JPH0533716B2 - - Google Patents
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- JPH0533716B2 JPH0533716B2 JP59199827A JP19982784A JPH0533716B2 JP H0533716 B2 JPH0533716 B2 JP H0533716B2 JP 59199827 A JP59199827 A JP 59199827A JP 19982784 A JP19982784 A JP 19982784A JP H0533716 B2 JPH0533716 B2 JP H0533716B2
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Description
【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本発明は、医薬として有用な、下記一般式
[]で示される4−オキソ−2−アゼチジンカ
ルボン酸誘導体およびその塩に関する。 (式中、R1は、アジド基、アミノ基、低級ア
シルアミノ基、メルカプト基または低級アルキル
チオ基を、 R2は、式【式】または 【式】〓式中、R3は、水素原子または 低級アルキル基を意味する。〓で示されるイミダ
ゾリル基を、 Yは水酸基、低級アルコキシ基、アミノ基また
はモノもしくはジ低級アルキルアミノ基を意味す
る。) <発明の具体的説明> 本発明の目的化合物[]についてさらに説明
すると以下の通りである。 R1の意味する「低級アシルアミノ基」および
「低級アルキルチオ基」、R3の意味する「低級ア
ルキル基」における“低級”とは炭素数1乃至5
個の直鎖または分枝状の炭素鎖を意味する。従つ
て、低級アシルアミノ基とは、アセチルアミノ
基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ基、
ペンタノイルアミノ基、sec−ブチリルアミノ基
などであり、低級アルキルチオ基としては、メチ
ルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソ
プロピルチオ基、ブチルチオ基、ペンチルチオ基
などであり、また、低級アルキル基とは、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロ
ピル基、sec−ブチル基などである。 Yの意味する低級アルコキシ基としては、メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポ
キシ基、ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチ
ルオキシ基などの炭素数1乃至5個の直鎖または
分枝状の低級アルコキシ基である。 本発明の目的化合物〔〕は少なくとも3個の
不整炭素原子を有しており、これに基づく立体異
性体が存在する。本発明の目的化合物にはこれら
の異性体の分離されたものおよび混合物を包含す
る。 また本発明の目的化合物〔〕は、酸または塩
基と塩を形成する。本発明に包含される塩として
は、非毒性の酸との塩(例えば塩酸塩、硫酸塩な
どの無機酸塩、およびクエン酸塩、酢酸塩、酒石
酸塩などの有機塩酸)、および非毒性の塩基との
塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩などの無機
塩基との塩、およびアンモニウム塩、トリメチル
アミン塩などの有機塩基との塩)が挙げられる。 本発明の目的化合物〔〕は、そのままあるい
は適宜の薬理的に許容される担体、賦形剤、希釈
剤と混合し、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、
注射剤(静脈内、皮下、筋肉内)、坐剤などの形
態で経口的または非経口的に投与することができ
る。 <発明の効果および利用> 本発明目的化合物〔〕の投与量は、化合物
〔〕の種類、年令、体重、症状、投与経路など
により異なるが、たとえば、注射の場合、約
0.001〜10mg好ましくは0.01〜0.1mg(1回投与量)
であり、経口の場合約0.05〜500mg好ましくは0.1
〜10mg(1回投与量)である。 本発明の目的化合物〔〕に関連する化合物と
しては、別名を「サイロトロピン放出ホルモン」
(TRH)ともいうL−ピログルタミル−L−ヒス
チジル−L−プロリンアミド(pGlu−His−Pro
−NH2)が知られている。 TRHの存在は1960年代から既に知られていた
が、1970年にその構造が確認された
〔Endocrinology,86,1143(1970)〕。TRHは、
本来哺乳動物の脳下垂体におけるサイロトロピン
(TSH)の放出を調節するホルモンとされてい
た。しかし、その後の研究によつて、このトリペ
プチドTRHの生物学的機能はTSH放出の調節に
限定されるものではなく、中枢神経系(CNS)
に広く作用することが明らかになり、この発見に
よつて新しい研究の分野が開かれた〔Science,
178,417(1972),Lancet,2,999(1972)〕。か
くして、TRHは、TSH放出活性のほかに、バル
ビツール酸塩類やアルコールによつて起こされた
睡眠の継続時間の減少、種々の薬剤の刺激による
低体温症状の抑制、運動活性の亢進、ハロペリド
ールによつて起こされる全身強直症の防止あるい
は記憶力増強作用、精神分裂病の症状の改善、抗
うつ病作用等のCNSに対する作用を有すること
が知られている。更にTRHは脳内の機能性もし
くは器質性障害たとえば頭部外傷、脳手術、脳血
管障害、脳腫瘍などに起因する意識障害とりわけ
急性ないし亜急性の意識障害の改善、治療剤であ
ることも見い出されている(特開昭51−118841
号)。臨床治療面において、TRHよりTSH放出
活性は弱いか殆んど示さず、しかも上記した
CNSに対する作用はTRHと同等かまたはそれ以
上の作用を与えるようなTRH誘導体の出現が要
望されていた。その様な目的で種々のTRH誘導
体が合成され、CNSに対する作用も更に拡大さ
れて来た。この目的で合成された化合物として
は、例えば、TRHよりTSH放出活性が弱いが麻
酔拮抗作用、自発運動の増加またはドパミン様作
用があり人の睡眠剤中毒、意識障害、多動児、精
神分裂病、うつ病、パーキンソン氏病の改善治療
に有用であるとされているTRH誘導体(特開昭
52−116465号)、頭部外傷後の意識障害に対する
作用、ヘキソバルビタールによる睡眠継続時間の
減少作用があり、脳内の器質性もしくは機能性障
害に起因する意識障害患者、老衰または精神疲労
を呈する患者の治療またうつ状態などの治療に有
用であるとされているTRH誘導体(特開昭56−
59714号)が知られている。 本発明の目的化合物は、TRHのピログルタミ
ル(pGlu)構造部分を従来全く採用されていな
かつた4−オキソ−2−アゼチジニルカルボニル
構造(β−ラクタム構造)に変換したTRH誘導
体である点に化学構造上の特徴を有し、しかも薬
理作用上は上記したTRH及び従来公知のTRH誘
導体よりも顕著に強力なONS作用を有し、医薬
として有用である。例えば精神分裂病、うつ病、
脳血管障害後遺症、頭部外傷、老年痴呆、てんか
ん等における意識障害改善剤あるいは意欲減退、
抑うつ症、記憶減退などの改善剤として有用であ
る。 本発明の化合物の薬理作用は、つぎの様に測定
した。その結果を、測定方法と共に示す。 実験例 1 (ペントバルビタールによる低体温に対する作
用) 試験を検体化合物各投与量につき18g〜22gの
体重を有する各9匹の雄マウスの群について行な
う。ペントバルビタール・ナトリウム塩55mg/Kg
を腹腔内投与し、投与10分後TRHまたは検体化
合物を動物に静脈内投与する。動物の直腸温を検
体化合物投与30分後に記録し、その結果を生理食
塩水のみを静脈内投与した対照群と比較して、
1.5℃直腸温を上昇させる投与量(ED 1.5℃)で表
わした。結果は表1に示す通りである。 【表】 <製造法> 本発明によれば、目的化合物は以下の経路によ
り製造される。 (式中、R1,R2,R3およびYは前記の意味を
示す。Y′は水酸基、アミノ基またはモノもしく
はジ低級アルキルアミノ基を意味する。) すなわち、本発明によれば目的化合物〔〕は (a) 化合物〔〕と化合物〔〕とを反応させて
化合物〔〕を作り、次いでこの化合物〔〕
と化合物〔〕とを反応させるか、あるいは、 (b) 化合物〔〕と化合物〔〕とを反応させ
て、化合物〔〕を作り、次いで得られた化合
物〔〕と化合物〔〕を反応させることによ
つて製造できる。 また、こうして得られた目的化合物〔1〕は
置換基Yを変換することにより他の目的化合物
〔2〕に導くこともできる。 上記、(a)または(b)で採用される化合物[1]
の製造反応はペプチド合成反応であり、それ自体
公知の手法が用いられる。通常使用できる手法と
しては、ジシクロヘキシルカルボジイミドを縮合
剤とする方法、アジド法、酸クロリド法、酸無水
物法、活性エステル法が挙げられる。これらの方
法を行なうには、通常各工程のペプチド形成反応
に先きだち、原料化合物のその反応に関与しない
アミノ基、イミノ基、カルボキシ基等の官能基を
保護することが行なわれ、また、ペプチド形成反
応に関与するアミノ基、イミノ基またはカルボキ
シル基は必要により活性化する。 アミノ基、イミノ基またはカルボキシル基が活
性化された化合物例えば活性エステルは、一旦単
離してからペプチド合成反応に付してもよく、ま
た単離しないでペプチド合成反応に付しても良
い。 アミノ基の保護基としては、例えば、ベンジル
オキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニ
ル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル
基、フタロイル基、トリフルオロアセチル基など
が、またイミノ基の保護基としては、例えばトシ
ル基、ベンジルオキシカルボニル基、p−メトキ
シベンジルオキシカルボニル基、ベンジル基、
2,4−ジニトロフエニル基などが挙げられる。 カルボキシル基の保護基としては、メチルエス
テル、エチルエステル、ベンジルエステル、p−
ニトロベンジルエステル、t−ブチルエステルな
どのエステルの形態が用いられる。 反応に関与する基の活性化は、アミノ基、イミ
ノ基であるときはたとえば三塩化リンを用いるホ
スフアゾ法、ホスゲンを用いるイソシアナート
法、あるいは亜リン酸エステル法を用いることに
より、また、カルボキシル基のときは、活性エス
テル(2,4−ジニトロフエノールエステル、N
−ヒドロキシサクシンイミドエステルなど)、ア
ジド、カルボン酸無水物の形で行なわれる。これ
らの内、化合物〔〕と〔〕との合成にはアジ
ド法あるいはジシクロヘキシルカルボジイミドを
縮合剤とする方法が好まれる。また、アミノ酸の
N−カルボキシ無水物を用いて保護基を用いずに
直接ペプチドとする方法を用いる事もできる。 次に、ペプチド形成反応は、常法により不活性
溶媒中、冷却乃至加温して行なわれる。好適な溶
媒としてはジメチルホルムアミド(DMF)、酢酸
エチル、ジクロルメタン(塩化メチレン)、テト
ラヒドロフラン等が用いられる。 反応生成物から保護基を除去する必要があると
きは、たとえば、ベンジルエステルの場合には接
触還元により、イミノ基の保護基がp−トルエン
スルホニル基の場合には無水フツ化水素、
HOBTまたはフツ化水素−ピリジンコンプレツ
クスなどを用いることにより、保護基がアルキル
エステルのときは加水分解により、保護基がベン
ジルオキシカルボキニル、p−メトキシベンジル
オキシカルボニルのときは接触還元または臭化水
素酸−酢酸処理により、保護基がt−ブチルオキ
シカルボニル基のときは酸分解により容易に除去
できる。 次に、本発明の目的化合物〔〕の置換基Yを
変換して、他の目的化合物に導く反応は、その反
応に関与する化合物の性質に応じて適宜の反応条
件が採用される。 <実施例> 以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
る。 なお、実施例で使用される原料化合物の製造法
を参考例で示す。 実施例および参考例で使用した略号は、以下の
意味を表わす。 NMR 核磁気共鳴スペクトル IR 赤外線吸収スペクトル Mass 質量分析スペクトル mp 融 点 His ヒスチジン Pro プロリン DMF ジメチルホルムアミド HOBT 1−ハイドロキシ−1,2,3
−ベンゾトリアゾール TEF テトラヒドロフラン DCC ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド 参考例 1 (実施例1の原料) (S)−1−t−ブチルジメチルシリル−4−オキ
ソ−2−アゼチジンカルボン酸1〜 3.4gを乾燥
THF30mlに溶解し、これを乾燥THF22mlに溶か
した30.6ミリモルのリチウムジイソプロピルアミ
ド溶液中にO℃で加える。冷却浴をはずして35分
間攪拌した後、−70℃に冷却し、THF18mlに溶か
したp−トルエンスルホニルアジト3.5gの溶液
を滴下する。これを−50℃で1時間攪拌し、再び
−70℃に冷却する。 トリメチルシリルクロライド4.81gを加えた後
40℃に加温し、6時間攪拌する。反応混合物を減
圧下濃縮し、残留物に炭酸水素ナトリウム3.7g
を水100mlに溶かした溶液を加え、10%クエン酸
水溶液でPH3に調整する。この水溶液をエーテル
で3回抽出し、エーテル層は合わせて無水硫酸ナ
トリウムで乾燥する。過後液を濃縮して3.2
gの油状物を得る。これをシリカゲル(100g)
のカラムクロマトグラフイーに付し、n−ヘキサ
ン−酢酸エチル(4:1)及び(2:1)で溶出
することにより(2S,3R)−1−t−ブチルジメ
チルシリル−3−アジド−4−オキソ−2−アゼ
チジンカルボン酸2〜 1.6gを無色固体として得
る。 (i) NMR(CDCl3)δppm:0.18(3H,s,
CH3),0.32(3H,s,CH3),0.98(9H,s,
tBu),4.00(1H,d,J=3Hz),4.71(1H,d,
J=3Hz) (ii) IR(KBr)cm-1:2095,1740,1700 化合物2〜 1.78gをメタノール39mlに溶解し、
これに1N塩酸9.85mlを加え、室温下1.75時間攪拌
する。反応混合物を0℃に冷却し、1N−水酸化
ナトリウム9.85mlを加え、減圧下に濃縮乾固する
と油状物を得る。これをDMF10mlに溶解し3A−
モレキユラーシーブを加えて一夜静置した後溶媒
を減圧下に留去して、(2S,3R)−3−アジド−
4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸3〜を得
た。この化合物はこのまま、次の実施例1に使用
した。 実施例 1 参考例1(b)で得られた化合物3〜をDMF15mlと
塩化メチレン15mlの混合溶媒に溶かしHOBT1.06
gを加えて氷冷する。これにDCC1.62gを加えた
後0℃で40分間攪拌する。(反応液A) 一方、L−ヒスチジル−L−プロリンアミド2
臭化水素酸塩4〜 2.71gをDMF32mlに溶解し、−
15℃でトリエチルアミン2mlを加える。これを−
5℃で20分間攪拌し、折出した塩を去すると遊
離塩基のDMF溶液(反応液B)が得られる。反
応液Bを反応液Aに加え、0〜5℃で20時間攪拌
する。不溶物を去後、液を減圧濃縮して得ら
れる油状物をシリカゲル(180g)のカラムクロ
マトグラフイーに付す。 クロロホルム−メタノール−アンモニア水
(80:20:2)で溶出するとN〓〔(2S,3R)−3−
アジド−4−オキソ−2−アゼチジニルカルボニ
ル〕−L−ヒスチジル−L−プロリンアミド5〜が
得られ、凍結乾燥して無色固体として58mgを得
た。 (i) NMR(d6−DMSO)δppm:1.86(4H,m),
2.85〜3.00(2H,m)4.08(1H,d,J=2
Hz),4.6〜4.8(2H,m),6.96(1H,s),7.00
(1H)7.58(1H,s),8.06(1H),8.65(1H,
d,J=8Hz),8.78(1H) (ii) IR(KBr)cm-1:3400,2110,1765,1620〜
1680(ブロード) (iii) Mass(FAB)m/z:390(M+1),362,
307 参考例 2 (実施例2の原料) 化合物1〜 920mgを乾燥THF8mlに溶解し、こ
れを8.28ミリモルのリチウムジイソプロピルアミ
ドをTHF6mlに溶かした溶液に0℃で加える。 次いで冷却浴を除き35分間攪拌した後−70℃に
冷却する。 ジメチルジスルフイド0.47mlを加え−70〜−60
℃で30分間、次いで−50℃で1時間攪拌する。冷
却浴をはずして攪拌を続け、0℃まで昇温した所
で10%クエン酸水溶液5ml、氷水30ml、エーテル
50mlの混液中に注入する。10%クエン酸水溶液で
PH3〜4に調整し水層と有機層を分離する。水層
をエーテル30mlで抽出し、有機層を合わせた後水
洗する。無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減
圧下に除去すると淡黄色油状物を得る。 これをシリカゲル(80g)のカラムクロマトグ
ラフイーで精製する。n−ヘキサン−酢酸エチル
(4:1)で溶出すると(2R,3R)−1−t−ブ
チルジメチルシリル−3−メチルチオ−4−オキ
ソ−2−アゼチジンカルボン酸6〜 272mgを白色
固体として得た。 (i) NMR(CDCl3)δppm:0.16(3H,s,
CH3),0.32(3H,s,CH3),0.97(9H,s),
2.19(3H,s,SCH3),4.00(1H,d,J=3
Hz),4.27(1H,d,J=3Hz) 化合物6〜 569mgをメタノール12mlに溶解し、
1N塩酸3mlを加え室温で1.75時間攪拌する。反
応液を0℃に冷却し、1N−水酸化ナトリウム3
mlを加え減圧下に濃縮乾固する。これを水溶液と
して凍結乾燥すると(2R,3R)−3−メチルチ
オ−4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸7〜を
含む白色粉末を得た。これは精製することなしに
次の実施例の原料として用いた。 実施例 2 参考例2(b)で得られた7〜を含む白色粉末を
DMF5mlと塩化メチレン5mlの混液に溶解し、
HOBT324mgを加え、次いで氷冷下にDCC618mg
を加えて40分間攪拌する。 この反応混合物に実施例1と同様にして調製し
たL−ヒスチジル−L−プロリンアミド(遊離塩
基)2ミリモルのDMF溶液を加える。 0〜5℃で一夜攪拌した後、不溶物を去す
る。液を減圧濃縮して得られる油状物をシリカ
ゲル(100g)のカラムクロマトグラフイーに付
す。クロロホルム−メタノール−アンモニア水
(80:20:2)の混液で溶出するとN〓〔(2R,3R)
−3−メチルチオ−4−オキソ−2−アゼチジニ
ルカルボニル〕−L−ヒスチジル−L−プロリン
アミド8〜が得られ、凍結乾燥後無色固体として
236mgを得る。 (i) mp142〜144℃ (ii) NMR(d6−DMSO)δppm:1.85(4H,m),
2.06(3H,s,SCH3),2.84〜2.96(2H,m),
6.93(1H,s),6.98(1H),7.56(1H,s)8.04
(1H),8.5(2H,m). (iii) IR(KBr)cm-1:3400(ブロード),1755,
1620〜1680(ブロード) (iv) Mass(FABm/z:395(M+1),381,349 参考例 3 (実施例3の原料) (±)シス−3−アジド−4−オキソ−2−ア
ゼチジンカルボン酸メチルエステル9〜 1.67g、
パラトルエンスホン酸1水和物1.86gをDMF50
mlに溶解し、10%Pd−C400mgを加えて常温、常
圧下で水素化する。触媒を去し、溶媒を減圧下
に留去して粘稠な油状物を得る。これを塩化メチ
レン80mlに溶解し−10℃に冷却しトリエチルアミ
ン2.89ml、アセチルクロリド0.736mlを順次加え、
同温度で1時間20分攪拌する。反応混合物を減圧
下に濃縮し、残留物をシリカゲル(100g)のカ
ラムクロマトグラフイーに付す。酢酸エチル−メ
タノール(10:1)で溶出することにより、(±)
シス−3−アセチルアミノ−4−オキソ−2−ア
ゼチジンカルボン酸メチルエステル11〜 683mg
を白色固体として得る。 (i) NMR(CDCl3+CD3OD)δppm:1.98(3H,
s,CH3CO)3.77(3H,s,OCH3),4.46
(1H,d,J=6Hz),5.45(1H,d,J=6
Hz) (ii) IR(KBr)cm-1:3250,3175,3080,1745,
1650 化合物11〜 497mgをメタノール40mlに溶解し、
氷冷下IN−水酸化ナトリウム2.7mlを加え、氷冷
下に25分間、次いで冷却浴をはずして30分間攪拌
する。再び氷冷しIN塩酸2.7mlを加え減圧下に濃
縮乾固する。残留物をアセトニトリル−ベンゼン
混液を用いて減圧下に共沸脱水して、(±)シス
−3−アセチルアミノ−4−オキソ−2−アゼチ
ジンカルボン酸12〜を含む残留物を得た。これ
は、このまま次の実施例に用いた。 実施例 3 参考例3(b)で得られた化合物12〜を含む残留物
と実施例1と同様にして調製したL−ヒスチジル
−L−プロリンアミド(遊離塩基)とを実施例2
と同様の操作により反応させる。得られた反応混
合物をシリカゲル(150g)のカラムクロマトグ
ラフイーにて精製する。 酢酸エチル−メタノール−アンモニア水(20:
10:1)を用いて目的化合物を溶出させ、溶媒を
除去後凍結乾燥する。 N〓〔(2S,3S)−3−アセチルアミノ−4−オキ
ソ−2−アゼチジニルカルボニル〕−L−ヒスチ
ジル−L−プロリンアミド13a〜とN〓−〔(2R,3R)
−3−アセチルアミノ−4−オキソ−2−アゼチ
ジニルカルボニル〕−L−ヒスチジル−L−プロ
リンアミド13b〜の混合物として274mgを得る。 (i) NMR(D2O)δppm:1.88〜2.10(7H),2.95
〜3.16(2H),3.5(1H,m),3.8(1H,m),4.4
(1H,m),4.57(1H,m),4.7〜5.04(1H,
m),5.35(1H,m),7.08(1H),7.88(1H), (ii) IR(KBr)cm-1:3350(ブロード),1755,
1620〜1680(ブロード) Mass(FAB)m/z:406(M+1),363,
235
[]で示される4−オキソ−2−アゼチジンカ
ルボン酸誘導体およびその塩に関する。 (式中、R1は、アジド基、アミノ基、低級ア
シルアミノ基、メルカプト基または低級アルキル
チオ基を、 R2は、式【式】または 【式】〓式中、R3は、水素原子または 低級アルキル基を意味する。〓で示されるイミダ
ゾリル基を、 Yは水酸基、低級アルコキシ基、アミノ基また
はモノもしくはジ低級アルキルアミノ基を意味す
る。) <発明の具体的説明> 本発明の目的化合物[]についてさらに説明
すると以下の通りである。 R1の意味する「低級アシルアミノ基」および
「低級アルキルチオ基」、R3の意味する「低級ア
ルキル基」における“低級”とは炭素数1乃至5
個の直鎖または分枝状の炭素鎖を意味する。従つ
て、低級アシルアミノ基とは、アセチルアミノ
基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ基、
ペンタノイルアミノ基、sec−ブチリルアミノ基
などであり、低級アルキルチオ基としては、メチ
ルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソ
プロピルチオ基、ブチルチオ基、ペンチルチオ基
などであり、また、低級アルキル基とは、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロ
ピル基、sec−ブチル基などである。 Yの意味する低級アルコキシ基としては、メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポ
キシ基、ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチ
ルオキシ基などの炭素数1乃至5個の直鎖または
分枝状の低級アルコキシ基である。 本発明の目的化合物〔〕は少なくとも3個の
不整炭素原子を有しており、これに基づく立体異
性体が存在する。本発明の目的化合物にはこれら
の異性体の分離されたものおよび混合物を包含す
る。 また本発明の目的化合物〔〕は、酸または塩
基と塩を形成する。本発明に包含される塩として
は、非毒性の酸との塩(例えば塩酸塩、硫酸塩な
どの無機酸塩、およびクエン酸塩、酢酸塩、酒石
酸塩などの有機塩酸)、および非毒性の塩基との
塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩などの無機
塩基との塩、およびアンモニウム塩、トリメチル
アミン塩などの有機塩基との塩)が挙げられる。 本発明の目的化合物〔〕は、そのままあるい
は適宜の薬理的に許容される担体、賦形剤、希釈
剤と混合し、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、
注射剤(静脈内、皮下、筋肉内)、坐剤などの形
態で経口的または非経口的に投与することができ
る。 <発明の効果および利用> 本発明目的化合物〔〕の投与量は、化合物
〔〕の種類、年令、体重、症状、投与経路など
により異なるが、たとえば、注射の場合、約
0.001〜10mg好ましくは0.01〜0.1mg(1回投与量)
であり、経口の場合約0.05〜500mg好ましくは0.1
〜10mg(1回投与量)である。 本発明の目的化合物〔〕に関連する化合物と
しては、別名を「サイロトロピン放出ホルモン」
(TRH)ともいうL−ピログルタミル−L−ヒス
チジル−L−プロリンアミド(pGlu−His−Pro
−NH2)が知られている。 TRHの存在は1960年代から既に知られていた
が、1970年にその構造が確認された
〔Endocrinology,86,1143(1970)〕。TRHは、
本来哺乳動物の脳下垂体におけるサイロトロピン
(TSH)の放出を調節するホルモンとされてい
た。しかし、その後の研究によつて、このトリペ
プチドTRHの生物学的機能はTSH放出の調節に
限定されるものではなく、中枢神経系(CNS)
に広く作用することが明らかになり、この発見に
よつて新しい研究の分野が開かれた〔Science,
178,417(1972),Lancet,2,999(1972)〕。か
くして、TRHは、TSH放出活性のほかに、バル
ビツール酸塩類やアルコールによつて起こされた
睡眠の継続時間の減少、種々の薬剤の刺激による
低体温症状の抑制、運動活性の亢進、ハロペリド
ールによつて起こされる全身強直症の防止あるい
は記憶力増強作用、精神分裂病の症状の改善、抗
うつ病作用等のCNSに対する作用を有すること
が知られている。更にTRHは脳内の機能性もし
くは器質性障害たとえば頭部外傷、脳手術、脳血
管障害、脳腫瘍などに起因する意識障害とりわけ
急性ないし亜急性の意識障害の改善、治療剤であ
ることも見い出されている(特開昭51−118841
号)。臨床治療面において、TRHよりTSH放出
活性は弱いか殆んど示さず、しかも上記した
CNSに対する作用はTRHと同等かまたはそれ以
上の作用を与えるようなTRH誘導体の出現が要
望されていた。その様な目的で種々のTRH誘導
体が合成され、CNSに対する作用も更に拡大さ
れて来た。この目的で合成された化合物として
は、例えば、TRHよりTSH放出活性が弱いが麻
酔拮抗作用、自発運動の増加またはドパミン様作
用があり人の睡眠剤中毒、意識障害、多動児、精
神分裂病、うつ病、パーキンソン氏病の改善治療
に有用であるとされているTRH誘導体(特開昭
52−116465号)、頭部外傷後の意識障害に対する
作用、ヘキソバルビタールによる睡眠継続時間の
減少作用があり、脳内の器質性もしくは機能性障
害に起因する意識障害患者、老衰または精神疲労
を呈する患者の治療またうつ状態などの治療に有
用であるとされているTRH誘導体(特開昭56−
59714号)が知られている。 本発明の目的化合物は、TRHのピログルタミ
ル(pGlu)構造部分を従来全く採用されていな
かつた4−オキソ−2−アゼチジニルカルボニル
構造(β−ラクタム構造)に変換したTRH誘導
体である点に化学構造上の特徴を有し、しかも薬
理作用上は上記したTRH及び従来公知のTRH誘
導体よりも顕著に強力なONS作用を有し、医薬
として有用である。例えば精神分裂病、うつ病、
脳血管障害後遺症、頭部外傷、老年痴呆、てんか
ん等における意識障害改善剤あるいは意欲減退、
抑うつ症、記憶減退などの改善剤として有用であ
る。 本発明の化合物の薬理作用は、つぎの様に測定
した。その結果を、測定方法と共に示す。 実験例 1 (ペントバルビタールによる低体温に対する作
用) 試験を検体化合物各投与量につき18g〜22gの
体重を有する各9匹の雄マウスの群について行な
う。ペントバルビタール・ナトリウム塩55mg/Kg
を腹腔内投与し、投与10分後TRHまたは検体化
合物を動物に静脈内投与する。動物の直腸温を検
体化合物投与30分後に記録し、その結果を生理食
塩水のみを静脈内投与した対照群と比較して、
1.5℃直腸温を上昇させる投与量(ED 1.5℃)で表
わした。結果は表1に示す通りである。 【表】 <製造法> 本発明によれば、目的化合物は以下の経路によ
り製造される。 (式中、R1,R2,R3およびYは前記の意味を
示す。Y′は水酸基、アミノ基またはモノもしく
はジ低級アルキルアミノ基を意味する。) すなわち、本発明によれば目的化合物〔〕は (a) 化合物〔〕と化合物〔〕とを反応させて
化合物〔〕を作り、次いでこの化合物〔〕
と化合物〔〕とを反応させるか、あるいは、 (b) 化合物〔〕と化合物〔〕とを反応させ
て、化合物〔〕を作り、次いで得られた化合
物〔〕と化合物〔〕を反応させることによ
つて製造できる。 また、こうして得られた目的化合物〔1〕は
置換基Yを変換することにより他の目的化合物
〔2〕に導くこともできる。 上記、(a)または(b)で採用される化合物[1]
の製造反応はペプチド合成反応であり、それ自体
公知の手法が用いられる。通常使用できる手法と
しては、ジシクロヘキシルカルボジイミドを縮合
剤とする方法、アジド法、酸クロリド法、酸無水
物法、活性エステル法が挙げられる。これらの方
法を行なうには、通常各工程のペプチド形成反応
に先きだち、原料化合物のその反応に関与しない
アミノ基、イミノ基、カルボキシ基等の官能基を
保護することが行なわれ、また、ペプチド形成反
応に関与するアミノ基、イミノ基またはカルボキ
シル基は必要により活性化する。 アミノ基、イミノ基またはカルボキシル基が活
性化された化合物例えば活性エステルは、一旦単
離してからペプチド合成反応に付してもよく、ま
た単離しないでペプチド合成反応に付しても良
い。 アミノ基の保護基としては、例えば、ベンジル
オキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニ
ル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル
基、フタロイル基、トリフルオロアセチル基など
が、またイミノ基の保護基としては、例えばトシ
ル基、ベンジルオキシカルボニル基、p−メトキ
シベンジルオキシカルボニル基、ベンジル基、
2,4−ジニトロフエニル基などが挙げられる。 カルボキシル基の保護基としては、メチルエス
テル、エチルエステル、ベンジルエステル、p−
ニトロベンジルエステル、t−ブチルエステルな
どのエステルの形態が用いられる。 反応に関与する基の活性化は、アミノ基、イミ
ノ基であるときはたとえば三塩化リンを用いるホ
スフアゾ法、ホスゲンを用いるイソシアナート
法、あるいは亜リン酸エステル法を用いることに
より、また、カルボキシル基のときは、活性エス
テル(2,4−ジニトロフエノールエステル、N
−ヒドロキシサクシンイミドエステルなど)、ア
ジド、カルボン酸無水物の形で行なわれる。これ
らの内、化合物〔〕と〔〕との合成にはアジ
ド法あるいはジシクロヘキシルカルボジイミドを
縮合剤とする方法が好まれる。また、アミノ酸の
N−カルボキシ無水物を用いて保護基を用いずに
直接ペプチドとする方法を用いる事もできる。 次に、ペプチド形成反応は、常法により不活性
溶媒中、冷却乃至加温して行なわれる。好適な溶
媒としてはジメチルホルムアミド(DMF)、酢酸
エチル、ジクロルメタン(塩化メチレン)、テト
ラヒドロフラン等が用いられる。 反応生成物から保護基を除去する必要があると
きは、たとえば、ベンジルエステルの場合には接
触還元により、イミノ基の保護基がp−トルエン
スルホニル基の場合には無水フツ化水素、
HOBTまたはフツ化水素−ピリジンコンプレツ
クスなどを用いることにより、保護基がアルキル
エステルのときは加水分解により、保護基がベン
ジルオキシカルボキニル、p−メトキシベンジル
オキシカルボニルのときは接触還元または臭化水
素酸−酢酸処理により、保護基がt−ブチルオキ
シカルボニル基のときは酸分解により容易に除去
できる。 次に、本発明の目的化合物〔〕の置換基Yを
変換して、他の目的化合物に導く反応は、その反
応に関与する化合物の性質に応じて適宜の反応条
件が採用される。 <実施例> 以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
る。 なお、実施例で使用される原料化合物の製造法
を参考例で示す。 実施例および参考例で使用した略号は、以下の
意味を表わす。 NMR 核磁気共鳴スペクトル IR 赤外線吸収スペクトル Mass 質量分析スペクトル mp 融 点 His ヒスチジン Pro プロリン DMF ジメチルホルムアミド HOBT 1−ハイドロキシ−1,2,3
−ベンゾトリアゾール TEF テトラヒドロフラン DCC ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド 参考例 1 (実施例1の原料) (S)−1−t−ブチルジメチルシリル−4−オキ
ソ−2−アゼチジンカルボン酸1〜 3.4gを乾燥
THF30mlに溶解し、これを乾燥THF22mlに溶か
した30.6ミリモルのリチウムジイソプロピルアミ
ド溶液中にO℃で加える。冷却浴をはずして35分
間攪拌した後、−70℃に冷却し、THF18mlに溶か
したp−トルエンスルホニルアジト3.5gの溶液
を滴下する。これを−50℃で1時間攪拌し、再び
−70℃に冷却する。 トリメチルシリルクロライド4.81gを加えた後
40℃に加温し、6時間攪拌する。反応混合物を減
圧下濃縮し、残留物に炭酸水素ナトリウム3.7g
を水100mlに溶かした溶液を加え、10%クエン酸
水溶液でPH3に調整する。この水溶液をエーテル
で3回抽出し、エーテル層は合わせて無水硫酸ナ
トリウムで乾燥する。過後液を濃縮して3.2
gの油状物を得る。これをシリカゲル(100g)
のカラムクロマトグラフイーに付し、n−ヘキサ
ン−酢酸エチル(4:1)及び(2:1)で溶出
することにより(2S,3R)−1−t−ブチルジメ
チルシリル−3−アジド−4−オキソ−2−アゼ
チジンカルボン酸2〜 1.6gを無色固体として得
る。 (i) NMR(CDCl3)δppm:0.18(3H,s,
CH3),0.32(3H,s,CH3),0.98(9H,s,
tBu),4.00(1H,d,J=3Hz),4.71(1H,d,
J=3Hz) (ii) IR(KBr)cm-1:2095,1740,1700 化合物2〜 1.78gをメタノール39mlに溶解し、
これに1N塩酸9.85mlを加え、室温下1.75時間攪拌
する。反応混合物を0℃に冷却し、1N−水酸化
ナトリウム9.85mlを加え、減圧下に濃縮乾固する
と油状物を得る。これをDMF10mlに溶解し3A−
モレキユラーシーブを加えて一夜静置した後溶媒
を減圧下に留去して、(2S,3R)−3−アジド−
4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸3〜を得
た。この化合物はこのまま、次の実施例1に使用
した。 実施例 1 参考例1(b)で得られた化合物3〜をDMF15mlと
塩化メチレン15mlの混合溶媒に溶かしHOBT1.06
gを加えて氷冷する。これにDCC1.62gを加えた
後0℃で40分間攪拌する。(反応液A) 一方、L−ヒスチジル−L−プロリンアミド2
臭化水素酸塩4〜 2.71gをDMF32mlに溶解し、−
15℃でトリエチルアミン2mlを加える。これを−
5℃で20分間攪拌し、折出した塩を去すると遊
離塩基のDMF溶液(反応液B)が得られる。反
応液Bを反応液Aに加え、0〜5℃で20時間攪拌
する。不溶物を去後、液を減圧濃縮して得ら
れる油状物をシリカゲル(180g)のカラムクロ
マトグラフイーに付す。 クロロホルム−メタノール−アンモニア水
(80:20:2)で溶出するとN〓〔(2S,3R)−3−
アジド−4−オキソ−2−アゼチジニルカルボニ
ル〕−L−ヒスチジル−L−プロリンアミド5〜が
得られ、凍結乾燥して無色固体として58mgを得
た。 (i) NMR(d6−DMSO)δppm:1.86(4H,m),
2.85〜3.00(2H,m)4.08(1H,d,J=2
Hz),4.6〜4.8(2H,m),6.96(1H,s),7.00
(1H)7.58(1H,s),8.06(1H),8.65(1H,
d,J=8Hz),8.78(1H) (ii) IR(KBr)cm-1:3400,2110,1765,1620〜
1680(ブロード) (iii) Mass(FAB)m/z:390(M+1),362,
307 参考例 2 (実施例2の原料) 化合物1〜 920mgを乾燥THF8mlに溶解し、こ
れを8.28ミリモルのリチウムジイソプロピルアミ
ドをTHF6mlに溶かした溶液に0℃で加える。 次いで冷却浴を除き35分間攪拌した後−70℃に
冷却する。 ジメチルジスルフイド0.47mlを加え−70〜−60
℃で30分間、次いで−50℃で1時間攪拌する。冷
却浴をはずして攪拌を続け、0℃まで昇温した所
で10%クエン酸水溶液5ml、氷水30ml、エーテル
50mlの混液中に注入する。10%クエン酸水溶液で
PH3〜4に調整し水層と有機層を分離する。水層
をエーテル30mlで抽出し、有機層を合わせた後水
洗する。無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減
圧下に除去すると淡黄色油状物を得る。 これをシリカゲル(80g)のカラムクロマトグ
ラフイーで精製する。n−ヘキサン−酢酸エチル
(4:1)で溶出すると(2R,3R)−1−t−ブ
チルジメチルシリル−3−メチルチオ−4−オキ
ソ−2−アゼチジンカルボン酸6〜 272mgを白色
固体として得た。 (i) NMR(CDCl3)δppm:0.16(3H,s,
CH3),0.32(3H,s,CH3),0.97(9H,s),
2.19(3H,s,SCH3),4.00(1H,d,J=3
Hz),4.27(1H,d,J=3Hz) 化合物6〜 569mgをメタノール12mlに溶解し、
1N塩酸3mlを加え室温で1.75時間攪拌する。反
応液を0℃に冷却し、1N−水酸化ナトリウム3
mlを加え減圧下に濃縮乾固する。これを水溶液と
して凍結乾燥すると(2R,3R)−3−メチルチ
オ−4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸7〜を
含む白色粉末を得た。これは精製することなしに
次の実施例の原料として用いた。 実施例 2 参考例2(b)で得られた7〜を含む白色粉末を
DMF5mlと塩化メチレン5mlの混液に溶解し、
HOBT324mgを加え、次いで氷冷下にDCC618mg
を加えて40分間攪拌する。 この反応混合物に実施例1と同様にして調製し
たL−ヒスチジル−L−プロリンアミド(遊離塩
基)2ミリモルのDMF溶液を加える。 0〜5℃で一夜攪拌した後、不溶物を去す
る。液を減圧濃縮して得られる油状物をシリカ
ゲル(100g)のカラムクロマトグラフイーに付
す。クロロホルム−メタノール−アンモニア水
(80:20:2)の混液で溶出するとN〓〔(2R,3R)
−3−メチルチオ−4−オキソ−2−アゼチジニ
ルカルボニル〕−L−ヒスチジル−L−プロリン
アミド8〜が得られ、凍結乾燥後無色固体として
236mgを得る。 (i) mp142〜144℃ (ii) NMR(d6−DMSO)δppm:1.85(4H,m),
2.06(3H,s,SCH3),2.84〜2.96(2H,m),
6.93(1H,s),6.98(1H),7.56(1H,s)8.04
(1H),8.5(2H,m). (iii) IR(KBr)cm-1:3400(ブロード),1755,
1620〜1680(ブロード) (iv) Mass(FABm/z:395(M+1),381,349 参考例 3 (実施例3の原料) (±)シス−3−アジド−4−オキソ−2−ア
ゼチジンカルボン酸メチルエステル9〜 1.67g、
パラトルエンスホン酸1水和物1.86gをDMF50
mlに溶解し、10%Pd−C400mgを加えて常温、常
圧下で水素化する。触媒を去し、溶媒を減圧下
に留去して粘稠な油状物を得る。これを塩化メチ
レン80mlに溶解し−10℃に冷却しトリエチルアミ
ン2.89ml、アセチルクロリド0.736mlを順次加え、
同温度で1時間20分攪拌する。反応混合物を減圧
下に濃縮し、残留物をシリカゲル(100g)のカ
ラムクロマトグラフイーに付す。酢酸エチル−メ
タノール(10:1)で溶出することにより、(±)
シス−3−アセチルアミノ−4−オキソ−2−ア
ゼチジンカルボン酸メチルエステル11〜 683mg
を白色固体として得る。 (i) NMR(CDCl3+CD3OD)δppm:1.98(3H,
s,CH3CO)3.77(3H,s,OCH3),4.46
(1H,d,J=6Hz),5.45(1H,d,J=6
Hz) (ii) IR(KBr)cm-1:3250,3175,3080,1745,
1650 化合物11〜 497mgをメタノール40mlに溶解し、
氷冷下IN−水酸化ナトリウム2.7mlを加え、氷冷
下に25分間、次いで冷却浴をはずして30分間攪拌
する。再び氷冷しIN塩酸2.7mlを加え減圧下に濃
縮乾固する。残留物をアセトニトリル−ベンゼン
混液を用いて減圧下に共沸脱水して、(±)シス
−3−アセチルアミノ−4−オキソ−2−アゼチ
ジンカルボン酸12〜を含む残留物を得た。これ
は、このまま次の実施例に用いた。 実施例 3 参考例3(b)で得られた化合物12〜を含む残留物
と実施例1と同様にして調製したL−ヒスチジル
−L−プロリンアミド(遊離塩基)とを実施例2
と同様の操作により反応させる。得られた反応混
合物をシリカゲル(150g)のカラムクロマトグ
ラフイーにて精製する。 酢酸エチル−メタノール−アンモニア水(20:
10:1)を用いて目的化合物を溶出させ、溶媒を
除去後凍結乾燥する。 N〓〔(2S,3S)−3−アセチルアミノ−4−オキ
ソ−2−アゼチジニルカルボニル〕−L−ヒスチ
ジル−L−プロリンアミド13a〜とN〓−〔(2R,3R)
−3−アセチルアミノ−4−オキソ−2−アゼチ
ジニルカルボニル〕−L−ヒスチジル−L−プロ
リンアミド13b〜の混合物として274mgを得る。 (i) NMR(D2O)δppm:1.88〜2.10(7H),2.95
〜3.16(2H),3.5(1H,m),3.8(1H,m),4.4
(1H,m),4.57(1H,m),4.7〜5.04(1H,
m),5.35(1H,m),7.08(1H),7.88(1H), (ii) IR(KBr)cm-1:3350(ブロード),1755,
1620〜1680(ブロード) Mass(FAB)m/z:406(M+1),363,
235
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は、アジド基、アミノ基、低級ア
シルアミノ基、メルカプト基または低級アルキル
チオ基を、 R2は、式【式】または 【式】〓式中、R3は、水素原子または 低級アルキル基を意味する。〓で示されるイミダ
ゾリル基を、 Yは水酸基、低級アルコキシ基、アミノ基また
はモノもしくはジ低級アルキルアミノ基を意味す
る。) で示される4−オキソ−2−アゼチジンカルボン
酸誘導体およびその塩。
Priority Applications (7)
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|---|---|---|---|
| JP59199827A JPS6178785A (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 | 新規4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸誘導体 |
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| AT85304532T ATE53218T1 (de) | 1984-06-25 | 1985-06-25 | Substituierte azetidinonverbindungen, deren herstellung und ihre enthaltenden arzneimittel. |
| CA1270097A CA1270097C (en) | 1984-06-25 | 1985-06-25 | SUBSTITUTED AZETIDINONE DERIVATIVES |
| DE8585304532T DE3577986D1 (de) | 1984-06-25 | 1985-06-25 | Substituierte azetidinonverbindungen, deren herstellung und ihre enthaltenden arzneimittel. |
| EP85304532A EP0171159B1 (en) | 1984-06-25 | 1985-06-25 | Substituted azetidinone compounds, their preparation, and medicaments containing them |
| CA000485150A CA1270097A (en) | 1984-06-25 | 1985-06-25 | Substituted azetidinone compounds |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59199827A JPS6178785A (ja) | 1984-09-25 | 1984-09-25 | 新規4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸誘導体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6178785A JPS6178785A (ja) | 1986-04-22 |
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Family
ID=16414297
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59199827A Granted JPS6178785A (ja) | 1984-06-25 | 1984-09-25 | 新規4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6178785A (ja) |
-
1984
- 1984-09-25 JP JP59199827A patent/JPS6178785A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6178785A (ja) | 1986-04-22 |
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