JPH05322151A - 大形煙突の内部における落下物防護方法および防護体 - Google Patents

大形煙突の内部における落下物防護方法および防護体

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JPH05322151A
JPH05322151A JP15861092A JP15861092A JPH05322151A JP H05322151 A JPH05322151 A JP H05322151A JP 15861092 A JP15861092 A JP 15861092A JP 15861092 A JP15861092 A JP 15861092A JP H05322151 A JPH05322151 A JP H05322151A
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Nozomi Nakatsuka
望 中塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 煙突の内底部でゴンドラを組み立てる際に、
上方から落下物が降って来ないようにする。 【構成】 煙突1内に案内した昇降索3を作業口7から
外部へ取り出し、これに防護体9を連結する。防護体9
は加圧空気を充填することによって円筒状に膨張する中
空体からなる。萎んだ状態の防護体9を煙突内の所要高
さ位置まで吊り上げ、加圧空気をホース12を介して防
護体9へ送り込み、防護体9を膨らませて、膨張した防
護体9で煙突内を上下に区分し、その下方にゴンドラ組
み立て用の作業空間を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大形煙突の内底部でゴ
ンドラを組み立てる際に、耐火材の剥離片などの落下物
から作業者を保護するための落下物防護方法と、そこで
使用される防護体とに関する。
【0002】
【従来の技術】大形煙突の内部の点検や補修などを行う
場合には、作業用機材や作業者を昇降移送するために煙
突内にゴンドラを架設する。このゴンドラは、分解した
状態で煙突内底へ運び込んで組み立てられる。ところ
が、点検や補修の対象となる煙突内部の耐火材は、腐
蝕、酸化、熱膨張などの化学的、物理的作用を受けて劣
化しており、振動や圧力などの僅かな外力変動によって
剥離しやすい状態にある。こうした耐火材の剥離落下に
よる人身事故を避けるために、従来は煙突基部に連らな
る煙道を利用してそこから遮閉壁を煙突内へ張り出し、
この遮閉壁で作業空間を覆っていた(文献不詳)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、煙道を
利用して遮閉壁を構築する作業形態では、遮閉壁の構築
や撤去に多くの人手と時間を要し、その施工費用が高く
付く。さらに、煙道の煙突に対する接続高さ位置によっ
ては、遮閉壁の下方にゴンドラを組み立てるのに必要な
作業空間を確保できないことがある。
【0004】そこで本発明の目的は、落下物に対する作
業者の保護をより簡単に行え、しかもゴンドラの大きさ
などに応じて、任意の高さ位置で落下物を受け止めるこ
とのできる落下物防護方法と、そのための防護体を得る
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の落下物防護方法
では、ウインチ2から繰り出した昇降索3を煙突1の上
部開口4から煙突内へ導入し、煙突1の基部に開口され
た作業口7から前記昇降索3を煙突外へ取り出して、作
業口7を通過し得る状態に抜気された中空の防護体9に
昇降索3を連結し、作業口7を介して煙突内へ収めた防
護体9をウインチ2で昇降索3を介して所要高さに吊り
上げ、防護体9の吊り上げ後に、ホース12を介して防
護体9へ加圧空気を供給し、円筒状に膨張した防護体9
で煙突内を上下に区分し、その下方にゴンドラを組み立
てるための作業空間を確保するようにしたことを要件と
する。
【0006】前記防護方法に適用する防護体は、加圧空
気を充填した状態において円筒状に膨張する中空の内皮
10と、内皮10の底面および周側面を覆う外皮11
と、内皮10の底面から導出された給排気用のホース1
2と、昇降索3を連結するための接続具13とを備えて
いること、外皮11と接続具13とが、放射状に緊張す
る多数本のロープ14で連結されていること、落下物を
受け止める防護ネット15が、ロープ14の放射状の緊
張面に沿って上面全体を覆う状態で配置されているこ
と、内皮10および外皮11のそれぞれが折りたたみ自
在なシート材で形成されていることを要件とする。
【0007】
【作用】防護体9は加圧空気を充填すると円筒状に膨張
するが、抜気して押し潰すとシート塊として取り扱うこ
とができるので、作業者は煙突内に入ることなく防護体
9を作業口7から出し入れできる。煙突内における防護
体9はゴンドラ用に設けられたウインチ2と昇降索3を
利用して任意高さに昇降できる。さらにホース12を介
して加圧空気を送給し、円筒状に膨張させるだけで煙突
内を上下に区分でき、ゴンドラの組み立て時に防護体9
で落下物を受け止めることができる。
【0008】
【発明の効果】本発明の落下物防護方法では、ゴンドラ
用に設けられたウインチ2および昇降索3を利用して防
護体9を所要高さに吊り上げ、加圧空気の充填によって
円筒状に膨張した中空の防護体9で落下物を受け止め、
その下方にゴンドラ組み立て用の作業空間を確保するよ
うにしたので、煙道を利用して遮閉壁を構築していた従
来の作業形態に比べて、落下物に対する防護構造の設置
および撤去作業を、より少ない作業人員で迅速に行うこ
とができ、その施工費用を十分に低減化できる。防護体
9は昇降索3で自由に昇降操作できるので、ゴンドラの
大きさやその組み立て作業に要するスペースに応じて、
防護体9を所要高さに位置させることができ、煙道の接
続位置などに影響されることなく、あらゆる形態の煙突
1において落下物に対する防護を行える点で有利であ
る。
【0009】
【実施例】図1ないし図3は本発明に係る実施例を示し
ており、図1において符号1は煙突、2は煙突1の近傍
に設置したウインチ、3はウインチ2から繰り出された
ゴンドラ用の昇降索である。昇降索3は煙突1の上部開
口4を介して煙突内へ導入される。詳しくは、上部開口
4の近傍に足場5を組み、その腕木5a・5bに設けた
ガイドプーリ6・6を介して昇降索3を煙突1内へ導入
し、煙突中心軸に沿って垂下する。
【0010】煙突1の基端一側には、点検や補修のため
の作業口7が開口している。この作業口7から分解した
状態のゴンドラを煙突内底へ運び込んで組み立てる。ゴ
ンドラ組み立て時の安全確保のために、ゴンドラ構成部
材の搬入に先行して、耐火材の剥離片などの落下物を受
け止める防護体9を煙突内に設置する。
【0011】図2および図3において、防護体9は中空
の内皮10と、内皮10の底面および周側壁を覆う外皮
11と、内皮10の底面から導出した給排気用のホース
12と、内皮10の上方において昇降索3と連結される
金属製の接続具13と、接続具13と外皮11とを連結
する一群のロープ14と、内皮10の上面上方を覆う防
護ネット15などで構成する。
【0012】内皮10はゴム膜で形成されており、ホー
ス12を介して加圧空気を充填すると円筒状に膨張で
き、ホース12を介して抜気するとシート塊状に押し潰
せる。図示していないが、ホース12は煙突1の外部に
設けた給気用のコンプレッサ、および抜気用の排気ポン
プに切換弁を介して接続する。外皮11は帆布で形成さ
れており、その上部開口縁に沿って、ロープ14を掛け
止めるための掛止金具16が一定間隔置きに固定してあ
る。内皮10が膨張した状態において、外皮11は内皮
10に密着して円筒状に保形される。
【0013】接続具13は、円板状の吊板17と、吊板
17の下面に突設した吊棒18と、吊板17の上面中央
に固定したフック19とからなる。吊板17と上記の掛
止金具16、および吊棒18の下端と掛止金具16とを
一群のロープ14でそれぞれ接続することにより、接続
具13と外皮11を連結する。使用状態において、接続
具13は外皮11の開口縁より上方に位置する。詳しく
は、緊張状態におけるロープ14の長さを外皮11の半
径寸法より大きくして、上段および下段の各群のロープ
14の配置形態を円錘面に沿う放射形状とした。このよ
うに、上下二段にロープ14を掛け渡すと、接続具13
と外皮11の相対的なねじれを抑制できる。
【0014】下段側のロープ14を利用して、防護体9
の上面すなわち内皮10の上面全体を覆う状態で防護ネ
ット15が配置される。この防護ネット15は折りたた
み自在な網材で形成した。図2において、符号20は防
護体9を煙突外へ撤去する際に使用する操作ロープ、2
1は連結フックである。
【0015】防護体9の使用に際しては、昇降索3を作
業口7から煙突外へ取り出し、抜気した防護体9の接続
具13に連結フック21を掛け止める。次いで、昇降索
3および防護体9を煙突内へ収め、ウインチ2で昇降索
3を巻き上げて、防護体9を作業口7と同程度の高さま
で吊り上げる。この状態で加圧空気をホース12を介し
て内皮10へ送り込み、ロープ14が絡み合うのを防ぎ
ながら内皮10を半ば膨ませ、さらに防護体9を所要高
さまで吊り上げる。防護体9の高さが決まった状態で、
内皮10を完全に膨らませ、煙突内を上下に区分する。
このとき、外皮11と煙突1の内面壁とは実質的に密着
状態となり、しかも外皮11の上下寸法が約1mである
ので、上方からの落下物は防護体9で受け止められる。
【0016】防護体9を設置した後、ゴンドラ構成部材
を作業口7から煙突内へ搬入し、ここでゴンドラを組み
立てる。なお、ゴンドラには落下物に備えて天井壁が設
けられている。ゴンドラの組み立てが終了したら、ホー
ス12を介して内皮10内の空気を抜気する。内皮10
が十分に萎んだ状態で、防護体9を緩やかに下降させ、
操作ロープ20で手操り寄せながら作業口7から抜き出
す。次いで、連結フック21を接続具13から取り出し
てゴンドラに連結する。以後はゴンドラを昇降して、煙
突内の耐火材の点検や補修を行う。
【0017】上記以外に防護体9の外皮11は網体で形
成することができる。使用状態における防護体9は、煙
突1の内壁に密接するものであってもよい。内皮10は
ゴム膜以外にプラスチックシート材で形成することもで
きる。昇降索3は防護体9の昇降用にクレモナロープを
用い、ゴンドラ昇降用にワイヤロープを用いるなど、変
更することがあるは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】防護体の使用状態を示す断面図である。
【図2】防護体の縦断面図である。
【図3】防護体の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 煙突 2 ウインチ 3 昇降索 4 上部開口 7 作業口 9 防護体 10 内皮 11 外皮 12 ホース 13 接続具 14 ロープ 15 防護ネット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインチ2から繰り出した昇降索3を煙
    突1の上部開口4から煙突内へ導入し、 煙突1の基部に開口された作業口7から前記昇降索3を
    煙突外へ取り出して、作業口7を通過し得る状態に抜気
    された中空の防護体9に昇降索3を連結し、 作業口7を介して煙突内へ収めた防護体9をウインチ2
    で昇降索3を介して所要高さに吊り上げ、 防護体9の吊り上げた後に、ホース12を介して防護体
    9へ加圧空気を供給し、円筒状に膨張した防護体9で煙
    突内を上下に区分し、その下方にゴンドラを組み立てる
    ための作業空間を確保するようにした大形煙突の内部に
    おける落下物防護方法。
  2. 【請求項2】 加圧空気を充填した状態において円筒状
    に膨張する中空の内皮10と、内皮10の底面および周
    側面を覆う外皮11と、内皮10の底面から導出された
    給排気用のホース12と、昇降索3を連結するための接
    続具13とを備えており、 外皮11と接続具13とが、放射状に緊張する多数本の
    ロープ14で連結されており、 落下物を受け止める防護ネット15が、ロープ14の放
    射状の緊張面に沿って上面全体を覆う状態で配置されて
    おり、 内皮10および外皮11のそれぞれが折りたたみ自在な
    シート材で形成されている防護体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012007367A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Toshiba Corp 分割型梯子
JP2019183583A (ja) * 2018-04-17 2019-10-24 Jfeエンジニアリング株式会社 落下物防止装置及び方法
KR20230077987A (ko) * 2021-11-26 2023-06-02 현대로템 주식회사 고로용 보수 안전장치

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