JPH05305445A - 亜鉛系めっき鋼板の溶接方法 - Google Patents

亜鉛系めっき鋼板の溶接方法

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JPH05305445A
JPH05305445A JP10747892A JP10747892A JPH05305445A JP H05305445 A JPH05305445 A JP H05305445A JP 10747892 A JP10747892 A JP 10747892A JP 10747892 A JP10747892 A JP 10747892A JP H05305445 A JPH05305445 A JP H05305445A
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JP
Japan
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welding
zinc
steel sheet
plated steel
pits
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JP10747892A
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English (en)
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Masato Uchihara
正人 内原
Masashi Takaso
正志 高祖
Takao Ko
隆夫 高
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アーク溶接が必要とされる比較的厚い亜鉛系め
っき鋼板の溶接。 【構成】93重量%以上の亜鉛を含有するめっき皮膜を形
成させた亜鉛系めっき鋼板(Zn−Fe系、Zn−Ni系等の合
金めっき鋼板)に対して、40〜100cm/min の溶接速度で
ガスシールドメタルアーク溶接を行う。目付量が片面当
たり10〜45g/m2のめっき皮膜を形成させた亜鉛系めっき
鋼板を対象として上記の条件で溶接を行うと、ピットや
スパッタの発生も抑えることが可能である。 【効果】ブローホールやピットなどの溶接欠陥の発生を
少なくし、また、スパッタの発生を減少させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、亜鉛系めっき鋼板の溶
接方法、特に、ガスシールドメタルアーク溶接が必要と
される母材厚さが比較的厚い亜鉛系めっき鋼板の溶接方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高耐食性を有する鋼板に対する需
要が高まるにつれて、自動車を始め、家電製品、建材等
の分野において亜鉛系めっき鋼板が多量に使用されるよ
うになり、更にその用途が拡大されつつある。特に、自
動車用の素材として用いられる鋼板については、ガスシ
ールドメタルアーク溶接などアーク溶接が必要とされる
比較的厚い鋼板を使用する部品にまで亜鉛系めっき鋼板
が使用されるようになってきた。現在、これらの分野で
多用されている亜鉛系めっき鋼板は合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板で、約10%程度のFeを含む亜鉛合金のめっき皮膜
を有する鋼板である。
【0003】しかし、この合金化溶融亜鉛めっき鋼板
は、アーク溶接時に溶接部、特に重ねすみ肉溶接部にブ
ローホールやピットと呼ばれる溶接欠陥が多発するとい
う問題がある。
【0004】この問題を解決する方法として、予め溶接
部およびその近傍のめっき層を除去して溶接を行う方法
があるが、非常に手間がかかるという欠点がある。ま
た、溶接用ワイヤの成分を調整してアーク溶接時に生じ
る前記の溶接欠陥を減少させる方法が数多く提案されて
おり、例えば、特開平1−143775号公報では、Si、Mnな
どの脱酸性元素の添加量を少なくしたソリッドワイヤを
用いる溶接方法が開示されている。しかし、この問題は
未だ根本的に解決されているとは言い難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
をふまえ、亜鉛系めっき鋼板を溶接する時に発生するピ
ットやブローホールを少なくすることができる亜鉛系め
っき鋼板の溶接方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、亜鉛系め
っき鋼板の溶接時に発生するピットやブローホールを低
減するためにめっき皮膜の組成と溶接条件について多く
の実験を重ね、以下の知見を得た。すなわち、同一の溶
接条件下において、上記の欠陥(ピットやブローホー
ル)の発生量はめっき皮膜の組成に依存し、皮膜中のZn
含有量が93重量%以上の場合、欠陥の発生量が減少す
る。また、溶接速度を40〜100cm/min とすると、欠陥の
発生は大幅に減少し、更に目付量を片面当たり10〜45g/
m2とすれば、ピットの発生は認められず、スパッタの発
生も少なく、溶接性が改善される。
【0007】本発明は上記の知見に基づいてなされたも
ので、その要旨は、下記およびの溶接方法にある。
【0008】 93重量%以上の亜鉛を含有するめっき
皮膜を形成させた亜鉛系めっき鋼板に対して、40〜100c
m/min の溶接速度でガスシールドメタルアーク溶接を行
う亜鉛系めっき鋼板の溶接方法。
【0009】 93重量%以上の亜鉛を含有し、目付量
が片面当たり10〜45g/m2のめっき皮膜を形成させた亜鉛
系めっき鋼板に対して、40〜100cm/min の溶接速度でガ
スシールドメタルアーク溶接を行う亜鉛系めっき鋼板の
溶接方法。
【0010】前記の亜鉛系めっき鋼板としては、Zn−Fe
系の合金めっき鋼板が一般的であるが、Zn−Ni系の合金
めっき鋼板など、Fe以外の金属を合金元素とするめっき
鋼板を対象としてもよい。
【0011】
【作用】以下に、本発明で規定する条件について説明す
る。
【0012】亜鉛系めっき鋼板をガスシールドアーク溶
接する場合、前記のように、溶接部、特に重ねすみ肉溶
接部に特有の溶接欠陥(ピットやブローホール)が発生
する。これは、重ね部の溶接部近傍における亜鉛の蒸発
に起因するもので、溶接の際に鋼板に与えられる熱によ
って重ね部の溶接部近傍の亜鉛が蒸発し、その蒸気が溶
融池に放出され、溶融池が凝固する際にそこに残留する
亜鉛蒸気がピットやブローホールを形成するのである。
従って、このような溶接欠陥の発生を少なくするために
は、溶融池の前方で亜鉛を十分に蒸発させ、溶融池に侵
入する亜鉛蒸気の量を減少させる方法が有効な手段であ
ると言える。
【0013】重ね部の溶接部近傍における亜鉛の蒸発の
しやすさは、その部分の亜鉛の含有量によって異なる。
すなわち、亜鉛の沸点は約 900℃と非常に低いのに対
し、Zn−Fe系やZn−Ni系等の合金めっき鋼板のめっき皮
膜に含まれるFeやNi等の合金元素はZnより高い沸点を有
しており(例えば、Fe:2750℃、Ni:2730℃)、めっき
皮膜の亜鉛含有量が少ない場合は沸点が高いので亜鉛が
蒸発し難く、高温に加熱される溶融池の近傍、特に側方
で蒸発するので、溶融池内へ侵入する亜鉛蒸気が多くな
り、欠陥が多発する。一方、めっき皮膜の亜鉛含有量が
多いと、亜鉛含有量が少ない場合に比べて沸点が下が
り、亜鉛は蒸発しやすくなるので、溶融池の前方の加熱
をうける部分ですでに蒸発し、溶融池内へ侵入する亜鉛
蒸気が減少し、欠陥の発生は少なくなる。実験の結果、
後述の実施例に示すように、めっき被膜の亜鉛含有量が
93重量%以上であれば、欠陥の発生率を低下させ得るこ
とが判明した。これは、皮膜に含まれる合金元素の種類
には関係せず、Zn−Fe系、Zn−Ni系など、いずれのめっ
き鋼板についても言えることである。
【0014】また、溶融池の前方で亜鉛を蒸発させるに
は、溶接速度を低下させるのが効果的である。これは、
溶接速度を低下させると溶融池の前方における温度勾配
が小さくなり、めっき皮膜のより広範囲の部分から亜鉛
を蒸発させることが可能となるためである。検討の結
果、上記の亜鉛系めっき鋼板に対して、溶接速度を 100
cm/min以下とするのが効果的で、溶融池に侵入する亜鉛
蒸気の量を減少させ、溶接欠陥の発生を少なくすること
ができる。なお、溶接速度の下限は、あまり低いと作業
能率が低下するので、10cm/minとする。
【0015】上記の対策を講ずることにより、即ち、め
っき皮膜中の亜鉛含有量が93重量%以上の亜鉛系めっき
鋼板を対象として、40〜100cm/min の溶接速度でガスシ
ールドメタルアーク溶接を行うことにより、ブローホー
ルの発生を大幅に低減させることができる(前記の発
明)。
【0016】しかし、このような対策のみでは、目付量
によってはピットの発生を完全に抑えることができず、
また、スパッタが多くなり、溶接性が低下する場合があ
る。
【0017】すなわち、目付量が多いほど亜鉛の蒸発量
が多くなるためスパッタ発生量が増加し、目付量が片面
当たり45g/m2を超えると顕著になる。また、ピットの発
生も目付量が45g/m2を超えると認められるようになる。
従って、ブローホールの発生を抑えるとともに、ピット
の発生がなく、スパッタの発生も少なくしようとすれ
ば、上記の発明で規定する条件に加えて、目付量を片
面当たり45g/m2以下にすることが必要となる。一方目付
量の下限は、溶接性の点からは小さいほど望ましいが、
必要とされる耐食性を確保するという観点から規定され
る。母材に高い耐食性を有する鋼板を用いる場合は目付
量を小さくしても高い耐食性が確保でき、母材の耐食性
が低い場合は、目付量をそれより大きくしなければなら
ないが、一般的には、片面当たり最低10g/m2の目付量が
必要である(の発明)。
【0018】
【実施例】板厚2.3mm の熱延鋼板の両面にZn−Fe系合金
めっきあるいはZn−Ni系合金めっきを施した亜鉛系めっ
き鋼板に対して、ガスシールドメタルアーク溶接法によ
り表1に示す条件で重ねすみ肉溶接を行い、溶接部にお
けるブローホールの発生率、ピットの発生率およびスパ
ッタ発生量を調査した。図3に継手形状を示す。重ね部
の長さLは30mm、重ね部の隙間は0.05mmで、溶接長は30
0mm とした。
【0019】ブローホール発生率は、溶接後、X線透過
検査を行って溶接線方向のブローホール長さの総和を求
め、単位溶接長当たりに占める割合で表した。ブローホ
ールの発生率は、強度の観点から10%以下とするのが好
ましい。
【0020】ピットの発生率は、ビード表面の目視検査
によりその数を数え、溶接長1mあたりの個数として示
した。このピット数は外観品質の観点からできるだけ少
ない方が好ましく、本実施例では全く発生しない場合を
合格とした。
【0021】また、スパッタ発生量は、溶接の際に発生
したスパッタを全量捕集し、溶接実施時間1分当たりの
発生量に換算して表した。スパッタ量は、作業性の観点
から少なければ少ないほど好ましい。
【0022】調査結果を図1および図2に示す。
【0023】図1は、めっき皮膜の組成および溶接速度
がブローホール発生率に及ぼす影響を示す図で、目付量
が片面当たり30g/m2の場合であるが、この図から、Zn−
Fe合金めっき鋼板((a) 図参照)、Zn−Ni合金めっき鋼
板((b) 図)の何れについても、めっき皮膜中のFe濃
度、あるいはNi濃度が7重量%未満、即ち、Zn濃度が9
3重量%以上で、かつ、溶接速度が100cm/min
以下のときブローホール発生量が10%以下となること
がわかる。なお、ピットの発生は認められなかった。
【0024】
【表1】
【0025】図2は、目付量がブローホール、ピット、
およびスパッタの発生に及ぼす影響、即ち溶接性に及ぼ
す影響を示す図で、Zn+7%Fe合金めっき鋼板およびZn
+7%Ni合金めっき鋼板を対象とし、溶接速度を100cm/
min とした場合の調査結果である。この図から明らかな
ように、Zn−Fe合金めっき鋼板((a) 図)、Zn−Ni合金
めっき鋼板((b) 図)の何れについても、ブローホール
の発生率は目付量によらず10%以下で、許容範囲内であ
ったが、片面当たりの目付量が45g/m2を超えるとピット
の発生が見られ、また、スパッタがかなり多く発生する
傾向が認められた。従って、ピットやスパッタの発生も
抑えようとすると、目付量は片面当たり45g/m2以下とす
ることが必要である。
【0026】
【発明の効果】亜鉛系めっき鋼板をガスシールドメタル
アーク溶接するに際し本発明方法を適用すれば、従来問
題とされていたブローホールの発生率を減少させること
ができる。さらに、目付量を片面当たり45g/m2以下とす
ると、ピットやスパッタの発生を抑えることも可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】亜鉛系合金めっき皮膜の組成および溶接速度が
ブローホール発生率に及ぼす影響を示す図で、(a) 図は
Zn−Fe合金めっき鋼板、(b) 図はZn−Ni合金めっき鋼板
をそれぞれ対象とする場合である。
【図2】亜鉛系合金めっき皮膜の目付量が溶接性に及ぼ
す影響を示す図で、(a) 図はZn−Fe合金めっき鋼板、
(b) 図はZn−Ni合金めっき鋼板をそれぞれ対象とする場
合である。
【図3】実施例で行ったガスシールドメタルアーク溶接
の継手形状を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】93重量%以上の亜鉛を含有するめっき皮膜
    を形成させた亜鉛系めっき鋼板に対して、40〜100cm/mi
    n の溶接速度でガスシールドメタルアーク溶接を行う亜
    鉛系めっき鋼板の溶接方法。
  2. 【請求項2】93重量%以上の亜鉛を含有し、目付量が片
    面当たり10〜45g/m2のめっき皮膜を形成させた亜鉛系め
    っき鋼板に対して、40〜100cm/min の溶接速度でガスシ
    ールドメタルアーク溶接を行う亜鉛系めっき鋼板の溶接
    方法。
JP10747892A 1992-04-27 1992-04-27 亜鉛系めっき鋼板の溶接方法 Pending JPH05305445A (ja)

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