JPH0528237B2 - - Google Patents
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- JPH0528237B2 JPH0528237B2 JP59126544A JP12654484A JPH0528237B2 JP H0528237 B2 JPH0528237 B2 JP H0528237B2 JP 59126544 A JP59126544 A JP 59126544A JP 12654484 A JP12654484 A JP 12654484A JP H0528237 B2 JPH0528237 B2 JP H0528237B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D499/00—Heterocyclic compounds containing 4-thia-1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. penicillins, penems; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
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- Organic Chemistry (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
Description
本発明は、2−アゼチジノン(ベータラクタ
ム)環を導入した抗バクテリヤ剤種に関する。化
学的には、本発明の抗バクテリヤ剤は6−α−ヒ
ドロキシエチル−2−置換−2−ペネム−3−カ
ルボン酸化合物として同定される。 ある種の2−置換−2−ペネム−3−カルボン
酸化合物は以前に開示されているけれど、所望の
抗バクテリヤ治療性を有する新規な化合物が依然
必要とされている。 本発明は式 [式中、Rは2−(メチルスルホニル)エチル、
(メチルスルホニル)メチル、3−チエタニル、
1−オキソ−3−チエタニル、1,1−ジオキソ
−3−チエタニル、2−チオラニル、1−オキソ
−2−チオラニル、3−チオラニル、1−オキソ
−3−チオラニル、1,1−ジオキソ−3−チオ
ラニル、3−ヒドロキシ−4−チオラニル、1−
オキソ−3−ヒドロキシ−チオラニル、1,1−
ジオキソ−3−ヒドロキシ−4−チオラニル、2
−オキソ−1,3−ジチオラン−4−イルメチ
ル、3−チアニル、1−オキソ−3−チアニル、
1,1−ジオキソ−3−チアニル、4−チアニ
ル、1−オキソ−4−チアニル又は1,1−ジオ
キソ−4−チアニルであり、そして R1は水素又は生体内で加水分解されるエステル
を形成する基である] 特に好適な化合物は、Rが1−オキソ−3−チ
オラニル、1,1−ジオキソ−3−チオラニル、
1−オキソ−3−チエタニル、1−オキソ−3−
チアニル、1,1ジオキサ−4−チアニル、4−
チアニルであるものである。 式 〔式中、R及びR1の化合物に対して上述した
通りである〕 の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩も本発
明の範囲内に包含される。 好適な化合物は、Rが式の化合物に対して好
適なものとして記述した通りのものを含む。 特に好適なものは、Rがシス又はトランス−1
−オキソ−3−チオラニル、1,1−ジオキソ−
3−チオラニル、シス又はトランス−1−オキソ
−3−チエタニル、シス又はトランス−1−オキ
ソ−3−チアニル、1,1−ジオキソ−4−チア
ニル、4−チアニル、或いはシス又はトランス−
1−オキソ−4−チアニルである式のものを含
む。 更に式又はの化合物及び製薬学的に許容し
うる希釈剤又は担体を含んでなる製薬学的組成
物、及び式又はの化合物の抗バクテリヤ性有
効量を投与することを含んでなる哺乳動物のバク
テリヤ感染を処置する方法も本発明に包含され
る。 式及びの化合物は抗バクテリヤ剤として有
用であり、式 の2環式核の誘導体である。本明細書を通して、
式の核は「2−ペネム(penem)」と呼ばれ、
環原子は表示の通りの番号がつけられる。環炭素
6に結合する炭素原子は8の番号が与えられる。
また本明細書を通して、p−ニトロベンジル基に
対しては「PNB」という省略号を用いる。 式の化合物における橋頭原子5の水素及び炭
素6の残りの水素間の関係はシス又はトランスの
いずれであつてもよい。本発明はこれらの両異性
体並びにその混合物を包含する。トランス異性体
は一般に製薬学的な用途に有用であり、シス異性
体はトランス異性体に容易に転化できる。 一般に、炭素5は本明細書で用いられる
Prelog−IngoldのR,S−立体化学表示によると
絶対配置Rを有するであろう。即ち、例えばR1
が水素であり且つRが4−チアニルである化合物
は(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕2−(4−チアニル)チオ−3−カルボキシ
ル−2−ペネムと命名される。 理解できるように、新規な化合物の種々の光学
活性異性体が可能である。本発明はそのような光
学活性異性体並びにこれらの混合物を含む。 本発明は、3−カルボキシル基が生体内で加水
分解される無毒性の基でエステル化されているペ
ネムを含む。これらのエステルは哺乳動物の血液
又は組織で急速に分解されて対応するペネム−3
−カルボン酸を遊離する。そのような容易に加水
分解しうるエステル生成の残基の代表的な例は次
の通るである:炭素数3〜8のアルカノイロキシ
メチル、炭素数4〜9の1−(アルカノイロキシ)
エチル、炭素数5〜10の1−メチル−1−(アル
カノイロキシ)エチル、炭素数3〜6のアルコキ
シカルボニロキシメチル、炭素数4〜7の1−
(アルコキシカルボニロキシ)エチル、炭素数5
〜8の1−メチル−1−(アルコキシカルボニロ
キシ)エチル、炭素数3〜9のN−(アルコキシ
カルボニル)アミノメチル、炭素数4〜10の1−
(N−〔アルコキシカルボニル〕アミノ)エチル、
3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、γ−
ブチロラクトン−4−イル、炭素数4〜12のカル
ボキシアルキルカルボニロキシメチル、或いは
(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソラ
ン−4−イル)メチル。R1が生体内で加水分解
されるエステルを形成する基である式又はの
化合物を製造するために、式又は(R1は水
素)の酸を塩基と反応させて対応するアニオンを
生成する。摘当なカチオンはナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、テトラアルキルアンモニウムな
どを含む。このアニオンは又はの水溶液、例
えばテトラヒドロフラン、及び炭酸水素ナトリウ
ム又はテトラブチルアンモニウムヒドロキシドを
含有する水溶液を凍結乾燥することによつて調製
できる。 又はの得られるアニオンを、反応に不活性
な溶媒例えばアセトン又はジメチルホルムアミド
中約20〜約50℃、好ましくは25℃において、R1
の対称するクロライド又はブロマイドと反応させ
る。 R1が水素である式の化合物又はその塩はス
キームA−Cに従つて合成することができる。 スキームAに示すように、式の化合物は
Yoshidaら、Chem.Pharm.Bull.,29、2899〜
2909(1981)の方法に従い、式の公知のジブロ
ムペネムから製造できる。ジブロムペネム(V)
は反応に不活性な溶媒例えば、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル又はトルエン、好ましくは
テトラヒドロフラン中約−90〜−40℃、好ましく
は約−76℃の温度においても、t−ブチルマグネ
シウムクロライドとの交換反応を受ける。他の有
機金属試薬も使用できる。得られる反応混合物
を、その場で適当なアルデヒド、例えば1−ヒド
ロキシエチル誘導体に対してはアセトアルデヒド
で処理する。アルデヒドは、アセトアルデヒドの
場合約−80〜60℃、好ましくは約−76℃で添加さ
れる。 得られるブロムヒドロキシペネムVを水素化し
て6−ブロム置換基を除去する。適当な水素化触
媒はパラジウムのような貴金属触媒である。この
反応はプロトン性溶媒例えば1:1メタノール−
水又は1:1テトラヒドロフラン−水、好ましく
は1:1メタノール中において、約1〜4気圧の
圧力及び約0〜30℃、好ましくは25℃の温度で行
なわれる。 式の得られるアルコールは式 〔式中、R9はそれぞれの場合炭素数1〜6の
アルキルであり、 そしてQはクロル、ブロム又はヨードである〕 のトリアルキルハロシランで保護することができ
る。即ち極性の中性溶媒例えばN,N−ジメチル
ホルムアミド中アミンプロトン受容体の存在下、
約5〜40℃、好ましくは約25℃において、ジメチ
ル−t−ブチルクロルシランは式に示す如きト
リアルキルシリルのヒドロキシル保護基を与え
る。 の、酢酸中約90℃の温度下における酢酸水銀
での処理はオレフインを生成する。 所望のアゼチジノンを得るためには、オレフ
インを、反応に不活性な溶媒中約−80〜40、好
ましくは−76℃の温度においてオゾン化する。こ
の反応生成物をアルカノール例えばメタノールで
処理してアゼチジンを生成する。 スキームBに示すように、式の化合物を、
R10が炭素数1〜4のアルキル、好ましくはエチ
ルであり、またMがナトリウム又はカリウムであ
る式M+R10−S−C(S)−S−のトリチオカー
ボネートで処理して式の化合物を得る。この
からへの転化は有機溶媒又は水中、好ましくは
水及びジクロルメタンの混合物中約0〜35℃、好
ましくは約25℃の温度で行なわれる。 式の化合物は、各アルキルが炭素数1〜4を
有する3級アルキルアミン例えばエチル−ジ−イ
ソプロピルアミンの存在下にニトロベンジルクロ
ルオキザレートと縮合させ、式の化合物を得
る。この縮合反応は反応に不活性な溶媒、好まし
くはジクロメタン中約5〜25℃、好ましくは約10
℃の温度で行なわれる。 得られる式の化合物を、アルキルが炭素数
1〜4のトリアルキルホスフアイト、例えばトリ
エチルホスフアイトを用いて反応に不活性な溶媒
例えばトリクロルメタン中約40〜80℃、好ましく
は約60℃で環化することにより、式のパネム
を製造する。 化合物のチオール基を、反応に不活性な溶
媒、例えばジクロルメタン中約−10〜−30℃、好
ましくは−20℃の温度においてm−クロル過安息
香酸のような酸化剤で対応するスルホキシド
に酸化する。 次いでスルホキシドを、例えば極性の有機
溶媒例えばエタノール又はアセトニトリル中約35
〜−50℃、好ましくは約−35℃の温度において、
スルホキシドと反応するナトリウム又はカリ
ウム塩を用いることにより式R−Sのメルカプチ
ドで置換する。 式R−SHの出発メルカプタン又は式R−S−
C(O)CH3の出発チオアセテートはRの値の多
くに対して公知であり、公知でないものは技術的
に公知の類似の方法で製造することができる。総
説としては、J.L.Waradell著、“Preparation of
Thiols”(S.Patai編、The Chemistry of the
Thiol Group,John Wiley & Sons,
London,1974年、第4章)を参考のこと。更に
トリフエニルホスフイン及びジアルキルアゾジカ
ルボキシレートをアルコール及び適当なチオール
酸の存在下に用いることによるアルコールのチオ
ール及びチオールエステルへの転化に関しては、
Volante,Tetrahedron Letters,22、3119〜
3122(1981)を参考のこと。 R基がS(O)n基を含み且つnが1又は2で
ある場合、対応するスルフイド(nが0)のチオ
アセテートR−S−C(O)CH3を適当な等モル
量のm−クロル過安息香酸でスルホキシド(nが
1)に、或いはチオアセテートの硫黄の酸化なし
に更なるm−クロル過安息香酸でスルホン(nが
2)に酸化することができる。 またスルホキシドを、PH約7に緩衝された水性
溶媒例えば水性アセトン中約20〜25℃、好ましく
は約25℃において過マンガン酸カリウムでスルホ
ンに酸化してもよい。この方法は、ヒドロキシル
基を含むR基の場合に特に好適である。 更に二重結合を含む環式スルホンはProchazka
ら、Collection Czech.Chem.Comm.,31、3744
(1966)の方法によつて容易に異性化できる。 式の化合物の場合、トリアルキルシリル基
は、好ましくは酸保護基(PNB)を除去するた
めの水素化分解の前に除去されて式の化合物
を与える。トリアルキルシリル基はエーテル性溶
媒、例えばテトラヒドロフラン中約15〜40℃、好
ましくは約25℃の温度においてテトラアルキルア
ンモニウムフルオリドで除去できる。 式の化合物の式の化合物への転化は通常
の水素化分解反応を用いて達成され、こるはこの
種の転化に通常の方法で行なわれる。即ち式
の化合物の溶液を、水素或いは窒素又はアルゴン
のような不活性な希釈剤と混合した水素の雰囲気
中、触媒量の貴金属水素化分解触媒、例えばパラ
ジウム担持炭酸カルシウム又はパラジウム担持セ
ライト(珪藻土)触媒の存在下に攪拌又は振とう
する。この水素化分解に通常の溶媒は低級アルカ
ノール例えばメタノール;エーテル例えばテトラ
ヒドロフラン及びジオキサン;低分子量エステル
例えば酢酸エチル及び酢酸ブチル;水及びこれら
の溶媒の混合物である。しかしながら、出発物質
が溶解する条件を選ぶことは普通である。水素化
分解は普通室温において及び約0.5〜約5Kg/cm2
の圧力において行なわれる。触媒は普通出発物質
の基づいて約10重量%から出発物質に等しい重量
までの量で存在し、それよりも多量で使用しても
よい。反応は通常約1時間起こり、次いで式の
化合物を単に過によつて回収し、次いで溶媒を
真空下に除去する。パラジウム担持炭酸カルシウ
ムを触媒として用いる場合には生成物はしばしば
カルシウム塩として分離され、またパラジウム担
持セライトを用いる場合には生成物はナトリウム
塩としてしばしば分離される。 式又はの化合物はβ−ラクタム化合物に対
する常法で精製することができる。例えば式又
はの化合物はカラムクロマトグラフイ−、セフ
アデツクスでのゲル過又は再結晶によつて精製
できる。 別の合成法がスキームCに示されている。この
場合には、を製造するために前述した方法を用
いることにより、式のアゼチジンを、Mがナト
リウム又はカリウムのような金属である式M+R
−S−C(S)−S″のトリチオカーボネートと反
応させる。 得られるトリチオカーボネートaを、中性
溶媒例えばベンゼン、トルエン又はジメチルホル
ムアミド、好ましくはベンゼン中、約25〜110℃、
好ましくは約80℃の温度範囲において(p−ニト
ロベンジロキシカルボニル)(ジヒドロキシ)メ
タンで処理することにより、式のアルコール
を得る。 対応するクロライドは、反応に不活性な有
機溶媒例えばジクロルメタン中、酸受容体として
役立つ立体障害されたアミン例えば2,6−ルチ
ジンの存在下に約−10〜75℃、好ましくは0℃に
おいて塩化チオニルで処理することによりアルコ
ールから製造される。 このクロライドを、反応に不活性な溶媒例
えばテトラヒドロフラン中、3級アミン例えば
2,6−ルチジンの存在下にトリアリールホスフ
イン例えばトリフエニルホスフインと約25℃の温
度で反応させることにより式の化合物を得、
これを芳香族溶媒例えばトルエン中で還流させて
環化し、式のペネムを製造する。 式M+R−S−(C=S)−S-のトリチオカーボ
ネート塩は、式R−SHの適当なメルカプタンか
ら或いは式RSC(O)CH3のチオアセテートをア
ルカリ金属アルコキシドで、続いて二硫化炭素で
処理することによつて製造される。 Yoshidaらの従来言及された方法を用いれば、
ペネムの炭素6における立体化学並びに炭素6に
結合したヒドロキシエチル基は式に示すもので
ある。スキームB又はCを用いる閉環の生成物に
対する主な立体化学は、ペネム環位5が炭素6の
水素に対してトランス及びアルフア配置にあるも
のである。別にこの立体化学は5R,6S;6−
(R)−1−ヒドロキシエチルとして記述すること
ができる。 式又はの化合物は酸性であり、塩基試剤で
塩を生成しよう。そのような塩は標準的な技術、
例えば酸性及び塩基性成分を、適当ならば水性、
非水性又は部分的に水性の媒体中で接触させるこ
とによつて製造できる。次いでこれを、過によ
り、非溶媒での沈殿、続く過により、溶媒の蒸
発により、或いは水溶液の場合には凍結乾燥によ
り回収される。塩の生成で適当に使用される塩基
試剤は有機及び無機の両方の種類に属し、アンモ
ニア、有機アミン、アルカリ金属水酸化物、炭酸
塩、炭酸水素塩、ヒドリド及びアルコキシド、並
びにアルカリ土類金属水酸化物、炭酸塩、ヒドリ
ド及びアルコキシドを含む。そのような塩基の代
表的な例は1級アミン例えばn−プロピルアミ
ン、n−ブチルアミン、アニリン、シクロヘキシ
ルアミン、ベンジルアミン及びオクチルアミン;
2級アミン例えばジエチルアミン、モルフオリ
ン、ピロリジン及びピペリジン;3級アミン例え
ばトリエチルアミン、N−エチルピペリジン、N
−メチルモルフオリン及び1,5−ジアゼビシク
ロ〔4.3.0〕ノン−5−エン;水酸化物例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモ
ニウム及び水酸化バリウム;アルコキシド例えば
ナトリウムエトキシド及びカリウムエトキシド;
ヒドリド例えばカルシウムハイドライド及びナト
リウムハイドライド;炭酸塩例えば炭酸カリウム
及び炭酸ナトリウム;炭酸水素塩例えば炭酸水素
ナトリウム及び炭酸水素カリウム;及び長鎖脂肪
酸のアルカリ金属塩例えば2−エチルヘキサン酸
ナトリウム、を含む。 式又はの化合物の好適な塩はナトリウム、
カリウム及びカルシウム塩である。 製薬学的に許容しうる塩は、得られる式又は
の化合物が無毒性で、治療薬として有用であ
り、そして無毒性の代謝分解生成物を与えるもの
である。 前述したように、式又はの化合物及びその
塩は抗バクテリヤ剤である。式又はの化合物
及びその塩の試験管内活性は、その最小禁止濃度
(minimum inhibitory concentration,MIC)を
種々の微生物に対してmcg/mlで測定することに
より示すことができる。用いる方法は、
International Collaborative Study on
Antibiotic Sensitivity Testing(Ericcson and
Sherris,Acta.Pathologica et Microbiologia
Scandinar,Supp.217、Section B:64〜68
(1971))によつて推奨されているものであり、脳
心臓注入物(brain heart infusion,BHI)寒天
及び接種増殖具を使用する。夜通し生長の試験管
を標準接種物として用いるために100倍に希釈す
る(薬0.002ml中20000〜10000の細胞を寒天表面
に置く;BHI寒天20ml/皿)。試験化合物の最初
の濃度を200mcg/mlとし、これを2倍に希釈し
たものを12用いる。37℃で18時間後にプレートを
読む場合、単一のコロニーは無視した。試験有機
体の感性(MIC)は、肉眼で判断される生長の
完全な禁止を生じうる化合物の最低濃度である。
式又はの化合物及びその製薬学的に許容しう
る塩は、人間を含めて哺乳動物のバクテリヤ感染
を制御するのに適当である。それらは人間対象物
において感性バクテリヤにより、例えば黄色ブド
ウ球菌の感性種により引き起こされる感染の制御
に有用である。 式又はの化合物或いはその製薬学的に許容
しうる塩を哺乳動物の対象物におけるバクテリヤ
感染を処置するために使用する場合、これは経口
的に或いは非経口的に、即ち筋肉内、皮下、腹腔
内又は静脈内に投与しうる。本化合物は単独で投
与してもよく、或いは標準的な製薬技術に従い、
製薬学的に許容しうる担体と一緒にしてもよい。
活性成分と担体の割合は、当然活性成分の化学的
性質、溶解性及び安定性、並びに意図する投薬量
に依存する。しかしながら、本発明の抗バクテリ
ヤ剤を含む製薬学的組成物の場合、製薬学的に許
容しうる担体とペネム化合物の比は、普通1:10
〜4:1の範囲にある。経口投与に対しては、本
発明の抗バクテリヤペネム化合物は錠剤、カプセ
ル剤、ロゼンジ剤、トローチ剤、粉末、シロツプ
剤、エリキサー剤、水性溶液剤及び懸濁液剤など
の形で使用される。錠剤の場合に使用できる担体
はラクトース、クエン酸ナトリウム及び燐酸の塩
である。種々の崩壊剤例えば殿粉及び潤滑剤例え
ばステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナト
リウム及びタルクも、普通には錠剤に使用され
る。カプセル剤形での経口投与の場合有用な希釈
剤はラクトース及び高分子量ポリエチレングリコ
ールである。経口投与に水性懸濁液が必要な場合
には、活性成分を乳化剤及び懸濁剤と一緒にす
る。所望により、ある種の甘味剤及び/又は風味
剤も添加できる。非経口投与に対しては、活性成
分の無菌溶液を普通調製し、溶液のPHを適当に調
節し、緩衝させる。静脈内用には、溶質の全濃度
を調節して、調製物を血液等張にする。 前述したように式又はの化合物は、人間対
象物における感性有機体に対する抗バクテリヤ剤
として有用である。医者は人間の対象物に対し、
究極的には適当な投薬量を決定するであろうし、
これは個々の患者の年令、体重及び応答、並びに
患者の感染の種類及び深刻度に従つて変化しうる
と考えられる。式又はの化合物は、普通約10
〜約200mg/体重Kg/日の範囲の投薬量で経口的
に、また約10〜約400mg/体重Kg/日の範囲の投
薬量で非経口的に使用される。しかしこれらの数
値は単なる例示であつて、いくつかの場合にはこ
れらの範囲外の投薬量を用いることも必要であ
る。 単に更なる例示のために、次の実施例及び製造
例を示す。赤外(IR)スペクトルは、臭化カリ
ウム錠剤(KBr錠剤)、ヌジヨール、或いはクロ
ロホルム(CHCl3)、塩化メチレン(CH2Cl2)又
はジメチルスルホキシド(DMSO)中溶液とし
て測定し、特性吸収帯をミクロン又は波数(cm-
1)で報告する。核磁気共鳴(NMR)スペクト
ルが、断らない限り重クロロホルム(CDCl3)、
重水(D2O)又は重ジメチルスルホキシド
(DMSO−d6)或いはこれらの混合物中の溶液に
対して60MHzで測定し、ピークの位置をテトラメ
チルシランから低磁場方向へのppmで示した。こ
のピークの形に対して次の略号を使用する:s、
単一線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;
m、多重線;b、ブローロ;c、複雑。略号
“ss”及び“sss”は特別なプロトンがジアステレ
オマーの存在のためにそれぞれ2つ又は3つの単
一線として表われることを示す。実施例及び製造
例を通して略号“PNB”はp−ニトロベンジル
基を表わす。 実施例 1 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオラニ
ル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナトリ
ウム 10%パラジウム担持珪藻土(350mg)の、テト
ラヒドロフラン75ml+蒸留水75ml中懸濁液を
0.02M水性炭酸水素ナトリウムでPH8.3に調節し
た。次いで(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロ
キシエチル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオ
ラニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−
ニトロベンジル350mgの、テトラヒドロフラン50
ml及び水50ml中溶液を添加し、得られた混合物を
水素55psi下に75分間水素化した;次いでこの反
応混合物に10%パラジウム担持珪藻土を更に350
mg添加し、この懸濁液のPHを、0.02M水性炭酸水
素ナトリウムを用いて7.0に調節した。この混合
物を55psi下に75分間水素化し、触媒を別し、
液を真空下に濃縮してテトラヒドロフランを除
去した。得られた水溶液のPHを7に調節し、溶液
を酢酸エチル100mlずつで2回抽出した。次いで
水性溶液を凍結乾燥して、表題の化合物224mgを
非晶質の固体(収率82.5%)を得た。 表題の化合物のKBr錠剤としての赤外スペク
トルは2,92、5.65及び6,3ミクロンに吸収を
示した。 実施例 2 式の対応する化合物を用いて実施例1の方
法に従い、式の対応するナトリウム塩を得た。
第1表は、式のR基を、生成物の、断らない限
りKBr錠剤としての赤外吸収と一緒に示す。
ム)環を導入した抗バクテリヤ剤種に関する。化
学的には、本発明の抗バクテリヤ剤は6−α−ヒ
ドロキシエチル−2−置換−2−ペネム−3−カ
ルボン酸化合物として同定される。 ある種の2−置換−2−ペネム−3−カルボン
酸化合物は以前に開示されているけれど、所望の
抗バクテリヤ治療性を有する新規な化合物が依然
必要とされている。 本発明は式 [式中、Rは2−(メチルスルホニル)エチル、
(メチルスルホニル)メチル、3−チエタニル、
1−オキソ−3−チエタニル、1,1−ジオキソ
−3−チエタニル、2−チオラニル、1−オキソ
−2−チオラニル、3−チオラニル、1−オキソ
−3−チオラニル、1,1−ジオキソ−3−チオ
ラニル、3−ヒドロキシ−4−チオラニル、1−
オキソ−3−ヒドロキシ−チオラニル、1,1−
ジオキソ−3−ヒドロキシ−4−チオラニル、2
−オキソ−1,3−ジチオラン−4−イルメチ
ル、3−チアニル、1−オキソ−3−チアニル、
1,1−ジオキソ−3−チアニル、4−チアニ
ル、1−オキソ−4−チアニル又は1,1−ジオ
キソ−4−チアニルであり、そして R1は水素又は生体内で加水分解されるエステル
を形成する基である] 特に好適な化合物は、Rが1−オキソ−3−チ
オラニル、1,1−ジオキソ−3−チオラニル、
1−オキソ−3−チエタニル、1−オキソ−3−
チアニル、1,1ジオキサ−4−チアニル、4−
チアニルであるものである。 式 〔式中、R及びR1の化合物に対して上述した
通りである〕 の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩も本発
明の範囲内に包含される。 好適な化合物は、Rが式の化合物に対して好
適なものとして記述した通りのものを含む。 特に好適なものは、Rがシス又はトランス−1
−オキソ−3−チオラニル、1,1−ジオキソ−
3−チオラニル、シス又はトランス−1−オキソ
−3−チエタニル、シス又はトランス−1−オキ
ソ−3−チアニル、1,1−ジオキソ−4−チア
ニル、4−チアニル、或いはシス又はトランス−
1−オキソ−4−チアニルである式のものを含
む。 更に式又はの化合物及び製薬学的に許容し
うる希釈剤又は担体を含んでなる製薬学的組成
物、及び式又はの化合物の抗バクテリヤ性有
効量を投与することを含んでなる哺乳動物のバク
テリヤ感染を処置する方法も本発明に包含され
る。 式及びの化合物は抗バクテリヤ剤として有
用であり、式 の2環式核の誘導体である。本明細書を通して、
式の核は「2−ペネム(penem)」と呼ばれ、
環原子は表示の通りの番号がつけられる。環炭素
6に結合する炭素原子は8の番号が与えられる。
また本明細書を通して、p−ニトロベンジル基に
対しては「PNB」という省略号を用いる。 式の化合物における橋頭原子5の水素及び炭
素6の残りの水素間の関係はシス又はトランスの
いずれであつてもよい。本発明はこれらの両異性
体並びにその混合物を包含する。トランス異性体
は一般に製薬学的な用途に有用であり、シス異性
体はトランス異性体に容易に転化できる。 一般に、炭素5は本明細書で用いられる
Prelog−IngoldのR,S−立体化学表示によると
絶対配置Rを有するであろう。即ち、例えばR1
が水素であり且つRが4−チアニルである化合物
は(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕2−(4−チアニル)チオ−3−カルボキシ
ル−2−ペネムと命名される。 理解できるように、新規な化合物の種々の光学
活性異性体が可能である。本発明はそのような光
学活性異性体並びにこれらの混合物を含む。 本発明は、3−カルボキシル基が生体内で加水
分解される無毒性の基でエステル化されているペ
ネムを含む。これらのエステルは哺乳動物の血液
又は組織で急速に分解されて対応するペネム−3
−カルボン酸を遊離する。そのような容易に加水
分解しうるエステル生成の残基の代表的な例は次
の通るである:炭素数3〜8のアルカノイロキシ
メチル、炭素数4〜9の1−(アルカノイロキシ)
エチル、炭素数5〜10の1−メチル−1−(アル
カノイロキシ)エチル、炭素数3〜6のアルコキ
シカルボニロキシメチル、炭素数4〜7の1−
(アルコキシカルボニロキシ)エチル、炭素数5
〜8の1−メチル−1−(アルコキシカルボニロ
キシ)エチル、炭素数3〜9のN−(アルコキシ
カルボニル)アミノメチル、炭素数4〜10の1−
(N−〔アルコキシカルボニル〕アミノ)エチル、
3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、γ−
ブチロラクトン−4−イル、炭素数4〜12のカル
ボキシアルキルカルボニロキシメチル、或いは
(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソラ
ン−4−イル)メチル。R1が生体内で加水分解
されるエステルを形成する基である式又はの
化合物を製造するために、式又は(R1は水
素)の酸を塩基と反応させて対応するアニオンを
生成する。摘当なカチオンはナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、テトラアルキルアンモニウムな
どを含む。このアニオンは又はの水溶液、例
えばテトラヒドロフラン、及び炭酸水素ナトリウ
ム又はテトラブチルアンモニウムヒドロキシドを
含有する水溶液を凍結乾燥することによつて調製
できる。 又はの得られるアニオンを、反応に不活性
な溶媒例えばアセトン又はジメチルホルムアミド
中約20〜約50℃、好ましくは25℃において、R1
の対称するクロライド又はブロマイドと反応させ
る。 R1が水素である式の化合物又はその塩はス
キームA−Cに従つて合成することができる。 スキームAに示すように、式の化合物は
Yoshidaら、Chem.Pharm.Bull.,29、2899〜
2909(1981)の方法に従い、式の公知のジブロ
ムペネムから製造できる。ジブロムペネム(V)
は反応に不活性な溶媒例えば、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル又はトルエン、好ましくは
テトラヒドロフラン中約−90〜−40℃、好ましく
は約−76℃の温度においても、t−ブチルマグネ
シウムクロライドとの交換反応を受ける。他の有
機金属試薬も使用できる。得られる反応混合物
を、その場で適当なアルデヒド、例えば1−ヒド
ロキシエチル誘導体に対してはアセトアルデヒド
で処理する。アルデヒドは、アセトアルデヒドの
場合約−80〜60℃、好ましくは約−76℃で添加さ
れる。 得られるブロムヒドロキシペネムVを水素化し
て6−ブロム置換基を除去する。適当な水素化触
媒はパラジウムのような貴金属触媒である。この
反応はプロトン性溶媒例えば1:1メタノール−
水又は1:1テトラヒドロフラン−水、好ましく
は1:1メタノール中において、約1〜4気圧の
圧力及び約0〜30℃、好ましくは25℃の温度で行
なわれる。 式の得られるアルコールは式 〔式中、R9はそれぞれの場合炭素数1〜6の
アルキルであり、 そしてQはクロル、ブロム又はヨードである〕 のトリアルキルハロシランで保護することができ
る。即ち極性の中性溶媒例えばN,N−ジメチル
ホルムアミド中アミンプロトン受容体の存在下、
約5〜40℃、好ましくは約25℃において、ジメチ
ル−t−ブチルクロルシランは式に示す如きト
リアルキルシリルのヒドロキシル保護基を与え
る。 の、酢酸中約90℃の温度下における酢酸水銀
での処理はオレフインを生成する。 所望のアゼチジノンを得るためには、オレフ
インを、反応に不活性な溶媒中約−80〜40、好
ましくは−76℃の温度においてオゾン化する。こ
の反応生成物をアルカノール例えばメタノールで
処理してアゼチジンを生成する。 スキームBに示すように、式の化合物を、
R10が炭素数1〜4のアルキル、好ましくはエチ
ルであり、またMがナトリウム又はカリウムであ
る式M+R10−S−C(S)−S−のトリチオカー
ボネートで処理して式の化合物を得る。この
からへの転化は有機溶媒又は水中、好ましくは
水及びジクロルメタンの混合物中約0〜35℃、好
ましくは約25℃の温度で行なわれる。 式の化合物は、各アルキルが炭素数1〜4を
有する3級アルキルアミン例えばエチル−ジ−イ
ソプロピルアミンの存在下にニトロベンジルクロ
ルオキザレートと縮合させ、式の化合物を得
る。この縮合反応は反応に不活性な溶媒、好まし
くはジクロメタン中約5〜25℃、好ましくは約10
℃の温度で行なわれる。 得られる式の化合物を、アルキルが炭素数
1〜4のトリアルキルホスフアイト、例えばトリ
エチルホスフアイトを用いて反応に不活性な溶媒
例えばトリクロルメタン中約40〜80℃、好ましく
は約60℃で環化することにより、式のパネム
を製造する。 化合物のチオール基を、反応に不活性な溶
媒、例えばジクロルメタン中約−10〜−30℃、好
ましくは−20℃の温度においてm−クロル過安息
香酸のような酸化剤で対応するスルホキシド
に酸化する。 次いでスルホキシドを、例えば極性の有機
溶媒例えばエタノール又はアセトニトリル中約35
〜−50℃、好ましくは約−35℃の温度において、
スルホキシドと反応するナトリウム又はカリ
ウム塩を用いることにより式R−Sのメルカプチ
ドで置換する。 式R−SHの出発メルカプタン又は式R−S−
C(O)CH3の出発チオアセテートはRの値の多
くに対して公知であり、公知でないものは技術的
に公知の類似の方法で製造することができる。総
説としては、J.L.Waradell著、“Preparation of
Thiols”(S.Patai編、The Chemistry of the
Thiol Group,John Wiley & Sons,
London,1974年、第4章)を参考のこと。更に
トリフエニルホスフイン及びジアルキルアゾジカ
ルボキシレートをアルコール及び適当なチオール
酸の存在下に用いることによるアルコールのチオ
ール及びチオールエステルへの転化に関しては、
Volante,Tetrahedron Letters,22、3119〜
3122(1981)を参考のこと。 R基がS(O)n基を含み且つnが1又は2で
ある場合、対応するスルフイド(nが0)のチオ
アセテートR−S−C(O)CH3を適当な等モル
量のm−クロル過安息香酸でスルホキシド(nが
1)に、或いはチオアセテートの硫黄の酸化なし
に更なるm−クロル過安息香酸でスルホン(nが
2)に酸化することができる。 またスルホキシドを、PH約7に緩衝された水性
溶媒例えば水性アセトン中約20〜25℃、好ましく
は約25℃において過マンガン酸カリウムでスルホ
ンに酸化してもよい。この方法は、ヒドロキシル
基を含むR基の場合に特に好適である。 更に二重結合を含む環式スルホンはProchazka
ら、Collection Czech.Chem.Comm.,31、3744
(1966)の方法によつて容易に異性化できる。 式の化合物の場合、トリアルキルシリル基
は、好ましくは酸保護基(PNB)を除去するた
めの水素化分解の前に除去されて式の化合物
を与える。トリアルキルシリル基はエーテル性溶
媒、例えばテトラヒドロフラン中約15〜40℃、好
ましくは約25℃の温度においてテトラアルキルア
ンモニウムフルオリドで除去できる。 式の化合物の式の化合物への転化は通常
の水素化分解反応を用いて達成され、こるはこの
種の転化に通常の方法で行なわれる。即ち式
の化合物の溶液を、水素或いは窒素又はアルゴン
のような不活性な希釈剤と混合した水素の雰囲気
中、触媒量の貴金属水素化分解触媒、例えばパラ
ジウム担持炭酸カルシウム又はパラジウム担持セ
ライト(珪藻土)触媒の存在下に攪拌又は振とう
する。この水素化分解に通常の溶媒は低級アルカ
ノール例えばメタノール;エーテル例えばテトラ
ヒドロフラン及びジオキサン;低分子量エステル
例えば酢酸エチル及び酢酸ブチル;水及びこれら
の溶媒の混合物である。しかしながら、出発物質
が溶解する条件を選ぶことは普通である。水素化
分解は普通室温において及び約0.5〜約5Kg/cm2
の圧力において行なわれる。触媒は普通出発物質
の基づいて約10重量%から出発物質に等しい重量
までの量で存在し、それよりも多量で使用しても
よい。反応は通常約1時間起こり、次いで式の
化合物を単に過によつて回収し、次いで溶媒を
真空下に除去する。パラジウム担持炭酸カルシウ
ムを触媒として用いる場合には生成物はしばしば
カルシウム塩として分離され、またパラジウム担
持セライトを用いる場合には生成物はナトリウム
塩としてしばしば分離される。 式又はの化合物はβ−ラクタム化合物に対
する常法で精製することができる。例えば式又
はの化合物はカラムクロマトグラフイ−、セフ
アデツクスでのゲル過又は再結晶によつて精製
できる。 別の合成法がスキームCに示されている。この
場合には、を製造するために前述した方法を用
いることにより、式のアゼチジンを、Mがナト
リウム又はカリウムのような金属である式M+R
−S−C(S)−S″のトリチオカーボネートと反
応させる。 得られるトリチオカーボネートaを、中性
溶媒例えばベンゼン、トルエン又はジメチルホル
ムアミド、好ましくはベンゼン中、約25〜110℃、
好ましくは約80℃の温度範囲において(p−ニト
ロベンジロキシカルボニル)(ジヒドロキシ)メ
タンで処理することにより、式のアルコール
を得る。 対応するクロライドは、反応に不活性な有
機溶媒例えばジクロルメタン中、酸受容体として
役立つ立体障害されたアミン例えば2,6−ルチ
ジンの存在下に約−10〜75℃、好ましくは0℃に
おいて塩化チオニルで処理することによりアルコ
ールから製造される。 このクロライドを、反応に不活性な溶媒例
えばテトラヒドロフラン中、3級アミン例えば
2,6−ルチジンの存在下にトリアリールホスフ
イン例えばトリフエニルホスフインと約25℃の温
度で反応させることにより式の化合物を得、
これを芳香族溶媒例えばトルエン中で還流させて
環化し、式のペネムを製造する。 式M+R−S−(C=S)−S-のトリチオカーボ
ネート塩は、式R−SHの適当なメルカプタンか
ら或いは式RSC(O)CH3のチオアセテートをア
ルカリ金属アルコキシドで、続いて二硫化炭素で
処理することによつて製造される。 Yoshidaらの従来言及された方法を用いれば、
ペネムの炭素6における立体化学並びに炭素6に
結合したヒドロキシエチル基は式に示すもので
ある。スキームB又はCを用いる閉環の生成物に
対する主な立体化学は、ペネム環位5が炭素6の
水素に対してトランス及びアルフア配置にあるも
のである。別にこの立体化学は5R,6S;6−
(R)−1−ヒドロキシエチルとして記述すること
ができる。 式又はの化合物は酸性であり、塩基試剤で
塩を生成しよう。そのような塩は標準的な技術、
例えば酸性及び塩基性成分を、適当ならば水性、
非水性又は部分的に水性の媒体中で接触させるこ
とによつて製造できる。次いでこれを、過によ
り、非溶媒での沈殿、続く過により、溶媒の蒸
発により、或いは水溶液の場合には凍結乾燥によ
り回収される。塩の生成で適当に使用される塩基
試剤は有機及び無機の両方の種類に属し、アンモ
ニア、有機アミン、アルカリ金属水酸化物、炭酸
塩、炭酸水素塩、ヒドリド及びアルコキシド、並
びにアルカリ土類金属水酸化物、炭酸塩、ヒドリ
ド及びアルコキシドを含む。そのような塩基の代
表的な例は1級アミン例えばn−プロピルアミ
ン、n−ブチルアミン、アニリン、シクロヘキシ
ルアミン、ベンジルアミン及びオクチルアミン;
2級アミン例えばジエチルアミン、モルフオリ
ン、ピロリジン及びピペリジン;3級アミン例え
ばトリエチルアミン、N−エチルピペリジン、N
−メチルモルフオリン及び1,5−ジアゼビシク
ロ〔4.3.0〕ノン−5−エン;水酸化物例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモ
ニウム及び水酸化バリウム;アルコキシド例えば
ナトリウムエトキシド及びカリウムエトキシド;
ヒドリド例えばカルシウムハイドライド及びナト
リウムハイドライド;炭酸塩例えば炭酸カリウム
及び炭酸ナトリウム;炭酸水素塩例えば炭酸水素
ナトリウム及び炭酸水素カリウム;及び長鎖脂肪
酸のアルカリ金属塩例えば2−エチルヘキサン酸
ナトリウム、を含む。 式又はの化合物の好適な塩はナトリウム、
カリウム及びカルシウム塩である。 製薬学的に許容しうる塩は、得られる式又は
の化合物が無毒性で、治療薬として有用であ
り、そして無毒性の代謝分解生成物を与えるもの
である。 前述したように、式又はの化合物及びその
塩は抗バクテリヤ剤である。式又はの化合物
及びその塩の試験管内活性は、その最小禁止濃度
(minimum inhibitory concentration,MIC)を
種々の微生物に対してmcg/mlで測定することに
より示すことができる。用いる方法は、
International Collaborative Study on
Antibiotic Sensitivity Testing(Ericcson and
Sherris,Acta.Pathologica et Microbiologia
Scandinar,Supp.217、Section B:64〜68
(1971))によつて推奨されているものであり、脳
心臓注入物(brain heart infusion,BHI)寒天
及び接種増殖具を使用する。夜通し生長の試験管
を標準接種物として用いるために100倍に希釈す
る(薬0.002ml中20000〜10000の細胞を寒天表面
に置く;BHI寒天20ml/皿)。試験化合物の最初
の濃度を200mcg/mlとし、これを2倍に希釈し
たものを12用いる。37℃で18時間後にプレートを
読む場合、単一のコロニーは無視した。試験有機
体の感性(MIC)は、肉眼で判断される生長の
完全な禁止を生じうる化合物の最低濃度である。
式又はの化合物及びその製薬学的に許容しう
る塩は、人間を含めて哺乳動物のバクテリヤ感染
を制御するのに適当である。それらは人間対象物
において感性バクテリヤにより、例えば黄色ブド
ウ球菌の感性種により引き起こされる感染の制御
に有用である。 式又はの化合物或いはその製薬学的に許容
しうる塩を哺乳動物の対象物におけるバクテリヤ
感染を処置するために使用する場合、これは経口
的に或いは非経口的に、即ち筋肉内、皮下、腹腔
内又は静脈内に投与しうる。本化合物は単独で投
与してもよく、或いは標準的な製薬技術に従い、
製薬学的に許容しうる担体と一緒にしてもよい。
活性成分と担体の割合は、当然活性成分の化学的
性質、溶解性及び安定性、並びに意図する投薬量
に依存する。しかしながら、本発明の抗バクテリ
ヤ剤を含む製薬学的組成物の場合、製薬学的に許
容しうる担体とペネム化合物の比は、普通1:10
〜4:1の範囲にある。経口投与に対しては、本
発明の抗バクテリヤペネム化合物は錠剤、カプセ
ル剤、ロゼンジ剤、トローチ剤、粉末、シロツプ
剤、エリキサー剤、水性溶液剤及び懸濁液剤など
の形で使用される。錠剤の場合に使用できる担体
はラクトース、クエン酸ナトリウム及び燐酸の塩
である。種々の崩壊剤例えば殿粉及び潤滑剤例え
ばステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナト
リウム及びタルクも、普通には錠剤に使用され
る。カプセル剤形での経口投与の場合有用な希釈
剤はラクトース及び高分子量ポリエチレングリコ
ールである。経口投与に水性懸濁液が必要な場合
には、活性成分を乳化剤及び懸濁剤と一緒にす
る。所望により、ある種の甘味剤及び/又は風味
剤も添加できる。非経口投与に対しては、活性成
分の無菌溶液を普通調製し、溶液のPHを適当に調
節し、緩衝させる。静脈内用には、溶質の全濃度
を調節して、調製物を血液等張にする。 前述したように式又はの化合物は、人間対
象物における感性有機体に対する抗バクテリヤ剤
として有用である。医者は人間の対象物に対し、
究極的には適当な投薬量を決定するであろうし、
これは個々の患者の年令、体重及び応答、並びに
患者の感染の種類及び深刻度に従つて変化しうる
と考えられる。式又はの化合物は、普通約10
〜約200mg/体重Kg/日の範囲の投薬量で経口的
に、また約10〜約400mg/体重Kg/日の範囲の投
薬量で非経口的に使用される。しかしこれらの数
値は単なる例示であつて、いくつかの場合にはこ
れらの範囲外の投薬量を用いることも必要であ
る。 単に更なる例示のために、次の実施例及び製造
例を示す。赤外(IR)スペクトルは、臭化カリ
ウム錠剤(KBr錠剤)、ヌジヨール、或いはクロ
ロホルム(CHCl3)、塩化メチレン(CH2Cl2)又
はジメチルスルホキシド(DMSO)中溶液とし
て測定し、特性吸収帯をミクロン又は波数(cm-
1)で報告する。核磁気共鳴(NMR)スペクト
ルが、断らない限り重クロロホルム(CDCl3)、
重水(D2O)又は重ジメチルスルホキシド
(DMSO−d6)或いはこれらの混合物中の溶液に
対して60MHzで測定し、ピークの位置をテトラメ
チルシランから低磁場方向へのppmで示した。こ
のピークの形に対して次の略号を使用する:s、
単一線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;
m、多重線;b、ブローロ;c、複雑。略号
“ss”及び“sss”は特別なプロトンがジアステレ
オマーの存在のためにそれぞれ2つ又は3つの単
一線として表われることを示す。実施例及び製造
例を通して略号“PNB”はp−ニトロベンジル
基を表わす。 実施例 1 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオラニ
ル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナトリ
ウム 10%パラジウム担持珪藻土(350mg)の、テト
ラヒドロフラン75ml+蒸留水75ml中懸濁液を
0.02M水性炭酸水素ナトリウムでPH8.3に調節し
た。次いで(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロ
キシエチル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオ
ラニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−
ニトロベンジル350mgの、テトラヒドロフラン50
ml及び水50ml中溶液を添加し、得られた混合物を
水素55psi下に75分間水素化した;次いでこの反
応混合物に10%パラジウム担持珪藻土を更に350
mg添加し、この懸濁液のPHを、0.02M水性炭酸水
素ナトリウムを用いて7.0に調節した。この混合
物を55psi下に75分間水素化し、触媒を別し、
液を真空下に濃縮してテトラヒドロフランを除
去した。得られた水溶液のPHを7に調節し、溶液
を酢酸エチル100mlずつで2回抽出した。次いで
水性溶液を凍結乾燥して、表題の化合物224mgを
非晶質の固体(収率82.5%)を得た。 表題の化合物のKBr錠剤としての赤外スペク
トルは2,92、5.65及び6,3ミクロンに吸収を
示した。 実施例 2 式の対応する化合物を用いて実施例1の方
法に従い、式の対応するナトリウム塩を得た。
第1表は、式のR基を、生成物の、断らない限
りKBr錠剤としての赤外吸収と一緒に示す。
【表】
実施例 3
(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(シス−1−オキソ−4−チアニル)
−チオ−3−カルボキシル−2−ペネム パラジウム担持セライト(10%、3.00g)を、
テトラヒドロフラン(130ml)及び水(120ml)の
溶液中において60psi下に10分間予じめ水素化し
た。PHを1N塩酸で7.5に調節し、次いで(5R,
6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−
(シス−1−オキソ−4−チアニル)チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル6.20
g(12.4ミリモル)を添加し、スラリーを0.5時
間水素化した。2回の触媒(3.00g)の添加に対
してPHを7.0に調節し、反応混合物を0.75時間水
素化した。最後の触媒を添加し、PHを7.3に調節
し、反応混合物を1.5時間水素化した。この反応
混合物をセライト床を通して過し、更なるテト
ラヒドロフラン−水(1:1)で洗浄した。この
テトラヒドロフランを真空下に除去した。不溶物
をセライトを通して別し、液のPHを7.0に調
節した。液の水性部分を酢酸エチルで2回洗浄
し、濃縮して残存酢酸エチルを除去し、氷浴で冷
却し、PHを6N塩酸で2.3に調節した。30分後、沈
殿した固体を過によつて集めた。この沈殿を真
空下に恒量になるまで乾燥し、表題の化合物3.64
g(収率81%)を、融点149〜151℃、〔α〕D
(DMSO):153°のカラシ黄色の固体として得た。 表題の化合物の、重水素化ジメチルスルホキシ
ド溶液のnmrスペクトル(250MHz)は次の位置
(ppm)にピークを示した。 1.16(d,J=6.2Hz、3H)、1.95−2.3(m,
4H)、2.7−3.0(m,4H)、3.3−3.4(m,1H)、
3.79(dd,J=6.1、1.4Hz、1H)、3.98(m,1H)、
5.20(bs,1H)及び5.71(d,J=1.4Hz、1H)。
表題の化合物の、KBr錠剤としての赤外スペク
トルは2950(b)、2923、1782、1678、1508、
1400、1294、1216、1197、1131、949及び935cm-1
に吸収を示した。表題の化合物のジメチルスルホ
キシド溶液の紫外スペクトルは次の吸収極大(括
弧内は吸光係数)を示した:267(4840)及び337
(6720)nm。 実施例 4 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(シス−1−オキソ−4−チアニル)
チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナトリウム 実施例3の表題の化合物(5.09g、14.0ミリモ
ル)を水75mlに懸濁させ、氷浴で冷却した。この
反応混合物のPHを、1,00N水性水酸化ナトリウ
ム(13.0ml、理論量の93%)を添加して7.00に調
節した。均一な溶液を夜通し凍結乾燥し、表題の
化合物5.00g(収率93%)をトビ色の固体として
得た。〔α〕D(H2O):111.4°。 表題の化合物のD2O溶液のnmrスペクトル
(250MHz)は次の位置にピークを示した:1.29
(d,J=6.4Hz、3H)、2.1−2.4(m,4H)、2.8−
3.0(m,2H)、3.1−3.25(m,2H)、3.42(m,
1H)、3.91(dd,J=5.9、1.0Hz)、1H)、4.24
(qd,J=6.4、5.9、1H)及び5.67(d,J=1.0
Hz、1H)ppm。表題の化合物のKBr錠剤として
の赤外スペクトルは3403、2964、2917、1765、
1589、1514、1372、1290、1126、1041、1012、
988及び936cm-1に吸収を示した。表題の化合物の
水溶液の紫外スペクトルは次の吸収最大(括弧内
は吸光係数)を示した:259(5530)及び322
(7260)nm。 実施例 5 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(4−チアニル)−チオ−2−ペネム
−3−カルボン酸カルシウム 1:1テトラヒドロフラン−水中において5%
パラジウム担持炭酸カルシウムを触媒として用い
且つ(5R,6S)−6−〔ヒドロキシエチル〕−2−
(4−チアニル)チオ−2−ペネム−3−カルボ
ン酸を出発物質として用いることにより実施例1
の水素化法を繰返して表題の化合物を100%の収
率で得た。 表題の化合物の、重水溶液としてのNMRスペ
クトル(2500MHz)は次の位置にピークを示し
た:1,29(3H、d,J=6.4Hz)、1.7−1.9(2H、
m),2.3−2.5(2H、m)、2.7−2.8(4H、m)、
3.30(1H、tt),3.90(1H、dd、J=6.0、1.3Hz)、
4.24(1H、m)、及び5.65(1H、d、J=1.3Hz)
ppm。 表題の化合物のKBr錠剤としての赤外スペク
トルは3409、1770、1585及び1385cm-1に吸収を示
した。 実施例 6 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−4−チアニル)チ
オ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベン
ジルを出発物質として用いて実施例5の方法に従
うことにより、(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒド
ロキシエチル〕−2−(1,1−ジオキソ−4−チ
アニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸カル
シウムを93%の収率で得た。 生成物の重水溶液としてのNMRスペクトルは
次の位置にピークを示した:1.29(3H、d)、2.15
−2.4(2H、m)、2.4−2.65(2H、m)、3.2−3.45
(4H、m)、3.61(1H、m)、3.95(1H、dd)、4.26
(1H、m)、及び5.68(1H、d)ppm。 生成物のKBr錠剤としての赤外スペクトルは
3421、1767、1588、1382、1286及び1112cm-1に吸
収を示した。 同様に、(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキ
シエチル〕−2−(トランス−1−オキソ−4−チ
アニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−
ニトロベンジルを出発物質として実施例5の方法
に従い、(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシ
エチル〕−2−(トランス−1−オキソ−4−チア
ニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸カルシ
ウムを81%の収率で得た。この生成物のKBr錠
剤の赤外スペクトルは1769、1592、1511、1383、
1294、1131及び1021cm-1に吸収を示した。 生成物の重水溶液のNMRスペクトル(250M
Hz)は次の位置にピークを示した:1.29(3H、
d、J=6.3Hz);1.85−2.1(2H、m);2.45−2.65
(2H、m);2.85−3.0(2H、m);3.15−3.4(2H、
m);3.63(1H、m);3.93(1H、dd、J=6.1
Hz);4.26(1H、qd、J=6.3、6Hz;及び5.68
(1H、d、J=1Hz)ppm。 実施例 7 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−〔(シス)−1−オキソ−3−チオラニ
ル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナトリ
ウム テトラヒドロフラン100ml及び水25ml中(5R,
6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチル−2−
〔(シス)−1−オキソ−3−チオラニル〕チオ−
2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル
6.0gの溶液に、水100ml中10%パラジウム担持珪
藻土3.0gの懸濁液を添加し、次いでPH7.4に調節
し、テトラヒドロフラン25mlを添加した。得られ
た混合物を水素60psi下に10分間水素化し、更に
触媒3.0gを添加し、混合物のPHを希水性炭酸水
素ナトリウム溶液で7.3に調節した。この混合物
を60psiで25分間水素化し、次いで更に4.0gの触
媒を添加し、懸濁液のPHを希水性炭酸水素ナトリ
ウム溶液で7.4に調節した。混合物を60psiで45分
間水素化し、次いでPHを水性炭酸水素ナトリウム
溶液で6.9に調節し、触媒を過によつて除去し
た。液を真空下に濃縮してテトラヒドロフラン
を除去し、水溶液をジエチルエーテル200ml、酢
酸エチル200ml及びジエチルエーテル200mlで洗浄
した。この溶液を過し、液のPHを7.2に調節
した。この溶液を凍結乾燥して、表題の生成物
4.3g(収率93%)を非晶質の固体として得た。 表題の化合物の重水溶液のNMRスペクトル
(250MHz)は次の位置にピークを有した:1.32
(d、3H);2.53(c、1H);2.74−3.12(c、
3H);3.26(c、1H);3.83−4.09(c、3H);4.27
(m、1H);及び5.74(2d、1H)ppm。 表題の化合物のKBr錠剤の赤外スペクトルは
2.93、5.66及び6.3ミクロンに吸収を示した。 実施例 8 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル−2−〔(トランス)−1−オキソ−3−チオ
ラニル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナ
トリウム (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル−2−〔(トランス)−1−オキソ−3−チオラ
ニル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニ
トロベンジルを出発物質として用い且つ実施例7
の方法に従い、表題の化合物を80%の収率で得
た。 表題の化合物の重水溶液のNMRスペクトル
(250MHz)は次の位置にピークを有した:1.32
(d、3H);2.27(m、1H);2.78−3.18(c、
2H);3.47(c、2H);3.66(m、1H);3.97(m、
1H);4.22−4.43(c、2H);及び5.74(d、1H)
ppm。 表題の化合物のKBr錠剤の赤外スペクトルは
2.92、5.65及び6.26ミクロンに吸収を示した。 実施例 9 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(2−オキソ−1,3−ジチオラン−
4−イルメチル)チオ−2−ペネム−3−カル
ボン酸ナトリウム 水10ml中10%パラジウム担持セライト珪藻土触
媒110mgの懸濁液をPH7に調節した。次いでテト
ラヒドロフラン10ml中(5R,6S)−6−〔(R)−
1−ヒドロキシエチル〕−2−(2−オキソ−1,
3−ジチオラン−4−イルメチル)チオ−2−ペ
ネム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル107mg
の溶液を添加し、得られた反応混合物を室温及び
50psiで1時間水素化した。1時間間隔で触媒を
更に2回添加した。次いで触媒を別し、液を
蒸発させてテトラヒドロフランを除去した。残つ
た水溶液を酢酸エチルで及びエチルエーテルで洗
浄し、次いで過した。この液を凍結乾燥して
表題の化合物(60mg)を淡黄色の粉末として得
た。 IR(KBr):1600、1640、及び1778cm-1。 NMR(D2O;250MHz):1.29(3H,d,J=
6);3.25−3.63(2H,m);3.72−4.12(2H,
m);4.24(1H,m);及び5.66(1H,S)ppm。 (いくつかのピークは溶媒で妨害された)。 実施例 10 (5R,6S)−6−(〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオラニ
ル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナトリ
ウムのジアステレオマーの製造と分離 製造例Fの方法を繰返して(5R,6S)−6−
〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオラニル)
チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベ
ンジルを50.8%の収率で得た。生成物の2つのジ
アステレオマーを、1:1酢酸エチル/ヘキサン
で流出させることにより、シリカゲルのカラムク
ロマトグラフイーによつて分離した。 極性の小さい方のジアステレオマーは、46.5%
の収率で得られ、160.5〜162℃の融点を有した。
このKBr錠剤としての赤外スペクトルは5.62、
5.97、6.56及び6.74ミクロンに吸収を有し、また
その重クロロホルム溶液としてのNMRスペクト
ルは次の位置にピークを有した。0.03(s,
3H);0.07(s,3H);0.81(s,9H);1.25(d,
3H);2.28(m,1H);2.76(m,1H);3.12(c,
2H);3.34(m,1H);3.58(m,1H);3.79(m,
1H);3.98(m,1H);4.28(m,1H);5.32(q,
2H);5.71(d,1H);7.6(d,2H);及び8.21
(d,2H)ppm。 極性の大きい方の異性体は40.3%の収率で得ら
れ、181.5〜182℃の融点を有した。このKBr錠剤
としての赤外スペクトルは5.62、5.9、6,6及
び6.67ミクロンに吸収を有し、また重クロロホル
ム溶液としてのNMRスペクトル(250MHz)は
次の位置にピークを有した:0.02(s,3H);0.05
(s,3H);0.82(s,9H);1.24(d,3H)、2.24
(m,1H);2.71(m,1H);3.14(c,2H);3.33
(m,1H);3.37(m,1H);3.78(m,1H);3.97
(m,1H);4.28(m,1H);5.32(q,2H);5.72
(d,1H);7.61(d,2H);及び8.21(d,2H)
ppm。 極性の小さい方のシリルエーテルのジアステレ
オマーからの(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒド
ロキシエチル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チ
オラニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p
−ニトロベンジルのジアステレオマー 極性の小さい方のシリルエーテルを製造例Aに
従つて反応させて、対応する1−ヒドロキシエチ
ル化合物を得た:融点172〜173℃、収率80%、こ
の生成物のKBr錠剤の赤外スペクトルは5.63、
5.94、6.6及び6.68ミクロンに吸収を示した。また
この生成物の重クロロホルム/重ジメチルスルホ
キシドのNMRスペクトル(250MHz)は次の位
置にピークを有した:1.32(d,3H);2.3(m,
1H);2.76(m,1H);3.15(c,2H)3.34(m,
1H);3.59(m,1H);3.78(m,1H);4.09(c,
2H)、5.1(d,1H);5.36(q,2H);5.77(d,
1H);7.65(d,2H);及び8.22(d,2H)ppm。 極性の大きい方のシリルエーテルのジアステレ
オマーからの(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒド
ロキシエチル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チ
オラニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p
−ニトロベンジルのジアステレオマー 極性の大きい方のシリルエーテルを製造例Aに
従つて反応させて、対応する1−ヒドロキシエチ
ル化合物を得た:融点175〜176℃、収率76%、こ
の生成物のKBr錠剤の赤外スペクトルは2.86、
5.6、5.93、6.59及び6.68ミクロンに吸収を示し
た。またこの生成物の重クロロホルム/重ジメチ
ルスルホキシドのNMRスペクトル(250MHz)
は次の位置にピークを有した:1.34(d,3H);
2.25(m,1H);2.69(m,1H);3.16(c,2H);
3.35(m,1H);3.71(m,1H);3.78(m,1H);
4.03(m,1H);4.16(m,1H);4.88(d,1H);
5.35(q,2H);5.78(d,1H);7.64(d,2H);
及び8.23(d,2H)ppm。 極性の小さい方のシリルエーテルのジアステレ
オマーに由来する表題の化合物のジアステレオマ
ー 極性の小さい方のシリルエーテルジアステレオ
マーから得られるp−ニトロベンジル1−ヒドロ
キシエチルのジアステレオマーを実施例1に従つ
て反応させて表題の化合物のジアステレオマーを
96%の収率で得た。この生成物のKBr錠剤の赤
外スペクトルは2.93、5.65及び6.29ミクロンに吸
収を示した。またこの生成物の重水溶液のNMR
スペクトル(250MHz)は次の位置にピークを有
した:1.39(d,3H);2.45(m,1H);2.86(m,
1H);3.38(c,2H);3.56(m,1H);3.82(m,
1H);4.06(m,1H);4.25(m,1H);4.36(m,
1H);及び5.82(d,1H)ppm。極性の大きい方
のシリルエーテルのジアステレオマーに由来する
表題の化合物のジアステレオマー 極性の大きい方のシリルエーテルジアステレオマ
ーから得られるp−ニトロベンジル1−ヒドロキ
シエチルのジアステレオマーを実施例1に従つて
反応させて表題の化合物のジアステレオマーを
95.5%の収率で得た。この生成物のKBr錠剤の赤
外スペクトルは2.94、5.66及び6.27ミクロンに吸
収を示した。またこの生成物の重水溶液のNMR
スペクトル(250MHz)は次の位置にピークを有
した:1.35(d,3H);2.3(m,1H);2.76(m,
1H);3.44(c,3H);3.88(m,1H);3.99(m,
1H);4.19(m,1H);4.32(m,1H);及び5.76
(d,1H)ppm。 実施例 11 (5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシロキシエチル〕−2−〔(シス)−3−ヒド
ロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−ペネム−
3−カルボン酸p−ニトロベンジルのジアステ
レオマーの製造、分離及び変換 窒素下に−30℃まで冷却した無水エタノール10
ml中シス−4−ヒドロキシチオラニル−3−チオ
ール0.272g(0.002モル)の溶液に、エタノール
中ナトリウムエトキシドの1M溶液(0.002モル)
2mlを添加した。−30℃で30分間攪拌した後、溶
液を−60℃まで冷却し、次いで−60℃に冷却して
おいたテトラヒドロフラン30ml中(5R,6S)−6
−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシロキシエチ
ル〕−2−エチルスルフイニル−2−ペネム−3
−カルボン酸p−ニトロベンジル1.08g(0.002
モル)の溶液を添加した。−60℃で15分後、テト
ラヒドロフラン3ml中酢酸0.5mlの溶液を添加し、
得られた溶液を25℃まで暖め、真空下に濃縮し
た。この残渣を酢酸エチル(100ml)に溶解し、
得られた溶液を水20ml、飽和水性炭酸水素ナトリ
ウム溶液20ml、水20ml、飽和水性塩化ナトリウム
溶液20mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、乾固するまで濃縮した。残渣を2回シリカゲ
ル(それぞれ250g及び400g)のカラムにかけ、
60:40ヘキサン−酢酸エチルで流出させることに
より、極性の小さい方のジアステレオマー(ジア
ステレオマーA)0.4g、極性の大きい方のジア
ステレオマー(ジアステレオマーB)0.56g及び
ジアステレオマーの混合物0.12gを得た(全収率
90.7%)。 ジアステレオマー A IR(KBr錠剤):2.86、5.64、6.0、6.55及び6.75
ミクロン。 NMR(CDCl3、250MHz):0.04(s,3H);0.07
(s,3H);0.83(s,9H);1.25(d,3H);2.47
(d,1H);3.0(m,2H);3.15(m,2H);3.68
(m,1H);3.78(dd,1H);4.28(m,1H);4.65
(m,1H);5.34(q,2H);5.67(d,1H);7.64
(d,2H);及び8.22(d,2H)ppm。 ジアステレオマー B IR(KBr錠剤):2.86、5.59、5.94、6.59及び6.68
ミクロン。 NMR(CDCl3,250MHz):0.04(s,3H);0.07
(s,3H);0.83(s,9H);1.25(d,3H);2.35
(d,1H);3.02(m,2H);3.2(m,2H);3.67
(m,1H);3.75(dd,1H);4.28(m,1H);4.59
(m,1H);5.34(q,2H);5.67(d,1H);7.62
(d,2H);及び8.21(d,2H);ppm。 ジアステレオマーAに由来する(5R,6S)−6
−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−〔(シス)
−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸P−ニトロベンジル ジアステレオマーAを出発物質として用い且つ
製造例Aの方法に従うことにより、融点187〜189
℃(分解)の表題のジオール化合物を63.4%の収
率で得た。 IR(KBr錠剤);2.83、2.90、5.61、5.96、6.58及
び6.71ミクロン。 NMR(DMSO−d6,250MHz):1.28(d,
3H);2.74(dd,1H);2.96(dd,1H);3.13(m,
2H);3.63(m,1H);3.89(dd,1H);4.02(m,
1H);4.54(m,1H);5.24(d,1H);5.36(q,
2H);5.74(d,1H);5.81(d,1H);7.69(d,
2H);及び8.24(d,2H)ppm。 ジアステレオマーBに由来する(5R,6S)−6
−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−〔(シス)
−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル ジアステレオマーBを出発物質として用い且つ
製造例Aの方法に従うことにより、融点206〜207
℃(分解)の表題のジオール化合物を77.3%の収
率で得た。 IR(KBr錠剤2.86、2.91、5.63、5.98、6.57及び
6.77ミクロン。 NMR(DMSO−d6,250MHz);1.17(d,
3H);2.73(dd,1H);2.93 (dd,1H);3.1(dd,1H);3.29(m,1H);3.64
(m,1H);3.86(dd,1H);4.02(m,1H);4.5
(m,1H);5.24(d,1H);5.37(q,2H);5.77,
(d,1H);5.79(d,1H);7.69(d,2H);及び
8.24(d,2H)ppm。 ジアステレオマーAに由来する(5R,6S)−6−
〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−〔(シス)−
3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−ペ
ネム−3−カルボン酸ナトリウム ジアステレオマーAに由来する(5R,6S)−6
−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−〔(シス)
−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジルを出
発物質として実施例1の方法に従い、対応する式
のナトリウム塩を90%の収率で得た。 IR(KBr錠剤):293、5.65及び6.31ミクロン。 NMR(DO,250MHz):1.32(d,3H);2.92
(m,2H);3.22(m,2H);3.78(m,1H);3.95
(dd,1H);4.27(m,1H);4.71(m,1H);及び
5.7(d,1H)ppm。ジアステレオマーBに由来
する(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエ
チル〕−2−〔(シス)−3−ヒドロキシ−4−チオ
ラニル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナト
リウム ジアステレオマーBに由来する(5R,6S)−6
−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−〔(シス)
−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジルを出
発物質として実施例1の方法に従い、対応する式
のナトリウム塩を87%の収率で得た。 IR(KBr);2.93、5.65、及び6.29ミクロン。 NMR(D2O,250MHz):1.32(d,3H):2.94
(m,2H):3.2(dd,1H):3.34(dd,1H):3.78
(m,1H):3.94(dd,1H):4.27(m,1H):4.66
(m,1H):及び5.71(d,1H)ppm。(5R,6S)
−6−〔(R)−1−t−プチルジメチルシリロキ
シメチル〕−2−(1−オキソ−3−ヒドロキシ−
4−チオラニル)チオ−2−ペネム−3−カルボ
ン酸p−ニトロペンジルの製造及び分離 窒素下で−25℃に冷却した塩化メチレン40ml中
ジアステレオマーB0.46g(0.77モル)の溶液に、
塩化メチレン20ml中m−クロル過安息香酸(85%
活性)0.142(0.77ミリモル)を15分間に亘つて
滴々に添加した。添加の完了後、溶液を−25℃で
10分間攪拌し、次いで塩化メチレン40ml及び水20
mlを添加し、いずれか過剰の過酸を亜硫酸水素ナ
トリウムで分解し、混合物のPHを飽和水性炭酸水
素ナトリウム溶液で7.5に調節した。この塩化メ
チレン層を分離し、水30ml及び飽和水性塩化ナト
リウム溶液30mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、真空下に濃縮した。残渣をシリカゲル
(250g)のクロマトグラフイーにかけ、92.5:
7.5酢酸エチル−メタノールで流出させ、極性の
小さい方のスルホキシド(異性体E)0.136g
(収率28.8%)及び極性の大きい方のスルホキシ
ド(異性体F)0.210g(44.5%)を得た。 同時にジアステレオマーAをm−クロル過安息
香酸で酸化して、極性の小さい方のスルホキシド
(異性体C)0.112g(38%)及び極性の大きい方
のスルホキシド(異性体D)0.18g(61.2%)を
得た。 異性体C〜Fに対して、赤外スペクトルを
KBr錠剤として測定し、またNMRスペクトルを
重ジメチルスルホキシド溶液として250MHzで測
定した。結果を第2表に示す。
ル〕−2−(シス−1−オキソ−4−チアニル)
−チオ−3−カルボキシル−2−ペネム パラジウム担持セライト(10%、3.00g)を、
テトラヒドロフラン(130ml)及び水(120ml)の
溶液中において60psi下に10分間予じめ水素化し
た。PHを1N塩酸で7.5に調節し、次いで(5R,
6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−
(シス−1−オキソ−4−チアニル)チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル6.20
g(12.4ミリモル)を添加し、スラリーを0.5時
間水素化した。2回の触媒(3.00g)の添加に対
してPHを7.0に調節し、反応混合物を0.75時間水
素化した。最後の触媒を添加し、PHを7.3に調節
し、反応混合物を1.5時間水素化した。この反応
混合物をセライト床を通して過し、更なるテト
ラヒドロフラン−水(1:1)で洗浄した。この
テトラヒドロフランを真空下に除去した。不溶物
をセライトを通して別し、液のPHを7.0に調
節した。液の水性部分を酢酸エチルで2回洗浄
し、濃縮して残存酢酸エチルを除去し、氷浴で冷
却し、PHを6N塩酸で2.3に調節した。30分後、沈
殿した固体を過によつて集めた。この沈殿を真
空下に恒量になるまで乾燥し、表題の化合物3.64
g(収率81%)を、融点149〜151℃、〔α〕D
(DMSO):153°のカラシ黄色の固体として得た。 表題の化合物の、重水素化ジメチルスルホキシ
ド溶液のnmrスペクトル(250MHz)は次の位置
(ppm)にピークを示した。 1.16(d,J=6.2Hz、3H)、1.95−2.3(m,
4H)、2.7−3.0(m,4H)、3.3−3.4(m,1H)、
3.79(dd,J=6.1、1.4Hz、1H)、3.98(m,1H)、
5.20(bs,1H)及び5.71(d,J=1.4Hz、1H)。
表題の化合物の、KBr錠剤としての赤外スペク
トルは2950(b)、2923、1782、1678、1508、
1400、1294、1216、1197、1131、949及び935cm-1
に吸収を示した。表題の化合物のジメチルスルホ
キシド溶液の紫外スペクトルは次の吸収極大(括
弧内は吸光係数)を示した:267(4840)及び337
(6720)nm。 実施例 4 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(シス−1−オキソ−4−チアニル)
チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナトリウム 実施例3の表題の化合物(5.09g、14.0ミリモ
ル)を水75mlに懸濁させ、氷浴で冷却した。この
反応混合物のPHを、1,00N水性水酸化ナトリウ
ム(13.0ml、理論量の93%)を添加して7.00に調
節した。均一な溶液を夜通し凍結乾燥し、表題の
化合物5.00g(収率93%)をトビ色の固体として
得た。〔α〕D(H2O):111.4°。 表題の化合物のD2O溶液のnmrスペクトル
(250MHz)は次の位置にピークを示した:1.29
(d,J=6.4Hz、3H)、2.1−2.4(m,4H)、2.8−
3.0(m,2H)、3.1−3.25(m,2H)、3.42(m,
1H)、3.91(dd,J=5.9、1.0Hz)、1H)、4.24
(qd,J=6.4、5.9、1H)及び5.67(d,J=1.0
Hz、1H)ppm。表題の化合物のKBr錠剤として
の赤外スペクトルは3403、2964、2917、1765、
1589、1514、1372、1290、1126、1041、1012、
988及び936cm-1に吸収を示した。表題の化合物の
水溶液の紫外スペクトルは次の吸収最大(括弧内
は吸光係数)を示した:259(5530)及び322
(7260)nm。 実施例 5 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(4−チアニル)−チオ−2−ペネム
−3−カルボン酸カルシウム 1:1テトラヒドロフラン−水中において5%
パラジウム担持炭酸カルシウムを触媒として用い
且つ(5R,6S)−6−〔ヒドロキシエチル〕−2−
(4−チアニル)チオ−2−ペネム−3−カルボ
ン酸を出発物質として用いることにより実施例1
の水素化法を繰返して表題の化合物を100%の収
率で得た。 表題の化合物の、重水溶液としてのNMRスペ
クトル(2500MHz)は次の位置にピークを示し
た:1,29(3H、d,J=6.4Hz)、1.7−1.9(2H、
m),2.3−2.5(2H、m)、2.7−2.8(4H、m)、
3.30(1H、tt),3.90(1H、dd、J=6.0、1.3Hz)、
4.24(1H、m)、及び5.65(1H、d、J=1.3Hz)
ppm。 表題の化合物のKBr錠剤としての赤外スペク
トルは3409、1770、1585及び1385cm-1に吸収を示
した。 実施例 6 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−4−チアニル)チ
オ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベン
ジルを出発物質として用いて実施例5の方法に従
うことにより、(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒド
ロキシエチル〕−2−(1,1−ジオキソ−4−チ
アニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸カル
シウムを93%の収率で得た。 生成物の重水溶液としてのNMRスペクトルは
次の位置にピークを示した:1.29(3H、d)、2.15
−2.4(2H、m)、2.4−2.65(2H、m)、3.2−3.45
(4H、m)、3.61(1H、m)、3.95(1H、dd)、4.26
(1H、m)、及び5.68(1H、d)ppm。 生成物のKBr錠剤としての赤外スペクトルは
3421、1767、1588、1382、1286及び1112cm-1に吸
収を示した。 同様に、(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキ
シエチル〕−2−(トランス−1−オキソ−4−チ
アニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−
ニトロベンジルを出発物質として実施例5の方法
に従い、(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシ
エチル〕−2−(トランス−1−オキソ−4−チア
ニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸カルシ
ウムを81%の収率で得た。この生成物のKBr錠
剤の赤外スペクトルは1769、1592、1511、1383、
1294、1131及び1021cm-1に吸収を示した。 生成物の重水溶液のNMRスペクトル(250M
Hz)は次の位置にピークを示した:1.29(3H、
d、J=6.3Hz);1.85−2.1(2H、m);2.45−2.65
(2H、m);2.85−3.0(2H、m);3.15−3.4(2H、
m);3.63(1H、m);3.93(1H、dd、J=6.1
Hz);4.26(1H、qd、J=6.3、6Hz;及び5.68
(1H、d、J=1Hz)ppm。 実施例 7 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−〔(シス)−1−オキソ−3−チオラニ
ル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナトリ
ウム テトラヒドロフラン100ml及び水25ml中(5R,
6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチル−2−
〔(シス)−1−オキソ−3−チオラニル〕チオ−
2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル
6.0gの溶液に、水100ml中10%パラジウム担持珪
藻土3.0gの懸濁液を添加し、次いでPH7.4に調節
し、テトラヒドロフラン25mlを添加した。得られ
た混合物を水素60psi下に10分間水素化し、更に
触媒3.0gを添加し、混合物のPHを希水性炭酸水
素ナトリウム溶液で7.3に調節した。この混合物
を60psiで25分間水素化し、次いで更に4.0gの触
媒を添加し、懸濁液のPHを希水性炭酸水素ナトリ
ウム溶液で7.4に調節した。混合物を60psiで45分
間水素化し、次いでPHを水性炭酸水素ナトリウム
溶液で6.9に調節し、触媒を過によつて除去し
た。液を真空下に濃縮してテトラヒドロフラン
を除去し、水溶液をジエチルエーテル200ml、酢
酸エチル200ml及びジエチルエーテル200mlで洗浄
した。この溶液を過し、液のPHを7.2に調節
した。この溶液を凍結乾燥して、表題の生成物
4.3g(収率93%)を非晶質の固体として得た。 表題の化合物の重水溶液のNMRスペクトル
(250MHz)は次の位置にピークを有した:1.32
(d、3H);2.53(c、1H);2.74−3.12(c、
3H);3.26(c、1H);3.83−4.09(c、3H);4.27
(m、1H);及び5.74(2d、1H)ppm。 表題の化合物のKBr錠剤の赤外スペクトルは
2.93、5.66及び6.3ミクロンに吸収を示した。 実施例 8 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル−2−〔(トランス)−1−オキソ−3−チオ
ラニル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナ
トリウム (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル−2−〔(トランス)−1−オキソ−3−チオラ
ニル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニ
トロベンジルを出発物質として用い且つ実施例7
の方法に従い、表題の化合物を80%の収率で得
た。 表題の化合物の重水溶液のNMRスペクトル
(250MHz)は次の位置にピークを有した:1.32
(d、3H);2.27(m、1H);2.78−3.18(c、
2H);3.47(c、2H);3.66(m、1H);3.97(m、
1H);4.22−4.43(c、2H);及び5.74(d、1H)
ppm。 表題の化合物のKBr錠剤の赤外スペクトルは
2.92、5.65及び6.26ミクロンに吸収を示した。 実施例 9 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(2−オキソ−1,3−ジチオラン−
4−イルメチル)チオ−2−ペネム−3−カル
ボン酸ナトリウム 水10ml中10%パラジウム担持セライト珪藻土触
媒110mgの懸濁液をPH7に調節した。次いでテト
ラヒドロフラン10ml中(5R,6S)−6−〔(R)−
1−ヒドロキシエチル〕−2−(2−オキソ−1,
3−ジチオラン−4−イルメチル)チオ−2−ペ
ネム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル107mg
の溶液を添加し、得られた反応混合物を室温及び
50psiで1時間水素化した。1時間間隔で触媒を
更に2回添加した。次いで触媒を別し、液を
蒸発させてテトラヒドロフランを除去した。残つ
た水溶液を酢酸エチルで及びエチルエーテルで洗
浄し、次いで過した。この液を凍結乾燥して
表題の化合物(60mg)を淡黄色の粉末として得
た。 IR(KBr):1600、1640、及び1778cm-1。 NMR(D2O;250MHz):1.29(3H,d,J=
6);3.25−3.63(2H,m);3.72−4.12(2H,
m);4.24(1H,m);及び5.66(1H,S)ppm。 (いくつかのピークは溶媒で妨害された)。 実施例 10 (5R,6S)−6−(〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオラニ
ル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナトリ
ウムのジアステレオマーの製造と分離 製造例Fの方法を繰返して(5R,6S)−6−
〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオラニル)
チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベ
ンジルを50.8%の収率で得た。生成物の2つのジ
アステレオマーを、1:1酢酸エチル/ヘキサン
で流出させることにより、シリカゲルのカラムク
ロマトグラフイーによつて分離した。 極性の小さい方のジアステレオマーは、46.5%
の収率で得られ、160.5〜162℃の融点を有した。
このKBr錠剤としての赤外スペクトルは5.62、
5.97、6.56及び6.74ミクロンに吸収を有し、また
その重クロロホルム溶液としてのNMRスペクト
ルは次の位置にピークを有した。0.03(s,
3H);0.07(s,3H);0.81(s,9H);1.25(d,
3H);2.28(m,1H);2.76(m,1H);3.12(c,
2H);3.34(m,1H);3.58(m,1H);3.79(m,
1H);3.98(m,1H);4.28(m,1H);5.32(q,
2H);5.71(d,1H);7.6(d,2H);及び8.21
(d,2H)ppm。 極性の大きい方の異性体は40.3%の収率で得ら
れ、181.5〜182℃の融点を有した。このKBr錠剤
としての赤外スペクトルは5.62、5.9、6,6及
び6.67ミクロンに吸収を有し、また重クロロホル
ム溶液としてのNMRスペクトル(250MHz)は
次の位置にピークを有した:0.02(s,3H);0.05
(s,3H);0.82(s,9H);1.24(d,3H)、2.24
(m,1H);2.71(m,1H);3.14(c,2H);3.33
(m,1H);3.37(m,1H);3.78(m,1H);3.97
(m,1H);4.28(m,1H);5.32(q,2H);5.72
(d,1H);7.61(d,2H);及び8.21(d,2H)
ppm。 極性の小さい方のシリルエーテルのジアステレ
オマーからの(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒド
ロキシエチル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チ
オラニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p
−ニトロベンジルのジアステレオマー 極性の小さい方のシリルエーテルを製造例Aに
従つて反応させて、対応する1−ヒドロキシエチ
ル化合物を得た:融点172〜173℃、収率80%、こ
の生成物のKBr錠剤の赤外スペクトルは5.63、
5.94、6.6及び6.68ミクロンに吸収を示した。また
この生成物の重クロロホルム/重ジメチルスルホ
キシドのNMRスペクトル(250MHz)は次の位
置にピークを有した:1.32(d,3H);2.3(m,
1H);2.76(m,1H);3.15(c,2H)3.34(m,
1H);3.59(m,1H);3.78(m,1H);4.09(c,
2H)、5.1(d,1H);5.36(q,2H);5.77(d,
1H);7.65(d,2H);及び8.22(d,2H)ppm。 極性の大きい方のシリルエーテルのジアステレ
オマーからの(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒド
ロキシエチル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チ
オラニル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p
−ニトロベンジルのジアステレオマー 極性の大きい方のシリルエーテルを製造例Aに
従つて反応させて、対応する1−ヒドロキシエチ
ル化合物を得た:融点175〜176℃、収率76%、こ
の生成物のKBr錠剤の赤外スペクトルは2.86、
5.6、5.93、6.59及び6.68ミクロンに吸収を示し
た。またこの生成物の重クロロホルム/重ジメチ
ルスルホキシドのNMRスペクトル(250MHz)
は次の位置にピークを有した:1.34(d,3H);
2.25(m,1H);2.69(m,1H);3.16(c,2H);
3.35(m,1H);3.71(m,1H);3.78(m,1H);
4.03(m,1H);4.16(m,1H);4.88(d,1H);
5.35(q,2H);5.78(d,1H);7.64(d,2H);
及び8.23(d,2H)ppm。 極性の小さい方のシリルエーテルのジアステレ
オマーに由来する表題の化合物のジアステレオマ
ー 極性の小さい方のシリルエーテルジアステレオ
マーから得られるp−ニトロベンジル1−ヒドロ
キシエチルのジアステレオマーを実施例1に従つ
て反応させて表題の化合物のジアステレオマーを
96%の収率で得た。この生成物のKBr錠剤の赤
外スペクトルは2.93、5.65及び6.29ミクロンに吸
収を示した。またこの生成物の重水溶液のNMR
スペクトル(250MHz)は次の位置にピークを有
した:1.39(d,3H);2.45(m,1H);2.86(m,
1H);3.38(c,2H);3.56(m,1H);3.82(m,
1H);4.06(m,1H);4.25(m,1H);4.36(m,
1H);及び5.82(d,1H)ppm。極性の大きい方
のシリルエーテルのジアステレオマーに由来する
表題の化合物のジアステレオマー 極性の大きい方のシリルエーテルジアステレオマ
ーから得られるp−ニトロベンジル1−ヒドロキ
シエチルのジアステレオマーを実施例1に従つて
反応させて表題の化合物のジアステレオマーを
95.5%の収率で得た。この生成物のKBr錠剤の赤
外スペクトルは2.94、5.66及び6.27ミクロンに吸
収を示した。またこの生成物の重水溶液のNMR
スペクトル(250MHz)は次の位置にピークを有
した:1.35(d,3H);2.3(m,1H);2.76(m,
1H);3.44(c,3H);3.88(m,1H);3.99(m,
1H);4.19(m,1H);4.32(m,1H);及び5.76
(d,1H)ppm。 実施例 11 (5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシロキシエチル〕−2−〔(シス)−3−ヒド
ロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−ペネム−
3−カルボン酸p−ニトロベンジルのジアステ
レオマーの製造、分離及び変換 窒素下に−30℃まで冷却した無水エタノール10
ml中シス−4−ヒドロキシチオラニル−3−チオ
ール0.272g(0.002モル)の溶液に、エタノール
中ナトリウムエトキシドの1M溶液(0.002モル)
2mlを添加した。−30℃で30分間攪拌した後、溶
液を−60℃まで冷却し、次いで−60℃に冷却して
おいたテトラヒドロフラン30ml中(5R,6S)−6
−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシロキシエチ
ル〕−2−エチルスルフイニル−2−ペネム−3
−カルボン酸p−ニトロベンジル1.08g(0.002
モル)の溶液を添加した。−60℃で15分後、テト
ラヒドロフラン3ml中酢酸0.5mlの溶液を添加し、
得られた溶液を25℃まで暖め、真空下に濃縮し
た。この残渣を酢酸エチル(100ml)に溶解し、
得られた溶液を水20ml、飽和水性炭酸水素ナトリ
ウム溶液20ml、水20ml、飽和水性塩化ナトリウム
溶液20mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、乾固するまで濃縮した。残渣を2回シリカゲ
ル(それぞれ250g及び400g)のカラムにかけ、
60:40ヘキサン−酢酸エチルで流出させることに
より、極性の小さい方のジアステレオマー(ジア
ステレオマーA)0.4g、極性の大きい方のジア
ステレオマー(ジアステレオマーB)0.56g及び
ジアステレオマーの混合物0.12gを得た(全収率
90.7%)。 ジアステレオマー A IR(KBr錠剤):2.86、5.64、6.0、6.55及び6.75
ミクロン。 NMR(CDCl3、250MHz):0.04(s,3H);0.07
(s,3H);0.83(s,9H);1.25(d,3H);2.47
(d,1H);3.0(m,2H);3.15(m,2H);3.68
(m,1H);3.78(dd,1H);4.28(m,1H);4.65
(m,1H);5.34(q,2H);5.67(d,1H);7.64
(d,2H);及び8.22(d,2H)ppm。 ジアステレオマー B IR(KBr錠剤):2.86、5.59、5.94、6.59及び6.68
ミクロン。 NMR(CDCl3,250MHz):0.04(s,3H);0.07
(s,3H);0.83(s,9H);1.25(d,3H);2.35
(d,1H);3.02(m,2H);3.2(m,2H);3.67
(m,1H);3.75(dd,1H);4.28(m,1H);4.59
(m,1H);5.34(q,2H);5.67(d,1H);7.62
(d,2H);及び8.21(d,2H);ppm。 ジアステレオマーAに由来する(5R,6S)−6
−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−〔(シス)
−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸P−ニトロベンジル ジアステレオマーAを出発物質として用い且つ
製造例Aの方法に従うことにより、融点187〜189
℃(分解)の表題のジオール化合物を63.4%の収
率で得た。 IR(KBr錠剤);2.83、2.90、5.61、5.96、6.58及
び6.71ミクロン。 NMR(DMSO−d6,250MHz):1.28(d,
3H);2.74(dd,1H);2.96(dd,1H);3.13(m,
2H);3.63(m,1H);3.89(dd,1H);4.02(m,
1H);4.54(m,1H);5.24(d,1H);5.36(q,
2H);5.74(d,1H);5.81(d,1H);7.69(d,
2H);及び8.24(d,2H)ppm。 ジアステレオマーBに由来する(5R,6S)−6
−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−〔(シス)
−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル ジアステレオマーBを出発物質として用い且つ
製造例Aの方法に従うことにより、融点206〜207
℃(分解)の表題のジオール化合物を77.3%の収
率で得た。 IR(KBr錠剤2.86、2.91、5.63、5.98、6.57及び
6.77ミクロン。 NMR(DMSO−d6,250MHz);1.17(d,
3H);2.73(dd,1H);2.93 (dd,1H);3.1(dd,1H);3.29(m,1H);3.64
(m,1H);3.86(dd,1H);4.02(m,1H);4.5
(m,1H);5.24(d,1H);5.37(q,2H);5.77,
(d,1H);5.79(d,1H);7.69(d,2H);及び
8.24(d,2H)ppm。 ジアステレオマーAに由来する(5R,6S)−6−
〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−〔(シス)−
3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−ペ
ネム−3−カルボン酸ナトリウム ジアステレオマーAに由来する(5R,6S)−6
−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−〔(シス)
−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジルを出
発物質として実施例1の方法に従い、対応する式
のナトリウム塩を90%の収率で得た。 IR(KBr錠剤):293、5.65及び6.31ミクロン。 NMR(DO,250MHz):1.32(d,3H);2.92
(m,2H);3.22(m,2H);3.78(m,1H);3.95
(dd,1H);4.27(m,1H);4.71(m,1H);及び
5.7(d,1H)ppm。ジアステレオマーBに由来
する(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエ
チル〕−2−〔(シス)−3−ヒドロキシ−4−チオ
ラニル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸ナト
リウム ジアステレオマーBに由来する(5R,6S)−6
−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−〔(シス)
−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジルを出
発物質として実施例1の方法に従い、対応する式
のナトリウム塩を87%の収率で得た。 IR(KBr);2.93、5.65、及び6.29ミクロン。 NMR(D2O,250MHz):1.32(d,3H):2.94
(m,2H):3.2(dd,1H):3.34(dd,1H):3.78
(m,1H):3.94(dd,1H):4.27(m,1H):4.66
(m,1H):及び5.71(d,1H)ppm。(5R,6S)
−6−〔(R)−1−t−プチルジメチルシリロキ
シメチル〕−2−(1−オキソ−3−ヒドロキシ−
4−チオラニル)チオ−2−ペネム−3−カルボ
ン酸p−ニトロペンジルの製造及び分離 窒素下で−25℃に冷却した塩化メチレン40ml中
ジアステレオマーB0.46g(0.77モル)の溶液に、
塩化メチレン20ml中m−クロル過安息香酸(85%
活性)0.142(0.77ミリモル)を15分間に亘つて
滴々に添加した。添加の完了後、溶液を−25℃で
10分間攪拌し、次いで塩化メチレン40ml及び水20
mlを添加し、いずれか過剰の過酸を亜硫酸水素ナ
トリウムで分解し、混合物のPHを飽和水性炭酸水
素ナトリウム溶液で7.5に調節した。この塩化メ
チレン層を分離し、水30ml及び飽和水性塩化ナト
リウム溶液30mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、真空下に濃縮した。残渣をシリカゲル
(250g)のクロマトグラフイーにかけ、92.5:
7.5酢酸エチル−メタノールで流出させ、極性の
小さい方のスルホキシド(異性体E)0.136g
(収率28.8%)及び極性の大きい方のスルホキシ
ド(異性体F)0.210g(44.5%)を得た。 同時にジアステレオマーAをm−クロル過安息
香酸で酸化して、極性の小さい方のスルホキシド
(異性体C)0.112g(38%)及び極性の大きい方
のスルホキシド(異性体D)0.18g(61.2%)を
得た。 異性体C〜Fに対して、赤外スペクトルを
KBr錠剤として測定し、またNMRスペクトルを
重ジメチルスルホキシド溶液として250MHzで測
定した。結果を第2表に示す。
【表】
【表】
対応する(5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロ
キシエチル〕−2−(1−オキソ−3−ヒドロキシ
−4−チオラニル)チオ−2−ペネム−3−カル
ボン酸p−ニトロペンジル異性体の異性体C〜F
から製造 異性体C〜Fを出発物質として用いて製造例A
の方法に従い、対応する式XVの化合物を得た。
第3図に示すように、赤外スペクトルをKBr錠
剤として、及びNMRスペクトルを重ジメチルス
ルホキシド溶液として測定した。融点はすべての
場合に分解を伴なつた。
キシエチル〕−2−(1−オキソ−3−ヒドロキシ
−4−チオラニル)チオ−2−ペネム−3−カル
ボン酸p−ニトロペンジル異性体の異性体C〜F
から製造 異性体C〜Fを出発物質として用いて製造例A
の方法に従い、対応する式XVの化合物を得た。
第3図に示すように、赤外スペクトルをKBr錠
剤として、及びNMRスペクトルを重ジメチルス
ルホキシド溶液として測定した。融点はすべての
場合に分解を伴なつた。
【表】
【表】
異性体C〜Fに由来する(5R,6S)−6−
〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−(1−オキ
ソ−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2
−ペネム−3−カルボン酸ナトリウムの異性体の
製造 対応する異性体C〜Fから得られるXVの化合
物を出発物質として用いて実施例1の方法に従
い、対応する式の化合物のナトリウム塩を得
た。第4表において、赤外スペクトルを臭化カリ
ウム錠剤として、またNMRスペクトル(250M
Hz)を重水溶液として、それぞれ異性体C〜Fに
由来する式の生成物化合物に対して測定した。
〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕−2−(1−オキ
ソ−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2
−ペネム−3−カルボン酸ナトリウムの異性体の
製造 対応する異性体C〜Fから得られるXVの化合
物を出発物質として用いて実施例1の方法に従
い、対応する式の化合物のナトリウム塩を得
た。第4表において、赤外スペクトルを臭化カリ
ウム錠剤として、またNMRスペクトル(250M
Hz)を重水溶液として、それぞれ異性体C〜Fに
由来する式の生成物化合物に対して測定した。
【表】
【表】
(5R,6S)−6−〔(R)−1−t−プチルジメ
チルシリロキシ〕−2−(1,1−ジオキソ−シス
−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジルのジ
アステレオマーの製造 アセトン25ml、水5ml及びPHの緩衝液(K2
HPO4/NaOH,0.05M)5ml中異性体F0.12g
(0.195ミリモル)の溶液に、水30ml中過マンガン
酸カリウム15.4mg(0.097ミリモル)の溶液を20
分間に亘つて滴々に添加した。薄層クロマトグラ
フイーでの分析によると、反応混合物中には出発
物質が存在した。そこで水1mlに溶解した過マン
ガン酸カリウムを更に4mg添加した。次いでアセ
トンを真空下に除去し、水性層を酢酸エチル50ml
ずつで3回抽出した。併せた酢酸エチル抽出物を
水30mlずつで2回及び飽和水性塩化ナトリウム溶
液30mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
真空下に濃縮した。この残渣をシリカゲル(50
g)のクロマトグラフイーにかけ、70:30酢酸エ
チル−ヘキサンで流出させることにより、対応す
るスルホン(ジアステレオマーH)0.1g(収率
81%)を明黄色の泡状物として得た。同様にして
異性体D95mgを過マンガン酸カリウムで酸化し
て、対応するスルホン(ジアステレオマーG)76
mg(78%)を得た。 ジアステレオマーG IR(KBr錠剤):2.88、5.59、5.58、6.57及び6.75ミ
クロン。 NMR(CDClS 250MHz):0.04(s,3H);0.07
(s,3H);0.83(s,9H);1.26(d,3H);3.22
(b,1H);3.44(c,4H);3.84(dd,1H);4.04
(m,1H);4.28(m,1H);4.73(m,1H);5.34
(q,2H);5.68(d,1H);7.63(d,2H);及び
8.23(d,2H)ppm。 ジアステレオマーH IR(KBr錠剤):2.88、5.58、5.91及び6.58ミクロ
ン。 NMR(CDClS,2.50MHz):0.04(s,3H);0.07
(s,3H);0.83(s,9H);1.26(d,3H);3.08
(b,1H);3.46(c,4H);3.79(dd,1H);4.02
(m,1H)/4.28(m,1H);4.74(m,1H);5.33
(q,2H);5.75(d,1H);7.62(d,2H);及び
8.22(d,2H)ppm。 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕
−2−(1,1−ジオキソ−シス−3−ヒドロキ
シ−4−チオラニル〕チオ−2−(1,1−ジオ
キソ−シス−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕
チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペ
ンジルのジアステレオマーの製造 ジアステレオマーG及びHを出発物質として用
いて製造例Aの方法に従い、対応する式XVの化
合物をそれぞれ64.2及び59.7%の収率で得た。 ジアステレオマーGに由来する式XVの化合物 NMR(DMSO−d6,250MHz);1.18(d,3H);
3.34(m,2H);3.52(m,2H);3.94(dd,1H);
4.03(m,1H);4.15(m,1H);4.68(m,1H);
5.23(d,1H);5.38(q,2H);5.78(d,1H);
6.46(d,1H);7.7(d,2H);及び8.25(d,2H)
ppm。 ジアステレオマーHに由来する式XVの化合物 IR(KBr錠剤);2.89、5.62、6.00、6.58、及び6.73
ミクロン。 NMR(dMSO−d6,250MHz);1.18(d,3H);
3.31(m,2H);3.52(dd,1H)、3.74(dd,1H);
3.9(dd,1H);4.03(m,1H);4.14(m,1H);
4.66(m,1H);5.24(d,1H);5.39(q,2H);
5.82(d,1H);6.44(d,1H);7.72(d,2H);
及び8.25(d,2H)ppm。 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕
−2−(1,1−ジオキソシス−3−ヒドロキシ
−4−チオラニル〕チオ−2−ペネム−3−カル
ボン酸ナトリウムのジアステレオマーの製造 ジアステレオマーG及びHに由来する式XVの
化合物を用いて実施例1の方法に従い、対応する
式の化合物のナトリウム塩をそれぞれ45.6及び
69.6%の収率で得た。 ジアステレオマーGに由来する式の化合物 IR(KBr);2.92、5.64、及び6.29ミクロン。 NMR(D2O,250MHz);1.33(d,3H);3.5(c,
3H);3.78(dd,1H);3.98(dd,1H);4.26(c,
2H);4.62(m,1H);及び5.73(d,1H)ppm。 ジアステレオマーHに由来する式の化合物 IR(KBr);2.94、5.65、及び6.34ミクロン。 NMR(D2O,250MHz);1.32(d,3H);3.54
(c,3H);3.88(dd,1H);3.97(dd,1H);4.27
(c,2H);4.63(m,1H);及び5.73(d,1H)
ppm。 製造例 A (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオラニ
ル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニ
トロペンジル テトラヒドロフラン6ml中(5R,6S)−6−
〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオラニル〕
チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペ
ンジル1.85mg(0.303ミリモル)の溶液に、酢酸
0.175ml(3.03ミリモル)及びテトラブチルアン
モニウムフルオリドの1Mテトラヒドロキシ溶液
0.909ml(0.909ミリモル)を添加した。窒素雰囲
気下に20時間攪拌した後、酢酸エチル50mlを添加
し、得られた溶液を飽和水性炭酸水素ナトリウム
2.5ml、水25ml及び飽和水性塩化ナトリウム2.5ml
で洗浄した。次いでこの酢酸エチル溶液を無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、過し、真空下に濃縮し
た。粗生成物(1.38mg)をシリカゲル(50g)で
のクロマトグラフイーにかけ、60:40クロロホル
ム−酢酸エチルで流出させ、表題の化合物の非晶
質固体72mg(収率47.5%)を得た。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトルは、1.35(d,3H);1.9〜4.4(c,
10H);5.3(q,2H);5.7(d,1H);7.5(d,
2H);及び8.18(d,2H)ppmにピークを示し
た。また表題の化合物のジクロルメタン中での赤
外スペクトルは5.56、5.92及び6.57ミクロンに吸
収を示した。 製造例 B 製造例Aの方法を用いて、式XVの対応する化
合物を、Rが第5表に示す通りである式XVの1
つに転化した。生成物に対し、IR吸収スペクト
ルは断らない限りジクロルメタン溶液で、また
NMRスペクトルは断らない限り重クロロホルム
溶液で測定した。
チルシリロキシ〕−2−(1,1−ジオキソ−シス
−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕チオ−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジルのジ
アステレオマーの製造 アセトン25ml、水5ml及びPHの緩衝液(K2
HPO4/NaOH,0.05M)5ml中異性体F0.12g
(0.195ミリモル)の溶液に、水30ml中過マンガン
酸カリウム15.4mg(0.097ミリモル)の溶液を20
分間に亘つて滴々に添加した。薄層クロマトグラ
フイーでの分析によると、反応混合物中には出発
物質が存在した。そこで水1mlに溶解した過マン
ガン酸カリウムを更に4mg添加した。次いでアセ
トンを真空下に除去し、水性層を酢酸エチル50ml
ずつで3回抽出した。併せた酢酸エチル抽出物を
水30mlずつで2回及び飽和水性塩化ナトリウム溶
液30mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
真空下に濃縮した。この残渣をシリカゲル(50
g)のクロマトグラフイーにかけ、70:30酢酸エ
チル−ヘキサンで流出させることにより、対応す
るスルホン(ジアステレオマーH)0.1g(収率
81%)を明黄色の泡状物として得た。同様にして
異性体D95mgを過マンガン酸カリウムで酸化し
て、対応するスルホン(ジアステレオマーG)76
mg(78%)を得た。 ジアステレオマーG IR(KBr錠剤):2.88、5.59、5.58、6.57及び6.75ミ
クロン。 NMR(CDClS 250MHz):0.04(s,3H);0.07
(s,3H);0.83(s,9H);1.26(d,3H);3.22
(b,1H);3.44(c,4H);3.84(dd,1H);4.04
(m,1H);4.28(m,1H);4.73(m,1H);5.34
(q,2H);5.68(d,1H);7.63(d,2H);及び
8.23(d,2H)ppm。 ジアステレオマーH IR(KBr錠剤):2.88、5.58、5.91及び6.58ミクロ
ン。 NMR(CDClS,2.50MHz):0.04(s,3H);0.07
(s,3H);0.83(s,9H);1.26(d,3H);3.08
(b,1H);3.46(c,4H);3.79(dd,1H);4.02
(m,1H)/4.28(m,1H);4.74(m,1H);5.33
(q,2H);5.75(d,1H);7.62(d,2H);及び
8.22(d,2H)ppm。 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕
−2−(1,1−ジオキソ−シス−3−ヒドロキ
シ−4−チオラニル〕チオ−2−(1,1−ジオ
キソ−シス−3−ヒドロキシ−4−チオラニル〕
チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペ
ンジルのジアステレオマーの製造 ジアステレオマーG及びHを出発物質として用
いて製造例Aの方法に従い、対応する式XVの化
合物をそれぞれ64.2及び59.7%の収率で得た。 ジアステレオマーGに由来する式XVの化合物 NMR(DMSO−d6,250MHz);1.18(d,3H);
3.34(m,2H);3.52(m,2H);3.94(dd,1H);
4.03(m,1H);4.15(m,1H);4.68(m,1H);
5.23(d,1H);5.38(q,2H);5.78(d,1H);
6.46(d,1H);7.7(d,2H);及び8.25(d,2H)
ppm。 ジアステレオマーHに由来する式XVの化合物 IR(KBr錠剤);2.89、5.62、6.00、6.58、及び6.73
ミクロン。 NMR(dMSO−d6,250MHz);1.18(d,3H);
3.31(m,2H);3.52(dd,1H)、3.74(dd,1H);
3.9(dd,1H);4.03(m,1H);4.14(m,1H);
4.66(m,1H);5.24(d,1H);5.39(q,2H);
5.82(d,1H);6.44(d,1H);7.72(d,2H);
及び8.25(d,2H)ppm。 (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチル〕
−2−(1,1−ジオキソシス−3−ヒドロキシ
−4−チオラニル〕チオ−2−ペネム−3−カル
ボン酸ナトリウムのジアステレオマーの製造 ジアステレオマーG及びHに由来する式XVの
化合物を用いて実施例1の方法に従い、対応する
式の化合物のナトリウム塩をそれぞれ45.6及び
69.6%の収率で得た。 ジアステレオマーGに由来する式の化合物 IR(KBr);2.92、5.64、及び6.29ミクロン。 NMR(D2O,250MHz);1.33(d,3H);3.5(c,
3H);3.78(dd,1H);3.98(dd,1H);4.26(c,
2H);4.62(m,1H);及び5.73(d,1H)ppm。 ジアステレオマーHに由来する式の化合物 IR(KBr);2.94、5.65、及び6.34ミクロン。 NMR(D2O,250MHz);1.32(d,3H);3.54
(c,3H);3.88(dd,1H);3.97(dd,1H);4.27
(c,2H);4.63(m,1H);及び5.73(d,1H)
ppm。 製造例 A (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオラニ
ル)チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニ
トロペンジル テトラヒドロフラン6ml中(5R,6S)−6−
〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシエチ
ル〕−2−(1,1−ジオキソ−3−チオラニル〕
チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペ
ンジル1.85mg(0.303ミリモル)の溶液に、酢酸
0.175ml(3.03ミリモル)及びテトラブチルアン
モニウムフルオリドの1Mテトラヒドロキシ溶液
0.909ml(0.909ミリモル)を添加した。窒素雰囲
気下に20時間攪拌した後、酢酸エチル50mlを添加
し、得られた溶液を飽和水性炭酸水素ナトリウム
2.5ml、水25ml及び飽和水性塩化ナトリウム2.5ml
で洗浄した。次いでこの酢酸エチル溶液を無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、過し、真空下に濃縮し
た。粗生成物(1.38mg)をシリカゲル(50g)で
のクロマトグラフイーにかけ、60:40クロロホル
ム−酢酸エチルで流出させ、表題の化合物の非晶
質固体72mg(収率47.5%)を得た。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトルは、1.35(d,3H);1.9〜4.4(c,
10H);5.3(q,2H);5.7(d,1H);7.5(d,
2H);及び8.18(d,2H)ppmにピークを示し
た。また表題の化合物のジクロルメタン中での赤
外スペクトルは5.56、5.92及び6.57ミクロンに吸
収を示した。 製造例 B 製造例Aの方法を用いて、式XVの対応する化
合物を、Rが第5表に示す通りである式XVの1
つに転化した。生成物に対し、IR吸収スペクト
ルは断らない限りジクロルメタン溶液で、また
NMRスペクトルは断らない限り重クロロホルム
溶液で測定した。
【表】
【表】
【表】
製造例 C
(5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシメチル〕−2−メチルスルフイ
ニルメチルチオ−2−ペネム−3−カルボン酸
p−ニトロペンジル 窒素雰囲気下に−40℃まで冷却した無水エタノ
ール5ml中メチルスルフイニルメチルチオアセテ
ート76mg(0.5ミリモル)の溶液に、ナトリウム
メキシド(27mg、0.5ミリモル)を添加した。−40
℃で90分後、予じめ−50℃に冷却したテトラヒド
ロフラン5ml中(5R,6S)−6−〔(R)−1−t
−ブチルジメチルシリロキシ〕エチル−2−エチ
ルスルフイニル−チオ−2−ペネム−3−カルボ
ン酸p−ニトロペンジル300mg(0.5ミルモル)の
溶液を添加した。得られた溶液を−40℃で65分間
攪拌し、次いで酢酸0.029ml(0.5ミリモル)を添
加し、溶液を真空下に濃縮した。残渣を酢酸エチ
ル5.0mlに溶解し、得られた溶液を飽和水性炭酸
水素ナトリウム溶液2.5ml、水2.5ml及び飽和水性
塩化ナトリウム溶液2.5mlで洗浄した。エチル層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下に濃縮し
た。粗表題の生成物(2.90mg)を、80:20クロロ
ホルム−酢酸エチルで流出させるシリカゲル(85
g)でのクロマトグラフイーで処理することによ
り、生成物120mg(収率42%)を粘稠なゴム状物
として得た。 表題の化合物のジクロルメタン溶液の赤外スペ
クトルは5.58、5.9及び5.6ミクロンに吸収を示し
た。表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMR
スペクトルは次の位置ピークを示した;0.03(s,
3H);0.05(s,3H);0.83(s,9H);1.24(d,
3H);2.7(s,3H);3.7−4.22(c,4H);5.28
(q,2H);5.68(d,1H);7.56(d,2H);及び
8.18(d,2H)ppm。 製造例 D 製造例Cの方法を用いて、Rが第6表に示す如
き対応するチオアセテートから式Xの化合物を
製造した。式Xの生成物の赤外スペクトルはジ
クロルメタン溶液中で、またNMRスペクトルは
断らない限り重クロロホルム中で測定した。
チルシリロキシメチル〕−2−メチルスルフイ
ニルメチルチオ−2−ペネム−3−カルボン酸
p−ニトロペンジル 窒素雰囲気下に−40℃まで冷却した無水エタノ
ール5ml中メチルスルフイニルメチルチオアセテ
ート76mg(0.5ミリモル)の溶液に、ナトリウム
メキシド(27mg、0.5ミリモル)を添加した。−40
℃で90分後、予じめ−50℃に冷却したテトラヒド
ロフラン5ml中(5R,6S)−6−〔(R)−1−t
−ブチルジメチルシリロキシ〕エチル−2−エチ
ルスルフイニル−チオ−2−ペネム−3−カルボ
ン酸p−ニトロペンジル300mg(0.5ミルモル)の
溶液を添加した。得られた溶液を−40℃で65分間
攪拌し、次いで酢酸0.029ml(0.5ミリモル)を添
加し、溶液を真空下に濃縮した。残渣を酢酸エチ
ル5.0mlに溶解し、得られた溶液を飽和水性炭酸
水素ナトリウム溶液2.5ml、水2.5ml及び飽和水性
塩化ナトリウム溶液2.5mlで洗浄した。エチル層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下に濃縮し
た。粗表題の生成物(2.90mg)を、80:20クロロ
ホルム−酢酸エチルで流出させるシリカゲル(85
g)でのクロマトグラフイーで処理することによ
り、生成物120mg(収率42%)を粘稠なゴム状物
として得た。 表題の化合物のジクロルメタン溶液の赤外スペ
クトルは5.58、5.9及び5.6ミクロンに吸収を示し
た。表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMR
スペクトルは次の位置ピークを示した;0.03(s,
3H);0.05(s,3H);0.83(s,9H);1.24(d,
3H);2.7(s,3H);3.7−4.22(c,4H);5.28
(q,2H);5.68(d,1H);7.56(d,2H);及び
8.18(d,2H)ppm。 製造例 D 製造例Cの方法を用いて、Rが第6表に示す如
き対応するチオアセテートから式Xの化合物を
製造した。式Xの生成物の赤外スペクトルはジ
クロルメタン溶液中で、またNMRスペクトルは
断らない限り重クロロホルム中で測定した。
【表】
【表】
【表】
【表】
製造例 E
(5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−(1−オキソ−3
−チオラニル)チオ−2−ペネム−3−カルボ
ン酸p−ニトロベンジル 窒素雰囲気下に−30℃に冷却した無水エタノー
ル5ml中−オキソ−3−(メチルカルボニルチオ)
−チオラン100mg(0.552ミリモル)の溶液にナト
リウムメトキシド(30mg、0.552ミリモル)を添
加した。−30℃で75分後、予じめ−50℃に冷却し
ておいたテトラヒドロフラン5ml中(5R,6S)−
6−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシ
エチル〕−2−エチルスルフイニル−2−ペネム
−3−カルボン酸p−ニトロベンジル330mg
(0.552ミリモル)の溶液を添加した。得られた溶
液を−35〜−30℃で0分間攪拌し、次いで酢酸
0.032ml(0.552ミリモル)を添加し、溶液を真空
下に濃縮した。この残渣を酢酸エチル50mlに溶解
し、続いて溶液を飽和水性炭酸水素ナトリウム溶
液25ml、水25ml及び飽和水性塩化ナトリウム溶液
で連続的に洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、真空下に濃縮した。この粗生
成物(315mg)の、925:7.5酢酸エチル−メタノ
ールで流出させるシリカゲル(100g)でのクロ
マトグラフイーにより、極性の小さい方の表題の
化合物の異性体53mg(16%)及び極性の大きい方
の表題の化合物のスルホキシド異性体65mg(20
%)を得た。 表題の化合物の極性の大きい異性体は、ジクロ
ルメタン溶液に対して5.56、5.92及び6.58ミクロ
ンで吸収する赤外スペクトルを示し、また重クロ
ロホルム溶液に対して0.03(3H)10.08(3H);
0.82(s,9H);1.24(d,3H);1.9−4.4(c,
9H);5.28(q,2H);5.68(d,1H);7.6(d,
2H);及び8.2(d,2H)ppmにピークをもつ
NMRスペクトルを示した。 表題の化合物の極性の小さい異性体の場合、赤
外スペクトルはジクロルメタン溶液に対して
5.57、5.92及び6.57ミクロンに吸収を有し、また
NMRスペクトルは重クロロホルム溶液に対して
0.04(s,3H);0.08(s,3H);0.8(s,9H);
1.23(d,3H);1.8−4.56(c,9H);5.26(q,
2H);5.66(d,1H);7.6(d,2H);及び8.2(d,
2H)ppmにピークを有した。 製造例 F (5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−(1,1−ジオキ
ソ−3−チオラニル)チオ−2−ペネム−3−
カルボン酸p−ニトロベンジル 窒素雰囲気下で−35℃に冷却したエタノール5
ml中3−スルホランチオール〔1,1−ジオキソ
−3−チオラニルメルカプタン)(76mg、0.5ミリ
モル)の溶液に、ナトリウムメトキシド27mg
(0.5ミリモル)を添加した。−35℃で45分後、予
じめ−50℃に冷却した無水テトラヒドロフラン5
ml中(5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジ
メチルシリロキシエチル〕−2−エチルスルフイ
ニル−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベ
ンジル300mg(0.5ミリモル)の溶液を添加した。
得られた溶液を−35℃で60分間攪拌し、次いで酢
酸0.029ml(0.5ミリモル)を添加した。この溶液
を真空下に濃縮し、残渣を酢酸エチル50mlに溶解
した。この酢酸エチル溶液を、飽和水性炭酸水素
ナトリウム溶液25ml、水25ml及び飽和水性塩化ナ
トリウム溶液25mlで連続的に洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、過し、真空下に濃縮した。
粗生成物(285mg)を、シリカゲル(100g)のク
ロマトグラフイーにかけ且つ95:5クロロホルム
−酢酸エチルで流出させて精製することにより、
表題の化合物185mg(収率60%)をゴムとして得
た。 表題の化合物のジクロルメタン溶液は、5.57、
5.88及び6.58ミクロンに吸収を持つ赤外スペクト
ルを示した。また表題の化合物の重クロロホルム
溶液に対するNMRスペクトルは次の位置にピー
クを示した:0.06(s,3H);0.1(s,3H);0.85
(s,9H);1.26(d,3H);2.0−4.4(c,9H);
532(q,2H);5.72(d,1H);7.6(d,2H);及
び8.2(d,2H)ppm。 製造例 G (5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−エチルスルフイ
ニル−2−ピネム−3−カルボン酸p−ニトロ
ベンジル 窒素雰囲気下に−20℃に冷却した塩化メチレン
125ml中(5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチル
ジメチルシリロキシエチル〕−2−エチルチオ−
3−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジル
2.5g(4.78ミリモル)の溶液に、塩化メチレン
2.5ml中m−クロル過安息香酸970mg(4.78ミリモ
ル、純度85%)の溶液を添加した。この混合物を
−20℃で3時間攪拌し、次いて飽和水性炭酸水素
ナトリウム溶液70mlずつで2回、そして70ml及び
飽和水性塩化ナトリウム溶液70mlで連続的に洗浄
した。塩化メチレン溶液を無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、真空下に濃縮して表題の化合物(2.2g、
収率86%)の黄色の泡状物を得た。 表題の化合物の、塩化メチレン溶液としての赤
外スペクトルは5.54、5.86及び6.53ミクロンに吸
収を有した。また表題の化合物のNMRスペクト
ルは、重クロロホルム溶液として次の位置にピー
クを有した:0.06、0.08、0.1及び0.12(4s,全部で
6H);0.8(c,9H);1.12−1.58(m,6H);3.1
(m,2H);3.86(m,1H)、4.3(m,1H);5.3
(m,2H);5.67及び5.78(2d,全部で1H);7.54
(d,2H);及び8.18(d,2H)ppm。 製造例 E (5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−エチルチオ−2
−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジル 窒素雰囲気下に10℃に冷却した塩化メチレン70
ml中3−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロ
キシエチル〕−4−エチルチオ(チオカルボニル)
チオ−2−オキソ−アゼチジン7.3g(0.02モル)
及び炭酸カルシウム4.8g(0.048モル)の混合物
に、p−ニトロベンジルオキザリルクロライド
(5.85g、0.024モル)を添加した。塩化メチレン
20ml中ジイソプロピルエチルアミン4.17ml
(0.024モル)の溶液を、温度を12℃以下に保つよ
うな速度で滴々に添加した。混合物を10℃で60分
間攪拌し、次いで氷冷水50mlずづ2回洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下に粘稠な油に
濃縮した。得られた粗(3−α−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル−2−オキソ−アセチジニ
ル)オキソ酢酸p−ニトロベンジルを、エタノー
ルを含まないクロロホルム300mlに溶解し、次い
でエタノールを含まないクロロホルム50ml中トリ
エチルホスフアイト6.85ml(0.04モル)の溶液を
2時間に亘つて滴々に添加しつつ、得られた溶液
を還流させた。得られた溶液を16時間還流し、次
いで真空下に濃縮した。この残渣をシリカゲル
(800g)でのクロマトグラフイーで処理し、95:
5トルエン−酢酸エチルで流出させることにより
表題の化合物5.5g(収率5.3%)を黄色の泡状物
として得た。 表題の化合物のジクロルメタン溶液としての赤
外スペクトルは5.56、5.89及び6.54ミクロンに吸
収を有した。表題の化合物の重クロロホルム溶液
のNMRスペクトルは次の位置にピークを示し
た。0.07(s,3H);0.1(s,3H);0.85(s,
9H);1.12−1.53(m,6H);2.97(q,2H);3.7
(m,1H);4.25(m,1H);5.3(q,2H);5.63
(d,1H);7.38(d,2H);及び8.18(d,2H)
ppm。 中間体4−エチルチオ(チオカルボニル)チオ
アゼチジンの、重クロロホルム溶液としての
NMRスペクトルは次の位置にピークを示した:
0.06(s,6H);0.8(s,9H);1.14−1.62(m,
6H);3.14−3.63(m,3H);4.33(m,1H);5.16
(s,2H);6.7(d,1H);7.5(d,2H);及び
8.17(d,2H)ppm。 製造例 I 3−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキ
シエチル〕−4−エチルチオ(チオカルボニル)
チオ−2−オキソ−アゼチジン 窒素下に0〜5℃まで冷却した水250ml中水酸
化ナトリウム4.18g(0.104モル)の溶液にエタ
ンチオール(8.5ml、0.115モル)を添加した。15
分後、二硫化炭素7.73ml(0.12モル)を添加し、
混合物を0〜5℃で35分間攪拌した。塩化メチレ
ン500ml中4−アセトキシ−3−〔(R)−1−t−
ブチルジメチルシリロキシエチル〕−2−アゼチ
ジノン1.50g(0.0522モル)の溶液を添加し、混
合物を室温で24時間激しく攪拌した。水性層を分
離し、塩化メチレン150mlずつで2回抽出した。
併せた塩化メチレン面分を水200mlずつで2回及
び飽和水性塩化ナトリウム溶液200mlで洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下に濃縮し
た。粗表題の生成物(18g)をシリカゲル(500
g)でのクロマトグラフイーにかけ、99:1クロ
ロホルム−酢酸エチルで流出させることにより、
表題のトリチオカーボネート9.1g(収率48%)
を黄色の泡状物として得た。 表題の化合物のジクロルメタン溶液での赤外ス
ペクトルは5.62及び9.2ミクロンに吸収を有した。
また表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMR
スペクトルは次の位置に吸収を示した:0.08(s,
6H);0.8(s,9H);1.02−1.5(m,6H);3.0−
3.48(m,3H);4.126(m,1H);5.54(d,1H);
及び6.57(b,1H)ppm。 製造例 J 3−メチルカルボニルチオ−チオラン 窒素下に0℃まで冷却した塩化メチレン40ml中
テトラヒドロチオフエン−3−オール1.04g
(0.01モル)及び4−ジメチルアミノピリジン
2.44g(0.02モル)の溶液にメタンスルホニルク
ロライド(0.8ml、0.01モル)を添加した。0℃
で1.5時間及び室温で2時間攪拌した後、溶液を
IN水性塩酸溶液30ml、水30ml及び飽和塩化ナト
リウム溶液30mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、真空下に濃縮して3−メチルスルホニロ
キシ−チオランの油(1.6g、収率8.8%)を得
た。 アセトン30ml中粗3−メチルスルホニロキシ−
チオラン1.6g(8.8ミリモル)及びカリウムチオ
アセテート1.5g(8.8ミリモル)の混合物を窒素
下に20時間還流させた。次いで混合物を真空下に
濃縮して、残渣を酢酸エチル40ml及び水40ml間に
分配させた。酢酸エチル層を分離し、水30ml及び
飽和塩化ナトリウム溶液30mlで洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、真空下に濃縮した。粗生成
物を、塩化メチレンで流出させるシリカゲルでの
クロマトグラフイーにかけ、表題の化合物740mg
(52%)を得た。 表題の化合物の重クロロホルム中のNMRスペ
クトルは、2.35(s,3H);1.6〜3.4(c,6H);
及び4.1(m,1H)ppmにピークを示した。 製造例 K 3−メチルスルホニロキシチオランをカリウム
チオアセテートと反応させる際の製造例Jに用い
たものと同一の方法を、3−クロルチアン及び2
−メチルチオエチルクロライドの両方及びカリウ
ムチオアセテートに関して用い、対応するメチル
カルボニルチオ誘導体をそれぞれ33及び100%で
得た。 3−メチルカルボニルチオ−チアンの重クロロ
ホルム中のNMRスペクトルは2.36(s,3H);及
び1.4〜3.86(c,9H)ppmにピークを有した。 製造例 L (メチルカルボニルチオ)(メチルスルホニル)
メタン 0℃に冷却した塩化メチレン50ml中(メチルカ
ルボニルチオ)(メチルチオ)メタン1.0g(7.34
ミリモル)の溶液に、m−クロル過安息香酸
(3.0g、14.7ミリモル、純度85%)を添加した。
室温で20時間攪拌した後、溶液を、飽和水性炭酸
水素ナトリウム溶液30mlずつで2回及び飽和水性
炭酸水素ナトリウム溶液30mlで洗浄し、乾燥(無
水硫酸ナトリウム)し、そして真空下に濃縮し
た。粗生成物を、シリカゲルでのカラムクロマト
グラフイーにかけ、酢酸エチルで流出させること
によつて精製し、表題の化合物740mg(収率60%)
を濃密のゴム状物として得た。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトルは、2.5(s,3H);2.94(s,3H)及び
4.4(s,2H)ppmにピークを有した。 製造例 M 製造例Lの方法を用いて、3−メチルカルボニ
ルチオ−1,1−ジオキソ−チアンを収率32.5%
で及び2−(メチルカルボニルチオ)−1−メチル
スルホニル)エタンを収率5.5%で得た。 1,1−ジオキソ−チアン生成物の重クロロホ
ルム中NMRスペクトルは2.36(s,3H)及び1.7
〜3.37(c,9H)ppmにピークを有した。 製造例 N 2−(メチルカルボニルチオ)−1−(メチルス
ルホニル)エタン −10℃に冷却した塩化メチレン40ml中2−(メ
チルカルボニルチオ)−1−(メチルチオ)エタン
1.5g(0.01モル)の溶液に、m−クロル過安息
香酸(2.03g、0.01モル、純度85%)を添加し
た。−10℃で2時間攪拌後、溶液を飽和水性炭酸
水素ナトリウム溶液30mlずつで2回、水30ml及び
飽和水性塩化ナトリウム溶液30mlで洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下に濃縮し
た。粗生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグ
ラフイーにかけ、10:1酢酸エチル−メタノール
で流出させることにより表題の化合物680mg(収
率38%)を非晶質の固体として得た。 表題の化合物の、重クロロホルム中でのNMRス
ペクトルは、2.4(s,3H);2.68(s,3H);及び
2.76〜3.46(c,4H)ppmにピークを有した。 製造例 O 製造例Nの方法を用いて、3−メチルカルボニ
ルチオ−1−オキソ−チオランを42%の収率で、
3−メチルカルボニルチオ−1−オキソ−チアン
を91%の収率で及び(メチルカルボニルチオ)−
(メチルスルフイニル)メタンを32%の収率で製
造した。 1−オキソ−チオラン生成物の、重クロロホル
ム中でのNMRスペクトルは2.36(s,3H);及び
1.77〜4.75(c,7H)ppmにピークを有した。 1−オキソ−チアン生成物の、重クロロホルム
中でのNMRスペクトルは2.36(s,3H);及び
1.6〜3.4(c,9H)ppmにピークを有した。 (メチルカルボニルチオ)(メチルスルフイニル)
メタンの、重クロロホルム中でのNMRスペクト
ルは2.5(s,3H);2.94(s,3H);及び4.4(s,
2H)ppmにピークを有した。 製造例Nの方法に従い、4−メチルカルボニル
チオチアン及びm−クロル過安息香酸2当量か
ら、1,1−ジオキソ−4−メチルカルボニルチ
オチアンを4.3%の収率で得た。精製を、1:1
酢酸エチル:ヘキサンで流出させるカラムクロマ
トグラフイーによつた。元素分析:C7H17O3Sに
対する計算値:C、40.37;H、5.81;実験値:
C、40.62、H、5.58。この生成物の重クロロホ
ルム溶液のNMRスペクトルは次の位置にピーク
を有した。:2.15−25(4H,m);2.36(3H,s);
3.02−3.2(4H,m);及び3.74(1H,tt,J=8,
4Hz)ppm。 また生成物のKBr錠剤の赤外スペクトルは
1687、1291及び1116cm-1に吸収を有した。 更に製造例Nの方法に従い、4−p−メチルフ
エニルスルホニロキシチアンから1−オキソ−4
−p−メチルフエニルスルホニロキシチアンを製
造した。得られたシス及びトランス異性体を、3
%メタノール/酢酸エチルで流出させるシリカゲ
ルでのカラムクロマトグラフイーによつて分離し
た。シス−1−オキソ−4−p−メチルスルホニ
ロキシチアン異性体は極性が大きい方であつた。
シス異性体の重クロロホルム溶液のNMRスペク
トル(250MHz)は次の位置にピークを有した。:
2.0(2H,m);2.48(2H,m);2.50(3H,s);
2.75(2H,dddd);3.07(2H,ddd);4.67(1H,
tt,J=3.3,3.4Hz);7.41(2H,d,J=8Hz);
及び7.85(2H,d,J=8Hz)ppm。 製造例 P 3−クロロチアン 窒素下に0℃に冷却した塩化メチレン30ml中テ
トラヒドロチオピラン−3−オール530mg(4.5ミ
リモル)及び4−ジメチルアミノピリジン1.1g
(9ミリモル)の溶液にp−トルエンスルホニル
クロライド(8.57mg、4.5ミリモル)を添加した。
この溶液を室温で20時間攪拌し、次いで1N水性
塩酸溶液30mlずつで2回、水30ml及び飽和塩化ナ
トリウム溶液30mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、真空下に濃縮して粗表題の化合物400
mg(収率33%)を得た。 製造例 Q (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−〔2−オキソ−1,3−ジオチラン−
4−イルメチル〕チオ−2−ペネム−3−カル
ボン酸p−ニトロベンジル テトラヒドロフラン20ml中(5R,6S)−6−
〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシエチ
ル〕−2−(2−オキサ−1,3−ジオチラン−4
−イルメチル)チオ−2−ペネム−3−カルボン
酸p−ニトロベンジル410mlの溶液を氷酢酸0.383
ml及び1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド
溶液20mlで処理した。この溶液を室温で約24時間
攪拌した。次いで溶媒を真空下に除去し、残渣を
酢酸エチルに溶解した。この溶液を希水性炭酸水
素ナトリウム、水及び食塩水で洗浄し、次いで無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、過し、蒸発させ
た。更に生成物を、1:1ヘキサン/酢酸エチル
及び純酢酸エチルを流出剤として用いるシリカゲ
ルでのカラムクロマトグラフイーによつて生成し
た。 NMR(CDCl3/DMSO−d6:1.23(3H,d,J=
6);2.92−3.25(2H,m);3.42−3.67−(4H,
m);5.2(2H,s);5.30(1H,d,J=2;及び
7.83(4H,dのd)ppm。 IR(CH2Cl2):1.792cm-1。 製造例 R (5R,5S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−(2−オキソ−
1,3−ジオチラン−4−イルメチル)チオ−
2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジ
ル ジクロルメタン50ml中4−メルカプトメチル−
1,3−ジオチラン−2−オン0.500gの溶液を
0℃まで冷却し、次いでジイソプロピルエチルア
ミン0.640mlで処理した。0〜5℃で1時間後、
この溶液をジクロルメタン20ml中(5R,6S)−6
−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシエ
チル〕−(2−エチルスルフイニル−2−ペネム−
3−カルボン酸p−ニトロベンジル0.307gの溶
液を0〜5℃で添加した。この反応混合物を0〜
5℃で1時間攪拌し、次いで水及び食塩水で連続
的に洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。過後、溶液を蒸発させてゴムを得、これを
1:1ヘキサン/酢酸エチルでそしやくして生成
物を淡黄色の非晶質固体として得た。 NMR(CDCl3;60MHz);0.05(3H,s);0.08
(3H,s),0.83(9H,s),1.23(3H,d,J=
6:3.28−3.52(2H,m);3.67−3.92(2H,m);
4.02−4.67(2H,m);5.30(2H,d,J=4);
5.68(1H,s);及び7.8(4H,dのd)ppm。 IR(CH2Cl2;1792cm-1。 製造例 S (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−〔(シス)−1−オキソ−3−チオラニ
ル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニ
トロペンジル 無水テトラヒドロフラン50mlチオラニル(5R,
6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリ
ロキシエチル〕−2−〔(シス)−1−オキソ−3−
チオラニル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸
p−ニトロベンジル20.1g(0.0337モル)の溶液
に、酢酸19.9ml及びテトラブチルアンモニウムフ
ルオリドの1Mテトラヒドロフラン溶液118.8mlを
添加した。窒素下室温で夜通し攪拌した後、溶液
を真空下に濃縮した。残渣を酢酸エチル500mlに
溶解し、得られた溶液を水200mlずつで3回洗浄
した。水抽出物及び酢酸エチル層から生成物は晶
出しはじめ、かくして結晶化を完結せしめた(30
分間)。結晶物質を過し、水及び酢酸エチルで
洗浄し、次いで酢酸エチル200ml中にスラリーに
し、過して結晶生成物12.03g(収率74%)を
得た。この酢酸エチル及び水性抽出物を一緒に
し、酢酸エチル層を飽和水性炭酸水素ナトリウム
溶液300ml、水200ml及び食塩水200mlで洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下に濃縮して
純度の低い生成物4.6gを得た。この物質を酢酸
エチルから再結晶し、生成物を更に3.0g得た。
全収率92.2%、融点122〜125℃。 この化合物の重クロロホルム溶液のNMRスペ
クトル(250MHz)は次の位置にピークを有し
た:1.37(d,3H);2.57−2.95(c,4H);3.15
(c,1H);3.62−3.97(c,3H);4.26(m,
1H);5.34(q,2H);5.72及び5.74(2d,1H);
7.63(d,2H);及び8.23(d,2H)ppm。 また表題の化合物のジクロルメタン溶液の赤外
スペクトルは5.56,5.86ミクロンに吸収を有し
た。 シス異性体に対する方法を、(5R,6S)−6−
〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシエチ
ル−2−〔(トランス)−1−オキソ−3−チオラ
ニル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニ
トロペンジル出発物質に関して適用することによ
り、表題の化合物の対応するトランス異性体を75
%の収率で得た。融点178.5〜180℃。 このトランス異性体の重クロロホルム溶液の
NMRスペクトルは次の位置にピークを有した:
1.4(d,3H):2.22(c,1H):2.62(c,1H):
2.8(m,1H):3.04(c,2H):3.18(c,1H):
3.52(m,1H):3.83(m,1H):4.27(c,1H):
4.43(c,1H):5.36(q,2H):5.76(d,1H):
7.64(d,2H):及び8.24(d,2H)ppm。 トランス異性体のジクロルメタン溶液のIRス
ペクトルは5.56,5.88及び6.58ミクロンに吸収を
有した。 製造例 T (5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−〔(シス)−1−オ
キソ−3−チオラニル〕チオ−2−ペネム−3
−カルボン酸p−ニトロペンジル 窒素下に−30℃に冷却ちあ無水エタノール110
ml中シス−3−メチルカルボニルチオ−1−オキ
ソ−チオラン10.68g(0.06モル)の混合物に、
エタノール中ナトリウムエトキシドの溶液(1M
溶液57.5ml,0.0575モル)を添加した。得られた
溶液を−30℃で2時間攪拌し、次いで−60℃まで
冷却した。この冷却した溶液に、予じめ−60℃ま
で冷却したテトラヒドロフラン200ml中(5R,
6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリ
ロキシエチル〕−2−エチルスルフイニル−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル32.4
g(0.06モル)の溶液を添加した。得られ溶液を
−60℃で1時間攪拌し、次いでテトラヒドロフラ
ン20ml中酢酸10mlの溶液を添加し、得られた溶液
を室温まで集め、真空下に濃縮した。残渣を酢酸
エチル500mlに溶解し、溶液を水300mlずつで7
回、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液250ml中で、
水300mlずつで3回及び食塩水200mlで洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下に濃縮した。
粗生成物を、酢酸エチル/メタノール(95:5)
で流出させるシリカゲル(1.5Kg)でのクロマト
グラフイーにかけた。得られた純生成物をジエチ
ルエーテル(150ml)で夜通しそしやくして、結
晶生成物14.25gを得た。クロマトグラフイーで
得られる純度の低い生成物の更なる5.0gを塩化
メチレン5mlに溶解し、溶液をジエチルエーテル
150mlで希釈した。夜通し攪拌した後、結晶生成
物3.42gを得た(全収率51.5%)、融点137〜138
℃。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトル(250MHz)は次の位置にピークを有し
た:0.04(s,3H);0.07(s,3H);0.82(s,
9H);1.25(d,3H);2.45−2.9(c,4H);3.14
(c,1H);3.55−4.0(c,3H);4.27(m,1H);
5.32(q,2H);5.67及び5.7(2d,1H);7.62(d,
2H);及び8.2(d,2H)ppm。また表題の化合
物の塩化メチレン溶液の赤外スペクトルは5.56,
5.92及び6.58ミクロンに吸収を有した。 この方法に従い、トランス−3−メチルカルボ
ニルチオ−1−オキソチオランを出発物質と用い
て(5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−〔(トランス)−1−
オキソ−3−チオラニル〕チオ−2−ペネム−3
−カルボン酸p−ニトロペンジルを得ることによ
り、対応するトランス異性体を2.5%の収率で製
造した。トランス異性体はシス異性体より極性が
小さかつた。 表題の化合物の対応するトランス異性体の重ク
ロロホルム溶液のNMRスペクトル(250MHz)
は次の位置にピークを示した:0.06(s,3H);
0.1(s,3H);0.86(s,9H);1.3(d,3H);
2.25(m,1H);2.82(m,1H);2.94−3.33(c,
3H);3.55(m,1H);3.82(d,1H);4.33(c,
1H);4.45(c,1H);5.36(q,2H);5.76(d,
1H);7.66(d,2H);及び8.22(d,2H)ppm。 またトランス異性体の塩化メチレン溶液の赤外
スペクトルは5.57,5.92及び6.57ミクロンに吸収
を有した。 製造例 U シス−3−メチルカルボニルチオ−1−オキソ
−チアン アセトン20ml中トランス1−オキソ−3−p−
メチル−フエニルスルホニロキシチアン300mg
(1.04ミリモル)及びテトラブチルアンモニウム
チオアセテート3.96mg(1.25ミリモル)の溶液を
窒素雰囲気下に夜通し還流させた。反応混合物を
真空下に濃縮し、残渣をシリカゲル(80g)での
クロマトグラフイーにかけた。アセトン/ヘキサ
ンで流出させることにより表題の化合物50mg(25
%)を得た。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトルは1.2〜3.1(c)及び2.28(s)(全部で
10H);及び3.34(c,2H)ppmにピークを有し
た。 同様に、シス−1−オキソ−3−p−メチルフ
エニルスルホニル−オキシチアンを出発物質とし
て用いることにより、トランス−3−メチルカル
ボニルチオ−1−オキソ−チアンを50%の収率で
得た。このトランス異性体の重クロロホルム溶液
のNMRスペクトルは1.42〜3.24(c)及び2.22
(s)(全部で11H)及び4.06(c,1H)ppmにピ
ークを有した。 製造例 V 1−オキソ−3−p−メチルフエニルスルホニ
ロキシチアン 窒素下に0℃に冷却した塩化メチレン80ml中1
−オキソ−3−チアノール(2.14g,0.016モル)
及び4−ジメチルアミノピリジン(3.9g,0.032
モル)の溶液にp−トルエンスルホニルクロライ
ド(3.65g,0.019モル)を添加した。次いでこ
の溶液を1N水性塩酸溶液50ml、水50ml及び食塩
水50mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
真空下に濃縮した。粗生成物を、アセトン/ヘキ
サン(4:1)で流出させるシリカゲル(1Kg)
でのクロマトグラフイーにかけ、表題のトランス
化合物300mg、シス及びトランス化合物の混合物
1.4g及びシス化合物1.5gを得た(全収率70%)。 表題の化合物のシス異性体の重クロロホルム溶
液のNMRスペクトルは次の位置にピークを有し
た:1.4−2.92(c)及び2.46(s)(全部で9H);
3.4(c,2H);4.54(c,1H);7.36(d,2H);及
び7.8(d,2H)ppm。 表題の化合物のトランス異性体の重クロロホル
ム溶液のNMRスペクトルは次の位置にピークを
有した:1.4−3.3(c)及び2.44(s)(全部で
11H):5.1(c,1H):7.32(d,2H):及び7.77
(d,2H)ppm。 製造例 W 3−ヒドロキシ−1−オキソチアン 窒素下に0℃に冷却した塩化メチレン60ml中チ
アン−3−オール2.0g(0.017モル)の溶液に、
m−クロル過安息香酸(3.44g,0.017モル,純
度8.5%)を一部ずつ添加した。この反応混合物
を0℃で35分間、次いで室温で2時間攪拌した。
これを真空下に濃縮し、残渣をシリカゲル(200
g)でのクロマトグラフイーにかけた。酢酸エチ
ル/メタノール(9:1)で流出させることによ
り、シス及びトランス3−ヒドロキシ−1−オキ
ソ−チアンの混合物2.14g(収率94%)を得た。 製造例 X 4−メチルカルボニルチオチアン 3−(p−メチルフエニルスルホニロキシ)チ
オランをカリウムチオアセテートと反応させる際
の製造例Jに用いた方法と同様にして、4−(p
−メチルフエニルスルホニロキシ)チアン及び
1.5当量のカリウムチオアセテートをジメチルホ
ルムアルデヒド中において80℃で反応させること
により、4−メチルカルボニルチオチアンを、10
%酢酸エチル/ヘキサンで流出させるシリカゲル
でのクロマトグラフイー後に69%の収率で得た。
4−メチルカルボニルチオチアンの重クロロホル
ム溶液のNMRスペクトルは次の位置にピークを
有した:1.62−2.2(4H,m);2.32(3H,s);2.5
−2.8(4H,m);及び3.52(1H,tt,J=9,3
Hz)ppm。 製造例 Y 製造例Xと同一の方法を用い、トランス−4−
p−メチルフエニルスルホニロキシチアンを出発
物質とすることによつてシス−1−オキソ−4−
(メチルカルボニルチオ)−チアンを得た。この生
成物の重クロロホルム溶液のNMRスペクトル
(250MHz)は次の位置にピークを有した。:1.97
(2H,m);2.33(3H,s);2.42(2H,dddd);
2.66(2H,ddd);3.02(2H,m);及び3.56(1H,
tt,J=11.13.6Hz)ppm。 同様に製造例Xの方法を用い、シス−1−オキ
ソ−4−p−メチルフエニルスルホニロキシチア
ンを出発物質とすることによりトランス−1−オ
キソ−4−(メチルカルボニルチオ)チアンを得
た。この生成物の重クロロホルムのNMRスペク
トルは次の位置にピークを有した:1.83(2H,
m);2.33(3H,s);2.65(2H,m);2.87(4H,
m);及び3.80(1H,m)ppm。 製造例 Z 製造例Vの方法に従い、1.5当量のp−トルエ
ンスルホニルクロライド及び3当量の4−ジメチ
ルアミノピリジンを用いてトランス−1−オキソ
−4−ヒドロキシアチン(参照Klainら、
Tetrahedron,30,2541(1974))からトランス−
1−オキソ−4−p−メチルフエニルスルホニロ
キシチアンを製造し、所望の化合物を融点99〜
102℃の白色の固体として83%の収率で得た。重
クロロホルム溶液のNMRスペクトル(250MHz)
は次の位置にピークを有した:1.94(2H,m);
2.5(3H,s);2.6(2H,m);2.84(4H,m);
4.80(1H,m);7.41(2H,d,J=8Hz);及び
7.85(2H,d,J=8Hz)ppm。 製造例Vに従い、1.2当量のp−トルエンスルホ
ニルクロライド、0.1当量の46ジメチルアミノピ
リジン及び1.2当量のトリエチルアミンを用い、
次いで1:1酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリ
カゲルでのカラムクロマトグラフイーにかけて4
−ヒドロキシチアン(ジ−イソブチルアルミニウ
ムヒドリドでの還元により4−オキソ−チアンか
ら製造)から4−p−メチルフエニルスルホニロ
キシチアンを製造し、所望の生成物を95%の収率
で得た。この生成物の重クロロホルム溶液の
NMRスペクトルは次の位置にピークを有した:
1.8〜2.2(4H,m); 製造例 AA シス−1−オキソ−3−メチルカルボニルチオ
チラン アセトン180ml中トランス−1−オキソ−3−
p−トルエンスルホニロキシチオラン(25.5g,
0.093モル)及びテトラ−n−ブチルアンモニウ
ムチオアセテート(59g,0.186モル)の溶液を
窒素下に1.5時間還元させた。この反応混合物を
真空下に濃縮し、残渣をシリカゲルでのクロマト
グラフイーにかけた。酢酸エチルで流出させるこ
とにより、シス−1−オキソ−3−メチルカルボ
ニルチオチオラン13.4g(収率8.1%)を融点52.5
〜54℃の固体として得た。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトルは次の位置にピークを有した:2.06−
3.26(c)及び2.34(s)(全部で8H);及び3.26−
4.21(c,2H)ppm。 同様にシス−1−オキソ−3−p−トルエンス
ルホニロキシチオランからトランス−1−オキソ
−3−メチルカルボニルチオランを47%の収率で
得た。このトランス異性体生成物の重クロロホル
ム溶液のNMRスペクトル(250MHz)は次の位
置にピークを有した:2.1(c,1H):2.36(s,
3H):2.9(c,3H):3.17(m,1H):3.36(m,
1H):及び4.48(m,1H)ppm。 製造例 BB 1−オキソ−3−p−メチルフエニルスルホニ
ロキシチアン 窒素下に0℃まで冷却した塩化メチレン40ml中
3−p−トルエンスルホニロキシチオラン(1.29
g,0.005モル)の溶液に、m−クロル過安息香
酸(純度85%,1.19g,0.005モル)を5分間に
亘つて一部ずつ添加した。0℃で30分後、反応混
合物を塩化メチレン12.5mlで希釈し、希水性亜硫
酸水素ナトリウム溶液20mlで処理し、過剰の過酸
を分解した。混合物のPHを炭酸水素ナトリウムで
7.5に調節し、塩化メチレン層を水20ml及び食塩
水20mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
真空下に濃縮した。この残渣を95:5酢酸エチ
ル/メタノールで流出させるシリカゲル(200g)
でのクロマトグラフイーにかけ、極性の大きい方
のシス異性体0.175g及び極性の小さい方のトラ
ンス異性体0.92gを固化する油(収率80%)とし
て得た。トランス異性体の融点は85〜87℃であ
り、シス異性体は低融点のワツクス状固体であつ
た。 表題の化合物のトランス異性体の重クロロホル
ム溶液のNMRスペクトルは次の位置にピークを
有した:2.2−3.63(c)及び2.5(s)(全部で
9H);5.42(m,1H);7.34(d,2H);及び7.78
(d,2H)ppm。 表題の化合物シス異性体の重クロロホルム溶液
のNMRスペクトルは次の位置にピークを有し
た:1.95−3.23(c)及び2.46(s)(全部で9H):
5.2(c,1H);7.3(d,2H);及び7.76(d,2H)
ppm。 製造例 CC 3−p−メチルフエニルスルホニロキシチオラ
ン 窒素下に0℃まで冷却した塩化メチレン20ml中
チオラン−3−オール(0.52g,0.005モル)及
び4−ジメチルアミノピリジン(1.22g,0.01モ
ル)の溶液に、p−トルエンスルホニルクロライ
ド(0.95g,0.005モル)を添加した。0℃で1.5
時間攪拌した後、反応を室温まで暖めた。室温で
4時間後に反応は完結した。反応混合物を塩化メ
チレン80mlで希釈し、希水性塩酸溶液20ml、水20
ml及び食塩水20mlで洗浄した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、真空下に油になるまで濃縮
した。これは放置時に固化した(1.3g,収率100
%)、融点56.5〜58℃。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトルは次の位置にピークを有した:1.5〜
2.52(c)及び2.44(s)(全部で5H);2.56−3.02
(c,4H);5.13(m,1H);7.28(d,2H);及び
7.72(d,2H)ppm。
チルシリロキシエチル〕−2−(1−オキソ−3
−チオラニル)チオ−2−ペネム−3−カルボ
ン酸p−ニトロベンジル 窒素雰囲気下に−30℃に冷却した無水エタノー
ル5ml中−オキソ−3−(メチルカルボニルチオ)
−チオラン100mg(0.552ミリモル)の溶液にナト
リウムメトキシド(30mg、0.552ミリモル)を添
加した。−30℃で75分後、予じめ−50℃に冷却し
ておいたテトラヒドロフラン5ml中(5R,6S)−
6−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシ
エチル〕−2−エチルスルフイニル−2−ペネム
−3−カルボン酸p−ニトロベンジル330mg
(0.552ミリモル)の溶液を添加した。得られた溶
液を−35〜−30℃で0分間攪拌し、次いで酢酸
0.032ml(0.552ミリモル)を添加し、溶液を真空
下に濃縮した。この残渣を酢酸エチル50mlに溶解
し、続いて溶液を飽和水性炭酸水素ナトリウム溶
液25ml、水25ml及び飽和水性塩化ナトリウム溶液
で連続的に洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、真空下に濃縮した。この粗生
成物(315mg)の、925:7.5酢酸エチル−メタノ
ールで流出させるシリカゲル(100g)でのクロ
マトグラフイーにより、極性の小さい方の表題の
化合物の異性体53mg(16%)及び極性の大きい方
の表題の化合物のスルホキシド異性体65mg(20
%)を得た。 表題の化合物の極性の大きい異性体は、ジクロ
ルメタン溶液に対して5.56、5.92及び6.58ミクロ
ンで吸収する赤外スペクトルを示し、また重クロ
ロホルム溶液に対して0.03(3H)10.08(3H);
0.82(s,9H);1.24(d,3H);1.9−4.4(c,
9H);5.28(q,2H);5.68(d,1H);7.6(d,
2H);及び8.2(d,2H)ppmにピークをもつ
NMRスペクトルを示した。 表題の化合物の極性の小さい異性体の場合、赤
外スペクトルはジクロルメタン溶液に対して
5.57、5.92及び6.57ミクロンに吸収を有し、また
NMRスペクトルは重クロロホルム溶液に対して
0.04(s,3H);0.08(s,3H);0.8(s,9H);
1.23(d,3H);1.8−4.56(c,9H);5.26(q,
2H);5.66(d,1H);7.6(d,2H);及び8.2(d,
2H)ppmにピークを有した。 製造例 F (5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−(1,1−ジオキ
ソ−3−チオラニル)チオ−2−ペネム−3−
カルボン酸p−ニトロベンジル 窒素雰囲気下で−35℃に冷却したエタノール5
ml中3−スルホランチオール〔1,1−ジオキソ
−3−チオラニルメルカプタン)(76mg、0.5ミリ
モル)の溶液に、ナトリウムメトキシド27mg
(0.5ミリモル)を添加した。−35℃で45分後、予
じめ−50℃に冷却した無水テトラヒドロフラン5
ml中(5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジ
メチルシリロキシエチル〕−2−エチルスルフイ
ニル−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベ
ンジル300mg(0.5ミリモル)の溶液を添加した。
得られた溶液を−35℃で60分間攪拌し、次いで酢
酸0.029ml(0.5ミリモル)を添加した。この溶液
を真空下に濃縮し、残渣を酢酸エチル50mlに溶解
した。この酢酸エチル溶液を、飽和水性炭酸水素
ナトリウム溶液25ml、水25ml及び飽和水性塩化ナ
トリウム溶液25mlで連続的に洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、過し、真空下に濃縮した。
粗生成物(285mg)を、シリカゲル(100g)のク
ロマトグラフイーにかけ且つ95:5クロロホルム
−酢酸エチルで流出させて精製することにより、
表題の化合物185mg(収率60%)をゴムとして得
た。 表題の化合物のジクロルメタン溶液は、5.57、
5.88及び6.58ミクロンに吸収を持つ赤外スペクト
ルを示した。また表題の化合物の重クロロホルム
溶液に対するNMRスペクトルは次の位置にピー
クを示した:0.06(s,3H);0.1(s,3H);0.85
(s,9H);1.26(d,3H);2.0−4.4(c,9H);
532(q,2H);5.72(d,1H);7.6(d,2H);及
び8.2(d,2H)ppm。 製造例 G (5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−エチルスルフイ
ニル−2−ピネム−3−カルボン酸p−ニトロ
ベンジル 窒素雰囲気下に−20℃に冷却した塩化メチレン
125ml中(5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチル
ジメチルシリロキシエチル〕−2−エチルチオ−
3−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジル
2.5g(4.78ミリモル)の溶液に、塩化メチレン
2.5ml中m−クロル過安息香酸970mg(4.78ミリモ
ル、純度85%)の溶液を添加した。この混合物を
−20℃で3時間攪拌し、次いて飽和水性炭酸水素
ナトリウム溶液70mlずつで2回、そして70ml及び
飽和水性塩化ナトリウム溶液70mlで連続的に洗浄
した。塩化メチレン溶液を無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、真空下に濃縮して表題の化合物(2.2g、
収率86%)の黄色の泡状物を得た。 表題の化合物の、塩化メチレン溶液としての赤
外スペクトルは5.54、5.86及び6.53ミクロンに吸
収を有した。また表題の化合物のNMRスペクト
ルは、重クロロホルム溶液として次の位置にピー
クを有した:0.06、0.08、0.1及び0.12(4s,全部で
6H);0.8(c,9H);1.12−1.58(m,6H);3.1
(m,2H);3.86(m,1H)、4.3(m,1H);5.3
(m,2H);5.67及び5.78(2d,全部で1H);7.54
(d,2H);及び8.18(d,2H)ppm。 製造例 E (5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−エチルチオ−2
−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジル 窒素雰囲気下に10℃に冷却した塩化メチレン70
ml中3−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロ
キシエチル〕−4−エチルチオ(チオカルボニル)
チオ−2−オキソ−アゼチジン7.3g(0.02モル)
及び炭酸カルシウム4.8g(0.048モル)の混合物
に、p−ニトロベンジルオキザリルクロライド
(5.85g、0.024モル)を添加した。塩化メチレン
20ml中ジイソプロピルエチルアミン4.17ml
(0.024モル)の溶液を、温度を12℃以下に保つよ
うな速度で滴々に添加した。混合物を10℃で60分
間攪拌し、次いで氷冷水50mlずづ2回洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下に粘稠な油に
濃縮した。得られた粗(3−α−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル−2−オキソ−アセチジニ
ル)オキソ酢酸p−ニトロベンジルを、エタノー
ルを含まないクロロホルム300mlに溶解し、次い
でエタノールを含まないクロロホルム50ml中トリ
エチルホスフアイト6.85ml(0.04モル)の溶液を
2時間に亘つて滴々に添加しつつ、得られた溶液
を還流させた。得られた溶液を16時間還流し、次
いで真空下に濃縮した。この残渣をシリカゲル
(800g)でのクロマトグラフイーで処理し、95:
5トルエン−酢酸エチルで流出させることにより
表題の化合物5.5g(収率5.3%)を黄色の泡状物
として得た。 表題の化合物のジクロルメタン溶液としての赤
外スペクトルは5.56、5.89及び6.54ミクロンに吸
収を有した。表題の化合物の重クロロホルム溶液
のNMRスペクトルは次の位置にピークを示し
た。0.07(s,3H);0.1(s,3H);0.85(s,
9H);1.12−1.53(m,6H);2.97(q,2H);3.7
(m,1H);4.25(m,1H);5.3(q,2H);5.63
(d,1H);7.38(d,2H);及び8.18(d,2H)
ppm。 中間体4−エチルチオ(チオカルボニル)チオ
アゼチジンの、重クロロホルム溶液としての
NMRスペクトルは次の位置にピークを示した:
0.06(s,6H);0.8(s,9H);1.14−1.62(m,
6H);3.14−3.63(m,3H);4.33(m,1H);5.16
(s,2H);6.7(d,1H);7.5(d,2H);及び
8.17(d,2H)ppm。 製造例 I 3−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキ
シエチル〕−4−エチルチオ(チオカルボニル)
チオ−2−オキソ−アゼチジン 窒素下に0〜5℃まで冷却した水250ml中水酸
化ナトリウム4.18g(0.104モル)の溶液にエタ
ンチオール(8.5ml、0.115モル)を添加した。15
分後、二硫化炭素7.73ml(0.12モル)を添加し、
混合物を0〜5℃で35分間攪拌した。塩化メチレ
ン500ml中4−アセトキシ−3−〔(R)−1−t−
ブチルジメチルシリロキシエチル〕−2−アゼチ
ジノン1.50g(0.0522モル)の溶液を添加し、混
合物を室温で24時間激しく攪拌した。水性層を分
離し、塩化メチレン150mlずつで2回抽出した。
併せた塩化メチレン面分を水200mlずつで2回及
び飽和水性塩化ナトリウム溶液200mlで洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下に濃縮し
た。粗表題の生成物(18g)をシリカゲル(500
g)でのクロマトグラフイーにかけ、99:1クロ
ロホルム−酢酸エチルで流出させることにより、
表題のトリチオカーボネート9.1g(収率48%)
を黄色の泡状物として得た。 表題の化合物のジクロルメタン溶液での赤外ス
ペクトルは5.62及び9.2ミクロンに吸収を有した。
また表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMR
スペクトルは次の位置に吸収を示した:0.08(s,
6H);0.8(s,9H);1.02−1.5(m,6H);3.0−
3.48(m,3H);4.126(m,1H);5.54(d,1H);
及び6.57(b,1H)ppm。 製造例 J 3−メチルカルボニルチオ−チオラン 窒素下に0℃まで冷却した塩化メチレン40ml中
テトラヒドロチオフエン−3−オール1.04g
(0.01モル)及び4−ジメチルアミノピリジン
2.44g(0.02モル)の溶液にメタンスルホニルク
ロライド(0.8ml、0.01モル)を添加した。0℃
で1.5時間及び室温で2時間攪拌した後、溶液を
IN水性塩酸溶液30ml、水30ml及び飽和塩化ナト
リウム溶液30mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、真空下に濃縮して3−メチルスルホニロ
キシ−チオランの油(1.6g、収率8.8%)を得
た。 アセトン30ml中粗3−メチルスルホニロキシ−
チオラン1.6g(8.8ミリモル)及びカリウムチオ
アセテート1.5g(8.8ミリモル)の混合物を窒素
下に20時間還流させた。次いで混合物を真空下に
濃縮して、残渣を酢酸エチル40ml及び水40ml間に
分配させた。酢酸エチル層を分離し、水30ml及び
飽和塩化ナトリウム溶液30mlで洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、真空下に濃縮した。粗生成
物を、塩化メチレンで流出させるシリカゲルでの
クロマトグラフイーにかけ、表題の化合物740mg
(52%)を得た。 表題の化合物の重クロロホルム中のNMRスペ
クトルは、2.35(s,3H);1.6〜3.4(c,6H);
及び4.1(m,1H)ppmにピークを示した。 製造例 K 3−メチルスルホニロキシチオランをカリウム
チオアセテートと反応させる際の製造例Jに用い
たものと同一の方法を、3−クロルチアン及び2
−メチルチオエチルクロライドの両方及びカリウ
ムチオアセテートに関して用い、対応するメチル
カルボニルチオ誘導体をそれぞれ33及び100%で
得た。 3−メチルカルボニルチオ−チアンの重クロロ
ホルム中のNMRスペクトルは2.36(s,3H);及
び1.4〜3.86(c,9H)ppmにピークを有した。 製造例 L (メチルカルボニルチオ)(メチルスルホニル)
メタン 0℃に冷却した塩化メチレン50ml中(メチルカ
ルボニルチオ)(メチルチオ)メタン1.0g(7.34
ミリモル)の溶液に、m−クロル過安息香酸
(3.0g、14.7ミリモル、純度85%)を添加した。
室温で20時間攪拌した後、溶液を、飽和水性炭酸
水素ナトリウム溶液30mlずつで2回及び飽和水性
炭酸水素ナトリウム溶液30mlで洗浄し、乾燥(無
水硫酸ナトリウム)し、そして真空下に濃縮し
た。粗生成物を、シリカゲルでのカラムクロマト
グラフイーにかけ、酢酸エチルで流出させること
によつて精製し、表題の化合物740mg(収率60%)
を濃密のゴム状物として得た。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトルは、2.5(s,3H);2.94(s,3H)及び
4.4(s,2H)ppmにピークを有した。 製造例 M 製造例Lの方法を用いて、3−メチルカルボニ
ルチオ−1,1−ジオキソ−チアンを収率32.5%
で及び2−(メチルカルボニルチオ)−1−メチル
スルホニル)エタンを収率5.5%で得た。 1,1−ジオキソ−チアン生成物の重クロロホ
ルム中NMRスペクトルは2.36(s,3H)及び1.7
〜3.37(c,9H)ppmにピークを有した。 製造例 N 2−(メチルカルボニルチオ)−1−(メチルス
ルホニル)エタン −10℃に冷却した塩化メチレン40ml中2−(メ
チルカルボニルチオ)−1−(メチルチオ)エタン
1.5g(0.01モル)の溶液に、m−クロル過安息
香酸(2.03g、0.01モル、純度85%)を添加し
た。−10℃で2時間攪拌後、溶液を飽和水性炭酸
水素ナトリウム溶液30mlずつで2回、水30ml及び
飽和水性塩化ナトリウム溶液30mlで洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下に濃縮し
た。粗生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグ
ラフイーにかけ、10:1酢酸エチル−メタノール
で流出させることにより表題の化合物680mg(収
率38%)を非晶質の固体として得た。 表題の化合物の、重クロロホルム中でのNMRス
ペクトルは、2.4(s,3H);2.68(s,3H);及び
2.76〜3.46(c,4H)ppmにピークを有した。 製造例 O 製造例Nの方法を用いて、3−メチルカルボニ
ルチオ−1−オキソ−チオランを42%の収率で、
3−メチルカルボニルチオ−1−オキソ−チアン
を91%の収率で及び(メチルカルボニルチオ)−
(メチルスルフイニル)メタンを32%の収率で製
造した。 1−オキソ−チオラン生成物の、重クロロホル
ム中でのNMRスペクトルは2.36(s,3H);及び
1.77〜4.75(c,7H)ppmにピークを有した。 1−オキソ−チアン生成物の、重クロロホルム
中でのNMRスペクトルは2.36(s,3H);及び
1.6〜3.4(c,9H)ppmにピークを有した。 (メチルカルボニルチオ)(メチルスルフイニル)
メタンの、重クロロホルム中でのNMRスペクト
ルは2.5(s,3H);2.94(s,3H);及び4.4(s,
2H)ppmにピークを有した。 製造例Nの方法に従い、4−メチルカルボニル
チオチアン及びm−クロル過安息香酸2当量か
ら、1,1−ジオキソ−4−メチルカルボニルチ
オチアンを4.3%の収率で得た。精製を、1:1
酢酸エチル:ヘキサンで流出させるカラムクロマ
トグラフイーによつた。元素分析:C7H17O3Sに
対する計算値:C、40.37;H、5.81;実験値:
C、40.62、H、5.58。この生成物の重クロロホ
ルム溶液のNMRスペクトルは次の位置にピーク
を有した。:2.15−25(4H,m);2.36(3H,s);
3.02−3.2(4H,m);及び3.74(1H,tt,J=8,
4Hz)ppm。 また生成物のKBr錠剤の赤外スペクトルは
1687、1291及び1116cm-1に吸収を有した。 更に製造例Nの方法に従い、4−p−メチルフ
エニルスルホニロキシチアンから1−オキソ−4
−p−メチルフエニルスルホニロキシチアンを製
造した。得られたシス及びトランス異性体を、3
%メタノール/酢酸エチルで流出させるシリカゲ
ルでのカラムクロマトグラフイーによつて分離し
た。シス−1−オキソ−4−p−メチルスルホニ
ロキシチアン異性体は極性が大きい方であつた。
シス異性体の重クロロホルム溶液のNMRスペク
トル(250MHz)は次の位置にピークを有した。:
2.0(2H,m);2.48(2H,m);2.50(3H,s);
2.75(2H,dddd);3.07(2H,ddd);4.67(1H,
tt,J=3.3,3.4Hz);7.41(2H,d,J=8Hz);
及び7.85(2H,d,J=8Hz)ppm。 製造例 P 3−クロロチアン 窒素下に0℃に冷却した塩化メチレン30ml中テ
トラヒドロチオピラン−3−オール530mg(4.5ミ
リモル)及び4−ジメチルアミノピリジン1.1g
(9ミリモル)の溶液にp−トルエンスルホニル
クロライド(8.57mg、4.5ミリモル)を添加した。
この溶液を室温で20時間攪拌し、次いで1N水性
塩酸溶液30mlずつで2回、水30ml及び飽和塩化ナ
トリウム溶液30mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、真空下に濃縮して粗表題の化合物400
mg(収率33%)を得た。 製造例 Q (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−〔2−オキソ−1,3−ジオチラン−
4−イルメチル〕チオ−2−ペネム−3−カル
ボン酸p−ニトロベンジル テトラヒドロフラン20ml中(5R,6S)−6−
〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシエチ
ル〕−2−(2−オキサ−1,3−ジオチラン−4
−イルメチル)チオ−2−ペネム−3−カルボン
酸p−ニトロベンジル410mlの溶液を氷酢酸0.383
ml及び1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド
溶液20mlで処理した。この溶液を室温で約24時間
攪拌した。次いで溶媒を真空下に除去し、残渣を
酢酸エチルに溶解した。この溶液を希水性炭酸水
素ナトリウム、水及び食塩水で洗浄し、次いで無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、過し、蒸発させ
た。更に生成物を、1:1ヘキサン/酢酸エチル
及び純酢酸エチルを流出剤として用いるシリカゲ
ルでのカラムクロマトグラフイーによつて生成し
た。 NMR(CDCl3/DMSO−d6:1.23(3H,d,J=
6);2.92−3.25(2H,m);3.42−3.67−(4H,
m);5.2(2H,s);5.30(1H,d,J=2;及び
7.83(4H,dのd)ppm。 IR(CH2Cl2):1.792cm-1。 製造例 R (5R,5S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−(2−オキソ−
1,3−ジオチラン−4−イルメチル)チオ−
2−ペネム−3−カルボン酸p−ニトロペンジ
ル ジクロルメタン50ml中4−メルカプトメチル−
1,3−ジオチラン−2−オン0.500gの溶液を
0℃まで冷却し、次いでジイソプロピルエチルア
ミン0.640mlで処理した。0〜5℃で1時間後、
この溶液をジクロルメタン20ml中(5R,6S)−6
−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシエ
チル〕−(2−エチルスルフイニル−2−ペネム−
3−カルボン酸p−ニトロベンジル0.307gの溶
液を0〜5℃で添加した。この反応混合物を0〜
5℃で1時間攪拌し、次いで水及び食塩水で連続
的に洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。過後、溶液を蒸発させてゴムを得、これを
1:1ヘキサン/酢酸エチルでそしやくして生成
物を淡黄色の非晶質固体として得た。 NMR(CDCl3;60MHz);0.05(3H,s);0.08
(3H,s),0.83(9H,s),1.23(3H,d,J=
6:3.28−3.52(2H,m);3.67−3.92(2H,m);
4.02−4.67(2H,m);5.30(2H,d,J=4);
5.68(1H,s);及び7.8(4H,dのd)ppm。 IR(CH2Cl2;1792cm-1。 製造例 S (5R,6S)−6−〔(R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−2−〔(シス)−1−オキソ−3−チオラニ
ル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニ
トロペンジル 無水テトラヒドロフラン50mlチオラニル(5R,
6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリ
ロキシエチル〕−2−〔(シス)−1−オキソ−3−
チオラニル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸
p−ニトロベンジル20.1g(0.0337モル)の溶液
に、酢酸19.9ml及びテトラブチルアンモニウムフ
ルオリドの1Mテトラヒドロフラン溶液118.8mlを
添加した。窒素下室温で夜通し攪拌した後、溶液
を真空下に濃縮した。残渣を酢酸エチル500mlに
溶解し、得られた溶液を水200mlずつで3回洗浄
した。水抽出物及び酢酸エチル層から生成物は晶
出しはじめ、かくして結晶化を完結せしめた(30
分間)。結晶物質を過し、水及び酢酸エチルで
洗浄し、次いで酢酸エチル200ml中にスラリーに
し、過して結晶生成物12.03g(収率74%)を
得た。この酢酸エチル及び水性抽出物を一緒に
し、酢酸エチル層を飽和水性炭酸水素ナトリウム
溶液300ml、水200ml及び食塩水200mlで洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下に濃縮して
純度の低い生成物4.6gを得た。この物質を酢酸
エチルから再結晶し、生成物を更に3.0g得た。
全収率92.2%、融点122〜125℃。 この化合物の重クロロホルム溶液のNMRスペ
クトル(250MHz)は次の位置にピークを有し
た:1.37(d,3H);2.57−2.95(c,4H);3.15
(c,1H);3.62−3.97(c,3H);4.26(m,
1H);5.34(q,2H);5.72及び5.74(2d,1H);
7.63(d,2H);及び8.23(d,2H)ppm。 また表題の化合物のジクロルメタン溶液の赤外
スペクトルは5.56,5.86ミクロンに吸収を有し
た。 シス異性体に対する方法を、(5R,6S)−6−
〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリロキシエチ
ル−2−〔(トランス)−1−オキソ−3−チオラ
ニル〕チオ−2−ペネム−3−カルボン酸p−ニ
トロペンジル出発物質に関して適用することによ
り、表題の化合物の対応するトランス異性体を75
%の収率で得た。融点178.5〜180℃。 このトランス異性体の重クロロホルム溶液の
NMRスペクトルは次の位置にピークを有した:
1.4(d,3H):2.22(c,1H):2.62(c,1H):
2.8(m,1H):3.04(c,2H):3.18(c,1H):
3.52(m,1H):3.83(m,1H):4.27(c,1H):
4.43(c,1H):5.36(q,2H):5.76(d,1H):
7.64(d,2H):及び8.24(d,2H)ppm。 トランス異性体のジクロルメタン溶液のIRス
ペクトルは5.56,5.88及び6.58ミクロンに吸収を
有した。 製造例 T (5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−〔(シス)−1−オ
キソ−3−チオラニル〕チオ−2−ペネム−3
−カルボン酸p−ニトロペンジル 窒素下に−30℃に冷却ちあ無水エタノール110
ml中シス−3−メチルカルボニルチオ−1−オキ
ソ−チオラン10.68g(0.06モル)の混合物に、
エタノール中ナトリウムエトキシドの溶液(1M
溶液57.5ml,0.0575モル)を添加した。得られた
溶液を−30℃で2時間攪拌し、次いで−60℃まで
冷却した。この冷却した溶液に、予じめ−60℃ま
で冷却したテトラヒドロフラン200ml中(5R,
6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメチルシリ
ロキシエチル〕−2−エチルスルフイニル−2−
ペネム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル32.4
g(0.06モル)の溶液を添加した。得られ溶液を
−60℃で1時間攪拌し、次いでテトラヒドロフラ
ン20ml中酢酸10mlの溶液を添加し、得られた溶液
を室温まで集め、真空下に濃縮した。残渣を酢酸
エチル500mlに溶解し、溶液を水300mlずつで7
回、飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液250ml中で、
水300mlずつで3回及び食塩水200mlで洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下に濃縮した。
粗生成物を、酢酸エチル/メタノール(95:5)
で流出させるシリカゲル(1.5Kg)でのクロマト
グラフイーにかけた。得られた純生成物をジエチ
ルエーテル(150ml)で夜通しそしやくして、結
晶生成物14.25gを得た。クロマトグラフイーで
得られる純度の低い生成物の更なる5.0gを塩化
メチレン5mlに溶解し、溶液をジエチルエーテル
150mlで希釈した。夜通し攪拌した後、結晶生成
物3.42gを得た(全収率51.5%)、融点137〜138
℃。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトル(250MHz)は次の位置にピークを有し
た:0.04(s,3H);0.07(s,3H);0.82(s,
9H);1.25(d,3H);2.45−2.9(c,4H);3.14
(c,1H);3.55−4.0(c,3H);4.27(m,1H);
5.32(q,2H);5.67及び5.7(2d,1H);7.62(d,
2H);及び8.2(d,2H)ppm。また表題の化合
物の塩化メチレン溶液の赤外スペクトルは5.56,
5.92及び6.58ミクロンに吸収を有した。 この方法に従い、トランス−3−メチルカルボ
ニルチオ−1−オキソチオランを出発物質と用い
て(5R,6S)−6−〔(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリロキシエチル〕−2−〔(トランス)−1−
オキソ−3−チオラニル〕チオ−2−ペネム−3
−カルボン酸p−ニトロペンジルを得ることによ
り、対応するトランス異性体を2.5%の収率で製
造した。トランス異性体はシス異性体より極性が
小さかつた。 表題の化合物の対応するトランス異性体の重ク
ロロホルム溶液のNMRスペクトル(250MHz)
は次の位置にピークを示した:0.06(s,3H);
0.1(s,3H);0.86(s,9H);1.3(d,3H);
2.25(m,1H);2.82(m,1H);2.94−3.33(c,
3H);3.55(m,1H);3.82(d,1H);4.33(c,
1H);4.45(c,1H);5.36(q,2H);5.76(d,
1H);7.66(d,2H);及び8.22(d,2H)ppm。 またトランス異性体の塩化メチレン溶液の赤外
スペクトルは5.57,5.92及び6.57ミクロンに吸収
を有した。 製造例 U シス−3−メチルカルボニルチオ−1−オキソ
−チアン アセトン20ml中トランス1−オキソ−3−p−
メチル−フエニルスルホニロキシチアン300mg
(1.04ミリモル)及びテトラブチルアンモニウム
チオアセテート3.96mg(1.25ミリモル)の溶液を
窒素雰囲気下に夜通し還流させた。反応混合物を
真空下に濃縮し、残渣をシリカゲル(80g)での
クロマトグラフイーにかけた。アセトン/ヘキサ
ンで流出させることにより表題の化合物50mg(25
%)を得た。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトルは1.2〜3.1(c)及び2.28(s)(全部で
10H);及び3.34(c,2H)ppmにピークを有し
た。 同様に、シス−1−オキソ−3−p−メチルフ
エニルスルホニル−オキシチアンを出発物質とし
て用いることにより、トランス−3−メチルカル
ボニルチオ−1−オキソ−チアンを50%の収率で
得た。このトランス異性体の重クロロホルム溶液
のNMRスペクトルは1.42〜3.24(c)及び2.22
(s)(全部で11H)及び4.06(c,1H)ppmにピ
ークを有した。 製造例 V 1−オキソ−3−p−メチルフエニルスルホニ
ロキシチアン 窒素下に0℃に冷却した塩化メチレン80ml中1
−オキソ−3−チアノール(2.14g,0.016モル)
及び4−ジメチルアミノピリジン(3.9g,0.032
モル)の溶液にp−トルエンスルホニルクロライ
ド(3.65g,0.019モル)を添加した。次いでこ
の溶液を1N水性塩酸溶液50ml、水50ml及び食塩
水50mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
真空下に濃縮した。粗生成物を、アセトン/ヘキ
サン(4:1)で流出させるシリカゲル(1Kg)
でのクロマトグラフイーにかけ、表題のトランス
化合物300mg、シス及びトランス化合物の混合物
1.4g及びシス化合物1.5gを得た(全収率70%)。 表題の化合物のシス異性体の重クロロホルム溶
液のNMRスペクトルは次の位置にピークを有し
た:1.4−2.92(c)及び2.46(s)(全部で9H);
3.4(c,2H);4.54(c,1H);7.36(d,2H);及
び7.8(d,2H)ppm。 表題の化合物のトランス異性体の重クロロホル
ム溶液のNMRスペクトルは次の位置にピークを
有した:1.4−3.3(c)及び2.44(s)(全部で
11H):5.1(c,1H):7.32(d,2H):及び7.77
(d,2H)ppm。 製造例 W 3−ヒドロキシ−1−オキソチアン 窒素下に0℃に冷却した塩化メチレン60ml中チ
アン−3−オール2.0g(0.017モル)の溶液に、
m−クロル過安息香酸(3.44g,0.017モル,純
度8.5%)を一部ずつ添加した。この反応混合物
を0℃で35分間、次いで室温で2時間攪拌した。
これを真空下に濃縮し、残渣をシリカゲル(200
g)でのクロマトグラフイーにかけた。酢酸エチ
ル/メタノール(9:1)で流出させることによ
り、シス及びトランス3−ヒドロキシ−1−オキ
ソ−チアンの混合物2.14g(収率94%)を得た。 製造例 X 4−メチルカルボニルチオチアン 3−(p−メチルフエニルスルホニロキシ)チ
オランをカリウムチオアセテートと反応させる際
の製造例Jに用いた方法と同様にして、4−(p
−メチルフエニルスルホニロキシ)チアン及び
1.5当量のカリウムチオアセテートをジメチルホ
ルムアルデヒド中において80℃で反応させること
により、4−メチルカルボニルチオチアンを、10
%酢酸エチル/ヘキサンで流出させるシリカゲル
でのクロマトグラフイー後に69%の収率で得た。
4−メチルカルボニルチオチアンの重クロロホル
ム溶液のNMRスペクトルは次の位置にピークを
有した:1.62−2.2(4H,m);2.32(3H,s);2.5
−2.8(4H,m);及び3.52(1H,tt,J=9,3
Hz)ppm。 製造例 Y 製造例Xと同一の方法を用い、トランス−4−
p−メチルフエニルスルホニロキシチアンを出発
物質とすることによつてシス−1−オキソ−4−
(メチルカルボニルチオ)−チアンを得た。この生
成物の重クロロホルム溶液のNMRスペクトル
(250MHz)は次の位置にピークを有した。:1.97
(2H,m);2.33(3H,s);2.42(2H,dddd);
2.66(2H,ddd);3.02(2H,m);及び3.56(1H,
tt,J=11.13.6Hz)ppm。 同様に製造例Xの方法を用い、シス−1−オキ
ソ−4−p−メチルフエニルスルホニロキシチア
ンを出発物質とすることによりトランス−1−オ
キソ−4−(メチルカルボニルチオ)チアンを得
た。この生成物の重クロロホルムのNMRスペク
トルは次の位置にピークを有した:1.83(2H,
m);2.33(3H,s);2.65(2H,m);2.87(4H,
m);及び3.80(1H,m)ppm。 製造例 Z 製造例Vの方法に従い、1.5当量のp−トルエ
ンスルホニルクロライド及び3当量の4−ジメチ
ルアミノピリジンを用いてトランス−1−オキソ
−4−ヒドロキシアチン(参照Klainら、
Tetrahedron,30,2541(1974))からトランス−
1−オキソ−4−p−メチルフエニルスルホニロ
キシチアンを製造し、所望の化合物を融点99〜
102℃の白色の固体として83%の収率で得た。重
クロロホルム溶液のNMRスペクトル(250MHz)
は次の位置にピークを有した:1.94(2H,m);
2.5(3H,s);2.6(2H,m);2.84(4H,m);
4.80(1H,m);7.41(2H,d,J=8Hz);及び
7.85(2H,d,J=8Hz)ppm。 製造例Vに従い、1.2当量のp−トルエンスルホ
ニルクロライド、0.1当量の46ジメチルアミノピ
リジン及び1.2当量のトリエチルアミンを用い、
次いで1:1酢酸エチル/ヘキサンを用いるシリ
カゲルでのカラムクロマトグラフイーにかけて4
−ヒドロキシチアン(ジ−イソブチルアルミニウ
ムヒドリドでの還元により4−オキソ−チアンか
ら製造)から4−p−メチルフエニルスルホニロ
キシチアンを製造し、所望の生成物を95%の収率
で得た。この生成物の重クロロホルム溶液の
NMRスペクトルは次の位置にピークを有した:
1.8〜2.2(4H,m); 製造例 AA シス−1−オキソ−3−メチルカルボニルチオ
チラン アセトン180ml中トランス−1−オキソ−3−
p−トルエンスルホニロキシチオラン(25.5g,
0.093モル)及びテトラ−n−ブチルアンモニウ
ムチオアセテート(59g,0.186モル)の溶液を
窒素下に1.5時間還元させた。この反応混合物を
真空下に濃縮し、残渣をシリカゲルでのクロマト
グラフイーにかけた。酢酸エチルで流出させるこ
とにより、シス−1−オキソ−3−メチルカルボ
ニルチオチオラン13.4g(収率8.1%)を融点52.5
〜54℃の固体として得た。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトルは次の位置にピークを有した:2.06−
3.26(c)及び2.34(s)(全部で8H);及び3.26−
4.21(c,2H)ppm。 同様にシス−1−オキソ−3−p−トルエンス
ルホニロキシチオランからトランス−1−オキソ
−3−メチルカルボニルチオランを47%の収率で
得た。このトランス異性体生成物の重クロロホル
ム溶液のNMRスペクトル(250MHz)は次の位
置にピークを有した:2.1(c,1H):2.36(s,
3H):2.9(c,3H):3.17(m,1H):3.36(m,
1H):及び4.48(m,1H)ppm。 製造例 BB 1−オキソ−3−p−メチルフエニルスルホニ
ロキシチアン 窒素下に0℃まで冷却した塩化メチレン40ml中
3−p−トルエンスルホニロキシチオラン(1.29
g,0.005モル)の溶液に、m−クロル過安息香
酸(純度85%,1.19g,0.005モル)を5分間に
亘つて一部ずつ添加した。0℃で30分後、反応混
合物を塩化メチレン12.5mlで希釈し、希水性亜硫
酸水素ナトリウム溶液20mlで処理し、過剰の過酸
を分解した。混合物のPHを炭酸水素ナトリウムで
7.5に調節し、塩化メチレン層を水20ml及び食塩
水20mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
真空下に濃縮した。この残渣を95:5酢酸エチ
ル/メタノールで流出させるシリカゲル(200g)
でのクロマトグラフイーにかけ、極性の大きい方
のシス異性体0.175g及び極性の小さい方のトラ
ンス異性体0.92gを固化する油(収率80%)とし
て得た。トランス異性体の融点は85〜87℃であ
り、シス異性体は低融点のワツクス状固体であつ
た。 表題の化合物のトランス異性体の重クロロホル
ム溶液のNMRスペクトルは次の位置にピークを
有した:2.2−3.63(c)及び2.5(s)(全部で
9H);5.42(m,1H);7.34(d,2H);及び7.78
(d,2H)ppm。 表題の化合物シス異性体の重クロロホルム溶液
のNMRスペクトルは次の位置にピークを有し
た:1.95−3.23(c)及び2.46(s)(全部で9H):
5.2(c,1H);7.3(d,2H);及び7.76(d,2H)
ppm。 製造例 CC 3−p−メチルフエニルスルホニロキシチオラ
ン 窒素下に0℃まで冷却した塩化メチレン20ml中
チオラン−3−オール(0.52g,0.005モル)及
び4−ジメチルアミノピリジン(1.22g,0.01モ
ル)の溶液に、p−トルエンスルホニルクロライ
ド(0.95g,0.005モル)を添加した。0℃で1.5
時間攪拌した後、反応を室温まで暖めた。室温で
4時間後に反応は完結した。反応混合物を塩化メ
チレン80mlで希釈し、希水性塩酸溶液20ml、水20
ml及び食塩水20mlで洗浄した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、真空下に油になるまで濃縮
した。これは放置時に固化した(1.3g,収率100
%)、融点56.5〜58℃。 表題の化合物の重クロロホルム溶液のNMRス
ペクトルは次の位置にピークを有した:1.5〜
2.52(c)及び2.44(s)(全部で5H);2.56−3.02
(c,4H);5.13(m,1H);7.28(d,2H);及び
7.72(d,2H)ppm。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 [式中、Rは2−(メチルスルホニル)エチル、
(メチルスルホニル)メチル、3−チエタニル、
1−オキソ−3−チエタニル、1,1−ジオキソ
−3−チエタニル、2−チオラニル、1−オキソ
−2−チオラニル、3−チオラニル、1−オキソ
−3−チオラニル、1,1−ジオキソ−3−チオ
ラニル、3−ヒドロキシ−4−チオラニル、1−
オキソ−3−ヒドロキシ−チオラニル、1,1−
ジオキソ−3−ヒドロキシ−4−チオラニル、2
−オキソ−1,3−ジオライン−4−イルメチ
ル、3−チアニル、1−オキソ−3−チアニル、
1,1−ジオキソ−3−チアニル、4−チアニ
ル、1−オキソ−4−チアニル又は1,1−ジオ
キソ−4−チアニルであり、そしてR1は水素又
は生体内で加水分解されるエステルを形成する基
である] の化合物又はその製薬学的に許容しうる塩。 2 R1が水素であり、そしてRが2−(メチルス
ルホニル)エチル、(メチルスルホニル)メチル、
3−チエタニル、1−オキソ−3−チエタニル、
1,1−ジオキソ−3−チエタニル、3−チオラ
ニル、1−オキソ−3−チオラニル、1,1−ジ
オキソ−3−チオラニル、3−ヒドロキシ−4−
チオラニル、1−オキソ−3−ヒドロキシ−チオ
ラニル、1,1−ジオキソ−3−ヒドロキシ−4
−チオラニル、3−チアニル、1−オキソ−3−
チアニル、1,1−ジオキソ−3−チアニル、4
−チアニル、1−オキソ−4−チアニル、1,1
−ジオキソ−4−チアニル、又は2−オキソ−
1,3−ジチオラン−4−イルメチルである特許
請求の範囲第1項記載の化合物。 3 式 [式中、Rは2−(メチルスルホニル)エチル、
(メチルスルホニル)メチル、3−チエタニル、
1−オキソ−3−チエタニル、1,1−ジオキソ
−3−チエタニル、2−チオラニル、1−オキソ
−2−チオラニル、3−チオラニル、1−オキソ
−3−チオラニル、1,1−ジオキソ−3−チオ
ラニル、2−オキソ−1,3−ジチオラン−4−
イルメチル、3−チアニル、1−オキソ−3−チ
アニル、1,1−ジオキソ−3−チアニル、3−
ヒドロキシ−4−チオラニル、1−オキソ−3−
ヒドロキシ−チオラニル、1,1−ジオキソ−3
−ヒドロキシ−4−チオラニル、4−チアニル、
1−オキソ−4−チアニル又は1,1−ジオキソ
−4−チアニルであり、そしてR1は水素又は生
体内で加水分解されるエステルを形成する基であ
る] の特許請求の範囲第1項記載の化合物又はその製
薬学的に許容しうる塩。 4 R1が水素であり、そしてRが2−(メチルス
ルホニル)エチル、(メチルスルホニル)メチル、
3−チエタニル、1−オキソ−3−チエタニル、
1,1−ジオキソ−3−チエタニル、3−チオラ
ニル、1−オキソ−3−チオラニル、1,1−ジ
オキソ−3−チオラニル、3−ヒドロキシ−4−
チオラニル、1−オキソ−3−ヒドロキシ−チオ
ラニル、1,1−ジオキソ−3−ヒドロキシ−4
−チオラニル、3−チアニル、1−オキソ−3−
チアニル、1,1−ジオキソ−3−チアニル、4
−チアニル、1−オキソ−4−チアニル、1,1
−ジオキソ−4−チアニル又は2−オキソ−1,
3−ジチオラン−4−イルメチルである特許請求
の範囲第3項記載の化合物。 5 Rがトランス−1−オキソ−3−チオラニル
である特許請求の範囲第4項記載の化合物。 6 Rがシス−1−オキソ−3−チオラニルであ
る特許請求の範囲第4項記載の化合物。 7 Rが1,1−ジオキソ−3−チオラニル、ト
ランス−1−オキソ−3−チアニル、シス−1−
オキソ−3−チアニル、トランス−1−オキソ−
3−チエタニル、1,1−ジオキソ−4−チアニ
ル、4−チアニル、トランス−1−オキソ−4−
チアニル、シス−1−オキソ−4−チアニル、又
はシス−1−オキソ−3−チエタニルである特許
請求の範囲第4項記載の化合物。
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