JPH05291097A - シリコン基板およびその製造方法 - Google Patents
シリコン基板およびその製造方法Info
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- JPH05291097A JPH05291097A JP9070992A JP9070992A JPH05291097A JP H05291097 A JPH05291097 A JP H05291097A JP 9070992 A JP9070992 A JP 9070992A JP 9070992 A JP9070992 A JP 9070992A JP H05291097 A JPH05291097 A JP H05291097A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 DZ層の高い結晶性、高いゲッタリング能力
と基板の機械的強度を確保したシリコン基板およびその
製造方法を提供するものである。 【構成】 内部欠陥の密度分布が厚さ方向に表面から中
心にかけて順に1×105 cm-3以下の密度の領域、1
×107 cm-3以上の密度の領域、1×107cm-3未
満の密度の領域を有するシリコン基板である。その製造
方法は、まず、シリコン基板中に酸素を内方拡散させた
後に表面層の固溶酸素を外方拡散させることにより、シ
リコン基板の厚さ方向に表面から中心にかけて表面側の
領域は5×1017cm-3以下の固溶酸素領域、中間の領
域はウエハ中心領域の固溶酸素濃度より高い固溶酸素領
域を有するシリコン基板を製造する。その後に、該シリ
コン基板400℃以上1050℃以下の温度に加熱して
30分間以上の熱処理を行うことにより、前述の内部欠
陥の密度分布を得る。
と基板の機械的強度を確保したシリコン基板およびその
製造方法を提供するものである。 【構成】 内部欠陥の密度分布が厚さ方向に表面から中
心にかけて順に1×105 cm-3以下の密度の領域、1
×107 cm-3以上の密度の領域、1×107cm-3未
満の密度の領域を有するシリコン基板である。その製造
方法は、まず、シリコン基板中に酸素を内方拡散させた
後に表面層の固溶酸素を外方拡散させることにより、シ
リコン基板の厚さ方向に表面から中心にかけて表面側の
領域は5×1017cm-3以下の固溶酸素領域、中間の領
域はウエハ中心領域の固溶酸素濃度より高い固溶酸素領
域を有するシリコン基板を製造する。その後に、該シリ
コン基板400℃以上1050℃以下の温度に加熱して
30分間以上の熱処理を行うことにより、前述の内部欠
陥の密度分布を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゲッタリング効果を有す
るシリコン基板およびその製造方法に関する。
るシリコン基板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン半導体装置の電気特性を劣化さ
せる要因には、半導体装置の製造工程で誘起されるプロ
セス誘起欠陥や有害不純物がある。これらの欠陥や不純
物が半導体装置の動作領域に誘起または侵入することに
より、該半導体装置のpn接合のリーク電流の増大や少
数キャリアライフタイムの低下をもたらすことが知られ
ている。
せる要因には、半導体装置の製造工程で誘起されるプロ
セス誘起欠陥や有害不純物がある。これらの欠陥や不純
物が半導体装置の動作領域に誘起または侵入することに
より、該半導体装置のpn接合のリーク電流の増大や少
数キャリアライフタイムの低下をもたらすことが知られ
ている。
【0003】プロセス誘起欠陥の発生の防止や有害不純
物の無害化を行う方法にイントリンシックゲッタリング
法(以下IG法と称す)がある。IG法とは、半導体装
置の動作に関わるシリコン基板表面近傍にはデヌーデッ
トゾーンと呼ばれる無欠陥領域(以下DZ層と称する)
を形成し、且つ基板の内部には故意に結晶欠陥(以下内
部欠陥と称する)を発生させることにより、有害不純物
を内部欠陥にゲッタリングし無害化させる方法である。
現在最もよく知られているIG法は以下で述べる如くシ
リコン基板に三段階の熱処理を行う方法である。
物の無害化を行う方法にイントリンシックゲッタリング
法(以下IG法と称す)がある。IG法とは、半導体装
置の動作に関わるシリコン基板表面近傍にはデヌーデッ
トゾーンと呼ばれる無欠陥領域(以下DZ層と称する)
を形成し、且つ基板の内部には故意に結晶欠陥(以下内
部欠陥と称する)を発生させることにより、有害不純物
を内部欠陥にゲッタリングし無害化させる方法である。
現在最もよく知られているIG法は以下で述べる如くシ
リコン基板に三段階の熱処理を行う方法である。
【0004】一段目は、シリコン基板を1100℃以上
の温度で5時間から10時間程度保持することにより、
表面近傍の固溶酸素を外方拡散させ、同時に、表面近傍
に存在するシリコン結晶育成時に形成された内部欠陥の
発生核を収縮または消滅させることを目的としている。
二段目は該シリコン基板を600℃から800℃の温度
に20時間から60時間保持することにより、基盤内部
にのみ内部欠陥の発生核を形成することを目的としてい
る。三段目は該シリコン基板を1000℃から1050
℃の温度で1時間から20時間保持することにより、二
段目で形成した内部欠陥の発生核をゲッタリング能力を
有する内部欠陥に成長せしめることを目的としている。
の温度で5時間から10時間程度保持することにより、
表面近傍の固溶酸素を外方拡散させ、同時に、表面近傍
に存在するシリコン結晶育成時に形成された内部欠陥の
発生核を収縮または消滅させることを目的としている。
二段目は該シリコン基板を600℃から800℃の温度
に20時間から60時間保持することにより、基盤内部
にのみ内部欠陥の発生核を形成することを目的としてい
る。三段目は該シリコン基板を1000℃から1050
℃の温度で1時間から20時間保持することにより、二
段目で形成した内部欠陥の発生核をゲッタリング能力を
有する内部欠陥に成長せしめることを目的としている。
【0005】IG法で処理されたシリコン基板には、図
2に示す如く、DZ層と内部欠陥層が形成される。内部
欠陥層の欠陥密度と有害不純物のゲッタリング能力の間
には、図3に示す如き相関があり、内部欠陥が1×10
7 cm-3以上の密度になるとゲッタリング能力を発揮す
ることが知られている。一方、IG法には、図4に示す
如く、内部欠陥層の欠陥密度の増大とともにシリコン基
板の機械的強度が低下するために反り量が増大するとい
う問題点がある。反り量の増大は半導体装置の製造歩留
まりを低下させることが知られている。図3と図4とを
比較すると明らかなように、ゲッタリング能力と反り量
は相反する関係を持つ。
2に示す如く、DZ層と内部欠陥層が形成される。内部
欠陥層の欠陥密度と有害不純物のゲッタリング能力の間
には、図3に示す如き相関があり、内部欠陥が1×10
7 cm-3以上の密度になるとゲッタリング能力を発揮す
ることが知られている。一方、IG法には、図4に示す
如く、内部欠陥層の欠陥密度の増大とともにシリコン基
板の機械的強度が低下するために反り量が増大するとい
う問題点がある。反り量の増大は半導体装置の製造歩留
まりを低下させることが知られている。図3と図4とを
比較すると明らかなように、ゲッタリング能力と反り量
は相反する関係を持つ。
【0006】IG法での問題点を解決する方法に特開昭
61−16532号公報記載の粒状化した析出物を素子
動作領域に近い表面層近くに形成する方法や特開昭61
−51930号公報記載の酸素原子およびシリコン原子
をイオン注入し熱処理を施して酸素原子を析出させる方
法がある。両者の方法とも、図5に示す如く、素子動作
領域に近い表面層近くに結晶欠陥が高密度に存在するた
め強いゲッタリング能力を有し、且つ基板内部の析出物
密度は低いため基盤の反り量の増大はない。しかし、前
者の方法は多結晶シリコンを固相エビ成長させたもので
あること、後者の方法はDZ層直下に酸素原子およびシ
リコン原子をイオン注入することから、DZ層の結晶性
についてはIG法で得られるDZ層の結晶性よりも劣る
欠点を有する。DZ層の結晶性の低下は半導体装置の製
造歩留まりの低下を招く。
61−16532号公報記載の粒状化した析出物を素子
動作領域に近い表面層近くに形成する方法や特開昭61
−51930号公報記載の酸素原子およびシリコン原子
をイオン注入し熱処理を施して酸素原子を析出させる方
法がある。両者の方法とも、図5に示す如く、素子動作
領域に近い表面層近くに結晶欠陥が高密度に存在するた
め強いゲッタリング能力を有し、且つ基板内部の析出物
密度は低いため基盤の反り量の増大はない。しかし、前
者の方法は多結晶シリコンを固相エビ成長させたもので
あること、後者の方法はDZ層直下に酸素原子およびシ
リコン原子をイオン注入することから、DZ層の結晶性
についてはIG法で得られるDZ層の結晶性よりも劣る
欠点を有する。DZ層の結晶性の低下は半導体装置の製
造歩留まりの低下を招く。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前途の如く、本発明
は、従来技術では不可能であった、DZ層の高い結晶
性、高密度な内部欠陥の発生による高いゲッタリング能
力と基板の機械的強度を確保したシリコン基板およびそ
の製造方法を提供するものである。
は、従来技術では不可能であった、DZ層の高い結晶
性、高密度な内部欠陥の発生による高いゲッタリング能
力と基板の機械的強度を確保したシリコン基板およびそ
の製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリコン基板
の内部欠陥の分布を厚さ方向に表面から中心にかけて順
に1×105 cm-3以下の密度の領域、1×107 cm
-3以上望ましくは1×108 cm-3以上の密度の領域、
1×107 cm-3未満の密度の領域とする。具体的に
は、基板表面の結晶性を損なわずに請求項1記載の内部
欠陥分布を得るため、酸素ガスまたは酸素ガスと非酸化
性ガスとの混合ガス雰囲気中で下記の(1)式で示され
る該シリコン基板中に含まれる固溶酸素が未飽和になる
温度T以上融点以下に加熱して10分間以上望ましくは
1時間以上の熱処理を行いシリコン基板中にガス中の酸
素を内方拡散させる。
の内部欠陥の分布を厚さ方向に表面から中心にかけて順
に1×105 cm-3以下の密度の領域、1×107 cm
-3以上望ましくは1×108 cm-3以上の密度の領域、
1×107 cm-3未満の密度の領域とする。具体的に
は、基板表面の結晶性を損なわずに請求項1記載の内部
欠陥分布を得るため、酸素ガスまたは酸素ガスと非酸化
性ガスとの混合ガス雰囲気中で下記の(1)式で示され
る該シリコン基板中に含まれる固溶酸素が未飽和になる
温度T以上融点以下に加熱して10分間以上望ましくは
1時間以上の熱処理を行いシリコン基板中にガス中の酸
素を内方拡散させる。
【0009】 T=1.77×104 /1n(9×1022/C)−273・・・・(1) T:シリコン基板中に含まれる固溶酸素が未飽和になる
温度(単位:℃)、 C:シリコン基盤中に含まれる固溶酸素濃度(単位:c
m-3) 酸素を内方拡散させた後に少なくとも900℃までの温
度域を1℃/min以上100℃/min以下の冷却速
度で冷却するか、または一旦冷却した後に引き続き該シ
リコン基板を1100℃以上かつ(1)式で示される温
度T未満の温度に加熱し10分間以上の熱処理を行っ
て、表面層の固溶酸素を外方拡散させ、請求項2記載の
固溶酸素の濃度分布を有するシリコン基板を製造する。
その後に、該シリコン基板を400℃以上1050℃以
下の温度に加熱して少なくとも30分間以上望ましくは
1時間以上の熱処理を行い、請求項1記載の内部欠陥の
分布を得る。
温度(単位:℃)、 C:シリコン基盤中に含まれる固溶酸素濃度(単位:c
m-3) 酸素を内方拡散させた後に少なくとも900℃までの温
度域を1℃/min以上100℃/min以下の冷却速
度で冷却するか、または一旦冷却した後に引き続き該シ
リコン基板を1100℃以上かつ(1)式で示される温
度T未満の温度に加熱し10分間以上の熱処理を行っ
て、表面層の固溶酸素を外方拡散させ、請求項2記載の
固溶酸素の濃度分布を有するシリコン基板を製造する。
その後に、該シリコン基板を400℃以上1050℃以
下の温度に加熱して少なくとも30分間以上望ましくは
1時間以上の熱処理を行い、請求項1記載の内部欠陥の
分布を得る。
【0010】
【作用】本発明の作用について図面に基づいて詳細に説
明する。本発明は、図1に示す如く、シリコン基板の内
部欠陥の密度分布を厚さ方向に表面から中心にかけて順
に1×105 cm-3以下の密度の領域(DZ層)、1×
107 cm-3以上の密度の領域(内部欠陥層)、1×1
07 cm-3未満の密度の領域とする。半導体装置をDZ
層に制作することによりプロセス誘起欠陥の発生がな
く、良好な電気特性を得ることが可能となる。内部欠陥
層では半導体装置の製造工程で侵入する有害不純物のゲ
ッタリングを行う。従来技術のIG法と異なりゲッタリ
ング能力を有する内部欠陥層がシリコン基板の中心部全
域に分布していないために、内部欠陥層の欠陥密度の増
大によりシリコン基板の機械的強度が著しく低下するこ
とはない。このため、該シリコン基板に高いゲッタリン
グ能力を付与するために、内部欠陥層の欠陥密度を1×
109 cm-3以上とした場合でも、反り量の顕著な増大
は見られず、従って半導体装置の製造歩留まりの低下も
ない。
明する。本発明は、図1に示す如く、シリコン基板の内
部欠陥の密度分布を厚さ方向に表面から中心にかけて順
に1×105 cm-3以下の密度の領域(DZ層)、1×
107 cm-3以上の密度の領域(内部欠陥層)、1×1
07 cm-3未満の密度の領域とする。半導体装置をDZ
層に制作することによりプロセス誘起欠陥の発生がな
く、良好な電気特性を得ることが可能となる。内部欠陥
層では半導体装置の製造工程で侵入する有害不純物のゲ
ッタリングを行う。従来技術のIG法と異なりゲッタリ
ング能力を有する内部欠陥層がシリコン基板の中心部全
域に分布していないために、内部欠陥層の欠陥密度の増
大によりシリコン基板の機械的強度が著しく低下するこ
とはない。このため、該シリコン基板に高いゲッタリン
グ能力を付与するために、内部欠陥層の欠陥密度を1×
109 cm-3以上とした場合でも、反り量の顕著な増大
は見られず、従って半導体装置の製造歩留まりの低下も
ない。
【0011】本発明では、請求項1に記載の内部欠陥の
密度分布を持つシリコン基板を製造するため3段階の熱
処理を行うが、本発明の特徴は第1熱処理において該シ
リコン基板中へ酸素を内方拡散させることにある。第1
熱処理では、シリコン基板を酸素ガスまたは酸素ガスと
非酸化性ガス(例えばヘリウム、アルゴン、窒素等)と
の混合ガス雰囲気中で、基板中に含まれる固溶酸素濃度
が未飽和となる温度以上に加熱し、雰囲気中の酸素が該
シリコン基板中に内方拡散させ、固溶酸素の濃度分布を
図6(a) に示す如き分布とする。シリコン中の固溶酸素
濃度の温度依存性は、J.C.Mikkelsen,J
r.の論文「THE DIFFUSIVITY AND
SOLUBILITY OF OXGEN INSI
LICON」(Oxygen,Carbon,Hydr
ogen and Nitrogen in sili
con,1986年,Material Resear
ch Society発行,第19頁)によると(2)
式で示される。
密度分布を持つシリコン基板を製造するため3段階の熱
処理を行うが、本発明の特徴は第1熱処理において該シ
リコン基板中へ酸素を内方拡散させることにある。第1
熱処理では、シリコン基板を酸素ガスまたは酸素ガスと
非酸化性ガス(例えばヘリウム、アルゴン、窒素等)と
の混合ガス雰囲気中で、基板中に含まれる固溶酸素濃度
が未飽和となる温度以上に加熱し、雰囲気中の酸素が該
シリコン基板中に内方拡散させ、固溶酸素の濃度分布を
図6(a) に示す如き分布とする。シリコン中の固溶酸素
濃度の温度依存性は、J.C.Mikkelsen,J
r.の論文「THE DIFFUSIVITY AND
SOLUBILITY OF OXGEN INSI
LICON」(Oxygen,Carbon,Hydr
ogen and Nitrogen in sili
con,1986年,Material Resear
ch Society発行,第19頁)によると(2)
式で示される。
【0012】 Cox=9×1022exp(−1.52eV/kta )・・・・・(2) Cox:固溶酸素濃度(単位cm-3) 、k:ボルツマン定
数、 Ta :絶対温度(単位:K) (2)式に従うと、シリコン基板中に含まれる固溶酸素
が未飽和になる温度Tと該シリコン基板中の固溶酸素濃
度Cとの間には(1)式に示す関係が成り立つ。 T=1.77×104 /1n(9×1022/C)−273・・・・(1) T:シリコン基板中に含まれる固溶酸素が未飽和になる
温度(単位:℃)、 C:シリコン基板中に含まれる固溶酸素濃度(単位:c
m-3) 第1熱処理は、該シリコン基板に含まれる結晶育成過程
で形成された内部欠陥の発生核の分解の作用も併せ持
つ。前途の分解作用は酸素の内方拡散の影響のないシリ
コン基板の中心部ほど顕著であり、引き続く熱処理によ
りシリコン基板中心部に発生する内部欠陥の密度は低減
される。その後、該シリコン基板の表面にDZ層を形成
するために、第1熱処理後の冷却速度を制御するかまた
はシリコン基板を一旦冷却した後、第2熱処理として、
再び1100℃以上の温度で10分間以上の熱処理を行
う。第2熱処理まで行うことにより、該シリコン基板中
の固溶酸素濃度の分布は図6(b) に示す如き分布とな
り、請求項2に記載のシリコン基板が製造される。第3
熱処理では、DZ層直下の固溶酸素濃度の高い領域に内
部欠陥層を形成するために、400℃以上1050℃以
下の温度で30分間以上の熱処理を行い、内部欠陥層に
1×107 cm-3以上の密度の内部欠陥を形成する。一
方、シリコン基板中心部では第1熱処理で内部欠陥の発
生核が分解されているため、第3熱処理で発生する内部
欠陥の密度は1×107 cm-3以上とはならず、従って
内部欠陥の密度分布は図1に示す如き分布となる。
数、 Ta :絶対温度(単位:K) (2)式に従うと、シリコン基板中に含まれる固溶酸素
が未飽和になる温度Tと該シリコン基板中の固溶酸素濃
度Cとの間には(1)式に示す関係が成り立つ。 T=1.77×104 /1n(9×1022/C)−273・・・・(1) T:シリコン基板中に含まれる固溶酸素が未飽和になる
温度(単位:℃)、 C:シリコン基板中に含まれる固溶酸素濃度(単位:c
m-3) 第1熱処理は、該シリコン基板に含まれる結晶育成過程
で形成された内部欠陥の発生核の分解の作用も併せ持
つ。前途の分解作用は酸素の内方拡散の影響のないシリ
コン基板の中心部ほど顕著であり、引き続く熱処理によ
りシリコン基板中心部に発生する内部欠陥の密度は低減
される。その後、該シリコン基板の表面にDZ層を形成
するために、第1熱処理後の冷却速度を制御するかまた
はシリコン基板を一旦冷却した後、第2熱処理として、
再び1100℃以上の温度で10分間以上の熱処理を行
う。第2熱処理まで行うことにより、該シリコン基板中
の固溶酸素濃度の分布は図6(b) に示す如き分布とな
り、請求項2に記載のシリコン基板が製造される。第3
熱処理では、DZ層直下の固溶酸素濃度の高い領域に内
部欠陥層を形成するために、400℃以上1050℃以
下の温度で30分間以上の熱処理を行い、内部欠陥層に
1×107 cm-3以上の密度の内部欠陥を形成する。一
方、シリコン基板中心部では第1熱処理で内部欠陥の発
生核が分解されているため、第3熱処理で発生する内部
欠陥の密度は1×107 cm-3以上とはならず、従って
内部欠陥の密度分布は図1に示す如き分布となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0014】本発明例と比較例の実施に用いたシリコン
基板は全て、面方位(100)、固溶酸素濃度が9.5
×1017cm-3、抵抗率が10Ωcmの直径5インチの
p型CZシリコン基板である。実施例に用いたシリコン
基板は該シリコン基板中の固溶酸素が1271℃以上の
温度で未飽和になるものである。実施例に用いた全ての
シリコン基板には、あらかじめ熱処理前に1重量%の希
弗酸水溶液に浸漬して表面に存在する自然酸化膜を除去
し、次に超純水ですすぎ洗浄をした後に、スピン乾燥を
行った。
基板は全て、面方位(100)、固溶酸素濃度が9.5
×1017cm-3、抵抗率が10Ωcmの直径5インチの
p型CZシリコン基板である。実施例に用いたシリコン
基板は該シリコン基板中の固溶酸素が1271℃以上の
温度で未飽和になるものである。実施例に用いた全ての
シリコン基板には、あらかじめ熱処理前に1重量%の希
弗酸水溶液に浸漬して表面に存在する自然酸化膜を除去
し、次に超純水ですすぎ洗浄をした後に、スピン乾燥を
行った。
【0015】本発明例1〜10、比較例11〜17は、
第1熱処理、第2熱処理を順次行った後に固溶酸素の濃
度分布を測定した。
第1熱処理、第2熱処理を順次行った後に固溶酸素の濃
度分布を測定した。
【0016】比較例11は第1熱処理の熱処理温度を固
溶酸素が過飽和なままの1250℃とし、他の条件は本
発明例1,2と同じにした。
溶酸素が過飽和なままの1250℃とし、他の条件は本
発明例1,2と同じにした。
【0017】比較例12は第1熱処理の熱処理時間を5
分間とし、他の条件は本発明例1,3と同じにした。
分間とし、他の条件は本発明例1,3と同じにした。
【0018】比較例13は第1熱処理の熱処理雰囲気を
Arとし、他の条件は本発明例1,4,5と同じにし
た。
Arとし、他の条件は本発明例1,4,5と同じにし
た。
【0019】比較例14,15は、第1熱処理の冷却速
度をそれぞれ0.5℃/分、150℃/分とし、他の条
件は、本発明例1,6,7と同じにした。
度をそれぞれ0.5℃/分、150℃/分とし、他の条
件は、本発明例1,6,7と同じにした。
【0020】比較例16は、第2熱処理の熱処理温度を
1050℃とし、その他の条件は本発明例8と同じにし
た。
1050℃とし、その他の条件は本発明例8と同じにし
た。
【0021】比較例17は、第2熱処理の熱処理時間を
5分間とし、その他の条件は本発明例8,10と同じに
した。
5分間とし、その他の条件は本発明例8,10と同じに
した。
【0022】固溶酸素の濃度分布は、第2熱処理までの
処理を行ったシリコン基板を二次イオン質量分析法によ
り測定した。測定の結果、固溶酸素の濃度分布が請求項
2の条件を満たすものを合格とした。
処理を行ったシリコン基板を二次イオン質量分析法によ
り測定した。測定の結果、固溶酸素の濃度分布が請求項
2の条件を満たすものを合格とした。
【0023】表1に本発明例ならびに比較例の判定結果
を示した。本発明例ではいずれもシリコン基板の固溶酸
素は、請求項2に記載した濃度分布となっている。比較
例11〜17は、第1熱処理または第2熱処理の熱処理
条件が請求項3または請求項4に記載した範囲から外れ
ており、このため固溶酸素の濃度分布が請求項2の範囲
から外れている。
を示した。本発明例ではいずれもシリコン基板の固溶酸
素は、請求項2に記載した濃度分布となっている。比較
例11〜17は、第1熱処理または第2熱処理の熱処理
条件が請求項3または請求項4に記載した範囲から外れ
ており、このため固溶酸素の濃度分布が請求項2の範囲
から外れている。
【0024】本発明例18〜22、比較例23〜27
は、請求項2に記載のシリコン基板に、第3熱処理を行
い内部欠陥の密度分布を測定した。
は、請求項2に記載のシリコン基板に、第3熱処理を行
い内部欠陥の密度分布を測定した。
【0025】比較例23,24は第3熱処理の熱処理温
度をそれぞれ350℃、1100℃とし、その他の条件
は本発明例18〜20と同じにした。
度をそれぞれ350℃、1100℃とし、その他の条件
は本発明例18〜20と同じにした。
【0026】比較例25,26,27は第3熱処理の熱
処理時間を20分間とし、その他の条件は比較例25は
本発明例18,21と、比較例26は本発明例19と、
比較例27は本発明例20,22と同じにした。
処理時間を20分間とし、その他の条件は比較例25は
本発明例18,21と、比較例26は本発明例19と、
比較例27は本発明例20,22と同じにした。
【0027】内部欠陥の密度分布の測定は、第3熱処理
を行った該シリコン基板の断面部をSeccoエッチン
グ法でエッチングすることにより内部欠陥を可視化して
行った。測定の結果、シリコン基板の内部欠陥の密度分
布が、請求項1の条件を満たすものを合格と判定した。
を行った該シリコン基板の断面部をSeccoエッチン
グ法でエッチングすることにより内部欠陥を可視化して
行った。測定の結果、シリコン基板の内部欠陥の密度分
布が、請求項1の条件を満たすものを合格と判定した。
【0028】表2に本発明例ならびに比較例の判定結果
を示した。本発明例ではいずれも内部欠陥は請求項1に
記載した密度分布となっており、プロセス誘起欠陥がな
く有害不純物のゲッタリング能力に優れ、かつ機械的強
度の低下のないシリコン基板が製造されている。
を示した。本発明例ではいずれも内部欠陥は請求項1に
記載した密度分布となっており、プロセス誘起欠陥がな
く有害不純物のゲッタリング能力に優れ、かつ機械的強
度の低下のないシリコン基板が製造されている。
【0029】比較例23〜27は、第3熱処理の熱処理
条件が請求項5に記載した範囲から外れており、このた
め内部欠陥の密度分布が請求項1の範囲から外れてい
る。
条件が請求項5に記載した範囲から外れており、このた
め内部欠陥の密度分布が請求項1の範囲から外れてい
る。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明により、プロ
セス誘起欠陥がなく、有害不純物のゲッタリング能力に
優れ、かつ機械的強度の著しい低下のないCZシリコン
基板の製造が可能である。このため、高い歩留まりで半
導体装置の製造が可能となり、産業上極めて大きな効果
がある。
セス誘起欠陥がなく、有害不純物のゲッタリング能力に
優れ、かつ機械的強度の著しい低下のないCZシリコン
基板の製造が可能である。このため、高い歩留まりで半
導体装置の製造が可能となり、産業上極めて大きな効果
がある。
【図1】本発明の請求項1に示した内部欠陥の密度分布
を示す図。
を示す図。
【図2】従来技術のIG熱処理によるDZ層と内部欠陥
層の分布を示す図。
層の分布を示す図。
【図3】有害不純物のゲッタリング能力と内部欠陥の密
度との相関を示す図。
度との相関を示す図。
【図4】シリコン基板の反り量(機械的強度)と内部欠
陥の密度との相関を示す図。
陥の密度との相関を示す図。
【図5】従来技術のIG法での問題点を解決する内部欠
陥層の分布を示す図。
陥層の分布を示す図。
【図6】本発明におけるシリコン基板中の固溶酸素の分
布を示す図。(a)は第1熱処理で酸素を内方拡散させ
たときの固溶酸素の濃度分布を示す図。(b)は第1熱
処理の冷却速度を制御するかまたは第2熱処理を行った
後の、固溶酸素の濃度分布を示す図。
布を示す図。(a)は第1熱処理で酸素を内方拡散させ
たときの固溶酸素の濃度分布を示す図。(b)は第1熱
処理の冷却速度を制御するかまたは第2熱処理を行った
後の、固溶酸素の濃度分布を示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 シリコン基板の厚さ方向に表面から中心
にかけて1×105cm-3以下の欠陥密度の領域、1×
107 cm-3以上の欠陥密度の領域 および1×107
cm-3未満の欠陥密度の領域を順次有することを特徴と
するシリコン基板。 - 【請求項2】 シリコン基板の厚さ方向に表面から中心
にかけて表面側の領域は5×1017cm-3以下の固溶酸
素領域、中間の領域はウエハ中心領域の固溶酸素濃度よ
り高い固溶酸素領域であることを特徴とするシリコン基
板。 - 【請求項3】 シリコン基板を酸素ガスまたは酸素ガス
と非酸化性ガスとの混合ガス雰囲気中で下記(1)式で
示される該シリコン基板中に含まれる固溶酸素が未飽和
になる温度T以上融点未満に加熱して、10分間以上の
熱処理を行って、前記シリコン基板中に前記ガス中の酸
素を内方拡散させた後に、少なくとも900℃までの温
度域を1℃/min以上100℃/min以下の冷却温
度で冷却することを特徴とする請求項2に記載のシリコ
ン基板を製造する方法。 T=1.77×104 /ln(9×1022/C)−273・・・・・(1) T:シリコン基板中に含まれる固溶酸素が未飽和になる
温度(単位:℃)、 C:シリコン基板中に含まれる固溶酸素濃度(単位:c
m-3) - 【請求項4】 請求項3に記載の方法に引き続いて11
00℃以上かつ請求項3に記載の(1)式で示される温
度T未満の温度に加熱して、少なくとも10分間以上の
熱処理を行って表面層の固溶酸素を外方拡散させること
を特徴とする請求項2に記載のシリコン基板を製造する
方法。 - 【請求項5】 請求項2に記載したシリコン基板を用い
て該シリコン基板を400℃以上1050℃以下の温度
に加熱して少なくとも30分間以上の熱処理を行うこと
を特徴とする請求項1に記載のシリコン基板を製造する
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9070992A JPH05291097A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | シリコン基板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9070992A JPH05291097A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | シリコン基板およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05291097A true JPH05291097A (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=14006062
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9070992A Pending JPH05291097A (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | シリコン基板およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05291097A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11111724A (ja) * | 1997-09-30 | 1999-04-23 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法 |
| JPH11220019A (ja) * | 1998-02-02 | 1999-08-10 | Nippon Steel Corp | Soi基板およびその製造方法 |
| JPH11322491A (ja) * | 1998-03-09 | 1999-11-24 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | シリコン単結晶ウエ―ハの製造方法およびシリコン単結晶ウエ―ハ |
| JP2000053489A (ja) * | 1998-06-02 | 2000-02-22 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | パ―ティクルモニタ―用シリコン単結晶ウエ―ハの製造方法およびパ―ティクルモニタ―用シリコン単結晶ウエ―ハ |
| JP2003124220A (ja) * | 2001-10-10 | 2003-04-25 | Sumitomo Mitsubishi Silicon Corp | シリコンウェーハの製造方法及びシリコンウェーハ |
| JP2006261632A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-09-28 | Sumco Corp | シリコンウェーハの熱処理方法 |
| JP2009016864A (ja) * | 1999-11-13 | 2009-01-22 | Samsung Electronics Co Ltd | シリコンウェーハの製造方法 |
| JP2009177194A (ja) * | 2009-03-19 | 2009-08-06 | Sumco Corp | シリコンウェーハの製造方法、シリコンウェーハ |
| JP2010034195A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-12 | Covalent Materials Corp | シリコンウェーハおよびその製造方法 |
| JP2010040588A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-18 | Covalent Materials Corp | シリコンウェーハ |
| US8476149B2 (en) | 2008-07-31 | 2013-07-02 | Global Wafers Japan Co., Ltd. | Method of manufacturing single crystal silicon wafer from ingot grown by Czocharlski process with rapid heating/cooling process |
| JP2017076772A (ja) * | 2015-06-12 | 2017-04-20 | キヤノン株式会社 | 撮像装置およびその製造方法ならびにカメラ |
-
1992
- 1992-04-10 JP JP9070992A patent/JPH05291097A/ja active Pending
Cited By (13)
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|---|---|---|---|
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