JPH0531792A - 耐熱性容器の製造方法 - Google Patents

耐熱性容器の製造方法

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JPH0531792A
JPH0531792A JP3348151A JP34815191A JPH0531792A JP H0531792 A JPH0531792 A JP H0531792A JP 3348151 A JP3348151 A JP 3348151A JP 34815191 A JP34815191 A JP 34815191A JP H0531792 A JPH0531792 A JP H0531792A
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JP
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preform
heat
plastic
container
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JP3348151A
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Kaneo Yamada
務夫 山田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 白化現象を生じることなく、機械的強度及び
耐熱性に優れた容器を製造する方法を提供する。 【構成】(a) 少なくとも胴部の上端部が、結晶性プラス
チックと、非晶質プラスチックとからなる多層構造とな
る予備成形体を作成し、(b) これを非晶質プラスチック
のガラス転移温度より5℃低い温度から10℃高い温度ま
での温度範囲内に保持し、(c) 延伸ブロー成形すること
により目的の容器寸法よりも大きな1次ブロー成形体を
形成し、(d) 1次ブロー成形体を結晶性プラスチックの
結晶化温度以上に保持しながら、内部圧を制御すること
により目的の容器寸法より小さくなるように収縮させ、
(e) さらに、収縮した成形体を非晶質プラスチックのガ
ラス転移温度以下の温度に保ち、2次延伸ブロー成形す
る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性に優れたプラスチ
ック製多層ボトルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートにより代表
される飽和ポリエステル樹脂等からなる二軸延伸ブロー
成形ボトルは、極めて優れた透明性及び表面光沢を有
し、美麗で、ガスバリヤー性、水分不透過性、耐内容物
性および保存性等に優れている。また、燃焼時の発熱も
少なく、炉をいためることもないため易廃棄性である
等、多くの利点を有している。そのため、各種飲料水、
調味料、酒類その他の食品用の容器(ボトル)等に広く
用いられている。
【0003】近年、この二軸延伸ブロー成形によるポリ
エステル製容器に、80〜95℃に保ったジュース等の液体
を充填するいわゆるホットフィルや、60〜80℃のホット
シャワーによるパステライジングが行われるようにな
り、耐熱性に優れたボトルが要求されるようになった。
また、ジュース等のボトルに限らず、各種レトルト食品
用の容器としてもポリエステルを主体とするプラスチッ
ク製の容器が試みられつつあり、そのため、ポリエステ
ル製容器に耐熱性を賦与するための種々の試みがなされ
ている。
【0004】ポリエステル製容器に耐熱性を付与するた
めに広く用いられている方法の一つに、ポリエステルと
耐熱性樹脂とを共射出することにより多層化した予備成
形体を製造してこれを延伸ブロー成形する方法があり、
その典型的な例が特開昭63-19208号に開示されている。
【0005】このように耐熱性樹脂を用いてポリエステ
ル樹脂との多層予備成形体を製造し、これを二軸延伸ブ
ロー成形すれば、耐熱性に優れた容器とすることができ
るが、特に、容器の口部及び肩部には良好な耐熱性を付
与する必要がある。というのは、パステライジングため
のホットシャワーは容器の上方からなされるのが一般的
であり、容器の上部分が最も高温に加熱されるからであ
る。ところが、口部は二軸延伸ブロー成形において全く
延伸されない部位であり、延伸による耐熱性の向上は図
れない。また、延伸されない部位である口部から、高延
伸された胴部につながる肩部には、領域の広さ(大き
さ)は場合によって異なるが、中程度の延伸部分が必ず
存在する。この肩部には延伸による耐熱性の向上がある
程度見込まれるが、それだけでは十分な耐熱性を得るこ
とが難しい。以上の理由から、特に容器の口部及び肩部
に耐熱性樹脂を多く配置し、ホットシャワー等に耐えう
る容器とすることが目指されている。なお、容器の胴部
等にも耐熱性樹脂を配置してもよいが、容器胴部は大き
な延伸倍率で延伸されてなるので、耐熱性樹脂を配置し
なくても、延伸効果、及び熱処理効果により極めて良好
な耐熱性が付与される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、耐熱性
樹脂とポリエステル樹脂とからなる多層構造を有する予
備成形体を単に二軸延伸ブロー成形するのでは、例えば
通常用いられるポリアリレート系の耐熱性樹脂とポリエ
ステル樹脂との延伸適性温度が大きく異なるために、機
械的強度や耐熱性が良好な容器とはならない。すなわ
ち、延伸適性温度を耐熱性樹脂に好適となるように比較
的高めに設定すると、ポリエステル樹脂層が延伸されて
なる容器壁部分の肉厚分布及び延伸配向度が所望のもの
となりにくく、したがって強度及び耐熱性が劣るように
なる。また、ポリエステル樹脂に適するように比較的低
めに温度を設定すると、今度は耐熱性樹脂層の延伸が良
好とならず、耐熱性樹脂層を有する多層構造の部分が白
化し、また耐熱性にも劣るようになる。
【0007】したがって本発明の目的は、上記の不都合
を解消し、白化現象を生じることなく、機械的強度及び
耐熱性に優れた容器を製造することができる方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意研究の結果、本発明者は、予備成形体の胴部の上
端部、すなわち、目的とする容器の肩部に対応する予備
成形体の部分を、ポリエステル等の結晶性プラスチック
と、非晶質プラスチックである耐熱性樹脂とからなる多
層構造とし、この多層予備成形体を二軸延伸ブロー成形
するにあたり、この予備成形体をまず適切な温度に保っ
て延伸倍率の大きな二軸延伸ブロー成形を行い、これで
得られたブロー成形体を結晶性プラスチックの結晶化温
度以上に保ったまま内圧を調節することにより収縮さ
せ、その後、さらに第二の延伸ブロー成形を行えば、第
一の延伸ブロー成形で得られたブロー成形体には白化現
象を生じるが、第二の延伸ブロー成形による最終的に得
られる容器には白化現象が発生せず、透明性に優れた良
好な耐熱性を有する容器を製造することができることを
発見し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明の耐熱性容器の製造方法
は、(a) 口部、胴部及び底部からなり、少なくとも前記
胴部の上端部は、結晶性プラスチックからなる内外表面
部を有するとともに、内部層として、前記結晶性プラス
チックのガラス転移温度より高く、且つ前記結晶性プラ
スチックの結晶化温度よりも低いガラス転移温度を有す
る非晶質プラスチック層を1層以上有する多層構造とな
る予備成形体を作成し、(b) 前記予備成形体を前記非晶
質プラスチックのガラス転移温度より5℃低い温度から
10℃高い温度までの温度範囲内に保持し、(c) 前記予備
成形体を延伸ブロー成形することにより目的の容器寸法
よりも大きな1次ブロー成形体を形成し、(d) 前記1次
ブロー成形体を前記結晶性プラスチックの結晶化温度以
上に保持しながら、前記1次ブロー成形体の内部圧を制
御することにより目的の容器寸法より小さくなるように
収縮させ、(e) 前記(d) で得た収縮した成形体を前記非
晶質プラスチックのガラス転移温度以下の温度に保ち、
2次延伸ブロー成形することを特徴とする。
【0010】以下本発明を詳細に説明する。まず本発明
の方法に使用することができる多層予備成形体を構成す
る樹脂について説明する。
【0011】結晶性プラスチックとしてはポリエステル
樹脂が好適である。ポリエステル樹脂としては、飽和ジ
カルボン酸と飽和二価アルコールとからなる熱可塑性樹
脂が使用できる。飽和ジカルボン酸としては、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン-1,4- 又は
2,6-ジカルボン酸、ジフェニルエーテル-4,4′- ジカル
ボン酸、ジフェニルジカルボン酸類、ジフェノキシエタ
ンジエタンジカルボン酸類等の芳香族ジカルボン酸類、
アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、デカン-1,10-
ジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等を使用すること
ができる。また飽和二価アルコールとしては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール、ドデカメチレングリコール、ネオペンチル
グリコール等の脂肪族グリコール類、シクロヘキサンジ
メタノール等の脂環族グリコール、2,2-ビス(4′-β-
ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、その他の芳香
族ジオール類等を使用することができる。好ましいポリ
エステルは、テレフタル酸とエチレングリコールとから
なるポリエチレンテレフタレートである。
【0012】本発明に用いるポリエスル樹脂は、固有粘
度が 0.5〜1.5 、好ましくは0.55〜0.8 の範囲の値を有
する。またこのようなポリエステルは、溶融重合で製造
され、 180〜250 ℃の温度下で減圧処理または不活性ガ
ス雰囲気で熱処理されたもの、または固相重合して低分
子量重合物であるオリゴマーやアセトアルデヒドの含有
量を低減させたものが好適である。
【0013】また非晶質プラスチックである耐熱性樹脂
としては、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリアセタール、ポリサルフォ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフ
ォン、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイ
ド及びこれらの樹脂とポリエチレンテレフタレートとの
ブレンドポリマー、及び上記耐熱性樹脂間のブレンドポ
リマー、さらには上記耐熱性樹脂の2種以上の樹脂とポ
リエチレンテレフタレートとのブレンドポリマー、Uポ
リマー(ユニチカ製、ポリアリレートとポリエチレンテ
レフタレートのブレンドポリマー)、J320(三井石油化
学工業株式会社製、ポリアリレートとポリカーボネート
と、ポリエチレンテレフタレートとのブレンドポリマ
ー)等を使用し得る。好ましくはUポリマーを使用す
る。
【0014】なお本発明で使用するポリエステル樹脂な
いし耐熱性樹脂中には、本発明の目的を損なわない範囲
で安定剤、顔料、酸化防止剤、熱劣化防止剤、紫外線劣
化防止剤、帯電防止剤、抗菌剤等の添加剤やその他の樹
脂を適量加えることができる。
【0015】次に、上述の樹脂からなる、本発明に使用
することができる予備成形体について説明する。図1〜
図7はそれぞれ、本発明の方法に用いることができる多
層予備成形体の一例を示す概略断面図である
【0016】まず、図1に示す予備成形体1は、サポー
トリング14を有する口部11と、実質的に円筒状の胴部12
と、底部13とからなる。
【0017】この予備成形体1においては、サポートリ
ング14を含む口部11は耐熱性樹脂16のみから形成されて
いる。また、胴部12の上端部12a は、外側からポリエス
テル樹脂層/耐熱性樹脂層/ポリエステル樹脂層の3層
構造となっており、内部層である耐熱性樹脂層は、口部
11を形成する耐熱性樹脂部分から連続して形成されてい
る。この多層構造となっている胴部の上端部12a は、最
終的に形成される容器の肩部(口部から円筒状胴部まで
の間の移行部)に対応する部分である。このような樹脂
配置構造とすることで、得られる容器の肩部の耐熱性を
向上することができる。
【0018】予備成形体1においては、上述した上端部
12a 以外の胴部及び底部13はポリエステル樹脂18のみか
ら形成されている。
【0019】なお、上述した胴部の上端部12a における
多層構造において、内外表面層にポリエステル樹脂(具
体的にはポリエチレンテレフタレート等)の結晶性プラ
スチックを配置し、耐熱性樹脂を内部に配置するのは、
製造された容器において内容物の安全性を確保すること
や、容器外観、肌触り、フレーバー吸着性等を向上する
ためである。
【0020】図2に示す予備成形体2は図1に示す予備
成形体1と同様の形状を有し、また、口部21及び胴部22
における樹脂配置も予備成形体1と同様となっている。
すなわち、サポートリングを含む口部21は耐熱性樹脂26
のみから形成されている。また、胴部22の上端部22a
は、外側からポリエステル樹脂層/耐熱性樹脂層/ポリ
エステル樹脂層の3層構造となっている。この胴部22の
上端部22a は、上述の予備成形体1の場合と同様に、最
終的に形成される容器の肩部に対応する部分である。
【0021】予備成形体2の底部23は、内外表面部には
胴部22から続いてポリエステル樹脂が配置され、また、
内層部として耐熱性樹脂26からなる層が形成されてい
る。すなわち、底部23は外側からポリエステル樹脂層/
耐熱性樹脂層/ポリエステル樹脂層の3層構造となって
いる。底部23に耐熱性樹脂を配置することにより、あま
り延伸されず、延伸による耐熱性の付与が不十分な容器
底部の耐熱性をさらに補強することができる。
【0022】また、予備成形体としては、上述した2つ
の例に限らず、胴部及び底部にも耐熱性樹脂層を配置し
た構造のものを用いることもできる。
【0023】図3に示す予備成形体3は、サポートリン
グ34を有する口部31と、胴部32と、底部33とからなる。
この予備成形体3においては、サポートリング34の上面
を含む口部31の内外表面部には耐熱性樹脂36が配置され
ている。図からわかるように、口部31全体としては耐熱
性樹脂36が多く配置される。これは、最終的に得られる
容器に対してホットフィルやホットシャワーを施す場
合、容器の口部が最も熱くなる部分となるからである。
【0024】予備成形体3の胴部32及び底部33は、内外
表面部が結晶性プラスチック層38からなり、その内部に
1層の耐熱性樹脂層36が形成されている。
【0025】さらに、図4に示す予備成形体4は、図3
の予備成形体3と同様の形状を有し、また、口部41にお
ける樹脂配置も予備成形体3と同様となっている。この
予備成形体4の胴部42及び底部43の内外表面部は結晶性
プラスチック48となっており、内部に二重の耐熱性樹脂
層46、46が形成されている。なお、二重の耐熱性樹脂層
46、46間は結晶性プラスチック48からなる層となる。
【0026】図1〜図4の予備成形体1〜4は共に、結
晶性プラスチックと耐熱性樹脂を用いた共射出成形によ
り製造することができる。なお、予備成形体1及び2の
製造においては、共射出成形時の耐熱性樹脂の射出のタ
イミングを調節することにより、上述した位置に耐熱性
樹脂を配置することができる。
【0027】図5に示す予備成形体5も本発明の方法に
用いることができる。この予備成形体5も予備成形体1
と同様の形状をしているが、その口部51には、あらかじ
め耐熱性樹脂により製造しておいたインサート55が設置
されている。このインサート55は、サポートリング54の
上面部を含む口部51の外表面部を形成し、口部の内表面
部は結晶性プラスチック58が配置されている。一方、胴
部52及び底部53は図3の予備成形体3と同様に、結晶性
プラスチック58の内部に一重の耐熱性樹脂層56が形成さ
れている。
【0028】図6に示す予備成形体6も先の予備成形体
5と同様に、口部61に耐熱性樹脂からなるインサート65
を有する。予備成形体6の胴部62及び底部63は、予備成
形体5と同様の樹脂配置となっており、結晶性プラスチ
ック68の内部に一重の耐熱性樹脂層66が形成されてい
る。なお、口部61に設けたインサート65の内側及び下部
には胴部の内部に設けた耐熱性樹脂層68が続いて配置さ
れており、実質的に口部61は耐熱性樹脂のみからなる。
【0029】図5の予備成形体5及び図6の予備成形体
6はともに、あらかじめ耐熱性樹脂により形成しておい
たインサートを内部に設置した成形型に、結晶性プラス
チックと耐熱性樹脂とを共射出することにより製造する
ことができる。
【0030】図7に示す予備成形体7は、耐熱性樹脂と
結晶性プラスチックとを共射出成形することにより製造
することができる。予備成形体7は、耐熱性樹脂76と結
晶性プラスチック77とからなる多層構造の胴部72及び底
部73を有し、さらに口部71に配置した結晶性プラスチッ
ク75を結晶化させてなる。このように、口部を結晶化さ
せた予備成形体も本発明の方法に用いることもできる。
【0031】次に、上記の予備成形体を用いた本発明の
方法を、図8を参照して以下に説明する。なお、図8
は、本発明の方法の工程を概略的に示す図であり、予備
成形体、ブロー成形体、及び容器のみを示しており、製
造装置等は省略してある。また、予備成形体以外のもの
については、層構造を省略してある。
【0032】予備成形体80を射出成形等により作成した
ら、まず、この予備成形体を以下に示す温度に調節す
る。これは、引き続いて行う(一回目の)延伸ブロー成
形において、予備成形体を構成する樹脂を延伸に対して
適性な温度とするために行う工程である。本発明では、
予備成形体に用いた耐熱性樹脂のガラス転移温度付近の
温度、詳しくは、耐熱性樹脂のガラス転移温度より5℃
低い温度から10℃高い温度の範囲に入るように予備成形
体を加熱保持する。さらに詳しくは、耐熱性樹脂のガラ
ス転移温度に限りなく近づけた温度にするのがよいが、
固相成形となるガラス転移温度より5℃低い範囲におい
ては成形可能な範囲とする。たとえば、耐熱性樹脂とし
てUポリマーを用いた場合、予備成形体の加熱保持温度
は95〜110℃とする。予備成形体の温度を110 ℃より高
くしてこれを二軸延伸ブロー成形すると、ポリエチレン
テレフタレート等の結晶性プラスチックの部分において
高度の延伸効果が期待できず、良好な容器とならない。
また95℃未満の温度とすると、Uポリマー層がそれほど
軟化せず延伸が良好とならない。95〜110 ℃の温度に保
った予備成形体を二軸延伸ブロー成形すると、Uポリマ
ー層に白化が生じるが、この白化は、後述する熱処理工
程(一回目の延伸ブロー成形で得られた1次ブロー成形
体の熱処理収縮工程)で解消される。なお、この予備成
形体の温度調節工程において、予備成形体胴部の内部に
位置する耐熱性樹脂層の温度を、内外表面部に位置する
結晶性プラスチック層のうちの少なくとも1層、好まし
くは両層より高温に保つのがよい。
【0033】次に、予備成形体80を二軸延伸ブロー成形
し、1次ブロー成形体81を得る。上記の温度に保った予
備成形体80の(一回目の)二軸延伸ブロー成形は、通常
の方法により行うことができるが、この二軸延伸ブロー
成形により得られる1次ブロー成形体81の大きさは、目
的とする最終形状の容器より大きくする。従来の二軸延
伸ブロー成形においては、延伸倍率が表面積倍率で6〜
9倍程度であったが、本発明の方法におけるこの二軸延
伸ブロー成形では、表面積倍率で10倍以上のものとする
のが好ましい。この延伸倍率が10倍未満であると、最終
的に得られる容器に白化現象が残ることがあり、また、
延伸効果による容器の強度が期待できない。
【0034】この一回目の二軸延伸ブロー成形の成形型
の温度は非晶質プラスチック(耐熱性樹脂)のガラス転
移温度以上で、且つ結晶性プラスチックの結晶化温度以
下とするのがよい。上述のように、結晶性プラスチック
としてポリエチレンテレフタレートを用い、非晶質プラ
スチック(耐熱性樹脂)としてUポリマーを用いる場合
には、この温度を100 〜150 ℃とするのがよい。このよ
うな温度範囲に1次ブロー成形型を保持しておくと、一
回目の二軸延伸ブロー成形により得られた1次ブロー成
形体の歪み等を解消することができる。
【0035】次に、上述の二軸延伸ブロー成形による1
次ブロー成形体を結晶性プラスチックの結晶化温度以上
で融解温度未満に加熱しながら、この1次ブロー成形体
81を収縮させ、収縮した成形体82を得る。このとき1次
ブロー成形体内の圧力を徐々に下げて行き、1次ブロー
成形体表面に凹部が形成されたり、不規則な歪みが生じ
たりしないように収縮させる。結晶性プラスチックとし
てポリエチレンテレフタレートを用い、非晶質プラスチ
ック(耐熱性樹脂)としてUポリマーを用いる場合に
は、この温度を150 〜250 ℃とするのがよい。
【0036】この工程で、先に耐熱性樹脂層に生じた白
化現象が解消され、もって、続く二軸延伸ブロー成形に
より透明な容器を得ることができる。また、結晶性プラ
スチックの結晶度が向上し、強度に良好な容器となる。
【0037】次に、上記の収縮した成形体82を再び二軸
延伸ブロー成形して目的とする容器83を得る。このとき
の(2次)ブロー成形型の温度は、耐熱性樹脂のガラス
転移温度以下とする。非晶質プラスチック(耐熱性樹
脂)としてUポリマーを用いた場合、この(2次)ブロ
ー成形型温度は100 ℃以下である。2次ブロー成形型の
温度をこのように設定すると、良好な賦形をすることが
でき、もって最終容器の寸法が均一となり、容器容量の
均一性が保持される。
【0038】図8においては自立性のある容器83を示し
ているが、本発明の方法では、たとえば図9に示すよう
な容器90をも製造することができる。ここで、容器90は
底部が凸状で丸みを帯びた本体部91とベースカップ92と
からなる。このような形状の容器本体部とすると、耐圧
性にも良好となり、特に炭酸飲料等を内容物とする耐熱
耐圧ボトルに好適となる。
【0039】以上の説明(図8)においては、先に図3
に示した予備成形体3と同一の樹脂構造を有する予備成
形体80を用いたが、本発明の方法は、このような構造の
予備成形体に限らず、図1、2又は図4〜7のいずれの
予備成形体についても同様に適用することができる。
【0040】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明する。
【0041】実施例1 結晶性プラスチックとしてポリエチレンテレフタレート
樹脂(三井PETJ125 (三井石油化学工業株式会社
製)を用い、耐熱性樹脂としてポリエチレンテレフタレ
ートとポリアリレートのブレンドポリマー(Uポリマー
8400、ユニチカ株式会社製)(以下Uポリマーと呼ぶ)
を用いて、共射出成形法により図8に示す多層の予備成
形体を成形した。
【0042】この予備成形体を100 ℃に加熱保持した
後、二軸延伸ブロー成形法により図8に示す1次ブロー
成形体81を製造した。この時の延伸倍率は表面積倍率で
10.9倍であった。なお、このときの1次ブロー成形型温
度は胴部で110 〜120 ℃、底部で60〜65℃、口部で40〜
50℃とした。
【0043】次に、この1次ブロー成形体を1次ブロー
成形型内より取り出し、160 〜180℃の加熱雰囲気のオ
ーブン内で加熱するとともに、リーク弁を調節すること
により内圧を0.1 〜0.3 kg/m2 の範囲でコントロールし
て徐々に下げながら1次ブロー成形体を収縮させた。こ
の収縮は、1次ブロー成形体の高さの7/10、胴径が9
/10の大きさとなるまで行った。収縮した成形体は図8
に示す成形体82と同様の形状をしていた。
【0044】収縮した成形体を最終容器形状に対応する
キャビティを有する2次ブロー成形型に設置し、第二の
延伸ブロー成形を行った。このときの2次ブロー成形型
の温度は胴部で60〜80℃、底部で40〜60℃、口部で30〜
40℃とした。
【0045】以上により図8に示す容器83と同様の形状
の容器を得た。この容器には白化現象はみられず、透明
感のあるものであった。また、この容器に対して85〜90
℃のホットフィル及び65〜75℃のパステライジングを施
したが、容器は良好な耐熱性を有していることが認めら
れた。
【0046】実施例2 図1に示す構造の予備成形体を共射出成形法により作成
した。なお、結晶性プラスチック及び耐熱性樹脂として
はそれぞれ実施例1と同一のものを用いた。
【0047】この予備成形体を100 ℃に加熱保持した
後、二軸延伸ブロー成形法により図8に示すような1次
ブロー成形体を製造した。この時の延伸倍率は表面積倍
率で10.9倍であった。なお、このときの1次ブロー成形
型温度は胴部で115 〜125 ℃、底部で60〜65℃、口部で
40〜50℃とした。
【0048】次に、この1次ブロー成形体を1次ブロー
成形型内より取り出し、160 〜220℃の加熱雰囲気のオ
ーブン内で加熱するとともに、リーク弁を調節すること
により内圧を0.05〜0.3 kg/m2 の範囲でコントロールし
て徐々に下げながら1次ブロー成形体を収縮させた。こ
の収縮は、1次ブロー成形体の高さの7/10、胴径が9
/10の大きさとなるまで行った。収縮した成形体は図8
に示す成形体82と同様の形状をしていた。
【0049】収縮した成形体を最終容器形状に対応する
キャビティを有する2次ブロー成形型に設置し、第二の
延伸ブロー成形を行った。このときの2次ブロー成形型
の温度は胴部で60〜80℃、底部で40〜60℃、口部で30〜
40℃とした。
【0050】以上により図8に示す容器83と同様の形状
の容器を得た。この容器には白化現象はみられず、透明
感のあるものであった。また、この容器に対して90〜95
℃のホットフィル及び65〜75℃のパステライジングを施
したが、容器は良好な耐熱性を有していることが認めら
れた。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の方法による
と、ポリエチレンテレフタレート等の結晶性プラスチッ
クと非晶質プラスチックである耐熱性樹脂とからなる多
層の予備成形体から、白化現象を生ずることなく耐熱性
に良好な容器を製造することができる。
【0052】本発明の方法による容器は、ホットフィル
やホットシャワーによるパステライジングを行うジュー
ス等のボトルや、レトルト食品等の容器に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いることができる多層予備成形体の
概略断面図である。
【図2】本発明に用いることができる別な多層予備成形
体の概略断面図である。
【図3】本発明に用いることができるさらに別な多層予
備成形体の概略断面図である。
【図4】本発明に用いることができるもう一つの多層予
備成形体の概略断面図である。
【図5】本発明に用いることができる別な多層予備成形
体の概略断面図である。
【図6】本発明に用いることができる別な多層予備成形
体の概略断面図である。
【図7】本発明に用いることができる別な多層予備成形
体の概略断面図である。
【図8】本発明の方法の工程を示す概略断面図である。
【図9】本発明の方法のにより製造することができる容
器の一例を示す一部破断正面図である。
【符号の説明】
1〜7、80 予備成形体 11、21、31、41、51、61、71 口部 12、22、32、42、52、62、72 胴部 13、23、33、43、53、63、73 底部 14 サポートリング 16、26、36、46、56、66、76 耐熱性樹脂層 18、28、38、48、58、68、78 ポリエステル層 81 1次ブロー成形体 82 収縮した1次ブロー成形体 83、90 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 22:00 4F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 口部、胴部及び底部からなり、少なく
    とも前記胴部の上端部は、結晶性プラスチックからなる
    内外表面部を有するとともに、内部層として、前記結晶
    性プラスチックのガラス転移温度より高く、且つ前記結
    晶性プラスチックの結晶化温度よりも低いガラス転移温
    度を有する非晶質プラスチック層を1層以上有する多層
    構造となる予備成形体を作成し、(b) 前記予備成形体を
    前記非晶質プラスチックのガラス転移温度より5℃低い
    温度から10℃高い温度までの温度範囲内に保持し、(c)
    前記予備成形体を延伸ブロー成形することにより目的の
    容器寸法よりも大きな1次ブロー成形体を形成し、(d)
    前記1次ブロー成形体を前記結晶性プラスチックの結晶
    化温度以上に保持しながら、前記1次ブロー成形体の内
    部圧を制御することにより目的の容器寸法より小さくな
    るように収縮させ、(e) 前記(d) で得た収縮した成形体
    を前記非晶質プラスチックのガラス転移温度以下の温度
    に保ち、2次延伸ブロー成形することを特徴とする耐熱
    性容器の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の方法において、前記予備
    成形体の底部には、内部層として、前記非晶質プラスチ
    ックが配置されていることを特徴とする耐熱性容器の製
    造方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の耐熱性容器の製造
    方法において、前記(c) 工程における1次ブロー成形温
    度を、前記非晶質プラスチックのガラス転移温度以上で
    前記結晶性プラスチックの結晶化温度以下とすることを
    特徴とする耐熱性容器の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の耐熱性
    容器の製造方法において、前記結晶性プラスチックがポ
    リエチレンテレフタレートであるとともに、前記非晶質
    プラスチックがポリアリレートとポリエチレンテレフタ
    レートの混合物であり、前記(b) における予備成形体の
    保持温度を95〜110 ℃とするとともに、前記(c) におけ
    る1次ブロー成形型の温度を100 〜150 ℃とすることを
    特徴とする耐熱性容器の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の耐熱性容器の製造方法に
    おいて、前記2次延伸ブロー成形型の温度を100 ℃以下
    とすることを特徴とする耐熱性容器の製造方法。
JP3348151A 1990-12-04 1991-12-04 耐熱性容器の製造方法 Pending JPH0531792A (ja)

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