びクロム)を同時にスパッタ
し、各ターゲットに対する高周波電力(スパッタパワ
ー)を変化させることによって形成することができる。
その際、例えばMR素子10に近い側ではクロムの添加
量が5%となり、MR素子10から遠い側ではクロムの
添加量が10%となるように、成膜中に連続的に高周波
電力を変化させる。
【0039】以上の構成の磁気抵抗効果ヘッド3につい
て、評価測定を行った結果、上述の比(磁荷量/電流
値)として、従来のものに比べて20%程度大きい値が
得られた。
て、評価測定を行った結果、上述の比(磁荷量/電流
値)として、従来のものに比べて20%程度大きい値が
得られた。
【0040】なお、軟質磁性体層33の材料として、C
rに代えてZr,Nbを添加したパーマロイ、及びMo
を添加したCo−Zrを用いた場合にも同様の結果が得
られた。
rに代えてZr,Nbを添加したパーマロイ、及びMo
を添加したCo−Zrを用いた場合にも同様の結果が得
られた。
【0041】上述の実施例において、軟質磁性体層3
1,32,33の材料は、適宜選定することができる。
ただし、飽和磁束密度が小さいほど所定のバイアス磁界
を得る上で層の厚さを大きくする必要があり、そのため
層の抵抗値が下がってセンス電流Isが回り込み、結果
として省電力化の上で不利となるので、より飽和磁束密
度の大きい材料を用いるのが好ましい。
1,32,33の材料は、適宜選定することができる。
ただし、飽和磁束密度が小さいほど所定のバイアス磁界
を得る上で層の厚さを大きくする必要があり、そのため
層の抵抗値が下がってセンス電流Isが回り込み、結果
として省電力化の上で不利となるので、より飽和磁束密
度の大きい材料を用いるのが好ましい。
【0042】図1及び図2の実施例においては、2層構
造の軟質磁性体層31,32を例示したが、軟質磁性体
層31,32を3層以上の複層構造としてもよい。
造の軟質磁性体層31,32を例示したが、軟質磁性体
層31,32を3層以上の複層構造としてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、磁気抵抗効果素子のバ
イアスに係わるセンス電流の利用効率を高めることがで
き、省電力化を図ることができる。
イアスに係わるセンス電流の利用効率を高めることがで
き、省電力化を図ることができる。
【図1】本発明の第1実施例に係る磁気抵抗効果ヘッド
の要部の構成を模式的に示す斜視図である。
の要部の構成を模式的に示す斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る磁気抵抗効果ヘッド
の要部の構成を模式的に示す斜視図である。
の要部の構成を模式的に示す斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る磁気抵抗効果ヘッド
の要部の構成を模式的に示す斜視図である。
の要部の構成を模式的に示す斜視図である。
【図4】基本的な磁気抵抗効果ヘッドの概略の構成を示
す斜視図である。
す斜視図である。
1,2,3 磁気抵抗効果ヘッド 10 MR素子(磁気抵抗効果素子) 20 非磁性体層 31,32,33 軟質磁性体層 31A,32A 層(飽和磁束密度の大きい層) 31B,32B 層(飽和磁束密度の小さい層)
Claims (2)
- 【請求項1】磁気抵抗効果素子(10)とそのバイアス
のための軟質磁性体層(31,32)とが非磁性体層
(20)を介して重なる積層構造を有した磁気抵抗効果
ヘッド(1,2)であって、 前記軟質磁性体層(31)が、前記磁気抵抗効果素子
(10)に対して遠い側が近い側に比べて飽和磁束密度
の小さい複数の層(31A,32A)(31B,32
B)からなることを特徴とする磁気抵抗効果ヘッド。 - 【請求項2】磁気抵抗効果素子(10)とそのバイアス
のための軟質磁性体層(33)とが非磁性体層(20)
を介して重なる積層構造を有した磁気抵抗効果ヘッド
(3)であって、 前記軟質磁性体層(33)が、前記磁気抵抗効果素子
(10)に対して遠いほど飽和磁束密度が小さくなるよ
うに、積層方向に連続的に組成を変化させた層からなる
ことを特徴とする磁気抵抗効果ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5138592A JPH05258244A (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 磁気抵抗効果ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5138592A JPH05258244A (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 磁気抵抗効果ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05258244A true JPH05258244A (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=12885484
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5138592A Withdrawn JPH05258244A (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 磁気抵抗効果ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05258244A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0924491A1 (fr) * | 1997-12-22 | 1999-06-23 | Brown & Sharpe Tesa S.A. | Circuit électronique pour dispositif de mesure magnétique, et procédé de mesure |
-
1992
- 1992-03-10 JP JP5138592A patent/JPH05258244A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0924491A1 (fr) * | 1997-12-22 | 1999-06-23 | Brown & Sharpe Tesa S.A. | Circuit électronique pour dispositif de mesure magnétique, et procédé de mesure |
| EP1052473A3 (fr) * | 1997-12-22 | 2000-11-29 | Brown & Sharpe Tesa S.A. | Dispositifs de mesure magnétique avec reduction de la dissipation d'énergie ou mode de veille |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3022023B2 (ja) | 磁気記録再生装置 | |
| US6018443A (en) | Thin film magnetic head having hard films for magnetizing a shield layer in a single domain state | |
| JP3086731B2 (ja) | 磁気抵抗効果型磁気ヘッド | |
| JPH08279117A (ja) | 巨大磁気抵抗効果材料膜およびその製造方法とそれを用いた磁気ヘッド | |
| JPH0261572A (ja) | 強磁性薄膜を有する磁場センサ | |
| JPH10112562A (ja) | 磁気抵抗効果型センサおよびその製造方法とそのセンサを備えた磁気ヘッド | |
| KR100265986B1 (ko) | 복합형 박막자기헤드 및 그 제조방법 | |
| US5850323A (en) | Magnetoresistive head and magnetic recording drive | |
| JPH1186218A (ja) | 薄膜磁気ヘッド | |
| JPH05135332A (ja) | 磁気抵抗効果再生ヘツドおよびそれを用いた磁気記録装置 | |
| JPH0845030A (ja) | 磁気抵抗効果型磁気ヘッド | |
| JPH0426227B2 (ja) | ||
| JPH076329A (ja) | 磁気抵抗効果素子並びにそれを用いた磁気ヘッド及び磁気記録再生装置 | |
| JP2814741B2 (ja) | 垂直磁化型磁気抵抗素子とそれを用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド | |
| US6274256B1 (en) | Thin film magnetic head | |
| JPH05267747A (ja) | 磁気抵抗効果素子及び磁気抵抗効果ヘッド | |
| JPH04339309A (ja) | 多層磁気抵抗効果膜を用いた磁気抵抗効果素子 | |
| JPH08203032A (ja) | 磁気抵抗効果再生ヘッド | |
| JPH08147631A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
| JP2642923B2 (ja) | 磁気抵抗効果型磁気ヘツド | |
| JP2583851B2 (ja) | 磁気抵抗型磁気ヘツド | |
| JPH0619809B2 (ja) | 垂直磁気記録方式 | |
| US6706156B1 (en) | Method of making an improved MR sensor | |
| JPS61253620A (ja) | 磁気抵抗効果ヘツド | |
| JP3384494B2 (ja) | 磁気抵抗材料およびこれを用いた磁界センサ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |