JPH0531108A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH0531108A
JPH0531108A JP3210035A JP21003591A JPH0531108A JP H0531108 A JPH0531108 A JP H0531108A JP 3210035 A JP3210035 A JP 3210035A JP 21003591 A JP21003591 A JP 21003591A JP H0531108 A JPH0531108 A JP H0531108A
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JP
Japan
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signal
data
circuit
timing
delay amount
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JP3210035A
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English (en)
Inventor
Genichi Watanabe
元一 渡辺
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信エコー信号の高域成分を失うことなく、
高画質を得る。 【構成】 ダイナミックフォーカス方式の超音波診断装
置は、タイミング調整手段と、読み出し手段とを備えて
いる。前記タイミング調整手段は、探触子2及びその口
径によって定められた各振動子の遅延量に基づき、周期
が異なる複数のクロックを組み合わせてFIFOメモリ
の読み出しタイミングを調整する。読み出し手段は、前
記タイミング調整手段で調整された読み出しタイミング
で各振動子の反射エコーデータをFIFOメモリから読
み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波診断装置に関
し、特に、フェーズドアレイ方式の探触子を有し、ディ
ジタル整相方式によってダイナミックフォーカス方式で
受信する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波診断装置では、その受信方
式としてダイナミックフォーカス方式が採用された装置
が既に提供されている。このダイナミックフォーカス方
式では、探触子を構成する複数の振動子をダイナミック
に切り換えながら、かつ各振動子に対応して設けられた
遅延回路の遅延量も同時に制御し、各振動子からの反射
エコーを整相加算することにより、口径及びフォーカス
点をダイナミックに切り換えている。
【0003】このようなダイナミックフォーカス方式の
受信回路の一部を図7に示す。図7に示すように、第1
〜第Nの振動子からなる探触子50で得られた受信エコ
ーは、マルチプレクサ51に入力される。このマルチプ
レクサ51では、複数の振動子50からの受信エコーを
順次切り換えて出力する。マルチプレクサ51では、N
個の振動子のうちのM個の振動子からの信号が選択さ
れ、その出力信号はM個のプリアンプ52に入力され
る。各プリアンプ52には、それぞれに対応して、A系
統及びB系統のアナログ方式による整相回路53が接続
されており、これらの1対の整相回路53の出力は、ス
イッチ54を介して信号加算回路55に入力される。
【0004】このように、A及びB系統の2系列の整相
回路53を設け、A系統整相回路の出力信号をスイッチ
54で選択しているときは、次のフォーカス点の遅延量
と振動子選択信号とをB系統整相回路に出力するように
している。このようにして、フォーカス点と受波口径と
を順次ダイナミックに切り換えて受波することにより、
フォーカス切り換え点でのノイズを抑えることができ、
浅部から深部までの診断領域にわたり、S/N比と分解
度を高めた画像が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のアナログ方式に
よる整相回路に用いられる位相制御回路は、一般的に、
図8に示すように、LC構成の遅延ライン56と、マト
リクススイッチ57とから構成されている。このような
回路では、プリアンプ52で増幅された受波信号がマト
リクススイッチ57に入力され、このマトリクススイッ
チ57から遅延ライン56に入力される。遅延ライン5
6は、図示しないCPU等からなるコントローラ58か
らの切り換えコードによってタップが切り換え制御さ
れ、所定の遅延量が設定されている。マトリクススイッ
チ57からの信号は、この遅延ライン56を通過するこ
とにより、所定の遅延を受ける。
【0006】ところが、遅延ライン56内での信号反射
によってリンギングが発生したり、また遅延ラインタッ
プ毎の遅延量に誤差がある等により、画質劣化を引き起
こすという問題がある。また、遅延量の誤差を少なくす
るために、その分解度を上げようとすると、タップが増
大し、遅延ラインとマトリクススイッチ素子とが増加し
て回路が大きくなってしまう。さらに、実装されたパタ
ーン間のクロストークも増大し、これも画質劣化を招
く。
【0007】また、従来からディジタル方式による整相
回路も提供されている(Taiuk.Songand Song B.Park著
「ULTRASONIC IMAGING 12,1-16,(1990) 」Academic Pre
ss,Inc. 刊等)。前記従来のディジタル方式の整相回路
を図9に示す。図9に示すように、ディジタル方式の整
相回路60は、各プリアンプ52からの受信エコーを1
2ビットのディジタルデータに変換するA/D変換器6
1と、変換されたディジタルデータを所定のタイミング
で格納するFIFOメモリ62と、FIFOメモリ62
の書き込み及び読み出しタイミングを制御するタイミン
グ制御回路63とから主に構成されている。FIFOメ
モリ62の出力は信号加算回路55に与えられる。
【0008】タイミング制御回路63は、図10に示す
ように、アドレスカウンター70と、このアドレスカウ
ンター70によりアドレス指定されるディジタルメモリ
71と、ディジタルメモリ71の出力とメインクロック
MCLKとの論理積を演算するアンドゲート72とから
主に構成されている。
【0009】アドレスカウンター72には、メインクロ
ックMCLKが与えられており、その入力タイミングで
アドレスデータを出力する。ディジタルメモリ71に
は、口径数Mの各焦点領域Fi の遅延データが格納され
ている。この遅延データがメインクロックMCLKの入
力タイミングで読みだされ、アンドゲート72で論理積
が演算され、その論理積の出力がA/D変換器61のサ
ンプルクロック及びFIFOメモリ62の書き込みクロ
ックとしてそれぞれに出力される。これにより、メイン
クロックMCLKを間引いたクロックADCK1〜AD
CKMのM個のクロックが出力され、書き込みタイミン
グが、各振動子の遅延量に応じて調整される。
【0010】しかし、この従来のディジタル方式の整相
回路では、サンプリングクロックの間引きにより、アナ
ログの受信エコー信号の高域成分が失われ、画質が粗く
なるという欠点がある。
【0011】本発明の目的は、受信エコー信号の高域成
分が失われることがなく、高画質が得られる超音波診断
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超音波診断
装置は、フェーズドアレイ方式の複数の振動子を有する
探触子から得られた反射エコーを所定数サンプリングし
てディジタル信号に変換し、この反射エコーデータを記
憶手段に記憶するとともにその読み出しタイミングを調
整し、各反射エコーデータを整相するダイナミックフォ
ーカス方式の超音波診断装置であり、タイミング調整手
段と、読み出し手段とを備えている。
【0013】前記タイミング調整手段は、前記探触子及
びその口径によって定められた各振動子の遅延量に基づ
き、周期が異なる複数のクロックを組み合わせた、記憶
時のサンプリング数と略同数のクロックで読み出しタイ
ミングを調整する。前記読み出し手段は、前記タイミン
グ調整手段で調整された読み出しタイミングで各振動子
の反射エコーデータを前記記憶手段から読み出す。
【0014】
【作用】本発明に係る超音波診断装置では、所定のサン
プリング数の反射エコーデータが記憶手段に格納され
る。タイミング調整手段は、探触子及びその口径によっ
て定められた各振動子の遅延量に基づき、周期が異なる
複数のクロックを組み合わせた、記憶時のサンプリング
数を略同数のクロックで読み出しタイミングを調整す
る。タイミング調整手段で調整された読み出しタイミン
グで、読み出し手段が各振動子の反射エコーデータを記
憶手段から読み出す。
【0015】したがって記憶手段を読み出す際に、記憶
時のサンプリング数と略同数のクロックで各振動子の遅
延量に基づき反射エコーデータが読み出され、それが間
引かれることはなくなる。このため、反射エコーデータ
の高域成分が失われず、高画質が得られる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例による超音波診断
装置のブロック構成図である。この超音波診断装置は、
診断装置本体1と、診断装置本体1に接続された探触子
2とから構成されている。診断装置本体1は、超音波ビ
ームを送波するための送波部3と、生体からの反射エコ
ーを受信処理する受波部4と、送波部3及び受波部4に
接続されたマルチプレクサ5と、装置全体を制御するた
めのコントローラ6と、読み出しタイミングを調整する
ための遅延データが格納されているROM23とから構
成されている。
【0017】探触子2は複数の微小振動子からなり、マ
ルチプレクサ5に接続されている。マルチプレクサ5
は、電子走査、口径制御等を行うために振動子を選択す
るためのものであり、振動子の選択制御は、コントロー
ラ6からの制御データによって行われるようになってい
る。
【0018】送波部3は、コントローラ6によって制御
される駆動パルス部7と、駆動パルス部7からのパルス
信号を所定時間遅延させる送波フォーカス部8とから構
成されている。送波フォーカス部8は、送波ビームを集
束させるための遅延回路や、遅延回路の遅延量を設定す
るための回路を含んでいる。
【0019】受波部4は、各振動子からの反射エコーを
整相するための受波フォーカス部9と、整相された反射
エコーを処理するための信号処理部10と、信号処理部
10から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変
換するA/D変換回路11と、A/D変換回路11で得
られたディジタル画像信号をテレビジョン信号に変換す
るためのDSC(ディジタル・スキャン・コンバータ)
12と、テレビモニタ13とから構成されている。
【0020】受波フォーカス部9は、それぞれマルチプ
レクサ5から出力される信号を増幅するM個のプリアン
プ14と、各プリアンプ14に対応して設けられたM個
のディジタル整相回路15と、各ディジタル整相回路1
5に対応して設けられたM個の位相クロック発生回路1
6とを有している。ディジタル整相回路15は、A/D
変換回路、FIFO(Fast In Fast Out)メモリ、D/A
変換回路及びローパスフィルタ(LPF)で構成されて
おり、遅延量が異なるM個の反射エコー信号の位相を合
わせるための回路である。また、位相クロック発生回路
16は、ディジタル整相回路15のそれぞれに与える位
相クロックを発生するための回路である。
【0021】信号処理部10は、位相が合わされたM個
の反射エコー信号を加算する信号加算回路20と、対数
増幅回路21と、エンベロープ検波器22とから構成さ
れている
【0022】図2に前記位相クロック発生回路16のブ
ロック回路図を示す。位相クロック発生回路16は、F
IFOメモリにデータをを書き込むためのクロック、F
IFOメモリからデータを読み出すためのクロック、そ
の他の制御信号を発生するための回路である。読み出し
クロックは、後に詳述するように、同期の異なる複数の
クロックを組み合わせて、遅延量等に応じたタイミング
で発生される。この位相クロック発生回路16は、使用
する探触子2及びその口径に応じた受波ダイナミックフ
ォーカスのための遅延量データが格納されたRAMから
なる遅延量格納メモリ30と、遅延量格納メモリ30の
出力データがプリセットデータとして入力されるととも
に、コントローラ6からの入力クロック信号によって減
カウントされる第1、第2のプリセットカウンタ31,
32とを有している。また、この位相クロック発生回路
16は、第3カウンタ33と、バーWMODE信号(ロ
ーアクティブ)によって制御されるゲート回路34,3
5,36と、フリップフロップ37と、OR回路38,
39とを有している。
【0023】ROM23には、探触子2の種類及びその
口径によって定まる各振動子毎の遅延データが診断装置
本体1に接続し得る全ての探触子2について記憶されて
いる。この遅延データの算出は後述する手順で別途行わ
れる。
【0024】次に装置全体の動作について説明する。探
触子2が診断装置本体1に接続されると、コントローラ
6がその種類を識別し、識別された探触子2の遅延デー
タをROM23から読み出し、遅延量格納メモリ30に
転送する。次に、コントローラ6から駆動パルス部7に
駆動信号が出力され、これにより駆動パルス部7からパ
ルス信号が出力される。このパルス信号は、送波フォー
カス部8で所定の遅延を受け、マルチプレクサ5を介し
て探触子2を構成する振動子のうちの口径に応じた所定
の振動子に印加される。これにより、生体内に超音波ビ
ームが送波される。なお、マルチプレクサ5はコントロ
ーラ6からの選択信号によって制御されている。
【0025】次に生体内からの反射エコーは振動子によ
って受けられ、マルチプレクサ5に入力される。マルチ
プレクサ5からは、口径及びビーム方向等に応じて選択
されたM個の受波信号がプリアンプ14に対して出力さ
れる。このプリアンプ14で増幅された信号は、ディジ
タル整相回路15に入力される。ディジタル整相回路1
5では、各反射エコーは12ビットのディジタルデータ
にA/D変換され、FIFOメモリに順次格納されなが
ら、位相クロック発生回路16からの位相クロック信号
によって順次読み出される。後述するように、この位相
クロック信号の周波数を周波数が異なる複数のクロック
と組み合わせて調整することによって、各振動子毎の遅
延量に応じたFIFOメモリの読み出しタイミングが適
宜設定される。位相クロック信号によって読み出された
反射エコーデータは、D/A変換され、ローパスフィル
タによってスムージング処理される。
【0026】以上のような処理によって、整相され、ス
ムージング処理された各反射エコー信号は、信号加算回
路20において整相加算される。この後、加算された信
号は、対数増幅器21によって増幅され、エンベローブ
検波器22によって検波される。この検波により得られ
た信号は、A/D変換回路11によってディジタル信号
に変換され、DSC12でテレビジョン信号に変換され
てモニタ13に超音波画像として表示される。
【0027】ここで、位相合成の概念を図5及び図6に
示す。図5において、M個の振動子から一定角度で放射
された超音波ビームの各焦点領域F0,F1,…からの
反射エコーの同一波面を曲線で示している。また図6に
おいて、各焦点領域F0,F1,…とその次の焦点領域
F1,F2,…との遅延量の偏差を曲線で示している。
なお、図中ΔTはA/D変換時のサンプリングクロック
の周期であり、N0,N1,…はそれぞれ焦点領域F
0,F1,…におけるサンプリング点数を示している。
これらの図から明らかなように、浅いフォーカス位置で
は、各振動子の間の遅延量の偏差が大きく、深いフォー
カス位置では、その偏差が少なくなっている。また図5
に示す関係は、FIFOメモリに格納されるデータとそ
のデータが記憶されているメモリの深さ位置との関係と
全く同一である。したがってFIFOメモリよりディジ
タルデータを読み出す際に、メモリロケーションをM個
のFIFOメモリに対して時間軸上で制御する。すなわ
ち遅延処理を行うことで時系列的に同一波面の信号とし
て出力することができる。たとえば、図6に示すよう
に、まず焦点領域F0にてステアリング遅延処理を行
い、位相合わせを行った後に、F0からF1へのデータ
読み出し時に必要な遅延量は曲線P1となる。次にこの
位相合わせが終了すると、F1からF2へのデータ読み
出しに必要な遅延量は曲線P2となる。以下順次位相合
わせを行っていくことにより徐々に焦点領域は深くな
り、音線経路の幾何学的特性により、遅延量は徐々に平
坦となっていく。
【0028】ここでΔTは各焦点領域毎に変更してもよ
く、特に関心部の焦点領域に対してはΔTを小さくして
Nを大きくすることで画質向上を図ることができる。ま
た、音線状の焦点を等分割にして、N1=N2=…とす
ることも可能である。
【0029】次にFIFOメモリ読み出し時に遅延処理
が行えることを説明する。 n 〔T〕J,J+1 =ΣNi ・ΔTi …(1) n 〔N〕J,J+1 =ΣNi …(2) ここで、nは第n番目の振動子を示している。上記
(1)式は焦点領域FJ,J+ 1 間の距離換算の時間がサ
ンプリング点数Nと周期ΔTのそれぞれの組み合わせに
分解可能であることを示し、(2)式は焦点領域FJ,
J+1 間のサンプリング点数はそれぞれのクロック周期毎
のサンプリング点数の総和に等しいことを示している。
(1),(2)式を具体的数値で説明する。
【0030】いまサンプリングクロック(=書き込みク
ロックWCLK)の周期ΔT=50nS,読み出しのた
めの位相クロック信号RCLKの周期ΔT1=50n
S,ΔT2 =40nS,ΔT3 =30nS,各焦点領域
間の距離FJ+1 −FJ =15.3mmとすれば、1番目
の振動子に対しては、図6に示すように遅延がないので
焦点領域間の距離換算の時間は、
【0031】 1〔T〕J,J+1 =15.3×10-3/1500音速=10000nS となり、(1)式より 1〔T〕J,J+1 =ΔT1・N1=50nS×200=10000nSとなる。
【0032】次に、2番目の振動子に対しては、1番目
の振動子に比較して遅延量がたとえば1482nSある
とすれば、読み出し時間は、 2 〔T〕J,J+1 =10000−1482=8518ns となり、 ΔT1 ・N1 +ΔT2 ・N2 +ΔT3 ・N3 =8518 2 〔N〕J,J+1 =200=N1 +N2+N3 が成立する。この最適解を求めると、 2〔N1 〕=5
1, 2〔N2 〕=149,2〔N3 〕=0となり、 2 〔T〕J,J+1 =51×50+149×40=8510
nSとなり、±10nSの誤差内に入る。
【0033】第n番目の振動子に対して最大遅延量が5
612nSあるとすれば、読み出し時間はΔT4 =20
nSとして n 〔T〕J,J+1 =10000−5612=4388nS となり、このときの最適解は n 〔N1 〕=13,
n〔N2 〕=0, n〔N3 〕=0, n〔N4 〕=187
となる。 したがって、 n〔N〕J,J+1 =13+187=200 n 〔T〕J,J+1 =13×50+187×20=4390 となり、±10nSの誤差内となる。
【0034】これらの説明では、1番目の振動子を基準
にして遅延量を決定していたが、この遅延量は振動子間
で相対的なものであり、最も適した振動子を探触子毎に
選択してもよい。
【0035】いずれにせよ探触子の寸法的諸元が定まる
と、口径に応じて遅延量は一義的に算出可能であるの
で、たとえばパーソナルコンピュータ等で上記計算を行
い、(1),(2)式を解いて、その解いた結果をRO
M23に記憶しておく。
【0036】ここで、同一波面の各フォーカス位置から
の各振動子への到達時間遅れ、すなわち遅延量は、前述
したようにフォーカス位置と各振動子との間の距離差を
音速で除して得られる値にほぼ等しい。厳密には、反射
体である人体臓器によって音速は異なっており、体温に
よってもその値は変動する。また、臓器間での複屈折に
より到達時間は計算値と一致しないが、現行の超音波診
断装置では、特殊用途を除外してこの近似値を用いて位
相合成し、画像表示させているが、充分実用に耐え得
る。
【0037】また、図6に示すように深い焦点領域で
は、遅延量偏差はほぼ「0」となり、結果として受波ビ
ームは広がることとなる。そこで、選択する振動子の数
を多くして受波口径を大きくし、遅延量偏差を増大させ
て深部においても鮮明な画像が得られるようにしてい
る。
【0038】次に遅延量設定のための概略動作について
説明する。ディジタル整相回路15では、サンプリング
周期Tsで各プリアンプ14の出力信号をA/D変換
し、FIFOメモリに順次格納していく。ごきときのM
個のFIFOのデータ格納深さは、図6で示すように、
早く到達した音波のデータはより深い位置に格納され
る。FIFOメモリは位相バッファメモリとして機能す
るので、最大遅延時間Tmax後、コントローラ6から
ストロボ信号STRとクロック信号CLKとを出力し、
これにより位相クロック信号発生回路16を制御する。
位相クロック信号発生回路16では、ストロボ信号ST
Rとクロック信号CLK(CPUの基本クロック信号と
は別のクロック信号)とを受理して、位相クロック信号
RCLKを、順次必要音線が終了するまで出力する。こ
の位相クロック信号RCLKによってFIFOメモリか
ら読み出されたデータは、D/A変換され、ローパスフ
ィルタでスムージング処理される。
【0039】FIFOメモリからのデータの読み出しに
際しては、図6に示す位相と逆の遅延を与えて読み出し
制御すれば、信号加算回路20において各焦点領域F0
…における波面が同一時刻に合成される。早く到達した
データはFIFOメモリの深い位置にあるので、他より
遅く位相クロック信号RCLKを入力して読み出し、最
も遅く到達したデータに対しては、最も早く位相クロッ
ク信号RCLKを入力することで、同一時刻上に有効デ
ータを並列に一致させることができる。
【0040】このような位相クロック発生回路16の動
作を、図2の回路及び図3に示すタイミングチャートに
したがって説明する。
【0041】前述のように、位相クロック発生回路16
は、M個のディジタル整相回路15のそれぞれに対して
所定のタイミングで読み出し用の位相クロック信号を出
力し、各振動子からの反射エコーの位相が合うように、
FIFOメモリに記憶された反射エコーデータの読み出
しタイミングを制御する。
【0042】この場合には、図3に示すように、まず、
バーWMODEをHレベルにセットし、各ゲート34,
35,36を読み出しクロック信号出力モードに切り換
える。振動子駆動開始のためのSTR信号が入力される
と、フリップフロップ37がセットされ、これにより出
力INH信号が有効(Hレベル:図3参照)となる。こ
れにより、FIFOメモリのデータが無効となり、適正
な遅延を受けていないデータが読み出されるのを防止し
ている。また、STR信号によって第3カウンタ33が
クリアされ、アドレスAは「0」となる。このアドレス
Aは遅延量格納メモリ30のアドレス入力端子に入力さ
れ、対応するアドレスのデータD,Fが出力される。一
方、第1、第2カウンタ31,32にはSTR信号が入
力され、ロード状態となっているので、第1カウンタ3
1にはクロック信号CLKの分周比に関するデータ、す
なわち読み出しタイミングの複数の周期ΔT1 ,ΔT2
…のデータDがプリセットされ、第2カウンタ32には
分周されたクロックの個数、すなわち各周期ΔT1 ,Δ
2 のクロックの切替えのためのデータF(前記
(1),(2)式のNi に相当する)がプリセットされ
る。
【0043】第1、第2のカウンタ31,32は、コン
トローラ6からの入力クロック信号CLKによって減カ
ウントされ、ボロー信号が出力される毎に位相クロック
信号RCLKを出力する。また、ボロー信号が出力され
る毎に、新たなデータDがプリセットされる。したがっ
て、第1カウンタ31からは、入力クロック信号CLK
を1/D分周した周波数の位相クロック信号RCLKが
出力される。これを図3に示しており、位相ロック信号
の周期Tcは、
【0044】Tc=D×ΔTi D :第1カウンタ31にプリセットされるデータ ΔTi :入力クロック信号CLKの周期
【0045】となる。したがって、前記データDを周期
ΔT1 ,ΔT2 …に応じて、各振動子に対応させてM個
の位相クロック発生回路毎に設定することによって、各
ディジタル整相回路15ごとに適正な遅延量が設定され
る。また、第1カウンタ31からボロー信号が出力され
ると、フリップフロップ37の出力信号Qがリセット
さ、インヒビット信号INHは無効(Lレベル:図3参
照)となる。これにより、FIFOメモリのデータは有
効となる。なお、最初の位相クロック信号が出力される
までの期間Tc0(ステアリング遅延期間)において
は、比較的長い周期ΔT0の入力クロック信号が用いら
れる。これにより、常に周期ΔTi の入力クロック信号
を用いる場合に比較して、カウンタの構成を小さくする
ことができる。
【0046】また、第1カウンタ31からのボロー信号
を受けて、第2カウンタ32は入力クロック信号を減カ
ウントする。たとえば、この第2カウンタ32には2番
目の振動子に関しては、前記計算例における 2[ N1
に相当するデータFとして「51」がプリセットされ、
第1カウンタ31からΔT1 =50nSの51個のボロ
ー信号(位相クロック信号RCLK)が出力されると、
第2カウンタ32からボロー信号が出力される。このボ
ロー信号はゲート回路35を介して信号Gとして第3カ
ウンタ33に入力される。これにより、第3カウンタ3
3が入力クロック信号CLKをカウントし、このカウン
ト値Aが、遅延量格納メモリ30のアドレス入力端子に
入力される。これにより、遅延量格納メモリ30から
は、次の周期ΔT2 の位相クロック信号発生のためのデ
ータD(ΔT2 =40ns)、次のデータF(「14
a」)及び口径可変のための制御信号DYFが出力され
る。制御信号DYFは、各フォーカス位置における受波
口径を制御するための信号であり、前記データD及びF
とともに、遅延量格納メモリ30に格納されている。一
般的には、浅部においては信号DYFは無効とし、深部
で有効となるように設定されており、入力クロック信号
CLKに同期して、浅部は口径が小さくなり、深部に行
くに従って口径が大きくなる。
【0047】以下、同様にして受波ビームの終了点まで
位相クロック信号及びフォーカス位置切り換えのための
信号が位相ロック発生回路16で生成され出力される。
【0048】図4は遅延量格納メモリ30にデータを書
き込む際のタイミングチャートを示している。図に示す
ように、データを書き込む場合には、バーWMODE信
号をLレベルとする。これにより、各ゲート回路34〜
36はデータ書き込みモードに設定される。そして、ス
トロボ信号STR及びコントローラ6からの基本クロッ
ク信号によって生成された書き込みパルスCLKのタイ
ミングで、外部データEXDが遅延量格納メモリ30内
に書き込まれる。また、所定のアドレスにダイナミック
フォーカスのための信号DYFが書き込まれる。
【0049】ここで、ディジタル整相回路15のFIF
Oメモリの最大長FLmax は、最も遅延量の大きい図5
のフォーカス位置F0の1〜Mの位相に対応し、
【0050】FLmax =Tmax /ΔT Tmax :最大遅延量 ΔT :A/D変換回路のサンプリング周期 で与えられる。このとき、 Tmax ≒8μs ΔT =50ns とすれば、FLmax は160程度となる。また、ビット
幅はA/D変換回路の構成によるが、ドプラ信号も処理
する場合には12ビット以上が好ましい。
【0051】また、 ΔT1 =50ns,ΔTi =10ns とすれば、 D≒8000/50=160(8ビット) となり、焦点領域Fを20点とし、それぞれを4つの周
期のクロックで読み出すとすれば、このために5ビット
必要であり、さらに信号DYFとして1ビット必要であ
るので、合計14ビットのデータ幅となる。したがっ
て、このような例の場合には、遅延量格納メモリ30の
メモリ容量は、14ビット×20となる。
【0052】また従来のディジタルメモリのアクセスタ
イムの最小値は20nS程度なので、遅延分解度は20
nSとなる。また最高サンプリングクロック周期は40
nSとなる。
【0053】これに対して本実施例では、クロック信号
CLKの周期を10nSとして、第1及び第2カウンタ
31,32により分周して位相クロック信号RCLKを
作成するために、遅延分解度は10nSとなり、分解度
が小さくなり有利となる。
【発明の効果】以上のように、本発明では、遅延処理を
ディジタル的に行っているので、アナログ方式に多段フ
ォーカス構成を容易に実現することができる。また、ダ
イナミックフォーカスを行う際に、各振動子の遅延量に
基づき、複数のクロックを組み合わせた、記録時のクロ
ック数と略同一のクロックで読み出しタイミングを調整
しているので、反射エコー信号の高域成分が失われるこ
とがなく、高画質な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による超音波診断装置のブロ
ック図。
【図2】前記装置の位相クロック発生回路のブロック
図。
【図3】前記装置のデータ読み出し時のタイミングチャ
ート。
【図4】前記装置の遅延データ等の格納時のタイミング
チャート。
【図5】受波ダイナミックフォーカスにおける位相合成
の概念図。
【図6】受波ダイナミックフォーカスにおける位相合成
の概念図。
【図7】従来のダイナミックフォーカス方式超音波診断
装置の受波部ブロック図。
【図8】従来装置の位相制御回路のブロック図。
【図9】従来のディジタル方式の整相回路のブロック
図。
【図10】従来の整相回路に用いられるタイミング制御
回路のブロック図。
【符号の説明】
1 超音波診断装置 2 探触子 3 コントローラ 9 受波フォーカス部 15 ディジタル位相回路 16 位相クロック発生回路 30 遅延量格納メモリ 31 第1カウンタ 32 第2カウンタ 33 第3カウンタ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】フェーズドアレイ方式の複数の振動子を有
    する探触子から得られた反射エコーを所定数サンプリン
    グしてディジタル信号に変換し、この反射エコーデータ
    を記憶手段に記憶するとともにその読み出しタイミング
    を調整し、各反射エコーデータを整相するダイナミック
    フォーカス方式の超音波診断装置において、 前記探触子及びその口径によって定められた各振動子の
    遅延量に基づき、周期が異なる複数のクロックを組み合
    わせた、記憶蒸着のサンプリング数と略同数のクロック
    で前記読み出しタイミングを調整するタイミング調整手
    段と、 前記タイミング調整手段で調整された読み出しタイミン
    グで各振動子の反射エコーデータを前記記憶手段から読
    み出す読み出し手段と、を備えた超音波診断装置。
JP3210035A 1991-07-26 1991-07-26 超音波診断装置 Pending JPH0531108A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2020090787A1 (ja) * 2018-10-31 2021-10-07 京セラ株式会社 超音波検出装置

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JPWO2020090787A1 (ja) * 2018-10-31 2021-10-07 京セラ株式会社 超音波検出装置

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