JPH05288772A - 加速度検出装置及びその組立方法 - Google Patents

加速度検出装置及びその組立方法

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JPH05288772A
JPH05288772A JP4085280A JP8528092A JPH05288772A JP H05288772 A JPH05288772 A JP H05288772A JP 4085280 A JP4085280 A JP 4085280A JP 8528092 A JP8528092 A JP 8528092A JP H05288772 A JPH05288772 A JP H05288772A
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cap
package
base
acceleration
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JP4085280A
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Takanobu Takeuchi
孝信 竹内
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Mitsubishi Electric Corp
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    • GPHYSICS
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    • G01P2015/0825Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0828Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass the mass being of the paddle type being suspended at one of its longitudinal ends

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境温度が激しく変化しても、液漏れやパッ
ケージ変形を生ぜず、製品ごとの検出精度のバラツキが
ない加速度検出装置を提供する。 【構成】 片持ばり14を備えた加速度検出部と、この
加速度検出部を上面に装着したベース12と、ベース1
2に接合され前記加速度検出部を覆うキャップ20と、
ベース12とキャップ20からなるパッケージ内を充満
する液体21と、前記パッケージ内であって、前記片持
ばり14の振動方向を除く位置に設けられたスポンジ2
2とを備える。 【効果】 内部液体21が膨脹・収縮してもスポンジ2
2がその圧力変化を吸収するため液漏れやパッケージ変
形が生じない。また、スポンジ22は加速度検出動作に
影響を与えない位置に取付けたので、一定の検出精度を
維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加速度検出部をパッケ
ージ内に装着し、当該パッケージ内に液体を充満して封
止した加速度検出装置およびその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加速度検出装置は、片持ばり構造
の加速度検出部を有し、その片持ばりの共振による破損
や不必要な周波数の入力に対する応答を防ぐために、機
械的なハイカットフィルタとして、ダンピング液が用い
られている。
【0003】すなわち、加速度検出部を装着したベース
の上面にキャップを被せてネジ止め結合し、この内部に
ダンピング液を封入して当該ダンピング液の作用により
片持ばりの共振もしくは過剰応答を抑制するようにして
いる。
【0004】しかし、このような液体封止構造の加速度
検出装置が、たとえば自動車などの加速度を検出するた
め、ボンネット内などに設置されると、当該周囲環境温
度が−40℃から+120℃まで及ぶ場合があり、その
温度変化により加速度検出装置内部に封止されたダンピ
ング液が大きく膨脹・収縮することになる。
【0005】このようなダンピング液の膨脹・収縮が原
因で内圧が増減し当該加速度検出装置の封止部分が破損
し、ベースとキャップの隙間からダンピング液の漏れが
生じたりしていた。
【0006】したがって、厳しい使用条件下でも封止部
分が破損してダンピング液が漏れることがない気密性の
高いパッケージを形成する必要があるが、しかし、パッ
ケージの気密性を高めても、ダンピング液の膨脹による
内圧の変化のためパッケージ自身が変形して容積が増大
し、収縮時に真空部分が発生してしまうという不都合が
あり、この真空部分が加速度検出部に悪影響を与える結
果になる。
【0007】このようなパッケージの変形による弊害を
避けるためには、パッケージを形成する部材の剛性を高
めて耐圧性を増せばよいが、このような方法によれば製
造コストが増大するだけでなく、高温時におけるパッケ
ージ内部のダンピング液の圧力が大変高くなるため、加
速度検出部の動作に大きな影響を与え、検出精度を狂わ
す結果となる。
【0008】これらの問題に対処するため、従来から図
8に示すような加速度検出装置があった。
【0009】同図は、従来の加速度検出装置の概略を示
す縦断面図であり、1は金属等からなり外周部に接合部
1aが形成されたベース、2は同じく金属等からなり、
外周部に接合部2aが形成されたキャップで、ベース1
の接合部1aとキャップ2の接合部2aを合わしてパッ
ケージが形成される。
【0010】キャップ2の上面には注入孔2bおよび空
気孔2cが設けられ、キャップ2内部には隔壁2dが形
成されている。
【0011】ベース1に固着された台座3の上部には片
持ばり4の一端が固定され、当該片持ばり4の上面の所
定位置には検出素子5が形成されている。
【0012】当該検出素子5は、熱拡散またはイオン注
入法により複数の半導体ひずみゲージを片持ばり4の表
面に形成し、これらの半導体ひずみゲージをアルミニウ
ム蒸着などにより形成された配線により電気的に接続し
てフルブリッジ回路を構成することによって形成され
る。
【0013】片持ばり4の自由端には重り6が固定さ
れ、加速度に対する応答性を高める。
【0014】また、リードピン7が、ベース1を貫通し
てパッケージ外部に取り出され、硬質ガラス8によりベ
ース1と絶縁かつ気密な状態で固定される。
【0015】リードピン7は、金またはアルミニウムか
らなるワイヤ9によって検出素子5にワイヤボンディン
グされている。
【0016】また、パッケージ内には、シリコンオイル
等からなるダンピング液10および空気層11が封入さ
れており、この空気層11の量は、パーケージの内容積
の約20〜30%を占めるように調整されている。
【0017】なお、図8における空気層11の位置は、
当該パッケージのA側を上方にしたときの状態で示され
ている。
【0018】このような加速度検出装置におけるパッケ
ージの組立工程は、次のようになっている。
【0019】(1) まず、ベース1の上面に、台座
3、片持ばり4、検出素子5および重り6からなる加速
度検出部を装着する。
【0020】(2) 次に、ベース1の上面に上記加速
度検出部を覆うようにしてキャップ2を被せ、ベース1
の接合部1aとキャップ2の接合部2aを合わせて電気
抵抗溶接を行い、気密封止する。
【0021】(3) 注入孔2bからダンピング液10
をパッケージ内容積の約70〜80%注入する。その
際、パッケージ内の空気を、空気孔2cから外部に逃が
し、約20%〜30%の空気層11がパッケージ内に残
存するようにする。
【0022】(4) 注入孔2bと空気孔2cを半田付
けにより封止する。
【0023】このように構成された加速度検出装置は、
図8のA側を上方にして空気層11が同図の位置にくる
ようにして自動車などに取付けられる。
【0024】この加速度検出装置の片持ばり4の自由端
に加速度が加わると、検出素子5を形成する半導体ひず
みゲージの抵抗値が変化し、フルブリッジ回路に不平衡
電圧が生じるので、その電圧値を測定することにより当
該加速度を検出することが可能となる。
【0025】自動車などに取り付けられた加速度検出装
置においては、前述のように周囲環境温度が−40℃か
ら+120℃までの広範囲で変化する場合があるが、図
8の従来においてはパッケージ内に空気層11が残存し
ているため、当該温度変化に伴ってダンピング液10が
膨脹・収縮しても、空気層11によりその容積変化が吸
収される。
【0026】これによりパッケージ内の圧力の増減が緩
和されるので、パッケージ変形が発生せず、また、接合
部1a,2aなどからダンピング液10の漏れない高気
密性のパッケージを形成することができるものである。
【0027】なお、パッケージ内の隔壁2dは、残存す
る空気層11によって生じるダンピング液9の泡立ちや
気泡が、片持ばり4の振動に悪影響を及ぼさないように
するため設けられているものであり、当該空気層11が
ノイズの原因となるのを防止する。
【0028】しかしながら、このような構造の加速度検
出装置は、確かにパッケージ変形や液漏れを防止するた
め有効であるが、その取り付け方向に制約があるという
問題があった。すなわち、空気層11が加速度検出部に
悪影響を与えないようにするため、パッケージのA側
(図8)が上方にくるようにして車体などに取り付け、
当該空気層11が、常に隔壁2dよりA側に位置するよ
うにしなければならなかった。
【0029】このため加速度の測定方向にも制限が生じ
る結果となり、また、所定の方向に取り付けていても、
何かの要因、たとえば、当該検出装置が取り付けられた
自動車が大きく傾いて、空気層11の一部が隔壁2dを
越えて、下部の加速度検出部のダンピング液10内に混
入したような場合には、当該混入した空気が片持ばり4
に接触してダンピング液10によるダンピング効果が減
殺されてしまうと共に、当該空気層11によるノイズが
発生するという不都合があった。
【0030】さらに、その組立方法に関しても、まず、
ベース1とキャップ2を接合してパッケージを形成した
後に、一定量の空気層11を残存させながらダンピング
液10を注入孔2bから注入し、その後注入孔2bと空
気孔2cを封止する作業が必要であり、製造工程が複雑
となって、製造コストが上昇するという問題点があっ
た。
【0031】そこで、本願出願人は、上記問題を解消す
るため、特開昭平3−162676号公報に開示される
ような液体封止半導体装置の構造を提案した。
【0032】図9は、当該発明かかる半導体装置の概要
を示す縦断面図である。
【0033】多数の独立気泡を有する高発泡の弾性体1
1aが、キャップ2の内側であって加速度検出部の上方
の位置に取り付けられている。
【0034】これにより図8における空気層11は、弾
性体11a内の多数の独立気泡内に細分されて保持され
るので、パッケージ内を自由に移動することがなくなっ
て上記従来例における問題点が解消され、上下左右の自
由な方向に当該加速度検出装置を取り付けることがで
き、任意な方向における加速度を検出することが可能に
なった。
【0035】また、空気が直接ダンピング液に接しない
ので、当該空気がダンピング液に溶け込むようなことが
なくなり、温度上昇によるダンピング液の泡立ちや、気
泡の発生もなくなってノイズの発生が減少する。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すような構造の加速度検出装置においても、その検出
精度や応答速度に製品ごとのバラツキが生じる場合があ
ることが発見された。
【0037】本願発明者がその原因を究明した結果、当
該弾性体11aの厚みムラが原因となっていることが解
明された。
【0038】すなわち、弾性体11aは、その柔軟性の
故に加工精度を維持することが大変難しく、製品ごとに
その厚さにバラツキが発生する。
【0039】その結果、組立て後の加速度検出装置にお
いて、片持ばり4や重り6からなる加速度検出部の上方
のダンピング液の厚さにもバラツキが生じる。
【0040】ところが、このような加速度検出部上方の
ダンピング液層の厚さは、片持ばり4の周波数特性に大
きな影響を及ぼす。
【0041】すなわち、ダンピング液10は、片持ばり
4の共振や過剰応答を抑制し、安定した加速度検出動作
を可能ならしめるものであり、当該ダンピング効果は片
持ばりの振動方向におけるダンピング液の厚さによって
左右されることになるが、一般に片持ばり4上方のダン
ピング液10の厚さが大きくなると当該片持ばり4の周
波数特性が高くなる傾向にあるのに対し、片持ばり4上
方のダンピング液10の厚さが小さくなると片持ばり4
の周波数特性が低くなる傾向にある。
【0042】したがって、弾性体11aの厚みのバラツ
キが原因となって、ダンピング液10の厚さに差が生
じ、その結果として加速度検出装置の製品ごとに検出精
度や応答速度のバラツキが発生する。
【0043】また、弾性体11aの加工精度を向上し、
製品ごとの厚みムラを解消できたとしても、当該弾性体
11aは、温度変化によるダンピング液の圧力変化に伴
って変形するため、その厚みは温度によって異なり、そ
のため加速度検出部の片持ばり4上方のダンピング液1
0の厚さが温度によって異なる結果となる。
【0044】したがって、同じ加速度検出装置であって
も周囲温度によって、検出精度や応答性が異なるという
不都合が生じ、常に一定した検出精度で加速度を検出で
きないという問題があった。
【0045】本発明は上述のような問題点を解消するた
めになされたものであって、高気密性を維持しながら、
温度変化や製品ごとに検出精度のバラツキのない加速度
検出装置およびその組立方法を提供することを目的とす
る。
【0046】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかる液体封止半導体装置は、片持ばりを備え
た加速度検出部と、前記加速度検出部を一方の主面に装
着するベースと、前記ベースに接合され前記加速度検出
部を覆うキャップと、前記ベースとキャップとで形成さ
れたパッケージ内を充満する液体と、前記パッケージ内
であって、前記片持ばりの振動方向を除く位置に設けら
れた発泡弾性部材と、を備え、また、本発明にかかる加
速度検出装置の組立方法は、キャップを準備する工程
と、前記キャップ内壁の所定箇所に発泡弾性部材を設置
する工程と、前記キャップ内に液体を充満する工程と、
前記キャップに、加速度検出部が搭載されたベースを装
着する工程と、を備えることを特徴とする。
【0047】
【作用】本発明にかかる加速度検出装置によれば、液体
封止されたパッケージ内に発泡弾性部材を設けたので、
周囲の環境温度が変化してパッケージ内に充満された液
体が膨脹・収縮しても、当該発泡弾性部材が有する無数
の独立気泡が変形することにより、前記液体の温度変化
による圧力の増減が緩和され、液体の漏れやパッケージ
の変形を防止することができる。
【0048】また、気体は当該発泡弾性部材の独立気泡
内に封じ込められているので、被使用機器に対するパッ
ケージの取り付け方向に制限がなくなる。
【0049】さらに、発泡弾性部材は、パッケージ内部
の、加速度検出部における片持ばりの振動方向を除く位
置に設けられているので、加速度の検出動作に悪影響を
及ぼさない。
【0050】また、本発明の組立方法によれば、上述の
加速度検出装置を効果的に組立てる方法であって、注入
孔と空気孔を封止する工程が省略でき、少ない工程にて
組立を完了することができる。
【0051】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の実施例を詳細
に説明するが、本発明の技術的範囲がこれによって限定
されるものではないことはもちろんである。
【0052】図2は、本実施例にかかる加速度検出装置
のベース部分を示す斜視図である。
【0053】ベース12は、コバール、42アロイ、S
PCなどの金属で形成されており、その外周部には接合
部12aが設けられている。ベース12の上面には、シ
リコンなどの部材で形成された台座13が、エポキシ系
やシリコン系接着剤、ろう付けなどにより接合されてい
る。
【0054】台座13の上面には、同じくシリコンなど
で形成された片持ばり14の一端が陽極接合、または低
融点ガラスなどにより接合され、片持ばり14の他端は
自由端となっている。片持ばり14には、台座13に接
合された固定端子付近の加速度検出感度を上げるため
に、エッチング処理された薄肉部14aが形成され、こ
の薄肉部14aの上面には検出素子15が形成されてい
る。
【0055】当該検出素子15は、片持ばり14の半導
体処理工程においてその薄肉部14a表面に形成された
半導体ひずみゲージをP+ 高濃度領域やアルミニウム蒸
着などによる配線によって電気的に接続してフルブリッ
ジ回路を構成することにより形成される。
【0056】重り16は、はんだ、コバール、42アロ
イ、Auなどから形成され、片持ばり14の自由端に接
合される。
【0057】リードピン17は、ベース12を貫通して
外部に突出しており、このリードピン17とベース12
の貫通穴との隙間には硬質ガラス18が充填され、これ
によりリードピン17はベース12と電気的に絶縁され
た状態でしっかり固定・封止される。
【0058】リードピン17と検出素子15の電極と
は、アルミニウム線、金線などからなるワイヤ19でワ
イヤボンディングされている。
【0059】図1は、組立後の加速度検出装置100の
縦断面図を示す図である。
【0060】なお同図において、説明の簡略化のためリ
ードピン17の内部突出部およびワイヤ19は省略され
ている。
【0061】キャップ20は、ベース12と同じく、コ
バール、42アロイ、SPCなどの金属からなり、その
周辺部には接合部20aを有しており、この接合部20
aをベース12の接合部12aと合わして溶接すること
により気密なパッケージを形成する。
【0062】キャップ20の内壁側面には、発泡弾性部
材としてシリコンゴム、フッ素ゴム、天然ゴムなどの材
料からなる高発泡の発泡部材であるスポンジ22が接着
剤23によって固着されており、その他のパッケージ内
部はシリコンオイルなどのダンピング液21で充満され
ている。
【0063】スポンジ22は、多数の独立気泡を有して
おり、この独立気泡の伸縮により前記ダンピング液21
の温度変化による圧力の増減が緩和され、液体の漏れや
パッケージの変形を防止することができる。しかも、空
気は当該発泡弾性部材の独立気泡内に封じ込められてお
り、その他のパッケージ空間はダンピング液で充満さ
れ、自由に移動できる空気が当該パッケージ内に存しな
いので、従来技術のように被使用機器に対するパッケー
ジの取り付け方向に制限がない。
【0064】当該スポンジ22は、柔軟性を有するため
その加工精度に一定の限界があり、その厚みを一定に保
つのが非常に困難である。しかし、上述のようにキャッ
プ20の内壁側面に取り付けるようにしておけば、この
ような厚みのバラツキは、加速度検出部である片持ばり
14および重り16の上方におけるダンピング液の厚さ
に全く影響を与えない。また、周囲の温度変化によりス
ポンジ22が変形しても加速度検出部上方のダンピング
液の厚さに全く影響を与えない。
【0065】この加速度検出部の上方におけるダンピン
グ液の厚さは、ベース12とキャップ20の加工精度に
依存するが、両部材はともに金属製であるため十分な寸
法精度で加工することができ、製品ごとのバラツキが生
じなく前述のような問題は生じない。
【0066】したがって、本実施例のような構造にする
ことにより、片持ばり14の周波数特性を常に一定に保
つことができ、加速度検出装置における製品ごとの検出
精度や応答速度のバラツキが解消されることになる。
【0067】図3に図1における加速度検出装置100
の組立分解図を示す。
【0068】ベース12の貫通孔に4本のリードピン1
7を挿入し、当該貫通孔とリードピン17との隙間に溶
融した硬質ガラス18を流し込んで固化させ当該リード
ピン17をベース12に固定する。
【0069】ベース12の上面に台座13を固着し、あ
らかじめ肉薄部14aと検出素子15を形成した片持ば
り14を、前記台座13の上面に接合する。
【0070】この片持ばり14の自由端には重り16が
接合され、検出素子15の電極とリードピン17がワイ
ヤボンディングにより結合される。
【0071】一方、キャップ20の内壁側面には接着剤
によりスポンジ22が固着され、このキャップ20をベ
ース12の上面を覆うようにして被せ、内部にダンピン
グ液を封入して接合部12aと20aを溶接により接合
する。
【0072】ダンピング液を封入して本実施例の加速度
検出装置を組立てる具体的な方法を図4に示す。
【0073】まず、図4(a)に示すように開口部を上
方にしてキャップ20を置き、下面に接着材23を塗布
したスポンジ22を、キャップ20の内部の側面部に挿
入して固着させる。
【0074】次に、図4(b)に示すようにダンピング
液21を上方から注いで充満し、図4(c)に示すよう
に、台座13、片持ばり14などを装着したベース12
を、ダンピング液21が充填されたキャップ20に気泡
が入り込まないようにして上方から挿入する。この際、
ベース12に実装された部品の体積分の量のダンピング
液21が溢れて外部に排出され、パッケージ内には余計
な気泡を含むことなくダンピング液21が充填されるこ
とになる。
【0075】そこで、ベース12の接合部12aとキャ
ップ20の接合部20aとをスポット溶接機、またはパ
ラレルシームシーラ溶接機などを用いて気密溶接し、組
立てを完了する(図4(d))。
【0076】なお、図1に示す加速度検出装置100に
おいては、スポンジ22を、接着剤23を使用してキャ
ップ20の内壁に固着させているが、使用する接着剤と
ダンピング液の組み合わせによっては、長時間使用する
間に当該接着剤23がダンピング液21に浸蝕され、接
着力が低下してキャップ20から剥離する場合が考えら
れる。スポンジが剥離し、振動により重り16上に落下
すれば、片持ばり14は自由に動くことができなくな
り、その結果検出素子15で加速度を検出することが不
可能となる。
【0077】そこで、この点を改良した実施例が、図5
に示す加速度検出装置200である。
【0078】すなわち、加速度検出装置200において
は、スポンジ22をキャップ20に固定する固定具とし
て、図5(b)に示すように2本のスポンジ固定ピン2
4をベース12の所定位置に立設し、図5(a)の縦断
面図に示すようにこのスポンジ固定ピン24とキャップ
20の内壁側面とでスポンジ22を軽く挟むようにして
保持するようになっている。
【0079】これによりスポンジ22が所定箇所から離
脱して加速度検出部に悪影響を与えるおそれがなくな
る。
【0080】このようなスポンジ固定ピン24は、たと
えばベース12に設けられた穴にスポンジ固定ピン24
の下端を嵌挿し、硬質ガラス25を流し込んで固定する
ことにより設けることができる。
【0081】このような固定方法によれば、接着剤23
は必要でなくなるが、組立を容易にするため組立工程に
おけるスポンジの仮止め用として使用することを妨げる
ものではない。この場合、一時的な接着でよいからどん
な接着剤でもよく、また、スポンジ22の当接部全面に
接着剤を塗布する必要もない。
【0082】尚、スポンジ固定ピン24の素材は、リー
ドピン17と同様な金属でよいが、これに限られるもの
ではなく、使用するダンピング液21に対して耐腐蝕性
を有するものであればなんでもよい。
【0083】なお、図5に示す実施例では、スポンジ2
2の固定具としてスポンジ固定ピン24をベース12に
立設したが、図6(a)の加速度検出装置300の縦断
面図および、図6(b)の同検出装置のベース12の斜
視図に示すように、隔壁部材26をベース12の所定位
置に立設し、この隔壁部材26とキャップ20の内壁と
でスポンジ22を挟持するようにしてもよい。
【0084】当該隔壁部材26は、その中央部には大き
な開口部26aを有し、この開口部26aをダンピング
液21が自由に流通できるようにしているので、スポン
ジ22によるダンピング効果が当該隔壁部材26によっ
て劣化することはない。
【0085】隔壁部材26は、溶接によりベース12の
所定位置に固定するようにしてもよいし、また、ベース
12と一体にモールド成形してもよい。
【0086】なお、図5および図6の実施例において
は、それぞれスポンジ固定ピン24、隔壁部材26をベ
ース12側に設けているが、図7(a)および図7
(b)に示すように、キャップ20の内側に設けてもよ
い。
【0087】このような構造にした場合は、組立工程に
おいて、開口部を上方にして設置されたキャップ20の
上方から、当該スポンジ固定ピン24もしくは隔壁部材
26とキャップ20の側壁との間に形成された隙間にス
ポンジ22を挿入するだけでよいので、組立てがより容
易になる。
【0088】このようなスポンジ22の固定位置および
その固定手段は、上述のようなものに限定されないが、
スポンジ22は少なくとも加速度検出部における片持ば
りの振動方向を避けて設置しなければならないのは、前
述のとおりである。
【0089】なお、本発明にかかる加速度検出装置の組
立工程において、ダンピング液の熱膨張による内圧上昇
の影響を最小限に押さえるため、あらかじめダンピング
液の温度を通常の使用温度範囲の上限にまで上げてお
き、その状態でキャップ内に注入して、当該キャップと
ベースを合わせその接合部で気密溶接するようにしても
よい。
【0090】また、挿入されるスポンジの弾性率およ
び、ダンピング液の粘性係数を適当に選択することによ
り片持ばりの周波数特性を所定の範囲に設定し、検出精
度や応答速度を所望の値に設定することも可能である。
【0091】
【発明の効果】本発明の液体封止半導体装置によれば、
液体封止されたパッケージ内に発泡弾性部材を設けたの
で、周囲の環境温度の変化によりパッケージ内に充満さ
れた液体が膨脹・収縮しても、当該発泡弾性部材が有す
る多数の独立気泡が変形することにより、前記液体の温
度変化による圧力の増減が緩和されるので、液体の漏れ
やパッケージの変形を防止することができる。
【0092】また、気体は当該発泡弾性部材の独立気泡
内に封じ込められており、パッケージ内のその他の部分
は液体で充満されているので自由に移動できる空気層が
なく、被使用機器に対するパッケージの取り付け方向に
制限がなくなる。
【0093】さらに、発泡弾性部材は、パッケージ内部
であって、片持ばりの振動方向を除く位置に設けられて
いるので、当該片持ばりの振動方向の液体の厚さが常に
一定となり、温度変化や発泡弾性部材の加工精度に影響
されずに検出精度や応答速度を安定させることができ、
製品ごとのバラツキが生じない。
【0094】また、本発明の組立方法は、上述のような
加速度検出装置を組立てるために有効な方法であって、
少ない工程にて組立を完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる半導体加速度検出装
置の縦断面図である。
【図2】図1に示す半導体加速度検出装置のベース部分
の斜視図である。
【図3】図1に示す半導体加速度検出装置の組立分解図
である。
【図4】図1に示す半導体加速度検出装置の組立方法の
実施例を説明する図である。
【図5】a図は、本発明に係る半導体加速度検出装置の
別の実施例の縦断面、b図はそのベース部分をそれぞれ
示す図である。
【図6】a図は、本発明に係る半導体加速度検出装置の
さらに別の実施例の縦断面、b図はそのベース部分をそ
れぞれ示す図である。
【図7】a図は図5のスポンジ固定ピンをキャップ側に
設けた様子を、b図は図6の隔壁部材をキャップ側に設
けた様子をそれぞれ示す図である。
【図8】従来の半導体加速度検出装置の縦断面を示す図
である。
【図9】従来の別の半導体加速度検出装置の縦断面を示
す図である。
【符号の説明】
12 ベース 13 台座 14 片持ばり 15 検出素子 16 重り 17 リードピン 20 キャップ 21 ダンピング液 22 スポンジ 23 接着剤 24 スポンジ固定ピン 26 隔壁部材 26a 開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片持ばりを備えた加速度検出部と、 前記加速度検出部を一方の主面に装着するベースと、 前記ベースに接合され前記加速度検出部を覆うキャップ
    と、 前記ベースとキャップとで形成されたパッケージ内を充
    満する液体と、 前記パッケージ内であって、前記片持ばりの振動方向を
    除く位置に設けられた発泡弾性部材と、を備える加速度
    検出装置。
  2. 【請求項2】 キャップを準備する工程と、 前記キャップ内壁の側面部に発泡弾性部材を設置する工
    程と、 前記キャップ内に液体を充満する工程と、 前記キャップに、加速度検出部が搭載されたベースを装
    着する工程と、を備える加速度検出装置の組立方法。
JP4085280A 1992-04-07 1992-04-07 加速度検出装置及びその組立方法 Pending JPH05288772A (ja)

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