JPH05271307A - シクロデキストリンの固定化方法 - Google Patents

シクロデキストリンの固定化方法

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JPH05271307A
JPH05271307A JP10220592A JP10220592A JPH05271307A JP H05271307 A JPH05271307 A JP H05271307A JP 10220592 A JP10220592 A JP 10220592A JP 10220592 A JP10220592 A JP 10220592A JP H05271307 A JPH05271307 A JP H05271307A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シクロデキストリンを無機物質、特にシリカ
ゲルに固定化する方法において、無機物質に対するシク
ロデキストリンの固定量を著しく増大させる。 【構成】 アリルオキシカルボン酸誘導体、アリルオキ
シアルコール誘導体、メタクリル酸アルキルジアルコキ
シメチルシラン又は3−アミノアルキルジアルコキシメ
チルシランを、シクロデキストリンあるいはシクロデキ
ストリン誘導体、及び活性化シリカゲルと順次反応させ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシクロデキストリンの固
定化方法に関し、詳しくは無機物質、特にシリカゲルに
シクロデキストリンを固定化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロデスキトリンは、その環状空洞内
に種々の有機系化合物を取りこみ包接化合物を形成し、
これらの化合物は近年吸着・分離剤として利用されてい
る。しかしながら、シクロデキストリンはそれ自身水溶
性であり、特定の有機溶媒のみに溶解するものであるた
め、種々の系から化合物を包接して単離することは困難
である。
【0003】このような問題を解決する1つの方法とし
て、無機物質、例えばシリカゲル等にシクロデキストリ
ンを化学結合させることにより、不溶性とし、かつ取り
扱い容易な吸着・分離剤として利用する方法が提案され
ている。
【0004】シリカゲルにシクロデキストリンを化学結
合させる方法としては、例えば、米国特許第 4,539,399
号明細書、特開昭 61-129566号公報及びジャーナル オ
ブリキッド クロマトグラフィー(J. Liquid chromato
gr. , 9(2&3) 607-620(1986))の各々にはシリ
カゲルに対しシリル化剤として3−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシ
ランをそれぞれ反応させ、その各々の末端のエポキシ基
又はイソシアネート基に対し、シクロデキストリンを反
応せしめる方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法においては、いずれもシリル化剤がシリカゲル表面
と十分に反応していない等のため担持量が1000μモル/
シリカゲル1g 以下程度であり少なく、この結果、シク
ロデキストリンの固定量も、 100μモル/シリカゲル1
g 以下程度と非常に少ないという欠点を有していた。
【0006】従って本発明の目的は、シクロデキストリ
ンを無機物質、特にシリカゲルに固定化する方法におい
て、無機物質に対するシクロデキストリンの固定量を著
しく増大させるシクロデキストリンの固定化方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題に
鑑みて、鋭意研究の結果、本発明の上記目的は、アリル
オキシカルボン酸誘導体、アリルオキシアルコール誘導
体、下記一般式[I]で表わされる化合物又は下記一般
式[II]で表わされる化合物をシクロデキストリンある
いはシクロデキストリン誘導体と反応させた後に活性化
シリカゲルと反応させるか、又は活性化シリカゲルと反
応させた後にシクロデキストリンあるいはシクロデキス
トリン誘導体と反応させることを特徴とするシクロデキ
ストリンの固定化方法、により達成されることを見出し
た。
【0008】
【化3】 (式中、R1 はメトキシ基、エトキシ基、塩素原子等を
表わし、R2 はメチル基、エチル基等を表わし、R3
水素原子、メチル基等を表わす。また、x3 は1〜3の
整数を表わし、y1 は1〜5の整数を表わす。)
【0009】
【化4】 (式中、R4 はメトキシ基、エトキシ基等を表わし、R
5 はメチル基、エチル基等を表わす。また、x4 は1〜
3の整数を表わし、y2 は1〜5の整数を表わす。)
【0010】以下に本発明を更に具体的に説明する。
【0011】本発明に用いられるシクロデキストリン
(以下CDと略記する)としてはグルコース単位が6,
7及び8個からなるα,β及びγ−シクロデキストリン
がいずれも使用可能である。
【0012】また、本発明に用いるCD誘導体として
は、以下のものが挙げられる。 (1)少なくとも1つのヒドロキシル基を有するα,
β,γ−CD誘導体。 (2)少なくとも1つの脱離基 を有するα,β,γ−CD誘導体。 (3)少なくとも1つのメタクリル酸型基(又はアクリ
ル酸型基)を有するα,β,γ−CD誘導体。
【0013】本発明に用いられるアリルオキシカルボン
酸誘導体及びアリルオキシアルコール誘導体としては、
好ましくは下記の各々の式で表されるものが挙げられ
る。
【0014】
【化5】 (式中、x1 は1〜5の整数であり、x2 は2〜6の整
数である。)
【0015】また、本発明に用いられる「活性化シリカ
ゲル」とは、希硝酸中でシリカゲルを1時間以上還流さ
せることにより表面に水酸基を数多く生じさせたものを
いう。
【0016】本発明のシクロデキストリンの固定化方法
は、アリルオキシカルボン酸誘導体、アリルオキシアル
コール誘導体、メタクリル酸アルキルジアルコキシメチ
ルシラン又は3−アミノアルキルジアルコキシメチルシ
ラン(以下、これらを「本発明の誘導体」と称す)と、
CDあるいはCD誘導体、及び活性化シリカゲルとを順
次反応させることを特徴としているが、このような反応
は、本発明の誘導体をCD又はCD誘導体と反応させた
後に活性化シリカゲルと反応させることで行なうことも
できるが、また、本発明の誘導体をまず活性化シリカゲ
ルと反応させた後にCD又はCD誘導体と反応させるこ
とにより行なうこともできる。
【0017】以下に、本発明のCDの固定化方法の具体
的反応例を挙げる。
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】上記反応は具体的には以下のように行なう
ことができる。
【0022】反応例(1) 反応[1] 3−アリルオキシプロピオン酸(x1 =2)をメタノー
ル中で1M−KOHのメタノール溶液と反応させ中和点
を反応終了とし、その後メタノールを濃縮乾固させる。
得られた白色固体をイソプロピルアルコールより再結晶
を行ない[A]を得る。([A]M;K,収率:約85
%)
【0023】反応[2] 3−アリルオキシプロピオン酸(x1 =2)を塩化チオ
ニル中で還流6時間反応させる。反応終了後、減圧下塩
化チオニルを留去し、残渣を減圧蒸留することにより
[B]を得る。([B]収率:約80%)
【0024】反応[3] [A]を脱水DMF(あるいはDMSO)中に溶解さ
せ、窒素雰囲気下60℃に加温する。次いでモノトシル
(あるいはモノアイオド)β−CD誘導体(n=7,R
1 ;CH3 CO−)のDMF溶液を滴下する。滴下終了
後 100℃で24時間攪拌し、反応終了後DMFを減圧下留
去し、残渣を塩化メチレン/水で抽出する。塩化メチレ
ン相は乾燥後濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製し[C]を得る。([C]収率:
約55%)
【0025】反応[4] モノヒドロキシβ−CD誘導体(n=7,R1 ;CH3
−)を脱水THF中に溶解させ、トリエチルアミンを加
え窒素気流下0〜5℃に下げる。その後[B]をゆっく
り滴下し、滴下終了後0〜5℃で2時間、室温で12時間
攪拌する。反応終了後THFを減圧下で留去し、残渣を
塩化メチレン/水で抽出する。塩化メチレン相は乾燥後
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より精製し[C]を得る。([C]収率:約75%)
【0026】反応[5] 3−アリルオキシプロピオン酸(x1 =2)とモノヒド
ロキシβ−CD誘導体(n=7,R1 =CH3 −)とを
脱水クロロホルム中に溶解させ、その系に4−ピロリジ
ノピリジンを添加する。さらに室温下でジシクロヘキシ
ルカルボジイミドを添加し、その後還流下24時間反応さ
せる。反応終了後濾過し、クロロホルムを減圧下濃縮、
残渣を塩化メチレン/水で抽出する。塩化メチレン相は
乾燥後濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製し[C]を得る。([C]収率:約40
%)
【0027】反応[6] [C](x1 =2,R1 ;CH3 CO−)とトリエトキ
シシラン(y=3,R2 ;C25 O−)をTHF中に
溶解し、アルゴン雰囲気下攪拌する。その系に室温でヘ
キサクロロ白金酸6水和物のTHF溶液をゆっくり滴下
し、滴下終了後80℃で24時間攪拌する。反応終了後、遠
心分離により沈澱物を取り除き、THFを減圧下留去さ
せ、残渣はよく乾燥させる。得られた[D]は分解しや
すいので窒素雰囲気下で保存する。([D]収率:約80
%)
【0028】反応[7] 脱水トルエン中に活性化シリカゲルを分散させ、室温下
窒素雰囲気で[D](R2 ;C25 O−,y=3,x
1 =2,R1 ;CH3 CO−)を添加し、その後 100℃
で12時間攪拌させる。反応終了後、反応シリカゲルを濾
別し、よくアセトンで洗浄し、減圧下80〜90℃で乾燥す
ることで[E]を得る。([E]固定量:約 550μモル
/シリカゲル1g )
【0029】反応例(2) 反応[8] 3−アリルオキシプロピオン酸(x1 =2)をTHF中
で攪拌、さらにピリジンを加える。次いで室温でTHF
に溶解した臭化トリチルを滴下、滴下終了後還流下12時
間攪拌する。反応終了後濾過し、THFピリジンを減圧
下留去させ、残渣をベンゼン/クロロホルムで再結晶し
[F]を得る。([F]収率:約70%)
【0030】反応[9] [F](x1 =2,R3 ;(C653 C−)とトリ
エトキシシラン(y=3,R2 ;C25 O−)との反
応 反応[6]に準ずる。([G]収率:約90%)
【0031】反応[10] [G](x1 =2,R3 ;(C653 C−,y=
3,R2 =C25 O−)と活性化シリカゲルとの反応 反応[7]に準ずる。([H]担持量:約2200μモル/
シリカ1g )
【0032】反応[11] [H]をアセトン/HBr水溶液中に分散させ、室温で
30分攪拌させる。反応終了後、反応シリカゲルを濾別、
よくアセトンで洗浄し、減圧下80〜90℃で乾燥すること
で[I]を得る。([H]→[I]転化率 約 100%)
【0033】反応[12] [I]をSOCl2 中に分散させ、還流下12時間攪拌す
る。反応終了後、反応シリカゲルを濾別、脱水アセトン
でよく洗浄し、減圧下80〜90℃で乾燥することで[J]
を得る。([I]→[J]転化率 約 100%)
【0034】反応[13] [J]を脱水THF中分散させ、窒素雰囲気下トリエチ
ルアミンを加え、0〜5℃でTHFに溶解したモノヒド
ロキシβ−CD誘導体(n=7,R1 =CH3−)を滴
下し、滴下終了後0〜5℃で2時間、室温で24時間反応
させる。反応終了後、反応シリカゲルを濾別し、濾物は
メタノール中で還流させ末端反応基をつぶす(約12時
間)。終了後、反応シリカゲルを濾別し、減圧下80〜90
℃で乾燥することで[K]を得る。([K]CD固定
量:約 500μモル/シリカ1g )
【0035】反応[14] [A](x1 =2,M;K)とトリエトキシシラン(y
=3,R2 ;C25O−)をDMF中に溶解し、アル
ゴン雰囲気下攪拌する。その系に室温でヘキサクロロ白
金酸6水和物のDMF溶液をゆっくり滴下、滴下終了後
80℃で24時間攪拌する。反応終了後、遠心分離により沈
澱物を取り除き、DMFを減圧下留去させ、残渣はよく
乾燥させる。得られた[L]は分解しやすいので窒素雰
囲気下で保存する。([L]収率:約70%)
【0036】反応[15] [L](x1 =2,M;K,R2 ;C25 O−,y=
3)と活性化シリカゲルの反応 反応[7]に準ずる。([M]担持量:約2000μモル/
シリカ1g )
【0037】反応[16] [M](x1 =2,M;K,R2 ;C25 O−)とS
OCl2 との反応 反応[12]に準ずる。([M]→[J]転化率 約 100
%)
【0038】反応[17] [M](x1 =2,M;K,R2 ;C25 O−)をT
HF中に分散させ、窒素雰囲気下室温でモノトシル(あ
るいはモノアイオド)β−CD誘導体(n=7,R1
CH3 CO−)のTHF溶液を滴下する。滴下終了後、
還流下48時間反応させる。反応終了後、反応シリカゲル
を濾別し、熱水でよく洗浄後、減圧下80〜90℃で乾燥す
ることで[K]を得る。([K]CD固定量:約 300μ
モル/シリカゲル1g )
【0039】反応例(3) 反応[18] 3−アリルオキシプロピオン酸(x1 =2)を塩化チオ
ニル中で還流下6時間反応させる。反応終了後、減圧下
塩化チオニルを留去し、残渣を減圧蒸留することにより
[N]を得る。([N]収率:約80%)
【0040】反応[19] [N]とトリメトキシシラン(R1 ;CH3 O−,y=
3)をTHF中に溶解し、アルゴン雰囲気下攪拌する。
その系に室温でヘキサクロロ白金酸6水和物のTHF溶
液をゆっくり滴下、滴下終了後80℃で24時間攪拌する。
反応終了後、遠心分離により沈澱物を取り除き、THF
を減圧下留去させ、残渣[O]を得る。該化合物は分解
しやすいので窒素雰囲気下で保存する。([O]収率:
約70%)
【0041】反応[20] 脱水トルエン中に活性化シリカゲルを分散させ、室温下
窒素雰囲気で[O]のトルエン溶液を加え、その後 100
℃で12時間反応させる。反応終了後、反応シリカゲルを
濾別し、よくトルエンで洗浄し、減圧下80〜90℃で乾燥
することで[P]を得る。([P]固定量:約1500μモ
ル/シリカゲル1g )
【0042】反応[21]([a]の場合) [P]を脱水ピリジン中で分散させ、系を窒素雰囲気下
0〜5℃に冷却する。その系にβ−CDのピリジン溶液
をゆっくり滴下する。滴下終了後0〜5℃で2時間、次
いで室温で12時間反応させる。反応終了後、反応シリカ
ゲルを濾別し、よくDMFで洗浄後メタノール中で還流
させる(約12時間)。終了後、反応シリカゲルを濾別
し、減圧下80〜90℃で乾燥し[Q]を得る。([P]へ
のCD固定量:約 350μモル/シリカゲル1g )
【0043】反応[21]([b]の場合)(R2 ;CH
3 CO−,m=7) 反応[21][a]において、脱水ピリジンを脱水THF
/トリエチルアミンとし、β−CDのピリジン溶液をβ
−CDのTHF溶液とした以外は同様にして[Q]を得
る。([P]へのCD固定量:約 450μモル/シリカゲ
ル1g )
【0044】
【化9】
【0045】
【化10】
【0046】
【化11】
【0047】反応例(4) 反応[1] 水酸化ナトリウム水溶液に0〜5℃においてアリルオキ
シエタノール(x2 =2)のTHF溶液を滴下し、その
後0℃以下で1時間攪拌する。次いでp−トルエンスル
ホン酸クロライドのTHF溶液を滴下し、滴下終了後も
0℃以下で3時間攪拌する。反応終了後分液し、水相を
塩化メチレンで抽出、THF相と合わせて乾燥後減圧下
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より精製し[A]を得る。([A]収率:約85%)
【0048】反応[2] THF中、窒素気流下NaHを分散させ、室温でモノヒ
ドロキシβ−CD誘導体(n=7,R2 ;CH3 −)の
THF溶液を滴下する。滴下終了後2時間攪拌し、次い
で[A](x2 =2)のTHF溶液をゆっくり滴下し、
滴下終了後還流下で24時間反応させる。反応終了後濾過
し、濾液は減圧下留去、残渣を塩化メチレン/水より抽
出し、塩化メチレン相は乾燥後減圧下濃縮する。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し
[B]を得る。([B]収率:約55%)
【0049】反応[3] [B](x2 =2,n=7,R2 ;CH3 −)とジメト
キシメチルシラン(y=2,R3 ;CH3 O−)をTH
F中に溶解し、アルゴン雰囲気下攪拌する。その系に室
温でヘキサクロロ白金酸6水和物のTHF溶液をゆっく
り滴下、滴下終了後80℃で24時間攪拌する。反応終了
後、遠心分離により沈澱物を取り除き、THFを減圧下
留去させ、残渣はよく乾燥させる。得られた[C]は分
解しやすいので窒素雰囲気下で保存する。([C]収
率:約85%)
【0050】反応[4] 脱水トルエン中に活性化シリカゲルを分散させ、室温下
窒素雰囲気で[C](R3 ;CH3 O−,y=2,x2
=2,n=7,R2 ;CH3 −)を添加し、その後 100
℃で12時間攪拌させる。反応終了後、反応シリカゲルを
濾別し、よくアセトンで洗浄し、減圧下80〜90℃で乾燥
することで[D]を得る。([D]固定量:約 600μモ
ル/シリカゲル1g )
【0051】反応[5] 脱水THF中アリルオキシエタノール(x2 =2)を溶
解し、さらにトリエチルアミンを加える。窒素雰囲気下
0〜5℃に系を冷却し、そこにモノ酸塩化β−CD誘導
体(n=7,R1 ;CH3 CO−)のTHF溶液をゆっ
くり滴下し、滴下終了後0〜5℃で2時間、続いて室温
で6時間反応させる。反応終了後THF、トリエチルア
ミンを減圧下で留去、残渣を塩化メチレン/水より抽出
し、塩化メチレン相は乾燥後減圧下濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し[E]を
得る。([E]収率:約75%)
【0052】反応[6] [E](x2 =2,n=7,R1 ;CH3 CO−)とジ
メトキシメチルシラン(R3 ;CH3 O−,y=2)と
の反応 反応[3]に準ずる。([F]収率:約80%)
【0053】反応[7] [F](x2 =2,n=7,R1 ;CH3 CO−,R
3 ;CH3 O−,y=2)と活性化シリカゲルとの反応 反応[4]に準ずる。([G]固定量:約 550μモル/
シリカ1g )
【0054】反応例(5) 反応[8] 脱水ピリジン中にアリルオキシエタノール(x2 =2)
を溶解させ、室温で塩化トリチルを添加する。その後60
℃で3時間反応させる。反応終了後ピリジンを減圧下留
去、残渣をエーテル/水より抽出し、エーテル相は乾燥
後減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し[H]を得る。([H]収率:約
90%)
【0055】反応[9] [H](x2 =2,R4 ;(C653 C−)とメチ
ルトリクロロシラン(R3 ;Cl,y=3)との反応 反応[3]に準ずる。([I]収率:約75%)
【0056】反応[10] [I](x2 =2,R4 ;(C653 C−,R3
Cl,y=3)と活性化シリカゲルとの反応 反応[4]に準ずる。([J]担持量:約2000μモル/
シリカゲル1g )
【0057】反応[11] [J]をアセトン/HBr水溶液中に分散させ、室温で
30分攪拌させる。反応終了後、反応シリカゲルを濾別、
よくアセトンで洗浄し、減圧下80〜90℃で乾燥すること
で[K]を得る。([J]→[K]転化率 約 100%)
【0058】反応[12] [K](x2 =2)を脱水THF中に分散させ、窒素気
流下トリエチルアミンを加え、系を0〜5℃に冷却す
る。その系にモノ酸塩化β−CD誘導体(n=7,R
5 ;CH3 −)のTHF溶液をゆっくり滴下する。滴下
終了後0〜5℃で2時間、室温で24時間反応させる。反
応終了後、反応シリカゲルを濾別し、濾物はよくメタノ
ールで洗浄し、減圧下80〜90℃で乾燥することで[L]
を得る。([L]CD固定量:約 600μモル/シリカゲ
ル1g )
【0059】反応例(6) 反応[13] 水酸化ナトリウム水溶液に0〜5℃においてアリルオキ
シエタノール(x2 =2)のTHF溶液を滴下し、その
後0℃以下で1時間攪拌する。次いでp−トルエンスル
ホン酸クロリドのTHF溶液を滴下し、滴下終了後も0
℃以下で3時間攪拌する。反応終了後分液し、水相を塩
化メチレンで抽出、THF相と合わせて乾燥後減圧下濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーより
精製し[M]を得る。([M]収率:約85%)
【0060】反応[14] [M]とヨウ化ナトリウムをアセトン中で還流下12時間
攪拌する。反応終了後濾過し、アセトンを減圧下濃縮す
る。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーより精
製し[N]を得る。([N]収率:約90%)
【0061】反応[15] [N]とトリエトキシシラン(R1 ;C25 O−,y
=3)をTHF中に溶解し、アルゴン雰囲気下攪拌す
る。その系に室温でヘキサクロロ白金酸6水和物のTH
F溶液をゆっくり滴下、滴下終了後80℃で24時間攪拌す
る。反応終了後、遠心分離より沈澱物を取り除き、TH
Fは減圧下濃縮し、残渣[O]を得る。該化合物は分解
しやすいので窒素雰囲気下で保存する。([O]収率:
約80%)
【0062】反応[16] 脱水トルエン中に活性化シリカゲルを分散させ、室温下
窒素雰囲気で[O]のトルエン溶液を加え、その後 100
℃で12時間反応させる。反応終了後、反応シリカゲルを
濾別し、よくトルエンで洗浄し、減圧下80〜90℃で乾燥
することで[P]を得る。([P]固定量:約1800μモ
ル/シリカゲル1g )
【0063】反応[17]([a]の場合) 脱水DMF中に[P]を分散させ、その系に窒素雰囲気
下室温で別途濾過したβ−CD(m=7)のNaアルコ
ラートのDMF溶液を滴下する。滴下終了後ゆっくり加
熱し 120℃で24時間攪拌する。反応終了後、反応シリカ
ゲルを濾別し、DMF,水でよく洗浄し、減圧下80〜90
℃で乾燥することで[Q]を得る。([P]へのCDの
固定量:約 250μモル/シリカゲル1g ) なおγ−CD(m=8)の場合は、滴下終了後50℃で12
時間、80℃では12時間、そして 120℃では24時間反応さ
せることが必要である。
【0064】反応[17]([b]の場合)(R2 ;CH
3 −,m=7) 反応[17][a]において、DMFをTHFとし、温度
120℃を還流下とする以外は同様にして[Q]を得る。
([P]へのCD誘導体固定量:約 400μモル/シリカ
ゲル1g )
【0065】反応[18] 反応[15]において[N]を[M]とした以外は同様に
して[R]を得る。
【0066】反応[19] 反応[16]において[O]を[R]とした以外は同様に
して[S]を得る。
【0067】反応[20] 反応[17][a]及び[17][b]において[P]を
[S]とした以外は同様にして[Q]を得る。
【0068】
【化12】
【0069】反応例(7) 活性化シリカゲルとメタクリル酸プロピルジエトキシメ
チルシランを脱水トルエン中少量のハイドロキノン存在
下6時間還流させる。反応終了後放冷し、反応シリカゲ
ルを濾過し、トルエン,メタノールで洗浄し、80〜90℃
下で減圧乾燥させる。次いで重合管中に反応シリカゲル
及び別途合成したメタクリルエステル型CD誘導体、そ
して開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルのトルエ
ン溶液を入れ、凍結・脱気を繰り返した後封管する。封
管後、重合管を70〜80℃で24時間振とうさせる。反応終
了後放冷し、濾過する。濾物はトルエン,メタノールで
よく洗浄し、80〜90℃下で減圧乾燥させる。(CD固定
量:約 500μモル/シリカゲル1g )
【0070】
【化13】
【0071】反応例(8) 活性化シリカゲルを脱水トルエン中で3−アミノプロピ
ルジエトキシメチルシランと3時間還流させる。反応終
了後放冷し、反応シリカゲルを濾別し、トルエン,メタ
ノールでよく洗浄後乾燥する。得られた反応シリカゲル
を脱水塩化メチレン中メタクリル酸無水物と0〜5℃で
1時間、その後室温で24時間反応させる。反応終了後、
反応シリカゲルを濾別し、塩化メチレン,メタノールで
よく洗浄する。その後80〜90℃で減圧乾燥する。次いで
重合管中に、得られた反応シリカゲル、CD誘導体(メ
タクリルエステル型)、アゾビスイソブチロニトリルの
DMF溶液を入れ、凍結・脱気を繰り返した後封管す
る。封管後、重合管を70〜80℃で24時間振とうさせる。
反応終了後放冷し、濾過する。濾物をDMF,メタノー
ルでよく洗浄し、80〜90℃下で減圧乾燥する。(CD固
定量:約 400μモル/シリカゲル1g )
【0072】本発明のCDの固定化方法により合成した
固定相を用いて下記ダンシルアミノ酸12種類について
下記条件にて光学分割を行なった。
【0073】
【化14】 使用HPLC機種:Waters 社製 Model−6000A 使用カラム内容 長さ: 150mm,内径: 4.6mm(このカ
ラム内にCD固定相を充填) HPLC測定条件 溶離液:トリエチルアミン及び酢酸
緩衝溶液/メタノール=50/50 pH: 5.0 流速:
1.0ml/分 光学分割の程度(つまりR体、L体の分離度)の善し悪
しはその百分率で示す。
【0074】すなわち、クロマトグラム上に現われる光
学異性体のピーク2本について分離の程度を数値で表わ
した。つまり、ピークからベースラインまでの高さをh
とし、ピークから二つのピークの谷間の底までの高さを
h′とすると、分離度R′は下記式で表わされる。 R′(%)=h′/h× 100 従って全く分離されない場合は分離度0%、2本のピー
クがベースラインまで分離されれば 100%である。結果
を表1に示す。
【0075】
【表1】 但し、固定相Aは米国特許第 4,539,399号明細書に記載
の方法により合成されたものであり、固定相Bは本発明
の反応例(6)により合成されたものである。
【0076】上記結果より、新規に合成した固定相Bが
光学分割において大いに優れていることは明らかであ
る。
【0077】
【発明の効果】シクロデキストリンを無機質固体に固定
化することでその包接作用を利用し、優れた不溶性分離
・吸着剤となり得る。
【0078】また、特にシリカゲルに対しスペーサーの
担持量を多くすることでその後の反応においてシクロデ
キストリンの固定量を増大でき、それによってシクロデ
キストリンの機能を大幅に上げることが出来る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アリルオキシカルボン酸誘導体を、シク
    ロデキストリンあるいはシクロデキストリン誘導体と反
    応させた後に活性化シリカゲルと反応させるか、又は活
    性化シリカゲルと反応させた後にシクロデキストリンあ
    るいはシクロデキストリン誘導体と反応させることを特
    徴とするシクロデキストリンの固定化方法。
  2. 【請求項2】 アリルオキシアルコール誘導体を、シク
    ロデキストリンあるいはシクロデキストリン誘導体と反
    応させた後に活性化シリカゲルと反応させるか、又は活
    性化シリカゲルと反応させた後にシクロデキストリンあ
    るいはシクロデキストリン誘導体と反応させることを特
    徴とするシクロデキストリンの固定化方法。
  3. 【請求項3】 下記一般式[I]で表わされる化合物
    を、シクロデキストリンあるいはシクロデキストリン誘
    導体と反応させた後に活性化シリカゲルと反応させる
    か、又は活性化シリカゲルと反応させた後にシクロデキ
    ストリンあるいはシクロデキストリン誘導体と反応させ
    ることを特徴とするシクロデキストリンの固定化方法。 【化1】 (式中、R1 はメトキシ基、エトキシ基、塩素原子等を
    表わし、R2 はメチル基、エチル基等を表わし、R3
    水素原子、メチル基等を表わす。また、x3 は1〜3の
    整数を表わし、y1 は1〜5の整数を表わす。)
  4. 【請求項4】 下記一般式[II]で表わされる化合物
    を、シクロデキストリンあるいはシクロデキストリン誘
    導体と反応させた後に活性化シリカゲルと反応させる
    か、又は活性化シリカゲルと反応させた後にシクロデキ
    ストリンあるいはシクロデキストリン誘導体と反応させ
    ることを特徴とするシクロデキストリンの固定化方法。 【化2】 (式中、R4 はメトキシ基、エトキシ基等を表わし、R
    5 はメチル基、エチル基等を表わす。また、x4 は1〜
    3の整数を表わし、y2 は1〜5の整数を表わす。)
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