JPH05280355A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

内燃機関の吸気装置

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Publication number
JPH05280355A
JPH05280355A JP4073765A JP7376592A JPH05280355A JP H05280355 A JPH05280355 A JP H05280355A JP 4073765 A JP4073765 A JP 4073765A JP 7376592 A JP7376592 A JP 7376592A JP H05280355 A JPH05280355 A JP H05280355A
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JP
Japan
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control valve
opening
intake
intake passage
air
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4073765A
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English (en)
Inventor
Hideki Obayashi
秀樹 大林
Tokio Kohama
時男 小浜
Yurio Nomura
由利夫 野村
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強力なスワールを得て燃焼改善を図る吸気装
置を提供する。 【構成】 吸気装置内の吸気通路11の分岐部12に制
御弁15を設ける。また制御弁15が開くときに吸気通
路11上流へ向けて移動する側の吸気通路11壁面に、
制御弁15の回動面に沿って案内壁13を形成し、一方
制御弁15が開くときに吸気通路11下流に向けて移動
する側の吸気通路11壁面に、制御弁15より外側に拡
げて側壁14を形成する。これによって、吸入空気量が
少ないとき強力なスワールが得られ、吸入空気量が多い
とき充分な空気量が気筒1内へ吸入されるため、内燃機
関の燃焼を改善できる。また制御弁15の過渡時におけ
る制御に、期間Ta の過渡時補正電圧をチョッパ駆動信
号に割り込み制御させることで制御弁15を高速制御す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の吸気装置に関
し、内燃機関の気筒内においてスワールを発生させるも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の吸気装置において、部分負荷運転
時における燃焼を改善すべく希薄燃焼(リーンバーン)
を行ったり、排気還流(EGR)量を多くして混合気を
燃焼させる場合、吸気スワールを生成させるものがあ
る。例えば、特開平1─104923号公報によると、
セカンダリポートに設けた吸気制御弁を開、閉の2段階
に可変制御している。すなわち、この吸気制御弁を低、
中速時には閉として、プライマリポートへ空気を流入さ
せてスワールを発生させ、高速時には吸気制御弁を開と
してスワールの発生を抑制し、充填効率を向上させてい
る。これにより低、中速時には燃費の向上を、高速時に
は出力の向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような吸気装置
は、一方のポートのみを吸気制御弁で開閉する。そして
低速時、すなわち一方のポートが吸気制御弁によって閉
じられているとき、他方のポートは全開のままであるた
め、空気の流速を満足に得られないことがある。このた
め、機関内に流入する空気の流速が遅くなり、機関が要
求するスワール強度が得られないことがある。これによ
り燃費、出力、ドライバビリティ等の向上が図れないと
いう問題がある。
【0004】本発明は上記問題に鑑み、強力なスワール
を得て燃焼を改善させる吸気装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、内燃機関の気筒に連通し、前記気筒内へ
空気を吸入させる吸気通路と、前記吸気通路に回動可能
に設けられ、前記内燃機関の運転状態に応じて回動制御
される制御弁と、を備えた吸気装置において、前記制御
弁が開くときに前記制御弁が前記吸気通路上流へ移動す
る側の前記吸気通路壁面に、前記制御弁の全閉位置から
所定位置までの回動面に沿って形成される案内壁と、前
記制御弁が開くときに前記制御弁が前記吸気通路下流へ
移動する側の前記吸気通路壁面に、前記制御弁の全閉位
置からの回動面より拡げて形成される側壁とを備えたこ
とを特徴とする吸気装置という技術的手段を採用する。
【0006】また、前記制御弁に連結する支軸を有し、
電磁石によって発生する磁気力を利用して前記支軸を駆
動し、前記電磁石に作用する電圧に応じた開度へ前記制
御弁を回動させるアクチュエータと、前記制御弁を所望
の開度に保つとき、この開度に応じた電圧を前記電磁石
に作用させ、前記制御弁を目標とする開度へ変化させる
とき、開度変化量に応じて、目標開度を超える開度とす
る電圧を前記電磁石に所定時間作用させる制御手段とを
備えてもよい。
【0007】
【作用】本発明の吸気装置は、内燃機関の気筒内へ空気
を吸入させる吸気通路を備えている。そして、この吸気
通路に回動可能に制御弁が設けられている。この制御弁
は機関の運転状態に応じて回動制御される。さらに制御
弁が開くときに制御弁が吸気通路上流へ移動する側の吸
気通路壁面には、制御弁が回動するときの制御弁外周の
軌跡によって想定される仮想面である回動面に沿って、
案内壁が制御弁の全閉位置から所定位置まで形成されて
いる。一方、制御弁が開くときに制御弁が吸気通路下流
へ移動する側の吸気通路壁面には、制御弁の全閉位置か
らの回動面より拡げて側壁が形成されている。
【0008】ここで、制御弁が全閉位置から所定位置ま
で回動するとき、制御弁の吸気通路上流へ向けて移動す
る側は、制御弁の回動面に沿って形成された案内壁上を
移動する。このため吸気通路に流入する空気の大部分
は、制御弁の下流に向けて移動する側と、制御弁の回動
面より拡げて形成された側壁との間隙を通過する。した
がって、制御弁は吸気通路を絞り、空気の流速を高め
る。さらに制御弁の片側と吸気通路との間を空気が通過
することで空気の流れに偏りが生じるため、強力なスワ
ールが得られる。
【0009】また、制御弁が所定位置を超えて回動する
と、制御弁の吸気通路上流へ向けて移動する側と案内壁
との間にも空気が流入する間隙が生じる。これによっ
て、制御弁の両側と吸気通路壁面との間を空気は通過す
るため、充分な空気量が気筒内へ吸入される。
【0010】上記のように制御弁の回動角度量に応じ
て、吸入空気量が少ないときは強力なスワールが得ら
れ、吸入空気量が多いときは充分な空気量が気筒内に吸
入されるので内燃機関の燃焼が改善される。
【0011】また、制御弁に連結する支軸を有し、電磁
石によって発生する磁気力を利用して支軸を駆動し、電
磁石に作用する電圧に応じた開度へ前記制御弁を回動さ
せるアクチュエータと、制御弁を所望の開度に保つと
き、この開度に応じた電圧を電磁石に作用させ、制御弁
を目標とする開度へ変化させるとき、開度変化量に応じ
て、目標開度を超える開度とする電圧を電磁石に所定時
間作用させる制御手段とを備えてもよい。
【0012】制御弁が目標開度へ変化するとき、この目
標開度を超える開度とする電圧が電磁石に所定時間作用
することによって、制御弁の回動速度は上がる。そし
て、所定時間後、目標開度に応じた電圧が電磁石に作用
し、制御弁は目標開度に保たれる。この制御により、制
御弁が高速に回動する必要がある過渡時において、制御
弁は高速に回動する。このため、スワール強度が最適に
制御される。
【0013】
【実施例】本発明を適用した内燃機関の吸気装置の第1
実施例を説明する。図1は第1実施例の吸気装置を備え
た内燃機関の各気筒の内、1つの気筒の模式図を示す。
【0014】第1吸気ポート6と第2吸気ポート7と
は、それぞれ気筒1の斜め上方から形成され、気筒1に
それぞれ独立に開口している。そして、第1吸気ポート
6の開口部には第1吸気弁2、第2吸気ポート7の開口
部には第2吸気弁3が設けられている。さらに、第1排
気ポート8と第2排気ポート9とが、ポート6、7に対
してそれぞれ対称に気筒1に開口している。このポート
8、9の開口部には、第1排気弁4、第2排気弁5が設
けられている。
【0015】第1吸気ポート6はストレートポートであ
り、第2吸気ポート7はヘリカルポートである。このた
め、空気は第2吸気ポート7を通過すると、旋回成分を
有し気筒1内でスワールを形成する。そして、このポー
ト6、7は吸気通路11の分岐部12で分岐している。
これによって、吸気通路11からの吸入空気は分岐部1
2で分岐し、ポート6、7を経て気筒1内へ吸入され
る。
【0016】吸気通路11の上流には、吸入空気量を調
節する図示せぬスロットル弁が設けられている。そし
て、分岐部12にはバタフライ式の制御弁15が設けら
れている。図2に、この制御弁15の斜視図を示す。図
3は、制御弁15が全開時の図1のD矢視図である。図
2に示すように、制御弁15は平板状部材であり、上端
には反り16が形成されている。図3に示すように、こ
の反り16は第2吸気ポート7側に形成される。また、
制御弁15が全開位置に位置するとき、反り16は第1
吸気ポート6と第2吸気ポート7とを仕切る壁の曲率に
合わせて形成されている。これにより制御弁15の全開
時に、空気の流れに対する抵抗となることを防止する。
【0017】上記の構成の制御弁15は、図1に示すよ
うに、回動軸17によって吸気通路11内の分岐部12
で回動可能に軸支されている。そして制御弁15は、図
1に実線で示される全閉位置Aより破線で示される全開
位置Cまで、図中反時計周りに回動する。また、制御弁
15はECU10からの制御電流によって駆動されるア
クチュエータ19で開閉制御される。
【0018】第1吸気ポート6側の吸気通路11には、
案内壁13が形成されている。この案内壁13は、制御
弁15が回動するときの先端縁18aの軌跡によって想
定される仮想面である回動面に沿って、制御弁15の全
閉位置Aから2点鎖線で示される中間開度位置Bまで形
成される。これによって制御弁15が全閉位置Aから中
間開度位置Bまでを回動するとき、先端縁18aと案内
壁13との間は、空気がほとんど通過しないクリアラン
スに保たれる。一方、第2吸気ポート7側の吸気通路1
1には、側壁14が形成されている。この側壁14は、
全閉位置Aにおける制御弁15の先端縁18bより外側
に拡げて形成される。これによって制御弁15が全閉位
置Aに位置するとき、空気が側壁14と制御弁15との
間を通過し、第2吸気ポート7へ流入する。
【0019】また、第1吸気ポート6と第2吸気ポート
7との分岐点には、燃料噴射弁20が設けられている。
この噴射弁20は、燃料を2方向に分けて噴射させる2
ホール型の噴射弁である。これによって燃料は第1、第
2吸気ポート6、7の壁面に付着することなく気筒1へ
向けて噴射される。
【0020】次に図4および図5に基づいて制御弁15
を駆動するアクチュエータ19の構成を説明する。図4
はアクチュエータ19の縦断面図であり、図5は図4の
A−A矢視断面図である。
【0021】アクチュエータ19は支軸22、磁石部材
23、電磁コイル24、25、永久磁石26、27等を
備える。支軸22はケーシング28内に回動自在に支持
されており、上記制御弁15にリンク21を介して連結
される。支軸22の外周には、支軸22と一体に回動す
る円筒状の磁石部材23が設けられている。この磁石部
材23の外周には、一対の電磁コイル24、25が磁石
部材23を挟んで図5中左右対称に設けられている。ま
た、一対の永久磁石26、27が、磁石部材23を挟ん
で図5中上下対称に設けられている。
【0022】次に、電磁コイル24、25の制御回路を
説明する。図6はアクチュエータ19の制御系の回路図
である。この制御回路は4個のFET30A 30B、
30C、30D、直流電源29等を備えたチョッパ駆動
を行う回路である。ECU10内に、このチョッパ駆動
回路のドライバ(図示せず)が備えられる。電磁コイル
24の一端は、電磁コイル25の一端に接続される。そ
して、電磁コイル24の他端はFET30AとFET3
0Bとの間に接続され、電磁コイル25の他端はFET
30CとFET30Dとの間に接続される。また、支軸
22は中立位置を中心に図中90°の範囲を揺動可能で
ある。
【0023】上記制御回路により制御される制御弁15
は基本的に以下のように動作する。ここで、図1に示し
た制御弁15の開度で全閉位置Aを0°とする。これに
よって中間開度位置Bは45°、全開位置Cは90°と
なる。
【0024】制御弁15の開度が45°から90°まで
の範囲においては、ECU10内に備えられるドライバ
はFET30B、30Cのソース電圧を電圧レベルの低
い「L」レベルにし、FET30Aのソース電圧を電圧
レベルの高い「H」レベルにする。この状態でFET3
0Dのソース電圧を「H」、「L」レベルの間でPWM
制御により切り替える。このFET30Dのソース電圧
が「H」レベルになる期間をT1、「L」レベルになる
期間をT2とする。この期間T1とT2との比によって
決まる電流が図6中のa点からb点へ流れ、電磁コイル
24、25はこの電流に応じた磁力を発生する。そし
て、電磁コイル24、25により形成される磁極と、永
久磁石26、27により形成される磁極とにより決まる
位置まで磁石部材23は揺動する。そして磁石部材23
に一体の支軸22が揺動し、リンク21を介して制御弁
15は揺動する。
【0025】一方、制御弁15の開度が0°から45°
までの範囲においては、ECU10内に備えられるドラ
イバはFET30A、30Dのソース電圧レベルを
「L」、FET30Cのソース電圧レベルを「H」とす
る。この状態でFET30Bのソース電圧レベルを
「H」、「L」の間でPWM制御により切り替える。こ
のFET30Bのソース電圧が「H」レベルになる期間
をT3、「L」レベルになる期間をT4とする。この期
間T3とT4との比によって決まる電流が図6中のb点
からa点へ流れ、電磁コイル24、25はこの電流に応
じた磁力を発生する。そして、電磁コイル24、25に
より形成される磁極と、永久磁石26、27により形成
される磁極とにより決まる位置まで磁石部材23は揺動
する。この磁石部材23の揺動によって、支軸22が揺
動し、リンク21を介して制御弁15も揺動する。
【0026】ここでa点からb点へ電流が流れるときの
印加電圧を正とし、b点からa点へ電流が流れるときの
印加電圧を負とする。また、中間開度位置Bに制御弁1
5が位置するときは、電磁コイル24、25へ電流が流
れないときである。すなわち、期間T1、T3=0のと
き、支軸22は永久磁石26、27と磁石部材23との
磁極の釣り合いによって、図6中の中立位置で安定し、
制御弁15は中間開度位置Bで安定する。
【0027】したがって制御弁15の任意の開度は、4
5°から90°までの範囲ではT1とT2との比による
正の駆動電圧によって決まり、0°から45°までの範
囲ではT3とT4との比による負の駆動電圧によって決
まる。図7(A)、(B)、(C)、(D)、(E)
は、制御弁15の開度(90°、60°、45°、30
°、0°)と駆動電圧との関係を示すタイミングチャー
トである。制御弁15の開度が60°、90°のとき、
それぞれの開度は所定のT1とT2との比によって決定
される。そして、正の駆動電圧が印加するT1が長くな
ると開度は大きくなる。また、制御弁15の開度が0
°、15°のときも、それぞれの開度は所定のT3とT
4との比によって決定され、負の駆動電圧が印加するT
3が大きくなると開度は小さくなる。そしてT1あるい
はT3=0のとき、制御弁15は45°に保たれる。
【0028】図8に、T1とT2とのデューティー比、
およびT3とT4とのデューティー比と制御弁開度との
特性図を示す。制御弁開度はこのデューティー比によっ
て決まる。図8によればT1/(T1+T2)が約40
%のとき制御弁開度は90°となり、−T3/(T3+
T4)が約−40%のとき制御弁開度が0°となる。そ
してT1あるいはT3=0のとき、デューティー比は0
となり制御弁開度が45°となる。
【0029】上記のような構成を備える吸気装置の作動
を、図9に示す制御ブロック図を用いて説明する。開度
検出手段31には、エンジン回転速度Neと吸気管圧力
Pとに基づき、その運転状況における制御弁15の開度
θがマップに記憶されている。このマップに示すよう
に、基本的に制御弁15の開度はエンジン回転速度Ne
が上昇すると大きくなり、吸気管圧力Pが上昇すると大
きくなる。そしてチョッパ駆動条件算出手段32には、
制御弁15を開度θにさせるためのアクチュエータ19
の駆動電圧の期間T1、T2、T3、T4がテーブルに
記憶されている。また開度変化量算出手段34では、開
度検出手段31で決定された制御弁15の開度θをθn
とし、このθn から前回の開度θn-1 を差し引いた値Δ
θが得られる。そして過渡時補正電圧算出手段35に
は、Δθに応じた過渡時補正電圧の作用期間Ta が記憶
されている。
【0030】ここで、ある運転状態におけるエンジン回
転速度Neと吸気管圧力Pとが、開度検出手段31に取
り込まれる。この開度検出手段31内のマップにより、
取り込まれたエンジン回転速度Neと吸気管圧力Pとに
応じた制御弁15の開度θが決定される。次に、チョッ
パ駆動条件算出手段32内のテーブルで、開度検出手段
31で決定された開度θに対応するアクチュエータ19
の駆動電圧の期間T1、T2、T3、T4を選択する。
そして、チョッパ駆動条件算出手段32で決定されたア
クチュエータ19へのチョッパ駆動信号が駆動回路33
へ送られ、アクチュエータ19はチョッパ駆動し、制御
弁15の開度をθとする。
【0031】さらに、開度検出手段31で決定された開
度θは、開度変化量算出手段34で前回の開度から差し
引かれる。そして、この差し引かれた値Δθは過渡時補
正電圧算出手段35に取り込まれ、ここに記憶されてい
るマップによって、Δθに応じた過渡時補正電圧の作用
期間Ta が決定される。このマップによるとΔθが所定
値内であれば、機関の運転状態は定常時であると判断さ
れ、Ta =0とされる。一方、Δθが所定値を超えると
機関の運転状態は過渡時であると判断され、このΔθに
応じた過渡時補正電圧を作用させる期間Ta が決定され
る。ここでΔθが正のとき正の過渡時補正電圧が、Δθ
が負のとき負の過渡時補正電圧が作用するように設定さ
れる。これを、手段35のマップでΔθが正のときTa
が正、Δθが負のときTa が負と描くことで示す。そし
て期間Ta の過渡時補正電圧が、チョッパ駆動条件算出
手段32からのチョッパ駆動信号内に割り込まれる。こ
の期間Ta は、目標の開度θを超える開度とする期間で
ある。この期間Ta が作用することによって、制御弁1
5は現時点の開度から目標開度θを超える開度へ回動し
ようとするため、制御弁15の回動速度は上がる。そし
て、期間Ta 後、制御弁15は、チョッパ駆動条件算出
手段32からのチョッパ駆動信号により、目標開度θに
保たれる。
【0032】図10(a)、図10(b)に過渡時にお
ける制御弁15の開度と駆動電圧とのタイミングチャー
トを示す。図10(a)は制御弁15の開度θが0°、
45°、90°と変化していく場合である。開度θが0
°から45°、45°から90°へと変化するとき、期
間Ta の正の過渡時補正電圧が割り込み、制御弁15は
要求される開度へ高速に移動する。一方、図10(b)
は開度θが90°、45°、0°と変化していく場合で
ある。開度θが90°から45°、45°から0°へと
変化するとき、期間Ta の負の過渡時補正電圧が割り込
み、制御弁15は要求される開度へ高速に移動する。
【0033】この制御により運転条件が激しく変化する
場合においても、アクチュエータ19が高速に応答し、
制御弁15は機関が要求する開度に高速度に回動する。
これによって、常にスワール強度は最適に制御される。
【0034】上記のような制御弁15の制御のもと、制
御弁15が全閉位置Aから中間開度位置Bまでの範囲に
位置するときには、空気は制御弁15の先端縁18bと
側壁14との間を通過する。したがって吸入空気量が少
ない低、中速時においても、制御弁15は吸気通路11
を絞り、空気の流速を高める。さらに制御弁15の片側
と側壁14との間を空気が通過するため、空気流に偏り
が生じるため、気筒1内に強力な吸気スワールを得るこ
とができる。また、制御弁15に形成された反り16付
近に流入する空気は、反り16に沿って下方へ誘導され
る。反り16によって下方へ誘導された空気により、こ
の空気よりも下を流れる空気も下方へ押し曲げられる。
これによって第2吸気ポート7内へ流入する空気には、
縦方向の旋回成分が得られる。また、本実施例では第2
吸気ポートは、気筒1の斜め上方から気筒1に連通して
いるため、空気はこのポートに沿って曲げられる。そし
て上記のように、制御弁15の反り16が制御弁15の
上方のみに形成されることで、より強い縦渦が得られ
る。したがって気筒1内の流れが単純なスワールだけで
なく、この縦渦との合成により複雑になる。このため気
筒1内に燃料が充分に行き渡り、図示しない点火プラグ
からの火花の火炎伝播が速くなる。したがって良好な燃
焼を得ることができる。これによってドライバビリティ
を悪化させることなく、燃費と排気エミッションとの改
善を実現することができる。また、制御弁15が中間開
度位置Bから全開位置Cまでの範囲に位置するときに
は、制御弁15と案内壁13との間に間隙ができる。し
たがって、空気は制御弁15の両側と吸気通路との間を
通過することができるので、高速時等の吸入空気が多量
に必要とされるときにも、気筒1内に充分な空気量が吸
入される。
【0035】次に、本発明を適用した第2実施例を説明
する。図11、図12は過渡時におけるスロットル開度
の変化(図11(a)、図12(a))に対する空燃比
(以下A/Fと記す。)の変化(図11(b)、図12
(b))および制御弁開度の挙動(図11(c)、図1
2(c))を示す図である。図11、図12はそれぞれ
加速時、減速時を示す。
【0036】図11(a)の加速時における、スロット
ル弁の開度の増大に対して、図11(b)に示すよう
に、燃料噴射量の決定時間と吸入行程との間の時間のズ
レや、吸入空気量センサの応答遅れなどにより、実際に
気筒内に吸入される空気量に対して燃料噴射量が少なく
なってしまうことがある。
【0037】例えば、吸気管圧力Pとエンジン回転速度
Neとで吸入空気量を決め、この空気量に対し、理論空
燃比となる燃料噴射量があらかじめ決定されている内燃
機関では、スロットル弁の開度の増大に対して、吸気管
圧力Pを検出する図示しない圧力センサの応答遅れが生
じてしまうときがある。このため、実際の吸気管圧力よ
りも低い値が得られるため、実際に気筒内に吸入される
空気量よりも少ない空気量が気筒内に吸入されたものと
判断され、この空気量に対する燃料噴射量が決定されて
しまう。したがって、実際に気筒内に吸入される空気量
に対して燃料噴射量が少なくなってしまい、A/Fがリ
ーンとなってしまう場合がある。また、加速時において
はスロットル開度が大きくなるため、吸気管圧力Pは上
昇する。すると図9の開度検出手段31に記憶されてい
るマップに示すように、制御弁の開度は大きくなり図1
1(c)の実線のようになる。しかし、図11(c)の
破線のように制御弁の開度をあえて閉じ気味にし、強制
的にスワール強度を高めれば、A/Fがリーンであって
も燃焼状態が向上すると考えられる。
【0038】一方、図12(a)の減速時におけるスロ
ットル弁開度の減少に対して、図12(b)に示すよう
に減速時は加速時とは反対にA/Fはリッチとなり、し
かもオーバーリッチとなる場合がある。減速時において
はスロットル開度が小さくなるため、吸気管圧力Pは減
少する。すると図9の開度検出手段31のマップに示す
ように、制御弁の開度は小さくなり図11(c)の実線
のようになる。しかし、図12(c)の破線のように、
減速時にも制御弁の開度をあえて閉じ気味にして、気筒
内へ吸入される空気のスワール強度を強制的に増加させ
れば、A/Fがリッチであっても燃焼状態が向上すると
考えられる。
【0039】上記の制御弁の制御方法を用いた制御ブロ
ック図を図13に示す。この制御は、図9の制御ブロッ
ク図による制御に対して以下の制御を追加している。吸
気管圧力Pの変化量から機関の運転状態が定常状態か加
速、減速状態かを判別し、加速、減速状態である過渡時
と判別されたとき、過渡時補正演算手段36において制
御弁開度の補正演算をAθn =θn −(|θn −θn-1
|)の式で実施する。θn は開度検出手段31で決定さ
れた開度であり、θn-1 は手段31で前回決定された開
度である。この補正演算式より得られる過渡時の補正開
度Aθ n は、θn より|θn −θn-1 |だけ小さくな
る。このため制御弁の開度は閉じ気味に制御できる。そ
して、この補正開度Aθn をチョッパ駆動条件算出手段
32へ送り、Aθn に応じたチョッパ駆動信号を決定
し、駆動回路33へ送る。一方、Aθn を開度変化量検
出手段34へ送り、このAθn から前回決定されたAθ
n-1 を差し引き開度変化量ΔAθを求める。次に、この
ΔAθに応じた作用期間Ta が過渡時補正電圧算出手段
35によって決定される。そして、この期間T a の過渡
時補正電圧が、チョッパ駆動条件算出手段32からのチ
ョッパ駆動信号内へ割り込む。これによって制御弁15
は閉じ気味に制御される開度Aθへ高速に回動するの
で、過渡時のA/F変動による燃焼悪化を改善すること
ができる。なお、機関の運転状態が定常状態であると判
断されたときには、図9の制御ブロックと同様の制御を
行う。
【0040】また制御弁15を以下のような構成として
もよい。図15に示すように、反り16は図2の制御弁
15のものとは異なり、平板状部材の制御弁15の吸気
通路11上流側の先端縁18aの図中上方の角部のみ
を、吸気通路上流側へ向けて折り曲げるように形成され
る。さらに、制御弁15の先端縁18bの図中上方側を
拡げ、下方側を縮めるように形成する。これにより、制
御弁15が全閉位置Aと中間開度位置Bとの間に位置す
るとき、制御弁15と側壁14との間隙は、上方側は狭
く、下方へ行くに従って広くなる。したがって吸気通路
11から流入し、間隙の上方側を通過する空気は、通過
面積が大きい間隙の下方側へ導かれる。さらに反り16
によって、反り16付近へ流入する空気は図中下方側へ
曲げられる。これにより縦方向の渦を強化することが可
能となり、より燃焼を改善することができる。
【0041】また本実施例の燃料噴射弁20は、吸気ポ
ート内壁への燃料付着を防止する2ホール型の噴射弁で
ある。ところが制御弁15が案内壁13上を回動すると
き、第1吸気ポート6側への空気流入がほとんどなく、
第1吸気ポート6へ噴射される燃料の霧化が促進されな
くなり、機関の燃焼が悪く、HCの増加、燃費の低下と
いった問題を生じる場合がある。
【0042】ここで第1吸気ポート6へ少量の空気を流
入させるため、制御弁15と案内壁13との間隙を広く
することが考えられるが、この間隙から気筒1内へ吸入
される空気は気筒1内壁面に沿う流れとなり、第2吸気
ポート7から流入する空気の流れとは反対となる。この
ため、第2吸気ポート7から流入する空気の流れが第1
吸気ポート6からの空気の流れによって弱められる場合
がある。したがって気筒1内のスワール強度を充分に得
られなくなることがある。
【0043】上記問題のため、制御弁15の弁軸17寄
りに第1吸気ポート6へ空気を導く吸入空気通過孔37
を形成する。この通気孔37により、第1吸気ポート6
からの空気は気筒1内壁面ではなく気筒1中央付近へ吸
入される。これによって制御弁15と案内壁13との間
隙を広くするよりも、第2吸気ポート7からの空気の流
れを妨げない。さらに、燃料噴射弁20の噴射孔に向か
って吸入空気通気孔37からの空気が流入するため、燃
料の霧化をより促進させることができる。したがって上
記吸入空気通気孔37を形成することで、第2吸気ポー
ト7からの空気の流れを妨げないためスワール強度を得
ることができるとともに、第1吸気ポート6へ噴射され
る燃料の霧化向上を図ることができ燃焼を向上させるこ
とができる。
【0044】なお本実施例の制御弁には、制御弁の上端
に反りが形成されているが、ヘリカルポートである第2
吸気ポート7よって形成されるスワールが機関が要求す
る強度を充分満たすものであるならば、あるいは内燃機
関が得ようとするスワール強度が、この制御弁の反りを
形成せずとも得られるのであるならば、反りが設けられ
ていない制御弁を本実施例に適用させてもよい。
【0045】また本実施例では、吸気通路に吸気ポート
が2つ形成されているが、吸気ポートが1つ、あるいは
3つある吸気通路に本発明を適用させてもよい。さら
に、本実施例では、側壁14は、全閉位置Aでの制御弁
15の先端縁18bとの間に隙間ができるように形成さ
れているが、側壁14を先端縁18bに近づけ、この隙
間がほとんどなくなるように形成してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸気装置
は以下の効果を奏する。制御弁が案内壁上を回動すると
きには、制御弁と側壁との間を空気が通過する。このた
め、制御弁は吸気通路を絞り空気の流速を高めることが
でき、さらに、制御弁の片側と吸気通路壁面との間を空
気が通過することで空気の流れに偏りが発生するため、
強力なスワールを得ることができる。一方、制御弁が案
内壁を超えて回動すると、制御弁と案内壁との間にも空
気が通過する。このため制御弁の両側と吸気通路壁面と
の間を空気が通過するので、充分な空気量を気筒内へ吸
入させることができる。
【0047】これによって、制御弁の回動角度量に応じ
て、吸入空気量が少ないときには強力なスワールを得る
ことができ、吸入空気量が多いときには充分な空気量を
気筒内へ吸入させることができるため、内燃機関の燃焼
を改善でき、燃費、出力、ドライバビリティ等の向上を
図ることができる。
【0048】また、電磁石に作用する電圧に応じた開度
へ制御弁を回動させるアクチュエータと、この開度に応
じた電圧を電磁石に作用させて制御弁を所望の開度に保
ち、制御弁開度変化量に応じて目標開度を超える開度と
する電圧を電磁石に所定時間作用させて、制御弁を目標
開度へ変化させる制御手段とを備えることにより、さら
に以下の効果が得られる。
【0049】制御弁が目標開度へ変化するときには、こ
の目標開度を超える開度とする所定時間の電圧が与えら
れることで、制御弁は高速で目標開度へ回動する。そし
て、所定時間後、目標開度に応じた電圧により制御弁
は、この開度を保つ。この制御により、制御弁は高速で
回動できるため、過渡時におけるスワール強度を最適に
制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の吸気装置を備えた気筒の
模式図である。
【図2】第1実施例の制御弁の詳細図である。
【図3】第1実施例の制御弁全開時の制御弁と第1、2
吸気ポートとの位置関係を示す図1のD矢視図である。
【図4】第1実施例のアクチュエータの縦断面図であ
る。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】第1実施例のアクチュエータの制御系の回路図
である。
【図7】第1実施例の制御弁の開度と駆動電圧との関係
を示すタイミングチャートである。
【図8】第1実施例の駆動電圧のデューティー比と制御
弁開度との特性図である。
【図9】第1実施例の吸気装置の制御ブロック図であ
る。
【図10】第1実施例の吸気装置の過渡時における制御
弁の開度と駆動電圧とのタイミングチャートである。
【図11】第1実施例の吸気装置の加速時におけるスロ
ットル開度とA/Fと制御弁開度の挙動を示す図であ
る。
【図12】第1実施例の吸気装置の減速時におけるスロ
ットル開度とA/Fと制御弁開度の挙動を示す図であ
る。
【図13】第2実施例の吸気装置の制御ブロック図であ
る。
【図14】第1実施例の制御弁の他の実施例である。
【図15】第1実施例の制御弁の他の実施例である。
【符号の説明】
1 気筒 6 第1吸気ポート 7 第2吸気ポート 8 第1排気ポート 9 第2排気ポート 10 ECU 11 吸気通路 12 分岐部 13 案内壁 14 側壁 15 制御弁 16 反り 18a 先端縁 18b 先端縁 19 アクチュエータ 31 開度検出手段 32 チョッパ駆動条件算出手段 34 開度変化量算出手段 35 過渡時補正電圧算出手段 36 過渡時補正演算手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の気筒に連通し、前記気筒内へ
    空気を吸入させる吸気通路と、 前記吸気通路に回動可能に設けられ、前記内燃機関の運
    転状態に応じて回動制御される制御弁と、 を備えた吸気装置において、 前記制御弁が開くときに前記制御弁が前記吸気通路上流
    へ移動する側の前記吸気通路壁面に、前記制御弁の全閉
    位置から所定位置までの回動面に沿って形成される案内
    壁と、 前記制御弁が開くときに前記制御弁が前記吸気通路下流
    へ移動する側の前記吸気通路壁面に、前記制御弁の全閉
    位置からの回動面より拡げて形成される側壁とを備えた
    ことを特徴とする吸気装置
  2. 【請求項2】 前記制御弁に連結する支軸を有し、電磁
    石によって発生する磁気力を利用して前記支軸を駆動
    し、前記電磁石に作用する電圧に応じた開度へ前記制御
    弁を回動させるアクチュエータと、 前記制御弁を所望の開度に保つとき、この開度に応じた
    電圧を前記電磁石に作用させ、前記制御弁を目標とする
    開度へ変化させるとき、開度変化量に応じて、目標開度
    を超える開度とする電圧を前記電磁石に所定時間作用さ
    せる制御手段とを備えた請求項1記載の吸気装置。
JP4073765A 1992-03-30 1992-03-30 内燃機関の吸気装置 Withdrawn JPH05280355A (ja)

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Effective date: 19990608