JPH05319923A - 耐摩耗性ジルコニア焼結体及びその製造方法 - Google Patents
耐摩耗性ジルコニア焼結体及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05319923A JPH05319923A JP4120963A JP12096392A JPH05319923A JP H05319923 A JPH05319923 A JP H05319923A JP 4120963 A JP4120963 A JP 4120963A JP 12096392 A JP12096392 A JP 12096392A JP H05319923 A JPH05319923 A JP H05319923A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sintered body
- zirconia
- wear
- monoclinic
- zirconia sintered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/01—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics
- C04B35/48—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on zirconium or hafnium oxides, zirconates, zircon or hafnates
- C04B35/486—Fine ceramics
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】比較的安価であり、あらゆる用途において優れ
た耐摩耗性を発揮できるジルコニア焼結体を提供するこ
とを主な目的とする。 【構成】ZrO2 −MgO系焼結体において、(i) Mg
Oを6〜10 mol%含有し、(ii) CaO及びY2 O3
の少なくとも1種を0.2〜2 mol%含有し、(iii) 単
斜晶ZrO2 含有量が50体積%以下であり、(iv) 嵩
密度が5.55g/cm3 以上であって、(v) 結晶粒径が
4μm以下である、ことを特徴とする耐摩耗性ジルコニ
ア焼結体、及びその製造方法。
た耐摩耗性を発揮できるジルコニア焼結体を提供するこ
とを主な目的とする。 【構成】ZrO2 −MgO系焼結体において、(i) Mg
Oを6〜10 mol%含有し、(ii) CaO及びY2 O3
の少なくとも1種を0.2〜2 mol%含有し、(iii) 単
斜晶ZrO2 含有量が50体積%以下であり、(iv) 嵩
密度が5.55g/cm3 以上であって、(v) 結晶粒径が
4μm以下である、ことを特徴とする耐摩耗性ジルコニ
ア焼結体、及びその製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性ジルコニア焼
結体とその製造方法に関する。
結体とその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】ジルコニア(ZrO2 )は、耐
熱部材、酸素センサー、ヒーター等のセラミックス製品
の原料として幅広く用いられている。
熱部材、酸素センサー、ヒーター等のセラミックス製品
の原料として幅広く用いられている。
【0003】ところで、純粋なジルコニア(ZrO2 )
は、加熱すると単斜晶から正方晶、さらに立方晶へと変
態し、これを冷却すると逆の変態が起こるという性質を
もっている。この場合、正方晶から単斜晶への変態では
大きな体積膨張を伴うため、室温まで冷却すると焼結体
は破壊されてしまう。このため、上記の各種製品には、
安定化ジルコニア又は部分安定化ジルコニアが採用され
ている。安定化ジルコニアは、ジルコニアにカルシア
(CaO)、イットリア(Y2 O3 )、マグネシア(M
gO)等の酸化物が添加されたものであり、室温でも立
方晶からなる。部分安定化ジルコニアは、立方晶と単斜
晶を共存させることにより、上記安定化ジルコニアより
もさらに耐熱衝撃性を高めたものである。
は、加熱すると単斜晶から正方晶、さらに立方晶へと変
態し、これを冷却すると逆の変態が起こるという性質を
もっている。この場合、正方晶から単斜晶への変態では
大きな体積膨張を伴うため、室温まで冷却すると焼結体
は破壊されてしまう。このため、上記の各種製品には、
安定化ジルコニア又は部分安定化ジルコニアが採用され
ている。安定化ジルコニアは、ジルコニアにカルシア
(CaO)、イットリア(Y2 O3 )、マグネシア(M
gO)等の酸化物が添加されたものであり、室温でも立
方晶からなる。部分安定化ジルコニアは、立方晶と単斜
晶を共存させることにより、上記安定化ジルコニアより
もさらに耐熱衝撃性を高めたものである。
【0004】ところが、これらの安定化又は部分安定化
ジルコニア原料からなる焼結体は、耐熱衝撃性、耐熱性
等は良好である反面、気孔率が比較的大きく、しかもそ
の結晶粒径が20μm以上にも達するため、アルミナ焼
結体等に比して耐摩耗性に劣るという欠点をもってい
る。
ジルコニア原料からなる焼結体は、耐熱衝撃性、耐熱性
等は良好である反面、気孔率が比較的大きく、しかもそ
の結晶粒径が20μm以上にも達するため、アルミナ焼
結体等に比して耐摩耗性に劣るという欠点をもってい
る。
【0005】一方、最近では、正方晶ジルコニアからな
る高強度ジルコニア焼結体が開発されている。かかる焼
結体は上記の安定化ジルコニア等と異なり、優れた耐摩
耗性を発揮することができる。
る高強度ジルコニア焼結体が開発されている。かかる焼
結体は上記の安定化ジルコニア等と異なり、優れた耐摩
耗性を発揮することができる。
【0006】しかしながら、上記高強度ジルコニア焼結
体では製造コストが非常に高くなるという問題がある。
特に、ZrO2 −MgO系の高強度ジルコニア焼結体
は、1700℃以上での焼成を必要とし、しかも冷却速
度の制御、焼成後の熱処理等に手間がかかるため、工業
的規模での生産に適していない。また、その耐摩耗性
も、伸線用ダイス等の一部の用途では優れた効果を発揮
するものの、すべての用途において十分なものとは言え
ない。
体では製造コストが非常に高くなるという問題がある。
特に、ZrO2 −MgO系の高強度ジルコニア焼結体
は、1700℃以上での焼成を必要とし、しかも冷却速
度の制御、焼成後の熱処理等に手間がかかるため、工業
的規模での生産に適していない。また、その耐摩耗性
も、伸線用ダイス等の一部の用途では優れた効果を発揮
するものの、すべての用途において十分なものとは言え
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、比較的安価
であって、あらゆる用途において優れた耐摩耗性を発揮
できるジルコニア焼結体を提供することを主な目的とす
る。
であって、あらゆる用途において優れた耐摩耗性を発揮
できるジルコニア焼結体を提供することを主な目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の従来
技術の問題点に鑑み、研究を重ねたところ、ジルコニア
に特定量のマグネシア、カルシア及びイットリアを添加
・混合及し、粉砕してなる成形用原料を成形し、焼成す
ることにより、ジルコニアの単斜晶量、嵩密度及び結晶
粒径を制御できることを見出し、さらにこれらの値を特
定範囲内に制御したジルコニア焼結体が優れた耐摩耗性
を発現することを見出し、本発明を完成した。
技術の問題点に鑑み、研究を重ねたところ、ジルコニア
に特定量のマグネシア、カルシア及びイットリアを添加
・混合及し、粉砕してなる成形用原料を成形し、焼成す
ることにより、ジルコニアの単斜晶量、嵩密度及び結晶
粒径を制御できることを見出し、さらにこれらの値を特
定範囲内に制御したジルコニア焼結体が優れた耐摩耗性
を発現することを見出し、本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明は、下記の耐摩耗性ジルコニ
ア焼結体及びその製造方法を提供するものである; 1.ZrO2 −MgO系焼結体において、(i) MgOを
6〜10 mol%含有し、(ii) CaO及びY2 O3 の少
なくとも1種を0.2〜2 mol%含有し、(iii) 単斜晶
ZrO2 含有量が50体積%以下であり、(iv) 嵩密度
が5.55g/cm3 以上であって、(v) 結晶粒径が4μ
m以下である、ことを特徴とする耐摩耗性ジルコニア焼
結体。
ア焼結体及びその製造方法を提供するものである; 1.ZrO2 −MgO系焼結体において、(i) MgOを
6〜10 mol%含有し、(ii) CaO及びY2 O3 の少
なくとも1種を0.2〜2 mol%含有し、(iii) 単斜晶
ZrO2 含有量が50体積%以下であり、(iv) 嵩密度
が5.55g/cm3 以上であって、(v) 結晶粒径が4μ
m以下である、ことを特徴とする耐摩耗性ジルコニア焼
結体。
【0010】2.ZrO2 粉末に、MgO6〜10 mol
%並びにCaO及びY2 O3 の少なくとも1種0.2〜
2 mol%を添加・混合し、比表面積3m2 /g以上に粉
砕することにより得られる成形用粉末を、成形し、焼成
することを特徴とする上記第1項の耐摩耗性ジルコニア
焼結体の製造方法。
%並びにCaO及びY2 O3 の少なくとも1種0.2〜
2 mol%を添加・混合し、比表面積3m2 /g以上に粉
砕することにより得られる成形用粉末を、成形し、焼成
することを特徴とする上記第1項の耐摩耗性ジルコニア
焼結体の製造方法。
【0011】3.ZrO2 粉末としてバッテライト鉱石
又はその精製原料を用いる上記第2項記載の耐摩耗性ジ
ルコニア焼結体の製造方法。
又はその精製原料を用いる上記第2項記載の耐摩耗性ジ
ルコニア焼結体の製造方法。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明の耐摩耗性ジルコニア焼結体は、
(i) MgOを6〜10 mol%含有し、(ii) CaO及び
Y2 O3 の少なくとも1種を0.2〜2 mol%含有し、
(iii)単斜晶ZrO2 含有量が50体積%以下であり、
(iv)嵩密度が5.55g/cm3以上であって、(v) 結晶
粒径が4μm以下である、という特徴を有している。
(i) MgOを6〜10 mol%含有し、(ii) CaO及び
Y2 O3 の少なくとも1種を0.2〜2 mol%含有し、
(iii)単斜晶ZrO2 含有量が50体積%以下であり、
(iv)嵩密度が5.55g/cm3以上であって、(v) 結晶
粒径が4μm以下である、という特徴を有している。
【0014】MgOは、本発明の焼結体に耐摩耗性を付
与するために必要な成分である。従って、上記含有量が
6 mol%を下回ると単斜晶ジルコニアの占める割合が多
くなり、焼成時における冷却過程での正方晶から単斜晶
への変態によるマイクロクラックが多く生ずる。その結
果、焼結体の崩壊までは起こらなくても、マイクロクラ
ックの存在により耐摩耗性の低下が惹き起こされる。一
方、10 mol%を上回る場合には、立方晶ジルコニアの
割合が多くなり、その結晶粒径が大きくなるので、この
場合にも耐摩耗性の低下を来す。
与するために必要な成分である。従って、上記含有量が
6 mol%を下回ると単斜晶ジルコニアの占める割合が多
くなり、焼成時における冷却過程での正方晶から単斜晶
への変態によるマイクロクラックが多く生ずる。その結
果、焼結体の崩壊までは起こらなくても、マイクロクラ
ックの存在により耐摩耗性の低下が惹き起こされる。一
方、10 mol%を上回る場合には、立方晶ジルコニアの
割合が多くなり、その結晶粒径が大きくなるので、この
場合にも耐摩耗性の低下を来す。
【0015】一方、本発明の範囲内の単斜晶量、嵩密度
及び結晶粒径を有する焼結体を得ようとする場合、Mg
O単味の添加では、焼成工程における正方晶から単斜晶
への変態を制御することが非常に困難である。従って、
かかる制御をできるだけ容易なものとし、さらに耐摩耗
特性に適した微細構造制御を行なうため、本発明ではC
aO及びY2 O3 の少なくとも1種を用いる。なお、そ
の含有量が0.2 mol%未満の場合には焼結性が低下
し、上記微細構造が得られなくなり、2.0 mol%を超
える場合には立方晶ジルコニアの割合が増加し、その結
晶粒径が大きくなって耐摩耗性が低下してしまうので好
ましくない。
及び結晶粒径を有する焼結体を得ようとする場合、Mg
O単味の添加では、焼成工程における正方晶から単斜晶
への変態を制御することが非常に困難である。従って、
かかる制御をできるだけ容易なものとし、さらに耐摩耗
特性に適した微細構造制御を行なうため、本発明ではC
aO及びY2 O3 の少なくとも1種を用いる。なお、そ
の含有量が0.2 mol%未満の場合には焼結性が低下
し、上記微細構造が得られなくなり、2.0 mol%を超
える場合には立方晶ジルコニアの割合が増加し、その結
晶粒径が大きくなって耐摩耗性が低下してしまうので好
ましくない。
【0016】単斜晶ジルコニアの占める割合(単斜晶
量)は50体積%以下である。本発明焼結体における単
斜晶のジルコニア粒子は粒界及び粒内に存在しており、
体積膨張を起こした単斜晶ジルコニア粒子によって焼結
体内部に圧縮応力が発生し、この圧縮応力が耐摩耗性の
向上に寄与する。単斜晶量が50体積%を上回る場合に
は、その体積膨張が過大になり、マイクロクラックが発
生して耐摩耗性を低下させてしまう。また、単斜晶以外
のジルコニアは、好ましくは、本発明焼結体中、立方晶
ジルコニアが80体積%以下、正方晶ジルコニアが70
体積%以下となるのが良い。尚、上記単斜晶ジルコニア
の量は、得られた焼結体表面を鏡面にまで研磨し、次い
でX線回折分析により回折角27〜34°の範囲で測定
し、単斜晶回折ピークIM 、立方晶回折ピークIC 及び
正方晶回折ピークIT から次式により求めた。
量)は50体積%以下である。本発明焼結体における単
斜晶のジルコニア粒子は粒界及び粒内に存在しており、
体積膨張を起こした単斜晶ジルコニア粒子によって焼結
体内部に圧縮応力が発生し、この圧縮応力が耐摩耗性の
向上に寄与する。単斜晶量が50体積%を上回る場合に
は、その体積膨張が過大になり、マイクロクラックが発
生して耐摩耗性を低下させてしまう。また、単斜晶以外
のジルコニアは、好ましくは、本発明焼結体中、立方晶
ジルコニアが80体積%以下、正方晶ジルコニアが70
体積%以下となるのが良い。尚、上記単斜晶ジルコニア
の量は、得られた焼結体表面を鏡面にまで研磨し、次い
でX線回折分析により回折角27〜34°の範囲で測定
し、単斜晶回折ピークIM 、立方晶回折ピークIC 及び
正方晶回折ピークIT から次式により求めた。
【0017】
【数1】
【0018】また、立方晶(C)及び正方晶(T)は単
斜晶量を求めるのと同じようにして回折角70〜77°
の範囲で測定し、立方晶回折ピークIC と正方晶回折ピ
ークIT のピーク高さから次式により求めた。
斜晶量を求めるのと同じようにして回折角70〜77°
の範囲で測定し、立方晶回折ピークIC と正方晶回折ピ
ークIT のピーク高さから次式により求めた。
【0019】
【数2】
【0020】嵩密度は5.55g/cm3 以上、好ましく
は5.60g/cm3 以上とする。嵩密度が5.55g/
cm3 未満の場合は、それだけポアの数が多くなり、耐摩
耗性の低下につながるので望ましくない。
は5.60g/cm3 以上とする。嵩密度が5.55g/
cm3 未満の場合は、それだけポアの数が多くなり、耐摩
耗性の低下につながるので望ましくない。
【0021】結晶粒径は4μm以下とする。焼成温度か
らの冷却中に、正方晶から単斜晶への変態に伴い、体積
膨張が起こってマイクロクラックが生成するが、結晶粒
径が4μmを上回るとマイクロクラック密度が増加し、
衝撃あるいは摺動によって焼結体表面で粒子脱離等が起
こり、耐摩耗性を低下させるので好ましくない。尚、本
発明において、結晶粒径は、得られた焼結体表面を鏡面
にまで研磨し、次いで熱エッチング又は化学エッチング
をした後、走査電子顕微鏡で観察してインターセプト法
により10点平均を求める。算出式はD=1.5×n/
L(D:平均結晶粒径、n:長さL当たりの結晶の数、
L:測定長さ)により求めた。
らの冷却中に、正方晶から単斜晶への変態に伴い、体積
膨張が起こってマイクロクラックが生成するが、結晶粒
径が4μmを上回るとマイクロクラック密度が増加し、
衝撃あるいは摺動によって焼結体表面で粒子脱離等が起
こり、耐摩耗性を低下させるので好ましくない。尚、本
発明において、結晶粒径は、得られた焼結体表面を鏡面
にまで研磨し、次いで熱エッチング又は化学エッチング
をした後、走査電子顕微鏡で観察してインターセプト法
により10点平均を求める。算出式はD=1.5×n/
L(D:平均結晶粒径、n:長さL当たりの結晶の数、
L:測定長さ)により求めた。
【0022】次に、本発明の耐摩耗性ジルコニア焼結体
の製造方法について説明する。まず、ジルコニア粉末に
上記所定量のマグネシア、イットリア及びカルシアを添
加する。ジルコニア原料としては、特にその種類は制限
されず、例えばジルコンサンドより精製したジルコニア
等が使用できるが、特にコスト上の見地よりバッテライ
ト鉱石又はその精製原料を用いることがより好ましい。
また、マグネシア供給源として、マグネシアのほかに水
酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、マグネシウム塩
等を用いても良い。同様にイットリア及びカルシアの供
給源としても、イットリア及びカルシアのほか、イット
リウム及びカルシウムの水酸化物、炭酸塩等を使用でき
る。
の製造方法について説明する。まず、ジルコニア粉末に
上記所定量のマグネシア、イットリア及びカルシアを添
加する。ジルコニア原料としては、特にその種類は制限
されず、例えばジルコンサンドより精製したジルコニア
等が使用できるが、特にコスト上の見地よりバッテライ
ト鉱石又はその精製原料を用いることがより好ましい。
また、マグネシア供給源として、マグネシアのほかに水
酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、マグネシウム塩
等を用いても良い。同様にイットリア及びカルシアの供
給源としても、イットリア及びカルシアのほか、イット
リウム及びカルシウムの水酸化物、炭酸塩等を使用でき
る。
【0023】これらの各原料を混合し、粉砕して成形用
粉末とする。この場合、混合・粉砕は、常法に従えば良
く、例えば湿式法によって水又は有機溶媒中でポットミ
ル、アトリッションミル等の粉砕機を用いて行なうこと
ができる。この場合、必要に応じて、乾燥後に1100
〜1400℃程度で仮焼し、これを再度粉砕し、分散
し、乾燥したものを成形用粉末としても良い。上記成形
用粉末は、その比表面積が3m2 /g以上とする。比表
面積が3m2 /g未満の場合には焼結性が悪くなるので
好ましくない。
粉末とする。この場合、混合・粉砕は、常法に従えば良
く、例えば湿式法によって水又は有機溶媒中でポットミ
ル、アトリッションミル等の粉砕機を用いて行なうこと
ができる。この場合、必要に応じて、乾燥後に1100
〜1400℃程度で仮焼し、これを再度粉砕し、分散
し、乾燥したものを成形用粉末としても良い。上記成形
用粉末は、その比表面積が3m2 /g以上とする。比表
面積が3m2 /g未満の場合には焼結性が悪くなるので
好ましくない。
【0024】次いで、上記の成形用粉末を所定の形状に
成形する。この場合の成形方法は、例えば鋳込み成形、
射出成形、押し出し成形、プレス成形(CIP、HI
P)等の公知の各種成形方法がそのまま採用できる。
成形する。この場合の成形方法は、例えば鋳込み成形、
射出成形、押し出し成形、プレス成形(CIP、HI
P)等の公知の各種成形方法がそのまま採用できる。
【0025】その後、得られた成形体を、常法に従って
焼成する。焼成温度は通常1400〜1700℃程度、
好ましくは1450〜1600℃程度とする。以上のよ
うにして本発明の耐摩耗性ジルコニア焼結体が得られ
る。
焼成する。焼成温度は通常1400〜1700℃程度、
好ましくは1450〜1600℃程度とする。以上のよ
うにして本発明の耐摩耗性ジルコニア焼結体が得られ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、特定構造を
有するジルコニア焼結体を比較的容易に得ることができ
る。
有するジルコニア焼結体を比較的容易に得ることができ
る。
【0027】そして、このジルコニア焼結体は特定の構
造を有することにより、実質的にあらゆる用途において
優れた耐摩耗性を発揮することができる。特に、(イ)
強度、靱性及び耐衝撃性に優れるため、高負荷での耐摩
耗性に優れ、(ロ)耐熱衝撃性に優れるため、高速条件
下での耐摩耗性にも優れている。
造を有することにより、実質的にあらゆる用途において
優れた耐摩耗性を発揮することができる。特に、(イ)
強度、靱性及び耐衝撃性に優れるため、高負荷での耐摩
耗性に優れ、(ロ)耐熱衝撃性に優れるため、高速条件
下での耐摩耗性にも優れている。
【0028】また、耐摩耗性に優れているにも拘らず、
弾性率がアルミナ等に比して小さいので相手の材料を傷
つけにくい。さらに、本発明焼結体を粉砕機用部材とし
て使用する場合には摩耗粉の混入がほとんどなく、また
仮に摩耗粉が被粉砕物に混入しても、その生成する摩耗
粉は非常に微細であるために実質的に被粉砕物の均一性
を害することはない。
弾性率がアルミナ等に比して小さいので相手の材料を傷
つけにくい。さらに、本発明焼結体を粉砕機用部材とし
て使用する場合には摩耗粉の混入がほとんどなく、また
仮に摩耗粉が被粉砕物に混入しても、その生成する摩耗
粉は非常に微細であるために実質的に被粉砕物の均一性
を害することはない。
【0029】このような優れた効果を発揮できる本発明
の耐摩耗性ジルコニア焼結体は、粉砕用ボール、内張
材、粉砕用容器、ノズル、ローラー、ゲージ、ダイス等
の各種用途に最適である。
の耐摩耗性ジルコニア焼結体は、粉砕用ボール、内張
材、粉砕用容器、ノズル、ローラー、ゲージ、ダイス等
の各種用途に最適である。
【0030】
【実施例】以下に実施例および比較例を示し、本発明の
特徴とするところをより一層明確にする。
特徴とするところをより一層明確にする。
【0031】実施例1〜9 平均粒径1.0μmのジルコニア原料、平均粒径0.5
μmのマグネシア若しくは炭酸マグネシウム、及びカル
シア若しくはイットリア又はその塩の成分を表1に示す
組成になるように配合し、これをポットミルに投入し
て、比表面積が8m2 /gとなるまで粉砕し、成形用粉
末を得た。なお、ジルコニア原料は、実施例1、3、5
及び8についてはバッテライト(ZrO2 99.5%、
SiO2 0.2%、Al2 O3 0.01%)を用い、そ
の他はジルコンサンドより精製したジルコニア原料を用
いた。
μmのマグネシア若しくは炭酸マグネシウム、及びカル
シア若しくはイットリア又はその塩の成分を表1に示す
組成になるように配合し、これをポットミルに投入し
て、比表面積が8m2 /gとなるまで粉砕し、成形用粉
末を得た。なお、ジルコニア原料は、実施例1、3、5
及び8についてはバッテライト(ZrO2 99.5%、
SiO2 0.2%、Al2 O3 0.01%)を用い、そ
の他はジルコンサンドより精製したジルコニア原料を用
いた。
【0032】次いで、成形用粉末を静水圧プレス成形法
(CIP)により、圧力1ton /cm2 で直径15mmのボ
ールを成形し、その成形体を1450〜1700℃で焼
成した。焼成後、ボールをバレル研磨を施し、本発明の
耐摩耗性ジルコニア焼結体によるボールを得た。
(CIP)により、圧力1ton /cm2 で直径15mmのボ
ールを成形し、その成形体を1450〜1700℃で焼
成した。焼成後、ボールをバレル研磨を施し、本発明の
耐摩耗性ジルコニア焼結体によるボールを得た。
【0033】この焼結体について、嵩密度(g/c
m3 )、結晶粒径(μm)、単斜晶量(体積%)及び摩
耗率(%)について調べた。その結果を表1に示す。な
お、摩耗率は次の方法により測定した。
m3 )、結晶粒径(μm)、単斜晶量(体積%)及び摩
耗率(%)について調べた。その結果を表1に示す。な
お、摩耗率は次の方法により測定した。
【0034】<摩耗率>容量2リットルのアルミナ製ポ
ットミル(アルミナ純度92%)に本発明焼結体ボール
1kgと水0.8リットルを入れ、回転数100rpm
で48時間空ずりテストをし、テスト後のボールの重量
減をテスト前のボール重量に対する百分率(%)にて評
価した。
ットミル(アルミナ純度92%)に本発明焼結体ボール
1kgと水0.8リットルを入れ、回転数100rpm
で48時間空ずりテストをし、テスト後のボールの重量
減をテスト前のボール重量に対する百分率(%)にて評
価した。
【0035】
【表1】
【0036】表1より、本発明の耐摩耗性ジルコニア焼
結体は、本発明特有の構造により優れた耐摩耗性を発揮
していることがわかる。
結体は、本発明特有の構造により優れた耐摩耗性を発揮
していることがわかる。
【0037】比較例1〜7 表2に示す組成になるように配合した以外は、実施例と
同様にして焼結体のボールを製造し、その特性を調べ
た。その結果を表2に示す。なお、ジルコニア原料は、
比較例1、3、5及び7についてはバッテライト(Zr
O2 99.5%、SiO2 0.2%、Al2 O3 0.0
1%)を用い、その他はジルコンサンドより精製したジ
ルコニア原料を用いた。
同様にして焼結体のボールを製造し、その特性を調べ
た。その結果を表2に示す。なお、ジルコニア原料は、
比較例1、3、5及び7についてはバッテライト(Zr
O2 99.5%、SiO2 0.2%、Al2 O3 0.0
1%)を用い、その他はジルコンサンドより精製したジ
ルコニア原料を用いた。
【0038】
【表2】
【0039】表2より、比較例の各ボールは、その原料
組成が本発明の範囲外であるため、本発明特有の焼結体
特性を有さず、耐摩耗性に劣っていることがわかる。
組成が本発明の範囲外であるため、本発明特有の焼結体
特性を有さず、耐摩耗性に劣っていることがわかる。
Claims (3)
- 【請求項1】ZrO2 −MgO系焼結体において、 (i) MgOを6〜10 mol%含有し、 (ii) CaO及びY2 O3 の少なくとも1種を0.2〜
2 mol%含有し、 (iii) 単斜晶ZrO2 含有量が50体積%以下であり、 (iv) 嵩密度が5.55g/cm3 以上であって、 (v) 結晶粒径が4μm以下である、ことを特徴とする耐
摩耗性ジルコニア焼結体。 - 【請求項2】ZrO2 粉末に、MgO6〜10 mol%並
びにCaO及びY2 O3の少なくとも1種0.2〜2 mo
l%を添加・混合し、比表面積3m2 /g以上に粉砕す
ることにより得られる成形用粉末を、成形し、焼成する
ことを特徴とする請求項1記載の耐摩耗性ジルコニア焼
結体の製造方法。 - 【請求項3】ZrO2 粉末としてバッテライト鉱石又は
その精製原料を用いる請求項2記載の耐摩耗性ジルコニ
ア焼結体の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4120963A JP2676008B2 (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 耐摩耗性ジルコニア焼結体及びその製造方法 |
| PCT/JP1993/000627 WO1993023347A1 (fr) | 1992-05-14 | 1993-05-12 | Produit fritte a la zircone resistant a l'usure et procede de production correspondant |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4120963A JP2676008B2 (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 耐摩耗性ジルコニア焼結体及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05319923A true JPH05319923A (ja) | 1993-12-03 |
| JP2676008B2 JP2676008B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=14799341
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4120963A Expired - Fee Related JP2676008B2 (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | 耐摩耗性ジルコニア焼結体及びその製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2676008B2 (ja) |
| WO (1) | WO1993023347A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014201718A (ja) * | 2013-04-09 | 2014-10-27 | 曙ブレーキ工業株式会社 | 摩擦材 |
| JP2018002528A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 東ソー株式会社 | 透光性ジルコニア焼結体及びその製造方法並びにその用途 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6267807B1 (en) | 1996-06-20 | 2001-07-31 | Lexmark International, Inc. | Method for grinding colorants |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63103864A (ja) * | 1986-10-10 | 1988-05-09 | シユトーラ フエルトミユーレ アクチエンゲゼルシヤフト | 部分安定化された酸化ジルコニウムからなる焼結成形体およびその製造法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1374832A (en) * | 1972-04-11 | 1974-11-20 | Magnesium Elektron Ltd | Sintered zirconia bodies |
| JPS6031796B2 (ja) * | 1981-09-14 | 1985-07-24 | 東レ株式会社 | ジルコニア焼結体 |
| JPS63277560A (ja) * | 1987-05-11 | 1988-11-15 | Toshiba Ceramics Co Ltd | ZrO↓2−MgO−Y↓2O↓3系セラミックスとその製造方法 |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP4120963A patent/JP2676008B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-05-12 WO PCT/JP1993/000627 patent/WO1993023347A1/ja not_active Ceased
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63103864A (ja) * | 1986-10-10 | 1988-05-09 | シユトーラ フエルトミユーレ アクチエンゲゼルシヤフト | 部分安定化された酸化ジルコニウムからなる焼結成形体およびその製造法 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014201718A (ja) * | 2013-04-09 | 2014-10-27 | 曙ブレーキ工業株式会社 | 摩擦材 |
| JP2018002528A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 東ソー株式会社 | 透光性ジルコニア焼結体及びその製造方法並びにその用途 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2676008B2 (ja) | 1997-11-12 |
| WO1993023347A1 (fr) | 1993-11-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4977114A (en) | Zirconia ceramics and method for producing same | |
| US5877105A (en) | Alumina-zirconia sintered body, production thereof, and impact grinder using said alumina-zirconia sintered body | |
| EP0435677A2 (en) | Alumina-zirconia composite sintered product and method for making the same | |
| Thomas et al. | Effect of zirconia additions on the reaction sintering of aluminium titanate | |
| JPH0475188B2 (ja) | ||
| US4975397A (en) | Sintered molding, a method for producing it and its use | |
| US3929498A (en) | Sintered zirconia bodies | |
| JP3970462B2 (ja) | 耐久性にすぐれたジルコニア質焼結体からなる粉砕・分散用メディア及びその製造方法 | |
| JPH0553751B2 (ja) | ||
| JP3076682B2 (ja) | アルミナ系焼結体及びその製造方法 | |
| JP2860953B2 (ja) | ジルコニア製分散・粉砕機用部材 | |
| JP2676008B2 (ja) | 耐摩耗性ジルコニア焼結体及びその製造方法 | |
| US5082809A (en) | High-strength alumina sintered body and process for preparation thereof | |
| JP3198507B2 (ja) | アルミナ―ジルコニア複合焼結体 | |
| JPH07187774A (ja) | 高強度ジルコニア質焼結体及びその製造方法並びに粉砕用部品材料及びセラミックスダイス | |
| CN114206803A (zh) | 耐磨性氧化铝质烧结体 | |
| JP2900118B2 (ja) | 耐摩耗性アルミナ質セラミックス | |
| JP2803314B2 (ja) | アルミナ‐ジルコニア複合粉末および焼結体の製造方法 | |
| JPH0813704B2 (ja) | 粉砕機用部材 | |
| JP2587767B2 (ja) | 粉砕機用部材 | |
| JPS647030B2 (ja) | ||
| JP2004137128A (ja) | 部分安定化ジルコニア焼結体 | |
| JP2004307339A (ja) | 耐摩耗性及び耐久性に優れたジルコニア質焼結体及びその製造方法 | |
| JPH08109065A (ja) | 高強度ジルコニア質焼結体及びその製造方法並びに粉砕用部品材料 | |
| JPH0544428B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |