JPH0537093Y2 - - Google Patents

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JPH0537093Y2
JPH0537093Y2 JP1988059121U JP5912188U JPH0537093Y2 JP H0537093 Y2 JPH0537093 Y2 JP H0537093Y2 JP 1988059121 U JP1988059121 U JP 1988059121U JP 5912188 U JP5912188 U JP 5912188U JP H0537093 Y2 JPH0537093 Y2 JP H0537093Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、フレキシブルロータポンプの駆動
軸等の回転軸のシール装置及び回転軸用シール構
造に係り、詳しくは寿命が長くかつ保守が簡単と
なる回転軸用シール装置及び回転軸用シール構造
に関するものである。
〔従来の技術〕
フレキシブルロータポンプにおいて、駆動軸が
ハウジングを貫通する部分における液漏れを防止
するために、オイルシール及びメカニカルシール
が使用されている。
従来のオイルシールは、半径方向内側及び外側
にそれぞれ配設されかつ互いに結合しているリツ
プ部及び嵌合部を備え、リツプ部の内周部にはシ
ールリツプが形成され、リツプ部の外周部には単
一の環状溝が形成され、ガータスプリングが、環
状溝に嵌着されて、リツプ部を半径方向内方へ一
定の力で締め付けている。
実願昭53−41602号(実開昭54−143960号)の
マイクロフイルムの第3図は、回転軸用シール装
置のリツプ部の内外周に複数個のシールリツプ及
び環状溝を形成することを開示する。そして、全
部の環状溝にガータスプリングが嵌着されてい
る。
実公昭36−13018号公報の回転軸用シール装置
は、リツプ部の内周側に複数個のシールリツプを
有し、シールリツプの内径はポンプ室の方から段
階的に増大し、1個の締付けリングがリツプ部の
外周側に装着されている。また、回転軸には段部
は形成されていない。
〔考案が解決しようとする課題〕
フレキシブルロータポンプは、海水や、砂等の
スラリーを含む水の吸引及び圧送に、よく利用さ
れるので、シールリツプ、及びそれと回転摺動す
る駆動軸の部分が磨耗し易く、寿命が短くなつて
いる。また、シールリツプが磨耗したオイルシー
ルを新しいものと交換する場合は、オイルシール
を駆動軸から外す必要があり、交換作業が煩雑で
ある。
メカニカルシールは、磨耗が少ないが、オイル
シールに比して非常に高価となつている。
実開昭58−12762号公報には、オイルシールを
スペーサと組合せて使用し、駆動軸が、オイルシ
ールのシールリツプと摺動する部分において磨耗
したら、軸方向長さの異なる別のスペーサに交換
して、シールリツプとの駆動軸の接触部分をずら
すことが記載されている。これにより、駆動軸の
磨耗にもかかわらず、駆動軸が長く使用される利
点がある。しかし、スペーサの交換のために、オ
イルシールを駆動軸から外したり、組付けたりす
る必要があり、オイルシールの交換の場合と同様
に作業が煩雑である。
実願昭53−41602号(実開昭54−143960号)の
マイクロフイルムの回転軸用シール装置では、複
数個の環状溝の全部にガータスプリングが嵌着さ
れているので、複数個のシールリツプの全部が作
動状態となつてしまい、一部のシールリツプが磨
耗したら、未磨耗のシールリツプを作動状態にす
ることは困難である。
実公昭36−13018号公報の回転軸用シール装置
では、リツプ部の外周側には環状溝が形成されな
いので、締付けリングは軸方向位置を調整困難で
あつて、1個の位置に固定され、一部のシールリ
ツプが磨耗したら、未磨耗のシールリツプを作動
状態にさせることは困難である。また、回転軸の
接触部分の径はシールリツプの内径の増大に応じ
て段階的に増大するものにはなつておらず、すな
わち、回転軸に段部は形成されておらず、このた
め、ポンプ室側のスラリーが回転軸の段部に当た
つて進行を抑制されることはなく、漏出や作動状
態のシールリツプの磨耗の抑制を図ることはでき
ない。
請求項1の考案の目的は、シールリツプの磨耗
に対して1個の回転軸用シール装置を有効に活用
して、回転軸用シール装置の煩雑な交換作業の回
数を低減することである。
請求項2の考案の目的は、シール装置が請求項
1の考案の目的を達成し、さらに、スラリー等に
対するシールリツプの磨耗を抑制することができ
る回転軸用シール構造を提供することである。
請求項3の考案の目的は、さらに、シール装置
のリツプ部を締め付けるガータスプリングのばね
力の低下に対処することができる回転軸用シール
構造を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案を、実施例に対応する図面の符号を使
用して説明する。
請求項1の前提となる回転軸用シール装置2
6,26b,26cでは、リツプ部30及び嵌合
部28が、半径方向内側及び外側にそれぞれ配設
されるとともに、互いに結合している。そして、
請求項1の回転軸用シール装置26,26b,2
6cは、リツプ部30の内周部に軸方向へ適宜間
隔に形成されている複数個のシールリツプ36,
36a,36b,36cと、リツプ部30の外周
部に軸方向へ適宜間隔に形成されている複数個の
環状溝40と、これら複数個の環状溝40へ嵌着
自在であり複数個の環状溝40の1個に選択的に
嵌着されている1個のガータスプリング42とを
有している。
請求項2の回転軸用シール構造では、シール装
置26b,26cは、半径方向内側及び外側にそ
れぞれ配設されて互いに結合しているリツプ部3
0及び嵌合部28と、リツプ部30の外周部に軸
方向へ適宜間隔に形成されている複数個のシール
リツプ36a,36b,36cと、リツプ部30
の外周部に軸方向へ適宜間隔に形成されている複
数個の環状溝40と、これら複数個の環状溝40
へ嵌着自在であり複数個の環状溝40の1個に選
択的に嵌着されている1個のガータスプリング4
2とを有している。複数個のシールリツプ36
a,36b,36cはポンプ室に近いものから遠
いものへ内径を段階的に増大する。また、各シー
ルリツプ36a,36b,36cとの回転軸24
の接触部分44a,44b,44cの径が、シー
ルリツプ36a,36b,36cの内径の増大に
対応して段階的に増大している。
請求項3の回転軸用シール構造では、さらに、
リツプ部30の外周は、リツプ部30の内周部の
シールリツプ36a,36b,36cの径の増大
する軸方向へ径を増大するテーパ状に形成されて
いる。
〔作用〕
請求項1の回転軸用シール装置26,26b,
26cでは、1個のガータスプリング42は、複
数個の環状溝40から選択された1個に嵌着され
ている。これにより、選択された環状溝40に対
応するシールリツプ36,36a,36b,36
cが、ガータスプリング42より半径方向内側に
一定の力で回転軸24に押圧されて、作動状態に
なる。この作動状態にされたシールリツプ36,
36a,36b,36cが磨耗すると、ガータス
プリング42が、それまで嵌着されていた環状溝
40から外され、別の環状溝40に嵌着される。
これにより、ガータスプリング42により半径方
向内側へ押圧されて新たに作動状態になるシール
リツプ36,36a,36b,36cは、未磨耗
のものへ変更され、以後は、この未磨耗のシール
リツプ36,36a,36b,36cによりシー
ルが行なわれる。
請求項2の回転軸用シール構造では、内径の小
さいシールリツプ36a,36b,36cに対応
する環状溝40から順番にガータスプリング42
が嵌着される。小さい内径のシールリツプ36
a,36b,36cが磨耗すると、ガータスプリ
ング42が嵌着される環状溝40は、大きい内径
のシールリツプ36a,36b,36cに対応す
るものへ変更され、大きい内径のシールリツプ3
6a,36b,36cと回転軸24の接触部分4
4a,44b,44cにおいてシールが行なわれ
る。その際、ポンプ室側からスラリー等が、磨耗
した小さい内径のシールリツプ36a,36b,
36cを経て侵入するが、回転軸24の接触部分
44a,44b,44cの境界部としての段部に
より進行を阻まれ、大きい内径のシールリツプ3
6a,36b,36cの方へ行くのを抑制され
る。
請求項3の回転軸用シール構造では、ガータス
プリング42が使用期間の経過に連れてばね力を
減少すると、ガータスプリング42を嵌着する環
状溝40を、リツプ部30のテーパ状外周部にお
いて径の大きい方の環状溝40へ変更する。これ
により、ガータスプリング42によるリツプ部3
0の締付け力が増大する。
〔実施例〕
以下、この考案を図面の実施例について説明す
る。
第4図はフレキシブルロータポンプ10の構造
を示す横断面図である。フレキシブルロータポン
プ10は、上部及び側部にそれぞれ吸入口12及
び吐出口14をもつハウジング16を備えてい
る。インペラ18は、弾性材料から成り、内周に
おいて環状ボス20の外周に固着され、各ベーン
部の先端においてハウジング16の内周を摺動す
る。三日月形片22はインペラ18の回転方向に
関して吐出口14から吸入口12までの範囲に配
設され、インペラ18の各ベーン部の先端は、三
日月形片22の内周側を摺動するとき、弾性的に
屈曲し、隣同士のベーンの間の容積が縮小する。
駆動軸24は、環状ボス20にスプラインにより
嵌合し、少なくとも一方の端部においてハウジン
グの外まで延びている。
第1図は第4図のフレキシブルロータポンプ1
0においてシール装置26を装着されている範囲
の構造図である。シール装置26は、ハウジング
16の円周状内周部分の段部に嵌合している嵌合
部28と、嵌合部28より半径方向内側に嵌合部
28から離れて形成されているリツプ部30と、
嵌合部28及びリツプ部30を結合する端面部3
2を有している。金属環34は、L字状横断面を
もち、嵌合部28及び端面部32の内部に埋設さ
れ、嵌合部28及び端面部32に所定の剛性を付
与している。複数個(図示の実施例では3個)の
シールリツプ36はリツプ部30の内周部に軸方
向へ適宜間隔に形成され、各シールリツプ36の
間の環状間〓にはグリースが充填されている。ダ
ストリツプ38は、端面部32側の端部において
リツプ部30の内周部に形成され、ハウジング1
6の外側から内側への異物の侵入を阻止してい
る。第1図ではリツプ部30の外周部は円柱側面
状に形成され、複数個(図示の実施例では2個)
の環状溝40が、リツプ部30の外周部に、軸方
向へ適宜間隔に形成されている。複数個の環状溝
40から1つの環状溝40が、通常は駆動軸24
の軸方向に関して内側、すなわち嵌合部28とリ
ツプ部30との間の環状間〓の開口側の環状溝4
0から順番に1つの環状溝40が選択され、その
環状溝40にガータスプリング42が嵌着され
る。
第1図のシール装置26の作用について説明す
る。軸方向に関してガータスプリング42とほぼ
同範囲にあるシールリツプ36は、ガータスプリ
ング42により半径方向内側に一定の力で駆動軸
24に押圧される。この押圧されたシールリツプ
36が磨耗すると、ガータスプリング42は、そ
れまで嵌着されていた環状溝40から外され、奥
側の環状溝40に嵌着される。これにより、ガー
タスプリング42により半径方向内側へ押圧され
るシールリツプ36は、未磨耗のものとなり、以
後はこの未磨耗のシールリツプ36によりシール
が行なわれる。
第2図は第1図の変形例である。このシール装
置26bでは、ダストリツプ38に遠い方から順
番に、すなわちインペラ18に近い方から順番
に、内径を段階的に増大するように、シールリツ
プ36a,36b,36cが形成されている。ま
た、駆動軸24も、シールリツプ36a,36
b,36cの内径の増大に合わせて、シールリツ
プ36a,36b,36cとの接触部分44a,
44b,44cの径を順次、増大している。端面
部32から遠い方の、すなわち嵌合部28とリツ
プ部30との環状間〓の入口側の環状溝40に先
にガータスプリング42が嵌着され、シールリツ
プ36a,36bが、駆動軸24の接触部分44
aの部分に押圧されて、シールを行なう。シール
リツプ36aが磨耗すると、ガータスプリング4
2は、大きい内径のシールリツプ36b,36c
に対応する環状溝40、すなわち奥側の環状溝4
0に嵌着され、大きい内径のシールリツプ36
b,36cと駆動軸24の接触部分44b,44
cにおいてシールが行なわれる。その際、磨耗し
た小さい内径のシールリツプ36aからスラリー
等が侵入するが、接触部分44a,44bとの境
の段部により進行を阻まれ、シールリツプ36
b,36cの方へ行くのが抑制される。
第3図は第2図の変形例である。このシール装
置26cでは、リツプ部30の外周部が、リツプ
部30の内周部におけるシールリツプ36a,3
6b,36cの内径の増大に応じて増大するテー
パ状に形成されている。したがつて、嵌合部28
とリツプ部30との間の環状間〓の入口側の環状
溝40の径は、奥側の環状溝40の径より小さく
なる。ガータスプリング42は、入口側の環状溝
40に嵌着されている時、使用期間の経過に連れ
て、ばね力が減少し、ガータスプリング42によ
るリツプ部30の締付け力は低下し、シール装置
26cのシール性が低下する。これに対処するた
め、ガータスプリング42を嵌着する環状溝40
を入口側の環状溝40から奥側の環状溝40へ変
更する。前述したように、奥側の環状溝40の径
は入口側の環状溝40のそれより大きいので、奥
側の環状溝40に嵌着されたガータスプリング4
2によるリツプ部30の締付け力は増大し、シー
ルリツプ36b,36cのシール力が維持され
る。
〔考案の効果〕
請求項1の考案では、シール装置のリツプ部の
内周部及び外周部に、それぞれシールリツプ及び
環状溝が、軸方向へ適宜間隔に複数個、設けられ
る。そして、ガータスプリングを嵌着する環状溝
を順次変更していくことにより、シールリツプを
順番に作動状態にしていくことができる。これに
より、1つのシールリツプが磨耗しても、他の未
磨耗のシールリツプを使用することができ、1個
の回転軸用シール装置を長く活用して、シール装
置の煩雑な交換作業の回数を低減することがで
き、保守も容易となる。
請求項2の考案では、さらに、複数個のシール
リツプの内径及びそれらシールリツプに接触する
回転軸の接触部分の径が、ポンプ室の方から段階
的に増大しているので、大きい内径のシールリツ
プを使用しているときに、小さい内径のシールリ
ツプから侵入して来たスラリー等は回転軸の段部
に進行を阻まれ、漏出やスラリー等に因るシール
リツプの磨耗を抑制することができる。
請求項3の考案では、さらに、リツプ部の外周
部がテーパ状に形成され、径の大きい外周部の環
状溝にガータスプリングが嵌着された場合には、
ガータスプリングの締付け力が増大するので、ガ
ータスプリングのばね力の低下にもかかわらず、
一定の締付け力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例に関し、第1図は第4
図のフレキシブルロータポンプにおいてシール装
置を装着されている範囲の構造図、第2図は第1
図の変形例の構造図、第3図は第2図の変形例の
構造図、第4図はフレキシブルロータポンプの構
造を示す横断面図である。 24……駆動軸(回転軸)、26,26b,2
6c……シール装置、28……嵌合部、30……
リツプ部、36,36a,36b,36c……シ
ールリツプ、40……環状溝、42……ガータス
プリング、44a,44b,44c……接触部
分。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) リツプ部30及び嵌合部28が、半径方向内
    側及び外側にそれぞれ配設されるとともに、互
    いに結合している回転軸用シール装置におい
    て、前記リツプ部30の内周部に軸方向へ適宜
    間隔に形成されている複数個のシールリツプ3
    6,36a,36b,36cと、前記リツプ部
    30の外周部に軸方向へ適宜間隔に形成されて
    いる複数個の環状溝40と、これら複数個の環
    状溝40へ嵌着自在であり前記複数個の環状溝
    40の1個に選択的に嵌着されている1個のガ
    ータスプリング42とを有してなることを特徴
    とする回転軸用シール装置。 (2) シール装置26b,26cが、半径方向内側
    及び外側にそれぞれ配設されて互いに結合して
    いるリツプ部30及び嵌合部28と、前記リツ
    プ部30の外周部に軸方向へ適宜間隔に形成さ
    れている複数個のシールリツプ36a,36
    b,36cと、前記リツプ部30の外周部に軸
    方向へ適宜間隔に形成されている複数個の環状
    溝40と、これら複数個の環状溝40へ嵌着自
    在であり前記複数個の環状溝40の1個に選択
    的に嵌着されている1個のガータスプリング4
    2とを有し、前記複数個のシールリツプ36
    a,36b,36cはポンプ室に近いものから
    遠いものへ内径を段階的に増大し、各シールリ
    ツプ36a,36b,36cとの回転軸24の
    接触部分44a,44b,44cの径が、前記
    シールリツプ36a,36b,36cの内径の
    増大に対応して段階的に増大していることを特
    徴とする回転軸用シール構造。 (3) 前記リツプ部30の外周は、前記リツプ部3
    0の内周部の前記シールリツプ36a,36
    b,36cの径の増大する軸方向へ径を増大す
    るテーパ状に形成されていることを特徴とする
    請求項2記載の回転軸用シール構造。
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