JPH05271300A - プロテインg固定化吸着体 - Google Patents

プロテインg固定化吸着体

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JPH05271300A
JPH05271300A JP10024992A JP10024992A JPH05271300A JP H05271300 A JPH05271300 A JP H05271300A JP 10024992 A JP10024992 A JP 10024992A JP 10024992 A JP10024992 A JP 10024992A JP H05271300 A JPH05271300 A JP H05271300A
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JP
Japan
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protein
fiber
immersed
immobilized
column
Prior art date
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Pending
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JP10024992A
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English (en)
Inventor
Yasuki Yabushita
安紀 藪下
Norio Koike
紀夫 小池
Keiji Okada
圭史 岡田
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロテインG特有の抗体(免疫グロブリン)
との特異的吸着性を良好に保持しており、極めて効率的
に分離、精製することができるプロテインG固定化吸着
体を提供する。 【構成】 繊維表面に酸無水物基を有する化合物を反応
させ、プロテインGを固定化したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維表面にプロテイン
Gを固定化し、抗体の効率的な分離,精製に用いられる
プロテインG固定化吸着体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリエステル、ポリアミド、
ポリアクリロニトリルなどの繊維を用いて抗体等の生理
活性物質を吸着させて、分離、精製することが提案され
ている(特公昭48−23891号公報等参照)。この
ような吸着に使用する吸着体に要求される性能として
は、抗体等の目的物質に対する特異的吸着性が大きいこ
と、単位重量あたりの吸着容量が大きいこと、分離,精
製操作を行う際、十分な機械的強度と安定性を有するこ
となどがあげられる。
【0003】しかしながら、従来の吸着体においては、
これらの性能を十分に満足させるものが得られていな
い。特に、単位重量あたりの吸着容量が小さいので、吸
着に要する装置が大型化するため、効率的ではなく経済
的に不利であった。本発明者らは、これらの問題点を解
決すべく種々検討した結果、抗体特異的吸着体、プロテ
インA固定化吸着体を発明した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロテ
インA固定化吸着体ではプロテインAに対する特異的吸
着性の少ない羊、山羊、牛などのポリクロ−ナル抗体や
人のモノクロ−ナル抗体の一部のものを分離,精製する
のは困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この点に
かんがみ、単位重量あたりの吸着容量の大きく、かつ
羊、山羊、牛などのポリクロ−ナル抗体や人のモノクロ
−ナル抗体の一部のものに対する特異的な吸着体を開発
すべくプロテインG固定化吸着体について種々検討した
結果、本発明に到達したものである。
【0006】すなわち、本発明におけるプロテインG固
定化吸着体は、繊維表面に酸無水物基を有する化合物を
反応させ、プロテインGを固定化したことを特徴とする
ものである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用する繊維としては、ナイロン4、ナイロン6、ナイ
ロン12などのポリアミド、ポリウレタンなどの繊維の
ほか、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、再
生セルロース等の繊維を使用することができる。また、
これらの繊維は共重合体からなるものでもよい。単糸繊
度は10〜0.001デニールが好ましく、特に好まし
くは4〜0.001デニールである。また、繊維は、紡
績糸,わた,不織布,紙,織物,編物などの各種形状の
繊維集合体として使用することができる。
【0008】本発明に使用する酸無水物としては、例え
ば無水マレイン酸メチルビニルエーテル共重合体、無水
マレイン酸エチレン共重合体、無水マレイン酸スチレン
共重合体などのポリカルボン酸無水物、無水マレイン
酸、無水フタル酸などがあげられる。
【0009】本発明に使用するプロテインGは、プロテ
インAと同じく免疫グロブリンと特異的に結合する物質
であるが、プロテインAでは特異的吸着性の少ない羊、
山羊、牛などのポリクロ−ナル抗体や人のモノクロ−ナ
ル抗体の一部のものに対しても高い特異的吸着性を持つ
ものである。ここでいうプロテインGとしては、ストレ
プトコッカス属の細菌細胞壁に存在する分子量約50,
000のタンパク質であるが、遺伝子操作などによって
作り出されるリコンビナントプロテインGでもさしつか
えない。リコンビナントプロテインGとはプロテインG
をコ−ドしているDNAをベクタ−によって宿主のDN
Aに挿入、発現させて宿主に生産させたプロテインGの
ことで、この方法によると抗体の精製を行う際にプロテ
インGの望ましくない性質を担う部位、例えばアルブミ
ン結合部位などを遺伝学的に除去することも可能であ
る。
【0010】本発明のプロテインG固定化吸着体は、繊
維表面上に酸無水物基を有する化合物を反応させて、酸
無水物基を導入し、次いでプロテインGを反応させ、上
記酸無水物基とプロテインGのアミノ基とを結合させて
固定化することにより得られる。
【0011】本発明において、酸無水物基と反応しうる
反応基を有する繊維、例えばアミノ基等がある繊維の場
合は、酸無水物基を有する化合物を繊維表面に直接反応
させることができる。酸無水物基と反応しうる反応基を
有しない場合には、まず、エチレンジアミン、トリメチ
レンジアミン、テトラメチレンジアミンなどのアミン
や、エチレンイミンなどのイミンを、グルタルアルデヒ
ド、ヘキサメチレンジイソシアナートなどの2官能性試
薬あるいは、シクロヘキシルモルホリノエチルカルボジ
イミドメトトルエンスルホン酸、ジシクロヘキシルカル
ボジイミドなどの縮合剤などによりアミノ基を導入した
のち、酸無水物基を有する化合物を繊維表面に反応させ
ることができる。また、繊維表面上に無水マレイン酸を
γ線や電子線によりグラフト重合させ、酸無水物を反応
させることができる。酸無水物基を有する化合物を反応
させた繊維は、繊維表面に活性の酸無水物基を有するの
で、プロテインGの有するアミノ基との間に温和な条件
で容易に結合が生じ、共有結合により固定化することが
できる。プロテインG固定化処理は、プロテインGを水
あるいは生理食塩水に溶解した溶液に酸無水物基を有す
る化合物を反応させた繊維を加えて、常温で数時間攪拌
することにより達成できる。プロテインGの溶液中に
酸、塩基、塩などを添加してもよい。
【0012】
【作用】本発明においては、繊維表面に酸無水物基を有
する化合物を反応させて繊維上に活性の酸無水物基を導
入し、次いでこれにプロテインGを反応させることによ
り、プロテインGの活性を低下させることなく繊維上に
固定することができる。このプロテインGは優れた活性
を保持しているため、プロテインG特有の抗体(免疫グ
ロブリン)との特異的吸着性を良好に保持しており、こ
の吸着を利用して従来困難であった羊、山羊、牛などの
ポリクロ−ナル抗体や人のモノクロ−ナル抗体の一部を
含む抗体を効率的に分離、精製することができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明する。 実施例1 ナイロン6からなる繊維(1デニ−ル)を3N塩酸中に
30℃、30分間浸漬した後、蒸留水にて洗浄した。洗
浄、乾燥後、2%(w/v)無水マレイン酸−メチルビニル
エ−テル共重合体の脱水アセトン溶液中に室温で1時間
浸漬し、アセトンにて洗浄後、真空乾燥した。
【0014】得られた繊維をプロテインG(ファルマシ
ア社製)を含む10mM酢酸緩衝溶液(pH4.0)中に
室温で2時間浸漬することにより行った。このようにし
て得られたプロテインG固定化ナイロン繊維1gをカラ
ム(0.5×15cm)に詰め、0.9%塩化ナトリウム
を含む10mMリン酸緩衝液(pH7.2,以下PBS緩
衝液と略す。)に0.1%(w/v)アジ化ナトリウムを加
えた溶液で平衡化し、その後の反応に用いた。
【0015】ヒツジ血液より得られる血清を等量のPB
S緩衝液で希釈したものを試料とした。この試料を流速
1ml/3min でプロテインG固定化ナイロン繊維充填カ
ラムに通し、通過液を分取した。さらに、280nmでの
吸光度測定により通過液中のタンパク質の有無を確認し
ながら、この波長でのタンパク質の吸収がなくなるまで
PBS緩衝液を通過させた。次いで、100mMクエン酸
緩衝液(pH4.0)でカラムに吸着したIgG(免疫
グロブリンG)を溶出し、溶出液に直ちに1MのPBS
緩衝液を加えた。
【0016】このようにして得られた、カラムの通過液
の画分とカラムに吸着した画分をそれぞれSDS−ポリ
アクリルアミド電気泳動法(Laemmli 1970)を用いること
により含まれるタンパク質を同定した。その結果、プロ
テインG固定化ナイロン繊維カラムに吸着した画分には
分子量15万付近にヒツジ血清中のIgGに相当する単
一のバンドが確認され、一方通過液画分には他の血漿タ
ンパクが確認されたが、ヒツジ血清中のIgGに相当す
る位置にバンドは検出されず、IgGが良好にプロテイ
ンG固定化ナイロン繊維カラムに吸着したことが分かっ
た。
【0017】実施例2 ポリエチレンテレフタレートからなる繊維(1デニー
ル)を1N水酸化ナトリウム中に70℃、1時間浸漬
し、蒸留水にて洗浄後、0.1N塩酸中に70℃、1時
間浸漬処理した。蒸留水にて洗浄、乾燥後、10%(w/
v)のポリエチレンイミン水溶液とメタノールとの1:
5混合液に室温で30分間浸漬し、5%(w/v)ジシクロ
ヘキシルカルボジイミドのメタノール溶液を加え、引き
続き室温で2時間浸漬した。メタノールにて洗浄、乾燥
後、2%(w/v)無水マレイン酸−メチルビニルエーテル
共重合体の脱水アセトン溶液中に室温で1時間浸漬し、
アセトンにて洗浄後、真空乾燥した。得られた繊維をプ
ロテインG(SIGMA社製)を含む10mM酢酸(pH
4.0)緩衝液中に室温で2時間浸漬することによりプ
ロテインGの固定化を行った。
【0018】このようにして得られたプロテインG固定
化ポリエステル繊維1gをカラム(0.5×15cm)に
詰め、0.9%塩化ナトリウムを含む10mMリン酸緩衝
液(pH7.2)に0.1%(w/v)アジ化ナトリウムを
加えた溶液で平衡化し、その後の反応に用いた。
【0019】ヒツジ血液より得られる血清を等量のPB
S緩衝液で希釈したものを試料とした。この試料を流速
1ml/3min でプロテインG固定化ポリエステル繊維カ
ラムに通過させ、通過液を分取した。さらに、280nm
での吸光度測定により通過液中のタンパク質の有無を確
認しながら、この波長でのタンパク質の吸収がなくなる
までPBS緩衝液を通過させた。次いで100mMクエン
酸緩衝液(pH4.0)でカラムに吸着したIgGを溶
出し、溶出液に直ちに1MのPBS緩衝液を加えた。
【0020】このようにして得られた、カラムの通過液
の画分とカラムに吸着した画分をそれぞれSDS−ポリ
アクリルアミド電気泳動法(Laemmli 1970)を用いること
により含まれるタンパク質を同定した。その結果、プロ
テインG固定化ポリエステル繊維カラムに吸着した画分
には分子量15万付近にIgGに相当する単一のバンド
が確認され、一方通過液画分には他の血漿タンパクが確
認されたが、IgGに相当する位置にバンドは検出され
なかった。
【0021】実施例3 ポリウレンタンからなる繊維(5デニール)を蒸留水中
に浸漬し、80℃、1時間熱水処理した。全モノマー濃
度3mol/ml、無水マレイン酸と2ーヒドロキシエチルメ
タクリレートのモノマー組成を1:3としたアセトン溶
液に、熱水処理後、蒸留水にて洗浄、乾燥したポリウレ
タン繊維を浸漬し、60COーγ線を線量率10kGy/h 、
窒素雰囲気下、常温常圧下で、1時間同時照射すること
によりグラフト重合反応を行った。照射後、繊維を取り
出しアセトンでよく洗浄した後、乾燥させた。得られた
繊維をプロテインG(SIGMA社製)を含む10mM酢
酸(pH4.0)緩衝液中に室温で2時間浸漬すること
によりプロテインGの固定化を行った。
【0022】このようにして得られたプロテインG固定
化ポリウレタン繊維1gをカラム(0.5×15cm)に
詰め、0.9%塩化ナトリウムを含む10mMリン酸緩衝
液(pH7.2)に0.1%(w/v)アジ化ナトリウムを
加えた溶液で平衡化し、その後の反応に用いた。
【0023】ヒツジ血液より得られる血清を等量のPB
S緩衝液で希釈したものを試料とした。この試料を流速
1ml/3min でプロテインG固定化ポリウレタン繊維カ
ラムに通過させ、通過液を分取した。さらに、280nm
での吸光度測定により通過液中のタンパク質の有無を確
認しながら、この波長でのタンパク質の吸収がなくなる
までPBS緩衝液を通過させた。次いで100mMクエン
酸緩衝液(pH4.0)でカラムに吸着したIgGを溶
出し、溶出液に直ちに1MのPBS緩衝液を加えた。
【0024】このようにして得られた、カラムの通過液
の画分とカラムに吸着した画分をそれぞれSDS−ポリ
アクリルアミド電気泳動法(Laemmli 1970)を用いること
により含まれるタンパク質を同定した。その結果、プロ
テインG固定化ポリウレタン繊維カラムに吸着した画分
には分子量15万付近にIgGに相当する単一のバンド
が確認され、一方通過液画分には他の血漿タンパクが確
認されたが、IgGに相当する位置にバンドは検出され
なかった。
【0025】比較例1 プロテインA固定化ナイロン繊維1gをカラム(0.5
×15cm)に詰め、0.9%塩化ナトリウムを含む10
mMリン酸緩衝液(pH7.2)に0.1%(w/v)アジ化
ナトリウムを加えた溶液で平衡化し、その後の反応に用
いた。
【0026】こうして得られたプロテインA固定化ナイ
ロン繊維カラムを実施例1と同様にヒツジ血清を通過さ
せカラムに吸着した画分と通過した画分をそれぞれSD
S−ポリアクリルアミド電気泳動にかけることによりI
gGの精製を確認した。その結果、カラムに吸着した画
分にはIgGに相当する位置にバンドがほとんど認めら
れず、一方通過液の画分には血漿タンパクの他に多量の
IgGに相当するバンドが認められ、ヒツジ血清からの
IgGの精製ではプロテインA固定化ナイロン繊維はほ
とんどその効果はなかった。
【0027】比較例2 プロテインG−Sepharose CL-4B (ファルマシア社製)
1.5gを0.9%塩化ナトリウムを含む10mMリン酸
緩衝液(pH8.0)に0.1%(w/v)アジ化ナトリウ
ムを加えた溶液で膨潤させた後、カラム(0.5×15
cm)に詰め、同液で平衡化した。
【0028】こうして得られたプロテインG−Sepharos
e カラムに実施例1と同様にヒツジ血清を通過させ、カ
ラムに吸着した画分と通過した画分をそれぞれSDS−
ポリアクリルアミド電気泳動にかけることによりIgG
の精製を確認した。その結果、カラムに吸着した画分で
はIgGに相当する位置のバンドの他に少量の血漿タン
パクのバンドが認められ、一方通過液の画分においては
血漿タンパクの他に少量ではあるがIgGに相当するバ
ンドも認められた。
【0029】
【発明の効果】本発明のプロテインG固定化吸着体によ
れば、プロテインGの活性を低下させることなく繊維上
に固定されているので、プロテインG特有の抗体(免疫
グロブリン)との特異的吸着性を良好に保持しており、
従来困難であった羊、山羊、牛などのポリクロ−ナル抗
体や人のモノクロ−ナル抗体の一部を含む抗体を効率的
に吸着することにより極めて効率的に分離、精製するこ
とができ、経済的に有利である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維表面に酸無水物基を有する化合物を
    反応させ、プロテインGを固定化したことを特徴とする
    プロテインG固定化吸着体。
JP10024992A 1992-03-27 1992-03-27 プロテインg固定化吸着体 Pending JPH05271300A (ja)

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JP10024992A JPH05271300A (ja) 1992-03-27 1992-03-27 プロテインg固定化吸着体

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JP10024992A JPH05271300A (ja) 1992-03-27 1992-03-27 プロテインg固定化吸着体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020209267A1 (ja) * 2019-04-08 2020-10-15 旭化成メディカル株式会社 タンパク質含有溶液精製用ポリアミド媒体及びその製造方法

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