JPH0533216B2 - - Google Patents

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JPH0533216B2
JPH0533216B2 JP59041081A JP4108184A JPH0533216B2 JP H0533216 B2 JPH0533216 B2 JP H0533216B2 JP 59041081 A JP59041081 A JP 59041081A JP 4108184 A JP4108184 A JP 4108184A JP H0533216 B2 JPH0533216 B2 JP H0533216B2
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Takushi Kurihara
Shinya Harusawa
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SANHO KAGAKU KENKYUSHO KK
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SANHO KAGAKU KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般式 〔式中、Arは芳香族基、R1はアルキル基、フ
エニル基又は水素原子をそれぞれ示す。〕 で表わされる芳香族置換アセトニトリル誘導体の
新規製造法に関する。
一般式()の芳香族置換アセトニトリル誘導
体は、公知の化合物であり、医薬品の中間体とし
て有用である。例えば、一般式()の化合物を
塩基で加水分解することにより、抗炎症、鎮痛、
解熱作用を有する。一般式 〔Ar及びR1は前記と同じものを示す。〕 で表わされる芳香族酢酸誘導体に導くことができ
る。一般式()の化合物の代表例として、例え
ばArが4−イソブチルフエニル基、R1がメチル
基であるイブプロフエン、Arが6−メトキシ−
2−ナフチル基、R1がメチル基であるナプロキ
セン等を挙げることができる。
従来技術 従来、一般式()の化合物は、主に、芳香族
ケトンをアルコールに還元した後ハロゲン化又は
アセチル化し、次いでKCN,NaCN等を用いて
ニトリル化して製造されている。しかしながら、
この反応には、加熱を必要とすること、反応工程
が比較的長いこと、収率も必ずしも充分とは言え
ないこと等の欠点がある。
また、最近芳香族ケトンに、t−BuOKの大過
剰の存在下、トシルメチルイソシアニドを反応さ
せて一工程で一般式()の化合物を得る方法が
報告されている〔O.H.Oldenzielら、J.Org.
Chem.,42,3114(1977)〕。しかしながら、この
方法には、収率は70%程度と比較的良い反面、反
応条件が無水でなければならないこと、特殊な試
薬を必要とすること等の欠点がある。
発明の目的 本発明の目的は、上記欠点のない一般式()
の化合物の製造法、即ち温和な反応条件、簡便な
操作でしかも極めて高い収率で一般式()の化
合物が得られる新規製造法を提供することにあ
る。
発明の構成及び効果 本発明は、一般式 [式中、Ar及びR1は前記に同じ。] で表わされる芳香族ケトン又は芳香族アルデヒド
に、アルカリ金属シアニド又は青酸の存在下、一
般式 [式中、R2はアルキル基又はフエニル基を示
す。] で表わされるリン酸シアニドジエステル誘導体を
反応させて、一般式 [式中、Ar,R1及びR2は前記に同じ。] で表わされるシアノホスフエート誘導体を得、次
いでこれを接触還元することを特徴とする一般式
()の芳香族置換アセトニトリル誘導体の製造
法に係る。
上記本発明方法は、一般式()の化合物に、
アルカリ金属シアニド等の存在下、一般式()
の化合物を反応させて一般式()の化合物を得
る第一の反応工程、並びに一般式()の化合物
を接触還元して目的物である一般式()の化合
物を得る第二の反応工程からなり、これらの工程
の結合により目的化合物を温和な反応条件、簡便
な操作でしかも高収率で得ることができるもので
ある。
本明細書においてArで示される芳香族基とし
ては、例えばフエニル基、ナフチル基、ピリジル
基、キノリル基等、これらの環上にアルキル基、
アルコキシ基等が置換しているもの等を挙げるこ
とができる。また、アルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基
等を挙げることができる。また、アルコキシ基と
しては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポ
キシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基等を挙げ
ることができる。
本発明製造法における第二の反応工程である接
触還元反応は、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエス
テル系溶媒、ヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン等の飽和炭化水素系溶媒、メタノール、エタノ
ール等のアルコール系溶媒等の有機溶媒中で、パ
ラジウム−炭素、パラジウムブラツク、ラネーニ
ツケル、パラジウム−硫酸バリウム等の触媒の存
在下に行なう。一般式()の化合物の濃度及び
触媒の使用量は、特に限定されず、通常のこの種
の還元反応と同様で良い。水素の圧力は、常圧で
も加圧でも良い。反応温度は、特に限定されない
が、通常0〜60℃程度、好ましくは室温である。
反応時間も、特に限定されないが、通常15分〜24
時間程度、好ましくは30分〜3時間である。反応
終了後は、溶媒抽出、再結晶、各種クロマトグラ
フイー等の通常の分解精製手段で容易に目的物を
単離できる。
かくして、目的化合物である一般式()の芳
香族置換アセトニトリル誘導体が得られる。上記
接触還元反応の収率は、極めて高く、少なくとも
85%以上である。
上記接触還元反応の出発物質である一般式
()のシアノホスフエート誘導体は公知の化合
物であり、公知の方法により製造できる。例え
ば、 (1) アシルクロリドとトリアルキルホスフアイト
の反応で得られるアシルホスホネートに亜硫酸
水素ナトリウムを付加させた後、対応するシア
ンヒドリンに導き、塩基による転移反応でシア
ノホスフエート誘導体を得る方法〔L.A.R.
Hallら、J.Am.Chem.Soc.,79,1768(1957)〕、 (2) トリエチルホスフアイトと2当量のピルボニ
トリルの反応によつてシアノホスフエート誘導
体を得る方法〔I.V.Konovalovaら、Zh.
Obshch.Khim.,46(3),468(1976)〕、 (3) アシルシアニドとホスホン酸エステルとの反
応で得られるシアンヒドリンの転移反応によつ
てシアノホスフエート誘導体を得る方法〔A.
N.Pudovikら、Khim.Org.Soedin.Fostora.
Akad.Nauk.SSSR otd.Obsihch.Tekh.Khim.,
45(1967)〕。
(4) ケトンをシアンヒドリンとし、これとジアル
キルホスホロクロリデートの反応によつシアノ
ホスフエート誘導体を得る方法(Eur.Pat.
Appl.,EP44214) 等により製造できる。
しかしながら、これらの方法は、いずれも操作
が煩雑で又収率が50%以下と低い等の点で不充分
である。
本発明者は、原料が容易に得られ、反応条件が
温和で、操作が簡便でしかも収率が高い一般式
()のシアノホスフエート誘導体の製造法をも
開発した。
即ち、本発明製造法における第一の反応工程に
より、一般式()の化合物は、一般式 〔式中、Ar及びR1は前記と同じものを示す。〕 で表わされる芳香族ケトン又は芳香族アルデヒド
に、リチウムシアニド、カリウムシアニド、ナト
リウムシアニド等のアルカリ金属シアニド又は青
酸の存在下、一般式 〔式中、R2は前記と同じものを示す。〕 で表わされるリン酸シアニドジエステル誘導体を
反応させることにより容易に得られる。
上記反応は、通常テトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテル、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルホルムア
ミド等の非プロトン性有機溶媒中で行なわれる。
一般式()の化合物の使用量は、特に限定され
ないが、一般式()の化合物1モルに対して通
常1〜5モル程度、好ましくは2〜4モルとする
のが良い。また、アルカリ金属シアニド又は青酸
の使用量は、特に限定されないが、一般式()
の化合物1モルに対して通常0.1〜5モル程度、
好ましくは2〜4モルとするのが良い。反応温度
は、特に限定されないが、通常0〜70℃程度、好
ましくは室温である。反応は、通常8分〜2時間
程度行なうが、殆んどの場合5分程度の短時間で
終了する。反応終了後は、溶媒抽出、再結晶、各
種クロマトグラフイー等の通常の分離精製手段で
容易に一般式()の化合物を単離できる。尚、
一般式()の化合物は、特に単離せずに、粗生
成物の状態で本発明製造法の第二の反応工程に供
しても良い。
かくして、本発明製造法の第二の反応工程にお
ける出発物質である一般式()のシアノホスフ
エート誘導体が得られる。上記反応の収率は極め
て高く、少なくとも90%以上である。
本発明の製造法は、本発明者が新規に開発した
もので、それによれば、温和な反応条件、簡便な
操作でしかも極めて高い収率で一般式()の芳
香族置換アセトニトリル誘導体を収得できる。従
つて、該誘導体の工業的製造法として極めて好適
である。
実施例及び参考例 以下、実施例及び参考例を挙げて、本発明を更
に具体的に説明する。
実施例 1 4−イソブチルアセトフエノン176mg(1ミリ
モル)のテトラヒドロフラン(以下、THFとい
う)溶液(1ml)に、ジエチルリン酸シアニド
489mg(3ミリモル)のTHF溶液(3ml)を加え
た後、攪拌下にリチウムシアニド100mg(3ミリ
モル)のTHF懸濁液(6ml)を加えた。反応は
直ちに進行し、約5分後に終了した。THFを留
去し、残渣に水10ml及びベンゼン−酢酸エチル等
量混合液50mlを加えて抽出後、水層を分離し、更
に水10mlで2回、飽和食塩水10mlで1回洗浄後、
溶媒層を無水芒硝で乾燥し、無水芒硝を別後、
溶媒を留去した。得られた淡黄色抽状物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーで分離精製し、ジ
エチル 1−シアノ−1−(4−イソブチルフエ
ニル)エチルホスフエート319mgを無色抽状物と
して得た。収率、94%。
マススペクトル(m/e):M+=339。
IR(フイルム、cm-1:1270(P=O)、1140〜
900(P−O−C)。
NMR(CDCl3、δ):0.9(6H、m)、1.1〜1.5
(6H、m)、1.7〜2.0(1H、m)、2.13(3H、s)、
2.51(2H、d)、3.8〜4.3(4H、m)、7.1〜7.6(4H、
A2X2型)。
上記で得たジエチル 1−シアノ−1−(4−
イソブチルフエニル)エチルホスフエート679mg
(2ミリモル)の酢酸エチル溶液(20ml)に、5
%パラジウム−炭素70mgを加え、水素気流下常圧
接触還元した。約30分後、触媒を除去した酢酸エ
チル溶液にベンゼン20mlを加え、これを飽和重曹
水20mlで3回、水20mlで1回、飽和食塩水20mlで
1回洗浄した。溶媒層を無水芒硝で乾燥し、無水
芒硝を別後、溶媒を留去した。得られた淡黄色
油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフイーで
分離精製し、2−(4−イソブチルフエニル)プ
ロピオニトリル323mg(収率86%)を無水油状物
として得た。
b.p.:75〜78℃/1mmHg(クーゲロール)。
IR(フイルム、cm-1:2240(CN)。
NMR(CDCl3、δ):0.90(6H、d)、1.59(3H、
d)、1.85(1H、m)、2.45(2H、d)、3.84(1H、
q)、7.0〜7.35(4H、bm)。
参考例 1 実施例1で得た2−(4−イソブチルフエニル)
プロピオニトリル375mg(2ミリモル)のエタノ
ール溶液(5ml)に水酸化カリウム2gの水溶液
(1.5ml)を加え13時間還流した。反応終了後、エ
タノールを留去し、残渣に水30mlを加え、濃塩酸
で酸性にした後、ベンゼン(30ml)で3回抽出し
た。ベンゼン層を水(20ml)で1回、飽和食塩水
(20ml)で1回洗浄後、無水芒硝で乾燥してから、
ベンゼンを留去すると423mgの2−(4−イソブチ
ルフエニル)プロピオン酸即ちイブプロフエンを
油状物として定量的に得た。これを蒸留して、b.
p.100℃(12mmHg、ターゲロール)の画分を採
取すると無色針状結晶410mgが得られた。収率、
100%。
m.p.:67〜71℃ IR(フイルム、cm-1):2600(O−H)、1700(C
=O)。
NMR(CDCl3、δ):0.86(6H、d)、1.45(3H、
d)、1.77(1H、m)、2.42(2H、d)、3.65(1H、
q)、7.0〜7.4(4H、bs)、10.82(1H、s)。
実施例 2 リチウムシアニド297mg(9ミリモル)のTHF
懸濁液(9ml)を氷冷下に攪拌しつつ、2−アセ
チル−6−メトキシナフタレン601mg(3ミリモ
ル)のTHF溶液(8ml)、続いてジエチルリン酸
シアニド1468mg(9ミリモル)のTHF溶液(5
ml)を加えた後、氷水浴を除き、引き続き約5分
間攪拌した。反応終了後、THFを留去し、ベン
ゼン−酢酸エチルの等量混合液100mlを加えた後、
不溶物を去した。液を水(20ml)で8回、飽
和食塩水(30ml)で1回洗浄し、無水芒硝で乾燥
後、溶媒を留去して粗製のジエチル 1−シアノ
−1−(6−メトキシ−2−ナフチル)エチルホ
スフエートである褐色抽状物を得た。これを更に
精製することなく接触還元反応に供した。
上記粗生成物を酢酸エチル10mlに溶解し、5%
パラジウム−炭素230mgを加え、水素気流下3気
圧で、2時間加圧接触還元を行なつた。触媒を除
去した後、実施例1と同様にして、褐色油状物を
得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ーで精製して、白色結晶の2−(6−メトキシ−
2−ナフチル)プロピオニトリル547mgを得た。
収率、86%。
m.p.:72〜75℃ 高分解能マススペクトル(m/e):M+
211.0995(C14H13NO、理論値211.0998)。
IR(ヌジヨール、cm-1):2230(CN)。
NMR(CDCl3、δ):1.66(3H、d)、3.88(3H、
a)、3.99(1H、q)、7.00〜7.90(6H、bm)。
参考例 2 実施例2で得た2−(6−メトキシ−2−ナフ
チル)プロピオニトリル211mg(1ミリモル)の
エタノール溶液(5ml)に水酸化カリウム1050mg
の水溶液(1ml)を加え、4時間還流した。反応
終了後、エタノールを留去し、残留物に水(50
ml)を加え、濃塩酸で酸性とした後、ベンゼン
(20ml)で3回抽出した。ベンゼン層を水(20ml)
で1回、飽和食塩水(20ml)で1回洗浄し、無水
芒硝で乾燥後、ベンゼンを留去して、白色粉末の
2−(6−メトキシ−2−ナフチル)プロピオン
酸即ちナプロキセンを217mg得た。収率94%。m.
p.:143.5〜150℃。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 [式中、Arは芳香族基を、R1はアルキル基、
    フエニル基又は水素原子をそれぞれ示す。] で表わされる芳香族ケトン又は芳香族アルデヒド
    に、アルカリ金属シアニド又は青酸の存在下、一
    般式 [式中、R2はアルキル基又はフエニル基を示
    す。] で表わされるリン酸シアニドジエステル誘導体を
    反応させて、一般式 [式中、Ar,R1及びR2は上記と同じものを示
    す。] で表わされるシアノホスフエート誘導体を得、次
    いでこれを接触還元することを特徴とする一般式 [式中、Ar及びR1は上記と同じものを示す。] で表わされる芳香族置換アセトニトリル誘導体の
    製造法。
JP4108184A 1984-03-02 1984-03-02 芳香族置換アセトニトリル誘導体の製造法 Granted JPS60184058A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5835162A (ja) * 1981-08-26 1983-03-01 Taisho Pharmaceut Co Ltd α−アリ−ルアルカンニトリルの製造方法

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