JPH05313105A - コンタクトレンズ及びその製造方法 - Google Patents
コンタクトレンズ及びその製造方法Info
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- JPH05313105A JPH05313105A JP11537092A JP11537092A JPH05313105A JP H05313105 A JPH05313105 A JP H05313105A JP 11537092 A JP11537092 A JP 11537092A JP 11537092 A JP11537092 A JP 11537092A JP H05313105 A JPH05313105 A JP H05313105A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silk fibroin
- contact lens
- aqueous solution
- weight
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D11/00—Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
- B29D11/00009—Production of simple or compound lenses
- B29D11/00038—Production of contact lenses
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸素透過性、光学特性、機械的強度において
すぐれるとともに、装着感に優れ、さらに汚れにくく、
かつ生体親和性にすぐれたコンタクトレンズ及びその製
造方法を提供する。 【構成】 絹フィブロインの透明固形物からなるコンタ
クトレンズ。絹フィブロインを5〜30重量%含有し、
実質的に電解質不純物を含有しない絹フィブロイン水溶
液を容器に入れ、該水溶液の水分を蒸発除して絹フィブ
ロイン固形物を作り、この固形物をコンタクトレンズ状
に切削研磨することを特徴とするコンタクトレンズの製
造方法。
すぐれるとともに、装着感に優れ、さらに汚れにくく、
かつ生体親和性にすぐれたコンタクトレンズ及びその製
造方法を提供する。 【構成】 絹フィブロインの透明固形物からなるコンタ
クトレンズ。絹フィブロインを5〜30重量%含有し、
実質的に電解質不純物を含有しない絹フィブロイン水溶
液を容器に入れ、該水溶液の水分を蒸発除して絹フィブ
ロイン固形物を作り、この固形物をコンタクトレンズ状
に切削研磨することを特徴とするコンタクトレンズの製
造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンタクトレンズ及びそ
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来、コンタクトレンズ用
素材としては、光学特性、機械的強度及び機械的加工性
に優れたポリメチルメタクリレート(PMMA)を主成
分とする素材が使用されてきたが、近年では、角膜の新
陳代謝を適正に保つためにコンタクトレンズを通しての
酸素の供給が重要視されるようになり、酸素透過性高分
子、例えば、シリコンやフッ素原子を含むポリマーがP
MMAに代って使用されるようになってきた。シリコン
含有ポリマーとしては、シリコンラバーがある他、シロ
キサン結合を有するアクリレート、メタクリレート、ス
チリル等を一成分とするポリマーが挙げられる。一方、
フッ素含有ポリマーとしては、側鎖にパーフルオロ基を
持つアクリレートやメタクリレートを一成分とするポリ
マーが挙げられる。しかし、これらのポリマー素材から
なるコンタクトレンズは、一般的に撥水性が強く、ま
た、表面の親水性が劣るために装着時の異物感が強く、
しかも分泌物が付着しやすいために曇り易くなる等の欠
点が指摘されている。このようなポリマー素材の親水
性、即ち、濡れ性を改善するために、種々の表面処理が
検討されてきた。例えば、特公昭58−39450号、
特開昭57−35443号、特開昭58−174412
号の各公報には後処理により親水性官能基を有する重合
性成分をコンタクトレンズに結合させる方法が開示され
ている。また、特公昭55−49288号、特開昭58
−216222号の各公報には、プラズマ表面処理か或
いはプラズマ重合によりコンタクトレンズ表面の親水性
を改良する方法が開示されている。しかしながら、親水
性官能基を後処理法によってコンタクトレンズに結合さ
せる方法においては、親水化の可能な素材が限定される
上に、素材の酸素透過性が低下するという欠点があり、
しかもその親水性化処理も難しく、この処理操作中にレ
ンズの表面を損う危険が多く好ましくない。また、プラ
ズマ処理やプラズマ重合によりコンタクトレンズの表面
に親水基を導入する方法では、その親水基の耐久性が悪
く、長時間の経過後にはその親水性が著しく低下すると
いう欠点がある。
素材としては、光学特性、機械的強度及び機械的加工性
に優れたポリメチルメタクリレート(PMMA)を主成
分とする素材が使用されてきたが、近年では、角膜の新
陳代謝を適正に保つためにコンタクトレンズを通しての
酸素の供給が重要視されるようになり、酸素透過性高分
子、例えば、シリコンやフッ素原子を含むポリマーがP
MMAに代って使用されるようになってきた。シリコン
含有ポリマーとしては、シリコンラバーがある他、シロ
キサン結合を有するアクリレート、メタクリレート、ス
チリル等を一成分とするポリマーが挙げられる。一方、
フッ素含有ポリマーとしては、側鎖にパーフルオロ基を
持つアクリレートやメタクリレートを一成分とするポリ
マーが挙げられる。しかし、これらのポリマー素材から
なるコンタクトレンズは、一般的に撥水性が強く、ま
た、表面の親水性が劣るために装着時の異物感が強く、
しかも分泌物が付着しやすいために曇り易くなる等の欠
点が指摘されている。このようなポリマー素材の親水
性、即ち、濡れ性を改善するために、種々の表面処理が
検討されてきた。例えば、特公昭58−39450号、
特開昭57−35443号、特開昭58−174412
号の各公報には後処理により親水性官能基を有する重合
性成分をコンタクトレンズに結合させる方法が開示され
ている。また、特公昭55−49288号、特開昭58
−216222号の各公報には、プラズマ表面処理か或
いはプラズマ重合によりコンタクトレンズ表面の親水性
を改良する方法が開示されている。しかしながら、親水
性官能基を後処理法によってコンタクトレンズに結合さ
せる方法においては、親水化の可能な素材が限定される
上に、素材の酸素透過性が低下するという欠点があり、
しかもその親水性化処理も難しく、この処理操作中にレ
ンズの表面を損う危険が多く好ましくない。また、プラ
ズマ処理やプラズマ重合によりコンタクトレンズの表面
に親水基を導入する方法では、その親水基の耐久性が悪
く、長時間の経過後にはその親水性が著しく低下すると
いう欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酸素透過
性、光学特性、機械的強度においてすぐれるとともに、
装着感に優れ、さらに汚れにくく、かつ生体親和性にす
ぐれたコンタクトレンズ及びその製造方法を提供するこ
とをその課題とする。
性、光学特性、機械的強度においてすぐれるとともに、
装着感に優れ、さらに汚れにくく、かつ生体親和性にす
ぐれたコンタクトレンズ及びその製造方法を提供するこ
とをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、昆虫由来の天然高
分子である絹フィブロインをコンタントレンズ素材に用
いることによって、前記課題を解決し得ることを見出
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれ
ば、絹フィブロインの透明固形物からなるコンタクトレ
ンズが提供される。また、本発明によれば、絹フィブロ
インを5〜30重量%含有し、実質的に電解質不純物を
含有しない絹フィブロイン水溶液を容器に入れ、該水溶
液の水分を蒸発除して絹フィブロイン固形物を作り、こ
の固形物をコンタクトレンズ状に切削研磨することを特
徴とするコンタクトレンズの製造方法が提供される。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、昆虫由来の天然高
分子である絹フィブロインをコンタントレンズ素材に用
いることによって、前記課題を解決し得ることを見出
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれ
ば、絹フィブロインの透明固形物からなるコンタクトレ
ンズが提供される。また、本発明によれば、絹フィブロ
インを5〜30重量%含有し、実質的に電解質不純物を
含有しない絹フィブロイン水溶液を容器に入れ、該水溶
液の水分を蒸発除して絹フィブロイン固形物を作り、こ
の固形物をコンタクトレンズ状に切削研磨することを特
徴とするコンタクトレンズの製造方法が提供される。
【0005】本発明においては、コンタクトレンズ素材
として、絹フィブロインを用いる。絹フィブロインとし
ては、従来公知の各種のものが用いられ、例えば、家蚕
由来の絹フィブロインはもとより、非蚕、天蚕及びエリ
蚕由来の絹フィブロインを用いることができる。また、
絹フィブロインは、まゆ糸や生糸を精製した絹フィブロ
インをいったん溶解して調製した再生絹フィブロインで
あってもよく、また蚕体内より取出した絹糸腺内の液状
フィブロインであってもよい。
として、絹フィブロインを用いる。絹フィブロインとし
ては、従来公知の各種のものが用いられ、例えば、家蚕
由来の絹フィブロインはもとより、非蚕、天蚕及びエリ
蚕由来の絹フィブロインを用いることができる。また、
絹フィブロインは、まゆ糸や生糸を精製した絹フィブロ
インをいったん溶解して調製した再生絹フィブロインで
あってもよく、また蚕体内より取出した絹糸腺内の液状
フィブロインであってもよい。
【0006】本発明のコンタクトレンズを製造するに
は、先ず、絹フィブロインを5〜30重量%含有し、実
質的に電解質不純物を含有しない絹フィブロイン水溶液
を調製する。このような絹フィブロイン水溶液の調製は
従来公知の方法によって行うことができ、その1例を以
下に示す。まゆ糸や生糸を0.2重量%マルセル石鹸と
0.05重量%の炭酸ソーダの混合溶液に浸漬し、98
℃で1時間精練処理することにより繊維表面の絹セリシ
ンを除去する。こうして作製した絹フィブロイン繊維は
濃厚な塩化カルシウム水溶液、硝酸カルシウム水溶液、
臭化リチウム水溶液、或はチオシアン酸リチウム水溶液
等の中性塩水溶液に溶解するので、これらを用いて絹フ
ィブロイン水溶液を調製することができる。即ち、これ
らの中性塩水溶液に絹フィブロイン繊維を溶解して絹フ
ィブロイン水溶液とした後、セルロース製の透析膜で透
析処理し、その水溶液中に含まれるリチウムイオン、カ
ルシウムイオン、チオシアン酸イオン、ブロムイオン、
或はクロルイオン等を水溶液中から除去する。これによ
って電解質不純物を実質的に含まない絹フィブロイン水
溶液を得ることができる。この水溶液には、必要に応じ
て、着色剤や紫外線吸収剤を添加することもできる。こ
のようにして調製した絹フィブロイン水溶液をポリエチ
レン製膜上に広げ、送風乾燥させて、絹フィブロイン水
溶液を濃縮させる。これを冷蔵庫中に一日放置してさら
に濃縮して、絹フィブロイン濃度が5〜30重量%、好
ましくは7〜20重量%の絹フィブロイン水溶液を得
る。本発明においては、次に、前記のようにして得た5
〜30重量%の絹フィブロイン水溶液をポリエチレン製
容器に入れ、さらに乾燥を継続することによって、ブロ
ック状の絹フィブロイン固形物を得る。ポリエチレン製
容器に充填した絹フィブロイン水溶液の乾燥は、5〜9
0℃、好ましくは20〜50℃の恒温槽で実施すること
ができ、この乾燥によって容器の形状に対応した形状の
透明な絹フィブロイン固形物が得られる。なお、絹フィ
ブロイン水溶液を充填する容器はポリエチレン製に限ら
れるものではなく、他の樹脂であることができ、またガ
ラスであることもできる。本発明においては、このよう
にして得られた透明な絹フィブロイン固形物を常法によ
りコンタクトレンズ状に切削研磨することによってコン
タクトレンズを得る。このコンタクトレンズは、使用に
際し、8〜15重量%の水分を吸収させ、この水分吸収
状態で装用される。
は、先ず、絹フィブロインを5〜30重量%含有し、実
質的に電解質不純物を含有しない絹フィブロイン水溶液
を調製する。このような絹フィブロイン水溶液の調製は
従来公知の方法によって行うことができ、その1例を以
下に示す。まゆ糸や生糸を0.2重量%マルセル石鹸と
0.05重量%の炭酸ソーダの混合溶液に浸漬し、98
℃で1時間精練処理することにより繊維表面の絹セリシ
ンを除去する。こうして作製した絹フィブロイン繊維は
濃厚な塩化カルシウム水溶液、硝酸カルシウム水溶液、
臭化リチウム水溶液、或はチオシアン酸リチウム水溶液
等の中性塩水溶液に溶解するので、これらを用いて絹フ
ィブロイン水溶液を調製することができる。即ち、これ
らの中性塩水溶液に絹フィブロイン繊維を溶解して絹フ
ィブロイン水溶液とした後、セルロース製の透析膜で透
析処理し、その水溶液中に含まれるリチウムイオン、カ
ルシウムイオン、チオシアン酸イオン、ブロムイオン、
或はクロルイオン等を水溶液中から除去する。これによ
って電解質不純物を実質的に含まない絹フィブロイン水
溶液を得ることができる。この水溶液には、必要に応じ
て、着色剤や紫外線吸収剤を添加することもできる。こ
のようにして調製した絹フィブロイン水溶液をポリエチ
レン製膜上に広げ、送風乾燥させて、絹フィブロイン水
溶液を濃縮させる。これを冷蔵庫中に一日放置してさら
に濃縮して、絹フィブロイン濃度が5〜30重量%、好
ましくは7〜20重量%の絹フィブロイン水溶液を得
る。本発明においては、次に、前記のようにして得た5
〜30重量%の絹フィブロイン水溶液をポリエチレン製
容器に入れ、さらに乾燥を継続することによって、ブロ
ック状の絹フィブロイン固形物を得る。ポリエチレン製
容器に充填した絹フィブロイン水溶液の乾燥は、5〜9
0℃、好ましくは20〜50℃の恒温槽で実施すること
ができ、この乾燥によって容器の形状に対応した形状の
透明な絹フィブロイン固形物が得られる。なお、絹フィ
ブロイン水溶液を充填する容器はポリエチレン製に限ら
れるものではなく、他の樹脂であることができ、またガ
ラスであることもできる。本発明においては、このよう
にして得られた透明な絹フィブロイン固形物を常法によ
りコンタクトレンズ状に切削研磨することによってコン
タクトレンズを得る。このコンタクトレンズは、使用に
際し、8〜15重量%の水分を吸収させ、この水分吸収
状態で装用される。
【0007】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるもの
ではない。 実施例1 精練した絹フィブロイン繊維6gを2gずつ3回に分け
て8.5モル濃度の臭化リチウム(LiBr・H2O)
水溶液20mlに加えて55℃で撹拌しながら溶解処理
する。約30分後に完全に溶解した溶液をセルロース製
透析膜に入れて水道水で3日間透析し、リチウムイオン
とブロムイオンを除去する。次に、純水に置換して5℃
の条件で、さらに2日間透析する。こうして得られた電
解質不純物を含まない絹フィブロイン水溶液をポリエチ
レン膜上に広げて、送風乾燥させて濃縮する。さらに、
5℃の冷蔵庫に解放状態で一日放置して乾燥濃縮する。
こうして得られた約9.5重量%の絹フィブロイン水溶
液20mlを直径30mm、高さ50mmのポリエチレ
ン製容器に入れ、25℃の恒温室で2日間解放状態で乾
燥する。この操作によって直径25mm、高さ8mmの
透明なブロック状絹フィブロイン固形物を得る。この固
形物から通常の切削研磨法によってコンタクトレンズを
作製した。これを保存液に2日間浸漬して約12重量%
の水を吸水したコンタクトレンズを得た。
が、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるもの
ではない。 実施例1 精練した絹フィブロイン繊維6gを2gずつ3回に分け
て8.5モル濃度の臭化リチウム(LiBr・H2O)
水溶液20mlに加えて55℃で撹拌しながら溶解処理
する。約30分後に完全に溶解した溶液をセルロース製
透析膜に入れて水道水で3日間透析し、リチウムイオン
とブロムイオンを除去する。次に、純水に置換して5℃
の条件で、さらに2日間透析する。こうして得られた電
解質不純物を含まない絹フィブロイン水溶液をポリエチ
レン膜上に広げて、送風乾燥させて濃縮する。さらに、
5℃の冷蔵庫に解放状態で一日放置して乾燥濃縮する。
こうして得られた約9.5重量%の絹フィブロイン水溶
液20mlを直径30mm、高さ50mmのポリエチレ
ン製容器に入れ、25℃の恒温室で2日間解放状態で乾
燥する。この操作によって直径25mm、高さ8mmの
透明なブロック状絹フィブロイン固形物を得る。この固
形物から通常の切削研磨法によってコンタクトレンズを
作製した。これを保存液に2日間浸漬して約12重量%
の水を吸水したコンタクトレンズを得た。
【0008】実施例2 精練済みの絹フィブロイン繊維6gを2gずつ3回に分
けてチオシアン酸リチウム(LiSCN・2H2O)3
4g、水10mlからなる水溶液に加えて45℃で約3
0分溶解処理をした。以下、実施例1と同様に操作し、
透明なブロック状の絹フィブロイン固形物を得、切削研
磨法によってコンタクトレンズを作製した。これを保存
液に2日間浸漬して約13重量%の水を吸水したコンタ
クトレンズを得た。
けてチオシアン酸リチウム(LiSCN・2H2O)3
4g、水10mlからなる水溶液に加えて45℃で約3
0分溶解処理をした。以下、実施例1と同様に操作し、
透明なブロック状の絹フィブロイン固形物を得、切削研
磨法によってコンタクトレンズを作製した。これを保存
液に2日間浸漬して約13重量%の水を吸水したコンタ
クトレンズを得た。
【0009】実施例3 精練済みの絹フィブロイン繊維6gを2gずつ3回に分
けて、煮沸直後の塩化カルシウム(CaCl2・2H
2O):エタノール:水=1:2:8(mol%)から
なる水溶液50gに添加して徐冷しながら溶解処理をす
る。以下、実施例1と同様に操作し、透明なブロック状
の絹フィブロイン固形物を得、切削研磨法によってコン
タクトレンズを作製した。これを保存液に2日間浸漬し
て10.5重量%の水を吸水したコンタクトレンズを得
た。
けて、煮沸直後の塩化カルシウム(CaCl2・2H
2O):エタノール:水=1:2:8(mol%)から
なる水溶液50gに添加して徐冷しながら溶解処理をす
る。以下、実施例1と同様に操作し、透明なブロック状
の絹フィブロイン固形物を得、切削研磨法によってコン
タクトレンズを作製した。これを保存液に2日間浸漬し
て10.5重量%の水を吸水したコンタクトレンズを得
た。
【0010】実施例4 天蚕のまゆ繊維を繊維重量に対して50倍量の0.1重
量%の過酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、98℃で1時
間処理して絹セリシンを除去した。この絹セリシンを除
去して得られた天蚕絹フィブロイン繊維を8Mチオシア
ン酸リチウム(LiSCN・H2O)水溶液に加えて、
35℃で30分で溶解させる。以下、実施例1と同様に
操作し、透明なブロック状の絹フィブロイン固形物を
得、切削研磨法によってコンタクトレンズを作製した。
これを保存液に2日間浸漬して約11重量%の水を吸水
したコンタクトレンズを得た。
量%の過酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、98℃で1時
間処理して絹セリシンを除去した。この絹セリシンを除
去して得られた天蚕絹フィブロイン繊維を8Mチオシア
ン酸リチウム(LiSCN・H2O)水溶液に加えて、
35℃で30分で溶解させる。以下、実施例1と同様に
操作し、透明なブロック状の絹フィブロイン固形物を
得、切削研磨法によってコンタクトレンズを作製した。
これを保存液に2日間浸漬して約11重量%の水を吸水
したコンタクトレンズを得た。
【0011】これらのコンタクトレンズ試料について、
その外観、性状、硬度(ビッカース硬度)、酸素透過係
数〔10-11ml(O2)cm/cm2・sec・mm/
lg〕、耐汚染性及び生体親和性を評価した。その結果
を表1に示す。また、表1には、比較のために、ポリメ
チルメタクリレートから作製したコンタクトレンズの評
価結果を比較例として示す。尚、生体親和性はコンタク
トレンズ試料を1週間装用したときの装用感を以下の如
く5段階に分けて評価した。 (生体親和性の評価基準): a:非常に良好(異物感が感じられない) b:良好(異物感がほとんど感じられない) c:普通(やや異物感が感じられる) d:異物感あり e:異物感が強い また、耐汚染性は以下のようにして評価した。卵白リゾ
チーム0.1g、ムチン0.1g及びアルブミン0.1
gを純水100mlに溶解し、リン酸水素二ナトリウム
(無水)水溶液とリン酸二水素ナトリウム(無水)水溶
液でpH7.2に調整する。これを汚染液(A)とす
る。この汚染液(A)1mlにレンズ1枚を60〜70
℃で15分浸漬後、室温で乾燥する。本操作を5回繰り
返した後、指で軽くこすりながら精製水で洗浄し乾燥し
たレンズを肉眼で観察する。
その外観、性状、硬度(ビッカース硬度)、酸素透過係
数〔10-11ml(O2)cm/cm2・sec・mm/
lg〕、耐汚染性及び生体親和性を評価した。その結果
を表1に示す。また、表1には、比較のために、ポリメ
チルメタクリレートから作製したコンタクトレンズの評
価結果を比較例として示す。尚、生体親和性はコンタク
トレンズ試料を1週間装用したときの装用感を以下の如
く5段階に分けて評価した。 (生体親和性の評価基準): a:非常に良好(異物感が感じられない) b:良好(異物感がほとんど感じられない) c:普通(やや異物感が感じられる) d:異物感あり e:異物感が強い また、耐汚染性は以下のようにして評価した。卵白リゾ
チーム0.1g、ムチン0.1g及びアルブミン0.1
gを純水100mlに溶解し、リン酸水素二ナトリウム
(無水)水溶液とリン酸二水素ナトリウム(無水)水溶
液でpH7.2に調整する。これを汚染液(A)とす
る。この汚染液(A)1mlにレンズ1枚を60〜70
℃で15分浸漬後、室温で乾燥する。本操作を5回繰り
返した後、指で軽くこすりながら精製水で洗浄し乾燥し
たレンズを肉眼で観察する。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明のコンタクトレンズは、生体反応
性が少ない昆虫由来の生体高分子である純粋な絹フィブ
ロインを素材としているため安全である上、表1に示し
た評価結果からわかるように、酸素透過性及び水濡れ性
が良く、かつ耐汚染性に優れ、さらに従来の合成高分子
素材では得られないすぐれた生体親和性を有する画期的
なものである。
性が少ない昆虫由来の生体高分子である純粋な絹フィブ
ロインを素材としているため安全である上、表1に示し
た評価結果からわかるように、酸素透過性及び水濡れ性
が良く、かつ耐汚染性に優れ、さらに従来の合成高分子
素材では得られないすぐれた生体親和性を有する画期的
なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚田 益裕 茨城県つくば市松代4−401−403 (72)発明者 箕浦 憲彦 茨城県つくば市東1丁目1番4号 工業技 術院製品科学研究所内 (72)発明者 菊田 吉則 埼玉県浦和市瀬ヶ崎五丁目25−11 (72)発明者 村山 美和 埼玉県浦和市大谷口1371
Claims (2)
- 【請求項1】 絹フィブロインの透明固形物からなるコ
ンタクトレンズ。 - 【請求項2】 絹フィブロインを5〜30重量%含有
し、実質的に電解質不純物を含有しない絹フィブロイン
水溶液を容器に入れ、該水溶液の水分を蒸発除して絹フ
ィブロイン固形物を作り、この固形物をコンタクトレン
ズ状に切削研磨することを特徴とするコンタクトレンズ
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4115370A JP2740822B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | コンタクトレンズ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4115370A JP2740822B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | コンタクトレンズ及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05313105A true JPH05313105A (ja) | 1993-11-26 |
| JP2740822B2 JP2740822B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=14660850
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4115370A Expired - Fee Related JP2740822B2 (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | コンタクトレンズ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2740822B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5789462A (en) * | 1995-09-13 | 1998-08-04 | Seikagaku Kogyo Kabushiki Kaisha (Seikagaku Corporation) | Photocured crosslinked-hyaluronic acid contact lens |
| US6075066A (en) * | 1994-03-14 | 2000-06-13 | Seikagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Material to be worn on the eyeball |
| CN115339135A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-11-15 | 重庆大学 | 一种丝素蛋白彩色隐形眼镜制备方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63246169A (ja) * | 1987-03-31 | 1988-10-13 | 工業技術院長 | 酸素透過膜 |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP4115370A patent/JP2740822B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS63246169A (ja) * | 1987-03-31 | 1988-10-13 | 工業技術院長 | 酸素透過膜 |
Cited By (3)
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| CN115339135A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-11-15 | 重庆大学 | 一种丝素蛋白彩色隐形眼镜制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2740822B2 (ja) | 1998-04-15 |
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