JPH05346146A - Vベルト変速装置のベルトテンション機構 - Google Patents

Vベルト変速装置のベルトテンション機構

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JPH05346146A
JPH05346146A JP17732492A JP17732492A JPH05346146A JP H05346146 A JPH05346146 A JP H05346146A JP 17732492 A JP17732492 A JP 17732492A JP 17732492 A JP17732492 A JP 17732492A JP H05346146 A JPH05346146 A JP H05346146A
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driven
shaft
pulley
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Vベルト変速機に対し変速操作をしようとす
る際の外力が小さくて済むようにする。 【構成】 駆動、従動プーリ64,66を構成する駆動
フェース64aと従動フェース66aとが互いに連動す
るようこれらを連結する連動バー71を設ける。この連
動バー71によって、上記両駆動フェース64aと、両
従動フェース66aのうちいずれか一方の両フェースが
互いに接近したとき、他方の両フェースが互いに離反す
るようにする。テンションプーリ132がVベルト67
に圧接する方向にのみ移動することを許容するワンウェ
イ手段135を設ける。このワンウェイ手段135とテ
ンションプーリ132との間に弾性体140を介設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、自動二輪車
においてエンジンの動力を後輪に伝えるためのVベルト
変速装置のベルトテンション機構に関する。
【0002】
【従来の技術】Vベルト変速装置には、従来、特開昭5
6‐124751号公報で示されるものがある。これに
よれば、エンジンのクランク軸に連なる駆動軸上に駆動
プーリが設けられ、上記駆動軸に対応する従動軸上に従
動プーリが設けられ、これら両プーリの各ベルト溝にV
ベルトが巻き掛けられている。上記駆動プーリはそのV
ベルト溝を形成する左右一対の駆動フェースで構成さ
れ、これら両駆動フェースは上記駆動軸の軸方向で接離
自在とされている。一方、上記従動プーリはそのVベル
ト溝を形成する左右一対の従動フェースで構成され、こ
れら両従動フェースは上記従動軸の軸方向で接離自在と
されている。
【0003】そして、変速操作時に、例えば、上記駆動
プーリの両駆動フェースを互いに接近させるようこれに
外力を与えれば、これら両駆動フェース間にVベルトが
強く挟み付けられ、駆動プーリにおけるVベルトの巻掛
径が大きくされる。一方、このときVベルトに生じる張
力でこのVベルトが、従動プーリの両従動フェース間に
食い込んでこれら両従動フェースを離反させ、この従動
プーリにおけるVベルトの巻掛径を小さくさせる。この
ようにして、減速比が小さくされるようになっている。
また、上記構成において、上記両プーリ間で上記Vベル
トに対応するテンションプーリを設け、このテンション
プーリが上記Vベルトに圧接する方向にのみ移動するこ
とを許容するワンウェイ手段を設けたものがある。そし
て、これにより、上記Vベルトには常に所定の張力が与
えられて、このVベルトによる動力伝達が円滑にできる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成において、変速操作時に、例えば、両駆動フェースを
互いに接近させるようこれに外力を与えたときには、こ
れに伴い前記したようにVベルトに張力が生じるが、こ
の際、この張力はテンションプーリを押し戻すように作
用する。しかし、この際、上記テンションプーリは前記
ワンウェイ手段によって、少しも押し戻されることがな
いため、上記したように、外力によって両駆動フェース
を互いに接近させるときには、これと同時に、上記外力
によって、両駆動フェースの接近動作の分だけ両従動フ
ェースを離反動作させる必要がある。よって、上記変速
操作時には、上記外力を急に大きくすることが要求され
る。このため、上記外力を駆動手段で得ようとするとき
には、この駆動手段が大形になるという問題がある。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、Vベルト変速機に対し変速操作をし
ようとする際の外力が小さくて済むようにすることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、駆動、従動プーリを
構成する駆動フェースと従動フェースとが互いに連動す
るようこれらを連結する連動バーを設けて、上記両駆動
フェースと、両従動フェースのうちいずれか一方の両フ
ェースが互いに接近したとき、他方の両フェースが互い
に離反するようにし、かつ、上記ワンウェイ手段とテン
ションプーリとの間に弾性体を介設した点にある。
【0007】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。駆
動、従動プーリ64,66を構成する駆動フェース64
aと従動フェース66aとが互いに連動するようこれら
を連結する連動バー71を設けて、上記両駆動フェース
64aと、両従動フェース66aのうちいずれか一方の
両フェースが互いに接近したとき、他方の両フェースが
互いに離反するようにしてある。このため、変速操作時
に、駆動手段78の駆動により、上記連動バー71に外
力を与えて両駆動フェース64a,64aと両従動フェ
ース66a,66aのうち、いずれか一方の両フェース
を互いに接近させてそのVベルト67の巻掛径を大きく
したときには、これに伴い他方の両フェースが互いに離
反してそのVベルトの巻掛径が小さくなり、所定の減速
比が得られることとなる。
【0008】そして、上記の場合、他方の両フェースを
離反させるのは、一方の両フェースを互いに接近させる
ことによって得られるため、上記他方の両フェースを離
反させるために、これらの間にVベルト67を強制的に
食い込ませていた従来に比べて、上記変速操作は小さい
外力で、できることとなる。また、テンションプーリ1
32がVベルト67に圧接する方向にのみ移動すること
を許容するワンウェイ手段135を設けた場合に、この
ワンウェイ手段135と上記テンションプーリ132と
の間に弾性体140を介設してある。
【0009】このため、一方の両フェースを互いに接近
させるよう外力を与え、これに伴いVベルト67に張力
が生じて、この張力が上記テンションプーリ132を押
し戻そうとするときには、このときの押し戻し力の一部
を上記弾性体140が弾性変形することにより一旦吸収
する。そして、その後、Vベルト67に所定の張力が与
えられ、これにより他方の両フェースが互いに離反動作
させられて、所定の減速比が得られることとなる。よっ
て、上記したように一方の両フェースを互いに接近させ
たとき、この両フェースの接近動作の分だけは、他方の
両フェースは直ちには離反動作しないことから、その
分、上記外力を急に大きくすることが要求されないで済
む。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。図2と図3において、符号1は鞍乗型車両の一例で
ある自動二輪車で、2は車体フレームである。なお、図
中矢印Frは車体の前方を示し、下記の左右とはこの前
方に向っての方向をいうものとする。上記車体フレーム
2はその前部にヘッドパイプ3を有し、このヘッドパイ
プ3から後下方に向って主フレーム4が延び、この主フ
レーム4の後端から更に下方に向ってリヤアームブラケ
ット5が延びている。また、上記主フレーム4の下方
で、同上ヘッドパイプ3から後下方に向ってダウンチュ
ーブ6が延び、このダウンチューブ6の後端と、上記リ
ヤアームブラケット5の下端とが互いに連結されてい
る。7はシートレール、8はバックステーである。
【0011】上記ヘッドパイプ3にはフロントフォーク
10が操向自在に支承されている。このフロントフォー
ク10の下端に前輪11が支承され、同上フロントフォ
ーク10の上端にハンドル12が取り付けられている。
【0012】上記リヤアームブラケット5には枢支軸1
4によりリヤアーム15が上下揺動自在に枢支され、こ
のリヤアーム15の揺動端に後輪16が支承されてい
る。また、上記主フレーム4の後端とリヤアーム15の
前後中途部との間にはリンク機構18を介し緩衝器19
が架設されている。
【0013】上記車体フレーム2にはエンジン21が支
持されている。このエンジン21はアルミ合金製のクラ
ンクケース22とシリンダ23とを有している。このシ
リンダ23の後面に設けられた吸気ポートには、気化器
24とエアクリーナ25とが連設されている。同上シリ
ンダ23の前面に設けられた排気ポートには排気管26
の一端が連結されている。この排気管26の他端側は、
上記シリンダ23から一旦前下方に延びた後、左方に折
れ曲がり、更に、右方に折り返され、この折り返し部2
7は前記ダウンチューブ6の前側に位置している。ま
た、この折り返し部27の折り返し端は後方に延び、そ
の後端にサイレンサ28が取り付けられている。
【0014】上記クランクケース22の後部には動力伝
達装置30が連設されており、この動力伝達装置30は
出力部である駆動鎖車31を有している。一方、前記後
輪16には従動鎖車32が取り付けられ、上記駆動鎖車
31と従動鎖車32とにチェーン33が巻き掛けられて
いる。そして、上記エンジン21の動力は、上記動力伝
達装置30やチェーン33等を介して後輪16に伝達可
能とされ、この後輪16の駆動により、自動二輪車1が
走行路面35上を走行する。
【0015】なお、上記エンジン21と動力伝達装置3
0とは、ボルト形状とされた前記枢支軸14と、三本の
ボルト36によって車体フレーム2に支持されている。
37は燃料タンク、38はシートである。また、39は
左右一対のフートレストで、これら各フートレスト39
は動力伝達装置30の右側部の後方に位置し、リヤアー
ムブラケット5の下端からそれぞれ外側方に向って突設
されている。そして、これらフートレスト39に、上記
シート38上のライダーが足40を乗せるようになって
いる。
【0016】図4と図5において、前記クランクケース
22は互いに締結された左右ケース41,42を備え、
これら両ケース41,42に、軸心が左右に延びるクラ
ンク軸43が支承されている。44は連接棒である。上
記クランクケース22はカバーケース46を有し、この
カバーケース46は上記左ケース41の左側面を覆って
いる。この左ケース41とカバーケース46の間の空間
にフライホイールマグネト47が設けられ、このフライ
ホイールマグネト47のローター48は上記クランク軸
43の左端に支持されている。
【0017】50はキック式スタータで、このキック式
スタータ50は、上記左ケース41とカバーケース46
とに支承されたキック軸51を有している。このキック
軸51にキックペダル52が取り付けられ、このキック
ペダル52を所定姿勢に保持するスプリング53が設け
られている。一方、前記ローター48と同軸上で、カバ
ーケース46に係合軸54が支承され、この係合軸54
は上記キック軸51に歯車組55によって連結されてい
る。
【0018】上記係合軸54の軸端は上記ローター48
に係脱自在とされており、通常は、上記係合軸54はス
プリング56により付勢されて、ローター48に対する
係止が解除されている。エンジン21を始動しようとす
るときには、スプリング53に抗しキックペダル52を
勢いよく踏み込む。すると、この動力がキック軸51と
歯車組55を介し係合軸54に伝えられ、この係合軸5
4が回転する。また、上記キックペダル52を踏み込ん
だときの上記動力の一部で、スプリング56に抗し係合
軸54がローター48側に移動して係合し、これによ
り、クランキングが行われる。なお、上記踏み込みを解
除すれば、各スプリング53,56によって、キックペ
ダル52と係合軸54は元の状態に戻る。
【0019】図4において、前記動力伝達装置30はV
ベルト変速装置58、クラッチ59、および減速装置6
0で構成され、この順序でエンジン21からの動力が前
記駆動鎖車31に伝達される。
【0020】図4と図6により、上記変速装置58につ
き説明する。この変速装置58はVベルト巻掛機構61
と、このVベルト巻掛機構61を内有する変速ケース6
2を有し、この変速ケース62は前記右ケース42の一
部と、この右ケース42から後方に延びる延長ケース4
2aと、これら右ケース42と延長ケース42aの右側
面を覆うアルミ合金製の変速カバーケース63とで構成
されている。
【0021】上記Vベルト巻掛機構61につき説明す
る。上記変速ケース62内の前部には、前記クランク軸
43と同軸上でこのクランク軸43の右端に一体成形さ
れる駆動軸43aが支承されている。この駆動軸43a
に駆動プーリ64が支承されている。また、同上変速ケ
ース62内の後部には従動軸たる中間軸65が支承さ
れ、この中間軸65に従動プーリ66が支持されてい
る。そして、上記駆動プーリ64と従動プーリ66とに
Vベルト67が巻き掛けられている。
【0022】上記駆動プーリ64はそのVベルト溝69
を形成する左右一対の駆動フェース64a,64bを有
し、これら駆動フェース64a,64bは上記駆動軸4
3aに軸方向摺動自在にスプライン嵌合している。ま
た、上記従動プーリ66はそのVベルト溝70を形成す
る左右一対の従動フェース66a,66bを有し、これ
ら従動フェース66a,66bは上記中間軸65に軸方
向摺動自在にスプライン嵌合している。
【0023】上記駆動プーリ64と従動プーリ66の左
右外側方に左右一対の連動バー71,71が設けられて
いる。これら両連動バー71,71の各前後中途部は、
枢支ピン72と連結バー73とで互いに連結され、各連
動バー71は枢支ピン72の回りに揺動自在とされてい
る。上記各連動バー71の前部は、対応する駆動フェー
ス64a,64bにそれぞれ前連結ピン74で連結され
ている。この場合、各駆動フェース64a,64bは、
上記連動バー71の動きに係りなく駆動軸43aと共に
回転可能であるが、この連動バー71の前部と共に左右
移動するようになっている。
【0024】また、同上各連動バー71の後部は、対応
する従動フェース66a,66bにそれぞれ後連結ピン
75で連結されている。この場合、各従動フェース66
a,66bは、上記連動バー71に係りなく中間軸65
と共に回転可能であるが、この連動バー71の前部と共
に左右移動するようになっている。76はテンション機
構で、このテンション機構76はVベルト67の緩みを
防止する。
【0025】上記各連動バー71を枢支ピン72回りに
揺動させる駆動手段78が設けられている。この駆動手
段78は上記変速ケース62の前部に支承される変速駆
動軸79と、上記変速カバーケース63の前部外側面に
取り付けられるステップモータ82とを有し、このステ
ップモータ82の出力軸83に上記変速駆動軸79が連
結されている。
【0026】上記駆動手段78は上記連動バー71に弾
性体81を介して連結されている。即ち、上記変速駆動
軸79には、左右一対で互いに逆ねじのナット80,8
0が、キー80aにより軸方向にのみ摺動自在に外嵌
し、上記各連動バー71の前端は、これに対応する上記
各ナット80にそれぞれねじ付けられている。上記弾性
体81は左側のナット80を右方に付勢する左ばね81
aと、右側のナット80を左方に付勢する右ばね81b
と、上記両ナット80,80を互いに離反させるよう付
勢する中間ばね81cとで構成されている。
【0027】上記ステップモータ82を駆動させて、変
速駆動軸79を、例えば図6中矢印Aで示す方向に回転
させると、これに伴い回転する各ナット80が各連動バ
ー71の前端にねじ込まれて、これら両者の左右位置が
相対的に変化する。この際、各ナット80は上記弾性体
81によって変速駆動軸79上の左右所定位置に保持さ
れるため、これら各ナット80に対し相対移動した各連
動バー71の前端同士は、図6中矢印Bで示すように互
いに引き離される。すると、これに伴い左右駆動フェー
ス64a,64bが左右に引き離されて、Vベルト溝6
9に対するVベルト67の巻掛径が小さくなる。
【0028】また、これの反作用として、各連動バー7
1の後端同士が、図6中矢印Cで示すように互いに接近
する。すると、これに伴い左右従動フェース66a,6
6bが互いに接近して、Vベルト溝70に対するVベル
ト67の巻掛径が大きくなる。そして、これによって、
変速装置58における減速比が大きくなり、つまり、出
力軸83が減速されることとなる。
【0029】上記とは逆に、ステップモータ82を駆動
させて、変速駆動軸79を上記とは逆に(図6中矢印A
と反対方向に)回転させると、上記動作が図6中矢印
B,Cと反対方向に行われて、変速装置58における減
速比は小さくなり、つまり、出力軸83が増速されるこ
ととなる。即ち、両駆動フェース64a,64bと両従
動フェース66a,66bのうち、いずれか一方の両フ
ェースを互いに接近させるよう連動バー71に外力を与
えてVベルト67の巻掛径を大きくしたときには、これ
に伴い他方の両フェースが互いに離反してVベルトの巻
掛径が小さくなり、所定の減速比が得られることとな
る。
【0030】上記の場合、他方の両フェースを離反させ
るのは一方の両フェースを互いに接近させることによっ
て得られるため、上記他方の両フェースを離反させるた
めに、これらの間にVベルト67を強制的に食い込ませ
ていた従来に比べて、上記変速操作は小さい外力で、で
きることとなる。なお、上記駆動手段78には電子的な
制御装置84が接続されている。そして、この制御装置
84はエンジン21の回転数や、気化器24のスロット
ル開度の検出信号を入力して、上記駆動手段78を駆動
させる。例えば、低速時には、変速装置58が大きい減
速比をとり、高速時には変速装置58が小さい減速比と
なるよう上記駆動手段78が駆動される。
【0031】図4と図7において、前記クラッチ59に
つき説明する。上記クラッチ59は湿式多板クラッチと
され、このクラッチ59はクラッチケース85を有し、
このクラッチケース85は前記延長ケース42aと、前
記左ケース41から後方に延びる延長ケース41aとで
構成されている。上記クラッチケース85内には前記中
間軸65の左端が臨んでおり、この中間軸65の左端に
ディスク86が一体成形されている。このディスク86
の外周面には径方向対称位置に一対の突起86aが形成
され、この突起86aの回転位置によってクランク軸4
3のクランク角が検出されるようになっている。
【0032】上記ディスク86にはクラッチアウタ87
が取り付けられ、このクラッチアウタ87に複数のフリ
クションプレート88が軸方向にのみ摺動自在に内嵌さ
れている。一方、上記中間軸65と同軸上で、上記クラ
ッチケース85と中間軸65の左端とに出力軸90が支
承されている。この出力軸90に円筒状の従動軸91が
同軸上で支承され、この従動軸91に前記減速装置60
を介して出力軸90が連結されている。
【0033】上記クラッチインナ92に複数のクラッチ
プレート93が軸方向にのみ摺動自在に外嵌され、上記
フリクションプレート88とクラッチプレート93とは
軸方向で交互に配設されている。上記フリクションプレ
ート88とクラッチプレート93とを互いに離反させれ
ば(切断動作)、動力伝達が切断され、また、互いに摩
擦接合させれば(接続動作)、中間軸65側から出力軸
90側に動力が伝達される。
【0034】上記フリクションプレート88とクラッチ
プレート93による組合せ体の右側方にプレッシャプレ
ート94が設けられ、このプレッシャプレート94は上
記クラッチアウタ87に軸方向摺動自在に内嵌されてい
る。また、上記プレッシャプレート94と上記クラッチ
アウタ87の内側面との間に中間プレート95が介設さ
れ、更に、上記プレッシャプレート94と中間プレート
95との間に中間ばね96が介設されている。
【0035】また、上記クラッチアウタ87の内側面に
は傾斜面87aが形成されている。この傾斜面87aと
上記中間プレート95との間の空間は、側面視で径方向
外方に進むに従い幅が細くなる形状となっている。この
空間に球状の重り97が介在し、一方、上記フリクショ
ンプレート88とクラッチプレート93とを離反させる
ように付勢する離反ばね98が設けられている。
【0036】そして、上記中間軸65が所定回転数以下
のときには、上記重り97に生じる遠心力は小さいた
め、離反ばね98によりフリクションプレート88とク
ラッチプレート93とは相対的に引き離され、クラッチ
59が切断動作する(図7において、プレッシャプレー
ト94、中間プレート95、重り97などの前半分によ
り図示)。
【0037】一方、上記中間軸65が上記した所定回転
数以上となったときには、上記重り97に生じる遠心力
が大きくなり、このため、この重り97は傾斜面87a
を径方向外方に移動して、離反ばね98に抗し中間プレ
ート95を左方に押すこととなる。すると、これに伴い
中間ばね96を介しプレッシャプレート94が左方に押
されて、このプレッシャプレート94が上記フリクショ
ンプレート88とクラッチプレート93とを摩擦接合さ
せ、これによりクラッチ59が接続動作する(図7にお
いて、プレッシャプレート94、中間プレート95、重
り97などの後半分により図示)。上記中間軸65が、
再び同上所定回転数以下になると、クラッチ59は再び
前記切断動作をする。
【0038】前記カバーケース46の後端は後方に延び
て延長ケース46aとなっており、この延長ケース46
aに出力軸90の左端が支承されている。そして、前記
左ケース41の延長ケース41aと、上記カバーケース
46の延長ケース46aとの間で上記出力軸90に前記
駆動鎖車31が取り付けられている。上記出力軸90に
はその軸心上に貫通孔101が形成され、この貫通孔1
01内には第1操作軸102が軸方向摺動自在に嵌入し
ている。
【0039】上記第1操作軸102の右端は球体103
を介し、上記プレッシャプレート94に連結されてい
る。また、同上第1操作軸102の左端に対応して上記
延長ケース46aに操作孔104が形成され、この操作
孔104に第2操作軸105がその軸心回り回動自在に
嵌入している。この第2操作軸105の中途部には半円
部106が形成され、この半円部106は、第2操作軸
105の回動で上記第1操作軸102の左端に係脱する
ようになっている。
【0040】上記第2操作軸105は、前記ハンドル1
2の左側グリップに対応して設けられたクラッチレバー
(図示せず)に連結されている。このクラッチレバーを
握ることにより回動させると、上記半円部106が第1
操作軸102の左端に係合し、上記中間ばね96に抗し
て第1操作軸102を右方に押す。すると、この第1操
作軸102が球体103を介しプレッシャプレート94
を右方に押してフリクションプレート88とクラッチプ
レート93を互いに離反させ、クラッチ59を前記した
と同じように切断動作させる。つまり、中間軸65が所
定回転数以上であって、前記したように重り97の作用
により、クラッチ59が接続動作しているときでも、上
記クラッチレバーを操作すれば、クラッチ59を切断動
作させることができる。
【0041】同上図4と図7において、前記減速装置6
0は出力軸90と同軸上に設けられる遊星歯車式とされ
ている。この減速装置60は、左ケース41の延長ケー
ス41aに取り付けられるリングギヤ108と、従動軸
91に形成されるサンギヤ109と、出力軸90にスプ
ライン嵌合するキャリア110と、このキャリア110
に支承され上記リングギヤ108とサンギヤ109とに
噛合するプラネタリギヤ111とで構成されている。
【0042】図4、図5、および図7において、上記左
ケース41およびその延長ケース41aと、カバーケー
ス46およびその延長ケース46aとはボルト113に
よって着脱自在にねじ止めされ、上記両者間にはアルミ
製のガスケット114が介設されている。115はノッ
クピンである。
【0043】図7において、右ケース42の延長ケース
42aに対し中間軸65を支承させる軸受部116と、
上記中間軸65の左端に対し出力軸90を支承させる軸
受部117とを潤滑する潤滑装置が設けられている。前
記クラッチケース85内の底部は潤滑油の油溜め部とな
っており、この油溜め部により、フリクションプレート
88やクラッチプレート93の下部が常時油浴されてい
る。
【0044】図3と図7において、上記フリクションプ
レート88やクラッチプレート93によって掻き上げら
れた潤滑油が左ケース41の延長ケース41aやカバー
ケース46の延長ケース46aに形成された油路121
を通して前記操作孔104に供給されるようになってい
る。また、前記第2操作軸105の外周面には螺旋状の
油溝122が形成され、貫通孔101の右端の内周面に
も軸方向に延びる油溝123が形成されている。また、
出力軸90には径方向に貫通する油孔124が形成さ
れ、この油孔124に対応するクラッチインナ92にも
油孔125が形成されている。
【0045】そして、油圧ポンプによることなく図3中
矢印Eで示すように油路121を通って操作孔104に
自然流下した潤滑油は、更に、図7中矢印Fで示すよう
に、上記操作孔104から貫通孔101、油溝122、
および油孔124,125を通ってフリクションプレー
ト88とクラッチプレート93の間に流入し、これらを
潤滑する。また、同上図7中矢印Gで示すように、上記
貫通孔101内の潤滑油118の一部は、油溝123を
通って軸受部117を潤滑する
【0046】図7において、上記右ケース42の延長ケ
ース42aの内側面にはリブ127が突設され、このリ
ブ127に続くガイド切欠128と油孔129とが形成
されている。そして、前記ディスク86の突起86aや
クラッチアウタ87等で掻き上げられた潤滑油は、図6
中矢印Hで示すように、上記リブ127、ガイド切欠1
28、および油孔129を通って前記軸受部116に案
内され、これを潤滑する。
【0047】図4と図6において、前記変速カバーケー
ス63の右側面には水ポンプ131が取り付けられ、こ
の水ポンプ131は駆動軸43aによって駆動される。
そして、この水ポンプ131は前記シリンダ23を冷却
するため、冷却水を循環させる。
【0048】図1、図6、図8、および図9により、前
記変速装置58につきより詳しく説明する。前記左右連
動バー71はそれぞれ上、下バー71a,71bで構成
されている。これら上、下バー71a,71bは前記枢
支ピン72で互いに一体的に固着され、各下バー71b
の前端が前記駆動手段78に連結されている。また、前
記連結バー73も上、下バー73a,73bで構成され
ており、これら上、下バー73a,73bはVベルト6
7の上、下方で、左右枢支ピン72の上、下端同士を連
結している。
【0049】前記テンション機構76はテンションプー
リ132を有し、このテンションプーリ132は前記駆
動プーリ64と従動プーリ66の間で、上記Vベルト6
7に対応して設けられている。また、上記左右各枢支ピ
ン72の上下中途部にはそれぞれ上下摺動自在にブラケ
ット133が支承され、これら左右ブラケット133,
133に対し、支軸134により上記テンションプーリ
132が回転自在に支承されている。
【0050】上記テンションプーリ132がVベルト6
7に圧接する方向である下方にのみ移動することを許容
するワンウェイ手段135が設けられている。つまり、
このワンウェイ手段135は上記左右枢支ピン72の上
下中途部に形成される雄ねじ136を有している。この
雄ねじ136にはナット137がねじ付けられ、このナ
ット137は上記ブラケット133よりも上側に位置し
ている。上記ナット137を一方向にねじ回すよう付勢
するコイルばね138が設けられ、これによって、上記
ナット137はブラケット133を下方に向って付勢し
ている。
【0051】そして、上記Vベルト67の張力が所定値
以下になったときには、ばね138がナット137をね
じ回して下方に移動させる。すると、これに押されたブ
ラケット133がテンションプーリ132を押し下げ
て、Vベルト67に圧接させ、上記Vベルト67に所定
の張力を与える。
【0052】一方、エンジンブレーキ時などには、上記
Vベルト67に大きい張力が生じて、テンションプーリ
132を押し戻そうとする力が、上記Vベルト67から
上記テンションプーリ132に与えられる。しかし、こ
のテンションプーリ132を押しているナット137は
雄ねじ136にねじ付けられていて、これは上記した押
し戻しの力では、上方移動はできないものである。よっ
て、上記テンションプーリ132も上方移動することが
阻止され、つまり、このテンションプーリ132は下方
移動のみを許容されて上方移動が阻止されたままに保た
れる。これにより、上記Vベルト67には常に所定の張
力が与えられて、このVベルト67による動力伝達が円
滑になされる。
【0053】上記の場合、ブラケット133とナット1
37の間にはOリング製の弾性体140が介設されてい
る。このため、両駆動フェース64a,64bと両従動
フェース66a,66bのうち、いずれか一方の両フェ
ースを互いに接近させるよう上記連動バー71に外力を
与え、これに伴いVベルト67に張力が生じて、この張
力が上記テンションプーリ132を押し戻そうとすると
きには、このときの押し戻し力の一部を上記弾性体14
0が弾性変形することにより一旦吸収する。そして、そ
の後、Vベルト67に所定の張力が与えられ、これによ
り他方の両フェースが互いに離反動作させられて、所定
の減速比が得られることとなる。
【0054】よって、上記したように一方の両フェース
を互いに接近させたとき、この両フェースの接近動作の
分だけは、他方の両フェースは直ちには離反動作しない
ことから、その分、上記外力を急に大きくすることが要
求されないで済む。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、駆動、従動プーリを
構成する駆動フェースと従動フェースとが互いに連動す
るようこれらを連結する連動バーを設けて、上記両駆動
フェースと、両従動フェースのうちいずれか一方の両フ
ェースが互いに接近したとき、他方の両フェースが互い
に離反するようにしたため、上記他方の両フェースを離
反させるのは一方の両フェースを互いに接近させること
によって得られることから、上記他方の両フェースを離
反させるために、これらの間にVベルトを強制的に食い
込ませていた従来に比べて、上記変速操作は小さい外力
で、できることとなる。
【0056】また、テンションプーリがVベルトに圧接
する方向にのみ移動することを許容するワンウェイ手段
を設けた場合に、このワンウェイ手段と上記テンション
プーリとの間に弾性体を介設したため、一方の両フェー
スを互いに接近させるよう外力を与え、これに伴いVベ
ルトに張力が生じて、この張力が上記テンションプーリ
を押し戻そうとするときには、このときの押し戻し力の
一部を上記弾性体が弾性変形することにより一旦吸収す
る。
【0057】よって、上記したように一方の両フェース
を互いに接近させたとき、この両フェースの接近動作の
分だけは、他方の両フェースは直ちには離反動作しない
ことから、その分、上記外力を急に大きくすることが要
求されないで済む。上記の結果、上記変速装置を変速操
作させようとするための外力は小さくて済み、この外力
を生じさせるための駆動手段を小形にできるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図8の部分拡大一部断面図である。
【図2】自動二輪車の全体左側面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】エンジンと動力伝達装置の平面断面簡略図であ
る。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】図4の部分拡大図である。
【図7】図4の部分拡大図である。
【図8】変速装置の全体側面図である。
【図9】テンション機構の平面部分断面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車(車両) 43a 駆動軸 58 変速装置 64 駆動プーリ 64a 駆動フェース 64b 駆動フェース 65 中間軸(従動軸) 66 従動プーリ 66a 従動フェース 66b 従動フェース 67 Vベルト 69 Vベルト溝 70 Vベルト溝 71 連動バー 76 テンション機構 132 テンションプーリ 135 ワンウェイ手段 140 弾性体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸上に設けられる駆動プーリと、従
    動軸上に設けられる従動プーリと、これら両プーリに巻
    き掛けられるVベルトとを設け、上記駆動プーリをその
    Vベルト溝を形成する左右一対の駆動フェースで構成し
    て、これら両駆動フェースを上記駆動軸の軸方向で接離
    自在とし、一方、上記従動プーリをそのVベルト溝を形
    成する左右一対の従動フェースで構成して、これら両従
    動フェースを上記従動軸の軸方向で接離自在とし、一
    方、上記両プーリ間で上記Vベルトに対応するテンショ
    ンプーリを設け、このテンションプーリが上記Vベルト
    に圧接する方向にのみ移動することを許容するワンウェ
    イ手段を設けたVベルト変速装置のベルトテンション機
    構において、 上記駆動フェースと従動フェースとが互いに連動するよ
    うこれらを連結する連動バーを設けて、上記両駆動フェ
    ースと、両従動フェースのうちいずれか一方の両フェー
    スが互いに接近したとき、他方の両フェースが互いに離
    反するようにし、かつ、上記ワンウェイ手段とテンショ
    ンプーリとの間に弾性体を介設したVベルト変速装置の
    ベルトテンション機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003095868A1 (fr) * 2002-05-13 2003-11-20 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Vehicule avec transmission a changement de vitesses continu
CN100465477C (zh) * 2004-07-27 2009-03-04 雅马哈发动机株式会社 V型带式无级变速器和安装有v型带式无级变速器的车辆

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003095868A1 (fr) * 2002-05-13 2003-11-20 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Vehicule avec transmission a changement de vitesses continu
CN100465477C (zh) * 2004-07-27 2009-03-04 雅马哈发动机株式会社 V型带式无级变速器和安装有v型带式无级变速器的车辆

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