JPH05303383A - 波形データの圧縮方法および波形データの再生装置 - Google Patents

波形データの圧縮方法および波形データの再生装置

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JPH05303383A
JPH05303383A JP4106525A JP10652592A JPH05303383A JP H05303383 A JPH05303383 A JP H05303383A JP 4106525 A JP4106525 A JP 4106525A JP 10652592 A JP10652592 A JP 10652592A JP H05303383 A JPH05303383 A JP H05303383A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子楽器の音源等で用いる波形データについて
簡易的な圧縮処理を行い、電子楽器においてメモリを削
減するとともに復号回路を簡単な構成にする。 【構成】最適係数選択部7に複数組の予め決められた線
形予測係数を用意する。圧縮回路6の乗算回路67,6
8に線形予測係数A0 ,A1 の組を最適係数選択部7か
ら設定する。波形メモリ5に記憶した波形データに対し
て圧縮回路6で線形予測演算を行う。最適な線形予測係
数の組が無くて圧縮データについてリミッタ62でオー
バーフローが発生した場合は、データシフタ5で波形デ
ータをシフトダウンして圧縮処理を行う。再生装置で
は、圧縮データに対応する線形予測係数で復号し、予め
シフトダウンされているものは、復号データをシフトア
ップする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器等で用いられ
る波形データを圧縮するのに適した波形データの圧縮方
法と、その圧縮データから波形データを再生する波形デ
ータの再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器における楽音信号の発生
方法の一つとして、自然楽器の楽音波形の瞬時値を逐次
サンプリングしてディジタルの波形データとして予めメ
モリに記憶しておき、楽音の発生時にこの波形データを
読み出して楽音信号を発生するようにした所謂PCM方
式がある。このPCM方式は自然楽器に近い楽音を発生
できるという点で優れているが、波形データを記憶して
おくメモリの容量が膨大になるという問題がある。
【0003】そこで、例えば特開昭62−242994
号公報に開示されているように、波形データを線形予測
法を用いて圧縮し、この圧縮データをメモリに記憶して
おき、再生時にはこの圧縮データを復号して楽音信号を
形成するようにした楽音信号発生装置が提案されてい
る。
【0004】この従来の圧縮方法では、波形データに応
じた線形予測係数を演算し、この演算によって得られた
線形予測係数と圧縮データをそれぞれ記憶し、楽音形成
時に、圧縮データをそれぞれ対応する線形予測係数を用
いて復号することにより波形データを再生するようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、線形予
測係数を演算によって求めるとこの線形予測係数は波形
データに応じて異なる高精度な数値となる。また、電子
楽器では、楽器の種類に応じた複数の音色や音高の違い
に応じた複数の音色など、各音色に対応する多種類の波
形データが必要となる。
【0006】このため、前記従来の圧縮方法のように、
演算によって求めた線形予測係数を各波形データに対応
させてそれぞれ記憶するようにすると、メモリの大容量
化が必要となるばかりか、復号回路において圧縮データ
に任意の線形予測係数を乗算できるような乗算回路が必
要となり、電子楽器における回路の構成が複雑になると
いう問題がある。
【0007】本発明は、多種類の波形データを圧縮する
場合でもメモリ容量を低減することができ、さらに電子
楽器等の復号回路における演算回路の構成を簡単にする
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の波形データの圧縮方法は、予め設定
されている線形予測係数で波形データに対して線形予測
演算を行って該波形データを圧縮し、圧縮データが所定
ビット幅以下にならなかったときは圧縮データが該所定
ビット幅以下になるまで波形データをシフトダウンして
上記圧縮処理を行うとともに、このときのシフトダウン
の段数の情報を記憶するようにしたことを特徴とする。
【0009】また、本発明の波形データの再生装置は、
波形データについて予め設定されている線形予測係数で
線形予測演算を行って生成した圧縮データ、該圧縮デー
タに対応する線形予測係数の情報、および、圧縮データ
が所定ビット幅以下になるまで波形データをシフトダウ
ンして圧縮処理を行った際のシフトダウンの段数の情報
を、それぞれ記憶している記憶手段と、上記圧縮データ
について該圧縮データに対応する線形予測係数を用いて
線形予測処理に対する復号処理を行う復号回路と、前記
復号回路から出力される復号データを該復号データに対
応する前記シフトダウンの段数だけシフトアップして波
形データを出力するシフト回路と、を備えたことを特徴
とする。
【0010】
【作用】本発明の波形データの圧縮方法は、予め設定さ
れた線形予測係数で線形予測演算を行って波形データを
圧縮する。この圧縮処理で圧縮データが所定ビット幅以
下にならなかったときは、波形データをシフトダウンし
て同様の圧縮処理を行うことにより、圧縮データが所定
ビット幅以下になるようにする。なお、圧縮時に波形デ
ータをシフトダウンした場合は復号後にその分だけシフ
トアップすればよい。
【0011】また、本発明の波形データの再生装置にお
いて、記憶手段の圧縮データはこの圧縮データに対応す
る線形予測係数によって復号回路で復号され、圧縮時に
シフトダウンされているものはこの復号データがシフト
回路によってシフトアップされて波形データとなる。
【0012】ここで、線形予測係数は予め設定された値
であるので、この線形予測係数やこれに対応する情報を
記憶するメモリの容量が少なくてよい。また、予め設定
された線形予測係数で復号すればよいので復号回路の構
成が簡単になる。
【0013】なお、予め設定された複数の線形予測係数
を用いて、これらの中から圧縮データが所定ビット幅以
下になるような線形予測係数を選ぶようにして圧縮処理
を行い、どの線形予測係数でも圧縮データが所定ビット
幅以下にならなかったときには、波形データをシフトダ
ウンして圧縮処理を行うようにしてもよい。
【0014】
【実施例】図1は本発明の実施例に係わる波形データ圧
縮装置のブロック図である。図において1は自然楽器等
の楽音を収音するためのマイクロホンであり、このマイ
クロホン1の出力信号はA/D変換器2によって一定周
期でサンプリングされてディジタルデータ(サンプリン
グデータ)に変換される。
【0015】A/D変換器2から出力されるサンプリン
グデータは、波形処理装置3の規格化処理(特開昭62
−242994号公報参照)等によって所定ビット数の
波形データに変換されて波形メモリ4に一旦記憶され、
この波形データは圧縮処理を行うときに読み出される。
【0016】なお、この実施例の装置では、A/D変換
器2はサンプリングデータを24ビットのデータとして
出力し、波形処理装置3はこの24ビットのサンプリン
グデータを16ビットの波形データに変換して波形メモ
リ4に記憶する。
【0017】データシフタ5は波形メモリ4から読み出
した波形データSn のビット数をシフトダウンする回路
であり、次表1に示したように、最適係数選択部7によ
って設定される3ビットのLPC指数LPCEXPに応
じて、16ビットの波形データSを精度が15ビット〜
9ビットの範囲になるようにシフトダウンする。
【0018】
【表1】
【0019】なお、このLPC指数LPCEXPは、後
述説明するように、電子楽器で波形データを再生する際
に復号データをシフトアップするための情報として用い
られる。
【0020】圧縮回路6は波形メモリ4からの波形デー
タの読出し動作に同期したクロックで動作し、後述説明
する最適係数選択部7によって設定される係数A0 ,A
1 に基づいて線形予測演算を行うことによりデータシフ
タ5からの波形データを圧縮し、この圧縮したデータ
(圧縮データ)を非線形圧縮回路8に出力する。なお、
後述説明するように、圧縮回路6の係数A0 ,A1 の組
は2ビットの係数データLPCCOEFに対応付けて記
憶される。
【0021】非線形圧縮回路8は、圧縮回路6から出力
される10ビットのデータを図7に示した折れ線近似の
特性の逆特性により8ビットのデータに非線形圧縮し、
圧縮されたデータは、この圧縮時に設定した係数データ
LPCCOEFおよび前記LPC指数LPCEXPと共
にLPCメモリ9に記憶される。なお、図7の特性は上
記の非線形圧縮処理に対応して後述説明する再生装置に
おいて伸張処理を行うときの変換特性であり、絶対値で
示してある。
【0022】圧縮回路6において、データシフタ5から
の波形データSn は減算回路61に入力され、減算回路
61は入力される波形データSn から後述の予測値◇S
n を減算してその出力データEn (最大15ビット)を
リミッタ62に供給する。
【0023】リミッタ62は減算回路61の出力データ
n の下位10ビットを圧縮データLn として非線形圧
縮回路8と加算回路63に出力し、加算回路63はその
圧縮データLn に予測値◇Sn を加算してその出力デー
タを予測値演算回路64に供給する。
【0024】また、リミッタ62は、減算回路61から
入力されるデータEn が11ビット以上の場合すなわち
11ビット以上に“1”が立っている場合にはオーバー
フロー信号OVRFLWを出力し、このオーバーフロー
信号OVRFLWは最適係数選択部7に入力される。
【0025】予測値演算回路64において、65,66
は1動作クロックづつデータを遅延させるディレイレジ
スタ、67はディレイレジスタ65の出力データに係数
0を乗算する乗算回路、68はディレイレジスタ66
の出力データに係数A1 を乗算する乗算回路、69は各
乗算回路67,68の出力データを加算する加算回路で
あり、この加算回路69の出力データが予測値◇Sn
して減算回路61および加算回路63に供給される。
【0026】以上の構成により、いま、圧縮回路6にi
番目の波形データSi が入力されたときの加算回路69
からの予測値を◇Si とすると、減算回路61の出力デ
ータEi は、 Ei =Si −◇Si となる。
【0027】ここで、リミッタ62でオーバーフローが
発生しなかったとすると、このリミッタ62の出力デー
タ(圧縮データLi )はEi となるので、加算回路63
の出力データは、 Li +◇Si =Ei +◇Si =Si となる。また、同様の理由から、ディレイレジスタ65
の出力データは現在より一つ前の波形データSi-1 であ
り、ディレイレジスタ66の出力データは現在より二つ
前の波形データSi-2 である。
【0028】したがって、加算回路69から出力される
予測値◇Si は、 ◇Si =Si-1 ・A0 +Si-2 ・A1 となり、減算回路61の出力データおよびリミッタ62
の出力データLi は、 Li =Si −(Si-1 ・A0 +Si-2 ・A1 ) …(1) となる。
【0029】ここで、この実施例では係数A0 ,A1
して次表2に示したように2ビットの係数データLPC
COEFに対応する4組の値を用いており、圧縮回路6
はこの係数A0 ,A1 の組合せ(各係数の値)に応じて
異なる動作モードとなる。
【0030】
【表2】
【0031】すなわち、LPCCOEF=“00”に対
応する係数A0 =1.75,A1 =-0.75 の組またはLPC
COEF=“01”に対応する係数A0 =1.5 ,A1
-0.5の組を設定したときは、これらの係数は線形予測係
数となり、圧縮回路6は線形予測演算によってデータを
圧縮するLPCモードとなる。
【0032】また、LPCCOEF=“10”に対応す
る係数A0 =1,A1 =0の組を設定したときは、出力
データLi は差分となり、圧縮回路6は波形データを差
分データに圧縮するDPCモードとなる。なお、DPC
モードも広義の意味では線形予測といえる。
【0033】LPCCOEF=“11”に対応する係数
0 =0,A1 =0の組を設定するときは、圧縮回路6
で圧縮を行わないで入力される波形データをそのまま出
力するリニアモードにする場合であり、この実施例の圧
縮装置は後述の非線形圧縮回路8による圧縮処理だけを
行うようにすることもできる。
【0034】このように、LPCモードおよびDPCモ
ードにおいて前掲の式(1)によって圧縮処理が行わ
れ、リミッタ62でオーバーフローが発生しないとき
は、現在の係数A0 ,A1 が現在の波形データに適した
ものであり、圧縮回路6から圧縮されたデータが出力さ
れる。
【0035】一方、リミッタ62でオーバーフローが発
生したときは、係数A0 ,A1 が現在の波形データに適
した値ではなく、波形データが上手く圧縮できなかった
場合である。そこで、係数A0 ,A1 あるいはLPC指
数LPCEXP(波形データのビット数)を変更し、リ
ミッタ62でオーバーフローが発生しないように圧縮す
る。
【0036】最適係数選択部7は例えばパーソナルコン
ピュータ等によって構成されており、圧縮回路6への係
数A0 ,A1 の設定とデータシフタ5へのLPC指数L
PCEXPの設定を行うとともに、圧縮データに対して
リミッタ62からオーバーフロー信号OVRFLWが検
出されたときは係数A0 ,A1 とLPC指数LPCEX
Pの設定値を変更する。
【0037】なお、この最適係数選択部7の処理におい
て、波形メモリ4の読み出すべき波形データの選択、L
PC指数LPCEXP、係数A0 ,A1 の各データの記
憶、これらのデータの設定(出力)、オーバーフロー信
号OVRFLWの検出等は、マイクロコンピュータにお
ける公知の技術を用いて制御することができるので詳細
な説明は省略する。
【0038】次に、上記のデータ圧縮装置を用いた波形
データの圧縮処理について説明する。なお、係数A0
1 は前掲の表2のものに限らずその他複数組の係数を
用いた場合など、一般の場合について説明する。
【0039】図2は波形データの圧縮処理の手順の一例
を示す図であり、先ず、マイクロフォン1、A/D変換
器2および波形処理装置3により波形データをサンプリ
ングして波形メモリ4に記憶する。
【0040】次に、LPC指数LPCEXPの値を15
ビット精度のモード(“001”)にセットするととも
に、係数データLPCCOEFを示す変数iを“0”に
初期設定し、この変数iを更新することにより係数
0 ,A1 の組を順次選択できるようにする。
【0041】次に、変数iが示す係数データLPCCO
EFの係数A0 ,A1 の組を圧縮回路6にセットし、波
形メモリ4から波形データSn を順次読み出してLPC
指数LPXEXPに応じた段数だけデータシフタ5で波
形データSn をシフトさせながら圧縮回路6で圧縮処理
を行う。
【0042】なお、この間に圧縮データと係数データL
PCCOEFおよびLPC指数LPCEXPの値はLP
Cメモリ9に一時記憶しておく。また、リミッタ62か
らのオーバーフロー信号の有無を監視し、オーバーフロ
ー信号が検出されたら所定のフラグをセットするなどし
て、圧縮回路6における圧縮処理の成否を記憶してお
く。
【0043】そして、リミッタ62でオーバーフローが
発生したか否かを判定し、オーバーフローが発生してい
たら、係数データLPCCOEF(係数A0 ,A1
組)とLPC指数LPXEXPの組合せの変更を行っ
て、新たに圧縮処理を行う。
【0044】なお、これらの圧縮処理は、例えば、LP
C指数LPCEXPを固定して係数データLPCCOE
Fを順次変更しながらオーバーフローの有無すなわち圧
縮処理の成否を判定し、どの係数データLPCCOEF
(係数A0 ,A1 の組)でも圧縮できなかった場合はL
PC指数LPCEXPを変更して圧縮できるまで同様の
処理を繰り返すようにするとよい。
【0045】上記圧縮処理を行って、リミッタ62でオ
ーバーフローが発生していなければ、LPCメモリ9に
一時記憶している圧縮データ、係数データLPCCOE
FおよびLPC指数LPCEXPに基づいて波形データ
を再生して実際に楽音を発生させて聴感チェックを行
う。なお、波形データの再生処理については後述説明す
る再生装置と同様に行う。
【0046】この聴感チェックで楽音に異常があれば、
再度、係数データLPCCOEFとLPC指数LPXE
XPの組合せの変更を行って圧縮処理を行い、異常がな
ければ圧縮データ、係数データLPCCOEFおよびL
PC指数LPCEXPを保存し、一種類の波形データに
ついての圧縮処理を終了する。
【0047】以上のようにして必要な音色の波形データ
毎に圧縮処理が終了すると、各圧縮データをそれぞれ音
色に対応付けてROMに書き込み、後述説明するように
このROMを電子楽器の波形メモリとして用いる。ま
た、係数データLPCCOEFおよびLPC指数LPC
EXPもそれぞれ音色に対応付けてパラメータとしてR
OMに記憶し、電子楽器で波形データを復号するときに
用いる。
【0048】このように、係数A0 ,A1 として、予め
決め値が決められた所定組数(この例では4組)の係数
しか用いていないので、これらの係数を識別する係数デ
ータLPCCEFを少ないビット数(この例では2ビッ
ト)の整数データとすることができる。
【0049】また、LPC指数LPCEXPはシフト段
数程度の整数であるので、このLPC指数LPCEXP
を少ないビット数(この例では3ビット)の整数データ
とすることができる。したがって、演算によって求めた
線形予測係数をそのまま記憶する場合に比べてメモリの
容量が小さくなる。なお、ループ再生部の圧縮処理につ
いては、波形のループ開始点の直前点(LPCでは2
点、DPCでは1点)とループの終了点(LPCでは2
点、DPCでは1点)の値を合わせた上で圧縮処理を行
うようにすれば、良好なループ再生ができる。
【0050】図3は本発明実施例の波形データの再生装
置のブロック図である。この再生装置は電子楽器におけ
る音源を構成しており、鍵盤等から入力される発音開始
を示すキーオン信号KON、鍵盤等から入力されるキー
コードKC、キーコードKCに対応する音高を指定する
ための周波数ナンバFNO、音色選択等によって設定さ
れた音色ナンバTCが図示しない回路から入力される。
【0051】この実施例の電子楽器は、音色ナンバTC
とキーコードKCに応じた音色の楽音を発生するもので
あり、各音色の波形データを、例えば図6に概念的に示
したように、楽音の立ち上がり部となるアタック部とこ
れに続く所定区間のループ部で構成するようにしてい
る。
【0052】また、このような波形データを前記の圧縮
方法で圧縮して得られた圧縮データが各音色毎に波形デ
ータメモリ11に記憶されており、各圧縮データのアタ
ック部の先頭アドレスSTARTA、ループ部の先頭ア
ドレスLOOPSTAおよびループの最終アドレスLO
OPENDAが音色ナンバTCとキーコードKCに対応
付けてパラメータ発生部12に記憶されている。
【0053】また、パラメータ発生部12は、波形デー
タメモリ11に記憶されている圧縮データに対応する係
数データLPCCOEFおよびLPC指数LPCEXP
を音色ナンバTCとキーコードKC(音色)に対応付け
て記憶している。
【0054】位相情報発生部14は波形データのサンプ
リングクロックに相当する動作クロックφS に同期して
周波数ナンバFNOに応じた波形データの位相情報を出
力し、アドレス発生部13はこの位相情報に応じて波形
データメモリ11の読み出しアドレスを発生する。
【0055】鍵盤等からキーコードKCが入力される
と、パラメータ発生部12は音色ナンバTCとキーコー
ドKCに対応するアドレス情報STARTA,LOOP
STA,LOOPEND、LPC指数データLPCEX
Pおよび係数データLPCCOEFを出力する。
【0056】そして、アドレス発生部13は、このアド
レス情報STARTA,LOOPSTA,LOOPEN
Dと位相情報発生部14から出力される位相情報の整数
部INTとに基づいて波形データメモリ11の読み出し
アドレスを順次生成し、波形データメモリ11はこの読
み出しアドレスでアクセスされて圧縮データを順次出力
する。
【0057】なお、位相情報発生部14から出力される
位相情報の整数部INTに応じて先頭アドレスSTAR
TAからの読み出しアドレスの更新量が決まり、例えば
所定グループ毎のキーコードKCで共用される同じ波形
データでもこの位相情報に応じてキーコードKCに対応
するピッチの楽音が得られる。また、位相情報の小数部
FRACは図示しない回路で波形データの補間情報とし
て用いられる。
【0058】データ伸張処理部15は、前記のデータ圧
縮処理装置の非線形圧縮回路8における圧縮処理に対す
る伸張処理を行う回路であり、例えば図8のような回路
で構成され、図7に示した折れ線近似の特性により、波
形データメモリ11から出力される8ビットのデータを
10ビットのデータに伸張して復号回路16に出力す
る。
【0059】すなわち、図8の回路は、8ビットの入力
データXを、次式で示したように10ビットの出力デー
タYに伸長する。 0≦X≦31 ,OY=X 32≦X≦63 , Y=2・X−32 64≦X≦95 , Y=4・X−160 96≦X≦127 , Y=8・X−544
【0060】復号回路16において、161,162は
クロックφS に基づいて1動作クロックづつデータを遅
延させるディレイレジスタ、163はディレイレジスタ
161の出力データに係数A0 を乗算する乗算回路、1
64はディレイレジスタ162の出力データに係数A1
を乗算する乗算回路である。なお、後述説明するよう
に、乗算回路163,164における係数A0 ,A1
パラメータ発生部12から入力される係数データLPC
COEFに応じてそれぞれ内部設定される。
【0061】165,166はそれぞれ乗算回路16
4,163の出力データをデータ伸張処理部15から入
力される波形データに加算する加算回路、167は加算
回路166の出力データのオーバーフローを防止するデ
ータリミッタである。
【0062】以上の構成により、ディレイレジスタ16
1,162、乗算回路163,164および加算回路1
65,166は、前記データ圧縮装置における予測値演
算回路64と同様に予測値を生成してこの予測値を圧縮
データに加算するように動作し、加算回路166から復
号データHi が生成される。
【0063】そして、このようにして得られた復号デー
タHi はデータリミッタ167に入力され、データリミ
ッタ167は復号データHi が15ビットをオーバーし
ている場合には16ビット以上をカットしたデータを復
号データとしてデータシフタ17に出力する。
【0064】データシフタ17には現在復号している圧
縮データに対応する指数データLPCEXPが入力され
ており、このデータシフタ17は、指数データLPCE
XPに応じて復号データHi をシフトアップする。すな
わち、データ圧縮時にシフトダウンされている場合はそ
の段数だけシフトアップして波形データとして出力し、
シフトダウンされていないときはそのまま波形データと
して出力する。
【0065】なお、このように復号された波形データ
は、図示しない補間フィルタ、音色フィルタ、振幅制御
エンベロープジェネレータ等の後段の回路で処理され、
楽音信号が再生される。
【0066】図4に示したように、乗算回路163は、
シフト回路163a,163b,163c、セレクタ1
63d,163eおよび減算器163fで構成され、前
記パラメータ発生部12から設定される係数データLP
CCOEFに応じて前掲の表2の係数値A0 の値を選択
的に入力データDD1に乗算する。
【0067】なお、セレクタ163d,163eの入力
端子の番号「0」〜「3」は係数データLPCCOEF
の値(10進数)にそれぞれ対応しており、セレクト端
子Sに設定される係数データLPCCOEFに対応する
番号の入力端子から入力されるデータを選択的に出力す
る。また、減算器163fはセレクタ163dの出力デ
ータからセレクタ163eの出力データを減算して出力
する。
【0068】シフト回路163aは入力データを1ビッ
トシフトアップ(2倍)する回路、シフト回路163b
は2ビットシフトダウン(1/4倍)する回路、シフト
回路163cは1ビットシフトダウン(1/2倍)する
回路である。
【0069】セレクタ163dにおいて、番号「2」の
入力端子には入力データDD1がそのまま入力され、番
号「0」および「1」の入力端子には入力データDD1
をシフト回路163aで2倍したデータがそれぞれ入力
され、さらに、番号「3」の入力端子には“0”のデー
タが入力される。
【0070】セレクタ163eにおいて、番号「0」の
入力端子には入力データDD1をシフト回路163bで
1/4倍したデータが入力され、番号「1」の入力端子
には入力データDD1をシフト回路163cで1/2倍
したデータが入力され、さらに、番号「2」および
「3」の入力端子には“0”のデータがそれぞれ入力さ
れる。
【0071】以上の構成により、LPCCOEF=“1
1”(=3)のとき、減算器163fへの入力データは
ともに“0”で、その出力データは“0”になる。すな
わち、入力データにA0 =0を乗算したことになる。
【0072】LPCCOEF=“10”(=2)のと
き、減算器163fには、入力データDD1が被減算デ
ータとして入力されるとともに、“0”が減算データと
して入力される。したがって、減算器163fの出力デ
ータは入力データDD1そのものになり、入力データに
0 =1を乗算したことになる。
【0073】LPCCOEF=“01”(=1)のと
き、減算器163fには、入力データDD1を2倍した
データが被減算データとして入力されるとともに、入力
データDD1を1/2倍したデータが減算データとして
入力される。したがって、減算器163fの出力データ
は入力データDD1を1.5倍した値になる。すなわ
ち、入力データにA0 =1.5を乗算したものになる。
【0074】LPCCOEF=“00”(=0)のと
き、減算器163fには、入力データDD1を2倍した
データが被減算データとして入力されるとともに、入力
データDD1を1/4倍したデータが減算データとして
入力される。したがって、減算器163fの出力データ
は入力データDD1を1.75倍した値になる。すなわ
ち、入力データにA0 =1.75を乗算したものにな
る。
【0075】図5に示したように、乗算回路164も乗
算回路163と同様にシフト回路、セレクタおよび減算
器で構成されており、係数データLPCCOEFに応じ
て係数値A1 の値を選択的に入力データDD2に乗算す
る。
【0076】シフト回路164aは入力データを2ビッ
トシフトダウン(1/4倍)し、シフト回路164bは
1ビットシフトダウン(1/2倍)する。また、セレク
タ164c,164dはセレクト端子Sに設定される係
数データLPCCOEFに対応する番号の入力データを
選択的に出力し、減算器164eはセレクタ164cの
出力データからセレクタ164dの出力データを減算す
る。
【0077】セレクタ164cにおいて、番号「0」の
入力端子には入力データDD2をシフト回路164aで
1/4倍したデータが入力され、番号「1」〜「3」の
入力端子には“0”のデータがそれぞれ入力される。
【0078】セレクタ164dにおいて、番号「0」の
入力端子には入力データDD2がそのまま入力され、番
号「1」の入力端子には入力データDD2をシフト回路
164bで1/2倍したデータが入力され、さらに、番
号「2」および「3」の入力端子には“0”のデータが
それぞれ入力される。
【0079】以上の構成により、LPCCOEF=“1
1”(=3)およびLPCCOEF=“10”(=2)
のとき、減算器164eへの入力データはともに“0”
で、その出力データは“0”になる。すなわち、入力デ
ータにA1 =0を乗算したことになる。
【0080】LPCCOEF=“01”(=1)のと
き、減算器164eには、“0”が被減算データとして
入力されるとともに、入力データDD2を1/2倍した
データが減算データとして入力される。したがって、減
算器164eの出力データは入力データDD2を−0.
5倍した値になる。すなわち、入力データにA1 =−
0.5を乗算したものになる。
【0081】LPCCOEF=“00”(=0)のと
き、減算器164eには、入力データDD2を1/4倍
したデータが被減算データとして入力されるとともに、
入力データDD2が減算データとして入力される。した
がって、減算器164eの出力データは入力データDD
2を−0.75倍した値になる。すなわち、入力データ
にA1 =−0.75を乗算したものになる。
【0082】このように、復号回路16における乗算回
路163,164は、シフト回路、セレクタおよび減算
器からなる簡単な構成になっており、特にこの実施例の
ように係数A0 ,A1 の小数部を1/2n の整数倍の値
(例えば“.75”や“.5”)に設定すると、データ
のシフトと減算(または加算)の組合せが簡単になり、
乗算回路を簡単な構成にすることができる。
【0083】なお、上記の実施例では線形予測係数とし
ての係数を2組しか用いていないが、さらに別の組合せ
を用いるようにしてもよく、これらの線形予測係数は、
波形データの種類、圧縮データに必要な精度等を考慮し
て予め設定すればよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明の波形データ
の圧縮方法によれば、予め設定されている線形予測係数
で線形予測演算を行って波形データを圧縮し、圧縮デー
タが所定ビット幅以下にならなかったときは圧縮データ
が所定ビット幅以下になるまで波形データをシフトダウ
ンして圧縮処理を行うようにしたので、線形予測係数は
予め設定された値であり、この線形予測係数やこれに対
応する情報を記憶するメモリの容量が少なくてよく、多
種類の波形データを圧縮する場合でもメモリ容量を低減
することができる。また、予め設定された線形予測係数
で復号すればよいので電子楽器等の復号回路における演
算回路の構成が簡単になる。
【0085】また、本発明の波形データの再生装置によ
れば、上記圧縮方法によって得られた圧縮データと該圧
縮データに対応する線形予測係数および波形データをシ
フトダウンして圧縮処理を行った際のシフトダウンの段
数の情報を記憶しておき、圧縮データに対してこの圧縮
データに対応する線形予測係数で復号処理を行うととも
に、圧縮時にシフトダウンされている場合は復号データ
をシフトアップするようにしたので、線形予測係数やこ
れに対応する情報を記憶するメモリの容量が少なくてよ
く、多種類の波形データを圧縮する場合でもメモリ容量
を低減することができる。また、予め設定された線形予
測係数で復号するので復号回路における演算回路の構成
が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる波形データ圧縮装置の
ブロック図である。
【図2】実施例における圧縮処理の手順の一例を示す図
である。
【図3】実施例の波形データの再生装置のブロック図で
ある。
【図4】実施例における一方の乗算回路の回路図であ
る。
【図5】本発明における他方の乗算回路の回路図であ
る。
【図6】実施例における波形データの一例を概念的に示
す図である。
【図7】実施例の再生装置における伸張処理の変換特性
を示す図である。
【図8】実施例におけるデータ伸張処理部の回路図であ
る。
【符号の説明】
5,17…データシフタ、6…圧縮回路、62…リミッ
タ、64…予測演算回路、7…最適係数選択部、11…
波形データメモリ、12…パラメータ発生部、16…復
号回路、163,164…乗算回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定されている線形予測係数で波形
    データに対して線形予測演算を行って該波形データを圧
    縮し、圧縮データが所定ビット幅以下にならなかったと
    きは圧縮データが該所定ビット幅以下になるまで波形デ
    ータをシフトダウンして上記圧縮処理を行うとともに、
    このときのシフトダウンの段数の情報を記憶するように
    したことを特徴とする波形データの圧縮方法。
  2. 【請求項2】 波形データについて予め設定されている
    線形予測係数で線形予測演算を行って生成した圧縮デー
    タ、該圧縮データに対応する線形予測係数の情報、およ
    び、圧縮データが所定ビット幅以下になるまで波形デー
    タをシフトダウンして圧縮処理を行った際のシフトダウ
    ンの段数の情報を、それぞれ記憶している記憶手段と、 上記圧縮データについて該圧縮データに対応する線形予
    測係数を用いて線形予測処理に対する復号処理を行う復
    号回路と、 前記復号回路から出力される復号データを該復号データ
    に対応する前記シフトダウンの段数だけシフトアップし
    て波形データを出力するシフト回路と、を備えたことを
    特徴とする波形データの再生装置。
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US9165563B2 (en) 2012-03-19 2015-10-20 Casio Computer Co., Ltd. Coding device, coding method, decoding device, decoding method, and storage medium

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