JPH05262809A - 着色重合体粒子及びその製造方法 - Google Patents

着色重合体粒子及びその製造方法

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JPH05262809A
JPH05262809A JP4063720A JP6372092A JPH05262809A JP H05262809 A JPH05262809 A JP H05262809A JP 4063720 A JP4063720 A JP 4063720A JP 6372092 A JP6372092 A JP 6372092A JP H05262809 A JPH05262809 A JP H05262809A
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美明 小泉
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幹夫 神山
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健司 林
Jiro Takahashi
次朗 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 (1)粒径分布の揃った(単分散)着色重合
体粒子を提供すること。 (2)保存性に優れた着色重合体粒子を提供すること。 (3)保存性、摩擦帯電特性に優れた静電荷像現像用ト
ナーを提供すること。 (4)目視判定性に優れ、かつ反応性が速く、判定が非
常に容易な免疫分析担体を提供すること。 【構成】 水相中に、少くとも重合体粒子の母体となる
エチレン性不飽和単量体と水溶性のラジカル重合開始剤
を含有させ、この反応性溶液を加熱し、重合反応を開始
させる。反応時間の推移によるモノマーのポリマーへの
重合添加率が20〜85%の間に、別に用意した着色剤の水
系分散液を添加し、着色剤を重合体粒子に内蔵化する。
該着色重合体粒子を静電潜像現像用トナー、免疫分析担
体に活用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乳化重合法による着色重
合体粒子及びその製造方法並びに該着色重合体粒子の用
途に関する。
【0002】
【従来の技術及び従来の技術の欠点】重合体粒子の製造
方法として一般的に用いられる手法としては、乳化重合
法、懸濁重合法、分散重合法などがある。これらの重合
法による生成重合体粒子及び重合方法にはそれぞれ特徴
があり、例えば、乳化重合により生成される重合体粒子
は、その平均粒径が通常1μm以下で、またその粒度分
布は比較的単分散なものとなるが、着色剤を含有しにく
いという特徴があり、屡々用いられる救助策として、染
料で着色するという方法が取られる。懸濁重合において
は、着色剤を含有させ易いが、生成される粒子の平均粒
径が通常では数μm程度以上となり、また、その粒度分
布は非常にブロードなものとなるという特徴を有する。
さらに分散重合では、生成される粒子の平均粒径は、用
いられる溶媒を選択することにより比較的任意に選択で
き、またその粒度分布も単分散となることが知られてい
るが、溶媒系のため後処理に大きな問題を残すのが現状
である。
【0003】このような背景で、従来は、着色剤を含有
した重合体粒子の製造は主に懸濁重合により行なわれて
いるのが現状である。しかしながら、近年様々な分野に
おいて粒径の揃った着色重合体粒子が要望されている。
【0004】このような目的に対処するために、乳化重
合系を選択して着色剤含有重合粒子を合成する検討が種
々行われてきている。例えば、特開平1-93748号、同1-9
3749号では、出来上がった乳化重合粒子に顔料を機械的
に固着化する方法が取られており、また、特開平2-1119
68号、同2-93657号、同2-93659号などでは、重合完了し
た粒子に顔料(着色剤)を添加して凝集させ固着化する
手法が取られている。しかしながら、これらの方法はす
べて、出来上がった重合体粒子表面に顔料が露出した状
態となっており、このために保存性等に問題があり、静
電荷像現像用トナーとして用いる場合には、摩擦帯電特
性等に悪影響を及ぼす等の問題点がある。
【0005】さらに、免疫学的分析用担体としては、従
来山羊の赤血球、或いは白色の樹脂ラテックスが用いら
れているが、白色の樹脂ラテックスでは、無色のため実
際の判定が下しにくいという問題点を有する。
【0006】
【発明の目的】(1)粒径分布の揃った(単分散)な着
色重合体粒子を提供すること。
【0007】(2)保存性に優れた着色重合体粒子を提
供すること。
【0008】(3)保存性、摩擦帯電特性に優れた静電
荷像現像用トナーを提供すること。
【0009】(4)目視判定性に優れ、かつ反応性が速
く、判定が非常に容易な免疫分析担体を提供すること。
【0010】
【発明の構成】前記本発明の目的は;水相中に、少なく
とも重合体粒子の母体となるエチレン性不飽和単量体と
水溶性のラジカル重合開始剤を含有させ、この反応性溶
液を加熱し、重合反応を開始させる。反応時間の推移と
共にモノマーのポリマーへの重合転化率が高くなるが、
この重合転化率が、20〜85%の間に、別に用意した着色
剤の水系分散液を添加することにより、着色剤が重合体
粒子に内蔵化され、目的とする着色重合体粒子を得るこ
とができる。
【0011】この様にして得られた着色重合体粒子は、
粒度分布が非常に狭く、また、保存性にも優れ、さらに
挟雑物に汚染されていないために免疫学的診断用の担体
として有効に用いられる。特に、着色されていることか
ら、目視による判定が容易で、かつ粒径が非常に小さい
ために反応性が高いという長所を有する。
【0012】また、静電荷像現像用のトナーとして用い
る場合には、上記のようにして得られた着色重合体粒子
を、例えば、特開昭60-220358号に記載されている方法
等により、凝集させた後に乾燥し、必要に応じて解砕を
行って所望の粒度にしたものを用いる事ができる。この
様にして得られたトナー粒子は、保存性、摩擦帯電性に
優れ、非常に有用である。
【0013】本発明の特徴としては、重合転化率が所定
の値のときに、着色剤を内蔵化することにあり、この範
囲の重合転化率を有するときのラテックスは、表面が粘
稠な糊状になっていることから、軟粘性組織に着色剤を
取込むものと考えられる。
【0014】尚前記重合転化率の測定方法としては、重
合中の試料から、一定量をサンプリングし、この重量を
精密に測定した後、乾燥させて、乾燥後の重量を測定し
て、仕込み量との関係を踏まえて、重量法により重合転
化率を決定した。
【0015】本発明の着色重合体粒子の合成に用いられ
る重合性単量体としては、既に公知の物を用いることが
でき、特にラジカル重合性の物が良好で、合成完了粒径
として要求される熱特性、静電気特性を満たすように1
種または、2種以上を組合せて用いることができる。こ
のようなものの具体的な例としては、ビニル芳香族系単
量体、アクリル系単量体、ビニルエステル系単量体、ビ
ニルエーテル系単量体、オレフィン系単量体等(これら
を総称してエチレン性不飽和単量体と称す)がある。
【0016】ビニル芳香族単量体としては、スチレン,
o-メチルスチレン,m-メチルスチレン,p-メチルスチレ
ン,p-メトキシスチレン,p-フェニルスチレン,p-クロ
ルスチレン,p-エチルスチレン,p-n-ブチルスチレン,
p-t-ブチルスチレン,p-n-ヘキシルスチレン,p-n-オク
チルスチレン,p-n-ノニルスチレン,p-n-デシルスチレ
ン,p-n-ドデシルスチレン,2,4-ジメチルスチレン,3,
4-ジクロルスチレン等のスチレン系単量体及びその誘導
体が挙げられる。
【0017】アクリル系単量体としては、アクリル酸,
メタクリル酸,アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,
アクリル酸ブチル,アクリル酸-2-エチルヘキシル,ア
クリル酸シクロヘキシル,アクリル酸フェニル,メタク
リル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸ブチ
ル,メタクリル酸ヘキシル,メタクリル酸-2-エチルヘ
キシル,β-ヒドロキシアクリル酸エチル,γ-アミノア
クリル酸プロピル,メタクリル酸ステアリル,メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチル,メタクリル酸ジエチルアミ
ノエチル等が挙げられる。
【0018】ビニルエステル系単量体としては、酢酸ビ
ニル,プロピオン酸ビニル,ベンゾエ酸ビニル等が挙げ
られる。
【0019】ビニルエーテル系単量体としては、ビニル
メチルエーテル,ビニルエチルエーテル,ビニルイソブ
チルエーテル,ビニルフェニルエーテル等が挙げられ
る。
【0020】オレフィン系単量体としては、エチレン,
プロピレン,イソブチレン,1-ブテン,1-ペンテン,4-
メチル-1-ペンテン等のモノオレフィン系単量体とブタ
ジエン,イソプレン,クロロプレン等のジオレフィン系
単量体などが挙げられる。
【0021】さらに、ポリマー特性を改良するために架
橋性単量体を添加しても良い。架橋性単量体としては、
ジビニルベンゼン,ジビニルナフタレン,ジビニルエー
テル,ジエチレングリコールメタクリレート,エチレン
グリコールジメタクリレート,ポリエチレングリコール
ジメタクリレート,フタル酸ジアリル等の不飽和結合を
二個以上有する物を挙げる事ができる。
【0022】本発明に用いられる着色剤としては、既に
公知の物を用いることが可能であり、必要に応じてこれ
らの着色剤の表面処理を行い、その分散性を改良したも
のを用いてもよい。又、トナーとして使用する場合の着
色剤は、現像剤として必要とされる色彩を現像剤に与え
るものであればどの様なものでも使用出来る。これらの
着色剤としては、無機、有機顔料が好ましく用いられ特
に有機系の顔料が好ましく使用される。
【0023】具体的には、黒色に用いられるものとして
は、市販されているカーボン・ブラック(以下C.B.
と称す)及び、重合性モノマー等によりグラフト処理さ
れたC.B.、シランカップリング剤,アリミニュウム
カップリング剤などの表面処理剤により表面処理された
C.B.等が使用され、マゼンタまたはレッド用の顔料
としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグ
メントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.
I.ピクメントレッド6、C.I.ピグメントレッド
7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメント
レッド16、C.I.ピグメントレッド48、C.I.ピグ
メントレッド53、C.I.ピグメントレッド57、C.
I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド1
23、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメン
トレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.
ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、
C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレ
ッド222、等が挙げられる。
【0024】オレンジまたはイェロー用の顔料として
は、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメン
トオレンジ43、C.I.ピグメントイェロー12、C.
I.ピグメントイェロー13、C.I.ピグメントイェロ
ー14、C.I.ピグメントイェロー15、C.I.ピグメ
ントイェロー17、C.I.ピグメントイェロー93、C.
I.ピグメントイェロー94、C.I.ピグメントイェロ
ー138等が挙げられる。
【0025】グリーンまたはシアン顔料としてはC.
I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー1
5:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメ
ントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.
ピグメントグリーン7等が挙げられる。
【0026】これらの着色剤は、所望の色調に応じて単
独或いは、複数を選択併用することが可能であり、ま
た、添加量に関しては、重合体に対して2〜20部、好ま
しくは、3〜15部添加される。
【0027】また、重合に用いる重合開始剤には、従来
公知のものが使用でき、例えば、過硫酸カリウム(ペル
オキソ二硫酸カリウム)、過硫酸アンモニウム等の過硫
酸塩や2,2′-アゾビス(2-アミジノプロパン)二塩酸塩
等の水溶性のアゾ系開始剤や過酸化水素等の水溶性の過
酸化物を用いることが出来るが、これに限定されるもの
ではない。また、水溶性の開始剤と還元剤を併用して用
いることにより、レドックス系の開始剤を用いることも
可能である。レドックス系の開始剤を用いることで、重
合活性が上昇し重合温度の低下、重合時間の短縮を図る
ことが可能である。
【0028】さらに、分子量の調整やポリマーの特性を
制御するために2種以上の開始剤を同時に用いることも
可能である。
【0029】さらに、分子量を調整する目的として、一
般的に用いられる連鎖移動剤を用いることも可能である
が、特に適したものとしては、オクチルメルカプタン、
ドデシルメルカプタンなどのメルカプタン類が最も用い
られるが、特にこれに限定されるものではなく、連鎖移
動定数の大きい物質であるならば、どの様なものでも用
いることが出来る。
【0030】実際の重合は、ソープフリー乳化重合が望
ましい。この理由としては、出来上がる粒子界面に界面
活性剤が存在しないことから、着色剤を内蔵化し易く、
また、出来上がった粒子表面が、保存性に優れたものと
なるため、特に静電荷像現像用トナーとして用いた場合
有益である。着色剤の水系分散には、微粒分散を行うた
めに界面活性剤、或いは分散安定剤(以下、総称を分散
剤と称す)を用いることが可能であるが、本発明におけ
る分散濃度は、水相中への着色剤の分散時には着色剤の
分散を容易に行える濃度に止められ、最終的に重合して
いる系に添加された時の濃度としては、着色剤含有粒子
の成長を妨げず、かつ水相中において新粒子の生成が起
らない濃度以下である。具体的には、分散剤が界面活性
剤である場合、着色剤の分散時においては、界面活性剤
濃度は、臨界ミセル濃度(CMC)以上であり、最終的
に重合している系に添加される時は、臨界ミセル濃度未
満である事を意味する。
【0031】これは、着色剤粒子表面から脱着した界面
活性剤が、CMC以上である場合には、界面活性剤単独
でミセルを形成し、重合過程で未反応の単量体がこのミ
セル内で乳化重合を生じ、新粒子の生成を行ってしまう
ために、着色剤を含有しない重合体粒子を生成するため
である。
【0032】尚、水相中への着色剤の分散は、従来から
用いられている一般的な分散手法を用いることが可能で
ある。即ち、加圧型の分散機による分散或いは、ロー
タ、ステータ型の分散機による分散、さらには、超音波
ホモジナイザによる分散、高速回転による剪断力による
分散等を用いることが可能である。
【0033】前記の分散剤としては、一般に公知のもの
を用いることができる。例えば、水溶性高分子;難溶性
の微粉末状の無機化合物、さらには、界面活性剤として
しばしば用いられているスルホン酸塩(ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム等);硫酸エステル塩(テトラ
デシル硫酸ナトリウム等);脂肪酸塩(オレイン酸ナト
リウム等)が挙げられるが、これに限定されるものでは
ない。
【0034】また添加される着色剤分散溶液に水溶性の
重合開始剤が含有されている場合には、着色剤が添加さ
れた時に起こるラジカルの取り合いを緩和することがで
きるために、開始剤が含有されていない場合に比べて、
出来上がる着色重合体粒子の粒度分布がよりシャープと
なり、優れたものとなる。
【0035】本発明の着色重合体粒子を静電荷像現像用
トナーとして用いる場合には、必要に応じてトナーとし
て添加されるべき成分(例えば、定着性向上剤、荷電制
御剤等)を添加することが可能である。これらの成分
は、重合性単量体内に所望の量のそれぞれの成分を添加
することで導入することが可能である。また、最終的に
トナーとして使用する際に、流動性や帯電性を改良する
ために、種々の添加剤(通称外添剤と称される)を配
合、混合して用いることができる。
【0036】定着性向上剤としては、公知のものを用い
ることができ、一般的には、ポリオレフィンが良く使用
される。特に、低分子量のポリエチレン、ポリプロピレ
ン及びこれらの酸化処理されたものや酸変成されたもの
などを用いることができる。また、荷電制御剤に関して
も、同様に公知のものを用いることが可能であり、例え
ば、正帯電用のものとしては、ニグロシン系の電子供与
性染料、ナフテン酸または高級脂肪酸の金属塩、アルコ
キシル化アミン、第4級アンモニュウム酸、アルキルア
ミド、金属錯体、顔料等を用いることができ、負帯電用
のものとしては、電子受容性の有機錯体、塩素化パラフ
ィン、塩素化ポリエステル、銅フタロシアニンのスルホ
ニルアミン等が挙げられるが、これに限定されるもので
はない。さらに、最終的に用いる際の外添剤としては、
例えば、疎水性シリカ、酸化チタン、アルミナ及びこれ
らの硫化物、窒化物や炭化珪素などの無機系の微粒子;
ポリフッ化ビニリデン、ポリスチレン、ポリメチルメタ
クリレリート、ポリエチレン等の有機微粒子;脂肪酸の
金属塩微粉末等の一般的に公知のものをそれぞれの目的
に応じて使用することができる。
【0037】また、免疫学的診断薬用担体としては、粒
子表面に免疫学的に活性な物質、例えば、抗原、抗体ま
たはレセプタを固定する必要がある。これらの固定方法
には、物理吸着法及び化学固定法が良く知られている。
【0038】前者は、疎水性表面に物理的に吸着させ固
定化する方法であり、例えば、スチレン及びその誘導体
やアクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル等を用
いた重合体粒子を用いることで容易にかつ免疫学的に活
性な部位〔例えば(Fab)′〕が吸着しない形で固定化す
ることができる。当然のことながら、IgGを抗体とし
て用いる場合、Fcフラグメントを消化した(Fab′)2
たは、Fab′を用いることができる。更に、化学的固定
化の場合には、例えば、カルボキシル基、アミノ基、チ
オール基等の官能基を有する重合性単量体を共重合させ
た本発明の重合体粒子を用い、公知の二官能性試薬を用
いて免疫学的に活性な物質を反応させ、共有結合により
固定化することが可能である。
【0039】この時の上記官能性基を有する重合性単量
体は、重合時に共重合単量体として添加すれば良く、こ
の官能性基を有する単量体は、必要に応じて適宜添加量
を決定できるが、例えば、0.1〜15%の範囲の中から選
択することが望ましい。また、用いられる抗体として
は、ポリクローナル抗体及びモノクローナル抗体が適宜
選択可能であるが、凝集試験または、凝集阻止試験に用
いる場合は、ポリクローナル抗体が好ましい。モノクロ
ーナル抗体を用いる場合には、抗原に対する結合部位の
異なる数種の抗体を混合して用いることが望ましい。
【0040】
【実施例】
(1)顔料の分散溶液の調製 顔料1.78gに対して市販の界面活性剤であるドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム(ハード型)〔東京化成工
業株式会社製〕を0.20g、さらにN2ガス置換したイオ
ン交換50mlを混合し、超音波分散装置(超音波ホモナイ
ザ;US-150T〔株式会社日本精機製作所製〕)により30
分間分散を行った。分散された各顔料の粒度分布を表1
に示す。
【0041】尚、用いたドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムの臨界ミセル濃度は、測定の結果1.63×10-3[m
ol/l]であった。
【0042】
【表1】
【0043】尚、CV値とは粒度分布の分散度を表した
値であり、以下の式によって定義される数値であり、こ
の値が小さい程粒度分布がシャープである事を示す。
【0044】また、粒度分布測定には、レーザ回折式粒
子径測定装置SALD-1100(株式会社島津製作所製)を用
いた。
【0045】CV=σ50/d5050:粒度分布の50%径(体積基準) σ50:d50を基準としたときの標準偏差 (2)着色重合体粒子の合成に関する実施例&比較例 実施例1 内容積500mlの丸底セパラブルフラスコに温度センサ、
窒素導入管、撹拌装置(直径50mmのディスクタービン型
撹拌翼装着)及び冷却管を取り付けて重合反応装置を準
備した。
【0046】この重合反応装置にN2置換したイオン交
換水300ml、スチレンモノマー28ml、ブチルアクリレー
トモノマー5mlを仕込み、70℃まで加熱した所で、重合
開始剤であるペルオキソ二硫酸カリウム(通称名 過硫
酸カリウム)1.50gをN2置換したイオン交換水50mlに
完溶させて添加し、重合反応を開始させた。
【0047】この重合反応の重合添加率が、30%になっ
たところで黒色顔料分散溶液(Pig-01)を添加速度0.5m
l/minで反応系に添加し、更に重合反応を進め、反応を
完結させて黒色の着色重合粒子CLB-01を得た。尚、黒色
顔料分散溶液の添加終了時の重合添加率は、62%であっ
た。
【0048】実施例2 実施例1において、添加される顔料分散溶液を青色の
(Pig-02)に変更し、且つ、顔料分散液の添加開始時期
が重合添加率が20%であったことを除いて、実施例1と
同様にして青色の着色重合体粒子CLC-01を得た。尚、青
色顔料分散溶液の添加終了時の重合添加率は54%であっ
た。
【0049】実施例3 実施例1において、添加される顔料分散溶液を赤色の
(Pig-03)に変更し、且つ、顔料分散液の添加開始時期
が重合添加率が55%であったことを除いて、実施例1と
同様にして赤色の着色重合体粒子CLM-01を得た。尚、顔
料分散溶液の添加終了時の重合添加率は、83%であっ
た。
【0050】実施例4 実施例1において、添加される顔料分散溶液を黄色の
(Pig-04)に変更し、且つ、顔料分散液の添加開始時期
が重合添加率が40%であったことを除いて、実施例1と
同様にして黄色の着色重合体粒子CLY-01を得た。尚、顔
料分散溶液の添加終了時の重合添加率は、74%であっ
た。
【0051】実施例5 黒色の顔料分散溶液(Pig-01)に水溶性の重合開始剤で
ある過硫酸カリウムを1.0g溶解した着色剤分散溶液を
用いたことと、この着色剤分散溶液の添加開始時期の重
合添加率が35%であった事を除けば、実施例1と全く同
様にして着色重合体粒子CLB-11を得た。尚、着色剤分散
溶液の添加終了時の重合添加率は、79%であった。
【0052】比較例(1) 実施例1において、重合反応装置に仕込まれたN2置換
されたイオン交換水に、界面活性剤であるドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウムを0.20g添加した事と黒色着
色分散溶液(Pig-01)の添加開始時期が重合添加率33%
であった事以外は全く同様にして着色重合体粒子を得る
べく重合を進めたが、重合が進行するにつれて、溶液は
灰色がかった状態となり、着色剤粒子と重合体粒子が相
分離してしまい、結果として着色重合体粒子を得ること
が出来なかった。この相分離の原因は、反応装置内の界
面活性剤濃度が前述した様にCMC以上であったために
ミセルを形成し、このミセル内で重合反応が進行したた
めである。尚、この時得られた粒子をCLB-02と称す。
【0053】比較例(2) 着色剤分散溶液(Pig-01)の作製時において、界面活性
剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの添加
量が0.04gである事を除けば、Pig-01と全く同様にして
得られた(d50=0.11;CV=0.09)の着色剤分散溶液
(Pig-05)を用いたことと着色剤分散溶液の添加開始時
期が28%であったことを除けば、実施例1と全く同様に
して着色重合体粒子を合成したが、重合反応後半におい
て着色剤と重合体粒子の相分離が発生し、溶液は灰色が
かった物となってしまい、結果として着色重合体粒子を
得ることが出来なかった。この相分離の原因は、比較例
(1)と同様な理由によるものと容易に推測できる。
尚、この時得られた粒子をCLB-03と称す。
【0054】比較例(3) 実施例1において黒色着色剤分散溶液(Pig-01)の添加
開始時期が、重合添加率15%であったことを除いて、全
く同様にして着色重合体粒子を得ようとしたが、着色剤
を含有した重合体粒子を得ることは出来たが、これらの
粒子と共に着色剤であるカーボンブラック自体の凝集と
したと考えられるもの、或は凝集したカーボンブラック
を核として重合体粒子がさらに凝集したように思われる
比較的大きな粒子も若干量含まれており、このために単
分散の均一な着色重合体粒子を得ることが出来なかっ
た。尚、この時得られた粒子をCLB-04と称す。
【0055】比較例(4) 実施例1において黒色着色剤分散溶液(Pig-01)の添加
開始時期が、重合添加率65%であり、添加完了時の重合
添加率が89%であったことを除いて、実施例1と全く同
様にして着色重合体粒子を得ようとしたが、最終的に得
られた溶液は若干灰色で重合体粒子と着色剤が相分離し
た状態であり、結果として、着色重合体粒子を得ること
が出来なかった。尚、この時得られた粒子をCLB-05と称
す。
【0056】実施例1〜5、比較例(1)〜(4)の結
果を表2にまとめた。
【0057】
【表2】
【0058】(3)静電荷電現像用トナーに関する実施
例及び比較例 実施例6 実施例1において得られた黒色着色重合体粒子CLB-01を
用いて、特開昭60-220358号に記載されている方法と同
様な方法により塩析し、さらに、会合粒子内の個々の着
色重合粒子の結合力を高めるために加熱処理を施した後
に、乾燥し、平均粒径5.3μmの非球形黒色トナーT−
B1を得た。
【0059】実施例7〜9 実施例6と同様な方法により、それぞれの着色重合体粒
子CLC-01;CLM-01;CLY-01を用いて、それぞれ平均粒径
5.5μm,4.8μm,5.2μmのシアン,マゼンタ,イェ
ローの非球形トナーT−C1,T−M1,T−Y1を得
た。
【0060】比較例(5) スチレン/アクリル酸ブチル(85/15wt%)の共重合体
樹脂に、着色剤分散溶液(Pig-01)に用いたカーボンブ
ラックT−B1トナーと含有量が同等になるように混合
した後、混練粉砕法により平均粒径5.5μmのトナー
(T−BP1)を得た。
【0061】実施例6〜9と比較例(5)で得られたそ
れぞれのトナーに外添剤として疎水性シリカ3.5重量
部、酸化チタン1.8重量部、ステアリン酸亜鉛0.4重量部
を添付し、均一混合を行い、外添剤処理済トナーとし
た。この外添剤処理済トナー5.0重量部とスチレン/ア
クリル系ポリマーにより表面コーティングされた平均粒
径44μmの銅−亜鉛フェライト95.0重量部を混合し、そ
れぞれの現像剤を調製した。
【0062】これらの現像剤を用いて、熱ローラ定着器
とクリーニングブレードを備えた電子写真複写機『Koni
ca U-bix 3035』(コニカ(株)製)の改造機により、
2万コピーの実写テストを行い、下記項目に関しての評
価を行った。評価結果を表3に示す。
【0063】
【表3】
【0064】評価項目 コピー画像の解像度 細線再現性確認チャートのコピーを行い、出力された画
像において、識別可能な細線の1mm当たりの本数によ
り、解像度を評価した。
【0065】コピー画像の背景部のかぶり 温度20℃,相対湿度60%の環境下において連続コピーを
行い、反射濃度計『サクラデンシトメータ PDA−6
0』(コニカ(株)製)により、背景部分の各色の反射
濃度を測定(測定は、コピー画像の中で決まった位置5
点を測定し、この5点の相加平均値を反射濃度とした)
し、この値が0.1以上になった時点のコピー枚数をかぶ
りの発生時とした。
【0066】トナー自体の着色度 粘着性のラベルにそれぞれのトナーを単層に付着させ、
このトナー層を前述した反射濃度計を用いることによ
り、各色のトナーの着色度合を評価した。尚、評価に関
しては、黒色の場合は、反射濃度が1.3以上であれば良
好、1.1〜1.3の間にあればやや良好、また、カラートナ
ーに関しては1.1以上あれば良好、1.0〜1.1の間にあれ
ばやや良好とした。
【0067】クリーニング特性 温度20℃,相対湿度60%の環境下において連続コピーを
行い、この時に出力される画像においてクリーニング不
良が発生した時のコピー枚数で評価した。
【0068】画像濃度 温度20℃,相対湿度60%の環境下において連続コピーを
行い、べた部(オリジナル原稿濃度1.3)の反射濃度で
評価した。尚、黒色の場合は、濃度が1.2を超えていれ
ば良好と判断し、カラーの場合は、濃度が1.1以上であ
れば良好と判断した。
【0069】微粉トナー含有量 温度20℃,相対湿度60%の環境下における連続コピーに
おいて、スタート時のトナー中の2.0μm以下の体積
%、及び2万コピー完了時のトナー中の2.0μm以下の
体積%で評価を行った。
【0070】表3の結果からも明らかなように本発明の
着色重合体粒子を用いたトナーは、混練粉砕法により製
造された物に比べて粒度分布でシャープであり、耐久性
に関しても優れたものであることがわかる。
【0071】(4)免疫学的診断薬用担体に関する実施
及び比較例 実施例5において合成された本発明の着色重合体粒子CL
B-11を免疫診断用粒子として以下の処方に従い調製し
た。
【0072】分画分子量1000のセルロース透析バックに
CLB-11分散液を入れ、純粋により24時間透析を行った
後、限界濾過装置を用いて固形分濃度5%まで濃縮を行
った。これに緩衝剤及び、塩化ナトリウムを加えて、0.
1M PBSに懸濁させた。
【0073】この分散液に抗α−フェトプロテイン抗体
(IgG分画)を加えた後、4℃で24時間物理吸着を行
った。
【0074】これをポリマー固形分として0.2%の0.1M
PBS(pH=7.2)で希釈し、AFP用免疫診断試薬と
した。精製したヒトα−フェトプロテイン(ダコ社製)
の1000ng/mlを母液として、希釈系列1000,500,250,1
25,62.5,31.25 ,15.63 ,7.81ng/mlを作製した。
【0075】各AFP溶液の25μlとラテック試薬25μ
lを分取し、マイクロプレート中で混和して後、1時間
静置しその凝集像を観察した。
【0076】また、比較例としてセロディアAFPmono
(富士レビオ製)を用いて、常法に従い同様の検液を測
定した。
【0077】この結果を表4に示す。
【0078】
【表4】
【0079】この結果からも本発明の着色重合体粒子が
優れていることが判る。
【0080】
【発明の効果】本発明の乳化重合法によって調製された
着色重合体粒子は、着色剤の粒子中への内蔵化が充分で
あり、粒度分布もシャープであり、静電荷電現像用トナ
ー及び免疫学的診断薬用担体として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 次朗 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水相中に少なくとも重合可能なエチレン
    性不飽和単量体、水溶性ラジカル重合開始剤を含有し、
    乳化重合により重合体粒子を形成する過程において、そ
    の重合転化率が20〜85%の時に着色顔料を水系に分散し
    た分散液を添加することを特徴とする着色重合体粒子の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 着色顔料の水系分散液に水溶性ラジカル
    重合開始剤を含有することを特徴とする請求項1に記載
    の着色重合体粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】 水相中に少なくとも重合可能なエチレン
    性不飽和単量体、水溶性ラジカル重合開始剤を含有し、
    乳剤重合により重合体粒子を形成する過程において、そ
    の重合転化率が20〜85%の時に着色顔料を水系に分散し
    た分散液を添加して生成される事を特徴とする着色重合
    体粒子。
  4. 【請求項4】 着色顔料の水系分散液に水溶性ラジカル
    重合開始剤を含有することを特徴とする請求項3に記載
    の着色重合体粒子。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載される着色重合体
    粒子を用いたことを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4に記載される着色重合体
    粒子を用いたことを特徴とする免疫分析用担体。
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