JPH0528537U - 鋳造用の仕切り板 - Google Patents
鋳造用の仕切り板Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は筒状体の外壁にフランジを周設した
鋳造品の押湯方案に用いる仕切り板の改良を目的とす
る。 【構成】 本考案は、筒状体の外周にフランジを設けた
製品を鋳造する際に、該フランジとなる部分の上面に仕
切り板と、該仕切り板上面にシュリンカとを配設するよ
うにした鋳造方案において、前記仕切り板に堰を設け、
該堰の周辺に薄肉部を連設した仕切り板である。
鋳造品の押湯方案に用いる仕切り板の改良を目的とす
る。 【構成】 本考案は、筒状体の外周にフランジを設けた
製品を鋳造する際に、該フランジとなる部分の上面に仕
切り板と、該仕切り板上面にシュリンカとを配設するよ
うにした鋳造方案において、前記仕切り板に堰を設け、
該堰の周辺に薄肉部を連設した仕切り板である。
Description
【0001】
本考案は、筒状体の外壁にフランジを周設した鋳造品、たとえば自動車用ホイ ールハブ、デフケースなどを鋳造する場合の押湯方案に用いる仕切り板に関する 。
【0002】
従来、自動車用ホイールハブ、デフケースなどの鋳造品は、強度が要求される 部材であるため、球状黒鉛鋳鉄で鋳造され、また図5に示すような断面を有して いる。即ち、円筒部aと周設された板状フランジ部bとが交差する部分は肉厚部 が形成され、そのため鋳造時に、その肉厚部は他の部分より冷却が遅く、また球 状黒鉛鋳鉄は凝固時に引ける傾向が大きいため、その肉厚部の最終凝固部cに引 け巣が発生する。
【0003】 よって、これを防止するため、以下、述べるように、いくつかの方法が採用さ れた。すなわち、図5おいて、図は鋳込後、湯が凝固し、まだシュリンカ等を除 去していない状態の縦断面を示すもので(以下同じ)、フランジbの外側に、シ ュリンカ(押湯、引け巣防止用の湯溜り)dを製品の最終凝固部cにできるだけ 近接させて配置するとともに、そこに堰e(図6参照)を設けるようにしている 。そして熱勾配をもたせ補湯効果を得るため、さらにフランジbの上面に図示の ような駄肉fを設けている。そして凝固後は、このシュリンカdをハンマーなど で叩き折るなどの方法で除去している。したがって、シュリンカdを除いたあと には、製品に堰eと駄肉fの部分が大きく残ってしまうため、これらを旋盤やグ ラインダーなどを使って除去している。 すなわち、前記の方法はシュリンカと製品との接合部分が広く大きくなるため 、叩き折るために大きな力と時間を要し、また作業環境も良いとは言えない。さ らに残った駄肉部分を除去するために前記加工設備や工数を要するなどの欠点が あった。
【0004】 よって、これらの問題を解決するため、図7及び8に示すように薄いシェル砂 製の板(以下、仕切り板とする)iをフランジbの上に載置した状態となるよう にして、さらにその上にシュリンカdを載置するとともに、引け巣発生個所であ る円筒aとフランジbの交差部に接近して堰eを設けるようにした。これによっ て、シュリンカdの折れ口を小さくし、駄肉fを減らし、熱的効果を大きくし、 シュリンカdを小さくすることができた。これに類似する公開技術として、特公 昭51−48445号、特開昭54−104443号、特開昭54−10444 4号などが知られている。
【0005】
前記図7及び図8に示す方法は、前記のように図5及び6に比較して多くの改 善がみられたが、仕切り板に厚いシェル板が用いられているため、シュリンカの 底部とフランジとは熱的に絶縁されてしまう。そのため、熱勾配を良好にするた めにやはり駄肉を付け、堰も大きくせざるを得なかった。一方、仕切り板全体を 薄くすれば熱勾配は改善されるが、作りにくいばかりでなく、運搬、取扱上で割 れ易く、また溶湯圧によって鋳込中に歪んだりするなどの問題点がある。そして 最近の業界の厳しい部品の軽量化、コストの低減、欠陥対策の確実化の要請や、 引け巣発生傾向の多い高強度材質の採用などから、前記従来の方法では必ずしも 充分ではなく、一層の改善が要求されるようになった。
【0006】 本考案は、前記事情に鑑みてなされたもので、前記問題点を解消した鋳造方案 に用いる仕切り板を提供することを目的とする。
【0007】
前記目的に添い、本考案は、筒状体の外周にフランジを設けた製品を鋳造する 際に、該フランジとなる部分の上面に仕切り板と、該仕切り板上面にシュリンカ とを配設するようにした鋳造方案において、前記仕切り板に堰を設け、該堰の周 辺に薄肉部を連設することによって前記課題を解決した。 以下、本考案の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。 図1及び図2において、10はホイールハブ、11はホイールハブ10の円筒 部、12はその円筒部11の外壁に周設されたフランジ、20はフランジ12上 に配設された仕切り板、30はさらに仕切り板20の上に配設されたシュリンカ である。
【0008】 仕切り板20は、耐熱性の適切な材料や鋳物砂などで成形したもので、たとえ ばシェル砂によって形成し、図3及び図4に示すように厚肉部21と、該厚肉部 21の一端辺中央に設けた方形の薄肉部22と、さらに、この薄肉部22の端辺 中央に方形の切欠部、即ち堰23を備えている。 この仕切り板20は、ホイールハブ10の円筒部11寄りの端辺に勾配部24 を、さらに薄肉部22に接する厚肉部21の方形の境界の全周に、同様な勾配部 25を、また、前記堰23に臨む薄肉部22の方形の端辺の全部に同様に勾配部 26を夫々設けてある。これら勾配部は約30°〜40°の勾配からなっている 。
【0009】 前記シュリンカ30は、堰23、薄肉部22、及び少なくとも勾配部25を含 む厚肉部21にわたって仕切り板20を覆うように、図2に示す範囲にわたって 仕切り板20上に配置してある。
【0010】 本考案に係る仕切り板は、以上のように構成し、かつ配設されるので、鋳込ま れた湯は、シュリンカ30から仕切り板20の堰23を通り、ホイールハブ10 に流れる。したがって全体の熱勾配は、シュリンカ30が最も高く、ホイールハ ブ10の部分が最も低くなる。よってシュリンカ30からの湯の補給が容易にな る。すなわち、本考案では、シュリンカ30の下部の仕切り板20に薄肉部22 を設けてあるため、シュリンカ30からの熱は砂層である仕切り板20の薄肉部 22を介しながら、ホイールハブ10のフランジ12に伝達され、ホイールハブ 10の最終凝固部40をフランジ12の方へ引き寄せることになる。したがって 堰23が小さくとも、シュリンカ30からの湯の補給が確実になされ、従来のよ うに堰の付近に駄肉となる部分を設けなくともよい。
【0011】 本考案の仕切り板は、これを全体的に薄板で構成すれば、前記と同様な効果が えられ、また、材料の節約になるが、製作時や、運搬、作業時などの際に破損し 易く、また、溶湯圧によって使用中に歪んだりするおそれがあるが、本考案では 、堰の周辺のみの板厚を薄くし、熱勾配をより強調してあるので、前記問題点の 発生を防ぎながら前記のような効果を得ている。
【0012】 また、本考案の仕切り板は、溶湯に接する堰部に勾配(約30〜40°)を設 けてあるため、凝固後はシュリンカの基部にくさびを入れた状態となる。即ち、 シュリンカを除去するとき、この部分から折れ易くなっており、また、フランジ 上に残る堰の残部の高さが低くなり、除去作業が簡単になる。
【0013】 次に、重量約30kgのトラック用リアホイールハブについて各種の仕切り板 を用いた場合の比較例を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】 表1から判るように、本考案に係る仕切り板を用いることによって効果のある ことが確認できた。また、本考案のものでも供試体3及び7の例から薄肉部は製 品に応じてある範囲内の広さが必要であることが判った。 また、別の観点、即ち、シュリンカの大きさ、除去の能率(叩き折るに要する 打撃回数)、駄肉と堰の除去に用いる工具(チップや砥石)の寿命などの点につ いて比較した結果を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】 なお、本考案の前記実施例では、仕切り板の端辺に切り込むようにして堰を設 けたものについて説明したが、仕切り板に貫通穴を設けた構造の堰についても適 用しうることは述べるまでもない。
【0018】
以上のように、本考案に係る仕切り板を用いることによって、次のような効果 が得られる。 引け巣の発生が防止できる。 シュリンカ除去の際における製品への折れ込みが防止できる。 仕切り板の折れや変形が防止できる。 シュリンカの大きさをより小さくでき、湯の使用量を節約できる。 シュリンカ除去の能率が向上する。 駄肉や堰跡が小さくなり、これらの除去に要する加工時間を少なくでき、 したがって除去に使用する工具(チップや砥石)の寿命は延びる。 引け巣発生傾向の多い高強度材料の採用が可能となる。
【図1】本考案に係る仕切り板を用いた鋳造方案の断面
説明図である。
説明図である。
【図2】図1の鋳造方案の平面説明図である。
【図3】本考案に係る仕切り板の平面図である。
【図4】図3に示す仕切り板のA−A断面図である。
【図5】従来の鋳造方案における図1に対応する説明図
である。
である。
【図6】図5の鋳造方案の平面説明図である。
【図7】更に他の従来の鋳造方案における図1に対応す
る説明図である。
る説明図である。
【図8】図7の鋳造方案の平面説明である。
10 ホイールハブ 11 円筒部 12 フランジ 20 仕切り板 22 薄肉部 23 堰 24,25,26 勾配部
Claims (2)
- 【請求項1】 筒状体の外周にフランジを設けた製品を
鋳造する際に、該フランジとなる部分の上面に仕切り板
と、該仕切り板上面にシュリンカとを配設するようにし
た鋳造方案において、前記仕切り板に堰を設け、該堰の
周辺に薄肉部を連設したことを特徴とする仕切り板。 - 【請求項2】 前記薄肉部の堰に臨む端辺に、勾配を設
けたことを特徴とする請求項1に記載の仕切り板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991038936U JPH084186Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 鋳造用の仕切り板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991038936U JPH084186Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 鋳造用の仕切り板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0528537U true JPH0528537U (ja) | 1993-04-16 |
| JPH084186Y2 JPH084186Y2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=12539113
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991038936U Expired - Lifetime JPH084186Y2 (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 鋳造用の仕切り板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH084186Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011513069A (ja) * | 2008-03-06 | 2011-04-28 | カミート アーベー | 一体鋳造工具の複合鋳造の鋳型及び方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5097095U (ja) * | 1973-12-28 | 1975-08-13 | ||
| JPS5582150U (ja) * | 1978-11-28 | 1980-06-06 |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP1991038936U patent/JPH084186Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5097095U (ja) * | 1973-12-28 | 1975-08-13 | ||
| JPS5582150U (ja) * | 1978-11-28 | 1980-06-06 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011513069A (ja) * | 2008-03-06 | 2011-04-28 | カミート アーベー | 一体鋳造工具の複合鋳造の鋳型及び方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH084186Y2 (ja) | 1996-02-07 |
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