JPH05275054A - タンデム形質量分析装置 - Google Patents
タンデム形質量分析装置Info
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- JPH05275054A JPH05275054A JP4068059A JP6805992A JPH05275054A JP H05275054 A JPH05275054 A JP H05275054A JP 4068059 A JP4068059 A JP 4068059A JP 6805992 A JP6805992 A JP 6805992A JP H05275054 A JPH05275054 A JP H05275054A
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- slit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 タンデム形質量分析装置のインターフェース
系レンズを改善し、低コストで高分解能,高質量分析特
性を図る。 【構成】 イオン源1と検知器9との間に、前段の質量
分析装置(イオン源スリット2、静電4重極レンズ3
a,3b,3c、扇形磁場4、扇形電場5、コレクター
スリット6)と後段の質量分析装置(イオン源スリット
8,静電4重極レンズ3a´,3b´,3c´、扇形磁
場4´、扇形電場5´、コレクタースリット6´)とを
直列に接続し、その接続部に対のハーフプレートレンズ
7a,7bを設ける。レンズ7a,7bは、軌道平面の
水平方向に収束特性と軸ずれ調整の偏向機能を有し軌道
平面に垂直な方向にはレンズ作用を持たない。
系レンズを改善し、低コストで高分解能,高質量分析特
性を図る。 【構成】 イオン源1と検知器9との間に、前段の質量
分析装置(イオン源スリット2、静電4重極レンズ3
a,3b,3c、扇形磁場4、扇形電場5、コレクター
スリット6)と後段の質量分析装置(イオン源スリット
8,静電4重極レンズ3a´,3b´,3c´、扇形磁
場4´、扇形電場5´、コレクタースリット6´)とを
直列に接続し、その接続部に対のハーフプレートレンズ
7a,7bを設ける。レンズ7a,7bは、軌道平面の
水平方向に収束特性と軸ずれ調整の偏向機能を有し軌道
平面に垂直な方向にはレンズ作用を持たない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医学,薬学,有機化学
等の分野において、高分子の有機構造解析に用いられる
質量分析装置に係り、特に高分解能高質量の特性を有す
るタンデム形質量分析装置に関する。
等の分野において、高分子の有機構造解析に用いられる
質量分析装置に係り、特に高分解能高質量の特性を有す
るタンデム形質量分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2重収束形質量分析装置を直
列に接続したタンデム形質量分析装置が知られている。
この種の質量分析装置は、前段の質量分析装置で特定の
親イオンを選択した後、ガス衝突で解離させ発生した娘
イオンを後段の質量分析装置で分析するもので、高分解
能,高質量特性を有するものとして評価されている。
列に接続したタンデム形質量分析装置が知られている。
この種の質量分析装置は、前段の質量分析装置で特定の
親イオンを選択した後、ガス衝突で解離させ発生した娘
イオンを後段の質量分析装置で分析するもので、高分解
能,高質量特性を有するものとして評価されている。
【0003】代表的な従来技術として、図5に特開昭6
3−136451号公報に開示されたタンデム形質量分
析装置を示す。図中、1はイオン源で、前段の質量分析
装置は、イオン源スリット2、扇形電場5、扇形磁場
4、コレクタースリット6を備え、後段の質量分析装置
は、イオン源スリット8、扇形磁場5´、扇形磁場4
´、コレクタースリット6´を備える。9はイオン検知
器、13は前段の質量分析装置で選択された親イオンを
解離して娘イオンを発生させる衝突室である。
3−136451号公報に開示されたタンデム形質量分
析装置を示す。図中、1はイオン源で、前段の質量分析
装置は、イオン源スリット2、扇形電場5、扇形磁場
4、コレクタースリット6を備え、後段の質量分析装置
は、イオン源スリット8、扇形磁場5´、扇形磁場4
´、コレクタースリット6´を備える。9はイオン検知
器、13は前段の質量分析装置で選択された親イオンを
解離して娘イオンを発生させる衝突室である。
【0004】これに記載された発明は、前段のコレクタ
ースリット6と後段のイオン源スリット8の間に軌道平
面の水平方向(x方向)に収束作用を持つ静電4重極レ
ンズ3を配置している。さらに軌道平面に垂直な方向
(y方向)に収束作用を持つレンズを配置する構成を請
求している。
ースリット6と後段のイオン源スリット8の間に軌道平
面の水平方向(x方向)に収束作用を持つ静電4重極レ
ンズ3を配置している。さらに軌道平面に垂直な方向
(y方向)に収束作用を持つレンズを配置する構成を請
求している。
【0005】一方、最近の質量分析計のイオン光学系の
進歩はめざましく、特開昭59−215650号公報に
開示される質量分析装置のように、イオン源と一様磁場
の間に2個の静電4重極レンズを配置して狭い磁極間で
ビームを絞り、磁場と電場の間にさらに静電4重極レン
ズを配置して軌道平面に垂直な方向に収束させ、軌道平
面の水平方向の像縮小率が非常に高いイオン光学系が考
案されている。この装置はイオン源スリット幅が大きく
開いても像縮小率が高いので分解能がよく、軌道平面に
垂直方向(y方向)の収束作用によりy方向にはビーム
発散を抑えててほゞ平行ビームとしているので、その分
析感度が優れている。
進歩はめざましく、特開昭59−215650号公報に
開示される質量分析装置のように、イオン源と一様磁場
の間に2個の静電4重極レンズを配置して狭い磁極間で
ビームを絞り、磁場と電場の間にさらに静電4重極レン
ズを配置して軌道平面に垂直な方向に収束させ、軌道平
面の水平方向の像縮小率が非常に高いイオン光学系が考
案されている。この装置はイオン源スリット幅が大きく
開いても像縮小率が高いので分解能がよく、軌道平面に
垂直方向(y方向)の収束作用によりy方向にはビーム
発散を抑えててほゞ平行ビームとしているので、その分
析感度が優れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、後者のような
質量分析装置(特開昭59−215650号)をタンデ
ム形質量分析装置に応用するために、2台直列に接続し
て、これに図5に示すような静電4重極レンズ3を、前
段コレクタースリット6・後段イオン源スリット8間に
インターフェースのレンズとして設置すると次のような
問題が生じた。
質量分析装置(特開昭59−215650号)をタンデ
ム形質量分析装置に応用するために、2台直列に接続し
て、これに図5に示すような静電4重極レンズ3を、前
段コレクタースリット6・後段イオン源スリット8間に
インターフェースのレンズとして設置すると次のような
問題が生じた。
【0007】すなわち、 前段の質量分析装置は像縮小率が高いので、イオンビ
ームはコレクタースリット6を通過した後、x(横)方
向に急速に発散する。これを後段の質量分析装置に有効
に通すためには、静電4重極レンズ3でx方向に再収束
作用を与えて、後段のイオン源スリット8上に大きく拡
大像を作ってやる必要がある。すると静電4重極レンズ
3の常として、y(縦)方向では強い発散作用がある。
図6はこの時のイオンビームの状態を示し、同図の
(a)がx方向のビーム状態(拡大像を与えるための収
束)を示し、同図(b)がy方向のビーム状態を示す。
同図(b)に示すように、前段の質量分析装置のビーム
はy方向にほゞ平行に飛行しているので、静電4重極レ
ンズ3でx方向に収束を与えると〔図6(a)〕、ビー
ムが大きくy方向に発散してしまい、後段の質量分析装
置への透過率が著しく低下する。
ームはコレクタースリット6を通過した後、x(横)方
向に急速に発散する。これを後段の質量分析装置に有効
に通すためには、静電4重極レンズ3でx方向に再収束
作用を与えて、後段のイオン源スリット8上に大きく拡
大像を作ってやる必要がある。すると静電4重極レンズ
3の常として、y(縦)方向では強い発散作用がある。
図6はこの時のイオンビームの状態を示し、同図の
(a)がx方向のビーム状態(拡大像を与えるための収
束)を示し、同図(b)がy方向のビーム状態を示す。
同図(b)に示すように、前段の質量分析装置のビーム
はy方向にほゞ平行に飛行しているので、静電4重極レ
ンズ3でx方向に収束を与えると〔図6(a)〕、ビー
ムが大きくy方向に発散してしまい、後段の質量分析装
置への透過率が著しく低下する。
【0008】なお、10は親イオンビーム、11はスリ
ット通過イオン、12は娘イオンビームである。
ット通過イオン、12は娘イオンビームである。
【0009】静電4重極レンズは軸対称に沿ったビー
ムに対して収束発散作用があるが、ビームを左右に偏向
する作用を持たないので、前段の質量分析装置の電場偏
向で、イオンビームが中心軸からずれるそのビームを後
段のイオン源スリットに導くことが難しくなる。
ムに対して収束発散作用があるが、ビームを左右に偏向
する作用を持たないので、前段の質量分析装置の電場偏
向で、イオンビームが中心軸からずれるそのビームを後
段のイオン源スリットに導くことが難しくなる。
【0010】また、静電4重極レンズは構造が複雑で
特に多段にするとコストが高くなる。
特に多段にするとコストが高くなる。
【0011】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、低コストにして高分解能,高質量分析特性を更に
高めるタンデム形質量分析装置を提供することにある。
的は、低コストにして高分解能,高質量分析特性を更に
高めるタンデム形質量分析装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、基本的には次のような課題解決手段を提案
する。
するために、基本的には次のような課題解決手段を提案
する。
【0013】すなわち、タンデム形質量分析装置におい
て、前段の質量分析装置のコレクタースリットと後段の
質量分析装置のイオン源スリットの間に、インターフェ
ースのレンズとして、軌道平面の水平方向に収束特性と
軸ずれ調整の偏向機能を有し且つ軌道平面に垂直な方向
にはレンズ作用を持たないレンズを設けた。
て、前段の質量分析装置のコレクタースリットと後段の
質量分析装置のイオン源スリットの間に、インターフェ
ースのレンズとして、軌道平面の水平方向に収束特性と
軸ずれ調整の偏向機能を有し且つ軌道平面に垂直な方向
にはレンズ作用を持たないレンズを設けた。
【0014】
【作用】上記構成よりなれば、特に、特開昭59−21
5650号で開示されたイオン光学系のように、コレク
タースリットで像縮小率が小さくy方向にはほゞ平行ビ
ームを通過させるタイプの質量分析装置を直列接続する
場合に次のような作用がなされる。
5650号で開示されたイオン光学系のように、コレク
タースリットで像縮小率が小さくy方向にはほゞ平行ビ
ームを通過させるタイプの質量分析装置を直列接続する
場合に次のような作用がなされる。
【0015】前段の質量分析装置(以下、単に前段と略
する)のイオン光学系で高い像縮小率で収束されたイオ
ンビーム(親イオンビーム)は、前段のコレクタースリ
ットを通過後、軌道平面内でx方向に大きく発散しよう
とするが、上記特性を与えたインターフェースのレンズ
でx方向にゆるやかに再収束作用を受け、後段質量分析
装置(以下、単に後段と略する)のイオン源スリットに
拡大像として収束させることができる(この収束は、親
イオンビームがガス衝突室にて解離されて生じる娘イオ
ンのビームとして収束される)。この場合、前段と後段
の間でのx方向におけるビーム発散を防止することは勿
論、ビームを後段のイオンスリット源で拡大像として結
ぶことができるので、後段イオン源スリット通過後のビ
ームの拡がり角を小さくして、後段での発散も抑制され
る。
する)のイオン光学系で高い像縮小率で収束されたイオ
ンビーム(親イオンビーム)は、前段のコレクタースリ
ットを通過後、軌道平面内でx方向に大きく発散しよう
とするが、上記特性を与えたインターフェースのレンズ
でx方向にゆるやかに再収束作用を受け、後段質量分析
装置(以下、単に後段と略する)のイオン源スリットに
拡大像として収束させることができる(この収束は、親
イオンビームがガス衝突室にて解離されて生じる娘イオ
ンのビームとして収束される)。この場合、前段と後段
の間でのx方向におけるビーム発散を防止することは勿
論、ビームを後段のイオンスリット源で拡大像として結
ぶことができるので、後段イオン源スリット通過後のビ
ームの拡がり角を小さくして、後段での発散も抑制され
る。
【0016】また、前段のイオン光学系ではイオンビー
ムが前段コレクタースリットでほゞ平行に通過するが、
本発明に用いるインターフェースのレンズは、y方向に
はレンズ作用をもたないので、y方向にはそのままの状
態(ほゞ平行な状態)で後段のイオン光学系にビームが
送られる。
ムが前段コレクタースリットでほゞ平行に通過するが、
本発明に用いるインターフェースのレンズは、y方向に
はレンズ作用をもたないので、y方向にはそのままの状
態(ほゞ平行な状態)で後段のイオン光学系にビームが
送られる。
【0017】また、前段の電場偏向により、前段のコレ
クタースリットを通過するイオンビームが、このコレク
タースリットとインターフェースレンズと後段イオン源
スリットとを結ぶ中心軸に対し軸ずれしても、インター
フェースレンズがビームを任意に偏向させる機能を有す
るので、この偏向作用によりビームの軸ずれ修正が可能
となる。この偏向作用は、現実のタンデム形質量分析装
置のように長い軌道距離を複数の扇形の磁場と電場で偏
向する場合の軸ずれの調整に非常に有効であり、静電4
重極レンズでは望めない効果である。
クタースリットを通過するイオンビームが、このコレク
タースリットとインターフェースレンズと後段イオン源
スリットとを結ぶ中心軸に対し軸ずれしても、インター
フェースレンズがビームを任意に偏向させる機能を有す
るので、この偏向作用によりビームの軸ずれ修正が可能
となる。この偏向作用は、現実のタンデム形質量分析装
置のように長い軌道距離を複数の扇形の磁場と電場で偏
向する場合の軸ずれの調整に非常に有効であり、静電4
重極レンズでは望めない効果である。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0019】まず図1により、本発明の一実施例に係る
タンデム形質量分析装置の全体構成について説明する。
タンデム形質量分析装置の全体構成について説明する。
【0020】本実施例では、前段,後段の2重収束質量
分析装置を直列に接続したタイプのタンデム形質量分析
装置で、1はイオン源で、前段の質量分析装置は、イオ
ン源スリット2、扇形磁場4、扇形電場5、コレクター
スリット6と、イオン源スリット2・磁場4間に配置さ
れた静電4重極レンズ3a,3bと、磁場4・電場5間
に配置された静電4重極レンズ3cとより成る。後段の
質量分析装置は、ガス衝突室付きイオン源スリット8、
扇形磁場4´、扇形電場5´、コレクター6´と、イオ
ン源スリット8・磁場4´間に配置された静電4重極レ
ンズ3a´,3b´と、磁場4´・電場5´間に配置さ
れた静電4重極レンズ3c´とより成る。9はイオン検
知器である。
分析装置を直列に接続したタイプのタンデム形質量分析
装置で、1はイオン源で、前段の質量分析装置は、イオ
ン源スリット2、扇形磁場4、扇形電場5、コレクター
スリット6と、イオン源スリット2・磁場4間に配置さ
れた静電4重極レンズ3a,3bと、磁場4・電場5間
に配置された静電4重極レンズ3cとより成る。後段の
質量分析装置は、ガス衝突室付きイオン源スリット8、
扇形磁場4´、扇形電場5´、コレクター6´と、イオ
ン源スリット8・磁場4´間に配置された静電4重極レ
ンズ3a´,3b´と、磁場4´・電場5´間に配置さ
れた静電4重極レンズ3c´とより成る。9はイオン検
知器である。
【0021】前段,後段質量分析装置の接続部となるコ
レクタースリット6とガス衝突室付きイオン源スリット
8間には、インターフェースのレンズ7としてハーフプ
レートレンズ7a,7bが配置してある。衝突室付イオ
ン源スリット8にはアルゴンなどの衝突ガスを図2に示
すように導入口13から入れて親イオンを解離する。
レクタースリット6とガス衝突室付きイオン源スリット
8間には、インターフェースのレンズ7としてハーフプ
レートレンズ7a,7bが配置してある。衝突室付イオ
ン源スリット8にはアルゴンなどの衝突ガスを図2に示
すように導入口13から入れて親イオンを解離する。
【0022】ここで、図2によりハーフプレートレンズ
7a,7bについて説明する。
7a,7bについて説明する。
【0023】ハーフプレートレンズ7a,7bは、左右
に分割されたレンズ電極よりなり、イオンビームの通過
経路を挾んで軌道平面の水平方向に対をなして配置さ
れ、アース電極14で囲まれている。また、各ハーフプ
レートレンズ7a,7bに独立して電圧V,V′を印加
するよう設定してある。ハーフプレートレンズ7a,7
bは、以上の構成をなすことで、軌道平面の水平方向
(x方向)に収束特性を有しまた軸ずれ調整の偏向機能
を有し、且つ、軌道平面に垂直な方向(y方向)にはレ
ンズ作用を持たないように設定してある。
に分割されたレンズ電極よりなり、イオンビームの通過
経路を挾んで軌道平面の水平方向に対をなして配置さ
れ、アース電極14で囲まれている。また、各ハーフプ
レートレンズ7a,7bに独立して電圧V,V′を印加
するよう設定してある。ハーフプレートレンズ7a,7
bは、以上の構成をなすことで、軌道平面の水平方向
(x方向)に収束特性を有しまた軸ずれ調整の偏向機能
を有し、且つ、軌道平面に垂直な方向(y方向)にはレ
ンズ作用を持たないように設定してある。
【0024】上記構成よりなれば、前段の質量分析装置
では、静電4重極レンズ3a,3b,3cが存在すること
で、高い像縮小率で特定の親イオンビーム10をx方向
に収束して高分解能、高感度でコレクタースリット6の
位置で分離させる。
では、静電4重極レンズ3a,3b,3cが存在すること
で、高い像縮小率で特定の親イオンビーム10をx方向
に収束して高分解能、高感度でコレクタースリット6の
位置で分離させる。
【0025】スリット6を通過したビーム11は、ハー
フプレートレンズ7a,7bにてx方向の収束作用を受
けた後(このレンズの作用は後述する)、ガス衝突室に
て解離され、これにより生成された娘イオンビーム12
が後段の2重収束質量分析装置のイオン光学系を経てイ
オン検知器9に至る。
フプレートレンズ7a,7bにてx方向の収束作用を受
けた後(このレンズの作用は後述する)、ガス衝突室に
て解離され、これにより生成された娘イオンビーム12
が後段の2重収束質量分析装置のイオン光学系を経てイ
オン検知器9に至る。
【0026】ここで、本実施例のハーフプレートレンズ
7a,7bの作用を図3,図4により説明する。
7a,7bの作用を図3,図4により説明する。
【0027】図3に示すように、前段のイオン光学系で
高い像縮小率で収束された親イオンビーム10はコレク
タースリット6を通過後、軌道平面内でx(横)方向に
α2の角度で大きく発散しようとするが(図1の破線は
この発散の仮想線である)、ハーフプレートレンズ7
a,7bによりゆるやかに再収束作用を受け、衝突室付
イオン源スリット8に娘イオンビーム12になって拡大
像として結ばれる。そのあと拡がり角α1′はα2より小
さいため、後段の質量分析装置で発散することはない。
一方、イオンビーム10は、軌道平面に垂直なy(縦)
方向では、前段のイオン光学系の作用によりほゞ平行ビ
ーム状態でコレクタースリット6を通過するが、ハーフ
プレートレンズ7a,7bはそのy方向にはレンズ作用
を持たないので、ビーム11がそのまま後段の質量分析
装置に送られる。
高い像縮小率で収束された親イオンビーム10はコレク
タースリット6を通過後、軌道平面内でx(横)方向に
α2の角度で大きく発散しようとするが(図1の破線は
この発散の仮想線である)、ハーフプレートレンズ7
a,7bによりゆるやかに再収束作用を受け、衝突室付
イオン源スリット8に娘イオンビーム12になって拡大
像として結ばれる。そのあと拡がり角α1′はα2より小
さいため、後段の質量分析装置で発散することはない。
一方、イオンビーム10は、軌道平面に垂直なy(縦)
方向では、前段のイオン光学系の作用によりほゞ平行ビ
ーム状態でコレクタースリット6を通過するが、ハーフ
プレートレンズ7a,7bはそのy方向にはレンズ作用
を持たないので、ビーム11がそのまま後段の質量分析
装置に送られる。
【0028】その結果、後段のイオン源スリット8の後
でもx方向に大きな拡がり角を持つことなく、y方向に
はほゞ平行ビームとなるので、前段と同じく、後段の2
重収束質量分析装置(8〜6´)を透過率良く通過し、
イオン検知器9で検出される。 なお、このタンデム形
質量分析装置は、有機構造解析に用いるので、特定の親
ビーム10は、既述のようにガス衝突室(スリット8兼
用)で解離され、エネルギーの異なる娘イオン12が生
成されるが、娘イオンを質量分析するため、磁場4′の
B′と電場5′のE′がB′/E′=一定となる関係で
走査される。
でもx方向に大きな拡がり角を持つことなく、y方向に
はほゞ平行ビームとなるので、前段と同じく、後段の2
重収束質量分析装置(8〜6´)を透過率良く通過し、
イオン検知器9で検出される。 なお、このタンデム形
質量分析装置は、有機構造解析に用いるので、特定の親
ビーム10は、既述のようにガス衝突室(スリット8兼
用)で解離され、エネルギーの異なる娘イオン12が生
成されるが、娘イオンを質量分析するため、磁場4′の
B′と電場5′のE′がB′/E′=一定となる関係で
走査される。
【0029】また、実際のタンデム形質量分析装置で
は、コレクタースリット6とハーフプレートレンズ7
a,7bと衝突室付イオン源レンズ8を結ぶ機械的中心
軸Zに沿って親イオンビームが通過するとは限らず、図
4に示したように、入射する親イオンビームの中心軸
Z′が横方向にずれる場合が考えられる。しかし、本実
施例によれば、ハーフプレートレンズ7a,7bを用い
て、左右の印加電圧V,V′を変えて調整すれば、親イ
オンビームの中心軸を機械的中心軸Zに合わせることが
できる。
は、コレクタースリット6とハーフプレートレンズ7
a,7bと衝突室付イオン源レンズ8を結ぶ機械的中心
軸Zに沿って親イオンビームが通過するとは限らず、図
4に示したように、入射する親イオンビームの中心軸
Z′が横方向にずれる場合が考えられる。しかし、本実
施例によれば、ハーフプレートレンズ7a,7bを用い
て、左右の印加電圧V,V′を変えて調整すれば、親イ
オンビームの中心軸を機械的中心軸Zに合わせることが
できる。
【0030】この偏向作用は、現実のタンデム形質量分
析装置のように長い軌道距離を複数の扇形の磁場と電場
で偏向する場合の軸ずれの調整に非常に有効である。
析装置のように長い軌道距離を複数の扇形の磁場と電場
で偏向する場合の軸ずれの調整に非常に有効である。
【0031】ハーフプレート7a,7bのZ軸上の配置
は、前段の質量分析装置の縮小率をどの程度拡大するか
により決められるが、後段の質量分析装置のイオン源ス
リット8に倍率1の像を結ぼうとすれば、コレクタース
リット6からハーフプレートレンズ7a,7bまでの距
離をa、ハーフプレートレンズ7a,7bから衝突室付
イオン源スリット8までの距離をbとすれば、コレクタ
ースリット6での縮小率をMとして a/b=M の関係にすればよい。
は、前段の質量分析装置の縮小率をどの程度拡大するか
により決められるが、後段の質量分析装置のイオン源ス
リット8に倍率1の像を結ぼうとすれば、コレクタース
リット6からハーフプレートレンズ7a,7bまでの距
離をa、ハーフプレートレンズ7a,7bから衝突室付
イオン源スリット8までの距離をbとすれば、コレクタ
ースリット6での縮小率をMとして a/b=M の関係にすればよい。
【0032】なお、ハーフプレートレンズの代わりに図
8に示したような従来の円盤や角穴のユニポテンシャル
レンズ15又は15´を用いると、右図に示したような
y方向に変化する等電位面が発生し、y方向に平行に入
射したビームが収束作用を受け、Z方向の距離が長くな
るにつれて1度焦点を結んでから発散してしまうので都
合が悪い。またx方向の偏向作用も期待できないので、
ビームの中心軸Z′のずれを補正することもできないの
で不適である。
8に示したような従来の円盤や角穴のユニポテンシャル
レンズ15又は15´を用いると、右図に示したような
y方向に変化する等電位面が発生し、y方向に平行に入
射したビームが収束作用を受け、Z方向の距離が長くな
るにつれて1度焦点を結んでから発散してしまうので都
合が悪い。またx方向の偏向作用も期待できないので、
ビームの中心軸Z′のずれを補正することもできないの
で不適である。
【0033】本実施例によれば、次のような効果を奏す
る。
る。
【0034】前段,後段に像縮小率の高い2重収束質量
分析装置を用い、且つその中間に簡単な構造のハーフプ
レートレンズ7a,7bをインターフェース系レンズ7
として介在させることにより、前段から後段に発散を充
分に抑制し且つ余計な収束を与えないで、また軸ずれを
修正しつつイオンビームを送るので、低コストにしてこ
の種質量分析装置の高分解能,高質量分析特性をより一
層高めることができる。
分析装置を用い、且つその中間に簡単な構造のハーフプ
レートレンズ7a,7bをインターフェース系レンズ7
として介在させることにより、前段から後段に発散を充
分に抑制し且つ余計な収束を与えないで、また軸ずれを
修正しつつイオンビームを送るので、低コストにしてこ
の種質量分析装置の高分解能,高質量分析特性をより一
層高めることができる。
【0035】なお、ハーフプレートレンズ7a,7bに
は必ずしもアース電極14は必要ではなく、ハーフプレ
ート7a,7b単独でも充分な効果を奏し得る。また、
上記実施例では、ハーフプレートレンズはZ方向に左右
1段のみを図示してきたが、2段,3段と多段のハーフ
プレートをZ方向に並べた多段ハーフプレートレンズで
も効果は発揮できる。2段の実施例を図7に示す。Z方
向に並んだ電極には異なる最適な電位V1,V2が印加さ
れ、x方向の微量偏向にはV1,V2に対してわずかに異
なるV1′,V2′の電位で最適値に調整される。
は必ずしもアース電極14は必要ではなく、ハーフプレ
ート7a,7b単独でも充分な効果を奏し得る。また、
上記実施例では、ハーフプレートレンズはZ方向に左右
1段のみを図示してきたが、2段,3段と多段のハーフ
プレートをZ方向に並べた多段ハーフプレートレンズで
も効果は発揮できる。2段の実施例を図7に示す。Z方
向に並んだ電極には異なる最適な電位V1,V2が印加さ
れ、x方向の微量偏向にはV1,V2に対してわずかに異
なるV1′,V2′の電位で最適値に調整される。
【0036】また、図示しないが、後段の質量分析装置
の適宜位置(例えば静電4重極レンズ3b´と磁場4´
との間)にイオンビーム量をモニタするTIM(total
ionmonitor)を設け、このTIMによりイオンビーム量
をみながら、ハーフプレートレンズ7a,7bの電圧値
V,V´を調整すれば、ハーフプレートレンズの最適の
収束作用及びビーム軸調整を行うことができ、最大ビー
ム量を得ることができる。
の適宜位置(例えば静電4重極レンズ3b´と磁場4´
との間)にイオンビーム量をモニタするTIM(total
ionmonitor)を設け、このTIMによりイオンビーム量
をみながら、ハーフプレートレンズ7a,7bの電圧値
V,V´を調整すれば、ハーフプレートレンズの最適の
収束作用及びビーム軸調整を行うことができ、最大ビー
ム量を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、タンデム
形質量分析装置の前段,後段の間に、軌道平面の水平方
向に収束作用と偏向作用を与え、軌道平面と垂直方向に
はレンズ作用を持たない特性のレンズをインタフェース
として介在させることで、また、このレンズは、構造的
に簡単でコスト的に有利がハーフレンズのようなものを
使用できるので、低コストにして高分解能,高質量分析
特性を更に高めるタンデム形質量分析装置を提供するこ
とができる。
形質量分析装置の前段,後段の間に、軌道平面の水平方
向に収束作用と偏向作用を与え、軌道平面と垂直方向に
はレンズ作用を持たない特性のレンズをインタフェース
として介在させることで、また、このレンズは、構造的
に簡単でコスト的に有利がハーフレンズのようなものを
使用できるので、低コストにして高分解能,高質量分析
特性を更に高めるタンデム形質量分析装置を提供するこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例に係るタンデム形質量分析装
置の全体構成を示す平面図
置の全体構成を示す平面図
【図2】上記実施例に用いる前段コレクタースリット、
ハーフプレートレンズ、後段イオン源スリットの配置を
示す一部切欠斜視図
ハーフプレートレンズ、後段イオン源スリットの配置を
示す一部切欠斜視図
【図3】上記ハーフプレートの作用を受けたビーム軌道
を示す説明図
を示す説明図
【図4】上記ハーフプレートによるビーム軸ずれ修正状
態を示す説明図
態を示す説明図
【図5】従来のタンデム形質量分析装置の一例を示す平
面図
面図
【図6】従来のタンデム形質量分析装置の問題点を指摘
した説明図
した説明図
【図7】本発明の他の実施例に用いたハーフプレートの
使用態様を示す説明図
使用態様を示す説明図
【図8】従来のユニポテンシャルレンズの縦方向の収
束,発散作用を示す説明図
束,発散作用を示す説明図
1…イオン源、2…イオン源スリット、3a,3b,3
c,3a´,3b´,3c´…静電4重極レンズ、4…
扇形磁場、5…扇形電場、6…コレクタースリット、7
a,7b…ハーフプレートレンズ(インターフェース系
レンズ)、8…衝突室付イオン源スリット、9…イオン
検知器,10…親イオンビーム、11…スリット通過イ
オン、12…娘イオンビーム。
c,3a´,3b´,3c´…静電4重極レンズ、4…
扇形磁場、5…扇形電場、6…コレクタースリット、7
a,7b…ハーフプレートレンズ(インターフェース系
レンズ)、8…衝突室付イオン源スリット、9…イオン
検知器,10…親イオンビーム、11…スリット通過イ
オン、12…娘イオンビーム。
Claims (6)
- 【請求項1】 2台の質量分析装置を直列に接続して、
前段の質量分析装置で特定の親イオンを選択した後、ガ
ス衝突で解離させ発生した娘イオンを後段の質量分析装
置で分析するタンデム形質量分析装置において、 前段の質量分析装置のコレクタースリットと後段の質量
分析装置のイオン源スリットの間に、インターフェース
のレンズとして、軌道平面の水平方向に収束特性と軸ず
れ調整の偏向機能を有し且つ軌道平面に垂直な方向には
レンズ作用を持たないレンズを設けたことを特徴とする
タンデム形質量分析装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記インターフェー
スのレンズは、イオンビームの通過経路を挾んで軌道平
面の水平方向に対向配置した対のハーフプレートレンズ
よりなり、各ハーフプレートレンズに独立して電圧が印
加できるよう設定してあることを特徴とするタンデム形
質量分析装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記イ
ンターフェースのレンズは、前段の質量分析装置のコレ
クタースリットの近くに配置され、後段の質量分析装置
のイオン源スリット上に拡大像を写すレンズであること
を特徴とするタンデム形質量分析装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
において、前段の質量分析装置は、イオン源スリットと
磁場の間に複数の静電4重極レンズが配置されて像縮小
率の高いイオン光学系としてあるタンデム形質量分析装
置。 - 【請求項5】 請求項4において、前段の質量分析装置
は、磁場と電場の間に静電4重極レンズを設置されて、
2重収束点のコレクタースリットにおいてイオンビーム
が軌道平面に垂直な方向でがほゞ平行に進むイオン光学
系としてあるタンデム形質量分析装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
において、後段の質量分析装置を通過するイオンビーム
量をモニタするTIM(total ion monitor)を有し、
このTIMによりイオンビーム量をみながら前記インタ
ーフェースのレンズの電極の印加電圧を調整するよう設
定してあることを特徴とするタンデム形質量分析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4068059A JPH05275054A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | タンデム形質量分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4068059A JPH05275054A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | タンデム形質量分析装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05275054A true JPH05275054A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=13362837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4068059A Pending JPH05275054A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | タンデム形質量分析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05275054A (ja) |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP4068059A patent/JPH05275054A/ja active Pending
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