JPH05279128A - 二硼化ジルコニウム複合焼結体 - Google Patents
二硼化ジルコニウム複合焼結体Info
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- JPH05279128A JPH05279128A JP4101617A JP10161792A JPH05279128A JP H05279128 A JPH05279128 A JP H05279128A JP 4101617 A JP4101617 A JP 4101617A JP 10161792 A JP10161792 A JP 10161792A JP H05279128 A JPH05279128 A JP H05279128A
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- sic
- resistance
- calcined coke
- zirconium diboride
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Abstract
(57)【要約】
【目的】高融点、高密度、耐酸化性、耐スポール性の大
なる二硼化ジルコニウム複合焼結体を提供する。 【構成】炭化ケイ素が1〜10重量%、仮焼コークスが
3〜35重量%、残部が実質的に二硼化ジルコニウムか
らなる二硼化ジルコニウム複合焼結体。
なる二硼化ジルコニウム複合焼結体を提供する。 【構成】炭化ケイ素が1〜10重量%、仮焼コークスが
3〜35重量%、残部が実質的に二硼化ジルコニウムか
らなる二硼化ジルコニウム複合焼結体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二硼化ジルコニウム
(ZrB2 )複合焼結体に関する。
(ZrB2 )複合焼結体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に金属硼化物セラミックスは高融点
で高硬度、高強度、高耐食性の特徴を有し、従来から切
削工具、機械関係部品材料として用いられているが、実
際に実用化されているものの多くはチタンの硼化物であ
って、ジルコニウムの硼化物はほとんど実用化されてい
ないのが実状である。
で高硬度、高強度、高耐食性の特徴を有し、従来から切
削工具、機械関係部品材料として用いられているが、実
際に実用化されているものの多くはチタンの硼化物であ
って、ジルコニウムの硼化物はほとんど実用化されてい
ないのが実状である。
【0003】ZrB2 質の複合材料として現在広く実用
化されているものはほとんどないが、特許などには種々
のものが提案されている。例えばケイ化物については、
特公昭38−6098号にケイ化ジルコニウムが、また
米国特許第3705112号にMoSi2 などが開示さ
れている。
化されているものはほとんどないが、特許などには種々
のものが提案されている。例えばケイ化物については、
特公昭38−6098号にケイ化ジルコニウムが、また
米国特許第3705112号にMoSi2 などが開示さ
れている。
【0004】窒化物については、米国特許第33053
74号にTaNが開示されているが、これは高硬度材料
としてZrB2 、TiB2 等に添加され、工具材料、装
飾材に応用されている。炭化物については、米国特許第
3775137号に炭化ケイ素(SiC)が、米国特許
第3325300号に炭化硼素(B4 C)やSiCが、
開示されている。
74号にTaNが開示されているが、これは高硬度材料
としてZrB2 、TiB2 等に添加され、工具材料、装
飾材に応用されている。炭化物については、米国特許第
3775137号に炭化ケイ素(SiC)が、米国特許
第3325300号に炭化硼素(B4 C)やSiCが、
開示されている。
【0005】さらに窒化物と炭化物を併用する例につい
ては、米国特許第4199480号に、TiB2 にSi
CとBNを加えた耐火物が開示され、TiB2 にかえて
ZrB2 が使用されることも開示されている。さらに酸
化物については、特公昭47−38048号にZrO2
との複合体などが開示されている。
ては、米国特許第4199480号に、TiB2 にSi
CとBNを加えた耐火物が開示され、TiB2 にかえて
ZrB2 が使用されることも開示されている。さらに酸
化物については、特公昭47−38048号にZrO2
との複合体などが開示されている。
【0006】さらに特開昭47−31831号、特開昭
52−10084号、特開昭57−38365号等には
TiB2 を主成分とする焼結体において六方晶系BNや
AlNを副成分とするものや逆にBNを主成分としてT
iB2 やZrB2 を副成分として添加しているものなど
が、主に溶融金属容器または真空蒸発モーター等の非酸
化性雰囲気下での使用を目的にしたものとして開示され
ている。
52−10084号、特開昭57−38365号等には
TiB2 を主成分とする焼結体において六方晶系BNや
AlNを副成分とするものや逆にBNを主成分としてT
iB2 やZrB2 を副成分として添加しているものなど
が、主に溶融金属容器または真空蒸発モーター等の非酸
化性雰囲気下での使用を目的にしたものとして開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Si系化合物
は高温雰囲気下での焼結で溶融または分解するため組織
が多孔質で結晶の粒成長が大きくなることが多く、その
ため強度も耐食性も充分でないことが多く、耐酸化性も
SiO2 の皮膜としての効果が予想されるもののこれら
の副成分のみで空気中での使用には充分でない。
は高温雰囲気下での焼結で溶融または分解するため組織
が多孔質で結晶の粒成長が大きくなることが多く、その
ため強度も耐食性も充分でないことが多く、耐酸化性も
SiO2 の皮膜としての効果が予想されるもののこれら
の副成分のみで空気中での使用には充分でない。
【0008】窒化物については、高硬度、高強度の点で
は優れているが、高温耐食部材、発熱体、電極、誘導炉
用ルツボ等の高温酸化雰囲気下で使用する場合、耐酸化
性、耐スポール性、耐食性などの点で充分ではない。
は優れているが、高温耐食部材、発熱体、電極、誘導炉
用ルツボ等の高温酸化雰囲気下で使用する場合、耐酸化
性、耐スポール性、耐食性などの点で充分ではない。
【0009】また、米国特許第3775137号に開示
されるSiCのみの添加では耐酸化性の点で不充分であ
り、米国特許第3325300号に開示されるMoSi
2 +B4 C、MoSi2 +SiC+B4 Cの添加ではM
oSi2 が焼結温度より低融点であり焼結中に融けて分
解したり、粒成長を促進するなど組織を多孔質化するた
め高密度化しにくく、耐酸化性も充分ではない。
されるSiCのみの添加では耐酸化性の点で不充分であ
り、米国特許第3325300号に開示されるMoSi
2 +B4 C、MoSi2 +SiC+B4 Cの添加ではM
oSi2 が焼結温度より低融点であり焼結中に融けて分
解したり、粒成長を促進するなど組織を多孔質化するた
め高密度化しにくく、耐酸化性も充分ではない。
【0010】また、米国特許第4199480号に開示
されたものは、金属の真空蒸着用導電ボートであって、
この材料が使用される雰囲気は真空であり、この材料を
空気中で加熱すると酸化を受け易く、特にTiB2 系で
は酸化を受けて白色化する。さらに、この材料はSiC
が15重量%より多いので、溶鋼などの溶融金属、溶融
スラグなどに対する耐食性において充分でなく、さら
に、還元性雰囲気中で使用されねばならず適切なもので
はない。
されたものは、金属の真空蒸着用導電ボートであって、
この材料が使用される雰囲気は真空であり、この材料を
空気中で加熱すると酸化を受け易く、特にTiB2 系で
は酸化を受けて白色化する。さらに、この材料はSiC
が15重量%より多いので、溶鋼などの溶融金属、溶融
スラグなどに対する耐食性において充分でなく、さら
に、還元性雰囲気中で使用されねばならず適切なもので
はない。
【0011】また、酸化物については正方晶ZrO2 の
転移強化による高強度、高靭性化を目的としたものであ
って、高温酸化雰囲気などで使用する場合には高強度、
高靭性化は正方晶ZrO2 の単斜晶への転移により低下
するおそれがあり、また耐酸化性、耐スポール性の点で
も充分なものではない。
転移強化による高強度、高靭性化を目的としたものであ
って、高温酸化雰囲気などで使用する場合には高強度、
高靭性化は正方晶ZrO2 の単斜晶への転移により低下
するおそれがあり、また耐酸化性、耐スポール性の点で
も充分なものではない。
【0012】最後に、BNは難焼結性であり、これを添
加した混合物では高密度化や耐酸化性は著しく低く、空
気中での使用には不適なものしか得られない。
加した混合物では高密度化や耐酸化性は著しく低く、空
気中での使用には不適なものしか得られない。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる点に鑑み、優れた
性質を備えていながらその特質を生かしきれず、極めて
限られた用途にしか実際に使われていないZrB2 焼結
体について従来の問題点を克服すべく研究を進めた結
果、優れた高密度、高強度、耐酸化性、耐食性、高靭性
さらに耐スポール性などの諸性能を兼ね備え、かつ、い
くつかについてはその特質を著しく向上せしめた焼結体
の開発に成功した。
性質を備えていながらその特質を生かしきれず、極めて
限られた用途にしか実際に使われていないZrB2 焼結
体について従来の問題点を克服すべく研究を進めた結
果、優れた高密度、高強度、耐酸化性、耐食性、高靭性
さらに耐スポール性などの諸性能を兼ね備え、かつ、い
くつかについてはその特質を著しく向上せしめた焼結体
の開発に成功した。
【0014】かくして、本発明はSiCが1〜10重量
%、仮焼コークスが3〜35重量%、残部が実質的にZ
rB2 からなるZrB2 複合焼結体である。また、本発
明はSiCが1〜10重量%、仮焼コークスが3〜35
重量%、B4 Cが1〜5重量%、残部が実質的にZrB
2 からなるZrB2 複合焼結体である。
%、仮焼コークスが3〜35重量%、残部が実質的にZ
rB2 からなるZrB2 複合焼結体である。また、本発
明はSiCが1〜10重量%、仮焼コークスが3〜35
重量%、B4 Cが1〜5重量%、残部が実質的にZrB
2 からなるZrB2 複合焼結体である。
【0015】本発明に用いるZrB2 は例えば酸化ジル
コニウム、酸化硼素、カーボンの混合物を高温で反応さ
せることによって得られる。本発明の焼結体の製造には
可及的に純度の高い原料を用いるのが好ましく、また粒
径も可及的に小さい粉末が好ましい。具体的には原料の
純度は99%以上、平均粒径は5μm以下、特には1μ
m以下のものが好ましい。
コニウム、酸化硼素、カーボンの混合物を高温で反応さ
せることによって得られる。本発明の焼結体の製造には
可及的に純度の高い原料を用いるのが好ましく、また粒
径も可及的に小さい粉末が好ましい。具体的には原料の
純度は99%以上、平均粒径は5μm以下、特には1μ
m以下のものが好ましい。
【0016】本発明に用いる仮焼コークスは石油系、石
炭系、ピッチコークスのいずれかのコークスがよく、6
00℃以上1400℃以下の温度で非酸化性の雰囲気で
焼成製造されたもので残留揮発分、残留灰分が1%以下
であることが望ましい。一般的に存在する残留揮発分の
多い不定形カーボン、黒鉛化度の高い揮発分・灰分の少
ない人造黒鉛や灰分・黒鉛化度の高い天然黒鉛は、焼結
体の高密度化、耐酸化性、耐スポール性等の特性を著し
く劣化するため本発明に用いることは好ましくない。黒
鉛化度が低く、残留揮発分、灰分の少ない特定の仮焼コ
ークスが望ましく、用いる仮焼コークスの粒径は25μ
m以下、好ましくは10μm以下のものが適当である。
炭系、ピッチコークスのいずれかのコークスがよく、6
00℃以上1400℃以下の温度で非酸化性の雰囲気で
焼成製造されたもので残留揮発分、残留灰分が1%以下
であることが望ましい。一般的に存在する残留揮発分の
多い不定形カーボン、黒鉛化度の高い揮発分・灰分の少
ない人造黒鉛や灰分・黒鉛化度の高い天然黒鉛は、焼結
体の高密度化、耐酸化性、耐スポール性等の特性を著し
く劣化するため本発明に用いることは好ましくない。黒
鉛化度が低く、残留揮発分、灰分の少ない特定の仮焼コ
ークスが望ましく、用いる仮焼コークスの粒径は25μ
m以下、好ましくは10μm以下のものが適当である。
【0017】本発明に用いるSiCは可及的に純度の高
いものが好ましく、通常純度が99%以上の粉末がよ
く、粒径は5μm以下、特に1μm以下のものが好まし
い。
いものが好ましく、通常純度が99%以上の粉末がよ
く、粒径は5μm以下、特に1μm以下のものが好まし
い。
【0018】原料混合物は通常SiC等の微粉末を均一
に混合することにより調製するが、粉砕混合を目的とし
て超微粉砕してもよい。一般に混合原料の平均粒径は5
μm以下がよく、好ましくは平均粒径1μm以下を採用
する。
に混合することにより調製するが、粉砕混合を目的とし
て超微粉砕してもよい。一般に混合原料の平均粒径は5
μm以下がよく、好ましくは平均粒径1μm以下を採用
する。
【0019】本発明の焼結体は、これらの混合物を例え
ば黒鉛型に充填し、真空中または中性または還元性の雰
囲気下で350kg/cm2 の圧力下でホットプレスす
るかまたはCIPにより成形し、真空または非酸化性雰
囲気中で行う常圧焼結や予備焼成HIP(sinter-HIP)
やカプセルHIP(カプセル中に封入)して得ることが
できる。なお、焼成温度は1800〜2100℃、焼成
時間は30分〜1時間程度が適当である。
ば黒鉛型に充填し、真空中または中性または還元性の雰
囲気下で350kg/cm2 の圧力下でホットプレスす
るかまたはCIPにより成形し、真空または非酸化性雰
囲気中で行う常圧焼結や予備焼成HIP(sinter-HIP)
やカプセルHIP(カプセル中に封入)して得ることが
できる。なお、焼成温度は1800〜2100℃、焼成
時間は30分〜1時間程度が適当である。
【0020】本発明の焼結体におけるSiCと仮焼コー
クスの含有量は、前者が1〜10%、後者が3〜35%
であり、残部が実質的にZrB2 からなっているもので
ある。副成分としてのSiC及び仮焼コークスは前者が
1%以上、後者が3%以上必要であるが、これはSiC
が1%未満では耐酸化性が充分ではなく高密度化も難し
くなり、仮焼コークスが3%未満では耐スポール性の特
徴が充分発揮されない恐れがある。
クスの含有量は、前者が1〜10%、後者が3〜35%
であり、残部が実質的にZrB2 からなっているもので
ある。副成分としてのSiC及び仮焼コークスは前者が
1%以上、後者が3%以上必要であるが、これはSiC
が1%未満では耐酸化性が充分ではなく高密度化も難し
くなり、仮焼コークスが3%未満では耐スポール性の特
徴が充分発揮されない恐れがある。
【0021】一方、SiCと仮焼コークスは焼結体中に
おいて半分量程度まで存在せしめることが可能である
が、SiCと仮焼コークスの合計量が45%を超えると
耐スポール性や耐食性の効果が発揮されず、あるいは焼
結が困難となって高密度品が得られなくなる恐れがある
ので、SiCと仮焼コークスの合計量としては5〜45
%であることが好ましい。これらの範囲においてさらに
望ましい範囲はSiCと仮焼コークスの合計量が10〜
30%であって、SiCと仮焼コークスの割合は前者を
5〜50%、後者を95〜50%とするのが適当であ
る。
おいて半分量程度まで存在せしめることが可能である
が、SiCと仮焼コークスの合計量が45%を超えると
耐スポール性や耐食性の効果が発揮されず、あるいは焼
結が困難となって高密度品が得られなくなる恐れがある
ので、SiCと仮焼コークスの合計量としては5〜45
%であることが好ましい。これらの範囲においてさらに
望ましい範囲はSiCと仮焼コークスの合計量が10〜
30%であって、SiCと仮焼コークスの割合は前者を
5〜50%、後者を95〜50%とするのが適当であ
る。
【0022】さらに高耐食性を必要とする用途特に溶鋼
や溶融スラグに対しての耐食性は、SiCが多くなると
悪くなるのでSiCについては焼結体に対し、最大10
%にとどめることが望ましく、特には3〜8%が適当で
ある。そして、仮焼コークスは3〜35%が望ましく、
特には3〜25%が適当である。
や溶融スラグに対しての耐食性は、SiCが多くなると
悪くなるのでSiCについては焼結体に対し、最大10
%にとどめることが望ましく、特には3〜8%が適当で
ある。そして、仮焼コークスは3〜35%が望ましく、
特には3〜25%が適当である。
【0023】本発明の焼結体は、副成分としてのSiC
及び仮焼コークス、残部がZrB2の基本成分からなる
が、さらに焼結体中のB4 Cが1〜5%となるようにB
4 Cを含有せしめると、焼結体の耐酸化性の向上をもた
らすため好ましい。B4 Cが1%未満ではSiCの酸化
により焼結体表面に生成されるSiO2 膜がもろく剥離
しやすく、5%を超えると耐熱性や耐食性が劣るため好
ましくなく、特には1.5〜3%が望ましい。
及び仮焼コークス、残部がZrB2の基本成分からなる
が、さらに焼結体中のB4 Cが1〜5%となるようにB
4 Cを含有せしめると、焼結体の耐酸化性の向上をもた
らすため好ましい。B4 Cが1%未満ではSiCの酸化
により焼結体表面に生成されるSiO2 膜がもろく剥離
しやすく、5%を超えると耐熱性や耐食性が劣るため好
ましくなく、特には1.5〜3%が望ましい。
【0024】なお、その他の成分は本発明の目的効果を
本質的に損なわない範囲において含まれていても勿論差
し支えないが、不可避的不純物を含めて可及的少量にと
どめることが望ましい。
本質的に損なわない範囲において含まれていても勿論差
し支えないが、不可避的不純物を含めて可及的少量にと
どめることが望ましい。
【0025】
【作用】本発明において仮焼コークスは他の一般的に用
いられる不定形カーボン、人造黒鉛、天然黒鉛とは異な
り、黒鉛化度は低く、残留揮発分、灰分も極力少ないも
のであり、本来カーボンや黒鉛がもっている耐スポール
性を本発明では特定の仮焼コークスを用いることによっ
て高密度化し、耐食性や耐スポール性の効果をもたら
す。
いられる不定形カーボン、人造黒鉛、天然黒鉛とは異な
り、黒鉛化度は低く、残留揮発分、灰分も極力少ないも
のであり、本来カーボンや黒鉛がもっている耐スポール
性を本発明では特定の仮焼コークスを用いることによっ
て高密度化し、耐食性や耐スポール性の効果をもたら
す。
【0026】また、SiC及びB4 Cの存在は本発明の
焼結体において含有するカーボンやZrB2 の酸化を抑
制するためのものであり、使用下においてSiCの酸化
によるSiO2 膜とB4 Cの酸化による高粘性のB2 O
3 −SiO2 系の被膜が形成され、より耐酸化性が向上
する。
焼結体において含有するカーボンやZrB2 の酸化を抑
制するためのものであり、使用下においてSiCの酸化
によるSiO2 膜とB4 Cの酸化による高粘性のB2 O
3 −SiO2 系の被膜が形成され、より耐酸化性が向上
する。
【0027】
実施例1 原料としてZrB2 粉末(純度99%、平均粒径 1μm
以下)を88%、SiC粉末(純度99%、平均粒径1
μm以下)を2%、仮焼コークス(残留揮発分0.6
%、灰分0.4%、純度99%、平均粒径5μm)10
%を充分に混合粉砕すべくポットミルを使用し、エタノ
ール溶媒中でSiCボールを用い24時間粉砕混合し
た。得られた粉末からエバポレータでアルコールを除去
して充分乾燥し、平均粒径0.15μmの粉末を得た。
以下)を88%、SiC粉末(純度99%、平均粒径1
μm以下)を2%、仮焼コークス(残留揮発分0.6
%、灰分0.4%、純度99%、平均粒径5μm)10
%を充分に混合粉砕すべくポットミルを使用し、エタノ
ール溶媒中でSiCボールを用い24時間粉砕混合し
た。得られた粉末からエバポレータでアルコールを除去
して充分乾燥し、平均粒径0.15μmの粉末を得た。
【0028】この粉末を黒鉛鋳型に充填し、アルゴン雰
囲気で350kg/cm2 の圧力下、2000℃で30
分間加熱して60mmφ×厚み15mmの焼結体を得
た。
囲気で350kg/cm2 の圧力下、2000℃で30
分間加熱して60mmφ×厚み15mmの焼結体を得
た。
【0029】焼結体の物性として、相対密度はアルキメ
デス法により測定した密度を理論密度で除して求めた。
曲げ強度はJISR1601「ファインセラミックスの
曲げ試験法」に基づいて測定した。耐酸化性は酸化性雰
囲気の電気炉中で1300℃×12時間での重量増加率
の程度で示した。耐スポール性は電気炉中で各温度に1
分間急熱し水中に急冷した試料の曲げ強度を測定し、強
度が急激に低下した試料の処理温度(℃)で表した。
デス法により測定した密度を理論密度で除して求めた。
曲げ強度はJISR1601「ファインセラミックスの
曲げ試験法」に基づいて測定した。耐酸化性は酸化性雰
囲気の電気炉中で1300℃×12時間での重量増加率
の程度で示した。耐スポール性は電気炉中で各温度に1
分間急熱し水中に急冷した試料の曲げ強度を測定し、強
度が急激に低下した試料の処理温度(℃)で表した。
【0030】耐食性は各焼結体から外径10mm、内径
5mm、高さ10mm、深さ5mmのルツボを予め作製
し、そのルツボ内に純鉄(99.5%以上、残りカーボ
ン)、あるいはスラグ(CaO 60%、SiO2 2
0%、Al2 O3 8%、MgO 8%、Fe2 O3
4%)を入れ、1650℃でアルゴン雰囲気下で4時間
高温に保って溶融させ、ルツボ材料の侵食量(変質層の
サイズ)(mm)で示した。比抵抗は曲げ試料片を用
い、4端子法で測定した。
5mm、高さ10mm、深さ5mmのルツボを予め作製
し、そのルツボ内に純鉄(99.5%以上、残りカーボ
ン)、あるいはスラグ(CaO 60%、SiO2 2
0%、Al2 O3 8%、MgO 8%、Fe2 O3
4%)を入れ、1650℃でアルゴン雰囲気下で4時間
高温に保って溶融させ、ルツボ材料の侵食量(変質層の
サイズ)(mm)で示した。比抵抗は曲げ試料片を用
い、4端子法で測定した。
【0031】実施例2〜8及び比較例1〜3 実施例1と同様のZrB2 、SiC、仮焼コークス及び
必要に応じて加えたB4 C粉末を所定量、実施例1と同
様の黒鉛鋳型に入れ、表1に示す焼結条件(雰囲気アル
ゴン)で焼結して得た。
必要に応じて加えたB4 C粉末を所定量、実施例1と同
様の黒鉛鋳型に入れ、表1に示す焼結条件(雰囲気アル
ゴン)で焼結して得た。
【0032】実施例9〜12 実施例2〜8で用いた粉末をラバープレスを用い200
0kg/cm2 で成形し、アルゴン雰囲気下でそれぞれ
2000〜2050℃で1時間常圧焼成し焼結体を得
た。
0kg/cm2 で成形し、アルゴン雰囲気下でそれぞれ
2000〜2050℃で1時間常圧焼成し焼結体を得
た。
【0033】実施例1〜12及び比較例1〜3の焼結条
件、焼結体の分析値を表1に、焼結体の物性を表2にそ
れぞれ示す。
件、焼結体の分析値を表1に、焼結体の物性を表2にそ
れぞれ示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明の焼結体は、前述したように高密
度で、耐酸化性、耐スポール性、高強度、耐食性に優れ
た導電性の焼結体であるため、特に空気中で使用する溶
鋼、溶融スラグ等の高温耐食部材、熱電対保護管、発熱
体、ルツボ等に最適であり、また、摩擦係数も小さいの
で、その他機械部品、摺動部材にも適用可能であり、Z
rB2 焼結体の特質を発揮した種々の用途に使用できる
ものであって、その実用的価値は多大である。
度で、耐酸化性、耐スポール性、高強度、耐食性に優れ
た導電性の焼結体であるため、特に空気中で使用する溶
鋼、溶融スラグ等の高温耐食部材、熱電対保護管、発熱
体、ルツボ等に最適であり、また、摩擦係数も小さいの
で、その他機械部品、摺動部材にも適用可能であり、Z
rB2 焼結体の特質を発揮した種々の用途に使用できる
ものであって、その実用的価値は多大である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二硼化ジルコニウム
(ZrB2 )複合焼結体に関する。
(ZrB2 )複合焼結体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に金属硼化物セラミックスは高融点
で高硬度、高強度、高耐食性の特徴を有し、従来から切
削工具、機械関係部品材料として用いられているが、実
際に実用化されているものの多くはチタンの硼化物であ
って、ジルコニウムの硼化物はほとんど実用化されてい
ないのが実状である。
で高硬度、高強度、高耐食性の特徴を有し、従来から切
削工具、機械関係部品材料として用いられているが、実
際に実用化されているものの多くはチタンの硼化物であ
って、ジルコニウムの硼化物はほとんど実用化されてい
ないのが実状である。
【0003】ZrB2 質の複合材料として現在広く実用
化されているものはほとんどないが、特許などには種々
のものが提案されている。例えばケイ化物については、
特公昭38−6098号にケイ化ジルコニウムが、また
米国特許第3705112号にMoSi2 などが開示さ
れている。
化されているものはほとんどないが、特許などには種々
のものが提案されている。例えばケイ化物については、
特公昭38−6098号にケイ化ジルコニウムが、また
米国特許第3705112号にMoSi2 などが開示さ
れている。
【0004】窒化物については、米国特許第33053
74号にTaNが開示されているが、これは高硬度材料
としてZrB2 、TiB2 等に添加され、工具材料、装
飾材に応用されている。炭化物については、米国特許第
3775137号に炭化ケイ素(SiC)が、米国特許
第3325300号に炭化硼素(B4 C)やSiCが、
開示されている。
74号にTaNが開示されているが、これは高硬度材料
としてZrB2 、TiB2 等に添加され、工具材料、装
飾材に応用されている。炭化物については、米国特許第
3775137号に炭化ケイ素(SiC)が、米国特許
第3325300号に炭化硼素(B4 C)やSiCが、
開示されている。
【0005】さらに窒化物と炭化物を併用する例につい
ては、米国特許第4199480号に、TiB2 にSi
CとBNを加えた耐火物が開示され、TiB2 にかえて
ZrB2 が使用されることも開示されている。さらに酸
化物については、特公昭47−38048号にZrO2
との複合体などが開示されている。
ては、米国特許第4199480号に、TiB2 にSi
CとBNを加えた耐火物が開示され、TiB2 にかえて
ZrB2 が使用されることも開示されている。さらに酸
化物については、特公昭47−38048号にZrO2
との複合体などが開示されている。
【0006】さらに特開昭47−31831号、特開昭
52−10084号、特開昭57−38365号等には
TiB2 を主成分とする焼結体において六方晶系BNや
AlNを副成分とするものや逆にBNを主成分としてT
iB2 やZrB2 を副成分として添加しているものなど
が、主に溶融金属容器または真空蒸発モーター等の非酸
化性雰囲気下での使用を目的にしたものとして開示され
ている。
52−10084号、特開昭57−38365号等には
TiB2 を主成分とする焼結体において六方晶系BNや
AlNを副成分とするものや逆にBNを主成分としてT
iB2 やZrB2 を副成分として添加しているものなど
が、主に溶融金属容器または真空蒸発モーター等の非酸
化性雰囲気下での使用を目的にしたものとして開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Si系化合物
は高温雰囲気下での焼結で溶融または分解するため組織
が多孔質で結晶の粒成長が大きくなることが多く、その
ため強度も耐食性も充分でないことが多く、耐酸化性も
SiO2 の皮膜としての効果が予想されるもののこれら
の副成分のみで空気中での使用には充分でない。
は高温雰囲気下での焼結で溶融または分解するため組織
が多孔質で結晶の粒成長が大きくなることが多く、その
ため強度も耐食性も充分でないことが多く、耐酸化性も
SiO2 の皮膜としての効果が予想されるもののこれら
の副成分のみで空気中での使用には充分でない。
【0008】窒化物については、高硬度、高強度の点で
は優れているが、高温耐食部材、発熱体、電極、誘導炉
用ルツボ等の高温酸化雰囲気下で使用する場合、耐酸化
性、耐スポール性、耐食性などの点で充分ではない。
は優れているが、高温耐食部材、発熱体、電極、誘導炉
用ルツボ等の高温酸化雰囲気下で使用する場合、耐酸化
性、耐スポール性、耐食性などの点で充分ではない。
【0009】また、米国特許第3775137号に開示
されるSiCのみの添加では耐酸化性の点で不充分であ
り、米国特許第3325300号に開示されるMoSi
2 +B4 C、MoSi2 +SiC+B4 Cの添加ではM
oSi2 が焼結温度より低融点であり焼結中に融けて分
解したり、粒成長を促進するなど組織を多孔質化するた
め高密度化しにくく、耐酸化性も充分ではない。
されるSiCのみの添加では耐酸化性の点で不充分であ
り、米国特許第3325300号に開示されるMoSi
2 +B4 C、MoSi2 +SiC+B4 Cの添加ではM
oSi2 が焼結温度より低融点であり焼結中に融けて分
解したり、粒成長を促進するなど組織を多孔質化するた
め高密度化しにくく、耐酸化性も充分ではない。
【0010】また、米国特許第4199480号に開示
されたものは、金属の真空蒸着用導電ボートであって、
この材料が使用される雰囲気は真空であり、この材料を
空気中で加熱すると酸化を受け易く、特にTiB2 系で
は酸化を受けて白色化する。さらに、この材料はSiC
が15重量%より多いので、溶鋼などの溶融金属、溶融
スラグなどに対する耐食性において充分でなく、さら
に、還元性雰囲気中で使用されねばならず適切なもので
はない。
されたものは、金属の真空蒸着用導電ボートであって、
この材料が使用される雰囲気は真空であり、この材料を
空気中で加熱すると酸化を受け易く、特にTiB2 系で
は酸化を受けて白色化する。さらに、この材料はSiC
が15重量%より多いので、溶鋼などの溶融金属、溶融
スラグなどに対する耐食性において充分でなく、さら
に、還元性雰囲気中で使用されねばならず適切なもので
はない。
【0011】また、酸化物については正方晶ZrO2 の
転移強化による高強度、高靭性化を目的としたものであ
って、高温酸化雰囲気などで使用する場合には高強度、
高靭性化は正方晶ZrO2 の単斜晶への転移により低下
するおそれがあり、また耐酸化性、耐スポール性の点で
も充分なものではない。
転移強化による高強度、高靭性化を目的としたものであ
って、高温酸化雰囲気などで使用する場合には高強度、
高靭性化は正方晶ZrO2 の単斜晶への転移により低下
するおそれがあり、また耐酸化性、耐スポール性の点で
も充分なものではない。
【0012】最後に、BNは難焼結性であり、これを添
加した混合物では高密度化や耐酸化性は著しく低く、空
気中での使用には不適なものしか得られない。
加した混合物では高密度化や耐酸化性は著しく低く、空
気中での使用には不適なものしか得られない。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる点に鑑み、優れた
性質を備えていながらその特質を生かしきれず、極めて
限られた用途にしか実際に使われていないZrB2 焼結
体について従来の問題点を克服すべく研究を進めた結
果、優れた高密度、高強度、耐酸化性、耐食性、高靭性
さらに耐スポール性などの諸性能を兼ね備え、かつ、い
くつかについてはその特質を著しく向上せしめた焼結体
の開発に成功した。
性質を備えていながらその特質を生かしきれず、極めて
限られた用途にしか実際に使われていないZrB2 焼結
体について従来の問題点を克服すべく研究を進めた結
果、優れた高密度、高強度、耐酸化性、耐食性、高靭性
さらに耐スポール性などの諸性能を兼ね備え、かつ、い
くつかについてはその特質を著しく向上せしめた焼結体
の開発に成功した。
【0014】かくして、本発明はSiCが1〜10重量
%、仮焼コークスが3〜35重量%、残部が実質的にZ
rB2 からなるZrB2 複合焼結体である。また、本発
明はSiCが1〜10重量%、仮焼コークスが3〜35
重量%、B4 Cが1〜5重量%、残部が実質的にZrB
2 からなるZrB2 複合焼結体である。
%、仮焼コークスが3〜35重量%、残部が実質的にZ
rB2 からなるZrB2 複合焼結体である。また、本発
明はSiCが1〜10重量%、仮焼コークスが3〜35
重量%、B4 Cが1〜5重量%、残部が実質的にZrB
2 からなるZrB2 複合焼結体である。
【0015】本発明に用いるZrB2 は例えば酸化ジル
コニウム、酸化硼素、カーボンの混合物を高温で反応さ
せることによって得られる。本発明の焼結体の製造には
可及的に純度の高い原料を用いるのが好ましく、また粒
径も可及的に小さい粉末が好ましい。具体的には原料の
純度は99%以上、平均粒径は5μm以下、特には1μ
m以下のものが好ましい。
コニウム、酸化硼素、カーボンの混合物を高温で反応さ
せることによって得られる。本発明の焼結体の製造には
可及的に純度の高い原料を用いるのが好ましく、また粒
径も可及的に小さい粉末が好ましい。具体的には原料の
純度は99%以上、平均粒径は5μm以下、特には1μ
m以下のものが好ましい。
【0016】本発明に用いる仮焼コークスは石油系、石
炭系、ピッチコークスのいずれかのコークスがよく、6
00℃以上1400℃以下の温度で非酸化性の雰囲気で
焼成製造されたもので残留揮発分、残留灰分が1%以下
であることが望ましい。一般的に存在する残留揮発分の
多い不定形カーボン、黒鉛化度の高い揮発分・灰分の少
ない人造黒鉛や灰分・黒鉛化度の高い天然黒鉛は、焼結
体の高密度化、耐酸化性、耐スポール性等の特性を著し
く劣化するため本発明に用いることは好ましくない。黒
鉛化度が低く、残留揮発分、灰分の少ない特定の仮焼コ
ークスが望ましく、用いる仮焼コークスの粒径は25μ
m以下、好ましくは10μm以下のものが適当である。
炭系、ピッチコークスのいずれかのコークスがよく、6
00℃以上1400℃以下の温度で非酸化性の雰囲気で
焼成製造されたもので残留揮発分、残留灰分が1%以下
であることが望ましい。一般的に存在する残留揮発分の
多い不定形カーボン、黒鉛化度の高い揮発分・灰分の少
ない人造黒鉛や灰分・黒鉛化度の高い天然黒鉛は、焼結
体の高密度化、耐酸化性、耐スポール性等の特性を著し
く劣化するため本発明に用いることは好ましくない。黒
鉛化度が低く、残留揮発分、灰分の少ない特定の仮焼コ
ークスが望ましく、用いる仮焼コークスの粒径は25μ
m以下、好ましくは10μm以下のものが適当である。
【0017】本発明に用いるSiCは可及的に純度の高
いものが好ましく、通常純度が99%以上の粉末がよ
く、粒径は5μm以下、特に1μm以下のものが好まし
い。
いものが好ましく、通常純度が99%以上の粉末がよ
く、粒径は5μm以下、特に1μm以下のものが好まし
い。
【0018】原料混合物は通常SiC等の微粉末を均一
に混合することにより調製するが、粉砕混合を目的とし
て超微粉砕してもよい。一般に混合原料の平均粒径は5
μm以下がよく、好ましくは平均粒径1μm以下を採用
する。
に混合することにより調製するが、粉砕混合を目的とし
て超微粉砕してもよい。一般に混合原料の平均粒径は5
μm以下がよく、好ましくは平均粒径1μm以下を採用
する。
【0019】本発明の焼結体は、これらの混合物を例え
ば黒鉛型に充填し、真空中または中性または還元性の雰
囲気下で350kg/cm2 の圧力下でホットプレスす
るかまたはCIPにより成形し、真空または非酸化性雰
囲気中で行う常圧焼結や予備焼成HIP(sinter-HIP)
やカプセルHIP(カプセル中に封入)して得ることが
できる。なお、焼成温度は1800〜2100℃、焼成
時間は30分〜1時間程度が適当である。
ば黒鉛型に充填し、真空中または中性または還元性の雰
囲気下で350kg/cm2 の圧力下でホットプレスす
るかまたはCIPにより成形し、真空または非酸化性雰
囲気中で行う常圧焼結や予備焼成HIP(sinter-HIP)
やカプセルHIP(カプセル中に封入)して得ることが
できる。なお、焼成温度は1800〜2100℃、焼成
時間は30分〜1時間程度が適当である。
【0020】本発明の焼結体におけるSiCと仮焼コー
クスの含有量は、前者が1〜10%、後者が3〜35%
であり、残部が実質的にZrB2 からなっているもので
ある。副成分としてのSiC及び仮焼コークスは前者が
1%以上、後者が3%以上必要であるが、これはSiC
が1%未満では耐酸化性が充分ではなく高密度化も難し
くなり、仮焼コークスが3%未満では耐スポール性の特
徴が充分発揮されない恐れがある。
クスの含有量は、前者が1〜10%、後者が3〜35%
であり、残部が実質的にZrB2 からなっているもので
ある。副成分としてのSiC及び仮焼コークスは前者が
1%以上、後者が3%以上必要であるが、これはSiC
が1%未満では耐酸化性が充分ではなく高密度化も難し
くなり、仮焼コークスが3%未満では耐スポール性の特
徴が充分発揮されない恐れがある。
【0021】一方、SiCと仮焼コークスは焼結体中に
おいて半分量程度まで存在せしめることが可能である
が、SiCと仮焼コークスの合計量が45%を超えると
耐スポール性や耐食性の効果が発揮されず、あるいは焼
結が困難となって高密度品が得られなくなる恐れがある
ので、SiCと仮焼コークスの合計量としては5〜45
%であることが好ましい。これらの範囲においてさらに
望ましい範囲はSiCと仮焼コークスの合計量が10〜
30%であって、SiCと仮焼コークスの割合は前者を
5〜50%、後者を95〜50%とするのが適当であ
る。
おいて半分量程度まで存在せしめることが可能である
が、SiCと仮焼コークスの合計量が45%を超えると
耐スポール性や耐食性の効果が発揮されず、あるいは焼
結が困難となって高密度品が得られなくなる恐れがある
ので、SiCと仮焼コークスの合計量としては5〜45
%であることが好ましい。これらの範囲においてさらに
望ましい範囲はSiCと仮焼コークスの合計量が10〜
30%であって、SiCと仮焼コークスの割合は前者を
5〜50%、後者を95〜50%とするのが適当であ
る。
【0022】さらに高耐食性を必要とする用途特に溶鋼
や溶融スラグに対しての耐食性は、SiCが多くなると
悪くなるのでSiCについては焼結体に対し、最大10
%にとどめることが望ましく、特には3〜8%が適当で
ある。そして、仮焼コークスは3〜35%が望ましく、
特には3〜25%が適当である。
や溶融スラグに対しての耐食性は、SiCが多くなると
悪くなるのでSiCについては焼結体に対し、最大10
%にとどめることが望ましく、特には3〜8%が適当で
ある。そして、仮焼コークスは3〜35%が望ましく、
特には3〜25%が適当である。
【0023】本発明の焼結体は、副成分としてのSiC
及び仮焼コークス、残部がZrB2の基本成分からなる
が、さらに焼結体中のB4 Cが1〜5%となるようにB
4 Cを含有せしめると、焼結体の耐酸化性の向上をもた
らすため好ましい。B4 Cが1%未満ではSiCの酸化
により焼結体表面に生成されるSiO2 膜がもろく剥離
しやすく、5%を超えると耐熱性や耐食性が劣るため好
ましくなく、特には1.5〜3%が望ましい。
及び仮焼コークス、残部がZrB2の基本成分からなる
が、さらに焼結体中のB4 Cが1〜5%となるようにB
4 Cを含有せしめると、焼結体の耐酸化性の向上をもた
らすため好ましい。B4 Cが1%未満ではSiCの酸化
により焼結体表面に生成されるSiO2 膜がもろく剥離
しやすく、5%を超えると耐熱性や耐食性が劣るため好
ましくなく、特には1.5〜3%が望ましい。
【0024】なお、その他の成分は本発明の目的効果を
本質的に損なわない範囲において含まれていても勿論差
し支えないが、不可避的不純物を含めて可及的少量にと
どめることが望ましい。
本質的に損なわない範囲において含まれていても勿論差
し支えないが、不可避的不純物を含めて可及的少量にと
どめることが望ましい。
【0025】
【作用】本発明において仮焼コークスは他の一般的に用
いられる不定形カーボン、人造黒鉛、天然黒鉛とは異な
り、黒鉛化度は低く、残留揮発分、灰分も極力少ないも
のであり、本来カーボンや黒鉛がもっている耐スポール
性を本発明では特定の仮焼コークスを用いることによっ
て高密度化し、耐食性や耐スポール性の効果をもたら
す。
いられる不定形カーボン、人造黒鉛、天然黒鉛とは異な
り、黒鉛化度は低く、残留揮発分、灰分も極力少ないも
のであり、本来カーボンや黒鉛がもっている耐スポール
性を本発明では特定の仮焼コークスを用いることによっ
て高密度化し、耐食性や耐スポール性の効果をもたら
す。
【0026】また、SiC及びB4 Cの存在は本発明の
焼結体において含有するカーボンやZrB2 の酸化を抑
制するためのものであり、使用下においてSiCの酸化
によるSiO2 膜とB4 Cの酸化による高粘性のB2 O
3 −SiO2 系の被膜が形成され、より耐酸化性が向上
する。
焼結体において含有するカーボンやZrB2 の酸化を抑
制するためのものであり、使用下においてSiCの酸化
によるSiO2 膜とB4 Cの酸化による高粘性のB2 O
3 −SiO2 系の被膜が形成され、より耐酸化性が向上
する。
【0027】
【実施例】 実施例1 原料としてZrB2 粉末(純度99%、平均粒径 1μm
以下)を88%、SiC粉末(純度99%、平均粒径1
μm以下)を2%、仮焼コークス(残留揮発分0.6
%、灰分0.4%、純度99%、平均粒径5μm)10
%を充分に混合粉砕すべくポットミルを使用し、エタノ
ール溶媒中でSiCボールを用い24時間粉砕混合し
た。得られた粉末からエバポレータでアルコールを除去
して充分乾燥し、平均粒径0.15μmの粉末を得た。
以下)を88%、SiC粉末(純度99%、平均粒径1
μm以下)を2%、仮焼コークス(残留揮発分0.6
%、灰分0.4%、純度99%、平均粒径5μm)10
%を充分に混合粉砕すべくポットミルを使用し、エタノ
ール溶媒中でSiCボールを用い24時間粉砕混合し
た。得られた粉末からエバポレータでアルコールを除去
して充分乾燥し、平均粒径0.15μmの粉末を得た。
【0028】この粉末を黒鉛鋳型に充填し、アルゴン雰
囲気で350kg/cm2 の圧力下、2000℃で30
分間加熱して60mmφ×厚み15mmの焼結体を得
た。
囲気で350kg/cm2 の圧力下、2000℃で30
分間加熱して60mmφ×厚み15mmの焼結体を得
た。
【0029】焼結体の物性として、相対密度はアルキメ
デス法により測定した密度を理論密度で除して求めた。
曲げ強度はJISR1601「ファインセラミックスの
曲げ試験法」に基づいて測定した。耐酸化性は酸化性雰
囲気の電気炉中で1300℃×12時間での重量増加率
の程度で示した。耐スポール性は電気炉中で各温度に1
分間急熱し水中に急冷した試料の曲げ強度を測定し、強
度が急激に低下した試料の処理温度(℃)で表した。
デス法により測定した密度を理論密度で除して求めた。
曲げ強度はJISR1601「ファインセラミックスの
曲げ試験法」に基づいて測定した。耐酸化性は酸化性雰
囲気の電気炉中で1300℃×12時間での重量増加率
の程度で示した。耐スポール性は電気炉中で各温度に1
分間急熱し水中に急冷した試料の曲げ強度を測定し、強
度が急激に低下した試料の処理温度(℃)で表した。
【0030】耐食性は各焼結体から外径10mm、内径
5mm、高さ10mm、深さ5mmのルツボを予め作製
し、そのルツボ内に純鉄(99.5%以上、残りカーボ
ン)、あるいはスラグ(CaO 60%、SiO2 2
0%、Al2 O3 8%、MgO 8%、Fe2 O3
4%)を入れ、1650℃でアルゴン雰囲気下で4時間
高温に保って溶融させ、ルツボ材料の侵食量(変質層の
サイズ)(mm)で示した。比抵抗は曲げ試料片を用
い、4端子法で測定した。
5mm、高さ10mm、深さ5mmのルツボを予め作製
し、そのルツボ内に純鉄(99.5%以上、残りカーボ
ン)、あるいはスラグ(CaO 60%、SiO2 2
0%、Al2 O3 8%、MgO 8%、Fe2 O3
4%)を入れ、1650℃でアルゴン雰囲気下で4時間
高温に保って溶融させ、ルツボ材料の侵食量(変質層の
サイズ)(mm)で示した。比抵抗は曲げ試料片を用
い、4端子法で測定した。
【0031】実施例2〜8及び比較例1〜3 実施例1と同様のZrB2 、SiC、仮焼コークス及び
必要に応じて加えたB4 C粉末を所定量、実施例1と同
様の黒鉛鋳型に入れ、表1に示す焼結条件(雰囲気アル
ゴン)で焼結して得た。
必要に応じて加えたB4 C粉末を所定量、実施例1と同
様の黒鉛鋳型に入れ、表1に示す焼結条件(雰囲気アル
ゴン)で焼結して得た。
【0032】実施例9〜12 実施例2〜8で用いた粉末をラバープレスを用い200
0kg/cm2 で成形し、アルゴン雰囲気下でそれぞれ
2000〜2050℃で1時間常圧焼成し焼結体を得
た。
0kg/cm2 で成形し、アルゴン雰囲気下でそれぞれ
2000〜2050℃で1時間常圧焼成し焼結体を得
た。
【0033】実施例1〜12及び比較例1〜3の焼結条
件、焼結体の分析値を表1に、焼結体の物性を表2にそ
れぞれ示す。
件、焼結体の分析値を表1に、焼結体の物性を表2にそ
れぞれ示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明の焼結体は、前述したように高密
度で、耐酸化性、耐スポール性、高強度、耐食性に優れ
た導電性の焼結体であるため、特に空気中で使用する溶
鋼、溶融スラグ等の高温耐食部材、熱電対保護管、発熱
体、ルツボ等に最適であり、また、摩擦係数も小さいの
で、その他機械部品、摺動部材にも適用可能であり、Z
rB2 焼結体の特質を発揮した種々の用途に使用できる
ものであって、その実用的価値は多大である。
度で、耐酸化性、耐スポール性、高強度、耐食性に優れ
た導電性の焼結体であるため、特に空気中で使用する溶
鋼、溶融スラグ等の高温耐食部材、熱電対保護管、発熱
体、ルツボ等に最適であり、また、摩擦係数も小さいの
で、その他機械部品、摺動部材にも適用可能であり、Z
rB2 焼結体の特質を発揮した種々の用途に使用できる
ものであって、その実用的価値は多大である。
Claims (3)
- 【請求項1】炭化ケイ素が1〜10重量%、仮焼コーク
スが3〜35重量%、残部が実質的に二硼化ジルコニウ
ムからなる二硼化ジルコニウム複合焼結体。 - 【請求項2】炭化ケイ素と仮焼コークスの合計量が、二
硼化ジルコニウム複合焼結体全量に対し5〜45重量%
である請求項1の二硼化ジルコニウム複合焼結体。 - 【請求項3】炭化ケイ素が1〜10重量%、仮焼コーク
スが3〜35重量%、炭化硼素が1〜5重量%、残部が
実質的に二硼化ジルコニウムからなる二硼化ジルコニウ
ム複合焼結体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4101617A JPH05279128A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 二硼化ジルコニウム複合焼結体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4101617A JPH05279128A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 二硼化ジルコニウム複合焼結体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05279128A true JPH05279128A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=14305370
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4101617A Withdrawn JPH05279128A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 二硼化ジルコニウム複合焼結体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05279128A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100293186B1 (ko) * | 1996-06-10 | 2001-11-26 | 이구택 | 내침식성과 내열충격성이 우수한 지르코니움 다이보라이드소성재 |
| KR101144866B1 (ko) * | 2010-09-16 | 2012-05-14 | 한국기계연구원 | 지르코늄실리사이드군을 전구체로 하는 ZrB2-SiC 가압소결 복합재료및 그 제조방법 |
| KR101466946B1 (ko) * | 2012-12-24 | 2014-12-03 | 한국세라믹기술원 | 열전도도가 개선된 지르코늄디보라이드-실리콘카바이드 복합소재의 제조방법 |
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1992
- 1992-03-27 JP JP4101617A patent/JPH05279128A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100293186B1 (ko) * | 1996-06-10 | 2001-11-26 | 이구택 | 내침식성과 내열충격성이 우수한 지르코니움 다이보라이드소성재 |
| KR101144866B1 (ko) * | 2010-09-16 | 2012-05-14 | 한국기계연구원 | 지르코늄실리사이드군을 전구체로 하는 ZrB2-SiC 가압소결 복합재료및 그 제조방법 |
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