JPH0535225Y2 - - Google Patents
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- JPH0535225Y2 JPH0535225Y2 JP1986184278U JP18427886U JPH0535225Y2 JP H0535225 Y2 JPH0535225 Y2 JP H0535225Y2 JP 1986184278 U JP1986184278 U JP 1986184278U JP 18427886 U JP18427886 U JP 18427886U JP H0535225 Y2 JPH0535225 Y2 JP H0535225Y2
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- Japan
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- link
- chain belt
- power transmission
- pin
- chain
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Description
本考案は、自動車等の変速機として用いること
ができるベルト式無段変速機の動力伝達用V型チ
エーンベルトに関し、更に詳しくは、複数枚のリ
ンクと、ピンと、V型ブロツクとからなる動力伝
達用V型チエーンベルトに係るものである。
ができるベルト式無段変速機の動力伝達用V型チ
エーンベルトに関し、更に詳しくは、複数枚のリ
ンクと、ピンと、V型ブロツクとからなる動力伝
達用V型チエーンベルトに係るものである。
最近、自動車等の変速機としてベルト式無段変
速機が多数提案されている。 ベルト式無段変速機は、一方の回転軸と他方の
回転軸にV字形断面の周溝(V溝)を有するプー
リが設けられており、両プーリ間に動力伝達用V
ベルトが掛け渡されている。そして、両プーリの
上記V溝の幅が変えられることにより、一方の回
転軸から他方の回転軸に回転動力が無段階に変速
されて伝達されるようになつている。 従来、この種のベルト式無段変速機に使用され
るV型ベルトの一つとして、リンクに対してV型
ブロツクを取り付けたタイプの動力伝達用V型チ
エーンベルトが知られている。 すなわち、第38図および第39図に示すよう
に、両端部にピン孔02を有するリンク01の略
中央部には、V型ブロツクを取り付けるための切
込み(ブロツク取付溝)07が設けられている。
V型ブロツク04は、第37図に示されているよ
うに、両側部に入力プーリおよび出力プーリに摩
擦接触するテーパ面05を備えており、その中央
部にリンク孔06が形成されている。そして、第
36図および第37図に示すように、V型ブロツ
クのリンク孔06に複数枚のリンク01を交互に
挿入して重ね合わせ、各リンクのピン孔02にピ
ン03を挿入することにより関節運動可能に連結
して無端状に形成し、上記リンクの切込み07と
V型ブロツクのリンク孔06とを係合させてなる
動力伝達用V型チエーンベルトが提案されている
(例えば、実公昭39−3919号公報)。 また、リンクのピン孔を囲む片方の縁部にブロ
ツク受け面を有する突出部を形成し、その突出部
が左右交互に位置するようにV型ブロツクのリン
ク孔に挿入し、ピンにて関節運動可能に連結して
なる動力伝達用V型チエーンベルトが提案されて
いる(例えば、実公昭40−13929号公報)。
速機が多数提案されている。 ベルト式無段変速機は、一方の回転軸と他方の
回転軸にV字形断面の周溝(V溝)を有するプー
リが設けられており、両プーリ間に動力伝達用V
ベルトが掛け渡されている。そして、両プーリの
上記V溝の幅が変えられることにより、一方の回
転軸から他方の回転軸に回転動力が無段階に変速
されて伝達されるようになつている。 従来、この種のベルト式無段変速機に使用され
るV型ベルトの一つとして、リンクに対してV型
ブロツクを取り付けたタイプの動力伝達用V型チ
エーンベルトが知られている。 すなわち、第38図および第39図に示すよう
に、両端部にピン孔02を有するリンク01の略
中央部には、V型ブロツクを取り付けるための切
込み(ブロツク取付溝)07が設けられている。
V型ブロツク04は、第37図に示されているよ
うに、両側部に入力プーリおよび出力プーリに摩
擦接触するテーパ面05を備えており、その中央
部にリンク孔06が形成されている。そして、第
36図および第37図に示すように、V型ブロツ
クのリンク孔06に複数枚のリンク01を交互に
挿入して重ね合わせ、各リンクのピン孔02にピ
ン03を挿入することにより関節運動可能に連結
して無端状に形成し、上記リンクの切込み07と
V型ブロツクのリンク孔06とを係合させてなる
動力伝達用V型チエーンベルトが提案されている
(例えば、実公昭39−3919号公報)。 また、リンクのピン孔を囲む片方の縁部にブロ
ツク受け面を有する突出部を形成し、その突出部
が左右交互に位置するようにV型ブロツクのリン
ク孔に挿入し、ピンにて関節運動可能に連結して
なる動力伝達用V型チエーンベルトが提案されて
いる(例えば、実公昭40−13929号公報)。
しかしながら、上述した構成の動力伝達用V型
チエーンベルトにおいては、リンク01における
ブロツク取付溝07の隅部08に応力集中が発生
し、リンク01の早期破損を引き起こす。 その原因は、第38図に示すように、(a)ブロツ
ク取付溝07の隅部08が鋭角的な形状となつて
いる、(b)しかもブロツク取付溝07間のリンク胴
体部におけるチエーン半径方向幅寸法がピン孔縁
部のチエーン半径方向幅寸法W′(ピン孔縁部の直
径)よりも!?かに小さく、隅部08とピン孔02
間の寸法Lが小さいためである。それ故、上記隅
部08からの疲労破壊で耐久性の確保が困難であ
るといつた問題があつた。 そこで、上記対策の一つとして、第40図に示
すように、(a)ブロツク取付溝の隅部08にRを設
けると共に、(b)ピン孔02を囲む縁部からチエー
ン半径方向外周側および内周側にブロツク受け面
09を有する突出部011を設け、ブロツク取付
溝07間のリンク胴体部におけるチエーン半径方
向幅寸法Wをピン孔縁部のチエーン半径方向幅寸
法W′よりも大きく設定し、隅部08とピン孔0
2間の寸法Lが極力大きくすることが考えられ
る。 しかしながら、上記第40図のリンクを用いた
動力伝達用V型チエーンベルトにあつても、V型
チエーンベルトに負荷をかけて長時間運転する
と、図示したようにリンクのピン孔02からチエ
ーン外周方向に疲労破壊を起こした。 そこで、本考案者が各種実験を行つた結果、次
のことが判明した。 すなわち、V型チエーンベルトの直線部で引張
力がかかつている際のリンク01にかかる力は、
ピン03からの引張力F1(第40図)のみであ
る。このとき、ピン孔02の内周側と外周側のA
点およびB点に応力FAおよびFBが集中している。
しかし、その大小関係はFA≒FBである。ところ
が、V型チエーンベルトがV型プーリ内に巻き付
いた際のリンク01にかかる力は、V型ブロツク
04からの突き上げ力F2が付加され(第41
図)、このときのFA,FBはFA<FBとなる。従つ
て、A点とB点ではB点の方が応力的に厳しく、
疲労破壊はB点を起点にして発生する。 なお、この対策の一つとして、リンク形状をサ
イズアツプし、危険断面長lを十分に確保するこ
とが考えられる。こうすれば、FAおよびFBが減
少し、応力的には良くなる(疲労強度がアツプす
る)が、V型チエーンベルト自体が大型化すると
共に重量増加を来たし、好ましくない。また、リ
ンク枚数を多くするか、又はリンク板厚寸法を大
きくして強度を確保することも考えられるが、同
様の不具合を有する。それ故、特にスペースが制
約される無段変速機の動力伝達用V型チエーンベ
ルトにおいては、サイズアツプを伴うことなく1
枚のリンクが受け持つトルク容量をできるだけ大
きくすることが要望されているものである。 従つて、本考案の目的は、動力伝達用V型チエ
ーンベルトにおいて、リンクをサイズアツプする
ことなくピン孔外周側の応力を減少することによ
り、リンクの疲労強度を向上することにある。
チエーンベルトにおいては、リンク01における
ブロツク取付溝07の隅部08に応力集中が発生
し、リンク01の早期破損を引き起こす。 その原因は、第38図に示すように、(a)ブロツ
ク取付溝07の隅部08が鋭角的な形状となつて
いる、(b)しかもブロツク取付溝07間のリンク胴
体部におけるチエーン半径方向幅寸法がピン孔縁
部のチエーン半径方向幅寸法W′(ピン孔縁部の直
径)よりも!?かに小さく、隅部08とピン孔02
間の寸法Lが小さいためである。それ故、上記隅
部08からの疲労破壊で耐久性の確保が困難であ
るといつた問題があつた。 そこで、上記対策の一つとして、第40図に示
すように、(a)ブロツク取付溝の隅部08にRを設
けると共に、(b)ピン孔02を囲む縁部からチエー
ン半径方向外周側および内周側にブロツク受け面
09を有する突出部011を設け、ブロツク取付
溝07間のリンク胴体部におけるチエーン半径方
向幅寸法Wをピン孔縁部のチエーン半径方向幅寸
法W′よりも大きく設定し、隅部08とピン孔0
2間の寸法Lが極力大きくすることが考えられ
る。 しかしながら、上記第40図のリンクを用いた
動力伝達用V型チエーンベルトにあつても、V型
チエーンベルトに負荷をかけて長時間運転する
と、図示したようにリンクのピン孔02からチエ
ーン外周方向に疲労破壊を起こした。 そこで、本考案者が各種実験を行つた結果、次
のことが判明した。 すなわち、V型チエーンベルトの直線部で引張
力がかかつている際のリンク01にかかる力は、
ピン03からの引張力F1(第40図)のみであ
る。このとき、ピン孔02の内周側と外周側のA
点およびB点に応力FAおよびFBが集中している。
しかし、その大小関係はFA≒FBである。ところ
が、V型チエーンベルトがV型プーリ内に巻き付
いた際のリンク01にかかる力は、V型ブロツク
04からの突き上げ力F2が付加され(第41
図)、このときのFA,FBはFA<FBとなる。従つ
て、A点とB点ではB点の方が応力的に厳しく、
疲労破壊はB点を起点にして発生する。 なお、この対策の一つとして、リンク形状をサ
イズアツプし、危険断面長lを十分に確保するこ
とが考えられる。こうすれば、FAおよびFBが減
少し、応力的には良くなる(疲労強度がアツプす
る)が、V型チエーンベルト自体が大型化すると
共に重量増加を来たし、好ましくない。また、リ
ンク枚数を多くするか、又はリンク板厚寸法を大
きくして強度を確保することも考えられるが、同
様の不具合を有する。それ故、特にスペースが制
約される無段変速機の動力伝達用V型チエーンベ
ルトにおいては、サイズアツプを伴うことなく1
枚のリンクが受け持つトルク容量をできるだけ大
きくすることが要望されているものである。 従つて、本考案の目的は、動力伝達用V型チエ
ーンベルトにおいて、リンクをサイズアツプする
ことなくピン孔外周側の応力を減少することによ
り、リンクの疲労強度を向上することにある。
そこで本考案は、上述の問題点を解決するため
の手段として、次のような構成を採用したもので
ある。 すなわち、上述した動力伝達用V型チエーンベ
ルトにおいて、チエーンの半径方向幅中心に対し
リンクのピン孔中心をチエーンの内周方向に所定
量だけオフセツトしたことを特徴とする。 具体的には第1図、第2図および第6図を例に
とつて説明する。動力伝達用V型チエーンベルト
10は、両端部にピン孔21を有する複数枚のリ
ンク20と、交互に重ね合わせた各リンクのピン
孔21に挿入され各リンク20を関節運動可能に
連結するピン30とにより構成される環状のチエ
ーンと、各ピン30間に装着され両側部にV型プ
ーリと摩擦接触するテーパ面51を備えたV型ブ
ロツク50とからなつている。 そして、リンク20のピン孔21の中心Oはチ
エーンの半径方向幅中心に対しチエーンの内周方
向に所定量eだけオフセツトされている。
の手段として、次のような構成を採用したもので
ある。 すなわち、上述した動力伝達用V型チエーンベ
ルトにおいて、チエーンの半径方向幅中心に対し
リンクのピン孔中心をチエーンの内周方向に所定
量だけオフセツトしたことを特徴とする。 具体的には第1図、第2図および第6図を例に
とつて説明する。動力伝達用V型チエーンベルト
10は、両端部にピン孔21を有する複数枚のリ
ンク20と、交互に重ね合わせた各リンクのピン
孔21に挿入され各リンク20を関節運動可能に
連結するピン30とにより構成される環状のチエ
ーンと、各ピン30間に装着され両側部にV型プ
ーリと摩擦接触するテーパ面51を備えたV型ブ
ロツク50とからなつている。 そして、リンク20のピン孔21の中心Oはチ
エーンの半径方向幅中心に対しチエーンの内周方
向に所定量eだけオフセツトされている。
上述の手段によれば、リンクのピン孔21の中
心Oをチエーンの半径方向幅中心に対しチエーン
の内周方向に所定量eだけオフセツトしたので、
リンク20におけるチエーン外周方向の応力が集
中する危険断面長lBおよびチエーン内周方向の応
力が集中する危険断面長lAを、lB>lA(lA+lB=2l)
の関係にでき、従来リンクのようにlA=lB=lの
場合に比べてチエーン外周側の応力FBが減少す
る。 従つて、リンク20の疲労強度が向上する。
心Oをチエーンの半径方向幅中心に対しチエーン
の内周方向に所定量eだけオフセツトしたので、
リンク20におけるチエーン外周方向の応力が集
中する危険断面長lBおよびチエーン内周方向の応
力が集中する危険断面長lAを、lB>lA(lA+lB=2l)
の関係にでき、従来リンクのようにlA=lB=lの
場合に比べてチエーン外周側の応力FBが減少す
る。 従つて、リンク20の疲労強度が向上する。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。 先ず、第34図に示す本考案の動力伝達用V型
チエーンベルトが適用される無段変速機について
説明する。 図において、1は入力軸、2は出力軸である。
これら入力軸1および出力軸2の端部には、それ
ぞれ入力プーリ(駆動プーリ)3および出力プー
リ(従動プーリ)4が連結されている。 入力プーリ3は、入力軸1に一体的に設けられ
た固定プーリ3aと、この固定プーリ3aに対向
して入力軸1上に軸線方向へ摺動可能に嵌合され
た可動プーリ3bとからなつている。そして、互
いに対向する端面には円錐面5が形成されてお
り、両円錐面間にV字形断面の周溝(V溝)を形
成している。更に、入力軸1には入力側ピストン
3cが圧入され、図示しないロツクナツトの締付
力(軸力)にて軸方向に固定されており、このピ
ストン3cの外周面が可動プーリ3bの内周面と
Oリングを介して液密に嵌合している。こうし
て、入力軸1、可動プーリ3bおよびピストン3
cによつて油圧室3dが形成され、この油圧室3
dは入力軸1に形成した油通路1aによつて外部
の油圧源に接続されている。 一方、出力プーリ4も入力プーリ3の場合と同
様に固定プーリ4aおよび可動プーリ4bとから
なり、両プーリ4aおよび4bの対向面には同様
にV溝を形成する円錐面6が形成されている。ま
た、出力軸2には出力側ピストン4cが同様に軸
方向に固定されており、ピストン4cの外周面が
可動プーリ4bの内周面とOリングを介して液密
に嵌合している。そして、出力軸2、可動プーリ
4bおよびピストン4cによつて油圧室4dが形
成され、出力軸2に形成した油通路2aによつて
外部の油圧源に接続されている。 入力プーリ3と出力プーリ4との間には動力伝
達用V型チエーンベルト(以下、チエーンベルト
と称する)10が掛け渡されている。そして、入
力プーリ3の油圧室3d内の作動油量が調整され
ることによつて入力プーリ3のV溝の幅が変更さ
れると、これに追従して出力プーリ4の可動プー
リ4bが軸線方向へ摺動させられて油圧室4d内
の作動油量が増減され、出力プーリ4のV溝に適
合した幅に変わることとなる。すなわち、入力プ
ーリ3側の油圧室3d内の作動油量が制御される
ことによつて、入力プーリ3と出力プーリ4との
回転速度の比、つまり変速比が変更される。な
お、チエーンベルト10の張力は出力プーリ4の
油圧室4d内の油圧が制御されることによつて最
適値に保たれるようになつている。 〔第1実施例〕 次に、第1図〜第10図に示す本考案の第1実
施例に係る動力伝達用V型チエーンベルトについ
て説明する。 第1図はリンクの拡大正面図、第2図は第1図
の側面図、第3図はローラピンの拡大正面図、第
4図はV型ブロツクの拡大正面図、第5図は第4
図の−線に沿つた断面図、第6図はV型チエ
ーンベルトの一部を示した斜視図、第7図は一部
を断面にて示したV型チエーンベルトの側面図、
第8図は第7図の平面図、第9図は第7図の−
線に沿つた断面図、第10図は第7図の−
線に沿つた断面図である。 チエーンベルト10は、これらの図に示されて
いるように、大別して環状のチエーンと複数個の
V型ブロツク50とからなつている。 そして、環状のチエーンは、複数枚のリンク2
0、これらのリンク20を互いに関節運動可能に
連結するピン30、およびリンク20とピン30
間の位置決めをなすEリング40とから構成され
ており、V型ブロツク50は両側部にV型プーリ
3,4と摩擦接触するテーパ面51を備えてい
る。 リンク20は、第1図および第2図に示すよう
に平板形状をなしており、その両端部にピン孔2
1が形成されている。ピン孔21を囲む両方の縁
部には、チエーン半径方向外周側および内周側に
後述するV型ブロツク50と接触するブロツク受
け面22を備えた突出部23および24が設けら
れている。そして、リンク長手方向(第1図の左
右方向)に隔てた両突出部23と23および24
と24との間に、後述するV型ブロツク50が取
り付けられるブロツク取付溝25が形成される。 上記外周側突出部23と内周側突出部24と
は、リンク長手方向(第1図の左右方向)に対し
て直交し、かつピン孔21の中心Oを通る平面D
を含む位置に設けられている。これは、通常のト
ラツク形状をなすリンクを用いたチエーンベルト
に大きなトルクを加えた場合、リンク長手方向に
対して直交するピン孔中心を通る平面付近に亀裂
が発生することから、そのリンク強度(疲労強
度)を向上させるためである。そして、外周側突
出部23および内周側突出部24には、それぞれ
前後のV型ブロツクに対向する側に傾斜面26お
よび27が形成されており、かつその角部がR状
に面取りされている(但し、内周側突出部24側
の方が半径大)。また、ブロツク取付溝25間の
リンク胴体部28におけるチエーン半径方向幅寸
法Wは、ピン孔縁部のチエーン半径方向幅寸法
W′に対して、W≧W′の関係に設定される。な
お、ピン孔縁部とは半径r以内の部分である。従
つて、縁部幅寸法W′は2rであり、換言するとW
≧2rの関係にある。 また、上記外周側突出部23間および内周側突
出部24間に形成されるブロツク取付溝25の隅
部29には、応力集中を緩和してリンク強度(疲
労強度)を向上するためにRが設けられている。 更に、上記リンク20は、リンク外形形状を変
えずにピン孔21をチエーンベルト内周方向に所
定量eだけオフセツトすることにより、第1図に
示したピン孔21からのチエーン外周方向の危険
断面長lBと、チエーン内周方向の危険断面長lAと
の関係が、lB>lAに設定されている。 この実施例においては、例えば上記lB=2.4mm、
lA=2.0mmでlB/lA=1.2となつている。 上記リンク20は、プレスによる打ち抜き成形
によつて容易に製作することができる。 そして、上記形状をなす複数枚のリンク20を
その板厚方向に交互に重ね合わせ、これら各リン
クのピン孔21にローラピン30を通して互いに
関節運動可能に順次連結し、無端状に形成してチ
エーンを構成する。各リンク20は、上記ピン3
0に対してその軸線方向(チエーン幅方向)に位
置決めされていることが好ましい。この位置決め
は、例えば第3図に示すようにローラピン30の
両端部に環状溝31を形成し、両環状溝に第9図
に示すようにEリング40を取り付けることによ
り行われる。なお、ローラピン30の両端部をカ
シメても良い。 チエーンの両側面から突出したローラピン30
の端部は、後述するV型ブロツクのベルト進行方
向前面および後面と接触しないよう〓間が設けら
れている。このローラピン30の長さは、隣合う
ローラピン30を含むV型ブロツクの幅寸法より
も若干短くされている。 一方、V型ブロツク50は、第4図に示すよう
に両側部に前記入力プーリのV溝円錐面5および
出力プーリのV溝円錐面6と摩擦接触するテーパ
面51を備えた柱状部52と、両柱状部を掛け渡
す梁部53とからなり、その中央部にチエーンを
収容する矩形のリンク孔54を有する。このリン
ク孔54のチエーン半径方向幅寸法Wは、前記リ
ンク胴体部28のチエーン半径方向幅寸法と略同
一に設定されている。 リンク孔54を形成する上記梁部53の隅部に
は、前記リンク20のブロツク取付溝隅部29の
R部との干渉を避けるべく面取り55が施されて
いる。また、V型ブロツク50のベルト進行方向
前面56および後面57は互いに平行な平滑面と
され、第5図に示すV型ブロツク板厚寸法t1は前
記ブロツク取付溝25の幅寸法と略同一に設定さ
れている。 そして、上記構成からなる動力伝達用V型チエ
ーンベルト10は、次のようにして組み付けるこ
とができる。 先ず、複数枚のリンク20を斜めに傾けてV型
ブロツクのリンク孔54内に挿入し、そのリンク
20を回転させながらブロツク取付溝25とリン
ク孔54とが係合する正規の位置に組み付ける。 次に、1枚おきにチエーン長手方向にずらして
リンク20を板厚方向の重ね合わせ、各リンクの
ピン孔21にローラピン30を挿入し、環状溝3
1にEリンク40を取り付けて互いに関節運動可
能に順次連結する。 この作業を次々に繰り返し、第6図〜第8図に
示す無端状のチエーンベルト10を構成する。な
お、第7図においてTPはチエーンピツチ(一対
のピン中心間距離)、P−Pはピツチラインを示
す。 そして、組付状態においては、V型ブロツク5
0は第7図に示すようにローラピン30に接触せ
ず、リンク20のブロツク取付溝25に係合して
いる。そして、その前面56および後面57がブ
ロツク受け面22と接触してチエーン長手方向に
位置決めされる。これに対しチエーン幅方向に関
しては、チエーンとV型ブロツク50とが入出力
プーリ間の芯ずれを考慮して相対摺動可能に〓間
を持つて配置されることが望ましい。 すなわち、互いに対向するリンク20の両側面
(チエーンの両側面)とV型ブロツクのリンク孔
端面58との間には、〓間C/2がそれぞれ設け
られている。そして、このトータル〓間Cは、無
段変速機にて発生する入力プーリ3と出力プーリ
4間の最大芯ずれ量δ(第35図参照)よりも大
きく設定されている。つまり、C>δの関係とさ
れる。 上記のように構成された動力伝達用V型チエー
ンベルト10においては、入力プーリ3および出
力プーリ4の背面に作用する油圧推力によるV型
プーリからの挟圧力はV型ブロツク50にて受け
持たれる。 この状態で入力プーリ3からの回転動力は、そ
のV溝中にて摩擦接触しているV型ブロツク50
に伝わる。そして、V型ブロツク50に伝達され
た動力は、各リンク20およびローラピン30に
伝達され、順次後方のV型ブロツク50に伝達さ
れる。この際、後方のV型ブロツク50は各リン
クの突出部23および24にて直接引つ張られ、
チエーンに引張力を発生させる。こうして、各リ
ンク20の突出部23,24およびローラピン3
0を通じ、V型ブロツク50を介してゴムベルト
と同じ理論で動力が出力プーリ4へ伝達される。 さて、この実施例にあつては、リンク20のチ
エーン外周方向とチエーン内周方向の危険断面長
をlB>lA(lA+lB=2l)の関係に設定したので、従
来のリンクのようにlA=lB=lの場合に比べて最
も応力的に厳しいB点で応力、すなわちチエーン
外周方向の応力FBが減少する。 この結果、lB/lA=1.2(lB=2.4mm、lA=2.0mm)
に設定した本実施例に係る動力伝達用V型チエー
ンベルト10の疲労強度は、lB/lA=1(lA=lB=
2.2mm)の従来のものに比べ、第11図に示すよ
うに約5〜10%向上した。なお、lB/lAは1.5以下
に設定すれば、疲労強度が向上する。しかしなが
ら、lB/lA>1.5の範囲では逆にA点での応力が厳
しくなり(lA→小、FA→増大)、リンク疲労強度
が低下していく。それ故、lB/lA=約1.2が特に好
ましい。 従つて、この実施例によれば、サイズアツプす
ることなくリンク20の疲労強度を大幅に向上す
ることができ、動力伝達用V型チエーンベルト1
0の耐久性の向上を図ることが可能である。 また、上記外周側突出部23と内周側突出部2
4とをリンク長手方向と直交するピン孔中心Oを
通る平面Dを含む位置に設けたので、リンク強度
(疲労強度)が向上する。更に、ブロツク取付溝
25間のリンク胴体部28におけるチエーン半径
方向幅寸法Wを、ピン孔21縁部のチエーン半径
方向幅寸法W′に対して、W≧W′の関係に設定し
たので、リンク強度(疲労強度)を一段と向上す
ることができる。すなわち、チエーンに張力が作
用した際、換言するとリンク20をローラピン3
0で引つ張つた際、張力を分担するのは殆どピン
孔縁部に幅寸法W′より内側の部分である。従つ
て、ブロツク取付溝25およびその隅部29が、
上記ピン孔縁部の幅寸法W′の範囲内に有るか無
いかでリンク強度が大幅に異なる。それ故、第3
8図に示す従来のリンク形状に比べてリンク強度
が大きい。更にまた、リンク20におけるブロツ
ク取付溝隅部29にRを設けたので、上記隅部2
9に生ずる応力集中が緩和される。 このようにリンク20の強度向上を図つたの
で、一対のリンク当たりのトルク容量を大幅にア
ツプすることができ、スペースが著しく制約され
る無段変速機のチエーンベルトとして最適であ
る。 また、V型ブロツク50は各リンクの突出部2
3および24にて直接引つ張られるため、両者間
の接触面積が大きく取れ、大きなトルクを伝達可
能である。また、リンク20とV型ブロツク50
間での摺動が少ないため、伝達効率が良好であ
り、かつ摩耗が少なく耐久性に優れている。それ
故、大トルク伝達用チエーンベルトとしてコンパ
クトであり、軽量化、低コスト化が可能である。 更にまた、自動車等の変速範囲が極めて広いベ
ルト式無段変速機においては、使用時に第35図
に示すように、回転軸周りの入力プーリ3のV溝
中心平面Eと、出力プーリ4のV溝中心平面Fと
がδだけ軸方向にずれる、通称芯ずれが発生す
る。この芯ずれが発生すると、ベルト10が捩れ
た状態で入力プーリ3および出力プーリ4に噛み
込むこととなり、ベルト10の耐久性を悪化させ
る。特に、チエーンベルト10にあつては、各リ
ンクの剛性が高く、しかも振動騒音の点からV型
ブロツクとチエーン間のチエーン幅方向の移動量
が極めて小さく規制されているため、両プーリ
3,4間で発生する芯ずれを吸収することができ
ない。それ故、第35図に示すように各リンクが
V型ブロツクに対して捩れた状態となり、各リン
クが摩耗したり、場合によつては破損に至る虞が
あつた。 しかしながら、この実施例によれば、入出力プ
ーリ3,4間で芯ずれが発生した場合において
も、V型ブロツク50がチエーンに対してその横
方向(幅方向)に移動可能であるため、上記芯ず
れを無理なく吸収することができる。この結果、
チエーンは常に直線状態が維持され、異常な応力
がチエーンにかかることがなくチエーンの疲労耐
久性が大幅に向上する。 〔第2実施例〕 第12図〜第17図は本考案の第2実施例に係
る動力伝達用V型チエーンベルトを示し、第12
図は一部を断面にて示したV型チエーンベルトの
側面図、第13図は第12図の−線に沿
つた断面図、第14図はリンクの拡大正面図、第
15図は胴体部にて切断したリンクの縦断面図、
第16図はV型ブロツクの拡大正面図、第17図
は第16図の−線に沿つた断面図であ
る。 なお、第12図〜第17図において前記第1
図、第2図、第4図、第5図、第7図および第9
図に対応する部分は、これらの図と同一符号を用
いてその詳細な説明を省略する。 この実施例は、梁部に面取りが無いV型ブロツ
クを用いることができるように、リンクにおける
ブロツク取付溝隅部の形状を変更したものであ
る。 すなわち、第14図および第15図に示すよう
に、リンク20に設けた外周側突出部23間およ
び内周側突出部24間に形成されるブロツク取付
溝25の隅部29には、R状の逃げ溝29aが設
けられている。このR状逃げ溝29aは、チエー
ン半径方向ではなくリンク長手方向に沿つて設け
られる。 更に、上記リンク20は、前記実施例と同様に
リンク外形形状を変えずにピン孔21をチエーン
内周方向に所定量だけオフセツトすることによ
り、第14図に示すピン孔21からのチエーン外
周方向の危険断面長lBと、チエーン内周方向の危
険断面長lAとの関係が、lB>lAに設定されている。 一方、V型ブロツク50は、第16図および第
17図に示すように梁部53の隅部には面取りが
施されていない。 そして、V型ブロツク50にリンク20を組み
付けた状態において、第12図に示すようにR状
逃げ溝29aによりV型ブロツク50の角部とリ
ンク20のブロツク取付溝隅部29との干渉が防
止される。 従つて、この実施例においては、V型ブロツク
の梁部53に面取りを施す必要がなく、製造コス
トを低減できる。また、R状逃げ溝29aをリン
ク長手方向(チエーン長手方向)に沿つて設けた
ので、R状逃げ溝をチエーン半径方向に設けた場
合に比べ、リンク強度の低下が殆どない。 〔第3実施例〕 第18図〜第27図は本考案の第3実施例に係
る動力伝達用V型チエーンベルトを示し、第18
図はV型チエーンベルトの一部を示した斜視図
(但し、理解を容易にするためにピンホルダを外
した状態にて示した)、第19図は一部を断面に
て示したV型チエーンベルトの側面図、第20図
は第19図の平面図、第21図は第19図の
−線に沿つた断面図、第22図はリンク
の拡大正面図、第23図はロツカーピンの拡大斜
視図、第24図はV型ブロツクの拡大正面図、第
25図は第24図の側面図、第26図および第2
7図はピンホルダの拡大正面図およびその側面図
のである。 なお、第18図〜第25図において前記第2実
施例の図面に対応する部分は、それらの図と同一
符号を用いてその詳細な説明を省略する。 この実施例は、前記したリンク20を互いに関
節運動可能に連結するローラピン30に代えて耐
摩耗性に優れたロツカーピン35を使用したもの
である。 すなわち、第22図に示すようにリンク20に
形成したピン孔21は、真円ではなく円弧状の回
り止め突起21aを備えた形状とされている。ま
た、上記リンク20は、前記実施例と同様にリン
ク外形形状を変えずにピン孔21をチエーン内周
方向に所定量だけオフセツトすることにより、第
22図に示すピン孔21からのチエーン外周方向
の危険断面長lBと、チエーン内周方向の危険断面
長lAとの関係が、lB>lAに設定されている。 一方、ロツカーピン35は、第23図に示すよ
うに断面湾曲形状をなしており、その内周に前記
リンクの回り止め突起21aと係合する回り止め
窪み35aと、外周に円筒面の一部をなす転動面
35bと、前記リンクのピン孔21の内周面と係
合する固定面35cとを有する。 また、V型ブロツク50は、第24図に示すよ
うにリンク孔54aが矩形状とされ、内周側に位
置する梁部(図にて下方)53の内周側端面が中
央部で最も肉厚の薄い湾曲面53aに形成されて
いる。またV型ブロツク50は、2枚一組で使用
される。つまり、V型ブロツク50の1枚の板厚
は、第25図に示すように前記第2実施例の半分
の板厚t1/2に設定されており、梁部53には前
記第2実施例と同様に面取りが施されていない。 更に、リンク20とロツカーピン35とをチエ
ーン幅方向に位置決めするピンホルダ60(第2
6図および第27図)が用いられる。このピンホ
ルダ60は、ばね鋼の板材から成形され、湾曲し
た基部61、基部の両側に折り曲げられた脚部6
2、および脚部の先端をU字状に折り返した爪部
63からなつている。自由状態において、一対の
対向する爪部63間の寸法G2は、第21図に示
すチエーン幅寸法G1よりも小さく設定されてい
る。また、湾曲状基部61の内面と爪部63の先
端との間の寸法H2は、第21図に示すリンク2
0の外周側端面とロツカーピン35の内周側端面
までの寸法H1よりも小さく設定されている。な
お、ピンホルダ60の幅寸法t2(第27図)は、
第19図に示すチエーンベルト直線状態からプー
リに巻き付いた状態でも前後のV型ブロツク50
と干渉しないような寸法に予め設定される。 そして、上記構成からなる動力伝達用V型チエ
ーンベルト10は、次のように組み付けることが
できる。 先ず、2枚一組のV型ブロツク50のリンク孔
54内にリンク20を斜めに傾けて挿入し、その
リンク20を回転させながらブロツク取付溝25
とリンク孔54とが係合する正規の位置に組み付
ける。 次に、1枚おきにチエーン長手方向にずらして
リンク20を板厚方向に重ね合わせ、各リンクの
ピン孔21内に一対のロツカーピン35を背中合
わせにして互いに転動面35b同士が接触するよ
うに挿入する。 更に、ピンホルダ60を上方からそのばね作用
を利用して組み付ける。この状態で、ピンホルダ
の湾曲状基部61がリンク20の外周端面に接触
し、脚部先端の爪部63がリンク側面およびロツ
カーピン35に押圧され、ばね作用により確実に
位置決めされて保持される。なお、ピンホルダの
脚部62の内面とロツカーピン35の端面との間
には、所定の〓間が形成されている。 この作業を次々に繰り返し、無端状のチエーン
ベルト10を構成する。なお、上記ピンホルダ6
0を用いる代わりに、一組のロツカーピン35の
うちの一方を長くしてその端部に形成した溝にス
ナツプリンクを取り付けることにより、リンク2
0とロツカーピン35とをチエーン幅方向に位置
決めしても良い。 この実施例によれば、チエーンベルト10の振
動騒音を低減できると共に、チエーンベルト10
の伸びを抑えることができ、延いてはチエーンベ
ルト10の寿命向上に繋がる。 〔第4実施例〕 第28図および第29図は本考案の第4実施例
に係る動力伝達用V型チエーンベルトを示すもの
で、第28図は一部を断面にて示したV型チエー
ンベルトの側面図、第29図はリンクの拡大正面
図である。 なお、第28図および第29図において前記第
3実施例の図面と対応する部分は、これらの図と
同一符号を用いてその詳細な説明を省略する。 この実施例は、前記第3実施例に係る動力伝達
用V型チエーンベルトにおいて、リンクの外周側
突出部に屈曲防止面を設けて特にチエーンベルト
の直線部分での共振現象に起因する騒音を低減す
るようにたものである。 すなわち、リンクの外周側突出部23には、そ
れぞれ前後のV型ブロツクと当接可能な屈曲防止
面26aが形成されている。この屈曲防止面26
aが形成されている。この屈曲防止面26aは、
それぞれ突出部のブロツク受け面22と平行に形
成されている。そして、外周側突出部23のリン
ク長手方向幅寸法t2は、第20図に示すチエーン
ピツチtp(一対のピン中心間距離)と前記2枚一
組のV型ブロツク板厚寸法t1に対して、t2≦tp−
t1の関係に設定される。 ところで、前述した実公昭39−3919号公報およ
び実公昭40−13929号公報に記載されたチエーン
ベルトにあつては、第42図に二点鎖線で示すよ
うにチエーンベルト10が内周側と外周側との両
側に屈曲自在である。このため、チエーンベルト
10を入力プーリ3および出力プーリ4に掛け渡
した際、その自重により撓みが発生し、或る回転
条件ではチエーンベルト10の直線部分10sが
共振現象を起こす。それ故、その共振現象により
チエーンベルト10自体に繰り返し衝撃力が作用
して騒音増大、耐久性悪化を引き起こすことがあ
る。 しかしながら、この実施例によれば、各リンク
の外周側突出部23に屈曲防止面26aを形成し
たので、一方の屈曲防止面26aが前方のV型ブ
ロツク後面57と当接し、他方の屈曲防止面26
aが後方のV型ブロツク前面56と当接し、チエ
ーンベルト10の内周側への屈曲が阻止される。
なお、屈曲防止面26aは、必ずしもブロツク受
け面22と平行に形成する必要はなく、屈曲防止
面26aのリンク外周側端面となす角度を、傾斜
面27とリンク内周側端面とのなす角度よりも大
きい傾斜面に設定しても良い。 従つて、この実施例によれば、チエーンベルト
10を水平状態で入力プーリ3および出力プーリ
4に掛け渡しても、自重による撓みが殆どなく、
チエーンベルト10の直線部分に発生する共振現
象が抑制される。この結果、上記チエーンベルト
直線部分での共振現象に起因する騒音を大幅に低
減することができると共に、チエーンベルト10
の耐久性向上を図ることができる。 〔第5実施例〕 次に、第30図〜第33図は本考案の第5実施
例に係る動力伝達用V型チエーンベルトを示すも
ので、第30図は一部を断面にて示したV型チエ
ーンベルトの側面図、第31図は第30図の
XI−XI線に沿つた断面図、第32図はリンク
の拡大正面図、第33図は第32図の側面図であ
る。 なお、第30図〜第33図において前記第3実
施例の図面に対応する部分は、これらの図と同一
符号を用いてその詳細な説明を省略する。 この実施例は、前記第18図〜第27図に示し
た第1実施例のチエーンベルトに対して、ブロツ
ク受け面を有する外周側突出部および内周側突出
部を、リンクの片方のピン孔縁部のみに設けたも
のである。 すなわち、チエーンベルト100は、第32図
及び第33図に示すリンク200と、前記第23
図と同一形状をなすロツカーピン30と、前記第
24図および第25図と同一形状をなすV型ブロ
ツク50と、前記第26図および第27図と同一
形状をなすピンホルダ60から構成されている。 リンク200は、第32図および第33図に示
すような平板形状をなしており、その両端部に円
弧状の回り止め突起211を備えたピン孔210
が形成されている。ピン孔210を囲む片方の縁
部には、チエーン半径方向外周側および内周側に
後述するV型ブロツクと接触するブロツク受け面
220を有する突出部230および240が設け
られている。そして、上記外周側突出部230と
内周側突出部240とは、リンク長手方向(第3
2図の左右方向)に対して直交し、かつピン孔2
10の中心Oを通る平面Dを含む位置に設けられ
ている。外周側突出部230および内周側突出部
240には、それぞれ前後のV型ブロツクに対向
する側に傾斜面260および270が形成されて
いる。また、ブロツク受け面220とリンク胴体
部280との間の隅部には、応力集中を緩和して
リンク強度(疲労強度)を向上するためにR状の
逃げ溝290がリンク長手方向に沿つて形成され
ている。 更に、上記リンク200についても、前記実施
例と同様にリンク外形形状を変えずにピン孔21
0をチエーン内周方向に所定量だけオフセツトす
ることにより、第32図に示すピン孔210から
のチエーン外周方向の危険断面長lBと、チエーン
内周方向の危険断面長lAとの関係が、lB>lAに設
定されている。 そして、上記構成からなる動力伝達用V型チエ
ーンベルト100は、次のようにして組み付ける
ことができる。 先ず、複数枚のリンク200を、その突出部の
ブロツク受け面220が左右交互に位置するよう
に、V型ブロツクの前面56側と後面57側から
リンク孔54内に挿入する。 次に、各リンクのピン孔210にロツカーピン
35を背中合わせにして互いに転動面35b同士
が接触するように挿入する。更に、ピンホルダ6
0をチエーンの上方からそのばね力を利用して組
み付ける。 この作業を次々に繰り返し、無端状のチエーン
ベルト100を構成する。このようにチエーンベ
ルト100は極めて容易に組み付けられる。 そして、組付状態においては、V型ブロツク5
0はその前面56が一方のリンク200に形成し
たブロツク受け面220と、その後面57が他方
のリンク200に形成したブロツク受け面220
と接触しており、チエーン長手方向に位置決めさ
れる。これに対しチエーン幅方向に関しては、チ
エーンとV型ブロツク50とが入出力プーリ間の
芯ずれを考慮して相対摺動可能に〓間を持つて配
置される。 上記のように構成された動力伝達用V型チエー
ンベルト100においても、前記した各実施例と
同様に、入力プーリ3からの回転動力は、V型ブ
ロツク50→各リンク200→ロツカーピン35
→各リンク200を介して順次後方のV型ブロツ
ク50に伝達される。この際、後方のV型ブロツ
ク50は各リンクの突出部230および240に
て直接引つ張られ、チエーンに引張力を発生させ
る。こうして、各リンクの突出部230,240
およびロツカーピン30を通じ、V型ブロツク5
0を介してゴムベルトと同じ理論で動力が出力プ
ーリ4へ伝達される。 従つて、この実施例によれば、前記各実施例と
同様な作用効果を得ることができると共に、各リ
ンク200のV型ブロツクリンク孔54への挿入
が容易であり、チエーンベルト100の組付作業
性が極めて良好である。 なお、図示しないが、前記した第4実施例(第
28図および第29図)と同様の構成、すなわ
ち、リンク200の外周側突出部230に屈曲防
止面を形成しても良い。 以上、本考案を特定の実施例について説明した
が、本考案は、上記実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲で
種々の実施態様が包含されるものであり、例え
ば、V型ブロツクをチエーン幅方向に2分割し、
両者を結合ピン、リベツト、ボルト・ナツト等の
結合手段にて一体化した構成としても良い。ま
た、各実施例の組み合わせが可能であると共に、
リンク、ピン、V型ブロツクの各構成部品の変形
も可能である。
説明する。 先ず、第34図に示す本考案の動力伝達用V型
チエーンベルトが適用される無段変速機について
説明する。 図において、1は入力軸、2は出力軸である。
これら入力軸1および出力軸2の端部には、それ
ぞれ入力プーリ(駆動プーリ)3および出力プー
リ(従動プーリ)4が連結されている。 入力プーリ3は、入力軸1に一体的に設けられ
た固定プーリ3aと、この固定プーリ3aに対向
して入力軸1上に軸線方向へ摺動可能に嵌合され
た可動プーリ3bとからなつている。そして、互
いに対向する端面には円錐面5が形成されてお
り、両円錐面間にV字形断面の周溝(V溝)を形
成している。更に、入力軸1には入力側ピストン
3cが圧入され、図示しないロツクナツトの締付
力(軸力)にて軸方向に固定されており、このピ
ストン3cの外周面が可動プーリ3bの内周面と
Oリングを介して液密に嵌合している。こうし
て、入力軸1、可動プーリ3bおよびピストン3
cによつて油圧室3dが形成され、この油圧室3
dは入力軸1に形成した油通路1aによつて外部
の油圧源に接続されている。 一方、出力プーリ4も入力プーリ3の場合と同
様に固定プーリ4aおよび可動プーリ4bとから
なり、両プーリ4aおよび4bの対向面には同様
にV溝を形成する円錐面6が形成されている。ま
た、出力軸2には出力側ピストン4cが同様に軸
方向に固定されており、ピストン4cの外周面が
可動プーリ4bの内周面とOリングを介して液密
に嵌合している。そして、出力軸2、可動プーリ
4bおよびピストン4cによつて油圧室4dが形
成され、出力軸2に形成した油通路2aによつて
外部の油圧源に接続されている。 入力プーリ3と出力プーリ4との間には動力伝
達用V型チエーンベルト(以下、チエーンベルト
と称する)10が掛け渡されている。そして、入
力プーリ3の油圧室3d内の作動油量が調整され
ることによつて入力プーリ3のV溝の幅が変更さ
れると、これに追従して出力プーリ4の可動プー
リ4bが軸線方向へ摺動させられて油圧室4d内
の作動油量が増減され、出力プーリ4のV溝に適
合した幅に変わることとなる。すなわち、入力プ
ーリ3側の油圧室3d内の作動油量が制御される
ことによつて、入力プーリ3と出力プーリ4との
回転速度の比、つまり変速比が変更される。な
お、チエーンベルト10の張力は出力プーリ4の
油圧室4d内の油圧が制御されることによつて最
適値に保たれるようになつている。 〔第1実施例〕 次に、第1図〜第10図に示す本考案の第1実
施例に係る動力伝達用V型チエーンベルトについ
て説明する。 第1図はリンクの拡大正面図、第2図は第1図
の側面図、第3図はローラピンの拡大正面図、第
4図はV型ブロツクの拡大正面図、第5図は第4
図の−線に沿つた断面図、第6図はV型チエ
ーンベルトの一部を示した斜視図、第7図は一部
を断面にて示したV型チエーンベルトの側面図、
第8図は第7図の平面図、第9図は第7図の−
線に沿つた断面図、第10図は第7図の−
線に沿つた断面図である。 チエーンベルト10は、これらの図に示されて
いるように、大別して環状のチエーンと複数個の
V型ブロツク50とからなつている。 そして、環状のチエーンは、複数枚のリンク2
0、これらのリンク20を互いに関節運動可能に
連結するピン30、およびリンク20とピン30
間の位置決めをなすEリング40とから構成され
ており、V型ブロツク50は両側部にV型プーリ
3,4と摩擦接触するテーパ面51を備えてい
る。 リンク20は、第1図および第2図に示すよう
に平板形状をなしており、その両端部にピン孔2
1が形成されている。ピン孔21を囲む両方の縁
部には、チエーン半径方向外周側および内周側に
後述するV型ブロツク50と接触するブロツク受
け面22を備えた突出部23および24が設けら
れている。そして、リンク長手方向(第1図の左
右方向)に隔てた両突出部23と23および24
と24との間に、後述するV型ブロツク50が取
り付けられるブロツク取付溝25が形成される。 上記外周側突出部23と内周側突出部24と
は、リンク長手方向(第1図の左右方向)に対し
て直交し、かつピン孔21の中心Oを通る平面D
を含む位置に設けられている。これは、通常のト
ラツク形状をなすリンクを用いたチエーンベルト
に大きなトルクを加えた場合、リンク長手方向に
対して直交するピン孔中心を通る平面付近に亀裂
が発生することから、そのリンク強度(疲労強
度)を向上させるためである。そして、外周側突
出部23および内周側突出部24には、それぞれ
前後のV型ブロツクに対向する側に傾斜面26お
よび27が形成されており、かつその角部がR状
に面取りされている(但し、内周側突出部24側
の方が半径大)。また、ブロツク取付溝25間の
リンク胴体部28におけるチエーン半径方向幅寸
法Wは、ピン孔縁部のチエーン半径方向幅寸法
W′に対して、W≧W′の関係に設定される。な
お、ピン孔縁部とは半径r以内の部分である。従
つて、縁部幅寸法W′は2rであり、換言するとW
≧2rの関係にある。 また、上記外周側突出部23間および内周側突
出部24間に形成されるブロツク取付溝25の隅
部29には、応力集中を緩和してリンク強度(疲
労強度)を向上するためにRが設けられている。 更に、上記リンク20は、リンク外形形状を変
えずにピン孔21をチエーンベルト内周方向に所
定量eだけオフセツトすることにより、第1図に
示したピン孔21からのチエーン外周方向の危険
断面長lBと、チエーン内周方向の危険断面長lAと
の関係が、lB>lAに設定されている。 この実施例においては、例えば上記lB=2.4mm、
lA=2.0mmでlB/lA=1.2となつている。 上記リンク20は、プレスによる打ち抜き成形
によつて容易に製作することができる。 そして、上記形状をなす複数枚のリンク20を
その板厚方向に交互に重ね合わせ、これら各リン
クのピン孔21にローラピン30を通して互いに
関節運動可能に順次連結し、無端状に形成してチ
エーンを構成する。各リンク20は、上記ピン3
0に対してその軸線方向(チエーン幅方向)に位
置決めされていることが好ましい。この位置決め
は、例えば第3図に示すようにローラピン30の
両端部に環状溝31を形成し、両環状溝に第9図
に示すようにEリング40を取り付けることによ
り行われる。なお、ローラピン30の両端部をカ
シメても良い。 チエーンの両側面から突出したローラピン30
の端部は、後述するV型ブロツクのベルト進行方
向前面および後面と接触しないよう〓間が設けら
れている。このローラピン30の長さは、隣合う
ローラピン30を含むV型ブロツクの幅寸法より
も若干短くされている。 一方、V型ブロツク50は、第4図に示すよう
に両側部に前記入力プーリのV溝円錐面5および
出力プーリのV溝円錐面6と摩擦接触するテーパ
面51を備えた柱状部52と、両柱状部を掛け渡
す梁部53とからなり、その中央部にチエーンを
収容する矩形のリンク孔54を有する。このリン
ク孔54のチエーン半径方向幅寸法Wは、前記リ
ンク胴体部28のチエーン半径方向幅寸法と略同
一に設定されている。 リンク孔54を形成する上記梁部53の隅部に
は、前記リンク20のブロツク取付溝隅部29の
R部との干渉を避けるべく面取り55が施されて
いる。また、V型ブロツク50のベルト進行方向
前面56および後面57は互いに平行な平滑面と
され、第5図に示すV型ブロツク板厚寸法t1は前
記ブロツク取付溝25の幅寸法と略同一に設定さ
れている。 そして、上記構成からなる動力伝達用V型チエ
ーンベルト10は、次のようにして組み付けるこ
とができる。 先ず、複数枚のリンク20を斜めに傾けてV型
ブロツクのリンク孔54内に挿入し、そのリンク
20を回転させながらブロツク取付溝25とリン
ク孔54とが係合する正規の位置に組み付ける。 次に、1枚おきにチエーン長手方向にずらして
リンク20を板厚方向の重ね合わせ、各リンクの
ピン孔21にローラピン30を挿入し、環状溝3
1にEリンク40を取り付けて互いに関節運動可
能に順次連結する。 この作業を次々に繰り返し、第6図〜第8図に
示す無端状のチエーンベルト10を構成する。な
お、第7図においてTPはチエーンピツチ(一対
のピン中心間距離)、P−Pはピツチラインを示
す。 そして、組付状態においては、V型ブロツク5
0は第7図に示すようにローラピン30に接触せ
ず、リンク20のブロツク取付溝25に係合して
いる。そして、その前面56および後面57がブ
ロツク受け面22と接触してチエーン長手方向に
位置決めされる。これに対しチエーン幅方向に関
しては、チエーンとV型ブロツク50とが入出力
プーリ間の芯ずれを考慮して相対摺動可能に〓間
を持つて配置されることが望ましい。 すなわち、互いに対向するリンク20の両側面
(チエーンの両側面)とV型ブロツクのリンク孔
端面58との間には、〓間C/2がそれぞれ設け
られている。そして、このトータル〓間Cは、無
段変速機にて発生する入力プーリ3と出力プーリ
4間の最大芯ずれ量δ(第35図参照)よりも大
きく設定されている。つまり、C>δの関係とさ
れる。 上記のように構成された動力伝達用V型チエー
ンベルト10においては、入力プーリ3および出
力プーリ4の背面に作用する油圧推力によるV型
プーリからの挟圧力はV型ブロツク50にて受け
持たれる。 この状態で入力プーリ3からの回転動力は、そ
のV溝中にて摩擦接触しているV型ブロツク50
に伝わる。そして、V型ブロツク50に伝達され
た動力は、各リンク20およびローラピン30に
伝達され、順次後方のV型ブロツク50に伝達さ
れる。この際、後方のV型ブロツク50は各リン
クの突出部23および24にて直接引つ張られ、
チエーンに引張力を発生させる。こうして、各リ
ンク20の突出部23,24およびローラピン3
0を通じ、V型ブロツク50を介してゴムベルト
と同じ理論で動力が出力プーリ4へ伝達される。 さて、この実施例にあつては、リンク20のチ
エーン外周方向とチエーン内周方向の危険断面長
をlB>lA(lA+lB=2l)の関係に設定したので、従
来のリンクのようにlA=lB=lの場合に比べて最
も応力的に厳しいB点で応力、すなわちチエーン
外周方向の応力FBが減少する。 この結果、lB/lA=1.2(lB=2.4mm、lA=2.0mm)
に設定した本実施例に係る動力伝達用V型チエー
ンベルト10の疲労強度は、lB/lA=1(lA=lB=
2.2mm)の従来のものに比べ、第11図に示すよ
うに約5〜10%向上した。なお、lB/lAは1.5以下
に設定すれば、疲労強度が向上する。しかしなが
ら、lB/lA>1.5の範囲では逆にA点での応力が厳
しくなり(lA→小、FA→増大)、リンク疲労強度
が低下していく。それ故、lB/lA=約1.2が特に好
ましい。 従つて、この実施例によれば、サイズアツプす
ることなくリンク20の疲労強度を大幅に向上す
ることができ、動力伝達用V型チエーンベルト1
0の耐久性の向上を図ることが可能である。 また、上記外周側突出部23と内周側突出部2
4とをリンク長手方向と直交するピン孔中心Oを
通る平面Dを含む位置に設けたので、リンク強度
(疲労強度)が向上する。更に、ブロツク取付溝
25間のリンク胴体部28におけるチエーン半径
方向幅寸法Wを、ピン孔21縁部のチエーン半径
方向幅寸法W′に対して、W≧W′の関係に設定し
たので、リンク強度(疲労強度)を一段と向上す
ることができる。すなわち、チエーンに張力が作
用した際、換言するとリンク20をローラピン3
0で引つ張つた際、張力を分担するのは殆どピン
孔縁部に幅寸法W′より内側の部分である。従つ
て、ブロツク取付溝25およびその隅部29が、
上記ピン孔縁部の幅寸法W′の範囲内に有るか無
いかでリンク強度が大幅に異なる。それ故、第3
8図に示す従来のリンク形状に比べてリンク強度
が大きい。更にまた、リンク20におけるブロツ
ク取付溝隅部29にRを設けたので、上記隅部2
9に生ずる応力集中が緩和される。 このようにリンク20の強度向上を図つたの
で、一対のリンク当たりのトルク容量を大幅にア
ツプすることができ、スペースが著しく制約され
る無段変速機のチエーンベルトとして最適であ
る。 また、V型ブロツク50は各リンクの突出部2
3および24にて直接引つ張られるため、両者間
の接触面積が大きく取れ、大きなトルクを伝達可
能である。また、リンク20とV型ブロツク50
間での摺動が少ないため、伝達効率が良好であ
り、かつ摩耗が少なく耐久性に優れている。それ
故、大トルク伝達用チエーンベルトとしてコンパ
クトであり、軽量化、低コスト化が可能である。 更にまた、自動車等の変速範囲が極めて広いベ
ルト式無段変速機においては、使用時に第35図
に示すように、回転軸周りの入力プーリ3のV溝
中心平面Eと、出力プーリ4のV溝中心平面Fと
がδだけ軸方向にずれる、通称芯ずれが発生す
る。この芯ずれが発生すると、ベルト10が捩れ
た状態で入力プーリ3および出力プーリ4に噛み
込むこととなり、ベルト10の耐久性を悪化させ
る。特に、チエーンベルト10にあつては、各リ
ンクの剛性が高く、しかも振動騒音の点からV型
ブロツクとチエーン間のチエーン幅方向の移動量
が極めて小さく規制されているため、両プーリ
3,4間で発生する芯ずれを吸収することができ
ない。それ故、第35図に示すように各リンクが
V型ブロツクに対して捩れた状態となり、各リン
クが摩耗したり、場合によつては破損に至る虞が
あつた。 しかしながら、この実施例によれば、入出力プ
ーリ3,4間で芯ずれが発生した場合において
も、V型ブロツク50がチエーンに対してその横
方向(幅方向)に移動可能であるため、上記芯ず
れを無理なく吸収することができる。この結果、
チエーンは常に直線状態が維持され、異常な応力
がチエーンにかかることがなくチエーンの疲労耐
久性が大幅に向上する。 〔第2実施例〕 第12図〜第17図は本考案の第2実施例に係
る動力伝達用V型チエーンベルトを示し、第12
図は一部を断面にて示したV型チエーンベルトの
側面図、第13図は第12図の−線に沿
つた断面図、第14図はリンクの拡大正面図、第
15図は胴体部にて切断したリンクの縦断面図、
第16図はV型ブロツクの拡大正面図、第17図
は第16図の−線に沿つた断面図であ
る。 なお、第12図〜第17図において前記第1
図、第2図、第4図、第5図、第7図および第9
図に対応する部分は、これらの図と同一符号を用
いてその詳細な説明を省略する。 この実施例は、梁部に面取りが無いV型ブロツ
クを用いることができるように、リンクにおける
ブロツク取付溝隅部の形状を変更したものであ
る。 すなわち、第14図および第15図に示すよう
に、リンク20に設けた外周側突出部23間およ
び内周側突出部24間に形成されるブロツク取付
溝25の隅部29には、R状の逃げ溝29aが設
けられている。このR状逃げ溝29aは、チエー
ン半径方向ではなくリンク長手方向に沿つて設け
られる。 更に、上記リンク20は、前記実施例と同様に
リンク外形形状を変えずにピン孔21をチエーン
内周方向に所定量だけオフセツトすることによ
り、第14図に示すピン孔21からのチエーン外
周方向の危険断面長lBと、チエーン内周方向の危
険断面長lAとの関係が、lB>lAに設定されている。 一方、V型ブロツク50は、第16図および第
17図に示すように梁部53の隅部には面取りが
施されていない。 そして、V型ブロツク50にリンク20を組み
付けた状態において、第12図に示すようにR状
逃げ溝29aによりV型ブロツク50の角部とリ
ンク20のブロツク取付溝隅部29との干渉が防
止される。 従つて、この実施例においては、V型ブロツク
の梁部53に面取りを施す必要がなく、製造コス
トを低減できる。また、R状逃げ溝29aをリン
ク長手方向(チエーン長手方向)に沿つて設けた
ので、R状逃げ溝をチエーン半径方向に設けた場
合に比べ、リンク強度の低下が殆どない。 〔第3実施例〕 第18図〜第27図は本考案の第3実施例に係
る動力伝達用V型チエーンベルトを示し、第18
図はV型チエーンベルトの一部を示した斜視図
(但し、理解を容易にするためにピンホルダを外
した状態にて示した)、第19図は一部を断面に
て示したV型チエーンベルトの側面図、第20図
は第19図の平面図、第21図は第19図の
−線に沿つた断面図、第22図はリンク
の拡大正面図、第23図はロツカーピンの拡大斜
視図、第24図はV型ブロツクの拡大正面図、第
25図は第24図の側面図、第26図および第2
7図はピンホルダの拡大正面図およびその側面図
のである。 なお、第18図〜第25図において前記第2実
施例の図面に対応する部分は、それらの図と同一
符号を用いてその詳細な説明を省略する。 この実施例は、前記したリンク20を互いに関
節運動可能に連結するローラピン30に代えて耐
摩耗性に優れたロツカーピン35を使用したもの
である。 すなわち、第22図に示すようにリンク20に
形成したピン孔21は、真円ではなく円弧状の回
り止め突起21aを備えた形状とされている。ま
た、上記リンク20は、前記実施例と同様にリン
ク外形形状を変えずにピン孔21をチエーン内周
方向に所定量だけオフセツトすることにより、第
22図に示すピン孔21からのチエーン外周方向
の危険断面長lBと、チエーン内周方向の危険断面
長lAとの関係が、lB>lAに設定されている。 一方、ロツカーピン35は、第23図に示すよ
うに断面湾曲形状をなしており、その内周に前記
リンクの回り止め突起21aと係合する回り止め
窪み35aと、外周に円筒面の一部をなす転動面
35bと、前記リンクのピン孔21の内周面と係
合する固定面35cとを有する。 また、V型ブロツク50は、第24図に示すよ
うにリンク孔54aが矩形状とされ、内周側に位
置する梁部(図にて下方)53の内周側端面が中
央部で最も肉厚の薄い湾曲面53aに形成されて
いる。またV型ブロツク50は、2枚一組で使用
される。つまり、V型ブロツク50の1枚の板厚
は、第25図に示すように前記第2実施例の半分
の板厚t1/2に設定されており、梁部53には前
記第2実施例と同様に面取りが施されていない。 更に、リンク20とロツカーピン35とをチエ
ーン幅方向に位置決めするピンホルダ60(第2
6図および第27図)が用いられる。このピンホ
ルダ60は、ばね鋼の板材から成形され、湾曲し
た基部61、基部の両側に折り曲げられた脚部6
2、および脚部の先端をU字状に折り返した爪部
63からなつている。自由状態において、一対の
対向する爪部63間の寸法G2は、第21図に示
すチエーン幅寸法G1よりも小さく設定されてい
る。また、湾曲状基部61の内面と爪部63の先
端との間の寸法H2は、第21図に示すリンク2
0の外周側端面とロツカーピン35の内周側端面
までの寸法H1よりも小さく設定されている。な
お、ピンホルダ60の幅寸法t2(第27図)は、
第19図に示すチエーンベルト直線状態からプー
リに巻き付いた状態でも前後のV型ブロツク50
と干渉しないような寸法に予め設定される。 そして、上記構成からなる動力伝達用V型チエ
ーンベルト10は、次のように組み付けることが
できる。 先ず、2枚一組のV型ブロツク50のリンク孔
54内にリンク20を斜めに傾けて挿入し、その
リンク20を回転させながらブロツク取付溝25
とリンク孔54とが係合する正規の位置に組み付
ける。 次に、1枚おきにチエーン長手方向にずらして
リンク20を板厚方向に重ね合わせ、各リンクの
ピン孔21内に一対のロツカーピン35を背中合
わせにして互いに転動面35b同士が接触するよ
うに挿入する。 更に、ピンホルダ60を上方からそのばね作用
を利用して組み付ける。この状態で、ピンホルダ
の湾曲状基部61がリンク20の外周端面に接触
し、脚部先端の爪部63がリンク側面およびロツ
カーピン35に押圧され、ばね作用により確実に
位置決めされて保持される。なお、ピンホルダの
脚部62の内面とロツカーピン35の端面との間
には、所定の〓間が形成されている。 この作業を次々に繰り返し、無端状のチエーン
ベルト10を構成する。なお、上記ピンホルダ6
0を用いる代わりに、一組のロツカーピン35の
うちの一方を長くしてその端部に形成した溝にス
ナツプリンクを取り付けることにより、リンク2
0とロツカーピン35とをチエーン幅方向に位置
決めしても良い。 この実施例によれば、チエーンベルト10の振
動騒音を低減できると共に、チエーンベルト10
の伸びを抑えることができ、延いてはチエーンベ
ルト10の寿命向上に繋がる。 〔第4実施例〕 第28図および第29図は本考案の第4実施例
に係る動力伝達用V型チエーンベルトを示すもの
で、第28図は一部を断面にて示したV型チエー
ンベルトの側面図、第29図はリンクの拡大正面
図である。 なお、第28図および第29図において前記第
3実施例の図面と対応する部分は、これらの図と
同一符号を用いてその詳細な説明を省略する。 この実施例は、前記第3実施例に係る動力伝達
用V型チエーンベルトにおいて、リンクの外周側
突出部に屈曲防止面を設けて特にチエーンベルト
の直線部分での共振現象に起因する騒音を低減す
るようにたものである。 すなわち、リンクの外周側突出部23には、そ
れぞれ前後のV型ブロツクと当接可能な屈曲防止
面26aが形成されている。この屈曲防止面26
aが形成されている。この屈曲防止面26aは、
それぞれ突出部のブロツク受け面22と平行に形
成されている。そして、外周側突出部23のリン
ク長手方向幅寸法t2は、第20図に示すチエーン
ピツチtp(一対のピン中心間距離)と前記2枚一
組のV型ブロツク板厚寸法t1に対して、t2≦tp−
t1の関係に設定される。 ところで、前述した実公昭39−3919号公報およ
び実公昭40−13929号公報に記載されたチエーン
ベルトにあつては、第42図に二点鎖線で示すよ
うにチエーンベルト10が内周側と外周側との両
側に屈曲自在である。このため、チエーンベルト
10を入力プーリ3および出力プーリ4に掛け渡
した際、その自重により撓みが発生し、或る回転
条件ではチエーンベルト10の直線部分10sが
共振現象を起こす。それ故、その共振現象により
チエーンベルト10自体に繰り返し衝撃力が作用
して騒音増大、耐久性悪化を引き起こすことがあ
る。 しかしながら、この実施例によれば、各リンク
の外周側突出部23に屈曲防止面26aを形成し
たので、一方の屈曲防止面26aが前方のV型ブ
ロツク後面57と当接し、他方の屈曲防止面26
aが後方のV型ブロツク前面56と当接し、チエ
ーンベルト10の内周側への屈曲が阻止される。
なお、屈曲防止面26aは、必ずしもブロツク受
け面22と平行に形成する必要はなく、屈曲防止
面26aのリンク外周側端面となす角度を、傾斜
面27とリンク内周側端面とのなす角度よりも大
きい傾斜面に設定しても良い。 従つて、この実施例によれば、チエーンベルト
10を水平状態で入力プーリ3および出力プーリ
4に掛け渡しても、自重による撓みが殆どなく、
チエーンベルト10の直線部分に発生する共振現
象が抑制される。この結果、上記チエーンベルト
直線部分での共振現象に起因する騒音を大幅に低
減することができると共に、チエーンベルト10
の耐久性向上を図ることができる。 〔第5実施例〕 次に、第30図〜第33図は本考案の第5実施
例に係る動力伝達用V型チエーンベルトを示すも
ので、第30図は一部を断面にて示したV型チエ
ーンベルトの側面図、第31図は第30図の
XI−XI線に沿つた断面図、第32図はリンク
の拡大正面図、第33図は第32図の側面図であ
る。 なお、第30図〜第33図において前記第3実
施例の図面に対応する部分は、これらの図と同一
符号を用いてその詳細な説明を省略する。 この実施例は、前記第18図〜第27図に示し
た第1実施例のチエーンベルトに対して、ブロツ
ク受け面を有する外周側突出部および内周側突出
部を、リンクの片方のピン孔縁部のみに設けたも
のである。 すなわち、チエーンベルト100は、第32図
及び第33図に示すリンク200と、前記第23
図と同一形状をなすロツカーピン30と、前記第
24図および第25図と同一形状をなすV型ブロ
ツク50と、前記第26図および第27図と同一
形状をなすピンホルダ60から構成されている。 リンク200は、第32図および第33図に示
すような平板形状をなしており、その両端部に円
弧状の回り止め突起211を備えたピン孔210
が形成されている。ピン孔210を囲む片方の縁
部には、チエーン半径方向外周側および内周側に
後述するV型ブロツクと接触するブロツク受け面
220を有する突出部230および240が設け
られている。そして、上記外周側突出部230と
内周側突出部240とは、リンク長手方向(第3
2図の左右方向)に対して直交し、かつピン孔2
10の中心Oを通る平面Dを含む位置に設けられ
ている。外周側突出部230および内周側突出部
240には、それぞれ前後のV型ブロツクに対向
する側に傾斜面260および270が形成されて
いる。また、ブロツク受け面220とリンク胴体
部280との間の隅部には、応力集中を緩和して
リンク強度(疲労強度)を向上するためにR状の
逃げ溝290がリンク長手方向に沿つて形成され
ている。 更に、上記リンク200についても、前記実施
例と同様にリンク外形形状を変えずにピン孔21
0をチエーン内周方向に所定量だけオフセツトす
ることにより、第32図に示すピン孔210から
のチエーン外周方向の危険断面長lBと、チエーン
内周方向の危険断面長lAとの関係が、lB>lAに設
定されている。 そして、上記構成からなる動力伝達用V型チエ
ーンベルト100は、次のようにして組み付ける
ことができる。 先ず、複数枚のリンク200を、その突出部の
ブロツク受け面220が左右交互に位置するよう
に、V型ブロツクの前面56側と後面57側から
リンク孔54内に挿入する。 次に、各リンクのピン孔210にロツカーピン
35を背中合わせにして互いに転動面35b同士
が接触するように挿入する。更に、ピンホルダ6
0をチエーンの上方からそのばね力を利用して組
み付ける。 この作業を次々に繰り返し、無端状のチエーン
ベルト100を構成する。このようにチエーンベ
ルト100は極めて容易に組み付けられる。 そして、組付状態においては、V型ブロツク5
0はその前面56が一方のリンク200に形成し
たブロツク受け面220と、その後面57が他方
のリンク200に形成したブロツク受け面220
と接触しており、チエーン長手方向に位置決めさ
れる。これに対しチエーン幅方向に関しては、チ
エーンとV型ブロツク50とが入出力プーリ間の
芯ずれを考慮して相対摺動可能に〓間を持つて配
置される。 上記のように構成された動力伝達用V型チエー
ンベルト100においても、前記した各実施例と
同様に、入力プーリ3からの回転動力は、V型ブ
ロツク50→各リンク200→ロツカーピン35
→各リンク200を介して順次後方のV型ブロツ
ク50に伝達される。この際、後方のV型ブロツ
ク50は各リンクの突出部230および240に
て直接引つ張られ、チエーンに引張力を発生させ
る。こうして、各リンクの突出部230,240
およびロツカーピン30を通じ、V型ブロツク5
0を介してゴムベルトと同じ理論で動力が出力プ
ーリ4へ伝達される。 従つて、この実施例によれば、前記各実施例と
同様な作用効果を得ることができると共に、各リ
ンク200のV型ブロツクリンク孔54への挿入
が容易であり、チエーンベルト100の組付作業
性が極めて良好である。 なお、図示しないが、前記した第4実施例(第
28図および第29図)と同様の構成、すなわ
ち、リンク200の外周側突出部230に屈曲防
止面を形成しても良い。 以上、本考案を特定の実施例について説明した
が、本考案は、上記実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲で
種々の実施態様が包含されるものであり、例え
ば、V型ブロツクをチエーン幅方向に2分割し、
両者を結合ピン、リベツト、ボルト・ナツト等の
結合手段にて一体化した構成としても良い。ま
た、各実施例の組み合わせが可能であると共に、
リンク、ピン、V型ブロツクの各構成部品の変形
も可能である。
以上のように本考案によれば、動力伝達用V型
チエーンベルトにおいて、リンクをサイズアツプ
することなくピン孔外周側の応力を減少すること
ができ、リンクの疲労強度を向上することができ
る。 従つて、V型チエーンベルトの大幅な耐久性向
上を図ることができる。
チエーンベルトにおいて、リンクをサイズアツプ
することなくピン孔外周側の応力を減少すること
ができ、リンクの疲労強度を向上することができ
る。 従つて、V型チエーンベルトの大幅な耐久性向
上を図ることができる。
第1図〜第10図は本考案の第1実施例に係る
動力伝達用V型チエーンベルトを示すものであ
り、第1図はリンクの拡大正面図、第2図は第1
図の側面図、第3図はローラピンの拡大正面図、
第4図はV型ブロツクの拡大正面図、第5図は第
4図の−線に沿つた断面図、第6図はV型チ
エーンベルトの一部を示した斜視図、第7図は一
部を断面にて示したV型チエーンベルトの側面
図、第8図は第7図の平面図、第9図は第7図の
−線に沿つた断面図、第10図は第7図の
−線に沿つた断面図、第11図はリンクにおけ
るピン孔からチエーン外周方向およびチエーン内
周方向の危険断面長の比率とリンクの疲労強度と
の関係を示すグラフ、第12図〜第17図は本考
案の第2実施例に係る動力伝達用V型チエーンベ
ルトを示すものであり、第12図は一部を断面に
て示したV型チエーンベルトの側面図、第13図
は第12図の−線に沿つた断面図、第1
4図はリンクの拡大正面図、第15図は胴体部に
て切断したリンクの縦断面図、第16図はV型ブ
ロツクの拡大正面図、第17図は第16図の
−線に沿つた断面図、第18図〜第27図は
本考案の第3実施例に係る動力伝達用V型チエー
ンベルトを示すものであり、第18図はV型チエ
ーンベルトの一部を示した斜視図、第19図は一
部を断面にて示したV型チエーンベルトの側面
図、第20図は第19図の平面図、第21図は第
19図のXI−XI線に沿つた断面図、第22図
はリンクの拡大正面図、第23図はロツカーピン
の拡大斜視図、第24図はV型ブロツクの拡大正
面図、第25図は第24図の側面図、第26図は
ピンホルダの拡大正面図、第27図は第26図の
側面図、第28図および第29図は本考案の第4
実施例に係る動力伝達用V型チエーンベルトを示
すものであり、第28図は一部を断面にて示した
V型チエーンベルトの側面図、第29図はリンク
の拡大正面図、第30図〜第33図は本考案の第
5実施例に係る動力伝達用V型チエーンベルトを
示すものであり、第30図は一部を断面にて示し
たV型チエーンベルトの側面図、第31図は第3
0図のXI−XI線に沿つた断面図、第32
図はリンクの拡大正面図、第33図は第32図の
側面図、第34図は本考案の動力伝達用V型チエ
ーンベルトが適用される無段変速機の一例を示す
要部縦断面図、第35図は動力伝達用Vベルトを
用いた無段変速機において両プーリ間で芯ずれが
発生した状態を示す概略外観図、第36図〜第3
9図は従来の動力伝達用V型チエーンベルトを示
すものであり、第36図はV型チエーンベルトの
側面図、第37図は第36図の−
線に沿つた断面図、第38図はリンクの拡大正
面図、第39図は第38図の側面図、第40図お
よび第41図はリンクの比較例を示すものであ
り、第40図はV型チエーンベルトの直線部分で
のリンクに作用する力関係を示す拡大正面図、第
41図はV型チエーンベルトがプーリ内に巻き付
いた際にリンクに作用する力関係を示す拡大正面
図、第42図は従来の動力伝達用V型チエーンベ
ルトを用いた無段変速機において共振現象が発生
した状態を示す模式図である。 符号の説明、3……入力プーリ(V型プーリ)、
4……出力プーリ(V型プーリ)、10,100
……動力伝達用V型チエーンベルト、20,20
0……リンク、21,210……ピン孔、22,
220……ブロツク受け面、23,230……外
周側突出部、24,240……内周側突出部、2
5……ブロツク取付溝、26,260……外周側
の傾斜面、26a……屈曲防止面、27,270
……内周側の傾斜面、28,280……リンク胴
体部、29……隅部、29a,290……R状の
逃げ溝、30……ローラピン(ピン)、35……
ロツカーピン(ピン)、40……Eリング、50
……V型ブロツク、51……テーパ面、54……
リンク孔、55……面取り、lA……リンクのピン
孔からチエーン外周方向の危険断面長、lB……リ
ンクのピン孔からチエーン内周方向の危険断面
長。
動力伝達用V型チエーンベルトを示すものであ
り、第1図はリンクの拡大正面図、第2図は第1
図の側面図、第3図はローラピンの拡大正面図、
第4図はV型ブロツクの拡大正面図、第5図は第
4図の−線に沿つた断面図、第6図はV型チ
エーンベルトの一部を示した斜視図、第7図は一
部を断面にて示したV型チエーンベルトの側面
図、第8図は第7図の平面図、第9図は第7図の
−線に沿つた断面図、第10図は第7図の
−線に沿つた断面図、第11図はリンクにおけ
るピン孔からチエーン外周方向およびチエーン内
周方向の危険断面長の比率とリンクの疲労強度と
の関係を示すグラフ、第12図〜第17図は本考
案の第2実施例に係る動力伝達用V型チエーンベ
ルトを示すものであり、第12図は一部を断面に
て示したV型チエーンベルトの側面図、第13図
は第12図の−線に沿つた断面図、第1
4図はリンクの拡大正面図、第15図は胴体部に
て切断したリンクの縦断面図、第16図はV型ブ
ロツクの拡大正面図、第17図は第16図の
−線に沿つた断面図、第18図〜第27図は
本考案の第3実施例に係る動力伝達用V型チエー
ンベルトを示すものであり、第18図はV型チエ
ーンベルトの一部を示した斜視図、第19図は一
部を断面にて示したV型チエーンベルトの側面
図、第20図は第19図の平面図、第21図は第
19図のXI−XI線に沿つた断面図、第22図
はリンクの拡大正面図、第23図はロツカーピン
の拡大斜視図、第24図はV型ブロツクの拡大正
面図、第25図は第24図の側面図、第26図は
ピンホルダの拡大正面図、第27図は第26図の
側面図、第28図および第29図は本考案の第4
実施例に係る動力伝達用V型チエーンベルトを示
すものであり、第28図は一部を断面にて示した
V型チエーンベルトの側面図、第29図はリンク
の拡大正面図、第30図〜第33図は本考案の第
5実施例に係る動力伝達用V型チエーンベルトを
示すものであり、第30図は一部を断面にて示し
たV型チエーンベルトの側面図、第31図は第3
0図のXI−XI線に沿つた断面図、第32
図はリンクの拡大正面図、第33図は第32図の
側面図、第34図は本考案の動力伝達用V型チエ
ーンベルトが適用される無段変速機の一例を示す
要部縦断面図、第35図は動力伝達用Vベルトを
用いた無段変速機において両プーリ間で芯ずれが
発生した状態を示す概略外観図、第36図〜第3
9図は従来の動力伝達用V型チエーンベルトを示
すものであり、第36図はV型チエーンベルトの
側面図、第37図は第36図の−
線に沿つた断面図、第38図はリンクの拡大正
面図、第39図は第38図の側面図、第40図お
よび第41図はリンクの比較例を示すものであ
り、第40図はV型チエーンベルトの直線部分で
のリンクに作用する力関係を示す拡大正面図、第
41図はV型チエーンベルトがプーリ内に巻き付
いた際にリンクに作用する力関係を示す拡大正面
図、第42図は従来の動力伝達用V型チエーンベ
ルトを用いた無段変速機において共振現象が発生
した状態を示す模式図である。 符号の説明、3……入力プーリ(V型プーリ)、
4……出力プーリ(V型プーリ)、10,100
……動力伝達用V型チエーンベルト、20,20
0……リンク、21,210……ピン孔、22,
220……ブロツク受け面、23,230……外
周側突出部、24,240……内周側突出部、2
5……ブロツク取付溝、26,260……外周側
の傾斜面、26a……屈曲防止面、27,270
……内周側の傾斜面、28,280……リンク胴
体部、29……隅部、29a,290……R状の
逃げ溝、30……ローラピン(ピン)、35……
ロツカーピン(ピン)、40……Eリング、50
……V型ブロツク、51……テーパ面、54……
リンク孔、55……面取り、lA……リンクのピン
孔からチエーン外周方向の危険断面長、lB……リ
ンクのピン孔からチエーン内周方向の危険断面
長。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 両端部にピン孔を有する複数枚のリンクと、
交互に重ね合わせた各リンクのピン孔に挿入さ
れ各リンクを関節運動可能に連結するピンとに
より構成される環状のチエーンと、各ピン間に
装着され両側部にV型プーリと摩擦接触するテ
ーパ面を備えたV型ブロツクとからなる動力伝
達用V型チエーンベルトにおいて、 前記チエーンの半径方向幅中心に対し前記リ
ンクのピン孔中心を前記チエーンの内周方向に
所定量だけオフセツトしたことを特徴とする動
力伝達用V型チエーンベルト。 (2) 前記ピン孔中心のオフセツト量は、前記リン
クのピン孔からチエーン外周方向の応力が集中
する危険断面長lBと、チエーン内周方向の応力
が集中する危険断面長lAとの関係が、lBがlAよ
り大きく、lB/lAが1.5以下になる量に設定され
ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
囲第1項記載の動力伝達用V型チエーンベル
ト。 (3) 前記リンクには前記ピン孔を囲む両方の縁部
からチエーン半径方向外周側および内周側にブ
ロツク受け面を備えた突出部が設けられてお
り、リンク長手方向に隔てた両突出部間に形成
されるブロツク取付溝に前記V型ブロツクが取
り付けられることを特徴とする実用新案登録請
求の範囲第1項記載の動力伝達用V型チエーン
ベルト。 (4) 前記リンクには前記ピン孔を囲む片方の縁部
からチエーン半径方向外周側および内周側にブ
ロツク受け面を備えた突出部が設けられてお
り、各リンクをその突出部のブロツク受け面が
左右交互に位置するように前記V型ブロツクの
中央部に形成したリンク孔に挿入し、前記ピン
により連結して構成したことを特徴とする実用
新案登録請求の範囲第1項記載の動力伝達用V
型チエーンベルト。 (5) 前記外周側突出部および内周側突出部は、リ
ンク長手方向と直交する前記ピン孔の中心を通
る平面を含む位置に設けられていることを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第3項又は第4
項記載の動力伝達用V型チエーンベルト。 (6) 前記V型ブロツクが取り付けられるリンク胴
体部のチエーン半径方向幅寸法Wは、前記ピン
孔縁部のチエーン半径方向幅寸法W′に対し、
W≧W′の関係に設定されていることを特徴と
する実用新案登録請求の範囲第3項又は第4項
記載の動力伝達用V型チエーンベルト。 (7) 前記外周側突出部および内周側突出部のブロ
ツク受け面と前記V型ブロツクが取り付けられ
るリンク胴体部との隅部には、Rが設けられて
いることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
第3項又は第4項記載の動力伝達用V型チエー
ンベルト。 (8) 前記外周側突出部および内周側突出部のブロ
ツク受け面と前記V型ブロツクが取り付けられ
るリンク胴体部との隅部には、リンク長手方向
にR状の逃げ溝が設けられていることを特徴と
する実用新案登録請求の範囲第3項又は第4項
記載の動力伝達用V型チエーンベルト。 (9) 前記外周側突出部は、それぞれ前後のV型ブ
ロツクと当接可能な屈曲防止面を備えているこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第3項
又は第4項記載の動力伝達用V型チエーンベル
ト。 (10) 前記外周側突出部の屈曲防止面は、前記ブロ
ツク受け面とほぼ平行に形成されていることを
特徴とする実用新案登録請求の範囲第9項記載
の動力伝達用V型チエーンベルト。 (11) 前記外周側突出部のリンク長手方向幅寸法t2
は、チエーンピツチtpとV型ブロツク板厚寸法
t1に対して、t2≦tp−t1の関係に設定されてい
ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
10項記載の動力伝達用V型チエーンベルト。 (12) 前記リンクは、前記ピンに対してその軸線方
向に位置決めされていることを特徴とする実用
新案登録請求の範囲第1項記載の動力伝達用V
型チエーンベルト。 (13) 前記ピンは、ローラピンであることを特徴と
する実用新案登録請求の範囲第1項記載の動力
伝達用V型チエーンベルト。 (14) 前記ピンは、ロツカーピンであることを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の動
力伝達用V型チエーンベルト。 (15) 前記V型ブロツクは中央部にリンク孔を有し
ており、そのリンク孔端面と対向する前記リン
クの側面との間には、前記V型プーリ間の最大
芯ずれ量よりも大きな隙間が設定されているこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
記載の動力伝達用V型チエーンベルト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986184278U JPH0535225Y2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986184278U JPH0535225Y2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6387343U JPS6387343U (ja) | 1988-06-07 |
| JPH0535225Y2 true JPH0535225Y2 (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=31131801
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986184278U Expired - Lifetime JPH0535225Y2 (ja) | 1986-11-28 | 1986-11-28 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0535225Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6053249A (ja) * | 1983-08-31 | 1985-03-26 | Daido Kogyo Co Ltd | ブロック式無段変速チエ−ン |
-
1986
- 1986-11-28 JP JP1986184278U patent/JPH0535225Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6387343U (ja) | 1988-06-07 |
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