JPH05304325A - 半導体薄膜磁気抵抗素子およびその製造方法 - Google Patents
半導体薄膜磁気抵抗素子およびその製造方法Info
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- JPH05304325A JPH05304325A JP4107370A JP10737092A JPH05304325A JP H05304325 A JPH05304325 A JP H05304325A JP 4107370 A JP4107370 A JP 4107370A JP 10737092 A JP10737092 A JP 10737092A JP H05304325 A JPH05304325 A JP H05304325A
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- thin film
- short
- magnetoresistive element
- semiconductor thin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車用ギヤセンサ等の高温用途において、
十分な信頼性を有する半導体薄膜磁気抵抗素子を提供す
る。 【構成】 絶縁性のガラス基板1上にInSbからなる
半導体層2を設け、この半導体層2上にクロムからなる
短絡電極3と銅または金からなる端子電極4とを設けて
なる構成とすることにより、高温下においても半導体層
2と反応し難く低接触抵抗値の安定な短絡電極3が得ら
れて高温用途に適した半導体薄膜磁気抵抗素子が実現で
きる。
十分な信頼性を有する半導体薄膜磁気抵抗素子を提供す
る。 【構成】 絶縁性のガラス基板1上にInSbからなる
半導体層2を設け、この半導体層2上にクロムからなる
短絡電極3と銅または金からなる端子電極4とを設けて
なる構成とすることにより、高温下においても半導体層
2と反応し難く低接触抵抗値の安定な短絡電極3が得ら
れて高温用途に適した半導体薄膜磁気抵抗素子が実現で
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転、変位等の検出に
用いられる磁電変換素子に関するものであり、特に耐熱
性を必要とされる環境下において使用される半導体薄膜
磁気抵抗素子およびその製造方法に関する。
用いられる磁電変換素子に関するものであり、特に耐熱
性を必要とされる環境下において使用される半導体薄膜
磁気抵抗素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に回転の検出方式としては、光学
式、磁気方式等種々の方式があるが、これらの方式の中
で、汚れ、塵埃などの付着しやすい環境における用途に
は、これらの雰囲気の影響を受けにくい磁気方式が最も
有利である。また、この磁気方式においても、電磁ピッ
クアップ、ホール素子、磁気抵抗素子等の種々の方式が
あるが、近年自動車の電子化に伴って各種センサ素子が
装着される中で、回転数検出用センサ、特に鉄製歯車と
組み合せたギヤセンサとして、小型化が可能なホール素
子(ホールIC)、強磁性薄膜磁気抵抗素子、半導体薄
膜磁気抵抗素子等を用いたギヤセンサが広く検討されて
いる。
式、磁気方式等種々の方式があるが、これらの方式の中
で、汚れ、塵埃などの付着しやすい環境における用途に
は、これらの雰囲気の影響を受けにくい磁気方式が最も
有利である。また、この磁気方式においても、電磁ピッ
クアップ、ホール素子、磁気抵抗素子等の種々の方式が
あるが、近年自動車の電子化に伴って各種センサ素子が
装着される中で、回転数検出用センサ、特に鉄製歯車と
組み合せたギヤセンサとして、小型化が可能なホール素
子(ホールIC)、強磁性薄膜磁気抵抗素子、半導体薄
膜磁気抵抗素子等を用いたギヤセンサが広く検討されて
いる。
【0003】しかし、ホール素子、ホールICおよび強
磁性薄膜磁気抵抗素子は感磁部における検出出力が小さ
く、ノイズ低減のために鉄製歯車と被検出体とのギャッ
プを小さくする必要があることから、ギヤセンサとして
は使いにくいという問題があった。これらに対し、半導
体薄膜磁気抵抗素子は、電子移動度の大きい半導体を使
用することにより検出出力を大きくすることができ、被
検出体とのギャップの許容度も大きく採れるため、半導
体中で最も電子移動度の大きいアンチモン化インジウム
(以下InSbと記す)を用いた半導体薄膜磁気抵抗素
子が最もギヤセンサに適しているものと考えられる。
磁性薄膜磁気抵抗素子は感磁部における検出出力が小さ
く、ノイズ低減のために鉄製歯車と被検出体とのギャッ
プを小さくする必要があることから、ギヤセンサとして
は使いにくいという問題があった。これらに対し、半導
体薄膜磁気抵抗素子は、電子移動度の大きい半導体を使
用することにより検出出力を大きくすることができ、被
検出体とのギャップの許容度も大きく採れるため、半導
体中で最も電子移動度の大きいアンチモン化インジウム
(以下InSbと記す)を用いた半導体薄膜磁気抵抗素
子が最もギヤセンサに適しているものと考えられる。
【0004】以下に従来のInSbを用いた半導体薄膜
磁気抵抗素子について説明する。図4は従来のInSb
を用いた半導体薄膜磁気抵抗素子の断面構造を示すもの
である。図4において、11は厚さ1mm程度のガラス等
からなる絶縁性基台である。12は厚さ数μm〜数十μ
m程度の薄板状のInSbからなる半導体層で、エポキ
シ樹脂等の接着層13により絶縁性基台11上に固着さ
れている。この半導体層12は特性の優れたものを得る
ために、InSb単結晶を研磨して薄板化したものやマ
イカ基板上に真空蒸着によってInSb単結晶を形成し
た後マイカ基板との剥離性を利用して転写することによ
って得られる。
磁気抵抗素子について説明する。図4は従来のInSb
を用いた半導体薄膜磁気抵抗素子の断面構造を示すもの
である。図4において、11は厚さ1mm程度のガラス等
からなる絶縁性基台である。12は厚さ数μm〜数十μ
m程度の薄板状のInSbからなる半導体層で、エポキ
シ樹脂等の接着層13により絶縁性基台11上に固着さ
れている。この半導体層12は特性の優れたものを得る
ために、InSb単結晶を研磨して薄板化したものやマ
イカ基板上に真空蒸着によってInSb単結晶を形成し
た後マイカ基板との剥離性を利用して転写することによ
って得られる。
【0005】14は厚さ1μm程度の銅からなる短絡電
極、15は同じく端子電極であり、半導体層12上に真
空蒸着、スパッタリング等の薄膜プロセスや湿式メッキ
法により形成する。この状態から、フォトリソグラフィ
ー法により半導体層12および短絡電極14を磁気抵抗
素子の形状に加工する。湿式メッキ法による場合は、予
め必要部位にのみ短絡電極14を形成可能なためこの工
程は不要である。16は厚さ1μm程度の二酸化珪素等
からなる保護層であり、素子形状に加工後、端子電極1
5上を除き、半導体層12や接着層13、短絡電極14
上にスパッタリング等の薄膜プロセスにより形成する。
以上の構成によりInSbを用いた半導体薄膜磁気抵抗
素子の構造を得る。
極、15は同じく端子電極であり、半導体層12上に真
空蒸着、スパッタリング等の薄膜プロセスや湿式メッキ
法により形成する。この状態から、フォトリソグラフィ
ー法により半導体層12および短絡電極14を磁気抵抗
素子の形状に加工する。湿式メッキ法による場合は、予
め必要部位にのみ短絡電極14を形成可能なためこの工
程は不要である。16は厚さ1μm程度の二酸化珪素等
からなる保護層であり、素子形状に加工後、端子電極1
5上を除き、半導体層12や接着層13、短絡電極14
上にスパッタリング等の薄膜プロセスにより形成する。
以上の構成によりInSbを用いた半導体薄膜磁気抵抗
素子の構造を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、半導体層12をエポキシ等の接着層13
により絶縁性基台11上に固着する構造から、接着層1
3と半導体層12との大きな熱膨張係数の差により高温
時に半導体層12に亀裂が生じて素子が破壊するため、
前述した−50〜+170℃の温度範囲において実用に
耐え得る信頼性を有していなかった。また、短絡電極1
4がInSbと比較的低温でも容易に合金反応する銅か
らなるため、150℃以上の高温下ではInSbと銅と
の合金化が短時間で進行し、素子特性が著しく劣化する
ため上記と同様に〜+170℃の温度範囲において実用
に耐え得る信頼性を有していないという問題点を有して
いた。
来の構成では、半導体層12をエポキシ等の接着層13
により絶縁性基台11上に固着する構造から、接着層1
3と半導体層12との大きな熱膨張係数の差により高温
時に半導体層12に亀裂が生じて素子が破壊するため、
前述した−50〜+170℃の温度範囲において実用に
耐え得る信頼性を有していなかった。また、短絡電極1
4がInSbと比較的低温でも容易に合金反応する銅か
らなるため、150℃以上の高温下ではInSbと銅と
の合金化が短時間で進行し、素子特性が著しく劣化する
ため上記と同様に〜+170℃の温度範囲において実用
に耐え得る信頼性を有していないという問題点を有して
いた。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、自動車用ギヤセンサ等の高温用途において、高温で
破壊しない十分な信頼性を有する半導体薄膜磁気抵抗素
子およびその製造方法を提供することを目的とする。
で、自動車用ギヤセンサ等の高温用途において、高温で
破壊しない十分な信頼性を有する半導体薄膜磁気抵抗素
子およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の半導体薄膜磁気抵抗素子は、絶縁性基板と、
この絶縁性基板上に形成したInSbからなる半導体層
と、この半導体層上に形成したクロムからなる短絡電極
と、絶縁性基板または半導体層に形成した端子電極とを
備えた構成とする。また、本発明の半導体薄膜磁気抵抗
素子の製造方法は、フォトリソグラフィー法によりこれ
ら半導体層および短絡電極を素子形状へ加工した後、2
00〜300℃の温度範囲で加熱する製造方法としてい
る。
に本発明の半導体薄膜磁気抵抗素子は、絶縁性基板と、
この絶縁性基板上に形成したInSbからなる半導体層
と、この半導体層上に形成したクロムからなる短絡電極
と、絶縁性基板または半導体層に形成した端子電極とを
備えた構成とする。また、本発明の半導体薄膜磁気抵抗
素子の製造方法は、フォトリソグラフィー法によりこれ
ら半導体層および短絡電極を素子形状へ加工した後、2
00〜300℃の温度範囲で加熱する製造方法としてい
る。
【0009】
【作用】この構成によって、絶縁性基板上に直接InS
bからなる半導体層を設けているため、高温下において
も半導体層に亀裂が生じないようにすることができる。
また、短絡電極をInSbと比較的反応しにくくかつI
nSb中で浅いドナー準位となるクロムからなることと
することにより、200℃付近までの安定性を有する低
接触抵抗値の短絡電極を得られるものである。また、フ
ォトリソグラフィー法により半導体層および短絡電極を
素子形状に加工した後の加熱により、クロムからなる短
絡電極の内部応力による半導体層の歪を除去し、素子完
成後の特性の安定化を行うことができるものである。
bからなる半導体層を設けているため、高温下において
も半導体層に亀裂が生じないようにすることができる。
また、短絡電極をInSbと比較的反応しにくくかつI
nSb中で浅いドナー準位となるクロムからなることと
することにより、200℃付近までの安定性を有する低
接触抵抗値の短絡電極を得られるものである。また、フ
ォトリソグラフィー法により半導体層および短絡電極を
素子形状に加工した後の加熱により、クロムからなる短
絡電極の内部応力による半導体層の歪を除去し、素子完
成後の特性の安定化を行うことができるものである。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0011】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
におけるInSbを用いた半導体薄膜磁気抵抗素子の断
面図である。図1において、1は厚さ0.5mm程度の絶
縁性のガラス基板である。2は厚さ3μm程度のInS
bからなる半導体層であり、InおよびSbの2つの蒸
発源の温度と基板温度とを制御する三温度蒸着法により
ガラス基板1の上に直接設ける。この半導体層2上に真
空蒸着法により100℃から300℃の温度範囲で厚さ
500nm程度のクロムからなる短絡電極3を設ける。
このとき、短絡電極3の形成温度が100℃以下の温度
であれば半導体層2と短絡電極3との間の十分な密着強
度が得られず、また300℃以上であれば半導体層2の
InSbからSbの脱離が生じて半導体層2の特性が劣
化するため、100℃から300℃の温度範囲で短絡電
極3を設けることが必要である。
におけるInSbを用いた半導体薄膜磁気抵抗素子の断
面図である。図1において、1は厚さ0.5mm程度の絶
縁性のガラス基板である。2は厚さ3μm程度のInS
bからなる半導体層であり、InおよびSbの2つの蒸
発源の温度と基板温度とを制御する三温度蒸着法により
ガラス基板1の上に直接設ける。この半導体層2上に真
空蒸着法により100℃から300℃の温度範囲で厚さ
500nm程度のクロムからなる短絡電極3を設ける。
このとき、短絡電極3の形成温度が100℃以下の温度
であれば半導体層2と短絡電極3との間の十分な密着強
度が得られず、また300℃以上であれば半導体層2の
InSbからSbの脱離が生じて半導体層2の特性が劣
化するため、100℃から300℃の温度範囲で短絡電
極3を設けることが必要である。
【0012】この後、フォトリソグラフィー法を用い
て、短絡電極3のクロムは水酸化ナトリウムと過マンガ
ン酸カリウムの水溶液により、また半導体層2のInS
bは硝酸、乳酸、グリコール酸の混液によりそれぞれエ
ッチングすることにより、半導体層2および短絡電極3
を加工し磁気抵抗素子の形状を得る。このとき個々の短
絡電極3に挟まれた部位の半導体層2が磁気抵抗効果を
得る部位となる。さらに半導体層2の端部に厚さ1μm
程度の銅あるいは金を湿式メッキして端子電極4を形成
することにより半導体薄膜磁気抵抗素子を得る。
て、短絡電極3のクロムは水酸化ナトリウムと過マンガ
ン酸カリウムの水溶液により、また半導体層2のInS
bは硝酸、乳酸、グリコール酸の混液によりそれぞれエ
ッチングすることにより、半導体層2および短絡電極3
を加工し磁気抵抗素子の形状を得る。このとき個々の短
絡電極3に挟まれた部位の半導体層2が磁気抵抗効果を
得る部位となる。さらに半導体層2の端部に厚さ1μm
程度の銅あるいは金を湿式メッキして端子電極4を形成
することにより半導体薄膜磁気抵抗素子を得る。
【0013】以上のように構成された半導体薄膜磁気抵
抗素子においては、クロムからなる短絡電極3の内部応
力により半導体層2のInSbには局部的に歪が発生し
ており、この歪により半導体層2のInSbの抵抗率が
部分的に変化している。ところが目的とする170℃程
度の温度においては、この歪は徐々に緩和され、その結
果として実使用時における素子抵抗値の変動が生じるこ
とから、素子の安定化のためには予めこの歪を緩和する
必要がある。このためフォトリソグラフィー法により半
導体層2および短絡電極3を素子形状に加工した後、2
00〜300℃の電気炉に保持して熱処理を行うことに
より歪の除去を行う。熱処理時間としては、200℃で
4時間、300℃では1時間程度で十分である。ここで
200℃以下の熱処理温度では効果の得られる時間が長
くなり実用的ではなく、また加熱温度が高すぎるとIn
SbからのSbの脱離が起こるため300℃以下にする
必要があり、これらを考慮し200〜300℃の熱処理
を行うことにより特性劣化を伴わずに素子の抵抗値の安
定化を図ることができるものである。
抗素子においては、クロムからなる短絡電極3の内部応
力により半導体層2のInSbには局部的に歪が発生し
ており、この歪により半導体層2のInSbの抵抗率が
部分的に変化している。ところが目的とする170℃程
度の温度においては、この歪は徐々に緩和され、その結
果として実使用時における素子抵抗値の変動が生じるこ
とから、素子の安定化のためには予めこの歪を緩和する
必要がある。このためフォトリソグラフィー法により半
導体層2および短絡電極3を素子形状に加工した後、2
00〜300℃の電気炉に保持して熱処理を行うことに
より歪の除去を行う。熱処理時間としては、200℃で
4時間、300℃では1時間程度で十分である。ここで
200℃以下の熱処理温度では効果の得られる時間が長
くなり実用的ではなく、また加熱温度が高すぎるとIn
SbからのSbの脱離が起こるため300℃以下にする
必要があり、これらを考慮し200〜300℃の熱処理
を行うことにより特性劣化を伴わずに素子の抵抗値の安
定化を図ることができるものである。
【0014】このようにして得られた半導体薄膜磁気抵
抗素子を従来の例と同時に200℃における高温放置試
験を行った際の素子抵抗値の変化を図3に示す。図3よ
り素子の寿命点を初期抵抗値に対して5%変化した時点
とした場合に、従来例が数時間程度であるのに対し、本
実施例の磁気抵抗素子は1000時間以上の寿命がある
ことがわかる。
抗素子を従来の例と同時に200℃における高温放置試
験を行った際の素子抵抗値の変化を図3に示す。図3よ
り素子の寿命点を初期抵抗値に対して5%変化した時点
とした場合に、従来例が数時間程度であるのに対し、本
実施例の磁気抵抗素子は1000時間以上の寿命がある
ことがわかる。
【0015】なお、本実施例では熱処理を電気炉で保持
する方法で行ったが、端子電極4にたとえば0.8W/
mm2の直流電力を1時間通電してもよい。この場合は直
流電力を素子の破壊が起こらない程度に大きくすること
により、より熱処理時間の短縮化が図れる。また、本実
施例では端子電極4を銅または金メッキで形成したが、
短絡電極3の形成時と同様にクロムを蒸着して形成して
もよい。
する方法で行ったが、端子電極4にたとえば0.8W/
mm2の直流電力を1時間通電してもよい。この場合は直
流電力を素子の破壊が起こらない程度に大きくすること
により、より熱処理時間の短縮化が図れる。また、本実
施例では端子電極4を銅または金メッキで形成したが、
短絡電極3の形成時と同様にクロムを蒸着して形成して
もよい。
【0016】以上のように本実施例によれば、絶縁性の
ガラス基板1上にInSbからなる半導体層2を設け、
この半導体層2上にクロムからなる短絡電極3を設けて
なる構成とし、フォトリソグラフィー法によりこれら半
導体層2および短絡電極3を素子形状へ加工後200〜
300℃の温度範囲内で熱処理をすることによって、十
分な密着強度を有し低接触抵抗値の安定な短絡電極3を
得ることができるとともに素子の抵抗値の安定化を図る
ことができ、素子の耐熱性を200℃まで向上すること
ができる。
ガラス基板1上にInSbからなる半導体層2を設け、
この半導体層2上にクロムからなる短絡電極3を設けて
なる構成とし、フォトリソグラフィー法によりこれら半
導体層2および短絡電極3を素子形状へ加工後200〜
300℃の温度範囲内で熱処理をすることによって、十
分な密着強度を有し低接触抵抗値の安定な短絡電極3を
得ることができるとともに素子の抵抗値の安定化を図る
ことができ、素子の耐熱性を200℃まで向上すること
ができる。
【0017】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例
におけるInSbを用いた半導体薄膜磁気抵抗素子の断
面図である。図2において、5は厚さ方向にスルーホー
ルを設けた厚さ0.6mm程度のアルミナ基板であり、6
はアルミナ基板5の素子を設ける面上に印刷焼成にて形
成した厚さ50μm程度のガラス層、7はアルミナ基板
5のスルーホールに銀とパラジウムの合金からなる導体
を印刷焼成にて形成した厚さ10μm程度の導電体で端
子電極として使用するものである。8および9は第1の
実施例と同様のそれぞれ半導体層と短絡電極で、それら
の材料、形成法、加工法は第1の実施例と同様である。
10は厚さ1μm程度の酸窒化珪素からなる保護層であ
り、素子形状へ加工後、ガラス層6、導電体7、半導体
層8および短絡電極9上に形成する。この保護層10
は、シラン、亜酸化窒素、窒素を原料ガスとするプラズ
マ化学気相堆積法(PECVD法)などの真空プロセス
により形成されるが、この形成時の温度を第1の実施例
の熱処理温度と同様な温度範囲および時間で行うことに
より、第1の実施例と同様に半導体層8の歪を緩和する
ことができ、素子の抵抗値の安定化を図ることができ
る。
におけるInSbを用いた半導体薄膜磁気抵抗素子の断
面図である。図2において、5は厚さ方向にスルーホー
ルを設けた厚さ0.6mm程度のアルミナ基板であり、6
はアルミナ基板5の素子を設ける面上に印刷焼成にて形
成した厚さ50μm程度のガラス層、7はアルミナ基板
5のスルーホールに銀とパラジウムの合金からなる導体
を印刷焼成にて形成した厚さ10μm程度の導電体で端
子電極として使用するものである。8および9は第1の
実施例と同様のそれぞれ半導体層と短絡電極で、それら
の材料、形成法、加工法は第1の実施例と同様である。
10は厚さ1μm程度の酸窒化珪素からなる保護層であ
り、素子形状へ加工後、ガラス層6、導電体7、半導体
層8および短絡電極9上に形成する。この保護層10
は、シラン、亜酸化窒素、窒素を原料ガスとするプラズ
マ化学気相堆積法(PECVD法)などの真空プロセス
により形成されるが、この形成時の温度を第1の実施例
の熱処理温度と同様な温度範囲および時間で行うことに
より、第1の実施例と同様に半導体層8の歪を緩和する
ことができ、素子の抵抗値の安定化を図ることができ
る。
【0018】以上のように構成された半導体薄膜磁気抵
抗素子において、第1の実施例と同様に従来の例と同時
に200℃における高温放置試験を行った際の素子抵抗
値の変化を第1の実施例とともに図3に示す。図3よ
り、本実施例の素子は第1の実施例と同様に1000時
間以上の寿命があることがわかる。
抗素子において、第1の実施例と同様に従来の例と同時
に200℃における高温放置試験を行った際の素子抵抗
値の変化を第1の実施例とともに図3に示す。図3よ
り、本実施例の素子は第1の実施例と同様に1000時
間以上の寿命があることがわかる。
【0019】以上のように本実施例によれば、厚さ方向
にスルーホールを設けたアルミナ基板5と、このアルミ
ナ基板5の素子を設ける面上に形成したガラス層6と、
アルミナ基板5のスルーホールに形成した導電体7とか
らなる絶縁性基板上にInSbからなる半導体層8を設
け、この半導体層8上にクロムからなる短絡電極9を設
け、これらの上に保護層を設けてなる構成とするととも
に、半導体層8および短絡電極9をフォトリソグラフィ
ー法により素子形状へ加工後、保護層10を200〜3
00℃の温度範囲内で形成することによって、十分な密
着強度を有し低接触抵抗値の安定な短絡電極9を得るこ
とができるとともに素子の抵抗値の安定化を図ることが
でき、素子の耐熱性を200℃まで向上することができ
る。また、スルーホールの導電体7を設けたことによ
り、アルミナ基板5の裏面に強固にリード端子が取り付
けできるとともに、高温になって導電体7と半導体層8
とが仮に反応しても導電体7は半導体層8の裏面側にあ
るため特性への影響は小さい。
にスルーホールを設けたアルミナ基板5と、このアルミ
ナ基板5の素子を設ける面上に形成したガラス層6と、
アルミナ基板5のスルーホールに形成した導電体7とか
らなる絶縁性基板上にInSbからなる半導体層8を設
け、この半導体層8上にクロムからなる短絡電極9を設
け、これらの上に保護層を設けてなる構成とするととも
に、半導体層8および短絡電極9をフォトリソグラフィ
ー法により素子形状へ加工後、保護層10を200〜3
00℃の温度範囲内で形成することによって、十分な密
着強度を有し低接触抵抗値の安定な短絡電極9を得るこ
とができるとともに素子の抵抗値の安定化を図ることが
でき、素子の耐熱性を200℃まで向上することができ
る。また、スルーホールの導電体7を設けたことによ
り、アルミナ基板5の裏面に強固にリード端子が取り付
けできるとともに、高温になって導電体7と半導体層8
とが仮に反応しても導電体7は半導体層8の裏面側にあ
るため特性への影響は小さい。
【0020】なお、実施例1では保護層のない例を示し
たが、必要に応じてこれに実施例2と同様の保護層10
を設けてもよい。
たが、必要に応じてこれに実施例2と同様の保護層10
を設けてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、絶縁性基板上に
InSbからなる半導体層を設け、この半導体層上にク
ロムからなる短絡電極を設けてなる構成とすることによ
り、使用温度が−50〜+170℃である自動車用ギヤ
センサ等の高温用途に対して、200℃においても十分
な耐熱性を有する優れた高信頼性の半導体薄膜磁気抵抗
素子を実現できるものである。
InSbからなる半導体層を設け、この半導体層上にク
ロムからなる短絡電極を設けてなる構成とすることによ
り、使用温度が−50〜+170℃である自動車用ギヤ
センサ等の高温用途に対して、200℃においても十分
な耐熱性を有する優れた高信頼性の半導体薄膜磁気抵抗
素子を実現できるものである。
【図1】本発明の第1の実施例における半導体薄膜磁気
抵抗素子の断面図
抵抗素子の断面図
【図2】本発明の第2の実施例における半導体薄膜磁気
抵抗素子の断面図
抵抗素子の断面図
【図3】本発明の第1の実施例、第2の実施例および従
来例の200℃における高温放置試験における素子抵抗
値の変化を示す図
来例の200℃における高温放置試験における素子抵抗
値の変化を示す図
【図4】従来の半導体薄膜磁気抵抗素子の断面図
1 ガラス基板(絶縁性基板) 2,8 半導体層 3,9 短絡電極 4 端子電極 5 アルミナ基板 6 ガラス層 7 導電体(端子電極) 10 保護層
Claims (5)
- 【請求項1】絶縁性基板と、この絶縁性基板上に形成し
たアンチモン化インジウムからなる半導体層と、この半
導体層上に形成したクロムからなる短絡電極と、前記絶
縁性基板または前記半導体層に設けた端子電極とを備え
た半導体薄膜磁気抵抗素子。 - 【請求項2】絶縁性基板がガラス層を表面にかつスルー
ホールを厚さ方向にそれぞれ設けたアルミナ基板からな
り、端子電極が前記スルーホールの内周面およびその開
口部近傍に形成した導電体からなる請求項1記載の半導
体薄膜磁気抵抗素子。 - 【請求項3】絶縁性基板上にアンチモン化インジウムか
らなる半導体層を形成する工程と、この半導体層上にク
ロムからなる短絡電極を形成する工程と、前記絶縁性基
板または前記半導体層に端子電極を形成する工程と、前
記半導体層および前記短絡電極をフォトリソグラフィー
法により加工する工程と、この加工後200〜300℃
の温度範囲で加熱する工程とを備えた半導体薄膜磁気抵
抗素子の製造方法。 - 【請求項4】加熱が端子電極から通電することにより行
われる請求項3記載の半導体薄膜磁気抵抗素子の製造方
法。 - 【請求項5】200〜300℃の温度範囲で加熱する工
程に代えて、絶縁性基板、半導体層および短絡電極それ
ぞれの露出表面を200〜300℃の温度に保持した状
態で保護層を形成する工程を設けた請求項3記載の半導
体薄膜磁気抵抗素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4107370A JPH05304325A (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 半導体薄膜磁気抵抗素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4107370A JPH05304325A (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 半導体薄膜磁気抵抗素子およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05304325A true JPH05304325A (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=14457380
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4107370A Pending JPH05304325A (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 半導体薄膜磁気抵抗素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05304325A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001078161A1 (fr) * | 2000-04-06 | 2001-10-18 | Asahi Kasei Electronics Co., Ltd. | Transducteur magnetoelectrique et procede de production correspondant |
-
1992
- 1992-04-27 JP JP4107370A patent/JPH05304325A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001078161A1 (fr) * | 2000-04-06 | 2001-10-18 | Asahi Kasei Electronics Co., Ltd. | Transducteur magnetoelectrique et procede de production correspondant |
| US6724059B2 (en) | 2000-04-06 | 2004-04-20 | Asahi Kasei Electronics Co., Ltd. | Magnetoelectric transducer and method for producing the same |
| JP4846955B2 (ja) * | 2000-04-06 | 2011-12-28 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 磁電変換素子 |
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