JPH05287619A - 牽切加工用フィラメント原糸 - Google Patents

牽切加工用フィラメント原糸

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JPH05287619A
JPH05287619A JP7977292A JP7977292A JPH05287619A JP H05287619 A JPH05287619 A JP H05287619A JP 7977292 A JP7977292 A JP 7977292A JP 7977292 A JP7977292 A JP 7977292A JP H05287619 A JPH05287619 A JP H05287619A
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JP
Japan
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yarn
oil
drafting
less
oil agent
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Pending
Application number
JP7977292A
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English (en)
Inventor
Norinobu Kunisada
典宣 国貞
Shoji Makino
昭二 牧野
Koichi Iohara
耕一 庵原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 牽切加工時には単糸をランダムに牽切するこ
とができ、撚糸、製織、染色等の後加工時には工程調子
が良好で品位の良好な布帛の得られる牽切加工用フィラ
メント原糸を提供すること。 【構成】 レッドウッド粘度が100秒以下の鉱物油を
主体成分とする粘着力が100g/cm2 以下の、常温絶
乾下で液状を呈する油剤組成物を、0.05〜0.5重
量%付着した牽切加工用フィラメント原糸。 【効果】 特定の粘度の鉱物油を主体成分としているの
で、撚糸、製織、染色等の工程通過性を悪化させること
なく、牽切加工時は単糸の開繊性が良好でランダムな牽
切が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、牽切加工を施してスパ
ンライク糸を得るに適した牽切加工用フィラメント原糸
に関する。さらに詳しくは、ランダムな牽切性を有する
とともに、製糸時、牽切加工時、撚糸時及び製織時にス
カムの発生が少なく、染色時には染色斑も少なく、且つ
コーニングオイル不要の牽切加工用として有用なフィラ
メント原糸に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フィラメントの牽切加工は、単に
紡績糸風合を有する繊維を簡便且つ低コストで製造する
ためだけではなく、原糸として異種フィラメントの混繊
糸を用いることにより、従来にない新規な風合や物性を
もつスパンライク糸を簡便に製造するための新合繊素材
製造の方法として、技術の開発・展開がなされている。
【0003】かかる牽切加工に供される原糸としては、
紡糸―延伸―捲取―解舒までの工程では集束性を保ち、
牽切加工工程では良好な制電性を呈しながら容易に開繊
できることが要求される。かかる要求を満足させるた
め、従来紡績用として多用されている油剤をそのままあ
るいは小変形された油剤を付与する方法、例えばアルキ
ル基の平均炭素数が12〜18の範囲であるアルキルホ
スフェートカリウム塩及びアルキル基の平均炭素数が8
〜18の範囲である脂肪族アルカリ金属塩を含有する油
剤を付与する方法が提案されている(特公平1―202
64号公報)。しかしながら、本発明者らの検討によれ
ば、かかる油剤は絶乾時に固状を呈し、且つ凝集力が高
い反面脆性も高いため、集束性と解舒性とを同時に満足
させるためには、その付与量を極めて少量にする必要が
あること、この適正付与量は通常フィラメント原糸製造
時に付与される油剤付与量に比して少量であるため安定
に製糸することはかなり困難であること、等が判明し
た。さらに、同油剤のなかには、常温常湿度下で吸湿し
て粘着性が増加し、解舒性の低下をきたすものもある。
また油剤成分が固状であるため、水系エマルジョンとし
て液状で糸条に給油しても、紡出糸条に圧空処理を施す
ような場合には、油剤の一部が圧空で飛散してその圧空
ノズル周辺の糸導及びガイドに付着し、これがさらに圧
空で濃縮されて高粘着物もしくは固性スカムとして固着
堆積するため糸条の走行安定性を阻害してしまう。ある
いは、製糸捲取や牽切加工の工程で、繊維表面の油剤成
分の一部が脱落してスカムとして糸導ガイドに付着堆積
して、単糸切れや断糸をも引き起こすといった問題があ
ることも判明した。
【0004】更に、後加工工程の通過がスムーズにいく
よう、加工後コーニングオイルと称する鉱物油を主体と
する平滑油剤を付与する必要があるといった問題もあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
技術が有する問題点を解決しようとするものであり、紡
出後巻き取られるまではフィラメント原糸が十分に集束
され、一方牽切加工される際にはその集束性が容易に開
放されてランダムに切断(牽切)され、品位の良好な加
工糸を工程スカムの発生もなく効率よく生産することが
でき、得られた牽切加工糸を用いて撚糸、製織する際に
おいては糸導スカムの堆積や毛羽立ちが生じることな
く、しかもコーニングオイルを必要とすることなく安定
に工程を通過せしめることができ、さらには製織する際
の糊付きも良好で且つ染色加工時の染色斑も少ない牽切
加工糸を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、常温絶乾下で液状
を呈する油剤であっても、特定の特性を有する油剤は牽
切加工性を阻害することなく、良好なスパンライク糸の
得られることを見い出し、さらに検討を重ねた結果、特
定の鉱物油を主体成分とすることにより、コーニングオ
イルを付与しなくてもよく、製織性及び染色斑も良好な
ことを知り本発明に到達した。
【0007】すなわち本発明は、常温絶乾下で液体であ
り、レッドウッド粘度が100秒以下の鉱物油を主体成
分とし且つ粘着力が100g/cm2 以下である油剤組成
物を、繊維重量に対して0.05〜0.5重量%付着し
てなる牽切加工用フィラメント原糸である。
【0008】本発明で用いられる油剤組成物は、常温絶
乾下で液体状態を保っていることが必要である。固状を
呈する場合には、前述の如く、紡糸での圧空処理時、延
伸、捲取り及び牽切加工の各工程において、繊維表面の
剤の一部が脱落してスカムとして糸条ガイドに付着堆積
し、単糸切れや断糸を引き起こす要因となるばかりでな
く、糸への付着量が少しでも多過ぎるとその凝集力が大
きいが故に開繊不良となり、牽切加工がスムーズに行わ
れず工程調子を損うことになる。また、ペースト状もし
くはガム状を呈する場合でも、上述と同様のスカムトラ
ブルが発生するばかりでなく、走行時の糸条と糸導ガイ
ド等との摩擦が大きくなるため、工程安定性が低下した
り、得られる糸の品質が低下したりするため好ましくな
い。
【0009】また上記油剤組成物の主体成分としては、
レッドウッド粘度で100秒以下の低粘度鉱物油を用い
ることが大切である。ここで100秒を越えるもので
は、粘度が高すぎて単糸間の拘束力が大きくなりすぎる
ため、牽切加工時に糸条が開繊され難くなり、得られる
加工糸の品質が低下するという問題があり、一方他の成
分、例えばジメチルシリコーン系又は脂肪酸エステル系
の平滑剤を主体成分とする場合には、製糸・牽切加工時
の工程調子は良好で品質の良好な加工糸が得られるもの
の、撚糸・製編織等の後加工に供する際、コーニングオ
イルを付与しないかぎり、工程通過性が低下して品位の
低下したものしか得られなくなるので好ましくない。ま
た、製織する際に糊付けを施す場合には糊が脱落し易く
て製織工程が悪化したり、特にジメチルシリコーン系を
併用する場合には、染色する際に染色斑が発生し易いと
いった問題もある。
【0010】さらに本発明においては、下記の方法で測
定した油剤組成物の粘着力が100g/cm2 以下、好ま
しくは50g/cm2 以下であることが大切である。この
粘着力が100g/cm2 を越える場合には、集束性は良
好でフィラメント原糸製造までの製糸性は良好となるも
のの、単糸/単糸間の拘束力が大きくなりすぎるため、
牽切加工時に開繊され難く、複数本の単糸が一度に切断
され易くなり、その結果、得られる加工糸の品質が低下
したり、極端な場合には断糸して歩留りが低下するため
好ましくない。
【0011】粘着力の測定 濃度2重量%の水系エマルジョン油剤組成物12.5g
を直径90mmφのガラスシャーレに採取し、これを一昼
夜風乾後さらに105℃×2時間乾燥する。次いで、2
0℃×65%RH雰囲気下で4日間調湿して測定用試料
を作成する。面積2.27cm2 のポリエステルフィルム
を同面積の底面に接着せしめた25gの重錘を上記試料
の上に置き、この上にさらに全荷重が100gとなるよ
うに追加重し、1分間置いた後にこの荷重を除き、次い
で75mm/分の速度で先の25g重錘を引き上げた。こ
の時の最大引上げ張力から25gを差し引いて、面積で
割った値を粘着力とした。
【0012】以上のように、本発明にかかる油剤組成物
は、低粘度の鉱物油を主体成分とし、好ましくは65〜
80重量%(油剤組成物に対して)を含有するものであ
るが、液状であること及び粘着力の要件を満たす範囲内
で任意の乳化剤成分を併用することができる。例えば、
ラウリルアルコール、オレイルアルコールやその他合成
アルコール等のアルコールにアルキレンオキサイドを付
加させた脂肪族アルキルエーテル系活性剤、アルキレン
オキサイドを付加させた脂肪族アルキレンアルコールと
脂肪酸との反応物、ポリエチレングリコールとラウリン
酸やオレイン酸などの脂肪酸との反応物であるエーテル
エステル系活性剤などのノニオン活性剤成分のうち一種
以上を20〜30重量%を配合することができる。その
他、ホスフェート、スルフォネート、サルフェートなど
アニオン系活性剤、及びカチオン系活性剤、脂肪酸やア
ルコールなど乳化調整剤等を適宜選択使用することがで
きる。
【0013】次にかかる油剤組成物のフィラメント原糸
への付着量は、繊維重量に対して0.05重量%以上
0.5重量%以下、好ましくは0.10重量%以上0.
35重量%以下とする必要がある。付着量が0.05重
量%未満の場合には、油剤組成物を均一に付着させるこ
とが困難となって集束性が低下するため、単糸がばらけ
易くなって原糸製造時に均一な延伸が困難となり、原糸
の糸斑不良や単糸切れ、あるいは糸切れなどのトラブル
が発生し易くなり好ましくない。一方0.5重量%を越
える場合には、単糸が強く集束されてしまい、牽切加工
時に単糸が充分開繊されないためにランダム切断は望め
ず、得られる加工糸の品位、歩留り不良をきたすことに
なるので好ましくない。
【0014】本発明においては、上記油剤組成物を糸条
に付与するには、エマルジョン、ストレート又は低粘度
の稀釈溶剤に溶解した形のいずれの形で付与してもかま
わないが、エマルジョンの形としたほうが取扱性、操業
性上好ましい。この場合、その加水粘度は10万センチ
ポイズ(cp)以下、好ましくは1万cp以下であるこ
とが望ましい。10万cpを越えて流動性がなくなる場
合には、圧空処理が施されるような場合に該油剤組成物
が圧空ノズル周辺に堆積して、糸条の安定走行を阻害す
る傾向がある。また、給油方式は、ローラー給油、ノズ
ル給油のほか噴霧法、浸漬法などの公知の給油方式をい
ずれも採用でき、その付与に当たっては、できるだけ均
一に油剤を付着させる必要がある。
【0015】なお、本発明のフィラメント原糸を構成す
るポリマーは特に限定されるものではなく、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリアクリロニトリルの外、芳香族
系のポリアミドやポリエステル等いずれであってもよ
い。なかでも、風合の点からポリエステルが好ましい。
ここでいうポリエステルとは、テレフタル酸を主たる酸
成分とし、少くとも一種のグリコール、特に好ましくは
エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラ
メチレングリコールから選ばれたアルキレングリコール
を主たるグリコール成分とするものを言い、具体的には
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート等、あるいはこれらのポリエステルに少量のイソフ
タル酸、5―ナトリウムスルホイソフタル酸等を共重合
した共重合ポリエステルをあげることができる。また、
これらの各種重合体を混合したものであってもよい。こ
れらのポリエステルには通常使用される艶消剤、安定
剤、制電剤等の添加剤を含有させることはいっこうにさ
しつかえない。
【0016】
【発明の作用効果】従来牽切加工用原糸には、紡績用と
して多用されている油剤を小変形されたものが多用され
ている。しかしながら、かかる油剤は絶乾時には固状を
呈し凝集力も高いため、牽切加工時の糸条の開繊性を高
めるためにはその付着量を極めて少なくする必要があ
り、どうしても製糸性の面で劣ることは免れ得ない。も
ちろん付与量を増加していけばこの製糸性の面は改良さ
れるが、充分なレベルに製糸性が改善される前に牽切加
工性が低下するとともに、油剤成分の一部が脱落してス
カムとして堆積し、断糸の原因となっている。
【0017】本発明はこのような不利益を克服したもの
で、製糸時の工程調子は良好に維持できる程度の集束性
を満足し、且つ牽切加工時には糸条が充分に開繊されて
ランダムに切断され、品位の良好な加工糸が安定して得
られるものとなる。しかも得られた加工糸は、従来必須
とされていたコーニングオイルを施さなくとも、撚糸工
程や製編織工程でトラブルを発生することなく、安定に
後加工できるといった特徴を有する。また、得られた糸
を糊付けして製織する際の糊の付着性も良好で製織性の
悪化は起らず、且つ得られる布帛を染色しても、シリコ
ーン系の平滑剤を併用していないので染色斑が発生し難
いといった特徴を有する。
【0018】かかる特徴的効果が奏される理由は、未だ
完全に解明されたわけではないが、次のように推定され
る。すなわち、本発明の原糸に付与されている油剤組成
物は、低粘度の鉱物油を主体とし粘着力が100g/cm
2 である液状を呈するものであるため、フィラメント原
糸製造までの段階では集束性、平滑性ともに充分で安定
に紡糸延伸することができ、一方牽切加工時には単糸/
単糸間の拘束力が大きくないので容易に開繊され、牽切
応力を単糸毎に独立に負荷させることができるため、単
糸をランダムに牽切することができ、得られる加工糸の
品位が極めて向上するものと考えられる。しかも主体成
分が鉱物油であるため、新たにコーニングオイル(通常
鉱物油)を施さなくとも充分な平滑性を呈するものと考
えられる。さらに、油剤組成物は液状を呈するため、走
行糸条が糸導ガイド等に擦過されても、油剤組成物が固
状スカムとしてガイドに堆積することがなく、製糸工程
及び牽切工程の各工程における工程調子も改善される。
【0019】以下、実施例をあげて本発明をより詳細に
説明する。
【0020】
【実施例】固有粘度0.64のポリエチレンテレフタレ
ート(艶消剤としてTiO2 を0.3重量%含む)を溶
融後、孔径0.18mmφを80ホールと孔径0.39mm
φを4ホール有する同一の口金から吐出した。吐出され
たフィラメントは横吹き冷却風により冷却した後、下記
表1に示す油剤組成物を3重量%濃度の水系エマルジョ
ンの形で表2に示す付着量となるようノズル給油した。
次いで、旋回流圧空ノズルを通した後、1.33倍に延
伸して120℃で熱処理し、4000m/分の速度で捲
取った。捲取った原糸は0.48de×80本、4.0
de×4本であった。
【0021】この原糸を図1に示す牽切機に掛け牽切加
工を施した。即ち、フィードローラー2及び牽切ローラ
ー3の間で牽切した後、空気ノズル4により抱合し、引
取りローラー5、ガイド6を経て捲取機に捲取った。得
られた結果を表2及び表3に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】ここでOPUは油剤組成物の付着量を示
し、また各評価項目は表4にしたがった。
【0026】
【表4】
【0027】表2、表3の結果より、本発明のフィラメ
ント原糸は、ランダムな牽切性を有するとともに、製糸
時、加工時、撚糸時及び製織時のスカム発生が少なく、
牽切加工用として極めて優れた特性を有し、更にアフタ
ーオイルの必要もないことが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で原糸を牽切加工した工程を示す略線図
である。
【符号の説明】
1 フィラメント原糸パッケージ 2 フィードローラー 3 牽切ローラー 4 空気ノズル 5 引き取りローラー 6 糸導ガイドローラー 7 牽切加工パッケージ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温絶乾下で液体であり、レッドウッド
    粘度が100秒以下の鉱物油を主体成分とし且つ粘着力
    が100g/cm2 以下である油剤組成物を、繊維重量に
    対して0.05〜0.5重量%付着してなる牽切加工用
    フィラメント原糸。
JP7977292A 1992-04-01 1992-04-01 牽切加工用フィラメント原糸 Pending JPH05287619A (ja)

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