JPH05290355A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH05290355A
JPH05290355A JP4110775A JP11077592A JPH05290355A JP H05290355 A JPH05290355 A JP H05290355A JP 4110775 A JP4110775 A JP 4110775A JP 11077592 A JP11077592 A JP 11077592A JP H05290355 A JPH05290355 A JP H05290355A
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JP
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magnetic
layer
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acid
recording medium
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Application number
JP4110775A
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English (en)
Inventor
Shigeto Goto
成人 後藤
Hisato Kato
久人 加藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、電磁変換特性と走行耐久性に
優れた磁気記録媒体を提供することである。 【構成】本発明は、非磁性支持体上に複数の層を形成
し、最上層以外の少なくとも1層に、非磁性粉末又は高
透磁率材料A(平均粒径A1 nm)、導電性粉末B(平
均粒径B1 nm)を含み、最上層の磁性層の膜厚をT
(μm)とするときに T≦0.8 10×T≦A1 ≦200×T 10×T≦B1 ≦200×T なる関係をみたす磁気記録媒体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気記録媒体に関す
る。詳しくは、電磁変換特性と走行耐久性に優れた磁気
記録媒体に関する。
【0002】
【発明の背景】電磁変換特性及び耐久性の改良技術に関
しては特開昭63−187418号に記載の技術が知ら
れている。しかし、かかる特開昭63−187418号
に記載の技術では下層に用いられる粒子サイズのコント
ロールが、不充分であり、デジタル記録に必要な高いレ
ベルの電磁変換特性と走行耐久性を両立させることがで
きなかった。
【0003】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、CN特性、オ
ーバーライト特性、表面比抵抗に優れるばかりでなく、
走行耐久性にも優れた磁気記録媒体を提供することを目
的とする。
【0004】
【目的を達成するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る磁気記録媒体は、非磁性支持体上に複数
の層を形成し、最上層以外の少なくとも1層に、非磁性
粉末又は高透磁率材料A(平均粒径A1 nm)、導電性
粉末B(平均粒径B1 nm)を含み、最上層の磁性層の
膜厚をT(μm)とするときに T≦0.8 10×T≦A1 ≦200×T 10×T≦B1 ≦200×T なる関係をみたすものである。
【0005】
【発明の具体的構成】本発明では最上層の磁性層の厚み
T(μm)に対して、最上層以外の少なくとも1層に下
記の関係式 10×T≦A1 ≦200×T 10×T≦B1 ≦200×T なる関係をみたす、非磁性粉末又は高透磁率材料A(平
均粒径A1 (nm))、導電性粉末B(平均粒径B1
(nm))を含み、かつT≦0.8、より好ましくは、
T≦0.5とすることで上記の要求に応えるものであ
る。更に本発明の構成によれば、良好な塗布性が得られ
るという別な効果が得られる。
【0006】最上層の膜厚が薄くなるにつれて、最上層
の表面性は下層の表面性の影響を強くうける。従って下
層に含まれるフィラーの粒径を上記の関係式をみたすよ
うにすることが重要である。また高密度記録にするため
に磁性層から磁性粉以外の添加物を極力とり除く必要が
あり、下層に機能分担させる必要がでてくる。導電性粉
末はその点で下層に含ませることが好ましいが、その粒
径は上記の関係をみたすようにすることが好ましい。さ
らに、0.2×A1 ≦B1 ≦3×A1 とすることがより
好ましい。
【0007】また導電性粉末Bが非磁性粉末又は高透磁
率材料Aに対して重量比で1〜20重量%とすることで
カレンダビリティーをより向上させることができる。
【0008】また非磁性粉末又は高透磁率材料Aが導電
性粉末Bに対して重量比で1〜20重量%とすることで
走行耐久性をより向上させることができる。 (層構成)本発明の磁気記録媒体は、基本的に、非磁性
支持体上に、最上層である磁性層と、その磁性層と非磁
性支持体との間に存在する少なくとも一層とを形成して
なる。なお、非磁性支持体上の上記磁性層が設けられて
いない面(裏面)には、磁気記録媒体の走行性の向上、
帯電防止および転写防止などを目的として、バックコー
ト層を設けるのが好ましく、また磁性層と非磁性支持体
との間には、下引き層を設けることもできる。 (非磁性支持体)前記非磁性支持体を形成する材料とし
ては、たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レン−2、6−ナフタレート等のポリエステル類、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン類、セルローストリアセ
テート、セルロースダイアセテート等のセルロース誘導
体、ポリアミド、ポリカーボネート等のプラスチックな
どを挙げることができる。
【0009】前記非磁性支持体の形態は特に制限はな
く、主にテープ状、フィルム状、シート状、カード状、
ディスク状、ドラム状などがある。
【0010】非磁性支持体の厚みには特に制約はない
が、たとえばフィルム状やシート状の場合は通常3〜1
00μm、好ましくは5〜50μmであり、ディスクや
カード状の場合は30μm〜10mm程度、ドラム状の
場合はレコーダー等に応じて適宜に選択される。
【0011】尚、この非磁性支持体は単独構造のもので
あっても多層構造のものであってもよい。また、この非
磁性支持体は、たとえばコロナ放電処理等の表面処理を
施されたものであってもよい。
【0012】なお又、非磁性支持体上の上記磁性層が設
けられていない面(表面)には、磁気記録媒体の走行性
の向上、帯電防止および転写防止などを目的として、バ
ックコート層を設けるのが好ましく、また磁性層と非磁
性支持体との間には、下引き層を設けることができるこ
とは前記したとおりである。 (磁性層)この発明においては、最上層が磁性層であ
る。この磁性層は、基本的には磁性粉をバインダー樹脂
中に分散せしめてなる。
【0013】この最上層の磁性層には、強磁性金属粉末
および/または六方晶系磁性粉を含有する。また、最上
層の膜厚が0.5μm以下であり、好ましくは0.1〜
0.4μmである。これらの条件を満足することによっ
て、本発明の磁気記録媒体は、高域特性を向上させるこ
とができる。
【0014】最上層に用いられる強磁性金属粉末として
は、Fe、Coをはじめ、Fe−Al系、Fe−Al−
Ni系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co系、F
e−Al−Ca系、Fe−Ni系、Fe−Ni−Al
系、Fe−Ni−Co系、Fe−Ni−Si−Al−M
n系、Fe−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Al−
Si系、Fe−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、F
e−Ni−Si系、Fe−Mn−Zn系、Fe−Co−
Ni−P系、Ni−Co系、Fe、Ni、Co等を主成
分とするメタル磁性粉等の強磁性粉が挙げられる。中で
も、Fe系金属粉が電気的特性に優れる。
【0015】他方、耐蝕性および分散性の点から見る
と、Fe−Al系、Fe−Al−Ca系、Fe−Al−
Ni系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co系、F
e−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Ni−Si−A
l−Mn系などのFe−Al系金属粉が好ましい。
【0016】特に、この発明の目的に好ましい強磁性金
属粉は、鉄を主成分とする金属磁性粉であり、Alまた
は、AlおよびCaを、Alについては重量比でFe:
Al=100:0.5〜100:20、Caについては
重量比でFe:Ca=100:0.1〜100:10の
範囲で含有するのが望ましい。
【0017】Fe:Alの比率をこのような範囲にする
ことで耐蝕性が著しく改良され、またFe:Caの比率
をこのような範囲にすることで電磁変換特性を向上さ
せ、ドロップアウトを減少させることができる。電磁変
換特性の向上やドロップアウトの減少がもたらされる理
由は明らかでないが、分散性が向上することによる保磁
力のアップや凝集物の減少等が理由として考えられる。
【0018】この発明に用いられる強磁性金属粉末は、
その平均長軸長が0.25μm未満、特に0.10〜
0.22μm、より好ましくは0.10〜0.17μm
でかつ結晶サイズが200Å未満、特に100〜180
Åであることが好ましい。又軸比(平均長軸長・平均短
軸長)が12以下、好ましくは10以下、さらに好まし
くは5〜9であるのが良い。強磁性金属粉末の平均長軸
長および結晶サイズ、軸比が前記範囲内にあるとさらに
電磁変換特性の向上を図ることができる。
【0019】また、この発明に用いられる強磁性金属粉
末は、その保磁力(Hc)が通常600〜5,000
Oeの範囲にあることが好ましい。この保磁力が600
00e未満であると、電磁変換特性が劣化することが
あり、また保磁力が5,000 Oeを超えると、通常
のヘッドでは記録不能になることがあるので好ましくな
い。
【0020】また、上記強磁性粉末は、磁気特性である
飽和磁化量(σs)が通常、70emu/g以上である
ことが好ましい。この飽和磁化量が70emu/g未満
であると、電磁変換特性が劣化することがある。
【0021】さらにこの発明においては、記録の高密度
化に応じて、BET法による比表面積で30m2/g以
上、特に45m2/g以上の強磁性金属粉末が好ましく
用いられる。
【0022】この比表面積ならびにその測定方法につい
ては、「粉体の測定」(J.M.Dallavell
e,Clyeorr Jr.共著、牟田その他訳:産業
図書社刊)に詳述されており、また「化学便覧」応用編
P1170〜1171(日本化学会編:丸善(株)昭和
41年4月30日発行)にも記載されている。
【0023】比表面積の測定は、たとえば粉末を105
℃前後で13分間加熱処理しながら脱気して粉末に吸着
されているもの除去し、その後、この粉末を測定装置に
導入して窒素の初期圧力を0.5kg/m2 に設定し、
窒素により液体窒素温度(−105℃)で10分間測定
を行なう。
【0024】測定装置は例えばカウンターソープ(湯浅
アイオニクス(株)製)を使用する。
【0025】六方晶系の磁性粉としては、たとえば、六
方晶系フェライトを挙げることができる。このような六
方晶系フェライトは、バリウムフェライト、ストロンチ
ウムフェライト等からなり、鉄元素の一部が他の元素
(たとえば、Ti、Co、Zn、In、Mn、Ge、H
b等)で置換されていても良い。このフェライト磁性体
については、IEEE Trans,on MAG−1
8 16(1982)に詳しく述べられている。
【0026】この発明において、特に好ましい六方晶系
の磁性粉としては、バリウムフェライト(以下Ba−フ
ェライトと記す)磁性粉を挙げることができる。
【0027】この発明で用いることのできる好ましいB
a−フェライト磁性粉は、Ba−フェライト粉の、Fe
の一部が少なくともCoおよびZnで置換された平均粒
径(六方晶系フェライトの板面の対角線の高さ)400
〜900Å、板状比(六方晶系フェライトの板面の対角
線の長さを板厚で除した値)2.0〜10.0、より好
ましくは2.0〜6.0、保磁力(Hc)450〜15
00のBa−フェライトである。
【0028】Ba−フェライト粉は、FeをCoで一部
置換することにより、保磁力が適正な値に制御されてお
り、さらにZnで一部置換することにより、Co置換の
みでは得られない高い飽和磁化を実現し、高い再生出力
を有する電磁変換特性に優れた磁気記録媒体を得ること
ができる。また、さらにFeの一部をNbで置換するこ
とにより、より高い再生出力を有する電磁変換特性に優
れた磁気記録媒体を得ることができる。また、この発明
に用いられるBa−フェライトは、さらにFeの一部が
Ti、In、Mn、Cu、Ge、Sn等の遷移金属で置
換されていても差支えない。
【0029】なお、この発明に使用するBa−フェライ
トは次の一般式で表される。 BaO n((Fe1-mm23 ) [ただし、m>0.36(ただし、Co+Zn=0.0
8〜0.3、Co/Zn=0.5〜10)であり、nは
5.4〜11.0であり、好ましくは5.4〜6.0で
あり、Mは置換金属を表し、平均個数が3となる2種以
上の元素の組合せになる磁性粒子が好ましい。]この発
明において、Ba−フェライトの平均粒径、板状比、保
磁力が前記好ましい範囲内にあると好ましい理由は、次
の通りである。すなわち、平均粒径400Å未満の場合
は、磁気記録媒体としたときの再生出力が不十分とな
り、逆に900Åを超えると、磁気記録媒体としたとき
の表面平滑性が著しく悪化し、ノイズレベルが高くなり
すぎることがあり、また、板状比が2.0未満では、磁
気記録媒体としたときに高密度記録に適した垂直配向率
が得られず、逆に板状比が10.0を越えると磁気記録
媒体としたときの表面平滑性が著しく悪化し、ノイズレ
ベルが高くなりすぎ、さらに、保磁力が350 Oe未
満の場合には、記録信号の保持が困難になり、2000
Oeを越えると、ヘッド限界が飽和減少を起こし記録
が困難になることがあるからである。
【0030】この発明に用いられる六方晶系の磁性粉
は、磁気特性である飽和磁化量(σs)が通常、50e
mu/g以上であることが望ましい。この飽和磁化量が
50emu/g未満であると、電磁変換特性が劣化する
ことがある。
【0031】この発明に用いられるBa−フェライトの
好ましい一具体例としては、Co−置換Baフェライト
を挙げることができる。
【0032】この発明に用いられる六方晶系の磁性粉を
製造する方法としては、たとえば目的とするBa−フェ
ライトを形成するのに必要な各元素の酸化物、炭酸化物
を、たとえばホウ酸のようなガラス形成物質とともに溶
融し、得られた融液を急冷してガラスを形成し、次いで
このガラスを所定温度で熱処理して目的とするBa−フ
ェライトの結晶粉を析出させ、最後にガラス成分を熱処
理によって除去するという方法のガラス結晶化法の他、
共沈−焼成法、水熱合成法、フラックス法、アルコキシ
ド法、プラズマジェット法等が適用可能である。
【0033】なお、この発明においては、強磁性金属粉
末と六方晶系の磁性粉とを混合して使用することもでき
る。この磁性層中の強磁性金属粉末および/または六方
晶系の磁性粉の含有量は通常、50〜99重量%であ
り、好ましくは60〜99重量%である。
【0034】ところで、最上層である磁性層以外の、非
磁性粉末を含有する層は、磁性層の膜厚が0.8μm以
下であるので、最上層である磁性層に対して潤滑剤を補
給する層として機能する。磁性層に対して下層となる層
が潤滑剤補給層として良く機能するために、磁性層の下
の層に含まれる非磁性粉末は、その吸油量ができるだけ
少ないことが好ましく、通常200ミリリットル/10
0g以下、好ましくは100ミリリットル/100g以
下である。
【0035】[最上層以外の非磁性粉末を含む層又は高
透磁率材料を含む層]この発明においては、非磁性支持
体の上に複数の層が形成されており、最上層以外の少な
くとも一層、好ましくは最上層に隣接する層には、非磁
性粉末又は高透磁率材料が含有されている。 (非磁性粉末)この発明における非磁性粉末としては、
この種磁気記録媒体に使用される公知の各種の非磁性粉
末から、前記特性を備えたものを適宜に選択して使用す
ることができる。この非磁性粉末としては、例えば、酸
化チタン、硫酸バリウム、ZnS、MgCo3 、CaC
3 、ZnO、CaO,二硫化タングステン、二硫化モ
リブデン、窒化ホウ酸、MgO、SnO2 、SiO2
Cr23 、α−Al23 、SiC、酸化セリウム、
コランダム、人造ダイヤモンド、α−酸化鉄、ザクロ
石、ガーネット、ケイ石、窒化ケイ素、窒化ホウ素、炭
化ケイ素、炭化モリブデン、炭化ホウ素、炭化タングス
テン、チタンカーバイド、トリポリ、ケイソウ土、ドロ
マイトや、ポリエチレン等のポリマー粉末等を挙げるこ
とができる。
【0036】これらの中でも好ましいのは、CaCO
3 、酸化チタン、硫酸バリウム、α−Al23 、α−
酸化鉄、等の無機粉末やポリエチレン等のポリマー粉末
等である。
【0037】この高透磁率材料としては、その保磁力H
cが0<Hc≦1.0×104 [A/m]、好ましくは
0<Hc≦5.0×103 [A/m]である。保磁力が
前記範囲内にあると、高透磁率材料として最上層の磁化
領域の安定化の効果が発揮される。保磁力が前記範囲を
超えると、磁性材料としての特性が発現することにより
所望の特性が得られなくなることがあるので好ましくな
い。
【0038】この発明においては、高透磁率材料とし
て、前記保磁力の範囲内にある材料を適宜に選択するの
が好ましい。そのような高透磁率材料としては、例え
ば、金属軟質磁性材料、酸化物軟質磁性材料等を挙げる
ことができる。
【0039】前記金属軟質磁性材料としては、Fe−S
i合金、Fe−Al合金(Alperm、Alfemo
l、Alfer),パーマロイ(Ni−Fe系二元合
金、およびこれにMo、Cu、Crなどを添加した多元
系合金)、センダスト(Fe−Si−Al[9.6重量
%のSi、5.4%のAl、残りがFeである組
成])、Fe−Co合金等を挙げることができる。これ
らの中でも好ましい金属軟質磁性材料としてはセンダス
トが好ましい。なお、高透磁率材料としての金属軟質磁
性材料としては以上に例示したものに限定されず、その
他の金属軟質磁性材料を使用することができる。高透磁
率材料は、その一種を単独で使用することもできるし、
又その二種以上を併用することもできる。
【0040】前記酸化物軟質磁性材料としては、スピネ
ル型フェライトであるMnFe24 、Fe34 、C
oFe24 NiFe24 MgFe24 Li
0.5Fe2.54 や、Mn−Zn系フェライト、Ni−
Zn系フェライト、Ni−Cu系フェライト、Cu−Z
n系フェライト、Mg−Zn系フェライト、Li−Zn
系フェライト等を挙げることができる。これらの中で
も、Mn−Zn系フェライト及びNi−Zn系フェライ
トが好ましい。なお、これらの酸化物軟質磁性材料はそ
の一種を単独で使用することもできるが、その二種以上
を併用することもできる。
【0041】この高透磁率材料はボールミルやその他の
粉砕装置を用いて微細粉末にし、その粒径が1mμ〜
1,000mμ、特に1mμ〜500mμであるのが好
ましい。このような微細な粉末を得るために、金属軟質
磁性材料においては、溶融した合金を真空雰囲気下に噴
霧することにより得ることができる。又、酸化物軟質磁
性材料においては、ガラス結晶化法、共沈焼成法、水熱
合成法、フラックス法、アルコシキシド法、プラズマジ
ェット法等により微細粉末にすることできる。
【0042】この高透磁率材料を含有する層において
は、高透磁率材料の含有量は、10〜100重量%、好
ましくは50〜100重量%、更に好ましくは60〜1
00重量%である。高透滋率材料の含有量が前記範囲内
にあると、最上層の磁化の安定化の効果が十分に得られ
る。又、高透磁率材料が50重量%未満であると、高透
磁性層としての効果が得られなくなることがあるので好
ましくない。なお、この高透磁率材料を含有する層に
は、非磁性の粒子を含有していても良い。
【0043】この本発明の磁器記録媒体は導電性粉末を
含有している。この導電性粉末としては、カーボンブラ
ック、グラファイト、酸化錫、銀粉、酸化銀、硝酸銀、
銀の有機化合物、銅粉等の金属粒子等、酸化亜鉛、硝酸
バリウム、酸化チタン等の金属酸化物等の顔料を酸化錫
被膜、又はアンチモン固溶酸化被膜等の導電性物質でコ
ーティング処理したもの等がある。 (バインダー)最上層である磁性層及びこの磁性層以外
の層を形成するのに使用されるバインダーとしては、例
えば、ポリウレタン、ポリエステル塩化ビニル系共重合
体等の塩化ビニル系樹脂等が代表的なものであり、これ
らの樹脂は−SO3 M、−OSO3 M、−COOMおよ
び−PO(OM12 から選ばれた少なくとも一種の極
性基を有する繰り返し単位を含むことが好ましい。
【0044】ただし、上記極性基において、Mは水素原
子あるいはNa、K、Li等のアルカリ金属を表わし、
またM1 は水素原子、Na、K、Li等のアルカリ原子
あるいはアルキル基を表す。
【0045】上記極性基は強磁性粉末の分散性を向上さ
せる作用があり、各樹脂中の含有率は0.1〜8.0モ
ル%、好ましくは0.5〜6.0モル%である。この含
有率が0.1モル%未満であると、強磁性粉末の分散性
が低下し、また含有率が8.0モル%を超えると、磁性
塗料がゲル化し易くなる。なお、前記各樹脂の重量平均
分子量は、15,000〜50,000の範囲が好まし
い。
【0046】結合剤(バインダー)の磁性層における含
有率は、強磁性粉末100重量部に対して通常、10〜
40重量部、好ましくは15〜30重量部である。結合
剤(バインダー)は一種単独に限らず、二種以上を組み
合わせて用いることができるが、この場合、ポリウレタ
ンおよび/またはポリエステルと塩化ビニル系樹脂との
比は、重量比で通常、90:10〜10:90であり、
好ましくは70:30〜30:70の範囲である。
【0047】この発明に結合剤として用いられる極性基
含有塩化ビニル系共重合体は、たとえば塩化ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体など、水酸基を有する共重合体
と下記の極性基および塩素原子を有する化合物との付加
反応により合成することができる。
【0048】Cl−CH2 CH2 SO3 M、Cl−CH
2 CH2 OSO3 M、Cl−CH2COOM、Cl−C
2 −P(=0)(OM12 これらの化合物からCl−CH2 CH2 SO3 Naを例
にとり、上記反応を説明すると、次のようになる。 −CH2 C(OH)H−+ClCH2 CH2 SO3 Na
→−CH2 C(OCH2 CH2 SO3 Na)H−。
【0049】また、極性基含有塩化ビニル系共重合体
は、極性基を含む繰り返し単位が導入される不飽和結合
を有する反応性モノマーを所定量オートクレーブ等の反
応容器に仕込み、一般的な重合開始剤、たとえばBPO
(ベンゾイルパーオキシド)、AIBN(アゾビスイソ
ブチロニトリル)等のラジカル重合開始剤、レドックス
重合開始剤、カチオン重合開始剤などを用いて重合反応
を行なうことにより、得ることができる。
【0050】スルホン酸又はその塩を導入するための反
応性モノマーの具体例としては、ビニルスルホン酸、ア
リルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、p−スチレン
スルホン酸等の不飽和炭化水素スルホン酸及びこれらの
塩を挙げることができる。
【0051】カルボン酸もしくはその塩を導入するとき
は、例えば(メタ)アクリル酸やマレイン酸等を用い、
リン酸もしくはその塩を導入するときは、例えば(メ
タ)アクリル酸−2−リン酸エステルを用いればよい。
【0052】塩化ビニル系共重合体にはエポキシ基が導
入されていることが好ましい。このようにすると、重合
体の熱安定性が向上するからである。
【0053】エポキシ基を導入する場合、エボキシ基を
有する繰り返し単位の共重合体中における含有率は、1
〜30モル%が好ましく、1〜20モル%がより好まし
い。エポキシ基を導入するためのモノマーとしては、た
とえばクリシジルアクリレートが好ましい。
【0054】なお、塩化ビニル系共重合体への極性基の
導入技術に関しては、特開昭57−44227号、同5
8−108052号、同59−8127号、同60−1
01161号、同60−235814号、同60−23
8306号、同60−238371号、同62−121
923号、同62−146432号、同62−1464
33号等の公報に記載があり、この発明においてもこれ
らを利用することができる。
【0055】次に、この発明に用いるポリエステルとポ
リウレタンの合成について述べる。一般に、ポリエステ
ルはポリオールと多塩基酸との反応により得られる。こ
の公知の方法を用いて、ポリオールと一部に極性基を有
する多塩基酸から、極性基を有するポリエステル(ポリ
オール)を合成することができる。
【0056】極性基を有する多塩基酸の例としては、5
−スルホイソフタル酸、2−スルホイソフタル酸、4−
スルホイソフタル酸、3−スルホフタル酸、5−スルホ
イソフタル酸ジアルキル、2−スルホイソフタル酸ジア
ルキル、4−スルホイソフタル酸ジアルキル、3−スル
ホイソフタル酸ジアルキルおよびこれらのナトリウム
塩、カリウム塩を挙げることができる。
【0057】ポリオールの例としては、トリメチロール
プロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチ
ロールエタン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリス
リトール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1.3−ブタンジオール、1.4−ブタンジオー
ル、1.6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール等を挙げることができ
る。
【0058】なお、他の極性基を導入したポリエステル
も公知の方法で合成することができる。
【0059】次に、ポリウレタンに付いて述べる。これ
は、ポリオールとポリイソシアネートとの反応から得ら
れる。ポリオールとしては、一般にポリオールと多塩基
酸との反応によって得られるポリエステルポリオールが
使用されている。したがって、極性基を有するポリエス
テルポリオールを原料として用いれば、極性基を有する
ポリウレタンを合成することができる。
【0060】ポリイソシアネートの例としては、ジフェ
ニルメタン−4−4′−ジイソシアネート(MDI)、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、トリレ
ンジイソシアネート(TDI)、1.5−ナフタレンジ
イソシアネート(NDI)、トリジンジイソシアネート
(TODI)、リジンイソシアネートメチルエステル
(LDI)等が挙げられる。
【0061】また、極性基を有するポリウレタンの他の
合成方法として、水酸基を有するポリウレタンと極性基
および塩素原子を有する下記の化合物との付加反応も有
効である。 Cl−CH2 CH2 SO3 M、Cl−CH2 CH2 OS
2 M、Cl−CH2 COOM、Cl−CH2 −P(=
0)(OM12 なお、ポリウレタンへの極性基導入に関する技術として
は、特公昭58−41565号、特開昭57−9242
2号、同57−92423号、同59−8127号、同
59−5423号、同59−5424号、同62−12
1923号等の公報に記載があり、この発明においても
これらを利用することができる。
【0062】この発明においては、結合剤として下記の
樹脂を全結合剤の20重量%以下の使用量で併用するこ
とができる。
【0063】その樹脂としては、重量平均分子量が1
0,000〜200,000である、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリ
ビニルブチラール、セルロース誘導体(ニトロセルロー
ス等)、スチレン−ブタジエン共重合体、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノキ
シ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル系樹脂、尿素ホルム
アミド樹脂、各種の合成ゴム系樹脂等が挙げられる。 (その他の成分)この発明では、磁性層の耐久性を向上
させるために、ポリイソシアネートを磁性層に含有させ
ることが望ましい。
【0064】ポリイソシアネートとしては、たとえばト
リレンジイソシアネート(TDI)等と活性水素化合物
との付加体などの芳香族ポリイソシアネートと、ヘキサ
メチレンジイソシアネート(HMDI)等と活性水素化
合物との付加体などの脂肪族ポリイソシアネートがあ
る。ポリイソシアネートの重量平均分子量は、100〜
3,000の範囲にあることが望ましい。
【0065】この発明では、磁性層に必要に応じて分散
剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤および充填剤などの添
加剤を含有させることができる。
【0066】まず、分散剤としては、カプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸などの炭素数12〜18の脂肪
族;これらのアルカリ金属の塩またはアルカリ土類金属
の塩あるいはこれらのアミド:ポリアルキレンオキサイ
ドアルキル酸エステル;レシチン;トリアルキルポリオ
レフィンオキシ第四アンモニウム塩:カルボキシル基お
よびスルホン酸基を有するアゾ系化合物などを挙げるこ
とができる。これらの分散剤は、通常、強磁性粉に対し
て0.5〜5重量%の範囲で用いられる。
【0067】次に、潤滑剤としては、脂肪酸および/ま
たは脂肪酸エステルを使用することができる。この場
合、脂肪酸の添加量は強磁性粉に対し0.2〜10重量
%が好ましく、0.5〜5重量%がより好ましい。添加
量が0.2重量%未満であると、走行性が低下し易く、
また10重量%を超えると、脂肪酸が磁性層の表面にし
み出したり、出力低下が生じ易くなる。
【0068】また、脂肪酸エステルの添加量も強磁性粉
に対して0.2〜10重量%が好ましく、0.5〜5重
量%がより好ましい。その添加量が0.2重量%未満で
あると、スチル耐久性が劣化し易く、また10重量%を
超えると、脂肪酸エステルが磁性層の表面にしみ出した
り、出力低下が生じ易くなる。
【0069】脂肪酸と脂肪酸エステルとを併用して潤滑
効果をより高めたい場合には、脂肪酸と脂肪酸エステル
は重量比で10:90〜90:10が好ましい。
【0070】脂肪酸としては一塩基酸であっても二塩基
酸であってもよく、炭素数は6〜30が好ましく、12
〜22の範囲がより好ましい。
【0071】脂肪酸の具体例としては、カプロン酸、カ
プリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、リノレ
ン酸、オレイン酸、エライジン酸、ベヘン酸、マロン
酸、コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1.12−ド
デカンジカルボン酸、オクタンジカルボン酸などが挙げ
られる。
【0072】脂肪酸エステルの具体例としては、オレイ
ルオレート、イソセチルステアレート、ジオレイルマレ
ート、ブチルステアレート、ブチルパルミテート、ブチ
ルミリステート、オクチルミリステート、オクチルパル
ミテート、ペンチルステアレート、ペンチルパルミテー
ト、イソブチルオレエート、ステアリルステアレート、
ラウリルオレエート、オクチルオレエート、イソブチル
オレエート、エチルオレエート、イソトリデシルオレエ
ート、2−エチルヘキシルステアレート、2−エチルヘ
キシルパルミテート、イソプロピルパルミテート、イソ
プロピルミリステート、ブチルラウレート、セチル−2
−エチルヘキサレート、ジオレイルアジペート、ジエチ
ルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジイソデシル
アジペート、オレイルステアレート、2−エチルヘキシ
ルミリステート、イソペンチルパルミテート、イソペン
チルステアレート、ジエチレングリコール−モノ−ブチ
ルエーテルパルミテート、ジエチレングリコール−モノ
−ブチルエーテルパルミテートなどが挙げられる。
【0073】また、上記脂肪酸、脂肪酸エステル以外の
潤滑剤として、例えばシリコーンオイル、グラファイ
ト、フッ化カーボン、二硫化モリブデン、二硫化タング
ステン、脂肪酸アミド、α−オレフィンオキサイドなど
も使用することができる。
【0074】次に、研磨剤の具体例としては、α−アル
ミナ、溶融アルミナ、酸化クロム、酸化チタン、α−酸
化鉄、酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化タングステン、炭
化モリブデン、炭化ホウ素、コランダム、酸化亜鉛、酸
化セリウム、酸化マグネシウム、窒化ホウ素などが挙げ
られる。研磨剤の平均粒子径は0.05〜0.6μmが
好ましく、0.1〜0.3μmがより好ましい。
【0075】次に、帯電防止剤としては、カーボンブラ
ック、グラファイト等の導電性粉末;第四級アミン等の
カチオン界面活性剤;スルホン酸、硫酸、リン酸、リン
酸エステル、カルボン酸等の酸基を含むアニオン界面活
性剤;アミノスルホン酸等の両性界面活性剤;サポニン
等の天然界面活性剤等を挙げることができる。
【0076】上述した帯電防止剤は、通常、結合剤に対
して0.01〜40重量%の範囲で添加される。 (磁気記録媒体の製造)この発明の磁気記録媒体はその
製造方法に特に制限はなく、公知の単層または複数層構
造型の磁気記録媒体の製造に使用される方法に準じて製
造することができる。
【0077】たとえば、一般的には強磁性粉、結合剤、
分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等を溶媒中で混練
及び分散して磁性塗料を調整した後、この磁性塗料を非
磁性支持体の表面に塗布する。
【0078】上記溶媒としては、たとえばアセトン、メ
チルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン
(MIBK)、シクロヘキサノン等のケトン系;メタノ
ール、エタノール、プロパノール等のアルコール類;酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;テ
トラヒドロフラン等の環状エーテル類;メチレンクロラ
イド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭素水素等を用い
ることができる。磁性層形成成分の混練分散にあたって
は、各種の混練分散機を使用することができる。
【0079】この混練分散機としては、たとえば二本ロ
ールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、
コボルミル、トロンミル、サンドミル、サンドグライン
ダー、Sqegvariアトライター、高速インペラー
分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパ
ー、高速ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機、オ
ープンニーダー、連続ニーダー、加圧ニーダーなどが挙
げられる。
【0080】上記混練分散機のうち、0.05〜0.5
KW(磁性粉1Kg当たり)の消費電力負荷を提供する
ことのできる混練分散機は、加圧ニーダー、オープンニ
ーダー、連続ニーダー、二本ロールミル、三本ロールミ
ルである。
【0081】非磁性支持体上に磁性層を塗布するには、
この発明の磁気記録媒体の製造に当たっては、特に効果
の点からウェット−オン−ウェット重層塗布方式による
同時重層塗布を行なうのがよい。具体的には、図1に示
すように、まず供給ロール32から繰出したフィルム状
支持体1に、エクストルージョン方式の押し出しコータ
ー10、11により、磁性層の各塗料をウェット−オン
−ウェット方式で重層塗布した後、配向用磁石または垂
直配向用磁石33に通過し、乾燥器34に導入し、ここ
で上下に配したノズルから熱風を吹き付けて乾燥する。
次に、乾燥した各塗布層付きの支持体1をカレンダーロ
ール38の組合せからなるスーパーカレンダー装置37
に導き、ここでカレンダー処理した後に、巻き取りロー
ル39に巻き取る。このようにして得られた磁性フィル
ムを所望幅のテープ状に裁断してたとえば8mmビデオ
カメラ用磁気記録テープを製造することができる。
【0082】上記の方法において、各塗料は、図示しな
いインラインミキサーを通して押し出しコーター10、
11へと供給してもよい。なお、図中、矢印Dは非磁性
ベースフィルムの搬送方向を示す。押し出しコーター1
0、11には夫々、液溜まり部13、14が設けられ、
各コーターからの塗料をウェット−オン−ウェット方式
で重ねる。即ち、下層磁性層用塗料の塗布直後(未乾燥
状態のとき)に上層磁性層塗料を重層塗布する。前記コ
ーターヘッドは、図2に示した(ウ)のヘッドが本願発
明においては好ましい。
【0083】ウェット−オン−ウェット重層塗布方法
は、リバースロールと押し出しコーターとの組み合わ
せ、グラビアロールと押し出しコーターとの組み合わせ
なども使用することができる。さらにはエアドクターコ
ーター、ブレードコーター、エアナイフコーター、スク
ィズコーター、含浸コーター、トランスファロールコー
ター、キスコーター、キャストコーター、スプレイコー
ター等を組み合わせることもできる。
【0084】このウェット−オン−ウェット方式による
重層塗布においては、下層が湿潤状態になったままで上
層の磁性層を塗布するので、下層の表面(即ち、上層と
境界面)が滑らかになるとともに上層の表面性が良好に
なり、かつ、上下層間の接触性も向上する。この結果、
特に高密度記録のために高出力、低ノイズの要求される
たとえば磁気テープとしての要求性能を満たしたものと
なりかつ、高耐久性の性能が要求されることに対しても
膜剥離をなくし、膜強度が向上し、耐久性が十分とな
る。また、ウェット−オン−ウェット重層塗布方式によ
り、ドロップアウトも低減することができ、信頼性も向
上する。
【0085】上記塗料に配合される溶媒あるいはこの塗
料の塗布時の希釈溶媒としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類:メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類:酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、乳酸エチル、エチレングリコールセ
ノアセテート等のエステル類:グリコールジメチルエー
テル、グリコールモノエチルエーテル、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類:ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素:メチレンクロライ
ド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、
ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素等のものが使
用できる。これらの各種の溶媒は単独で使用することも
できるし、またそれらの二種以上を併用することもでき
る。
【0086】前記配向磁石あるいは垂直配向用磁石にお
ける磁場は、20〜5,000ガウス程度であり、乾燥
器による乾燥温度は約30〜120℃であり、乾燥時間
は約0.1〜10分間程度である。
【0087】次にカレンダリングにより表面平滑化処理
が行なわれる。その後は、必要に応じてバーニッシュ処
理またはブレード処理を行なってスリッティングされ
る。この際、上記表面平滑化処理は、この発明の目的を
達成するのに効果的である。
【0088】すなわち、前記したようにこの発明の必須
要件の一つに磁性層表面の粗さの条件があるが、この条
件を満たすためには、この表面平滑化処理が好ましい。
表面平滑化処理においては、カレンダー条件として温
度、線圧力、C/S(コーティングスピード)等を挙げ
ることができる。
【0089】この発明の目的達成のためには、通常、上
記温度を50〜120℃、上記線圧力を50〜400k
g/cm、上記C/Sを20〜600m/分に保持する
ことが好ましい。これらの数値の範囲を外れると、磁性
層の表面状態をこの発明の如く特定することが実施困難
になるか、あるいはそれが不可能になることがある。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、デジタル記録に要求さ
れる高いレベルの電磁変換特性及び走行耐久性を併せ備
えた磁気記録媒体を提供することができ、同時に塗布性
の優れた塗布層を用いた磁気記録媒体を得ることができ
る。
【0091】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。以下に示
す成分、割合、操作順序は本発明の範囲から逸脱しない
範囲において種々変更し得る。なお、下記の実施例にお
いて「部」はすべて重量部である。
【0092】実施例1 下記の上層用磁性組成物の各成分をニーダー・サンドミ
ルを用いて混練分散して上層用磁性塗料を調製した。 [上層用塗料A] Fe−Al系強磁性金属粉末 100部 (Fe:Al重量比=100:8、平均長軸長:0.16μm、 Hc:1580 Oe, σs:120emu/g、軸比8 結晶子サイズ:170Å) スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂 10部 [日本ゼオン(株)製、MR−110] スルホン酸金属塩含有ポリエステルポリウレタン樹脂 [東洋紡(株)製、UR−8700] 5部 アルミナ (α−Al 、平均粒径:0.2μm) 6部 カーボンブラック[平均粒径40μm] 1部 ステアリン酸 1部 ミリスチン酸 1部 ブチルステアレート 1部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 [下層用塗料C] TiO (平均粒径A :表1に記載)90部 カーボンブラック(平均粒径B :表1に記載)10部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル樹脂 6部 [日本ゼオン(株)製、MR−110] スルホン酸金属塩含有ポリエステルポリウレタン樹脂 [東洋紡(株)製、UR−8700] 3部 アルミナ 6部 (α−Al 、平均粒径:0.2μm) ミリスチン酸 1部 ブチルステアレート 1部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 [上層用塗料B]上層用塗料AにおけるFe−Al系強
磁性金属粉末に変えてCo置換バリウムフェライト(H
c:1100 Oe、BET45m /g、σs:6
4emμ/g、板状比4)を用いた外はAと同じ。 [下層用塗料D]下層用塗料Cにおいてカーボンブラッ
クにかえてSnO を用いた外はCと同じ。 [下層用塗料E]下層用塗料CにおいてTiO にか
えてCaCO を用いた外はCと同じ。 [下層用塗料F]下層用塗料CにおいてTiO にか
えてBaSO を(平均粒径A :表1に記載)を
5部、カーボンブラック(平均粒径B :表1に記
載)95部を用いた以外はCと同じ。 [下層用塗料G]下層用塗料FにおいてBaSO
かえてZnOを用いた以外はFと同じ。 [下層用塗料H]下層用塗料CにおいてTiO を用
いず、カーボンブラック100部を用いた以外はCと同
じ。 [下層用塗料I]下層用塗料Cにおいてカーボンブラッ
クを用いず、TiO 100部を用いた以外はCと同
じ。 [下層用塗料J]下層用塗料CにおいてTiO にか
えてFe−Si−Alセンダスト合金粉末(保磁力Hc
=40A/m、μi=200H/m、粒径50nm)を
用いた以外はCと同じ。
【0093】次に、得られた上層用磁性塗料と下層用塗
料とにそれぞれポリイソシアネート(コロネートL、日
本ポリウレタン工業(株)製)5部を添加した後、ウェ
ット・オン・ウェット方式により厚み10μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に塗布したのち、塗膜
が未乾燥であるうちに磁場配向処理を行ない、続いて乾
燥を施してから、カレンダーで表面平滑処理を行ない、
厚み2.0μmの下層と、厚み0.4μmの上層とから
なる磁性層を形成した。
【0094】さらに、この磁性層とは反対側の上記ポリ
エチレンフタレートフィルムの面(裏面)に下記の組成
を有する塗料を塗布し、この塗膜を乾燥し、後述するカ
レンダー条件に従ってカレンダー加工をすることによっ
て、厚み0.8μmのバックコート層を形成し、広幅の
原反磁気テープを得た。 [バックコート層用塗料] カーボンブラック 40部 (ラベン1035) 硫酸バリウム 10部 (平均粒径300mμ) ニトロセルロース 25部 ポリウレタン系樹脂 25部 (日本ポリウレタン(株)製、N−2301) ポリイソシアネート化合物 10部 (日本ポリウレタン(株)製、コロネートL) シクロヘキサノン 400部 メチルエチルケトン 250部 トルエン 250部 こうして得られた原反をスリットして8mmビデオ用テ
ープを作成した。
【0095】このビデオ用テープの電磁変換特性、塗布
性そして走行耐久性を下記の要領で測定した。その結果
を表1に示す。 (CN特性)9MHzの単一波を記録し、その信号を再
生した際の出力レベルを基準サンプル(比較例1)との
比較で表した。 (オーバーライト特性)2MHzの信号を飽和レベルで
記録し、その後に9MHzの信号を(上書き)記録した
際の2MHzの信号の残留出力レベルを測定した。残留
出力レベルの低いほどオーバーライト特性は良好である
とする。 (表面比抵抗)各テープをカセット内に収納して製作し
たビデオカセットを用い、下記の要領で表面比抵抗を測
定した。
【0096】各テープを8mm幅の電極に挟み、両端に
荷重をかけ500Vの電圧をかけた時の電気抵抗を測定
した。 (走行耐久性)20℃60%RH下で、S−550(ソ
ニー社製)を用いて、テープ先頭5分間の再生を200
パス以上くり返し、エッジダメージの有無を観察した。
【0097】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエット−オン−ウエット塗布方式による磁性
層の同時重層塗布を説明するための図
【図2】磁性層塗料を塗布するためのコーターヘッドの
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】この本発明の磁記録媒体は導電性粉末を
含有している。この導電性粉末としては、カーボンブラ
ック、グラファイト、酸化錫、銀粉、酸化銀、硝酸銀、
銀の有機化合物、銅粉等の金属粒子等、酸化亜鉛、硝酸
バリウム、酸化チタン等の金属酸化物等の顔料を酸化錫
被膜、又はアンチモン固溶酸化被膜等の導電性物質でコ
ーティング処理したもの等がある。 (バインダー)最上層である磁性層及びこの磁性層以外
の層を形成するのに使用されるバインダーとしては、例
えば、ポリウレタン、ポリエステル塩化ビニル系共重合
体等の塩化ビニル系樹脂等が代表的なものであり、これ
らの樹脂は−SOM、−OSOM、−COOMおよ
び−PO(OMから選ばれた少なくとも一種の極
性基を有する繰り返し単位を含むことが好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正内容】
【0092】実施例1 下記の上層用磁性組成物の各成分をニーダー・サンドミ
ルを用いて混練分散して上層用磁性塗料を調製した。 [上層用塗料A] Fe−Al系強磁性金属粉末 100部 (Fe:Al重量比=100:8、平均長軸長:0.16μm、 Hc:1580 Oe, σs:120emu/g、軸比8 結晶子サイズ:170Å) スルホン酸金属塩含有塩化ビニル系樹脂 10部 [日本ゼオン(株)製、MR−110] スルホン酸金属塩含有ポリエステルポリウレタン樹脂 [東洋紡(株)製、UR−8700] 5部 アルミナ (α−Al 、平均粒径:0.2μm) 6部 カーボンブラック[平均粒径40nm] 1部 ステアリン酸 1部 ミリスチン酸 1部 ブチルステアレート 1部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 [下層用塗料C] TiO (平均粒径A :表1に記載)90部 カーボンブラック(平均粒径B :表1に記載)10部 スルホン酸金属塩含有塩化ビニル樹脂 6部 [日本ゼオン(株)製、MR−110] スルホン酸金属塩含有ポリエステルポリウレタン樹脂 [東洋紡(株)製、UR−8700] 3部 アルミナ 6部 (α−Al 、平均粒径:0.2μm) ミリスチン酸 1部 ブチルステアレート 1部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 [上層用塗料B]上層用塗料AにおけるFe−Al系強
磁性金属粉末に変えてCo置換バリウムフェライト(H
c:1100 Oe、BET45m /g、σs:6
4emμ/g、板状比4)を用いた外はAと同じ。 [下層用塗料D]下層用塗料Cにおいてカーボンブラッ
クにかえてSnO を用いた外はCと同じ。 [下層用塗料E]下層用塗料CにおいてTiO にか
えてCaCO を用いた外はCと同じ。 [下層用塗料F]下層用塗料CにおいてTiO にか
えてBaSO を(平均粒径A :表1に記載)を
5部、カーボンブラック(平均粒径B:表1に記載)
95部を用いた以外はCと同じ。 [下層用塗料G]下層用塗料FにおいてBaSO
かえてZnOを用いた以外はFと同じ。 [下層用塗料H]下層用塗料CにおいてTiO を用
いず、カーボンブラック100部を用いた以外はCと同
じ。 [下層用塗料I]下層用塗料Cにおいてカーボンブラッ
クを用いず、TiO 100部を用いた以外はCと同
じ。
【下層用塗料J】下層用塗料CにおいてTiO にか
えてFe−Si−Alセンダスト合金粉末(保磁力Hc
=40A/m、μi=200H/m、粒径50nm)を
用いた以外はCと同じ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に複数の層を形成し、最上
    層以外の少なくとも1層に、非磁性粉末又は高透磁率材
    料A(平均粒径A1 nm)、導電性粉末B(平均粒径B
    1 nm)を含み、最上層の磁性層の膜厚をT(μm)と
    するときに T≦0.8 10×T≦A1 ≦200×T 10×T≦B1 ≦200×T なる関係をみたす磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】前記A1 とB1 が0.2×A1 ≦B1 ≦3
    ×A1 を満たす請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】前記導電性粉末Bが非磁性粉末又は高透磁
    率材料Aに対して重量比で1〜20重量%である請求項
    1又は2記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】前記非磁性粉末又は高透磁率材料Aが導電
    性粉末Bに対して重量比で1〜20重量%である請求項
    1又は2記載の磁気記録媒体。
JP4110775A 1992-02-13 1992-04-02 磁気記録媒体 Pending JPH05290355A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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